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南福地で集落営農組織発足
国が示す新しい方針に基づく農業の担い手となるべく24日、伊那市富県南福地で、集落営農組織が発足した。法人ではない任意の集落営農組合が市内で誕生したのは今回が一例目。組合長に選任された宮下正之さんは「若い兼業農家が地域農業を支えている反面、後継者のいない農業者も出てきた。今のうちに南福地を守れる営農組合をつくり、先祖伝来の土地を守ろうということとなった」と語り、組織運営への協力を求めた=写真。
95戸の賛同を得た同集落の設立当初取り扱い面積は約52ヘクタール。今後も引き続き取り扱い面積を拡大し、水稲30ヘクタール、麦7ヘクタール、大豆5ヘクタールを目指す。利用集積した農地は組合員が作業分担していく予定だが、当面は個々人が自身の農地を管理していく。 販売物収入は取れ高で、諸経費は面積割、助成金などは面積割りと取れ高で分配し、組織としての収入は残さない。
今後富県地区は7月中に、集落ごとで5つの任意組織を発足することを計画している。また、国の新方針が任意組織に課している「法人化計画」については、富県地区全体で1つの法人を成立させたいとしている。 -
南箕輪村で大芝高原温度ニューヴァージョン完成発表会
大芝高原まつりに向けて「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の制作発表会が25日、南箕輪村民体育会であった。村民約100人が集まり、アレンジ曲の生演奏を聞いたり新しい振り付けに挑戦した。
大芝高原まつり実行委員長の唐木一直村長は「ニューバージョンは『若い人からお年寄りまで踊れる曲を』との要望をうけてプロジェクトチームが検討を進めてきた。当日は大勢の人に参加してもらい盛大に盛り上げてほしい」とあいさつ。
大芝高原音頭普及チームの原志津男リーダーは「村民の意見を反映した内容なので多くの人に親しんでもらえると考えている。この機会に踊りの輪を広げ、祭りを成功につなげたい」と踊りへの思いを語った。
その後、アレンジ曲のボーカルを担当したゴスペルシンガー・ChiHirOさんの歌声に合わせて普及チームのメンバーが振り付けを披露。それを見ながら集まった村民も踊りに挑戦した。最初は戸惑う参加者もいたが、すぐに流れをつかみ、楽しみながら踊っていた。 -
白鳥バレエ学園伊那教室発表会
白鳥バレエ学園(塚田たまゑ代表)伊那教室の第9回発表会が25日、伊那市の県伊那文化会館であった。伊那教室出身で現在は熊谷哲也氏率いる「K・バレエカンパニー」で活躍する田中一也さんなどをゲストに迎え、伊那教室の65人と飯田教室の5人が優美な舞台を演じた。
長野市を中心に県内16カ所で教室を開校している白鳥バレエ学園は例年、プロを目指す若手バレエダンサーの登竜門とも言えるローザンヌ国際バレエコンクールなどで入賞する人材を輩出している。 伊那教室の発表会は2年に1度。今年は、それぞれが出演するバレエコンサートに加え、バレエ音楽の父と呼ばれているレオ・ドリープが作曲した「コッペリア」の全3幕を公演し、3人の高校生がそれぞれの幕の主演を務めた。
出演者は、美しい人形を中心として展開する物語の登場人物を表現力豊かに熱演。さまざまに繰り広げられる舞台が、観客を楽しませた。 -
ママさんバレー夢気球杯
第30回伊那市ママさんバレーボール夢気球杯大会が25日、伊那市の伊那小学校体育館であった。市内9チームが参加し、熱戦を繰り広げた。伊那市ママさんバレーボール協議会主催、中部電力協賛。
バレーボールを通して親ぼくを深め、心身の健康を養うことを目的とした大会。1位縲・位のチームには順位カップを贈呈する。A、B、2ブロックのリーグ後、1位同士で決勝、2位同士で3位決定戦をした。
選手たちは、息の合ったチームワークでボールを回し、鋭いスパイクを相手コートに決め合った。
今回は参加できなかったが、今後は旧伊那市単位だけでなく高遠町、長谷からの参加も広く呼びかけていく予定でいる。
結果は次の通り。
(1)マザーズ(2)コスモス(3)荒井 -
資源の大切さ理解深める 伊那市の小学生「エコツアー」
伊那市は26竏・月6日、市内の小学校を対象とした環境学習「子どもエコツアー」を開く。初日は東春近小学校4年中組(27人)が同市横山の「鳩吹クリーンセンター」など3施設を見学し、資源の大切さなどについて学んだ。
環境に対する学習の場を提供する目的で開かれ、2年目の取り組み。市内の学校に呼び掛け、2校5クラス(前年は1校1クラス)からの参加要望があった。
不燃物・粗大ごみ処理施設の同センターを見学した児童らは、まだ使えそうな粗大ごみを見て「もったいない」などと感想。施設関係者は「ごみ減らすためには、要らない物は買わない。物を大切にしながら使うことを考えて」と呼び掛けた。
7月6日までに、東春近と西箕輪小の4年生5クラスが、資源ごみの中間処理施設「信州ウエイスト」や上伊那広域水道用水企業団「箕輪浄水場」などを見学する。 -
17代目アルプスレディ決定
駒ケ根市の観光PRの顔となる「アルプスレディ」(市観光協会主催、伊那毎日新聞社後援)の選考会が25日あり、市内在住、在勤の3人を17代目のレディに選んだ。2年間、各地で開くキャンペーンや行事に参加する。
短大2年生の唐澤亜樹さん(19)=駒ケ根市上穂栄町=、会社員の高坂美保さん(23)=飯島町田切=、歯科衛生士の塚本梓さん(21)=飯島町南町=の3人。
「景色も良いし、食べ物も美味しい。企業をはじめ元気な駒ケ根をアピールしたい」と高坂さん。
塚本さんは「視野を広げたいと応募した。落ち着きある自然の良さを多くの人に伝えたい」と話した。
市内外から14人の応募があり、駒ケ根駅前アルパで開いた選考会には11人が出席。協会役員ら5人の審査員が個別面接し、表情や話し方から選んだ。
7月22日に市内で開かれるイベント「KOMA!夏」と浴衣まつりが初仕事となる。 -
男女共同参画研究集会
第42回駒ケ根市男女共同参画推進研究集会は25日、駒ケ根文化センターで開いた。実行委員会の主催。互いの人権を尊重して、家庭や地域生活について考えようと、200人以上の市民が参加した。
6つの分科会に分かれて意見交換。介護や育児、仕事など、男女の関わり、あり方を見つめ直した。
全体会では男女共同参画を推進しようと、昨年夏に発足した「いきいき市民の会」が寸劇を披露。
介護や家事、育児など普通にある家庭の様子を再現し、男女の垣根を越えて協力し合う大切さを訴えた。 -
愛に満ちた演奏、心揺さぶられ
酒井さんマリンバコンサート精神障害を抱えつつ、活発な音楽活動を続ける宮田村北割区のマリンバ奏者酒井保美さんが25日、自身が勤務する村の福祉交流施設なごみ家でコンサートを開いた。闘病の様子など語りながら、心の支えとなっている家族、そして周囲の仲間への感謝を表現。・ス愛・スに満ちた演奏は、集まった約70人の心を揺らした。
病気で倒れた母親を介護するうちに、自身も心の病を患った酒井さん。左半身がしびれる病気にも悩むが、逆境を乗り越えて音楽活動を続けている。
なごみ家では2年ぶりのコンサートとなったが、思い出の曲の数々を強弱つけた巧みな表現で披露した。
曲の合間には、苦しい闘病にも笑顔を絶やさない母親、それを支えひたむきに介護する父親への尊敬の念を語る場面も。
「私には身近にいつも励ましてくれる人が数多くいる。今日も多くの皆さんの力でコンサートができた」と語った。
友人の倉田しのぶさんらも友情出演。寸分の余裕もないほどの聴衆で埋まった会場も、心一つになりコンサートを盛りたてた。 -
ミニバス初の上下伊那選手権
上伊那と飯田下伊那のミニバスケットボールチームが一同に集まる初の選手権「第1回ウォースペイント杯」は25日、駒ヶ根市の3会場で開いた。12チーム参加の男子は箕輪(箕輪町)が優勝。20チームの女子は2ブロックに分かれ、伊那ミニバスケット(伊那市)と箕輪健全(箕輪町)が優勝し、全国レベルの上伊那勢の実力を示した。
上伊那、飯伊各連盟の主催。今まで交流機会の少なかった両地区をつなぎ、伊那谷全体としてレベルアップを図ろうと初めて開いた。
400人ほどの小学生プレイヤーが集結。日ごろの練習の成果を発揮し、初の大会で良い結果を残そうと、激しく戦った。
上伊那ミニバスケット連盟の松永義夫理事長は「選手だけでなく、指導者にとってもレベルをあげる良い機会。実戦を増やすことで、全体の底上げをより図っていければ」と話していた。
上位の結果は次の通り。
【男子】(1)箕輪(2)駒ヶ根(駒ヶ根市)(3)下久堅(飯田市)
【女子、赤穂小学校会場】(1)伊那ミニバスケット(2)駒ヶ根(3)アストラム伊那(伊那市)
【同、中沢小学校会場】(1)箕輪健全(2)TOSC(伊那市)(3)宮田(宮田村) -
宮田村少年野球大会
宮田村春季少年野球大会は25日、村中央グラウンドで開いた。村内外の8チームがトーナメント方式で熱戦を展開。惜しくも地元の2チームは決勝進出できなかったが、実戦をこなすことでより多くの経験を積んだ。
地元の河原町リバースは1回戦で飯島ウイングス(飯島町)に勝利した。
2回戦は優勝した伊那スターズ(伊那市)を相手に先行し、接戦に。しかし最後は集中も途切れて敗れた。
西駒ウイングスは守備の乱れなどから、準優勝した片桐ヤンキース(中川村)に力負け。
厳しい結果に終わったが、西駒ウイングスの春日則夫代表は「この経験を今後のレベルアップに活かしていきたい」と話した。
同大会は年2回開き、47回目を数える伝統の大会。以前は村内各地区にチームがあり戦っていたが、近年は村外から招待して続けている。 -
東日本大会兼南信軟式野球上伊那予選、宮田勢2チームが優勝
第28回東日本大会兼南信軟式野球大会の上伊那地区大会は25日、宮田村の宮田球場で開いた。地元宮田勢が1部、2部ともにアベック優勝した。
1部の宮田クラブは1回戦でTEAM・TATSUNO(辰野町)に3‐2で勝利。
決勝もNHKニッパツ(宮田村)と接戦になったが、5‐4でサヨナラ勝ちした。
2部のファイナルドリームは1回戦のサヨナラ勝ちで波に乗り、エプソン伊那松島(箕輪町)との決勝は打線が爆発。8‐2で制した。
両チームは南信大会(1部は9月2、3日に駒ケ根市、2部は同日諏訪郡内で開催)にそれぞれ出場する。 -
ソースかつ丼会が総会
駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長、43店)の06年度総会が26日、商工会館であった=写真。
伊那市がソースかつ丼の元祖の名乗りを上げてから初めての総会に約20人の会員が出席した。
下平会長は「92年、食による町起しとして、会が発足し、以来、13年間PRに努め、駒ケ根といえばソースかつ丼の町として全国に知られるようになった。ソースかつ丼の本場は駒ケ根、本当においしいかつ丼は本場、駒ケ根ソースかつ丼と、認知されるように努力したい」と、伊那市を意識し「歴史」と「本場」を強調した。
06年度事業は、基本方針に「元祖論争により、今までの努力や成果が失われないように、力強く本場づくりに取り組み、お客様に喜んでいただける『ソースかつ丼の本場駒ケ根』づくりの推進」-を掲げ、具体的事業に▽のぼり旗の作成▽ソースかつ丼旨みソースの販売▽看大新入生へのかつ丼無料券-など広告宣伝活動、「駒ケ根名物ソースかつ丼」商標申請、地域ブランド取得に向けた検討委員会の設置-などを掲げた。
議事終了後、伊那市が元祖の名乗りを上げたことについて、下平会長は「本場として、刺激になった。一層気を引き締め、会員が一丸となって、お客様に喜んでもらえる本場づくりにまい進したい」と冷静に受け止める。 -
図書館まつり
中川村図書館は26日日、第9回図書館まつりを図書館周辺で開いた。お話会や古本市、講演会など多彩なイベントが繰り広げられた。
「おはなしのへや」では「おはなし会スペシャル」と銘打ち、ごくらくごんたやムーミンの会などが出演。パネルシアターや大型紙芝居、かたりなど次々と演じ、子どもたちを物語の世界に誘った。
また、文化センター2階では「楽しく生きる」と題した版画家の菅田英一さんの講演と、ピアノとフルートのミニコンサートもあった。
前庭では「クロワッサン」「日本カメラ」など雑誌200冊と旧東公民館図書館の蔵書約50冊が払い出され、来場者は手に取って、内容を確認し、3、4冊と持ち帰った。
このほか、図書館ボランティア「布絵本の会」のバザーもあり、手作りのかわいらして小物が人気を呼んでいた。 -
かかし隊が・スかかし・スを手づくり
汗して収獲の喜びを味わう宮田村公民館の親子体験講座「われら、かかし隊」は24日、案山子(かかし)づくりに挑戦した。表情もユーモラスに完成。隊のシンボルにもなる立派な出来映えで、野菜や稲を育てる自分たちの田畑にさっそく飾りつけた。
隊の名前にもなっている「かかし」だが、約20人の親子にとって、つくるのは初体験。
各家庭から古着などを持ち寄り、町3区の加藤政義さんが指導した。
ワラでつくった本体に古着を重ね着。子どもたちは顔の表情をマジックで描いた。
「鼻水も垂らしちゃお」「リボンもつけよう」と、遊び心満点。
「怖い顔だ。こりゃ鳥も人間も逃げるわ」と、親たちもその出来映えにビックリした。
2体つくるはずが、調子に乗って3体目も製作。水田と畑を見張るように、さっそく設置した。
「見ることもなけりゃ、つくったこともない。見よう見真似だったが、楽しかった」とある父親。
この日は、先月末に植えたハツカダイコンやキュウリも収獲でき、天の恵みを肌で味わっていた。 -
少林寺拳法県大会で大活躍
宮田村公民館の少林寺拳法教室(駒ヶ根スポーツ少年団加盟)は18日、松本市で開かれた県大会で大活躍。3部門で最優秀賞、6部門で優秀賞を獲得した。そのうち最優秀の少年黒茶帯の部の鞍成健人君(宮田小学校5年)、湊純也君(同6年)ペア、親子の部の西出あゆみさん、伊吹君=北割区=ペアは、10月に北海道で開かれる全国大会に県代表として出場する。
西出さんは入門して約半年での快挙。息子の伊吹君は向山椋太君(宮田小4年)と組んだ少年緑帯の部でも、2年連続で最優秀賞となった。
伊吹君、向山君は「優勝を目指していた。もっと気合を出したい」と今後の課題も。
西出さん親子と同じく全国大会への出場権を得た鞍成君、湊君は「昨年は7位だったから、今年は練習も頑張った。迫力が出せたと思う」と振り返った。
指導する鈴木英仁さんは「多い子は週3縲・日もみっちりと練習を積んだ。その成果が出せたのでは」と話した。
成績は次の通り(駒ヶ根スポーツ少年団関係分含む)
【少年緑帯の部】▽最優秀賞=西出伊吹、向山椋太▽優秀賞=西出伊織(宮田小2年)伊藤楓馬(同4年)
【少年黒茶帯の部】▽最優秀賞=鞍成健人、湊純也▽優秀賞=山本克也(赤穂小6年)池田真由子(赤穂東小6年)
【中学生の部】▽優秀賞=伊藤俊行(赤穂中3年)、池田匠太(同2年)
【一般4段以上の部】▽優秀賞=鈴木英仁、氣賀澤裕美
【一般女子段外の部】▽優秀賞=湊美咲(宮田中2年)、西出あゆみ
【親子の部】▽最優秀賞=西出あゆみ、西出伊吹
【少年団体の部】鞍成健人、湊純也、平沢健太、戸田しほり、西出伊吹、向山椋太、原海斗、小松大和、横山拓弥、高橋柚也、西出伊織、伊藤楓馬 -
久保直子『武満徹の世界をうたう』
長野市出身のソプラノ歌手久保直子さんのコンサート『武満徹の世界をうたう』が24日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館別館VITA AMORで開かれた。約100人の聴衆が集まり、つややかなソプラノの響きを楽しんだ。
久保さんは『小さな空』『死んだ男の残したものは』『翼』など、武満徹の作品集『SONGS』に収められた14曲を熱唱=写真。さまざまなタイプの曲を自在に歌いこなす久保さんのソプラノに、会場の聴衆は目を閉じてうっとりと聴き入っていた。
久保さんは元音楽教諭。駒ケ根市の混声合唱団「明日歌」に参加していたこともある。 -
小町屋区市政懇談会
駒ケ根市の小町屋区(伊藤智敏区長)は23日夜、中原正純市長ら市職員を招いての市政懇談会を小町屋公民館で開いた。区民ら約70人が集まり、日ごろ感じている市政への疑問を市長らにぶつけた=写真。
区が事前に市に通知した4点(介護保険、南田市場土地区画整理事業、公共下水道、児童通学安全対策)について市担当者がそれぞれ説明したのに続き、数人の区民らが質問した。「交通量が増え、車両の通行スピードも速くて危険な道路がある。何とか改修か規制を」「市役所を訪れたところ、庁内でたらい回しにされた。勤務中に私用の電話をしたり、買い物をしている職員もいる」などの質問に対し中原市長らは「道路は現地調査をし、住民とよく相談しながら優先順位をつけて改良していく。車両の通行規制は市だけでは決められない」「職員には親切に対応するよう指導したい。勤務時間中の私用行動はあってはならないことで、教育を徹底したい」などと回答した。 -
小中学生アルプスふれあいキャンプ
自然体験活動を通して子どもたちの自主性や社会性の育成を図ろうと駒ケ根市教育委員会と駒ケ根市内校長会は24日、06年度アルプスふれあいキャンプ(第1次)を同市赤穂北割一区の駒ケ根キャンプセンターで開いた。市内の小中学生約40人が参加し、はんごう炊さんやゲームなど、自然の中でのキャンプを楽しんだ。スタッフとして高校生のほか、駒ケ根VYS、看護大の学生ら約40人が参加し、かいがいしく小中学生らの面倒をみた。
参加した小中学生は当初互いに顔を知らない同士で表情も固かったが、全員で「だるまさんが転んだ」などのゲームをするうち徐々に緊張感もほぐれ、打ち解けて楽しそうに笑い合っていた。
中原稲雄教育長はあいさつで「人と人との触れ合いがこのキャンプの目的。互いにバカになり、仲良しになって楽しく過ごしてください」と呼び掛けた。
キャンプは1泊2日。25日はミニウォークラリーなどを楽しむ。第2次キャンプは7月30日から3泊4日の日程で戸倉山キャンプ場で開かれる。 -
第6回みのわ芸術祭
みのわ芸術文化協会(藤田隆美会長)の第6回みのわ芸術祭は25日まで、箕輪町文化センターで開いている。24日はステージ発表があり、10プログラムで日本舞踊や箏の演奏など会員が熱演を繰り広げた。
協会は、芸術文化のもつ感動と楽しみの輪を広げ、より豊かな町づくりに貢献するとともに、文化活動参加の質と量を高め、より豊かで彩りある生き方を目指そうと活動している。芸術祭は、協会員のみによる催しで、作品展示会とステージ発表で広く町民に日ごろの活動の成果を発表する。
ステージ発表は、あでやかな日本舞踊、しっとりとした箏や尺八の演奏、数種類のハーモニカによる演奏などを披露。観客は熱の入ったステージに盛大な拍手を送った。
協会副会長の大槻武治さんによる山本鼎と農民美術についての「足元からの芸術文化」の発表もあった。
展示会は俳句、短歌、陶芸、書、ちぎり絵、アートフラワー、ろうけつ染め、木彫と、幅広い分野で会員が研さんを積んだ作品を並べている。展示は25日午後4時まで。 -
竹の鳴り物作り講習会
「大芝高原音頭Newヴァージョン」の振付で使用南箕輪村の大芝高原まつり実行委員会は24日、大芝高原音頭をアレンジした「大芝高原音頭Newヴァージョン」の振付で使う竹の鳴り物を作る講習会を村民体育館で開いた。参加者は竹を切ったり、竹の中に小豆を入れるなど熱心に鳴り物を作った。
大芝高原音頭普及チームは、竹製の鳴り物を持って踊ってほしい-と考え、事前に竹を切り出して準備してきた。
講習会は小学生や信州大学農学部の学生、保育士、村内の踊りグループ、普及チームメンバーら約40人が参加。竹をできるだけ節が両側に入るように長さ25センチから30センチに切り、穴を開けて小豆か大豆を中に入れ、テープで穴をふさぐ。毛糸のボンボンを片側に取り付け、竹にカラーテープを巻くなどして各自で装飾する。
祭りに参加する南箕輪小6年生は、「ボンボンを付けるところとか、大豆を入れるのが大変」「難しいけど楽しい」と話しながら作っていた。完成した鳴り物を手に、「大芝高原音頭Newヴァージョン」の踊りにも挑戦した。 -
美容室「花花」
箕輪町木下に開業箕輪町木下に美容室「花花(はなはな)」(上條美紀オーナー)がオープンした=写真。
営業内容は美容、着付け、エステ。可動式シャンプー台が特徴で、客が移動することなくシャンプーしてもらうことができる。建物は天井からも外光を取り込む造りで、着付け用の和室がある。
これまで3店舗で経験を積み、独立開業。店名は、愛娘2人の名前からつけ、「お客様、娘達、私の大事なもの」との思いを込めた。「気軽に皆さんに寄ってもらえる、外見がきれいになることに加え、心もゆったりと、ほっとできる店にしたい」という。
午前9時縲恁゚後6時30分。月曜・第3日曜日定休。完全予約制。国道153号線の木下交差点を東に進み、踏み切り手前すぐ。予約は花花(TEL・FAX70・6632)へ。 -
宮田大学で村長の話を聞く
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学」が22日、村民会館であった。16人の受講者が参加し、清水靖夫村長から現在の村政について学んだ=写真。
清水村長は「自立を選択した市町村の場合、人員規模1万人という裏付けがある。宮田村の場合は、それに向けてがんばっていくしかない」と語り、住宅団地の開発、企業誘致、社会保障による子育てしやすい環境整備などで人々に来てもらえるまちづくりを進める必要があることを示した。
介護保険制度の改正に伴い設置した地域包括支援センターについては「介護保険サービスはどこまで見るかという問題が生じてきており、際限を言えば限りなくなってしまう。そこで、介護予防や状態悪化につながらないように支援していくことが必要」と役割を説明し、ボランティア活動や生涯学習への参加も介護予防につながること語った。
参加者からは「今まで分からなかった役場の中が見えた。これからも中の見える村政をとってほしい」などとする声が挙がっていた。 -
高校改革プラン一斉実施反対を訴えるチラシ配り
長野県高教組上伊那支部(伊澤英喜支部長)は23日、高校改革プランの一斉実施反対を訴えるチラシを伊那市駅前ビル・いなっせ周辺で配った=写真。
この日、同支部が訴えた内容は(1)実施計画に対して地域・学校の合意を得ること(2)一斉実施ではなく、現場の要望や検討状況を最大限尊重し、十分な時間をかけること(3)受験生に不安を与えたり影響がないよう、一斉実施を控えること竏窒ネど。
県教育委員会は今年3月、高校改革プラン実施計画の中で、地域の認知度が低い多部制・単位制高校の再編は08年度、それ以外の高校は07年度の生徒募集までに進める方針を打ち出した。上伊那でも、箕輪工業高校と上伊那上農高校定時制が、新しい他部制・単位制高校の検討を進めているが、伊澤支部長は「新しい学校をつくるには最低でも2、3年が必要。多部制・単位制も1年の猶予では足りない」として、慎重な進行を求めた。
チラシを受け取った伊那市に住む60代の女性は「長谷などから来ている生徒は通うのが困難となってしまう。校舎や人件費の削減で県財政の負担は軽減されるかもしれないが、家庭への負担は大きくなる。教育には一番お金をかけてほしい」と話していた。 -
ペン祭でマスオさんと個性について討論
伊那市の伊那北高校で24日、第52回ペン祭があった。漫画「サザエさん」でマスオさんの声を演じる声優・増岡弘さんを迎えた企画では、増岡さんと同校の生徒、教師が、本当の個性について意見し合った=写真。
ディスカッションに参加した9人は、個性を表す一つでもある「外見」による主張について討論。
「個性はその人の価値観を指すもの。自分の好きなものを着ることは個性を伝えることになる」「高校生は外見を気にする時期。相手がどう感じるかは重要だが、外見で個性を表現することは悪いことではない」など、ファッションによる主張を肯定的にとらえる意見がある反面、生徒会長の漆戸健太君は「本当に好きでやっている人もいるが、周囲の影響を受けて無理している人もいる。ぶきっちょでも自分のやりたいことに素直であることが大切」と、行動の発端になっている思いの重要性を訴えた。
増岡さんは「今はみんな同じようなファッションをしており、個性のある人が少なくなった。言われたままに行動するのでなく『本当にこれでいいのか』と疑問を持ち、変えていこうとする力が大切。本当の自分を模索したり、さらけ出したりすることを大切にしてほしい」と語った。 -
山野草展示会 ウチョウランを中心に250点そろう
上伊那の山野草愛好者でつくる「伊那草友会」(中山和幸代表、13人)の第17回山野草展示会が24日から、伊那市民会館2階で始まった。ウチョウランを中心に、約250点がそろう。25日まで。
ウチョウランは春先の寒さで、開花が例年より10日ほど遅れたそうだが、白い花びらに紫色が入った「白紅一点」、白色の「白晃」など100点が涼しげに咲く。また、フウチソウやふ入りのヤマアジサイのほか、高さ15センチほどのモミジやナラ、ドングリなどのミニ盆栽も並ぶ。
初日は、夫婦連れなど常連客が多く訪れ、1点1点をじっくり見たり、会員に栽培方法などを熱心に聞いたりしていた。
会場の一角では、会員が育てたウチョウランをはじめとする山野草を格安で販売。
中山代表は「水の与え方などそれぞれ手入れ方法が異なり、作る楽しみ、難しさがある。ウチョウランの花の色、山野草の出来栄えを見てほしい」と話している。
25日は午前9時縲恁゚後4時。 -
地域衛生自治会 伊那市・高遠町に来年度設立
伊那市は23日夜、高遠町の12区長を対象に、同町地域衛生自治会を設立するための説明会を町総合支所で開いた=写真。区長らの了承が得られたため、設立に向けた話し合いを重ね、来年度の発足を目指す。
3市町村合併を機に区長体制を導入したため、これまでの、各常会、町内会単位での活動が実態と合わなくなり再編成する。それぞれの地域間の情報共有による活性化を図る目的で組織化し、以前から旧伊那市内にある地域衛生自治会の形に歩調する。
高遠町総合支所市民生活課の説明によると、旧町では各常会、町内会1人ずつの計83人の衛生部長がそれぞれ、ごみステーションの管理などの環境衛生活動を推進していたが、設立後は常会・町内会の上に各区単位ごとの総括役を設置し、さらにその上に区内役員から互選した会長を置く。
今後は、衛生部長らに取り組みの説明を周知するため、7月下旬までに、各区ごとで出前講座を開く予定。町内の部長から代表者を選出し、組織の設立に向けた協議を進めていく。 -
カワウ 稚アユ食べていた
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)から、「放流直後のアユの稚魚が食害を受けている」と、有害鳥獣捕獲の申請を受けた県は24日、同漁協と日本野鳥の会の立ち会いの下、猟友会の協力で捕獲したカワウの腹を開いて、実際にアユを食べているかを調査した
午前4時30分から同10時30分までの間、駒ヶ根と辰野の猟友会、総勢約100人が出動し、カワウ2羽を捕獲。そのうち1羽の食道付近からアユ2匹(体長=10縲・5センチ)と、ウグイ2匹(15縲・0センチ)を確認。胃の中からも消化されている魚の頭などを検出した。
同漁協は天竜川の総漁獲量が減少傾向にあるのはカワウの増加が原因とし、飛来数が最も多い冬場の捕獲を実施してきたが、5月の放流後のアユについても被害があると主張。野鳥の会は、冬に関しては理解を示してきたが、「放流直後のアユは食べない」とし、抱卵期の捕獲については難色を示していた。
日本野鳥の会特別会員の小口泰人さん=駒ヶ根市=は「カワウは20縲・0センチの魚しか食べないが、天竜川に生息する好物のウグイを食べ尽くし、小さなアユを狙い始めている」と分析した。
県では今回の調査データも含め、来年以降は稚魚が放流された直後のデータも収集していく考え。抱卵期の捕獲についても検討していく。 -
天竜川のカワウ 上伊那に抱卵期100羽とどまる
抱卵期は上伊那の天竜川から居なくなるはずのカワウが本年、100羽(日本野鳥の会調べ)ほど、上伊那に留まっていることが分かった。これにより、5月に放流したアユが食べられている。飛来数が最も増える冬場の食害は最も大きく、天竜川に生息する魚が減少傾向になっている。
野鳥の会の調査では、上伊那に生息するカワウが抱卵期に確認され始めたのは00年ごろ。繁殖のため生坂村(東筑摩郡)や天竜村に営巣を目的に移動するが、居残るカワウがいる理由は分かっていない。同会によると、・ス結婚できずに残っている可能性・スがあり、その群の巣が吉瀬ダム(駒ヶ根市)にあるという。
カワウが飛来を始める1月の確認数は、初飛来となった93年の2羽から、年々数を増やし、04年には最大の500羽へ増加。
天竜川漁業協同組合は03、04年2月末にそれぞれ、有害鳥獣捕獲の申請をし、数回の捕獲を試みたが増加の歯止めに効果は特になかった。
漁獲量の推移で変化が大きいのはウグイで、中川ヤナでは1990年の1500キロに比べ、05年は150分の1となる10キロに減少。つけば申請者数も漁獲量と同様に、減少傾向をたどる。
天竜川の魚を食べ尽くしたためか本年は240羽に減少したが、天竜川漁協の漁獲量は痛手を受けたまま。関係者は頭を抱えている。 -
高遠しんわの丘ローズガーデン見ごろ
伊那市高遠町東高遠にある「高遠しんわの丘ローズガーデン」のバラが見ごろを迎えた。色鮮やかに咲き誇るバラに、山すそから見渡す伊那市街や遠望の中央アルプスの絶景が来園者を魅了している。入場無料。
バラ園は英国風の庭園に整備された約5千平方メートルに、32種約4千本のバラが植えられている。赤や白、ピンクに黄色など彩り豊かなバラに、大パノラマからの景色が人気。観光客やアマチュアカメラマンなどでにぎわい、可憐に咲く花と一帯に漂う香りを楽しんでいる。
同町上山田に工場を置く精密機器メーカー伸和コントロールズ(本社・川崎市)が工場開設20年の節目を記念し、春と秋に花が咲くバラ園を造成して、高遠地域が目指す通年観光化に協力。昨年5月、旧高遠町に引き渡して開園した。 -
信州高遠の四季展入賞作品決まる
伊那市高遠町の風景などをテーマとした絵画の全国公募展、第3回「信州高遠の四季展」(旧高遠町、実行委員会など主催)の審査会が23、24日、町内の信州高遠美術館であり、日本画、洋画合わせて522点の応募から
洋画の金賞に伊那市富県の伊藤恒良さん(70)の「押出待春」、日本画は岡谷市の山岡節子さん(73)の「雪残る」が選ばれた。
過去2年間に制作した作品を公募し、日本画80点、洋画442点が集まった。日本画は日本芸術院会員の上村淳之さんと日本美術院理事の福井爽人さん、洋画は日本芸術院会員の塗師祥一郎さんら3人が審査。入選作品350点(日本画56点、洋画294点)を選び、入賞76点(日本画15点、洋画61点)を決めた。
伊藤さんの作品は、高遠町河南上山田の押出地区を富県から見た春を間近にした雪景色。塗師さんは「寒い地方の春を待つ気持ちが画面から出ていて、人の気持ちを暖かくする情感あふれる絵である」と評価した。
入賞作品は同美術館、そのほか入選作品は町内の公共施設や商店約30カ所に8月5日から9月24日まで展示する。
四季展は、高遠の美しい自然や風景、行事を題材とした作品を全国の画家や愛好家から募り・ス町じゅう美術館・スにしようと始まり、3年に一度開催している。
入賞者は次のみなさん。
【日本画】▽金賞=山岡節子(長野県)▽銀賞=水谷数代(愛知県)▽銅賞=桜井敬史(東京都)▽奨励賞=山下尚三(京都府)平昭治(広島県)大森隆史(神奈川県)金澤尚武(愛知県)▽秀作賞=宮坂哲生(長野県)木下幸子(京都府)小畑薫(東京都)矢田明美(同)伊藤由純(愛知県)豊島節子(同)山越春紀(岐阜県)鈴木貞夫(茨城県)
【洋画】▽金賞=伊藤恒良(伊那市)▽銀賞=篠田和夫(東京都)▽銅賞=細川尚(千葉県)▽奨励賞=広瀬良臣(伊那市高遠町)北原泰治(同)加納恒徳(駒ケ根市)土井田論、小松秀徳、二ツ・ス愛之助、中澤嘉文、平林邦雄(以上長野県)吉本哲、東秀朗、竹内図南子、矢ケ部昭彦、八森榮一(以上東京都)飛矢崎文義(神奈川県)森光希(栃木県)森敬介(埼玉県)▽秀作賞=武田教子、登内孝、橋場房子、山中一正(以上伊那市)原泰志(駒ケ根市)有賀邦夫(辰野町)宮崎のぶ子(飯島町)竹口信孝、西澤美幸、澤修一、久保田里司、坂本静夫、関勝人、高木忠、木下文雄、待井亮造、細田啓子(以上長野県)石川博之、青・ス敏夫、高木恵美子、日並峻(以上東京都)小野昭、山下恭子(以上千葉県)蓮池高夫、平野成昭、高橋洋一(以上神奈川県)小出敏行、水梨平八郎、萩倉瑠璃子、那須野栄(以上静岡県)山本理治、久保由美子、山口博之(以上愛知県)深尾多加緒、久木一男、中江隆、一川満男(以上滋賀県)大谷達雄(群馬県)福田隆義(福井県)東海林恭子(兵庫県)高林泰(山口県)嘉指健司(大阪府)