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「えごま学校」3年目の収穫
エゴマ栽培に取り組む上伊那の「えごま学校」は20日、伊那市西箕輪のほ場7アールでエゴマを収穫した。
2年前から、県農業開発公社上伊那支所が保有する土地の有効活用や、食材の再発見などをねらいにエゴマを栽培。昨年からオーナー制に切り替え、本年は南箕輪村、伊那市などから24人が申し込んだ。栽培面積は20アール。
刈り取り作業には、オーナー14人が参加。5月に種まきしたエゴマの草丈は1メートルを超え、コンバインで刈り取り、軽トラックでハウスまで運んだ。
世話人の唐沢俊男さん=南箕輪村=は「まずまずの出来。乾燥させ、11月中旬ごろからえごま油を販売できるのでは」と話した。
エゴマ1キロから油300グラムができるといい、オーナーに分配したり、JA上伊那の生産物直売所「あじ縲怩ネ」で販売する。
エゴマは生活習慣病の予防に効果があるといわれ、オーナーの女性は「ゴマに比べてくせのある味だが、エゴマをいってふりかけにしたり、ヨーグルトにかけて食べている」と利用法を紹介した。 -
伊那文化会館企画展
生誕140年「中村不折のすべて展」伊那市の県伊那文化会館で20日、生誕140年「中村不折のすべて展」が始まった。近代日本洋画の巨匠・中村不折の芸術のすべてを紹介する本格的な回顧展で、出品点数の約半数が地元初展示という見ごたえある企画展になっている。
作品は、日本神話や歴史的出来事など歴史画を中心とした洋画、風景画、水彩画、現存する最初の油彩画「自画像」など初期の油彩画、パリ留学時代の前半期の人体デッサンと後半期の油彩画の習作、書、日本画、新聞挿絵、明治の文豪からの書簡など。
東京・台東区立書道博物館、東京国立近代美術館をはじめ各地の所蔵家の協力で80余点を、「どれもが重要な同じ価値をもった分野」とし、ジャンル別に展示している。会期は11月19日まで。 -
ニシザワ チェッカー技術向上大会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は19日、同市中央区の伊那商工会館で、上伊那中心に展開する53店舗の中から主要13店舗のチェッカー(レジの接客担当者)を対象とした技術向上大会を開いた=写真。
接客技術の向上を目的とした大会で25回目。学生アルバイトを除くチェッカー54人が参加し、身だしなみ、登録商品の取り扱い、レジ打ちの速さ竏窒ネどの項目で腕を競った。
荒木社長以下同社幹部、伊那消費者の会の原静江会長ら16人が審査。緊張した面持ちの出場者らは、審査員が並ぶ前で、接客のあいさつやレジ打ちの実技を披露した。
受賞者は次の皆さん
▽最優秀賞=保科春枝(ベルシャイン伊那店)▽最優秀新人賞=松澤佳奈(ショッパーズ双葉店)▽お客様接客賞=田畑弘美(ショッパーズ高遠食彩館)西野美紀(ショッパーズ双葉店)保科春枝▽団体賞 (1)ショッパーズ福岡食彩館(2)ショッパーズ双葉店(3)ショッパーズ信大前食彩館、努力賞=ベルシャイン駒ヶ根店 -
土木学会水工学委員会が豪雨災害個所視察
国土交通省・天竜川上流河川事務所、県土木部は20日、土木学会水工学委員会による、7月豪雨出水被災個所の視察会を開いた。諏訪湖・天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業をはじめとする被災河川の本格復旧に向け、専門的な立場の助言を受けていくために開いた。
名古屋大学大学院教授の辻本哲郎同委員長ら5人に、国交省、県職員約15人が同行。諏訪湖、諏訪湖管内支流、横川川と天竜川の合流点(辰野町)、旧伊那中央病院付近の天竜川(伊那市)などを視察し、被災状況を把握した。
箕輪町松島の堤防決壊場所では、国交省から復旧工法などの説明があった=写真。辻本委員長は「天竜川は急流河川で流量も多いので、堤防は頑丈なものにしなければ、再度災害は防げない」と話していた。
天竜川上流河川事務所では、今後も土木学会水工学委員会との連携を取り、助言を受けながら本格復旧工事を進めていきたいとしている。 -
中京圏の旅行業者などが木曽竏宙ノ那観光に向けてみはらしファームを視察
木曽から伊那市への広域的観光プランを考えてもらおう竏窒ニ、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは18日、中京圏の旅行業者や雑誌社などを招いた現地視察会を開いた。中京圏の9社が参加。木曽を観光した後、権兵衛トンネルを通ってみはらしファームを訪れ、そば打ちやりんご狩りなどを体験した。
中京方面の観光客が、県外客の約8割を占めるみはらしファームでは、権兵衛トンネルトンネル開通後、中京圏の来場者が増加している。従来は、こちらから出向いて観光PRをしてきたが、今回は訪れてもらう中で、実際を知ってもらおうと1泊2日の視察会を企画した。
名古屋から木曽の奈良井宿などを見学した参加者は、トンネルをぬけてみはらしファームへ。そば打ちを体験した参加者は「初めは大変かと思ったが、楽しい。お客様に勧められる体験だと思う」と話していた。
懇親会では、「与地の伊那節」や「いなせ踊り」などの郷土芸能の披露もあった。 -
駒ケ根市民吹奏楽団定演に向け練習佳境
21日に第21回定期演奏会を開く駒ケ根市民吹奏楽団(村山修団長、50人)の練習が佳境を迎えている。通常週1回の全体練習はこのところ2、3回に増え、メンバーもそれぞれ個人練習に余念がない。18日夜には同市文化会館のリハーサル室で本番のステージを想定した練習を行った=写真。
当日の演奏曲はコンクール課題曲、ポピュラー、ミュージカル曲など全11曲。事務局の酒井隆志さんは「目玉はミュージカル『ミス・サイゴン』の劇中曲による18分間のメドレー。難曲だがウチは本番に強いからきっと大丈夫でしょう」と話している。
演奏会は駒ケ根市文化会館大ホールで21日午後6時30分開演。当日券は600円(小学生以下無料)。問い合わせは文化会館(TEL83・1131)へ。 -
独り暮し高齢者の集い
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は19日「駒ケ根市独り暮し高齢者の集い」をふれあいセンターで開いた。71歳以上の独り暮しのお年寄り約200人が出席し、歌や踊りなどの演芸や屋台村での食べ歩きなどを楽しんだ。
ステージでは華やかな衣装を身にまとった出演者が見事な歌や踊りを次々に披露し、集まったお年寄りを喜ばせた=写真。
会場内には上伊那調理師会駒ケ根支部の会員やボランティアが出店する焼き鳥、五平もち、そば、すし、てんぷら、おでんなどの屋台が並んだ。お年寄りらは「こんなにたくさんあってもとても全部は食べられないね」などと笑顔で話しながらおいしそうに味わっていた。 -
【危険業務従事者叙勲】
瑞宝単光章(警察功労)
唐沢忠一さん(78)「非常に名誉なこと。38年勤めて、世の中のためにいくらかでも役に立ったかな」と顔をほころばせる。
岡谷市出身。岡谷工業高校卒業後、同校の助手などを務めた後に上京。1950年4月、22歳で警視庁に入り早稲田警察署(現・神楽坂警察署)に2年間勤務した。長野県に戻り伊那警察署で3年間の外勤の後、刑事課に配属され、県内各地を回り、伊那警察署箕輪町警部交番所長を最後に退職した。
新人巡査だった早稲田署勤務時代に、巡査部長と殺人犯を逮捕。飯田署では傷害とばくわいせつ文書図画販売で暴力団幹部を検挙したことなどが強く記憶に残っている。
激務の中、家庭を顧みる間はなかった。「今度の章は女房の内助の功があってもらえた。授章式は同席していって栄誉を共にしてやりたい」という。
趣味はマレットゴルフ。箕輪町月曜会の事務局長で、ながた自然公園でプレーを楽しんでいる。現在は妻、長男の3人暮らし。箕輪町松島大道。 -
箕輪町内保育園で秋の交通安全教室
箕輪町の木下南保育園で18日、秋の交通安全教室があった。箕輪町警部交番所長の講話や町交通安全協会女性部役員による大型紙芝居などで道路の渡り方などを確認し、交通安全に気を付けるよう園児が約束をした。
全園児と保護者が参加。倉田千明交番所長は盗難被害、交通事故、痴漢出没の3点について注意を促し、保護者に対して▽道路の渡り方の手本を子どもに見せる▽チャイルドシートに乗せる▽子どもは後を追うため車で家を出るときは気を付ける-など注意点を話した。
園児は、所長と一緒に手を上げ右、左、もう一度右を見て、車が来ないことを確認して道路を横断する方法を練習した。
町安協女性部役員は、大型紙芝居で道路の渡り方を説明。人形を使った実験でチャイルドシートを着用しないと人形が落ちてしまい危険なことを示し、園児4人も実験を体験した。役員が「歩いて出かけるとき、車で出かけるときの2つの約束を忘れないでね」と言うと、園児は「はーい」と大きな声で返事をしていた。
町の全保育園が10月中に交通安全教室を開く。毎年恒例になっている女性部員手作りの交通安全マスコットも全園児と保育士に配る。 -
元伊那北高校教諭・神田厚さんの遺族、公務災害認定を求め提訴へ
2004年12月、くも膜下出血により自宅で死亡した元伊那北高校教諭・神田厚さんの遺族が20日、公務災害認定を求めて長野地方裁判所に提訴する。
当時3年生の担任として進路指導や教科指導、各生徒に対する個別指導などに追われていた神田さんは、帰宅後も深夜まで持ち帰った仕事をしていることがしばしばあったという。
04年12月、遺族は公務災害としての認定を地方公務員災害補償基金長野県支部に申請したが、同支部は「本人の職務に割り当てられた通常の職務」として公務外と認定。その後遺族は、認定を不服として県支部審査会に審査請求をしたが棄却され、再審査請求をした本部審査会でも県支部の決定が支持し、請求は棄却された。
遺族や関係者は昨年8月「故神田厚さんの公務災害認定を求める会」を発足。再審査請求の棄却を受けて、訴訟に踏み切ることを決めた。
当日は提訴後に、報告・学習会を伊那市の伊那振興公社2階で午後6時半から開く。 -
はら美術で加島祥造さんの墨彩画展
ベストセラーになった老子の日本語訳『タオ・老子』を手掛けた加島祥造さん=駒ヶ根市=の墨彩画展が19日から、伊那市旭町のはら美術で開かれている。心象風景を描いた墨彩画に、自身の詩を添えた文人画約50点が、訪れた人たちを魅了している。
信州大学などで英米文学を教えていた加島さん。50代から書を習い、墨彩画はその後に始めた。駒ヶ根市に移り住んだのは13年前。伊那谷の自然の中で老子の哲学を実践し、数々の作品を輩出している。今回は約20点の新作もそろえた。
作品には、加島さん自身の詩のほか、白居易などといった中国の漢文を分かり易い日本語訳にした詩が添えられており、素朴だが温かみのある言葉の数々が見る人の心を揺り動かす。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。29日まで。
また21日は、「加島祥造トークin伊那」と題したトーク会も行う予定で、加島さんが長年かけて現代詩訳してきた白楽天の「琵琶行」、蘇東坡の「前赤壁賦」を、柴川康子さんの朗読で発表する。第1部は午後3時半縲恁゚後4時15分、第2部は午後4時半縲恁゚後5時15分。会費2500円。定員50人で要予約。
申し込み・問い合わせははら美術(TEL74・0751)へ。 -
「日本・紬(つむぎ)サミット」駒ケ根で24日に
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと、全国の紬産地などで毎年開く「日本・紬織物サミット」の第7回大会が24日、駒ケ根市である。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬関係者ら100人以上が集まり、講演や事例報告のほか、全国の名産地の紬作品の品評会などがある。
23日は前夜祭で、紬ファッションショーなどがある。主催の伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「古くから養蚕が盛んな駒ケ根市でサミットが開催されることは素晴らしいこと」と話している。
駒ケ根シルクミュージアムも、サミットに合わせて第13回特別展「伝統の技と彩 紬 伝統的工芸織物展」を開いている。明治から現代に至る各地の紬約60点を展示している=写真。11月12日まで。
サミットの予定は次の通り(会場はアイ・パルいなん)。
◆23日「前夜祭」▽紬ファッションショー▽アトラクション(駒ケ根太鼓、豊年踊り、伊那節など)
◆24日「サミット」▽基調講演(1)さが美会長石田敏彦さん(2)テキスタイルデザイナー宮坂博文さん(3)駒ケ根シルクミュージアム名誉館長岩下嘉光さん▽事例報告(1)絹織物研究所志村明さん(2)宮坂製糸所代表宮坂照彦さん(3)養蚕農家代表浅井繁子さん▽出品作品グランプリ表彰▽サミット宣言 -
「食育の日」併せ合同庁舎食堂にサラダバー
伊那保健所は「食育の日」の19日、伊那市の県伊那合同庁舎食堂に地元産の野菜などを使ったサラダバーを設け、利用した庁舎内の職員らに、野菜の摂取による健康増進を呼びかけた。
「食生活改善普及月間」に併せた「野菜を食べようキャンペーン」の一環。「健康増進普及月間」の9月の実施に続いて2回目で、前回より倍の102人が利用した。
今回はトマトやキュウリ、ホウレンソウなど前回より多い13種類の野菜のほか、旬のキノコや果物もそろえた。1皿100円で販売し、利用者は皿に好きな分だけ盛った。
食堂には、野菜の栄養などを紹介した資料を展示し、食事バランスについてのチラシも配布。保健所では「これをきっかけに、野菜を摂取することの大切さや食生活改善に向けた意識が高まれば」と話していた。
前回の利用者にとったアンケート結果(回答者50人中45人)では、毎食野菜を食べている人は51%だった。 -
高遠高生が東京芸大学生に合唱指導受ける
伊那市高遠町で28日に開く伊沢修二先生記念音楽祭に出演する高遠高校の合唱部と芸術コース音楽専攻の生徒約30人が18日夕、来校した東京芸術大学指揮科4年の高井優希さんから合唱曲の指導を受けた。
本番は、公募で集まった地域住民でつくる合唱団とともにドヴォルジャーク作曲の「エイア・マーテル」を混声四部で披露する。
生徒たちは、高井さんから「除々に音程が下がってしまうから注意して」「緊張感を失わないように」と発声の強弱や音程などのアドバイスを受けながら熱心に練習。音楽担当の牛山真理子教諭は「教えてもらったことを残りの日数で消化して本番に生かしたい」と話した。
音楽祭は旧高遠町出身の伊沢修二が同大学前身の東京音楽学校初代校長だったことを縁に始まった。今年は第20回の節目で、新市として初めての開催。地元の高遠、高遠北の両小学校児童の音楽劇や中学生の合唱などのほか、同大学音楽部のオーケストラによる演奏がある。 -
箕輪消防署の唐沢隆浩消防副士長
救急救命士の薬剤投与技能認定伊那消防組合箕輪消防署の唐沢隆浩消防副士長(31)=沢=が、救急救命士による薬剤投与技能認定を受けた。県メディカルコントロール協議会が13日付で認定し、18日に認定証が届いた。伊那消防組合では高遠消防署員に次いで2人目。
06年4月、救急救命士法施行規則の改正による処置範囲の拡大に伴い、認定を受けた救急救命士が医師の指示の下でエピネフリン(強心剤)1種類の薬剤投与が可能になった。
唐沢さんは8月1日から1カ月間、第4期生全国200人の内の1人として福岡県北九州市の救急財団救急救命九州研修所に入校し、大学教授による講義や実技訓練、試験を受けた。授業後も班ごとに2、3時間の自主訓練を重ね、卒業試験に合格し修了証をもらった。
9月4日から5日間は、伊那中央病院で点滴ラインの準備から静脈路の確保、薬剤投与の50時間の実習をし、点滴は患者の承諾を得て行い、薬剤投与は伊那消防署からの救急搬送2件で実施した。
唐沢さんは01年10月に救急救命士の資格を取得し、05年8月に気管挿管技能認定を受けている。
これまで、病院到着後に薬剤投与で心臓が動き出すのを見て、「現場でもっと早くできれば」との思いがあった。認定を受け、「救急現場で生かせるよう今後も訓練し、現場で適切な処置をして1秒でも早く医療機関に搬送したい」と話した。
箕輪消防署の救急救命士は7人。福島朝雄署長は、「順次資格を取ってもらい、住民の命をぜひ守ってほしい」としている。 -
第9回南箕輪村社協まつり22日開催
第9回南箕輪村社協まつりは22日午前10時から午後2時まで、松寿荘と障害者生きがいセンター「ひまわりの家」で開く。多くの来場を呼びかけている。
松寿荘会場のイベントはオープニング、園芸コーナー、「きずな」バンド演奏、新設した特殊浴槽公開・見学随時(体験は午前10時半、11時半の2回)、カレーコーナー、おもちゃ作り、車いす体験、地区社協紹介、介護生活チェック、健康チェック、介護用品展示・販売、デイサービス利用者作品展示、チャリティバザー、身障協手作り作品販売、足浴体験、焼いも、綿あめ、ポップコーンなど。
ひまわりの家会場のイベントは手作り作品の展示・バザー、自主生産品販売、「ロンドロールながの」製品販売、農産物即売、手作り石鹸販売、ふれあい喫茶、味工房の販売、アンサンブルコーナー、切手・はがき販売、ひまわり号コーナーなど。 -
スポレク鳥取2006・ソフトテニス団体にペアで出場
第19回全国スポーツレクリエーション祭「スポレク鳥取2006」の年齢別ソフトテニス団体戦(21縲・4日、鳥取県米子市)に伊那市西春近の手塚廣子さん(63=伊那グレースクラブ)と辰野町羽場の中谷育子さん(52=辰野南部クラブ)が女子ペアで出場する。
団対は、45歳以上の男子ペアと女子ペア、55歳以上の混合ペアの3組で構成。6月24日に塩尻市であった、女子ペアの代表を決める県予選で優勝し、団対戦で全国大会に出場する権利を獲得した。
2人は上伊那の交流大会などを通じて知り合った・ス気の合う仲間・ス。これまでペアを組んで大会に出場したことはあったが、全国大会へ参加するのは初めてになるという。
大会は、代表47チームが予選リーグ、決勝リーグ、決勝トーナメントを展開。初日の予選リーグでは、京都府、鹿児島県代表と対戦することが決まっている。
手塚さんは「年齢に関係なくテニスを楽しんできたい」、中谷さんは「全国のいろいろな選手と対戦し、一つでも多く技術を吸収してきたい」と意気込みを語る。 -
宮田中で防犯訓練
宮田村の宮田中学校は19日、不審者侵入を想定した防犯訓練を行った。駒ケ根署員扮する不審者と、教職員が対峙(たいじ)。生徒たちは各教室でバリケードを設けて待機し、拘束後に安全な場所に避難した。
若草学級から侵入し、教諭の誘導で同学級の生徒はすぐに避難。火災報知器や校内放送で侵入者の存在を全校に知らせ、各学級はバリケードを設けた。
暴れる不審者に、応援に駆けつけた数人の教諭で対応。
さすまたと呼ばれるグッスや机、イスなどを手に持って犯人と距離を置き「冷静に」「武器を置きなさい」など繰り返し声もかけた。
何とか取り押さえたが、「本物の犯人だったらやられていた」と教諭たち。「訓練と分かっていても体が動かなかったが、昨年の教訓も生かした部分も出せた」とも話した。
訓練に参加した署員は「犯人に近づき過ぎ」などアドバイスした。
訓練終了後、生徒たちは護身術講習を受けた。 -
有害自販機問題
飯島町の有害自販機設置問題が1年がかりで完全に終結。町を挙げての住民反対運動と法的手段で成功したという▼2月の土地明け渡し仮処分命令以来、表だった動きは無かったが、設置業者と地主との契約書に「住民とのトラブル等で中途解約する場合は設置費用、撤去費用を地主が支払う」という一文があり、このまま業者が引き下がるとは思えなかった。案の定、損害賠償請求が出された伊那簡易裁判所は「契約は公序良俗に反し無効」と請求を棄却▼画期的な判決は県内各地の有害自販機の撤去を求める住民には朗報。撤去させると法外な賠償請求されるのではと二の足を踏んでいる地主にも勇気を与える。これを機会に県内の有害自販機撤去に弾みがつけばうれしい(大口記者)
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「花のある風景づくり」コンクール表彰式
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構、竹内昭文会長)は17日夜、役場で「第13回花のある風景づくりコンクール」の表彰式を行った=写真。町長賞の宮沢卓美さん(田切)をはじめ、地域・事業所・個人の各部門の金、銀、努力賞の9団体4人の栄誉をたたえ、賞状と副賞を贈った。
コンクールには個人の部4人、地域の部11団体、事業所の部2団体の合わせて17団体個人が参加。花の美観性や花壇の規模、生育状況、景観との調和などの5項目で審査した。
審査長の浜田安雄さんは「今年は7月は集中的に雨が降り、8月は猛暑が続き、花づくりには大変に苦労されたと思う。受賞花壇はいずれも、手入れが行き届いた見事な花壇で景観づくりに貢献していた」と講評した。
受賞者は次のみなさん(敬称略)
◇町長賞=宮沢卓美(南割)◇個人の部▽金賞=土村幸子(追引)▽銀賞=中村昇子(中町)、浜田住子(荒田)◇地域の部▽金賞=田切公民館▽銀賞=新屋敷耕地、北河原耕地隣組「山の神」▽努力賞=東町花愛好会、北河原耕地、本六老人会育成会、飯島中学校環境緑化委員会◇事業所の部▽金賞=飯島文化館▽銀賞=リゾートサービス岩田屋 -
建造物浸入、器物損壊で少年逮捕
伊那署は17日午後9時45分、建造物浸入、器物損壊の疑いで、伊那市内に住む土木作業員の少年(19)を現行犯逮捕した。
調べによると、少年は、同市内の病院に侵入し、窓ガラス1枚を割った疑い。当直勤務中の医師が取り押さえ、引き渡した。 -
小黒川渓谷上流で紅葉が見ごろ
伊那市の小黒川渓谷上流など標高1800縲・000メートル付近で、紅葉が見ごろを迎えた。
落葉樹が黄色や赤色に染まり、布を縫い合わせたパッチワークのよう。
秋晴れした青空に、山肌を覆った紅葉が映える。 -
【危険業務従事者叙勲】
瑞宝双光章(警察功労)原文雄さん(78)警察は住民の奉仕者。そういう活動を通じて表彰を受けたのは嬉しく、名誉なこと竏秩B
箕輪町出身。1945年、初任地となる長野市の大門町交番へ。その後、県内を中心に各地で務め、東京警察学校の刑事教官なども経験した。駒ヶ根署、岡谷署、松本署で副署長となり、1985年、豊科警察署長を最後に退職。刑事畑が長く、中野警察署の刑事課長時代には浅間山荘事件の被疑者の取り調べも担当した。
事実が明らかになっていても、なかなか自供しない容疑者に対しては、「どうしてなのだろう」と常に考えてきた。「調査は脅すものではなく人間性を取り戻させるもの。多くの被疑者が涙を流して反省する姿を見てきた」と当時を振り返る。
現在の一線で任務に励む後輩には「今は子どもの誘拐など、いろんな事件があって大変だが、地域の人と協力しながら、事件解決に全力を傾けてほしい」とエールを送る。
現在は箕輪町の実家で妻と二人暮し。 -
大芝高原まつり実行委員会反省会
南箕輪村の第21回大芝高原まつり実行委員会反省会は17日夜、南箕輪村民センターで開いた。初の土曜日開催はおおむねよい評価で、来年も土曜日開催で8月25日に開くことを決めた。
反省は▽新しく作った「大芝高原音頭Newヴァージョン」によりパレードの参加が800人を超え盛り上がった▽新たな信大生の参加がうれしく、盛り上がった-などがあり、雨のため翌日に延期した花火大会については、延期決定の方法や時間などの改善を求める意見があった。
花火大会の開催決定会議については、まつり本部に午後6時に関係者が参集して決める案を事務局が提案し、来年度からの実施を決定した。参集範囲は正副実行委員長、花火・消防・交通・ステージの各委員会代表者。天候の良し悪しに関わらず集まり、直前の天気予報によって判断し、延期の場合は高原内の放送や村の防災行政無線で告知する。
唐木一直実行委員長は、「花火が1日延びたが、両日とも大勢おいでいただき本当にありがたく思う。これからさらに盛り上げていかないといけない。反省を来年度への課題としていきたい」とあいさつした。大芝公園内の放送設備が老朽化してきていることについても触れ、「予算が許せば来年は放送設備を新しくしたい」とも話した。 -
箕輪町上古田運動場トイレ完成
箕輪町が老朽化に伴い新築工事を進めていた上古田運動場の公衆トイレが完成した。18日にしゅん工検査があり、同日から使用可能になった。
グラウンド周辺は箕輪西小学校、神社、公民館もあり地域住民が集う場で、グラウンドは冬期間もスケート場として開放するなど利用があるため、トイレを新築した。
木造平屋建て建築面積18・75平方メートル、延床面積12・90平方メートル。男子トイレは大便器(洋式)1、小便器2、女子トイレは大便器2(和式、洋式各1)。センサーライトを設置し、凍結防止対応もしている。
06年度コミュニティ助成事業(宝くじ助成金)で250万円の助成を受けた。設計者はエーアンドユー設計事務所、請負者は箕輪建設工業で請負額は約555万円。 -
南箕輪村田畑区防犯部が安全見守り
南箕輪村田畑区の防犯部は17日、独自の取り組みとして子どもの安全を守るため小学生の下校時間に合わせた見守り活動を始めた。
「地域の安全は地域で守ろう」と活動内容を検討し、まず子どもの安全を守る活動から取り組むことを決めた。区内31組の各防犯係が、村が配布した防犯パトロール用の蛍光色のベストを着用し、下校時間に地区内に立ったり散歩し、下校中の子どもに声をかけるなどして見守る。
活動は毎月第3火曜日。「大参加(第3火)しよう」と語呂合わせで日を決めた。
初回は、防犯係が犬の散歩をしながら通学路を歩いたり、家周辺を散歩。下校中の子どもに「気をつけて帰るんだよ」などと声をかけていた。 -
【記者室】新世代のクマ
「自然界の報道写真家」宮崎学さんがツキノワグマの本を新たに出版したので話を聞きにお宅に伺った。宮崎さんはクマ害について「今の対策は間違っている」と歯に衣着せず断言する▼「唐辛子スプレーを浴びせて放すおしおき放獣はね、憎しみを植えつけて人間を襲うきっかけをつくっているようなものだよ」竏秩B鈴やラジオの音でクマは近づいて来ない、というのも疑わしいと言う。「人間と同じで世代が代われば考えも変わる。新世代のクマは高速道路の騒音さえ平気だ」とバッサリ▼駒ケ根高原の一角にあるお宅を辞して外へ出た時は既に真っ暗。「その辺にクマが居るかもしれないから後ろに気をつけてね」との声に背筋が寒くなり、あわてて車に駆け込んだ。(白鳥記者)
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初心者向け手話講座
駒ケ根市のボランティア団体「駒ケ根手話サークル」(米澤恵美会長、29人)は16日夜、初心者を対象にした手話講座の第1回を同市の障害者センター高砂園で開いた。申し込んだ市内の男女8人が参加し、県聴覚障害者協会上伊那支部の講師の指導で手話の基礎を学んだ。
聴覚障害者である講師は言葉が話せないため、通訳を介して説明。参加者の名前を黒板に書かせて、それぞれを手話でどう表現するのかやって見せた=写真。参加者らは講師の手の形をまね、真剣な表情で何度も繰り返し練習していた。
講座は11月27日まで7回にわたって開かれる。 -
国体弓道優勝を市長に報告
10月に開かれた第61回国民体育大会「のじぎく兵庫国体」弓道少年女子(団体)近的競技で優勝した赤穂高校3年の池上智美さん(18)=駒ケ根市赤穂北割一区=が17日、同校の米山明廣校長、弓道部顧問の北原康伸教諭とともに駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に優勝を報告した=写真。池上さんは「入賞が目標だった。ここまでの成績が残せたのは皆さんの応援のおかげと感謝している」と笑顔で話した。中原市長は「まさに快挙。日ごろの練習は大変だったと思うが、青春時代に素晴らしい思い出を残した。これからの人生にこの経験を生かして大きく羽ばたいてほしい」と優勝をたたえた。
池上さんは同大会の遠的競技でも3位に入賞している。 -
赤穂小ロードレース大会
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は18、全校ロードレース大会を行った。1・2年生は約1・2キロ、3・4年生は約1・7キロ、5・6年生は約2・9キロのコースをそれぞれ懸命に走り、タイムと順位を競った。
澄み切った青空の下、まず5・6年生の女子がグラウンドに整列し、号砲とともに一斉にスタート。5分後、同男子もスタートを切った。児童らは足取りも軽くトラックを2周した後、列になってグラウンドから一般道へ飛び出した。
十数分後、早くも先頭の児童がゴールインし、後続の児童も次々にグラウンドに姿を現したが、多くはスタート時の余裕の表情とは打って変わって、息を切らした苦しそうな様子。ゴールラインを目前にした児童らは最後の気力を振り絞って懸命の力走を見せていた=写真。
校庭や沿道には保護者や近くの住民らが多数応援に出て「頑張れ」「もう少し」などと手をたたきながら児童を励ましていた。
大会は11日に開催予定だったが、雨天のため順延となっていた。