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かんてんぱぱで青野恭典写真展
伊那市西春近のかんてんぱぱホールにある山岳写真家・青野恭典さん(東京都)のフォトアートギャラリーで1日から、「四季・みちのく光彩」が開かれている。東北6県の奥深い自然を映した47点が、訪れた人の目を楽しませている。
「伊那路の四季」「日本の山河」など、さまざまなシリーズを展開してきた同ギャラリー。今回は自然風土や人柄などが伊那谷に似ている東北6県の四季に焦点を当てた。
青々としたブナの原生林を貯える白神山地や鳥海山を映した作品には、その森を育てている湧き水や滝の姿も収められており、生命の息吹が感じられる。そのほかにも、木々がさまざまに彩る秋、山頂の強風によって作り出される雪の彫刻など、さまざまな自然の表情が訪れた人を魅了している。
また、今回は海を撮影した作品も並んでおり、青野さんは「ゆくゆくは別の角度から海の写真も撮り続けていければ」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。6月25日まで。 -
全国大会出場の選手を激励
飯島町役場で13日、全国大会出場の高校空手道選手2人と小学生ソフトテニス大会出場選手5人の激励会があった。
空手道は第26回全国高校空手道選抜大会(3月25-27日、和歌山市ビッグホエール)・男子団体組手の部出場の竹俣有基君(松本第1高校)=豊岡=、団体女子組手の部出場の岡島真理(松本第1高校)=赤坂=。2人は同大会北信越地区予選会(昨年11月25-26日)で3位入賞を果たし、全国への切符を手にした。
また、ソフトテニスは第6回全国小学生大会(3月29-31日、千葉県白子町)女子ダブルス4年生以下の部出場の新井春花さん、矢沢彩夏さん(以上本郷)ペア、宮崎由佳さん(高遠原)、加藤祐希さん(本郷)ペア、女子ダブルスの部の湯沢みなみさん(本郷)。2月4日松本市で開いた第3次県予選会で新井・矢沢ペアは2位、宮崎・加藤ペア、湯沢・城鳥(伊那市)ペアはそれぞれ3位入賞した。
ひとり一人に激励金と記念品を手渡した後、高坂町長は「町民の代表として、体調を調え、練習の成果を発揮し、頑張って」と活躍を期待した。
空手道の竹俣君は「自分の力を発揮し、1つでも多く勝ちたい」。岡島さんは「悔いのない試合にしたい」。 ソフトテニスの新井・矢沢ペアは「練習の成果を発揮し、一勝はしたい」。宮崎・加藤ペアは「予選の経験を生かし、大事に打ちたい」。湯沢さんは「練習をしっかり頑張り、試合に臨みたい」とそれぞれ決意を述べた。 -
伊那小6年智組 総合活動支援者へ感謝
木製の手作りカヌーを使った美和湖(伊那市長谷)探検などの総合活動に取り組んでいる、伊那小学校6年智組(北澤夏樹教諭、32人)は13日、同小学校に支援者を招いて、感謝式を開いた=写真。児童たちは、美和湖の流木を使用した手作りの写真立てをプレゼントするなどして感謝の気持ちを表わした。
学校を訪れたのは、自分たちの活動を記録写真に残そう竏窒ニの児童たちの思いに共感した、オリンパス伊那工場(同市)の総務グループリーダー草間靖友さんら同社関係者4人と、プロ写真家の西尾邦広さん=同市高遠町=の計5人。智組は本年度、同会社からデジタルカメラ約10台の貸与を受け4500枚の記録写真を撮影、西尾さんから撮影技術などを学んできた。
児童代表の伊藤小夏ちゃんが「学んだことを中学へ行っても忘れず写真を撮り続けていきたい」と感謝。草間さんは「これからも何事にも興味を持って取り組んでほしい」。西尾さんは「楽しい時は常に写真を撮り、皆に勇気や元気を与える人になって」と感想を述べた。
智組は、卒業に向けて、オリンパス伊那工場から貸与された実体顕微鏡(約100万円)を使って、三峰川上流縲恣V竜川下流付近の砂を研究するなどして、3年間の活動を支援した国土交通省天竜川ダム統合管理事務所へ活動報告をする。 -
「子ども110番の工場現場」発足
県建設業協会伊那支部などは14日、協会加盟業者による子どもを犯罪から守るための活動「子ども110番の工場現場」の発足式を県伊那合同庁舎で開いた=写真。長野、岐阜、三重、愛知、静岡県の中部地方では初めての取り組み。発足式に関係者約100人が集まり、それぞれが活動に向けて意識を高めた。
「子ども110番竏秩vは、同支部と建設業労働災害防止協会伊那分会に加盟する約140業者で構成。工事現場が各関係方面と連携し、子どもが助けを求めてきた時に、一時的な保護と警察などへの通報に協力する取り組み。
県、上伊那各市町村などが発注した工事で、「子どもが助けを求めても対応できる現場」を別に定める委員会が承認した工事現場で実施。現場職員は、安心の印として、統一したマーク入りの看板を現場に設置し、同マークの入ったヘルメットや服を着用する。実施は4月からを予定している。
発足式で県建設業協会伊那支部の北原隆光支部長が「従来工事現場は子どもをとうざけてきたが180度転換して子どもたちの犯罪抑止のための場所になることを期待する。いろいろな課題もあるが皆が活動の趣旨を理解して取り組んでいきたい」とあいさつした。 -
駒ケ根市内の不法滞在外国人5人摘発
駒ケ根署と県警本部警備部警備1課は東京入国管理局と合同で13日午前6時30分ごろから駒ケ根市内のアパートなど4カ所を一斉に捜索し、外国人男女5人を不法滞在の疑いで摘発した。
調べによると摘発されたのは中国人の男女2人、インドネシア人の男2人、タイ人の女1人で、年齢は25縲・2歳。不法滞在期間は1年9カ月縲・5年1カ月。住民からの通報を受けて摘発した。 -
【茶道・表千家教授 日本画家 稲葉治雄さん】
茶道教授は世に多いが男性の竏窒ニなるとかなり珍しい。
「習い初めたのは20歳くらいのころでしたが周りは女性ばかりでね。やっぱり恥ずかしかったものですよ」
当時、日本画の手ほどきを受けていた同じ赤穂に住む佐藤雪洞画伯の家を訪ねた時、細君の表千家教授、宗玄さんが思いがけず抹茶をご馳走してくれた。
「生まれて初めて味わった抹茶でしたが、いいものだなあ、と思いましたよ。それまで茶道のことはまったく知らず、人が『お茶をしてきた』と話しているのを聞いて『お茶を飲んできた』なら分かるが変だなあ、などと考えていたほどでした。今思えば、あれは茶道を習いに行った帰りだったんですね」
教室に通い始めるとどんどん茶道が楽しくなり、上達も人一倍早かった。茶道に関するさまざまな書物も読み、日本文化全般への造詣も自然と深まった。本の中には名古屋在住の吉田尭文宗匠の著作もあり、いつか教えを受けたいものだと考えていたところ、折り良く飯田線に快速電車が走るようになって名古屋への日帰りが可能になったことから、手紙を書いて直接の指導を懇願した。
「どうせだめだろうと半ばあきらめていたら、しばらくして返事が来ましてね。本当は紹介者が必要だが特別に許可する竏窒ニ書いてきてくださったんですよ。熱意が通じたんでしょうかねえ。うれしかった」
5年間通った尭文宗匠の教室では「徹底的に基礎を教わった。ただ茶わんを持つだけの所作でも、ひじの角度が悪いと指摘されたりしたものです。おかげで美しい所作の大切さを学ぶことができました。茶は決まった手順通りにやればそれでいいというものではない。人それぞれの体に合わせた美しさを考えることが大切なんです」
30歳代後半になって自分の教室を開いた時にも、形より心を伝えることを心掛けた。
「茶道の心は・ス思いやり・スですね。千利休の言葉に『仏に供え、人に施し、我も飲む』とあるように、自分をおいてまずほかに心を配る。茶道に限らず、こうした心構えを忘れたくないものです」
長きにわたって多くの弟子を送り出してきたが「このところ茶道人口が減っているのが少し寂しいですね。私の若いころには教室が人でいっぱいになり、深夜近くまでもやっていたものです。茶道の素晴らしさがあらためて見直されて、そういう時代がまた来てくれればいいですね」。
(白鳥文男) -
郷土史クラブ1年のまとめ
箕輪町の小学生が学ぶ郷土史クラブは10日、本年度最終回のクラブを町郷土博物館で開き、1年間の活動を振り返って感想を発表し合った。
クラブは小学4年生から6年生の有志20人が参加。町郷土博物館の職員が講師となり、5月から月1回の計10回活動。水田の昆虫観察、縄文時代の土鈴づくり、機織り体験、松本市四賀化石館での化石採取などをした。
児童は、「化石を拾いに行ったのが面白かった」「化石は自分で掘って採取したのでよかった」「ほんだれ様でまゆ玉が上手に作れた」など感想を話した。
郷土史クラブは00年に復活し本年度で7年目となる。活動の見直しから07年度は休止し、一般向けの講座を増やす計画をしている。 -
パソコン講習会
箕輪町と町公民館は9、10日、パソコン講習会を町情報センターで開いた。計画した4講座はいずれも定員いっぱいの参加で、熱心に学んでいた。
今回開いたのはパソコン入門、インターネット入門、Word入門、Excel入門の各講座。パソコンの基礎知識から基本操作、文書作成、表の作成など初心者向けに分かりやすく指導した。
1講座だけでなく複数の講座を受講した人も多く、パソコン画面と向き合いながら、熱心に質問などをしていた。
インターネット入門講座に参加した町内の女性は、「家にパソコンはあるけど、あまり使えない。メールを覚えて息子に送ってみたい」と話していた。 -
駒ケ根市議選 共産党現職2人出馬へ
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)に共産党の現職坂本裕彦氏(54)=福岡、馬場宣子氏(58)=東伊那=の2人が立候補を表明した。現職の大沼邦彦氏(63)=町一=は病気のため出馬を断念した。共産党は現在の3議席維持を目標に調整を重ねてきたが、大沼氏に代わる候補の擁立はせず、最終的に2議席を確保する方針に落ち着いた。
現職21人中、立候補を表明したのは9人、引退を決めたのは12人となり、全議員の進退が明らかになった。これまでに立候補を表明したのは新人6人を含め15人となるが、さらに出馬の動きもある。定数は今選挙から15となる。 -
みはらしファームが米作り体験イベント始まる
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは07年度から、田植えから稲刈り、餅つきまでを体験できる企画「みんなでお米を作ろうよ」を開始する。
これまでも自分たちで育てた大豆を使ってみそや豆腐づくりに挑戦する「みんなで大豆を作ろうよ」や、ナガイモ、ゴボウオーナーなど、さまざまな収穫体験を提供してきたが、年間を通じて米作りに触れてもらおう竏窒ニ、今年から新たに企画した米作り体験イベント。水田はみはらしファーム近くの約10アールを借り、田植え、稲刈り、脱穀調整などを参加者が体験。手作業を基本に共同作業で栽培し、減農薬に心がける。
体験イベントには中信方面からの申し込みが多く、時おり東京都内などからも参加があるという。
作る米はうるち米ともち米の2種類。もち米は12月の収穫祭で餅つき、試食し、残りは切り餅や鏡餅にして参加者に配布する。うるち米は精米して参加者のもとへ届ける予定。
個人でも家族単位でも参加できるが、原則として全日程に参加できることが参加条件。参加費は1組2万円(イベント体験料、正月用おもちの発送手間料を含む)。収穫量に応じて数量は多少変化するが、普通の作例で切り餅20切れ、鏡餅1組、精米30キロ程度を予定している。募集定員になり次第締め切り。
作業参加は全3回で、田植えが5月中旬縲怏コ旬、稲刈りが9月下旬縲・0月上旬、脱穀調整が10月中旬のうち、いずれも1日を予定している(基本的には日曜日となる)。収穫祭は12月中旬。
申し込み・問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会総会
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会(53人、唐沢和子会長)は12日夜、06年度総会を町産業会館で開き、06年度事業と決算の報告、07年度事業計画案と予算案を承認した。
06年度は農村女性ネット上伊那地産地消セミナーでトマト収穫・ケチャップ作り講習会、NHK「みんなのスタジオプラザN」生出演、もみじ湖夢まつりや野良っ娘野菜市での自家栽培野菜、果物、花などの販売、地域間交流の一環で浜松市「浜っ娘の会」との交流会、浜松市庄内地区公民館まつり参加などの事業があった。
07年度の事業は、06年に農村女性ネット上伊那で勉強したトマトジャムをイベントなどで販売し好評だったことから、今年も9月に加工品作りをし、もみじ湖夢まつりや野良っ娘野菜市での販売を計画している。このほかみのわ祭り参加、もみじ湖夢まつりなどイベントでの自家栽培野菜、果物、花などの販売、浜っ娘の会との交流など。
唐沢会長は、「農業女性の仲間作りを大切にすべての行事を楽しかったと言ってもらえるように実施したい」とあいさつした。
総会後の研修会はガーデニングで、丸いプランターにパンジーなど5種類の花苗を寄せ植えし、各自持ち帰った。 -
ボロニア出荷最盛期
スズランのような可れんさと、かんきつ類独特の芳香で人気のボロニアの出荷が、中川村で最盛期を迎えた。
葛島の富永園芸(富永宏克社長)では3万鉢余を生産、ピンクと白のミックス「フェテロフィア」を中心に珍しいピンクの八重「ピロッサ」、黄色、黒花など6種類。今はフェテロフィアを毎週3千鉢を関西方面に送っている。昨年2月にさし芽、4月下旬に9センチポットに上げ、摘心、夏に一回り大きな14センチ鉢に植え替え、2回目の摘心を行い側枝を出させる。11月中旬まで戸外で寒さに当て、ハウスに取りこみ、3月初旬から出荷が始まった。
富永さんは「23年前、独立した時から栽培してきた。富永園芸の原点のような花で思い入れが強い。管理は窓辺に置き、水を切らさないこと」と話している。 -
天竜川漁協、養魚場5月閉鎖を村長に報告
宮田村新田区のニジマス養魚場の閉鎖について、運営する天竜川漁協の上條純敬組合長は13日、同村役場を訪れ、経過を清水靖夫村長に説明。5月で閉鎖すると伝えたが、閉鎖後の施設のあり方については具体的にふれなかった。養魚場の一部は村有地も含まれることから、本紙の取材に清水村長は「養魚場として土地の賃貸契約を交わしているもので、今後についてもその辺りを明確にして検討してほしい」とした。
村長との懇談を終え上條組合長は取材に「閉鎖することを報告した。後利用は白紙だが、施設を使いたい人がいれば賃借、売却でも募りたい考えもある。今後も村と相談していきたい」と話した。
養魚場の一部約9千平方メートルは村有地で、契約終了時には原状回復することが契約内容に盛り込まれているなど、閉鎖後の施設の存廃、あり方は課題となっている。
清水村長は「使用目的が変われば契約も変わり、明確にしなければならない」とし、漁協の対応を見守り調整を図っていく方針だ。 -
全国小中学生俳句大会、宮田小から特選含む3人入賞
宮田村宮田小学校2年の町田笑子さんの句「まっかだなほっぺのようにサクランボ」が、上水内郡信濃町教育委員会が主催する「小林一茶全国小中学生俳句大会」で特選に選ばれた。同じく2年の浦野咲紀さん、小松倫果さんも入選。日常の風景を見て感動したことを俳句にして詠むのが大好きな3人は、そろっての受賞を喜んでいる。
6回を迎える同大会には全国各地の小中学生から5395句もの応募があった。
町田さんの俳句は最高賞である特選の91句のひとつに選ばれ、浦野さんは「とどかないたかいところにいいりんご」、小松さんは「おつきさまくるまのあとをついてくる」の句でそれぞれ入選した。
「自然を見たりして、ドキドキするとよく俳句をつくる。言葉を探したり考えたりするのが楽しい」と3人。
特選の表彰式は、小林一茶誕生日の5月5日に同町で開く一茶まつりで行なう。 -
飯島女声コーラス(林孝子会長、17人)
「誰でも知っている、親しみやすい曲で構成。多くの人に聞きに来て欲しい」-。
飯島町の飯島女声コーラスは結成30年余、初めての演奏会「第1回飯島女声コーラス演奏会」を4月14日午後6時30分開演、飯島文化館で予定する。演奏曲目も決まり、ポスター、チラシも完成、町内の公共施設、商店などに掲示され、PRしている。一般700円、小・中学生400円のチケットも販売中。
演奏会は3部構成。オープニングは季節に合わせ「さくらさくら」。第1部「祈り」はアメージンググリース、アヴェマリア、第2部は「亜麻色の髪の乙女」「未来」「ベストフレンド」「ジュピター」などポップスを集めた。
第3部は「ふるさと」「おぼろ月夜」「冬景色」など、ふるさとの四季を歌でつづる。 男声四重奏のこもれびカルテットも友情出演し、演奏会を盛り上げる。指揮は指導者でもある平沢誠さん(伊那市)、伴奏は松沢美由紀さん(伊那市)。
同コーラスは飯島中央公民館活動の一環として発足。以来女声3部合唱で、合唱曲や童謡、ポピュラーなど幅広く練習し、母親コーラス祭や上伊那コーラス交歓会、町芸能祭、町こども音楽祭などで練習の成果を発表してきた。初の演奏会は「メンバーの心が1つになり、単独で演奏会をしようという気運で高まったから」(林会長)という。
4年前から、同コーラスを指導する平沢誠さんは伊那混声合唱団員で、ボイストレーナー。平沢さんは「4年前と比べ、各段に進歩し、これなら、単独演奏会でみなさんに聞いていただけると自信を持った。メンバーは声が素直で、年齢を感じさせない、若々しい魅力的なハーモニー。後1カ月、集中した練習で完成度の高いものにしたい」と話す。
林会長は「本当に歌うことが好きな人が集まった。7、8年前に、10人位に会員が減少し、存続の危機もあったが、若い人たちに入っていただき、危機を脱した。良い指導者に恵まれ、長続きし、気心の知れた仲間同士、和気あいあいで活動している」と話す。
発足まもなく入会した30年選手の上山静子さんは「歌が好きで続けてきたが、加齢とともに低い音が出にくく、音域が狭くなったが、声が出る限り続けたい」と話す。
メンバーは次のみなさん(敬称略)
▽ソプラノ=伊藤恵子、伊藤由美子、岡本美佳子、加納常子、北沢寿子、林孝子、宮下昌子▽メゾソプラノ=吉川恵子、清水朝子、原君子、平栗定子、望月敏江▽アルト=上山静子、斉藤由美子、千村千江子、野村循子、藤沢敏子
問い合わせ林さん(TEL86・2857) -
「小さな親切」運動上伊那支部が箕輪町社協に車いすを寄贈
「小さな親切」運動上伊那支部(山田益支部長)は14日、箕輪町社会福祉協議会に車いす1台を寄贈した=写真。
全国的に展開されている「小さな親切運動」は、小さな親切を通して青少年の健全育成を目指す取り組み。上伊那支部は11年前に発足し、毎年順番で地区内の社会福祉協議会に車いすを寄贈しているほか、小学校への紙芝居セットの寄贈、作文コンクールの開催などにも取り組んでいる。
今年は箕輪町と辰野町の社協に各1台の車いすを寄贈。これまで寄贈した車いすの累計は27台となった。
使い道はそれぞれに任せているが、需要が増えてきており、催しなどでも使われているという。箕輪町では、短期・長期の貸し出し用として利用することを検討している。 -
来期さらなる飛躍を 上農高スケート同好会
南箕輪村の上伊那農業高校スケート同好会(日詰誠顧問、3人)は発足2年目の今シーズン、1月下旬、栃木県であった高校総体のスピードスケート競技で優勝者を排出するなどの活躍を見せた。この快挙は、約35年前に陸上競技で国体優勝した伊藤国光氏の功績と同等であると同校では賞されている。
同好会に所属するのは2年生の武井博史君(伊那中出身)、小林成光君(高瀬中出身)と1年生の唐沢郁弥君(箕輪中出身)の3人。メンバー全員がインターハイへ出場し、武井君は1500メートルで優勝し、武井君と小林君は、群馬国体にも出場し上位入賞を果した。
3人は、宮田スケートクラブ(宮田村)の新谷純夫コーチを師事する。シーズン中は、学校が終わると岡谷市にあるスケート場へ、ほぼ毎日のように電車通いして練習。昨年、国体出場の2人は県の特別強化選手としてカナダ合宿にも参加している。
武井君は「狙っていなかった1500メートルでの優勝にはびっくりしている。一度頂点に立ってしまったことで気が抜けなくなった。連覇を目指し、夏場の体力づくりに励みたい」と意気込む。
小林君は「インターハイでは思うような結果が残せず悔しい。表彰台を目指して頑張りたい」。唐沢君も「初出場で緊張してしまったので次ぎはもっと上を」と来シーズンの活躍を誓った。
スケート同好会の活躍を祝う横断幕を背にして来シーズンの活躍を誓う武井君、小林君、唐沢君(左から) -
上農園芸学科課題研究報告集が完成
南箕輪村の上伊那農業高校園芸学科はこのほど、3年生の課題研究報告集をまとめた=写真。
報告集は各学科の3年生が1年間かけて取り組んできた研究の成果をまとめたもので、例年各学科ごと作成している。園芸学科では、3年生42人が20テーマの研究に取り組み、観賞植物コース、植物育種コース、食用植物コースごとに掲載した。
観賞植物コースの池上愛美さん、小林晶子さんは「花の大辞典2006 In JOHNO」と題して学内にあった草花65種類を調べ、ホームページ上で検索できるようなシステムを確立した取り組みを紹介。また、抑制キュウリの施肥試験の成果をまとめた植物育種コースの高坂奈緒美さんは「夏はハウスの中での作業が蒸し風呂状態で大変だったが、研究は良い結果が出てみんなで良い経験ができた」と振り返った。
報告集はカラー刷りとなっており、本年度は約100部を印刷する。3年生に配布するほか、来年研究に取り組む2年生が参考資料用としてストックするという。 -
ブラジル家庭料理教室
ブラジルの家庭料理を作って楽しむ教室が10日、駒ケ根市の文化センターで開かれた。地域に住む外国人の支援と交流を目的に06年に設立された民間ボランティア団体「地球人ネットワークinこまがね」(清水敏晴代表)と駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)、駒ケ根市の共催。市内の親子など約40人が参加し、ブラジル人のクリスティーナ・シルビア・イアンカウスカス・デ・モーラ・フジモトさんらの指導でブラジルの家庭料理作りに挑戦した=写真。
メニューはカリオカ豆、ベーコン、タマネギなどを煮た「フェジョン」、ニンニクをすり込んだ牛肉を焼いた「ビッフェ」、トマト、キュウリ、レタスなどを使ったサラダの3品のほか、ココナッツケーキやシャー(お茶)など。参加者らは慣れない調理方法に戸惑いの表情を見せながらも、笑顔でにぎやかに料理を楽しんでいた。 -
子育て講演会
駒ケ根市教育委員会は10日、子育て講演会をアイ・パルいなんで開いた。子どもを持つ保護者や学校関係者など約150人が集まり、東京大学大学院教育学研究科教授の汐見稔幸さんの講演「今、子どもたちのためにすべきこと竏・1世紀に飛躍する子どもを育てる」に耳を傾けた。
汐見さんは「1970年代後半から、外で子どもが遊ぶ声をぱったりと聞かなくなった。いじめや不登校などの問題が大きくなったのはそれ以降だ」と話した=写真。「外での遊びはもう一つの学校。体や頭を育てる大切な存在だ。知的能力の向上に必要な体験の幅と豊かさの基礎がないから、考えたり工夫したりする子が少なくなってしまった。現代の日本では小学生が一番勉強している。その時こそ、もっと豊かに遊ばせるべきだ」と強く訴えた。 -
箕輪町議会3月定例会一般質問より
◆副町長2人制の狙いや継続理由について12日、複数の議員が質問した。平沢豊満町長は、「行財政改革はこれからが本当の正念場。副町長2人制で今後も強力な対応を図りたい。町民にとって2人制が強い町づくりの原動力だということを理解していただきたい」と述べた。
町長は、「2人に担当してもらう仕事は基本的には変わらない。1人は全般の管理、もう1人は特命担当。行財政改革は県内でも進んできていると思うが、まだ完全ではない。トップマネージメントの体制強化に2人必要。町は法改正より3年半先取りでやってきた。助役を副町長に名を変えるだけ。数の問題ではない」とし、副町長2人の給与についての質問には「助役2人制のときと変わらない。差を付けることはないと思う」とした。
◆自主防災組織の立ち上げについて平出政敏議員が質問。平沢町長は、「06年度から10年度の5カ年計画で15区全部に自主防災組織を立ち上げたい。現在は北小河内、福与、八乙女、富田にできた。今年も4、5区での組織を考えている。07、08年度に前倒しでできるようにお願いしている」と答えた。
◆消防署、消防団の減災対策について三沢興宣議員が質問。町長は、「消防署は防災無線や緊急メールで乾燥や強風の警戒を呼びかけ、消防団も夜警などで予防消防に徹してもらい、一番身近な火災は今年はまだ発生せず、それなりの効果が出ているのではと思う。07年度は山火事の訓練もやる。災害を防ぐものではないが、万一起きたときに対応できる体制をとっていきたい」と述べた。
◆小・中学校の自校給食の取り組みについて三沢興宣議員が質問。井内教育委員長は「自校給食を基本とする考えは変わらない。中部小の給食室を改修するが、業務内容は、北小の試行がよい結果を生んでいるので民間委託の方向で住民、学校職員等の十分な理解を得ながら検討を進めたい」と答えた。
◆障がい者相談支援と施設運営について藤田英文議員が質問。平沢町長は、「県の相談員制度が07年3月で廃止されるが、町独自で継続していく」とし、「共同作業の家は町社会福祉協議会に運営主体を移すが、内容的には変わらない。障がい者の作業の場であると同時にサロン的な場でもある。ゆるやかに今までの機能を残し、国の動向を見ながら対応したい」とした。 -
箕輪町交通少年団入退団式
箕輪町交通少年団の入退団式が10日、松島コミュニティセンターであった。退団者46人を送り、交通安全教室で交通ルールを守る大切さなどを確認した。
町内の小学5、6年生有志で組織。06年度は団員85人で活動した。新年度は新6年生37人、新5年生32人の計69人。交通ルールを学び、交通指導所などに参加して交通安全を呼び掛ける。
団長の小林交石町交通安全協会長は、「6年生は中学生になったら自転車で通学する人もいると思う。団で活動したことを思い出し、交通ルールをしっかり守って登下校してほしい。5年生は昨年1年間の活動を、入団する新しい人に教えてあげてほしい。団は楽しみながら活動する。交通安全についてルールをしっかり覚え、事故に遭わないように気をつけて」と訓示した。
団員は、「体を鍛え心を磨き、よい子になります」などの交通少年団の誓いを唱和した。
交通安全教室では、伊那警察署の中山交通課長が、「横断歩道を渡るとき、左から来る車にはねられることが多い。自分の命は自分で守るつもりで、特に左からの車に注意して、よく確認してください」と話した。 -
南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会「コサージュ作り」
南箕輪村公民館で10日、いろいろ物作り体験会「コサージュ作り」があった。卒園、卒業シーズンに合わせた講座で、6人がバラの花のコサージュを楽しく作った。
伊那市で日本手芸協会トールペイント認定教室プリムローズを主宰する大洞かずよさんが、花束のラッピングなどに使う麻のシナマイロールで作るコサージュを教えた。
シナマイロールの造花は、阪神淡路大震災後、花屋が被災者を元気づけたいと、生花が入荷してこない状況の中で店にあったシナマイロールで花を作ったのが始まりという。
バラはピンクと白の2色を作った。シナマイで花びらを作り、芯を中心に花の形に仕上げ、緑色で作った葉を付け、リボンで飾って仕上げる。参加者は「形を作るのが大変だけど、段々慣れてよくできるようになった。自分で作ったコサージュを使いたいと思う」と話していた。 -
上伊那グリーンツーリズム研修会
上伊那におけるグリーンツーリズムのあり方を考えよう竏窒ニ12日、上伊那グリーンツーリズム研修会が伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。農業体験や農家民泊などに取り組む農業者や行政関係者など約30人が参加。事例発表や講演会を通して、それぞれにできるグリーンツーリズムの方向性を模索した。上伊那農業改良普及センター主催。
事例発表では、先駆的に農家民泊などを提供してきた3人の実践者がそれぞれの取り組みを紹介=写真。
果樹栽培の傍ら、05年から中川村で農家民宿を始めた片桐たせ子さんは、農作物を育てることの大変さ知ってほしいなどの願いを込め、農家民泊やリンゴの収穫体験を提供してきた経緯を説明。「考えてみるよりとりあえず始めてみること」と語り、莫大な費用をかけて改築したり、難しい料理を出したりするのではなく、家の中を片付けたり地元ならではの料理を提供するなど、既存のもののよさを大切にすることで、だれでもその一歩を踏み出せることを示した。
講演会では地元の愛媛県の農山村などで農家民泊の推進を通じた地域振興に取り組んできた山村活性化事業コンサルの玉田隆さんが「心にゆとりとやすらぎを提供する農家・農村・農業体験と交流のあり方」をテーマに講演。自身の経験から「過疎・高齢化が進んでいても、一人ひとりが知恵を出し合って協力することで地域が元気になり、修復されていく」と語った。 -
雑穀で地域づくりを考える
伊那市は11日、長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で雑穀フォーラム「雑穀で地域づくり」を開いた。雑穀に関心を持つ市民、市・県外者ら約200人が集まり、雑穀での地域活性化策を探った。
郷土食の掘り起こしを目指す「雑穀プロジェクト2007in伊那」の第3弾。
フォーラムでは、信州大学農学部教授井上直人さんが「雑穀文化は健康をはぐくむ」、岩手県で雑穀栽培の普及などに取り組むプロ農夢花巻専務取締役伊藤正男さんが「雑穀栽培で農家も地域もいきいき」と題し、それぞれ講演した。
伊藤さんは「雑穀市場は伸びているが、国産は10%。体に入る食物で、責任を持ったものを提供したい」と話し、作物を作るだけでなく、保育園や老人クラブなどに出向いて食育にも関わっていることなどを紹介。また、雑穀の栽培地として伊那は「やる気を出したら、生産量が取れる場所」とし、活動にエールを送った。
雑穀料理の試食もあり、長谷ふるさと食文化研究会など3団体がきびもち入りのおにぎりや菊芋の酢の物などを用意。参加者は、食感や味などを確かめ、栽培や調理方法などを熱心に尋ねた。
プロジェクトは、雑穀を普及させ、地域食材として食育につなげて、中山間地の農業振興などを図るねらい。
市内で雑穀アマランサスなどを栽培、商品化する活動が展開されている。
市は07年度、信大との連携による雑穀栽培振興の予算を盛っている。 -
スプリングコンサート 児童の歌声響く
伊那市生涯学習センターで10日、市内の小学生らが出演する「スプリングコンサート」(NPO法人クラシックワールド主催)があった。合唱クラブなど6団体がそれぞれ息の合った歌声を会場に響かせた。
曲目は「千の風になって」「さくら さくら」など唱歌やポップス。ステージに立った小学生は大きな口を開け、元気いっぱいに歌った。
伊那小学校合唱団は「ハナミズキ」など3曲を選曲。「未来へ」では、6年生が一人ずつ夢を語り「悲しいとき、さみしいときに歌うと、そういう気持ちがなくなる」と紹介した。
会場300席を埋めた観客からは、温かい拍手が送られた。 -
記者と営業を募集
伊那毎日新聞社は社員を募集します。要項は次の通り。
【採用職種】(1)記者(2)営業(3)営業パート
【採用人員】(1)(2)(3)のいずれも若干名
【応募資格等】(1)(2)(3)のいずれも要自動車普通免許。(1)(3)はパソコンのできる人
【待遇】当社規定による
【応募方法】履歴書を伊那毎日新聞社人事係(〒396竏・021伊那市伊那3648)へ郵送。追って面接日を通知致します
【応募締切】
2007年3月31日
【問い合わせ】(1)は編集局 竹村(0265・72・4100)、(2)(3)は営業局 荻原・酒井(0265・72・4103)へお気軽にどうぞ -
宮田小3年1組、地下道に絵を飾って
宮田村宮田小学校3年1組は9日、班ごとに描いた絵9枚を村内の国道153号線を渡る地下道2カ所に設置した。通学路で多くの人も利用する通路だが、閉鎖的な場所でもあり「明るくしたい」と協力。定期的に地下道の清掃も継続してきた子どもたちだが、4月のクラス替えを前に抱いてきた夢が実現し「クラスがかわっても大切に地下道を使っていきたい」と話した。
地下道への絵の設置は2004年度の6年3組が実施。3年1組は活動を受け継ごうと、清掃しながら構想をふくらませ、昨年末から絵を描き始めた。
リスが遊んでいたり、魚が泳いでいたり、お菓子の家まで。子どもたちの想いがあふれた絵が、本来は殺風景なコンクリートの通路を楽しく飾った。
全員で設置作業していると、さっそく通行人が「きれいだ。みんな頑張ったね」と絵を眺める光景も。
利用者の声に「やって良かった」「これからも地下道を通って、どうなっていくか見たい」など、自分たちがやったことの大きさをかみしめた。
村内各所にプランターを設置し、花いっぱいの地域づくりも行なってきた同学級。その活動で村が明るくなることを実感した児童たちだが、さらに地域を大切に想う気持ちを強くしていた。 -
宮田観光開発の施設改築「現時点では考えられない」と村長答弁
宮田村の第三セクター宮田観光開発の社長を務める清水靖夫村長は12日の村議会一般質問で、同社が経営し築年数40年ほどが経過した観光ホテル、山荘施設の改築について「現時点では考えられない」と改めて示した。
片桐敏良議員が「ただ改築を先延ばしにすれば(経営的に)良いということではない」と質問。
清水村長は安全面や経営強化の面で何らかの改築などが必要になった場合は議会に諮るとしたが、「現段階では計画は見当たらない」とも話した。
そのうえで「(経営問題を)見過ごしてきた過去の反省に立ち、現在あるべき会社の位置を認識し、発展に全力を尽くす」とした。
同社の経営に関わる質問については牧田茂成議員も行ない、改革の推進策として本年度から導入している経営コンサルタントの成果について聞いた。
清水村長は「三セクの甘さがしみ込んだ体質改善に2年間の期間でコンサルタントが入っている。7カ月が経過したが、社員の意識も変化し、業務改善にもつながっている」と話した。 -
村長が議員に・ス逆質問・ス
「この村の職員(の意識)って、そんなに悪いですか?」。12日の宮田村議会一般質問で、答弁に立った清水靖夫村長が、職員の意識改革について質問した議員に投げかけたひとこと。村長が議員に・ス逆質問・スする珍しい光景となった。
・ス答弁・スを求められた清水正康議員は「悪いとは思っていないが、(職員の意識は)高い所を目指すべき」と苦笑い。
「職員の中にも意識の高低があるが、村民の目はどうしても低いほうへ行ってしまう」と続けたが、清水村長は「反省も踏まえ私も含めて全力投球する」と切り返した。