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看護大学園祭の売り上げ寄付
9月30日、10月1日に駒ケ根市の県看護大で開かれた学園祭「第11回鈴風祭」の実行委員会が31日、売上金の一部約3万5千円を市社会福祉協議会に寄付した。駒ケ根市役所を訪れた実行委員長の山本祐太さんと副実行委員長の西沢かおりさんは「学園祭のバザーなどの売上の一部です。社会福祉のために役立ててください」と寄付金を中原正純市長に手渡した=写真。
中原市長は「毎年の寄付に心から礼を申し上げる。今年も多くの来場者で盛況だったようだ。これからもぜひ頑張って」と感謝を述べた。 -
箕輪町が人事評価制度試行
箕輪町は1日、人事評価制度の試行を始めた。課長級、係長級を対象に07年4月から人事評価制度を本格施行するため、制度の理解とよりよい制度構築のため、07年1月末までの3カ月間試行する。
試行の対象は課長級、係長級職員。人事評価制度実施マニュアルに基づき、職員に期待する行動(能力の発揮)に比べ実際の行動がどの程度かを評価する能力評価をする。
評価は本人評価と、課長級は助役、係長級は課長というように第1次評価者による評価などがある。試行では、係長級は係員の評価者でもあるため、本人評価に加え、試行では対象外の係員の評価もする。
町は10月30、31日に対象職員向けの研修会を町文化センターで実施。人事評価の基本、能力評価のプロセスと行動事実の把握などを研修した。
試行の評価は07年1月に実施。対象者に意見を求め2、3月に修正や施行準備をし、4月から本格スタートする。係員は07年度に準備、試行し、08年度から導入する。 -
南箕輪村防犯ボランティアの街頭パトロール始まる
南箕輪村防犯協会登録の防犯ボランティアによる街頭パトロール活動が始まった。活動初日の10月30日、協会で作ったベストを着用したボランティアが、下校中の児童を見守った。
防犯ボランティアは、子どもたちの安全や地区の防犯を一層強化するために募集した。予防活動を広めるため、地域住民が散歩など日常生活の中で村内を歩き、周囲の安全確保に気を配ったり、子どもたちの見守りなどをする。
村は11月から毎月0のつく日を「南箕輪村防犯の日」としてパトロールなどに取り組む。これに先立ち、ボランティアが街頭パトロールをした。
ボランティア登録した村議会議員の原司宣さん(67)=北殿=は、「防犯パトロールはPTAや学校関係だけでは限られる。1人でも多くの地域住民の目を光らせるため、ウォーキングしながら、農作業しながら、出来るときに取り組むことができるので参加してほしい」と多くの登録を呼びかけると共に、「子ども達が集団で帰っても1人になるときがある。子ども達にも自分の身は自分で守る自覚を持ってもらいたい」と話した。 -
花ろまん(3)菊
駒ケ根市中沢吉瀬の菊づくり名人、懸がいと菊人形が得意の北沢嘉夫さんと、千輪菊と菊すだれの片桐義明さんの菊花壇は見ごろを迎えた。11月中旬ころまで、両家の菊花壇は市内外から菊見客で昼間も夜もにぎわう。
##北沢さんは懸がいと菊人形、舞扇も華麗に
菊づくり40年の北沢さんは、今年は初めて静岡型懸がいに挑戦。昇り竜のような枝振りが見事だ。数年前、大きさとそろった咲き方で市民チャンピオンにもなった前垂れ懸がいは今年も健在、黄色やピンク、赤と様々な花を付ける。
毎年、和風の庭園に盆栽づくりやヤナギ作り、木付け、菊人形などを並べて、風景を作るが、今年の菊人形は「七五三」と「舞扇」。かわいらしい女の子と男の子の菊人形が並ぶ。豪華な舞扇は4枚、色とりどりに咲いて『雅』を競っている。夜はライトアップされ、幻想的な菊見ができる。
「今年の菊人形は何を作るのかと期待されると、うれしいが、ちょっぴりプレッシャーも感じる」とか。
##片桐さんは千輪菊と菊すだれ
菊づくり11年目、千輪菊挑戦は6年目。品種は白の厚物「国華宝塔」。冬至芽を育て、摘芯し、側枝を出させ、9月に枠組し,全体の形を整えた。500個余の花をつけた。
菊すだれは片桐さんの考案。余った懸がい菊の苗を真っ直ぐ丈を伸ばしていくうちに、すだれになった。「意外にきれいで、話題にもなり、毎年作っている」今年はさらにボリュームアップ、延長は20メートルに及ぶ。
「菊づくりは天候に左右され、手が掛かり、難しいことばかり。見に来てくれた人にほめられると、つい頑張って、どんどん鉢数も増えてしまった」。(大口国江) -
功労表彰は前村議ら8人
中川村は1日、基幹集落センターで06年度功労者表彰式を行い、鈴木信前議長をはじめ前村議ら自治功労6人、社会福祉功労1人、感謝状贈呈1人の合わせて8人の栄誉をたたえ、表彰した。
曽我村長は「村議として、行政機関の委員として、ボランティア活動で村政の発展、住民福祉の向上に尽力していただいた。また、村の振興のために多額な寄付をいただいた」と受賞者に敬意を表し、感謝した。
受賞者は「合併問題や議員定数問題など厳しい状況の中、自分なりに精いっぱいやってきた」「厳しい時代だが、村民のための中川村であってほしい」「一村民として、村の発展に尽くしたい」とそれぞれあいさつした。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
◇自治功労▽鈴木信=村議12年、うち議長4年、監査委員4年▽北島文憲=村議12年、うち副議長4年、社会福祉委員長2年▽市瀬拓朗=村議16年、副議長4年、社会経済委員長2年▽坂下純=村議13年、うち総務文教委員長4年▽平沢進=村議12年、うち総務文教委員長4年▽細田繁明=固定資産評価委員18年◇社会福祉功労▽故・細田こう=村保健師27年余、ボランティアグループリーダー、前「麦の家」ホーム長
◇感謝状贈呈=中川ゴルフセンター(宮下進・小林和良代表)、会社精算に伴い、200万円寄付 -
07年度高校入学志願者第1回予定調査結果
県教育委員会は1日、07年度高校入学志願者第1回予定調査結果を公表した。各校個別の募集定員は10日に決定する予定だが、上伊那の来年度の高校進学希望者数は、昨年より4人多い1657人となった。
前期選抜は548人の募集に対し、1177人が志願を予定しており、約7割が前後期の併願を希望していると思われる。後期選抜は1012人に対し1627人、定時制は120人に対し30人の志願予定者数となった。
依然として普通科への志願が集中する傾向にあるが、上伊那農業高校の生産環境科や、園芸科学科など、一部専門学科で、志願者増が見られた。
高校改革プランで08年度から新しい高校として統合する箕輪工業高校の普通科は、後期選抜の志願者が昨年同時期の調査数の半分以下となったが、上伊那農業高校定時制は、8人増加した。
第2回調査は12月下旬に行う。 -
長編劇映画「Beauty-美しきもの」クランクインを前に安全祈願
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る長編劇映画「Beauty-美しきもの」のクランクインを前に1日、飯島町七久保のロケ隊の宿舎千寿荘駐車場で安全祈願祭を行なった。後藤監督をはじめメーンスタッフ、子役、地元関係者ら約40人が参列し、撮影中の安全と、映画の成功を祈願した。
茅野宮司による神事の後、後藤監督は「撮影は来年5月までと長きにわたるが、地元のみなさんと交流を深めながら、けがのないように良い仕事をしよう」と呼び掛けた。
主役、半次の少年時代を演じる高橋平君(東京都、小学4年)は「病気やけがに気をつけ、遊びと撮影のけじめをつけて頑張りたい」。準主役、雪男役の大島空良君(辰野中1年)は「みんなの足を引っ張らず、中学生なので、がき大将になって引っ張っていきたい」とそれぞれ抱負を述べた。
クランクイン初日の2日は、飯島町岩間で、主人公半次の家と、半次少年が駆け下る最初のシーンを撮影する予定。 -
飯島町民生児童委員協議会が全国表彰
飯島町民生児童委員協議会(横田克年会長、24人)はこのほど、徳島市で行なわれた全国民生児童委員大会(26日、マスティー徳島で開催)で優良民児協として全国表彰を受賞した。県内では2カ所のみ。
1日、役場に横田会長と奥田富子副会長が訪れ、高坂町長に喜びの報告をした。
同協議会は毎月定例会で事例研究を行なうなど積極的に活動するとともに、主任児童委員を中心に「子育て支援ネットワーク」「地域支援チーム」「おしゃべりいずみの会」を開催し、児童問題などを地域全体で取り組み、子育て支援に効果を上げている-などの活動が認められた。
横田会長は「今までの各委員の長い地道な活動、努力が報われ、栄えある全国表彰を受賞した」と報告「受賞を機に、委員が一丸になって、心新たに福祉向上に努力したい」と話した。高坂町長は受賞を祝福し、一層の活動を期待した。 -
矮松芳栄さん(43)
10月1日、中川村田島のショッピングセンターチャオ2階にオープンした中川村つどいの広場「バンビーニ」の相談員に就任した。「つどいの広場」は主に入園前の児童とその保護者を対象にした施設。乳幼児を気がねなく、安全に遊ばせることができ、親子の交流や育児に対する相談、お母さん同士のおしゃべりを通じて、日頃のストレスをためないようにすることが狙い。
「私自身が子どもが小さかった頃、あればいいなと思っていた施設。くつろいだ雰囲気の中で、お母さん同士が和やかに、おしゃべりしたり、情報交換し『今度また、ここで会えるといいね』などと話しているのを聞くと、いい施設が出来て良かったと思った」
愛知県豊川市生まれ。大学卒業後、24歳で結婚、茅野市に暮らした。現在、高校1年を頭に3人の息子を持つ。「上2人の育児中は核家族で近くに親せきもなく、自分が歯医者に通う時や家族が病気の時、子どもを預けられる人がなく、健康な子どもを病院に連れていかなくてはならなかったことが1番困った。ちょっと見てくれる人が欲しいと切実に思った」と振り返る。この思いが後に託児ボランティア「森のこびと」の立ち上げの原動力になった。
飯島町に移転したのは13年前。茅野市から中央道で豊川市に帰省する時、伊那谷の風景を見て「家がぽつんぽつんと立ち、隣近所がギュウギュウしていない。こんな所に住みたいと漠然と思っていた」
夫の独立で飯島町に移転、2年半暮らして中川村に。住んで見て「自然がいっぱいある、好い所に住めて、幸せ」と満足そう。
保育サポーターになろうと、養成講座を受講したのは03年。「自分が子育て中に気軽に預けられる所が欲しかった。預かる側に立って、お役に立ちたい。何よりも子どもが好きで子どもとかかわりたいという気持ちが強かった」とか。
一緒に講座を受講した仲間4人で04年2月、託児グループ「森のこびと」を立ち上げた。その後、後輩4人も加わり、8人で運営。「0歳から小学生までの託児、保育園のお迎えなど、最初は需要が少なかったが、徐々に利用が増えてきた」。先進的な駒ケ根市のファミリーサポート「ぐりとぐら」に入会し、ノウハウを学んだ。そのうちに「仕事として子どもに関わりたい」と保育士を志し、資格取得して、2年間、喬木村の保育園に勤務、未満児・年少児を担当した「家庭で子どもを育てることと、集団保育とは違いが大きい子育ての経験だけではカバーできないことを痛感した」。
つどいの広場の相談員の公募があり、応募し採用になった。
「周りが大人だけの子どもにとって、この場所での子ども同士のやり取りは貴重な体験。子育てはしばしば、孤独感に陥る。ここで気楽におしゃべりをして、ほっとした、気が楽になったと言ってもらえればうれしい。子育てはひとりでなく、みんなでするもの。人が生きている上での土台をつくる大切な乳幼児期の親子と関わらせていただけるこの仕事に、大きな責任とやりがいを感じている」と話す。夫と3人の息子、義父母の7人暮らし。バンビーニは午前10時30分縲恁゚後3時30分、水曜日休館、詳細は(TEL88・3201)(大口国江) -
「助けて」と大声出す勇気を
小1、2年の防犯教室、歩く姿勢など日常から宮田村宮田小学校1、2年生の防犯教室は1日、同小ホールで開いた。歩く姿勢など日常の行動から安全対策を見つめ直し、不審者に声をかけられた場合の対処法も学んだ。
村駐在所の雨宮則彦所長が講師で、「連れ去りなどをする犯人は、元気のない子どもを狙っています。前を向いて元気良く歩きましょう」と指導。
不審者に遭遇しないための心構えとして、人目に目立たない所を歩く場合などは細心の注意を払うようにも呼びかけた。
声かけされた事案を想定して、児童が大声で「助けてー」と叫ぶ訓練も。
「とっさに声を出すのは難しいが、大声を出してとにかく逃げる。1人になった時、自分の命を守られるのは自分だけです」と雨宮所長は繰り返した。 -
安曇野訪れ、ハーモニカ演奏
宮田村公民館ハーモニカ教室(森山悦司代表)は29日、秋深まる安曇野を訪れ、各地の観光名所で合奏に挑戦する・ス演奏旅行・スを楽しんだ。
アルプスを望む穂高川のほとりに立つ文部省唱歌「早春賦」の歌碑の前では、同曲を心こめて合奏。
紅葉に染まる高瀬ダムでは「ふるさと」「もみじ」を楽しく演奏した。
誰かに披露するために演奏したわけではないが、訪れていた観光客が聞き入る姿も。「きれいな音だね」と声もかけられた。
昨年6月に発足した同教室は、福氏施設など地域にも積極的に出て演奏活動を展開。
今回の旅行は会員同士の親睦を深めるのが目的だったが、屋外で演奏する楽しさを満喫。「楽しかった。また行きたいね」と話していた。
教室に関する問い合わせは、公民館85・2314、または赤羽さん85・3270まで。 -
ワインもイイけど、ジュースもいかが
山ぶどうジュース9日発売今秋収獲した宮田村の山ぶどう(ヤマソービニオン)を原料にした果汁100%ジュースが9日、数量限定で同村の本坊酒造信州工場から発売される。
味、香りをそのまま生かしたストレートタイプ。12月発売予定の新酒ワイン「紫輝」に先駆けて、濃厚で豊かな味わいが気軽に楽しめる。
500ミリリットル入りで1000円。上伊那各地の酒販店、同工場売店でも取り扱うが、数量限定のため「春までには、全てが売り切れてしまう」人気商品だ。
問い合わせは同工場85・4633まで。 -
多自然川づくりアドバイザー助言 豪雨災害復旧へ
大学教授ら研究者でつくる「多自然川づくりアドバイザー」による、7月豪雨災害の諏訪湖・天竜川上流域被災個所の視察が、31日あった。激甚災害対策特別緊急事業などで本格復旧に取り掛かる、国土交通省天竜川上流河川事務所などは、良好な河川環境、景観の保全の面から助言を受け、詳細設計に反映していく。
国交省などは、短期間に大規模な河川整備をすることになる本格復旧に向け、生物・生態系の専門家から提言を受けるため調査を依頼。この日は、吉田利男信州大学名誉教授、藤田光一国土技術政策総合研究所河川環境研究室長ら4人の同アドバイザーが諏訪湖周辺や伊那市、辰野町の6河川、9個所を視察した。
箕輪町松島北島の天竜川堤防決壊場所では、国交省の関係者が復旧工事の工法などを説明=写真。解説を受けた吉田教授は「生物面では大きな変化はないと思われる。河川の形状を保ち、河川敷内の樹木を伐採しなければ、ほぼ現状通りになる」と提言していた。 -
新山小存続へ陳情書 考える会が伊那市に提出
統合問題が出ている、伊那市の新山小学校の存続を願う住民の集まり「新山保育園・小学校を考える会」(若林敏明会長)は1日、行政と共に協議していくための体制づくりについて、陳情書を市へ提出した。
陳情の内容は、(1)新山の保育教育問題についての担当職員(相談窓口)の設置(2)(方策に対し関係部署が多岐にわたるため)行政内の横断的な担当者協議会の設置竏窒フ2つ。若林会長は「重要でかつ緊急性のある問題なので協働したい」とした。
陳情書を受け取った酒井茂助役は、(1)に対し「職員の地区担当制度を活用してほしい」と提案。(2)に対しては「すぐには決められないので、会の議論の推移をみてから考えたい」と答えた。
若林会長は「自立した協議を進め、提言を改めて見せたい」と提案。酒井助役は「努力している地域は支援していきたい。住民の思いが反映できるよう進めたい」と話した。
会は存続に向けて現在、▼市営分譲住宅の建設▼地域型スクールバスによる通園通学生の募集竏窒ノついて検討。12月3日、住民フォーラムを開き、具体的な方策をまとめていきたいとしている。
陳情書を提出した若林会長(右から3番目)ら4人 -
伊那市長谷でツキノワグマ捕獲
30日午前、伊那市長谷浦で女性がツキノワグマに襲われた事件に関係し、同市長谷総合支所などは31日夜、同固体と思われるクマを、同地区杉島に設置した檻で捕獲=写真=し、1日早朝に射殺した。
同支所産業振興課の話によると、クマは体長1メートル34センチ、体重約90キロで4、5歳の雄。事件発生後、猟友会が犬を放って杉島地籍へ追い込んだと思われるクマを捕まえた。
関係者は「クマを一頭捕まえただけでは安心できない。冬眠する12月ごろまでは、民家の庭先のカキを狙ったりするので十分注意が必要」と呼び掛けていた。 -
伊那公民館文化祭始まる 展示 - 量・質とも充実
伊那市の伊那公民館(武田登館長)で1日、文化祭が始まった。公民館クラブ・サークルが絵画、書、陶芸、絵手紙、写真、押し花など約1400点を出品。個性豊かなそれぞれの力作に、地域住民の注目が集まっている。
本年は児童、生徒からの出品数も充実し、新たに公民館活動に所属した団体も増え、例年より約100点ほど多く展示。「新しい風が吹き込んでいる」と武田館長は、作品数の増加を喜んでいる。
新加盟の庭づくりサークル「花と緑の会」は、館内に「心安らぐ色合いの庭」「田舎(いなか)暮らしを楽しむ庭」などの4つのテーマに沿ったミニガーデンを設置。庭づくりの楽しさが伝わる、会場を彩った草花に、人々の足が止まっている=写真。
最終日の3日は、午前11時30分からステージ発表があり、大正筝、詩吟、ダンス、太極拳、マジックなど22演目を利用者が披露する。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
伊那節保存会 久々の単独公演「おさらい会」5日
伊那節保存会は5日、伊那市駅前ビルいなっせで、新伊那市誕生を記念した発表会「伊那節保存会おさらい会」を開く。久しぶりとなる単独公演の成功に向け、会員らの練習も熱を帯びている。
発表は2部構成で計20演目。前半は「伊那節」をはじめとする、「竜勝寺山」(高遠町)「ざんざ節」(長谷)など地元民謡を、後半は全国の民謡を踊りや歌で披露する。演目の中には、狐島民謡会、民謡やまびこ会の参加もある。
このほどあった最後の練習では、会員らが舞台で立ち位置を確認するなど、全演目を通しで練習した=写真。
北原正明副会長(68)=伊那市境=は「初めての2時間という長時間公演に心配や不安はあるが、練習してきた成果を一生懸命披露したい」と意気込んでいる。
同保存会は伊那公民館の所属団体で、創立は1926(大正15)年。現在は会員15人が週に1回の同公民館での練習で、伊那節や日本各地の民謡の踊り、歌などを練習している。
発表会は午後1時30分開場、2時から開演。入場無料。 -
ヒノキの枝打ちに挑戦・森林の果す役割学ぶ
伊那市の西春近南小学校の5・6年生49人は31日、地元藤沢の西春近財産区有林でヒノキの枝打ちなどをした=写真。初めてのこぎりを使う児童もいたが、次第にコツを覚えると楽しみながら作業を進めた。
「みどりの少年団」活動の一環として、森林の果たす役割や木を育てる過程に理解を深める目的。同小学校では、4年前から5・6年生が間伐作業などを体験している。
この日は、樹齢4年のヒノキ約300本がある林で枝打ち作業をしたり、アカマツの保育林でヤマザクラ、ヌルデなどの雑木を除伐したりと、2学年が交互に作業。財産区議員から指導を受けながら枝打ちは、根元から約1メートル50センチほどの高さまである枝を切った。
2年目の参加となる6年生の唐澤勇和君(12)は「山で作業するのはおもしろい。でも山はいっぱいあるので木の世話をするのは大変そう」と感想を述べていた。 -
必履修教科・科目に関する実態結果
長野県教育委員会は30日、必履修教科・科目の未履修が発生している県立高校の実態を公表した。
それによると、上伊那で該当する伊那北、伊那弥生ヶ丘、赤穂の対象生徒数は全部で443人。伊那北は、世界史の149人に加え、現代社会でも125人の履修もれがあった。世界史の未履修が生じているほか2校では、弥生で162人、赤穂で73人が該当している。 -
かんてんぱぱで生活(くらし)を彩る工房展~木・籐・土・布が織なすハーモニー~
木工、陶芸、籐工芸、染色を手掛ける4作家による「生活(くらし)を彩る工房展~木・籐・土・布が織なすハーモニー~」が25日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。生活に彩りを添える家具や食器、染色バッグや籐工芸の花器など約300点が、訪れた人を楽しませている=写真。
昨年夏に続く2回目で、長野市の籐作家・石田克成さん、陶芸家・大森國子さん、岡谷市の家具作家・小松稔さんに加え、横浜市の染色作家・田澤実枝子さんが新たに加わった。
春・夏・秋・冬の各季節に作品展を開こう-と、今年は秋を選んだ。作品も秋をイメージしたものを多く展示。実用的な天然素材の作品が中心で、古い木材をリフォームしたテーブルや、花器にもなるオリジナルバッグなど、面白い作品も多い。また会場では、それぞれの作品をコーディネートすることもできる。
入場無料。午前10時~午後5時。11月5日まで。 -
健康と福祉を考える集い「寄り合いの庭」
伊那市西箕輪社会福祉協議会主催の健康と福祉を考える集い「寄り合いの庭」は29日、西箕輪公民館であった。健康よもやま話の講演や展示、模擬店などがあり、地域住民が多く訪れにぎわった。
血圧や骨密度を測定する健康チェック、呼気中の一酸化炭素濃度測定、アルコールパッチテスト、健康相談、栄養食品の展示、とろみ調整食品の試食・展示など健康に関するコーナーをはじめ、小学生による抹茶サービス、伊那養護学校の作品展示や製品販売、西箕輪小学校のブース、西箕輪中学校吹奏楽部の演奏など盛りだくさんの内容だった。
講演は上伊那薬剤師会の織井正人事務局長が「健康よもやま話」で薬の話をした。訪れた人は講演で学んだり、展示や催しを楽しんでいた。 -
伊那マジッククラブのマジックショー
伊那市周辺に住むマジック愛好家でつくる伊那マジッククラブは29日、「奇術を楽しむ日曜日」を、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた=写真。会員20人が、多彩なマジックを披露。場内を埋め尽くした約300人の観客を楽しませた。
地域の人たちに楽しんでほしい竏窒ニ、例年開いているマジックショーで34回目。ベテランから初心者コースで学ぶ人まで、さまざまな芸暦の出演者が、新聞紙やシャボン玉、シルク布などを使ったステージを展開した。
「新聞紙の不思議」」というテーマで臨んだ中学1年生の西納修一くんは、破った新聞紙をつなげたり、紙と紙の間からテープを出すマジックを披露し、会場を沸かせていた。 -
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会の吟詠発表大会
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会の発表大会が29日、伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。会員など約90人が参加し、自慢ののどを披露し合った=写真。
発表会は34回目。今年は、それぞれのレベルに応じて競う4部門のほか、指導者レベルが吟ずる部門、昨年各部門で優勝した会員が吟ずる部門など12部門を設けた。
その中の一つ、剣詩舞の部では、「高遠城と絵島をしのぶ」をテーマとし、それにゆかりがある詩や歌を数人が吟詠。ナレーションとともに、伊藤楠洲の「高遠城懐古」や絵島節、絵島が江戸を離れる時に残した和歌などを剣舞や詩舞、舞踊を交えて吟じ、訪れた人たちを楽しませた。 -
庄内地区・箕輪交流50周年記念行事
静岡県浜松市庄内地区と箕輪町の交流50周年を記念して29、30日、これまで交流に関わってきた庄内地区と箕輪町の関係者が箕輪町に集い、祭りに参加したり懇親会で旧交を温めた。
庄内地区と箕輪町の交流は1957年、遠く離れた海と山の当時の青年会が交流したのが始まり。その交流の輪が引き継がれ、95年には庄内地区と町の間で友好交流推進協定を結び、地域間交流に発展している。
50年の節目を祝おうと、町実行委員会(東城興一実行委員長)と庄内地区実行委員会(中村佐登美会長)が記念行事を共に準備してきた。
29日、庄内地区から26人が町を訪れ、町の46人が迎えた。箕輪ダムのイベント広場であった「もみじ湖夢まつり」に参加したり、木下一の宮の農園でリンゴ狩りを楽しんだ。
ながた荘での思い出懇親会では、山の青年が漁をしたり、船の上でゆで立てのカニを食べたこと、海の青年がスキーをしたことなど、思い出話に花が咲いた。
町の東城興一実行委員長は「青年の交流がきっかけで地域間交流するまでになった。幅広い交流をさせてもらい、素晴らしい地域づくり、まちづくりができた。皆さんのおかげ」と感謝。庄内地区の野中廣吉委員長は「当時の懐かしいことが思い出される。50周年で終わることなく末長い交流をお願いしたい」とあいさつした。 -
箕輪町職員作品展
箕輪町役場の職員作品展は11月1日まで、役場3階講堂で開いている。陶芸、盆栽、手芸など多彩な趣味の作品が並んでいる。
毎年恒例の展示。期間は3日間で、今年は昨年より参加が多く、職員85人が130点を出品した。
ツーリングクラブの活動写真、盆栽、育てた野菜、パッチワーク、絵画、編み物、ビーズアクセサリー、生花、織物など力作ぞろい。ほのぼのとした家族写真や職員の赤ちゃんのころの写真、宴会で着用したという華やかな衣装、男性職員の自炊記録など楽しい作品もある。
展示は昼まで。一般町民も鑑賞できる。 -
木製橋げたの一部に亀裂
天竜川の吊り橋「北の城橋」、2日正午から全面通行止めに宮田村の天竜川にかかる自動車も通行可能な吊り橋「北の城橋」で、木製の橋げたの一部に老朽化による亀裂が見つかった。村建設林務係は「すぐに安全に支障をきたす可能性はない」と説明するが、2日正午から全面通行止めにする。同橋は県道を経由して伊那市の竜東地域を結んでおり、通行量も多い。周囲への影響は大きいとみられるが、村の財政事情もあり、復旧の見通しは立たない。
「調査した業者から亀裂の報告を受けた。程度などについても調査中だが、今すぐに安全面に支障を及ぼすものではない。影響を考えて周知期間を設けて通行止めの対応をとった」と同係は31日、本紙の取材に答えた。
平日の昼間。交互に1台しか渡れない同橋だが宮田、伊那両方面から車の通行があとを絶たない。
「通勤時間帯などはかなりの交通量。通行止めにすれば、その影響は大きい」と同係。
橋は村道。改修には数千万円にのぼる多額な経費が見込まれるが、国や県の補助は多くを望めないため、村予算から捻出しなければならないのが実状だ。
総延長58メートルで鉄枠に木製の橋げたと床板を組み合わせ、ワイヤーで吊る構造。1958(昭和33)年の完成で、1985年(昭和60)年に床板の全面張り替えを行った。
村は6月に300万円の補正予算を計上して、点検調査を実施。ワイヤーやコンクリート基礎などには問題なかったが、木製の橋げた、床板の一部に損傷が判明した。
今後は村議会などに報告して対応。経費とニーズを・ス天秤・スにかけながら、閉鎖、全面架け替えも含め橋の必要性を総合的に検討することになる。 -
06年度南箕輪村表彰受賞者決定
南箕輪村の06年度村表彰式は11月3日、村役場である。9月に表彰規則を改正し、本年度から新たな規則に基づいて表彰する。表彰状による表彰は7人、感謝状による表彰は2人。
表彰状による表彰は山崎重久さん(72)=産業(商工業)振興功労=、征矢福二さん(70)=産業(農業)振興功労=、清水亨さん(76)=地方自治(固定資産評価審査ほか)功労=、征矢忠典さん(65)=社会福祉(保護司)功労=、原輝夫さん(77)=その他(人権擁護)功労=、山・ス喜美夫さん(71)=その他(交通安全)功労=、六波羅弘美さん(60)=その他(交通安全)功労=。感謝状による表彰は城取健太さん(教育・福祉のための多額の寄付)、原誠二さん(日本画P40号の寄付)。
表彰規則は、これまで自治功労以外の分野の表彰基準や、賞状による表彰基準などが明示されていなかったため、表彰基準で村長職は12年以上を8年以上、議員は12年以上を8年以上とするなど規則の全部を改正した。
表彰式も昨年度までは村文化祭の中で村民センターホールで行っていたが、本年度から独立し、役場庁舎で行う。
表彰状による表彰の功労内容は次の通り(敬称略)。
◆山崎重久=89年度から05年度まで南箕輪村商工会役員として熱心に村の商工業発展のために取り組み、特に95年度から05年度まで11年間、商工会長として村内の商工業者のまとめ役を務め、産業振興に尽力した。
◆征矢福二=村農業委員会在任中より大芝水耕生産組合の設立と青年農業者の育成に努め、村たい肥生産組合設立時には既存たい肥銀行の機能強化を図り循環型農業を推進し安全安心農業を強く農業者に啓蒙。ファーマーズあじ縲怩ネ、JAファーム伊那竜西店を村内に開設し、村内農業者の利便向上と周辺消費者の交流を図った。
◆清水亨=村議会議員として8年間活躍し91年から2年間、村議会副議長として村政と地域発展に尽くした。さらに固定資産評価審査委員会委員として9年間活躍し、03年から固定資産審査会委員長として3年間、固定資産税の公平性に尽力し、固定資産評価審査会の発展に尽くした。
◆征矢忠典=永年、地域の消防団員として活躍し、消防庁長官から永年勤続功労賞、県知事より消防功労により知事表彰を受賞している。人望の豊かさで95年から保護司として法務大臣より委嘱を受けて5期10年間の長きにわたって少年少女の更生保護に尽くした。現在も地区の区長代理として地域のまとめ役として尽力している。
◆原輝夫=91年6月1日から06年6月30日まで、5期15年の長きにわたり人権擁護委員として尽力した。人格識見が高く、広く社会の実情に通じ、多くの村民に親しまれ、人権問題について熱心に取り組んだ。
◆山崎喜美夫=96年4月1日から06年3月31日までの長きにわたり、村交通安全協会副会長及び会長として尽力した。交通指導所の開設や交通安全教室の開催など、多くの村民に親しまれ、交通安全意識の高揚に熱心に取り組んだ。努力の結果、04年8月には村が「死亡事故ゼロ連続1000日達成」の表彰を受けることができた。
◆六波羅弘美=2000年4月1日から06年3月31日までの長きにわたり、村交通安全協会女性部副部長及び部長として尽力した。子どもや高齢者の交通安全教育を通じ、多くの村民に親しまれ、交通安全意識の高揚に熱心に取り組んだ。 -
宮田小と東保育園の・ス保小連携・スを参観
上伊那幼年教育研究会、子どもたちの生きた交流にふれて宮田村の宮田小学校1年3組と東保育園年長ふじ組が本年度行っている交流授業。落花生の栽培、収獲などを通じてふれあいを深めているが、31日には保育園と小学校が連携する先進事例として上伊那幼年教育研究会が公開授業として取りあげた。
この日は、ふれあいの様子をスライド写真で振り返り、先日収穫した落花生を株から取る作業を行った。
児童と園児が数班に分かれて協力。落花生の殻を破り、生のまま味を確かめる子どもたちもいた。
なかには電子レンジを使って温めて食べようと工夫を始める姿も。1年生がリーダーシップを発揮し、話し合いながら行動する場面もあった。
保育と学校教育をつなげる・ス保小連携・スは近年、上伊那地域でも活発に。学校への適応能力やリーダーシップに対する効果などが期待される。
同研究会も連携、交流のあり方を検討しているが、この日は会に参加する教諭や保育士ら86人が参観。
代表を務める臼井和夫伊那西小学校長は「人間的な交流を深めており本当に素晴らしい。上伊那は総合学習でも全国トップのレベルにあり、その学校教育の良さを活かしつつ連携を拡大していければ」と話した。 -
ツキノワグマ出没相次ぐ…不安
全国各地でツキノワグマの出没が相次いでいる。上伊那でも、捕獲数が64頭(30日現在)と昨年の3倍。クマによる人身被害が出るなど人里に姿を現すクマに、地域住民は不安を募らせる。農作物にも影響を及ぼし、農家の生産意欲を奪う結果も招いている。
上伊那地方事務所環境森林チームによると、クマは7月上旬から出没し、多いときで1日に5頭を捕獲。体長、体重などをデータをとり、番号札を付けるなどして山へ放す。再度、里に戻ってくるクマは1割程度で、同じおりに入るケースはないという。
捕殺数は、県の「特定鳥獣保護管理計画」で定められる。上伊那は11頭だが、すでに14頭を捕殺した。伊那市の西春近、西箕輪などが大半を占め、ほかは辰野町、飯島町。1件を除き、すべてが西山。
10月下旬になっても目撃情報が届く状況に、猟友会員らは「9月に入ると、里の近くに出てこなかった。今年はドングリなどが不作年で、えさがないためでは」と推測する。
環境森林チームは「まだ注意が必要」とし▽山へ入るときは爆竹を鳴らす。ラジオや鈴など音の出るものを複数持つ▽農地には電気さくを取り付ける竏窒ネどを挙げる。また、自宅の庭に柿や栗、ハチの巣がある場合、クマが近づく可能性があると注意を促す。
西春近で果樹園を営む酒井健さん(72)は、リンゴ園30アール余の3分の2がクマの被害を受けた。
果樹園は中央道西側にあり、フジやつがるなどを栽培。7月くらいからクマが出没し、リンゴの木の枝を折ったり、収穫を控えたリンゴを食べたりした。
果樹園の周囲を電気さくで囲み、さらにネットを張った。それでも、その下をくぐる。夜間、ラジオを流す工夫もしているが、クマはあの手この手で園内に入ってくる。
酒井さんは「また、やられたかという感じ。手間賃が出ていくだけで、所得にならない。年だもんで、作るのが嫌になってきた」と半ばあきらめるが「お客さんの要望があるから続けている。それだけに支えられている」と話す。
05年度、上伊那管内のクマによる野菜類や飼料作物の被害(農家の申告分)は170万円。電気さくや防護さくの設置のほか、山と耕作地の間に見通し地帯を作る対策があるものの、これといった手立てがない。 -
三峰川堤防に子グマ
伊那市美篶青島の「戸隠さまの森」付近で31日、コグマ1頭が出没し、伊那署員らが捕まえて山へ放した。けが人はいなかった。
散歩中の女性が見つけ、午前10時18分、伊那消防署へ通報。消防署から伊那署、市役所へ連絡した。
署員らが現場に駆けつけたときには、コグマは桜の木の上。隣の木へ移ろうとした瞬間に木から落ち、さすまたを持ったり、手袋をはめた署員、県・市職員4人ほどが取り押さえて、おりに入れた。捕獲に要した時間は約30分。
コグマの体長は40センチほどで、東山から来たのではないかという。近くに親グマはいなかった。
場所は三峰川右岸で、自動車の往来が多い市道上新田20号線沿い。
地域住民は「こんな場所まで来るなんて怖い」と驚いていた。