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ブランドづくりネットワーク信州が箕輪町の赤そばブランド化へ視察
長野県内のブランドづくりを支援する長野県デザイン振興協会のブランドづくりネットワーク信州(鈴木進委員長)が、支援モデルの第1弾に箕輪町の赤ソバを取り上げ、11日に上古田金原地区の赤そばの里や留美庵などを視察した。今後、ブランド化に向け検討し、07年1月ころに町へプログラムの提案を予定している。
ブランドづくりネットワーク信州は、05年に県内の産・学・官の代表機関が集まり策定した「信州ブランド戦略」に沿って、商品や販促のデザイン、宣伝・広告など専門性の支援を担う。長野県デザイン振興協会を母体に本年5月に設立した。
ブランドづくりのテーマ募集に箕輪町が赤ソバを申し込み、9月28日の検討会で第1弾テーマに選ばれた。
メンバー8人が箕輪町を訪れ、赤そばの里や広域農道沿いなどに咲く赤ソバを視察。留美庵で「赤そば十割そば」も試食した。五味英紀副委員長は、「赤ソバといういいものがある。作って、伝えて、売る仕組みを作りたい」と話した。
町は、農業や観光を通じて町全体のPRを図るなかで、町独自のブランド作りの一つとして赤ソバをネットワーク信州に依頼した。プログラム提案を受けた後は、予算化も含め検討し、実施する場合には継続的にサポートを受けることができる。町産業振興課は、「今回のプロジェクトを足がかりに、さらなるブランド化の参考にしたい」としている。 -
シートベルト県内着用率調査結果
長野県は11日、9月25日から29日に県内の各市町村で実施したシートベルト調査結果を発表した。上伊那地区の市町村では、箕輪町が総合着用率ベスト10に100%で同率1位8町村の一つ、南箕輪村は93・9%でワースト10の10位だった。
調査は各市町村で地域内交通の多い地点1カ所(人口5万人以上の市は原則2カ所以上)、計97カ所で車両1万2508台を対象にした。着用率の最高は100%、最低は上田市で89・7%だった。
着用率ワースト10位の結果に対し南箕輪村の加藤久樹助役は、「村や村交通安全協会がマナーを守るよう呼びかけているが、なかなか徹底されず大変に残念な結果。自分のためだと思って着用してほしい。今後も呼びかけをし、徹底を図りたい」と話した。 -
中川2小学校で「もみじ給食」
さわやかな秋晴れとなった12日、中川村の2小学校ではミズナラの葉が黄みを帯び、ドウダンツツジが赤さを増し始めた校舎周辺で、「もみじ給食」を行った。
この日の献立は秋の味覚クリを使ったお赤飯、子どもたちに人気の肉団子、野菜サラダ、牛乳、デザートは紅葉ゼリー。
それぞれ、フレンド班が芝生や桜の下にシートを敷いて、給食を囲んだ。代表児童の「手を合わせて、いただきます」のあいさつで、一斉に食べ始めた。
子どもたちは色づきはじめた里山のもみじ、風を伝って香る金モクセイなど、秋の風情と一緒に、給食を味わった。 -
「おひさまクラブ」が油絵展 自由の世界堂々表現
伊那市を中心とした油絵愛好者でつくる「おひさまクラブ」(有賀恵治会長)の油絵展は20日まで、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。メンバー16人が一人1縲・点の計23点の新作を出品している。入場無料。
会社員、主婦、定年退職者など、30縲・0歳代の幅広い年代の会員が、旅行先の海や山の風景、自分の孫を描いた人物画、花、果物などの静物画を展示。仕事や家事の合間を見て、楽しみながら制作した力作が会場を埋めている。
メンバーらは題材に対して感じた思いを、自分の心の中の世界として描写している。パリ国際ル・サロン会員で同クラブの講師を務める、碓井伍一さん=同市山寺区高尾町=は「自分の世界を堂々と表現していて、自分らしさが出ている」と評価している。
「おひさまクラブ」は市駅前ビルいなっせであった、「第1回油絵教室」の卒業生有志で04年に発足。現在はメンバー18人が月2回の教室で交流を深めながら、制作活動に励んでいる。同ギャラリーでは4回目の展示となる。
土・日曜日、祝祭日休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
伊那郵便局に年賀はがき到着
11月1日に全国一斉販売する07年用年賀はがきが12日、伊那市坂下区の伊那郵便局に到着した。今年は例年の販売実績をもとに、前年比33・5%減の170万8千枚が届いた。
内訳は、無地44万4千枚、インクジェット用99万2千枚、絵入り(信越版)4万4千枚、4面連印5万7千部。到着した年賀はがきは同局分のほか、近隣郵便局16局分もあり搬送する。
各年賀ともに減少傾向だが、絵入り年賀は最も多く昨年比54・2パーセントの減。パソコンなどで自作できることが原因となっているという。
伊那郵便局では予約受け付けを開始している。問い合わせは郵便課(TEL72・2552)へ。 -
伊那市長谷のNPOと信大農学部が雑穀収穫
ミレット(雑穀)を復活・普及させ、中山間地の地域活性化を狙う伊那市長谷のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」と信州大学農学部食料生産科学科の井上直人教授の研究室は11日、長谷の田んぼで栽培してきたキビやヒエ、アワなど6品目20種を収穫した。
雑穀の栽培は「ミレット復活事業」の一環で、同地に適当な品種を調査し、普及を目指す。来年度以降は栽培面積を除々に拡大していくとともに、研究舎では品種の特性に合った料理の開発、提供も考えている。
両者は昨年12月から取り組み、全国各地で栽培されているさまざまな品種を集めて、大学の苗場には種。6月に長谷の約5アールの田んぼに苗を移植し、手を加えたのは2度の草刈りのみで、無農薬で育てた。この日は、会員や学生ら約20人が作業にあたり、種類ごとに実の部分だけを刈った。
雑穀は栄養価が高いことから井上教授は「長寿社会の現在、健康面からニーズがあり、都会では白米より高値で取り引きされている」と話し「山村の農家が主体的に栽培していければ、地域振興にもつながる」と期待していた。 -
駒ケ根市高齢者クラブ連合会体育祭
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は11日、第31回体育祭を駒ケ根市東伊那のふるさとの丘アルプスドームで開いた。風船サンドイッチ、運試し、玉入れ、輪投げ、グラウンドゴルフなど全10種目(得点種目は5)が行われ、参加した会員ら約400人が地区対抗で優勝を争った。
「玉送り」は1チーム10人が一列に並び、ボールを脚の間に通したり、頭の上から後ろに送る速さを競うゲーム。出場者らは「早く、早く竏秩vと気持ちはあせるものの体は思うようには動いてくれず、よろけたりしりもちをついたりしながらも懸命にボールと格闘した=写真。中にはボールを落としてしまい、大きくタイムをロスするチームもあったが、応援席からは「あきらめるな」「頑張れ」と声が掛かるなど、競技は和やかな雰囲気の中で行われた。
天気は朝からあいにくの雨だったが「こんなこともあろうと」あらかじめドーム競技場での開催を計画していたため、競技は予定通り実施。少し肌寒い陽気ではあったが、参加者はスポーツの秋を存分に楽しんでいた。
上位チームは次の通り。
(1)上赤須(2)小町屋(3)北割一 -
伊那谷の古道展
駒ケ根総合文化センター開館20周年記念事業として駒ケ根市立博物館と駒ケ根郷土研究会は「私たちが探索した伊那谷の古道展竏柱テ道を明らかにし、古人の暮らしを求める」を市立博物館で31日まで開いている。
郷土研究会が現地調査を含め、一昨年から研究に取り組んできた古東山道、令制東山道、春日街道、伊那街道についての豊富な資料が、地図や各地の遺跡から発掘された土器などの資料とともに展示されている=写真。同館学芸員の田中清文さんは「道というのは大切なもの。古道を調べていくことによって当時の暮らしの様子までが分かる」と話している。
田中清文さんによる展示の解説会が10月14日午後1時30分から開かれる。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時30分。月曜日休館(月曜日が祝日の場合は火曜日)。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
防火ポスター審査
伊南行政組合消防本部北消防署(米山覚署長)は11日、管内の小中学生を対象にした06年度防火ポスターコンクールの審査を同署で行った。寄せられた150点の作品を竹上俊隆消防長ら署の幹部が審査し、学年ごとに金・銀・銅賞を選んだ=写真。
入賞作品は11月に開かれるこども消防広場で北署に展示されるほか、管内の大型店や事業所などでも展示される。
入賞者は次の皆さん。
◇小学5年▽金=伊沢真由(東伊那)▽銀=北澤茉里乃(同)▽銅=今井美月(赤穂東)◇小学6年▽金=清水雄太郎(宮田)▽銀=伊藤貴保(同)▽銅=那須野美月(赤穂)◇中学1年▽金=馬場さくら▽銀=北條麻衣▽銅=橋爪ひとみ(以上赤穂)◇中学2年▽金=湯澤隆弘▽銀=清水累衣▽銅=近藤光華(以上赤穂)◇中学3年▽金=岩牧あいり▽銀=高坂佳奈▽銅=熊崎泰奈(以上赤穂)▽消防次長特別賞=鈴木宏明(東中) -
南箕輪村のオフィス「TOJI」翻訳事務所が未就園時以下の子どもを持つ母親を対象とした英会話教室を開講
習い事などに通いにくい小さい子どもを持つ母親に、育児ストレスの解消や、自己研鑽に役立ててもらおう竏窒ニ、南箕輪村のオフィス「TOJI」翻訳事務所(天田美咲代表)は11月から、未就園児以下の幼児を持つ母親が、子どもと一緒に受講できる英会話教室「うぃず☆きっず」を開講する。託児に任せるのでなく、自分の目の届くところで英会話を楽しんでもらうことで、気負いなく英会話をしてもらうのが狙い。子育ての悩みを打ち明け合える場にしてもらいながら、新しい形の育児支援を目指す。
現代の母親は、子育ての悩みや不安を打ち明ける相手がいない環境で、育児ストレスを感じる人も多い。また、自身のキャリアを追及して社会で活躍してきた女性にとって、出産前のように自己研鑽の機会をもてないことを負担に感じる人もおり、「英会話を楽しみながら育児も楽しんでもらおう」と今回の企画を打ち立てた。
教室は畳の間で、母親の目の届く範囲で子どもを遊ばせながら、学んでもらう。受講料は1カ月5千円。
12、19日には、おためしレッスンも開催する。時間は午前9時からと午前10時15分からの2回(各クラス先着10任)。
申し込み・問い合わせはオフィスTOJI翻訳事務所(TEL72・1213)へ。 -
南箕輪村商工業振興資金融資制度の改正へ
南箕輪村で10日、商工業振興審議会があり、事務局が掲示した村商工業振興資金融資制度にかんする4点の改正案を確認。12月1日からの施行を目指して準備を進めていくこととなった。
今回事務局が改正を掲示したのは(1)貸し付け限度額の変更(2)不況対策分特別条件の延長(3)緊急災害時における特別条件の設置(4)保証人の原則廃止竏秩B
貸し付け限度額は現在、運転資金、設備資金とも1企業につき700万円(商工貯蓄共済制度加入者は800万円以内)を上限として貸し付けているが、新しい設備を整えるには700万円では足りない現状もあり、上限額を1千万円へと改正することを提案。
また「緊急災害時における特別条件の設置」は、温暖化が進む中、今後も7月豪雨のような災害が発生する危険性があるとして、災害で欠損した設備修復にかかる費用を借り入れる場合、金利の一部を村が補填するもので、上伊那で初の試みとなる。 -
プロのドライバーが園児を指導、中央保育園で交通安全教室
宮田村中央保育園は11日、交通安全教室を開いた。ヤマト運輸駒ケ根センターの現役運転手が講師。公道の危険性を熟知しているプロのドライバーの視点で、園児に正しい交通ルールを指導した。
着ぐるみゴリラのゴン太君も登場し、子どもたちにも分かりやすく解説。急な飛び出しや車の近くで遊ぶことの危険性を伝えた。
年長園児は横断歩道の渡り方を実践練習。遠くのドライバーからも確認できるよう、手を真っ直ぐ高くあげて渡っていた。
要請を受けて年に数回ほど指導を行っている同センターだが、「指導することで、我々の交通マナーに対する意識向上にもつながっている」と話した。 -
人気上昇ペレットストーブ
県補助、原油高も追い風に原油高や県の補助制度新設などで、木質ペレットストーブの人気が高まっている。製造販売する宮田村の近藤鉄工(近藤満社長)は、昨年の出荷台数の2倍にあたる300台の生産を見込んでおり、本格的な冬の到来を控えてフル操業の状態。県外からの問い合わせも多く、対応に追われている。
県は近藤鉄工やヨウホク(駒ケ根市)など3社のペレットストーブ3機種を「信州型」と認定。購入する個人や事業者に10万円を補助し、100件の枠に11日現在で45件の申し込みが来ている。
また、市町村への補助制度も設けたほか、県施設や県立高校に新たに100台の導入も予定している。
積極的な普及策の追い風になっているのが、最近の原油高。「割高だったペレットだが、灯油などの値上がりで価格差もなくなった。環境にやさしい面も受けている」と県の担当者は説明する。
近藤鉄工は3年前の初年度は35台の出荷だったが、順調に生産台数を伸ばしてきた。
同社のホームページはストーブを全面に取り扱い、遠くは広島、山口などからも問い合わせが寄せられる。
「コスト面が有利になってきたこともあるが、環境にやさしいことや火の見えるストーブの暖かみも人気が高まっている理由」と同社の・ス木重由総括担当。
全てが職人の手作りのため月産50台ほどだが、今月から来月にかけて生産の最盛期を迎える。 -
箕輪北小PTAが大型パチンコ店進出反対の嘆願書を町と町農業委員会に提出
箕輪町大出地区への大型パチンコ店進出計画に反対する箕輪北小学校PTAは11日、進出反対の嘆願書を4290人の署名と共に箕輪町長と町農業委員会長に提出した。
出店業者はオーギヤ(本社・愛知県豊橋市)。出店予定地は広域農道の大出宮の西交差点北東の田で、面積は約1万5千平方メートル。駐車台数は数百台の計画。
予定地が北小学区内で、大出山口地区児童の通学路に接していることもあり、「風俗営業法の許可を必要とする遊戯施設の新規建設を断固阻止する」としてPTAの理事会で署名活動を決定し、学校を通じて各家庭に用紙を配った。
町農業委員会が農業振興地域農用地区域の除外について意見をまとめる16日の会議に間に合わせるため、署名活動期間はわずか2週間だったが、4290人分を集めた。
反対理由に▽未成年者への不要な遊戯心の扇動▽交通量の増加や入店車による巻き込み事故の危険性の増加▽大型パチンコ店は隣接地域も含め昨年から4店舗(工事中1店舗含む)開業していることから、既存店舗を含めた廃業撤退と跡地の放置に対する懸念▽治安、犯罪上の問題▽騒音・夜間照明など地域住民の居住に及ぼす弊害-などを挙げている。
PTAの泉沢利夫会長が平沢豊満町長に嘆願書と署名用紙を手渡し、「出店に断固反対したい」と許認可審議の関係者の理解を求めた。平沢町長は、「行政は、反対運動があるので慎重にせざるをえない」とした。
PTAは今後、伊那警察署生活安全課にも嘆願書を提出し、出店業者には白紙撤回を求める文書を送る予定。 -
06信州大芝高原イルミネーションフェスティバル14日から
南箕輪村大芝高原で14日から29日まで、2006信州大芝高原イルミネーションフェスティバルがある。住民有志による実行委員会の主催で初の企画。「大芝高原メーンストリートをイルミネーションで飾り、いやしの空間を作りたい」と準備が進んでいる。
村の活性化を目的に、1948年4月から49年3月生まれの同期の村民有志22人が実行委員会を組織。大会長は田中秀明さん(村商工会長)。
大芝高原は、昼は豊かな自然が出迎えてくれるが、夜は闇に包まれてしまうため、夜の表情を提案し気軽に散策してもらえるように計画した。
イルミネーションは広域農道から大芝荘までのメーンストリートに飾る。参加者を募り、村内企業や個人、一部に伊那市、箕輪町からも参加し、68個の電飾を設置する予定。
14日午後5時40分から現地でフェスティバルのテープカットをし、6時に点灯する。点灯時間は毎日午後6時から10時まで。
実行委員会は、「通りを明るくして村のブランドに発展させ、来年以降につなげたい」と意欲をみせている。 -
伝統の織りを今に伝えるみはらしファーム「草の家」の代表
伊那市荒井区
丸山輝子さん(67)裂き織は、この地域に根付いてきた昔ながらの織物。着古したぼろなどを細く裂いて横糸として織り込むことで、もう一度布として生かす。
その裂き織や、草木染めといったの伝統技術の体験してもらおう竏窒ニ7年前から、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある工房「草の家」で活動している。裂き織をともに学んだ女性たちが集まって手探り状態からスタート。当時は、どんな形になるか想像もつかなかった。古くなって使われなくなった織り機を地元民家から譲り受けたり、体験内容を考えながら試行錯誤。家事の合間を縫いながら、今の形を見出してきた。
「メンバーはみんな織りが好きな人ばかり。最近は“リサイクル”や“自然に優しい”って言う言葉が取り沙汰され、裂き織も注目されるようになっているけど、草の家を始めたころは、まだそれほど注目されていなかった。『だんだん時代に合ってきたね』なんて笑いながら話すんですよ」。
◇ ◇
伊那市に移り住んで24年。それから織りに携わってきた。当初は伊那紬を織っていたが「昔の織り機で、自分だけの作品をつくりたい」と、裂き織を学べる講座を受講。そこで、紬と全く違う裂き織の世界を知った。なんでもその辺にあるものが使え、応用も利く。身近なものから身近な作品が生まれる。気軽に使いたくなる素朴さも魅力だった。
「今は、その辺の古着を見て『次は何を作ろうかな』って考えたりするんですよ」と笑う。
◇ ◇
工房には、子ども連れの家族から年輩の人まで、さまざまな人たちがやってくる。子どもにとって裂き織は初めての体験。一方、年輩者の中には、「懐かしい」と、昔を語る人も多い。
「『ばあちゃんがやっていたのを手伝った』って人もいます。私は講習を受けて裂き織を学んだけど、そういう人は実際の生活に基づいた裂き織を知っている」。
生活の糧として裂き織をしていた当時の話は、決して楽しいものばかりではない。はた織りの季節は農閑期となる冬。寒い中、それでも家族のために織らなければならなかった当時の人は、どんな思いで裂き織をしていたのだろう竏秩Bさまざまな思いが巡る。
◇ ◇
今後は、もっと子どもたちにこうした伝統に触れてもらいたいと考えている。
「今は生活そのものが便利になっているけど『昔はこういう風に織っていたんだ』って体験しながら、昔の人の思いも感じてほしい。古いものを大切に使ったり、決して便利ではない生活を、体験を通して自然に伝えていければ」。 -
箕輪町勢要覧2006できる
箕輪町の2006町勢要覧が完成した。
内容は地勢、人口、産業、保健・福祉、生活環境、交通・防災、教育・文化、行財政。人口と世帯数など国勢調査結果を用いるものは05年調査結果がまとまっていないため2000年までの数値で掲載している。
町によると、今回の町勢要覧の中で最も目立った変化は、住民基本台帳年報に基づく人口動態で、出生数から死亡数を引いた自然増加が05年に初めて減少に転じた。00年度から04年度までは23人から57人で増加傾向にあったが、05年はマイナス4人だった。
表紙は戸沢地蔵尊の写真を掲載。A4版で2千冊作成した。町議会議員をはじめ上伊那郡内市町村、広域連合、一部事務組合、町内小・中学校などに配った。 -
犬のしつけ方教室実技開始
県動物愛護会上伊那支部と伊那保健所が共催する「犬のしつけ方教室」の実技講習が9日、県伊那文化会館東側多目的広場で始まった=写真。学科講習を既に終え、実技は10月29日までの全4回を予定。「おすわり」「待て」などの基本的なしつけ方法を学んでいく。
この日は、上伊那から11組の受講生が参加し、リードの付け方、飼い主と一緒に並走する方法を学習。最初は犬同士が吠え合い大騒ぎだったが、県家庭犬インストラクターら7人の指導で、参加者の指示通りに犬も歩くようになっていった。
関係者は「人間社会で犬と一緒に生活できるようにしつけする必要がある。最近は我が子のように溺愛してしまうケースが多く、しつけができていないケースが多い」と話す。
柴犬の「モモ」ちゃん(生後8カ月)と参加した、川上照子さん(53)=伊那市上牧=は「飼い主が無知でもいけない。ただかわいがることは、犬にとっても人にとってもよいことではない」と講座に取り組んでいた。 -
伊那消防署 定期的な救命講習会開く
伊那消防署は一般を対象とした、定期的な普通救命講習会を9月から始めた。これまでは依頼に応えて開いていたが、需要が多くなり、月一回のペースで開催。同講習会のほか、止血方法などの上級救命講習会を本年度中に2回開く予定にしている。
8日、伊那市役所であった普通救命講習会には、市内や辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村から10人が参加。同消防署の救急救命士ら3人が、気道確保、心臓マッサージの方法、AED(自動体外式除細動器)の使い方などを教えた。
講習会は4時間で、今年度は11月12日、12月16日、1月21日、3月17日にある。上級救命講習会は8時間で、2月10、18日の開催としている。
申し込みは、伊那消防署(TEL72・0119)へ。 -
東京音楽大学校友会県支部 伊那で美しい音色披露
東京音楽大学の校友会県支部(市瀬益治支部長)の定期演奏会が8日、伊那市の県伊那文化会館であった=写真。県内出身の卒業生、在校生ら17人によるピアノ、バイオリンなどの演奏が集まった約400人を魅了した。伊那毎日新聞社など後援。
ヴィオラ奏者の宮坂千夏さん(伊那市)、ピアノ奏者の井澤久美子さん(駒ヶ根市)、中坪恵さん(南箕輪村)ら、上伊那出身者は6人が出演。宮坂さんと井澤さんは「ヴィオラとピアノのためのソナタop・11‐4」を演奏した。
同大学教授の釜洞祐子さん(声楽)、同講師の御邊典一さん(ピアノ奏者)のゲスト演奏では「オペラ『ミニョン』より・ス私はティターニア・ス」を披露した。
演奏会は県内4地区を順番に回り10回目となる。 -
演劇舞台演技セミナー 高校生ら・ス間・スの使い方学ぶ
伊那市の県伊那文化会館は9日、演劇舞台演技セミナーを開いた。上伊那の高校生ら約40人が参加し、県松本文化会館附属劇団の指導、演出を手掛ける指原和子さん=安曇野市=から基本を学んだ=写真。
同地区高校演劇合同発表会を前に開く恒例のセミナー。辰野、上伊那農業、伊那西、赤穂高校などの演劇部員、顧問のほか、一般参加者などが集まった。
指原さんは、演劇の楽しさについて話すと、台詞やしぐさなどの基本について指導。実際に舞台の上を歩いたりなどの空間を使った表現方法も教えた。
演技の・ス間・スの使い方では、「息継ぎの間」「期待を持たせる間」「強調の間」などの種類があると説明。「いろいろな台詞を生き生きさせたい時は、一つ間を取ることで相手に印象を持たせることができる」と話していた。 -
聴導犬への理解深める
伊那市の手良小学校の参観日に合わせて7日、児童やPTA、地域住民を対象とした講演会があった。日本聴導犬協会会長の有馬もとさん=宮田村=が「心と体を支える聴導犬・介助犬」と題して話した=写真。
地域全体が共に学べる機会になれば竏窒ニ始まった恒例の講演会。毎回、テーマを変え、PTA、手良公民館、同地区育成会、地区活性化推進会議が共催で開いている。
有馬さんは聴導犬、介助犬の役割をスライドなどで、集まった約250人に説明。インターフォン、やかんの湯が沸いた音などを教えるなど「聴覚障害者の生活の中で必要なことを知ら、安心と安全をもたらしている」とした。
会場には聴導犬の「タカちゃん」「まつ君」(ともに雄)も登場し、子どもたちは大はしゃぎ。興味津々の様子で「どうやって訓練するの」「普段は何を食べてるの」などの質問を矢継ぎ早に投げ掛けていた。 -
初のテーマ別懇談会始まる
)
中川村は10日夜から24日まで、基間集落センターで、農林業の振興や防災、福祉など6テーマに絞り、初のテーマ別懇談会を行なっている。
「農林業の振興」をテーマにした初日は、農林業者や議会、農業委員ら30人余が出席、村の農林業の現状と課題を把握し、問題意識を共有する中で可能性を模索した。
村は昨年まで地区別懇談会を実施していたが、出席者が村民の10%未満と少なく、一定年齢以上の男性に片寄っていたことや、各地区で共通のテーマが多かったことなどを受け、初めてテーマ別で開いた。
まず、村が▽農業従事者の高齢化、後継者不足▽農産物価格の低迷▽米の生産調整面積の増加▽森林保全と育成-など村の農林業を取り巻く現状と課題を説明。これを受けた懇談では、新規就農者から「若い農業者が集まり、話ができる場がほしい」「農地にかかわる情報がほしい」などの要望が出された。
また、「後継者の育成は地域全体で考えていくべきテーマ」「農業の基本を地域のオーソリティーからしっかり学ぶべき」などの意見が出た。
具体的に「果実を企業の株主優待品に売り込むなど、大口販路の開拓が必要」「農産物を生食と加工品の両面で消費拡大を図るため、農産加工品の開発、掘り起こしが大切」「オーナー制や観光農業の推進を」などの提案があった。
村はこれらの意見、提案をまとめ、整理し、農政に反映させる考え。
今後の日程は次の通り(基間集落センターで午後7時から・21日のみ午前9時30分から)
▽12日=防災について▽17日=I・J・Uターンの促進について▽19日=高齢者、障害者福祉について▽21日=出産と子育て支援について▽24日=観光、商工業の振興について -
駒ケ岳で女性滑落
8日午後零時45分ごろ、中央アルプス駒ケ岳に向けて西横川地籍を登山中だった6人パーティーのうち、東京都の女性(30)が登山道から約20メートル滑落。両ひざ打撲などの負傷で自力で歩けなくなり、仮設テントを張って1晩様子を見たが回復しないことから9日午前7時45分、駒ケ根署に救助を求めた。女性は出動した消防ヘリコプターで同日午前9時すぎに救助され、病院で治療を受けている。
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無免許、飲酒運転で住宅フェンス衝突
伊那署は8日午後7時20分ごろ、無免許、酒気帯び運転の疑いで、ブラジル国籍の南箕輪村沢尻の工員マシャド・ジャンジール容疑者(39)を逮捕した。
調べで、ジャンジール容疑者は、同午後7時05分ごろ、伊那市内の市道を普通乗用自動車で運転中、同署に隣接している署長官舎のフェンスに衝突。小嶋惣逸署長が通報し、駆け付けた署員が逮捕した。 -
南箕輪で火事 けが人なし
9日午後9時42分ころ、南箕輪村久保の自営業、中島真さん(46)方から出火。木造瓦葺平屋建住宅を約195平方メートル焼き、同10時55分ころ鎮火した。出火当時、家人は外出していたため、けが人は出なかった。
伊那署では出火原因を捜査している。 -
リュシオール優勝 上伊那ママさんバレー
上伊那家庭婦人バレーボール連盟(大野いすず会長)主催のママさんバレー大会が8日、伊那市の高遠町文化体育館などであった=写真。
15チーム、約90人が参加し、3、4チームずつの組に分かれ、それぞれが2試合を戦い、得失点差で競った。
結果は次の通り。
(1)リュシオール(辰野町)(2)空木(駒ヶ根市)(3)どんぐり(飯島町)(4)なかがわ(中川村)(5)マザーズ(伊那市) -
県議選 小原派後援会長に前林氏
県議選上伊那郡区に出馬表明した現職の小原勇氏(58)=県民協働・無所属ネット、宮田村=の後援会「勇NET(ゆうねっと)」は、来春の選挙に向けて新たな後援会長に前林善一氏を選んだ。
前林氏は村商工会長。前会長の清水靖夫氏が村長に就いた関係などから退いたことに伴い、8日の役員会で選任された。
事務局長も加藤恭一氏から城倉栄治氏に交代した。 -
宮田小祖父母参観
宮田村の宮田小学校はこのほど、祖父母参観を行った。各学級が授業を公開したほか、体育館では児童が学校で学んでいることなどを発表。おじいちゃん、おばあちゃんに学習の成果を披露した。
友情を育みながら元気にたくましく育った子どもたちの様子に目を細める参観者。愛する孫の生き生きとした表情に心からエールを送っていた。 -
駒ケ根市南割区市政懇談会
駒ケ根市の南割区(堺澤清人区長)は6日夜、同区の南割集会所で市政懇談会を開いた。中原正純市長はじめ市の幹部職員4人に対し、出席した住民約30人が市政に関する意見や質問をぶつけた。
「最近、市内にパチンコ店、家電量販店、工場などの大きな建物が建設されているが、景観上の規制はできないのか」との質問に対し職員らは「市の条例には建物の高さなどを規制する項目はあるが、意匠に関する規制はない」として、色彩や形などを規制する条例はないことを明らかにした上で「個別に協力は要請している」と説明した。
区内の広域農道の一部歩道が建設されていないことについては「通学児童の安全のため、赤穂南小学校開校に当たって当時の区長が市に示した条件は国道への歩道橋新設などの5つだったが、農道の歩道建設の件は含まれていなかった。絶対条件でなく、できるだけ竏窒ニいうものだったが、住民からの要望は強いので今後計画的に進めていきたい」として理解を求めた。