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私のアイデア貯金箱コンクール
南箕輪南部小6年吉原大輝君が努力賞日本郵政公社主催の第32回私のアイデア貯金箱コンクールの南信北ブロック地区で、南箕輪村の南部小学校6年吉原大輝君(11)が5・6年の部で努力賞を受賞した。13日、南箕輪郵便局長が賞状と副賞を贈った。
吉原君の作品は、うな重の形をした「おいしそうな貯金箱」。夏休み中に祖母の家で食べたうな重がおいしくて、貯金箱にしようと考えたという。うなぎとご飯は紙粘土で作り絵の具で色を塗った。木箱を利用し、外側は黒、内側は赤く塗り、ふたにうなぎとご飯を接着。側面にお金を入れる穴を開けた。
「ご飯粒を丸めるのが大変で疲れたけど、すごいよくできたと思う」と話し、「作っていて受賞できるとは思わなくて、うれしかった」と喜んだ。貯金箱でお金を貯めて本を買いたいという。
コンクールは、県内で7710点の応募があった。村では南箕輪小6点、南部小19点を応募した。南信北ブロックは上伊那、諏訪、岡谷地域で、努力賞は10点。 -
民主党長野県第5区総支部が新春交歓会
民主党長野県第5区総支部(加藤学代表)は11日、07年民主伊那谷新春交歓会を箕輪町の松島コミュニティーセンターで開いた。関係者など約70人が集まる中、羽田雄一郎参院議員を迎え、春の県議選、夏の参院選に向けて結束を深めた。
加藤代表は07年を「政治決戦の年」として参院選における羽田氏の再選、県議選における独自候補の擁立など、打倒安倍政権に向けた取り組みを着々と進めている現状を示し「政策で堂々と戦える県議選としていきたい。共通の敵に向けてがんばっていこう」と呼びかけた。
また、羽田雄一郎氏は、戦後の日本が独自に築いてきたセーフティーネットを小泉・安倍政権が崩壊させた結果、格差問題があらゆる場面で生じている現状を指摘。「地域が良くならなければ日本は良くならないという思いを貫いてやっていきたい」と語り、夏の参院選を勝利し、民主主導の議会運営を目指す意志を示した。 -
インドアラジコン飛行会
駒ケ根工業高校ラジコン愛好会(竹内浩一会長)は11日、第12回小型電動ラジコン飛行機インドア飛行会を駒ケ根市の同校体育館で開いた。上伊那各地のほか、遠くは塩尻市や飯田市から愛好家約10人が訪れ、それぞれ持ち寄った愛機を思う存分飛ばした。参加者はコントローラーを手にして飛行機やヘリコプターを真剣な表情で操縦=写真。宙返り、背面飛行、きりもみやホバリング(空中停止)などの特殊飛行を見事に決めて仲間から賞賛を受けていた。中には館内に張られたワイヤーに気がつかずに機体を引っ掛けて墜落させてしまう参加者もあったが、慣れた様子で手早く修理すると再び飛行を続けた。
竹内さんは「初心者の参加も大歓迎。せっかく機体を買ったのにうまく飛ばなくて悩んでいる人の相談にも喜んで応じます」と愛好者の参加を呼び掛けている。 -
駒ケ根市ソフトバレー大会
駒ケ根市バレーボール協会(六波羅武志会長)は11日、駒ケ根市ソフトバレー大会を同市の市民体育館と社会体育館で開いた。駒ケ根市のほか伊那市などの近隣市町村から55チームが出場。ヤング、シルバー、ブロンズ、ゴールドの各部ごとに優勝を目指して熱戦を展開した=写真。
上位は次のチーム。
▼ヤングの部(1)梅の里A(宮田村)(2)O・G・S(宮田村)(3)Beeキラー(伊那市)▼ブロンズの部(1)サンクラブI(長野市)(2)大穴A(飯島町)(3)てんとうむしA(辰野町)▼シルバーの部(1)こまちゃんA(駒ケ根市)(2)梅の里A(宮田村)(3)こまちゃんB(駒ケ根市)▼ゴールドの部(1)伊那ドリーム(伊那市)(2)勘太郎(駒ケ根市)(3)似たかB(辰野町) -
箕輪北小体育館しゅん工式
箕輪町の箕輪北小学校(長田伊史校長)で14日、新体育館しゅん工式があり、児童がコカリナ演奏や作文などを発表して完成を祝った。
現在の体育館の老朽化に伴い新設した。鉄骨2階建、延べ床面積1561・77平方メートル。
平沢豊満町長は、「町民の理解をいただいて立派な体育館ができた。感謝の気持ちを忘れずに体育館を活用してほしい」とあいさつし、児童には「体育館で十分に体を動かし、いろいろなことに挑戦して素晴らしい児童に育ってほしい」と話した。
長田校長は、「もっともっと素晴らしい体育館にするため、どんどん利用して体を丈夫にしたり友達と仲良くし、皆だけのものではないので長く使えるように大切にしてほしい」と呼びかけた。
児童は、体育館建設のために伐採した桜の木で作ったコカリナの演奏や作文、歌などを発表した。
児童代表の1年生は「自慢の体育館でドッジボールをするのが一番楽しみ」、6年生は「新体育館で初の卒業式になる。一生の思い出になると思う。大切に使いたい」と発表。伐採されたメタセコイアの木について学んできた5年生は、挿し木でメタセコイアを育てていることなどこれまでの学習を発表し「木を大切にして」と呼びかけ、伐採木で作ったコカリナで「かっこう」「とんび」を演奏した。 -
箕輪町の赤ソバブランド化
ブランドづくりネットワーク信州が構想・計画を提案長野県内のブランドづくりを支援する長野県デザイン振興協会のブランドづくりネットワーク信州(鈴木進委員長)は13日、支援モデルの第1弾となる箕輪町の赤ソバのブランドづくり構想・計画を町に報告した。構想の趣旨に「顧客の期待を超える箕輪町ならではの感動体験の提供」を挙げ、赤ソバを生かした商品・サービスを提供する観光(もてなし)事業の戦略や施策を示した。
ブランドづくりネットワーク信州は、05年に県内の産・学・官の代表機関が集まり策定した「信州ブランド戦略」に沿って、商品や販促のデザイン、宣伝・広告など専門性の支援を担う。長野県デザイン振興協会が母体。ブランドづくりテーマの応募の中から町の赤ソバを第1弾テーマに選び、現地視察などをして構想・計画をまとめた。
顧客への感動体験の提供により、農をベースに製・販・サービスを一貫して直接提供する自立的なブランド構築を提案し▼赤ソバ栽培発祥の地として赤ソバ畑の最高の景観の提供▼自家栽培・製粉した最良の原料で町独自の商品・サービスの提供-を挙げた。
現状分析に基づく戦略として事業収益構造の確立、ターゲット顧客の特定とニーズ把握、ブランドイメージのデザイン、施設・設備の整備、町民の取り込みなどを説明。商品・サービスの再構築については、産地独自の強みを有する商品・サービスの洗い出しとして、ハチミツ、寒干しそば、十割そばなどを例に挙げた。
平沢町長は、「赤ソバを地域全体の活性化の引き金にしたい。現状を整理し直し、事業主体を固めて、どういう人材を入れ、いかに夢を共有するか検討したい」と話した。 -
南箕輪村の矢沢はなえさん(98)
日本ゲートボール連合表彰で健康功労賞受賞南箕輪村ゲートボール連盟に所属する南箕輪村久保の矢沢はなえさん(98)が、日本ゲートボール連合表彰で健康功労賞を受賞した。矢沢さんは、「仲間の皆さんのお陰でゲートボールを楽しみ、健康が保てる。感謝しています」と喜んでいる。
村ゲートボール連盟(60人、伊藤聖人会長)の最高齢者で、97歳の表彰で受賞者に選ばれた。1月30日、連盟副会長が県の伝達式で賞状を受け取り、矢沢さんに届けた。連盟の会員で97歳の表彰受賞は初めて。
矢沢さんは、昭和50年代に村でゲートバール競技が始まったときから参加。主治医に「過激でなく老人に一番いい運動」と言われたこともあり、ずっと競技を続けている。
仲間が「この人ほど丈夫な人はいない」と話すほど健康で、日ごろは地元の久保ゲートボール場で週3日の練習に励み、冬期は大芝屋内運動場で月3回の大会にも参加。仲間の車に乗せてもらい、村外の大会にも出かける。
過去に南信大会で優勝し県大会出場の経験もあり、これまでに獲得した金、銀、銅メダルは合計5つ。「楽しかった。いい思い出になっている」という。「嫌なことがあってもゲートボールをすると忘れる。皆さんが声をかけてくれるから、続けようと思う」と話している。
普段は畑の草取りや好きな鉢花の手入れ、編み物もしている。 -
春の高校駅伝に向け600個のプランターで花の準備が進む
1カ月あまりに迫った「春の高校伊那駅伝2007」に向け、伊那市振興公社では大会トラックに飾る花の準備を進めている。約600個のプランターが並ぶハウスの中では、黄色やピンク色の花々が咲き始め、一足早い春を演出している=写真。
3月に開催する春高駅伝のトラックを演出する花を育てている同公社では例年、開催日に合わせて開花するように水やりや温度管理をしている。
最も難しいのは花の開花時期を大会前後に合わせること。夜間はストーブをたくなどして凍らないようにしているが、暖冬となった今年はいつもより若干早めに開花した。また、今年は折り返し地点となる東部地区にも花を飾るため、プランター数を増やした。
現在ハウスではパンジー、ビオラなどが見ごろを迎えており、今後はピンク系のシバザクラが咲き始める。 -
高校前期選抜合格者数発表
県教育委員会は14日、07年度公立高校前期選抜合格者数を発表した。8校17学科で前期選抜を実施した上伊那では865人が受験し、511人が合格したが、募集人員合計である536を25人下回る結果となった。
学校別に見ると、定員割れとなった箕輪工業高校普通科の合格者数が募集人員より12人少ない28人となったほか、50人の募集に対し87人が受験した赤穂高校普通科でも、定員を13人下回る37人のみの合格となった。
そのほかの高校では募集定員どおりの合格者数となっている。
後期選抜試験の受付期間は21日縲・3日正午、志願変更受付は26日縲・月1日正午となっている。 -
信州高遠美術館「アートスクール展」
伊那市高遠町の信州高遠美術館は25日まで、ギャラリー展「アートスクール作品展」を開いている。スクールの生徒たちの絵画と陶器合わせて40点余を展示。個性あふれる作品が来場者の目を引いている。
スクールは同美術館の主催。美術館や芸術に親しんでもらおうと、10年以上前に始めた。風景画や人物画、陶芸などの内容で年10回ほどあり、洋画家の竹内徹館長をはじめ、地元在住の作家が講師を務めている。
今回初めて発表の機会を設け、昨年度と今年度の生徒約20人が絵画33点、陶器10点を出品。学んだ成果を堂々と披露している。
絵画は、公園風景、和服姿の女性、牛骨などといった風景や人物、静物を、油彩やアクリル、デッサンなどさまざまな画法で表現。陶芸は地元伝統の「高遠焼き」を継承する講師のもと、湯のみや皿、花器を仕上げた。
竹内館長は「完成度の高い作品もあるし、・ス上達途上・スのおもしろさを感じることができる」と話す。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は3時・火曜日休館)。入館料は一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
国保運営審議会、中川
中川村国民健康保険運営協議会(松下昌嵩会長)は13日夜、役場で第2回会議を開き、諮問案通り医療分13・1%、介護分20・6%の引き上げを答申した=写真。
医療分は所得割6・4%、資産割34%、均等割1万9千700円、平等割2万円、引上げ率は13・1%。
介護分は所得割1・3%、資産割6・6%、均等割5500円、平等割5100円、引上げ率は20・6%。
医療分・介護分合わせると、1世帯平均約1万5千円(年額)の増額、被保険者1人当り約7千円(年額)の増額になる。
改定時期は4月1日。
また、松下会長は口頭で「保健事業や予防事業の充実で一層の給付の抑制に努められたい」と希望した。 -
宮田小6年、薬物濫用の危険性学ぶ
宮田村宮田小学校6年生は9日、薬物濫用(らんよう)防止の学習をした。シンナーや麻薬、覚せい剤など、一般の健常者が使った場合に人生をも破壊する作用があることを知り、薬害の怖さを学んだ。
村内の薬剤師田辺一路さんが、覚せい剤などに手を出した場合に、どのような体の変化がおきるか詳しく解説。
脳などを破壊し、幻覚などに悩まされるようになると話し「バラバラに脳細胞が壊れるので、元の機能に戻すのは大変難しい」と説明した。
一度手を出すと、全てを失ってしまうことを学んだ子どもたち。熱心に目と耳を傾けていた。 -
伊那消防署 住民対象に上級救命講習会開く
伊那消防署は、一般を対象とした、乳児、小児、成人の全年齢層に対しての応急手当の方法を学習する上級救命講習会を、今年から、日本のBLS(1次救命処置)のガイドラインが変ったのに合わせた内容で開いている。
上級救命講習の内容変更は、心肺蘇生法が、胸骨圧迫と人口呼吸の処置回数が15対2から30対2になったことや、AED(自動体外式除細動器)の使用が成人だけでなく小児にも使えるようになったなどの点。講習会では、変更した内容を確認しながら、止血法や異物除去などの方法を学習する。
署員は「新しい講習内容になったので、以前に受講したことのある人も、もう一度受講してほしい」と呼び掛けている。
昨年9月からは、最低月1回のペースで普通救命講習も開いている。詳しい問い合わせや、各救命講習への参加申込は、伊那消防署(TEL72・0119)へ。
上級救命講習で新しい内容の講習を受ける一般参加者ら(10日、伊那市役所) -
宮田小5年の太田君2位、保科君3位に入賞、少年少女けん玉県大会
宮田村宮田小学校5年1組の太田智也君が少年少女けん玉道選手権長野大会男子の部で2位、同級生の保科仁平君も3位に入賞した。6月には全国につながる甲信越北陸ブロック大会も控えており「もっと上手になりたい」とさらに意欲を燃やしている。
1対1の対戦トーナメント方式の同大会。勝ちあがった太田君と保科君は準決勝で激突した。
5年生になってからクラスの仲間と一緒にけん玉を始めた2人。技を競う大会には初出場だったが、決勝進出を争って火花を散らした。
「何としても勝ちたいと思った」という保科君に対して、「できれば戦いたくなかった」と太田君。普段から実力は伯仲しているが、この日は太田君に軍配があがった。
決勝は敗れたが「技のレベル的には同じだが(優勝者は)集中力がすごいと思った」と2人は冷静に分析。
「全国も目指して練習に励みたい」と声をそろえた。 -
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が08年度中に37の支所を12の総合支所に統合
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は08年度、事業見直しの一環として現在管内にある37支所を12の総合支所に統合する。
現在JA上伊那では、各地区を統括する基幹支所を辰野、箕輪、駒ヶ根、東部、伊那(本所が基幹支所機能を兼ねている)の5カ所、それより小規模な支所を29カ所、支所出張所を4カ所に設置しており、各業務は縦割り運営している。
しかし、より効率的な運営を図る目的で各支所に権限を委譲し、支所内の横のつながりを強化した新体制へ移行することを決断。08年4月実施を目指し、実施計画を打ち出した。それに伴い、08年度は支所体制を再編。管内12カ所に設置する総合支所は、各機能を充実させるために一定の規模を持たせるほか、総合支所から離れてしまう12地区には、窓口的な役割を担う拠点支所を各総合支所の下部組織として設置する。そのほかにも各支所の渉外担当職員を増員し、定期的な巡回をすることで遠隔地の住民のサービス充実にも努めていく。
支所体制の見直しについては、2縲・月に各地区の組合員を対象とした説明会を開き、5月の総代会で提案する。 -
上伊那アンサンブル交歓会
上伊那の小中学生が合唱や合奏などの響きを競う第9回上伊那アンサンブル交歓会(上伊那音楽教育研究会主催)が10日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。学校ごと2縲・4人で編成された84グループが代わる代わるステージに登場し、日ごろの練習の成果を存分に発揮して美しいハーモニーをホールいっぱいに響かせた=写真。
審査の結果、小学校では新山、東春近、赤穂、中沢、辰野東、高遠、宮田、赤穂南、飯島の13グループが、中学校では伊那、赤穂の6グループが金賞を受賞した。 -
竜援塾設立準備講演会
世界を測り社会を創る生涯学習塾「竜援塾」の開設に向けた設立準備講演会を12日、中川村文化センターで開いた。上下伊那の有志でつくる「上下伊那連絡会」が主催。約40人が参加し、自治体問題研究所理事、主任研究員の池上洋通さんの基調講演「いま学ぶことがなぜ必要か」に耳を傾け、国際情勢に理解を深めた。
この中で池上さんは「ヨーロッパではノーチェックで自由に国境が越えられる。世界は明かに1つになりつつある。社会・経済の世界化、ボーダレスが進み、多くの民族が依存しあって生きる、相互依存が現代社会の特徴」とした。
1985年と2001年の主要国の輸出入額を比較し「15年間に輸出入額は3倍になった。それぞれの国、民族が閉鎖的に生きることはありえない」と話した。
また、パソコンとインターネットの普及の推移を示し「ICT革命は大きな広がりを見せ、新しいタイプの選挙、政治も始まっている」と話した。
竜援塾は地域生活と県政、国政ならびに国際情勢との関係、近代立憲主義、民主制度などの学習を通じて、社会観を養成し、地域のオピニオンリーダーを養成する生涯学習組織。4月29日開講、講座1期1年10講座。1期基礎=自分の定規を創る。2期応用=創った定規で現実を測る。3期実践=身につけた定規を使って社会を変革する。
1期の講師は池上洋通さんを中心に、一橋大学の鵜飼哲さん、色平哲郎さんらが務める。定員1期30人、入学金3万円、年間学費5万円。詳細は設立準備連絡先カフェあびぇんと(TEL78・0899) -
伊那映像祭
伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、30人)の「伊那映像祭2007」が11日、伊那市生涯学習センターであった。新伊那市誕生記念の冠イベントの一つで、旧3市町村を結ぶ三峰川を題材にした作品などを上映した。伊那毎日新聞社など後援。
昨年4月、映像祭に向けてプロジェクトチームを立ち上げ「三峰川その流れと暮らし」などをテーマに、クラブ員がそれぞれ撮影を分担した。撮影の失敗、過去の撮影分を含めた映像の絞り込み、史実の確認など苦労して作品を仕上げた。
「暴れ三峰川」は、治水工法の霞堤防の知恵や、私費を投じてかんがい用水路を改修した長谷村出身の伊東伝兵衛(1801縲・2年)の業績、高遠・美和ダムの完成など解説を盛り込みながら、住民と川との闘い、水の恩恵をとらえた。
また、長谷の伝統文化中尾歌舞伎、江戸時代の高遠の石工守屋貞次、江戸時代に伊那谷を縦断する伊那街道の要所として栄えた伊那の宿場町など3地域の持つ歴史や文化、自然、観光なども紹介。
特別招待作品として、松商学園放送部が高校生の視点から戦争を問うドキュメンタリー作品「海からの慟哭(どうこく)」(NHK全国高校放送コンテストNHK会長賞受賞作)なども上映した。 -
家庭ごみ不法投棄で2人書類送検
駒ケ根署は13日、家庭ごみを不法に山林に捨てた廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)違反の疑いで松本市の県職員男性(30)と駒ケ根市の県職員男性(43)の書類をそれぞれ長野地方検察庁伊那支部に送った。同署の調べによると松本市の男性は06年10月1日、引越しに伴って出た弁当やカップめんの容器、段ボール箱などのごみ約28・5キロを同市赤穂の古城公園南の山林に捨てた疑い。駒ケ根市の男性は06年9月14日、自宅にあった雑誌や段ボール箱などのごみ約14・5キロを同市赤穂の山林に捨てた疑い。
いずれも駒ケ根市役所からの通報により、同署が捜査していた。 -
県議選上伊那郡区 小原勇氏後援会の事務所開き
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する小原勇氏(58)=宮田村、無所属=の後援会は11日夜、宮田村内で事務所開きをした。村内外から支持者約150人が集まった。
小原氏は「地域の思いを受け止め、県政に反映させたい。県政を後戻りさせてはならない」と訴えた。また、公共事業のあり方について「地域に密着し、必要なものはやっていくべきである」とした。
前林善一後援会長は「一日一日が勝負。上伊那南部だけでなく、上伊那の代表として送り出してほしい」と支援を求めた。
清水村長、宮田村・飯島町の各商工会長ら5人の激励の言葉に加え、小田切行雄元県議からも応援メッセージが届いた。
後援会組織は飯島町、中川村などで近く、支部を立ち上げる予定。
事務所は宮田村6276で、国道153号線の大原信号機南側付近。電話・ファクスともに85・5190。 -
南箕輪村特別職報酬等審議会答申
議員報酬月額の増額
村長・助役・教育長は月額5%減額南箕輪村特別職報酬等審議会(山本昭子会長)は13日、唐木一直村長から諮問を受け審議した特別職の報酬について、村議会議員の報酬月額は増額、村長、助役、教育長は給料月額の5%減額する答申をした。05、06年度に村が答申内容に上乗せする減額措置をしたが、審議会は付帯意見として答申の尊重を特に要望した。唐木村長は、理事者の給料額改定については「答申を尊重したい」とし、議員報酬の改定は「議会に伝える」と答えた。
議員報酬は、村の議員報酬額が上伊那郡内の他市町村や県内類似団体に比べて低い水準にあること、今春選挙から定数が16から10に大幅に減少することなどから、業務量と職責の増大を考慮して増額とした。
改定案は、議長29万5千円(本則26万9千円)、副議長22万3千円(20万3千円)、委員長21万3千円(19万4千円)、議員20万1千円(18万3千円)。
村長と助役は、他市町村と比べ給料月額が低位にあることから、本則どおりの額が支給されても決して不適当ではない-としているが、07年度は給料月額から5%減額とし、手当てに反映させないとした。06年度は村長10%、助役7%を減額している。5%減額した場合の給料月額は村長68万3050円、助役58万450円。
教育長は村長、助役と同様とし、本年度と同じく5%減額。
非常勤特別職の農業委員については、村議会議員と同様に定数が21から16に削減されているため、近隣市町村が報酬額を引き上げ改定している状況がある場合に、引き上げ検討の意見を付帯した。 -
南箕輪村議選
現職の孕石勝市氏が出馬表明任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の孕石勝市氏(66)=自営、田畑=が13日、3選を目指し出馬を表明した。
孕石氏は、「住んでよかった、これからも住み続けたい活力ある村を目指したい。2期6年の実績を踏まえ、3期目に向けできるだけのことをしたい」とする。常会の推薦、後援会役員会の決定を受け出馬を明らかにした。
テーマに「みどり豊かな自然と共存できる村づくり」を掲げる。公約は▼人と自然が共存し人間として暮らしやすい村づくり▼ぬくもりのある福祉の充実▼防災・救急体制の整備、災害に強い村づくり▼社会体育の施設及び環境の整備▼活力のある村づくりのための産業振興-。 -
傾聴講座始まる
箕輪町社会福祉協議会は10日、心の声を聴ける人になれる研修会として傾聴講座を松島コミュニティセンターで開いた。心理学博士の中垣寿彦さん(松本市在住)を講師に迎える2回講座で、第1回は入門編「ひとの話を受けとめて聴くということ」をテーマに学んだ。
ボランティアアドバイザーのフォローアップ講座と共同開催で、60人が参加した。
中垣さんは、「聴くということは相手が言うことをそのまま受け止めること。話してごらんというのは強要になる」とし、「人は自分の心の奥底にあるものを本当に受け止めて傾聴してもらえると、心のエネルギーを取り戻し、感情が沈静化して、自ら問題解決する方向に心が向かう」と話した。
人間のプラス感情ではうれしい、楽しい、感謝など、マイナス感情では悲しみや怒りなどが特に強いエネルギーを持っていることを説明。「悲しみや不安、恐れのある人はだれかに聴いてほしい、訴えたい気持ちを持っている。特にエネルギーの高いときは、言葉の奥にある心理的深さを一緒に聴かないといけない」と語った。 -
【記者室】村づくりに若い力を
村が発展し輝くために何が必要か-。南箕輪村の役場職員労働組合と商工会の両青年部が初の交流会で意見を交わした▼課題に大芝高原のPR不足、特産品の販売戦略などが挙がり、「村は何かするときにまとまりがない」と指摘した。今後に向けては、若い世代の連携による村の売り込み、環境活動など前向きな意見があった▼若い視点で村を見つめた建設的な意見が多く、1度で終わるのはもったいない。青年部は交流会を継続したいとしている。村づくりのためには当然若い世代の力も必要になる。是非とも交流を続け、環境活動でごみ拾いを一緒にやるなど一歩ずつ取り組むと同時に、交わした意見を村に提言するなど、村づくりに関わっていってほしいと思う。(村上裕子)
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県伊那文化会館で舞台裏たんけん隊
舞台を身近に感じてもらおう竏窒ニ伊那市の県伊那文化会館は11日、「舞台ウラたんけん隊オペラ編」を開いた。家族連れなど約40人が参加。普段は見ることができない舞台裏を楽しんだ。
毎年催しているイベントの一つ。昨年は舞台劇の裏方役などを体験してもらったが、今年はオペラ公演を想定した舞台裏体験を企画した。
まずは5分程度のデモンストレーション公演を行い、その公演がどのように作られたのか舞台裏を見学。舞台より低い位置に設置される「オーケストラピット」では、演奏者の背の高さに応じて床を下げる幅を調節していることなどを学び、実際に指揮者やコンサートマスター、演奏者などを体験した=写真。
また、幕を一瞬の間に落とす舞台装置を見学。幕を落とすひもを引っぱった赤穂小学校の馬場諒太君(10)は「面白い手ごたえだった」と話していた。 -
県下建設業売上ランキング上位30社にヤマウラと窪田建設
東京商工リサーチは13日、06年県内建設企業の売上高ランキング上位30社を発表した。上伊那では、昨年6位だったヤマウラ(本社・駒ヶ根市、沢田英明社長)が5位、窪田建設(本社・駒ヶ根市、窪田重雄社長)が19位にランクした。
ヤマウラの06年総売上高224億9千万円。増収率20・3%と好調な伸びを見せ、経常利益も前年を28・3%上回る5億7千万円の黒字となった。
また、窪田建設の総売上高は77億7千万円。増収率は0・8%となったが、経常利益では前年伸び率で73・1%マイナスの3400万円となった。
全体で見ると、30社の売上合計は9・4%増で2年連続の増加。うち23社が増収となっている。
公共投資は回復しない一方、民間投資は回復基調にあり、マンションを主とする住宅着工戸数が増加しているほか、ここ数年のリストラ効果もあり、上位企業の業績は下げ止まり感が強まっていると分析している。 -
宮田小2年の3人が絵画コンクールで入選
第34回全労済小学生作品コンクール県審査版画の部で宮田村宮田小学校2年の松下太一君が金賞、同じく堀井満里奈さんが銀賞に輝いた。県の読書感想画コンクール低学年指定図書部門でも、同2年の鈴木藍さんが優秀賞を受賞。3人とも家族や自然の織り成す情景を版画にして見事にとらえ、高い評価を受けた。
松下君は落ち葉で秋を感じて描写し、掘井さんは家族団らんで楽しんだ様子を版画に。
鈴木さんは読んだ本を生まれたばかりの自分の妹とだぶらせて、赤ちゃんを抱きかかえあやしている自分の姿を描いた。
松下君の作品は中央審査へ出品される。 -
森の勉強会 県産材利用促進に向けて
総合建設業のフォレストコーポレーション(本社・伊那市西春近、小沢仁社長)は12日、南箕輪村の村民センターで、「森の勉強会」(伊那毎日新聞社など後援)を開いた。一般住民ら約400人が集まり、県産材利用の重要性や利用を促進できない課題について考えた。
「信州の木で信州の家をつくろう」と題してパネルディスカッションがあり、小沢社長と県林務部信州の木活用課長の河合博さん、「山造り舎」を主宰する川島潤一さん、都築木材副社長の都築寛明さん、菅沼木材専務の菅沼久さんが意見を交わした=写真。
同社は川島さん、都築さん、菅沼さんら製材や建築などの地元業者らで「信州の家は信州の木で『工房信州の家』づくり」を結成。同グループの県産材を利用した住宅建設の取り組み、県産材の循環流通システム構築のための仮題を話し合った。
県によると、第2次大戦後の大規模な植栽で成熟を迎えた木があるのも関わらず、人の手が入っていない状況が多い。山の整備作業に携わる川島さんは「自分の山の境界線を把握している人は少なく、地主の意識は低い」とし、山を持っていても木材の価値に無関心で、市場のメカニズムと孤立したところで山を持っている人がいることが分かった。
菅沼さんは「個人が持ち込む木は、仕分けがされていないため市場で買ったほうがリスクが少ない」。都築さんは「安定した供給がある外材を使ってきた経過があり、内地材を積極的に取り扱ってこれなかった現状がある」と地産地消の状況が止まっている現状を解説した。
河合さんは「国産材が未成熟だった時に外材でまかなってきたが、今や国産材も成熟してきた。問題は買い手がいても売り手がいないこと。今後は売り手をコーディネートするための制度づくりに力を」と話した。
小沢社長は「地元の人たちと理念を持って仕事に取り組んでいきたい。これからは山地主さんともネットワークを構築し、夢のある仕事を広げていきたい」と訴えた。
勉強会の前半では、森の再生活動や文筆活動で有名なC・W・ニコルさんとフリーパーソナリティーの武田徹さんが、信州の森について語り合った。 -
本数制限してより高い満足度に、リンゴオーナー
中京圏の約500家族と契約を結ぶ宮田村のリンゴオーナー制度の反省会は10日夜開き、昨年の不作を受けて、今年は安全を期すために受け入れ本数を減らすと確認。同村内のリンゴはオーナーの評判も良く、期待が高いだけに、品質維持に向けた対応となった。
昨年はカメムシや凍霜害、大雨の後の干ばつなどで作柄不良で収獲量も減少。オーナーからは厳しい声も寄せられた。
その一方でオーナー110人が答えたアンケート調査で、80人は「味がいいから宮田村のリンゴオーナーに参加している」と回答。
改めて期待度の高さが伺える結果となった。
オーナー募集の仲介を担うめいきん生協(名古屋市)の川瀬春雄さんは「希望本数が多く、今までは無理もあった。収獲の段階で不満にならないよう、今年は本数を制限し、希望を上回れば他の場所を紹介するなど対応していく」と説明する。
栽培者ら関係者が集まった反省会では、現状を説明し、昨年645本の受け入れを今年は571本にまで減らすと確認。
さらに天候の安定などを考え、毎年2週に分散していた収獲祭は11月17、18日に集中開催し、契約会も例年より遅い7月29日に行なうことを決定した。
いずれもオーナー側の立場で、より満喫してもらおうと配慮した。 -
上伊那地区スケート競技会
第26回上伊那地区スケート競技会が11日夜、岡谷市内山の「やまびこ国際スケートセンター」であった。園児から一般までの30人が出場し、100、300、500などの距離で、それぞれ日ごろの練習の成果を披露した。上伊那スポーツ振興協議会など主催。
少年男子500メートルで武井博史(上伊那農業高校)が、昨年、自分でつくった記録を破る39秒04の大会新記録を達成。抜群のコーナーワークでスピードに乗った走りを見せた。1月末、栃木県であったインターハイの1500メートルで優勝した武井の走りに観客らも注目して見守った。
結果は次の通り。
☆男子
◆園児▼100メートル (1)おのたつや42秒06(2)はしずめはやと(3)やひこざわゆうき(4)おおつきりく
◆小学生4年以下▼300メートル (1)橋爪凱(富県2)42秒42(2)田中大雅(宮田1)(3)小池諒(南箕輪1)▼500メートル (1)小泉俊貴(箕輪中部4)57秒02(2)宮原浩二郎(南箕輪4)(3)橋爪凱(4)田中大雅(5)伊藤迅(南箕輪4)(6)小野優太(両小野1)(7)小口貴也(同)(8)小池諒▼千メートル (1)小泉俊貴1分58秒87(2)小野優太(3)伊藤迅(4)宮原浩二郎(5)小口貴也
◆中学生▼500メートル (1)唐沢昌平(箕輪1)48秒14(2)唐沢俊樹(同3)▼1500メートル (1)唐沢俊樹2分14秒80(2)唐沢昌平
◆高校生▼500メートル (1)武井博史(上伊那農業2)39秒04=大会新(2)小林成光(同)▼1500メートル (1)武井博史2分01秒70(2)小林成光
◆成年2部▼500メートル (1)新谷逸也(宮田村)44秒11▼1500メートル (1)新谷逸也2分15秒70
☆女子
◆小学校4年以下▼300メートル (1)田中欄(伊那1)1分27秒52▼500メートル (1)田中翔子(宮田4)56秒31(2)小野和希(両小野3)(3)竹松秋美(南箕輪4)(4)小池明日香(同)(5)矢彦沢夏希(両小野3)(6)唐木祐理恵(南箕輪4)(7)小沢誠世(両小野3)(8)田中理士(伊那4)▼千メートル (1)小野和希2分08秒09(2)田中翔子(3)小池明日香(4)竹松秋美(5)矢彦沢夏希(6)小沢誠世(7)唐木祐理恵
◆小学校6年▼300メートル (1)田中礼(伊那)1分00秒53▼500メートル (1)小泉玲菜(箕輪中部)53秒02(2)北原麗愛(同)(3)田中礼▼千メートル (1)小泉玲菜1分51秒88(2)北原麗愛
◆高校生▼500メートル (1)中島綾佳(東海大三3)46秒81(2)新谷千布美(伊那北1)▼千メートル (1)中島綾佳1分33秒18(2)新谷千布美
◆成年1部▼500メートル (1)金沢なつみ(箕輪町)45秒33▼千メートル (1)金沢なつみ1分33秒46