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村内のリンゴ830本を「改植」
宮田村で、寿命や品質低下がみられるリンゴの木830本を新たな木に植えかえる「改植」事業が国の補助を受けて始まっている。シナノスイートなど改良が進む優良品種に更新するもの。今後も7割以上の木が改植が必要とされ、関係者は「品質維持、向上のために計画的に行っていきたい」と話す。
費用の約半分を助成する補助制度を活用し、今回は宮田村を中心に上伊那地方全域が事業対象。希望により全体の参加戸数は20戸で、約2千本、3ヘクタール分を植えかえる。
そのうち最も本数が多い宮田村では駒ケ原、大久保区、北割区にほ場を持つ7戸が参加した。
既に一部の木は伐採が始まっているが、3月末までには改植を完了する予定。
宮田村では1981年頃に植えた木が25年ほど経過して、一部に樹勢や品質に衰えも。
JA宮田支所は「ほ場全体の4分の1くらいは改植が済んでいるが、品質保持のためにも今後とも古い木は計画的に順次更新していきたい」と説明する。 -
大なわとびで心ひとつに、宮田小3年が大会
宮田村宮田小学校3年生は22日、大なわとび大会を初開催。10人ほどで1組となり、3学級で計12チームを編成した。練習を始めて日は浅いが、団結して想像以上の大記録を達成するチームも。一方で呼吸が思うようにあわず悔しい想いをする姿もあったが、個人では体験できない団体競技の醍醐味を味わい、支えあいの心にふれた。
制限時間内に何回跳べたか争う「5分間とび」と、失敗せずに跳び続けることを競う「連続とび」の2種目を用意した。
2学期終盤から練習してきた各チームだが、3縲・00回が今までの最高。
しかし、この日の本番では練習時の記録を上回る健闘も目立ち、1組Cチームは連続とびで872回もの大記録を樹立した。
5分間とびでは483回の3組Cチームが優勝し、上位チームは「ヤッター」「ヨッシャー」と喜びを爆発。
入賞には手が届かなかった各チームも「ゆっくり」「あせらないで大丈夫」とチームメイトに声をかけるなど、自然のうちに心をひとつにする姿もあった。
誰か1人引っ掛かれば途切れる難しい競技だが、だからこそ必要な支えあいの精神。4年生進級時のクラス替えまで2カ月余りのこの時期に、友人とともに経験を積み、たくましさを増している。 -
宮田中3年租税教室
宮田村宮田中学校3年の租税教室は22日、同校ランチルームで開いた。将来的な社会保障制度維持の難しさを学ぶなかで、税金の使い道、負担方法など、未来を担う自分自身の問題として関心を高めた。
上伊那地方事務所税務課の井上雅彦管理係長が、税の種類や歴史、役割にふれ「社会が変わると、それに伴い税のあり方も変わってきた」と説明した。
国や自治体が財政赤字を抱え、少子高齢化が進む現在から近い将来にかけての動向も解説。今まで通りの税の仕組みで、社会保障を維持していくことは難しいと指摘した。
「税金は安全で豊かな生活をするための会費だが、真剣に考えなければならない時。国民、県民、村民のひとりとして、税のあり方について深く考えて」と投げかけた。
同校では毎年この時期に3年生を対象に同教室を実施。この日は終了後、井上さんに熱心に質問する生徒の姿がみられた。 -
みすゞ俳句会が新年総会
月刊俳句雑誌「みすゞ」を発行する、みすゞ俳句会(城取信平主宰、会員約450人)は21日、伊那市山寺の料理屋「越後屋」で、新年総会を開いた。初句会、懇談会などもあり、会員らは交流を深めながら新年を祝った。
会員約100人が出席。城取主宰は「貧困の国では字を書けない人が多い。私たちは文字を知り、俳句を楽しむことができるのは幸せなこと。美しい日本語を使って俳句を通じて楽しんでいる皆さんには、1日1日を大切に過してもらいたい」とあいさつ=写真。
総会では、本年の活動計画についての話があり、春は一泊、秋は日帰りの年間2回の吟行を計画した。また、本年度の顕彰があり、「みすゞ賞」「奨励賞」の各2人の発表もあった。 -
邦楽の演奏会「邦楽SALAD(サラダ)17th」がリハーサル
邦楽の演奏会「邦楽SALAD(サラダ)17th」は28日、県伊那文化会館である。「地域に邦楽を広めよう」と公募で集まった上伊那在住・出身の出演者らは、本番に向けて熱心にリハーサルに取り組んでいる。
邦楽の普及拡大を目的に開く、同演奏会は本年で17回目。地元の演奏者に東京を中心に演奏活動を展開するゲストを交え、現代音楽に挑戦するなど新しいアプローチで邦楽の価値を伝える。
地元在住・出身者は、中学2年生縲・0歳代の愛好者からプロの演奏家までの28人。邦楽ユニットの「B‐Come」と「般若帝國」をゲストに招き、地元邦楽家と一緒に演奏するなど、筝や尺八を使った全7プログラムを予定する。
企画立案者の伊那市出身で東京在住の演奏家、川村利美さん(54)は「一般の人に楽しんでもらうため、現代曲を交えるなどの工夫をして、日本の音を未来へ伝えていきたい」と話している。
開場は午後1時30分、開演は同2時から。全席自由で一般は2千円、高校生以下は無料。チケットの予約・問い合わせは、県伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
伊那小のガラス割られる
23日午前6時58分ごろ、伊那市の伊那小学校東側の児童玄関のガラスなどが割られているのを、出勤した教諭が発見した。伊那署は、ガラスなどを割った犯人について捜査を進めている。
発見した藤松伸二郎教頭によると、同教頭が玄関の施錠を確認した22日午後9時30分から23日朝までに犯行があった。22日は翌日の午前0時過ぎまで職員が仕事をしていたが、物音など変った様子はなかったという。
被害があったのは、約1メートル四方の厚さ5ミリのガラス7枚と、蛍光灯1本。割れたガラスには、蹴破ろうとした靴跡が残っていたというが、犯行の方法は詳しく分かっていない。
同小学校は、臨時の全校集会を開き、北原和俊校長が「警察官も調べているので安心して、心を落ち着いて生活するように」と、全校約750人に呼び掛けた。
今後は、地域住民らの協力を得て警戒していきたいとしている。被害のあった玄関へ警報機を設置することも検討している。 -
塩尻河川敷男女焼死体事件 民事訴訟で他殺立証
塩尻市の奈良井川河川敷で02年10月、男女2人の焼死体が見つかった事件で、亡くなった会社員酒井宏樹さん=当時(24)=の両親(伊那市西春近)が生命保険会社に、保険金の支払いを求めた訴訟の判決が23日、地裁飯田支部であった。被告側の「死亡は自殺によるもので支払い義務はない」との主張に対し、松田浩養裁判長は、死亡保険金約3500万円を支払うことを命じた。遺族は息子が他殺されたことを民事訴訟で立証した。
02年10月12日夜、宏樹さんの乗用車が燃え、車内で宏樹さん、車外で交際相手の女性=当時(24)=の遺体が見つかった。塩尻署は捜査本部を設置せず、事件、自殺の両面で捜査し、宏樹さんの「無理心中」との見方を強めていた。
殺人事件として遺族は、県警に捜査本部設置を求める行政訴訟を起こすも04年6月に却下された。他殺であることを認めてもらうため、宏樹さんが02年1月に母親・倫子さん(51)を受取人として加入した保険会社を相手に03年12月、提訴していた。
判決文によると、裁判官は「宏樹の死は他殺であると認められる」とした。原告弁護人の長谷川洋二弁護士は、殺害直前に撮られたと思われる、2人が仲むつましく写った写真が判決の要因に触れた竏窒ニ主張。「写真からは(自殺するような)険悪な要素はまったくない」とした。
倫子さんは「最初から宏樹がそんなことをする子ではないことを分かっていた。ありがたい判決をいただき今は感無量。宏樹は亡くなってしまったがこれからは、息子の分まで頑張って生きたい」と涙をこぼして話した。
父親の覚さん(53)は「最終判断機関の裁判所が他殺であることを認めた。宏樹にかけられた無理心中という汚名を晴らすことができ、親として最低限度のことを息子にしてやれた気持ち」と感想。しかし、殺人を犯した犯人は捕まっていない竏窒ニし、県警には捜査本部を設置してきっちりと捜査してほしいことを伝える考えだ。 -
パチンコ店員に暴行
駒ケ根署は21日午後5時1分、駒ケ根市内のパチンコ店で店の対応に因縁をつけ、同店の男性店員(26)を押したり転倒させたりするなどの暴行を加えた疑いで駒ケ根市赤穂の六代目山口組川合組小林組副長の無職小澤正登容疑者(55)と飯島町七久保の会社員宮下克由容疑者(33)を現行犯逮捕した。
パチンコ店の通報で駆けつけた同署員が2人をその場で逮捕した。 -
新い~なちゃんカードのサービス 2月1日開始
伊那市の多機能型ICカード「新い縲怩ネちゃんカード」のサービスが2月1日から始まる。カード所有者は、ポイントやプリペイド残高のデータを旧カードから新カードに移し変える必要がある。市コミュニティーカード協同組合の加盟店で2月1縲・日、ポイント5倍セールを展開する。
新カードはシステムの老朽化などで、アルプス中央信用金庫のキャッシュ機能などをはずし、ポイント機能(100円の支払いで1ポイントがつく)とプリペイド機能(現金をカードに入金して買い物などができる)を残した組合独自に切り替える。1ポイント1円で、有効期限は1年間。
今後、バックを持参した人にポイントがつくなど新たな機能を検討する。
加盟店は飲食、衣料品、書店、薬局など145店。店頭に、目印の赤い桃太郎旗が立つ。
端末機は市役所や伊那中央病院、みはらしの湯、羽広荘に置き、住民票の写しや入浴料などの支払いが可能。市営駐車場、「イーナちゃんバス」は対象外となる。
これまでのカードは、キャッシュカードとして継続使用する。
カード所有者は、市内、郡内など1万7千人。すでにダイレクトメールで新カード開始を知らせている。
データの移行作業は20縲・1日午前10時縲恁゚後6時、駅前再開発ビル「いなっせ」4階401会議室である。1枚につき5分程度で済む。
新規も無料で受け付ける。
切り替えた人の中から抽選で100人に図書カード(500円分)をプレゼント。
それ以降は事務局で対応するが、3月末を過ぎるとポイントは無効となる。
問い合わせは、事務局(TEL72・7000)へ。 -
青少年ふくしの集い
駒ケ根市社会福祉協議会は20日、青少年ふくしの集いをふれあいセンターで開いた。市内の5小学校、2中学校と駒ケ根工業高校の児童、生徒約120人が参加。各学校の代表1グループずつが代わる代わるステージに立ち、この1年間にそれぞれ取り組んできた福祉活動などについて発表した。
赤穂小学校6年3組は総合的な学習の時間で取り組んできた活動について発表。地域の人に教えてもらって市ふれあい広場で発表した獅子舞などを披露した=写真。
中沢小ふれあいボランティア委員会の児童らは障害者について理解を深めようと行った福祉体験について、スライドを交えながら「車いすはうまく動かすのが難しかった」「アイマスクをかけたら怖くて一人では全然歩けなかった」などと感想を発表した。 -
駒ケ根土地改良区50周年
1956(昭和31)年に設立された駒ケ根市の駒ケ根土地改良区(堀内修身会長)は20日、同市下平の農村環境改善センター「一心館」で50周年記念式典と祝賀会を開いた。関係者約100人が出席し、設立半世紀の節目を祝った。
堀内会長は式辞で事業の概要などについて振り返った上で「温かい支援により、今日を迎えることができたことに感謝する。今後は地域農業のさらなる発展に期待したい」と述べた。
同改良区は同市下平の耕地拡大と区画整理を目的に設立され、3回にわたって大規模な事業を行なってきた。90年度から96年度にかけて行われた大区画ほ場整備事業では217ヘクタールのほ場のほか、パイプライン、用水路、道路などの整備を29億6500万円かけて行い、1区画1ヘクタール農地も実現した。 -
箕輪中部小学校2年1組
箕輪町の箕輪中部小学校2年1組(36人、気賀沢千鶴子教諭)は、生活科でリンゴ学習に取り組んできた。
きっかけは1年生の時。松島の有賀徳夫さん、一治さんの果樹園にリンゴ狩りに招待してもらったことだった。「リンゴを育てたい!」。そんな思いが児童の中に生まれた。2年生になった4月、有賀さんに「リンゴの1年」について、どんな仕事があるのか、世話の仕方など話を聞いた。児童の好奇心はますます膨らみ、有賀さんの協力を得て学習が始まった。
2年1組のリンゴの木は2本。「きぼうのき」「なかよしのき」と名付け、皆で絵を描いた看板を立てた。
毎月観察に行き、観察ノートにリンゴの大きさ、色などを記録した。「いつ行くの?」と何度も尋ねるほど、観察に行く日がとても楽しみだった。摘果、葉摘みを体験し、自分のリンゴが分かるようにリンゴにシールも張った。
赤く色づき、皆で収穫したリンゴは、「すごくみつがあった」「甘くてとってもおいしい」と、満足の味だった。
次は、「リンゴの料理をしたい」と、新たな興味が生まれた。何ができるかを調べ、ジャム、アップルフリッター、アップルパイ作りに挑戦した。「アップルフリッターがおいしかった」「アヒルの形も作った」。お菓子作りも貴重な経験になった。
収穫祭やお菓子作りの材料費のため、リンゴを5個300円で販売。「おいしいリンゴを買ってください」と学校の先生に買ってもらった。
12月末の収穫祭には、学習でお世話になった有賀さんや家族を招き、リンゴサラダやアップルパイ、学級菜園で作った野菜入りのカレーでもてなした。
リンゴ学習のまとめは和菓子作り。校外学習のとき、伊那市の金丸菓子店(金丸国男店主)でリンゴを使った和菓子の新作を試食させてもらった。「自分たちも作りたい」との願いが実現し、金丸恵美子さん、早智子さんを学校に招いて、リンゴを使ったまんじゅうの作り方を教わった。
児童が作りやすいように考えたレシピで、リンゴを白あんで包み、中華まんの皮に似た種皮で包んで蒸す。「始めは難しかったけど、慣れたら楽しくなってきた」と、手を粉で真っ白にしながら作り、蒸し上がったまんじゅうに「こんなに大きくなると思わなかった」「早く食べたい」と笑顔を見せた。
「大変だったけど、楽しかった」「リンゴのことが分かった」「いろいろな仕事があってびっくりした」。リンゴ学習で多くを学んだ2年1組。国語のお話作りの学習でリンゴを主人公にして書いたり、秋の写生でリンゴの木を描いたり…。教室でもリンゴの話題が出ることが多かった。
これから1年間のまとめの作文を書き、その写しをお世話になった有賀さんに贈る予定だ。 -
げたスケートで滑走を楽しむ
箕輪町の上古田スケート場で21日、げたスケート体験会があった。町内外の子どもから年配者までが集い、げたスケートの滑走を楽しんだ。
体験会は、箕輪町郷土博物館が館内所蔵の資料を活用し、地域の民俗、歴史を知ってもらおうと初めて企画。館内にある使用可能な9足の刃を研ぐなど準備し、無料で貸し出した。
げたスケートは、げたの歯の変わりに帯鉄やかすがいを打ちつけたもの。冬の遊びとして昭和30年代ごろまで使われたという。
参加者は早速、げたスケートをはき、真田ひもで足にしっかりと固定させ、リンクに立った。
自宅からげたスケートを持参した下古田の農業丸山平治さん(67)は「40数年ぶり。滑りを安定させるには、緩んだらひもをしばり直すこと」と懐かしんだ。
初めて体験する小学生はスケートが傾き、転んでしまう人もいたが、ふだんスケートで鍛えられているためか、すいすいとリンクを滑り回った。「靴下でげたをはいたから、つま先が冷たい。だけど、楽しい」と話した。
博物館には開催前、上田市や茅野市などの年配者から、問い合わせが数件あったそうで、関心の高さをうかがわせた。来年以降の開催は今後、検討する。 -
三峰川行政地域懇談会
第7回三峰川行政地域懇談会(三峰川みらい会議主催)が21日、伊那市役所であった。三峰川流域の行政や関係機関、信州大学農学部などから53人が出席。三峰川の各分野の専門性を持った「達人」の掘り起こし・養成など、出された意見を活動指針に反映する。
ワークショップ(WS)は「地域づくり」「川づくり」「人づくり」を基本に、川の環境や防災、イベント、三峰川と桜など6つのテーマに分かれ、参加者が意見交換した。
「達人」の養成は、歴史をつづる三峰川、水や石など素材を生かして楽しむ三峰川として身近に感じてもらえるよう、07年に退職した人などを引き込みながら、イベントを組むことを提案。
また、昨年7月の豪雨災害から「河川内の立木が下流域に流れ、恐ろしさを感じた。大木になる前に、切ることが必要」とボランティアと協働で作業を進めたり、伐採木を産業として活用したりする意見も出た。
三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「災害の記憶は、今やらなければ継承できない。次世代に向かい、素材を生かし、地域づくりをしていくには人づくりが大切と思う」と話した。
WSに先立ち、信州大学農学部大学院生伊藤晃さんの三峰川の河床経年変動についての研究発表もあった。 -
伊那の方言を使った創作劇
伊那谷伝統文化公演が21日、伊那市生涯学習センターであった。伊那の方言を使った創作劇に、地域住民ら約300人が見入った。
昨年に続く第2弾で、NPO法人伊那芸術文化協会が伊那谷にある伝統芸能や言葉の文化を見直す機会にしようと企画。今回は県無形民俗資料に指定される山寺区の「やきもち踊り」、長谷に伝わる「ざんざ節」「キンニョンニョ」を取り上げた。
方言劇は、大学生かなが帰郷した場面を設定し、祖父母らが登場。県伊那文化会館付属劇団「南信協同」が演じ、劇の中で保存会員が踊りを披露した。
会話の随所で「おつくべ(正座)」「あっこ(かかと)」などの方言が使われ、SBCアナウンサー久保田祥江さんが一幕ごとに方言の意味や踊りの由来などを解説した。
観客はうなずいたり、笑ったりしながら楽しんだ。 -
安協の安全祈願祭
伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦会長)は21日、北割1区の大宮五十鈴神社で、恒例の新年安全祈願祭を開いた。
支会役員や駒ケ根署員ら約50人が出席し、服装点検で気を引き締め、神事で1年間の無事故を祈った。
神事に先立ち、赤羽根支会長は「昨年は皆さんの多大なる協力で、事故件数、けが人ともに減少した。新年を迎え、心新たに、安全意識の高揚、交通安全指導に取り組んで」とあいさつ。
駒ケ根署の野口博美駅前交番所長は「年頭初からの高成績が年末まで継続し、優秀警察署として県警から表彰された。これも安協の皆さんの支援協力のたまもの」と感謝し、最近の同署員による不祥事に触れ「やってはならないことをしてしまった。署員一同粛々と治安維持に当りたい」と述べ「悲惨な交通事故を1つでも少なくするように、一層の協力を」と呼び掛けた。
この後、新築なった拝殿で神事を行い、無事故を祈願した。 -
売れっ子落語家、柳家喬太郎師匠を招き、交通安全研修会
伊南交通安全協会飯島支会(下平憲夫会長)は20日、南仲町の成人大学センターで、売れっ子落語家、柳家喬太郎師匠を招き、交通安全研修会を開いた。 約200人の聴衆を前に、喬太郎師匠は「酔っ払い運転、携帯電話片手の運転はもちろん、男女がいちゃいちょしながらの運転も危険、カップル禁止法も必要」と安全運転を小話で訴えた後、泣き上戸、笑い上戸、鶏上戸など酔っ払いの生態と、夫婦の駆け引きを絡ませた「かわりめ」を一席。2席目は「さくら丼には馬が乗っているのかと思った。初めて食べたがとてもおいしかった」と飯島町の名物丼を持ち上げた後「ひーふーみー:、今何時だい」でなじみの「時そば」。師匠のそばをすする音と、百面相に会場は大爆笑した。
また、会では落語のほか、県警交通企画係の五明靖夫補佐が、昨年の県下の交通事故発生状況や事故事例を紹介し、今年は▽高齢者の事故防止▽飲酒運転の撲滅、後部座席を含め全座席のシートベルト着用の徹底-を重点項目に活動していくとし、協力を求めた。県交通安全支援センターが交通寸劇で、楽しく正しい横断歩道の渡り方、信号の見方を学んだ。交通安全体験車「まなび号」、運転診断「点灯くん」など体験コーナーもあった。 -
宮田村柔道クラブ、寒さ吹き飛ばし初稽古
宮田村柔道クラブ(太田逸雄会長)は20日夜、新年の初げいこを村武道館で開いた。厳しい寒さも何のその。未来の・ス三四郎・スを目指して、子どもたちが元気に励んだ。
園児から中学生までが集まり、寒さも忘れて稽古開始。ケガをしないよう入念に準備体操、受け身をして、乱取りなど組み合って技の練習にも入った。
指導者の話しに静かに耳を傾け、目標としている・ス黒帯・スに心も体も少しでも近づこうと鍛錬を続けた。
練習は毎週土曜日の午後6時から2時間ほど。新メンバーも募集している。問い合わせは太田さん85・3527、小池さん85・4203へ。 -
なごみ家で新春歌会
宮田村の福祉交流施設なごみ家は22日、新春歌会を開いた。小学生からの投稿も含め、素直に新年の気持ちを表現した20首の短歌を味わった。
昨年開いた新春歌会がきっかけとなり、利用者や住民有志で「あさがおの会」が発足。2カ月に一度歌会を開いている。
この日は会員を中心に10数人が集まり、新年初めて顔合わせ。
長年歌壇で活躍する新谷悦郎さん、秀子さん夫妻=中越区=が投稿された各作品を添削し、言葉による情景の広がりの楽しさも満喫した。
小学2年生の男子児童は「おもちつき きねでトントンたたいたら ゆげがふわふわ うかんでいたよ」と投稿。
新谷さんは「何も難しい言葉を使うだけが良いのではない。分かりやすく伝えることも大切」と話した。 -
高遠第二・三保育園でリズム遊び
伊那市の高遠第二・三保育園(柿木節子園長)は19日、ピアノ教室を主宰している園児の保護者を講師に迎え、園児たちがリズムあそびを楽しんだ。
講師は、同園の年少組と年長組に子どもがいる久保田恵美子さん(37)。リズムあそびは音楽を楽しみながら表現力を養える竏窒ニ、園が久保田さんに依頼した。
未満児から年長児約40人と、未就園児に園を開放する「わくわく広場」に集まった親子も参加した。
園児たちは久保田さんが弾くテンポに合わせ、ゆっくり歩いたり、早足で歩いたり、ときにはスキップも。曲に合わせてタンバリンやカスタネット、鈴を鳴らす遊びも体験し、大はしゃぎしで終始楽しんだ。 -
いーな伊那市わたしのまち絵画展・写真展の表彰式
新市誕生記念イベント「『いーな伊那市』わたしのまち絵画展・写真展」の表彰式が21日、市駅前ビルいなっせであった。小学生から一般までの受賞者63人の内54人が出席し、一人ひとりに賞状を授与した。入賞作品は、同ビル5階ロビーで31日まで展示、以降は高遠町、長谷でも作品展を開く。
「わたしたちの伊那市」をテーマに、絵画245点(部門別・小学校低学年91点、同高学年92点、中学生62点)、写真35点の応募があった。審査は昨年11月末にあり、小学校低学年・高学年の部、中学校の部の3部門ある絵画と写真のそれぞれの中から最優秀賞となる「伊那市長賞」など5つの賞を選んだ。
富県小2年の田畑樹音ちゃん(8つ)は「目のでかい牛」で小学校低学年の絵画で伊那市長賞を受賞。「初めて見る牛の目はおっきかったのが印象的だった。うまく描けた自信はなかったけど選ばれてうれしい」と感想を述べていた。
入賞作品は、いなっせのほか、高遠町文化センター・高遠町総合支所(2月3縲・4日)、長谷公民館(同17縲・8日)でも展示する。
各部門で伊那市長賞を受賞した皆さん(右から写真・向山世男さん、小学校高学年絵画・小林侑樹君、小学校低学年絵画・田畑樹音ちゃん、中学生絵画・坊薗美佐さん) -
伊那ファイターズ第26期生6人卒団
上伊那の中学生の硬式野球チーム「伊那ファイターズ」は21日、箕輪町の伊那プリンスホテルで、第26期生6人の卒団式を開いた。保護者や在籍団員ら約80人が集まり、卒団生を盛大に送り出した。
三澤良男監督は6人一人ひとりの名前を挙げ、ぞれぞれの努力を称え、「高校でも野球を続けて大暴れしてもらいたい」などとエールを贈った。2年生代表の山口俊君(伊那市)は「伊那ファイターズのことを忘れず、さらに上を目指す姿を私たちに見せてください」と送辞のあいさつをした。
26期生主将の伊藤剛君(同市)は「努力をする大切さを学び、何事にも負けないという自信を持つことができた。皆さんの協力があって、恵まれた環境の中で練習ができたことに感謝したい」とあいさつした。 -
小学生らが白熱のスケートレース 市民体育祭
第53回伊那市民体育祭スケート競技会(=第29回小学校低学年児童スピードスケート記録会)は20日夜、同市ますみヶ丘の伊那西スケート場であった。市内などから66人が参加し、日ごろの練習の成果を発表した。
小学生1年生から45歳以上までがエントリーし、300メートル、500メートルの2種目を各学年男女別の部門で競った。クラスメートや保護者からの熱い声援に、選手たちは白熱したレースを繰り広げた。
結果は次の通り(上位3位に入賞した皆さん)。
【男子】
◇300メートル▼小学1年(1)小林竣一(伊那西)1分05秒92(2)橋原誠士郎(美篶)▼小学2年(1)山崎瑠(伊那西)1分44秒81(2)清水紀貴(同)(3)名取真司(西箕輪)▼小学3年(1)塩谷和士(伊那)1分11秒08(2)名取和博(西箕輪)
◇500メートル▼小学2年(1)橋爪凱(富県)1分29秒90▼小学3年(1)小林慶一(伊那西)1分25秒76(2)網野幸大(同)(3)小池柊平(同)▼小学4年(1)落合恒輝(西箕輪)1分38秒70(2)草田陸(伊那西)(3)網野豊(同)▼小学5年(1)大野田真二(伊那西)1分31秒84(2)山崎佑真(同)(3)武田達也(同)▼小学6年(1)田中聖人(伊那西)1分21秒11(2)小林政人(同)(3)小林省吾(同)▼中学生(1)後藤大樹(東部)1分13秒36▼成年30歳以下(1)武田英太=59秒07▼成年36歳以上45歳以下(1)中村弘幸=1分14秒00(2)小林一美(3)小池充▼成年46歳以上(1)伊東俊光=1分09秒41
【女子】
◇300メートル▼小学1年(1)小池楓(伊那西)1分17秒65(2)田中蘭(伊那)(3)唐木とも子(同)▼小学2年(1)唐木千聖(伊那西)1分03秒70(2)網野紅瑠美(同)(3)唐沢美空(同)▼小学3年(1)森本くるみ(伊那)1分34秒45
◇500メートル▼小学3年(1)小平美有(伊那西)2分04秒38(2)武田真由子(同)(3)伊藤舞花(同)▼小学4年(1)田中理土(伊那)1分52秒19(2)大野田百香(伊那西)▼小学5年(1)林怜奈(伊那西)1分48秒15(2)伊藤夏輝(同)▼小学6年(1)落合悟花(西箕輪)1分37秒82(2)田畑日向子(伊那西)(3)大野田美晴(同)▼成年(1)後藤美江子=1分12秒47(2)田中由里 -
小中学校教諭 バスケットボールで交流
県教職員組合上伊那支部は20日、伊那市の伊那中学校第1・2体育館で、教職員の親ぼくを深めるためのバスケットボール大会を開いた。小中学校の教諭約200人が集まり、和気あいあいと楽しんだ。
全52校から各校で一チームずつ構成の21チームが、順位を決める「勝負リーグ」に6チーム、一チーム2試合ずつ対戦の「交流リーグ」に15チームが別れて試合。女性による得点はすべて3点という特別ルールで戦った。
勝負リーグの会場には、気迫のこもった掛け声が響き、普段は見れない教員によるスポーツの真剣勝負が繰り広げられた。昨年優勝した箕輪中学校の舘裕介教諭は「本気になってスポーツをしている同僚の顔が見れて楽しい。まるで学生時代のよう」と話した。
スポーツを通じた教職員同士の交流会は、バスケットボールのほか、夏のバレーボールを年一回開催している。 -
駒ケ根商工会議所新年祝賀会
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は19日、07年の新年祝賀会を駒ケ根市の駒ケ根商工会館で開いた。会員、来賓ら約100人が出席。今年の年男と渋谷会頭らが掛け声とともに景気良く酒樽の鏡を割り=写真=、出席者がお神酒で乾杯するなどして今年が良い年になることを祈った。
渋谷会頭はあいさつで「景気は戦後最も長い拡大基調にあるが、家庭や地方への波及は弱含みだ。会議所としては市の経済の全体的なレベルアップを図れるよう努力している。今年は中心商店街の活性化に向けて方向性を固め、せめて青写真ぐらいは作りたい。指導と支援をよろしくお願いしたい」と呼び掛けた。 -
田部井淳子さん講演会
駒ケ根市文化会館は19日、開館20周年記念事業の一環として市内5小学校の5・6年生を招待し、女性として世界で初めて地球最高峰のエベレストへの登頂を果たした登山家の田部井淳子さんの講演会を同館大ホールで開いた。田部井さんはエベレストに登頂した時の苦労やその後の環境保護活動への取り組みなどについて、多くのスライド写真を交えて分かりやすく語った=写真。子どものころは体が弱く、学校を休んでばかりいたという田部井さんは小学4年の時、先生に誘われて初めての登山を経験し、山の素晴らしさに魅了された。「大人になって毎週山に登りたいため体調管理に気を使っていたら、いつの間にか丈夫になっていた」などと話し、目標を持って努力することの大切さを訴えた。
同館は前日の18日にも市内2中学校の1・2年生を招待し、国際救援活動などで活躍する桑山紀彦さんのコンサート「地球のステージ」を開いた。 -
飯沼棚田産美山錦を使った「今錦おたまじゃくし」が完成、
中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)が、飯沼棚田の美山錦だけを使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし・おり酒、原酒」が完成、20日の新発売を前に、19日夜、JA中川支所で試飲会があった。来賓の村、商工会、JAをはじめ、酒米を栽培した飯沼農業活性化研究会、米沢酒造、南部酒販組合ら関係者のほか、一般村民ら約70人が参加。しぼりたての原酒、おり酒を口に含み「フルーティーな香り、きりっとした、濃い味わい」に、地域活性化への期待を膨らませ、完売を確信した。
米沢社長は「38・5俵を12月に仕込み、ベテランから若手まで蔵人が気持ちを1つに、蔵付きの酵母菌の力を得て醸造した」と経過に触れ「小さなオタマジャクシがカエルになって、大きくジャンプし、地域の活性化になれば」とあいさつ。
この後、発酵中のおり酒を互いに注ぎあって、乾杯した。
三共の米山ますみさんは「まろやかで飲みやすい。見た目よりもさらっとしている」。牧ケ原の堀田明子さんは「口当りがよく、たくさん飲めそう」と好評。
飯島町で酒店を営む池上明さんは「フルーティーな香り、どっしりと存在感のある酒になった」と話していた。
「今錦おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1500本生産。おり酒720ミリリットル400本、生原酒1・8リットル200本、720ミリリットル500本限定販売。
値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒と「おたまじゃくしシリーズ」に新たに加わった「秋あがり特別純米酒」は720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円。
おり酒・生原酒の販売は村内、飯島町内の酒販店で20日から、特別純米酒は4月下旬以降、秋あがり特別純米酒は9月下旬以降を予定。 -
箕輪写友会
TMO特設ギャラリー「月の光」で写真展箕輪町在住者を中心に写真愛好家でつくる箕輪写友会(青沼久雄会長)は23日まで、松島のTMO特設ギャラリー「月の光」で写真展を開いている。
四季を通じて撮影した自然風景の写真で、会員9人が1人2点ずつ出品した。
撮影場所は地元箕輪町をはじめ高ボッチ高原、上高地、志賀高原、王滝村など近郊が中心。自然の中を歩いて出合った一瞬の美しさ、良さを写真に収めている。
「見方を変えるとこんなにいい風景が近くにあることや、自然の良さを皆さんに再認識してほしい」と、来場を呼びかけている。
TMOのイルミネーションフェスティバルの一環で、イルミネーションコンテストに応募した町内18人のイルミネーションを、依頼を受けて撮影した写真も同時に展示している。
開催時間は午前10時縲恁゚後7時。最終日は午後5時まで。 -
おはなしむら
村内保育士有志の影絵を楽しむ南箕輪村図書館は20日、「おはなしむら」を村民センターで開いた。村内の保育士有志による影絵やお手玉を楽しんだ。
保育士有志でつくる影絵サークルが、昨年おはなしむらで影絵を披露したところ親子に好評で、今回1年ぶりの出演となった。
影絵「マッチ売りの少女」を上演。少女や町並み、家の中の様子、おばあさんなどが影で映し出され、光を利用して流れ星も演出。約80人の親子が、薄暗い部屋の中にくっきりと浮かび上がる影絵が作り出すお話の世界に見入った。
クイズ「影絵で遊ぼう」では、はえたたき、やかん、歯ブラシなどを影で一部だけ、あるいは角度をさまざまに変えて映し、見ている子どもたちが答えを当てて楽しんだ。 -
漢字検定意欲的に
宮田小児童290人受験、効果にも手応え宮田村宮田小学校の全児童の4割ほどにあたる290人が20日、漢字検定を受験した。同小では昨年から希望者を対象に行なっており、2回目の今回は受験児童も大幅に増加。上の段階を目指そうと意欲的に学習する子どもも多いと、現場でも効果に手応えをつかんでいる。
会場は同小で、学年やレベルに応じて5級から10級を受験。緊張した面持ちで臨んだが、日ごろの学習の成果をぶつけた。
全員に近い103人が受験した3年生の担任教諭は「正しい日本語、漢字は学習の基礎でもあり、考える力にも影響する」と話し、その成果は普段の学習にもつながっていると説明する。
高橋聡教頭も「子どもたちが自主的に学び、次の目標へ向かっていこうという意欲にもなる」と話した。