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新たな部長に小田切さん、商工会青年部が次期役員承認
宮田村商工会青年部は10日夜に臨時総会を開き、次期役員を選任して全会一致で承認した。新たな部長は小田切等さん、副部長に花井祐治さん、吉沢賢治さんで任期は4月1日から2年間。地域の活力源として多彩な活動を展開する部の伝統を受け継ぐ。
同青年部の地域貢献はめざましく、昨年からは村民参加型で名物丼の開発にも着手。さらにふるさとCM大賞入賞、よさこいソーランなど、村の活性化につなげている。
小田切さんは「部員の気持ちを活動に反映させ、まとまりを持って活動していく」と抱負。
退任する前林裕一部長は「青年部には多方面から注目と期待が寄せられているが、一丸となり切磋たく磨した結果。全員が頑張って行動することが大切」とエールを送った。
新役員は次の皆さん。カッコないは企業名。
▽部長=小田切等(長野ユーシン)▽副部長=花井祐治(花井木工)吉沢賢治(吉沢水道設備)▽常任委員=増田博(マスダ)清水邦浩(千代田)白鳥直人(白鳥石材)岡貴之(カミイナ)太田豪敏(レストハウスおおた)間瀬令理(間瀬製作所)初崎哲也(初崎製作所)春日政信(富寿司)宮澤剛一(和工機)清水光吉(宮田アルマイト工業)小田切豊(加藤電器)塩沢太一郎(中央塗装)三浦信之(信榮建築工房)馬場誠(理容アルプス)春日孝昭(RASTADESIGN)▽監査委員=下浦茂則(寿司吉)池上真悟(明栄)▽直前部長=前林裕一(小一商店) -
4公園の日常管理を地区に移管へ
宮田村教育委員会は、村立の13公園のうち町2区のひまわり公園など4カ所について、新年度から日常管理を区や地区に移管しようと計画している。協働の観点から地域の協力で経費削減などに努めたい方針。年間30万円の委託料を支払い中越区に管理を委託していたリバーランド天竜公園については、委託料を全廃し、ボランティアによる管理形態に変更する考えだ。
日常管理を区や地区に移そうと予定しているのは他に、どんぐり公園(中越区、町一区)、ほのぼのパーク(町三区)、せせらぎ公園(河原町)。
トイレや遊具などの施設管理は従来通り村が行なうが、草刈りなどの日常的な管理を任せていきたい考え。
委託料などは支払わないが、消耗品や資材などを管理団体に提供する。
リバーサイド天竜公園については、ゼロ予算事業を適用。
定期的な点検は村が行なうが、ボランティアにより月1回程度の草刈りを行なう。トイレの常設もやめ、春から秋のみの仮設にする。
村の本年度の公園管理費は590万円。管理の見直しにより、中越区への委託料も含め削減効果は50万円弱ほどを見込む。
村教委は10日の区長会で概要説明し協力を求めた。 -
野鳥のエサ台、積もった雪をみんなでどかして
校内2カ所にエサ台を設置して、野鳥観察に取り組む宮田村の宮田小学校1年2組。10日に3学期の始業式を迎えて元気に登校したが、冬休み中の大雪がもたらした異変に気付いた。
児童の目に飛び込んできたのは、エサ台に積もった大量の雪。これでは鳥たちが寄り集まれないと、さっそく、シャベルなどを持ち出してエサ台の元へ走った。
寒くても子どもたちは元気一杯。雪をきれいに取り除く児童もいれば、縁の下で支柱を支える姿も。誰かに指図されるわけでもなく、個人ができることを考えながら協力して作業した。
「鳥さんはまた来てくれるかな」。祈りながら、パンやリンゴ、ミカンなど新たなエサを置いた。 -
小中学校長が子どもの安全見守り協力要請
宮田村の宮田小、中学校は10日、児童、生徒の安全を地域全体で見守ってほしいと、各区長に協力要請した。
野溝和人小学校長、新津吉明中学校長がこの日あった区長会に出席。
「地域の見守る目が犯罪防止につながる。児童生徒への声かけ、不審者情報の提供など協力を」と呼びかけた。
村内では住民有志が参加する「子どもの安全見守り隊」などが精力的に、登下校時間帯などに地域を巡回。子どもを見守る意識が高まってきている。 -
延寿院で安全祈願祭
中川村商工会(宮下進会長)は10日、葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)で安全祈願祭を開いた。
安全意識の高揚と従業員の無事故、企業の繁栄、商売繁盛を願うもので、会員事業所から34人が参加した。
会員は不動堂に座り、伊佐住職の鳴らす太鼓に合わせ、不動明王像に合掌し、役員が焼香した。
この後、伊佐住職は願木に点火、赤々と燃え上がる護摩の火を前に「祈願文」を奏上、願主と願意を読み上げ、「商売繁盛」「工事安全」「交通安全」などを祈願した。 -
小学校のスキー・スノボ教室始まる 富小一番乗り
伊那市の富県小学校の3竏・年生(98人)を対象としたスキー・スノーボード教室が11日、同市西春近の中央道伊那スキーリゾートであった。児童たちは晴天の中、笑い声を響かせながらシュプールを繰り返し描きながら楽しんだ。
市内の小学校の中で今シーズン、最も早く教室を開いた。3・4年生は全員がスキーを、5・6年生はスキーと4年前から取り入れたスノーボードのいずれかを選んで技術の取得を目指した。
教室は、個々の能力に応じて12グループに分かれ、同スキー場のインストラクターが指導。初心者はブーツの履き方、スキー板をハの字にして滑る「プルークボーゲン」などを学んだ。
半日も立つと全員がリフトに乗って、約1キロのゲレンデを滑り下りるほど上達。児童らは、何度も転び雪の感触を味わいながら思い思いに滑降を満喫した。 -
「伊那スキークラブ」会員を募集
伊那市を中心としたスキー・スノーボード愛好者でつくる「伊那スキークラブ」(田口正彦会長、220人)は、クラブ員を募集している。10日夜、同市西春近の中央道伊那スキーリゾートで始まった、クラブ員対象の技術研修会への参加も呼び掛けている。
本年で53年目を迎える伝統あるスキークラブ。クラブ員は、中学生や定年退職した70歳代の高齢者など幅広い世代の愛好者でつくる。技術向上のみならず、仲間作りを目的にクラブ員を幅広く募集。技術研修会への体験参加(無料)も受け付けている。
技術研修会は年間行事の一環で、3月7日までの計8回を予定。技術検定の資格取得や各種大会へ出場を目指す人、初心者などを対象としている。スキー、スノーボードの滑走技術の習得のため、メンバーの中の指導有資格者らを講師に、レベル別のグループをつくり夜間、講習会を開いている。
クラブの年会費は4千円、入会金は3千円。入会すると、各連盟主催の大会へ出場できるという。田口会長は「昔、スキーをやっていた団塊世代の人たちが退職後の趣味として、また始めてみるのもいいと思う」と話している。
10日夜、中央道伊那スキーリゾートで始まったクラブ員の技術研修会 -
第21回伊那消防組合職員意見発表会
第21回伊那消防組合職員意見発表会は11日、箕輪町文化センターであり、同組合管内の4消防署から7人が出場し、日ごろの消防、救助活動などを題材に肌で感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の荻原大輔消防士(25)が「
OVER THE BORDER縲恪窓ォを越えて縲怐vと題した意見発表で最優秀賞を獲得。優秀賞は、伊那消防署の下倉剛雄消防士(25)、高遠消防署の伊藤政史消防副士長(32)が選ばれた。
入署して2年目の荻原消防士は、昨年の7月豪雨災害で体験した、管轄に縛られた活動のもどかしさを訴えた。「各消防本部、市町村で複雑な事情があると思うが新人の私だからこそ素朴に持つ疑問。すぐそばで困っている人がいれば手を貸してあげたい」とした。
現在、国、県が進めている消防の広域化を図れば、管轄を越えて活動ができる竏窒ニ制度改正を熱望。「東海地震では伊那谷に被害が出ると予想される今だからこそ、私は提案したい。救う命に国境はないと確信している」と強調した。
最優秀賞者の荻原消防士は、県内の14消防本部の代表者が集まる県消防職員意見発表会(2月8日、伊那市)に出場。「初めての出場となるが自分の意見を大きな声で伝えたい」と意気込みを語った。 -
春を告げる素朴な花、プリムラ
ラテン語で「最初の」という意味を持つプリムラ、ほかの花に先駆けて春一番に咲く「報春花」、プリムラ属は北半球を中心に500種類以上が自生し、様々な園芸種が作出されている。今回は最もポピュラーなイギリス生まれのポリアンサ、中国原産のマラコイデス、オプコニカについて、伊那市東春近の導楽園の酒井富貴社長と、伊那種苗園の酒井信社長にお聞きした(大口国江)。
##(中見出し)
ジュリアン、ポリアンサを37万鉢栽培する導楽園、育種にも意欲的
伊那市東春近の天竜河畔に白く輝く7連棟のガラス温室、11棟のビニールハウスが続く。ジュリアン30万鉢をはじめ、バラ咲き、蛇の目咲きなどポリアン系37万鉢を栽培する。早生系のジュリアン、ポリアンサの出荷がほぼ終り、新春から中輪系バラ咲きや、蛇の目咲きの新品種ジュエリーオブクイーンの出荷が始まった。
同園のプリムラ栽培歴は長い、先代、酒井幸保さん(現社長の夫)の時から、すでに30年余。自家採りの種を5月下旬縲・月にプラグにまく。種は好光性のため、覆土しない。1週間位で発芽する。7月中旬、本葉2、3枚で6センチポットに移植。11月中旬から小輪で耐寒性に優れたジュリアンがポッとひとつ、続いて、ポッポッと咲き、やがて何万鉢もワッと咲く。花が4、5輪咲いた鉢から、名古屋や関東方面に出荷する。12月になると、大輪のポリアンサも咲き出す。
出荷作業は枯れ葉や花を取り、形を整え、ジュリアンは1ケースに24個、パッと目立つ黄色を中心に、ピンク、赤、紫と色をそろえ、彩りよく並べる。中・大輪系は1ケース20鉢を並べる。
出荷作業が1段落すると、種採り作業に移る。プリムラは自家交配しない。雌しべが高いところにあり、雄しべが低いところにある。遠すぎて実を結ばない可哀想な花。そこで人工受粉し、様々な花を作出する。「気に入った花やきれいな花を選び、他の株の花粉をつけて、交配し育種している」。
黄色に赤の縁取りのある花を先代の幸保さんの「幸」と現社長の富貴さんの「貴」を組み合わせて名付けた「幸貴」。ピンクからオレンジと色の変化が楽しめる「暁」の2種類を育種し、品種登録出願中である。
3代目を継ぐ大さんも育種に熱心で、突然変異の中から花弁が細く、日本桜草の雰囲気を持つ花や、筒咲き、絞り咲きなど、特徴ある花を選び、だれも見たことにない新しい花づくりをしている。大さんが作出した新品種もまもなくデビューする。
##(中見だし)
苗生産とマラコイデス、オプコニカを栽培する伊那種苗園
広域農道沿いに広がる東春近木裏原に、一風変わった角型ハウスの一群がある。標高が高く、夏涼しい同園は、プリムラの苗栽培の適地で、暖地からの委託で50万本生産する。鉢花で出荷するのはジュリアン2万鉢、マラコイデス3万鉢、オプコニカ2千鉢と少ない。
マラコイディス
小さな花を密集させる繊細な姿が愛される。自家採りの種を6月に蒔き、12月から咲き始め、1月から出荷が始まった。ピンクの濃淡を中心に、白、赤、紫と多彩。縁取りのある「蛇の目」も各色そろう。
ボリウムを普通のマラコイデスの5分の1以下と、コンパクトにした「ポシェット」もある。従来はピンクの濃淡の2種類しか無かったが、同園で、マラコイデスの中から、かちっとまとまったものを選別し、赤、紫、蛇の目など5種類を作出した。「場所を取らず、どこにも置ける小ささ、かわいらしさで人気がある。マラコイデスは過湿にすると、灰色カビ病が発生する。鉢土が乾いたら、たっぷり水をやるといい。5月頃まで楽しめる」。
オプコニカ
葉裏の毛に「プリミン」という毒素を分泌する品種もあり、かぶれる人もいるから注意が必要。白から濃紫、または真紅にと、鮮やかな花色の変化、6カ月も咲き続け寿命の長さから、根強いファンもいる。「直接触らず、手袋をはめて作業をするといい」とか。
このほか、くすんだ葉色、シックで可れんな花「シネンシス」もプリムラの仲間、これから咲き始める。 -
駒ケ根市内4小学校で始業式
駒ケ根市内の5小学校のうち東伊那小を除く4小学校で10日、3学期の始業式が一斉に行われた。赤穂小学校(高野普校長)では1、3、5年生の代表児童らが全校児童を前に3学期に向けての決意を発表するなどして、気持ちも新たに新学期のスタートを切った。
5年生は年明けらしく、毛筆で書いた「けじめをつける」「発言をする」「やさしい心」などの作品を1人ずつ示しながら、3学期に懸ける目標や決意をそれぞれ発表した=写真。
高野校長は児童らに「学期の始まりに当たって自分で掲げた目標を実現し、修業式にはみんなが金メダルをもらえるよう頑張ってほしい」と呼び掛けた。
東伊那小学校は11日に始業式を開く。 -
110番の日にチラシ配布
警察庁が定めた「110番の日」の10日、駒ケ根署員と伊南防犯連合会女性部員は駒ケ根市のJR駒ケ根駅前で110番通報のポイントを書いたチラシを通勤、通学中の市民らに配布した=写真。
チラシには「110番は事件・事故の緊急電話です」とした上で「110番通報の6つのポイント」として(1)何があったか(2)どこであったか(3)いつあったか(4)犯人は(5)今どうなっているか(6)あなたの住所、名前、電話番号など竏窒ェ挙げられている。
昨年1年間の110番通報の件数は県下で約10万2600件、駒ケ根署管内で約1200件。このうち事件・事故に関係ないものが約20%あった。 -
警察犬嘱託
警察犬として働く2頭の犬への嘱託書交付式が10日、駒ケ根警察署で行われた。昨年に続いて嘱託を受けたのは共にジャーマン・シェパードのペガ・フォン・トーキョウシゲル号(7歳、メス)とフローレンス・フォン・ミナトツネイシ号(5歳、メス)。ペガ号を連れて警察署を訪れた飼い主で警察犬指導手の田中京子さん=駒ケ根市下平=が県警本部長名の嘱託書を山本修作署長から受け取った=写真。嘱託期間は12月31日までの1年間で、1年ごとに更新される。田中さんは「2頭は少し神経質だが、しっかりした犬。頑張って捜査の役に立ってほしい」と話している。ペガ号は行方不明者の捜索などに昨年1年間で5回出動しているという。
警察犬は現在県下で28頭。県警が毎年行う嘱託警察犬審査会を経て嘱託を受け、警戒業務や足跡追求などに活躍している。 -
箕輪町で人権擁護委員新任2人に委嘱伝達
箕輪町で10日、人権擁護委員の新任2人に法務大臣の委嘱の伝達があった。新委員の赤羽武彦さん(63)=沢、唐沢滋雄さん(60)=松島=に、平沢豊満町長が委嘱状を手渡した。併せて退任者への感謝状贈呈もあった。
赤羽さんは「間口の広い仕事。出来る限り頑張っていきたい」。唐沢さんは「分館役員を長く務めた経験を生かし少しでも相談に乗れればと思う」と、それぞれ抱負を語った。
退任者は有賀晶子さん(2期6年)、青沼久雄さん(1期3年)。長野地方法務局伊那支局の午房秀雄支局長が感謝状を手渡した。
平沢町長は、「世の中が複雑に多様化し、社会がものすごいスピードで変動している。予期せぬ問題が出てくる。皆さんのお力で住民との接点を取ってもらい、プライバシーを守りながら解決できることはしてもらい、スクラムを組んでやるところはやるなど、ぜひよろしくお願いしたい」とあいさつ。退任者には「今後も経験を生かし町民の後ろ盾になって」と話した。
午房支局長は「どこの範ちゅうにも入らないことが人権擁護委員に相談にくる。多方面の相談でご苦労があったと思う」と退任者の労をねぎらい、新任者には「いじめ、高齢者問題など一緒に勉強してご活躍いただきたい」と話した。
新任の任期は07年1月1日から3年間。町の人権擁護委員は5人。田中弘子、丸山全二、唐沢清光、赤羽武彦、唐沢滋雄の皆さん。随時相談を受け付けている。 -
箕輪町特別職報酬等審議会
平沢町長が白紙諮問箕輪町特別職報酬等審議会は10日、初会合を町役場で開き、平沢豊満町長が07年度の特別職の報酬などについて白紙諮問した。
審議会は委員10人で構成。平沢豊満町長が委嘱した。会長は中村昭吾さん、職務代理は原幸喜さん。
平沢町長は、「実態をよく確認し報酬の位置付けを決めていただきたい。町の将来と運営のために特別職に就く方が魅力ある内容で決めていただき、多くの方がそれに挑戦するような土俵を作ってほしい。4、5年前から財政が厳しいということで暫定的にカットしているが、忌たんのないご意見をいただき、答申いただきたい」とあいさつ。昨年の町議会12月定例会の一般質問で、一議員から議員報酬を上げたらどうかとの話があったことも付け加えた。
町が現在の給料、報酬額や近隣市町村の状況などを資料を示し説明した。2月1日に答申予定で、次回は19日に協議する。
本年度の特別職給料・報酬額は、月額に対し町長23%、助役・育長13%、議員3%相当分を減額している。いずれも05年度の減額率を一律2%緩和した。月額は町長63万9100円、助役58万2900円、教育長48万8940円、議長29万8760円、副議長23万8620円、委員長22万8920円、議員21万3400円。 -
農事組合法人「みのわ営農」が法人の登記申請
農事組合法人「みのわ営農」が10日、法人の登記申請を長野地方法務局伊那支局に提出し、町役場や箕輪町商工会などに報告に訪れた。
みのわ営農は06年12月17日、箕輪町文化センターで設立総会をした。1月4日現在の組合加入者数580。出資口数2万9795口。出資金の1口額は100円(水田面積1アール)。
上伊那管内で最大の組合で、市町村単位でまとまった唯一の担い手組織としての法人設立は、全国には例があるが県内では初めて。
代表理事長の市川隆男さん、副理事長の柴正人さん、日野国章さんらが平沢豊満町長を訪問。市川理事長は「大勢入っていただいたので組合の皆さんが満足できる、入ってよかったという形にしたい。全町を網羅した形でみのわ営農が進めばいいと思っている」と話した。
組合員個々で異なる作業受託の把握、事務処理の複雑化、経理の大変さなど今後の課題が話題に上り、市川理事長は「この1年が正念場」とし、人的援助や交付金など町の協力を要望した。
平沢町長は「大変だと思わず、夢を持ってやってください」と話した。 -
南箕輪村消防団が夜警
住民の火災予防意識の高揚へ南箕輪村消防団は昨年暮れから、火災予防を呼びかけて村内の夜警を続けている。
冬期間恒例の夜警は昨年12月27日に始まり、3月末まで続く。火を扱うことが多く、空気が乾燥して火災が発生しやすい冬場に、消防車両で警鐘を鳴らしながら地域内を回り、注意を呼びかけることで住民に火災予防の意識を高めてもらう目的。併せて、村内には冬場の水位が低い場所があるため水利確保の確認、不審なところがないかなどの確認にも努める。
通常点検の1日、15日に加え、5分団がそれぞれの計画に沿って週2、3回夜警活動をしている。時間はおよそ午後7時半ころから深夜まで。屯所に泊まったり、地域の消防組織と協力して夜警している団もある。
9日夜は、第3分団第2部の団員3人が神子柴の屯所に集合した。午後7時半に屯所を出発し、神子柴地区を1周して火の用心を呼びかけた。団員は、「ちょっとした油断で大きな火事になってしまう。火災のあった家を見ると本当に悲惨。わずかな心配りで火災は防げるので、注意を心がけてほしい」と話している。 -
聞こえるニュースボックス、07年度導入を目指し準備が進む
伊那市は、ブロードバンドを活用した音声情報配信システム「きこえるニュースボックス」の07年度導入を目指し、着々と準備を進めている。点字や録音テープから日常情報を得ている視覚障害者に、よりタイムリーな日常情報を提供するために開発を進めてきたもので、機械は3月までには完成したいとしている。
担当職員は「実証実験で使っていただいたのは10人という少ない人数なので、なるべく多くの人に受け入れてもらえるような体系を確立していきたいと考えている」と話す。 聞こえるニュースボックスは、配信された文章情報をシステムが音声化し、それを利用者へと配信することで迅速な情報提供を実現したもの。利用者は、多数のコンテンツから自分が必要とする情報を選び、子機で音声情報を聞くことができるようになっている。
昨年の2縲・月に実施した実証実験では「緊急医情報が聞けてよかった」「迅速に聞ける地元の情報が楽しみだった」などといった喜びの反響があった反面、「操作の仕方をもっと簡単にしてほしい」「お悔やみ情報やゴミ収集日の情報を入れてほしい」「コンテンツを充実させてほしい」など、さまざまな要望もあり、この1年を改良期間としてきた。
今後は利用料の設定やコンテンツの運営方法などを検討していく。 -
区長新たな顔ぶれで
宮田村内全11地区の区長が新年改選となり10日、新たな顔ぶれで初の区長会を役場で開いた。区長会長に町三区の縣忍さん、副会長に新田区の加藤勝彦さん、会計に中越区の近藤健一さんを選任。むらづくりを地域から支え、協働しようと始動した。
村が合併せず自立を決めて4年目。近年は村の支援制度などを活用して、防災や道普請、子どもの安全対策など各地区で積極的な地域づくり事業が目立つ。
区長会で縣会長は「微力ではあるが、皆さんと協力して1年間つとめたい」とあいさつ。清水村長も「区行政の推進と村のパイプ役として元気のある宮田の姿を構築して」と呼びかけ、一層の協力を求めた。
役場各課から村の事業説明を受け、さっそく要望、質問も出た。
区長の任期は12月末まで。新区長は次の皆さん。
▽町一区=宮本明弘▽町二区=加藤一彦▽町三区=縣忍▽北割区=三好吉郎▽南割区=小田切信樹▽新田区=加藤勝彦▽大田切区=初崎常利▽大久保区=細田博人▽中越区=近藤健一▽つつじが丘区=唐澤三里▽大原区=都筑勝 -
宮田小学校始業式
宮田村の宮田小学校は10日、3学期の始業式を開いた。雪を踏みしめて子どもたちが登校。年末年始の出来事や新年の抱負などを語りあった。
登校してきた児童は、「あけましておめでとうございます」と友人や担任にあいさつ。力作の書き初めをみんなで見せ合ったり、課題帳の答え合わせなどもした。
全校で校内を掃除して、6年生は通路を雪かき。新学期もきれいな学び舎で励もうと、心も新たにした。
始業式では2年生の平沢優紀さんと5年生の田中芽生さんが新年の抱負を全校に発表。
勉強や児童会活動など目標を持って頑張り、自分の役割を責任持ってやり遂げたいと話した。
野溝和人校長は「今年の干支であるイノシシのように、速く、高く、強く、目標を持って進んでください」と呼びかけた。 -
新田区どんど焼き
宮田村新田区で8日、どんど焼きが行なわれた。大雪により1日順延しての実施となったが、村内でも1、2を争う立派な飾り付けで、子どもたちを中心に昔ながらの正月行事に親しんだ。
地区育成会とPTAが協力し、子どもたちが各戸の正月飾りなどを田んぼに集めた。
3メートルほどの高さに上手に積み上げ、しっかりと組んで点火。一面の銀世界に炎が映え、取り囲んだ約50人を幻想的な雰囲気で包んだ。
2時間ほど燃え続け、餅焼きも。マシュマロやリンゴ、みかんなども焼いて、住民一緒に無病息災を願った。
大雪では駒が原や中越区が14日にどんど焼きを延期するなど、新田区以外でも影響が出た。 -
地域の支えに感謝し心の病と向き合う「さくら」が新年会
宮田村の心の病と向き合い、支え合っている当事者グループ「さくら」は10日、いつも世話になっている地域の人たちを招いて新年会を開いた。発足から5年目を迎え(前身のふれあい喫茶も含む)、交流の輪は着実に拡大。「皆さんのおかげで、色々なことをやってみたいという意欲がますます沸いている」と、地域の支えと理解に感謝した。
この日は、日常的に利用する村の福祉交流施設「なごみ家」を会場に、さくらのメンバーが協力して準備。鍋を囲んで支えてくれる地域の人たち約40人をもてなした。
代表の酒井保美さんは「ボランティアの皆さんの人数をみると、私たちの成長に大きな力を頂いたことが良く分かる。感謝の限りです」とあいさつ。湯気が立ち上るアツアツの鍋をつつきながら、話しに花が咲いた。
さくらは村の精神に関するデイケアサービスだが、なごみ家という・ス拠り所・スができたことで多くの人が加わり、地域にもボランティアの輪が広がった。
「メンバーも最初は1人、2人だったが、今は20人以上。みんなが集まることで、意欲や課題も出てきた。地域の支えてくれる皆さんも含めて本当の仲間」と酒井さんは話す。
歌ったり、会話したり楽しい時間を過ごした新年会。参加した清水靖夫村長は「自立と言うが、社会が今一番必要としている部分がさくらの活動にあり、参加することに意義があるはず。今後も多くの人を巻き込んでいって」とエールを送った。 -
高遠北小で書き初め展示
伊那市高遠町の高遠北小学校(宇治正隆校長、62人)は10日、授業で書道を習っている3年生以上が、年末年始休業中に仕上げた書き初めの作品を各教室の廊下へ展示した。19日まで。
3年生は「はつゆめ」、4年生は「はるの光」、5年生は「創造する心」、6年生は「希望の春」の文字が冬休みの課題。それぞれ、今年の願いを込めた力作を並べている。
3年生は、今年度4月から毛筆習字の学習を開始。事前に授業で書く文字を学び、児童11人が休み中、自宅で練習した。短期間の休みで上達した子どももいて「練習の成果が出ている」と担任の宮島優子教諭は評価する。
宇津真気君(9つ)は、学校でもらった習字紙だけでは足りないほど練習した。「『め』の文字のバランスに苦労した。おかあさんに教えてもらいながら10枚以上練習した」と、満足いく出来映えに照れ笑いを見せていた。 -
伊那消防組合06年の火災状況
伊那消防組合は06年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数84件(前年比8件減)、死者3人(同5人減)、負傷者6人(同1人増)、被害総額1億6700万8千円(同2275万6千円増)。「放火・放火の疑い」は前年に比べて1件増の16件で、枯れ草火災が例年より増え、半数を占めたという。
内訳は「建物」43件(同2件減)、「その他(廃材・土手焼き)」31件(同4件減)、「林野」が5件(同1件減)、「車両」が5件(同1件減)。焼損面積は、建物2308平方メートル、林野20・9アール、車両5台。焼損棟数は全焼17棟など計53棟で34世帯、81人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(16件)、「たき火」(12件)、「火遊び」(6件)、「電気機器」(6件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、3市町村合併に伴い前年比4件増の伊那市47件(高遠町5件、長谷0件)のほか、辰野町が1件増の11件。箕輪町は同数の14件、南箕輪村は前年2番目に多い件数だったが6件減の12件だった。
同消防組合によると05年現在、全国的に見て出火原因は、「放火」が8年連続の上位で、火災件数の3割を占めるという。署員は放火予防対策として、家の周りを整理整とんしたり、センサーライトを設置したりするだけで効果があると呼び掛けている。
死者1人を出した伊那市高遠山室の住宅火災(昨年12月6日) -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は9日開き、南箕輪小学校耐震補強工事設計委託料を盛り込んだ06年度一般会計補正予算案を原案通り可決し、閉会した。
同校北校舎の耐震補強工事で、設計委託料は77万円。予備費を77万円減額し、教育費の小学校費を77万円増額する。 -
地域の特産物をより身近なものとする「上伊那!食べたい提案隊」が活動開始
上伊那の特色ある農畜産物を、身近な食材として食べてもらおう竏窒ニ、上伊那地方事務所と上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、「『上伊那!食べたい』提案隊」を発足させた。現在上伊那では、地域の特産品とするべく、さまざまな農畜産物が生産されているが、消費者にはなじみのない食材も多い。そこで提案隊は、試食会や情報交換会を開きながら、こうした食材のさまざまな情報を発信。それぞれの対象に合わせて食べ方などを提案し、さまざまな場面でこれらの食材を導入してもらおうと考えている。生産者と消費者の距離を近づける試みでもあり、特産品農畜産物の消費拡大へとつながるか、期待は高まる。
ここ2、3年の間に上伊那では、遊休農地の解消や地域おこしなどを目的として、アマランサス、オーストリッチなどといった新しい農畜産物の導入が進んでいる。また、行者ニンニク、羽広菜のカブ漬けなど、地域の伝統食材を見直す動きも活発化。これらを地域の特産品にしようと動いている。
しかし、これらは食材としてのなじみが薄いため、消費拡大が難航。共通の課題となっている。こうした状況を受け、農政課とJA上伊那は、生産者、消費者、調理者など、食材に携わるさまざまな人に食材のことを知ってもらう必要があると認識。食材を「情報」という付加価値をつけて発信する提案隊を発足した。
すでに、学校給食の栄養士などを対象として情報交換・試食会を開催。学校給食への導入を提案した。今後は、飲食店などを対象としておもてなし料理への導入を提案することも企画している。
担当者は「最終的には一般消費者を対象に、さまざまな食が集うイベント開催もできれば」と話していた。 -
佐藤正一さんフォト&エッセー展
フォトエッセイスト・写遊人佐藤正一さんの作品展「心のふるさと信州・伊那谷通信パート17」が駒ケ根市立博物館ロビーで21日まで開かれている。伊那毎日新聞はじめ各紙に掲載された投稿写真とエッセイなど35点を展示中=写真。駒ケ根での単身赴任生活の便りを写真とともに家族に送ることがきっかけとなって始まった写真活動だが、今年春に家族が住む群馬県沼田市の自宅に帰ることを決意。駒ケ根市での作品展は今回が最後となる。佐藤さんは「写真はこれからも趣味として細く長く続けていきたい。伊那谷の皆さんには18年間本当に世話になった」と話している。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時。毎月曜日休館。 -
駒ケ根東中3学期始業式
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)は9日、3学期の始業式を開いた。全校生徒を前に1年の北沢明君、2年の渋谷多江さん、3年生の福原祐樹君が、学習や部活動、高校受験など、3学期に懸けるそれぞれの目標や決意を堂々と発表した=写真。
小木曽校長は「まとめの学期である3学期が新年とともに始まるのが3学期制の味わい深いところだ。登校日数はわずか50日程だが、一年間の締めくくりであり、来年度の準備期間でもある。新たな気持ちで夢や希望を膨らませながら一日一日を大事に過ごし、目標を達成してほしい」と呼び掛けた。 -
駒ケ根ロータリークラブ新春例会
駒ケ根ロータリークラブ(中島清一会長)は8日夜、新春例会を駒ケ根商工会館で開いた。会員ら約40人が出席し、決意も新たに新年のスタートを切った。中島会長は「この半年間『率先しよう』をテーマに順調に活動してきたが、残された事業もまだ多い。あと半年、なお一層の協力を」と呼び掛けた。
席上、クラブが毎年行っている奉仕活動の一環としてボーイスカウト駒ケ根第1団とガールスカウト長野第32団に対し、育成助成金がそれぞれ贈られた=写真。団委員長の小林範夫さんと川端咲美さんは「皆さんの温かい志に感謝する。世界を担う青少年が育っていけるよう、これからの活動に有効に活用していきたい」と礼を述べた。 -
木下山車飾り
南宮神社祈年祭の奉納へ準備大詰め箕輪町の木下山車(だし)飾保存会(蟹沢廣美会長)は今年も、町民俗無形文化財の山車飾りを13、14日の南宮神社祈年祭に奉納する。舞台への飾り付けが終わり、会員は細部の見直しなど最後の仕上げに取り組んでいる。
今年の出し物は、干支にちなみ2頭のイノシシの「猪突猛進」、「勧進帳」(安宅の関で弁慶が義経を救うため偽って殴打する場)、「和睦」(福与城の藤沢頼親と武田信玄方の穴山梅雪との和睦の場)、「修禅寺物語」(面作り師・夜叉王が頼家の身代わりに斬られた自分の娘の顔を紙に描く場)、「富士の巻き狩り」(新田義貞のイノシシ狩り)。
今年は、地元の福与城の顛末に関係した場面を1舞台作った。作家の小沢さとしさんの著書「和睦」を基にしたもので、14日の鑑賞会には小沢さんによる説明も予定する。
保存会は11月下旬から夜作業を続け、人形作り、舞台組み立て、飾り付けと作業を進めてきた。祭り前日の12日、最終確認をして当日を迎える。
02年発足の小学生のクラブ「スマイル山車くらぶ」は、今年は「かちかちやま」の2場面を作った。11月から準備を始め、毎週土曜日に制作に励み、完成させた。
保存会は、「自分たちはまだ不十分だと思うけれど、精一杯作った。ぜひ見てほしい」と話している。 -
上古田スケート場整備進む
14日オープン上伊那に残る数少ない天然リンクの一つ、箕輪町営上古田スケート場で、14日のオープンに向けたリンク整備が進んでいる。
今季は、暖冬のため薄氷が張る程度でリンクの状態が整わず、オープンを延期し、これまで滑走出来なかったが、6日からの大雪がスケート場には恵みの雪となり、氷の厚さは10センチほどになった。
9日、町教育委員会の職員と管理者らが雪かきをしてリンクを作り、リンク周辺の雪や氷を取り除くなど作業に精を出した。9、10日の夜に水をまいてリンク整備をし、11日から箕輪西小学校の授業を始める。
一般の利用開始は14日朝から。13日午前8時からの親子スケート教室は予定通り実施する。
今季の利用は2月4日のナイターまで。無料。無料の貸しスケート靴も昨年より数を増やして用意している。
利用時間は次の通り。
◆平日=一般午前7時縲・時40分、リンク清掃7時40分縲・時55分、西小授業8時縲・0時◆夜間=一般午後6時縲・時半、リンク清掃7時半縲・時45分◆休日(土・日・祝日、学校長期休業)=一般午前7時縲・0時、リンク清掃8時半縲・時45分、10時縲・0時15分