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南原地区まちづくり景観形成住民協定を締結
南箕輪村で初南箕輪村南原地区が、「南原地区まちづくり景観形成住民協定」を締結した。村内初の協定で、地区全域を対象に景観の保全に取り組む。協定は20日に発効し、県知事認可も申請している。
南原地区は、中央アルプスの山ろくで、南アルプスの雄大な風景を望む自然豊かな地域。権兵衛トンネル開通に伴う工場や店舗の進出、看板設置などにより景観が損なわれることを懸念し、景観形成住民協定締結を検討してきた。06年3月、区の総会で住民協定締結を同意、署名活動を展開し締結に至った。協定の有効期限は5年。
協定署名者は365戸(社)。区に居住する区民のほか地区内に土地を所有する村外者、地区内の企業など。アパートなども含む区の全363戸の内、実際に地区内に居住する人では277戸(76%)が署名している。
地区の環境整備と景観形成に必要な事項を定めた景観形成基準は▽土地利用▽建築物など▽垣、柵、擁壁など▽緑化・美化▽広告物▽事前協議▽自動販売機▽交通・防犯▽廃棄物処理施設・風俗営業施設など-の9項目。
建築物の基準は、建築物を十分道路から後退し緑化に努める、高さは13メートル以下で勾配屋根、屋根や壁の色は落ち着いた色調に努める-など。屋外広告物は道路から1メートル以上後退し、設置者、設置場所、表示面積、高さ、色などの基準を示している。
住民協定運営会長の伊藤幸一さんは、「トンネルが開いて工場や店が出てくる。交通量が多くなれば看板も多く、また大きくなってしまう。協定で若干でも地域の景観を守っていきたい」と話した。
南原地区周辺は、権兵衛トンネル開通に合わせ国道361号線の伊那市側トンネル出口から延長約7キロ、沿道両側100メートルが県の屋外広告物条例に基づき屋外広告物禁止地域に指定され、伊那市西箕輪地区が05年3月に「西箕輪ふるさと景観協定」を締結している。 -
箕輪中3年生が戦争体験談聞く
箕輪中学校体育館で21日、第2次世界大戦の体験を語り継ぐ沖縄県出身の語り部、元教師親里千津子さん=長野市在住=の講演会があった=写真。体験記に耳を傾けた3年生約240人らは、神妙な面持ちで現在ある平和とは何かを考えた。
「平和を願い戦争を語り継ぐ会」と題し、同町遺族会(竹入弘人会長)が企画した行事。戦争を知らない、未来を担う生徒たちに聞いてもらおうと、初めて参加を呼び掛けた。
親里さんは、米軍の空襲で母親と祖父を亡くした時、涙も出ずひたすら家族の髪を遺品として持ち返ったことなど、生徒たちと同年代に体験した沖縄戦の悲話を回想しながら語った。
「今は過去の戦争の歴史をしっかり学んで、2度と同じ悲しみを起こさせないことができる。物事の善悪をしっかりと判断できる人になり、命を大切にできる人として、戦争の語り部になって」と呼び掛けた。
3年生は社会科の夏休みの課題として、昨年度から体験談をまとめる「戦争新聞」の制作をしている。同学校では学習の導入のきっかけになればと参加。本年も一人ひとりが新聞づくりに取り組む。 -
「猿橋」由来後世に伝える
伊那市長谷黒河内の三峰川にかかっていたが三峰川総合開発事業によって昨年度撤去された「猿橋」の由来を永く後世に伝えるため、跡地の右岸に記念碑が建立された。地元区民をはじめ、長谷総合支所や国土交通省三峰川総合開発事務所の職員ら関係者約20人が出席し22日、除幕して完成を祝った。
猿橋は地元区民の山林資源を有する対岸の女沢地籍につなぐ生活道路として長年にわたり重要な役割を担った。1937(昭和12)年に自然腐朽し、20年後に美和ダム建設に伴う補償の一環で鉄筋コンクリート造の橋を新設。しかし、昭和50年代にかけて、三六災害をはじめ度重なる水害で再建を繰り返した。昨年度、洪水バイパス施設の分派堰(せき)の構築や貯砂ダムの補強で猿橋が水流を阻害することから撤去に至った。
生活道路として思い出深い猿橋について記念碑で後世に残したいとの黒河内区の要望を受けて三峰総事務所が建立した。土台を含め高さ1・5メートル、幅2・5メートル、奥行1・2メートルで、三峰川源流の石を使っている。表面は猿橋の存在を知らしめる「猿橋跡地」と記し、裏面の碑文は黒河内区民による猿橋の由来を刻んでいる。
式で宮下市蔵長谷地域自治区長は「長谷地域が存続する限り、歴史の大きな財産として残ることはありがたい」とあいさつ。地元区長、三峰総所長もそれぞれ祝辞を述べた。 -
高遠高校福祉コース2年生が実習
高遠高校福祉コースの2年生30人は地元の保育園で実習している。22日は、15人が高遠第一保育園を訪問。園児との触れ合いを通して、職員の仕事内容を学び、保育のあり方に理解を深めた。
生徒たちは3歳未満児から年長組に分散し、折り紙や手遊び、ぶらんこなどをした。この日は防災訓練もあり、生徒たちは園児の手をとって迅速に避難するなど積極的に取り組んだ。
初めての実習とあって園児との接し方に戸惑いをみせていたが、言葉遣いを変えたり、園児と同じ目の高さで接していた。
保育士に関心があるという山本瞳さん(17)は「子どもの気持ちになって考えることが難しい」と感想を話していた。
2年生は2班に分かれ、もう一班の15人は15日に第四保育園に訪れた。実習は秋にも予定している。 -
ラベンダー摘み取りまもなく
駒ケ根市東伊那の花工房「やまぼうし(伊藤みち子主宰)」のラベンダー園で24日から摘み取りが始まる。ラベンダーはつぼみがふくらみ、花が開く直前でこれからが摘み取りの適期。7月上旬まで摘み取りができる。
伊藤さんは約3千平方メートルで、イングリッシュ系の早生(わせ)と晩生種を栽培。園内は1面青紫色で花の香りに包まれている。
「今年は冬の寒さが厳しく、枯れたものもあるが、花色は濃く、香りも最高」と伊藤さん。
ちなみに摘み取り料はひとつかみ500円で、たっぷり摘める。ラベンダーステックやリースなどラベンダークラフトの指導もある。
詳細は同工房(TEL83・9676) -
いわゆり荘の温泉化で、感謝の会
中川村社会福祉協議会(前原茂之会長)は
21日、高齢者デイサービスセンターいわゆり荘で、いわゆり荘への小渋湖温泉引湯の関係者を招き、感謝の会を開き、デイサービス利用者と茶話会を楽しんだ。
招待者は温泉を提供した小渋湖温泉、見晴鉱泉、タンクローリー手配の富永自動車の3者で、小渋湖温泉の鹿養孝子さんと富永自動車の富永久子さんが出席した。
前原会長は「みなさんの協力でいわゆり荘が温泉化でき、12日からデイサービス利用者が入浴を楽しんでいる」と感謝し、デイサービス利用者が感謝の気持ちを込めた手作りのペン立て、社協からのお礼の品を手渡した。
鹿養さんは「お年寄りのみなさんのために温泉をお分けすることにした。昔から四徳の湯は美人の湯と言われ、つるつるとして気持ちがいい。しっかり入って、きれいになって」と呼び掛けた。
この後、お茶を飲み、水羊かんを食べながら、和やかなひとときを過ごした。 -
安協役員講習会に70人
伊南交通安全協会飯島支会(下平憲夫支会長)は20日夜、駒ケ根署の渋谷保人交通課長を講師に役員講習会を開いた。理事や正副女性部班長、青年部員ら約70人が受講。正しく、安全な街頭指導法に理解を深めた=写真。
渋谷課長は県内や管内、町内の交通事故発生状況の概要を説明した後、街頭交通指導の目的に「歩行者の誘導・整理と安全な通行指導を行うことで、交通事故防止を図る」とし、指導上の心得に▽必要な知識を養い、誘導・整理技術の向上に努める▽服装・態度は厳正に、必要により敬礼、会釈をする▽誘導・整理は的確に迅速に行う-などを挙げ、受傷事故防止に向け▽ヘルメット、夜光チョッキ(夜間)を必ず着装する▽車両が完全に停止してから行動する▽常に危険を回避できる体勢と、安全な場所の確保▽異常気象時は実施しない-などを厳守するように訴えた。 -
山を愛する会がシーズン初めの夏山満喫
本格的な夏山シーズンを迎え、宮田村の愛好者でつくる「宮田山を愛する会」(藤田宜久会長、38人)は3千メートル級のアルプス連峰への山行を今季も開始した。11月まで毎週のように各地の山へ登る。
18日は南アルプス仙丈ケ岳とアサヨ峰の2手に分かれて登頂した。
「無理をせず、楽しく安全に」がモットーの同会。前日まで天気予報とにらめっこする日々が続いたが、天候は回復して計画通りに登山した。
梅雨の中休みで青空も広がり、稜線を登るごとに天空のパノラマは鮮やかに。
キバナシャクナゲなど咲き始めの高山植物や、羽の色が白から茶に変わったライチョウも出迎えた。
仙丈ケ岳を目指したパーティーのリーダーを務めた中村八重子さんや藤田会長らは「この幸せがあるから、疲れてもまた山へ登ろうと思う」と話した。
同会は村公民館が数年前に開いた村民登山をきっかけに発足。会員の年齢層も幅広く、無雪期の登山を基本としている。
7月中旬には同じく南アルプスの北岳へ1泊2日で登る。新規会員も随時募集中。問い合わせは藤田さん85・4366まで。 -
駒ケ岳3つの神社で例大祭
中央アルプス駒ケ岳(本岳)、中岳、宝剣岳の各山頂にある3つの駒ケ岳神社で18日、例大祭があった。宮田村の有志でつくる同奉賛会(田辺一清大総代)が、登山者や地域の安全を祈願して毎年夏山シーズンにあわせて開いているもの。残雪を踏み分け、14人が標高3千m近い3つの社を参拝した。
ロープウェーを降りた千畳敷カール内は、例年に比べかなり残雪が多かったが、参加した総代らは汗を流して頂上へ。
3つの神社に足を運び、シーズンの安全などを祈った。
もともと神社は村が管理していたが、20年ほど前の建て替え時に協力しようと、住民有志で奉賛会が発足。以来、管理を続けている。
この日は頂上の神社で、社殿を風雨から守る石積みの擁壁(ようへき)が雪の重みで崩れているのも確認。今後修復に入る。 -
第4回瑞雲墨志会展
瑞雲墨志会(中原知得会長)の第4回会員展が22日から、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。四季の風景や花などを描いた水墨画や墨彩画約120点が、訪れた人たちを楽しませている。
駒ヶ根市の下平瑞雲さんに師事する会員らの作品展。上伊那の会員を中心に、長野方面、下伊那方面からも多数の出展があった。下平さんも12点を特別出品。過去の展覧会などで入選した秀作などが並んでいる。
水墨画を始めたばかりの人から、20年以上続けている人まで、出展者の経歴はさまざま。構図の重要性を再認識し、デッサンから学び直す人も増えてきており、会のレベルも向上しているという。
伊那市の手塚晴美さんは、権兵衛トンネルの開通に伴い訪れた木曽郡上松町の「寝覚めの床」を描いた。光に輝く水や、岩の自然彫刻が見せる凛(りん)とした表情を、墨の濃淡で巧みに表現している。
そのほかにも、地元の温かな風景をとらえた作品などが多数並んでいる。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時半(最終日は午後4時まで)。25日まで。 -
宮田城址保存会、城址一帯にモミジなどを植樹
宮田村北割区住民有志でつくる「宮田城址保存会」(春日甲子雄会長)は22日、モミジやヒノキなどの苗木約500本を宮田城址一帯に植樹した。約15人の会員が参加し、山の斜面や宮田氏一族の慰霊碑周辺で作業に励んだ=写真。
城址の保存を目的として活動してきた同会はこれまでも、登城用遊歩道の整備や慰霊碑の建設、オオヤマザクラの植樹などに取り組んできた。今回の植樹は、森林の保全を目的としたもの。城址一帯には広葉樹をはじめとしてさまざまな樹木が生育しており、今後も雑木林として整備を進めていきたいとしている。
参加したメンバーの一人は「ゆくゆくは宮田村の遺跡の一つになるように整備を進めていきたい」と話していた。 -
伊那市「越後屋」に兵庫県から研修旅行
JR飯田線伊那市駅前の御菓子処「越後屋」(竹村裕社長)へ20日、兵庫県篠山市の茶舗「諏訪園」の従業員ら11人が研修旅行に訪れた。昨年12月に店内を改装したことが同業者の目を引いた。研修者らは、ヒット商品を試食し、経営方針などを学んで参項にした。
越後屋は銘柄を3品に絞って販売している、創業1882(明治15)年の老舗。研修者らは、昭和30年代に4代目の当主が創作した「伊那のまゆ」や現当主が考案した「月夜唄」を試食したり、店内を見学した。
諏訪園の酒井義一社長(70)は「機械を使わず手作りで菓子を作っていることがすばらしい。本来の味を伝えることは自分たちの目指すものと同じ」と、竹村社長の説明に聞き入っていた。
店内は昨年12月に全面改装し、老舗のイメージを強く、落ちついた色の木を使った内装。店内は以前よりも照明を増やし明るく、10日ほど前には、ディスクオルゴールを設置し、来店客を和ませている。
改装後は20代前後の客層も店に足を運ぶようになり、売り上げは上々。伊那市駅前に店を構えているため、以前よりも駅前が明るくなったという声も多いという。 -
行政相談委員に感謝状
5月に長野行政評価事務所長の感謝状を上伊那でただ一人受けた駒ケ根市の行政相談委員北村寛さん(71)=駒ケ根市東町=は21日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に感謝状を受けたことを報告した=写真。北村さんは「あまり立派なことはできない。悩む人たちの役に少しでも立てれば竏窒ニ思って一生懸命務めてきただけ」と控えめに喜びを語った。中原市長は「大変な努力が評価された。今後も引き続き、市民の良き相談相手であってほしい」と祝いを述べた。
北村さんは03年4月の委嘱以来、市で唯一の行政相談員として月1回の定例相談会を開き、相続や土地の境界などの問題に悩む多くの市民に的確なアドバイスをしてきた。これまでの相談件数は40件にも上るという。 -
赤穂小音楽会
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は21日、全校音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らは学級ごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などそれぞれの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を聴かせた。
6年3組は大御食神社ゆかりの音楽劇『赤須村の獅子退治』をステージ狭しと熱演し「さすが最上級生だ」と会場からの大きな拍手を受けた。5年2組はアフリカ・セネガルの出身者に直接指導を受けたというアフリカンドラムを演奏。力強いリズムを体育館いっぱいに響かせた=写真。
会場には多くの保護者らが詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりをじっと見つめていた。 -
伊南訪問看護ステーション安全祈願祭
伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)が運営する伊南訪問看護ステーション(樋掛裕美子所長)が、新築工事中の特別養護老人ホーム観成園の敷地内に新築されるのに伴い20日、駒ケ根市北割一区の現地で安全祈願祭が行われた。伊南福祉会の理事や工事関係者など約30人が列席し、祭壇に玉ぐしをささげるなどして工事の安全と施設の無事完成を祈った=写真。
建設されるのはいずれも鉄骨平屋建ての事務所(200平方メートル)と車庫(161平方メートル)。事業費は4620万円。10月末しゅん工、年内の業務開始を見込んでいる。
同センターは1996年、市ふれあいセンター内に設置され、訪問看護の業務に当たってきたが、手狭になってきたことから移転新築を決めた。 -
駒ケ根市に日本電産技術開発研究センター立地へ
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産(永守重信社長、本社京都市)は飯島町田切にある長野技術開発センターを、駒ケ根市が研究開発用地と位置付ける赤穂中山原に移転することを決め、20日に駒ケ根市と立地協定書を取り交わした。協定には、土地は市土地開発公社がいったん取得し、樹木の伐採や土地造成などの整備を行った上で引き渡すこと、市は用地への連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備を行うほか、同社に対しては3年間の固定資産税相当額と不動産取得税相当額を助成することなどが含まれているという。協定締結を受け、市は22日の市議会本会議に、土地開発公社に2億円を支援するなどの補正予算案を追加提案したい考え。
用地は中央自動車道西側の山林約3・53ヘクタール(1万700坪)。3月に同社が土地取得の意向を示したのを受けて市は条件などについて具体的な交渉を進めてきた。一方で23人の地権者や周辺住民らとも協議を重ねてきた結果、大筋で了解を得ているという。市は同社の立地により、雇用の拡大と市内の協力企業への業務発注などが見込まれるほか、従業員の転入による人口増加や消費の拡大などの効果も期待できるとしている。
同社は1973年設立。06年3月期の連結売上高は約5369億円。資本金656億4800万円(06年3月現在)。 -
箕輪町議会6月定例会一般質問から
◆学校の安全対策(防犯)について三沢興宣議員が尋ねた。
小林教育長は、「当面はPHSや携帯電話を先生が持つことで対応したい。特殊な音のする笛を先生が持っている学校もある」とした。
◆地元食材の学校給食への使用実態を丸山善弘議員が質問した。
小林教育長は、「現在は38種類の地元野菜が入っている。25%の達成率。10月は59%入れているが、1月から4月はゼロで30%に近づけるのは難しい」とした。
◆町の助役2人制について寺平秀行議員が質問した。
町長は、「行革が十二分にできるまで2人制をおく」とし、「行革を進めるには2人いないとできなかったと思う」と話した。
◆町花の谷事業の木製看板デザイン統一化について唐沢荘介議員が尋ねた。
町長は「西街道の看板は統一の方向で早急に検討していきたい」とした。
◆ながた荘いす化について桑沢幸好議員が尋ねた。
町長は、「4月から準備を進め6月15日から供用開始し、現在40脚ある。常設の部屋も検討。町民にPRしてご利用いただくようにしたい」と答えた。
◆森林と人との共生林推進について三井清史議員が質問した。
町長は、「森林セラピー、セラピーロードを検討したい」とした。 -
「まっくんせんべい」好評
南箕輪村大芝高原の限定菓子「まっくんせんべい」が、5月中旬の発売から1カ月が経過し静かな人気になっている。。
「まっくんせんべい」は、通常のピーナッツの代わりに松の実を入れたせんべい。赤松の精のまっくんにちなんだ菓子で、1袋500円。大芝荘、大芝の湯、大芝高原味工房の3カ所のみで販売している。
松の実入りは珍しく「品のいい味」。今月上旬に東京であった森林セラピーキャンペーンでも試食で提供したところ好評だったという。村開発公社では「ぜひ1度味わってみてください」と話している。 -
日本風景街道
伊那と箕輪の2団体申請美しい街道づくりを支援する仕組みや体制の確立を検討する国土交通省の「日本風景街道戦略会議」ワーキンググループに、上伊那で伊那市の「伊那アルプス街道協議会(仮称)」、箕輪町の「西部花街道をつくる会」が申請した。各市町は、それぞれ協議会を立ち上げ、活動計画の策定に取り組む。
伊那市の活動エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。歴史や自然環境を再認識し、二つのアルプスに抱かれた風景を保全する。
活動方針に▽361号とその周辺から見える中央・南アルプスの風景を守る▽街道の歴史や四季折々の自然を歩いて楽しむ散策ルートを整備する▽食や健康による都市と地域の交流のまちづくりを促進する竏窒ネどを挙げる。具体的には、電柱の移転、南アルプスパノラマレストパーク(仮称)の建設、361号線のルート変更などが考えられる。
9月に活動団体代表者、伊那商工会議所、学識経験者などでつくる協議会を発足させる予定で、市民主体の活動を推進する。南箕輪村にもかかるため、加わってもらう考え。
本年度中に活動計画を策定し、07年度、実験的に取り組み、08年度、本格的に動き出す。
「日本風景竏秩vには全国から72ルートの申請があり、プレゼンテーションする33ルートに選ばれた。7月下旬、ワーキンググループの中村良夫座長らが現地調査に訪れる。
20日、市議会経済建設委員会協議会で説明があった。
◇ ◇
箕輪地籍の県道与地辰野線(通称・西県道)は、住民有志の「西部花街道をつくる会」(唐沢弘三会長)が花桃の植栽に取り組んでいる道路で、同会が申請した。
平沢豊満箕輪町長は、「西県道に花桃を植えるだけでなく、総合的な街道作りができたらと思う。幅広い範囲でアドバイスできる人、地域と意見交換できる人をアドバイザーにお願いしていきたい」と、20日の町議会一般質問で考えを述べた。
町政策企画室によると今後、街道整備に向け町、県、地元団体などによる組織を立ち上げ、専門アドバイザーと相談しながら事業計画の策定に取り組む。 -
若手職員が元気の出るまちづくり提言へ
伊那市の若手職員でつくる「元気の出る伊那市プランニングチーム」の第1回会議が21日、市役所であった。10月を目途に新たな活性化事業の提案などをまとめ、内容によって新年度予算に反映する。
メンバーは、入社10年以内の20縲・0代前半の職員10人で、リーダーに村田和也さんを選んだ。
小坂市長は、思い切った大胆な提言に期待。
メンバーは一人ずつ元気なまちづくりに対し「アンケートを広く募り、こんな店があると元気が出るという提言をしたい」「まちの元気のためにも、市職員が元気になる方策を示したい。庁内に音楽を流すことはできないか」など意見を述べた。また、子育て中の母親が行きやすい場所作り、市内で運行するバスの連結などもあった。
次回は7月6日で、テーマを絞り、意見を出し合いながら自主運営で進めていく。
プランニングチームは99(平成11)年度から始まり、1年ごとにメンバーを入れ替えて市政に提言。これまでコンビニエンスストアでの水道料納入などが採用されている。 -
子どもたちに最高の音楽を
アンサンブル信州in宮田が7月8日に4回目の定期演奏会宮田村を拠点に国内外の新進気鋭の若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の第4回定期演奏会は7月8日、駒ヶ根市文化会館で開く。子どもたちに最高の音楽を届けたいと、今年も昼の部には小中学生1000人を無料招待。難曲とされるチャイコフスキーの弦楽6重奏曲に挑戦するなど、25人の若き団員たちが一流の室内楽を伊那谷で再現する。
地元有志らでつくる「アンサンブルを育てる会」が主催。東京音楽大学前学長の兎束俊之さんが音楽芸術監督を務める、年に一度のフルメンバーによる演奏会だ。
注目のコントラバス奏者小宮正寛さんをはじめ、新たに6人が参加。よりパワフルな陣容となった。
当日はバンハルのコントラバス協奏曲、生誕250年を記念して各地で盛りあがっているモーツァルトの器楽合奏曲を演奏。
一流プレイヤーでも苦労するチャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」は、6重奏曲をフルメンバーで演奏する。
「誰もがやりたいが、良いプレイヤーでなければ弾きこなせない。私たちが立体感あふれる演奏をお聞かせする」と兎束さん。「子どもたちの心に音楽をぶつけていきたい」と意気込みを語る。
昼の部は午後2時からで、地元宮田小中学校の生徒らを招待。さらに上伊那各地の学校などにも参加を呼びかけて無料で招く。
一般対象の夜の部は午後5時半開場、6時開演。入場券は前売り3千円、当日3500円で、宮田村民会館のほか、駒ヶ根市、県伊那、飯島町の各文化会館などで取り扱っている。問い合わせは育てる会事務局85・4220、昼の部については宮田中学校瀧澤さん85・2004まで。 -
ハワイアンバンド40年の時を経て再結成
還暦迎え今も青春
復活ライブ大成功1960年代を中心にハワイアンバンドを組んで音楽活動していた宮田村の男女5人が、約40年ぶりに再結成。21日に同村デイサービスセンターを慰問して復活ライブを開いた。当時10代、20代だったメンバーの多くは還暦を迎えたが、今再び青春を謳歌(おうか)している。
メンバーはリーダーでベースの蓑和茂さん(65)=町3区=、ウクレレ、ボーカル担当の小沢常明さん(68)=町1区=、松浦映子さん(60)=南割区=、スチールギターの北原琴治さん(60)=大原区=、サイドギターの小林孝さん(58)=町2区=。
新たにバンド名を「宮田プラムハワイアンズ(MPH)」と名付けた。
5人は同じ職場の元同僚で、若かりし頃にバンドを結成。ダンスホールなどでライブ活動もしていた。
その後、多くのメンバーは楽器にふれることもなかったが、「余暇をみんなで楽しもう」と今年になって再び集まった。
この日のライブではハワイアンのほか、かつて演奏していた当時の歌謡曲なども披露。
懐かしいメロディに観客の高齢者たちは口ずさんだり、体でリズムを取るなど大盛況。
想定していなかったアンコールも求めらたメンバーは「青春が戻ってきた感じ」と笑顔が広がった。
2月から本格的に練習を開始。「まだまだ未熟だが、昔の感覚が徐々に戻ってきた」と小沢さん。
今後も施設などに出かけ演奏活動する予定だが、蓑和さんは「もっと練習して、多くの人に喜んでもらえたら」と話した。 -
宮田小耐震対応へ
宮田村の宮田小学校の体育館や一部校舎が耐震基準を満たしていないことから、同村教委は来年度に改めて耐震診断し、08年、09年度で補強工事を行う計画であることを明かにした。
20日の村議会6月定例会一般質問で答えたもの。
村教委によると、同小は体育館が築37年で最も古く、本校舎も築20年以上経過。
96年度の耐震基準を使った調査では、体育館や教室の一部が基準を満たしていないことが分かっている。
予定する耐震診断は00年度に改正された新しい基準で行い、満たしていない部分について補強していく考えだ。
また、宮田中学校については96年度の基準を満たしており、再診断などの計画はない。
中央保育園も遊戯室が基準を満たしていないが、園自体の改築、廃止も含めた議論が今後行われる見通しで、耐震対応の予定はない。 -
カキツバタ湿原を紫に彩る
伊那市西春近の「野田山あやめ園」のカキツバタが湿原を紫色に彩り始めた。関係者によると、本年は例年に比べて1週間ほど咲き始めが遅い。6月下旬縲・月上旬が見ごろになりそうだ。
藤沢川沿いにある「休み平キャンプ場」から延びたハイキングコース上にあるアヤメ園。標高約1100メートルに広がる約2・41ヘクタールの湿原に、約1万株のカキツバタが群生している。
湿原内には桟橋の遊歩道が整備され散策は自由。朝霧に包まれると、園内は紫色のカキツバタが幻想的な世界を演出するほか、季節に応じてザゼンソウ、ミズバショウ、ツツジなども見られ、見所が多い。
「野田山あやめ園」は広域農道沿いの入口から車で約5・3キロ。休み平キャンプ場や物見や城がある藤沢山自然休養園内にある。 -
伊那消防署 「ドクターカー」システム試行
伊那消防署は19竏・9日のうちの7日間、救急隊員と医療機関が連携し、救急救命の確立を高める「ドクターカー(医師同乗)」システムの試行に取り組む。定期的な試行を繰り返し、地域住民への定着化を目指し、本格運用の実現につなげる。
試行は04年9月に始まり、今回で4回目。前回は重症傷病者(疑いを含む)を対象に出場したが、同乗する医師に消防署の仕事を理解してもらうため、全症例が対象となり、医師は同署へ滞在する型にした。
出場指令を受けると、救急隊員3人と医師1人が救急車へ乗り、現場へ出動。また、管外の救急隊からの搬送を途中で引き継ぐこと(ドッキング方式)にも取り組む。
ドクターカーシステムは県内数カ所で運用。医師が同乗することで、外傷から病気まで幅広く早急な措置が可能となり、救命率の向上が期待できる。
救急係長の里見実さん(40)は本格運用について「専門の医師や救急隊員の確保などの課題はあるが、実績を積み上げてシステムの実現につなげたい」と話す。
伊那消防署は今後も試行を繰り返し、問題点などを明かにし、運用に向けた資料づくりを進める。
同消防署(管内=旧伊那市、南箕輪村)の05年の救急出動件数は2558件で、一日平均約7件。そのうち65パーセントは入院以上の患者を搬送した。 -
声掛けへの対応学ぶ 伊那市・高遠小で防犯訓練
伊那市の高遠小学校(白鳥彰政校長、252人)は19日、伊那署の協力を得て、児童に対する声かけ対策のための防犯訓練を校庭でした。子どもたちは有事にそなえ、自分たちで身の安全を守る方法を真剣に学んだ。
訓練は署員が演じる不審者役が車内から声をかける想定。2、4、6年生それぞれの代表2人ずつが、全校児童の前で模範となる対策方法を披露した。
不審者役は「チョコレートをあげるから」などと誘惑したが、児童らは「いりません」とはっきりと断り、防犯ブザーを鳴らして対応した。
高遠町交番の岩井智昭交番所長は「不審者と距離を取って対応し、身の危険を感じたら近くの家に逃げ込むこと。防犯ブザーを持っていない時は、大声を出して助けを求める」などと指導した。
模範披露した4年東組の保科沙矢夏ちゃんは「今のは訓練だったので防犯ブザーを鳴らせたが、本番だったら怖い。不審者に会ったら1メートル以上の距離を取って、大声で助けを求めるようにしたい」と気持ちを引き締めていた。
本年に入って伊那署管内で発生した、不審者の声かけなどの事案は10件。高遠町内では発生していない。 -
すくすく玉手箱でサツマイモの苗植え
土とじかにふれあい、作物を育てる喜びを体験してもらおう竏窒ニ21日、入園前の幼児と親を対象とした南箕輪村公民館主宰の子育て学級「すくすく玉手箱」は、サツマイモの苗植えに挑戦した。参加した35組の親子は、収穫への思いをはせながら一人1本ずつ苗を植えた=写真。
サツマイモづくりは昨年始めた取り組み。昨年は雨で苗植えができなかったため、すくすく玉手箱で苗植え体験をするのは初めてとなる。
親子は、協力しながらマルチの真ん中に穴を掘り、服や顔を真っ黒にしながら苗植えを完了。その横に自分たちの名前を書いた立て札を立てた。
その後、子どもたちは泥遊びを開始。普段は洗濯のことを気にしている母親たちも、土の上へ座り込んだり、はだしで歩いたりする我が子と一緒になり、土の感触を楽しんでいた。 -
若狭三方五湖観光協会、サザエのつかみ取りなどで観光PR
夏休みは海の幸が豊富で美しい景観が楽しめる三方をぜひ訪れてほしい竏窒ニ、福井県若狭町の観光PRキャラバンが20日、伊那市を訪れ、青梅300キロと、つかみとりによるサザエ240キロの無料配布をした。会場となった伊那市のアピタ伊那店前は、新鮮なサザエや肉厚の青梅目当てに集まった人たちでごった返した。
この日訪れたのは若狭三方五湖観光協会や若狭町の職員と、民宿女将など27人。過去には兵庫県などでPR活動をしてきたが、近年は長野県からの観光客が多くなってきたこともあり、改めて三方の魅力を知ってもらおう竏窒ニ来伊した。
8月5日縲・6日は、7エリアでの花火大会があるほか、7月中は5カ所でサザエのつかみとり体験を実施する。また、四季折々の美しさが楽しめる三方五湖のクルーズや梅のもぎ取り体験、初心者でも楽しめる海釣り公園など、親子で楽しめるスポットも多数ある。
若狭三方五湖観光協会の今井加七事務局長は「海あり山あり湖あり。長野県の人にも喜んでもらえる美味しい魚介類も豊富にある。夏場、冬場を問わず、来ていただきたい」と話していた。
問い合わせは若狭三方五湖観光協会(TEL0770・45・0113)へ。 -
上農定時制振興会総会
上伊那農業高校定時制振興会(小坂樫男会長)の総会が25日、同校であった。高校改革プランに基づく箕輪工業高校との統合に話が及び「定時制のメリットへの認識は一緒だが、全体の流れは夜間定時の良さを生かすために動いていない」など、統合に向けて進められている準備に対する不満が相次いだ。
箕輪工業と上伊那農業定時制は現在、箕輪工業の施設を使って新しく設置される多部制・単位制高校に移管するための準備を進めている。しかし、箕輪工業を視察した教諭の一人は、箕輪工業の現状施設の狭さ、不十分さを指摘し「上農定時の良さの一つは、独立した空間が確保できていること。しかし、あの状況では夜間部独自の教室を確保することすら難しい。施設確保は最低限必要」と指摘。
また、伊那地区の定時制生徒が増加する傾向から、夜間定時を現在の場所に残すための働きかけを求める声もあったが、小坂会長は「全体の協議の中で決定したことを変更することは無理。夜間定時の良さを残す形でやっていくしかない」と語った。 -
JA上伊那・松本空港からのチャータークルーズ実施
上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、信州松本空港発着のチャーター機で行く「中国三峡クルーズ5日間の旅」を企画した。県外空港を利用したチャーター企画は過去にも企画してきたが、松本空港を利用した企画は初めて。近くの空港から旅行をしたいとする過去の利用者の要望があったことや、地元空港を活用することで地域の活性化につなげることなどを目的としている。チャーター機で重慶に降り立った後、3日間かけて中国最大の渓谷、瞿塘(くとう)峡、巫(ふ)峡、西陵峡をクルーズ船で下る。普通なら最大でも6日はかかる日程だが、チャーター機の利点を生かして時間ロスをなくした。
三峡下りのコースには三国志ゆかりの名所、旧跡が多く、蜀(しょく)の建国者・劉備が祀られる白帝城などがある。しかし、三峡ダムの完成を09年に控え、昔ながらの峡谷を見られるのも残りわずかだという。
ツアーを予定しているのは10月18日縲・2日。全行程、添乗員が同行する。クルーズ船は5階建て80室の大型客船でレストラン、診療所、スポーツジムなどさまざまな設備を備えている。定員は115人。現在順調に申し込み数を伸ばしている。
担当者は「普通はホテルとバスを行ったり来たりするが、クルーズで2泊することで移動も少なく、高齢者にも優しい旅行」と多くの参加を呼びかけていた。
問い合わせ・申し込みはJA上伊那旅行センター(TEL72・6127)、JA上伊那駒ヶ根旅行センター(TEL81・1130)へ。