-
邦楽SALAD17th「日本の音を未来に…」
伊那市の県伊那文化会館大ホールで28日、「邦楽SALAD17th」があった。「日本の音を未来に…」をテーマに、伊那谷で活躍する地元の邦楽家とゲストが、古典から新しい音楽まで邦楽曲をはじめさまざまなジャンルの音楽を演奏し、観客を魅了した。
ゲストは邦楽ユニット「B-Come(びかむ)」、尺八トリオ「般若帝國」、三味線演奏家の穂積大志。地元演奏家は29人、総勢45人がステージに立った。
古典の合奏曲「乱」で始まり、特徴的な主題が絡み合う二重奏を演奏。尺八トリオ「般若帝國」は、足のステップでリズムを刻みながら演奏するなど新しい尺八のスタイルを見せた。琵琶と語りの「鶴」は、鶴の恩返しを題材にした弾き語りで、観客は、物悲しく響く琵琶の音と語りが織り成す世界に引き込まれた。
邦楽を身近に感じてほしいと開いてきた「邦楽SALAD」。17回を機にコンサートを見直し、今後は新しい形を検討するという。 -
ながたの湯入場者190万人達成
箕輪町長田のみのわ温泉ながたの湯は28日、入場者190万人を達成した。190万人目と前後の3人に記念品を贈った。
190万人目は南箕輪村南原の宮島きみえさん(81)。嫁の清美さんと訪れた。「友達や親戚でながた荘に泊まったり、ながたの湯に来ている。お湯がいい。久しぶりに来たら190万人目で、びっくりした」と話した。
189万9999人目は安曇野市の会社員朝倉盛人さん(58)。10回近い利用で、「風呂が広々して気持ちがいい」という。190万1人目は箕輪町の会社員原弘幸さん(44)。10回以上訪れており、「いつも来るのを楽しみにしている」という。
みのわ振興公社の永岡文武副社長が、「190万人の達成は、日ごろ温泉をご愛顧いただく皆様のおかげ。感謝申し上げる。これからも温泉をかわいがっていただき、くつろいでほしい」とあいさつした。
公社は、190万人目にながたの湯回数券1冊と海産物詰め合わせ、前後者にながたの湯利用券と海産物詰め合わせを記念に贈った。
190万人達成は98年12月14日のオープンから2636日目。1日平均720人の利用がある。 -
県議選 赤羽公彦氏出馬断念
今春の県議選・上伊那郡区への出馬が注目されていた辰野町の赤羽公彦氏(61)が出馬を断念した。28日夜、下辰野公民館で開いた後援会総会で明らかにした。
赤羽氏は元町議会議員で、前回(03年4月)の県議選に出馬し落選した。
総会は54人出席。小沢惣衛会長が、「幹事会では出馬を断念せざるをえないという結果になった」と報告。今選挙は定数が3から2になることもあり「非常に厳しい情勢」とし、「このまま埋もれさせるにはもったいない人材。ここで力を蓄えて次に、という願いがある。出馬はしなくても後援会は存続したい」と述べた。
赤羽氏は、「本当に厳しいと感じている。(前回に)3千票上乗せしないと当選しない。よくよく考えても上乗せ2千票くらいで、非常に厳しい。よほどのことがない限り小休止。非常に辛い思いでいっぱい」と述べ、「自分の哲学は『自らの手、自らの力で稼いで生きていくことが一番大事』。どういう立場、状況にあっても実践していきたい。着実に、地道に精一杯歩いていきたい」と話した。 -
【記者室】バイオリンってどんな形?
今年市制施行100周年を迎える松本市が記念事業のPRキャンペーンで県内18市を訪れた。駒ケ根市にもマスコットキャラクターのアルプちゃん(着ぐるみ)が登場したが、気になったのは手に持っていたバイオリンだ▼全体のシルエットがギター型で、実物とはかなり違う。形をしっかり調べずに思い込みでデザインしたように見える。事務局に聞くと、デザインは公募の入選作をほぼそのまま採用し、その後も形についての議論はなかったそうだ▼そんな小さなことにこだわるな竏窒ニ言う向きもあろうが、市の顔として大々的に出すとなると少々恥ずかしいし「楽都」をアピールするのならなおさらだ。ミスはよくあることで仕方ない。今からでも修正したらいかが。(白鳥文男)
-
南ア世界自然遺産登録へ
南アルプス世界自然遺産登録に向け29日、伊那市、飯田市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村の4市町村で長野県連絡協議会を立ち上げた。南アの自然を保全し、後世に継承していくため、各市町村の英知を結集し、連携を図る。
協議会は、4市町村の首長、議長ら12人で構成。会長は小坂樫男伊那市長、副会長は他3市町村長が務める。事務局は、伊那市役所政策推進課に置く。
07年度は、シンポジウムを開くなど連携・協力体制の確立に向けた情報の共有化や、自然についての学術調査などに取り組む。事業費は100万円で、人口割・面積割などから4市町村が負担。伊那市は41万6千円。
設立総会で、規約や役員選出、07年度事業などを決めた。
小坂会長は「登録までの道のりは長く、一筋縄ではいかないと思う。南アを自然のまま後世に伝え、観光面で生かしたい」とあいさつ。各副会長も「南アの自然のすばらしさを見つめ直し、世界に向けて情報発信できれば」「自然の中で生かされ、命をつないでいることを再確認することが大事」と期待を寄せた。
世界遺産登録運動は静岡県、山梨県、長野県の10市町村で展開。2月28日に、山梨県南アルプス市で3県の関係市町村で構成する連絡協議会を設立する。
南アは日本の中央に位置し、標高3千メートル級の高山が連なる。特別天然記念物ニホンカモシカやライチョウをはじめ30種類以上が確認され、キタダケソウなど南ア固有種もいる。
世界遺産登録にする範囲は今後、決めていくが「登録で規制が強いだけでなく、だれでもが世界遺産に接するようにしなければ価値がない」との意見もあった。 -
県議選 上伊那郡区、小原氏県政報告会
県議選上伊那郡区に立候補を表明している現職の小原勇氏(58)は28日夜、地元の宮田村民会館に約350人を集めて県政報告会を開いた。今春の選挙に向け「現職が必ず1人は落ちる厳しい戦いだが、定数削減を真摯に受け止め戦う。引き続きこの地域から発信し、地域に還元していきたい」と支持を求めた。
宮下一郎代議士、清水宮田村長、高坂飯島町長、唐木南箕輪村長らも駆けつけ激励。4年間の実績を高く評価し、「人柄、実行力申し分ない。議席確保に向けて力を結集しよう」と呼びかけた。
小原氏は地域主権を訴えてきた議会活動を振り返り「誰が県知事になろうとも主人公は県民一人ひとり。全ての人のために開かれた県政であるべきで、前田中県政の良かったことは継続すべき」と話した。
小原氏後援会は2月11日午後6時半から宮田村内で事務所開きを行ない、飯島町、中川村にも事務所の開設を予定している。 -
宮田小合唱団、村の青少年健全育成推進大会に出演
宮田村の宮田小学校合唱団は27日、村青少年健全育成推進大会に参加。アトラクションとして元気な歌声を披露した。児童の純粋に打ち込む姿に、住民ら会場に集まった人たちは「育む」心を再認識した。
200人ほどが見つめるステージで、39人の団員が「翼をください」など2曲を合唱。感情も豊かに元気な歌声で、開会を飾った。
親をはじめ大人が手本になる社会形成を再確認した同大会。参加者は合唱団の楽しんで歌う光景を心に刻み込んでいた。 -
宮田村公民館新春囲碁将棋お手合わせ会
宮田村公民館の新春囲碁将棋お手合わせ会は28日、村民会館で開いた。将棋は小学生12人がリーグ戦で熱戦を展開。囲碁は村内のクラブ員に加え、伊那市や駒ケ根市の愛好家も参加し、対局を楽しんだ。
村公民館に登録する囲碁、将棋クラブが全面的に協力。7年目を迎えた。
将棋は、公民館の週5日制対応講座で親しんでいる宮田小の児童が参戦。真剣な表情で対局し、高学年は森田勇希君、低学年は小松竜也君が優勝した。
14人が参加した囲碁は熟練した中高年が占める中、伊那市中央区の高校3年生小松啓太君(18)が3位に入賞。
高校入学してから部活動で囲碁を始め、同会には初めての参加だったが「いつもとは違う指し方も学び、勉強になった」と話した。
上位の結果は次の通り。
【囲碁】(1)墨矢勇夫(宮田村)(2)渡部光彦(同)(3)小松啓太(伊那市)
【将棋】▽小学校低学年(1)森田勇希(2)原遥(3)佐藤陽輔▽同高学年(1)小松竜也(2)倉田臣人(3)片桐壮太郎 -
梅公園で初のせん定作業
宮田村の有志でつくる村おこし事業実行委員会は27日、会員が中心となって整備管理し、開園3年目を迎える新田区の梅公園でせん定作業を行なった。園内に植えられた30本の梅を枝打ち。見事な花が咲き誇る春の開花に思いを寄せた。
園内の梅は箕輪町から移植してきたものが中心で、土に慣れてきたことからせん定を初めて本格的に実施。
木全体に日が当たるように余分な枝を取り払い、保護のために薬剤なども塗った。
駒ケ岳から吹き降ろす風は冷たさを増したが、会員は熱心に作業。田中一男会長は「春には今年も花見イベントなどを計画し、多くの人に来てもらいたい」と話した。 -
駒ケ根でNAGANOキンボールウインターカップ熱戦
NAGANOキンボールウインターカップ2007兼第6回駒ケ根市キンボール大会(市体育指導委員会、駒ケ根キンボール愛好会主催)は28日、同市民体育館で開き、3部門に市内外24チームが出場した。ジュニアの部は東伊那小学校6年生チーム「リストラーズ東伊那」、女性参加を義務付けるフレンドリーの部は「駒ケ根キンボール愛好会C」が優勝。中学生以上一般対象のチャンピオンの部は初出場の「長和町愛好会A」が制した。
##写真(たてよこ)
小学4縲・年生が対象のジュニアの部は7チームが出場。東伊那小6年生は2チームを編成して参加し「うなれ東伊那ファイターズ」も2位に入った。
優勝した「リストラーズ」の村上晃一主将は「みんなで協力して楽しく戦うことができた」と、チームメイトの同級生とともに喜びを現した。
昨年までは市民大会として開いてきたが、普及が拡大してきたこともあり、今年から県下各チームにも門戸を拡大。「NAGANOウインターカップ」を冠することになったが、名称通りに各部門とも好試合が続出した。
駒ケ根キンボール愛好会Aが決勝へ進んだチャンピオンの部は、関係者も思わず息を飲む高いレベルの大熱戦。地元優勝はならなかったが、子どもたちなど未来のトップを目指す選手たちの良い刺激にもなっていた。
上位結果は次の通り。
【ジュニアの部】(1)リストラーズ東伊那(駒ケ根市)(2)うなれ東伊那ファイターズ(同)(3)シャトルキューティー(同)
【フレンドリーの部】(1)駒ケ根キンボール愛好会C(駒ケ根市)(2)おけらでドン(同)(3)中沢体協会(同)
【チャンピオンの部】(1)長和町愛好会A(長和町)(2)駒ケ根キンボール愛好会A(駒ケ根市)(3)こまちゃんズ
(同) -
少年ふるさと教室でたこづくり
中川村公民館の少年ふるさと教室が27日、文化センターであった。小学5、6年生5人が参加し、武田明教育相談員を講師に、角たこをつくり、揚げて楽しんだ。
和紙に絵を書き、下と左右にタコ糸を回すまでの作業は家庭で済ませ、武田さんはモウソウ竹を細く割り、ひごを準備した。
子どもたちは武田さんに教わりながら、横骨、縦骨、斜め骨を糊付けした。
また、たこを安定させるために、1・5メートルの長い足を付けて完成させた。
この後、駐車場に移動し、糸目を調整しながら、たこ揚げを楽しんだ。
小林博基君(東小5年)は「竹をボンドで張りつけたり、たこの周りに糸を回すことが難しかった」と話していた。 -
3歳児健診未来飛行
飯島町は子どもたちの健やかな成長を願う子育て支援事業「3歳児子育て未来飛行」を26日、保健センターで3歳児健診に合わせて行った。
98年度からの継続事業で今年初の実施。 会場には03年12月、04年1月生まれの幼児10人が親子で集まり、高坂町長は3歳児健診で、虫歯ゼロの幼児には、賞状とピカピカメダルを贈り「これからも、虫歯にならないように頑張って」と声を掛け、虫歯のあった幼児には「がんばりましょう」メダルを首に掛け「ちょっと残念だったね。気をつけようね」と優しく話した。
また、全員に絵本「を贈り、「子育てに役立てて」と期待した。# -
伊那剣心館が鏡開き
剣道クラブ「伊那剣心館」(熊谷進会長)は28日、伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで、第23回鏡開きをした。剣士をはじめ、指導者や保護者ら関係者80人余が集まり、一年間の決意を新たにした。
開会あいさつで熊谷会長は「目標を掲げ、挑戦する前向きな気持ちを忘れずにけいこに励んでほしい」、指導者の矢野昌史さんは「大きな気合いで迫力ある剣道をしよう」と呼びかけた。
クラブ員を代表して6年の菅原良太君が「礼節と忍耐を実行し、人としての誠心を重んじて、強く、いさぎよい剣士となるよう目標をもって一層けいこに励むことを誓う」と力強く宣誓した。
熊谷会長と中学3年生7人が用意された2つの鏡もちを引っ張り合って割り、一年の円満を祈願。剣士たちは正面素振りや左右面素振りなどを30本ずつこなし、大きな掛け声を会場に響かせた。
剣心館は小学生から中学生を対象にし、週2回のけいこをする。昨年は、南信柔剣道大会をはじめとする各種大会で上位進出を果たすなど、好成績を収めている。 -
みはらしファームの「そばの家名人亭」利用者30万人突破
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある「そばの家 名人亭」(小林文麿代表)のオープン以来の利用者数が28日、30万人を突破した。30万人目と前後2組に記念品を贈って、節目を祝った。
30万人目は、仕事で伊那に訪れたという千葉県の子安孝夫さん(65)と秋山泰義さん(63)で「本場の味はやっぱり違うね。とてもおいしかった」と満足そうに話した。一組前は松川町の色部啓さん(35)家族、一組後は松本市の成沢雄枝さん(68)、雅子さん(68)夫婦だった。
小林代表は「大きなハードルだった。権兵衛トンネルの開通効果もあって、思った以上に早く、新年のうちに(30万人達成を)迎えられたのはうれしく、感慨深い」と喜んだ。
名人亭は1999年6月、伊那そば打ち名人会が市から委託を受けてオープン。03年に会員を中心に有限会社を立ち上げて運営。年平均3万人が利用し、多い日で350食ほどでる。昨年の権兵衛トンネル開通によって、以前と比べて1・2倍増加したという。
標高800メートルを超える地元の西山山ろくで栽培されたそば粉にこだわり「香りが良く、コシがある」手打ちそばを提供している。
2月28日まで、30万人突破記念感謝セール(200円引き)をしている。午前11時縲恁゚後7時(木曜日定休)。問い合わせは、名人亭(TEL74・1831)へ。 -
伊那文企画展
伊那谷の美シリーズ9「山岸主計展」伊那市の県伊那文化会館で26日、企画展・伊那谷の美シリーズ9「山岸主計展」が始まった。伊那市出身で世界的版画家の山岸主計(やまぎしかずえ、1891縲・984)の多色刷り木版画、油彩画など100点を超える作品を展示している。
山岸主計は伊那市美篶に生まれ、美篶尋常高等小学校卒業後に上京し、木版画の彫り師の修行を積む。1913年から16年まで、新聞挿絵の彫りを担当。西洋画(油彩画)の基礎も学ぶ。26年から数年間、欧米各国を旅行し、風景版画を多数制作。浮世絵の優れた彫り師として、また近代的な創作版画家として欧米でも高い評価を得る。
企画展では、昭和初期のアメリカ、カナダ、メキシコ、従軍画家としてスケッチした中国、モンゴル、朝鮮半島など世界各国の風景を、浮世絵の彫りという伝統技術で版画にした作品が多く、油彩画13点、クリスマスカード、彫りを担当した竹久夢二版画集、版木など貴重な資料もある。
学芸員の林誠さんは、「絵を学び、自分の絵を自分で彫って刷るという、ほかの画家とも版画家とも違う独創的なところがある。さまざまな側面から魅力のある作家」とし、「多色刷り木版画は瑞々しく透明感のあるところが見所の一つ。制作当時の時代をイメージしながら鑑賞するとより楽しめる」と話している。
会期は2月18日まで。午前10時縲恁゚後5時半。観覧料一般300円、高校生以下無料。 -
トヨセット大田原工場起工式
「駒ケ根流通工場」建設のため、駒ケ根市の北の原工業団地に続いて同市大田原工業団地に用地2・4ヘクタールを取得したトヨセット(本社愛知県安城市、富岡靖明社長)は27日、大田原の現地で起工式と安全祈願祭を行った。工事関係者など約40人が出席。富岡社長がうがち初めの儀を行うなどして工事の安全と工場の無事完成を祈った=写真。富岡社長は「関係者の協力のおかげでこの地に流通の拠点を設けられる。社員一丸となって業務に当たっていきたい」と感謝を述べた。
同地には建築面積約9900平方メートルの流通工場と同1650平方メートルの組立工場(いずれも鉄骨平屋建て)が建設される。しゅん工は6月末の見込み。同社は北の原工業団地に建設する第1工場と合わせて、今後新たに50人以上の社員を当地で採用したいとしている。
トヨセットはストーブの製造・販売などで知られるトヨトミの子会社。1964年に設立し、TOYOSTEELのブランド名でオフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけている。04年度売上は67億円。従業員数は約230人。 -
伊那養護学校高等部が作品販売
県伊那養護学校(細井久夫校長)高等部の生徒らが作業学習の時間に作った作品などの販売が27日、駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店1階メロディー広場と店頭で行われた。生徒約70人と教職員が接客に当たり、木工、縫製、陶芸、農芸、生活、薪(まき)の各班に分かれて作った机やいす、ベンチ、茶わん、皿、布袋などを格安の値段で販売。訪れた買い物客は「よくできているね」などと作品の出来に感心しながら何点も買い求めていた=写真。店頭では屋台で焼きいもの販売も行われ、生徒が「いかがですか」と大きな呼び込みの声を上げていた。
同校では授業の一環として週6時間の作業学習を行い、できた作品を年に1回、一般に販売している。売上は次回作品の材料費や学校の備品購入費などに充てられる。 -
箕輪町交通安全祈願祭
箕輪町交通安全協会は27日、交通安全祈願祭を伊那プリンスホテルで開き、約150人が神事に参列して交通事故撲滅を祈願した。
町安協、町、県議、町議、伊那警察署、消防団、区長会、教育委員会、学校など関係者が出席した。
町安協の小林交石会長は、06年の交通情勢について全国では交通事故による死者が6352人で6年連続減少、長野県では128人で前年を24人下回り年間の抑止目標160人を達成。箕輪町では人身事故件数が126件で、3件の死亡事故があり尊い命を失ったことを報告。「安全で住みよい町づくりを目標に活動を続けている。気持ちを引き締め、交通事故防止の重要性を確認し、会員自らが交通マナーやルールを守り、安全意識を普及し、事故撲滅を誓う」と述べた。 -
新時代のむらづくり懇談会30日から
南箕輪村は30日から、新時代のむらづくり懇談会を村内各地区で開く。多くの住民の参加を呼びかけている。
06年9月、むらづくり委員会から第4次総合計画などの答申を受け、答申を基に各種計画を検討してきた。今後の村の骨格となる総合計画について、村長や助役が出向いて住民に説明し、相互の意見交換をして、第4次総合計画に住民の意見を反映する。懇談会では、村政全般にわたる意見も聞く。
開催は各地区の公民館など。時間は午後7時半から9時ころまで。1月の広報と一緒に配布した懇談会資料を持参する。問い合わせは総務課企画係(TEL72・2104内線103、104)へ。
開催日、場所は次の通り。
▼30日=久保コミュニティセンター、中込公民館▼31日=塩ノ井公民館、北殿公民館▼2月1日=南殿コミュニティセンター、田畑公民館▼2日=神子柴公民館、沢尻コミュニティセンター▼5日=南原コミュニティセンター、大芝公民館▼6日=西部地区館、北原公民館 -
料理教室で雑穀の魅力探る
伊那市長谷の郷土食の掘り起こしを目指す「雑穀プロジェクト2007in伊那」が27日、長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で始まり、第1弾として、2種類の雑穀を使った料理教室をした。
プロジェクトは地元住民有志でつくる「長谷食文化研究会」と、伊那市が企画。旧長谷村が昨年度始めた食文化調査研究事業の一環で、料理方法の情報交換や栽培研究などを通して雑穀の魅力を探る。雑穀の普及を図り、遊休農地の復活などを目指して、中山間地の農業振興や地域活性化につなげる狙いだ。
市内外からスタッフを含めて約50人が参加。「雑穀でつくるおかずとスープ」と題し、料理研究家の美上みつ子さんを講師に、冬野菜のシコクビエシチュー、キビとひじき煮のサラダ、シコクビエとキビのコロッケ、雑穀入りごはんの4品を作った。
美上さんは雑穀の豊富な栄養成分や健康への効果などを紹介し、調理のポイントをアドバイス。参加者たちは積極的に質問したり、メモを取って知識を深めていた。
美篶の主婦(35)は「栄養面で雑穀が体にいいって聞いたので、子どももいるし、食事に取り入れたいと思って参加した。さっそく家で作ってみたい」と話していた。
プロジェクトは3月まで全3回。次回は2月に雑穀のおやつを作り、最終回は「雑穀で地域づくり」と題したフォーラムを予定している。 -
公営特養みすず寮の存続を願う市民の集い
伊那市が上伊那福祉協会への経営移管を進めている特別養護老人ホーム・みすず寮の公営存続を願う市民の集いが27日、市民会館であった。約120人が集まり、民間移管反対への思いを強めた。
集いは、昨年11月末に発足した公営みすず寮を守る会(小林幹彦会長)によるもので、活動の経過説明を当たった小林会長は「2万人以上を目標に集めている署名も、1万8千近くなっている。社会保障まで市場原理の中に放り込まれてしまえば、格差社会は一層拡大する。安心して暮らし続けられるまちづくりのビジョンを作っていきたい」と語った。
また、県営老人ホームの民営化反対運動を展開している富山県職員労働組合の清水哲男会長を迎えた特別報告も実施。清水会長は「民間移管で一番問題となるのは職員がすべて入れ替わること。福祉施設は利用者とスタッフの信頼関係があって成り立っており、絶対に認めるわけにはいかない。お互いにがんばりましょう」とエールを送った。 -
村青少年健全育成推進大会、村民一丸で役割認識深め
第24回宮田村青少年健全育成推進大会は27日、村民会館で開いた。村と村安全会議の主催で約250人が出席し、功労者表彰、講演会のほか、南割地区育成会、宮田中学校PTAが活動発表。家庭、地域社会の連携、役割を考え、大人の果たす役割を再認識すると誓う大会宣言を採択した。
学校教育や保育行政向上に協力した矢田敏昭さん=中越区=を村長表彰。
父親で前村長の故・義太郎さんの遺志を受け継いで村に多額な寄付をした功績で、席上「地域の力なくして子どもたちは育てられない。今後とも協力したい」とあいさつした。
村の青少年健全育成協議会長を一昨年まで2年間務めた田中賢一さん=大田切区=、村体操クラブで青少年を長年指導する原田勝則さん=町3区=の2人は、村安全会議議長表彰を受けた。
田原市吉胡地区と児童交歓を続ける南割地区育成会の浦野宗明会長は、隔年度に実施する交流会の様子を報告。「顔を見て交流することで子どもたちの幅広い人生経験につながっている」と話した。
親と子の絆を深める活動が評価され、このほど文部科学大臣表彰を受けた宮田中PTAは、小田切元治会長が取り組み状況を説明。
手紙交換や一緒に汗して作業する活動などを通し、親子の距離感を縮めて心を通わせていることを報告した。
大会長の清水靖夫村長らは、大人が子どもの手本になるよう、社会のあり方を見つめ直そうと呼びかけ。辰野町長久寺の岩波昭賢住職の講演もあった。 -
宮田小自律学級、園児に劇を披露
宮田村宮田小学校の自律学級「5組、6組」の7人は26日、東保育園を訪れて、秋から練習を積んできた劇「力たろう」を上演。年中園児の前で堂々と演技した。同学級の多くの児童は感情を現すことが苦手なハンディを抱える。しかし、演じることで「相手に気持ちを伝える」表現力にたくましさも。経験を積み重ねることで自信にもつながっている。
主人公の力たろうに加え、原作にはないピカチューや仮面ライダーカブトも登場。テレビで見慣れた人気キャラクターに、鑑賞した園児たちも物語にすんなり溶け込み笑顔が広がった。
「喜んでもらうにはどうしたら良いんだろう」。児童みんなで話し合い、原作をアレンジ。その作戦は見事にハートをつかんだ。
1学期に手にした絵本「力たろう」。読み楽しむなかで、何かにして発表したいと想いがふくらんだ。
交流学習を通じて園児の前で発表する機会が設けられることに。10月ころから本格的な練習が始まった。
12月の参観日では、先立って家族にも披露した。上手になった所をみせようと臨んだが、結果は散々。保護者からは「やめたほうがいいのでは」と声も聞かれた。
しかし、児童たちは熱意を失わなかった。「もっと練習して失敗してもいいから保育園で演じてみたい」。
この日の終演後、見終わった園児たちは「おもしろかった」と感想も。7人の表情が充実感で緩んだ。 -
花の直売所「はなまるファーム」をオープン
伊那市西箕輪
加藤晴泰さん
加藤定子さん明るいハウスの中には、冬の寒さを忘れさせてくれるようなかわいらしい鉢植えの数々が並んでいる。「この時季は花も少なくなるけど、できるだけここの環境に合った花にしようって集めています。見てください。うちのかわいい子を」。定子さんはちょっと風変わなビオラを笑顔で差し出す。
昨年末、念願だった直売所をオープンした。互いに「直売所をやりたい」という思いを抱いていたが、二人で取り組める形を考えた結果、花の直売所にたどり着いた。
「ここならいつも作業をしているわけだし、来てくれたお客さんに生産者の目線からアドバイスすることもできる。もともと営業をやっていたから、人と話をしている方がいいのかな」と晴泰さん。
それぞれ別の場所で農業とは関係ない職に20年以上携わっていたが、都会での生活に疑問を感じてUターン。晴泰さんは父親の畑を継いでリンゴを、定子さんは以前から好きだった鉢花の生産に携わっていた。直売所に出荷する生産者同士として出会い、2年前に結婚。それを機に、二人で協力しながら互いの作物に取り組んできた。「父親が切り花をやっており、覚えることがたくさんあることも知っていたから『花だけはやるまい』と思っていた。今は毎日が勉強で大変。でも楽しいけど」と笑う。
◇ ◇
他人とはなるべくかかわらない竏秩Bそんな都会暮らしに疑問を感じるようになったのは年を重ねてからのこと。その一方で、人と人とのつながりが息づく田舎の良さを改めて実感。田舎での生活を考えるようになった。
定子さんは一念発起で原村にある八ヶ岳中央農業実践大学校の短期講習に参加。そこで鉢植えづくりの基礎を学ぶ。
切り花のような華やかさはない鉢花。しかし、つくる人が違うだけで同じ種類であってもさまざまな表情を見せる。その魅力に、どんどん引き込まれた。
その後は地元の飯島町の花き生産農家で1年の研修を重ね、ついに自分で作った鉢花を直売所へ出荷する日を迎えた。
初めて出荷したものはブラキカムや小町リンドウなど。数はそれほど多くなかったが、朝、出荷したものが夕方になくなっているのを見て「どんな人が買ってくれたのだろう」と思いをはせた。
「市場出荷だと大量に作らないとならないけど、直売所なら作りたいだけ作って売ることができる。こまめな気配りを積み重ねて、直売所だけで年収300万円を稼いでいるおばあさんの話を聞いたことがあるのだけど、その人は自分が楽しみながらやっていたことに、後からお金が付いてきただけ。違う面から見ると、そういう風に楽しみながらやっていけるんだって思ったんです」
◇ ◇
二人で取り組むようになってからは、一人の時より視野が広がり、気持ち的な余裕も出てきたという。
「一人だと無理をしてぜいぜいしちゃってたと思う。やっぱり、一人よりも二人。これからは、生産者がこだわって生産したものを、ちゃんとした価格で売っていけたらと思っています。『あそこに行ったら面白いものがあったよ』って言ってもらえるようになりたい」 -
メキシコ原産の珍しいソランドラ・マキシム咲く
中川村渡場の西永愛子さんのガラス温室で、珍しいメキシコ原産のソランドラ・マキシムが咲き始め、話題になっている。
ナス科の植物で、つる性ではないが、温室の天井を這うよう枝を伸ばし、先端に鮮黄色のラッパ状の大輪花を次々と咲かせている。
花は約20センチ、茶色の縞がある。咲き始めは淡黄色で、徐々色が濃くなり、3日目にはオレンジ色になり、やがてしぼむ。
11年前に種苗会社から苗を取り寄せ、鉢植えで育てたが、一向に咲く気配がなく、6年前に温室に地植えにしたところ、枝を伸ばし、葉を茂らせ、4年前に初めて花が咲いた。花は3月末ころまで咲き続けるという。
西永さんは「花は大きく豪華、花の少ない冬場に咲くのがいい」と話している。 -
絵本とわらべうたを楽しむお話し会
中川村の「こどもと本の会(長尾久美子会長)」は27日、文化センターで、講師に下沢洋子さん=上郷図書館長=を招き、絵本とわらべ歌を楽しむお話し会を開いた=写真。親子約80人はほのぼのとした語り口の下沢さんの絵本の世界に引きこまれ、のどかなひとときを過ごした。子どもゆめ基金助成を受け、2度目、3歳以下と3歳以上に分け、2部構成。
3歳以下の部では、音が面白い「がたん ごとん」。「ぶーぶーじどうしゃ」の読み聞かせに続き、クマさんやネズミさんが登場し、リンゴをかじる絵本「大きな赤いりんご」を読んだ後、親子で手遊びを交えて「はなちゃん、りんごが食べたいの」と歌って楽しんだ。
また、手袋で作った指人形で「ニワトリかあさんと5匹のヒヨコ」を披露。子どもたちは人形の動きに目を凝らした。 -
春富中1年・総合学習でミニデイ訪問
伊那市の春富中学校の生徒は26日、学区内にある福祉施設「老人憩いの家」の東春近荘、西春近荘の両施設で、ミニデイサービスを利用するお年寄りたちとゲームや歌の交流を楽しんだ。
総合学習の「福祉交流」コースを選択した1年生36人が各施設に分かれて訪問。福祉施設について理解を深めるための活動で、お年寄りたちが脳の働きを活性化しようと取り組む体操に参加した。
東春荘では、生徒11人と利用者21人が「い」や「に」の付く魚の名前の連想ゲームなどで交流し、お茶を一緒に飲みながらおしゃべりを楽しんだ。生徒らは即興で「校歌」の歌のプレゼントも贈った。
竹松高彬君(13)は「家にお年寄りがいないので触れ合うことができてよかった」と感想。戸田千代子さん(90)=東春近中組=は「若い人たちのわき出るパワーをもらって楽しかった。あどけなさの中に頼もしさがあったね」と、互いに交流を満喫した様子だった。 -
第8回伊那市ソフトバレーボールリーグ開幕
伊那市のソフトバレーボール愛好者チームが集まるリーグ戦が26日夜、同市の伊那中学校体育館で、50歳以下による「ブロンズの部」を先駆けに開幕した。50歳以上の「ゴールドの部」を含めた2部門で3月初旬まで、熱戦を繰り広げる。伊那体協ソフトバレーボール部の主催。
本年で8回目のリーグ戦は、ブロンズの部に9チーム、ゴールドの部に6チームの計15チームが参戦。それぞれ3月9日、5日までの間、同体育館を会場に1日3試合の総当り戦をする。
ブロンズの開会式で三沢岩視部長は「けがには気をつけ、十分に力を発揮して頑張ってほしい」と激励。前年準優勝チーム「BeeKing」の中原雅春さん(34)=同市富県=は「真冬の寒さをプレーの熱さで吹き飛ばすことを誓う」と選手宣誓した=写真。 -
日本画・洋画・軸装展 ベル伊那で30日まで
地元物故作家をはじめ、中央画壇で活躍中の人気作家らの作品を展示販売する「日本画・洋画・軸装展」は30日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
橋本雅邦、横山大観、下村観山、西郷孤月、菱田春草ら有名な物故作家や、福王寺法林、牧進、上村淳之、後藤純男ら人気作家らの作品70余点を並べている。
中村不折、池上秀畝、小坂芝田、佐藤雪洞ら地元物故作家の作品もある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
愛知県でヒマワリ咲く
夏と勘違いしたのかね竏秩B伊那市御園の養蜂家・小松実治さんが17日、ハチを増やすために出張所を構えている愛知県田原市馬草地区の菜の花畑で、ヒマワリが咲いているのを発見し、写真に収めた=写真。
ハチは寒いと活動しなくなり、女王バチも冬期は卵を産まない。しかし、暖かな場所に連れて行くと営巣活動を始めるため、小松さんの所では冬期でも暖かい渥美半島へ約1万匹のハチを運び、約3万匹までに増殖する。
渥美半島では例年2から3月にかけて菜の花が咲き始めるが、今年はそれより早く開花。また、前年に種を落としたと思われるヒマワリが所々で咲いているという。
小松さんは「あちらでは昨年の10月下旬から菜の花が咲いており。この冬はいつもより暖かく、普段なら伊那にいる間は活動しないハチが、少し暖くなっただけで外へ出て行く。結局夕方になると寒くて帰ってこれなくなってしまうが。暖冬異変は生き物にとっても大変」と話していた。