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箕輪町の無量寺で節分の福升準備
箕輪町北小河内の西光山・無量寺で24日、中川弘道住職(72)が節分行事の福豆まきで使う福升を準備した。「嫌な事件や事故が続いているので少なくなってほしい」との願いを込め、「福寿」の文字を書き入れた。
無量寺は、2月3日に節分星祭り厄除護摩祈とう会と年男福豆まき行事をする。
木曽ヒノキの福升は50個用意。中川住職は、「教育の中で心を見つめる、心の問題を教えてもらわないと、思いやりの心、慈悲の心が育たない。祈とうで自分の心を浄化し、本当の心を磨いてほしい」と話し、「福」と「寿」の文字を一筆一筆丁寧に書き、仏の名前を梵(ぼん)字で書いた朱印を押した。
当日の護摩祈とうは午後1時半から。恒例のアトラクションは2時半から。キングレコード専属歌手の大木綾子歌謡ショー。年男年女による福豆まきは3時半から。60歳、61歳の人を中心に30人が福豆をまく。
年男会費は1万2千円、星除け祈願千円、厄除け祈願3千円、交通安全お守り500円。祈とうの申込みを受け付けている。問い合わせは無量寺(FAX79・3014、TEL79・3051)へ。 -
山車飾りを役場庁舎に展示
箕輪町の木下山車飾保存会(蟹沢廣美会長)は、南宮神社祈年祭に奉納した山車飾り「猪突猛進」を役場庁舎のロビーに展示している。
町民俗無形文化財の山車飾りで、今年の祭りには5舞台を奉納した。庁舎には干支にちなんだ「猪突猛進」を展示。イノシシ2頭が竹やぶから出ようとしている様子を現したもので、本物らしく見えるように、稲の穂先やほうきを毛に見立て、丁寧に作り上げている。「イノシシにあやかって『ひたすら前進する箕輪町』でありますように」との願いを記した看板も立てた。
蟹沢会長は、「役場には広範囲から人が訪れるので、展示した山車飾りを見て、町の文化財を知ってほしい」と話している。
小学生のクラブ「スマイル山車くらぶ」が作った「かちかちやま」の2場面は、町文化センターに展示した。いずれも節分のころまで飾る。 -
大芝高原松くい虫予防対策
アカマツの薬剤樹幹注入始まる南箕輪村大芝高原の松くい虫予防対策で村は25日、アカマツへの薬剤樹幹注入作業を始めた。作業受託した上伊那森林組合は、初日に約100本のアカマツに穴を開けて薬剤の容器を差し込む作業をした。
村は、本年度から4年間かけて大芝高原のアカマツ全体の約20%に薬剤の樹幹注入をする。年間1千万円の予算で500本から600本が目安。対象は樹齢80年の木、広域農道沿いや都市公園部分を集中的にする。
今回は、村が事前にピンク色のテープを付けたアカマツ553本が対象。薬剤は「グリーンガード・エイト」で3700本用意した。胸高直径に応じて使用本数が決まっており、直径80センチで14本、対象木で最も多い45センチから50センチで7本使う。薬剤の効果は4年間。
森林組合の職員は、マレットゴルフ場のアカマツに、地上50縲・0センチのところにドリルで穴を開け、薬剤を差し込んだ。1昼夜置いて薬剤が空になった容器を回収する。約20日間で対象木の作業を終える予定。
村は、本年度の予算枠の中で1本でも多くの樹幹注入をするため検討中で、本年度は最終的に対象木が600本を超える見通しという。
樹幹注入の処理費用にあてるため「松くい虫対策募金」に取り組む南箕輪村森林セラピー協議会は、作業開始を受け、一層の募金協力を呼びかけている。 -
ニホンジカが白昼の街中に
宮田村中心街を逃走、追跡も行方絶つ宮田村役場付近で25日昼、体高1メートルくらいで立派な角があるオスのニホンジカが迷い込んでいるのが発見された。村職員が追いかけたが・ス逃走・ス。駐在所の警察官も加わって追跡したが、交通量が多い国道153号を渡って、宮田小学校周辺で行方を見失った。白昼の中心市街地に突然現れた野生動物。村では注意を呼びかけている。
午後0時45分ころ、村役場近くの中央グラウンドで村職員が発見。国道を渡り、中心商店街方面へ逃げた。
その間に複数の村民が目撃し、国道近くのホームセンター駐車場にいる姿も。
村駐在所近くで自動車内から目撃した町2区の男性(32)は「ものすごい勢いで走ってきて驚いた。興奮している様子で少し怖かった」と話した。
午後1時過ぎに行方を見失った後は同日夕方現在までに目撃情報など寄せられておらず、村は防災無線やメール配信を使って情報提供など求めている。
ニホンジカは天竜川東岸が生息域の中心で、西岸の宮田村に数年前まではいなかった。
しかし3年ほど前から、天竜川に近い大久保区や中越区で目撃情報も。昨年には、猟で追われたニホンジカが西山山麓のマス池に飛び込む珍事もあった。
「中心市街地に現れるのは聞いたことがない。エサの関係かもしれないが、元の場所に戻ってくれればいいが」と村職員は話した。 -
駒工課題研究発表会
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)の3年生が思い思いに取り組んできた研究成果を発表する第9回課題研究発表会が25日、同校体育館で開かれた。ステージ上では電気、機械、情報技術の各科から2グループずつ選ばれた6グループが代わる代わる登壇し、それぞれの取り組みの成果を実演を交えて発表した。
「からくり人形の研究製作」に取り組んだ機械科の4人は、製作の苦労や工夫などについて「難しかったがやりがいがあった」と発表。ステージ上で人形を動かして見せ、見詰める全校生徒や招待者らの大きな拍手を受けた=写真。市販の2足歩行ロボットのキット組み立てに取り組んだ情報技術科のグループは2体のロボットを特設リングで戦わせる実演を披露し、会場から喝采を浴びていた。
会場には3年生がかかわった全作品が展示され、生徒らは訪れた人たちの求めに応じて作品をリモコンで動かしたり、質問に笑顔で答えたりしていた。 -
鎌田實講演会
上伊那南部教職員会(会長・久保村和子中川東小学校長)は24日、「がんばらない」「あきらめない」「それでもやっぱりがんばらない」などのベストセラー著書で知られる諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんを講師に招いた講演会「教科書にない1回だけの命の授業」を駒ケ根市の赤穂小学校で開いた。教職員約370人のほか、保護者など約200人が集まり、死に直面した患者との心の交流や死生感など、鎌田さんの体験に基づいた話を聴いた。
鎌田さんは、末期がんのため若くして余命3カ月と宣告された患者が子どもの卒業式にだけは出席したいとの強い思いから懸命に生き、その後1年8カ月も生き延びた実例などを挙げ「大事なことはどんな命も有限だということ。命は一回限りだから切ないし、だからこそあきらめずに生きることが大切だ」と命の重さを切々と淡々と訴えた=写真。 -
松本市100周年表敬訪問
今年5月1日に市制施行100周年を迎える松本市は、県内の18市を訪れて記念事業をPRするキャンペーンを行っている。24日、記念事業実行委員会事務局とミス松本の林芙実さんらがマスコットキャラクターのアルプちゃんを伴って駒ケ根市役所を訪れ「ぜひイベントに来てください」とアピール。原寛恒助役に笑顔でアルプちゃんのぬいぐるみを手渡した=写真。
同市は「輝くひと きらめく未来 100彩まつもと」をテーマに「ウイーン展」「全日本花いっぱい松本大会」「日本のまつり2007in松本」「信州・松本そばまつり」など、来年3月にかけてさまざまなイベントを企画している。 -
悪質滞納者の自動車をタイヤロック
伊那市は本年度中にも、市税などの滞納者に対し、自動車を差し押さえる手段を取る。05年度末の滞納額は累積17億円で、滞納の縮減を図る。上伊那で初めての取り組み。
対象は、納付能力があるにもかかわらず、再三の催告に応じない市・県税、固定資産税、国民健康保険税などの滞納者。滞納額や資産調査などをし、滞納者名義の車両を差し押さえる。それでも完納しない場合は公売する。
文書や電話での催告、職員の訪問徴収、不動産や預貯金など債権の差し押さえなどに取り組み、一定の効果を上げているが、小坂市長は「払えるのに納税しない人がいる。タイヤロック装置導入で、抑止効果をねらう」と話す。
装置は、鉄製でタイヤが回転できないようにホイールを挟み、サイドミラーに付けた差押公示書とチェーンで結び、自動車を固定させる仕組み。普通自動車用と軽自動車用の各1個を導入した。購入費は2万6千円。 -
信州伊那アルプス街道推進協議会を設立
日本風景街道「信州伊那アルプス街道推進協議会」の設立総会が24日、伊那市内であった。二つのアルプスに抱かれた風景を再認識し、先人の遺志を継承していく活動を展開する。
組織は、景観形成や花作りに取り組む団体、商工観光関係など26団体。代表に、はびろ農業公園管理組合運営協議会議長の有賀正喜さんを選んだ。
有賀代表は「官民が協働し、アルプス街道が全国に知れ渡るよう活動を進めていきたい」とあいさつした。
本年度事業として、構成団体の活動を紹介するガイドブックの作成、「道」をテーマとした講演会・研究会の開催などに取り組む。
活動エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。活動方針に▽361号とその周辺から見える中央・南アルプスの風景を守る▽街道の歴史や四季折々の自然を歩いて楽しむ散策ルートを整備する▽食や健康による都市と地域の交流のまちづくりを促進する竏窒ネどを挙げる。
国土交通省の「日本風景街道戦略会議」は5月ごろ、美しい街道づくりを支援する仕組みなどを発表する。推進協は支援ルート登録を目指す。 -
敬愛幼稚園と緑ヶ丘幼稚園の園児がアイガモ農法で収穫したモチ米でもちつき
伊那市の緑ヶ丘幼稚園・緑ヶ丘敬愛幼稚園(宮原満生園長)の園児が25日、アイガモ農法で栽培されたモチ米を使ってもちつきをした。
同園は昨年、低農薬の米作りを目指し「アイガモ農法自然栽培」を導入している箕輪町ブランド研究会の「信州・みのわ米オーナー」に申し込み、園外活動の一環としてアイガモが虫や草を食べる姿を見学。秋には、落穂拾いやワラ遊びなども体験した。その一部で、もち米を生産してもらい、収穫した6キロを、今回のもちつきに用いた。
園児らは「よいしょ」と元気よく声を掛け合いながら、うすの中へ振り上げたきねを勢いよく振り下ろし、つき上がったもちにあんこやきな粉などをからめて味わっていた。
園では昨年から自然を通じた園外活動に取り組んでいるが、五感を通じて感じた園児らの感動が、絵や創作作品の中にも現れるようになっているという。 -
工房信州の家づくりが県知事賞を受賞
伊那市西春近のフォレストコーポレーション(小沢仁社長)を中心に構成する「信州の家は信州の木で竏注H房信州の家づくり」グループは、県ふるさとの森林づくり賞(県など主催)の信州の木利用推進の部で県知事賞を受賞した。家造りで県産材利用に貢献したことが認められた。
家造りで、梁(はり)や柱、床などに杉、ヒノキ、唐松など県産材を使用。住宅1棟当たりの県産材使用率を03年の30縲・0%から05年に70%まで高めた。さらに、県産材50%以上使用した住宅建設は05年度25棟、06年度(12月末現在)40棟を数えた。
1棟当たりの県産材使用率80%(残り20%国産材)、建設棟数50棟を目標に置き、昨年10月末、製材・建材屋と共同で天然乾燥ストックヤードを新設。
利用できる国産材があるものの、流通が確立されておらず、外国産材に比べて使用率が低い現状にある。国産材を調達し、30棟分を確保。木材は半年縲・年間、自然乾燥させる。人工乾燥機に比べ▽木材の色、つやが良い▽木材の強度が強い▽収縮割れが軽減される竏窒ネどのメリットがある。市場だけでなく、山林所有者が木材を運び込む基地にしたいという。
小沢社長は「製材、建材屋などの協力があってできたこと。改めてネットワークを作る意義を認識した」と話し、耐久性に優れる県産材利用をさらに推進する。
同社は05年、県産材を利用し、環境や健康などに配慮した質の高い住まいに取り組む県の「信州木づくりの家」グループに認定されている。 -
通学などに危険性が高い県道、2月中に歩道設置の推進連絡会発足へ
小中学校の通学路で交通量も激しい宮田村内の県道「宮田沢渡線」への歩道設置を強く県に求めていこうと、2月中にも地元関係者で構成する推進連絡会が設立する。近年は子どもが巻きこまれる大きな事故はないが「いつ発生してもおかしくない状況」と村教育委員会。子どもの安全確保のため長年の懸案だったが、県の対応に軟化の姿勢もみられ、地域の力を結集して早期実現を働きかけたい考えだ。
設置要望の対象区間は「河原町西」から、国道と交わる「駒が原」の各交差点までの延長815メートル。1・5車線で歩道がなく、登下校時など子どもら通行者脇の直近を大型車などが通過する光景も日常的にみられる。
PTAなどの設置要望も強く、村も以前から県に繰り返し求めてきたが進展はなかった。しかし、昨年末に開かれた上伊那市町村と県の懇談会で、村井県知事は検討に前向きな姿勢を示した。
歩道設置には拡幅なども必要となるが「風向きが変わってきており、この機会にさらに地域の力を結集して要請行動をおこしたい」と村産業建設課や村教委。
議会、区長会、PTA、育成会、安協などが参加して設立準備会を開催して、後日正式に設立する。 -
宮田小3年2組、社協訪問して「役に立つこと」考える
農産物を栽培し、販売も行なった宮田村宮田小学校3年2組は22日、売り上げ金などで人の役に立ちたいと、宮田村社会福祉協議会デイサービスセンターを訪問見学した。事務局の阿部千元さんは「高齢者と交流する心のプレゼントも一つの方法」とアドバイス。児童はお金を使わなくても日常的にできる貢献法があることも学び、・ス役に立つ・ス想いをさらにふくらませた。
売り上げ金の使い道は漠然とだが「困った人のために使おう」と考えた同学級。しかし、どのような形で役に立てれるのかハッキリせず、悩んでいる。
この日は社協の役割や高齢者の生活などについて説明を受け、デイ利用者の様子や施設も見学した。
「お年寄りは子どもたちと交流すると笑顔が広がります」と阿部さん。ひとり暮らし高齢者宅を訪問したり、誘ったりして話しをすることも貢献のひとつと話した。
児童たちは「他にもお金を使わずに、私たちができることはありますか」など質問する姿も。「僕たちが何をすべきか分かった気がする」と感想を話す男子もいた。
学級に戻り、「何ができるか」再び話し合いを始めた3年2組。4年進級のクラス替えまで日はないが、この仲間で一緒にできることを探していく。 -
西保育園、紙飛行機とばし大会
宮田村西保育園は25日、新春恒例の紙飛行機とばし大会を開いた。年長が年下の園児を手伝い、全園児がオリジナルの一機を完成。初春の空に届けと、舞いあげた。
3人1組となり、年長のお兄さんが、年中、年少をサポート。遠くへ飛ばすことを考えて、思いおもいに紙を折った。
ペンで名前やイラストも描いて完成。さっそく学年性別ごとに競い合った。
上手に飛んでも、失速しても歓声が。優勝者にはメダルのプレゼントもあり、子どもたちの笑みが広がった。 -
山ぶどう今年の収量目標35トンに
ワインに製品化する宮田村の特産山ぶどうの本年収量目標が、過去最高だった昨年をさらに上回る35トンに設定された。25日に栽培組合、JA、農業改良普及センターなどが集まった会議で話し合い、さらなる技術の確立と販路の拡大も目指す。
生産開始から7年が経過し、木も順調に成長。栽培農家13戸の技術も上がり、安定的な収量確保もめどが立ってきた。
ただ、軸枯れや花ぶるいなど病害関係に改善の余地を残しており、土壌検査など対策を引き続き実施していく。
収量増加に伴い販路拡大も必要となってきており、関係者で構成する山ぶどうの里推進会議などで検討を深めていく。 -
細田伊佐夫さん(73)染織家、宮田村河原町
「一心不乱に染め上げ、改めて、先哲の言葉と生命の水がめの神聖さ、故郷の山の尊さを思い知らされた」-。中央アルプス駒ケ岳にある阪本天山の四言四句古体詩碑と、村内の山浦正弘さん宅に残る幕末の水戸浪士(天狗党党首)武田耕雲斎の七言律詩の掛軸の2大漢詩を原寸大に柿渋で染め上げた。作品は3月から村内のアルプス中央信用金庫宮田支店ロビーに展示する。
細田染織染色工房香藍窟を主宰し、さまざまな模様を染める傍ら、神社の幟旗(のぼりばた)染の詩句に引かれ、以来「言葉染」をライフワークにしている。
村出身の哲学者、唐木順三さんの詩碑、民俗学者で歌人の向山雅重さんの歌、宮沢賢治の真筆「雨ニモマケズ:」。芥川龍之介の「かっぱの図」などのほか、恩師や親交のあった著名な書家の作品などを多数手掛けた。
阪本天山は江戸中期高遠藩郡代の砲術家、勒銘石と呼ばれる詩碑は縦1・5メートル、横2メートル。1784年、天山らは中御所から前岳を踏破し、尾根で堅ろうな石を見つけて、天山が「霊育神駿 高逼天門 長鎮封域 維嶽己尊(聖なる西駒は、神の乗る馬を育て、その頂は高く天門にまで迫る:」と駒峰を称えた詩を読み、同行した石工に刻ませたという。
一方、幕末の水戸浪士(天狗党党首)武田耕雲斎の七言律詩の掛軸は縦2メートル、横1メートル。「一朝憤奮義忠情」から始まる詩は、今福清二さん(駒ケ根市)の読みでは「ひと度ふるい立たせる正義の心、骨を砕き身を裂かんとす、天子の兵 孫子の謀を持ち、呉子の智を備え、張飛の勇烈を持ち、岳飛の正義を守る心を持つ、駒の峯に伝う道は雪にさえぎられて行き難し:」と続く。国を憂い、尊王攘夷の志に殉じた耕雲斎の気魂が伝わってくるという。
「染め作品は、日常目に触れることの少ない言葉を手軽に目につくところに飾る利点がある。先哲の顕彰と伝承につながり、村起しの一端になれば」と話した。
◆水戸浪士の通行
幕末の64年、水戸藩は尊王攘夷派と佐幕派に2分され、勤皇派は天狗党を旗揚げしたが幕府の弾圧にあい、攘夷の企ては失敗。武田耕雲斎を首領とする天狗党は、挙兵の志を朝廷に伝えるために、上洛を企てた。一行約千人は11月1日、常陸国太子を出発、幕命を受けた諸藩兵と戦いながら、信濃路、中仙道、美濃路を西上するが、12月11日、敦賀郡新保で、10数藩の兵に阻まれ、17日加賀藩に降伏。敦賀に護送され、2月耕雲斎ら主謀350人は斬罪、他は追放、流罪に処せられた。維新後、耕雲斎らの霊は松原神社の神号を下賜され、靖国神社に合祀された。
伊那街道の通行は11月22日、伊那部(伊那市)で昼食、宮田は午後通過し、上穂、赤須宿(駒ケ根市)に分宿。山浦家に残る耕雲斎の遺墨は、当主、山浦藤左衛門が浪士らに捕らわれた高遠藩士の助命のため、赤穂の本陣に出掛け、耕雲斎に会い、一書を請い受けたものと言われている。 -
馬肉を使ったコロッケ、「バロッケちゃん」が行燈市でデビュー
馬肉を使った新メニューづくりを進める飯島町の「さくらを咲かす会(小林馨会長、12店)」は24日、飯島文化館で、馬肉を使ったコロッケ「バロッケちゃん」などテイクアウトメニューの試食会を開いた。広く町民に呼びかけ、40人余が参加、「バロッケちゃん」のほか、馬ミンチを使った2種類の「馬かまん」、馬肉にチーズを挟んで揚げた「合格カツ」など5種類の馬肉料理を試食し、意見を出し合った。
メニューの中心は2月10、11日に開く行燈市でデビューする「バロッケちゃん」。馬肉の甘煮、ジャガイモ、サツマイモ、長イモ、馬の好物のニンジンを入れ、馬の顔に形にした。調理は同会の女性部10人が腕を振るい、揚げたてをテーブルに並べた。外側はカラッと、中はしっとり、馬肉に味もあり「おいしい」と概ね好評。中には「もう少し馬肉が大きい方がいい」「ソースなしで食べられるように、味を濃く」などの指摘も。
また、「馬かまん」は「皮が厚すぎて、おやきのようだ」「皮が甘過ぎる」などの感想もあった。
馬肉による地域おこし事業は国交省の地域振興アドバイザー事業を導入、この日は最終回。アドバイザーの伊藤光造さんは「馬肉による地域おこしを成功させるには、行政や町民など幅広い応援が必要、応援があれば大きく育つ」と話していた。
「バロッケちゃん」は参加者の意見を参考に、馬肉を増量し、行燈市で揚げたてを百円で販売する計画。 -
おやじ専科に20人
飯島町公民館のおやじ専科の第1回講座が24日夜、20人が参加し飯島文化館であった。「ちょい悪オヤジの料理見習い」をテーマに、旬の食材を味わう料理講習を開いた。
講師は町内で割烹を営む星野晃伸さん。献立は「豚バラ肉と冬キャベツの蒸し鍋」「寒鱈(たら)の蕪(かぶら)蒸し」の2品。
星野さんは料理に取り掛かる前に、庖丁のトレーニングにと、カブやニンジンを使って、むきものの基本を伝授。5角形から梅、ねじり梅など飾り切りをした。
この後、受講生らはカブの皮をむいて、すりおろしたり、土鍋に1口大に切ったキャベツや玉ネギ、キノコ類を並べ、その上にバラ肉を乗せるなど鍋の準備をした。
星野さんは「男の料理だから、早くできて、し込みが簡単、冬野菜がたっぷり食べられるメニューにした」と献立の工夫を。
慣れた庖丁使いを披露する田中浩次さん(田切)は「日頃から料理をしている。自分の食べる物は自分で作らなくては」と話していた。
次回は2月21日午後7時から、飯島駐在所員を講師に「上伊那地区の犯罪と犯罪抑止について」学習する。 -
西箕輪小で来入児一日入学 給食を試食
伊那市の西箕輪小学校(御子柴俊治校長)は25日、来年度入学予定者を対象とした一日入学会を開き、本年初めて給食の試食も試みた=写真。来入児や保護者ら81人が参加し、入学前に小学校の雰囲気を味わった。
試食会は市内でも初の試みで、学校給食に少しでも慣れてもらうために企画した。学校と保育園の連携を深める目的で、参加者は、児童たちの授業風景も見学した。
けんちん汁や野菜のゴマあえなど5品の献立は、低学年が食べる量を用意。園児らは保護者と一緒に食事を始め、それぞれのペースで食べた。
大萱保育園の白鳥陽一くん(6つ)は、ご飯をお代りする勢いで給食を平らげ「おいしい」との感想。母親の麻里さんは「学校では好き嫌いなく給食を食べてほしい」と話した。
西箕輪北部、南部保育園の両園の園長を兼務する、塚本晶子さんは「食事に好き嫌いのある子どもにとっては学校給食は不安材料の一つ。保育園から環境が変ることを、事前に体験できる機会として貴重」とした。 -
箕輪町・南小河内公民館「ふるさと発見座談会」
箕輪町公民館分館の南小河内公民館(小口恵子分館長)は21日、同公民館で、地元に伝わる歴史を発掘する集い「ふるさと発見座談会」を開いた=写真。地区住民約50人が集まり、南小河内を知る地元出身者3人の話を聞いた。
同分館の活動テーマである「歴史につながつふるさと」「人とふれあうふるさと」を目的に開いた座談会。南小河内のことで、初耳だったことや新しい発見をしてもらうことが狙いだ。
座談会では、明治維新前後の南小河内の様子や、日輪寺、上の平城跡、小河内神社などの文化財について、それぞれの講師が説明。同地区にある普済寺の太田文陳住職は、平安時代末期の武将源頼政の直筆書画「大般若経」や、江戸時代の絵師狩野探幽の画など寺宝十数点を披露した。
参加者の一人の女性(74)は「昔から地元の歴史には興味があったがこういう機会があってよかった。知らないことばかり知ることができ楽しかった」と話していた。 -
春の高校伊那駅伝PR
「春の高校駅伝まであと○日」竏秩B新伊那市誕生、男子第30回大会の節目を記念してコース変更した、春の高校伊那駅伝(3月18日)の新コースになった同市美篶上川手の三峰川右岸農道沿いに、開催日までのカウントダウン看板が設置されている=写真。
手作り看板を設けたのは、同地区の会社員白鳥博文さん(46)。毎夕数字を入れ替え、大会をPRしている。白鳥さんは上伊那農業高校2年生の時、第1回大会に出場し1区の区間優勝者。思い出のある大会に感謝を込め竏秩A看板を設置したという。
大会名と開催日、残り日数をA3判の7枚の看板に記し、上下線沿いに2対立てた。大会日まで残り20日を切るころには、現在の看板に手を加え、工夫する予定。当日は横断幕で選手らを応援したいという。
白鳥さんは「選手たちには悔いのないレースを展開することを期待する。走る人が楽しんでもらえるよう応援し、県外ランナーには伊那市で走った思い出を残してもらえれば嬉しい」と話している。 -
服部幸應食育講演会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)による「フレッシュミズ大学」の公開講座が20日、伊那市狐島のJA本所であった。受講者など、100人以上が参加。講師に迎えた服部栄養専門学校校長の服部幸應さんは、大人の責任として子どもたちに食育をしていくことの重要性を訴えた=写真。
服部さんは、現在の死因のほとんどが、食事によって引き起こされていることや、はしの持ち方、いただきますといって食べるなどといった食事マナーがどんどん低下している日本の現状を指摘。また、食料の約6割を輸入で賄っている半面、約4分の1が残飯として捨てられていることに触れ、「大人がこのことを分かって指導してあげなければならない時代」と語った。
また、子どもと関わっていく上では、0縲・歳にできるだけスキンシップを取り、3縲・歳はできるだけ家族の誰かと食事をとれる環境を整えることで、好き嫌いとなくしたり食事のマナーを伝えていくことの重要さを訴えた。 -
花ろまん(9)チューリップ
外は1面の銀世界、寒さは底、待ち遠しいのは赤、白、黄色とチューリップが咲く春。豪華さと愛らしさ、温かさを合わせ持つ、春の花の代表格。原産地は中央アジアから地中海沿岸、ヨーロッパで改良され、多種多様な品種が生まれ、日本には19世紀末に紹介された。上伊那でもオランダから球根が多量に輸入され、切り花や鉢花として栽培し、一足早く春の喜びを感じさせている。今回は切り花生産の所河昌昭さん(駒ケ根市中沢)、本郷農産サービスの小林雄一社長(飯島町本郷)、鉢花を手掛けるトーキーズの唐木隆裕さん(伊那市上牧)の3人に取材させていただいた(大口国江)
##(中見出し)
「花を呼ぶかわいい花」どんどん増やし、9万球を栽培する所河さん
天竜川河畔に展開する所河さんのハウスではチューリップの出荷作業が最盛期を迎えている。
寒さは厳しいが日一日と日ざしが濃くなり、チューリップはたちまち咲いてしまうので
、1日に何度もハウスを見回り、つぼみの色が出始めたものから順に収穫している。
球根はオランダから輸入されたクールチューリップ(低温処理)。ピンク系の「クリスマスドリーム」「ピンクダイヤモンド」ユリ咲きで香りのある「バレリーナ」、黄色の「ストロング」など6種類。現在、JAを通して、東京、大阪方面に出荷している。
昨年11月16日から12月31日まで、約9センチ四方に1球の割合で、ぎちぎちと植え付けた。植え付けから約50日後の元旦から咲き始め、ハウスの中は春一色。
所河さんは葉を痛めないように、1本1本丁寧に抜き取り、土を取り除き、長さをそろ
えて束ね、箱に詰める。
「切り終わって、振り向くと、もう次が咲き始めている。チューリップは時間との戦い。球根代は高く、燃料費が高騰し、採算の良い花ではないが、春を呼ぶかわいい花、これからも作り続けたい」と話す。
##(中見出し)低温で60日掛けて、ゆっくり育てる 本郷農産サービス
飯島町本郷の国道153号沿いに展開にするキュウリ団地の一角に、7万8千本が育つチューリップハウスがある。現在、早生系の「ホワイトフライト」が緑の葉の間から白いつぼみが見え始めた。 花の種類は20種類、ピンク系が6割、赤、白、黄色、紫、覆輪が各1割とか。
キュウリの裏作として15年前から栽培。11月20日から順次植え付け、比較的低温で管理し、60日掛けてゆっくりと育てた。「開いたら、売り物にならないため、作っていても、花が見られない。採算性は悪いが、球根が土壌に残った化学肥料を吸収し、キュウリ栽培の土壌改良ができるという利点もある」とか。
##(中見出し)「色彩の少ない冬を多彩に」トーキーズファーム
伊那市上牧のビニールハウスでピンクや赤、八重咲きなど25種類8千鉢を栽培する。今が早生、中生系の出荷の最盛期で、3月いっぱい続く。
昨年10月中旬から11月末まで、オランダから輸入された低温処理の球根、12個を6号鉢(直径18センチ)に植えつけ、約1週間で発芽。昨年末から、つぼみの先に花色が見え始めた鉢を選び、東京、関西方面にギフト用として出荷している。
約60日掛けて、じっくり生育させたトーキーズ・ファームのチューリップは「葉も茎もしっかりしている」と市場でも好評。ピンク系の「クリスマスドリーム」「ダイナスティー」、黄色の八重咲き「モンテカルロ」、ユリ咲きの「アラジン」などが人気とか。
唐木さんは「1鉢12本の成長をそろえることが1番難しい。色彩の乏しい冬に、多彩な花を咲かせるのが魅力。寒さに強いので、涼しい場所で管理すると、2カ月位咲き続ける」と話す。
◆こぼれ話
トルコ語でターパンを意味する「ツルバン」がチューリップの語源。300年前のヨーロッパでは、羽状、炎状模様(パロット系)の新品種は投機対象として、球根1つが豪邸1軒の価格で取引され、チューリップ投機で身を滅ぼす人も出た。後に「チューリップ狂乱時代」と呼ばれる波乱万丈の歴史を刻みながら、多種多様な品種が生まれた。 -
有志企業組織と伊那異業種交流研究会第2グループが初交流
経済産業省「産業クラスター計画」によるプロジェクト作り提案上伊那、諏訪地区を中心とする有志企業でつくる異業種交流グループ「錦麗(きんれい)会」は20日、伊那商工会議所の伊那異業種交流研究会第2グループと初の交流会を箕輪町内の企業で開いた。経済産業省が進める「産業クラスター計画」によるプロジェクト立ち上げを提案し、第2グループのメンバーにも参画を呼びかけた。
錦麗会は、クラークファインテック(本社・箕輪町北小河内)の増沢邦彦社長が呼びかけ4年前に発足。当初は同業種の交流が主だったが、現在は異業種20社22人が参加。エリアは上伊那、諏訪地区のほか松本、塩尻、岡谷、山梨県。年2回の情報交換・勉強会を開いている。
今回、第2グループのメンバーでもある錦麗会会員の呼びかけで初の交流会となった。
錦麗会は、産業クラスター計画の「中央自動車道沿線ネットワーク」が、会のネットワークと一致していること、中小企業が抱える課題の一つである販路開拓の支援が政策メニューに盛り込まれていることなどから、計画に則ってプロジェクトを組織したい考え。計画概要を示し、「賛同してほしい」と呼びかけた。今後、立ち上げを目指して準備を進める。
交流会では、水溶性研削油添加剤やポリリン酸を用いた歯周病対策商品など、錦麗会会員が自社開発製品を紹介。製品のデモンストレーションを見て質問するなど、情報交換した。 -
南箕輪村の花いっぱい運動
カーネーションのアレンジメント設置事業所を募集南箕輪村の花いっぱい推進協議会は、役場庁舎をはじめ公共施設などに飾っているカーネーションのアレンジメントを4月から有料化し、村内事業所の利用を募る。
カーネーションのアレンジメントは、「清花園」(田畑)の堀友和さんが、地域の人に村の特産品カーネーションをもっと知ってほしい-と、昨年3月から役場庁舎などに飾ったのがきっかけ。4月から協議会が共に取り組み、アレンジメントは村の障害者生きがいセンター「ひまわりの家」の通所者が担当している。
今回、屋外だけでなく屋内も花いっぱいの村にしたい-と、アレンジメントを飾る村内の事業所を募ることにした。不景気でひまわりの家の通所者の収入が減少していることもあり、アレンジメントを有料化することで料金の一部を収入にあてる。
アレンジメントは原則として毎週交換。1カ月の料金は2千円。募集は数に限りがある。2、3月はお試し期間で、先着順で受け付ける。4月からの利用事業所は、申込みが多い場合は抽選で決定する。
試行申込みは花いっぱい推進協議会事務局の役場総務課企画係(TEL72・2104)へ。 -
「米山文庫」お礼の会
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は24日、同小にクリスマスプレゼントとして図書購入費を40年間欠かさず贈り続けている同市上穂南の会社役員米山政一さん(84)を招き、本年度の寄付に対するお礼の会を開いた。米山さんは校内テレビ放送を通じて児童らに「本をぜひたくさん読んでください。あと少しでみんな進級・進学するが、交通事故に遭わないように気をつけて頑張ってください」と優しく呼び掛けた=写真。児童を代表して読書大好き委員会委員長の竹村草太君(6年)は「今年もたくさんの本をプレゼントしてくれてありがとうございました。全校のみんなで楽しくたくさん読みます。これからもお元気でいてください」と感謝を述べた。
米山さんは同小のPTA役員をしていた1966年から「学校の子どもたちみんなに喜んでもらおう」と毎年クリスマスの時期に寄付を続けている。寄付金で購入した図書の累計冊数は1097冊にもなり、図書館の一角に「米山文庫」コーナーが設けられている。 -
箕輪町07年度保育料
引き下げを答申箕輪町保育料審議委員会の星野和美委員長は24日、平沢豊満町長から白紙諮問を受け検討した07年度保育料について、全9階層のうち所得税課税世帯の4階層から9階層で月額一律千円の減額を答申した。町長は「答申を最大限尊重して検討する」と答えた。答申通りの減額が決定した場合、2年連続で保育料が引き下げになる。
審議委員会は委員10人で構成。06年11月30日、07年1月19日の2回審議。「家庭と社会の役割分担を考慮しながら、子育て支援策を推進することが望ましい」とし、全体で現行より3・6%軽減の答申をまとめた。
生活保護世帯、所得税非課税・町民税非課税世帯、所得税非課税・町民税課税世帯の1階層から3階層は、近隣町村と比較して低額に抑えていることから今回は現行通り。4階層から9階層は、保護者が保育園運営費の3割負担を継続する中で引き下げできる金額を検討し、月額で一律千円の減額とした。全体では、06年度ベースで年間約878万円減の試算になる。
町は06年度、保育料徴収の階層と年齢の区分を細分化し、階層は7階層から9階層、年齢は2区分から3区分に改定し、保育料を全体で4・95%引き下げた。 -
箕輪町議選
現職の寺平秀行氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の寺平秀行氏(32)=自営業、松島元町=が24日、2選を目指し出馬を表明した。
寺平氏は、選挙の最大の争点に行政改革を掲げ、「行政改革は町民の生活を守るため、重要な課題。各議員がまちづくりの指針を示すことが重要な責務」とし、「激戦が予想されるが、ひるむことなく最後まで戦い抜く」と述べた。
主な公約に▽箕輪を上伊那の「環境首都」に(植林による優良な森づくり)▽例外なき行政改革の推進(助役2人を1人に、年1回の財政分析)▽非正社員の格差是正(相談窓口の設置)-を挙げている。 -
浜松市農林水産まつりで箕輪町の農産物PR
箕輪町は、静岡県浜松市の可美公園総合センターで20、21日にあった第22回浜松市農林水産まつりに参加してリンゴやナシなどを販売し、箕輪の農産物をPRして盛況だった。
まつりには、浜松市庄内地区と町が友好交流提携を結んでいることから参加している。グリーンセンターみのわ、愛来里、留美庵、みのわ振興公社、野良っ娘の会が、リンゴ、ナシ、長いも、ゴボウ、ソバ、まつぶさワイン、いも焼酎、まんじゅうなどを町のブースで販売した。
リンゴとナシは、試食を用意して販売したが、1日目で完売。急きょ町に戻って追加販売した2日目も完売するほどの人気だった。
町のブースは会場入り口付近だったこともあり、常に人だかりができる盛況ぶりで、「昨日買っておいしかったから今日も来た」と話す人もいたという。 -
小中学校書き初め展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で市内の小中学生による「新春書き初め書道作品展」が2月24日まで開かれている。年末年始休業の課題として児童、生徒らが書いた書き初め作品の中から、各学校でそれぞれ選ばれた小学3年生から中学3年生の優秀作品91点を展示=写真。「はつゆめ」「雪の正月」「希望の朝」などの学年課題のほか、「一日一膳」「一生懸命」など一年の目標を見事な筆遣いで書いた作品の出来栄えに、訪れた人たちは「子どもとは思えないね」などと感心しながら眺めている。
出展者には作品展終了後、学校を通じて賞状と副賞のノートが贈られる。