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「税を考える週間」で大谷昭宏さん講演
国税庁の「税を考える週間」(11縲・7日)に先立ち、伊那法人会(北原國人会長)は6日、同週間に合わせた年一回の講演会を伊那市の伊那商工会館で開いた。ジャーナリストの大谷昭宏さん=写真=の「開け 心が窓ならば」と題した講演に、会員ら100人以上が集まった。
早稲田大学政経学部卒業後、読売新聞大阪本社に入社し、警察担当についた大谷さん。退社後の現在は、テレビ出演、著書を出版するなど、幅広い分野でジャーナリズム活動を展開している。東京都出身で大阪府在住。
大谷さんは、税金について「自分が払うお金は妥当なのか、きちんと考える必要がある」と主張。他の都道府県の不正問題を例に話し「税金を納め、一票を投じる側は、こと細かに注文をつけていかねば」と話した。
「納税する側が声をあげれば変ること」と強調。「私たちが情報を提供し、皆さんが『これではまずい』と考えることで、制度は変っていく」と訴えた。
また「私たちはあまりにひどい社会を子どもたちに提供している」とも主張。いじめで悩んでいる児童、生徒らに「大人が生きる力をまずは訴え、社会のどこをどう変えていかねばならないか考えてほしい」と呼び掛けた。 -
伊那プリンスホテルトップ人事
伊那プリンスホテル(箕輪町)は、このほど開いた定時株主総会と取締役会で代表取締役社長に有賀ひとみ氏を選任した。有賀優前社長は退任。
新体制は次の通り(敬称略)。
▽代表取締役会長=登内英夫▽同社長=有賀ひとみ▽常務取締役=唐澤健一▽取締役=堀井朝運、有賀隆、白鳥和夫、竹腰哲夫、勝山修一(新任、ルビコン社長)▽監査役=征矢武雄、藤澤秀敬、有賀文男、小口都與 -
宮田村文化祭芸能発表会
第33回宮田村文化祭の芸能発表会が5日、宮田村民会館大ホールで開かれた。村内の団体など約50組が代わる代わるステージに登場し、太鼓やハーモニカ、大正琴、ピアノの演奏、カラオケ、合唱のほか、日本舞踊、ダンス、エアロビクス、太極拳、空手の演武など、それぞれ得意の芸を多彩に披露した=写真。
連れ立って会場を訪れた人たちは「大したもんだ」「上手だね」などと話しながら客席から盛んな拍手を送っていた。 -
琴伝流大正琴「長井教室」門下チャリティコンサート
琴伝流大正琴の「長井教室」門下チャリティコンサートが4日、伊那市生涯学習センターホールであった。
指導者の長井幸子さんは05年度、伊那市の教育文化功労表彰を受賞し、99年には大正琴協会から全国18人の内の1人として表彰を受けている。今月、古希を迎えるためお祝いをしようと話が進む中で、「これまでの表彰は皆さんのお力、生徒さんのおかげ、何か恩返しがしたい」という長井さんの思いもあり、今回チャリティコンサートを計画した。
門下5教室が出演。小学生ら子どもたちによるミッキーマウスマーチをはじめ、「川は流れる」「北の旅人」「津軽海峡冬景色」などを演奏し、息の合ったハーモニーを響かせた。観客は盛大な拍手を送った。
大正琴での「ハッピーバースデー」の曲演奏と共に、長井さんへ花束の贈呈もあった。 -
みのわ手筒会
災害復興願い開運厄除の手筒を被災住民に寄贈7月豪雨災害の復興を願い、2006もみじ湖夢まつり前夜祭(10月28日、箕輪町みのわ天竜公園)で、手筒花火などの打ち上げをしたみのわ手筒会(唐沢修一会長)はこのほど、土石流被害を受けた北小河内中村地区の30戸に、打ち上げに使った手筒を開運厄除けとして贈った。丸山全二区長に手筒30本を届け、区を通して各戸に配った。
みのわ手筒会は7月、災害復興ボランティアとして2日間で延30人が中村地区での作業に参加した。被災した住民に少しでも元気になってほしいとの願いを込め、開運厄除の手筒寄贈を申し入れた。
手筒は「豪雨災害復興祈願 開運厄除」の札を付けて加工したもの。正副会長の3人が丸山区長に届けた。
区長は「三河や豊橋では厄除けに使っていると聞いた。同じようにやっていただき、区の皆さんの気持ちが晴れればありがたい。またいつ災害が起こるかわからない、絶対大丈夫とはだれも言えない中で、厄除けの手筒を家に置くだけでも精神的に違うと思う」と感謝した。
前夜祭の花火大会は、「復興を願う地域の輪」と題した仕掛け煙火(シャクマ)など新作3基を交えた10プログラム。丸山区長をはじめ、多くの区民も見物に訪れたという。 -
七五三の祝い
大安の5日、各地の神社などでは晴れ着に身を包んだ子どもたちが保護者に手を引かれ、七五三の祝いに訪れる光景が見られた。
駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)の拝殿ではあでやかな着物やりりしい羽織、はかまを着た子どもたちが神妙な顔つきで宮司の祈祷を受け、小さな手で玉ぐしをささげるなどの神事を行ったり、両親や祖父母らとともに記念写真に納まったりしていた=写真。
七五三は男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に健やかな成長を祝って神社などに詣でる行事で、本来15日にお参りするものとされるが近年ではその前後の土、日曜日などに行われることが多いという。 -
菊花まつり表彰式
第46回菊花祭りを3日までの5日間、三和森クラブ広場で開いた駒ケ根秋香会(本間秋男会長)は4日、入賞者の表彰式を駒ケ根市の三和森クラブで開いた。会員ら約30人が出席し、入賞者らがトロフィーやカップなどを賞状とともに受け取った=写真。本間会長は「晴天に恵まれて盛大に開催できた。皆さんの協力のおかげで出品数も多く、市民の心を癒すことできた」と感謝を述べた。
出品数は926点、期間中の入場者数は述べ2273人だった(秋香会集計)。
菊花展入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=井口春人▽駒ケ根市長賞=森勝美▽同市議会議長賞=飯塚礼子▽駒ケ根商工会議所会頭賞=飯塚礼子▽駒ケ根市教育長賞=北原・ス一▽全菊連会長賞=森勝美、松崎和男▽町部自治会長賞=森勝美▽秋香会会長賞=岡野修一▽審査委員長賞=塩澤春夫▽宮下賞=鈴木和▽伊那毎日新聞社賞=田中勝美▽信濃毎日新聞社賞=中西利幸▽中日新聞社賞=堺沢悦子▽読売新聞社賞=北原康平▽駒ケ根ニュース社賞=本間秋男▽長野日報社賞=小町谷誠▽大中屋賞=酒井世喜良▽長生社賞=羽場一雄▽秋香会賞=栗山いさ江▽池上賞=大木島富雄▽しらかば賞=浜口善元▽米沢賞=森勝美▽克水賞=北原康平▽MANABU賞=飯塚礼子▽サンケイ技研賞=中西利幸▽新世紀賞=北原・ス一▽有賀芳郎賞=岡野修一▽ビーナイン賞=塩澤春夫▽秋香会会長賞=松崎和男▽団体特別賞=赤穂小、赤穂南小、順天寮 -
駒ケ根市農業委員会が建議
駒ケ根市農業委員会(清水千博会長)は6日、市役所を訪れ、中原正純市長に「農林業施策に関する建議」を手渡した=写真。清水会長は「07年度予算編成に当たり、足腰の強い農林業の構築に向けて建議の内容を市の施策に反映させてほしい」と訴えた。中原市長は「前向きに受け止め来年度予算に反映するよう最善の努力をしたい」と述べたほか、07年度から導入される品目横断的経営安定対策については「市としても新たな支援措置を検討している」として、人件費や事務費などを支援する考えを示した。
建議は(1)農業施策(2)農業環境施策(3)担い手の確保・育成(4)中山間地域における農業施策(5)林業施策竏窒フほか、国・県に対する要望などを盛り込んでいる。主な項目は▽地産地消の要望に応えられる販路拡大のための総合施設の設置▽特産品の開発・導入▽集落営農組織への助成▽幹線水路の抜本的対策▽農村女性の活動支援竏窒ネど。 -
共同公演『青い鳥』キャスト発表
市民と劇団昴との第12回共同公演『青い鳥』を07年2月に駒ケ根市で開く演劇体験プログラム実行委員会は5日、公演の配役を市文化会館で発表した。オーディションに参加した約30人の出演希望者が集まり、緊張の面持ちで発表を聞いた=写真。
演出を担当する劇団昴の河田園子さんは「エネルギーのありそうな個性的なメンバーがそろっているので楽しみ。劇を通じて幸せとは一体何かを考え、最後にみんなで幸せをつかんでほしい」とあいさつした。
出演者は次の皆さん。
▽チルチル=伊藤優佑▽ミチル=市岡一恵▽ベリリウンヌ=中山教保▽光=白鳥友季子▽火=北林千春▽水=柳沢世里奈▽パン=斧研雅子▽チロー=深谷正一▽チレット=花岡綾▽うさぎ=白鳥晴奈▽夜=向山藍▽母=宮下庸子▽父=吉瀬敬太▽恋人・女=北原亜美▽恋人・男=小林啓子▽病気=春日裕衣▽子ども1=伊藤菜穂▽子ども2=久保田志音▽子ども3=大原絵里▽子ども4=玉木優香▽子ども5=一志紗代▽喜び1=倉田歩美▽喜び2=大野綾子▽喜び3=伊藤ありさ▽おばけ1=倉田歩美▽おばけ2=大野綾子▽おばけ3=伊藤ありさ▽鼻かぜ=保戸塚侑大▽じいさん=肥野隆▽ばあさん=滝本登喜子▽リケット=久保田志音▽カシワ=吉瀬敬太▽モミ=有賀陽二▽森1=玉木優香▽森2=鈴木ゆり▽森3=大原絵里▽時の番人=白井英一▽金持ち=清水香織▽土地持ち=北原みさ江▽虚栄=村上忍▽女1=伊藤菜穂 -
七久保浄化センター安全祈願祭
飯島町は2日、七久保新屋敷の現地で、町や上下水道運営協議会委員、施工業者ら約60人が出席し、公共下水道七久保浄化センターの安全祈願祭を行ない、工事中の無事故と期限内完成を祈った=写真。
七久保浄化センターは敷地面積約3000平方メートル、管理棟(床面積32平方メートル)移動脱水車棟(床面積223平方メートル)を建設。水処理はPCD(オキシデーションディッチ)方式、処理能力1日800立法メートル、対象地区は七久保区の北街道、南街道、新屋敷、新田、針ケ平など、計画人口1700人。汚泥処理工程で県下で初めて、生物処理による減量化システムを導入する。 -
中川村文化祭
中川村公民館、中川村文化団体連絡協議会は5日、第31回中川村文化祭を中川文化センターで開いた。各種文化団体や村民有志らによる約20グループが次々にステージに登場。日ごろの練習の成果を発揮して見事な歌や踊りなどを披露した=写真。
来場者全員で村歌を斉唱してステージプログラムがスタート。中川女性コーラスの美しい合唱を皮切りに、小学生や保育園児のかわいい歌声や、文化団体の大正琴、陣馬太鼓子ども連による太鼓の演奏などがホールいっぱいに響いた。
観客席からは演目ごとに大きな拍手が送られていた。 -
プラムの里文化祭
宮田村の介護老人保健施設「プラムの里」(倉田勝利施設長)は5日、第7回文化祭を開いた。館内には利用者や職員らの生け花、手芸、工芸作品などがずらりと展示され、訪れた利用者の家族らは「みんなすごいね」「かわいいね」などと言いながら作品に見入っていた=写真。
ステージでは芸能発表会が開かれ、ボランティア団体らによる歌や踊り、三味線の演奏、紙芝居などが多彩に披露された。会場の一角では景品が当たる輪投げや福引きなども行われ、多くの来場者でにぎわった。 -
与田切公園でマレットゴルフコース整備
冬期間(12月縲・月)閉鎖される飯島町の与田切公園をマレットゴルフコースとして有効活用しようと6日、与田切公園芝生広場などで、マレットゴルフ愛好団体でつくる利用団体連絡協議会(小林真直会長)役員ら24人がカップの位置決めや芝の切り取り、玉止などの準備作業に精を出した。9日には構成員40人余による本格的なコース整備を行ない、アウト9ホールパー36、イン9ホールパー36を完成させ、10日のオープンに備える。
参加者はカップ位置の芝生を円形に切り取り、深さ30センチ余の穴を掘り、カップを埋めた。川に近いため、石も多く、スコップやバールでこじるなどして石を取り除いた。
また、OBラインに沿って、間伐材で玉止をしたり、古いはざ足を使って、ツツジの植え込みにボールが飛び込まないように柵も結った。
南町の古沢寅吉さん(85)は「今までは、冬場は町外に出掛けていたが、これからは近くでプレーできる。健康づくりのため、仲間を誘って、大いに利用したい」と話していた。
10日オープン、26日はオープン記念大会を予定する。 -
キツツキの巣箱作り
宮田村少林寺拳法教室は5日、キツツキの巣箱作りを通じて松くい虫の予防を考える体験学習を駒ケ根市の高烏谷神社近くの山林で行った。教室の指導者や生徒、保護者など約30人が参加し、楽しく自然に親しみながら森林の大切さについて考えた。
高さ約40センチ、縦横約10センチの巣箱はキツツキの習性を考えた特別なもの。子どもたちは金づちを振るって巣箱を組み立てると、早速近くの木に登って約3メートルの高さに巣箱を吊るした=写真。
子どもたちは「早くキツツキが入ってくれるといいな」と話していた。
キツツキは松くい虫被害の原因マツノザイセンチュウを運ぶマツノマダラカミキリの幼虫にとっての天敵とされている。 -
県高校駅伝競走大会 上伊那勢は振るわず
全国大会予選を兼ねた男子57回、女子18回の県高等学校駅伝競走大会は5日、大町市運動公園陸上競技場であった。男子は31校が7区間42・195キロ、女子は20校が5区間21・0975キロをたすきでつなぎ、男子は佐久長聖が9連覇、女子は丸子実業が初優勝し、全国大会の切符を手にした。
上伊那勢は、男子の上伊那農業が北信越大会出場懸けた3位争そいを目指したが7位と力及ばず、8連続出場記録を達成することができなかった。伊那弥生は21位、箕輪工業は30位に終わった。女子は各校とも選手がそろわず欠場した。
男子の結果は次の通り
(1)佐久長聖=2時間09分12秒…(7)上伊那農業(福澤一、山口、福澤純、佐々木、上島、熊谷、柴)2時間24分41秒、21伊那弥生(高橋、小林、吉川、細田、春日、伯耆原、北原)2時間35分26秒、30箕輪工業(齋藤、西村、山田、小林、手塚、倉田、山川)2時間48分09秒
○…上伊那農業は、故障や体調不良で力を振るえず、昨年3位の記録・2時間18分34秒から6分以上も遅いゴールとなった。一時は出場も危ぶまれたというが、柳澤監督は「スタートに立って、最後までたすきがつなげられただけでホッとしている」と選手たちの頑張りをたたえた。
オーダー変更で急きょ1区のエース区間を走った福澤一(3年)が11位と大きく出遅れ、序盤から苦しい展開。2区山口(1年)が区間5位の走りで8位に浮上し、4区佐々木(3年)、5区上島(1年)で追い上げるも7位が精いっぱい。アンカーの柴は、全体のレース展開を「調子が悪く、万全ではなかった」と振り返った。
柳澤監督は「伝統ある上伊那農業を復活させるため、今から再スタートする良い機会」と巻き返しを誓い、主将の福澤一は「納得のいかない結果となってしまい悔しい。全員の気持ちを高め上を目指してほしい」と後輩に雪辱を託した。 -
立冬
7日は冬の気配が現れ始めると言われている二十四節気の一つ「立冬」。
月を通して強い寒気の南下がなかった10月は、中旬を中心に晴れて温かい日が続き、平年平均より1・8度ほど高い平均気温を記録。飯田の気象官署では、過去5番目に高い記録となった。
11月に入っても、しばらくは好天に恵まれていたが、長野地方気象台では、ぐずついた天気となった6日以降、徐々に寒気が入り込み、平年並みの寒さに戻ると予測。温かさが続いたこともあり、体感温度的にはかなり寒くなったように感じるという。 -
長谷学校給食共同調理場が全国優勝
地元産の食材を使った献立を競う第1回「全国学校給食甲子園」=11月4縲・日、東京都・女子栄養大学=(NPO法人21世紀構想研究会主催、文部科学省など後援)で、伊那市の長谷学校給食共同調理場が見事、優勝を飾った。山里の美味をふんだんに使って、全国に「長谷の良さ」を轟かせた。
全国1514校から3次までの書類審査を通過した6ブロック代表12校が出場し、栄養士と調理師各校2人が制限時間60分内に調理。学識経験者らが栄養価などを審査した。
調理場では、栄養士の埋橋恵美さん(39)と調理師の松本ひろみさん(44)が包丁を握った。栗や豆などを入れた「五殻ごはん」、きのこや野菜たっぷりの「杣人(そまびと)汁」、特産のエゴマを使った「野菜のエゴマ味噌マヨ和え」など、長谷ならではの秋の味覚を盛り込んだ5品を調理。地域食材を9割以上使っている豊富さなどが評価を受けたという。
地域の農業女性らでつくる「麦わら帽子の会」が低農薬栽培する農産物を20年ほど前から利用していて、「(大会では)普段と代わり映えせず、メーンになる料理もなかったが、地域の学校給食への理解が大きかったと感謝している」と埋橋さん。「まだまだ長谷の良さは語り尽くせない。全国だけでなく、子どもたちにも郷土を誇れることを献立を通して伝えていきたい」と話した。
大会は、地場産物を活用した給食の紹介により、学校給食への理解と食育の推進を図る狙いがある。 -
JAZZを志し渡米。25年間に及ぶニューヨーク生活を経て帰郷した
伊那市山本町
木下恵二さん(53)自分の感性で作り上げた曲でも、コードと曲の長ささえ合えば、誰とでもセッションできる。それはジャズの魅力の一つだよ竏秩B
100年近く続く老舗のそば屋に生まれたが、ジャズを続けたい竏窒ニ、家を飛び出したのは25年前。行き先に選んだニューヨークは、学生時代に放浪した街の中で最も波長が合う街だった。「ニューヨークには自分の目標をやり遂げようとする人が集まってくる。自分もここで何かやってやろう竏秩Bそう思ったんだよ」と振り返る。
情熱を持って飛び込んだ新天地。しかし当時、持っていったものといえばサックスとリュックサック一つだけ。生活の糧を得るためには、職に就かなければならず、現地のすし屋で働き始めた。日本を象徴するものの一つでもあるすしの人気は高く、毎日が忙しかった。しかし、その一方でジャズの練習時間が裂かれ、芸を全うできないことへのジレンマもあった。もっぱら一人での練習を重ねながら、いろんな人と即興演奏をするジャム・セッションに参加する日々の繰り返し。「売れないやつは、みんなそうやって自分をアピールして、拾ってもらうんだよ」と笑う。
音楽だけでなく、絵でも演劇でも、さまざまな分野で上を目指そうとする人が、ニューヨークには集まっていた。無名であれ有名であれ、何かの形で自分を見出そうという情熱が活気となり、そこかしこに溢れていた。
「ニューヨークっていうのはすごいまちでね。日本で少し名の知れたような人ですら、別の仕事を持たないと生活していけないってことがざらにある。今ではジャズの神様とも言える人たちとも、すし屋で一緒に働いたよ。自分と志を同じくする仲間と働く生活は楽しかった」
◇ ◇
家族のこともあり、今年6月、帰郷することを決めた。がらりと変わった街並みや、ニューヨークでの生活との違いには戸惑いを隠せない。
今は次にすべきことを模索中で、慣れ親しんだサックスだけでなく、クラリネットの練習も始めた。構想がまとまり次第、帰国演奏会を開きたい竏秩Bそんな思いも巡らせる。
「旧友からも、不景気な話しか聞かないから、何か元気が出ることをしたいって考えている。音楽でここまで人生が狂っちゃったんだから、死ぬまで笛は吹き続けたいと思っているけどね」
◇ ◇
9日の午後7時からいなっせで開く「チベット古典音楽コンサート“羽衣”」は、ニューヨーク時代の旧友・トシ・クガさんの来日コンサート。多くの来場を呼びかけている。
「一緒に演奏するパッサン・ドルマさんは、天女の声とも称されている。日本でいう馬子歌のような響き。多様な文化の一つを知ってほしい」
チケットは前売り800円、当日千円。
問い合わせ・チケット販売はあびえんと(TEL78・0899)へ。 -
信州牛乳キャンペーンで消費拡大ねらう
上伊那地域酪農協議会(桃沢明会長)は5日、伊那市のみはらしファーム「とれたて市場」前で「信州牛乳ふれあいキャンペーン」を展開した。初めての試みで、地元の「すずらん牛乳」を試飲する場を設けた。
上伊那の酪農家は約100戸。学校給食で飲まれ、他地域より牛乳の消費量は多いものの、年々減少傾向にあるという。そのため、寒くなる冬場を前に、消費拡大をねらってキャンペーンを組んだ。
「すずらん牛乳」(JA上伊那)は低温殺菌で日持ちは短いが、風味やこくがあるのが特徴。
キャンペーンでは、牛乳(200ミリリットル)300本の配布や骨密度検診などが無料で、地元住民や観光客が集まった。
酪農家は▽牛乳はカルシウム含有量が多く、吸収率がいい▽高血圧の予防になる竏窒ネどもPRし「健康のために、牛乳を飲んで」と呼びかけた。
毎月3(み)・6(る)・9(く)日は「信州ミルクの日」に設定されている。 -
鳩吹山MTBパーティー
第13回鳩吹山MTB(マウンテンバイク)パーティーが5日、伊那市横山の山荘「ミルク」特設会場であった。地元をはじめ、名古屋市、岐阜県、東京都などから20チーム、65人が出場した。
競技はMTBの2時間耐久レース。1周約800メートルのジグザグした超低速コースの周回数を競った。1チーム2縲・人で編成し、中には小学生の参加もあった。
紅葉するコースの中、選手たちは勢いよくペダルをこいだ。標高差は10メートルほどだったが、周回を重ねるうちに息が荒くなり、走り終わると、倒れこむ選手もいた。
優勝チームの周回数は40周で、上位チームは接戦だった。
終了後は表彰式を兼ねたパーティーを開催。豚の丸焼きをはじめ、地産地消の手作り料理を味わいながら、交流を深めた。 -
南箕輪中5期生がコヒガンザクラ3本を植える
南箕輪中学校5期生(51年度卒業)の同期会が5日、南箕輪村の大芝荘であった。古希(70歳)を祝い、大芝荘東側の大芝公園にコヒガンザクラの幼木3本を植えた。
同期会は2年に1度で、3クラスが合同で開いている。今回は地元をはじめ、東京都、愛知県、大阪府などから約40人が集まった。
大芝公園には桜の木が少なく、花が楽しめるようにとコヒガンザクラを選んだ。
参加者は一人ずつスコップなどを使い、高さ3メートルほどの幼木に土をかけた。「春になったら、花見に来なくっちゃ」と楽しみにしていた。
そのあと、健康についての講演を聞いたり、宴会をしたりと久しぶりに会った仲間と楽しいひとときを過ごした。 -
伊那節保存会がおさらい会
伊那節の普及活動に取り組む伊那節保存会(鈴木千明会長、15人)は5日、伊那市生涯学習センターで「おさらい会」を開いた。伊那節をはじめ、各地域で歌い継がれている約20の民謡を披露した。
発足80年の節目で、新伊那市誕生記念冠イベントの一つとして企画した。
おさらい会は「伊那の民謡」「日本の民謡」の2部構成。「伊那節三昧(ざんまい)」(伊那)「ざんざ節」(長谷)「竜勝寺山」(高遠)のほか、「花笠音頭」「佐渡おけさ」「安木節」など全国各地の民謡を次々と発表した。
会員は演目ごとに着物や法被と衣装を変えてステージ上に登場。会場に響く三味線や太鼓、民謡などに合わせ、しなやかに踊った。
狐島民謡会、民謡やまびこ会も出演し、会に花を添えた。
観客は年配者が目立ち、歌を口ずさみながら楽しんだ。 -
絵本作家どいかやさん講演会 市立図書館で原画展も
伊那市立図書館は「文化の日」の3日、絵本作家どいかや(土井香弥)さん=写真=の講演会を開いた。市内などから子ども連れの親子など約70人が集まり、絵本作家になった経緯、絵本の作り方などの話に耳を傾けた。
どいさんは、東京都出身で東京造形大学デザイン科を卒業。動物や自然などを題材にした絵本作家として有名で、代表作「チリとチリリ」シリーズは、同図書館でも人気となっている。
デザイン関係の会社を退社し、絵本作家になったどいさんは「自分の思いを込め、見る人を楽しませる絵本を描いていきたい」と講話。「イラストレーターになろうとしたが1枚の絵だけでは表現しきれないと思い、絵本を描こうと始めた」と経緯を話した。
「チリとチリリ」シリーズができるまでを振り返り、チリは女性タレントの名前から名づけた竏窒ネどの裏話もあった。
図書館広域情報コーナーでは12日まで、どいかやさんの原画展「チリとチリリまちのおはなし」を開いている。 -
9日にいなっせでチベット古典音楽を楽しむ夕べ
郷愁漂うチベットの古典音楽で、秋の夕べを楽しんでほしい竏窒ニ9日、「チベット古典音楽コンサート竏忠H衣」が、伊那市駅前ビル「いなっせ」である。
北九州市出身で、現在はニューヨークを中心に、チベット古典音楽の演奏家として活躍しているトシ・クガ(本名は空閑俊憲)さんと、03年にインドで開かれたチベット最初の音楽賞コンクールで、最優秀女性歌唱賞を受賞したパッサン・ドルマさんの来日公演。
25年前にニューヨークへ移り、10年ほど前からチベット三味線を弾き始めた空閑さん。米国内やカナダで演奏活動をしており、03年には、日本人として初めてダライ・ラマ法王の前でチベット古典音楽を披露した。日本では、地元の九州地区を中心に帰国コンサートをしてきたが、「日本のチベットと言われる長野でコンサートをしてみたい」と、知人のいる伊那市での公演が実現した。
ともに演奏するパッサン・ドルマさんは、孤児として生まれ、3歳の時にかかった小児まひのため、左足を失ったがその後、入門した舞踊音楽団でチベット古典音楽を学んだ。 民族衣装をまとった姿とその美声から「天女の声」とも賞され、1992年にはダライ・ラマ法王の前でも歌声を披露した。
コンサートの準備をしている木下恵二さんは「日本でいう馬子歌のような感じで、懐かしさを感じる響き。世界にある多様な文化の一つを知る機会にしてもらえれば」と、多くの来場を呼びかけている。
開演は午後7時(開場は午後6時半)で、前売り券800円、当日券千円となっている。
チケットの購入、問い合わせは、あびえんと(TEL78・0899)へ。 -
住民手づくり花壇、秋の花見事に
宮田村大久保区の各所に整備された花壇が、小菊やコスモスなど秋の花で満開に。行き交う人の目を楽しませ、地域を彩っている。
住民有志が毎月第3日曜日に集まり、年間通じて手入れ。今は住宅街の一角に、見事な秋の花が咲き誇っている。
6、7年前から続く地域ボランティアだが、参加する人たちは「季節感を味わってもらい、心和ませることができたら」と話す。 -
チャリティバザーの売上を寄付
南箕輪村赤十字奉仕団・婦推協南箕輪支会南箕輪村赤十字奉仕団(太田光子委員長)と、県婦人教育推進協議会南箕輪支会(山口クニ子支会長)は2日、第9回社協まつり(10月22日開催)のチャリティバザーの売上金16万3851円を南箕輪村社会福祉協議会に寄付した。
バザーは、奉仕団の班長らが村内全戸を回って家庭に眠っている日用品などを提供してもらい、奉仕団と婦推協が販売。品物は千円から10円まで。タオル、タオルケット、シーツなどが人気だったという。第1回から続き、毎年売上金全額を寄付している。
太田委員長と山口支会長が村役場を訪れ、村社協の唐木一直会長に寄付金を手渡した。唐木会長は、「大変ありがたい。有効に使わせていただく」と感謝した。
村身体障害者福祉協会女性部も、社協まつりで手作り品を販売した売上の一部を村社協に寄付した。 -
冬場の与田切公園をマレットゴルフで有効活用
冬期間(12月縲・月)閉鎖される飯島町の与田切公園をマレットゴルフコースとして有効活用しようと2日夜、与田切公園冬季マレットゴルフコース利用団体全体会議が役場であった。町内マレットゴルフ愛好11団体の代表が出席し、利用団体連絡協議会を立ち上げ、公園を管理する町振興公社(理事長・高坂町長)と利用と管理に関する覚書を交わした。6日、9日協議会がコース整備し、10日から開放する。
全体会では飯島マレットゴルフ愛好会の小林真直会長が「町内には冬季使用できるコースがなく、冬期間閉鎖されている与田切公園を利用できないかと、研究してきた。芝生広場や多目的広場は日当たりが良く、コースに適している。打ち出し板やカップなど手作りできる」と経過説明。町振興公社の折山誠事務局長は「高齢者の冬場の運動、親ぼくの場として、与田切公園を住民協働でコース整備し、有効活用することは町としても望ましい。除雪などできるだけ協力したい」と町の考えを説明し、公的施設を特定の人が一定期間占用するについて、責任の所在の明確化が必要とし、連絡協議会設立を要請した。
これを受け、連絡協議会規約を決め、会長に小林真直さん、同副に大野茂さん、竹沢一成さんを選んだ。
また、「利用並び管理に関する覚書」について協議し、覚書には▽協議会は期間中適切な利用と維持管理に努め、春には公園機能を失うことのないように原形に復する▽開放期間は11月10日縲・7年4月10日▽開放場所は野外ステージ周辺芝生広場、多目的広場東端と周辺園路、トイレ▽コース設置品は期限内に撤去する▽利用者の限定-などを盛りこんだ。 -
みのわ町民文化祭
音楽・芸能の広場箕輪町生涯学習フェスティバル2006「みのわ町民文化祭」の音楽の広場と芸能の広場が4日、町文化センターであった。町内のサークルや小・中学校が出演し熱唱、熱演を繰り広げた。
音楽の広場は合唱、大正琴、ハーモニカ、和太鼓、箏・三弦・尺八など18プログラムで、小学校の親子合唱や保護者のコーラス、箕輪中学校の合唱部と吹奏楽部の発表もあった。
芸能の広場は、かわいい子ども達のダンス、華やかな日本舞踊、太極拳や手話ダンスなど24プログラムで会場を楽しませた。
美しいメロディーが響き合い、軽快なダンスやしっとりとした舞踊もあり、次々と披露されるステージに会場を埋めた観客は温かな拍手を送った。 -
南箕輪村民文化祭
06年度南箕輪村民文化祭(村文化団体連絡協議会主催)は3、4日、村民センターであった。作品展示、ステージ発表、野点コーナーなど盛りだくさんの内容で、多くの村民が訪れて生涯学習の成果を鑑賞し、楽しんだ。
作品展示会は3、4日の2日間あった。生花、陶芸、写真、パッチワーク、カントリードール、彫塑など多彩な作品が並んだ。小・中学生の絵画や書、小学生の俳句、南箕輪中1年生がパソコン学習で作った大芝高原のPR作品など、村内の児童・生徒の学習の成果も展示。来場者は力作の数々を興味深く鑑賞していた。
4日のステージ発表はハーモニカ、ウクレレ、日本舞踊、フラメンコ、バンド演奏、ジャズダンス、吹奏楽、太鼓など40プログラム。最後は発表者と会場の全員で「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」を踊り、幕を閉じた。 -
第17回長野県中学校駅伝競走大会総合順位
本記は4日付
順位、学校名、記録の順
【男子】18キロ 106校
2駒ヶ根東(58分7秒)
11赤穂(1時間1分15秒)
17中川(同2分14秒)
35箕輪(同4分33秒)
60伊那(同6分23秒)
66宮田(同7分13秒)
73辰野(同7分56秒)
76伊那東部(同8分23秒)
98南箕輪(同13分8秒)
※春富は棄権
【女子】12キロ 90校
3駒ヶ根東(43分39秒)
7赤穂(44分36秒)
37中川(50分24秒)
43伊那東部(50分54秒)
46辰野(51分0秒)
55伊那(51分24秒)
56箕輪(51分25秒)
70春富(52分43秒)
71南箕輪(53分5秒)
74宮田(53分26秒)