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辰野の萩原正道君 全日本スノボ選手権出場へ
5、6日、石川県で開く、第25回日本スノーボード連盟全日本スノーボード選手権のジュニア男子の部に、辰野町小野の高校1年生・萩原正道君(15)が出場する。高校生が南信地区から参加するのは初めて。萩原君は、大回転(GS)、回転(SL)の2種目で健闘することを誓った。
萩原君は、2月中旬に富山県であった、中部地区大会で出場を決めた。ジュニア男子の部は、5人が参加し、両種目それぞれで代表権を得る3位以内に入った。競技はいずれも旗門を設置したコースを滑り終えるまでの時間を競い、得意のGSは2位を手にした。
スノーボードは、父親の影響で小学校3年生の時に始めた。萩原君は現在、スノーボードチーム「S‐mix」に所属。同チーム代表の白井勇樹さん(34)=伊那市=の指導で、週3回、木祖村の「やぶはら高原スキー場」で練習に励んでいる。
「優勝を目指して頑張りたい。迫力ある滑りができれば」と萩原君。全国大会は約30人が参加し、北海道、長野県の選手が毎年、上位に入っているという。「ライバルの白馬勢には勝ちたい」と闘志を燃やしている。
全日本スノーボード大会への出場はそのほか、一般男子の部で白井さんが2年ぶり6回目の出場も決めている。 -
伊那ビジネス専門学校で卒業式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)で3日、06年度の卒業式があった。上伊那を中心に集まった情報経理学科3人、OAビジネス科3人の計6人が卒業。修了生らは、学校生活の思い出を胸に新たな旅立ちの門出を祝った。
三沢岩視理事長は「社会生活に慣れる努力が大切」と式辞。三沢校長は「新たなチャレンジ精神をそれぞれの場で発揮して」と、それぞれがエールを送った。
情報経理学科1年の堀内志織さん(19)=辰野町=が「社会人になることに不安もあると思うが学校で学んだことを思い出して」と送辞。同学科卒業の藤森一也さん(20)=諏訪市=は「学校での体験は今後の人生に役立つと思う。一日も早く自立することを努力したい」と答えた。
報経理学科は2年制、OAビジネス学科は1年制。同校は、少人数教育でパソコンや簿記、秘書などを学び各種資格の習得ができる。卒業生は、一人を除き上伊那や諏訪、飯田市の製造業社、会計事務所などに就職が内定している。 -
ベル伊那で現代陶芸掘出し市 6日まで
現代日本陶芸界に大きな足跡を残した物故作家から現存の人気作家の作品が集まる展示即売会「現代陶芸掘出市」は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
青磁で有名な三浦小平二、色絵磁器の藤本能道、鉄釉陶器の原清ら人間国宝作家約20人の作品を含む約90点を出品。加藤卓男の「三彩貼花文手付花瓶」、鈴木茂の「志野湯呑」などの名品が数多く並ぶ。
関係者は「日本の焼き物がひと通り見られる展示になっている。1万円から400万円の名品、珍品に巡り合える特別企画展」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
北割区で歌声喫茶
宮田村北割区で2日、歌声喫茶が開かれた。同区保健補導員が主催し、地域活性化に取り組む駒ケ根市北割大手自治会でつくる「中央アルプスの郷プロジェクト」が協力。青年海外協力隊の候補生11人も加わり、歌を通じて地域交流を深めた。
同区集落センターを会場に約30人が参加。リクエストや懐かしの曲にも応じながら、仲良く歌声を響かせた。
協力隊候補生も海外の国々の民族衣装を着て、一緒に輪の中へ。ふれあいの楽しいひとときを過ごした。 -
箕輪町赤十字奉仕団任命式
箕輪町赤十字奉仕団の任命式は1日夜、町文化センターであった。15分団の正副分団長が委嘱を受け、奉仕団員の責務や活動などを学んだ。
箕輪町分区の平沢豊満分区長が、幹部一人ひとりに委嘱書を手渡し、「奉仕の精神が第一。町民の生命、財産を守るため、災害時の奉仕の役割などをご理解いただき、使命感に燃えての活動をお願いしたい。日ごろの仕事を持ちながらの大変な仕事だが、1年間よろしくお願いしたい」と訓示した。
奉仕団の責務について、日本赤十字社長野県支部指導員の福島朝雄さんが講演。平等、公平で、宗教にとらわれない赤十字の活動などを紹介。災害時の指揮命令系統の整備、救急法普及のための講習会開催の検討を提案した。毛布のたたみ方、三角巾の扱い方など簡単な実技講習もした。
奉仕団の主な活動は社資募集、町地震防災訓練への参加、NHK海外助け合い募金、健康教室、救命救急法講習会、清掃奉仕活動など。
本部役員は次の皆さん。
▽委員長=向山初美▽副委員長=小川ゆかり(三日町)▽吉田冴子(長岡)▽委員=高山美穂子(大出)柴さつき(松島)伊藤礼子(中曽根)▽監事=向山千代子(中原)田中和子(福与) -
南箕輪村国民保護協議会
村国民保護計画案を承認南箕輪村国民保護協議会(唐木一直会長)は1日、第3回会議を村役場で開き、村国民保護計画案の語句などの訂正を確認して計画案を承認した。今後、県との正式協議を経て村が計画を決定する。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、村は06年6月に国民保護協議会設置条例を制定。8月に第1回会議を開き、協議を重ねてきた。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成。国や県の計画を基に村の特性を盛り込んでいる。
事務局が、県との事前相談で指摘を受けた語句などの訂正や追加をした計画案を示し、協議会が了承した。
計画決定後は冊子を作成し、村議会全員協議会に報告する。一般への公表は、役場庁舎内の住民相談室情報コーナーで閲覧できるようにする予定。 -
橋場みどりさん(56)飯島町山久
「りんごプロジェクトは『やろう』というみんなの気持ちが結集した活動。受賞はみなさんの協力のたまもの」-。
「パキスタン・ムルフン村りんごで村おこしプロジェクト」の積極的な活動が認められ、先ごろ、福岡国際会議場で開かれたソロプチミスト日本財団年次大会の席上で、社会ボランティア賞を受賞した。全国で4人のみ。
橋場さんは10年前、「外国に行かなくても、外国の話が聞ける。向こうの習慣、食も楽しめるのでは」と不純な動機で、赤穂公民館の日本語教室にボランティアで参加した。
この中で、外国人の賃金不払い問題に直面し「外国人支援は個人の力では限界がある、組織力が必要」と01年110人の仲間と「飯島町国際協力会」を立ち上げた。
「りんごプロジェクト」とのかかわりは、知人で大使館関係者の近藤陽子さんから「パキスタンムルフン村のリンゴ研修生を受け入れてもらえないか」との要請を受け「商品価値のないリンゴしか栽培できない村人のために、経済的な支援をしてあげたい」という気持ちが高まった。
問題は2000万円の資金の捻出だった。
青年海外協力隊の草の根事業を導入できないかと、同所に相談したが、「今まで交流の無かった所への支援は難しい」という返事だった。「それならば交流すればいい」と、03年ムルフン村に長男と2人で出掛けた。「教室数も不足し、1冊の教科書を3人で見ていた。まるで戦前の日本のように貧しいが、人々の温かさを感じた」という。
その思いを持ち帰り、会員に相談すると「いいんじゃないの」と快諾された。会員の中には果樹農家で、発展途上国の人に技術提供したいという人も居て、順調に受入準備が進んだ。
04年7月5日、カリームウッラー・ハーンさん、シャラファット・アリ・ハーンさん、アムシャット・アリさんの3人が来日、東京での日本語研修を経て、8月に飯島町へ。3人は「これがリンゴ」と大きさにびっくり。 町内に1軒借りて、共同生活し、3軒の農家に通い、葉摘みや玉回し、消毒、収穫作業を体験した。選果場で選果、出荷作業、ジュースなど加工も実習した。
冬場はせん定作業、春になり、花が咲き、摘果作業になった。摘果は1花そうに、1つを残し、残りをすべて摘果する、思いきりの良さが必要。「研修生は『こんなに取ってしまっていいのか』と思ったと思う。横で見ていると、農家のすごい技術に感動した。農家にとっても、指導することで、刺激を受け、技術の見なおしもできたのでは」。
6月、リンゴがピンポン玉大に肥大するころになると、研修生は1年が経過し、帰国の時期になった。
受入農家は12時間一緒に暮らし、情も移り、「もっと教えてやりたかった」と名残を惜しんだ。
1年後の昨年8月、「海を越えた自分たちの技術が現地でどうように普及されているか」の確認のために、受入農家の佐々木登さん、北原かづ子さんらとムルフン村に再び訪れた。「日本とパキスタンでは気候も土壌も違う。日本の技術をパキスタンに適した技術に応用してほしい。2年、3年後、成果がしっかり見えるようになってから、もう1度行きたい」と話した。夫と長男の3人暮らし。 -
赤穂高ソフト部に先輩らが激励金
第37回東日本高校女子ソフトボール大会(25縲・9日、群馬県前橋市)に県代表として出場する赤穂高校女子ソフトボール部(矢島菜美子主将、17人、顧問・木下栄二教諭)の健闘を祈り同部の先輩らが2日、出し合った激励金を贈った。同大会に1984年に初出場した経験のある武井弘江さんのほか、2年後輩の竹村真奈美さんが代表で同校を訪れ、矢島主将ら3人の選手に「全国レベルのチームは強いがぜひ頑張って」と激励しながら3万9千円を手渡した=写真。選手らは「自分たちの力が通用するか分からないが、恥ずかしくない試合をしたい」「持っている力を出し切りたい」「一つでも多く勝ちたい」などとそれぞれ決意を述べた。
大会には北海道から静岡県までの各代表32校が出場し、8ブロックに分かれての予選リーグと決勝トーナメントを行う。赤穂の初戦は26日。地元の高崎女子高と対戦する。同部は22チームが出場した県高校新人大会(9月、伊那市)で2位を獲得し、今大会への出場権を得た。 -
ハチ食品用地売買覚書調印
レトルト食品などを製造・販売するハチ食品(本社大阪市、正見縉市郎社長)は2日、駒ケ根市の上の原工業団地内の同社駒ケ根工場に隣接する約8950平方メートルの用地を9月30日までに取得するなどとする覚書に調印した。用地取得は将来の生産拡大に備えてのもので、正見社長は「具体的な計画はこれから」と話している。
同社は1905(明治38)年、初の国産カレー粉を「蜂カレー」として発売。2000年4月にはレトルト製品生産専門の駒ケ根工場の稼動を開始した。資本金8千万円、年商65億円。 -
駒工卒業式
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は2日、卒業証書授与式を行った。機械、電気、情報技術各科の代表が進み出て本間校長から卒業証書を受け取った=写真。卒業生代表の柳沢悠斗君は答辞で「3年間の高校生活の一つ一つが心によみがえってくる。思い出を胸にそれぞれの道に進むが、自分の選んだ道なのだから夢を決してあきらめず、いつかつかみ取るために着実に進んでいきたい」と力強く述べた。
本間校長は「充実した高校生活を送った満足感とともに新生活への期待と不安の気持ちでいっぱいと思う。本校での貴重な体験でつちかった力を生かし、それぞれの進路でたくましく活躍することを期待する」とはなむけの言葉を贈った。卒業生104人は在校生と保護者らの拍手に送られながら、3年間過ごした母校を静かに後にした。
卒業生は機械科37人、電気科35人、情報技術科32人で、卒業後の進路は大学などへの進学と県内外への就職がほぼ半数ずつ。 -
上伊那各地の高校で卒業式
卒業シーズンを迎え2日、上伊那の高校でも卒業式が開かれた。その一つ伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では、卒業生274人に卒業証書を受け取り、ともに3年間を過ごした友人や恩師との別れを惜しんだ。
安藤貴幸校長は「弥生で学んだことを誇りとし、堂々と胸を張って社会に一歩を踏み出してほしい。自分の欲することだけでなく、人生の果たすべき使命を考えて行動していってほしい」と卒業生を激励。
卒業生代表の岡泰樹君は「弥生祭は苦難の連続だったが、目的に向かってみんなで頑張ればこれだけのことが実現するのだと実感した。さまざまな困難があると思うが、弥生で培ったものをもとに真実を見抜き、自らが主体的に行動できるようになりたい」と新生活に向けた志を示した。
上伊那でこの日に卒業式をした高校は3校。ほか5校は3日に予定している。伊那北高校は必須科目未履修問題に対応し、21日に延期している。 -
県議選駒ケ根市区前哨戦
駒ケ根市区(定数1)で立候補を表明しているのは現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=と、前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=の2人。これまでのところほかに出馬の動きはなく、前回選と同じ顔ぶれでの激しい一騎打ちとなりそうだ。
4年前は新人だった林氏がわずか255票差で佐々木氏をかわして初当選を果たした。田中康夫知事(当時)を支持する姿勢を強く打ち出して追い風に乗った林氏と、県議として知事に不信任をつきつけたことが足かせとなって涙をのんだ佐々木氏竏秩B明暗がくっきりと分かれた選挙だったが、今回2人の立場は見事なまでに入れ換わった。林氏は現職として村井県政を批判し、佐々木氏は明確な支持を表明している。前回同様、ここが最大のポイントとなることは間違いなさそうだ。
林氏は村井県政について「改革は絶対に後戻りさせてほしくないという県民の声にもっと耳を傾けるべきだ。福祉、教育、環境などへの取り組みを田中時代以前の状態に戻してはならない」と語気を強める。
一方の佐々木氏は「田中氏も県政に一石を投じた」と一定の評価をしながらも「村井知事は政治のプロ。予算編成も政策も田中氏の時とは全然違ってバランスが取れている」として村井知事支持の姿勢を明確にしている。
では村井県政への有権者の支持、不支持がそのまま今選挙の結果となって表れるのだろうか。昨年8月の知事選での駒ケ根市区の得票数を見ると、村井氏が9597、田中氏が9206でその差はわずか391票。その後多少の変化があることを考慮に入れても、これでは予測は難しいと言わざるを得ない。多くの点で対立の構図が鮮明な両陣営だが、今選挙の見通しについてだけは「厳しい戦いになる」と口をそろえている。
林氏はこの4年間の県政での実績を中心にアピールしながら、田中元知事が進めた改革の推進と・ス福祉、暮らしを守る県政・スの実現を訴えていく。
「田中さんの改革はあまりにも急だったため、県議らの反発を買うことになった。当たり前のことが当たり前に行われただけなのだが。村井知事は借金体質への回帰路線を改め、ダムをはじめとする無駄な大型公共事業をやめて県民の暮らしを守ることの方にもっと金を使うべきだ。公共事業は必要なものだけを行い、地方の業者に任せるのがよい」
県議会の合間を縫っての市内全戸、約1万2千戸の訪問を目標に掲げ、2月にこれを達成した。地域ごとのミニ集会や街頭での県政報告も精力的にこなしてきているが、その中でさまざまな市民の声を聞いたという。絶体絶命の状況だった昭和伊南総合病院の救命救急センター返上問題の解決に尽力したことや、観成園新築移転の予算付けなどに感謝する声もあり「地元のことをしていないという批判も時には聞くが、分かってくれている人も多いと思うとありがたく、自信になった」。
佐々木氏は前回選で苦杯をなめた苦い経験を生かし、今度こそは何としても当選をつかもうと目の色を変えて戦いに臨んでいる。掲げるのは・ス豊かで住み良い元気な市、輝く県づくり・ス
この4年の間に地元区の区長を経験したことが逆転の発想につながったという。
「地域のことにじっくりと向かい合うことができたのは貴重な収穫だった。以前は日本の中の県をどうしようかと考えていたが、政治は区政からだと気がついた。教育も福祉も医療もまずはそこから。区が良くなれば市が、県が、ひいては日本が良くなる。住民の生の声から、地域の産業振興と経済の確立が大切だと実感した」
各地区でミニ集会や女性集会を開いているほか、20代から30代の若者の集いなどを開いて「大衆草の根運動」を展開している。
「これまでの組織戦や前回のムード戦略とは違う方針で取り組んでいるが、市民の支持の声が連鎖的に広がっていることに手応えを感じている」と自信の表情を見せている。 -
伊那舞台と辰野高校演劇部が4日に春公演
上伊那の社会人や大学生などでつくる劇団「伊那舞台」と辰野高校演劇部による春公演「銀河旋律」(成井豊作)が4日、辰野町民会館である。伊那舞台にとって高校生との共演は初の試み。滝沢絵実代表は「気軽に見てもらえる内容。夕飯前に家族で来て、話のねたにしてもらえれば」と来場を呼びかける。
上伊那農業高校の演劇部OBを中心に発足した同劇団は例年、秋に本公演を開催している。今回は上農時代の顧問がいる辰野高校演劇部とのコラボレートした春公演を催すこととなった。
演目の「銀河旋律」は、タイムトラベルが一般化した時代を舞台とした物語。主人公の柿本光介は、ある人物の仕業で過去を変えられ、恋人と出会わなかったことになってしまう。柿本は意を決してある行動に出る竏秩B高校の卒業公演を兼ね、出会いや別れなどを含むこの台本を選んだ。
入場無料。午後3時半開場、午後4時開演となっている。 -
宮田の名物丼にテレビ各局も注目
宮田村商工会青年部が村民から幅広くアイデアやレシピを募り、村内の飲食店10店ほどが24日にいよいよ発売を開始する同村の・ス名物丼・ス。そのユニークな取り組みにマスコミは注目し昨年夏以降、県内テレビ局各社の取材も相次いでいる。放送局関係者は「地元の人たちの熱い想いが宮田の丼には凝縮されている。その頑張りを伝えたい」と話す。
名物丼のイメージキャラクター・どんぶりレンジャーの大ファンと自認する長野放送の倉見慶子アナウンサー。数回宮田村へ足を運び、若者が地域のためにと丼開発に情熱を燃やしている姿を直接取材した。
「北信など遠い場所にいると、宮田村の名前や場所も知らない人もいますが、私は今、宮田は県内で最も熱い村だと思います。若い人たちがこんなにも頑張っているってスゴイですよ」と話す。
グルメネタは高視聴率が望めるため情報番組などでも数多く取りあげられるが、宮田村の名物丼の場合は開発段階のストーリーが番組制作者や視聴者の共感を呼び、単発のニュースで終わらせるのではなく、・ス追跡取材・スしている局も多い。
長野放送では5日午後7時からの月曜スペシャルで「よ縲怩「!丼 信州の丼大集合」を放送。そのなかでご当地丼激戦区として伊那谷を取りあげ、駒ケ根市のソースカツ丼、松川町のごぼとん丼、辰野町のホタル丼とともに、宮田村の名物丼も紹介する。
「丼って地元の想いや名物がつまっている食べ物。県内でこれほど熱心なのは伊那谷だけ。成功するかは、地元の結束力にあると思います」と倉見アナ。
高い注目に青年部や丼を提供する飲食店主は「関係する人をさらに巻き込んで、村民一丸の丼にしたい」と期待を高めている。 -
上伊那図書館の後利用は「市民のための思索・学習の場」
上伊那図書館後利用基本計画策定委員会(春日博人委員長、16人)は2日、後利用基本計画の報告書をまとめた。基本理念に「市民のための思索・学習の場」をすえ、博物館的用途に活用し、文化・教育の発信地とする。近く、正副委員長が小坂市長へ報告する。
「博物館的施設として整備保存し、隣接する上伊那郷土館は老朽化に伴い、取り壊すこと」を前提に、利活用・保存や周辺整備などを検討。
歴史的建造物であることから、構造やデザインはそのままの雰囲気を保ち、耐震改修と保存再生の整備をする。建物内部の部屋割りは大幅に変更せず、体験学習室、喫茶談話室、講堂、会議室など各階の利用を示した。
また、収蔵物を材料に、先人たちの足跡を学べるよう、市民を対象にした講座や展示を開くことも盛った。
郷土館跡地には、空調設備のある収蔵庫棟(延べ床面積千平方メートル)を建設し、古文書や考古資料を収める。
敷地は緑地化し、市民が憩える空間を作る。駅前再開発ビル「いなっせ」、伊那部宿、セントラルパークなどとも連携し、周遊に結びつける。
整備は07縲・9年度を予定。年内に郷土館を取り壊し、07年度中に収蔵庫棟の建設に着工する見通し。
想定事業は、耐震補強や改修工事、収蔵庫棟の建設など8億円。財源は、合併特例債を充てる考え。
委員会は昨年8月下旬から6回の会議を重ね、市民の提言を踏まえて報告書をまとめた。
上伊那図書館は、昭和初期に建てられた歴史的建造物。一部4階建ての鉄筋コンクリート造り。蔵書は2万冊ある。 -
【記者室】今も続く若妻会
南箕輪村田畑区の「白百合会」、通称若妻会は、会員の希望を基に手芸などを楽しんで趣味の幅を広げたり、子どものおやつ作りを習って日常に役立てるなど、定期的に交流を図りながら活動している▼若妻会という名称は初めて聞いた。昔は村内のほかの地区にもあったが、今も継続しているのは田畑区だけのようだ。始まりは現会員の祖母の年代からというから、かなりの歴史がある。会員数は全盛期と比べて少ないが、それでも20人が所属する▼時代の流れで若妻会のみならず婦人会や青年会も無くなってきている中で、「ここでやめるわけにはいかない」との声も。歴史ある会の存続を重荷にするのではなく、有意義に過ごせる会として楽しんでほしいと思う。(村上裕子)
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伊那東部中 学校給食でアマランサスパン
伊那市の東部中学校は2日、栄養価が高い穀物「アマランサス」を使ったパンを給食で生徒たちに提供した。初めて並ぶ緑色のパンに生徒はびっくり。恐る恐る匂いを嗅いだり、一口大にちぎって味わうなどしてアマランサスについて関心を深めた。
学校給食で休耕地の活用に役立っている穀物の普及をしたい竏窒ニ同校の栄養士が提案。栽培などを目指す伊那地域研究会やパンの製造会社の協力で、ペースト状にしたアマランサスの葉を練り込んだパンが給食に並んだ。
栄養士によると、種は穀物として、葉や花は野菜として活用ができる。たんぱく質、カルシウム、鉄分、繊維質を多く含み、コレステロールを下げ、代謝を良くする機能があるという。
1年5組の向村繁君(13)は「外見にはびっくりするが、味は普段食べているコッペパンと同じ。うまい」と感想を述べていた。
同学校では昨年11月末、種を使った鳥肉料理も給食で提供されている。 -
上伊那医師会附属・准看護学院で卒業式
伊那市狐島の上伊那医師会附属准看護学院(神山公秀学院長)で2日、第54期生17人の卒業式があった。保護者、在校生ら約60人が見守る中、卒業生らは、2年間の学校生活の思い出を胸に新たな看護の世界への一歩を歩み始めた。
神山学院長は「2年間の努力は大変だったと思うがこれで終わりではない。看取りの心を持ち続けてこれからのそれぞれの道を歩んでいってほしい」とあいさつした。
在校生代表の春日和樹さんが「私たちを暖かく迎えてくれた姿を忘れず私たちもこれから精進していきたい」と送辞。卒業生代表の小沢紗織さんは「皆さんの思いを胸に自信を持って新たなスタートを切りたい」と答えた。 -
松くい虫対策募金に善意
南箕輪村大芝高原のアカマツを守るため、村森林セラピー協議会が大芝荘に設置した「松くい虫対策募金箱」にこのほど、村民3人が善意を寄せた。
宴会で大芝荘を利用した男性2人は、募金箱を見て趣旨に賛同し、家で貯めた小銭などをビニール袋に入れて後日、大芝荘の受付に届けた。温泉など大芝公園の施設を利用している女性も、小銭を袋に入れて寄付した。 -
宮田村は副村長1人制に
宮田村は地方自治法の改正に伴い、助役制を改めて新たに設置する副村長の定数を1人とし、村議会3月定例会に関連議案を提出する。
同法による経過措置で現在の助役が残任期間は副村長を務めることになり、同村でも小林修助役が副村長を引き続き担う運び。 -
南箕輪村田畑区の白百合会が簡単おやつ作り
南箕輪村田畑区の若妻でつくる「白百合会」は26日、村保育園栄養士の指導で家庭で手軽にできるおやつ作り講習会を田畑公民館で開いた。
白百合会は同区で長く続く会で、現在会員は20人。ビーズアクセサリーやリース作り、マレットゴルフなど希望を出し合って活動している。
今回は、保育園に通う子どもを持つ会員が多いことから、保育園のおやつの人気メニューや栄養価があり短時間で作れるおやつを、栄養士の片桐由枝さんに教わった。
メニューは、保育園で出しているお好み揚げ、豆腐団子のほか、フルーツボンボン、リンゴのフリッター、簡単グラタンの計5品。参加した10人が片桐さんのアドバイスを受けながら手際よく作った。
会員は「保育園の給食展示で見るだけでは出来そうで出来ない。作り方を覚えて家でぜひ作ってみたい」と話していた。 -
第2回市政モニター会議
駒ケ根市は28日、06年度第2回市政モニター会議を市役所で開いた。市長の委嘱を受けたモニター7人が出席し、5月の第1回会議に引き続いて、市政の問題や市報のあり方などについて中原正純市長や市担当者らに提言した=写真。
冒頭、中原市長が07年度予算案や事業などについて説明し、モニターらはそれぞれ質問や意見を述べた。「赤穂中学校でのいじめはあるのか」との質問に対して市長は「いじめがまったくないとは言い切れないが、あれば率直に情報公開したい。策定中の子育て10カ条もいじめの防止に活用していきたい」と回答した。「駒ケ根市赤穂何番地竏窒ナは市民でさえ分かりづらく、観光都市としても恥ずかしい。早急に改善を」との強い要望に対しては「さまざまな意見があって大変難しい。検討していきたい」と述べるにとどまった。そのほか、市報をもっと分かりやすくしてほしい竏窒ネどの提言が出された。 -
かっぱ館で文化作品展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は市内公民館の文化団体やサークルの会員らによる作品を一堂に集めた文化作品展を25日まで開いている。赤穂、中沢、東伊那の各公民館の教室などで活動する73人が出品した日本画、洋画、水彩画、水墨画、刺しゅう、書道、草木染めなど97作品を展示。いずれも見事な出来栄えで、訪れた人たちは「素晴らしいね」などと感心しながら作品をじっくりと鑑賞していた=写真。
問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
一般職員給料2%減額継続へ
宮田村は、新年度も引き続き一般職員の月額給料を規定額から2%減額するとして、条例改正案を9日開会の村議会3月定例会に提出する。
村職員労働組合との労使交渉も合意に達し、同組合の小林敏雄委員長は「(厳しい村財政など考慮し)やむを得ない状況で協力する」と話した。
条例案が可決すれば一般職員の給料減額措置は6年連続。減額は夏季一時金にも適用する。
国家公務員に準じて設けていた一般職員の休息時間(30分)も地方自治法の改正などに基づき廃止し、同じく改正案を提出する。
特別職の給料についても、村審議会の答申通りに引き続き規定額から村長13%、助役(副村長)、教育長各10%、村議5%減額する条例改正案も提出する -
家族経営協定締結者調印式
箕輪町で4組箕輪町で1日、農業経営の環境づくりのため家族員が役割と責任を明確化する「家族経営協定」の締結者調印式が町役場であり、新規の4組が協定を結んだ。
家族経営協定は96年に始まった。農業経営の近代化を進め、魅力ある職業にするため、経営従事者が互いを経営パートナーと認め合い、各自の意欲や能力を発揮できる環境作りを目的とする。協定は家族ごとの実情に応じた役割や責任を明記する。
箕輪町長、町農業委員会長、町農業者年金協議会長、上伊那農業改良普及センター長が立会い、家族ごとに協定書に調印した。
平沢町長は、「新たな気持ちでの出発点。農業は人間として生きるベースになる最も重要な仕事。町の活性化のためにも皆様のお力が必要。家族で協力いただき、すばらしい経営ができるよう頑張って」とあいさつした。那須千元農業委員会長は、「箕輪町の農業自給率は67%で厳しい状況。町の農業のため地域や町のリーダーとして大いに頑張ってほしい」と話した。
締結者を代表して柴一吉さん=木下=は、「協定の締結を機に地域農業の活性化のため担い手となって一生懸命頑張りたい」と決意を述べた。
締結者は、今回の4組を含め上伊那で221組、町内は15組になった。 -
春の火災予防運動
火災予防ポスター・書道作品展示春の火災予防運動(1日縲・日)に合わせ箕輪消防署は1日、火災予防を呼びかける小学生のポスターと書道作品を町文化センターに展示した。7日まで。
伊那防火管理協会と伊那消防組合消防本部主催の小学生を対象にした防火ポスター、防火作文・書道コンクールに応募した町関係分の全作品を展示。ポスターは箕輪中部小学校6年生の5点、書道は箕輪西小学校5、6年生の37点。
書道は06年度全国統一標語「消さないで あなたの心の 注意の火」を書いた。ポスターは、注意を呼びかける言葉と一緒にタバコのポイ捨てや建物火災などの場面を描いている。
箕輪町内は昨年12月から無火災が続いている。箕輪消防署は、これから農作業が始まると野火、土手焼きの飛び火など火災の危険性が増えるため「火事を出さないよう十分気をつけて」と呼びかけると同時に、「電話でいいので、消防署に必ず焚き火届けをしてほしい」と話している。 -
南箕輪村
藤沢弥栄子さん近ごろ人気のある布草履。南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会で、作り方を教えた。
「いくらでも物があるときに、こんなものと思うかもしれないけど、昔からの手作りの魅力や楽しさ、物を再生できる喜び、温かみがある」
初めて布草履を作ったのは2年ほど前。もともと機織りをしていて、家には裂織りに使う布がたくさんあった。祖父母が炉辺でわらじを作っていたのを思い出し、「布で作ったらおもしろいかな」と考えたのが始まりだった。雑誌で作り方を見つけ、作っている人に教わるなどして覚え、その後、自分なりにアレンジして「自分流」の編み方を完成させた。
まずは土台作り。足の指にロープが4本になるようにかけ、ロープの間を布を上下交互に通して編んでいく。土台の途中に、細いロープを布で包んだ鼻緒を付け、残りの土台を編み上げる。前つぼを付け、鼻緒を固定して仕上がる。
「初めは本当に難しかった。格好を取るまでがね。でも、段々になれましたよ」。これまでに30足余を作り、欲しいという人にあげた。歩いて音がしない、洗濯機で洗えるなどの利点もあり、自分でも愛用している。
「日本に一つしかない布草履ができる。夜ちょっとやりたいと思っても、すぐにできる。自分の好みで、自己流でいいですよ。つま先や鼻緒付けが難しいと皆さん言うけれど、数をやっていけばいいんじゃないかね」
最初は依頼を断った布草履作りの講師だったが、参加者が喜んで帰っていく姿を見てうれしかったという。
「昔は本当に布なんてなくて、尊くてね。竹の皮やキビ殻で草履を作った。たまに間に布が入っているくらいでしたよ」
使い捨ての時代になった今でも、布が貴重だった時代を知っているからこそ、シーツや布団カバーなど古くなった布も大事に再利用する。
布草履作りのきかっけとなった裂織りも、共通することは手作りの楽しさと布の再利用だ。子育てを終えたころ、母親が機織りをしていたのを見ていて自分もやりたいと思い、始めた。もう30年近くになる。
母親に教わり、裂織りの教室に通ったり、仲間に聞くなどして覚えた。農閑期に気ままに機を織る。「傷になっても、それがまた手作りのよさ」。しま模様、市松模様など自由に色や柄を考えて織り上げた反物で、こたつ掛けや座布団を作っている。
「幾度したって上手にならない。でも、同じものは出来ないから物作りは楽しい」
次なる夢は色紙掛け作り。「自分の俳句の色紙を手織りの色紙掛けに飾りたい」という。(村上裕子) -
南箕輪村議会3月定例会日程
南箕輪村議会3月定例会は5日に開会し15日までの11日間開く。
提出議案は34件。村の副村長の定数を定める条例、下水道事業に地方公営企業法の規定の全部を適用することを定める条例など条例案、06年度補正予算案、07年度予算案、上伊那広域連合などの規約変更、村議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正案など。報告は、村土地開発公社、村開発公社の経営状況の2件。
日程は次の通り。
▽5日=本会議開会▽6日=休会▽7日縲・日=連合審査▽10日縲・2日=休会▽13、14日=一般質問▽15日=本会議閉会 -
伊那西高校で送別会
2日後に卒業式をひかえた伊那市の伊那西高校で1日、3年生を送る送別会があった。3年間の活動を映したフィルム写真や多彩な催しが披露され、卒業生146人を楽しませた。
送別会は2年生が企画。各クラスや文系クラブなどが、この日のためのステージ発表を準備してきた。
1年1組は、「先輩たちの何事にも一生懸命に取り組む姿を見て、私たちも『頑張らなければ』という気になった。ご卒業おめでとうございます」とコメントを添えて、クラス全員で合唱を披露。2年4組が披露した桃太郎のパロディー劇には、教員も気ぐるみを着て参加するなどして、3年生の笑いを誘っていた=写真。
また、スクリーンに投影されたクラブや生徒会活動の写真を見ながら、友人らとともに3年間を振り返っていた。 -
上農園芸学科の3年生が卒業式のコサージュ作り
卒業式を前に南箕輪村の上伊那農業高校園芸学科観賞植物コースの3年生13人が1日、卒業式用のコサージュづくりに取り組んだ。
3年次にフラワーアレンジメントを学習する同コースでは、その集大成として例年卒業生自身がコサージュづくりに取り組んでいる。今回は園芸学科の卒業生と教員、46人分のコサージュを作成。ガーベラを中心に季節の花であるモモを合わせたほか、レモンリーフで彩りを添えた。使用する花は生徒の要望などに応じて変えているため、その年に応じて出来上がるコサージュは異なるという。
生徒らはともに学んだ友人への思いを込めながら和気あいあいと作業に取り組んでいた。
園芸学科の生徒らは卒業式にコサージュを付けて出席する。