-
県議選 上伊那郡区清水洋氏事務所開き
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する清水洋氏(53)=自民党・箕輪町=の後援会は23日夜、箕輪町内で事務所開きをした。役員約70人が集まった。
清水氏は、災害、経済、少子化などの対策を挙げ「豊かさを実感できる地域づくりが使命と思っている。県議となって恩返ししたい」と決意を述べた。
自民党公認について「地域の人に自分の立場をわかりやすくした。国・県・地域とつながりを持ったスタイルは大事かと思う」とした。
金沢芳雄後援会長は「清水県議は、若くて行動力があり、誠実である」と再選に向けて支援を求めた。
後援会組織は箕輪町、南箕輪村が区・常会単位、辰野町、飯島町、中川村が町村単位に各支部を設けている。
事務所は箕輪町9417で、松島の国道153号線沿い。電話は79・7418。 -
手良地区、新ごみ処理施設建設反対の対策組織の設置、3月に先送り
上伊那広域連合のが補地の一つとする伊那市野底区への新ごみ処理施設建設に反対する伊那市手良地区区長会は23日夜、地区内の各種団体代表者と会合を開いた。15団体32人が集まり、対策委員会の設置について検討。反対の意志は再確認したものの、「具体的な情報が共有されていない」とする声を受け、再度準備を整えてから3月上旬の発足を目指すこととなった。
北原斉区長会長は、建設反対については市民グループからのアプローチもあったことや、隣接地である手良地区への説明がない現状を報告し、「野底が有力候補地となっていることは間違いない」と、早期な対策が必要であることを強調。対策委員会への協力を求めた。
参加者からは「今の段階ではどんな公害が起こるか予測できないが、一度つくってしまえば移動できない。野底は風が当たる場所。どこに飛んでいくか分からない」「基本的には区長会の検討結果に賛成だと思う。子孫の健康を銭で買うことはできない」と委員会に賛同する意見も多かったが、「具体的な情報が共有できていない」「何でも反対するのではなく、どんな影響があるのかきちんと示していかなければならない」とする声も浮上。
準備不足への不満を解消するため、委員会の設置については仕切りなおすこととした。 -
【記者室】防犯対策はしっかりと
しばらく減少していた車上ねらいが、温泉やパチンコ店などの駐車場でまた発生しているという。防犯協会の会議で南箕輪村駐在所長が、車中に貴重品を置かないように注意を呼びかけた▼村内の06年の窃盗犯は、車上ねらいが最も多く、次いで自転車盗。農業関連の重機や建設現場の大工道具なども盗まれているという。自転車盗は19件発生し、その内16件は鍵が無かった。「鍵を複数つけてもらえば自転車盗は減る」とアドバイスもあった▼06年の犯罪発生件数は、伊那署全体では05年より228件減少した。しかし、伊那市西箕輪、箕輪町、南箕輪村は犯罪が多くなっているという報告も。できる対策はしっかりと講じて、被害に遭わないように気を付けよう。(村上裕子)
-
「親子で水質調査」 夏休みの研究レポート発表
伊那市の信州INAセミナーハウスで24日、諏訪湖・天竜川水系などの健康診断「親子で水質調査」の自由研究レポートの報告会などがあった=写真。リサイクルシステム研究会(会長=向山孝一KOA社長)などの主催。
8回目となった調査には、環境問題に関心の高い親が働く地元企業23社から、63親子、169人が参加。昨年の夏休みの期間に、簡易調査器具「パックテスト」を使用して、COD(化学的酸素要求量)などを調べた。
諏訪湖縲怏棟B灘(静岡県)の天竜川の9個所で水質を調べたNSKマイクロプレシジョン勤務の宮沢千代子さん親子。飯田市の自宅近くの川などを調査した興亜エレクトロニクスの遠山真由美さん親子ら5組が報告した。
「諏訪湖に魚が2匹死んでいた」「ごみが落ちている」など、子供たちは、自分の目から得た情報も交えて報告。「自分たちが川に汚れた水を流さないようにしないと」などと発言し、環境保護への関心の高さをみせていた。
リサイクルシステム研究所などはこの日、、10回目の実施となる「2006年諏訪湖・天竜川水系健康診断」の結果も報告。昨年は、天竜川の本流、支流などを右岸、中央、左岸側に分け、合計91河川、109地点で一回の水質調査を実施した。
関係者によると、健康診断は10年で終了とし、来年度中には今までの結果を分析したまとめを公表する考え。各河川の水質は、全体的に改善傾向にあるという。 -
4月 創業支援センターオープン
4月1日のオープンを目指す伊那市創業支援センターの施設整備が進んでいる。チラシ5千部を作り、入所する起業者らを募る。
センターは企業誘致の一環で、新規創業者の育成と、新しい技術や製品の研究・開発などをする貸し工場・事務所を低コストで提供する。
対象は製造業、ソフトウエア業で、起業、または既存企業の新分野研究などをしたい人。貸し工場の使用期間は3年以内。入所審査がある。
場所は、東春近車屋の三峰川左岸で、敷地面積7900平方メートル。建物は空き工場を有効活用し、改修して使う。鉄骨平屋建ての延べ床面積990平方メートルで、9室に仕切った。1室の広さは45縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなども整えた。改修費は約4千万円。
貸し工場の使用料は、1平方メートル当たり月額500円。水道・光熱費などの負担は別にかかる。
担当の市産業振興部産業立地推進室に何件か問い合わせがあるそうで、「起業しやすい環境を整えている。起業者が成長し、いずれ市内に立地していただければ」と期待を寄せる。
チラシは、市内の既存企業、信州大学、伊那技術形成センターなどに配布。団塊の世代で意欲のある人にも呼びかけたいとする。
企業訪問する中で、起業する際に適当な工場がない、家賃が高いなどの理由から、なかなか実現しない現状があり、新規創業者を支援するため、センターを整備している。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111)へ。 -
陸上第6回国体強化記録会
第6回国体強化記録会(2月24日、松本平広域公園陸上競技場)=いずれも種目は男子。女子及び小学生の部は後報。1位以外は上伊那関係分=
▽3000メートル1組=(1)山田雄司(佐久長聖高)8分56秒80(10)田原直貴(赤穂中)9分37秒73(11)大蔵孝典(同)9分38秒12
▽3000メートル2組=(1)桃井聡(丸子実高)9分32秒73
▽3000メートル3組=(1)北原直哉(富士見高原中)10分25秒61
▽4×1500メートル1組=(1)東信中学選抜18分48秒45(2)伊那東部中(池上陽祐、大澤知真、小林賢人、北原浩士)20分24秒47(5)駒ヶ根東中C(野溝渉、大蔵孝治、下平庸介、竹村悠太)21分20秒08
▽4×1500メートル2組=(1)伊那松川中18分00秒85(県中学新)(2)駒ヶ根東中A(福沢潤一、小林純平、宮脇千博、久保田光)18分30秒55(5)駒ヶ根東中B(天野努、天野進、竹村亮作、寺澤尚之)20分17秒81
▽4×800メートル1組=(1)東北中9分54秒95(3)伊那東部中(大澤知真、畑竜平、池上陽祐、中山拓実)10分20秒31(5)駒ヶ根中沢RC(丸山修平、春日千速、蟹沢淳平、林優人)10分54秒01(9)駒ヶ根中沢RC(蟹沢耕作、福沢弘樹、久保田隼、大蔵孝明)12分01秒99
▽4×800メートル2組=(1)木曽高8分29秒39(3)駒ヶ根東中(米澤祥吾、小林純平、天野努、竹村亮作)9分28秒11 -
給食再現「ジャガイモスープ」、地産地消の取り組み知って
宮田村公民館のもちっこ大会は24日開き、安全安心な地産地消の学校給食に取り組む関係者が、実際に村内の学校給食に出ている「ジャガイモスープ」を約130人の来場者に振る舞った。給食から遠ざかっている父親、母親世代の参加者からは「安全で美味しい給食に配慮してくれていることが分かった」と、普段子どもたちが食べている同じメニューを口にした。
もちっこ大会は杵と臼で昔ながらに餅つきし、参加者全員で会食するのが恒例。
毎年多くの親子が参加することもあり、3年前から地産地消の取り組みを知ってもらおうと、給食に食材提供する学校給食を育てる会と村給食調理員が協力して、けんちん汁の提供を始めた。
今回は初めて学校給食のメニューを忠実に再現。育てる会が提供したジャガイモ、ニンジン、シメジ、白菜などを使い、調理員が200食分を用意した。
つきたてお餅とともに、さっそく参加者が舌鼓。野菜ふんだんで、体の芯からポッカポカと温まるスープに「おいしい」とおかわりする姿もあった。
「今は外国産のものも多いが、地元食材と聞いて安心します」とある母親。
給食調理員の石川康恵さんは「その土地で取れた新鮮な野菜をと取り組んでいる。生産者の皆さんの想い含めて多くの人に知ってもらう機会になれば」と話していた。 -
落語と井の頭を楽しむ会
伊那市西町の漆戸醸造で23日夜、駒ヶ根市出身の落語家・昔昔亭健太郎さんを迎えた企画「落語と井の頭を楽しむ会」を開いた。市内を中心に約40人が集まり落語をたん能した後、同社の新酒などに舌鼓を打った。
「落語と酒は切っても切れない仲」と、漆戸正彦同社社長(37)が計画した初のイベント。普段は見ることのできない、酒の製造時期の蔵元を見学してもらう目的で開いたという。
健太郎さんは、酒にまつわる落語「二番煎じ」や手品などを披露。とぼけた感じの言葉づかいと、ユーモラスな豊かな表情で観客の笑いを誘った。
漆戸社長は「初めてのイベントだったが手応えを感じた。新酒の時期以外にも幅広くイベントを提案し、皆さんに楽しんでもらいたい」と話していた。 -
健康体験会「京都西川健康紀行」 ベル伊那26日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店は、寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛で24日から、同店2階文化ホールで健康体験会「京都西川健康紀行」を開いている=写真。26日まで。
好評につき4回目の開催。温熱・電位の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、羽毛掛け布団、低反発まくら、ムートンラグなど、血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を紹介している。
関係者は「眠っている時間を健康のために有効活用できる商品を集めました。ぜひ来場していただき体感した上で、一緒に快眠について話し合いましょう」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
南箕輪議員選挙に現職の大熊氏出馬表明
任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の大熊恵二氏(65)=自営業、中込=が24日、5選を目指し出馬を表明した。
大熊氏は、市民団体の「明るい県政を進める会」「県政連絡協議会」のほか、区、後援会などの推薦を受けて出馬を表明。「今までの培ってきた人脈を生かし、5期目に挑戦したい」と意気込みを語る。
「豊かで住みよい元気な村づくり」を基本テーマに活動。福祉・介護、防犯・安全、森林セラピーなどについて力を入れたいとしている。「自立した村にとって健全財政が基本となる。農工商のバランスが取れた発展が特に求められると思う」と話す。 -
駒ケ根市議選に新人菅沼孝夫氏出馬へ
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)に新人の菅沼孝夫氏(52)=無所属、北割一区=が立候補する意向を固めた。北割二区の現職宮下治氏(2期)の引退により北割一、二区の市議が不在となることなどから、区民らの要請を受けて出馬を決めた。会社役員。飯田長姫高校卒。
新人の立候補表明は3人目。現職では7人が出馬を表明している。定数は15。 -
駒ケ根市 原助役を副市長に
駒ケ根市の中原正純市長は21日開いた会見で、地方自治法改正により4月から新たに設置する副市長に助役の原寛恒氏(60)を充てたいとする考えを明らかにした。報酬は助役と同額。任期は残任期間の08年3月31日まで。同市が置く副市長は1人。
-
南箕輪村図書館に折り紙ひな人形
南箕輪村図書館の一角に折り紙のひな人形が飾られ、利用者の目を楽しませている。3月3日の桃の節句まで飾る。
村内在住の倉田加代子さんが作った。箱の中に入ったものや、紙皿の上に飾ったものなど5種類ある。紙の折り方によって三角形や五角形など形が異なり、一つずつ趣の違う愛らしい人形で、ひしもちやぼんぼりも折り紙で作ってある。
村内の女性が手作りした布製のひな人形も一緒に飾っている。 -
南箕輪村防犯協会第2回会議
南箕輪村防犯協会(会長・唐木一直村長)は21日夜、06年度第2回会議を村民センターで開いた。本年度の活動報告のほか各団体の活動状況など意見を交わした。
本年度は、協会組織を16団体の各代表で構成する新体制になった。村内全12区に地区防犯部を設置し、防犯協会に地区防犯部も参加。防犯部の活動は07年度から本格的に始まるが、防犯パトロールボランティア、まっくん見守り隊も地区防犯部と情報提供など協力する体制で活動してきた。
主な活動は各地区防犯部と役場職員による青色回転灯車での防犯パトロール、放置自転車の警告活動、地域安全運動など。
07年度の活動重点目標も示した。▽各地区防犯部体制の充実(防犯部長、副部長、女性部長、青年部長の役員の全地区からの選出)▽防犯パトロールの実施▽防犯灯整備▽地域安全安心ステーションモデル事業▽緊急情報システムの構築-。
意見交換では、小学校から「まっくん見守り隊の活動が始まってから児童が安全に登下校できている」などの報告があった。村消防団は、北殿で発生した火災や、久保の神社周辺で毎年春に火災があることから消防団に重点的に巡回するよう指示したことを報告し、久保は過去に昼間に土手火災が発生しているため、地域で不審者がいないか注意を払うなどの協力を求めた。 -
南箕輪村06年治安情勢
南箕輪村防犯協会の21日の会議で、06年の村内治安情勢を南箕輪村駐在所の山田所長が説明した。
犯罪発生状況は、伊那警察署全体では総数1048件で前年より228件減少。内訳は窃盗犯769件、知能犯52件、その他183件。南箕輪村は総数127件で前年より37件減少。内訳は窃盗犯98件、知能犯4件、その他20件。
全体では犯罪は減少したが、伊那署管内では南箕輪村、伊那市西箕輪、箕輪町は「非常に犯罪が多くなっている」と説明。村の窃盗犯の特徴として重機盗が発生し、農業や酪農などの重機、建設現場の大工道具などが盗まれていると話した。また、大芝の湯やパチンコ店などの駐車場で車上ねらいが発生しているとして、注意を呼びかけた。
交通事故状況は、人身事故が80件で前年より18件減少。死者は2人で1人増加、負傷者は98人で21人減少した。物損事故は408件で13件増加した。 -
観成園跡に地域自立支援施設
駒ケ根市は昨年新築、移転した特別養護老人ホーム「観成園」跡=上穂栄町=に、共同作業所「桜木園」、児童発達支援施設「つくし園」などを移転し、駒ケ根地域自立支援施設(仮称)とする方針を22日の市議会全員協議会で報告した。旧観成園の用地は市の所有だが、建物は伊南福祉会の所有であることから今後譲渡を求めていくという。
隣接していた旧看護専門学校校舎の解体に伴い、建物内に設置していた市文化センター分館と市立図書館・博物館収蔵庫、小中学校中間教室としての機能も同施設内に移転する。担当者によると3月中に改修計画をまとめ、4月以降に工事を発注。07年内の完成を目指したい考え。
観成園跡に移転が検討されていた市福祉共同作業所「たんぽぽの家」はつくし園移転後の高砂園に移転。子育て交流支援室は移転せず、現在のまま駒ケ根駅前ビル・アルパ3階に置くこととしている。 -
テクノネット駒ケ根事業報告会
連携して経営体質を強化していこうと地域の企業が集まってつくるテクノネット駒ケ根は22日、発足10年を記念して事業報告会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員など約80人が参加し、加盟企業による個別研究会の事例報告を行ったほか、特別講演として一橋大学大学院商学研究科教授の関満博さんによる「地域力創造のための人材育成法」を聞いた。
事例報告では上伊那貨物自動車の小池長社長が企業ドメイン研究会の成果などについて報告=写真。「研究会で学ぶことがなければ、会社が今どうなっていたか分からない」と収穫の大きさを強調した。塩澤製作所の塩澤和彦社長は固有技術研究会の成果について「製造業の命は独自の技術にある。研究会の活動が従業員のレベルアップと技術力の向上につながった」と報告した。 -
駒ケ根市いろりばた塾
観光や文化、環境などについて自由な発想で学ぶ駒ケ根市の「いろりばた塾」が20日夜、同市東伊那のふるさとの家で開かれた。市民ら約20人が集まり、グリーン・ツーリズムの第一人者で東洋大学社会学部教授の青木辰司さんの講演「グリーン・ツーリズムの現状について」を聴いた。
田舎の風景に感銘を受けて度々英国を訪れるという青木さんは当地の様子をスライド写真を交えて紹介し「日本ではグリーン・ツーリズムが間違って解釈されていることが多い」として「緑豊かな農村地域での滞在型の余暇活動であり、物見遊山的な観光とは対極にある」と話した=写真。その上で「駒ケ根には素晴らしい自然環境があり、グリーン・ツーリズムの条件が整っている。今後の取り組みにより、将来が十分期待できる」と呼び掛けた。 -
プロサックス奏者太田裕士さん、故郷・宮田村を本拠に活動開始
プロとして東京都内のライブハウスを中心に活躍していたサックス奏者の太田裕士さん(31)が昨年、故郷の宮田村に拠点を移して、新たな音楽活動に取り組んでいる。生まれ育った伊那谷の豊かな自然とつながり、この地からオリジナルの音楽を発信したいと精力的。22日夜には実家が営む同村町2区のレストラン「ときわ」で初ライブを開いた。
70人ほどの観客で満杯。太田さんはキーボード、バイオリンの音楽仲間とセッションし、軽快でありながら深みのあるサックスの音色を響かせた。
ジャズスタンダードからボサノバ、ポップス、オリジナルまで、枠にとらわれない多彩な楽曲。
「今は東京にいなくても音楽活動ができる。伊那谷から素晴らしい音楽をどんどん発信していきたい」。演奏に酔いしれる会場で、太田さんの声も自然と上ずった。
5歳からピアノ、高校でサックスを始めた。慶応大学入学と同時にジャズに取り組み、国内外の一流演奏家からレッスンも受け、在学中にはプロとしての道を歩み始めた。
様々なミュージシャンと共演し、CMソングに演奏が使われたことも。10年ほど都会での活動が続いた。
しかし、音楽の独自性を追求し、自然と通じ合いながら活動したいと帰郷を決意。伊那谷各地にも実力を持ったミュージシャンが多く、すぐに横のつながりも広がった。
春には仲間と組んだ新たなユニットで、関西方面へのライブツアーも敢行。「田舎ならではのエネルギー。空気感やフィーリングを音楽にしていければ」と期待も高まる。 -
アマランサス研究会の活動報告会
伊那地域アマランサス研究会の活動報告会「スーパー雑穀!アマランサスの魅力を語る集い」が23日、伊那商工会館であった。地元企業や研究機関、農業者など約40人が出席、アマランサスを活用した地域振興を考えた。
研究会メンバーの信州大学農学部、地元企業、栽培者がそれぞれの立場で取り組み状況や課題、今後の展望など活動を報告。
栽培部会長・北原康弘さん=高遠花摘み倶楽部=は「需要があり、今年は収穫量1トンを確保したい」とし「栽培者をいかに増やすかが課題。また、収穫から商品化するまでに手間がかかる」と人手不足を懸念し、協力を求めた。
研究会では、栽培者を確保し、花咲く農地を拡大。実や葉を利用した商品でブランド化を図り、新規創業、雇用創出と経済効果のある地域振興を考えたいとした。
試食では、実を加熱したり、葉をペースト状にしたアマランサスを使い、かゆ、甘酒、そば、パンなど、すでに商品化されたものを含めて11社、15品が並んだ。
参加者から「アマランサスのプチプチ感が楽しめる」など感想があった。
また、森永製菓研究所技監の尾畑嵩英さんの記念講演「よみがえるスーパー雑穀アマランサスの魅力」があった。
アマランサスは、中南米産のヒユ科の植物。花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目され、遊休農地の活用による観光地づくりを含め、地元企業や生産者、信州大学、テクノ財団、伊那商工会議所などが連携して、普及に向けた取り組みを展開している。
昨年は高遠や東春近の面積70アールで栽培。10アールで100キロが収穫できるという。 -
箕輪町消防委員会
箕輪町消防委員会(荻原利一会長)は22日、箕輪消防署で開き、06年度消防関係事業や06年火災・救急出動状況などの報告を受け協議した。
消防施設整備事業は、耐震性貯水槽40トン1基を木下に新設(409万5千円)、災害対応特殊ポンプ自動車導入(2698万5千円、国庫補助803万4千円)、小型動力ポンプ付積載車を第1分団八乙女に1台配置(467万2千円)。消防施設等整備補助事業は第3分団基幹詰所研修室改修、ポンプ用ホースや吸管の整備、消火栓器具整備、長岡警鐘やぐら塗装などで計193万7千円。このほか消火栓の新設、取替・移転工事、第1分団沢基幹詰所排水施設工事、第4分団木下基幹詰所水道設備工事など。
消防団事業は、分団交付金1211万8800円、ラッパ交付金11万円、救護交付金6万6千円、消防団員福祉共済掛け金交付金67万5千円。装備は、07年度の新入団員32人分の法被一式、作業服、長靴、ヘルメットの購入。消防団安全装備品補助事業による防寒衣30着の購入(各分団5着ずつ)。2月15日支払い済みの出席率に応じた出動報奨金89万800円の内訳も示した。
委員からは、「災害時などに最低限必要な備品量の見直しをしたほうがいい」との意見があった。また、箕輪町内は昨年12月から現在まで火災が発生しておらず、「風の強い日や乾燥しているときに防災無線での火災予防の呼びかけはありがたい。引き続きお願いしたい」との要望もあった。 -
新視象展
春の国画会展に出品している仲間でつくる新視象会の第4回新視象展が23日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。
同会は、それぞれの個性と持ち味を生かしながら新しい形の中に真の美を求めて現代絵画を追求し表現している。
国画会展に出品を予定する作品などを展示し会員同士で研究しあうと同時に、広く一般にも見てもらおうと隔年で開いている。南信在住の会員8人が1人1点から4点、合計20点を出品した。油彩と版画で100号を中心に300号から8号まで。
特別出品で、国画会会員の高橋靖夫さん、柴田久慶さんの作品も展示している。
会の小林修一郎さんは、「個性を生涯続けて求めるのが絵を描く作業。大作が並び、色彩がきれいでバラエティに富んでいる。ぜひ見てほしい」と話している。
展示は25日まで。午前10時から午後5時まで(最終日午後4時まで)。無料。 -
公立高校後期選抜、私立高校一般入試志願者数発表
長野県教育委員会は23日、07年度公立高校後期選抜志願者数と私立高校入学者選抜一般入試志願者数を発表した。
公立高校後期選抜志願者は1万2757人。全日制は1万2339人で倍率は1・07倍、定時制は299人で0・39倍、多部制は119人で1・49倍。私立高校は志願者5797人で倍率は3・69倍。
第3通学区で上伊那関係分の最高倍率は上伊那農業高校の緑地工学科で1・8倍。最低倍率は駒ヶ根工業高校の情報技術科で0・4倍。定時制は3校とも定員に達していない。
公立高校後期選抜の志望変更受付は26日縲・月1日正午。学力検査は3月7日(一部8日も実施)、入学予定者発表は3月19日。
伊那西高校の一般入試は、願書受付が3月5日まで。 -
童話作家の伊藤さん 初出版絵本を伊那市へ寄贈
伊那市東春近の童話作家伊藤八千代さん(43)=ペンネーム・咲明日花=は23日、自身がストーリーを制作した絵本「1位になりたいウサギ」を50冊、同市に寄贈した。絵本は、市内の保育園、小学校、公共図書館へ配布。伊藤さんは、子供たちに楽しみながら見てもらえることを期待している。
初めて出版した同絵本の完成に合わせ、多くの人に読んでもらいたいと寄贈。伊藤さんは、自分の子供たちに残せるものを竏窒ニ、15年ほど前から童話や詩を書き始めた。絵本は、新聞社の絵本ストーリーコンテストに応募した作品を出版社の協力で自費出版したという。
絵本は、徒競走でいつもイノシシに負けて2位のウサギが優勝を目指し、さまざまな作戦を立てる話。真っ直ぐにしか走れないイノシシの苦手なコースの起用を提案するなどしたウサギは、それでも一生懸命に走るイノシシの姿などを見て改心していく流れだという。
伊藤さんは「夢が叶った。絵本を出版できたことだけで幸せ。この本を読んでもらって、くすっと笑ったり、何かを感じとってもらえたりしてくれるとうれしい」と話している。
自身がストーリーを制作した絵本を寄贈する伊藤さん -
既存ごみ処理施設の稼働期間延長に伴う地元対応
上伊那広域連合議会は23日、2月定例会を伊那市役所で開き、稼働延長となった伊那市と辰野町のごみ処理施設の周辺地区に対し、総額で約9300万円の補償金を支払う方針を示し、07年度一般会計予算に計上した。
上伊那広域連合では、上伊那にある3つのごみ処理施設を段階的に1つに統合するため、07年度稼働を目指して新施設の検討を進めてきたが、用地選定が難航していることなどから04年、07年度稼働は困難と判断。そのため、05縲・6年にかけて現在稼働している両ごみ処理施設の周辺地区と、稼働延長に関する協議を重ねていた。その結果、条件面での地元の了承を得られたため、今年に入って正式に文書を取り交わた。
稼働延長に伴う補償費は、前回施設全面改築時(中央清掃センターは1985年、クリーンセンターたつのは1992年)の額を据え置いた額となっており、07年度は伊那中央清掃センターの周辺地区である6区1常会に協力費4千万円を、クリーンセンターたつのの周辺地区、雨沢耕地に協力費(環境整備費を含む)1600万円を負担する。また、6区1常会には対象地区内で環境整備事業を行う場合、3600万円を上限とした環境整備費を負担することとなっている。
また、稼働延長の年数については「新ごみ処理施設の環境影響評価を5年以内に行う」とすることで合意。これに従うと、新施設の稼働は最短で2012年、最長で平成2016年となる。 -
新ごみ処理中間施設の用地選定に検討会を設置
上伊那広域連合議会2月定例会が23日、伊那市役所であり、連合長の小坂伊那市長は新しいごみ処理施設の建設候補地の選定に向けた検討組織を近く発足する方針を明らかにした。
検討組織の設置は一般会計に関する柳川広美議員の質疑に答弁する中で明らかにした。柳川議員は新聞報道などで浮上している用地選定検討組織の存在を問い、組織の構成主体などを質問。それに対し小坂市長は「合意ができ、地元で議決をした地区が何個所かある。技術的な問題や道路の問題など、検討していかなければならない。広域連合の施設なので広域にも入ってもらうことになると思うが、一義的には伊那市でやっていく」と語り、伊那市を主体とした検討会組織を設置する方針を示した。
一方、候補予定地の隣接地でも説明を求める声が高まっていることに対しては「そうした人にも十分な説明責任がある」と語り、用地選定は依然として慎重に進めていく姿勢を見せた。
柳川議員は候補地名を明らかにすることも求めたが、上伊那広域連合は「一義的には伊那市が選定するので広域の場では言えない」とし、候補地の明言は避けた。 -
弥生ヶ丘高校の図書館でそば打ち
図書館を文化活動の場として活用してもらおう竏窒ニ伊那市の伊那弥生ヶ丘高校は22日、同校図書館でそば打ち体験会を開いた。生徒や教員など約35人が集まり、「伊那市そば打ち名人の会」(小林史麿会長)の講師2人からそば打ちの手ほどきを受けた。
持ち込み勉強や調べものをするだけでなく、文化活動の場として図書館を利用してもらおう竏窒ニ同校では2年前から、図書委員会などが中心となって図書館内で文化活動にちなんだイベントを行ってきた。今回のそば打ちもその一環。「そばが食べたい」という意見から発案し、「伊那市そば打ち名人の会」の協力のもと、ただそばを食べるだけでなく、そば打ち体験とそばの歴史を学ぶイベントを企画した。
集まった学生たちは、水の混ぜ方や粉のこね具合などを習いながらそば打ちに挑戦。円錐(すい)の形に生地をまとめる過程では、なかなか思い通りの形にならず、苦戦するグループもあったが、名人の会メンバーが手を加えるときれいな円錐(すい)になり、生徒たちを驚かせた。
その後、生徒たちは自分たちで作ったそばの味を楽しんだ。 -
信大・大谷教授が食品による健康管理について講演
信州大学農学部と伊那市は22日、食品による健康の管理をテーマとした講演会を市役所で開いた。信大大学院農学研究科の大谷元教授を講師に迎え、健康維持に果たす機能性食品の役割などについて学んだ=写真。
官学連携の一環として企画した講演会。健康意識の高まりとともに機能性食品への注目が高まっていることや、農学部で食品の機能性研究が積極的に進められていることなどから、機能性食品をテーマとした。
大谷教授は、政府が認可する「特定保健用食品」が、摂取することにより目的とする保健が期待できる食品であることを説明。機能性食品にはさまざまな病気の発症を軽減することが期待されるが、食品には限界があり、病気になってからは医薬品でしか対応できないため、生活習慣病の一次予防などとして用いることが有効的であることを示した。
また、医療費負担の増額が懸念される将来に備え、政府も医療費削減手段として機能性食品を活用しようと動いているため、「機能性食品産業市場は今後一層拡大すると考えられる」と語った。 -
上伊那情報センターの最適化計画、本格実施へ
上伊那広域連合議会は23日、2月定例会を伊那市役所で開き、07年度から上伊那情報センターのコンピューターシステムの最適化計画を本格実施していく方針を示した。
上伊那8市町村の電算事務などを共同処理する上伊那情報センターは、情報化業務とシステム運用コストの増大、システムの複雑化してきたことから、効率的な運用を図るために業務とシステムの最適化が必要であると判断。プロジェクトを立ち上げて最適化計画を検討してきた。今回その基本計画がまとまり、07年度から現在の汎用コンピューターのリース期間が満了となる09年を目標に、共同処理の業務システムの刷新と市町村の業務・システムの最適化する方針を示した。
業務の最適化として取り組む内容は▽情報センター分科会などの機能見直し▽仕事の流れを明確とする業務可視化の推進▽市町村業務の集約化竏窒ネど。情報システムについては、これまで大型汎用コンピューターと職員の自己開発で管理していた基幹系システムをオープン化し、現行システムと連携しながら、段階的に新システム構築する。
事業の見直し効果として、人件費で約1億8千万円(年間)、基幹系システム処理コストで約1億3千万円(07縲・013年の総額)の削減となる見込み。また、基幹系システムの利用時間も平日時間内対応から原則として24時間365日対応できる体制となる。 -
北の城橋の改修費用支援に村長が感謝、伊那市の1千万円予算化受け
橋げたの一部損傷で通行止めになっている宮田村中越区の北の城橋について、伊那市が1千万円の経費負担を新年度予算に盛り込んだことを受け、本紙の取材に清水靖夫宮田村長は「応分の負担をして頂き感謝している」と答えた。
同橋は4月末の復旧完了を目指しているが、改修工費は約2900万円を見込み、管理者の宮田村は昨年末の補正予算と新年度予算に計上している。
同橋は天竜川にかかり、伊那市民の利用者も多いことから、昨年末の同市議会一般質問で小坂樫男市長が「応分の負担金を出して、早期復旧できるようにしたい」と答えていた。