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三心取締役会長・伊藤五男さん栄誉祝う
本年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工 卓越技能章」を受章した伊那市美篶、総合建設会社三心の取締役会長・伊藤五男さんの受章祝賀会が18日、伊那セミナーハウスであり、関係者約170人が出席した。伝統的な工法にこだわり続けた・ス土壁づくりの達人・スの栄誉を祝し、さらなる活躍に期待した。
発起人を代表し、伊那商工会議所の向山公人会頭が祝辞。「伊那市の産業界にとって名誉であり、大きな喜び。技能を身に付けたい若者や精進しようとする職人に誇りと希望を与える」と称えた。
出席した来賓らが祝いの言葉を寄せ、受章記念品や花束を贈呈。謝辞で伊藤さんは「これからも材料、技術に対し、健康にやさしい、自然に呼吸する壁作りに努力、精進していきたい」と語った。
伊藤さんは左官職人として中学卒業と同時に上京、修行を積んで帰郷した後、1969(昭和44)年に「三心左官所」を創業。77(昭和52)年に有限会社、01年に株式会社に改組した。
土壁工法、漆喰(しっくい)塗り工法、珪藻土(けいそうど)仕上げなど、自然素材の伝統工法にこだわり続ける。また、業界の研修会や伊那商工会議所主催「土壁達人塾」で講師として技術を手ほどきし、伝統工法を守るとともに、普及・伝承に努めている。
これまでにも、日本左官業組合連合会長表彰、日本商工会議所会頭表彰、県卓越技能者知事表彰など、高い評価を受けている。 -
北信越ソフトボール協会審判員・記録員・指導者伝達講習
北信越ソフトボール協会の「審判員・記録員・指導者伝達講習会」が17、18日、伊那市高遠町の高遠さくらホテルであった。5県の各協会から100人余が参加し、講義や実技を通して資質向上を図った。
審判員、記録員、指導者たちは、県協会の要請を受けて各大会などに派遣されるため、正しい知識を身につけるとともに、各県に戻って会員に指導する。
開会あいさつで、理事長の小牧文敏・長野県協会理事長は「審判員、記録員、指導者がしっかりしてもらわないとスムースに大会が行われない」と、それぞれの活躍に期待。日本ソフトボール協会副会長の藤森友義・富山県協会副会長は「各県で全国大会や日本リーグが行われるが、参加チームに好印象を与えるよう頑張ってもらいたい」と激励した。
参加者たちは2日間、分科会でそれぞれの委員長を講師に、講義や実技研修に励んだ。
県内で来年度ある主な大会は、伊那市で全日本エルデスト大会(10月12縲・4日)が、飯田市で全日本女子一部リーグ(10月20、21日)が開かれる。 -
上伊那スポフェス・キンボール大会
第11回上伊那スポーツフェスティバル06冬の部「キンボール大会」(上伊那スポーツ振興協議会主催)が18日、伊那市の県勤労者福祉センター体育館であった。上伊那内外から8チーム40人が参加し、注目のニュースポーツに親しんだ。
冬場の健康維持と体力づくりが目的。市総合型地域スポーツクラブ主管で、第4回伊那市キンボール競技大会も兼ねた。
小学生の部に4チーム、一般の部に4チームが出場。伊那市や駒ケ根市のほか、一般の部には塩尻市からの参加もあった。各チームともボールを床に落とさないようにコートを駆け回り、白熱した試合を展開した。
結果は次の通り。
▽小学生の部(1)ポンポコ(2)東小B(3)東小A(4)東小C(以上伊那市)▽一般の部(1)打留磨(塩尻市)(2)駒ケ根キンボール愛好会(駒ケ根市)(3)親子体操(伊那市)(4)ぱぱまま(同) -
田畑区民親ぼく体育大会
南箕輪村公民館田畑分館(中村栄三分館長)の冬季区民親ぼく体育大会が18日、村民体育館であり、区民100人余が体操やゲームなどを楽しんだ。
区民相互の親ぼくと冬場の健康増進を目的に、恒例行事。今井愛子パッショングループを講師に、子どもから高齢者まで大勢が体を動かして、運動不足の解消に励んだ。
ゲームは、大きなボールをテニスラケットに乗せ、数メートル先の地点を折り返すリレーを5班に分かれて競った。 何度もラケットからボールを落としてしまうなど悪戦苦闘しながらも必死に次の人へリレー。喜んだり、悔しがったりと全員で楽しみ、心地良い汗を流していた。 -
箕輪町郷土博物館で親子機織り体験会
郷土の身近な伝統技術に親しんでもらおうと、箕輪町の町郷土博物館で18日、親子機織り体験会があった。来月のひな祭りを前に、参加した7組約20人がひな人形の着物を織った。
博物館の展示品を鑑賞してもらうだけでなく、実際に体験してもらいたいと企画。一般に呼びかけた昨年に続き2回目で、今年は親子のふれあいの機会にもした。
博物館所蔵の機織り機を複製した簡易機織り機で、縦糸に木綿糸、横糸に毛糸を使って作業。参加者らは職員から指導を受けながら、機に張られた縦糸に横糸を左右から繰り返し通して、丁寧に織り上げた。
人形は職員が事前に用意した手づくり。淡い色を塗ったキッチンペーパー5枚を胴体の綿棒に重ね着させ、その上に参加者が織った色鮮やかな布を着せた。顔となる綿棒の先端には烏帽子や冠をつけて、男びなと女びなに仕立てた。
祖母と一緒に体験した小学4年の女児(10)は「前に1度やったことがあって楽しかったから参加した。経験しててもやっぱり少し難しい。100点中50点ぐらいの出来栄えかな」と話していた。 -
中川村07年度当初予算案を発表
中川村は20日、07年度当初予算案を発表した。一般会計は総額31億2200万円で前年当初比3・6%増。一般・特別会計・水道会計の総額は50億9881万円で、前年比3・3%増となった。一般会計は01・05年度骨格予算を除けば、11年前の95年並の予算規模。「過疎債を有効活用し、計画的に必要な投資を行ない、基本的サービスを提供しつつ、村の魅力を生かし、村の活力が増していく施策を展開する予算」(曽我村長)とした。
歳入は村税が4億6023万円で前年当初比9・5%増、税制改正による。地方譲与税は税源移譲措置に伴い40・0%の大幅減で、6500万円。地方交付税は1・9%増の15億9000万円、うち普通交付税は15億3000万円円を計上。公債費算入増分を見こむ。繰入金は9100万円、うち財政調整基金からは9000万円とした。村債は過疎債を基本に4億2550万円、29・0%の大幅増。新規事業の村営住宅建設、給食センター大規模改造事業、ふれあい公園整備、橋梁、社会体育館改修事業などに活用する。
歳出の人件費は議員定数削減などで1・1%減の7億1143万円。物件費は1・1%減の3億8251万円、扶助費は福祉医療費増などで6・3%増の1億4241万円、補助費は伊南行政組合負担金増で3・1%増の2億8337万円。普通建設費は4億6180万円で36・6%大幅増、村営住宅用地買収やふれあい公園整備、給食センター改修-など。公債費は04年度がピークで1・0%減の6億7346万円。公債比率は21・6%。
特別会計関係では、国民健康保険が4億2520万円、介護保険は4億2140万円、老人医療は5億9900万円。公共下水道事業2億4660万円、農業集落排水事業は1億5100万円。水道事業は1億3360万円となっている(07年度の新規・拡充事業は後報) -
かな書道「竹葉会」主宰 向山修さん(73)伊那市山寺
子どものころから書道に親しみ、毎日、筆を握る。小中学校の教員を務め、94年3月に退職。その後、上伊那を中心に、20縲・0代の書道愛好者10人ほどでつくる、かな書道「竹葉会」を立ち上げた。
「日本の言葉を書く」かな書道。文字の配置、文字の大小、墨の濃淡、筆勢など「全部が合わさって、一つの世界を作り出している。安定した書ではなく、躍動感が出る調和した書。そこに、かなのおもしろさがある」という。1枚の紙に、表現は無限に広がる。
書を見た人からは「まるで絵のようだね」と言われる。
漂泊の俳人・井上井月(1822縲・7年)の句にひかれ、句書展「井月シリーズ」を地元で開いた。初回は「冬籠(ごもり)」を取り上げ、13点を展示。
句を読み、何を言おうとしているのかを理解し、書で作品化した。句によって表現方法を変え「井月の心を書くのではなく、絵的表現で描いた」。
書になじみがなくても読めるよう作品に自分なりの解釈を付けた。
井月は江戸で和学や漢学などを学び、俳人・松尾芭蕉を慕って諸国を行脚。58年から30年間ほど伊那谷に住み、約1700句を残し、美篶で死去した。
「『寄食寄泊』の放浪生活を送った井月の句は、生き方そのもの。趣に富んでいて、心情を表している」と魅力を語る。
3月下旬、県伊那文化会館で開く上伊那書道展(上伊那書道協会主催)に「梅」を詠んだ井月の句書を出品する予定。「座の興に投盃や梅香る」「表から裏から梅の匂ひかな」などを選び、制作を進めている。
今後も季節に合わせて「井月シリーズ」を続けたいと考えている。
「書の観点から、井月を自分なりに研究してみたい」と話す。
かな書道の全国組織「あきつ会」などに所属する。雅号・竹脩。
(湯沢康江) -
そばで隣近所が絆深め、大田切ソバ打ちの会
宮田村大田切区の有志でつくる「大田切ソバ打ちの会」(小澤重喜代表)は18日、新年初めてのそば打ちを同区集落センターで開いた。子どもから大人まで約40人が参加。そばを通じて、隣近所が交流を深めた。
同会は希薄になりつつある住民交流のきっかけづくりにと、村の地域づくり支援事業の助成も受けて2004年に発足した。
この日はいくつかの班に分かれて、そば打ち。酒井昌子さんら名人の手ほどきを受け、そばがき作りにも挑戦した。
出来立てのそばは、持ち寄った漬物や手作りコンニャクとともに舌鼓。大人は酒も酌み交わし、楽しげな会話が響き渡った。 -
天竜川の魚保護へカワウ一斉駆除
天竜川漁業協同組合は18日早朝、上伊那の天竜川、三峰川で、カワウの一斉駆除をした。カワウの飛来数が多くなり川魚への被害が深刻になったため、03年度から上伊那猟友会に依頼している駆除。この日は、同会員約110人が伊那、駒ヶ根市と辰野、箕輪町の4市町で計40羽を捕獲した。
有害鳥獣捕獲の申請を受けた、上伊那地方事務所林務課によると、カワウが飛来するようになったのは1993年から。日本野鳥の会の調査では、03年の480羽がピークで、昨年12月は280羽を確認した。これまでの捕獲数は、白鳥が飛来した昨年度を除き、03年度は39羽、04年度は48羽だったという。
カワウが好物としているウグイの漁獲量は、同組合によると、94年の年間35トンから05年は0・8トンへ減少。高齢化などによってウグイ漁をする人が少なくなっていることもあるが、漁獲量は年々減少していっている。
本年度は、11日縲・月31日が捕獲期間で、18日が捕獲の初日となった。同猟友会は今後、捕獲定数(120羽)の残り数を考えながら、各支部単位での捕獲を実施。期間中の一斉駆除も様子を見て行いたいとしている。 -
南箕輪村議選 現職の原司宣氏が出馬表明
4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の原司宣氏(67)=農業、北殿=が19日、2選を目指し出馬を表明した。
原氏は、後援会や地域住民からの推薦を受けて出馬を表明。「村が自立の道を歩むためには地域コミュニティーが必要。これに向けて、住民の気運が盛り上がっている中、議員としても後押ししていきたい」と述べている。
「活力と住民参加の村づくりを」を基本テーマに選挙活動。「村財政基盤の強化と安定を図るため、企業誘致を含めた農業、工業、商業の調和の取れた産業振興を目指す」と話している。福祉の向上、子供から高齢者までが安心・安全で住みよい環境づくり、災害に強い自然豊かな村づくり竏窒ノも取り組んでいきたいとしている。 -
外国から来たお嫁さんと語りあい
もっともっと、私たちのことを知ってほしい‐。外国から宮田村に嫁いだ女性と村民が語り合う交流会が18日、村民会館で開かれた。言葉の壁などに悩み苦しみながらも、精一杯に暮らしている女性たちの生の姿にふれ、約100人の参加者は理解する気持ちと周囲の支えの大切さを改めて心に刻んだ。
村内には在住外国人も増えており、互いに理解する心を育もうと初めての交流会。毎年様々なテーマを取り挙げる村公民館の「生涯学習村民のつどい」として開いた。
中国とフィリピンから嫁いだ10人の女性が呼びかけに応じ出席。会場に詰めかけた村民を前に故郷の話から現在の暮らしぶりまで、想いを交え発表した。
ある女性は言葉に悩み、幼い子どもの生活が気がかりと話した。
フィリピンから嫁いだ新井メルビンさん=町2区=は、来日すぐの苦しい時に近所の高齢者らが色々と世話してくれたと説明。
「外国からお嫁に来た女性たちはみんな苦労を重ねて生活している。自分をアピールしたくても機会がなかったが、このような交流が持てて本当にうれしい」と続けた。
会場では女性たちが講師となり、希望者を対象にフィリピン料理の講習会も。ざっくばらんに打ち解け、話しもはずんだ。
「出身国が違うだけで、ハートはみんな同じ。宮田の未来を担おうと来てくれた女性たち。温かく迎え入れ交流していきたい」と参加した村民のひとり。
村公民館は今後も交流の機会を持ったり、日本語講座なども開ければとしている。 -
福祉の今後に高い関心、いきねっとが講演会
誰もが尊重しあう地域づくりを考え、活動する宮田村の女性グループ「いきねっと宮田」(奥田博子代表)は17日、これからの福祉について考える学習講演会を村民会館で開いた。約130人の参加者で会場はあふれんばかり。福祉制度が変わる中で、障害者ら当事者のみならず、地域の関心の高さが伺えた。
北信圏域障害者支援センター所長で、障害者が地域で暮らす・ス地域移行・ス推進の第一人者でもある福岡寿さんを講師に迎えた。
介護保険や障害者自立支援法により、完全ではなくとも当事者の権利としてサービスが受けられる時代になったことを説明。
村にある県立の知的障害者総合援護施設・西駒郷の地域移行の様子をビデオで紹介し、障害の有無に関係なく全ての人間が持つ「いきいき」と暮らす権利について投げかけた。
いきねっと宮田は県の男女共同参画をめざす会の出席者を母体にして3年前に発足。交流会や講演会などを積極的に開き、学び考える地域の輪を広げている。 -
駒ケ根市立博物館収蔵品展
駒ケ根市の市立博物館は上伊那にゆかりのある作家の収蔵品を展示する特別展「郷土ゆかりの作家たち」を4月30日まで開いている。日本画を中心に、旧高遠町出身の中村不折、池上秀畝、駒ケ根市出身の馬場折雲、原東民、木下静涯など11作家の作品22点を展示している。入場無料。
午前9時30分縲恁゚後5時。月曜休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
中央アルプス千畳敷で「純白の結婚式」
中央アルプス駒ケ岳の千畳敷で17日「純白の結婚式」が行われた。辺り一面雪に覆われた標高2610メートルの白銀の世界で、2組のカップルが親族らに見守られながら真紅のバージンロードを進み、手作りの雪のチャペル前で指輪を交換して永遠の愛を誓った=写真。
挙式したのは滝澤勉さん(24)恵美さん(26)=駒ケ根市=と、金子治さん(35)智子さん(35)=静岡県浜松市=の2組のカップル。新郎新婦は「一生の記念になった。幸せです」「寒かったが、大自然の中での挙式という念願がかなって満足」とそれぞれ笑顔で話した。
東には遠く富士山が望めるほどの好天に恵まれ、気温も例年よりかなり高めの氷点下4度と穏やかな日和となったが、それでも時折強く吹く風は刺すように冷たく、2人の新婦はウエディングドレスからのぞく肩や腕にワセリンを塗ったり、衣装の下に使い捨てカイロをいくつもしのばせるなどの防寒対策をとっていた。
千畳敷での結婚式は5年目。駒ケ根市観光協会が毎年4月縲・0月に一般から希望者を募集して行っている。 -
協働のまちづくり講演・報告会
市民有志により昨年8月に発足した「こまがね市民活動推進会議」(愛称きらめき15)は16日、講演会と活動報告会を市文化会館で開いた。同会が市民団体や自治組織を対象に行ったアンケートの結果報告や先進地視察の報告などが行われたほか、基調講演として名古屋大学大学院法学研究科教授後房雄さんを招いての講演「協働のまちづくりとは何か」が行われた。市民ら約100人が参加し、協働のまちづくりへの今後の取り組み方などについて考えた=写真。
144の市民団体を対象に行ったアンケートの結果報告では、各団体が抱えている課題として、新しい参加者が増えない、活動経費が不足している竏窒ネどが多かったことや、活動を広げるための方法として、ほかの団体との連携を深めることや勉強会、人材育成などが必要竏窒ニ考えている団体が多いことなどが報告された。
同会は市が04年に委嘱した「第1回駒ケ根改革と創造へのまちづくり推進市民会議」委員30人のうちの有志15人が集まって発足。将来の市民活動の中心となる市民活動支援センター設立に向け、その基盤づくりとなる実態調査や啓発、援助などの活動を行っている。 -
みのわ温泉オリジナルシャンプーなど販売
みのわ振興公社は、箕輪町長田の「ながたの湯」「ながた荘」の浴場に置いている、みのわ温泉オリジナルのシャンプーなどの販売を始めた。
シャンプー、トリートメント、ボディーソープの3種類。「デリケートな肌と髪にやさしい低刺激性で、環境にもやさしい」商品。温泉利用客の要望にこたえて販売になった。
ボトルのラベルは、町の町木「ケヤキ」、鳥「キセキレイ」、花「イワヤマツツジ」をデザインしたもの。箕輪町のこだわりを描いたという。
いずれも600ミリリットル入りで価格は千円(税込み)。ながたの湯、ながた荘の売店で購入できる。詰め替え用も販売に向けて現在、準備をしている。 -
県議選 伊那市区・向山公人氏が事務所開き
県議選伊那市区(定数2)に出馬する向山公人氏(64)=政信会、西町=は17日、伊那市内で事務所開きをした。集まった約200人の支持者などに対し向山氏は「今回の選挙はまだ相手の姿が見えていないが、最後まで選挙があるつもりで活動していきたい」と決意を示した。
向山氏は「合併したことで私たちの地域に変化が訪れることは間違いない。本当に合併してよかったなと思える道筋をつけていくことが私たちの役割。伊那市が良くなったと感じるようなパイプ役を果たしたい」と語った。
また、南北格差問題については「できる限り均衡ある県政づくりに努めるべき」として、交通網整備のとりまとめなど、現在県議会で進めてている取り組みを示し、「何としても3回目の選挙に当選させてもらい、みなさんとともにこれまで取り組んできたことを一つでも二つでも形にしていきたい」と訴えた。
向山氏は旧伊那市外である高遠、長谷地区でも後援会支部組織を発足し、支持基盤の強化を進めている。 -
伊那広域シルバー人材センターで会員作品展
伊那市の伊那広域シルバー人材センターで17日から、第14回会員作品展が開かれている。個人や団体で活動している会員114人が製作した269点の作品が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
会員の取り組み発表の場として例年開催している作品展。伊那広域に登録する辰野、箕輪、南箕輪、伊那地区の会員が絵画、書道、手芸、ちぎり絵、写真などさまざまな作品を出展している。
中には、クリや竹、ニンジンなどを焼き上げて炭にした作品や、花の種で描いた創作絵画などといったユニークな作品もあるほか、展示販売している作品もあり、「手作りだから丈夫でいい」と購入していく来場者の姿も見られた。
また今回は、多くの人に来場してもらえるようにと土日も開放している。
午前9時縲恁゚後4時。22日まで。 -
地域の力見直して、子どもの安全を考える会
宮田村で16日夜、「子どもの安全を考える会」が開かれた。宮田小学校PTAなどの呼びかけにより、今年度2回目。小中PTA、学校のほか、区長、防犯担当者、村教委、警察など約50人が集まり、子どもを取り巻く安全上の各種課題を話し合った。見守るためには地域のコミュニケーションのあり方も見つめ直そうと、意見を交わした。
駒ケ根署が不審者情報など管内の子どもに関係する事案を報告。
宮田小、中学校は安全対策の状況にふれ、通学路のパトロール強化や複数による登下校、防犯ホイッスルの携帯徹底などに取り組んでいると説明した。
意見交換では、高校生を子どもの安全対策に活用できないかなど柔軟な発想も。
希薄になりつつあるタテのつながりを見直そうという提案で、小野章宮田小PTA会長は「同感。地道に底上げを図り、地域の会合などあらゆる場面で子どもの安全を話題に取りあげてほしい」と呼びかけた。 -
小坂伊那市長が長谷地域協で風力発電反対説明
伊那市の小坂樫男市長は16日夜あった長谷地域協議会で、入笠山、鹿嶺高原周辺で民間企業が検討している大型風力発電計画について改めて「反対」の考えを説明し、理解を求めた。これまで計画推進が目立った同地域協の委員からは反発の声もあがった。
旧長谷村で風力発電を盛り込んだ地域新エネルギービジョンを策定した地元にとっては、循環型エネルギーや風車設置による地域・観光振興への期待があった。また、風車建設時の作業道(林道)の新設で森林整備が可能になるとした推進理由もあった。
小坂市長は「風力発電を否定するものではない」とした上で「高山地帯に高さ100メートルを超える構造物を作るのはいかがなものか」と批難。作業道(林道)の新設について触れ「山に林道を開けることは景観や自然破壊はもちろん、災害を誘発する」と指摘し、災害の危険性と景観への影響を主な反対理由に挙げた。
さらに、地元の期待も大きかった風力発電による地域活性化についても否定。一方で、「市として(活性化策が)求められていると考える」と述べ、具体案を来年度予算案で示す、とした。
また、木質バイオマス資源の利活用、太陽光発電や中小水力発電の導入を盛った地域新エネルギービジョンの概要も説明した。
計画をめぐっては、昨年の12月市議会定例会に賛否の陳情が出され、総務委員会は反対の陳情を採択、本会議で推進に覆ったものの、直後に小坂市長が反対を表明する二転三転した展開となった。小坂市長は同定例会の会期中、高遠町と長谷両地域協で出た慎重な検討や計画推進を求める意見を聞いた後の表明だった。
これに対し地域協委員からは、市と議会、地域協の関係やあり方を疑問視する意見もあった。 -
旧井澤家住宅 雛祭り展
伊那市西町区の旧井澤家住宅で17日から、「雛(ひな)祭り展」が始まった=写真。明治縲恟コ和時代の貴重な雛人形約120体を出品。地元旧家などに伝わる品を中心に並べ、一足早い雛祭りを演出している。3月4日まで。伊那部宿を考える会(田中三郎会長)などの主催。
権兵衛トンネル開通記念に向けた取り組みとして、昨年から始めたイベントで、今回は、5段飾り、7段飾り雛のほか、明治時代の押雛12体など珍しい品も展示。各年代ごとに顔つきの違う雛人形が会場を飾り、その時代ごとの趣きが感じられる。
田中会長は「なかなかこれだけの雛人形を一度に見る機会はないと思う。時代ごとの品に秘められた、子供の成長を願う親たちの思いと一緒に見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。
3月3、4日は甘酒の持て成しがある。入館料は一般200円、小中学生100円。休館日は火曜日。午前9時縲恁゚後4時。 -
日本ジュニア室内陸上で優勝 春富中の松澤君
2007日本ジュニア室内陸上競技大阪大会(11日・大阪城ホール)の中学生男子棒高跳びで、伊那市の春富中学校3年の松澤ジアン成治君(15)=写真=が4メートル40センチで優勝した。中学最後の大会を終えて松澤君は、進学後の目標を「高校生の日本記録更新」と力強く語った。
松澤君にとって初出場の同大会は、参加標準記録に達した全国の13人がエントリー。3位入賞した、昨年8月の全日本中学校総合体育大会で共に戦ったメンバーも多く出場する中、4メートル40センチまでの試技を一度で成功し、優勝を飾った。
「目標とした優勝を達成できてよかったが、自分の課題もよく分かったのでうれしかった」と松澤君。空中姿勢での足の伸ばし方を習性することや、より固いポールを使うことなどで、記録が伸びると確信したという。
中学卒業後は、市内の高校へ進学する予定。「最低でも3年連続でインターハイに出場したい。目標は県内の一般記録で、高校生の日本記録の5メートル10センチを跳ぶこと」と語った。
松澤君の自己最高公式記録は、上伊那スポーツフェスティバル(昨年9月、伊那市陸上競技場)で達成した県中学校新記録の4メートル50センチ。 -
南箕輪村議選 現職の有賀彰司氏が出馬表明
4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の有賀彰司氏(67)=農業、南殿=が17日、2選を目指し出馬を表明した。
有賀氏は「まだまだ残された課題、新しい課題があるので、これからも村の発展のために頑張りたい」と出馬を表明。「初心に戻って新たな気持ちで望みたい」と決意を語った。
「元気で安心して暮せる活力ある村」を基本テーマに、▼未来ある子供たちが遊び、学べる保育所・学校環境の充実▼地区の防災組織のさらなる整備▼新たな村づくりに向けた情報公開の推進竏窒ネどを公約。「企業誘致と整備などで働く若者が住みやすい環境をつくりたい」とも話した。 -
駒ケ根市議選に現職の松崎彰氏不出馬
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)に現職で副議長の松崎彰氏(68)=無所属、町一=が立候補しない意向を固めた。
現職21人のうち引退を決めたのは11人目。立候補の意向を示しているのは現職7人、新人2人。定数は今選挙から6減の15となる。 -
のぞみ会がデイ利用者を楽しませ
宮田村町1区の女性6人でつくるボランティアグループ「のぞみ会」(田口久子代表)は15日、村社協デイサービスセンターを訪れ、優雅な踊りで高齢者を楽しませた。
年間通して村内にとどまらず、上伊那各地の施設訪問を続ける同会。活動を開始してから15年を迎えたが、この日も日本舞踊や楽しいおしゃべりで、デイ利用者に安らぎの時間をプレゼントした。
熱演に拍手して喜ぶ高齢者。互いに握手も交わし、心と心もふれあった。 -
明日葉の会
箕輪町内の一人暮らしの65歳以上を対象にした明日葉の会は15日、本年度最後のイベントで、みのわ温泉ながた荘で温泉につかったり、演芸を楽しんで交流した。
一人暮らしの町民同士の情報交換や交流を目的に年3回開く。1回目はバスハイク、2回目は調理実習とニュースポーツをした。
参加者は88人。民生委員らも含めると121人と大勢集まった。看護師による健康チェックを受け、のんびりと入浴。昼食を味わいながら、宮田村在住の元大相撲力士で歌手の栃若清光さんのステージや民生委員の手品、ボランティアの安来節など盛りだくさんの演芸を楽しんだ。
歌手生活50周年を迎えた栃若さんは、張りのある声で次々と熱唱。合間に「昔の少女会の皆さんが大勢来てますね」と会場を笑わせた。
参加者が手話ダンスを披露する場面もあり、「今日はとっても楽しいです」と笑顔を見せていた。 -
認知症グループホーム災害協力協定調印
空家となっていた民家を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)が借り上げて改修し、1月に開所した駒ケ根市赤穂市場割区の認知症高齢者向けのグループホーム「いなほ」(宮下貴志子所長)は15日、地震や火災などが起こった場合に周辺住民が施設利用者の救助などを行う災害対策等協力応援協定を周辺地区の代表者らと結んだ。市場割区長、放下小平と南の原の自治組合長がいなほを訪れ、伊南行政組合消防本部の消防長や市消防団長らの立会いの下で協定書に調印した=写真。協定は地震、水害などの自然災害や火災などが発生した場合に地元住民が施設利用者救助の応援に当たる竏窒ニするもの。協定書には、施設と住民による共同防災訓練を年1回行うことなども盛り込まれている。
「いなほ」は木造平屋建て167平方メートルの瓦ぶき。洋室、和室各3部屋のほか居間、台所食堂、事務室、浴室などを備える。定員は6人。 -
駒ケ根市国保税率据え置き
駒ケ根市の原寛恒助役は15日、市役所で開いた06年度第2回の市国民健康保険運営協議会(堀千代美会長)で国保税率の改正について述べ、07年度は引き上げをせず基金の繰り入れなどで対応したい竏窒ニする考えを明らかにした。
協議会には委員ら約20人が出席し、国保特別会計の06年度決算見込み、07年度予算案などについて市の担当者から説明を受けた。報告によると税収見込みは06年度決算(見込み)8億7310万円に対し、07年度予算は8億7960万円と微増。歳入歳出総額は06年度決算(見込み)が25億7610万円。07年度予算は27億600万円で06年度当初比5%増となっている。基金からの繰り入れ額は2560万円で、基金残高は1億7790万円となる。
協議に先立ち、市保健補導員連合会の役員改選に伴って新たに気賀澤たつ子さんが委員に委嘱された=写真。 -
箕輪町07年度当初予算案
「足元を固め、夢を育て、町民にやさしい予算」
一般会計83億2800万円 前年度当初比11・5%増箕輪町は16日、07年度当初予算案を発表した。一般会計は83億2800万円で、前年度当初比11・5%、8億5700万円の増額になった。増額の主な要因は地域交流センター・消防署建設事業費約5億7千400万円、南原工業団地拡張用地造成事業と福与工業団地の工場用地取得資金貸付金の約1億7500万円。平沢豊満町長は、「住んでよかった、住んでみたい町づくりに向け、足元を固め、夢を育て、町民にやさしい予算編成にした」と説明している。
「福祉、教育、環境に重点配分」し、子どもの育成に力を入れ、新年度は乳幼児・児童への医療費無料化を現行の小学3年生までから小学6年生まで拡大する。1991万8千円の予算で、拡大分は約1190万円。町内で子育てをしてもらうため、土地開発公社窓口で不動産情報の提供、一部住宅団地整備などにも取り組む予定。
歳入は、三位一体改革の影響で、国などからの財源は前年度当初と比べ4億1650万円減少する。一方、町税は4億3570万円の増加。結果として1億9200万円の増となり、「町の実態は計算上は体質的に強化された」という。歳出は、経常経費で一般財源ベース2080万円の経費節減を図った。
歳入の主なものは、町税が35億9638万7千円で前年度比13・9%増、地方交付税は13億9千万円で8・6%減。南原工業団地用地売却代の財産収入1億9670万2千円、繰入金1億2710万9千円。町債は都市再生整備事業、消防施設建設事業などで6億5010万円(78・6%増)。
歳出は、人件費が18億8053万1千円で2607万5千円の減。義務的経費(人件費、扶助費、公債費)は33億7526万3千円で1427万円減額。普通建設事業費は9億7798万1千円で6億7008万8千円の増額、災害復旧事業費は1690万円で1550万円の増額。
経常収支比率は85・1%で、前年度より0・7%改善した。
特別会計を含めた総額は162億9561万4千円で、前年度当初費11・7%(17億1028万円)の増。 -
07年度当初予算案
箕輪町の重点事業箕輪町は16日、07年度予算発表に合わせて新年度の主要事業を発表した。重点事業は次の通り。かっこ内は予算計上額。
【「一味ちがう箕輪の子ども」育成事業】
▽保育園全園で運動あそび事業の充実・運動保育士1人増員(431万1千円)▽保育園全園で英語遊び事業の充実、年長児・年中児(102万4千円)▽5小学校1、2年生までの運動あそび事業充実(13万6千円)▽国際感覚育成事業(1)中学生10人海外ホームステイ研修(2)小学校に国際交流員2人配置(3)中学校英語指導助手1人配置(1680万9千円)▽みのわっこ絵本プレゼント事業・0歳児対象(31万5千円)▽乳幼児・児童に対し所得に関係なく医療費無料化を小学6年生まで拡大(1991万8千円)▽妊婦一般健康診査公費負担拡充(581万円)▽保育料基準の改定で保育料減額(660万円)
【教育環境の整備】
▽中部小校舎耐震診断・特別判定の実施(793万8千円)▽南小校舎耐震診断・特別判定の実施(483万5千円)▽小学校校舎維持補修の充実(1392万2千円)▽中学校内放送設備更新など(449万6千円)▽校内安全システム(リース)設置(18万6千円)▽西小ランチルーム改修(108万4千円▽中学給食用スチームコンベクション更新工事(326万6千円)▽町民体育館壁・雨漏り補修工事・放送設備更新(900万円)▽博物館外壁改修工事(574万8千円)
【だれもが健やかに暮らせるぬくもりのあるまちづくり】
▽元気サイクル事業(739万2千円)▽団塊の世代の保健予防強化事業(240万円)▽みのわ健康アカデミー事業第3期生(1674万9千円)▽地域福祉ネットワーク事業・支え合いマップなど(1048万9千円)
【環境にやさしく、安心、安全、快適に暮らせるまちづくり】
▽地域交流センター・消防署建設事業(5億7451万3千円)▽防火水槽4基新設工事(2400万円)▽八乙女消防団詰所新築・中原区詰所の移動・改修工事(1千万円)▽協働による廃食用油リサイクル促進事業・装置増設(629万2千円)▽自主防災組織づくり委託料(100万円)▽残留農薬基準確保のためポジティブリスト制度ドラフト防止用ネット設置者に対する補助金(69万円)
【住みやすく人にやさしい都市基盤の整備を目指したまちづくり】
▽全町の雨水排水排除整備計画の策定(2133万3千円)▽長田配水池新設工事・JR踏み切り配水管布設工事(2億9675万円)▽下水道管渠整備・一の宮地区ほか(3億4969万円)▽下水道管渠整備・下古田、長田、大出山口地区ほか(4億1774万8千円)▽下水道終末処理場4池目の増設(1億9800万円)▽道路などの維持、修繕改修及び改良整備事業(1億8326万8千円)▽町道900号線ほか3路線(1億603万1千円)