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伊那食品工業がザールブリュッケン放送交響楽団演奏会に市内の中学生を無料招待
伊那食品工業(本社・西春近)は27日、来月2日に伊那市内で行われる「スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮、ザールブリュッケン放送交響楽団演奏会」に市内の中学生200人を無料招待するための目録を市に寄贈した=写真。
教育支援やメセナ活動に積極的に取り組んでいる同社は「本物の音楽を市内で聞けるまたとない機会を、ぜひ子どもたちにも提供しよう」と、今回の寄贈を決め、市内6中学校に希望者を募った。
塚越寛会長は「子どもたちには次のステップアップにつなげてほしい」と話していた。
2日に迎えるスタニスラフ・スクロヴァチェフスキ氏は、「最後の巨匠」として親しまれている人気指揮者。また、ザルブリュッケン放送交響楽団も、ドイツの公共放送の中で最もよく知られたオーケストラの一つで、これだけ大規模な海外の楽団がフルオーケストラで地方公演をするのは非常に珍しいという。また、伊那第九合唱団とのコラボレートもある。 -
ニシザワ文芸コンクール表彰式
ニシザワ(本社伊那市、荒木康雄社長)の第3回文芸コンクール表彰式が26日、伊那市生涯学習センターであった。小・中学生の部の優秀賞以上にそれぞれ表彰状と副賞の図書カードを手渡した。
コンクールは、同社が書店として創業、04年の80周年を記念して原点に戻ろうと始まったもの。小・中学生を対象に、読書感想文を募集したところ、今回は640点(小学生の部376点、中学生の部264点)が集まった。「命」を題材にしたものが多かったという。
小・中学校の教諭らが▽本の内容が分かりやすく表現されているか▽読んで参考になったことが書かれているか竏窒ネどを基準に審査。小学生の部で最優秀賞2点、優秀賞8点、佳作29点、中学生の部でも2点、6点、31点を選んだ。
表彰式で、荒木社長は「本を読みながら感じる心を相手に伝えるものだった。コンクールを機に、本を好きになって心が豊かになることを祈念する」とあいさつした。
入賞者は次の通り。
◇小学生の部▽最優秀賞=佐々木杏菜(赤穂2)池田真由子(赤穂東6)▽優秀賞=小牧知世、田路悠太(富県6)水上朝比(赤穂東2)花木彩香(赤穂東4)久保田慧(伊那東6)斎藤咲恵、白崎莉玖(赤穂2)秋山龍矢(箕輪東3)▽佳作=おおくぼあかね、伊藤真衣(伊那3)小松航(伊那北5)山岸裕也、諸田千鶴、杉本結衣(伊那北6)中村可奈(西箕輪5)寺沢徳子(新山5)平岩なつみ(富県6)有賀千佳(西箕輪3)宮下昇也(赤穂南5)宮下しゅうへい(赤穂東2)有馬優衣、平沢奈津美、北原紗良、六波羅理子、平沢壮太郎、唐沢拓也(伊那東5)小町谷たくみ(赤穂2)小山田好希、原田佑佳(赤穂3)園原綾菜、芦部さやか(赤穂5)横前ひかる(箕輪中部2)上條しょうた(箕輪東3)辰野茜(宮田5)やましたのえ(長谷1)市村渉(飯島4)城田理香(飯島6)
◇中学生の部▽最優秀賞=若林麻衣(東部2)松崎伸哉(赤穂3)▽優秀賞=山岸将暉(東部1)大島優佳(宮田2)神航平(西箕輪3)森田貴裕(伊那1)井口悦美(駒ケ根東3)内堀麻由美(箕輪3)▽佳作=翁大次郎、中村瑞穂(東部2)広田安優美、田代宗一郎、高橋優莉亜、樋屋真莉菜、馬場和香子(東部1)藤原弘樹(東部3)池上真奈、田辺澄、小田切ひかり、伊藤俊一(宮田3)下村沙希(宮田)桐山明日香、米山陽子(宮田2)石井那苗、沢田理沙、飯島啓介、矢沢優(宮田1)浦野森音、唐沢慎二(西箕輪2)唐沢彩佳、浦野あおい、鳥羽定徳(西箕輪)小島のどか(西箕輪1)久保田はるか(伊那2)泉祥衣(伊那)竹村瞳(駒ケ根東3)山内さなえ(駒ケ根東2)鈴木里彩(南箕輪3)倉田萌(南箕輪2) -
伊那市消防音楽隊が消防庁のPRビデオに出演
3市町村合併により新たに発足した、伊那市消防団(田畑安彦団長、1156人)の機能別分団「消防音楽隊」が、総務省消防庁が作成する入団促進のPRビデオに出演することになった。27日夜、市民会館で、同隊の練習風景や団長らのインタビューの撮影があった。
音楽活動を通じて消防団の広報活動を任されている同隊は、特定の機能だけを受け持つ分団として消防団に所属。全国的にこうした形態は珍しいため、伊那市の消防団が同PRビデオに初めて取り上げられることになった。
消防音楽隊は1989年に発足。現在は10縲・0歳代の男女36人が隊員で、消防団の「出初め式」や定期演奏会、福祉施設の訪問などで演奏を披露している。レパートリーにはオリジナル曲「THE SPIRIT OF FIRE」などがある。
撮影では、小林明彦音楽隊長が発足の経緯や消防団への入団の呼び掛けなどインタビューを受けた。田畑団長は「団員として、この地域の安全確保のために啓もう活動を広げてほしい」などとテレビカメラの前で話した。
団関係者によると、PRビデオは今年度中に完成の予定で、全国の市町村などに配られるという。 -
伊那署が犯人逮捕協力者に感謝状
伊那市中央区の県パトロール会社南信支社に務める、警備員の原英之さん(32)=箕輪町松島=に対し、伊那署は28日、建造物侵入の容疑者逮捕に協力したとして、感謝状を贈呈した。
原さんは、2日午前5時ごろ、同市西春近の自動車販売店に盗み目的で侵入し、逃げようとした犯人を「無我夢中」で取り押さえたもの。当時を振り返り「凶器を持っていたらと、怖かった」と語る。
原さんは、同パトロール会社に入社して2年ほど経つが、こういった現場に遭遇したのは初めての経験。「表彰されてうれしい。新たなやりがいとなり、今後の仕事の励みになる」と話していた。 -
駒ケ根市民音楽祭
第40回駒ケ根市民音楽祭が26日、駒ケ根市文化会館大ホールで開かれた。市内で活動する24グループが出演し、合唱に器楽演奏に日ごろの練習の成果を披露し合った=写真。
小・中学生では赤穂小合唱部、赤穂南小合唱団、中沢小合唱団、赤穂中3年6組がそれぞれ透き通った美しい歌声を響かせたほか、赤穂南小金管バンド、赤穂中吹奏楽部は吹奏楽を、赤穂中3年8組は筝の演奏を披露して大きな拍手を受けていた。 -
中川村で重傷交通事故
25日午後5時30分ごろ、中川村片桐横前の県道北林飯島線をミニバイクで走っていた中川村の高校2年生の男子生徒(17)が、道路左端に駐車してあった飯島町七久保の主婦森八重子さん(69)の普通乗用車の右後部に衝突した。生徒は左脚骨折などで全治約2カ月の重傷。
駒ケ根署の調べによると現場は緩い左カーブのなだらかな下り坂で、道幅は約7メートル。同署が事故の原因を調べている。 -
新田営農組合収穫祭
宮田村の新田営農組合は26日、設立後初の収穫祭を村文化会館で開いた。多くの家族連れが訪れ、今年の収穫を喜び合った。広場では景気づけにもちつきが行われ、訪れた人たちが代わる代わるきねを振るうたびに周囲から「よいしょ」と威勢のよい掛け声が響いていた=写真。
会場では打ったばかりのそばや、豚汁、わたあめなどが無料で振る舞われたほか、収穫された野菜や果物などが格安で販売されて終日にぎわった。 -
南箕輪村議会12月定例会日程
南箕輪村議会12月定例会は4日に開会し15日までの12日間開く。
提出議案は10件。村消防団員等公務災害補償条例の一部改正案、06年度一般会計などの補正予算案、県後期高齢者医療広域連合の設置、南信地域町村交通災害共済事務組合規約の一部変更、監査委員の選任。
日程は次の通り。
▽4日=本会議開会▽5縲・2日=休会▽13、14日=一般質問▽15日=本会議閉会 -
第1回伊那市社会福祉大会
旧3市町村の社会福祉協議会が合併して初となる第1回伊那市社会福祉大会が25日、伊那市の県伊那文化会館であった。市内の福祉関係者などが一堂に参加し、参加者それぞれが住み良いまちづくりのために活動していくことなどを大会宣言に掲げた。
伊那市社会福祉協議会の御子柴龍一会長は「昨今の福祉を取り巻く環境はさまざまで、社協も激動の時にある。市民総参加の中、安心、安全の福祉サービスを伊那市で実現したい」とあいさつ。
その後、福祉分野で功績のあった個人や団体の表彰や、伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」の子どもたちによるアトラクションなどがあったほか、横浜市教育委員会教育委員などを務める義家弘介さんによる講演会もあり、参加者それぞれが福祉への関心を深めた。
表彰は次のみなさん。
◇障害者や高齢者を長年在宅で介護をしている者=福沢文子、北原章、平等節子、小松恭二、田畑●代江、下平繁、小松千恵子、林由美子、花田昭子、伊藤綾子、有賀●しこ、大根田ワカエ、古畑光子、島根カズミ、駒井幸子、戸田和子、北原幸洋、北原みよ子、山崎咲、丹羽和美
◇旧市町村社協役員を長年務めた者=小島良一、伊藤俊規、牧野晃、向山好春、橋爪肇、原浩、清水達雄、中山達得
◇地区・地域社協役員を長年務めた者=六波羅八郎、田中伊那輝、竹松孝子
◇ボランティア功労者▼個人=六波羅八郎、伊藤嘉久▼団体=城南町年輪の会、田原えびす会、ひばりコーラス
◇福祉活動・青少年健全育成活動功労者=三沢光
◇社会福祉職を長年務めた者=松沢和枝、北原陽子、征矢達三郎、中山悦美、伊藤昭男、北原康子、池上かおり、宮下まき子、北原しおり
◇10年以上が数回に渡り100万円以上の金品を寄付した者▼個人=山口明▼国際ソロプチミスト伊那 -
中沢郵便局強盗訓練
「金を出せ」「早くしろ」拳銃やナイフを持った2人組が女性客を人質に取って金を要求竏秩B駒ケ根市の中沢郵便局(林信一局長)で27日、強盗を想定した防犯訓練が行われた。局員らは実際の事件さながらの緊迫感の中で、警察への非常通報や犯人への対応などを落ち着いてそつなくこなしたほか、走り去る逃走車に向けて備え付けのカラーボールを投げつけるなど素早い対処を見せた。
犯人と女性客はいずれも駒ケ根署の署員だが、真に迫った演技に、見学に訪れた上伊那郡内の特定郵便局員ら約30人も息を飲んで見詰めていた。
訓練後の検討会で同署生活安全刑事課の前島昭文係長は「犯人の逮捕には早い通報と正確な情報が大切。万一の際にも犯人の人相や服装などの特徴や逃走車のナンバーをしっかり記憶できるように心掛けてほしい」と呼び掛けた。 -
歴史探訪講演会
駒ケ根市内の赤穂、中沢、東伊那の3公民館でつくる駒ケ根市公民館協議会は25日、ふるさと歴史探訪講演会「天下の糸平と龍水社」を東伊那の駒ケ根シルクミュージアムで開いた。約30人の聴衆が集まり、同館の林典男館長が解説する地元出身の明治の豪商田中平八と、伊那谷の製糸を支えた龍水社についての話に耳を傾けた。
林館長は天下の糸平といわれた田中平八について、史実を基にした多くの資料を示しながら詳しく話した=写真。
田中平八(1834縲・884)は赤穂に生まれ、生糸相場で財をなした豪商。 -
道の駅「花の里いいじま」でもちつき
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」は26日、利用感謝祭の催しでもちつき体験・試食会を開いた。折り良く立ち寄った観光客らが代わる代わるきねを振るって景気良くもちをついた=写真。もち米は飯島産のもち米「わたぼうし」。つき上がったもちは早速小分けされ、あんこ、きな粉などをまぶして利用者らに無料で振る舞われた。観光の途中で立ち寄ったという名古屋市の女性は「つきたてのもちはおいしい。良い時に来た」と喜んでいた。
体験・試食会は午前11時から1時間ごとに4回行われた。 -
与田切マレット場オープン記念大会
飯島町の与田切公園内に今月新たにマレットゴルフ場を造った与田切公園マレットゴルフ連絡協議会(小林真直会長)は26日、コースのオープン記念大会を同コースで開いた。開会式で小林会長は「どうしてもここにコースを造りたかった。利用は冬の期間だけだが、健康増進と憩いの場として活用してほしい」とあいさつした。試合に先立ち、山田敏明助役が始球式を行ってオープンを祝った=写真。
大会にはオープンを待ち焦がれた93人が参加。早速芝生のコースに出て、楽しそうにスティックを振るっていた。
上位は次の皆さん。
▼男子(1)座光寺好74(2)大島修(3)松村明▼女子(1)西畑みつえ78(2)竹沢桂子(3)藤沢妙子 -
新規創業者を支援
伊那市は本年度、企業誘致の一環として、新規創業支援施設を整備する。新規産業の企業を育成し、低コストで提供する施設として空き工場を改修し、来春の開始を目指す。市としては初めての取り組み。
企業訪問する中で、起業する際、適当な物件がない、家賃が高いなどの理由から、なかなか実現しない現状があった。そのため、空き工場を有効活用し、製造業を中心に、新規創業を支援する。希望はいくつか来ているという。今後、空き工場の改修や、募集要項の検討などを進める。
場所は、東春近地区車屋の三峰川左岸。敷地面積7900平方メートル。市土地開発公社が用地取得する方向で、所有者と交渉している。
敷地内にある建物は鉄骨平屋建ての面積990平方メートル。貸し工場として、8室程度(1室50縲・0平方メートル)に仕切る予定で、共同の会議室、水道、トイレなどを整備する。改修費は5100万円で、市議会12月定例会に提案する。
27日の定例記者会見で、小坂市長は「起業を目指す人を支援するインキュベーターの拠点としたい」と話した。 -
来年の干支を見に行こう、宮田小2年2組
イノシシの姿目に焼きつけ、年賀状に宮田村の宮田小学校2年2組は27日、来年の干支(えと)であるイノシシを見学に駒ケ根市東伊那の飼育園地を訪れた。年賀状にイノシシの絵を描こうと観察したもので、児童たちは目を凝らして姿を追った。
ある児童の親類が飼育していたことから、イノシシとの対面が実現。子どもたちの大半は初めて見る本物の迫力に「大きい」「かわいい」と歓声をあげた。
柵ごしだが、子どもたちが近寄ると、5頭ほどのイノシシは猛ダッシュで飼育園内を右往左往。
それでもしっかりと目に焼きつけ、まだ幼いことから立派な牙(きば)がないことなど、短時間で集中して観察した。
同学級は昨年も今年の干支である犬を観察して年賀状を製作。今年も近く、絵を描き始める予定だ。 -
宮田小2年中原さんが牛の絵で県知事賞
宮田村宮田小学校2年の中原未帆さん(9つ)=南割区=の牛の姿を描いた絵画作品が、「第21回くらしと牛乳、牛さんありがとう絵画コンクール」(県牛乳普及協会主催)で県知事賞を受賞した。
クラス全員で村内の牧場へ出かけ、牛を観察した時に描いたもの。背中の凸凹感など、草を食べている牛の姿を伸び伸びと、描いている。
コンクールには898点の応募があり、中原さんを含む金賞受賞者12人の表彰式は2日に長野市で開かれる。 -
北の城橋、大規模改修へ
橋げたの一部に損傷が見つかり、通行止めになっている宮田村中越区の北の城橋について、管理する村は27日、約3千万円かけて大規模改修する計画を村議会産業建設委員会に示した。12月議会に補正予算案を提出する考え。来年4月末までの工期を予定している。
交通量もあることから、当初は損傷部分の応急修復で、年内に一時的な交通解除をする案も検討。
しかし、「一気に全てを改修したほうが、最終的には経費も工期も軽減できる」(同課)ため、応急ではなく最初から全面的に改修することにした。
同橋は天竜川にかかる吊り橋で、伊那市竜東地域につながる生活道路として需要が高い。
改修では橋げたを含め木製の床板を全て交換。橋を吊っているワイヤー類などは防錆対策など施す。
事業費は村単独となるため、基金を取り崩すなどして対応。本年度予算に追加計上するほか、一部は来年度予算にも及ぶ見通し。 -
伊那食品工業がグッドカンパニー大賞を受賞
伊那市西春近の伊那食品工業(塚越寛代表)がこのほど、経済的、社会的に優れた成績を上げている中小企業として中小企業研究センターの「グッドカンパニー大賞」に選ばれた。塚越会長は「全国で1社しか選ばれない賞に選ばれたことは伊那谷にとっても名誉なこと。利益だけでなく、社員を大切にする姿勢や教育やまちづくりに貢献する事業展開などが総合的に評価されたのだと思う」と喜びを語った=写真。
今年で40回目となるこの賞は、歴史と実績のある中小企業の栄誉を称えるために1967年から始まったもの。経済産業省、文部科学省、商工会議所、中小企業投資育成会社の推薦をもとに、年に一度、全国の中小企業の中から大賞1企業と、優良企業賞、特別賞などを選出する。これまでに選出してきた約500社の中には、京都セラミック(現在の京セラ)をはじめ、有力企業に成長した企業も多い。
寒天で国内市場の8割、世界市場の2割を占める同社は▽無理な成長を避けた安定的成長基盤の実現▽社員を尊重した会社運営竏窒ネどに取り組んでいる。また「人を幸せにすることが企業の役割」として、環境整備、メセナ活動の実施、教育支援などに積極的に取り組み、地域貢献を果たしている。 -
箕輪町・共に活き活き~認め合おう、支えあおう「男と女」~
さわやかパートナーのつどい「共に活き活き」が26日、箕輪町文化センターであった。38歳で主婦から尼僧に転身し、全国各地で講演活動などをしている愛知県良正庵の庵主・小林良正さんを迎え、パートナーへの配慮や感謝を向けることの大切さを学んだ=写真。
小林さんは「和顔愛語縲怩竄ウしい言葉とほほえみ縲怐vを演題に講演。「年をとると『これくらいで分かっているだろう』と思いがちになるが、本当は分かっていないことが多い」と、夫婦関係を指摘。感謝の気持ちをきちんと伝えたり、互いを名前で呼び合うなど、ちょっとした心遣いや言葉を掛け合うことの重要さを示し、「たったこれだけのことで心が丸く収まってくる。『ありがとう』『お願いします』を1日1回でも家族に言えるように努力してほしい」と呼びかけた。 -
伊那市男女共同参画社会づくりをめざす2006伊那市民のつどい
伊那市男女共同参画社会づくりをめざす2006伊那市民のつどいが26日、伊那市役所であった。約300人が参加。職場や家庭においてお互いの人権を尊重し、責任を分かち合える社会の実現について考えた。
今年は、大正・昭和の時代に農村女性の地位向上や平和運動に尽力した佐久市の評論家・丸岡秀子さんの記録映画『丸岡秀子・ひとすじの道竏窒ミとつの真実に生きて』を上映。その後、丸岡さんの考えを引き継ぎ、自身の旅館で「佐久しあわせ教室」を開き、女性たちの悩み相談に乗ってきた佐々木都さんによるトークセッションを開いた。
佐々木さんは「当初は駆け込み寺的存在として女性が相談に来ることが多かったが、男女共同参画の影響もあり女性の帰りを待つ男性の苦情を聞くことも出てきた」などと、社会の変化を説明。会場からは「男女共同参画には賛成だが、夫婦が共働きできる環境を整えることが先ではないか」と、子育てと共働きを両立することの難しさを訴える声もあったが、佐々木さんは「難しい問題だが、今は夫婦がきちんと話し合って解決するしかないと思う。思っているだけではなく、『行う』ことが重要」とし、実践を重視した丸岡さんの考えを示した。
また、男女共同参画をテーマとした川柳の入選者の表彰式も行った。
川柳の入選者は次のみなさん。
◇最優秀賞=小松利江
◇優秀賞=池田悦子、唐沢敬子、橋爪増美
◇入選=小笠原延子、茅原泰子、唐木恵美子、竹中則子、田中弥生子、中村勝美
丸岡さんの教え「行うこと」の重要さを訴える佐々木さん -
高遠町商工会優良従業員表彰式
伊那市の高遠町商工会(森本光洋会長)は26日、優良従業員表彰式を高遠さくらホテルで開き、町内の事業所へ長年勤める従業員などを表彰した。
町の商店街の活性化に貢献している町内での勤務者に、今後の励みとしてもらうことなどを目的して5年に1度ずつ行っている取り組み。今年は、商工会に所属する11事業所の38人が表彰を受けた。
森本会長は「みなさんは高遠の商店や高遠町にとって大切な存在。町と商店を明るくするために、今後も力添えをしてほしい」とあいさつ。その後、各企業の代表者が前に進み、表彰を受けた=写真。
表彰は次のみなさん。
春日三郎、前田裕敏、田中喜美子(以上仙醸)猪俣治、藤木秀康、小岩井由道(以上ウッドレックス)伊東さち子、森本千史(以上森本洋品店)福沢初子、古旗勝美、内山久子、草野留美子(以上赤羽菓子店)北原順一、西沢正勝、柳田六十四、塩原努、藤原彰二、滝沢進、松浦昭雄、北原忠三(以上阿部組)竹内治、伊東忍、向山三人女(以上北條商店)池上美枝子、伊藤里美、兼子透(以上山高産業)田辺照美(北條商店)伊藤いく子、守屋育郎(以上丸繁木材)湯沢房子(タスマン伊那高遠工場)伊藤さだ子、北原光治、北原興四郎(以上山一建設)遠藤覚、有馬久司、山崎芳文、小松武、北野智子(以上ヒットビジネス) -
第54回上伊那郡縦断駅伝 伊那市14年ぶりの優勝
第54回上伊那郡縦断駅伝競走大会は26日、駒ヶ根市縲恍C野町の6区間(38・1キロ)を舞台に、7市町村11チームが健脚を競い、伊那市Aが2時間9分13秒で14年ぶりの総合優勝を勝ち取った。2位は2分1秒差の辰野町、3位は前回優勝の箕輪町Aだった。上伊那陸上競技協会・伊那毎日新聞社主催、KOA特別協賛。
過去3年間、連続2位の伊那市が伊那市Aは、1縲・区に配した県縦断駅伝メンバーの土橋(キョウリツ)、鈴木、萩原(ともにジェルモ)が区間優勝し、2位と2分24秒の大差で前半を折り返す。後半も4区・吉川(伊那弥生高)、5区・守屋(嬉楽Q)が区間2位の好走でつなぎ、アンカー春日(伊那北高)は1位を維持したままゴールした。
3位で折り返した辰野町は、4区・山口(上農高)の区間優勝、5区・上島(平井星光堂)の区間新記録の快走で2位に浮上した。
箕輪町Aは、最終区・大槻(ジェルモ)の区間新をマークする追い上げで、駒ヶ根市Aを1秒差で交わし3位に入った。 -
長編劇映画「Beauty-美しきもの」が大鹿村大磧神社で伊那路歌舞伎シーンを撮影
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る長編劇映画「Beauty-美しきもの」の撮影が26日、大鹿村大河原の大磧神社舞台で行なわれた。地元の大鹿歌舞伎(映画では伊那路歌舞伎)の上演シーンを撮影した。上下伊那の住民500人余が観客役で出演し、後藤監督の指示のもと、タイムリーな掛け声、即興の野次、花を投げたり、時には笑い転げるなど大熱演で、映画を盛り上げた。
村歌舞伎の演目は平賀源内作「神霊矢口渡」の「頓兵衛住家の段」。美丈夫の新田義峰役の役者が花道をしすしずと登場すると、客席から「待ってました!」「いい、男!」と声が掛かり、矢口の渡し守、頓兵衛の娘、お舟には「ほれちゃだめよ」と、すかさず野次、バラバラと花も飛んだ。
また、熊谷直実が大見得を切ったとたん、かつらが落ち、客席に転げるシーンもあり、エキストラ500人は文句無しの大笑いを演じて、後藤監督も大満足、1回で「ОK」が出た。
参加者は自前や借り物の銘仙の着物、もんぺ、半てん、詰襟学生服、セーラー服など昭和10年代の服装で参加。「本番」の声が掛かり、カチンコが鳴ると緊張するが、準備やテスト時は、酒を酌み交わしたり、お菓子をつまんだりと、ロケを楽しんいた。
家族4人で参加した飯島町七久保の竹沢綾子さんは「たんすの肥やしになっていた着物が日の目を見た。勇気を出して、出て良かった」。大鹿村の近藤元さんは「いつもの大鹿歌舞伎の雰囲気が出ている」と話していた。 -
「きもの着方教室&ランチ」を企画 牧田広利さん(43) 伊那市
00年に父が亡くなり、1924(大正13)年に創業した染織店を継いだ。03年11月には、伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」のオープンと同時に、大型店から「いなっせ」1階へ店舗を移した。
大学卒業後、東京都の大手呉服ナショナルチェーンで6年間、販売を中心に修業。いかに売るかが求められた。商売をする上で大事なことだが、多くの人にきものを楽しんでもらいたいという思いがあった。
「女性に『きものは好きですか』と尋ねると『好きです』と答える。『着ますか』と聞くと『着ません』という」。その理由は▽着方や手入れ方法が分からない▽きものを着て、出かける場所も、機会もない▽礼儀作法を知らない▽ヘア、メイクがめんどくさい竏窒ネど。それを1ずつ取り除き、自宅に眠っているきものを楽しむ機会を作ろうと「きもの着方教室&ランチ」を企画した。
05年5月からこれまでに36回開き、延べ120人が参加。上伊那を中心に、郡外からも申し込みがあるほどの反響だ。年齢層は若者、子育て中の母親、年配者らと幅広く「きものを着るのは成人式以来」「きものは母、祖母のもの」…という女性が集う。
講師の美容師に手伝ってもらいながら、参加者一人ひとりが自宅から持ち寄ったきものを自分で着る練習をする。季節に応じ、浴衣も指導。中には、10回通い「徐々に着られるようになった」と喜ぶ参加者もいる。
きものを着たあとは、周辺の飲食店で昼食を食べる。きもの姿で街中を歩くだけで、華やか。地域の活性化にも一役買っている。
「きものは簡単に変身することができ、気分転換にもなる。同じまちも違って見えると思う」と話す。
「きものは値段が高いというイメージがあるけど、安くても楽しめる方法はある。礼装に比べ、カジュアルはブローチを付けるなど個人の感性で着こなしができる」と提案。きものを気楽に、気軽に楽しんで着る習慣のきっかけになることを期待する。
男性にも、きものを着る機会を設けたいと考える。
また、正月に成人式を開く高遠町・長谷と合併したことを機に「成人式を正月に開いて、きものを着てほしい」と住民から気運が盛り上がるよう願っている。
(湯沢康江) -
工場で労災
24日午前8時30分ごろ、駒ケ根市赤穂北割二区の平和産業駒ケ根工場で同社社員の池上真二さん(39)=同市北割一区=が金属加工作業中に機械の切削カッターに触れ、左腕挫滅骨折などの重傷を負った。
駒ケ根署の調べによると池上さんは大型門型機と呼ばれるアルミ材切削加工機で作業中だったらしい。作業テーブルに倒れているのを同僚が発見して通報し、駒ケ根市内の病院に収容された。同署が原因を調べている。
同工場は航空機や自動車に使われるアルミ部品などを製造している。 -
叙勲受章報告
秋の叙勲で旭日双光章を受章したアルプス中央信用金庫理事長渋谷敦士さん(73)=駒ケ根市赤穂市場割(金融業功労)と元上伊那歯科医師会会長の歯科医春日衛さん(77)=駒ケ根市北町(保健衛生功労)=が23日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長らに受賞を報告した=写真。2人は「大変名誉なこと。地域の皆さんのおかげ」と異口同音に喜びを語った。中原市長は「長年にわたる大変な努力にあらためて敬意を表する。これからのさらなる活躍を祈る」と祝いを述べた。
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権兵衛トンネルを活用した農産物交流
木曽の特産品「赤カブ」を伊那の人にも知ってもらおう竏窒ニ23日、「木曽の赤かぶフェアin伊那」が、伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム産直市場であった。訪れた人たちは、木曽地域でしか生産されていない4種類の赤カブと漬物などの味を確かめた=写真。
フェアを開催したのは木曽の赤かぶの種の継承と特産品の開発を目的として発足した「木曽赤かぶネット」のメンバー。同グループは、。権兵衛トンネルの開通に伴い、伊那側から働きかけがあり、初めて伊那地域でイベントを開くことを決めた。
この日は、ダムに沈んだ旧三岳村黒瀬地区で栽培されていた幻の赤カブ「三岳黒瀬かぶ」をはじめ、王滝かぶ、開田かぶ、細島かぶが登場。各地区で引き継がれてきた4種類は、形だけでなく辛味、肉質も違っている。45年前にダムで途絶えた黒瀬地区の赤カブだが、1軒の農家が種を引き継いでいたため、県や地元女性グループが協力して、復活にこぎ着けた。春先になっても辛味が抜けないことに定評がある。
木曽赤かぶネットの西尾礼子さん(66)は「多くのお客さんがカブは1種類だと思っていたみたいで、これだけの種類を見ると驚く。互いの地域にない農産物や特産品を通して交流も進んでいけば」と話していた。
トンネルの開通後は、伊那側からも木曽で作っていない農産物を販売するため、木曽の道の駅を訪れる生産者が出てきているという。 -
ガールスカウトが伊那公園の花壇で植え替え作業
ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は23日、伊那市の伊那公園にある花壇で、来年の春に向けた植え替え作業をした。小学3年生以下のスカウトや保護者など約40人が参加。チューリップの球根約300個を、一つひとつ植え付けた=写真。
伊那公園内にある2つの花壇を管理している長野第26団は毎年、春はチューリップ、秋はサルビアやマリーゴールドが咲くように花壇づくりをしている。主な作業は、小学1縲・年生までが所属するブラウニー部門が担当しており、今回はブラウニーの7人に加え、小学生未満でつくるテンダー部門の2人も参加した。
今年は、鮮やかな花壇になるように竏窒ニ、赤やピンク、黄色や紫など、さまざまな色の球根を準備。花期を終えた秋の花を花壇から取り除き、新しい肥料を入れた後、球根を等間隔で並べた。スカウトらは「ここはこれくらい土をかければいいかな」などと加減しながら土をかけ、作業に励んでいた。 -
秋香会が菊花まつりの寄付
10月30日縲・1月3日まで第46回菊花まつりを駒ケ根市の三和森広場で開いた駒ケ根秋香会(本間秋男会長、30人)は24日、菊花まつりの収益金の一部3万2500円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。本間会長ら3人が市役所を訪れ「社会福祉のために役立てて」と原寛恒助役に寄付金を手渡した=写真。原助役は「歴史と伝統ある秋香会の毎年の厚意に心から感謝する。有効に使わせていただく」と述べた。
本間会長らは懇談で「多くの出品があって良かった。来年もより盛大にできるよう頑張っていきたい」と笑顔で振り返っていた。 -
民話とハーモニカミニコンサート
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は06年度親子・子どもふれあい事業の11月の巻として25日「民話とハーモニカミニコンサート」を同館で開いた。赤穂公民館の講座が母体となって昨年結成された「はつらつハーモニカクラブ」と、東伊那公民館の講座生らでつくる「おはなしを語る会」のメンバーらが出演し、それぞれ見事な語りと演奏を披露した。
駒ケ根ハーモニカクラブは『夕焼けこやけ』『赤とんぼ』『里の秋』など童謡を中心に郷愁を誘うやわらかな音色で合奏を奏でた=写真。おはなしを語る会は4人が代わる代わる登場して『仁王様の夜遊び』『雪女』などの民話を情緒たっぷりに語った。聴衆は目を閉じて語りやハーモニカを聴きながら晩秋の静かなひとときを楽しんでいた。