-
東春近小で慶祝音楽鑑賞
伊那市の東春近小学校で9日、3学期の始業式に合わせ、慶祝音楽鑑賞があった。伊那三曲協会メンバー13人が箏(こと)・尺八で4曲を演奏、児童たちは気持ちを新たにスタートを切った。
音楽鑑賞は、新年の出発に当たり、日本古来の音楽に触れる機会を持とうと始まった。18回目を数え、例年、伊那三曲協会に依頼している。
昨年2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通したことから、曲目に「伊那の春」「木曽路の旅」を選んだ。
体育館に集まった児童たちは、しっとりとした音色に耳を傾け「富士山」を一緒に歌った。
三曲協会は、上伊那の小中高校の要望に応じて箏を指導し、日本音楽の普及に努めている。同校は2月、6年生を対象にした邦楽教室を開く予定。
10日には箕輪西小へ出向き、初めて演奏する。 -
【記者室】天然リンクオープン間近
箕輪町内唯一の天然リンク、上古田スケート場がようやくオープンの見通しとなった。ずっと薄氷で、一部はさざ波立ち、いつ滑走できるのかと心配だったが、今回の大雪で一気に氷ができた。雪かきに追われ、うれしくない雪だったが、スケート場オープンを待ち望んでいた子どもたちには、まさに天の恵みだった▼スケート場の昨年からの管理人は、「大変ですね」との声かけにも「楽しいよ」と笑顔で整備に励んでいた。長年管理してきた男性も、「ようやくできるね」と雪かきのスコップを手にしていた▼今年は町の郷土博物館が初の下駄スケート体験会を21日に計画している。どんな滑りができるのだろう。初めての人も、懐かしい人も、訪れてみてはいかが。(村上裕子)
-
中アの行方不明男性の捜索続く
中央アルプスの駒ケ岳と宝剣岳に写真撮影のため5日から3泊4日の予定で入山したまま行方不明になっている埼玉県川口市の会社員降矢弘文さん(50)の捜索が9日早朝から県警ヘリコプターなどによって行われ、午後2時35分ごろに宝剣岳南の極楽平の稜線で緑色のテント、濃紺の寝袋らしき物を発見したが強風のため地上に降りることができなかった。降矢さんは依然見つからないままこの日の捜索は打ち切られたが、県警などは天候の様子を見ながら10日も上空からの捜索を続けることにしている。
降矢さんは下山予定日だった8日夕になっても下山した様子がなく、携帯電話による連絡も取れないため、同日家族が駒ケ根署に届け出た。 -
商工会青年部が企業案内総合サイト「ひとなるねっと」開設
宮田村商工会青年部は、同商工会ホームページ内に部員企業49社の企業案内を網羅したサイト「ひとなるねっと」を開設。優れた技術や特色あるサービスを持った企業が多いなかで、村内外にアピールして積極的に売り込む足掛かりとして企画した。さっそくダイジェスト版を印刷し、村役場担当者に配布。「どのような仕事をしているか知ってもらい、活性化につなげたい」と期待を寄せる。
トップページに掲載されている部員49人の顔写真をそれぞれクリックすると、各企業の案内を閲覧できる仕組み。
いずれの企業も写真などを組み合わせて、業務内容、取り扱い品目、設備などを詳しく掲載。連絡先はもちろんアピールポイントなども載っている。
「村民の皆さんでも各企業がどんな仕事をやっているか知らないことのほうが多いはず。とにかく認知してもらうことが大切」と前林裕一部長は話す。
先日は青年部役員がサイトを印刷したダイジェスト版を持って、同村役場各課を訪問。「ぜひ、村内企業を積極的に使ってほしい」とアピールした。
厳しい競争時代にあって、宮田の若き経営者たちがさらに力を結集して取り組んでいる。 -
中越区昔の遊び集会
宮田村中越区で6日、正月ならではの遊びを楽しむ「昔の遊び集会」が同集落センターで開かれた。地区児童会の恒例行事で、多くの小学生が参加。テレビゲームとは一味違う、みんなで一緒に遊ぶ面白さを満喫した。
子どもたちは昔ながらのゲームやおもちゃを持参。さっそく数人で集まりにぎやかな歓声がこだました。
慣れた手つきでコマをまわす男の子たち。。カルタを広げ、和気あいあいと熱中する女子の姿も。トランプに将棋、羽根つきなど、多彩な遊びを堪能した。
屋外は大雪で一面の銀世界。雪合戦や雪だるまを作って、外でも子どもたちは元気に走り回った。 -
高遠小新年の会でマリンバ演奏楽しむ
伊那市の高遠小学校は9日、3学期の始業式に合わせて恒例の「新年の会」を開き、マリンバの演奏を楽しんだ。
同校は毎年、さまざまな奏者を招いて音楽に浸り、気持ちを新たに新年をスタートさせている。今年は市内出身のマリンバ奏者、伊藤聡さんら3人を招待した。
曲目は「ハンガリア舞曲」「雨の踊り」「賛美歌」など、軽快なリズムの曲から心和ます曲まで全5曲。児童たちはマリンバの音色に聞き入り、音楽に親しんでいた。
始業式では、代表の児童たちが意見発表。卒業を控える6年の女子児童は「学習面、生活面で小学校のまとめをしたい。中学校の入学を前に不安や心配が多いが、残りの学校生活の1日1日を大切に過ごして、自信や希望に変えたい」と決意を語った。
白鳥彰政校長は「願いや目標を持つことが大事であり、それを実現するようにやり遂げる一年にしてほしい」と呼びかけた。 -
中川村消防団出初め式
中川村消防団(下平道広団長)の出初め式は7日、文化センターで開いた。163人の団員と来賓が出席して式典を開き、結束して防災力を維持、強化していこうと誓いを新たにした。
大雪による悪天候で、宮田村と同じく分列行進は中止となったが、整然とした雰囲気で式典を開催。功労があった団員などを表彰し、松村等前団長に感謝状を贈った。
下平団長、曽我逸郎村長は一層の団の結束を求め、士気を高めた。 -
「かさんぼこ」で無病息災
飯島町日曽利耕地(原田弘人総代、46戸)の正月の伝統行事「かさんぼこ」が7日夜、日曽利林業センター広場で行なわれた。未明から降り続いた大雪も午後3時過ぎには止み、地域の子どもや大人約50人が続々と集まり、1年間の無病息災を願った=写真。
「かさんぼこ」はしめ縄や門松など正月の飾りを燃やす「どんど焼き」同様の行事だが、形態が珍しい。朝から積み上げた正月飾りの山の中央に、高さ9メートルもある真竹を立て、先端に色紙を巻いた「「花」と呼ばれる竹串を数10本取りつけた。 午後6時、正月飾りに点火、炎と煙りが真っ直ぐに中天に上り、正月飾りが徐々に崩れ落ち、点火から15分後に、ゆっくりと竹が倒れると、みな「花」を求めて群がった。
各家庭に持ちかえった「花」は厄除けとして玄関に飾る。 -
中川西小3年(片桐操教諭、20人)
「1人ひとりが自分の畝(うね)の大豆の管理をすることで、責任感も大豆に対する愛着も生まれた。豆腐づくりを通して、食物の大切さや農業の大変さにも目がいくようになった」と、片桐教諭は子どもたちの育ちを実感している。
昨年、生活科の学習で大豆を栽培、豆腐づくりを体験した同学年は「去年よりもたくさんの大豆を作りたい」「家族にも豆腐を食べさせたい」と希望し、総合的学習のテーマを「もっとたくさん大豆を作ろう」に決めた。
体育館北の座光寺喜久司さんの畑2アールを借り、6月、座光寺さんの教わりながら、種から苗を育て、10畝に2100本を定植した。1畝を半分にし、ひとり一人が分担場所を決め、名前を書いた看板を立てた。「看板を立てたことで、大事にしよう、しっかり世話をしようという気持ちが生まれた(片桐教諭)」。子どもたちは大豆の成長を観察したり、夏休み中も草取りにくるなど世話をした。
夏休み明け、座光寺さんに「虫がつき、実入りが良くないので消毒する」と言われた子どもたちは、大豆についた虫を観察、3種類あり、図鑑やインターネットで調べた。大豆観察は目視だけでなく、割って中を見たり、においをかぎ「キュウリのようだ」。
収穫期が迫り、子どもたちは収穫した大豆で何をしようかと話し合った。多くの子どもたちから「豆腐を作りたい」「お世話になった座光寺さんにお礼をしたい」という提案があり、「豆腐を作り、座光寺さんに食べてもらおう」ということに。「どんな豆腐を作りたいか」を話し合い、それぞれのイメージを膨らませ、班ごと豆腐づくりもした。
11月27日は2回目の豆腐づくり。この日の午後、青少年赤十字研究推進校の公開授業があり、全県から小中学校の教諭ら約50人が来校、同学年の豆腐づくりを参観した。各班ごと午前中に作った豆腐を試食し、味、見た目、舌ざわりなどの観点で出来映えをチェックし、他の班の豆腐と食べ比べ「うちの班の方がおいしい」「表面がざらざらしている」など感想を。
この後「にがりを増やす」「重しを調節する」など、次回への見通しも発表し合った。 11月30日、待ちに待った大豆の収穫。座光寺さんや保護者に教わりながら、木は枯れ、しっかりと実が入った大豆を根ごと抜き取り、わらで束ねた。「重い、重い」と言いながら、旧校舎に運び込んだ。大豆を抜いた後、雑草や枯草なども取り除き、畑をきれいにしたり、土に落ちた豆を「もったいない」とひと粒残らず拾い集めていた。
片桐教諭は「大豆を収穫する作業をやり遂げたことで、『たくさん収穫できた』『これで豆腐が作れる』という収穫の喜びを味わうことができ、座光寺さんへの感謝の気持ちも深まるのでは」と話していた。 -
南箕輪村消防団・赤十字奉仕団出初式
南箕輪村消防団(宮島忠夫団長)と赤十字奉仕団(太田光子委員長)の07年出初式は8日、村民センターホールであった。団員は威風堂々と分列行進して役場駐車場で観閲を受け、式典に臨んだ。
宮島団長は、「昨年の7月豪雨災害で団員の連日における災害対応のおかげで被害を最小限に抑えることができた。献身的な活動を誇りに思う。高齢化社会で高齢者の火災を防ぐため住宅防災対策を啓蒙し被害を減らす必要がある」。太田委員長は、「豪雨災害で改めて団の役割の重大さを感じた。少しでも社会に役立つよう努めてきた。尊い体験を生かし、地域に根ざした奉仕活動を願う」と訓示した。定例表彰もあった。
出初式新春イベントは、最新はしご車からの菓子投げに約50人の親子らが集まり、消防車の試乗や、はしご車をバックにした記念撮影を楽しんだ。 -
駒ケ根市消防団出初式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は8日、出初式を行った。小雪が舞い、寒風が吹く厳しい冷え込みの中、団員約420人が駒ケ根駅北公園から市文化会館まで威風堂々の分列行進を行って団の意気を示した。昨年に続いて団員の子供たち約40人が元気に加わり、団員らに交じって中原正純市長らの観閲を受けた=写真。
文化会館で行われた式典では出席者全員が消防殉職者への黙とうをささげたほか、功労者らに対する表彰が行われた。中原市長は「住民の身体、生命、財産を守る皆さんの努力に市民を代表して心から感謝する」と団員らの労をねぎらった。
表彰を受けたのは次の皆さん。
◇日本消防協会長表彰▽精績章=分団長・小澤敏樹、萩原道彦
◇県消防協会長表彰▽優秀章=駒ケ根市消防団▽功労章=分団長・山本郁勇、湯澤英喜、副分団長・久保田博昭、北原晋也▽努力章=分団長・佐藤和樹、副分団長・田中良英、宮脇勝、福澤源吾▽精績章=副分団長・倉田卓哉、松崎宗孝、部長・春日公博、堀内英樹、久保田浩人、中嶋健作▽技術章=部長・倉田義裕、北澤隆、原浩則、藤井茂▽精勤章=部長・北原義伸、竹村英樹、羽場昭、班長・遠山秀明、春日崇、北村弥浩、浦岡俊希、大島晴仁、中谷貴宏、伊藤匡、林健司、福澤浩、田中健一、池上仁司、所河宏一、下島裕一、竹村幸弘、三室真、下島健、臼井鉄也、団員・北沢稔、桐山大、滝沢博文、中村圭司
◇上伊那消防協会長表彰▽分団優秀章=5分団▽分団無火災章=5分団▽功労章=部長・唐澤裕二、小池純、亀山剛、小出徳一、佐久間弘司▽精勤章=班長・小林要介、小原正隆、榎本宗良、横田大輔、小澤康弘、小松原敏弘、大石正人、北澤文彦、瀧澤貴史、池上慎一、北原政明、春日隆志、山本哲広、小松利光、竹村孝、赤須潤一、馬場達弘、坂井比呂六、下島寿哉、団員・水野毅、北原忍、戸澤篤、堀内信彦、木下務
◇駒ケ根市長表彰▽15年勤続章=分団長・萩原道彦、副分団長・宮脇勝、福澤源吾、班長・林智久、藤澤俊幸、下平利博、竹村秀一、臼井鉄也、団員・鈴木克也、松下栄治、林芳郎、瀧澤勝幸、松崎久志、宮下伸二、赤須隆則▽10年勤続章=部長・小池純、亀山剛、佐久間弘司、春日崇、石澤正志、小原正隆、山本喜裕、小澤康弘、神崎太一、田畑博利、福澤浩、北澤文彦、松田伸也、鈴木忍、瀧澤貴文、池上慎一、吉澤淳、春日隆志、竹村達也、上村俊幸、馬場達弘、坂井比呂六、下島寿哉、団員・春日浩幸、小原徹史、山田一興、渋谷克希、丸山泰、竹村茂、戸枝昭人、堀内信彦、松崎道靖、松本寛明、奥原光幸、佐野秀一、竹村昌樹、宮澤剛、竹村陽平、木下昌俊、林寛道、瀧澤正博、林好成、林和志、大倉誠、戸澤徳明、中山浩一、小林明夫、小林建蔵、竹村弘光、春上聡、市村実▽5年勤続章=団員・田村仁志、下平新、吉澤健司、宮下昌己、塩澤俊昭、新山真史、宮原正博、吉澤克之、塩澤克美、北澤丈夫、渋谷良、服部和晃、林崇仁、大野恭平、小松義知、清水道浩、中原圭史、佐々木浩人、川端康聖、高橋行男、木下康彦、山本孝浩、宮澤孝彰、松井俊幸、小出博之、中城賢人、宮澤武史、木下進一、北原祐二、細田雅俊、久保田幸司、宮脇和也、竹村雅臣、佐藤亮、伊藤俊二、矢澤国明、松下功一▽永年無火災区=下平、上穂町、東伊那▽1カ年無火災区=南割、赤穂中割、北割二、小町屋、市場割、下平、町二、上穂町、旧吉瀬、旧永見山、旧菅沼、旧中沢中割、旧上割、旧中山、旧大曽倉、旧中曽倉、旧本曽倉、旧原、旧南入、東伊那▽市長感謝状=田中薬局・田中一正、アルプス中央信用金庫、ケーヨーD2駒ケ根店
◇駒ケ根市消防団長表彰▽分団無火災章=5分団▽団長特別章=分団長・萩原道彦、副分団長・北原晋也、部長・中嶋健作▽操法功労章=班長・田中健一、団員・山本智彦、伊東主税、堺澤智、堺澤伸吾、塩澤克美、中村光延、木下平治郎、樋屋直哉、石綿晃、飯島和彦、横前友紀、原純也、宮澤剛、森田徹也、小林喜巳、松井俊幸、松崎雄介、宮脇剛旨、宮下孝志、木下雅希、伊藤徹治、矢澤国明、寺澤徹、伊藤洸一、羽生吉浩▽特科勤続章=団員・宮下昌己、服部和晃、宮澤武史、宮脇和也 -
紙が機体の世界最小電動ヘリ飛行成功
駒ケ根工業高校教諭の竹内浩一さん(宮田村南割区)が、紙を機体にした赤外線制御による世界最小クラスの電動ヘリコプターを開発し、飛行に成功した。同じ大きさでも紙より軽い発泡ポリプロピレン(EPP)の機体は市販されているが、重心配分など試行錯誤を繰り返して完成。7日、駒ケ根工業高校体育館であった飛行会で一般公開し、わずか15センチ、11グラムの小さな紙の機体が宙に舞った。
かつては高価で、飛行技術も要したラジコンヘリコプターだが、近年は電動モーターやバッテリーの小型化が進み、誰でも気軽に遊べる世界が広がっている。
軽量で丈夫なEPPが機体の材質の主流となっているが、竹内さんは、世界最小の市販品をもとに「紙でも機体を作れないか」と挑戦を始めた。
パソコンの立体画像ソフトを用いて設計。宙に浮いても安定しないなど失敗を繰り返したが、10機ほどの試作機を経て、ようやく完成した。
紙はEPPよりも数グラム重いため、重心配分とそのほかの軽量化で補正。「微妙な調整が大変だった」と振り返る。
今後は同様に、飛行機も紙の機体で挑戦したい考え。「ラジコンは決して難しいものではなく、多くの人に体験してもらいたい」と話している。
このヘリコプターに関することや飛行会の日程などは、竹内さんのホームページ(http://www.oidenansho.com)で随時更新していく。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所(JC)は7日夜、新春会員大会を商工会館で開いた。新たに理事長に就いた北原和明さんがあいさつ。青少年の健全育成支援をはじめ「心ときめくまちづくり」に取り組むと新体制の基本方針を示した。
伊南各市町村の首長をはじめ来賓、会員約120人が出席。
北原新理事長は「まちづくりに近道はない。ふるさと伊南を愛し、正面から議論していきたい」と話した。
今期は協働をテーマに地域に密着した事業を展開。
子どもの育成支援もその一つで、30年前にJC会員が整備した菅の台のちびっ子広場の改修事業にも着手する。
「遊具の老朽化もみられ、次代を担う子どもたちが安全で楽しく遊べるように再生したい」と、北原理事長は説明した。 -
宮田村消防団出初め式
宮田村消防団(平澤成己団長)の出初め式は7日、村民会館で開いた。大雪や強風を考慮して市街地をパレードする恒例の分列行進は中止。式典のみとなったが、昨年の豪雨災害を教訓に、日常の備え、心構えを再徹底し、結束を高めた。
分列行進の中止は「今まで記憶にない」(関係者)事態となったが、厳粛な雰囲気のなか式典で士気を高揚。
160人の団員と来賓が出席し、平澤団長は「災害はいつやって来るか分からない。日夜備え、全団員一丸となって地域の安全、安心のために一層励もう」と訓示した。
有賀健一前団長に感謝状を贈ったほか、功績があった団員、消防活動に協力する事業所なども表彰。受章者を代表して第1分団2部の倉田康秀部長が謝辞した。 -
無病息災願いどんど焼き
宮田村内各地区でにぎやかに、伝統親しむ宮田村内各地区で7、8日朝、1年の無病息災を願うどんど焼きが行なわれた。大雪に見舞われたが、子どもたちが中心になり、各戸から正月飾りや門松などを集めて点火。天高く昇る炎や白煙に歓声があがった。
町二区は宮田小学校の校庭で行ない、子どもから大人まで70人ほどが参加。集めたダルマやしめ飾りなどを高さ3メートルほどに積み上げ、火をつけた。
吹雪模様のなか「バチ、バチ」という音をあげて燃えあがり、幻想的な雰囲気も。餅も焼いて食べ、地域一緒に新春の行事に親しんだ。
南割区は昔ながらに班(隣組)単位で実施。村内では区ごとにどんど焼きを行なうケースがほとんどだが、アットホームな雰囲気で正月行事を盛り上げた。
43戸の8班は近くの田んぼで行ない、寄り添うように新春の炎を見つめて団らんした。
餅を焼き、持参したきな粉やしょう油などで思い思いにパクリ。アツアツ、もっちもちの味に舌鼓を打ち「今年も良い1年になりそう」と笑顔があふれた。 -
新春の運試し、特賞の灯油も好評
村商工会大売出し抽選会宮田村商工会は7日、年末年始の大売出し抽選会を商工会館で開いた。大雪にも関わらず、例年並みの約千人が新春の・ス運試し・ス。特賞の灯油400リットルなど家計に助かる豪華な景品がそろい、会場は熱気を帯びた。
加盟70店では先月15日から20日間の売りだし期間中、買い上げ金額300円ごとに20枚で1回の抽選ができる補助券を進呈。
この日は午前9時の抽選開始とともに、長蛇の列ができた。
回転式の抽選機を「ガラガラ」とまわし、上位の賞が出るたびに鐘の音が。幸運を引き当て、歓声と笑顔も広がった。
賞品の総額は2百万円余り。「価格の高騰もあり灯油を賞品にして反応も良かった。この勢いで商店街の活気にさらに弾みがつけば」と関係者は話した。 -
箕輪町消防団 出初め式
箕輪町消防団の出初め式が7日、町文化センターであった。団員188人が出席し、気持ちを新たに、団活動への結束を固めた。
雪が降ったため、市中行進から箕輪消防署前での観閲のみに切り替えた。平沢町長、平沢久一団長が、ポンプ車を連ね、堂々と行進する団員を見守った。
式典で、平沢町長は、昨年7月の豪雨災害での団員の長期間にわたる活動に感謝し「災害を教訓に、地域の守りを強固なものにしていきたい」と式辞。「東海地震が想定される地域でもあり、消防団の役割は広範囲で、重要」とし、団員確保が厳しい状況に「団員報酬を一律から出動に応じた体系にするよう検討している。また、事業所とも協力関係を築き、団員が活動しやすい環境にしたい」と述べた。
平沢団長は、火災や自然災害などから住民の生命・財産を守るため、予防消防に徹するよう訓示した。
そのあと、県消防協会功績章など伝達を含めて表彰した。 -
県議選・向山公人氏が新春初顔合わせ会
伊那市区県議・向山公人氏の後援会「公友会」の新春初顔合わせ会が7日、伊那商工会議所であった。今春の県議選に出馬表明した向山氏は、決意を新たに、3選をねらう。
向山氏は、村井県知事の誕生で「新たな一歩を踏み出した。県政や地域の問題を話し合って解決する環境が整った」と述べた。「普段着のままの政治」を信条に掲げ「南北格差をなくし、均衡ある県土づくりをしたい。新しい方向づけのために力添えしていただきたい」と支援を求めた。
そのあと、来賓の宮下一郎衆院議員、吉田博美参院議員、小坂市長ら6人が激励の言葉を送り、国道153号伊那バイパス建設の促進などを期待した。 -
住民の安全確保へ決意新た 伊那市消防団出初め式
伊那市消防団(田畑安彦団長・1156人)の出初め式は8日、中央市街地などであった。同市と高遠町、長谷村が合併して生まれた新消防団として初の同式。団員ら約800人の大所帯が市街地を分列行進するなど、集まった市民らをわかせた。
分列行進は、参加した消防団、赤十字奉仕団、少年少女消防クラブ員らのほか、各分団のポンプ車など60台が出動。入舟交差点縲廱R伊那市駅の800メートル間を、500メートル以上の列を成して移動した。
先頭のラッパ隊から最後尾の長谷消防団車両までの一行を観客は、カメラで撮影したり、手を振って応援するなどして見守った。新市とともに誕生した新消防団の団員らは、きびきびとした行進で勇姿を披露した。
天竜川大橋の右岸上流では、消防ポンプ11台とはしご車などの消防車両5台の計16台が1分間の一斉放水をして、消火能力の高さを誇示した。
06年伊那市の火災件数は46件(前年比3件増)、損害額は6300万円(同約2千300万円増)。団員の出動状況は、7月豪雨災害の影響もあり延べ5426人(同4688人増)だった。 -
かんてんぱぱで今井いさおさん憧憬(どうけい)画の旅
幼いころに記憶した風景に自身の思いを込めて描く今井いさおさん(64)=岡谷市=による「今井いさお竏駐イ憬(どうけい)画の旅竏秩vが9日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。懐かしさや温かさを今に伝える水彩画20点が、訪れた人たちの心を和ませている。
デザイン関係の職業を辞め、現在の活動を始めたのは7年前。木合板に不透明水彩を用い、油絵のようなタッチを再現する一方、油絵の具ではできないグラデーションを巧みに表現している。「憧憬画」というオリジナルの呼び名で幼いころの記憶などを心象風景として描いており、昭和20年代の上諏訪駅前を描いた作品もある。
今回は伊那谷の風景を描いた作品も展示。平和への願いを込めて描いた作品「み返り峠」は、南方に出向いた兵士は戦地の海に浮かぶ島にふるさとを重ねて見たのではないか竏窒ニの思いから描いた。
今井さんは「今は失われてしまった昔の風景を描くことを通じて、見る人にも昔の記憶を懐かしんでほしい」話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。 -
【図書購入費を40年間寄付 米山政一さん】
1965(昭和40)年の12月、赤穂小学校のPTA役員の用事で、ある家庭を訪問した。ふと部屋の壁を見ると、子どもの寝床の枕元に靴下がぶら下がっているのが目に止まった。
「中をのぞくとミカンが1つ入っていた。何かのおまじないかと思って聞いたら、何とそれが子どもへのクリスマス・プレゼントだったんだ」
多くの家庭が貧しく、生活していくのがやっとの時代ではあったが「それでもあまりにその家の子が哀れでね…。後でおもちゃを1つ、安い物だが買って持って行ってやった」。
だが貧しい家はそこだけではない。自分の家も裕福というわけではないから、プレゼントを買って一軒一軒に配ることもできず、どうしたらいいだろうかと考えた。
「それで思いついたのが本なんだ。当時、小学校の図書館にもそう多くの本はなかった。本を学校に贈れば子どもたちみんなが喜んでくれるんじゃないかと思ったんだよ」
翌年から12月になると図書の購入費として小学校に毎年数万円ずつを寄付した。金額は特に決めず、その年その年に都合のつくだけの額を贈り続けた。
「本当はね、当時小学校に世話になっていた自分の子どもが卒業したらやめようと思っていた。3年間ぐらいのつもりだったんだ。でも学校で子どもたちに『おじさん、また来年もお願いします』と言われたり、礼の手紙をたくさんもらったりするとね、やめるわけにはいかないじゃないか。そうこうしているうちに今度は孫が入学した竏秩Bそんなことで今までずっと続いているだけだ」
◇ ◇
毎年のクリスマス・プレゼントは一度も欠かされることなく、40年がたった。今、図書館の一角には「米山文庫」コーナーが設けられている。これまでに学校が購入した図書の累計数は1097冊。寄付金の総額は百数十万円にもなるが「書き留めているわけじゃないから一体いくらになっているのか分からんなあ。まあ子どもたちに喜んでもらえるなら、これからも続けようと思っていますよ」 -
駒ケ根ライオンズクラブ新春祝賀会
駒ケ根ライオンズクラブ(服部信彦会長)は5日夜、07年の初例会と新春祝賀会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた。会員ら約60人が出席し、和やかに新年のスタートを祝った。服部会長はあいさつで「今年は選挙の年でもあり、いろいろと忙しくなりそうだ。株価上昇やスポーツの分野での明るい話題も多い。そんな新年を迎えるに当たってあらためてクラブの原点に立ち帰り、今年も惜しみなく努力を続けていこう」と力強く述べた=写真。
-
箕輪町図書館
「聖職の碑」DVD貸出始める箕輪町図書館は、中央アルプス木曽駒ヶ岳での遭難事故を題材にした新田次郎の小説を映画化した「聖職の碑」DVDの貸し出しを始めた。
「聖職の碑」は、1913年(大正2年)に中箕輪高等小学校(現・箕輪町立箕輪中学校)の木曽駒ヶ岳集団登山における遭難事故を題材にした小説。78年に森谷司郎監督が映画化した。上映時間153分。
通常の公共図書館では貸し出しができない作品だが、「地元箕輪に関係のある作品なので保存もし、貸し出しもしたい」と発売元に交渉し、館外貸出の許可を得た。
DVDは3本。1本は保存用で、2本を貸し出している。すでに利用者もいるという。
図書館では「箕輪町に深く関わりのある作品なので、この機会にぜひ借りてほしい」と話している。 -
初の水槽付小型動力ポンプ積載車を引渡し
中川村は5日夜、役場車庫前で、村消防団第1分団第2部に水槽付小型動力ポンプ積載車を引き渡した=写真。水槽付の団配備は村はもとより近隣でも初。
第2部のボンプ車は約20年振りの更新。新車は5千CC、6人乗り、ジーゼルターボ。容量700リットルの水槽、自動で上下する投光器を搭載した。
曽我村長は下平団長に目録を手渡し「水槽を備え、水利の悪い場所や初期消火に威力を発揮でき、投光器は夜間の火災や作業に対応できる。一朝有事の際、機能を発揮できるように、十分に訓練を」と、有効活用を期待した。
村消防団は4月の団再編により、第1部と第2部が統合する計画で、大草地区中組、北組、飯沼、美里の4地区を守備する。
新車は7日、村消防団出初式で勇姿を披露する。 -
記者室
さしたる議論もなく防衛庁が省に昇格したかと思えば、本筋の議論をそっちのけでいじめ問題に目がいっている間に成立した教育基本法改正。列国の非難も物ともせず核を手離さない北朝鮮、早晩日本でも核武装論議が出て来るのでは。加えて改憲が参院選の争点とする首相の年頭会見。今年はいずれの方向に猪突猛進するのやら▼という話を戦争体験者にした所「自分たちが戦争に駆り出された時代と違い、今はなんでも言える時代。個人主義で国が命令しても動かないから大丈夫」と言う▼正月はどのチャンネルを回してもお笑いとバラエティー番組の氾濫。うるさいほどのおしゃべりはできても、いざという時、まともな意見が言える人がどれほどいるだろうか(大口国江)
-
七草がゆで今年も元気モリモリ
宮田村の福祉交流施設・なごみ家は6日、七草がゆを利用者に振る舞った。正月疲れで減退気味の食欲も、さっぱりした粥(かゆ)でモリモリ増進。何杯もおかわりし「今年も元気に過ごせそう」と笑顔が広がった。
同施設で栽培している大根の葉(清白=すずしろ)など、愛情たっぷりのおかゆに彩り豊かに添えた。
利用者は「美味しい」「ちょうど良い感じ」と絶賛。あっという間に完食し「おかわりしようっと」と箸(はし)が進んだ。
「これで1年無病息災」と、おなか一杯大満足。正月明けの伝統行事に親しんでいた。 -
赤穂中同年会が設立総会
1981(昭和56)年度に赤穂中学校を卒業した同窓会員らが数え年で厄年を迎えるのを機に6日、赤穂中同年会「56すみれ会」の設立総会が駒ケ根市の文化会館で開かれた。卒業生357人のうち約240人が出席し、懐かしい校歌を歌って会の設立を祝った=写真。池上博康実行委員会長はあいさつで「厄年を迎え、人生の大きな節目としてここに会を設立する。素晴らしい級友たちとの新たな出会いと生涯の仲間づくりの場としてほしい」と呼び掛けた。
総会後に開かれたパーティーでは、出席者らが久しぶりに会った友人らと笑顔で昔話に花を咲かせるなど、恩師らも交えて旧交を温めた。
総会に先立ち、厄除けと物故者の慰霊の法要が市内の安楽寺で行われた。
同会は記念事業の一環として12月、母校赤穂中に同中の元校長で県教育委員長も務めた松田泰俊さん=伊那市高遠=が揮ごうした書1幅を寄贈し、赤穂地区の3小学校にもそれぞれ記念品を贈ったほか、市社会福祉協議会には介護用電動ベッド3台を贈った。 -
今季一番の大雪
「寒の入り」の6日、低気圧の影響で、上伊那も辺り一面が雪に覆われた。今季一番の大雪で、住民は朝から雪かきに当たった。企業が休みだったせいか、国道などで混雑はあまり見られなかったものの、物損事故が数件あった。
伊那消防署によると、6日午前零時縲恁゚後1時の降雪量は17センチ。除雪車が出たり、自宅周辺を雪かきする地域住民の姿が目立った。
伊那市通り町の商店街で、黙々と雪をかいていた男性は「今年は暖かかったからねぇ。雪が降ると言っていたが、こんなに降るとは」と話した。
交通事故の発生件数(6日午前零時縲恁゚後4時)は、伊那署管内で物損事故11件、人身2件、駒ケ根署管内で物損事故1件。人身事故は交差点内の出合い頭の衝突で、2人が軽傷を負った。伊那署管内の物損事故2件は、スタッドレスタイヤのはき忘れだった。
警察は「雪の日は速度を出さない。急ブレーキなど『急』が付く運転には気をつけて」と呼びかける。
長野気象台によると、7日は上空に強い寒気が入り、南部は雪、昼過ぎからくもりとなる。2月5日までの長期予報は、平年と同様に雪、または雨の日が多い。気温は平年並みか、高い。 -
七草がゆ
○…無病息災を願い、7日朝に七草がゆを食べる。新年のごちそうで弱った胃をいたわり、七草を食べて栄養バランスを整える昔からの知恵。
伊那市のニシザワショッパーズ通り町店でも、入り口付近に「七草セット」を並べて販売した。七草のセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)がそろう。
「家にある野菜で間に合わせる」という人もいたが「正月においしいものを食べたから、あっさりしたものがいい」と年配者の多くが買い求めた。中には、家族分をまとめて手にする人も。
例年6日は、すぐに売り切れてしまうため、5日に買った人もいたそうだ。 -
雪遊び
この冬一番の大雪となった6日、雪かきに追われる大人を尻目に雪遊びを楽しむ子どもたちの姿が各地で見られた。
冬休みに合わせて東京から伊那市へ帰省していたある家族は、そのさなかに大雪に遭遇。今年初めての雪遊びとなった。
長男は前日に「雪が降りますように」とお祈りをしていたため、その喜びもひとしお。寒さに顔を赤らめながら、妹を乗せたそりを元気良く引っ張っていた=写真。
また、町内各地には個性豊かな雪だるま並んだほか、雪合戦をする子どもたちもおり、冬休みの最後に贈られた自然からのプレゼントを喜んだ。