-
西駒郷作品展販売
知的障害者総合援護施設西駒郷(吉江速人所長)は4日、利用者が製作した手芸作品や日用品などの作品を駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で販売した。布製のバッグやコースターなどのほか、マフラーや洋服なども並べられ、来店客が「よくできているね」などと言いながら何点も買い求めていた=写真。
利用者の作品展「ほっと展」も同時開催され、訪れた人たちは玉のれんや絵画、貼り絵、書道作品など、展示された約20点の作品の出来に感心しながら飽きずに見詰めていた。 -
駒ケ根市民卓球ダブルス大会
駒ケ根市体育協会卓球部(村澤貴之部長)は4日、第54回市民卓球ダブルス大会を同市の市民体育館で開いた。中学生から60歳代の選手ら約40人が出場し、一般男子、一般女子、混合ダブルスの3クラスでそれぞれ優勝を目指して熱戦を展開した=写真。
上位は次の皆さん。
▼一般男子(1)松澤正記・北原卓征(2)大芝信・原仁恒(3)村澤貴之・酒井秀巳、本田雅則・小田義明▼一般女子(1)西尾和子・豊田彩華(2)倉田玲奈・名和真理子(3)千村淳子・佐藤正子▼混合ダブルス(1)下島博人・加藤由美子(2)矢沢明・倉田玲奈(3)服部昌彦・千村淳子、秦洋平・西尾和子 -
ニセアカシア伐採ボランティア
市民団体「天竜川ゆめ会議」(福澤浩会長)は4日、「侵略植物駆除大作戦冬の陣」として駒ケ根市内の天竜川のニセアカシアなどを伐採する作業を行った。ボランティアで参加した一般市民を含む約60人が5班に分かれ、チェーンソーなどを手にして群生する大木を次々に切り倒した=写真。
対象範囲は同市下平の太田切川合流点から駒美大橋までの約500メートル。伐採した木は持ち帰り可能とあって参加者は張り切って作業をしていた。
福澤会長は作業前のあいさつで「これをきっかけにして大勢の人が川に関心を持ってくれればわれわれの思いも達成できる。皆で天竜川の環境を良くしていこう」と呼び掛けた。 -
アルプスバラ会が冬の剪定
伊那市通り町の25鉢上伊那のバラ愛好者でつくるアルプスバラ会は6日、伊那市の中心商店街・通り町一丁目に同会が設置した鉢バラの手入れをした。
会員7人が、大小25鉢に植えられたバラを次々と剪定しながら、丈の長いツルバラはオベリスク(四本支柱)に巧みに巻き付けて形を整えた。
「地域に花と緑を」をテーマとする同会が通り町に鉢バラを設置したのは04年の春。全て異なった種類が植えられた25鉢が咲き誇るため、商店街があたかも「バラ園」のようになる竏窒ニ話題になっている。会によると、商店街にバラをこれだけ揃えている例は県内でもあまりないようだ。
同商店街に置かれたバラはいずれも四季咲きだが、5月にきれいな一番花を鑑賞するためには、この時期の剪定や誘引(ツルバラの枝を形良く整える)は欠かせない作業。暖かい冬の影響ですでに芽吹いているバラもあり、会員らは新芽を傷つけないように、慎重にはさみを動かしていた。
アルプスバラ会は、元高校教諭が上伊那各地で開いている「バラ教室」の生徒らが、教室の連携で栽培技術向上と親睦を図ろうと04年に結成。話題の「アンネのバラ」を増殖して普及させるなど、ユニークな活動を展開している。会員約100人。 -
昨年7月豪雨災害検証、防災にシンポジウム
昨年7月の豪雨災害を検証し、今後の防災について考えるシンポジウム「平成18年7月豪雨と上伊那の土砂災害竏猪「来への提言竏秩vが7日、辰野町の町民会館であり、関係者や一般参加者ら800人以上が詰め掛けた。
主催は、上伊那8市町村、県治水砂防協会上伊那支部、伊那建設事務所でつくる実行委員会。基調講演や事例発表、パネルディスカッションを通して、災害の悲惨さを後世に語り継ぐとともに、災害から命を守るための情報発信の場とした。
事例紹介では、被災地域、消防や警察、自治体などから7人が発表。人家への土砂流入を防ぐことや区民の避難誘導などにあたった箕輪町北小河内区長の丸山全二さんは「想像を絶する凄まじいものだった」と当時を振り返り「自主防災組織が有効に機能できるようにしていく必要がある」などと今後の備えについて語った。
パネルディスカッションのテーマは「不測の土砂災害にいかに備えるか」。信州大学の平松晋也教授の進行で、伊那市、箕輪町、辰野町の首長、伊那建設事務所長、県砂防課長5人が討論した。
土砂災害による被害について原義文県砂防課長は「土砂災害がよく発生する降雨のピークが過ぎると安心してか、遅れて発生する土砂災害に対応できていないことがよくある」と指摘した。
土砂災害防止への今後の取り組みで、箕輪町の平沢豊満町長は「情報の発信と収集の体制を重点的に考えていきたい」と述べた。 -
箕輪町・向山和秋さん「心の世界展」
箕輪町長岡の向山和秋さん(58)は5日から、油絵作品の「心の世界展」をアルプス中央信用金庫箕輪支店ロビーで開いている。展示は16日まで。
「自然と女性の美しさ」をテーマにした50号から10号までの近作12点を展示。「ファイヤースピリッツ」(50号)は、淡路島の港で見た「とても感動的だった」という日の出で、水平線から登ってくる黄金色の太陽と、燃えるように赤く染まる空と海を描いた。
これまで山の風景をあまり描くことの無かったという向山さんが、雪が降った仙丈、秋の盛りの萱野高原、長岡などの集落を描いた「初冠雪」をはじめとする身近な景色の作品、京都を訪れたときの舞妓のスケッチを基にした「月の舞」「桜花」などがある。
50歳で町公民館の油絵講座で学んだのをきっかけに、制作を続ける向山さん。「世の中がうんと厳しいので、私の絵を見て少しでも勇気を出してもらえればうれしい」と話している。 -
ボランティア交流会「ニュースポーツを楽しもう」
箕輪町ボランティア連絡協議会(押野真由実会長)は3日、ボランティア交流会「ニュースポーツを楽しもう」を町民体育館で開いた。20人が参加して和気あいあいとキンボールなどを楽しんだ。
毎年恒例の交流会。今年は、ニュースポーツで楽しく体を動かし、仲間作りをしようと計画した。
参加者は4グループに分かれてビーンボウリング、ガラッキーなど4種目を順番に体験し、最後に全員でキンボールをした。
陣取りゲームのガラッキーは、ダーマという空気の入った円錐形のボールを2チームが交互にサークルのコートに投げ入れ、コート内に入ったダーマの数で点数を競う。相手のダーマを囲むことができると得点が上がるため、狙いを定めてダーマを投げるなど工夫しながら楽しんでいた。 -
南箕輪村水田農業推進協議会
村水田農業ビジョン見直し案を承認南箕輪村水田農業推進協議会(唐木一直会長)は6日、村役場で開き、水田農業構造改革対策の「南箕輪村水田農業ビジョン」の見直し案を承認した。
水田農業ビジョンは04年度に作成。3年間経過したことや、06年11月に集落営農組織「南箕輪村まっくんファーム」を設立したことなどから今回見直した。
目標・施策の一つに、担い手の育成と支援を挙げ、具体策に「まっくんファーム」の育成と支援(法人化に向けての取り組み)、認定農業者への支援を盛り込んだ。このほか▼振興園芸作物の産地化▼水田農業の多様性の尊重(環境保全型農業への取り組み、観光・体験型農業に向けての検討)▼低コスト農業への取り組み-も掲げた。
会議では、07年度水稲生産目標数量配分計画も報告した。村の配分面積は約270ヘクタール。昨年度と同じ数量で、地域間調整をしながら作付けする計画で、事務手続きを説明した。直播栽培の積極的な取り組みへの理解も求めた。 -
【記者室】中学卒業生に贈る「愛の鈴」
南箕輪村の中学卒業生に贈る「愛の鈴」。こけしのようなマスコットに鈴がついた小さな贈り物は、村ボランティア運営委員会の呼びかけで集まったボランティアが、「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」と願いを込めて手作りする▼15年以上もの長い間、中学生が愛の鈴を受け取って卒業していった。成人式での新成人アンケートで村への思いを尋ねると、「きれいで豊かで誇れる村」「村を愛している」などの返答がある。「村を忘れずに」との願いはしっかり届いている▼村の子どもたちを我が子のように思い見守る温かさ、優しさが形になった愛の鈴。今年もボランティアが心を込めて作り上げた。3月、約160人の卒業生に贈られる。(村上裕子)
-
自分たちの大豆を味噌に、宮田小5年2組が昔ながらに仕込みに挑戦
宮田村の宮田小学校5年2組は7日、自分たちで育てた大豆を使って、味噌の仕込みを行なった。農産物の加工に詳しい酒井昌子さん=大田切区=、村農業委員の有賀絹代さん=北割区=、樋屋喜代美さん=大田切区=らの指導で、昔ながらに手作業で挑戦。大地の恵みの奥深さにふれ、現代社会で希薄になりつつある・ス手づくりの尊さ・スを肌で感じた。
かつては村内の多くの家庭が自家製で味噌をつくったというが、大半の児童は初体験。
11月に収獲した110キロの大豆のうち、30キロを使って仕込んだ。
前日に水洗いして下準備しておき、この日は大きな釜で煮ること4、5時間。ようやくゆであがり、つぶした後に熱を冷ますためシャモジでかき混ぜた。
塩とこうじを混ぜて、今度は手で持ち上げるようにさらに根気良くかき混ぜる。「ねちゃねちゃして変な感触」「豆のいい匂いがする」と歓声をあげ、作業は順調に進んだ。
手の平大の団子状にかためて、たたきつけるように空気を抜き、木樽の中へ。手作りの大変さとともに、楽しさも体で感じた。
同学級は村農業委員会の協力で、春から大豆栽培に挑戦。収獲した豆は良質で、サラダなどで全校の給食に出したほか、先日は豆腐づくりにも挑戦した。
児童の充実した表情に「自分たちの大豆に愛着もあるはず。一粒も残さないと取り組む子どもたちの姿に感心した」と酒井さん。
味噌は6カ月ほど直射日光の当たらない所で寝かせ10月末には完成するが、「味噌汁にしたい」「餅につけたら美味しいかな」と児童の笑顔がはじけた。 -
介護納付金分30%アップで答申
宮田村国民健康保険(国保)運営協議会は7日、村の諮問通り40歳から64歳までの国保被保険者が納付対象の「介護給付金分」について税率改定し、額にして平均30・6%の引き上げを認める答申を清水靖夫村長にした。全ての国保被保険者が対象となる「医療給付分」は据え置くよう求め、国保財政が長期的に安定するよう、医療費の分析、保健予防事業の充実など要望も盛り込んだ。
3月村議会で条例改正案を可決し、税率改定すると、新年度から対象者の介護納付金分納税額は平均で年額約6300円アップし、26960円となる。
村の国保税の改定は、医療給付分20%、介護給付分40%をそれぞれ引き上げた2005年度以来2年ぶり。
村内の国保被保険者は昨年末現在3064人で、そのうち今回の改定の対象者は857人で、実施されると会計への増収分は504万9千円を見込む。
本年度は予定していた4300万円の基金取り崩しをせず、前年度からの繰越金で対応したが、村の国保会計は厳しい。
「増収が見込めず、増税しなければ基金の取り崩しで対応するほかない」(村住民福祉課)状況。2007年度も4400万円の取り崩しを見込むが、本年度末の基金残高は5500万円余で底をつきかけている。
08年度には75歳以上の高齢者が国保とは別の保険になる国の制度改革が控えているが、「今後も単年度ごとの見直し検討は必要」(同課)な情勢だ。 -
おやきで家起し、木下利恵さん(50)
「おいしい物を食べたい一念で、おやきづくりをしている。『おやきで地域起し』なんて、大それたことは考えていない。まずは家起し。余って捨ててしまうような野菜や漬け物、なんでも頂いて、利用している」。
長谷村生まれ。結婚後「環境の良い場所で子育てをしたい」と夫と子ども3人でUターンした。シイタケ栽培もしたが、サルの食害に遭い、「なにか一生続けられ、自立できる仕事を」とおやきづくりを思い立った。
おやきづくりはまず、小麦粉をこねて、たたいて、伸ばして皮を作る。「これでもかというほど、しっかりこねる。ストレス解消にもなる」とか。中身はあんこと野沢菜、カボチャの3種類。長谷村産の小豆を使ったあんこは「素材の味を生かして、甘さは控えめ」。野沢菜入りは、みそを入れた母の味の野沢菜を塩出しし、ごまと彩りにニンジンを入れて味を調えた。カボチャは自家取りを使った。
2時間寝かせた皮に中身を包んで、年代物のほうろくに並べて、じっくり、こおばしく焼いた。
先日、伊那市西春近の友人宅で、試食会。市内外から集まった友だちは「昔食べたおばあちゃんの味がする」「皮の味はいい」など概ね好評。中には「小豆はもう少し甘い方がいい」「カボチャはみそ味で鉄火みそ風の方が、おやきに合う」などの指摘も。
「切り干し大根やリンゴ、ナスおやきなどいろいろ試したい。食べきれないで、捨ててしまう野菜や果物、漬け物などを使うことで、ごみも減らしたい」と抱負を。
今後、試行錯誤を重ね、「昔懐かしいおばあちゃんの味」をコンセプトにしたおやきを完成させ、将来的には注文生産、直販する考え。5人暮らし。(大口国江) -
総合学習の発表、6年生
中川村片桐の中川西小学校で7日、総合学習発表会があり、6年生が「学校に役立つ物を作ろう」をテーマに学習した1年間をまとめ、発表した。
この中で「アイガモの小屋づくり」に挑戦した班は「小屋の絵を書いたり、10分の1の模型を作ってから制作に取り掛かった。だんだんと形になってきて、うれしかった」とスライドを交えて話した。
「不便な所を使い易くしよう」と、トイレの段差解消に向け、スロープを製作した班は、「初めて糸ノコを使ったが、手まで一緒に切れてしまいそうで怖かった」「完成品をはめるとすっぽりとはまって気持ち良かった」とそれぞれの物づくりの大変さや、完成した時の達成感に触れながら、生き生きと発表した。 -
県環境保全研究所 公開セミナー
県環境保全研究所は3日、伊那市の県伊那合同庁舎で、同所員の研究成果を地域住民に紹介するための公開セミナーを開いた。上伊那を中心とした約80人が参加し、報告者6人が県内の外来生物の現状や対策などについて発表した=写真。
毎年恒例のセミナーで、本年は「信州の自然に今起きていること」と題し、伊那市と大町市の2会場で実施。各会場の地域の特色にあった研究課題をテーマに、所員らがそれぞれ報告している。
伊那会場では、県内で指定された外来生物である鳥類のソウシチョウや、中央アルプスに繁殖する希少植物のコマウスユキソウなどの現状をテーマに語った。
同研究所自然環境部の須賀丈さんは、トマトなどの施設栽培作物の送粉者として輸入してきた外来昆虫のセイヨウオオマルハナバチが及ぼす生態系への影響について発表。「競争力が強く、一部の地域で在来のマルハナバチを衰退さることもある」などとスライドを使って説明した。
「信州は日本では北海道とならぶマルハナバチの生息適地。ほかにも北方系の在来種が希少種として遺存していて、こういった貴重な生態系を守るための対策が必要」と訴えた。 -
決算感謝セール ベル伊那
国内外の人気作家、物故巨匠作家らの油絵や日本画などを80点以上を展示販売する「半期の一度!!決算感謝セール」は11日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
県内出身の文化勲章作家、小山敬三の大正時代に描いた油絵「階段のある風景」のほか、平山郁夫の水彩画「ペトラの遺跡で・アラビア人」、片岡球子のリトグラフ「富貴の牡丹」などを出品している。
関係者は「現役の人気作家、物故作家の貴重な作品を決算期だからできる価格で提供している」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日午後4時) -
本が泣いてます 伊那市立伊那図書館で被害本展
「本が泣いています」竏秩B伊那市荒井の市立図書館1階ロビーで、利用者により切り取りや線引きなどの被害を受けた図書の一部を展示している。中には数十ページをカッターナイフで切り取るなどした本もあり、司書らは利用者のモラルの欠如を嘆いている。
「(被害を受けた本の)数に関しては把握していない」(関係者)が、昔からあった事例。特に最近は悪質なものが目立ってきたため公開し、利用者のマナーや公共図書の大切さを訴えている。展示は3月下旬まで予定。
水にぬれてカビが生えていたり、蛍光ペンやボールペンで線引きしたりした小説や画集、雑誌などさまざま。これらは、貸出し手続きを済ませず、返却ボックスに返してあることもあるという。
図書館は、切り取りや水にぬれた本は除籍処分し、線引きされた本は「線か引かれているが」と利用者に尋ねて貸し出している状況。被害にあった図書は出来る限り再購入しているが対応に苦慮している。
関係者は「不慮の事故でなってしまったのならしょうがないが、故意でやったものが目立つ。他の人に迷惑がかかることなので止めてほしい」と訴えている。
切り取りや線引きなどの被害にあった図書を展示して利用者のモラルを訴えている(伊那市立図書館) -
南箕輪 天竜川河川敷の立木伐採
南箕輪村塩ノ井の「原建設」(原武光社長)は7日、同村田畑の天竜川右岸の河川敷に繁茂する立木を伐採した。同川で災害時に木が流されて橋げたにからむなどの被害を防ぐ目的。住民による防災対策での環境整備ボランティアは今回が初めてとなる。
村は、河川敷に防災上、支障となる木があるため、地域で取り組もうと建設組合に話を持ち掛けた。同建設は「災害防止のため自分たちでやれることがあるのなら」と、ボランティアで作業することを名乗り出た。
この日は、明神橋上流の河川敷約3千平方メートルに生息する、ニセアカシアの木100数十本を切った。伐採資格者を有する業者に頼み、木の枝と幹を分け、運びやすい大きさに切断するなどの作業をした。
切り終えた木は資源になるため、村は、3月中旬ころにボランティアを募集し、枝を配布するなどして片付ける予定。 -
上伊那岳風会初吟会
上伊那岳風会(堀内岳茂会長)は4日、伊那地区の初吟会を伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所で開いた。園児から80代のお年よりまで約100人が集まり、新年の声を披露し合った=写真。
新年の顔合わせをすると共に吟じ合う初吟会は例年、駒ヶ根地区と伊那地区の2カ所で開催しているイベント。持ち時間2分で漢詩や朗吟、扇舞など、一人ひとりがさまざまなテーマで吟じ合っており、中には自分で作った作品を披露する人もいる。
会員の中心は60代前後の中高年世代が中心だが、園児、小中学生、高校生などもおり、この日も熟練の年輩者に交ざって日ごろの練習の成果を披露する子どもたちの姿が見られ、会場を和ませていた。 -
青年海外協力隊帰国隊員報告会
青年海外協力隊員として発展途上国に派遣され、帰国した隊員らの報告会が3日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。04年度2次隊などでザンビア、ニカラグア、ボリビアに派遣された隊員らが、現地でしか経験できない珍しい体験談の数々を披露した。
青少年支援活動でニカラグアに派遣された箕輪町出身の関理恵子さんは「語学の壁が思ったより厚く、完全にバカにされた」などとユーモアを交えて報告=写真。「派遣国では、これだけはゆずれない竏窒ニいう方針を持つことが成功の秘訣」と話して大きな拍手を受けた。
報告会に集まった派遣前訓練中の06年度第3次隊の候補生らはメモを取りながら先輩の話に熱心に耳を傾け、時折質問したりしていた。 -
支え合いのまちづくり講座
駒ケ根社会福祉協議会(竹内正寛会長)は3日「あなたがつくる福祉のまち竏虫xえ合いのまちづくり講座」の第1回として「ご近所助け合い活動入門」をふれあいセンターで開いた。講師にテレビやラジオなどの福祉関係の番組に多数出演し、著書も多い「わかるふくしネットワーク」主宰者の木原孝久さんを迎え、住民主体の福祉のあり方についての講義を聞いた。
木原さんは現在の介護保険制度の限界について説明し、これからの福祉は制度に頼らず地域住民みんなの力でやるべき竏窒ニ話した上で「近くに住んでいるすべてのお年寄りの人間関係、人脈を地図に書き込めば福祉面はもちろん災害にも犯罪にも強い体制ができ上がる」として支え合いマップの作成を強く勧めた=写真。
第2回講座は11日に開き、町内福祉活動の先進地として知られる愛知県安城市の鳥居玄根さん、吉村了子さんを講師に迎えて講演「町内会で地域の支え合いづくり」を聞く。 -
箕輪町議選
現職の平出政敏氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の平出政敏氏(64)=農業、北小河内=が5日、2選を目指し出馬を表明した。
平出氏は、「1期目は毎日が勉強だった。及ばずながら議員の役割を果たせるようになったかと思う。初心に戻り4年間の経験を生かしながらやっていきたい」とする。1月31日の後援会役員会で出馬を決めたという。
「町第4次振興計画を重視した取り組みを進めたい」として、テーマに「夢と希望と誇りを持てるまちづくり」を掲げる。公約に▼少子高齢化社会の中、医療・介護福祉や子育て支援▼農・工・商バランスのとれた産業振興▼地域(区)格差のない安心・安全なまちづくり(建設事業の受益者負担の撤廃など)-を挙げている。 -
箕輪消防署、航空隊が冬山遭難救急救助合同訓練
箕輪消防署は6日、県消防防災航空隊と合同で、萱野高原で初めての冬山遭難救急救助訓練をした。活動困難な冬山遭難の救急救助活動を効率的に行うため、地上での捜索や航空隊との連携による救助などの訓練に署員28人が取り組んだ。
積雪の萱野高原で登山者3人が急斜面を滑り落ち行方不明との想定。捜索隊が現地に出動して地上捜索し、救助隊員は箕輪中学校校庭で航空隊のヘリコプターに搭乗して上空から捜索。発見した要救助者を救出してヘリコプターに乗せ、中学校校庭で要救助者を引き継ぐ内容で、冬山でいかに要救助者を助けるか、航空隊といかに連携をとるかを考えて訓練に臨んだ。隊長は「たまたま雪が少なく、初の雪中訓練が予定通り安全にでき、隊員がヘリコプターに乗って連携をとる訓練もできた」と話した。
雪の斜面で要救助者をバスケット型担架に乗せて斜面から引き上げる救出方法の訓練や、遭難現場偵察のため消防署長、助役、防災課長が上空からの偵察訓練もした。
福島朝雄署長は、「実際は今日のような状況ばかりではない。今後も訓練を計画するなどして町の安全安心のために頑張ってもらいたい」と講評した。 -
愛の鈴づくり
南箕輪村ボランティア運営委員会(浦山幸男委員長)は3日、中学校の卒業生に贈る「愛の鈴」をボランティアセンターで作った。
愛の鈴は、「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」との願いを込め、南箕輪中学校と伊那養護学校中学部の卒業生に毎年贈っている。
制作ボランティアを募り、運営委員会に所属する9団体の会員を中心に40人が集まった。
愛の鈴は手芸用のひも2本を1組にして井桁に編み、顔に見立てたウッドビーズを通してひもを結び、鈴を付ける。顔も一つずつ丁寧に手書きする。
ボランティアは「覚えれば簡単」と話し、約200個を手際よく作り上げた。
今後、「御卒業おめでとう」のメッセージと一緒に一つずつビニール袋に入れ、千代紙を張って手作りした箱に1クラス分ずつ詰めて中学校の同窓会入会式で贈呈する。 -
県農村生活マイスターを取得
伊那市西春近
唐木みはるさん(51)1月は3日からネギむきを始める。そのうち花の出荷が始まり、2月はアスパラのビニールがけ、収穫をしながら水稲苗を育苗する。畑と田植えの時期が始まり、夏の草取りに追われているといつの間にか稲刈りの時期。それと同時にネギの出荷も始まり、年末まで続く竏秩B
「毎日仕事が『やってくれ』って言ってくる。でも、毎日お日様と向き合っているから、風邪も引かなくなりました」
◇ ◇
今年1月、県が取り組む「農村生活マイスター」に認定された。農村生活マイスターは、農家・農村社会の発展を目指し、地域農業の振興やむらづくりに積極的に取り組む女性農業者に贈られる称号。県内のほかの地域から集まってきた女性農業者9人と臨んだ1年間の研修では、互いの悩みを打ち明け合える仲間もできた。
「最初は内容もよく知らなかったのだけど、お父さんが『いいじゃんけ、骨休めにでも行ってこいや』って言ってくれて。地粉を使ってパン作りをしている人や野草レストランを立ち上げようとしている人なんかがいて、一生懸命農業と向き合う人たちとの交流が何より楽しかったです」
◇ ◇
兼業農家だったが、子どもが生まれ、「この地に根をはって生きていこう」と夫婦二人で考えた結果、専業になることを決意した。それから20年、毎年が試行錯誤の連続だった。アスパラから入り、「なんとか農業だけで生活していけるように」と工夫を重ね、現在は水稲を中心にアスパラ、シロネギなどを生産するようになった。 「大変でも自分たちで決めたことだから弱音も吐けないんです。もともと土を触ることは好きだったし、何より太陽の下で働くのは楽しい」と笑う。
作物は正直で手をかければそれに応えてくれ、手をぬけばその分のしっぺ返しがある。
毎年気候も土の状態も異なるため、その年ごとに新たな気持ちで臨まなければならない。そうやって迎える喜びの収穫を迎える。
最近はようやくネギが何をしてほしいかようやく分かるようになってきた。
数年前からは、自分たちが食べても安全なものを竏窒ニ、生ゴミから作る環境に優しい肥料を使っている。コストがかかる分、従来より価格は高くなったが、直売所のリピーターも増えた。
「農業をやっていると自然環境のことに目が向くようになって。今の肥料を使うと、野菜の甘味や柔らかさも増す気がします。ちょっと高いかなって思っても直売所で『取り置いてほしい』って言ってくれるお客さんもいる。そういう風に理解してもらえることは嬉しいしありがたい。今はどんどん高齢化が進み、農地を預けたいという人が増えている。基本は家族経営だと思うけど、その後に続く人がいないのはさびしい。何とかして青々とした農地を引き継いでいきたい」 -
伊那市が保育園給食にかかわる生産者懇談会を開催
伊那市は6日、保育園給食に地元野菜の導入拡充を図るための生産者懇談会を市役所で開いた。地元の直売所関係者など8人が集まり、現在の問題点などを話し合いながら今後の方向性を話し合った。
現在伊那市では、各園ごとに給食を提供する自園方式をとっているが、27園中10園で地域の生産者が地元野菜を供給する「地産地消」の取り組みが進んでいる。市では、安全な野菜の供給と食育活動の一環としてこうした活動を全園に広げたいと考えており、それに先駆けて現在保育園に食材を供給している農業者との懇談会を設けた。
生産者からは「献立を考える時にその時期にある野菜を使うような連携をとってほしい」「農薬使用を抑えた安全な野菜を供給する必要があるのでは」とする意見があった一方、流通面では近くの園以外に野菜を供給するには手間的にもコスト的にも難しい現状にあることが指摘され、各園ごとに協力農家を確保することが課題となった。
25園体制となる07年度の予定園児数(入園予定を含む)は07年1月30日現在で2200人となる。
市では取り組みに協力してくれる生産者を募集している。
問い合わせは伊那市役所(TEL78・4111)子育て支援課へ。 -
美篶小学校で上伊那産のシメジを使った地産地消給食
上伊那の農畜産物を知ってもらおう竏窒ニ6日、伊那市の美篶小学校で上伊那農業協同組合(JA上伊那)が提供した上伊那産「やまびこしめじ」を使った給食が出され、児童と生産者が給食交流をした。
取り組みは地産地消を目的とする「農と食の給食事業」の一環で、上伊那農政対策委員会が共催している。
今年は管内にある52の小中学校(養護学校を含む)に食材を提供。各校のメニューに合わせ、やまびこしめじ280キロ、ネギ270キロ、卵10800個、約50万円相当を16日までの間に無償提供する予定で、酪農家が多い箕輪町地区ではJA上伊那が製造販売している「すずらん牛乳」も提供する。
また、期間中は生産者やJA上伊那の関係者などが各校を訪問。ともに給食を食べながら生産現場の声を伝えることで、地元農業への理解を深めてもらおうと考えている。
この日提供したやまびこしめじは、すまし汁となって登場。児童らは「もっとキノコちょうだい」「おいしい」などと話しながらその味を楽しんでいた。
07年度、JA上伊那は各支所単位で近くの小中学校と連携し、上伊那産の農産物を学校給食に供給していく。 -
環状北線 07年度に供用へ
国土交通省関東地方整備局は6日、06年度補正予算を発表した。上伊那は、環状北線ほか2線街路事業(7億5千万円)、中川村縲怏コ伊那郡大鹿村の主要地方道松川インター大鹿線(2億円)が盛り込まれた。
伊那市御園区を通る環状北線は延長896メートル。中央自動車道・伊那インターチェンジと国道153号線を東西に結び、JR飯田線と立体交差させる。
05年度に続き、JR横断部の下部工を施工。補正予算で上部工を工事する。踏切を除去することで、渋滞緩和。07年度から供用可能となり、中心市街地への交通量を減らし、市内の交通環境の安全を図る。
全体工期は98縲・7年度。事業費は54億円。
一方、松川インター大鹿線(延長1・26キロ)は、大鹿村民の生命線道路として新設バイパスを新設。トンネル工工事を推進する。 -
議員定数、宮田村議会と区長会が懇談へ
宮田村議会全員協議会は5日開き、議員定数の適正規模について意見を聞こうと、区長会と懇談すると確認。住民の意向を聞く一環で、早期実施を申し入れる。
同村議会は昨年末、削減などを前提にしない形で定数適正規模に向けた検討を開始。
一方で昨年の区長会は年末の村長要望に、議員定数削減の必要性を盛り込んでいた。
議会内部では定数維持、削減で意見が分かれているが、来春の村議選に間に合わせるためには今秋ころまでには意見をまとめなければならない状況。
この日の全協では新年度の議員報酬についても話し合い、本年度据え置きの条例規定額から5%減額で意見が一致し、村に申し入れる。今後特別職報酬審議会、3月議会を経て決まる。 -
宮田村の杉山さん、県農業担い手意見発表で最優秀賞
Iターンで就農し、宮田村でリンゴを栽培する杉山栄司さん(31)=南割区=が、「明日の長野県農業を担う若人の集い」(2日長野市、県など主催)意見発表で最優秀賞に輝いた。農業という新たな生活を踏み出すことによって得た、人と人とのつながりを発表。かけがえのない大切な絆(きずな)、感謝の想いが今の生活の・ス土台・スにあると伝えた。
意見発表には県内各地区の代表8人が出場。いずれも20、30代の若い担い手が、農業にかける夢、想いなどを語った。
杉山さんは「私のおもい」と題して発表。脱サラして大阪から単身で就農した経過を語り、2年間が過ぎた宮田での生活についてもふれた。
苦しい時も励ましてくれたり、困った時に支えてくれた周囲の笑顔。関わった全ての人に感謝しながら「これからも人とのつながりを大切にしていきたい」と8分間の発表を終えた。
「言いたいことがたくさん一杯ありすぎて」と杉山さん。昨年秋には結婚して大好きな宮田村に骨を埋める考えだが「農業をやれるのも人とのつながりが土台にあってこそ」と話す。 -
おふくろの味教えて、子育て学級調理実習
宮田村公民館子育て学級は6日、ベテラン主婦を講師に・スおふくろの味・スを学ぼうと、調理実習を行なった。乳幼児を子育て中の若い母親25人が参加。偏りがちな栄養バランスも考えながら、食の大切さを見つめ直した。
町1区の池上靖子さんの指導で、巻き寿司、まめサラダ、ミルクけんちん汁の3品に挑戦。
普段の家庭の食事にはあまり使わない食材もあり、若いママたちは新鮮な気分で調理に取り組んだ。
主婦大先輩の池上さんに聞きながら、料理の知恵やコツも習得。異世代間の交流も深めていた。