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県伊那文化会館で舞台裏たんけん隊
舞台を身近に感じてもらおう竏窒ニ伊那市の県伊那文化会館は11日、「舞台ウラたんけん隊オペラ編」を開いた。家族連れなど約40人が参加。普段は見ることができない舞台裏を楽しんだ。
毎年催しているイベントの一つ。昨年は舞台劇の裏方役などを体験してもらったが、今年はオペラ公演を想定した舞台裏体験を企画した。
まずは5分程度のデモンストレーション公演を行い、その公演がどのように作られたのか舞台裏を見学。舞台より低い位置に設置される「オーケストラピット」では、演奏者の背の高さに応じて床を下げる幅を調節していることなどを学び、実際に指揮者やコンサートマスター、演奏者などを体験した=写真。
また、幕を一瞬の間に落とす舞台装置を見学。幕を落とすひもを引っぱった赤穂小学校の馬場諒太君(10)は「面白い手ごたえだった」と話していた。 -
県下建設業売上ランキング上位30社にヤマウラと窪田建設
東京商工リサーチは13日、06年県内建設企業の売上高ランキング上位30社を発表した。上伊那では、昨年6位だったヤマウラ(本社・駒ヶ根市、沢田英明社長)が5位、窪田建設(本社・駒ヶ根市、窪田重雄社長)が19位にランクした。
ヤマウラの06年総売上高224億9千万円。増収率20・3%と好調な伸びを見せ、経常利益も前年を28・3%上回る5億7千万円の黒字となった。
また、窪田建設の総売上高は77億7千万円。増収率は0・8%となったが、経常利益では前年伸び率で73・1%マイナスの3400万円となった。
全体で見ると、30社の売上合計は9・4%増で2年連続の増加。うち23社が増収となっている。
公共投資は回復しない一方、民間投資は回復基調にあり、マンションを主とする住宅着工戸数が増加しているほか、ここ数年のリストラ効果もあり、上位企業の業績は下げ止まり感が強まっていると分析している。 -
宮田小2年の3人が絵画コンクールで入選
第34回全労済小学生作品コンクール県審査版画の部で宮田村宮田小学校2年の松下太一君が金賞、同じく堀井満里奈さんが銀賞に輝いた。県の読書感想画コンクール低学年指定図書部門でも、同2年の鈴木藍さんが優秀賞を受賞。3人とも家族や自然の織り成す情景を版画にして見事にとらえ、高い評価を受けた。
松下君は落ち葉で秋を感じて描写し、掘井さんは家族団らんで楽しんだ様子を版画に。
鈴木さんは読んだ本を生まれたばかりの自分の妹とだぶらせて、赤ちゃんを抱きかかえあやしている自分の姿を描いた。
松下君の作品は中央審査へ出品される。 -
森の勉強会 県産材利用促進に向けて
総合建設業のフォレストコーポレーション(本社・伊那市西春近、小沢仁社長)は12日、南箕輪村の村民センターで、「森の勉強会」(伊那毎日新聞社など後援)を開いた。一般住民ら約400人が集まり、県産材利用の重要性や利用を促進できない課題について考えた。
「信州の木で信州の家をつくろう」と題してパネルディスカッションがあり、小沢社長と県林務部信州の木活用課長の河合博さん、「山造り舎」を主宰する川島潤一さん、都築木材副社長の都築寛明さん、菅沼木材専務の菅沼久さんが意見を交わした=写真。
同社は川島さん、都築さん、菅沼さんら製材や建築などの地元業者らで「信州の家は信州の木で『工房信州の家』づくり」を結成。同グループの県産材を利用した住宅建設の取り組み、県産材の循環流通システム構築のための仮題を話し合った。
県によると、第2次大戦後の大規模な植栽で成熟を迎えた木があるのも関わらず、人の手が入っていない状況が多い。山の整備作業に携わる川島さんは「自分の山の境界線を把握している人は少なく、地主の意識は低い」とし、山を持っていても木材の価値に無関心で、市場のメカニズムと孤立したところで山を持っている人がいることが分かった。
菅沼さんは「個人が持ち込む木は、仕分けがされていないため市場で買ったほうがリスクが少ない」。都築さんは「安定した供給がある外材を使ってきた経過があり、内地材を積極的に取り扱ってこれなかった現状がある」と地産地消の状況が止まっている現状を解説した。
河合さんは「国産材が未成熟だった時に外材でまかなってきたが、今や国産材も成熟してきた。問題は買い手がいても売り手がいないこと。今後は売り手をコーディネートするための制度づくりに力を」と話した。
小沢社長は「地元の人たちと理念を持って仕事に取り組んでいきたい。これからは山地主さんともネットワークを構築し、夢のある仕事を広げていきたい」と訴えた。
勉強会の前半では、森の再生活動や文筆活動で有名なC・W・ニコルさんとフリーパーソナリティーの武田徹さんが、信州の森について語り合った。 -
本数制限してより高い満足度に、リンゴオーナー
中京圏の約500家族と契約を結ぶ宮田村のリンゴオーナー制度の反省会は10日夜開き、昨年の不作を受けて、今年は安全を期すために受け入れ本数を減らすと確認。同村内のリンゴはオーナーの評判も良く、期待が高いだけに、品質維持に向けた対応となった。
昨年はカメムシや凍霜害、大雨の後の干ばつなどで作柄不良で収獲量も減少。オーナーからは厳しい声も寄せられた。
その一方でオーナー110人が答えたアンケート調査で、80人は「味がいいから宮田村のリンゴオーナーに参加している」と回答。
改めて期待度の高さが伺える結果となった。
オーナー募集の仲介を担うめいきん生協(名古屋市)の川瀬春雄さんは「希望本数が多く、今までは無理もあった。収獲の段階で不満にならないよう、今年は本数を制限し、希望を上回れば他の場所を紹介するなど対応していく」と説明する。
栽培者ら関係者が集まった反省会では、現状を説明し、昨年645本の受け入れを今年は571本にまで減らすと確認。
さらに天候の安定などを考え、毎年2週に分散していた収獲祭は11月17、18日に集中開催し、契約会も例年より遅い7月29日に行なうことを決定した。
いずれもオーナー側の立場で、より満喫してもらおうと配慮した。 -
上伊那地区スケート競技会
第26回上伊那地区スケート競技会が11日夜、岡谷市内山の「やまびこ国際スケートセンター」であった。園児から一般までの30人が出場し、100、300、500などの距離で、それぞれ日ごろの練習の成果を披露した。上伊那スポーツ振興協議会など主催。
少年男子500メートルで武井博史(上伊那農業高校)が、昨年、自分でつくった記録を破る39秒04の大会新記録を達成。抜群のコーナーワークでスピードに乗った走りを見せた。1月末、栃木県であったインターハイの1500メートルで優勝した武井の走りに観客らも注目して見守った。
結果は次の通り。
☆男子
◆園児▼100メートル (1)おのたつや42秒06(2)はしずめはやと(3)やひこざわゆうき(4)おおつきりく
◆小学生4年以下▼300メートル (1)橋爪凱(富県2)42秒42(2)田中大雅(宮田1)(3)小池諒(南箕輪1)▼500メートル (1)小泉俊貴(箕輪中部4)57秒02(2)宮原浩二郎(南箕輪4)(3)橋爪凱(4)田中大雅(5)伊藤迅(南箕輪4)(6)小野優太(両小野1)(7)小口貴也(同)(8)小池諒▼千メートル (1)小泉俊貴1分58秒87(2)小野優太(3)伊藤迅(4)宮原浩二郎(5)小口貴也
◆中学生▼500メートル (1)唐沢昌平(箕輪1)48秒14(2)唐沢俊樹(同3)▼1500メートル (1)唐沢俊樹2分14秒80(2)唐沢昌平
◆高校生▼500メートル (1)武井博史(上伊那農業2)39秒04=大会新(2)小林成光(同)▼1500メートル (1)武井博史2分01秒70(2)小林成光
◆成年2部▼500メートル (1)新谷逸也(宮田村)44秒11▼1500メートル (1)新谷逸也2分15秒70
☆女子
◆小学校4年以下▼300メートル (1)田中欄(伊那1)1分27秒52▼500メートル (1)田中翔子(宮田4)56秒31(2)小野和希(両小野3)(3)竹松秋美(南箕輪4)(4)小池明日香(同)(5)矢彦沢夏希(両小野3)(6)唐木祐理恵(南箕輪4)(7)小沢誠世(両小野3)(8)田中理士(伊那4)▼千メートル (1)小野和希2分08秒09(2)田中翔子(3)小池明日香(4)竹松秋美(5)矢彦沢夏希(6)小沢誠世(7)唐木祐理恵
◆小学校6年▼300メートル (1)田中礼(伊那)1分00秒53▼500メートル (1)小泉玲菜(箕輪中部)53秒02(2)北原麗愛(同)(3)田中礼▼千メートル (1)小泉玲菜1分51秒88(2)北原麗愛
◆高校生▼500メートル (1)中島綾佳(東海大三3)46秒81(2)新谷千布美(伊那北1)▼千メートル (1)中島綾佳1分33秒18(2)新谷千布美
◆成年1部▼500メートル (1)金沢なつみ(箕輪町)45秒33▼千メートル (1)金沢なつみ1分33秒46 -
伊那市防災講演会
伊那市は、6月から県が運用する「土砂災害警戒情報」などについて学ぶ防災講演会を12日、市駅前ビルいなっせで開いた。区長や自主防災会の関係者ら約220人が参加し、同情報の運用に向けて設置した検討委員会に携わった北沢秋司信州大学名誉教授=写真=の説明を聞いた。
北沢名誉教授によると、土砂災害警戒情報は、長野地方気象台と県が連携して検討を進めてきたもので、都道府県と気象庁が共同で発表する新たな防災情報。大雨による災害の恐れがある時、市長村長が避難勧告などを発令する際の判断や住民の自主避難の参考になる。
北沢名誉教授は「県と気象台が協議して警戒を解除するが、ここで注意しなければいけないのは、避難命令の解除は地域にとって一律ではなく、その地域を知る区長らの判断が重要となる」と注意した。
防災、防犯をテーマに1年ごと交互に開く、10年ほど続く恒例の講演会。昨年は、新潟中越地震を題材に防災講演会を実施したが、昨年、発生した7月豪雨災害があったため、災害発生時に被害を軽減する力となる自主防災会の育成強化を図るために2年連続で開いた。 -
小中学校福祉教育実践発表交歓会
福祉活動に取り組む小中学生が日ごろの取り組み発表をする「小中学校福祉教育実践発表交歓会」が10日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。市内のボランティア関係者など約70人が集まり、伊那北小学校4年1組の発表に耳を傾けた=写真。
自らの活動発表を通してそれまでの学びを一層深め、他校生徒との交流をしてもらうことなど目的とした取り組みで、今年は点字の学習を通じて伊那市内に住む視覚障害者、荻原俊さん(73)と交流してきた伊那北小学校4年1組が発表した。
国語の教科書に載っていたことから点字に関心を持った1組は、点字翻訳ボランティアサークル「六星会」の指導で点字で文章を打つことに挑戦。そこで荻原さんと知り合い、交流会や点字の手紙のやりとりなどを重ねてきた。
児童らは、手紙のやりとりを通して徐々に点字が読めるようになってきたことなどに触れ「目の不自由な人にとって点字はとても大切だと思った」「今後も交流を続けていきたい」と発表。会場に駆けつけていた荻原さんも「みなさんと一緒に「楽しく出来てよかった」と語った。 -
【囲碁のプロ棋士に内定 大澤健朗さん】
「もう囲碁なんかやめようかな」
昨年の今ごろ、プロを目指して10年近くたつのにいまだに夢をかなえられない自分のふがいなさに苦しんでいた。生まれつき楽観的であまり悩んだり考え込んだりしないたちだったが、この時ばかりは真剣に悩んだ。
小学4年生の時に囲碁を覚え、6年生で2段を取った。同じ駒ケ根市出身のプロ棋士下島陽平さんにあこがれてプロになろうと固く決意し、日本棋院中部総本部の院生試験に挑戦して合格。小学校卒業と同時に名古屋市に部屋を借り、希望に満ちて始めた院生生活だったが、選ばれて各地から集まった少年らは自分よりもはるかに強い者ばかりだった。
プロになるための門は狭い。晴れてその座を勝ち取るのは全国で年間わずか数人だ。自らの意志で飛び込んだとはいえ、それほど難しい道だったことに今更ながらに気がつき、後悔の念がわき上がってきたがあきらめる気はなかった。「いつかきっとプロになる」持ち前の意志の強さと負けん気で毎日ひたすら石を打ち、苦しみながらも囲碁一筋に精進を重ねたのだが…。
院生でプロ入りを許されるのは15、16歳ぐらいが多い。ライバルが一人、また一人とプロになる姿を横目に見て自分なりに懸命に努力を重ねたはずなのに、去年もおととしもあと一歩のところまで迫ったものの、結局及ばずじまいだった。
「このままずっとプロになれないんじゃないだろうか」竏秩B悩みは深かったが周りの誰にも相談せず、帰省した時にも両親にすら話さなかった。誰に相談してもどうなるものでもないし、もともと自分で決めた道だ。自分だけで解決したかった。そして独りで悩み抜いた末に思い至った。
「囲碁が好きでずっとこれだけに打ち込んできたが、もう20歳だ。今年で最後にしよう。今までの自分のすべてをかけて、もう一度だけ挑戦してみよう」
去年までとは違った意気込みで必死に棋譜を勉強した。対局にも真剣さが増し、やればやるだけ自信がついてきたが、同時に反省の思いも浮かんできた。
「逆に考えれば、今までの努力が足りなかったってことじゃないか」少しずつ、プロになれるイメージが心の中にできてきた。
8月。中部総本部の院生の成績上位者らがプロをかけて戦う総当りリーグ戦が始まった。翌年1月にかけての長い戦いの末、プロ入りの栄冠を勝ち取るのは優勝者ただ1人。「これが最後のチャンスだ。何としてもプロに」闘志を奮い立たせて初戦に臨んだ。
1局負けると気持ちの切り替えができずに連敗を繰り返した昨年までと違い、自信を胸に落ち着いて戦った。結果、25勝3敗で総合1位を獲得。念願のプロ棋士を文句なしに決めた。
◇ ◇
4月から夢にまで見たプロとしての生活が始まる。だが、ほやほやの初段プロには収入の保証は何もない。月1、2回行われるトーナメント戦に勝たなければ生活さえままならない実力本位の厳しい世界だ。
「今の目標は取りあえず1つ勝つこと。だがその1勝も簡単ではないはず。実力をつけて、実績を少しずつ積み上げていきたい」
「苦しんでやっているように見られがちだけど、自分にとって碁は基本的に楽しいものなんです。今、日本では囲碁人口がだんだん減ってきている。だから子どものころの自分が夢中になったように、囲碁の楽しさをもっともっと多くの人に知ってもらいたい。そのための普及活動に力を入れていくことがもう一つの目標なんです」
(白鳥文男) -
箕輪町町議選 現職の向山章氏が出馬を表明
任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の向山章氏(63)=会社役員、松島南町=が29日、8選を目指し出馬を表明した。
向山氏は「子どもからお年よりまで住み続けたいと思う箕輪町にするため、具体的な条例提案などをしていきたい」としており、住民の声を聞きながら▽若者が住みやすい住宅の整備▽第2子以降の支援金増額▽それに伴う条例の制定竏窒ネどに取り組みたいとしている。
また、住民と行政と産業の調和が取れた町政を実現し、元気なまちづくりを目指す。 -
有賀恵一さんが付立染の家元らとともに東京の文芸春秋画廊で4人展
伊那市西箕輪の有賀建具店主・有賀恵一さんが19日から東京都銀座の文藝春秋画廊で開く染色と木工の作品展「きものものがたり竏苧ァ付染と木にたずさわる手仕事展」に作品を出展する。有賀さんは「身近にはいろんな木があり、良い木もたくさんある。こんなに良い木があることを知ってもらえれば」と語る。
作品展は立付染の家元・山下春径さんの誕生日に合わせて企画したもの。今回は初の試みとして木工に携わる3人の職人とコラボレーションした。伊那市からは、長谷の木工作家・植野忠司さんも出展する。
有賀さんは、ここ1年位に製作した約10点を中心に出展。神代ケヤキ、ホウノキ、ウルシなど36種類の木で作ったトレーや、リビングチェア、ベンチなど、色目も手触りも異なる無垢(むく)の木を使った作品からは、自然が持つ温かさが感じられる。
24日まで。午前11時縲恁゚後7時(初日は午後1時、最終日は午後4時)。
問い合わせは文藝春秋画廊(TEL03・3571・6493)へ。 -
県小水力利用推進協議会がシンポジウム
県小水力利用推進協議会(池田敏彦会長)は11日、伊那市で設立記念シンポジウムを開いた。地元を中心に、県内外から約120人が出席。地産地消エネルギーとして小水力発電の可能性を考えた。
水力発電は、自然の資源を利用できる、常時発電できるなどのメリットがあるものの、水利権の許認可、メンテナンス、設置費用などの問題点もある。
パネルディスカッションでは、池田会長ら4人のパネリストを迎え、水力発電のかかえる問題点について意見を交わした。
全国小水力利用推進協議会事務局長中島大さんは「日本はマーケットがないために、水力発電機を開発するメーカーが育たない」と指摘し、普及には農業用水路がポイントとした。
また「1キロワットで100万円の発電機が開発できれば、普及するのではないか」「メンテナンスで一番大変なのはごみが詰まること。頼りになるのは、発電機を使っている人。年間を通じ、水量やごみの変化を知ることで、技術開発につなげる」など意見が出た。
基調講演では、水辺空間の保全などを目的としたリバーフロント整備センター理事長竹村公太郎さんが「水車の21世紀の日本文明」と題し「日本には有り余る水資源がある。石油は枯渇する。今から小さなエネルギーで自立することを議論してほしい」と投げかけた。
シンポジウムに先立ち、伊那市や辰野町の小水力発電見学会もあった。
県小水力利用推進協議会は10日に設立。県は水力エネルギー潜在量が全国3位といい、自然エネルギーを活用した小水力発電の普及を図り、循環型社会の構築を目指す。
賛同する会員(個人、団体、賛助会員)を募っている。
問い合わせは、県小水力利用推進協議会(TEL026・217・8288)へ。 -
「Beauty-美しきもの」が大鹿村大磧神社でクライマックスの半次の引退公演を撮影
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-美しきもの」の現代の歌舞伎シーンの撮影が10、11日、大鹿村大河原の大磧神社舞台で行なわれた。
11日は主役の半路役を演じる片岡孝太郎さんや麻生久美子さんが出演したほか、遠くは長谷、高遠、箕輪町、近くは中川村、飯島町など上伊那各地から住民約500人がバスを仕立てて、大鹿入りし、観客役としてエキストラ出演。拍手をしたり、大向こうの声掛けをするなど、映画を盛り上げ、感動を共有した。
撮影シーンは戦傷で足が動かなくなった半次の引退公演、最後の舞台で万感の思いを込め、渾身の力を振り絞り、半次が舞うのは、雪夫が舞うはずだった「天竜恋飛沫」、映画のクライマックスシーン。
今後、4月下旬から最終の春ロケを行ない、クランクアップする。 -
第8回飯島お陣屋行燈市俳句大会
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##(見出し(2))
第8回飯島お陣屋俳句大会が10日、お陣屋行燈市に合わせ、Aコープ飯島支所2階であり、入選句の表彰を行った。町教委など実行委員会主催。
投句状況は、一般の部には伊那谷を中心に、県内外から178人から783句が、小中学生の部には町内3小中学校の828人から2909句が寄せられた。一般の部は9人の選者がそれぞれ特選3点、秀逸2点、佳作1点を選び、上位選で上位入選句22句を決定した。
上位3句は行燈市の市場開きで披露した。
入選は次の通り(敬称略)
▽行燈市俳句大賞「アルプスを容れて転がる芋の露」水上泉風(駒ケ根市)▽飯島町長賞「息かけて裏の顔消す初鏡」早川武志(須坂市)▽飯島教育委員会賞「産土の葱の甘さに血を濃くす」堀川草芳(岡谷市)以上上位3句
▽飯島町俳句会賞=宮下睦郎(飯田市)▽飯島町商工会賞=福沢静子(伊那市)▽南信俳句会賞=宮下白泉(岡谷市)▽上伊那俳壇賞=堀川草芳(岡谷市)▽みすず俳句会賞=浦野和子(宮田村)▽信濃毎日新聞社賞=田中文雄(松本市)▽中日新聞社賞=溝口幸子(伊那市)▽長野日報社賞=早川武志(須坂市)▽伊那毎日新聞社賞=片桐千代(飯島町)▽エコーシティ駒ケ岳賞=志津充(駒ケ根市)
▽行燈市賞=伊藤あかね、林代志江(以上飯島町)、井川孤星(飯田市)、塩沢英子(下條村)、紫芝一風(飯島町)、城取信平、松田伊都子(以上伊那市)、滝川重子(岡谷市)、羽場桂子(伊那市)
◇小・中学生の部▽飯島小学校=ゆざわこうへい(1年)、久保田里菜(3年)、矢沢悠、米沢歩(以上5年)、片桐亜由美(6年)
▽七久保小学校=うるしざわかずき(1年)、川井けん太(2年)、山口ありさ(3年)、那須野日菜(5年)、片桐貴央(6年)
▽飯島中学校=小林いづみ(1年)、伊藤加奈子、太田絵理、宮下恵梨佳(以上2年)、高坂美沙(3年) -
箕輪町文化センター付属劇団「歩」
アトリエ公演「ザ・シェルター」17、18日箕輪町文化センター付属劇団「歩(あゆみ)」のアトリエ公演が17、18日、町文化センターである。初の試みのアトリエ公演で、北村想作品「ザ・シェルター」を上演する。舞台げいこも始まり、作品づくりも終盤を迎えている。
02年の結成から5年目を迎え、これまでの年1回の公演を、本年度から書き下ろし作品上演を本公演とし、既成作品上演をアトリエ公演として年2回の公演に取り組む。
初のアトリエ公演は、84年刊行の「ザ・シェルター」(作・北村想)に挑戦する。
ストリーは、核戦争に対処するため、企業が最新設備を備えた民間向け核戦争用シェルターを開発。社から住居模擬実験のモニターを仰せつかった父は、張り切って3日間の実験に臨むが、母、祖父、娘の反応はいまひとつ。シェルターにもトラブルが続出して密室となり、電気も水もない最悪な状態に…。
団員は12人。これまで、常に「関係」を注視した作品をテーマに取り組んできた。今回は、3世代の「家族の関係」をベースに、「外部社会との関係」の表現に挑む。
演出の飯島岱さんは、「皮肉的な喜劇。対社会にどう存在感を示すか、芝居が対社会にどう関わりうるか、役者に課題を与えた」と言い、極限状態に追い詰められた人間の瞬間的な変化など、役者として演技の幅を広げることも求めている。「北朝鮮の核実験とも無縁ではない。政治ではないので、外部との関係を芝居として表現したい。メッセージをはにかみながら出したい」と話している。
17日午後7時、18日午後4時の2回公演。入場料大人千円、高校生以下500円。チケットは町文化センター(TEL70・6601)で扱っている。 -
南箕輪小2年2組豆腐作り
南箕輪村の南箕輪小学校2年2組(30人、赤塩佳織教諭)はこのほど、皆で栽培した大豆を使って豆腐作りに挑戦し、出来立ての豆腐とおから料理を味わった。
生活科の一環で、信越放送の「大豆100粒運動」に参加し、畑を借りて大豆を栽培してきた。収穫した大豆で豆腐を作ろうと、村内の豆腐店を見学して作り方を教わった。
豆腐作りは保護者も協力。大豆5キロをミキサーにかけて細かくすりつぶし、鍋で煮たものをさらしに入れて絞り、豆乳とおからに分けた。豆乳は、にがりを加えて固め、おからはクッキーとサラダにした。
児童は、さらしで絞る作業に苦戦。熱さを我慢し、さらしをねじったり、手で押したりして豆乳を絞った。おからが出来上がると、少しずつ口に入れ、「甘い」「大豆の味」と話し、別のグループのおからと食べ比べもした。 -
リンゴオーナー、本数制限してより高い満足度に
中京圏の約500家族と契約を結ぶ宮田村のリンゴオーナー制度の反省会は10日夜開き、昨年の不作を受けて、今年は安全を期すために受け入れ本数を減らすと確認。同村内のリンゴはオーナーの評判も良く、期待が高いだけに、品質維持に向けた対応となった。
昨年はカメムシや凍霜害、大雨の後の干ばつなどで作柄不良で収獲量も減少。オーナーからは厳しい声も寄せられた。
その一方でオーナー110人が答えたアンケート調査で、80人は「味がいいから宮田村のリンゴオーナーに参加している」と回答。
改めて期待度の高さが伺える結果となった。
オーナー募集の仲介を担うめいきん生協(名古屋市)の川瀬春雄さんは「希望本数が多く、今までは無理もあった。収獲の段階で不満にならないよう、今年は本数を制限し、希望を上回れば他の場所を紹介するなど対応していく」と説明する。
栽培者ら関係者が集まった反省会では、現状を説明し、昨年645本の受け入れを今年は571本にまで減らすと確認。
さらに天候の安定などを考え、毎年2週に分散していた収獲祭は11月17、18日に集中開催し、契約会も例年より遅い7月29日に行なうことを決定した。
いずれもオーナー側の立場で、より満喫してもらおうと配慮した。 -
保育園でハンバーガー屋さん
宮田村中央保育園は8日、ハンバーガー屋さんを開いた。年長園児が店員に扮し、年少、年中の園児を・スおもてなし・スした。
手作りで帽子もつくり、さながらファーストフードの店員さん。「いらっしゃい、開店だよ」と威勢良く呼び込むと、続々とかわいいお客さんが訪れた。
調理されたハンバーガーにポテト、サラダ、さらにデザート、ジュースまで。トレイに乗せてあげて、手作りの折り紙もプレゼントした。
「おいしい」と喜んで食べる子どもたち。サービス満点の年長園児の接客が、雰囲気をさらに盛り上げていた。 -
Iターン就農の夫と二人三脚、宮田村南割区 杉山久美さん
「リンゴ栽培をやりたい」と大阪からIターンで宮田村へ就農した夫、栄司さんとの出会いは新聞記事。いつかは仕事で独立しようと色々な情報を集めていた時「同世代の人がこんなに頑張っているんだ」と励まされた。夢を実現させようと前向きな姿に自分を重ね、昨年秋にめでたく結婚。自分の目標を温め続けながら「今は栄司さんの力になることが一番かな」と微笑む。
高遠町(現伊那市高遠町)出身。大学卒業後、駒ケ根市や下伊那郡上村(現飯田市)で保健師として務めた。
「田舎で歩き回る保健師さんになりたいと思って。そう・スコトー先生・スみたいな」。遠山谷と呼ばれ、村民みんなが狭い峡谷に家族のように寄り添って暮らす上村での生活は充実していた。
その一方で、いつかは独立したいという夢も。保健婦の仕事のかたわら、イモづくりに取り組んだり、愛知県までパンを習いに行ったり、情報収集にも余念がなかった。
「これって決めたらコツコツ積み上げて、夢に向って行動するタイプなんです」。
将来のためにと新聞もスクラップしていたが、そこに飛び込んできたのが脱サラして新規就農した栄司さんの姿だった。
「新聞を見て、私もこんなことをやっているよって、どうしても彼に伝えたくなっちゃって」。記事の中には番地などまで彼の詳しい住所は書いてなかったが、村と地区を頼りにさっそく手紙を送った。
手紙は無事に彼のもとへ。それからメールや手紙でのやりとりが始まった。
ある時、リンゴのパンをつくる機会が。頭に浮かんだのが栄司さんのこと。「リンゴつくっているんだから、おすそわけに行ってみよう」と。
初めて直接対面したが、さらに意気投合。リンゴ園を見せてもらい、一晩語り合った。
「農業とか関係なく、やりたいと思っていることを実現させていることに強く惹かれました」。
誰もがホッとするような場所を提供したり、仕事がしたいと想い抱く自分自身の夢。しかし、それを実現させるにもタイミングがあると感じている。
結婚前の昨年春からリンゴ栽培を手伝い始めた。「今は彼が納得いくリンゴをつくるために、穏やかな気持ちで取り組めるように協力したいと思って。2人だからこそのリンゴができたらイイな」。
子どもはたくさん欲しいと、夫婦の声が揃う。「思っていることは必ず実現できる」と、今は2人3脚で大地と向き合う日々だ。 -
トップストーンがママさんサッカー大会
宮田村のサッカークラブチーム・トップストーンは11日、保護者を対象にママさんサッカー大会を村勤労者体育センターで開いた。いつもは子どもたちを応援する側の母親たちが熱戦を展開。親同士の親睦も深めた。
同大会は今年で5回目を迎え、1チーム5人のフットサル形式。
同クラブに加入する保育園から中学3年生までの母親が学年ごとに集まり、9チームが予選リーグ、決勝トーナメントで対戦した。
大会に向けて5回ほど練習を積んできたママさんたち。激しい接触プレーもあるなど、試合は白熱し、子どもたちからは「お母さん頑張って」と声援も飛んでいた。 -
伊那市高遠町で伝統の「だるま市」
伊那市高遠町の冬の風物詩「だるま市」が11日、鉾持神社参道であり、町内外から福だるまを買い求める人でにぎわった。
五穀豊穣(ほうじょう)を願う鉾持神社の祈年祭に合わせて開催する伝統行事。上伊那では高遠町だけの風習となっている。
昨年のだるまを持って訪れた人たちは、鉾持神社にだるまを奉納して、一年の無事のお礼と今年の安全を祈願していた。
参道には大小さまざまなだるまや、熊手などの縁起物の露店が並んだ。だるまを買う際に値引きしてもらうと福がくるともいわれ、客と業者との駆け引きが盛んだった。
大きいだるまが売れたり、ご祝儀が入ったりすると、購入者に向けて「商売繁盛、家内安全、無病息災」と、威勢のいい手締めがあり、参道は活気に満ちていた。
また、権兵衛トンネルの開通で昨年に続いて、王滝村などの物産販売もあった。商店街には、町商工会の人形飾りコンクールに出品した6団体の作品が並び、通行人の目を楽しませた。 -
南箕輪・冬季村民体育祭ソフトバレー大会
南箕輪村公民館は11日、村民体育館など3会場で、冬季村民体育祭「ソフトバレーボール大会」を開いた。村内11地区から50チーム、約400人が集まり、年齢層などで部門分けして、熱戦を繰り広げた。
地区の親ぼくを深める目的で、10年ほど前から続く恒例。全年代層でプレーできるよう、中学生から30歳代の「ブロンズの部」、40歳代の「シルバーの部」、50歳以上の「ゴールドの部」、大人と小学生の混合「ファミリーの部」の4部門を設けた。
各部門ごとで予選を開き、それぞれの上位チームが各決勝トーナメントへ進出した。コート場では各年代層ごとの激しい攻防を展開。会場内は熱気に包まれ、観客らも声を張り上げて応援した。
結果は次の通り(カッコ内は地区名)。
▽ブロンズの部(1)パッション角川(田畑)(2)KuBo1(久保)(3)AC200V(北殿)、神子柴男女六楽坊(神子柴)▽シルバーの部(1)田畑最強新婚夫婦(田畑)(2)田畑のエースはセイでなきゃ…?(同)(3)神子柴はいよーシルバー(神子柴)、大泉イブシ銀(大泉)▽ゴールドの部(1)沢尻50(沢尻)(2)田畑ゴールドラッシュ(田畑)(3)久保G1(久保)、久保G2(同)▽ファミリーの部(1)大泉軍団B(大泉)(2)田畑サンズ(田畑)(3)Ku・Bo‐Zu(久保)、ファミリー塩ノ井(塩ノ井)
各コートで熱戦を展開した村民体育祭 -
きさらぎ友好杯剣道大会 少年剣士ら技術磨く
第14回きさらぎ友好杯剣道大会(伊那剣心館主催)は11日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館で開いた。上伊那地域と岡谷市の少年剣道クラブやスポーツ少年団など計10団体が集まり、約200人の少年、少女剣士らが各部門で熱戦を繰り広げた。
互いの剣道技術を磨き、交流を深める目的。今大会は、伊那中央ロータリークラブ(矢島宏会長)の創立20周年記念事業の一環で青少年育成のために助成金の寄付があり、例年より倍の参加人数となる大会が開けることになった。
交流は、小学1・2年、小学3・4年、小学5・6年、中学の部の計4部門で、ぞれぞれ男女別の予選リーグ、決勝トーナメントを展開(小学1・2年は男女一緒)。小さな剣士たちは、大きな掛け声とともに、日ごろの練習で培った技術を披露し合った。
伊那剣心館の熊谷進会長は「この大会は、大会の少ない如月のこの時期に子供たちに剣道の試合経験を積ませてあげたいとの保護者の思いで始まった。子供たちには、少しでも多くの試合を体験し、日ごろのけい古の成果を発揮してもらいた」と話していた。 -
駒ケ根市議選に現職の北沢洋氏不出馬
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)に現職で議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=が立候補しない意向を固めた。一部市民から来年1月の市長選に推す声も上がっている北沢氏だが不出馬の理由について、議員を2期務め、議長までさせてもらったので一区切りにしたい竏窒ネどと話している。
現職21人のうち引退を決めたのは10人。これまで立候補の意向を示しているのは現職7人と新人2人。定数は今選挙から15となる。 -
みはらしの湯で絵手紙と世界のたこ展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーで28日まで、「世界の凧(たこ)と絵手紙展」が開かれている。世界各国のたこと色とりどりの絵手紙、千点以上が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
「世界のたこ」を手掛けたのは西箕輪の竹越一夫さんと、長野市戸隠在住の平塚岩夫さん。2年ほど前からたこ作りを始めた竹越さんは今回、中国、タイ、台湾など10カ国17種類のたこを出展。春の祭の時に挙げるという円に近い12角形をしたインドのたこや、鳥を模ったたこなど、多彩な作品が並んでおり、その意味を書いた写真も展示している。
絵手紙作品は伊那市内の高尾町、東春近、西箕輪で活動する3つの絵手紙グループに所属する約40人が出展。日常生活の中で切手を張ってやりとりした作品などを中心に展示しており、相手のために考えた元気が出る言葉の数々が添えられている。
絵手紙グループの荒恵子さんは「日常普段着の絵手紙。生活の中で感じ取ったことや春夏秋冬を大切にした作品も多い。添えられた短い言葉の意味を察してもらえれば」と話していた。
3月19日縲・5日は伊那市立図書館でも作品展を実施する。 -
伊那接客業者防犯・防火協会が火の用心を呼びかけるステッカーを作成
飲食店などでつくる伊那接客業者防犯・防火協会(鈴木一比古会長)はこのほど、飲酒運転根絶と火の用心を呼びかけるステッカーを作成した=写真。
飲酒運転根絶に関しては前々から取り組んでいたが、火の用心への取り組みは今回が初めて。1月に発生した兵庫県宝塚市のカラオケボックスの火事を受け、同業者として火の管理を徹底しよう竏窒ニステッカーを作成。加盟する約600店に注意を呼びかけていくことにした。
ステッカーには黄色の紙を使用。掲載する標語は消防署に考案してもらい「火の使用消すまでその場を離れない」とした。
ステッカーは、組合加盟店に配布し、店内に貼ってもらう。 -
山ぶどうワイン4年連続で県原産地呼称に認定
宮田村の特産品山ぶどうワインの「紫輝」と「駒ケ原」の2006年産2銘柄が9日、高品質の県内産製品であることを証明する県の「原産地呼称管理制度」に認定された。東京都内で開かれた著名なソムリエらによる審査会で決定。4年連続の認定に、地元栽培者や醸造元の本坊酒造など関係者は「さらに良いワインにしたい」と喜んでいる。
同村では13戸の農家が山ぶどうの交配種ヤマソービニオンを栽培。村内の本坊酒造信州工場で醸造している。
新酒として昨年末に6千本余りで発売した「紫輝」は売れ行き好調で、ほぼ底をついている状態。
熟成タイプで3月発売予定の「駒ケ原」は今回審査にタンクが違う2種類を出品し、いずれも認定を受けた。
栽培の安定により、品質とともに年々収獲量も高まっていることから、今後は販路拡大が急務。
昨年はスーパー「ジャスコ」などを経営する大手流通業のイオンが、首都圏の店舗などで「駒ケ原」の取り扱いを開始するなど、作りのこだわりにも注目が集まってきている。
「ヤマソービニオンは宮田と定着しつつある。こだわりを着実に情報発信し、栽培、醸造技術ともさらに研究を深めたい。他製品への活用も必要」と同工場長の藤野公宏さん。
関係者でつくる推進会議などが連携し、さらなる飛躍を目指したいと話した。 -
駒ケ根東中が青年海外協力隊訓練所見学
駒ケ根市の東中学校1年生39人は9日、同市にある駒ケ根青年海外協力隊訓練所を見学した。海外に派遣された元隊員の体験談を聞いた生徒らは、日本では考えられないような体験の数々に感心したり驚いたりしていた=写真。
訪れた生徒らはスタッフの案内により、訓練所の施設内を見学。図書室、食堂、宿泊棟など、館内をじっくりと見て回った。候補生らが70日間寝起きする居室を見て「狭いな」などと感想を話し合ったり、図書室の蔵書の多さに感心したりしていた。生徒らは説明で協力隊の任務や現地での苦労などを聞いたほか、貧しい国に住む子どもたちの生活の様子を聞くなどして、まだ見ぬ遠い国々の文化や暮らしに思いをはせていた。 -
旧県看護専門学校解体工事進む
駒ケ根市上穂栄町の市文化センターに隣接する旧県看護専門学校の建物=写真=の解体工事が進んでいる。建物は1970年建築で鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積は2025平方メートルだった。看護専門学校校舎として使用されなくなったのに伴い、市が総合文化センター分館として公民館を始め各種団体の活動などに利用してきたが建物が老朽化したことから、市の申し入れにより所有者の県が解体を決めた。解体後の跡地については市が緑地、駐車場などの利用方法を検討している。工期は20日までの予定。
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南箕輪村役場職員労働組合青年部と村商工会青年部が交流会
南箕輪村役場職員労働組合青年部(小池隆部長)と村商工会青年部(北沢博仁部長)の初の交流会が9日夜、村商工会館であった。異業種の交流を図りながら、「私たちの南箕輪村」をテーマに住みよい村になるために自由に討論し、「環境活動などに一緒に取り組んで輪を広げたい」など前向きに意見を交わした。
商工会青年部が昨年から各種団体の青年部との交流に取り組んでいることもあり、今回、双方の呼びかけで交流会が実現。30人が参加した。
村が発展し輝くために、住みよい村になるために何が必要か、衣・食・住・心をキーワードに、4班に分かれて自由に意見を出し合った。
大芝高原についてはPR不足、施設の核やターゲットの選択、特産品は販売戦略などが課題に挙がった。「きれいな南箕輪村をつくるため、青年部員として村民意識を変えられる活動をしたい」と、ごみ拾いに一緒に取り組む提案や、「村は何かするときにまとまりがない」として連携、団結の必要性の指摘もあった。
商工会の北沢部長は「村を背負って立つ若い我々が元気を出さないと村は元気にならない。意見を出し合い、プラスの方向に持っていきたい」。村の小池部長は「皆の輝く思い、情熱が集まることで大きな輝きになる。この会が継続して本当に大きな輝きになることを願う」とあいさつした。