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高校生ファッションショー開催
南信地区の高校生や服飾専門学校生によるファッションショー「colorful snow(カラフル・スノー)」が4日、伊那市の生涯学習センターであった。高校生など多くの観客が駆けつけ、若い感性でデザインされたファッションの数々を楽しんだ=写真。
3年目となるファッションショーには今年、赤穂高校、上伊那農業高校、諏訪実業高校の高校生や、専門学校生の9人がデザイナーとして参加。作品発表に臨んだ。
モデルはそれぞれの友人、知人などで、ヘアメイクまですべてを自分たちで手掛けている。
テーマである「colorful snow(カラフル・スノー)」をイメージした個性豊かな作品をまとったモデルが続々と登場。仕切りにシャッターを切る観客の姿も見られた。
また、2着が変化していく「展開Show」は、新感覚で観客の目を楽しませていた。 -
『伊那路』50年・600号記念、公開歴史講演会
上伊那郷土研究会は3日、『伊那路』50年・600号発刊記念の公開歴史講演会を伊那市の生涯学習センターで開いた。国学院大学
の倉石忠彦教授を講師に迎え、『伊那路』の創刊に尽力し、日本民俗学会の最高栄誉である柳田国男賞などを受賞した故・向山雅重氏の民俗学について学んだ=写真。県立歴史館共催。
倉石さんは、共に携わった長野県史の編さんを通して学んだ向山氏の民俗学について講演。「有形文化だけでなく、そこにある生活にまで目を向け、それを一つの資料として地域の生活実態を体系的に把握しようと努めていた。会話を通して、話し相手が気付いていなかった事実まで話させてしまうような独特な調査だったと思う」と当時を振り返り、民俗学は、現在の生活を見つめ、その中からよりよい生活を見出す役割も担っていることを指摘した。
また、前上伊那郷土研究会長・竹入弘元さんなどによる講演もあり、箕輪町出身の放浪の石工・藤森吉弥の生涯について語られた。 -
みはらしファームで権兵衛トンネル開通1周年記念イベント開催
権兵衛トンネル開通1年となった4日、伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」は「開通1周年記念イベント」を開いた。地元客のほか、木曽方面から訪れた観光客などでにぎわい、踊りや地元の名物料理などを楽しんだ。
イベントは、権兵衛トンネル開通イベントの時のオープニングセレモニーでも演奏した伊那市西春近の「小出太鼓」の太鼓演奏と木曽節保存会の「木曽節」でスタート。
開通1周年を記念した宝投げやトンネル開通にちなんだゲームを開催したほか、地元野菜の販売やローメンやソースカツ丼など、伊那地域の名物料理屋台も並び、訪れた人を楽しませた。
また、トンネル伊那口では交通安全を祈念して木曽方面から来た普通自家用車限定500台を対象に茅の輪くぐりを実施。記念品を贈呈するとともに市内の観光施設への誘導も行った。 -
記者室
小学校低学年の頃は給食がなかった。昼になると「忘れました」と言って、校庭に飛び出していく友達が何人かいた。アルミの弁当のふたを取るとサツマイモが1つ、隠すように食べていた友も。昭和20年代終りの頃の話▼給食が始まり、パサパサコッペパンと脱脂粉乳、カロリー計算のみを優先した国籍不明の副食。内容は今の給食と比べ様もないが、皆が同じ物を食べられる幸せをしみじみと噛み締めた▼そんな時代に育ったから、昨今の給食費未納問題が理解できない。高級車に乗ったり、パチンコに行く金はあっても払わないという不心得者には厳しく対処を。一方、経済的理由で払えない家庭には十分に配慮し、子供達にとって、いつも楽しい給食である事を願う(大口国江)
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多彩な花色、咲き方で「はまる」面白さ
うつむき加減に咲く花はバラ(ローズ)というには余りにつつましく、そそと咲く風情はシャクヤク(和名寒シャクヤク)にも似ず、可れん。
耐寒性に優れた常緑宿根草で和風の庭にも洋風庭園にも合う。花の少ない冬から早春に咲き、5月まで楽しめる。
キンポウゲ科の多年草で、原産地はヨーロッパ、特にバルカン地方に多くの原種が見られる。
数種の原種同士の人為的交配により、オリエンタリス系が登場。以後、自然交雑や交配により、花色は白、桃、紅、黄色、緑から黒までと、無数の中間色がある。咲き方も一重から八重、セミダブル(アネモネ咲き)。花の模様も無地から、スポットのあるもの、固まってあるもの、編模様、覆輪と多彩。花色と花の模様、咲き方の組み合わせで花の種類は無限。1度栽培したら「はまる」面白さ。清楚な美しさに引かれ、5千鉢を育てる宮沢繁夫さん(飯島町鳥居原)、洋風庭園で百株余を咲かせる中城澄子さん(駒ケ根市北割1区)、地元産からメリクロンの最新品種までそろえるグリーンファーム(伊那市ますみケ原)で取材させていただいた(大口国江)
##(中見出し)
鑑賞期間が長く、自然交配で色々な花が出るのが魅力、宮沢繁夫さん
「花弁に見えるのは実はがくで、花弁は退化し、密腺となっている。がくは数カ月も散らないため、長く楽しめる」。
飯島町鳥居原の宮沢繁夫さんの140坪のハウスでは、純白から濃赤までオリエンタリス系のクリスマスローズ約5千鉢余が咲き始め、3、4個開いた鉢から、枯れ葉を取り、雑草を抜くなど、出荷作業に追われている。
宮沢さんは昨年末に出荷が終わるシクラメンの後作にと、10年前にオリエンタリス系を導入した。
11月初旬に自家採取の種を箱まき。翌年4月本葉2、3枚で9センチポットに移植。翌々年1月15センチの鉢に植え出荷する。3年がかりの時間の掛かる花だが「年末までは戸外で、シクラメンの出荷が終わった後、ハウスに取りこむ。燃料費も手間も余り掛からない」。耐寒性はあるが、夏の暑さに弱いとか。
「自然交配でいろいろな花が咲き、派手ではないが、魅力的な花。庭があれば、落葉樹の根元に植えておくと、大株になり、管理も楽」と話す。
##(中見出し)
オリエンタリス系や有茎種など百株余を育てる中城澄子さん
駒ケ根市北割の五十鈴神社近くで手づくりガーデン喫茶「プチ」を営む中城さんもクリスマスローズにはまっている1人。「高齢になって、手が掛かるバラが作れなくなったら、庭一面にクリスマスローズを植えたい」。
10数年前、庭を手作りした時に数株植えたた。繁殖力が旺盛で、日陰でもよく育ち、花弁が丸く、白から赤、緑、神秘的な黒まで色彩豊かなオリエンタリス系が早春から次々と咲く。
また、太い茎が50センチ以上伸び、緑色の小さな花が葉の上で群がって咲く有茎種(木立性)の「ファヌチス」も数株あり、雪の中でも元気、不思議な景色を作っている。
「ほかの花の邪魔にならず、ほっといても頑張っている。種が落ちてどんどん増える。花のない冬期間ずっと咲き続けている」とすっかり気に入っている。
##(中見だし)
花色豊富、咲き方も多彩、最新花も並ぶ、グリーンファーム
伊那市ますみケ丘の産直市場、グリーンファームでは、地元の農家が出荷したオリエンタリス系の多彩な花が並んでいる。白からピンク、濃い赤、グリーン系など様々な色、咲き方も一重やセミダブル、八重と多彩。
また、市場仕入れのメリクロンの最新花、真紅の「ペギーパラード」、オレンジ系の「テリックスミティーII」など大輪で鮮やかな花色の種類や、灰緑色の葉がシックな有茎種「アーグチフェリス」など珍しい種類も並び、目を楽しませてくれる。
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こぼれ話
クリスマスローズの名の由来はクリスマスの頃咲くバラのような花の意味、ノイガー(ニゲル)のように名前の通り、12月末ころ咲く原種もある。
古代ギリシャ時代には根は狂気を治す霊薬の1つと信じられ、花言葉は「私の不安を救いたまえ」。
また、「幼子イエスを祝福する花」とも呼ばれる。これは貧しい羊飼いの少女が、天使の助けで、雪の中に咲く、この花を摘み、神の子イエスに贈ったという伝説から。 -
納入業者に門戸拡大、宮田観光開発が経営合理化で公募入札実施へ
宮田観光ホテルなどを経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)は経営合理化策として、施設メンテナンスから物品まで全ての外部からの納入契約について、あらゆる業者が自由に参加できる公募型の入札を初めて実施する。今までは83社で構成する同社協力会だけが入札、納入の権利を得てきたが、門戸を広げることで経費削減を図り、開かれた会社としての改革推進につなげていく考えだ。
今までは協力会に加わらないと入札に参加できず、事実上、同社との取引きは困難だった。
今回の入札制度の改革は・ス特権・スの壁を取り外すことにもなるが、小田切英夫副社長は「協力会は今まで通り。しかし、内容を検討しながら、門戸を広げるなかで納入業者を決めたい」と話す。
地域に愛されるホテル運営などを目指していることもあり、特に地元業者の優先も考慮していく考えだ。
入札参加業者は20日まで受け付けており、対象となるのは、食材からリネン、ゴミ、クリーニング、燃料など同社が外部と取引きする全て。
同社幹部と各部門責任者、外部委員の「サポーター会」で選定委員会を構成し、納入額、サービス内容、供給の安定性などを総合的に審査して落札業者を決める。
入札の参加申し込みは業者名、住所、連絡先、取り扱い物品を記入の上、同ホテルへ郵送かFAX(83・2133)。詳しくは同ホテル総務課83・2134へ。 -
宮田村議会常任委員会「総務厚生」「産業文教」に再編、2委員会体制は維持
宮田村議会全員協議会は5日開き、所管職務量で不均衡があった2つの常任委員会を再編すると決めた。これまでの総務委員会を「総務厚生委員会」に変更し、総務課、住民福祉課の所管。産業建設委員会は「産業文教委員会」となり、産業建設課に加え新たに教育委員会を所管する。3月議会で条例改正し、4月から新体制となる。
村の行政改革に伴い、常任委員会も2004年に3から2委員会体制に移行。しかし、総務委員会に所管職務が集中する傾向にあり、不均衡の是正が以前から課題としてあがっていた。
昨年末の地方自治法の改正により、議員が「複数の常任委員会に所属」することも可能になったが、同村議会は従来通り、2委員会体制を維持し、複数所属は実施しないこともこの日の全協で確認した。 -
宮田村公民館スキー教室に64人、村スキークラブの指導で
宮田村公民館のスキー教室は3日、伊那市の伊那スキーリゾートで開いた。小学生を中心に64人が参加。村スキークラブ(唐木好昭代表)の会員12人が丁寧に指導し、技術向上を図った。
同教室は38回目で、毎年同クラブが全面的に協力。この日も子どもから中高年までの参加者相手に、6班に分けてレベルにあった指導を行なった。
初心者の班は、スキーをハの字に広げる「ボーゲン」の基礎技術を繰り返し練習。
「基本さえできれば、安全に楽しくゲレンデを滑ることができる。スキーを好きになってもらえれば」とクラブ員は熱心に指導していた。 -
東保育園でコマまわし大会
宮田村東保育園は5日、コマまわし大会を開いた。園児たちは年末年始から練習を続け、その成果を存分に発揮。勢い良く回り続ける光景もみられ、歓声がこだました。
園のクリスマス会で、サンタさんからプレゼントしてもらったコマ。年少は手回しゴマ、年中、年長はひもゴマで、園や家庭で楽しみつつ練習を積んできた。
大会は各年代、男女別で実施した。回り続ける長さを競いあったが、自分のコマが途中で止まってしまっても「まわれ、まわれ」と友だちに声援も。上位入賞者は表彰台にのぼり、会場全体で健闘をたたえあった。 -
宮田小で豆まき、園児も一緒に全校に福を
宮田村宮田小学校1年生は5日、全校各教室を隅々までまわって節分の豆まきを行なった。交流がある東保育園の年長園児も参加。「鬼は外、福は内」と元気に協力し、校内に福を招き入れた。
1年生が中心になって豆まきするのが同校の恒例。今年は36人の園児を招くことで、鬼と福の神の役を交互に担い、賑やかな歓声が全校に響き渡った。
授業中の各学級もまわり、上級生も一緒に豆まきに参加する姿も。福の神が鬼に落花生を投げて「今年も仲良く学校生活を送ろう」と気持ちを一つにした。 -
元気な歌で、東保育園節分
宮田村東保育園は2日、節分の行事を満喫。元気な歌声で福を招き入れ、豆まきで鬼たちを撃退した。
園児は手作りの鬼の面をかぶり、飯島千恵子園長から節分の由来などについても話しを聞いた。
給食にはイワシが出るなど、・ス食・スでも節分を実感。昔から続く風習にふれ、園内にも福いっぱいの子どもたちの笑顔があふれた。 -
「青い鳥」公演
駒ケ根市民と劇団昴による第12回共同公演「青い鳥」(演劇体験プログラム実行委員会主催)の一般公演が2日夜、駒ケ根市文化会館で開幕した。チルチルを演じる伊藤優佑君(飯島中学校2年)、ミチルの市岡一恵さん(赤穂中学校2年)の両主役をはじめ、出演者はそれぞれの役を見事に演じ、楽しいファンタジーの世界を舞台上に生き生きと紡ぎ出して見せた=写真。
「青い鳥」はベルギーの劇作家メーテルリンク原作の劇で、チルチルとミチルの兄妹がクリスマスイブに幸せの青い鳥を探す旅に出掛ける物語。会場を埋めた観衆はステージいっぱいに繰り広げられる夢の世界を存分に満喫していた。公演は4日にかけて計4回行われる。
小学生以下の希望者をスポンサーが無料で招待する「足ながおじさんチケット」システムも昨年に続いて実施した。05年の公演「アルプスの少女ハイジ」を団体で見た伊那市の小学生らが感想文を書いて送ってくれたことにヒントを得た主催者が、地域文化振興のために子どもたちを無料で招待しよう竏窒ニ06年の公演で初めて行ったもの。 -
温泉ウォーキング教室開講
南箕輪わくわくクラブ主催の温泉ウォーキング教室が3日、大芝の湯内ふれあいプラザで始まった。参加者は温泉のウォーキングコースで気持ちよく体を動かした。
冬季間の運動不足の解消と気分のリフレッシュのため開き4年目。参加者は30歳代から70歳代までの14人で、その内4人は昨年に引き続いての参加。わくわくクラブヘルスケア部の松崎由紀子副部長が指導した。
初回は、ストレッチで体をほぐし、ウォーミングアップの一環でエクササイズボールを使った軽い運動をしたあと、ウォーキングコースに入った。
水温33度の温泉の中で、まずはゆっくり歩き、皆で手をつないで沈んだり、伸び上がったりして体を慣らしてから、指導に沿って前進、横歩き、後退など水中で歩いた。
3月3日まで全5回の教室で、水中ウォーキングに加えて第2回はヨガ、第3回は健康トレーニング全般を外部講師を招いて指導を受ける。 -
【記者室】祝 プロ棋士内定
駒ケ根市出身の大沢健朗さん(20)が日本棋院の認定する囲碁のプロ棋士内定を決めた。今年の入段者は全国でわずか6人という超難関。少しばかりの努力で成し得ることではない▼プロ棋士を目標と定めたのは小学生の時だが、周囲に勧められたのではなく自らの意志だったというから驚く。小学校卒業と同時に名古屋に移り住み、日本棋院の院生として囲碁一筋に精進を重ねた末に少年の日の一途な夢を見事実力で勝ち取ったのだから、並外れた強固な意志を持っていなければとても到達できなかったことだろう▼プロといっても収入が保証されているわけではない。対局で一つ一つ勝っていかねば前途が開けないのだ。厳しい世界だが、今後の健闘を心から祈りたい。(白鳥文男)
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駒ケ根市の大法寺で節分厄除け
節分の3日、駒ケ根市赤穂北割一区の大法寺(藤塚義誠住職)で厄除けの法要と豆まきが行われた。300人を超える檀徒や一般の人たちが本堂に集まり、住職らが「南無妙法蓮華経竏秩vと唱える中、手を合わせて家内安全や健康長寿、交通安全、学業成就などを祈願した。
法要後、豆まきが行われた。中央に進み出た年男、年女らが「福は内」と威勢よく掛け声をかけながら豆やみかんなどを投げた=写真。集まった人たちはご利益にあずかろうと、夢中になって手を伸ばしたり身を乗り出したりして投げられる豆を拾っていた。 -
伝統的な手法で恒例の寒仕込み
飯島町のひかり味噌(本社・下諏訪町、林義博社長)の飯島グリーン工場で3日、恒例の寒仕込みがあった。製造担当者や若手社員ら約50人が、伝統的な手法による天然醸造味噌づくりに精を出した。
「匠の心」を受け継ぎ、みそづくりの知識と技術の習得を目的とした年1回の行事。
社員らは工場敷地内にある松尾大社分院に参拝した後、昔ながらのみそ玉づくりやみそ踏みをし、124トンを仕込んだ。
原料は北海道産大豆、宮城県産ササニシキ、室戸沖の海洋深層水から採取した「天海塩」を使用した。
この日仕込んだみそは、夏の土用まで自然発酵させ、別のタンクに移す「天地返し」の後、さら熟成させる。1部は本社工場の天然蔵に移して、熟成させて、販売する。熟成の度合いや性状の違いにより、「名匠」「匠」「慶」などのネーミングで贈答商品として出荷されるという。
大西邦男専務は「1年中で最も寒い寒の内は、空気中の雑菌が少なく、みそを仕込むのに適している。天然醸造は自然に任せて、1年掛けて、(温度を)ゆっくり上げて、ゆっくり下げて、熟成させ、香り高く、奥深い味わいになる」と話している。 -
節分厄よけ盛大に、
中川村葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)の節分会護摩祈とうが3日、同寺の本堂で盛大に行われた。上下伊那を中心に県内外から約300人の信徒が参拝、本堂に祭られた不動明王像に厄よけや無病息災、家内安全、諸願成就などを祈願した。
伊佐住職は願木に点火、赤々と燃え上がる護摩の火を前に「星供祈願文」を奏上、願主の名前を読み上げ、御加持(おかじ)を行い、集まった信徒や家族ひとり一人の身体健全、厄難消滅を祈願した。
祈とうに先立ち、伊佐住職は経文の1節「遠仁者陳道富久有智(仁に遠い者は道に疎く、智を有する者は久しく富む)」と書かれた掛け軸を披露し「この文が鬼は外、福は内のもとになっている」と節分の意義に触れた。
この後、信者らはお札やお守り、福豆、節分まんじゅうなどを受けた。
また、節分会に合わせ、隣接の宅幼老所かつらの利用者が新聞紙を何重にも張り、職員が顔を描いた、個性豊かな手作りだるまの開眼供養もした。 -
Aコープ豆まき
宮田村のAコープ宮田店は3日、節分恒例の豆まき大会を同店駐車場で開いた。豪華商品や半額券などが当たる福豆がまかれ、家族連れなど多くの人たちで賑わった。
今年は週末とも重なり、村内の保育園児を迎えた豆まきは中止。その分、福豆を増やして、サケやズワイガニをはじめ豪華商品300本ほどを用意した。
例年よりも多い250人ほどが会場に。「鬼は外、福は内」のかけ声とともに農協理事らが、商品があたる引換券を豆とともに天高くばらまいた。
さっそく豆をつかみ「卵や生活用品の半額券もあり、大助かり」と喜ぶ家族の姿も。子どもたちには福豆やスケッチブックのプレゼントがあった。 -
【権兵衛開通1年~その後の地域~(農産物交流)】
伊那地域の人にも木曽の赤カブを知ってもらおう竏秩B昨年11月、木曽の赤かぶの継承と特産品の開発に取り組む「木曽赤かぶネット」のメンバーは、「木曽の赤かぶフェアin伊那」を伊那市内で開いた。トンネルの開通に合わせた初の試みだった。PR販売で伊那地域の消費者と触れ合った赤かぶネット代表の西尾礼子さん(66)は「互いの地域にない農産品や特産品が行き来するようになればいいですね」と期待を込めた。
実際、権兵衛トンネルを通じた農産物交流はすでに始まっている。
トンネル開通以降、木曽から足を運ぶ消費者が増えた伊那市ますみヶ丘の農畜産物直売所「グリーンファーム産直市場」には、農産物を持ち込む木曽地域の生産者も増えている。現在、直売所の利用者登録をしている生産者は3人。しかし、キノコや山菜の時期には飛び込みで持ってくる人も多いという。
小林史麿代表は「今は農産物がない時期だが、カブの時期には、生産者が毎週カブを持って来ていた。『こんなものが売れるかと思って持ってきた農産物がみんな売れてしまった』と話す生産者もいる。今年はこういう人がもっと増えると思う」と語る。
店頭には、木曽の特産品である赤かぶの漬物やすんき漬けも置いているが、売れ行きは上々だという。
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一方、上伊那の生産者にとっても、木曽地域は地元農産物をPRする新天地となり得る。
基本的に農地の少ない木曽地域では、一人当たりの耕作規模も小さく、出荷のために農産物を生産している農家が少ない。主要品目はハクサイ、スイートコーン、インゲンなどに限られているが、地場消費に充てる程度の農産物を生産する地元農家が多く、こうした生産者が農産物を販売する手段として直売所活動が活発化。ウメ、ブルーベリー、リンゴ、花きなど、さまざまな農産物が直売所を通じて販売されている。しかし、こうした農産物は絶対量が少ないのが実情。
木曽農林振興事務所の職員は「果樹関係については、一部で生産している人もいるがほとんどが贈答用。昨年は三岳の直売所が下伊那の果樹生産者と提携して果物を販売した経緯もある。こちらの地域で弱い果樹関係や、生産されていない品種の花などは、上伊那から持ってきても販売の余地があるのでは」と語る。
しかし、木曽町の「道の駅三岳」の農産物直売所を利用する生産者の一人、田上勘一さんは、木曽地域の直売所事情を踏まえて次のように話す。「農産物交流についてはぜひやってみたいという思いもある。しかし、その場合は流通コストに見合うような売上が必要。時期にはわざわざ名古屋方面などから足を運んでくれるお客さんもいるが、時期外れが問題」
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そんな中、上伊那農業協同組合(JA上伊那)は、今年から本格的に農産物出荷を始めようとしている。
トンネル開通以降、JA上伊那は果樹や花などを木曽福島町にある「Aコープきそ店」などで試験的に販売してきた。木曽農業協同組合(JA木曽)が企画した地元イベントでは、上伊那の特産品として売り出している「すずらんのむヨーグルト」の試飲会を実施。あっという間に売り切れて好評だったという。
JAでも互いの地域にない農産物に関してはニーズがあると見込んでおり、地域間連携で農畜産物をやりとりしていこうとしている。
現在、Aコープきそ店は、別の地域で生産しているヨーグルトを販売しているが、今後はJA上伊那のヨーグルトに切り替える予定だという。 -
寒中トレーニングに熱気
伊那市体育協会ソフトボール部(伊藤易明部長)の冬季技術講習会が1日夜、同市中央区の伊那公園内屋内運動場で始まった。3月29日までの計9回の日程で市内の愛好者らがそれぞれのシーズン開幕に向け、寒中トレーニングに励んでいる。
本年で4年目を迎える同講習会は、技術の向上を図りながら、冬場に体力をつける目的。初日は、同部活に所属する中学女子生徒から60歳以上のシニアリーグでプレーする男性までの約40人が、寒さに負けず、熱気を発しながら練習に取り組んだ。
キャッチボール、ノック守備、ティーバッティングなどの基本技術を中心に、体協のメンバー約10人が指導した。伊那中1年の島貫咲雅さん(13)は「この期間中に覚えたい」と、左投手へ転向するため熱心に慣れないフォームでキャッチボールを続けていた。
参加費は無料(希望者は保険料一人千円)。毎週木曜日、午後7時縲・時。問い合わせは、唐沢稔さん(TEL78・1250)、沖村博さん(74・9572)、伊藤易明さん(72・5346)へ。
バッティングフォームを学ぶ参加者ら -
木曽観光連盟・スキー場への誘客キャンペーン
木曽観光連盟は3、4日、伊那市日影のベルシャイン伊那店1階広場で、冬季観光の柱である同地区のスキー場への誘客を目的としたインフォメーションコーナーを設置している。
権兵衛トンネル開通1周年記念企画で、伊那谷側では開通後初めてとなるスキー場のキャンペーン。木曽谷の5スキー場の共通一日リフト券や特産物を景品とした抽選会を主に、各スキー場のパンフレット配布などでPRしている。
同連盟の原隆事務局長は「開通後、1年間通して観光施設への入り込みは増えたが、一過性で終わらせないようにしたい。そのためにこういったPRを一つの方法として、木曽谷、伊那谷の人々が互いの土地のことをもっと知る必要がある」と話している。
景品抽選会などで木曽谷のスキー場への誘客を図る -
宮田小スキー教室
宮田村宮田小学校高学年のスキー教室は2日、駒ケ根高原スキー場で開いた。初心者から上級者まで、レベルにあわせて受講。上達しようと繰り返し滑り、シュプールを描いた。
4縲・年の324人が参加。10人前後で班をつくり、インストラクターの指導でレベルアップを図った。
初心者の班は歩き方、方向転換から徐々に雪に慣れ、ボーゲンで速度の緩急をつけられるまでに上達。午後にはリフトに乗って、スキーの醍醐味を満喫した。 -
うぶ声講座、母子と交流
妊娠中の夫婦が出産や子育てに備え一緒に学ぶ宮田村の「うぶ声講座」は30日、7カ月の育児相談に参加していた母子と交流。赤ちゃんと接し、先輩の母親たちから育児などのアドバイスを受けた。
抱かせてもらったり、あやしたり。生まれてくる我が子の姿を重ねながら交流を深めた。
育児について熱心に話しを聞く姿も。母親としての自覚も高めていた。 -
宮田村の保育園でも節分・ス鬼退治
宮田村の3保育園は2日、節分行事を楽しんだ。突然の鬼の登場に、園児たちは力あわせて豆まき。「鬼は外、福は内」と見事に退治した。
中央保育園には「おこりんぼう鬼」「泣き虫鬼」「好き嫌い鬼」が現れ、子どもたちの心をチクリ。「仲間にならないか」と呼びかけた。
しかし、そんな甘い誘いには乗らず、新聞紙を丸めてつくった・ス豆・スで鬼退治。鬼たちは「たまらん、たまらん」と去っていった。 -
箕輪町警部交番連絡協議会報告会
箕輪町警部交番連絡協議会(小林紀玄会長)はこのほど、交番近況報告会を町内で開き、倉田千明交番所長から06年の箕輪町の治安情勢を聞いた。
犯罪発生状況は、刑法犯の届出件数202件。05年と比べ80件減少した。器物損壊、万引き、詐欺、自販機荒らしなどは減少し、車上狙い、自転車盗、空き巣・忍び込み、部品狙いは増加した。地域別発生状況は、松島83件、沢39件、木下30件など中心部は多いが、昨年よりは減少。中心部から少し離れた地域でわずかだが増加した。「車上狙いや車の部品狙いが多いので、特に注意してほしい」と話した。
交通事故発生状況は、人身事故が126件で05年と同数。死者は05年は0だったが06年は3人。負傷者は9人増えて167人。物損事故は573件で1件増加した。
伊那署管内は人身事故が88件、物損事故が123件それぞれ減少したが、町は減少率が低かった。「交差点の出合い頭の事故が多い。広域農道や春日街道に出るときはしっかり停止し、安全確認してほしい」と注意を呼びかけた。 -
【日本語講師 唐澤隆子さん】
日本に住む外国人に日本語を教える講師として伊那市と駒ケ根市の教室で教えている。
子育てが一段落した10年ほど前に友人に誘われ、当時住んでいた茨城県日立市のボランティア・グループに参加。外国人に日本語を教える活動を始めた。
「ずっと専業主婦で人にものを教えた経験など全然なかったが、普段話している日本語を教えるんだから簡単竏窒ニ軽く考えていた。私たちも外国に行く前に日常会話を少し勉強するから、そんなことを教えればいいのだと思っていたが、始めてみたらそうじゃなかった」
集まった外国人らの国籍はフィリピン、インドネシアのほか欧米などだったが、彼らは最低限の日常会話の能力を求めていたのではなく、日本語を理解した上できちんと話せるようになりたいと考えていた。そのため、当時できたばかりで体系的な日本語の教え方を知らず、手探りで活動していたグループのメンバーは数回の講座でたちまち教えることがなくなってしまった。言葉を単に羅列するだけの講座は方向性を失い、行き詰まった。
「これではいけない。せっかく熱意を持って来てくれている外国人に対しても失礼だ」と考え、日本語教師養成のために文化庁が支援する日本語教育能力検定試験の合格を目指して通信教育を受け始めた。試験は文法はもちろん、言語学や、子音や母音の分類をする音声学などから幅広く出題されるため、かなりの知識がなければ合格はおぼつかない。合格率は約20%の狭き門だったが、努力が実を結び、96年に一発合格を果たした。
日本語教師の人材不足から「試験に受かったらすぐに来てくれ」と言われていた日立市の日本語学校「茨城国際学院」に職を得て、本格的な日本語教師としての生活が始まった。ボランティアの講座と違い、学校に通う学生は日本の大学入試や日本語能力試験1級などの目標を持って勉強しようとしている高校卒や大学生などの留学生が中心だった。
「彼らは日本人と同等以上の語学能力を求めていた。文法に従って教えなければ上達は望めない。例えば『私の本』などという場合の『の』には『所有』『所属』『縲恊サの』など、たくさんの意味がある。私たちは母国語だから無意識に話しているが、外国人にとってはまず意味を理解することが重要。言葉を教えるというのは、日本語が話せれば誰でもできるというほど簡単なことではない」
東大をはじめとする国立大や難関私立大に合格者を多数送り出した。要請を受けて中国の大学に半年間外籍教師として派遣されるなど活躍したが、夫の定年退職を機に夫のふるさと駒ケ根市に移り住んだ。
◇ ◇
「懸命に教えてもうまく分かってもらえない時もある。そんな時は、もっと良い教え方があるんじゃないか竏窒ニ悩むこともあるが、教えることはとても面白いし、やりがいがある。教えたことを理解し、話せるようになってくれるとすごくうれしい。どの生徒もみんな本当にかわいい教え子です」
(白鳥文男) -
箕輪町議選
現職の唐沢荘介氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の唐沢荘介氏(65)=会社役員、上古田=が1日、3選を目指し出馬を表明した。
唐沢氏は、「2期の実績、経験を生かしたい。8年間で勉強させてもらったので、行政にしっかり携わっていきたい」とする。区の総会、区内の各常会、地区の拡大委員会などを通じて立候補の承認を得たという。
「行財政改革の推進」を掲げ、公約に▼官民協働で福祉のまちづくり▼ずくとアイデアで協働のまちづくり▼安全、安心のまちづくり(防災強化)▼子育て支援と高齢者対策-を挙げている。 -
伊那谷炭々隊が炭材づくり
地域の森の健康を願い、森林整備や間伐材の有効利用などに取り組む特定非営利活動法人森の座はこのほど、間伐材の有効利用の一環「伊那谷炭々隊(いなだにすみずみたい)」活動で、南箕輪村内の森で間伐をして炭材づくりをした。
森の座は05年11月発足。会員は県内外の13人。
長野県コモンズ支援金事業として「伊那谷炭々隊」活動を始めた。伊那谷の森林整備で出た間伐材の有効利用を目的に、山の手入れが進むことを目指している。
支援金で炭材を割ることができる薪割り機を購入。地域で間伐材の有効利用を目的に炭窯を作って活動する仲間とネットワークを組み、その炭窯に森の座が間伐材を持ち込み、炭に焼いてもらっている。
作業には会員、一般合わせて6人が参加。炭窯に詰める一回分の炭材を作った。
森の座では、「炭を非常時の燃料や床下の除湿剤など日常的に使うことで地域の森を感じることができる」とし、今後、地域産の炭を地域産の間伐剤を利用した箱に入れて販売するという。 -
赤穂南小社会見学
駒ケ根市の赤穂南小学校3年生約90人は1日、社会見学で市内の駒ケ根警察署と伊南行政組合消防本部北消防署を訪れた。警察署でパトカーの前に案内された児童らは「すごい」「かっこいい」と口々に言いながら、目を輝かせて運転席をのぞきこんだり「スピードはどれくらい出るんですか」などと警察官に質問したりしていた=写真。
総務課の土橋豊係長は警察官の仕事について「駒ケ根警察署の警察官は交番や駐在所も含めて全部で60人。事件があれば夜中でも出動します」などと説明。児童らは持参したノートにメモしながら真剣な表情で聞いていた。不審者対策を扱った防犯ビデオも視聴し、知らない人から声を掛けられた時の対応方法などを学んだ。
警察署見学に先立って児童らは北消防署を訪れ、消防車や救急車の役割などについて署員の説明を受けて人命を守る仕事の大切さについて理解を深めた。 -
プロ棋士誕生へ
日本棋院が認定する囲碁のプロ棋士に駒ケ根市梨の木出身の大沢健朗さん(20)=名古屋市東区=が内定した。同院の07年度入段者(4月1日付)は全国でわずか6人。超難関の突破に関係者は喜びにわいている。
大沢さんは所属する日本棋院中部総本部でプロを目指す院生の成績上位者同士が昨年8月から今年1月22日にかけて戦った総当りリーグ戦で25勝3敗の1位を獲得し、プロ棋士の座を勝ち取った。両親への報告に郷里を訪れた大沢さんは「プロとしての戦いがこれから始まる。これまでにも増して厳しい世界だから喜んでばかりはいられない。取りあえずは1勝が目標だが、勝つためにさらに実力をつけていきたい」と4月のプロデビュー戦に向けて意欲を燃やしている。
大沢さんは小学4年生の時に囲碁を始めた。現中川村教育長の北村俊郎さんらに指導を受けるうち、駒ケ根市中沢出身のプロ棋士下島陽平さんにあこがれてプロになろうと固く決意。日本棋院中部総本部の院生試験に合格し、小学校卒業と同時に名古屋市に移り住んで囲碁一筋に精進を重ねてきた。