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【記者室】「冬」の到来竏駐薄精ソ格
朝晩の冷え込みが次第に強くなってきた。上伊那各地の小中学校では教室にストーブが準備されるなど、本格的な冬支度が始まる。家庭にあっても一向に下がる気配のない灯油価格が家計を直撃する「冬」の到来だ▼石油情報センターの発表によれば10月末現在の県の灯油平均店頭小売価格は18リットル1490円だ。昨年同時期は1250円だった。2年前は千円、3年前は800円だったのだが…▼寒冷地の冬は暖房が必要な分だけ家計への負担は大きいが、そんなことをいくらぼやいたところで価格は下がっちゃくれない。庶民にできることといえばこの冬が暖冬であることを祈るぐらいか。戦後最長という今の景気回復に望みをかけ、せめて気持ちだけは明るく持ちたい。(白鳥記者)
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東伊那文化祭
駒ケ根市の東伊那公民館(赤須和彦館長)は06年度東伊那文化祭を5日まで同館で開いている。公民館の講座・教室の生徒や各種文化団体の会員らによる書道、絵画、手芸などの作品が多数展示されている。4日にはバルーンアート「ゴンベエワールド」のゴンベエさんによる楽しいショーが催され、訪れた親子連れなどでにぎわった=写真。
1階にはわらぞうりやわらじなどのわら細工、キルトやセーターなどの手芸作品や絵画、盆栽などが、2階には保育園児や小中学生の絵や書道作品などが展示されている。訪れた人たちは「大したもんだねえ」「うまいもんじゃんけ」などと感心しながら作品を見て回っていた。
5日は午前10時から紙芝居、料理教室が、午前11時30分からもちつき大会が催されるほか、鉄道模型(Nゲージ)の展示なども行われる。午後3時まで。 -
明日歌定期演奏会
駒ケ根市を中心に活動する混声合唱団「明日歌」(新井克太郎団長)は3日夜、第23回定期演奏会を駒ケ根市文化会館で開いた。舞台に立った約40人の団員らは常任指揮者の唐沢史比古さんらの指揮で約20曲を披露=写真。ステージは「民謡でつづる日本の心」「楽しいポップスステージ」「混声合唱のためのホームソングメドレー2」の3部構成で、団員らは日ごろの練習の成果を発揮し、違った味わいを持つそれぞれの曲の雰囲気を見事に表現していた。
満員の聴衆はホールいっぱいに響く豊かで迫力ある歌声に酔いしれ、1曲ごとに大きな拍手を送っていた。 -
白山登り釜で窯焼き
伊那市高遠町の伝統陶芸品、高遠焼きを製陶する白山登り窯(唐木米之助代表)で3日、仕上げの本焼き作業「窯焼き」が始まった。湯のみや花器、つぼなど約千点を窯に入れ、3日間かけて焼きあげる。
高遠焼きは1813(文化10)年、高遠城へと水を引くため、美濃から陶工を招いて城内導水用の土管を焼いたことが起源。昭和中期から末期にかけて一時は途絶えたが、唐木さんが1975(昭和50)年に復活させた。
粘土をろくろで成形し、素焼き後に釉薬をかけて仕上げの本焼きとなる。まきをくべて1250度に保ちながら3日間、昼夜問わず焼き続ける。まきには松を使う。やにが多いことで火力が強くなるため、窯焼きには最適という。
唐木さんは「今はガスや灯油を使って焼くことが多いが、昔ながらのまきを使って焼くと、また一味違った作品になる。古い伝統を守っていくには、伝統の技法を継承し、こだわり続けていくことが大事」と話す。 -
伊那愛石会が水石展
上伊那の会員でつくる伊那愛石会(中村章会長)の第46回水石展は4、5日、伊那市の坂下公会堂で開いている=写真。天竜川水系の石だけを集めた同会の年に一度の展示。「テーマ石の部」「一般水石の部」に、会員19人が計58点を持ち寄った。伊那毎日新聞社など後援。
今回のテーマ石は、赤、緑、白色が入った「色彩石」、石の形が動物に似ている「姿石」などを会員一人2点ずつを並べた。石の色、形、模様など、同じものが一つとしてない「自然の造形美」に来場者の関心が集まっている。
伊那毎日新聞社賞を受賞した同市美篶の矢島好さん(69)は、ヤマザクラの色に似た桃色が美しい色彩石を出品。「三峰川で見つけた時は『やったー』と心の中で叫んだ。収集歴30年の中でも特にお気に入り」と感想を述べた。
午前9時縲恁゚後3時。 -
・ス憩いの場・スより快適に 「ホタル水路」改修
伊那市美篶の青島自然水路を守る会(近藤英文会長)は4日、県コモンズ支援金などで改修した「ホタル水路」で、工事のために一時避難していたドジョウなどの水生生物を子どもたちの手で水路に戻した=写真。
タガメ、タニシ、サワガニ、カワニナなど、バケツ5杯分を放流した。集まった地元小学生ら約20人は早速、澄んだ水が流れる水路をのぞき込んで生物たちを観察。藤澤興汰君(8)は「元気に泳いでくれてよかった」と笑顔を見せていた。
ホタル水路は、「青島に自然水路を残そう」と、1988年に地元有志によって整備した、延長65メートル、幅1・5メートルの水路。夏場には、ヘイケボタルが乱舞するなど、水生生物が集まる住民の憩いの場となっている。
老朽化に伴い、土手を固めていた木の板などが朽ちたため、10月下旬に会員らが改修工事に着手。水路を深く掘削し、砂利を敷いた上をコンクリートで固め、石灰石で覆った。土手は防腐のために焼きが入ったカラマツ材を使った。
近藤会長は「工事によって、ホタルが来年見れるか心配だが、一層住民に親しまれる場所になっていってくれれば」と話した。 -
宮田村文化祭、村民の力作一堂に
第33回宮田村文化祭は4、5日、村民会館、村体育センターで開いている。例年以上に参加団体、作品点数も多く、子どもから大人まで文化の秋を満喫している。
作品展は体育センターを主会場に開催。絵画や写真、手工芸品など、村内グループ、個人が力作を発表した。
「こんな風に描けたら楽しいだろうね」と来場者。文化度の高さを実感し、熱心に鑑賞した。
村民会館では小学生の税標語、書道展、子どもたちによるお茶室コーナーなども開設。淡水魚展、文化財企画展などもあり、地域を再発見していた。
5日も午前9時から午後4時まで開場。村民会館では歌や踊り、ダンスなど46団体が出演する芸能発表会も開く。 -
丹精こめた大輪咲き競う
宮田菊花展、村長賞に城倉さん宮田村の菊愛好家でつくる「宮田菊友会」は5日まで、菊花展を村民会館で開いている。会員が丹精こめた約150点を出品。村長賞に城倉久子さんの「富士の新雪」を選ぶなど、各賞も決めた。
村文化祭にあわせた恒例の展覧会。会館入口には咲き競うかのような菊の大輪が並び、来場者の目を楽しませた。入賞者は次の皆さん。
【村長賞】城倉久子【全菊連会長賞A】太田梅男【同B】平沢菊美【村議長賞】春日きんよ【教育長賞】春日要【公民館長賞】春日寿三子【JA支所長賞】田中彦一【商工会長賞】城倉久子【菊友会長賞】松沢康仁【観光ホテル賞】平沢菊美【花井木工賞】平沢菊美【モトスポット平沢賞】春日きんよ【レストハウス太田賞】春日きんよ【ダイヤ堂賞】春日要 -
マレット村長杯
山口さん(つつじが丘区)が総合優勝宮田村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長)は3日、第26回村長杯争奪大会を新田区の村マレットゴルフ場で開いた。36ホール、パー144のコースで37人が熱戦。107の好スコアで山口勇さん=つつじが丘区=が総合優勝した。
シーズンも最終盤に突入。肌寒さ増すなかでのラウンドとなったが、村長杯かけて熱い戦いを繰り広げた。
上位には常連に加えて新鋭も名を連ね、レベルの底上げも。プレーを通じて交流も深めていた。上位の結果は次の通り。
【総合優勝】山口勇(つつじが丘区)107【男子】(1)白鳥邦彦(町3区)114(2)小木曽光明(町2区)117(3)森田孝司(南割区)118【女子】(1)浜田かよ子(つつじが丘区)119(2)御子柴清美(南割区)120(3)松浦きみ子(町3区)121【総合】(7)原茂美(町1区)(8)池田修治(町2区)(9)下平貞夫(町1区)(10)唐木雄三(町3区)【ホールインワン】浜田かよ子、今井麻男、有賀武士 -
ひと足早く友達に
3つの保育園年長園児が交流宮田村の3つの保育園の年長園児117人は1日、中央保育園に集まり交流した。違う園の子どもたちが、手をつないでダンスしたり、運動で汗を流したり。来春から同じ宮田小学校に通う仲間だが、一足早く友達になった。
中央、東、西の各園年長園児が、就学前にふれあいの機会を持とうと毎年実施。
この日は、玉入れ、大玉転がしなど、ちょっとした運動会気分も味わった。
リズムダンスは、違う園の子どもたちとペアになるように配慮。手をつなぎ、楽しく体を動かして、仲間の輪を広げていた。 -
「健康歩道を活用しよう」
伊那市の中央区保健委員会などは3日、伊那公園の健康歩道の活用を呼び掛けるイベント「健康体操と健康歩道を歩く会」を開いた。地区内外から親子連れや高齢者など約50人が集まり、今年の7月に完成した同歩道を体験したりした=写真。
中央区と伊那公園桜愛護会が整備した足裏を刺激する健康歩道。長さ1周25メートルで、足への刺激度が異なる5つのゾーンに、大きさの異なる石を計約3万個を設置した。
この日は、参加者が歩道を歩き、ヨガトレーナーの伊藤ゆかりさん=駒ヶ根市=の指導で健康体操をした。歩道を利用した人々は「体が楽になった気分」「足元からポカポカしてきた」などと感想を述べていた。
歩道は、伊那公園桜愛護会が文化交流で台湾の高齢者グループを訪ねた際に見つけ、地元にも作りたいと設置した。伊藤一男会長は「高齢者社会なので、市内全域にこういった健康施設を広げていきたい」と話していた。 -
伊那市・手良公民館で地区文化祭
伊那市の手良公民館で5日まで、同地区文化祭があり、にぎわっている。地元出身の物故作家などの掛軸、油絵のほか、園児、公民館活動クラブ員などの絵画、絵手紙、生花、書などを展示。総勢約500人の力作が会場に並び、来場者を楽しませている。
有賀月松、白鳥白駒、登内微笑ら物故作家3人の作品を計9点展示した=写真。「忘れ去られつつある偉人を知ってもらう」ための企画展。親せきなどが保持していた品を借りているため、普段は見れない貴重なものばかりが並ぶ。
5日午後1時から、公民館クラブによる民謡、詩吟、太鼓などのステージ発表がある。 -
駒ケ根市男女共同参画推進講座閉講
駒ケ根市教育委員会は2日夜、06年度男女共同参画推進講座の最終回と閉講式を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。全6回の講座のうち4回以上出席した23人に修了証が手渡されたほか、これまでの講座で学んできたことの総まとめとして、出席した約30人が「地域における男女共同参画の課題」についてワークショップを通じて考えた=写真。
講座は8月24日から6回にわたって開かれ、各界の講師による講義や実習などが多彩に行われた。 -
駒ケ根市消費者の会寄付
駒ケ根市消費者の会運営委員会(木下さちゑ会長)は10月7日に駒ケ根市の総合文化センターで開かれた「第20回消費生活展&環境・健康フェスティバル」に出店したバザーの収益金の一部3万円を市を通じて駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。2日、木下会長らが市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「この善意に応えられるよう、住民福祉の増進のために使わせていただく」と礼を述べた。
バザーでは会員らによる手作りの手芸作品や、会員の家庭で眠っているタオルなどの品物を販売した。 -
女子サッカー教室
宮田村を中心に活動するサッカークラブ「トップストーン」は3日、初心者を対象にした女子サッカー教室を駒ケ根市の赤穂小学校グラウンドで開いた。伊那市、駒ケ根市、飯島町、宮田村の保育園児と小学生など24人が参加し、サッカーの基礎を楽しく学んだ。指導に当たったのは同クラブのコーチら。参加者は年齢別に3グループに分かれ、入り乱れて互いのボールを奪い合ったり、ドリブルの練習をしたりするなど、笑顔ではつらつと動き回った=写真。
トップストーンの杉本雅史コーチは「上伊那のサッカーのレベルはあまり高いとはいえない。ボールに楽しく触れる機会をこれからたくさんつくり、将来の底上げにつなげたい」と話している。 -
泉舟流さわらび乃会会主
伊那市
泉舟寿恵(宮下智恵子)さん「踊っていると、いろいろなことを忘れて曲に入っていく。どこというのでなく、なんとなく好きなんですね」
日本舞踊を習い、生徒を持ってから25年。自宅のけいこ場と伊那市内の公民館などで指導し、15教室80人の生徒がいる。
踊りを習うきっかけは姑だった。踊りが好きだった姑が、嫁が好きならやらせてあげたい-との思いを抱いていたのだという。
20歳で嫁ぎ22、23歳のとき、伊那市にあった藤間流の教室で習い始めた。80年に資格を取り「智穂」の芸名をもらった。その後、下諏訪の泉舟流に通い87年に「泉舟寿恵」の名をもらい、先生が亡くなったため跡を継いだ。90年には日本民踊舞踊連盟の公認師範の資格も取った。
生徒の指導に加え、茅野市の花柳流の先生について好きな古典物の勉強を続けている。勉強会で東京や松本にも出かける。
「自分が舞台で踊るのはあまり好きじゃないんです。生徒に教えることが好き。皆さんがおけいこして上手になることがうれしい」
教えるのは現代舞踊が中心で、各教室の年数に応じて練習曲を選び、振りを付ける。自分の好きな振りに偏らないように、勉強してきた踊りから振りを取り入れる。
発表会は2年に1回開いてきたが、近年は3年に1回の開催で、今年10月に伊那市生涯学習センターで開き、日ごろの練習の成果を披露。満員の観客を魅了した。
「おじいちゃん、おばあちゃんにも喜んでもらえたら」と、デイサービスセンターなど福祉施設の訪問も続け、生徒と共に演歌や民謡など親しみやすい曲を発表している。
教室には25年通っている人もいるほど長く続けている生徒が多く、「生徒が皆さん素直で、楽しくできる。支えて力になって下さって、生徒のおかげでやらせていただいている。大事にしないといけないと思っています」と、感謝の気持ちでいっぱい。「長く続けてこられたのは家族の協力があったからこそ」と、家族にも感謝している。
踊りの世界は「今日やって今日できるものではなく、年数の積み重ね」だが、「趣味は楽しくないといけない。幾つになっても年齢を考えずに、皆で笑顔で踊りたい」という。生徒には「18歳、19歳くらいの、まだ恋をしたいくらいの気持ちで踊りましょう」とアドバイス。「人のつながりを大事にして、これからも続けていきたい」と微笑んだ。(村上裕子) -
みのわ町民文化祭
展示の広場始まる箕輪町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2006の一環、みのわ町民文化祭の「展示の広場」が3日、町社会体育館で始まった。展示は5日まで。音楽、芸能の各広場は4日に町文化センターである。
町民が日ごろの活動の成果を披露する文化祭。3つの広場に分かれて開催する。展示の広場は、町内の個人や団体、福祉施設の利用者、保育園、小学校、中学校、箕輪工業高校などが出品した。
会場には箕輪中の文化祭「ふきはら祭」のステージバックがあり、園児の絵や工作、小・中学生の絵、書をはじめ、町民が生涯学習で取り組んでいる陶芸、絵画、写真、ろうけつ染め、生花、立体書画、手芸品などがずらりと並んでいる。
訪れた人は、1点1点じっくりと鑑賞したり、野点コーナーで一服して楽しんでいた。
4日の音楽の広場は午前10時から、芸能の広場は午後2時から。 -
箕輪町功労者表彰受賞式
06年度箕輪町功労者表彰受賞式は3日、町役場であった。受賞者3人に表彰状を贈り、長年の功績を称えた。
受賞者は芸術文化功労で千葉幸雄(耕風)さん(72)、消防功労で小林信さん(70)、保健医療功労で福島正昭さん(77)。本年度の3人を含めこれまでの受賞者は198人になった。
平沢豊満町長は、「今までのご活躍は枚挙にいとまがなく、功績に感謝と敬意を表する。ご健勝、ご多幸をお祈りする」と式辞を述べた。受賞者を代表して福島正昭さんは、「誠に光栄の極み。厚くお礼申し上げる。これからも表彰にこたえるよう努力したい」とお礼の言葉を述べた。 -
南箕輪村表彰式
南箕輪村の06年度村表彰式は3日、村役場講堂であった。9月に改正した表彰規則に基づき表彰状による表彰7人、感謝状による表彰2人。各分野で活躍した7人を表彰し、村のために寄付した2人に感謝状を贈った。
表彰状による表彰は産業振興功労で山崎重久さん(72)、征矢福二さん(70)、地方自治功労で清水亨さん(76)、社会福祉功労で征矢忠典さん(65)、人権擁護功労で原輝夫さん(77)、交通安全功労で山・ス喜美夫さん(71)、六波羅弘美さん(60)。感謝状による表彰は教育・福祉のため多額の寄付をした城取健太さん、日本画を寄贈した原誠二さん。
唐木一直村長は、「村民のためにご尽力いただき感謝申し上げ、敬意を表する。皆様が築いてきたものを引き継ぎ、さらに発展させ、明るい住みよい村づくりをしてまいる」と式辞を述べた。
受賞者を代表して清水亨さんは、「村が自立してよかったと思える日まで一丸となって頑張っていきたい。余生を村のために尽くすことをお誓い申し上げる」と感謝した。 -
地域の魅力を観光につなげる試み - 健康い~なウォーク06inみはらし - が開催
歩いて食べて、伊那の魅力を再発見してもらおう竏窒ニ3日、伊那市商工会議所が主催する「健康い縲怩ネウォーク2006inみはらし」が、伊那市西箕輪の伊那インター工業団地発着であった。子どもから大人まで約460人が参加。紅葉に色付く里山や、権兵衛峠道路から眺望できる南アルプスの絶景を楽しみながら、秋の自然を満喫した。
権兵衛トンネルの開通により、身近になった木曽地域と、回遊性のある観光ゾーンとしてPRしていくことなどを目的とした事業の一環。第1弾として、美しい眺望を楽しむウォーキングイベントを企画した。
コースには、森林浴をしたり田園地帯を歩く約15キロと、経ヶ岳植物園から仲仙寺までの軽登山をする約7キロの2つを設置。ゲストには、元マラソン選手として活躍した松野明美さんを招いた。全国からの参加者を募ったところ、愛知県、岐阜県からの参加もあり、木曽地域から訪れた人も多かった。
参加者は、合図とともに一斉にスタート。途中の休息所では、地元産のリンゴやブドウの試食サービスがあったほか、完歩した後には「新しい伊那の健康食」として、オーストリッチ(ダチョウ)料理や行者そばなどが振舞われ、さまざまな地域の特色が、参加者を楽しませていた。 -
高遠城址公園で秋まつり
伊那市の高遠城址公園で3日、紅葉狩りを楽しむ「秋まつり」が始まった。見ごろは11、12日で、高遠町観光協会は19日までの期間中、来場者2万人余を見込む。
公園内にあるカエデ約250本は色づき始めたばかり。昨年より5日ほど遅れ、見ごろには早かったが、初日から家族連れやアマチュアカメラマンの姿が目立った。公園内に、琴の生演奏が流れ、来場者は紅葉を眺めながら散策したり、弁当を食べたりした。
期間中は、菊花展や新そばまつり、クイズ大会、「山本勘助を知る講座」など多彩な催し物を展開。
第3回高遠城址クラフトハーツ(実行委員会主催)は、伊那谷の作家を中心に、陶芸、木工、ガラス工芸、染め、漆器など30店が並んだ。5日まで。
桜やモミジにちなんだ作品展示の特設コーナーには、桜の材を使った弁当箱や木づちなどがそろった。来場者はオリジナル作品を手に取り、お気に入りの品を買い求めた。
町酒販店活性化委員会(桜井節男会長)は、地元の山室産酒米「ひとごこち」を100%使った清酒「やまむろ」を発売。
昨年から生原酒やにごり酒などを売り出し、好評を得ている。清酒は、すっきりとしたのどごしで飲みやすく、冷か、ぬるめがお勧めといい「ぜひ、地元の人に飲んでいただきたい」と呼びかける。
5日まで出店するが、それ以降でも委員会に加盟する町内12店で販売。価格は一升瓶2千円。
公園内には、とろろご飯などを用意した食事どころ(午前11時縲恁゚後2時)もある。
まつりは5年目。公園内のカエデを観光資源にして誘客を図ろうと始まった。入場無料。
問い合わせは、高遠町観光協会(TEL94・2552)へ。 -
第67回正絹染呉服まつり
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の龍水呉服による第67回正絹染呉服まつりが3日から、伊那市狐島のJA南信会館で開かれている=写真。人気ブランドの着物をはじめ、寝具や宝飾品、シルクニットなどが多数並び、多くの人でにぎわっている。
毎回は、人気の高い「こむさでもーど」などに加え、ブライダル・ファッション・デザイナーとして活躍する桂由美さんがプロデュースした着物も展示。ロウを使い、独特な模様と鮮やかな柄を作り出す「中嶋」や、ツバキやハスなどといった染料を用いた草木友禅の「妻有古代染」などのブースも並んでいる。
コートやストールなどいったこの時期に活躍するシルク製品や、絹を100%使った贅沢なシルクニットなども特価販売。祝い事の贈答用として最適な寝具類も充実しており、老若男女問わず楽しめる。
午前9時半縲恁゚後7時(最終日は午後5時まで)。5日まで。 -
伊那市功労者表彰式
伊那市は3日、功労者表彰式を市役所で開き、6分野で活躍してきた15の個人や団体を表彰した。
合併前は、各市町村がそれぞれに功労者表彰をしていたが、新市では旧伊那市の慣例に従い年に一度、表彰を行うことにした。
式辞を述べた小坂市長は「多年にわたり各分野で顕著な功績があった受章者や、その家族の御労苦に感謝する。新市の将来像である『二つのアルプスに抱かれた自然共生都市』を目指し、自然、産業とバランスの良いまちづくりをしていきたいと考えている。表彰を受けたみなさんには、今後もご指導ご鞭撻を願いたい」と言葉を贈り、一人ひとりに表彰状などを手渡した。
式典の後は、受章者を囲んだ祝賀会も催された。 -
みはらしファームのみはらしまつり
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで3日、「秋は実りのみはらしまつり」があった。もちつき大会、リンゴの皮むき競争などの多彩な催しや、新鮮な秋の農産物販売などが、訪れた人を楽しませた。
例年多くの人でにぎわいを見せるみはらしまつり。今年は、マンネリ化を解消し、多くの人に楽しんでもらおう竏窒ニ、「み・は・ら・し」にちなんだ長さ38・4メートルの巻き寿司づくりを企画。
すだれをつなげて作ったまきすの上に、あらかじめスタッフが、のり280枚、地元産コシヒカリ30キロ、キュウリ120本、かんぴょう20キロを並べて準備。集まった100人が、かけ声に合わせて一斉にまきすを巻くと直径約6センチの細長い巻き寿司が出来上った。
その後スタッフが、適度な大きさにカットし、参加者や観客に振舞うと、すぐに人だかりができ、10分ほどで無くなってしまった=写真。
スタッフの加藤功さんは「成功してよかった。ギネスへの挑戦とまではいかなくても、来年以降も続けていきたい」とイベントの成功を喜んでいた。 -
高遠、三義分館で文化祭
伊那市の高遠町公民館高遠分館の文化祭が3、4日、総合福祉センター「やますそ」で開かれている。地域住民が作品展示やステージで日ごろの成果を発表。喫茶コーナーで談笑の場を設けるなど親ぼくを深めた。
展示には、地元の小中高生を含む25団体が出展。前菜、わんもの、造りなど懐石料理に使う器12点を仕上げた陶芸、来年のえとであるイノシシの手芸品、生け花、手書き友禅、クラフト、写真など力作が勢ぞろい。交流のある東京都早稲田川柳クラブの作品も並んだ。
ステージ発表では12団体がコーラス、踊り、詩吟などを披露。婦人会によるバザーもあった。
4日は午前9時縲恁゚後3時。
また、三義分館も同日開き、長藤分館は4日、町老人福祉センターである。展示は午前9時半縲恁゚後3時半、ステージ発表は午後1時からとなっている。 -
県中学駅伝で駒ヶ根東が男女大健闘
第17回長野県中学校駅伝競走大会は3日、松本市の信州スカイパーク陸上競技場内周回コースで男子106校、女子90校が激しい争いを展開し、男子は伊那松川(下伊那郡松川町)、女子は山辺(松本市)がいずれも2連覇を達成した。上伊那勢は、駒ケ根市の駒ヶ根東が男子2位、女子3位と大健闘した。駒ケ根市の赤穂は、昨年2位だった男子が11位に後退、女子は7位だった。
男子は6区間で、1区間がいずれも3キロ。
駒ヶ根東は1区で福沢潤一が、1位の松川と7秒差2位の好位置で宮脇千博に中継。主将の宮脇は区間賞の走りで差をさらに1秒縮めて3区小林純平へ。小林は松川を一気に抜き去り、10秒の差をつけて久保田光にたすきを渡した。久保田も区間4位の好走を見せたが松川につかまり、5区天野進、6区天野努も首位を奪い返すことはできなかった。
女子は5区間で、1区と5区が各3キロ、2縲・区が各2キロ。
駒ヶ根東は全員が区間6位以内に入る健闘を見せたが、1区篠田美樹、2区青木美智子、3区寺平稚博の実力派が序盤に予想以上の差をつけられたことから焦り、ペースを乱した。一方で1年生の活躍が目立ち、大会経験の少ない北原成美が4区で区間3位になり、故障から復帰した福沢志穂が5区で競技場に入ってから1人抜く勝負強さを見せるなど、来季へ期待をもたせた。
同中陸上部の竹田正樹監督は「男子は全員が設定タイムを上回る好走を見せたが、松川はそれ以上に良かった。女子は勝てるはずなのに、という気持ちが焦りにつながった」と分析。今大会で引退となる男子主将宮脇、女子同青木は「くやしい」と泣きじゃくりながらも1位校の強さと気迫を認め、来季の後輩による雪辱に期待していた。 -
KOA収穫祭にぎわう 「秋の味覚」など無料で
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)の収穫祭が3日、箕輪町の同社上伊那生産拠点「パインパーク」であり、社員、元社員、地域住民など、500人以上(主催者推定)が集まり、にぎわいを見せた=写真。
松林の敷地内には、焼きそば、和菓子、五平もちなどの屋台が並び、すべて無料で提供。きのこ汁などの「秋の味覚」も振る舞った。
来年度採用予定者がおでんを元気に売り込んだり、会社役員が三陸直送のホタテ、サンマなどを炭火で焼いたりと、それぞれの屋台には活気で満ち溢れた。
特設ステージでは、社員でつくるバンド「KOMS」、南箕輪の太鼓グループ「鼓龍」、旧高遠町出身の作曲家・ギターリストの天山さんが次々と演奏を繰り広げ、人々を盛り上げた。 -
JA上伊那飯島支所農業祭にぎやかに
JA上伊那飯島支所の第11回農業祭は3、4日、飯島支所などで開催。好天に恵まれた初日、農産物品評会、演芸大会、テント村、農機具・自動車展示即売など多彩なイベントが繰り広げられ、町内外の買い物客で終日にぎわっている。
手芸や生花が並ぶ「はなみずき展」、町内小中学生書道、絵画展など各展示会場には多くの人が足を運び、知人や家族の作品に足を止めていた。
特設ステージでは多数の賞品が用意された宝投げが行われ、アフリカンドラムや飯島中学校吹奏楽部の演奏などが祭を盛り上げた。
4日は宝投げは午前11時15分、午後3時15分の2回。ステージでは午前10時からお陣屋太鼓、大声大会(子どもの部)、午後1時30分から、大声大会(大人の部)、リズム体操、大正琴の演奏などを予定する。 -
伊那谷初の無暖房・低燃費住宅一般公開
飯島町の井坪建設が施工した伊那谷初の無暖房・低燃費住宅が完成、3、4日駒ケ根市福岡のモデル分譲地区で一般公開している=写真。
この住宅は壁面30センチ、床下35センチ、屋根35センチの厚さの発泡スチロール板を敷き詰め、開口部はペア樹脂サッシをはめ込んだ高断熱、高気密仕様。
同社は信州大学の山下恭弘教授が主催する「信州の快適な住まいを考える会」の一員として、原油価格高騰や環境に配慮し、無暖房、低燃費住宅を研究。実験棟での実証実験の成果を受け、モデル住宅を建設し、光熱費や温熱環境のデータを蓄積し、本格的取り組みのステップとする。
また、モデル分譲地の一角に無暖房仕様のエコマンションを2棟建設、同時に公開している。
駒ケ岳SA南のモデル分譲地は全6区画、85坪縲・4坪、無暖房住宅を建築する条件で、400万円の特別価格で販売中。
4日の一般公開は午前10時縲恁゚後5時。詳細は井坪建設(TEL86・8778) -
箕輪町上古田でクマ目撃情報 注意呼びかけ
箕輪町上古田の正全寺付近で2日朝、クマが目撃された。町は防災無線と緊急メール配信システムにより住民に注意を呼びかけた。
地元の箕輪西小学校は、児童は常時鈴を携帯しているが、低学年と高学年が2段階にいずれも学校職員と通学パトロール隊がついて下校した。
町内のクマ目撃情報は9月23日、同じく上古田地区であって以来。