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子育て10カ条選定会議
子育てのよりどころとなる指針を分かりやすく表現する「子育て10カ条」を制定しようと駒ケ根市教育委員会は7日、子育て10カ条選定会議の第1回を市役所南庁舎で開いた。市民、団体の代表や教育関係者などで構成された委員など約30人が出席し、10カ条策定に向けて意見を交わした=写真。出席者らは2グループに分かれ、テレビを始めとするメディア、遊びの形態のほか、生活リズム、食育、地域とのかかわりや家族とのあり方などについて話し合った。
座長には赤穂小学校PTA会長の春日俊也さんが選出された。会議は全3回の予定。第2回で素案を作成し、3月中旬には最終案をまとめたい考え。
中原稲雄教育長はあいさつで「10カ条制定については04年の子ども課設置の時点で既に考えていた。子育ては本来自分の子どもだけでなく、地域の子どもたちを考えるもの。額に入った飾りでなく、実際に役に立つものを目指して知恵を出し合って決めていきたい」と述べた。 -
假屋崎省吾講演会
テレビや著作などでお馴染みの華道家假屋崎(かりやざき)省吾さんの講演会が6日夜、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。駒ケ根市文化財団などの主催。有名人を間近で見られるとあって会場は900人を超える来場者で満席となり、假屋崎さんの軽妙な語り口の講演を存分に楽しんだ。
大きな拍手に迎えられてステージに登場した假屋崎さんは講演を始める前にまず豪華な花飾りを手早く花瓶に生けて見せて、さらに大きな拍手を受けた。假屋崎さんは独特の柔らかな話しぶりで自身の生い立ちや華道とのかかわりなどについて話した=写真。「意外かもしれないが假屋崎は本名。やさしい両親と花と音楽に囲まれて育ったことが今の自分につながっている」とした上で「花にも一つひとつ性格がある。人間と同じ。それが生きているということ」と個性の大切さを訴えた。 -
海外交換学生が駒ケ根ロータリークラブ例会訪問
ロータリークラブが行う海外青少年交換学生事業で今年海外に派遣される日本人学生6人と、県内に滞在中の外国人学生3人が5日、駒ケ根ロータリークラブ(中島清一会長)の例会を訪れた。米国人とカナダ人の学生は習い覚えた日本語で「日本語ちょっと難しい。でも日本好きです」「食べ物おいしい。友達もたくさんできた」などと流ちょうな日本語で日本の印象などをスピーチ。米国やフランスを訪問することが決まっている日本人学生らは「外国の文化を学び、日本の文化を伝えて来たい」「つらいことがあっても笑顔で頑張る」などと抱負を述べた=写真。
第2600地区青少年交換委員長の松木修治さんは「交換学生はロータリアンの子弟を教育のためよその家に預けたのが起源。互いに親身になって世話をすることで将来の交流にもつながる」と述べた。 -
みのわ手筒会
全国初「手筒煙火に関する保安技術基準」の冊子作成箕輪町の「みのわ手筒会」(40人、唐沢修一会長)が、全国で初の「手筒煙火に関する保安技術基準(自主基準)」をまとめた冊子を作成した。事故防止と、日本古来の花火“いやしの炎”を楽しんでもらうための安全確保が目的で、唐沢会長は「会員の教育はもちろん、保安基準を全国的に行政機関に普及していきたい」としている。
手筒会は02年5月、地域活性化のために県内初の手筒花火打ち揚げ任意団体として発足した。会員は20歳代から40歳代。みのわ祭りをはじめ県内外から出演依頼を受け、市町村イベントや企業の式典などで打ち揚げをしている。
05年7月に県と協議の上、全国で初めて「手筒花火に関する保安技術基準」を制定。会員の教本として活用してきた。
保安技術基準を広く周知し安全性を明確にするため今回、県の06年度コモンズ支援金(地域枠)15万7千円で冊子を作った。
05年制定の基準を基に、関島煙火製造所、県商工部、上伊那地方事務所、伊那警察署、箕輪消防署の監修を受け、保安技術基準に救急対応の項目も加えて06年11月22日に改定した。
冊子は▽目的▽手筒煙火▽手筒煙火消費技術基準▽みのわ手筒煙火の構造▽救急対応について-の5項目からなる。手筒煙火消費技術基準は、手筒煙火取り扱い、ロウ火、保安距離、煙火許可条件、消費方法を詳細に定め、写真入りで説明している。オールカラーA4版、15ページ。100冊作り、行政機関などに配った。 -
介護者支援リフレッシュ事業
箕輪町社会福祉協議会の介護者支援リフレッシュ事業で8日、町内の介護者22人が、ながた荘で温泉に入ったり、食事やバンド演奏を楽しんでゆっくりと過ごした。
日ごろの介護の疲れをいやし、介護者同士の交流も図りながらくつろいでもらおうと、年2回開く。1回はバスハイクをした。
介護者は、看護師による健康チェックを受け、温泉にのんびりと浸かったり、マッサージで体をほぐした。
昼食後は、お楽しみ企画で、箕輪町在住者を中心に音楽を楽しみながらボランティア活動をしている「たそがれシーラクバンド」の生演奏があった。「月の砂漠」、水戸黄門の主題歌「あゝ人生に涙あり」などを演奏。「ふるさと」では主旋律を雅楽器の篳篥(ひちりき)で奏でるなど趣向を凝らした演奏を披露した。
介護者は歌を口ずさんだり、拍手を送って楽しみ、「最高に楽しい。いつも家にいるので、こうやって交流できてとても有難い」と喜んでいた。 -
期待ますます、宮田・ス名物丼・ス3月24日に発売
特産の山ぶどうワインで肉を調理する宮田村の・ス名物丼・スの発売日が、3月24日に決まった。8日には開発を進める村商工会青年部と、賛同した村内飲食店が会合。鶏肉が基本だが商品の幅を持たせるために他の肉の使用も可能にするなど、各店の個性を生かす形で、ご当地ならではの丼としてさらに味を追求していく。既に試作品をつくった飲食店も多く「おいしい丼が提供できる」と手応えをつかんでいる。
現在までに村内飲食店12店が参加予定。この日の会合では、山ぶどうワインの使用や「地産地消」を意識して、地元産の農産物を食材に使うことを基本ルールとして確認した。
「青年部がここまで盛り上げてくれた。今後は我々のオリジナリティで、お客様に喜んでもらえる丼に仕上げていきたい」と、出席した飲食店主からは期待の声も。
名物丼は村民からレシピやアイデアを公募して昨年末に決定。
丼の名称は発売開始後に再び公募し、実際に食べてもらって投票してもらう考えだ。 -
上農高校鈴木さんが第34回長野県農業振興論文コンクールで優秀賞を受賞
南箕輪村の上伊那農業高校園芸学科3年の鈴木舞子さん(18)=伊那市中央区=がこのほど、農業に対する自身の思いをまとめた論文「農業への夢」で、第34回長野県農業振興論文コンクールの優秀賞を受賞した。鈴木さんは「賞があることも知らずに書いた。こんな文が賞に入ったのかと驚いた」と喜びを語る=写真。
同コンクールは、農業振興を目的として県農業教育連絡委員会とJA長野中央会が毎年行っている。農業関係学科に在学する高校生が対象で、同校でも例年数名が応募している。本年は、県内各校から15の応募があり、鈴木さんは優秀賞2枠の一つに入賞した。
1年の時に体験したハクサイ栽培をきっかけに作物を育てる楽しさ、感動を知った鈴木さん。論文「農業への夢」には、外部研修で学んだ農業の現実、農業者として歩んでいこうとする強い決意などが綴られている。
実家は非農家だが、高校卒業後は関心のある高原野菜の栽培管理を学ぶため、佐久市の野菜農家に就職する。「知識と技術を身に付け、一人でやっていけるくらいの農家になりたい」と話していた。 -
南原地区防犯部は南箕輪村南部小に防犯啓発のたて看板設置
南箕輪村防犯協会南原地区防犯部(篠原昭夫部長)は8日、南部小学校内とその周辺通学路に防犯啓発を呼びかける立看板6枚を設置した=写真。
小学生をめぐるさまざまな事件が各地で報告される中、南原防犯部では「何か啓発となる活動をしよう」と検討。その一環として、地区にある南部小周辺に身の守り方を呼びかける立て看板を設置し、注意を促すことにした。
看板は縦60センチ、横40センチ。表には不審者と遭遇した時の対応方法「行かない」「乗らない」「大声で叫ぶ」「すぐに逃げる」「知らせる」をまとめた標語「イカのおすし」がイラストとともに紹介されている。
篠原部長は「普段はお父さん、お母さんが見守ってくれているが、それだけではだめ。自分の身は自分で守らなければならない。学校を出る時に看板を見て、もう一度『そういう目に遭わないぞ』と思ってほしい」と児童らに呼びかていた。 -
西箕輪北部保育園で親子クッキング
親子で食事づくりを楽しんでもらおう竏窒ニ8日、伊那市の西箕輪北部保育園は「わくわく親子クッキング」を開いた。同園に通う23組の親子が参加し、揚げ餃子に挑戦した。
食育への取り組みが進む中「食事作りを通して食への関心を深めてもらおう」と、保育参観に合わせて企画。幼い園児でも簡単に楽しんで作れる「餃子」を選び、中身はリンゴジャム、ソーセージ、チーズの3種類を用意した。
餃子作りが始まると一般的な半月型のもののほかにシュウマイ型の餃子や花のような形をした餃子などが続々と登場。園児らは「難しい」と言いながら皮が破れないよう、そっと具を包んでいた=写真。
また、餃子を揚げている間は小口まゆみ栄養士と湯沢礼子栄養士が紙人形を使った劇を演じ、親子で食べ物に関する理解を深めた。 -
公営特養みすず寮を守る会が公開質問状を提出
伊那市が上伊那福祉協会への経営移管を進めている特別養護老人ホーム「みすず寮」の公営存続を願う「公営特養みすず寮を守る会」が8日、市に対して公開質問状を提出した。
質問状事項は▽みすず寮の廃止・移管の決定過程の明確化▽施設利用者や職員、市民との合意形成について▽みすず寮の廃止・移管の延期竏窒ネどに関する6点。
市は1月25日付で廃止届けを県に対して提出しており、その手続きに従えば3月31日付で公営みすず寮は廃止されることになる。
同会は14日までに公開質問状の回答を得て、15日は回答に基づいた市長交渉をしたいとしている。 -
4月1日 第3セク・公社が事業統合
伊那市が出資している5つの第3セクター・公益法人の事業統合協定書調印式が8日、市役所であった。4月1日に事業統合し、健全経営を図り、営業の連携や経営改善、職員能力のレベルアップ、共同宣伝による集客力アップなどの効果を上げる。
合併に伴い、伊那市総合開発(小坂樫男社長)、伊那市振興公社(酒井茂理事長)、高遠町振興公社(伊東義人理事長)、長谷開発公社(宮下市蔵理事長)、南アルプス生涯学習振興協会(同)の組織を再編。採算性が求められる事業を伊那市総合開発、公益性が求められる事業を伊那市振興公社に編入する。3月31日に解散する高遠町振興公社、長谷開発公社、南アルプス生涯学習振興協会は、それぞれ理事会で解散や残余財産の処分を議決した。
調印式後、小坂社長は「経営的に難しいが、広域の良い面が出てこなければいけない」とあいさつ。ほかの理事者も「市民に喜ばれ、満足されるサービスを提供するため、職員一丸となって取り組みたい」と地域の活性化、住民の福祉増進につながることを期待した。
総合開発は、温泉浴場施設や旅館の経営、観光みやげ品の製造・販売などを営み、振興公社は、緑化の促進、生涯学習活動の推進、農林・観光振興、都市との交流などの事業を展開。
解散する公社などに欠損金があった場合は、基金の取り崩しで解消。残余財産は伊那市に寄付する。
役員は、それぞれの役員会で決定する。 -
宮田小3年2組、中米の国学び、自分と照らしあわせ
農産物の栽培などを経て「どうしたら人の役に立てるか」と想いをふくらませる宮田村宮田小学校3年2組は8日、駒ケ根青年海外協力隊の吉水直保さんから、中米の国々に暮らす人たちの様子について話しを聞いた。自分の生活と照らしあわせ違いを感じるなかで、何が幸せで、豊かなのか心に浮かべた児童たち。距離的には遠い異国を知ることで、身の回りを見つめることの大切さも感じた。
吉水さんは協力隊員として派遣された中米・グアテマラでのエピソードとして、貧しくとも、子どもの頑張りを「家族の誇り」として喜ぶ現地の人たちの姿を紹介。
路上で靴磨きする子ども、不自由なく学校に通う子どもそれぞれの姿を撮影した現地の写真も見せた。
「学校行かないで勉強どうするんだろう?」「靴磨きしている子たちのお父さん、お母さんは何してるの?」「日本と外国って似てるなー」・・・。児童の頭には疑問や感想が次々と浮かんだ。
吉水さんは協力隊員になって、考え悩んだことを児童に問いかけた。「貧しさ、豊かさ、幸せ、不幸せって何だろう?」。
「食べ物やお金がないことが貧しい」「ダメだ、ダメだって言われることが不幸せかな」。「僕たちは貧しくもなく、豊かでもないし真ん中だ」。
当初は農産物を販売した収入で「困っている人に何かしたい」と漠然と考えていた3年2組だが、見聞きするなかで学習の幅はますます広がっている。 -
ロボコン、優勝目指して
宮田村宮田中学校技術科選択の3年生20人は10日、「第4回上伊那中学生ロボットコンテスト」(伊那市伊那中学校体育館、第3回南信大会併催)に出場する。昨年11月の県コンテストでは準優勝しており、さらに改良を加えたロボットと操作技術で優勝を目指す。
同コンテストには上下伊那の10校、60チームが参加予定。いずれも電動モーターで動くオリジナルロボットだが、レベルは高く、激戦が予想される。
宮田中は5チーム体制で出場。そのうちの1チームは、150チームほどが出場した県コンテストで2位入賞するなど勢いにも乗っている。
その他の4チームも激しく火花を散らしており、県コンテスト後にさらに改良。操作も繰り返し練習してきた。
大会は2チームの対戦方式。制限時間2分間のうちに、紙筒をいかに多く相手の陣地に送ったり、ペットボトルにかけたりする数で競う。
宮田中の各チームも工夫を凝らしており、一度に多くの紙筒を運ぶ機能を持たせたり、一方では紙筒を相手の陣地まで飛ばしてしまう奇抜なアイデアも。
7日には本番形式で練習を重ね、「ひとつでも多く勝ちたい」など自信ものぞかせていた。 -
生産者と給食ともに交流深め
宮田村の宮田中学校で7日、地産地消を目的に上伊那農協が食材を無償提供した給食があり、生産者や農協理事らが生徒と一緒に食べて交流も深めた。
管内小中学校、養護学校52校に食材を提供する「農と食の給食交流事業」で、昨年に続き2回目。
ネギ、卵、シメジが寄せられ、この日の同校の給食ではすいとん汁や茶碗蒸しに。村内の農事組合法人「ひかり」が生産するシメジは、煮付けに調理された。
農協の新谷秀子理事、「ひかり」の小林壮之助組合長ら4人が同校を訪れ生徒と会食。
新谷さんは「生産者はみんなの体のことを考え、頑張って野菜や果樹をつくっている。安全安心な地元のものを食べてください」と呼びかけた。
美味しそうに給食を食べる生徒の姿に小林さんは「地元の農業を理解することにもつながり、良いことだと思う」と目を細めた。
宮田村ではこの日以外にも小中学校の給食に地元産の食材を積極的に活用しており、生産者との交流も定期的に深めている。 -
南箕輪村議選 原悟郎氏が出馬表明
4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の原悟郎氏(61)=農業、大泉=が8日、2選を目指し出馬を表明した。
原氏は「安心安全で活力ある、人に優しい村づくりを意識して自覚を持ちながら活動してきたと思っているが、1期4年ではまだまだ十分な活動ではない」と出馬を決意した。
「住民の声を反映し、身近な村政」などをテーマとし、▼本当に弱い立場の人を守る福祉行政▼未来を担う子供たちを大切にする行政▼住民の声を聞き、住民代表として公平・公正な立場で、信頼を築き約束を守り確実に実行できる行政竏窒ネどの行政理念を挙げている。 -
千人塚公園信州いいじま桜守ファミリー募集
飯島町は千人塚公園を桜の映える公園環境を未来に引継ぐために、信州いいじま桜守ファミリー(桜オーナー)の募集に向け、準備を進めている。16日の桜守役員会の検討を経て、22日の信州いいじまさくら祭り実行委員会に提案、早ければ3月に募集を開始する。
千人塚公園には古木から若木まで約700本の桜があるが、近年古木を中心に、テング巣病の拡大や、樹幹への地衣類繁茂により、衰弱する木が目立つようになってきた。現在、信州いいじま桜守が中心に保護育成活動を展開しているが、量的にも、高木で高所の病気枝の切除や地衣類の除去など危険が伴う作業で、桜守には困難になってきた。
その結果、テング巣病に侵され、花の咲かない桜や地衣類の繁茂による樹勢が衰えた桜が年々増加し、その上、1本ずつ症状の異なる対応が迫られている。
そこで、1本の桜を愛情込めて見つめ、管理していく、桜守ファミリーを募集し、数多い瞳と腕で千人塚の桜を守り育てていく。
桜ファミリーは1本を1ァミリーが受け持ち、我が家の桜木という気持ちで桜の症状を観察し、桜守に相談しながら、適切な保護育成を通年行なうもの。桜の千人塚を次代に引継ぐ志を持つ、町内の事業所、団体、個人などをファミリーの単位とする。
また、ファミリー名を明記したファミリー章を交付し、幹に掲示する考え。
具体的なファミリーの役割は▽桜の観察▽病気枝の発見と対処作業▽下草刈り▽施肥▽手に届く範囲でのコケ類の除去-など。 -
自殺予告メール事件初公判
伊那市内の小学校に同校卒業の中学2年生と名乗り自殺予告メールを送り学校業務を妨害した罪に問われている、同市伊那部の元市教委臨時職員平沢真奈美被告(42)=懲戒免職=の初公判が8日、地裁伊那支部(藤井聖悟裁判官)であり、検察側は「子供の自殺やいじめが社会問題になっている中、いじめにあっている子供の気持ちを踏みにじる行為」などとし、懲役1年6月を求刑した。平沢被告は起訴事実を認めている。判決日は22日。
冒頭陳述などによると、同被告は、昨年11月15日午後0時41分ごろ、勤務先とは別の小学校へ自分の携帯電話からメールを送信。16日の授業を中断して該当生徒の割り出し作業などをさせ、学校の業務を妨害した。
検察によると、臨時職員で給料が少ないのに仕事を押し付けられたり、家族の問題で悩んでいたため、日ごろのイライラした気持ちのうっぷんを晴らしたいと市教育委員会へいやがらせをしたという。
平沢被告は「送り先はどこでもよかった。精神的に不安定で突発的にやってしまった」と犯行理由を述べ、「申し訳ないことをしてしまった。学校に勤める身なのに、ばかげたことをしてしまった。二度としないことを誓いたい」と反省していた。 -
ガールスカウトのワールドシンキングデイ
世界中のガールスカウトが想い、行動する日とされている「ワールドシンキングデイ」のイベントが4日、箕輪町の松島コミュニティーセンターであり、南信地区のスカウトら約150人が、さまざまな国に住む仲間のスカウトらに思いをはせた。
ガールスカウトの創始者・ベーデン・ポウエル氏の誕生日に合わせて毎年行っているもので、国際的な活動を支援する献金をしたり、世界の実情を学ぶ機会としている。今年は、飯田、駒ヶ根、伊那、箕輪地区にある5団が合同でイベントを開催した。
「ファンド」では、みんなで輪を作り、真ん中に置いたかごの中に一人ひとりが献金=写真。その後、モンゴルから高森町に嫁いだ佐々木ハスグレルさんによるお話と楽器演奏があり、世界のさまざまな国について考えた。
スカウトらの献金は、生活に苦労している国の会員などへ送られる。 -
西駒郷作品展販売
知的障害者総合援護施設西駒郷(吉江速人所長)は4日、利用者が製作した手芸作品や日用品などの作品を駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で販売した。布製のバッグやコースターなどのほか、マフラーや洋服なども並べられ、来店客が「よくできているね」などと言いながら何点も買い求めていた=写真。
利用者の作品展「ほっと展」も同時開催され、訪れた人たちは玉のれんや絵画、貼り絵、書道作品など、展示された約20点の作品の出来に感心しながら飽きずに見詰めていた。 -
駒ケ根市民卓球ダブルス大会
駒ケ根市体育協会卓球部(村澤貴之部長)は4日、第54回市民卓球ダブルス大会を同市の市民体育館で開いた。中学生から60歳代の選手ら約40人が出場し、一般男子、一般女子、混合ダブルスの3クラスでそれぞれ優勝を目指して熱戦を展開した=写真。
上位は次の皆さん。
▼一般男子(1)松澤正記・北原卓征(2)大芝信・原仁恒(3)村澤貴之・酒井秀巳、本田雅則・小田義明▼一般女子(1)西尾和子・豊田彩華(2)倉田玲奈・名和真理子(3)千村淳子・佐藤正子▼混合ダブルス(1)下島博人・加藤由美子(2)矢沢明・倉田玲奈(3)服部昌彦・千村淳子、秦洋平・西尾和子 -
ニセアカシア伐採ボランティア
市民団体「天竜川ゆめ会議」(福澤浩会長)は4日、「侵略植物駆除大作戦冬の陣」として駒ケ根市内の天竜川のニセアカシアなどを伐採する作業を行った。ボランティアで参加した一般市民を含む約60人が5班に分かれ、チェーンソーなどを手にして群生する大木を次々に切り倒した=写真。
対象範囲は同市下平の太田切川合流点から駒美大橋までの約500メートル。伐採した木は持ち帰り可能とあって参加者は張り切って作業をしていた。
福澤会長は作業前のあいさつで「これをきっかけにして大勢の人が川に関心を持ってくれればわれわれの思いも達成できる。皆で天竜川の環境を良くしていこう」と呼び掛けた。 -
アルプスバラ会が冬の剪定
伊那市通り町の25鉢上伊那のバラ愛好者でつくるアルプスバラ会は6日、伊那市の中心商店街・通り町一丁目に同会が設置した鉢バラの手入れをした。
会員7人が、大小25鉢に植えられたバラを次々と剪定しながら、丈の長いツルバラはオベリスク(四本支柱)に巧みに巻き付けて形を整えた。
「地域に花と緑を」をテーマとする同会が通り町に鉢バラを設置したのは04年の春。全て異なった種類が植えられた25鉢が咲き誇るため、商店街があたかも「バラ園」のようになる竏窒ニ話題になっている。会によると、商店街にバラをこれだけ揃えている例は県内でもあまりないようだ。
同商店街に置かれたバラはいずれも四季咲きだが、5月にきれいな一番花を鑑賞するためには、この時期の剪定や誘引(ツルバラの枝を形良く整える)は欠かせない作業。暖かい冬の影響ですでに芽吹いているバラもあり、会員らは新芽を傷つけないように、慎重にはさみを動かしていた。
アルプスバラ会は、元高校教諭が上伊那各地で開いている「バラ教室」の生徒らが、教室の連携で栽培技術向上と親睦を図ろうと04年に結成。話題の「アンネのバラ」を増殖して普及させるなど、ユニークな活動を展開している。会員約100人。 -
昨年7月豪雨災害検証、防災にシンポジウム
昨年7月の豪雨災害を検証し、今後の防災について考えるシンポジウム「平成18年7月豪雨と上伊那の土砂災害竏猪「来への提言竏秩vが7日、辰野町の町民会館であり、関係者や一般参加者ら800人以上が詰め掛けた。
主催は、上伊那8市町村、県治水砂防協会上伊那支部、伊那建設事務所でつくる実行委員会。基調講演や事例発表、パネルディスカッションを通して、災害の悲惨さを後世に語り継ぐとともに、災害から命を守るための情報発信の場とした。
事例紹介では、被災地域、消防や警察、自治体などから7人が発表。人家への土砂流入を防ぐことや区民の避難誘導などにあたった箕輪町北小河内区長の丸山全二さんは「想像を絶する凄まじいものだった」と当時を振り返り「自主防災組織が有効に機能できるようにしていく必要がある」などと今後の備えについて語った。
パネルディスカッションのテーマは「不測の土砂災害にいかに備えるか」。信州大学の平松晋也教授の進行で、伊那市、箕輪町、辰野町の首長、伊那建設事務所長、県砂防課長5人が討論した。
土砂災害による被害について原義文県砂防課長は「土砂災害がよく発生する降雨のピークが過ぎると安心してか、遅れて発生する土砂災害に対応できていないことがよくある」と指摘した。
土砂災害防止への今後の取り組みで、箕輪町の平沢豊満町長は「情報の発信と収集の体制を重点的に考えていきたい」と述べた。 -
箕輪町・向山和秋さん「心の世界展」
箕輪町長岡の向山和秋さん(58)は5日から、油絵作品の「心の世界展」をアルプス中央信用金庫箕輪支店ロビーで開いている。展示は16日まで。
「自然と女性の美しさ」をテーマにした50号から10号までの近作12点を展示。「ファイヤースピリッツ」(50号)は、淡路島の港で見た「とても感動的だった」という日の出で、水平線から登ってくる黄金色の太陽と、燃えるように赤く染まる空と海を描いた。
これまで山の風景をあまり描くことの無かったという向山さんが、雪が降った仙丈、秋の盛りの萱野高原、長岡などの集落を描いた「初冠雪」をはじめとする身近な景色の作品、京都を訪れたときの舞妓のスケッチを基にした「月の舞」「桜花」などがある。
50歳で町公民館の油絵講座で学んだのをきっかけに、制作を続ける向山さん。「世の中がうんと厳しいので、私の絵を見て少しでも勇気を出してもらえればうれしい」と話している。 -
ボランティア交流会「ニュースポーツを楽しもう」
箕輪町ボランティア連絡協議会(押野真由実会長)は3日、ボランティア交流会「ニュースポーツを楽しもう」を町民体育館で開いた。20人が参加して和気あいあいとキンボールなどを楽しんだ。
毎年恒例の交流会。今年は、ニュースポーツで楽しく体を動かし、仲間作りをしようと計画した。
参加者は4グループに分かれてビーンボウリング、ガラッキーなど4種目を順番に体験し、最後に全員でキンボールをした。
陣取りゲームのガラッキーは、ダーマという空気の入った円錐形のボールを2チームが交互にサークルのコートに投げ入れ、コート内に入ったダーマの数で点数を競う。相手のダーマを囲むことができると得点が上がるため、狙いを定めてダーマを投げるなど工夫しながら楽しんでいた。 -
南箕輪村水田農業推進協議会
村水田農業ビジョン見直し案を承認南箕輪村水田農業推進協議会(唐木一直会長)は6日、村役場で開き、水田農業構造改革対策の「南箕輪村水田農業ビジョン」の見直し案を承認した。
水田農業ビジョンは04年度に作成。3年間経過したことや、06年11月に集落営農組織「南箕輪村まっくんファーム」を設立したことなどから今回見直した。
目標・施策の一つに、担い手の育成と支援を挙げ、具体策に「まっくんファーム」の育成と支援(法人化に向けての取り組み)、認定農業者への支援を盛り込んだ。このほか▼振興園芸作物の産地化▼水田農業の多様性の尊重(環境保全型農業への取り組み、観光・体験型農業に向けての検討)▼低コスト農業への取り組み-も掲げた。
会議では、07年度水稲生産目標数量配分計画も報告した。村の配分面積は約270ヘクタール。昨年度と同じ数量で、地域間調整をしながら作付けする計画で、事務手続きを説明した。直播栽培の積極的な取り組みへの理解も求めた。 -
【記者室】中学卒業生に贈る「愛の鈴」
南箕輪村の中学卒業生に贈る「愛の鈴」。こけしのようなマスコットに鈴がついた小さな贈り物は、村ボランティア運営委員会の呼びかけで集まったボランティアが、「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」と願いを込めて手作りする▼15年以上もの長い間、中学生が愛の鈴を受け取って卒業していった。成人式での新成人アンケートで村への思いを尋ねると、「きれいで豊かで誇れる村」「村を愛している」などの返答がある。「村を忘れずに」との願いはしっかり届いている▼村の子どもたちを我が子のように思い見守る温かさ、優しさが形になった愛の鈴。今年もボランティアが心を込めて作り上げた。3月、約160人の卒業生に贈られる。(村上裕子)
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自分たちの大豆を味噌に、宮田小5年2組が昔ながらに仕込みに挑戦
宮田村の宮田小学校5年2組は7日、自分たちで育てた大豆を使って、味噌の仕込みを行なった。農産物の加工に詳しい酒井昌子さん=大田切区=、村農業委員の有賀絹代さん=北割区=、樋屋喜代美さん=大田切区=らの指導で、昔ながらに手作業で挑戦。大地の恵みの奥深さにふれ、現代社会で希薄になりつつある・ス手づくりの尊さ・スを肌で感じた。
かつては村内の多くの家庭が自家製で味噌をつくったというが、大半の児童は初体験。
11月に収獲した110キロの大豆のうち、30キロを使って仕込んだ。
前日に水洗いして下準備しておき、この日は大きな釜で煮ること4、5時間。ようやくゆであがり、つぶした後に熱を冷ますためシャモジでかき混ぜた。
塩とこうじを混ぜて、今度は手で持ち上げるようにさらに根気良くかき混ぜる。「ねちゃねちゃして変な感触」「豆のいい匂いがする」と歓声をあげ、作業は順調に進んだ。
手の平大の団子状にかためて、たたきつけるように空気を抜き、木樽の中へ。手作りの大変さとともに、楽しさも体で感じた。
同学級は村農業委員会の協力で、春から大豆栽培に挑戦。収獲した豆は良質で、サラダなどで全校の給食に出したほか、先日は豆腐づくりにも挑戦した。
児童の充実した表情に「自分たちの大豆に愛着もあるはず。一粒も残さないと取り組む子どもたちの姿に感心した」と酒井さん。
味噌は6カ月ほど直射日光の当たらない所で寝かせ10月末には完成するが、「味噌汁にしたい」「餅につけたら美味しいかな」と児童の笑顔がはじけた。 -
介護納付金分30%アップで答申
宮田村国民健康保険(国保)運営協議会は7日、村の諮問通り40歳から64歳までの国保被保険者が納付対象の「介護給付金分」について税率改定し、額にして平均30・6%の引き上げを認める答申を清水靖夫村長にした。全ての国保被保険者が対象となる「医療給付分」は据え置くよう求め、国保財政が長期的に安定するよう、医療費の分析、保健予防事業の充実など要望も盛り込んだ。
3月村議会で条例改正案を可決し、税率改定すると、新年度から対象者の介護納付金分納税額は平均で年額約6300円アップし、26960円となる。
村の国保税の改定は、医療給付分20%、介護給付分40%をそれぞれ引き上げた2005年度以来2年ぶり。
村内の国保被保険者は昨年末現在3064人で、そのうち今回の改定の対象者は857人で、実施されると会計への増収分は504万9千円を見込む。
本年度は予定していた4300万円の基金取り崩しをせず、前年度からの繰越金で対応したが、村の国保会計は厳しい。
「増収が見込めず、増税しなければ基金の取り崩しで対応するほかない」(村住民福祉課)状況。2007年度も4400万円の取り崩しを見込むが、本年度末の基金残高は5500万円余で底をつきかけている。
08年度には75歳以上の高齢者が国保とは別の保険になる国の制度改革が控えているが、「今後も単年度ごとの見直し検討は必要」(同課)な情勢だ。 -
おやきで家起し、木下利恵さん(50)
「おいしい物を食べたい一念で、おやきづくりをしている。『おやきで地域起し』なんて、大それたことは考えていない。まずは家起し。余って捨ててしまうような野菜や漬け物、なんでも頂いて、利用している」。
長谷村生まれ。結婚後「環境の良い場所で子育てをしたい」と夫と子ども3人でUターンした。シイタケ栽培もしたが、サルの食害に遭い、「なにか一生続けられ、自立できる仕事を」とおやきづくりを思い立った。
おやきづくりはまず、小麦粉をこねて、たたいて、伸ばして皮を作る。「これでもかというほど、しっかりこねる。ストレス解消にもなる」とか。中身はあんこと野沢菜、カボチャの3種類。長谷村産の小豆を使ったあんこは「素材の味を生かして、甘さは控えめ」。野沢菜入りは、みそを入れた母の味の野沢菜を塩出しし、ごまと彩りにニンジンを入れて味を調えた。カボチャは自家取りを使った。
2時間寝かせた皮に中身を包んで、年代物のほうろくに並べて、じっくり、こおばしく焼いた。
先日、伊那市西春近の友人宅で、試食会。市内外から集まった友だちは「昔食べたおばあちゃんの味がする」「皮の味はいい」など概ね好評。中には「小豆はもう少し甘い方がいい」「カボチャはみそ味で鉄火みそ風の方が、おやきに合う」などの指摘も。
「切り干し大根やリンゴ、ナスおやきなどいろいろ試したい。食べきれないで、捨ててしまう野菜や果物、漬け物などを使うことで、ごみも減らしたい」と抱負を。
今後、試行錯誤を重ね、「昔懐かしいおばあちゃんの味」をコンセプトにしたおやきを完成させ、将来的には注文生産、直販する考え。5人暮らし。(大口国江)