-
石田建設が寄付
駒ケ根市の石田建設は18日、同社が8日に開いた「第5回あいあい広場」で行ったバザーなどの売上金の一部5万円を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。石田耕一社長が市社協を訪れ「少しだが市の福祉のために使ってください」と竹内会長に寄付金を手渡した=写真。竹内会長は「民間の力はありがたい。志に沿うよう大切に使う」と感謝を述べた。
同社が毎年10月に開いているあいあい広場のバザーは、リフォームで不要となった家具や社員らによる格安の手作り製品などが好評。市社協への寄付は今年で5回目。 -
【国体弓道競技で全国優勝 池上智美さん】
10月に開かれた第61回国民体育大会「兵庫のじぎく国体」の弓道少年女子(団体)遠的競技で3位、翌日の近的では高まる期待に応えて見事に優勝を勝ち取った。
「近的の決勝で1射目を外した時は内心パニックになった。でも続く2人がそろって的中させてくれたので、その後は私も落ち着きを取り戻すことができました」
全国大会出場はこれが初めて。大会前は自身も関係者も「目標は8位入賞」程度と考えていたが、強豪がひしめく大舞台の雰囲気にも気おされることなく、秘めた実力をいかんなく発揮してチームワークで金的を射止めた。
◇ ◇
弓道を始めたのは赤穂高校に入学してから(!)。まだ2年あまりしかたっていない。
「小学校では陸上、中学ではホッケーをやっていましたが、弓道は全然やったことなかった。入部したのは、はかま姿のかっこ良さにあこがれて…」
だが、いきなり弓を持たせてはもらえず、数カ月間はつるを引けるだけの筋力をつけるトレーニングばかり。ようやく夏になって許しが出た。
「最初に引いた時はつるが勢いよく戻るのが怖かった。でも少しずつ慣れて弓の楽しさが分かってきました」
2年生の夏、あこがれていた先輩たちに交じって大会に出場したが、自身の成績は不満の残るものだった。
「悔しかった。先輩たちは大会を最後に引退するのに、その足を引っ張る結果になってしまって。次は自分が頑張る番だと思いました」
赤穂はインターハイや国体にも出場して好成績を挙げている名門。伝統ある学校の上級生としての自覚に目覚め、努力に弾みがついた。
悪い癖が抜けずに苦しんだこともあったが、地道な頑張りが実を結んでめきめきと頭角を現し、3年生になると県の強化選手に選ばれた。数回の合宿と3次にわたる選考を経て県代表選手の一員となり、北信越国体を勝ち抜いて本国体出場を果たした。
◇ ◇
「国体でも精神的には今までの大会と特別変わらなかった。行く前は全国大会の雰囲気ってどんなものかと思ってドキドキしていたけど、大会中は割と平気でした。引く時はただ的だけを見る。ほかのことは頭に浮かばないし、あまり意識もしません。でも…、そういえば予選の第1射の時は少し腕が震えたような気もするな」
(白鳥文男)
◎近的は的の直径36センチ、距離28メートル。遠的はそれぞれ1メートル、60メートル。 -
行政改革大綱を審議会に諮問
伊那市の行政改革審議会(中村威夫会長)が17日夜、市役所であった。小坂市長が行政改革大綱案を諮問。市ホームページに掲載し、市民の提言を取り入れながら、年内中に答申する予定。
行革大綱(06縲・0年度)は行革の指針となるもの。基本方針に「市民サービスの向上を目指した行政システムの構築」をすえ、大綱の体系と推進項目、実施計画など4章で構成する。
取り組み項目は窓口サービスの向上、健全な行財政運営、市民参加と協働の推進など80項目で、5年間の経費削減額を23億9100万円、収入増加額を11億5400万円と見込む。
具体的には▽南アルプスの林道バスの民間委託▽保育園の統廃合(27園から18園に統合)▽住民基本台帳カードの利用拡大▽長谷ケーブルテレビの民間委託▽第三セクター・公社の統合竏窒ネどを盛った。職員数は、合併協議で15年度までに2割削減することが確認されており、組織を見直し、スリム化を図る。勧奨退職制度の見直しで、対象年齢を50歳以上から、09年度以降に45歳以上に引き下げる。
大綱案には、新たに取り組み事項の目標数値を示したほか、職員駐車場の使用料徴収(月額千円)など収入確保も挙げた。
小坂市長は「諮問した大綱案は職員の英知を絞った。市民のサービス、福祉向上のため、市民の視点に立った改革を進めていかなければならない」と述べ、市職員から大綱案の説明を受けた。
今後、実施時期や取り組み事項を審議する。 -
全国スポレク祭の出場選手を激励
文部科学省などが主催する第19回全国スポーツ・レクリエーション祭=21縲・4日、鳥取県=に、県代表として伊那市から出場するエアロビック、女子ソフトボールの選手が17日、市役所を訪れ、小坂市長に出場あいさつをした。
エアロビックは、昨年11月の県大会で優勝した総合スポーツクラブAFAS伊那の「F2竏誰OK」。競技時間は約2分間。「ルパン三世」の曲に合わせ、軽くジャンプして左右対称に足を開閉するジャンピングジャック、腕立て伏せなど必修動作を織り交ぜながら踊る。
小坂市長の要望に応じ、演技の一部を披露。福沢一利さん(28)は「力強い曲に負けないように、力強く、協調性のある踊りで、最優秀賞を目指したい」と抱負を語った。
また、女子ソフトボールは、南信の30縲・0代の女性で構成する「イナ昴」。7月の県大会で準優勝し、3年ぶり3回目の出場を決めた。
監督兼選手の茅原徳子さん(66)は「攻める試合展開で、まずは初戦突破したい」と決意を述べた。
2種目の出場選手は次の皆さん(上伊那関係分)。
▽エアロビック=福沢一利、窪田教昌、中村幸子、藤田靖子、小沢真弓
▽女子ソフトボール=茅原徳子、黒河内充、黒河内由美、下村寿美、田中由里、嶽沢成美、小原信子、酒井富貴、太田光子、唐沢米子 -
牧草収集機械研修会
上伊那畜産振興協議会は18日、牧草収集機械の研修会を南箕輪村の採草地で開いた=写真。県内の畜産家や酪農関係団体、信州大学農学部の学生など約30人が参加し、実演を交えながら機械の作業性について話し合った。
国際競争の中、畜産分野でも低コストで労力負荷の少ない生産が必要となっており、大規模畜産農家経営においては、自給飼料の生産の効率化が重要な課題。そんな中上伊那では03年から、牧草の収穫作業を効率的にできる新しい機械の導入が進んでおり、現在県内にある9台全てが上伊那で使用されている。今後は、県内全域でこれらの導入が進むと考えられ、メリットや使い方を知ってもらいながら、導入の参考にしてもらおう竏窒ニ、研修会を企画した。
この日紹介した3台は、従来、別々の機械で行わなければならなかった牧草をロール状にする作業と、ロールをラップする作業を行うことができる。労働力の軽減を実現した農家も多く、実際に使用している畜産農家のアンケートで「牧草の耕作面積を増やした」という意見もあった。 -
飲酒運転根絶を
宮田小、中学校が全教職員参加で研修会宮田村宮田小、中学校は18日、飲酒運転を根絶しようと全教職員対象の研修会を合同で開いた。社会問題化している飲酒運転を絶対にしないために、どのような対策、心構えをしたらよいか討論。自身の問題として意識を高めた。
村駐在所の雨宮則彦所長を講師に、飲酒で事故をおこした当事者の身になって討論を実施。
様々な対策が意見として挙がったが、雨宮所長は「酔っていても最後は教師としての自覚を呼び起こしてほしい」とも付け加えた。
県教育委員会のまとめによると、交通関係で懲戒処分した教職員は今年になって6件。そのうち4件が飲酒によるもので、数字には含まれていないが、先日も駒ケ根工業高校の教諭が飲酒で自損事故をおこしている。
村教委によると、村内小中学校の教職員が今までに飲酒運転で懲戒処分を受けた事例はないが、新井洋一教育長は「社会問題となっており、あってはならないこと。教職員にも自覚をもってもらうしかない」と話す。
両小中学校の全職員は年度当初に、飲酒運転をしないなど法遵守の誓約書を校長に提出しているが、同小では今回の研修を受けて再度、飲酒運転撲滅について1人ずつ文面を書いて徹底を図る考えだ。 -
村の事務事業、改善必要性4割に
宮田村は、昨年度の事務事業全225事業のうち72事業を対象に実施した内部評価の結果を公表した。4割以上の事業が改善または改善の余地ありと判定。今後「充実」を図るとした事業は8事業で、17事業は「縮小」とした。税収や人口増をにらみ産業や子育て支援が充実の対象となる一方、高齢者、障害者などへの祝い金、交付金など縮小、見直しの対象に。村社会福祉協議会への交付金も削減の方向で検討とした。
事務レベルによる1次評価、理事者、課長らでつくる庁内評価委員会が2次評価した。
4段階評価で判定したが、「改善を要する」は全体の5・6%を占め4事業。「一部改善の余地あり」は38・9%、28事業だった。
「極めて良好」とする事業は1つもなく、「適切」が55・6%にあたる40事業だった。
結果を受け今後の方向性も示し、村は来年度予算や実施計画にも順次反映していく。
縮小の方向性を打ち出した主な事業は障害者福祉金、敬老祝い金、宮田高原の放牧事業など。
村社協の交付金についても、自主財源の確保も含め効率運営を求めるなかで削減の方向で検討するとした。
村総務課は「福祉分野が多いように見えるが、他制度移管で継続していくものもある。言葉は悪いがバラマキ的な補助は見直していく考え」と説明する。
衛生組合拠点収集交付金、区長・班長交付金、敬老会補助など区に対する助成も縮小対象に含まれたが、同課は「単純に減額という考えではなく、協働という観点からも区を一つの窓口にして交付金の支給も一本化を図っていくため」とした。
充実するとした事業では子育て関係が顕著。乳幼児医療の公費負担制度の対象年齢引き上げ、出産祝い金を拡充した子育て生活援助への制度変更、教育相談事業の強化など、検討すると盛り込んだ。
また、「現状維持」とした47事業の中にも今後に向けた検討が必要とする事業は複数あり、保育園についても2園体制(現行3園)を検討するとした。 -
宮田郵便局が車イスを村社協へ
宮田村の宮田郵便局(中村文昭局長)は18日、郵政福祉事業を活用して車イス1台を村社会福祉協議会へ寄贈した。背もたれの角度が自由に調節できる機種で「デイサービス利用者の送迎にも重宝する」と同社協は喜んでいる。
村内に本社を置くタカノ社の製品で、同社も寄贈に協力。体の保持が難しい高齢者、障害者にも対応するタイプで、送迎などに便利なように車輪も大きく設計されている。
この日は中村局長が村役場を訪れ「村民の皆さんに使ってもらえるのはうれしい。有効に活用して」と寄贈。
社協会長の清水靖夫村長は試乗して、さっそく乗り心地を確かめ、日ごろから村の安全、安心に貢献している宮田局の善意に感謝した。 -
伊那市・西箕輪中でロードレース 生徒が健脚競う
伊那市の西箕輪中学校(増澤英徳校長、180人)で18日、伝統の全校ロードレースがあった=写真。秋空の下、校庭から隣接する上り坂を北上し、山道を西側に走り折り返す約10キロコースで健脚を競った。
1年女子、2年女子、3年女子、1年男子竏窒ニいった順番で、それぞれ30秒ごとにスタート(最大2分30秒のハンデキャップ)。高低差のある厳しいコースを生徒たちは、紅葉し始めた木々を鑑賞しながら風を切って走り抜けた。
ロードレースは9月の総合体育祭に合わせて実施するのが恒例だが、本年は悪天候で別日に開催。10数年前はコース上でクイズ出題するオリエンテーリング、それ以前は駅伝を開いていたという。
入賞した生徒は次の皆さん。
▽男子 (1)田中仁(2年)47分57秒28(2)重盛赳男(3年)49分33秒16(3)白鳥竣也(2年)49分39秒62(4)白鳥勇樹(3年)(5)田本光(同)(6)白鳥克弥(2年)(7)濱田純平(同)(8)澤田翔太郎(1年)
▽女子 (1)原真理子(2年)54分58秒79(2)山口聖(1年)55分00秒91(3)唐沢純香(2年)55分39秒50(4)湯澤澪(同)(5)立石彩香(同)(6)唐澤ちなつ(1年)(7)原未那美(同)(8)木本あやめ(2年) -
有害自販機設置業者の損害賠償請求を棄却「公序良俗違反
伊那簡易裁判所は9月26日、飯島町田切春日平の有害図書等自販機撤去を巡り、設置業者が地主を相手取り、提訴した損害賠償訴訟に対し、設置業者の請求を棄却した。その後、業者からの控訴がなかったため、18日、地主の代理人、松村文夫弁護士は「棄却判決が確定した。住民反対運動と法的手段で成功した」と発表した。
同事案は05年11月中旬から12月末までに有害自販機10台が田切地籍に設置された。全町を挙げての反対運動が効を奏し、地裁伊那支部の土地明け渡し仮処分命令を引き出し、自販機は84日間という短期間で撤去された。
この後、設置業者は3月15日、地主を相手に、自販機設置及び撤去費用46万円余の支払いを求める損害賠償請求を提訴した。
判決理由は「アダルトビデオなど青少年の健全な育成に有害であることは社会共通の認識になっている。アダルトビデオ等の自販機を設置することは公序良俗に反する」とした。
松村弁護士は、「仮処分決定により撤去させたのも、県内ではまれ、業者の損害賠償の訴訟提訴も、棄却判決もおそらく初めてでは」と話している。 -
伊那ナイター連盟・秋季トーナメント決勝戦
伊那ナイターソフトボール連盟(関達也会長)の秋季トーナメント大会の決勝戦、3位決定戦が17日夜、伊那市営野球場であった。インターフェアがラッキーズを4竏・で下し優勝、今季リーグ戦優勝と合わせて2冠を獲得した。3位はGTエボリューションに決まった。
19チームが参加し、9月中旬から熱戦のトーナメントを繰り広げてきた。ラッキーズは春季大会を2連覇している強豪だったが、少ない好機を得点につなげ、投手を中心とした守備で得点を許さなかった、インターフェアに軍配が上がった。
秋山道夫監督(45)=伊那市中央区=は「秋季トーナメントはこれまで、わりと負けていたがスムーズに決勝までこれた。少ないメンバーで、皆が力を合わせて頑張ってきた成果」と、2冠達成を喜んでいた。
3位決定戦はGTエボリューションが8竏・でGetsを破り、入賞した。 -
南箕輪村消防団秋季演習
南箕輪村消防団(宮島忠夫団長)の秋季演習は15日、大芝公園陸上競技場であった。団長らが見守る中、団員108人が規律訓練や救護訓練に励んだ。
団体訓練により団員の団結を図り、技術と高揚をもって消防団活動に万全を期し、村民要望にこたえようと開く恒例の演習。
規律訓練は小隊、中隊に分けて「右向け右」など号令に従って諸動作を訓練。号令や番号を伝える大きな声がグラウンド中に響き、団員は隊を編成したり、行進するなど指導を受けながらきびきびと動いた。
救護訓練は、救護班が模範を示し、応急手当などを覚えた。 -
中川村ふれあい福祉広場
「笑顔いっぱい咲かせよう!」をテーマに第11回ふれあい福祉広場が15日、中川村の在宅介護支援センターと中川東小学校の周辺で開かれた。村社会福祉協議会と実行委員会主催。あまり自宅や施設の外に出掛ける機会の少ない要介護者や施設利用者がボランティアらの助けを借りて多数会場を訪れ、住民とのふれあいを楽しんだ。
広場では中川中学校のブラスバンドや地元のグループによるヨサコイソーランやダンス、太鼓の演奏などが披露され、大きな拍手を受けた=写真。
村内のデイサービスセンターなどの施設の利用者らの作品を集めた福祉作品展も開かれた。多くの絵画や工芸品が展示され、訪れた人たちが出来栄えに感心しながら眺めていた。
来場者にはおにぎりや豚汁が無料で振る舞われたほか、軒を並べたたくさんの喫茶、軽食などの屋台には長い行列ができるなど、会場は終日にぎわった。 -
なごみ家でコンサートと作品展
宮田村の住民参加型福祉施設「なごみ家」は15日、手づくりコンサートと作品展を開いた。コンサートでは同施設の職員でマリンバ奏者の酒井保美さんが開いているマリンバ教室の生徒らが酒井さんと合奏。初めて人前で演奏するという生徒たちは緊張しながらも見事な演奏を披露し、大きな拍手を受けた=写真。地域住民の有志ら12組が代わる代わる舞台に登場し、ハーモニカの演奏や歌、手品や紙芝居などを多彩に披露して、集まった人たちの喝采を浴びていた。
作品展は3回目。絵画や工芸作品などが多数展示され、訪れた人たちはその出来栄えに感心しながらじっくりと見入っていた。 -
駒ケ根各区で区民運動会
秋晴れに恵まれた15日、駒ケ根市内の各区で区民運動会が開かれた。それぞれ多くの区民が家族ぐるみで参加し、歓声を上げてスポーツの秋の一日を存分に楽しんだ。
北割二区は赤穂小学校グラウンドで開催。ボール運びリレーはボールを(1)足でドリブル(2)ちりとりで運ぶ(3)竹ぼうきで転がす(4)手でドリブル(5)ちりとりで運ぶ竏窒ニいう競技。折りからの強風もあってボールはなかなか思うように扱えずに、時折トラックをはみ出して応援席に飛び込んでしまうなど、参加者は四苦八苦=写真。抜いたり抜き返されたりの白熱したレースを展開した。運試し、貯水競争、男女混合リレーなど、多彩な種目が行われ、訪れた区民らは声をからして出場選手を応援していた。 -
高砂園ふれあいの集い
駒ケ根市の障害者センター高砂園で15日、第25回ふれあいの集いが開かれた。施設を利用する各種団体の会員や利用者などがそれぞれ製作した書道、絵画、盆栽、木工などの作品の数々を展示したほか、衣類や日用雑貨、食品などを販売するバザーが開かれた=写真。障害者らの手作り作品の販売コーナーには多くの人が集まり「これはよくできているね」などと言いながら、作品を何点も買い求めていた。
点字サークルが開いた体験コーナーには点字に興味を持った人たちが訪れ、サークルの会員らに基礎を教えてもらいながら、実際に点筆と呼ばれる道具を使って点字を打つ体験をしていた。 -
箕輪町ホームヘルパー2級養成研修講座開講
箕輪町社会福祉協議会の06年度ホームヘルパー2級養成研修講座は16日、町福祉センターで開講した。07年1月中旬まで19人が講義や実習で学ぶ。
介護を必要とする人が、適切な介護サービスを受けられるように、基本的な知識と技術を身につけ、今後の介護福祉活動に貢献できるホームヘルパーを養成するねらい。
研修は講義58時間、実技講習42時間、実習30時間。在宅介護に従事している人や、今後ホームヘルパーサービスに従事する予定の人が対象で、カリキュラムをすべて履修した人に修了証書、携帯用の修了証明書を交付する。
開講式後の講義「福祉理念とケアサービスの意義」で、相手の気持ちを傷つけない対応の仕方などを話した。
対応には「受容」と「拒否」の間に「受容的関与」があり、相手の要求や欲求をまず受け止め、続いて「でもね」とヘルパーの考えを言う方法を示し、「高齢者や子ども、特に小学生以下は受け止めてあげれば要求の90%は満たされる。まず受け止めることが大事」と話した。 -
西駒山荘の利用は370人余
伊那市営西駒山荘が今シーズンの営業を終了した。7月8日縲・0月9日の利用者は首都圏の中高年を中心に379人で、前年と比べて約50人の減少だった。市は、7月の梅雨前線による豪雨災害の影響が大きかったとみる。
豪雨災害で、桂木場の登山口が通行できなくなるなど災害発生から8月中旬まで予約のキャンセルが相次ぎ、西箕輪中学校の登山も中止になった。
予約状況から前年を上回ると見込んでいただけに、市は利用者減を残念がり、来季に期待を寄せた。
17日には、ヘリコプターでの荷下げ作業があり、市職員、山荘管理人が山荘で使っていた発電機やシーツ類、空のガスボンベなどを鳩吹公園へ降ろした。 -
伊那地区で地域協議会が発足
伊那市の伊那7地区の地域自治区に置く地域協議会が16日夜、西箕輪、伊那を皮切りに発足した。地域住民の意見集約の調整や住民と行政の協働によるまちづくりを推進する。
協議会は、区長、経済や福祉関係者、女性団体代表者、公募などで構成。地域の意見や要望をまとめたり、市長の諮問に対して審議し、答申したりする。また、新市建設計画の執行状況・変更、予算など重要事項について意見を述べることができる。各協議会は原則、公開し、ホームページで協議事項を紹介する。
事務所の位置は、伊那地区が市役所政策推進課、そのほかの6地区が各支所となっている。
第1回協議会では、正副会長を決めたほか、市側から地域協議会の機能と役割などについて説明を受けた。
当面の課題として、小坂市長は西箕輪で公民館・支所の改築、保育園の統合問題、伊那で市街地活性化、市民会館のあり方などを挙げ、積極的な活動に期待した。
両地区の委員から、地域にかかわる市政情報の公開、環状南線の推進、地域資源の共有化などに要望が出た。
今後、地域の課題を整理し、議論を深めていく。
伊那地区の中村孝夫会長は「知恵を出し合いながら、地域、伊那市発展のために力を尽くしたい」と話した。
他地区は、25日に美篶・手良、26日に富県・東春近・西春近が立ち上がる。
委員は伊那40人で、そのほかは20人以内。西箕輪・富県は公募がなかった。 -
伊那消防組合集団災害救急救助訓練
伊那消防組合の合同集団災害救急救助訓練が17日、伊那市の旧中央病院跡であった。大規模火災を想定し、伊北4消防署、伊那中央病院関係者など総勢90人が参加。日ごろの経験に基づくさまざまな行動を展開しながら、今後の課題を考えた。
参加者にあらかじめ訓練の想定を明かさず、参加者が現場を判断しながら行動を展開していくロールプレイング方式での合同訓練は2年目。本部が思うように機能しなかった昨年の反省から、今年は指示系統を設け、命令がスムーズに通るようにした。
訓練は、伊那市内の5階建てのホテル1階の厨房より出火し、煙が充満する建物の上階へと20人以上の要救助者が逃げたことを想定。周辺消防署に協力を要請し、はしご車で逃げ遅れた人を救出したり、運び出した負傷者の応急処置に当たった。また、救助者の緊急度や重症度に応じて治療や病院搬送の優先順位を決めるトリアージも実施した。
早川消防本部消防長は「行方不明者の確認が遅れたことや、一気に集まった情報に、本部の情報処理が追いつかなかったことなどは今後の課題。それぞれ時間をかけて対応していきたい」と語った。 -
南アルプスの紅葉始まる
朝晩の寒さを感じるようになり、南アルプスなど、各地の山々が紅葉で色付き始めた=写真。
ミズナラやカエデなど、さまざまな広葉樹がある伊那市長谷の浦国有林では、白い岩肌が見える頂に生えた木から紅葉が始まっており、別名ミツバハナとも呼ばれるメグスリノキは、鮮やかな紅色に変化。 -
神仏習合の不動滝例祭
山岳信仰を受け継ぎ、今も珍しい形で宮田村の山中に残る3つの例祭が17日、行われた。神仏習合の不動滝に、一瞬のうちに神事を終えるぶなの森、鉾立(ほこだて)。村民でも足を運ぶことがない祠(ほこら)もあるが、関係者が大切に守り続けている。今年は7月豪雨で一帯は甚大な被害を受け、一部の例祭は場所を変更するなどの影響も。参列者は例年にも増して地域の安全を祈願した。
黒川渓谷上流にある不動滝例祭は、豪雨被害で林道の車両通行ができないため、宮田観光ホテル敷地内に祭壇を設けて開いた。不動明王と金山彦大明神を合祀(ごうし)してあるため、僧侶と神主が並んで祭事。商工会関係者ら約50人が参列し、商工業発展、地域の安全などを祈願した。
荘厳な瀑布(ばくふ)と結びついた不動滝信仰。村誌では江戸時代後期の1795年に村内の小町谷文五郎と唐木五郎右衛門が不動尊を寄進したと記す。
産業の神様である金山彦大明神もまつられ、現在は商工会が中心となり例祭を続ける。
車両が通れないため今年は5日に、商工会の8人が徒歩で不動滝まで代参。往復3時間以上の道のりだったが、付近の掃除などもして清めてきた。
例祭では、いつものように僧侶と神主が並んで玉ぐしを奉てん。線香をあげ、お経も唱えた。
神事終了後、前林善一商工会長は、小町谷、唐木両氏の末えいから寄付があったことを紹介。
「不動滝と例祭を守り続けた商工会にと善意を寄せてもらった。祠に通じるハシゴなどが老朽化しており、改修費用として使わせてもらう」と話した。 -
日本一短い祭りに匹敵?
1分足らずの神事、ブナの森、鉾立例祭宮田村の山深いブナの森で17日、例祭があった。祝詞と拝礼でわずか1分足らずの神事だが、登山者や山仕事、地域の安全などを祈った。
村職員や村議ら9人が参列。正式な神官は同行しないが、村造林班の大澤光雄さんが代役をつとめ、木々が色付く約1300メートルの鎮守の森で厳粛に神事を行った。
明治時代に寄進された33体の観音をまつる宮田高原近くの鉾立(ほこだて)。同じく村の関係者が例祭を行ったが、2礼1拍手と万歳だけで神事は終了した。
石碑に一礼するだけの塩尻、岡谷市境の祭りが日本一短い祭りと有名だが、宮田村の2つの例祭も劣らない短さで毎年行われている。 -
はなまる地域探検隊・絵手紙展
伊那市の小中学生を対象に体験活動の場を提供する「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)の絵手紙展は23日まで、市役所1階ロビーで開いている=写真。水彩絵具、色鉛筆などで描いた色鮮やかで個性豊かな作品が並んでいる。
サツマイモ、トウモロコシなどの野菜を題材に、贈る相手を思い気持ちを込め「じっくり見て自分の心で感じたままを描いている」(伊藤代表)。市内の児童約70人が一人一点ずつを出品している。
同探検隊では3年目の行事。展示品は9月初旬、日本絵手紙協会公認講師の三沢和子さん=同市西春近=を招いた教室で描いた。参加者それぞれが担任教師や家族へ向けて、5枚ほど制作した一部を展示した。 -
旧高遠町が刻む歴史まとまる
旧高遠町の伊那市・長谷村との合併に伴う町制施行131周年・町村合併50年・閉町の記念誌とDVDが完成した。長い歴史を刻む城下町の数々の記憶を辿ることができる。
記念誌「高遠町のあゆみ」(A4判・104ページ)は、町のキャッチフレーズ「住んでいたい町 行ってみたい町」を添えた表紙で始まる。高遠町の四季の表情や行事、1956(昭和31)年の3町村合併に伴う高遠町の発足から今春の閉町まで50年の主な出来事を振り返る年表などのほか、地元の小中学生から80代までの地域住民が閉町に寄せたメッセージも掲載した。
「桜と歴史の城下町・高遠」と題したDVDは、1875(明治8)年の西高遠町と東高遠町の町制施行から131年の歩みを47分間にまとめた。暮らしや伝統文化を紹介した動画と、時代ごと町の出来事を追った100点の写真を映像で構成する。
記念誌とDVDは3千セット製作。近く、高遠町地域の全戸や公共施設などに配る。
記念事業実行委員会は「10年後、20年後に旧高遠町を語り合えるようなものになればありがたい」と話す。 -
高遠高生が地元の陶芸家に技術学ぶ
高遠高校芸術コース美術専攻の3年生が地元の陶芸家から指導を受けて、技術を磨いている。粘土の練りから本焼きまで全20時間を予定し、オリジナル作品を作り上げる。
講師は、地元伝統の「高遠焼き」を継承する白山窯の浦野真吾さん(27)。授業を通して技術を身に付けるほかに、ものづくりの楽しさや苦労話、陶芸にかける思いを聞いて、知識や理解を深める。
練った粘土をろくろで成形し、素焼き後に釉薬をかけて本焼きするまでの一連の作業を体験し、最終日までにいくつか作品を仕上げる。
生徒たちはろくろによる成形は初めての挑戦。「微妙な力加減を保って」とアドバイスを受けると、慣れない手つきながら真剣になってろくろを回して湯のみなどに形づくっていた。
以前から陶芸に興味もっていたという馬場良一さん(17)は「実際にやってみるとなかなか難しい」と悪戦苦闘しながら夢中に取り組んでいた。
年明けに信州高遠美術館で予定している芸術コースの3年生による「卒展」に出展して成果を披露する。 -
交通死亡事故現地診断と対策会議
駒ケ根署は9月28日中川村大草の県道松川インター大鹿線、小渋ダムの西400メートルで発生した交通死亡事故を受け、16日、死亡事故現場で現地診断を行った。
県警や同署、飯田建設事務所、中川村、伊南交通安全協会、老人クラブなど関係者ら約30人が参加。
現場では渋谷保人交通課長が事故概要を説明。事故は28日午後4時30分ころ、道路左側に松川町の男性(83)が倒れているのを車で通りかかった人が発見し、駒ケ根署に通報した。男性は胸などを強打しており、救急車で飯田市内の病院に収容されたが肺挫傷で死亡した。近くに男性が乗ってきたと思われる原付きバイクがあった。「着衣やけが、バイクの様子から、他車が介在している状況はない。路面は砂利や砂もなく乾燥していた」とし、事故原因について「何らかの原因で、前方の安全不確認で転倒したものと推測される」とした。
中川村役場で行った対策会議では、事故防止対策として、駒ケ根署からは▽先進地事例で効果が検証された青色パトカーの導入を▽松川大鹿線は危険路線であることを示す標識の設置-などが要請され、村は▽青色パトカー導入について検討したい。飯田建設事務所は▽「カーブ」「幅員狭小」などの標識を設置するとした。犠牲者が村外の高齢者だったことから▽事故発生町村でなく、該当の町村でも啓発活動を▽会合などの機会に、積極的に交通講話を実施する-などの対策が出された。
犠牲者が83歳という高齢だったことを受け「ここでは車は足、足を持っていないと何も出来ない」と言う意見もあり、何歳まで運転可能かなど、難しい問題を投げかけた。 -
「高遠菜穂子イラク報告会」に300人
中川村の「9条の会中川(松村満久代表)」は14日、中川文化センターで高遠菜穂子イラク報告会」を開いた。会場を埋めた300人の聴衆は、米軍の残虐、非道な殺りく、破壊の生々しい様子を映像でリアルに報告する高遠さんの講演を聞き、イラク戦争の隠された1面、歴史の真実に目を向け、戦争の非道さ、残忍性に気づき、平和の尊さ、あり難さを噛み締めた。
03年3月20日、イラク戦争が始まり、3週間でバクダットが陥落。4月住民デモに米軍が発砲し、多数の死者が出た。5月1日、高遠さんはNGОとともに病院調査、医薬品運搬などボランティア活動を行なうため、イラクのパルージャに入った。
「住民はピースウォークで怒りを爆発させ、米軍に殺された遺族の若いお父さんが武器を手に、イスラム原理主義など外国人主体の過激派に加わり報復に出るなど、負の連鎖となった」。
04年4月、パルージャ総攻撃が始まり、1回目は死者730人出た。2回目はジャーナリストを入れず、食糧、医薬品を止めて第3者の目のないところで実施し、6000人余の死者が出た。科学兵器使用の疑いも出た。 米軍から返された遺体を撮影した映像を示し「75体が返されたが、身元が判明したのは、数体だけ。遺体は死後4、5週間経過し、腐敗が進み、ウジが発生していた」と説明。また、洋服は燃えず、人体だけ白骨化した遺体、外傷がなく、白く膨れた遺体などを写し「高温を発する科学兵器が使用されたものと思われると調査報告を出したが、世界中が沈黙した。メディアに乗らない、報道の見えない壁がある」とした。 この後、自衛隊のスパイに疑われ、拘束された経過にも触れた。 -
わくわくひろば「おはなしの部屋」
箕輪町の生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2006のイベント、わくわくひろば「おはなしの部屋」は14日、松島コミュニティセンターであった。親子約100人が集まり、子どもたちは楽しいお話の世界に引き込まれて夢中になっていた。
町内の読み聞かせボランティアら4団体がカーテンシアター「だごだご ころころ」、大型紙芝居「たべられたやまんば」、スライド「サラダとまほうのおみせ」などを次々と演じたり、読み聞かせた。
腹話術「しょうちゃんと仲間たち」は、花笠音頭をかわいらしく踊った。会場の子どもたちも手拍子に加え、「ちょいちょい」と合いの手を入れて楽しんだ。 -
南箕輪村子どもスポーツ大会サッカー競技
南箕輪村青少年健全育成推進協議会主催の子どもスポーツ大会(サッカー競技)は15日、南箕輪小学校グラウンドであった。12チームが応援を背に熱戦を繰り広げた。
各地区の育成会ごとに8人で1チームを編成。女子児童が必ず1人は入ってプレーするルールで、12チームがAコート、Bコートの二つに分かれ、1チーム2試合ずつ10分ハーフで戦った。
各チーム2試合の結果から得失点差で優勝を決め、AコートはKUBO、Bコートは田畑Bが優勝した。
ゴール前に積極的に攻め込んでシュートを放ったり、相手のボールを奪ったりと白熱したゲーム展開で、チームの仲間や保護者らも「もっと攻めろ」「いいプレーだよ」と大きな声で応援していた。