-
交通安全コンクで無事故・無違反
伊那署は27日、県警交通部のコンクール「信州シルバーセーフティーアップ2006」に参加し、抽選会で2等賞に当選した坂下神社高齢者有志会(伊那市)に景品の伝達贈呈をした。5人で構成の同会の代表者樋代義男さん(70)=同市坂下=が同署を訪れ、小嶋惣逸署長から景品の体組成計を受け取った=写真。
「信州竏秩vは、高齢者の交通事故防止を図るため、高齢者を対象とし運転者、歩行者を問わず安全意識の向上を目指す、昨年初めて実施したコンクール。昨年7月縲・2月の期間中、参加チームが各地区の交通安全教室の参加や夜光反射材の活用などを実施し、交通安全のマナー意識を高めてきた。
コンクール参加は県内の1209チーム(同署管内35チーム)。そのうち、期間中の無事故・無違反を達成し運転記録証明を発行した192チーム(同11チーム)が2月末の抽選会へ参加した。管内からは2等賞のほか、「下川手」チームが3等賞の携帯式血圧計を手にしている。
樋代さんは「これを機会に活動の輪を広げ交通事故防止に向け、今後の参加チーム数を増やしていきた」と感想。小嶋署長は「安全な町づくりのために活動を広めて」と期待した。
伊那署管内で発生した昨年の人身事故数は、530件(前年比88件減)。その内、高齢者が関係する事故は、交差点内での事故280件に次いで多い、159件で、依然として上位で目立っている。 -
上伊那の主要渓流へイワナ放流
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は27、28日、上伊那の主要渓流約12河川にイワナの成魚を放流した。体長20縲・2センチ、約120グラムの2年魚を中心に前年より約130キロ多い630キロ(6500匹)を用意した。
28日は、伊那市や辰野町、箕輪町の6河川ほどで実施。組合員らが流れの穏やかな場所に放流すると魚は、元気よく体を踊らせ、たちまち流れの中に姿を隠した。
漁協関係者は「渓流釣り解禁から渇水状態が続いたが、ここ数日の降雨により河川に水が戻り、釣りの環境はよい。魚も川の虫を食べて成長する時期なので釣果も期待できる」と話した。
同漁協では、大型連休前の4月中にイワナやアマゴ、ジャンボニジマスの放流を計画。ニジマスの養殖事業をしている宮田養魚場(宮田村)などを5月末に閉鎖するため、今後の放流事業で用いるニジマスは、ほかの養魚場から成魚を購入して実施するという。
遊漁料は、一日券千円、年間券6千円、中学生券300円、小学生以下は無料。
南箕輪村の小沢川へイワナの成魚を放流する組合員 -
アマランサスそば販売
伊那市内の研究者や生産者でつくる伊那地域アマランサス研究会メンバーの食品加工会社・木曽屋(本社=同市高遠町、熊谷和寛社長)は28日、伊那商工会館で、地元産の穀物アマランサスを使用した新商品「アマランサスそば」の開発、商品化について発表した。
「アマランサスそば」は、昨年8月から試作研究を始めて商品化につなげた。種子を熱を加えてホップ加工し、そば粉と練り合わせているのが特徴。実をそのまますりつぶすのと比べ劣化速度が軽減さる。そば粉と混ぜると香ばしさや甘みが出るという。
商品は、「純生」「半生」の2タイプの生そばと、乾めんの計3種類を開発。「純生」タイプ(2人前220グラム、450円)を4月1日から、上伊那のニシザワ13店舗で発売を開始する予定だ。
アマランサスは、遊休農地解消や観光資源を目的として市内で栽培を開始。葉や実などの栄養価はほかの穀物と比べ高く、機能性食品として注目が集まる。同研究会はその効能を多角的に研究し、用途の拡大を図るため、06年3月に発足。現在、高遠町と東春近の休耕地約1・3ヘクタールで生産している。
熊谷社長は「そばとアマランサスを使うことで、地域活性化のために役立て、それぞれの需要を増やしていきたいと思っている」と話した。 -
箕輪町協働のまちづくり講演会
箕輪町は22日夜、協働のまちづくり講演会を町役場で開いた。協働のまちづくりのため住民が行政に依存しない姿勢を持つ必要性などを提示した講演と、町内のまちづくり活動の事例発表に学んだ。
NPO法人SCOP理事長の鷲見真一さんが、「協働のまちづくりを実現するために、今必要なこと」をテーマに講演。住民側に必要なことに▽行政に依存しない姿勢▽緊張感のある事業・取り組みを行う▽会議参加と実践参加のバランスをとる-を挙げ、「活動の経験をいろいろな場で発言し、多くの人と共有することで、社会資本が貯まるいい町になる。地道だが、この繰り返しが大事」と述べた。
まちづくり活動の事例報告は、町の06年度事業まちづくり住民提案事業補助金を受けた10団体のうち5団体が発表した。団体は▽これからの農業林業を考えるEグループ▽西部花街道をつくる会▽ちいむもみじ▽ひまわり畑▽箕輪まちづくり同友会-。「多くの人が力を合わせ、語らいながら作業することが協働だと感じた」などの意見があり、今後の課題には活動資金や参加者の確保などがあった。 -
みのわ少年少女合唱団入団式
箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」は24日、07年度入団式を町文化センターで開き、10人の新入団員を迎えた。
合唱団は7年目。健全育成を目的に、学校の枠を超え歌を通して心の輪、友の輪を広げようと月2回、町文化センターで練習している。
これまで対象は小学3年生から中学生までだったが、07年度は小学1年生から受け入れ、新1年生は2人、新2年生は3人いる。
入団式で団長の日野亮子さんが「心の響き合いの大切さを学んでいる。心を一つにして明るく、楽しく、ハーモニーの輪を大きく広げましょう」と歓迎の言葉を述べ、団員が「心にはすばらしい翼がある」など3曲を歌った。
新入団員を代表して箕輪東小新3年生の渕井紫月さんは、「歌が大好きです。皆さんと一緒に歌えることを楽しみにしています」とあいさつした。
本年度は22人で活動する。町文化祭での発表のほか、昨年から始めた施設訪問も計画している。 -
山寺白山クラブ総会
伊那市山寺区の高齢者クラブ「山寺白山クラブ」(笠松一雄会長)は25日、06年度総会を伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いた。
老人クラブの加入率が低下する中、同クラブの会員数190人。本年度も43人の加入があり、クラブ活動も積極的に行っている。今回は、06年度事業報告に合わせて高齢者の交通安全対策や方言に関する講話を企画。交通安全講話には、交通安全協会から福沢卓郎会長を迎えた。
福沢会長は高齢者の関わる事故が10年前より増加していることや住宅道路での事故が多いことなどを示した上で「高齢者は加齢とともに注意力、身体能力が低下している。そのことを十分認識してほしい」と呼びかけた。
笠松会長は「90歳になる人の中には、コーラスで活躍するなどしている人もおり、今後もみなさんの力を借りてクラブを維持していきたい」と話していた。 -
春陽会会友
箕輪町松島
井上秀芳さん油の匂いが染み付いたアトリエでキャンバスに向かう。「白を追求し表現の対象にしている」。白色で描くのは、コンクリートなどでできた構造物。「白の魅力にとりつかれている。うっかりすれば冷たくなるし、うっかりすれば浮いてしまうし…。下に色を入れて落ち着かせるけど、非常に難しいですね」
小さいころから絵が好きだった。小学6年のとき、日米の絵の交換会で、全国の何点かのうちの1点に選ばれアメリカに絵が送られた。伊那市の殿島橋と西春近を臨む絵で、通常の画用紙よりも大きな紙に描いた。今でも鮮明に覚えている。
本格的に絵を描くようになったのは高校を卒業し就職してからだった。春陽会会員の故・志村一男さんに諏訪で出会い、師事した。「すごくかわいがって下さって、育ててもらった」。春陽会南信研究会で年3回開く勉強会にも通った。
現在は春陽会会友で、信州美術会、諏訪美術会などの会員でもある。
いつどこに出かけても、「あそこっ」と心に止まった景色を覚えている。後日、機会をみて必ずその場を訪れる。何度もデッサンをしたり、写真を撮ったり。コンピューターも活用し、写真を狭めたり、広げたりして構図を考えることもある。
絵になるときもあれば、ならないときもある。絵にならなくて、それでも何かあると頭の中で考えているうちに、こういう風に変化させたら面白いのでは-と、何年も経ってから絵になることもある。
伊那市長谷の美和ダムも、そんな場所の一つ。何回も通い、あるとき雪が降り積もった様を見て「あっ、これは絵になる」と思った。何枚もデッサンし、やっと作品に取り掛かった。
「自分の絵というものは分からないからね。デッサンを十何枚描いて研究する。でもこうやってキャンバスに描いてみると『まずい』『これはだめだ』となることもある」。一作品を仕上げるのに、1年から長いときは3年くらいのスパンで取り組む。
県展で、白の使い方が非常に美しい-と評価された。ある人に「絵が小さい」「まだ小さい」と言われていたが、数年前、「最近ようやく絵が大きくなったね」と言われ嬉しい思いもした。しかし、満足するときはない。
「白でやっていきたいと思っているけど、自分の白という形にはなっていない。白をやってる先生がいる。本当に美しい。足元にも及ばない。それくらい自分の絵は未熟だから。おそらく一生かかっても駄目じゃない。それぐらい奥が深い、そう思います」
なぜ絵を描くのか。
「やむにやまれない気持ち-と師匠はいつも言ってた。描きたい、表現したいという気持ちでしょう。絵は構成すると本当にどういう風にもなる。だから本当におもしろいですよ。終わりがない。だから描き続けるんでしょうね」(村上裕子) -
「集落営農福岡」設立
駒ケ根市福岡区の農業者64人でつくる集落営農組織「集落営農福岡」の設立総会が24日夜、同区内の大原農事センター新生館で開かれた=写真。関係者約60人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の34ヘクタールから58ヘクタールに、年間生産量も現在の米156トン、大豆0・3トンから米176トン、大麦5・3トン、大豆0・3トン、雑穀11・8トンに増加する計画。
市内での集落営農組織設立は8番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=坂本英雄▽副組合長=赤羽根一博、北沢雄喜▽理事=竹内稔、菅沼辰保、小林卓爾▽監事=古沢正則、木下豊 -
県議選 伊那市区 井口純代氏が出馬表明
25日に県議選伊那市区(定数2)で立候補する意向を示した新人の音楽講師、井口純代氏(51)=あおぞら、福島=が27日、正式に出馬表明し「今まで培ってきた人と人とのネットワークをもっと広げ、県政で身を粉にして働きたい」と訴えた=写真。
各分野の市民活動に携わってきた井口氏は、市民の意見や提案が生かされない現在の行政に対する不満を語り「行政には変えねばならないことが山積み。まずは自分が県会で勉強して一生懸命やりたい」と決意を述べた。公約には▽長野県廃棄物条例の制定実現▽県民益に立った県政評価の進展▽地元の中小建設業を支える体制づくり竏窒ネどを挙げ、村井県政に対しては不支持寄りの姿勢を示した。
井口氏はこれまでに市町村合併の意向調査を求める市民の会の代表や旧伊那市の環境審議会委員を務め、現在はごみ問題について考える「ごみゼロの会」の事務局。生活クラブ生協の組合員として環境や食の安全に関する活動にも取り組んでいる。
事務所開きは28日の午後7時半から伊那市西箕輪のロッジ吹上で行う。
井口氏の出馬により、すでに現職2人が立候補を表明している伊那市区でも選挙戦が確実となった。 -
サンライフ伊那作品展
伊那市西春近の中高年齢者福祉センター「サンライフ伊那」で31日まで、06年度後期の趣味創作教室受講生らによる作品展が開かれている。水墨画やアロマテラピーなどの各教室で学んだ受講者らの作品、約240点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は毎年前後期の講座が完了する半月ごとに開いており、受講者が学習の成果を発表する場となっている。今回は、10月から学んできた142人が出展。水墨画や書道は毎回人気が高く、最近では陶芸教室なども受講者が増えてきている。また、06年度から始まったハーブアロマテラピー教室は女性受講者が集まっている。
入場無料。午前9時縲恁゚後8時。
28日は午前10時から煎茶教室受講者によるお手前披露もある。午後2時まで。 -
子どもプラン次世代育成支援地域行動計画の報告
伊那市次世代育成支援推進協議会(畑房男会長)は27日、今月19日にまとめた子育て支援のための総合計画「子どもプラン次世代育成支援地域行動計画」を小坂伊那市長に報告をした=写真。
法律に基づき旧3市町村は05年、5カ年計画で次世代育成支援行動計画を策定。それぞれに実施してきた。しかし、昨年の合併に伴い残りの3カ年は新伊那市のプランを策定することとなり、昨年9月から旧3市町村の取り組みを調整しながら新しい行動計画の策定を進めてきた。
新プランには住民アンケートの結果も取り入れ、病後時保育、休日保育など、市が07年度から取り組んでいこうとしている新事業も盛り込んでいる。また、具体的な数値目標を示すことで、より実践的な内容としたほか、これまで個々に取り組まれていた個別事業についても窓口を中心に関係機関が連携を図れる体制を提言している。
畑会長は「それぞれの特色を取り入れ、子育て環境や価値観の多様化に配慮した。子どもたちがいきいきと生きられる活力ある伊那市をつくってほしい」と語った。 -
上伊那の工業展 08年度開催へ
上伊那の市町村、商工会議所・商工会、テクノ財団伊那テクノバレー地域センターなどでつくる「上伊那地域における工業展の検討会」(伊東久座長、23人)は、08年度を目途に工業展を開催する提言をまとめた。上伊那地方事務所が音頭を取り、6月に準備会を開いて開催に向ける。
上伊那の製造品出荷額(05年)は9500億円余で、県内10圏域で松本、長野に続く高さ。「ものづくりの上伊那」を発信し、製造業の発展につなげる。
地域内の企業から工業展開催の声が挙がり、事務局レベルで検討。地域内の製造業1101社を対象にもアンケートを取った。回収率24%。アンケート結果から、開催を希望する企業は56・9%を占めた。
工業展に期待することは▽新たな取引先の開拓▽認知・知名度アップ▽情報収集竏窒ネどで、上伊那で開催した場合、53社(34・6%)が「出展する」と答えた。
反対に「出展しない」は22・9%で、理由として▽メリットがない▽出展できるものがない▽県外出展のほうが効果的竏窒ネどを挙げた。
また、これまでに諏訪圏工業メッセなどへ出展した企業は33・8%。
準備会で目的や日時、場所などを検討し、商工団体を中心とした実行委員会に切り替えて詰めていく。 -
伊那まつりは8月4、5日
第35回伊那まつり委員会が27日、市役所であった。委員約20人が出席し、開催日を8月4、5日と決めた。昨年7月の豪雨災害で前回中止となったため、合併や権兵衛トンネル開通を記念し「目玉企画」を検討する。
「飛躍」をテーマに掲げ、4日の「市民おどり・おまつり広場」、5日の「花火大会・遊ingビレッジ」を二本柱に、例年並みのイベントを組んだ。屋台が並ぶ山寺駐車場は、駐車場として活用する方向。
商工観光関係やおどり連代表者などでつくる企画会議が練った実施方針が報告され、委員会で了承した。組織は市民おどり、花火、交通など7委員会を設ける。
実行委員長に選ばれた宮嶋次郎区長会長は「2年ぶりの開催となる。盛大になるよう知恵を絞り、見る人も踊る人も楽しめるまつりにしたい」と協力を求めた。
4月に実行委員会を開き、各委員会で内容を詰める。 -
高遠そばの店「ますや」 きょうオープン
伊那市高遠町の守屋豊さんが経営する高遠そばの店「ますや」が28日、東高遠にオープンする。
高遠そばは辛み大根、焼きみそ、刻みネギを合わせたからつゆで食べる地域食。地元産ソバを使い、自らで粉をひいて打つ。ゆでたてを味わってもらえるよう1人前を2回に分けて出したり、焼きみそをする器を小さいすり鉢にしたりと工夫した。
そばのしんに近い粉だけを使い、のどごしがつるつるとした「玄」、玄そばをあらびきした粒々感の「抜き」を同時に食べ比べ、食感の違いを楽しむ「合盛り」(900円)がお勧め。
そのほか「山の雑キノコざる」「トマトおろしそば」など季節商品も考えている。
客席は20で、客の顔が見えるように配置。残雪の中央アルプスを眺めることができる。駐車場は普通自動車9台分。
昨年、創業者を対象にした「創業塾」(伊那商工会議所・上伊那地域チャレンジ起業相談室主催)の起業チャンピオン賞を受賞している守屋さん(54)。「みそ味の高遠そばを味わったお客さんの反応が楽しみ」と話している。
営業時間は午前11時縲恁゚後4時(そばが終わり次第終了)。火曜日休み(祝日の場合は翌日)だが、4月は休まず営業する。
問い合わせは、ますや(TEL94・5123)へ。 -
林家木久蔵さん貫禄の話芸、プラム寄席で一席
宮田村の34店でつくる宮田プラムシール会(細田健一会長)は発足20周年を記念して25日、人気落語家の林家木久蔵師匠らによる「プラム寄席」を村民会館で開いた。300人満員札止めの会場は、テレビでもおなじみの・ス木久蔵節・スに笑いの渦(うず)。一流の話芸を満喫した。)
テレビ番組「笑点」のテーマに乗り高座にあがった木久蔵さん。
同村に誕生した・ス名物丼・スを食べたことから話し始め「名前をつけてくれって言われたんで、キジ丼に決めました。誕生おめでとうございます」と、飄々とした語り口で観客の心をさっとつかんだ。
笑点メンバーの三遊亭円楽さんや桂歌丸さんをネタにし、緻密な人物描写も。
「イヤーンバカーン」「やーねー」とおなじみのセリフも繰り出し、緩急自在の表現と独特の間合いに会場は酔いしれた。
この日は「木久蔵」の名前を父親である師匠から9月に受け継ぎ、真打ち昇進する林家きくおさん、6番弟子の林家ひろ木さんも出演。師匠譲りの軽妙さで会場を沸かせた。
プラムシール会は記念事業として寄席を開き買い物客を優待。おなじみ「木久蔵ラーメン」などが当たる抽選会も行なった。
「お客様の絶大な支持があればこそ」と細田会長は話した。 -
村観光協会事業費減でPR重点に
宮田村観光協会(会長・清水靖夫村長)は、昨年7月の豪雨災害により今年も営業を休止する宮田高原キャンプ場の利用料収入などが全く見込めないことから、2007年度はPR活動を重点に事業を絞り村の観光活性に取り組む。さっそく4月からホームページを開設し、村内の観光スポットやイベント、特産品などを幅広く発信。随時更新していく。
同協会の運営費は村からの補助と運営管理する同キャンプ場の利用料、隣接する高原牧場の放牧管理受託費で大半を賄っている。
しかし、高原への唯一の交通手段である寺沢林道の復旧が11月以降のため、従来であれば7月から始まる今季の牧場を含めたキャンプ場営業は断念。
26日に協会の定期総会を開いて07年度予算案を承認したが、利用料と牧場受託料がそっくり抜け落ちた形で、予算総額は本年度当初に比べ156万円減の248万円に。4割近い減収を見込む厳しい状況だ。
限られた予算での観光活性を余儀なくされるが、07年度の事業計画には、中央アルプスなど恵まれた自然環境を外に向けて積極的にPRする広報宣伝活動を重点に盛り込んだ。
関東・中部エリアの駅や高速サービスエリアに設置される無料情報誌に広告を掲載するほか、観光協会独自のホームページを開設。点から面へつながる観光地づくりを目指す。
村内では名物丼が誕生したばかりだが、さらに産業間の連携などにより個性ある食文化、特産品開発なども推進。PRや販路拡大も支援する。 -
子どもの安全見守り隊、危険未然防止にも力
住民有志を隊員に募り結成3年目を迎える宮田村の「子どもの安全見守り隊」は26日、活動状況や成果を報告する全体会を開いた。193人の隊員のうち約40人が出席。小中学校や警察から、隊員の地道な活動が児童生徒の登下校、校外活動時の安全を着実に高めていると報告があった。
宮田中の生徒指導教諭は、隊員からの連絡で下校中の生徒を安全に帰宅させたり、適切な指導につながった事例を5件報告。
「地域の方が不審に思ったり、まずいと思ったことを学校に連絡していただき、生徒が悪い方向へ走ったり、危険な目に遭うことを未然に防げた」と感謝した。
同隊は村教育委員会の呼びかけにより、一昨年に発足し、子どもの登下校などにあわせ、自分の都合がつく時に見守り活動を展開。一昨年の発足当初は100人だったが、着実に住民の協力で強化を続けてきた。
同教委は「より多くの見守る目を増やしたい」と話しており、新規の隊員も随時募集している。問い合わせは同教委85・2314まで。 -
上伊那岳風会40周年記念 新市を祝う書を寄贈
詩吟の上伊那岳風会(堀内茂彦会長、会員約300人)は27日、会員が制作した、新伊那市誕生に関した詩を書いた書(額装)を同市へ寄贈した。詩は桜や天竜川、仙丈ケ岳などの旧3市町村の特徴をとらえた内容。会長、副会長ら関係者5人が市役所を訪れ、小坂樫男市長へ手渡した。
同会の創立40周年を記念した記念行事の一環。昨年10月、同市民会館であった記念式典での詩吟披露に向け、堀内会長が詩をつくった。今回の寄贈のため書は、会員の一人の宮下今日子さん(18)=同市美篶=が担当した。
詩は「新伊那市誕生を祝う」と題し、七言絶句で構成。「特徴ある3市町村が合併し、きっと光り輝くよい市になるだろう」竏窒ネどと詠んでいる。
詩を書いた宮下さんは本年度、地元の高校を卒業したばかり。書は小学1年生から学び、その実力は、県展高校生の部で特選を手にする腕前だという。
小松勝副会長(63)=同市西春近=から寄贈のあった詩の詩吟を聞いて小坂市長は「素晴らしい声。書は力強く、詩もよい」と喜び、額装は応接室へ飾りたいと話していた。
上伊那岳風会は来年度、「箕輪吟詠会」との合併を予定。高齢化が進み、会員も減少傾向にあるという。合併後の会員数は約450人になるという。
上伊那岳風会が「新伊那市誕生を祝う」と題した書を寄贈 -
伊那少剣道クラブ 中学3年生5人が修了
伊那市内の小中学生でつくる伊那少年剣道クラブ(伊藤節郎代表、約70人)の06年度修了式が26日夜、伊那東小学校体育館であった。後輩や指導者、保護者など約70人が見守る中、修了生の中学3年生5人がクラブを卒業していった。
伊藤代表は「自分の目指す目標へ向かう時、ここで学んだ正しい心、元気な声を大切に」。中学生の指導を担当する飯島浩さんは「学んだことを長い人生の中で生かし、感謝の気持ちも忘れず」とそれぞれがエールを送った。
クラブ員代表の藤沢和敏君(伊那東部2年)が「先輩たちの練習の姿は私たちの日々の模範だった。皆で努力し、クラブをよりよいものにしていきたい」と送辞。修了生代表の大下隆一郎君(同3年)は「仲間と互いに支え合うことは素晴らしい。これからも皆で協力し合い、剣道に励んでいって」と答えた。
伊那少年剣道クラブは、毎週2回、年間約90回の練習を伊那東小学校体育館で開く。
修了生は次の皆さん(いずれも伊那東部中3年生)
▽上島芳倫▽黒河内宗一郎▽宮下仁▽大下隆一郎▽秋田裕也
伊藤代表から修了証書を受け取る修了生ら -
駒ケ根市で重傷交通事故
25日午後11時15分ごろ、駒ケ根市赤穂市場割の市道でいずれも近くに住む歯科助手木下奈美さん(28)が運転する普通乗用車が対向して歩いていた精密部品加工業亀山久夫さん(66)をはねた。亀山さんは左下腿骨開放性骨折の重傷。木下さんにけがはなかった。
駒ケ根署の調べによると現場は見通しの良い直線道路。亀山さんは道路の右端を歩いていた。同署は詳しい原因を調べている。 -
消防団が募金寄付
駒ケ根市消防団の救護隊(北原晋也救護長、45人)は23日、消防団員らに呼び掛けて今月行った募金の全額5万円を日本赤十字社駒ケ根市地区(地区長・中原正純市長)に寄付した=写真。救護隊は日赤県支部の講師に救急法の訓練を受けたり、地震や水害などの際に世話になったことへの感謝の意をこめて募金を行った。中原市長は「尊い気持ちにあらためて感謝し、有効に活用したい。これからも団の中核を担い、市民の安全・安心の確保のために団を盛り上げていってほしい」と述べた。
事務局は、寄付金は防災倉庫に備える用具・器具などの購入に充てたいとしている。 -
青年海外協力隊員出発前にあいさつ
青年海外協力隊の06年度第3次隊員として今月ケニアに出発する駒ケ根市赤穂市場割の気賀沢博徳さん(26)が23日、市役所を訪れ、中原正純市長に出発前のあいさつをした。気賀沢さんは「市の出身者として駒ケ根市の名を汚すことなく、友好の架け橋となれるよう一生懸命努力してきたい」と決意を述べた。中原市長は激励金を手渡し「訓練の成果を生かし、国際平和と地域づくりのために頑張って。2年後には一回りも二回りも大きくなって帰国してほしい」と激励した。
気賀沢さんはアフリカ・ケニアのキスム博物館で、収蔵されている文化財の整理や分類などに当たる。大卒後、ボランティアで海外の遺跡調査に加わった経験を途上国で生かそうと協力隊に応募した。派遣前訓練を受けたのは地元の駒ケ根訓練所ではなく福島県の二本松訓練所。
市出身者の派遣は4年ぶり、15人目。 -
箕輪町国際交流協会日本語教室修了式
箕輪町国際交流協会の日本語教室は24日、06年度修了式を町文化センターで開いた。
日本語教室は毎週土曜日、町文化センターで開講。本年度はパラグアイ、インドネシア、中国、ブラジル出身の40人が学んだ。
修了式では、1年間の出席日数で精勤賞を4人、努力賞を6人に授与した。帰国者特別賞として日本に3年間滞在し日本語教室で学んだインドネシア出身のムルヤディさんに修了証書を手渡した。
帰国者スピーチでムルヤディさんは、「日本語が全然分からず言いたいことが言えず、辛い思いをした。ここで日本語を勉強して先生がいろいろ教えてくださったので心強くなった」とし、04年4月に来日して初めて見た桜がきれいだったこと、日本語教室で日本人や外国人と知り合って楽しかったことなどを話し、「インドネシアでも頑張る。時間があったら私の国に遊びに来て」ときれいな日本語で話した。
07年度日本語教室は4月7日に開講する。 -
県議選 駒ケ根市区 立候補届出書類事前審査
26日、任期満了に伴う県議選(3月30日告示、4月8日投開票)駒ケ根市区の立候補届出書類の事前審査が駒ケ根市役所で行われた。定数1に対し、これまでに立候補を表明している2派が出席。選挙管理委員会の担当者が記入漏れなど書類の不備の有無を慎重にチェックした=写真。
同市区で立候補を表明しているのは現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=と、前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=の2人。これまでのところ、ほかに出馬の動きはない。 -
県議選 駒ケ根市区 佐々木氏総決起集会
県議選駒ケ根市区(定数1)に出馬する元職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=の総決起集会は25日夜、同市のアイパルいなんで開いた。集まった約600人を前に「市町村が主役と掲げる村井知事とともに素晴らしい長野県をつくるためにも、県政の壇上に立たせていただきたい」と訴えた。
苦杯をなめた4年前から現在までを振り返り「生活者の足元から政治があると勉強させて頂いた」と述べ、世間には景気回復を望む期待感が強いと指摘。
前田中県政の6年間を強く批判し「皆さんが豊かになる施策を打ち出すことが課題。一人ひとりの収入を増やし、福祉、教育、環境、社会資本整備に充てていかなければいけない」と主張した。
後援会の堀内照夫会長は「前回にはない組織づくりができたが、選挙は水もの。一層の支援と協力を」とあいさつ。
来賓の中原正純同市長は「どれだけ4年間苦労したかが今回の選挙の争点。何としても佐々木さんに勝ってもらわなければならない」と語気を強め、宮下一郎代議士、吉田博美参議らも激励した。 -
4月から学童保育サービス拡充
子育て支援、こども室には専門相談員宮田村は4月1日から学童保育の料金を実質的に引き下げ、預かり時間も延長する。同日からは村教育委員会内に「こども室」が新設され、今まで窓口が別だった保育と学校教育が一本化。各種相談に応じる専門の「こども相談員」も配置するなど、村は重点施策に掲げる子育て支援をさらに進める考えだ。
学童保育は村民会館に隣接する「子ども館」を使用。家庭の事情により原則として小学校1年から4年の放課後保育を行なっている。
通常は下校から午後6時までだった保育時間を6時半まで30分延長。6時までの料金は250円、6時半まで利用すると500円加算する。
平日の休校日は午前8時半から30分繰り上げて8時からに変更。午後3時まで550円で6時までの場合は250円を加算する。
事前の登録制だが、利用希望日を選ぶことができ、村教委は「月20日の利用計算で5千円となり、引き下げになる」としている。
現在の登録は50人ほどいるが、1日の利用者数は20人程度。
こども室に配置する「こども相談員」は、女性1人で教員の有資格者。常勤で対応し、子どもに関する幅広い相談に応じる。
村教委では就学前の育児相談が中心になるとみており、現場もまわるなどして支援する。 -
県議選 伊那市区 選挙戦へ
伊那市福島の音楽講師・井口純代氏(51)が25日、県議選伊那市区(定数2)から立候補する意向を示した。これに伴い、無投票の様相を呈していた伊那市区でも選挙戦に突入することとなった。
井口氏が意向を固めたのは今月21日。告示10日をきり、無投票に対する市民感情の高まりがあると判断したとしている。
取材に対し井口氏は「環境、子育てなど、生活に根ざした命を守る活動をやってきた。今までコツコツやってきたことを生かして県民益のために働きたい」と語った。
音楽講師の傍ら、さまざまな市民活動に取り組んできており、これまでには「(市町村)合併の意向調査を求める市民の会」の代表、「ごみゼロの会」事務局などを務めている。届け出党派は県議会の会派・あおぞらが届け出た同名の政治団体とする予定。
正式な出馬表明は27日の午後3時から伊那市西箕輪の「ロッジ吹上」で行う。
伊那市区ではすでに現職2人が立候補を表明している。 -
伊那剣心館第13回跳躍素振り記録会
伊那剣心館は24日、第13回跳躍素振り記録会を伊那市民体育館で開いた。小学1年生から中学生、大人まで約40人が参加し、自身の限界に挑戦した。
「跳躍素振り」はその名の通り飛び跳ねながら素振りを行う練習方法。普通の素振りより体力的負担も数段大きく、忍耐力などを身に付けるための練習となっている。記録会は年度末修了式に合わせて毎年開催しており、1年の成果を試す。
記録会では、太鼓の音に合わせて一斉に参加者が素振り=写真。最初は勢い良く素振りをしていた参加者も徐々に人数が減り、表情も険しくなった。その結果、最後まで振り切った南箕輪小学校6年の白鳥結希君が最高の3014回を記録し、新記録を樹立した。
記録会を始めた97年の最高記録は750回だったが、年々記録は伸びているという。
上位5人は次の皆さん。
(1)白鳥結希(南箕輪小6)3014回(2)名和敏雄(伊那小6)2400回(3)三村風馬(伊那中1)2130回(4)大野田翔太(南箕輪小5)1960回(5)橋爪愛樹(伊那小4)1546回 -
蟹沢サクラ公園に植樹
蟹沢環境整備委員会(那須野文人委員長)は25日、伊那市手良区にある蟹沢桜公園で植樹祭を開いた。地域住民など約50人が、ツツジやヤマザクラなど約130本を植樹した=写真。
山土の採取跡地を利用して10年ほど前に造った同公園には、過去にもサクラ80本を植樹するなど、サクラを中心とした公園づくりに取り組んできた。今回は06年度コモンズ支援金(32万円)の採択を受け、ツツジなどを傾斜地に植林。これまで公園の管理は蟹沢地区の住民が主体となってやってきたが、今後は手良区全体の公園としていきたいという思いから、手良区全体にボランティアを募集した。
この日はあいにくの雨となったが、参加者はカッパを着て参加。。花の時期の到来を思いながら作業に励んでいた。
その後、参加者にはとん汁が振舞われた。 -
教育シンポ・まちじゅうみんなで箕輪の教育
教育について考えよう竏窒ニ25日、教育シンポジウム「まちじゅうみんなで箕輪の教育」が町文化センターであった。教育関係者などが集まり、地域と教育のあり方、教育の原点とは何かを考えた。
町の教育理念や子育て支援の形を模索するために設置した「まちじゅうみんなで箕輪の教育研究協議会」が企画したもので、基調講演や部会シンポ報告、パネルディスカッションを展開。
部会シンポ報告では子育て支援、子どものスポーツ環境、学校との交流関係の3部会で話し合った代表者がその成果を報告。子育て支援関係部会の西沢智美さんは、子育て支援に携わる人たちが後継者不足や活動費の確保に悩んでいる現状を示し「支援を必要としている人への支援も大切だが、支援を提供している人に対する支援も求められている」として、子育てに関する包括的な支援体制づくりを訴えた=写真。
子どものスポーツ環境について議論した秋山浩さんは、アンケートの集計結果から現在の子どもがスポーツとどのように接しているかを紹介。「スポーツはみんなで同じ目標に向かって泣いたり笑ったりするもの。子どものそんな姿に自分たち自身が力をもらっている。子どもの無限の可能性、一人ひとりの個性を生かす手伝いができれば」と語った。