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少林寺拳法教室自然体験
宮田村少林寺拳法教室は30日、駒ケ根市赤穂北割一区の山林で自然体験学習教室を開いた。約20人の親子が参加し、シイタケ採り、炭焼き体験、カブトムシ捕りなどを楽しんだ。
教室の指導者水上平八郎さんのシイタケ栽培場では、シイタケを自由に採っていいとあって、子どもたちは積まれたホダ木のあちこちに生えた見事なシイタケを目を輝かせて夢中で取っていた。
駒ケ根林業青年会議の炭焼き窯「森遊窯」の前ではまき割りに挑戦。なたを持つのも初めてという子どもたちは最初はなかなか思った所になたを振り下ろせずに苦心していたが、数回繰り返すうちにこつをつかんできれいに割れるようになった=写真。
指導者らは「普段体験することの少ない自然の中での作業を通じて、森や水のありがたさを感じ取ってもらいたい」と話していた。 -
箕輪町災害支援ボランティアセンター
町福祉センター内に移設箕輪町災害支援ボランティアセンターは31日、沢のニューライフカタクラ跡地から町福祉センターに開設場所を移動した。今後は福祉センター内で業務をする。
ボランティアセンターは町民のボランティア登録を受け付け、北小河内中村地区など支援要請のあった地域にボランティアを派遣。29、30日は箕輪町災害復興支援重点日で、29日は229人、30日は244人が中村地区で土砂片付けや屋内外の清掃などに取り組んだ。
支援要請は、住民の要望を常会長が取りまとめ、ボランティアセンターに伝えるが、31日は支援要請がなく、ボランティアは派遣していない。
ボランティア登録受付は3日まで。登録はボランティアセンター(TEL090・2149・3551)へ。 -
ながた自然公園営業再開
一部施設を除き利用可梅雨前線豪雨により被害をうけた箕輪町長田のながた自然公園が、一部施設を除き営業を再開した。
利用できるのは、マレットゴルフ場「ながたコース」、テニスコート3面(北側ナンバー5、4、3)、キャビン、ツリーハウス、テントサイト、アスレチック、焼肉場。
マレットゴルフ場の自然公園コースは利用できない。
自然公園内にはまだ危険個所が何個所かあるため、みのわ振興公社は、「立ち入り禁止区域には絶対に入らないでください。区域外でも雨の日は特に注意してほしい」と呼びかけている。
また、マレットゴルフ場の混雑が予想されるため譲り合ってプレーしてほしい-と協力を求めている。
公社が管理するかやの山荘、かやの高原の利用再開は未定。 -
宮田村育成会飯ごう炊さん
宮田村の各地で30日、村内12地区の育成会がそれぞれ飯ごう炊さんを楽しんだ。恒例のマスつかみは村漁業組合の都合により、今年は中止とした地区が多かった。
例年班ごとに実施していた町二区は、今年は1カ所に集結。太田切川の河畔で約60人の親子が飯ごうを使っての食事作りや自然の中での遊びを楽しんだ。石でかまどを作り、川原から拾ってきた流木を燃やして大人も子どもも総出で料理の準備=写真。子どもたちは「次は何をすればいい?」「次は?」と矢継ぎ早に大人たちに仕事を催促するなど、目を輝かせて生き生きと動き回っていた。中には飯ごうを知らない子どももいて「これで本当にご飯ができるの?」と不思議そうな表情を見せていた。 -
南箕輪村防犯協会総会
南箕輪村防犯協会の06年度総会は27日、村民センターで開き、協会の組織体制や活動などを協議した。
組織は、村内事業所・企業、駐在所連絡協議会、保護司会、少年友の会、青少年健全育成会村民会議、信州大学農学部、上伊那農業高校、南箕輪小・南部小・南箕輪中学校、教育委員会、安全管理者協会南箕輪部会、交通安全協会、村消防団、村郵便局、区長会、村議会、地区防犯部会の各代表で構成。会長は村長、副会長は区長会長と消防団長が務める。登録制の防犯パトロールボランティアは、情報提供や地区防犯部と協力体制をとる。
06年度の活動計画は▽夏の地域安全運動(8月1日縲・0日)=防犯・防火診断の実施、各地区防犯部長・女性部長が中心となり防犯活動▽放置自転車の警告活動(10月上旬)▽全国地域安全運動(10月11日縲・0日)▽防犯ポスターコンクール(10月中)▽年末特別警戒(12月中)▽自転車・オートバイ盗難防止月間で各地域の状況把握(07年3月)-。 -
駒ケ根市で親子昆虫教室
駒ケ根市立博物館は30日、親子昆虫教室を同市東伊那のふるさとの丘で開いた。市内の9家族・20人が参加し、昆虫の採集方法や標本の作り方などを楽しく学んだ。
講師の市誌編集委員田中邦治は虫捕り網の上手な使い方について「チョウなどは特に羽を傷つけないように、止まっている虫の上からすばやく網をかぶせると良い」などと伝授。捕った昆虫を持ち帰る際に傷つきやすい羽や触覚などを保護するため、昆虫を入れる三画紙の作り方も教えた。
参加者は虫捕り網を持って近くの林に繰り出し、お目当ての昆虫の居そうな場所を田中さんに教えてもらった=写真。子どもたちは思い思いの場所に分散し、覚えたばかりの方法でチョウやトンボなどを上手に捕まえていた。 -
国体山岳競技 - 県勢は少年男子が出場権獲得
長野県をはじめ北信越5県の成年女子、少年男子、同女子の代表チームが出場した第27回北信越国民体育大会山岳競技の2日目の競技「縦走」が駒ケ根市で行われ、前日のクライミング競技の結果と併せて総合順位が確定。県勢では少年男子が9月末から10月にかけて兵庫県で開催される第61回国体「のじぎく兵庫国体」への出場権を獲得した。成年女子は新潟県、少年女子は新潟県と富山県がそれぞれ出場を決めた。青年男子は北信越大会を通らずに出場できる。
30日は縦走競技が空木岳池山尾根コース(距離約3100メートル、標高差約520メートル)で行われた。選手は男子10キロ、女子8キロの重さのザックを背負い、駒ケ池の辺のスタート地点から号砲とともに一斉に飛び出してゴールの池山尾根林道終点の駐車場を目指した=写真。
同競技が駒ケ根市で開催されるのは初めて。同市では8月19・20日にビーチバレー(公開競技)が、同25縲・7日にホッケー競技が行われる。 -
伊那公民館講座 絵手紙教室
2001(平成13)年度から始まる、伊那公民館講座「絵手紙教室」。現在は50竏・0代の女性約40人が月一回集まり、2月までの全10回の教室で絵手紙を学んでいる。
本年度は参加定員20人のところ、希望者を上回る人数が参加。A、Bの2クラスに教室を分けるほどの人気ぶりだ。
初めて筆を持つ初心者ばかりの受講生たちは、送る相手を思いながら、はがきに絵を描いたり、一言を添える作業を楽しんでいる。
「普通の絵を描くのは才能がいるが『下手でもいいから』というのが気楽」「誰にでもできる、親しみやすさがある」竏窒ネどが、受講理由になっている。 -
殿島橋の撤去と西春近大橋交差点の歩道橋設置と歩行者用信号機の運用開始
大雨の影響により沈下した伊那市西春近にある殿島橋の橋脚2基とその上部約60メートルの撤去作業が進んでいる。
当初は、30日までにすべての作業を終了する予定だったが、河川の流量が多く、河道変更などに時間がかかったため、工事は2日に終了する見込み。
今後、残った橋も撤去する予定だが、具体的な日程の目途は立っておらず、新しい橋をつくることも含め、他機関と調整しながら協議を進める。
また、殿島橋が小中学生の通学路となっていたことに配慮し、新たな通学路を確保するために作業を進めてきた春近大橋への横断歩道設置と、橋と国道153号の春近大橋西交差点への歩行者用信号機の設置工事が31日、完了し、運用開始となった。
歩道は、橋の路側帯を1・25メートル広げ、緑色の塗装を施した。伊那建設事務所は「車道は大型トラックが行き交うことのできる幅」としているが、実際、大型トラックが相互通行しようとする場合、歩道に乗り出さざるえない状況。歩行者の安全確保が求められる。 -
農家と消費者、行政などのネットワーク化を目指す産直新聞を発刊
農産物直売所から情報発信をして、直売所、農家、消費者、行政など、さまざまな主体に緩やかなネットワークを築こう竏窒ニ8月1日、「産直新聞」が発刊する。伊那市ますみヶ丘の農産物直売所「グリーンファーム」(小林史麿代表)内に事務所を設置し、毎月1度、新聞を発行していく。小林さんは「産直・直売という新しい販売システムの中で、農業の生きる方向を模索し、地域農業を守るための役割を担っていきたい」と語った。
今年3月、南箕輪村の信州大学で県内直売所関係者などが一同に集う「第1回産直サミット」が開かれた。その中で、情報交換と横のつながりを築く必要性を実感。新聞という媒体を通して、それを実現することになった。
第1号は6ページのタブロイド版(次号から増ページ)で1万部を印刷した。紙面には、3月に開かれた産直サミットのことや、下伊那郡松川町の「竜峡小梅」にまつわるエピソードなどが紹介されている。当面は県内を取材範囲とするが、今後は近隣の県まで取材対象を広げていく。
新聞はグリーンファームのほか、伊那市富県の「たかずや」や、箕輪町の「あぐり」など、各地の直売所にも置かれる。当面は無料配布しながら、会員読者を募っていく。
個人会員は1カ月500円。団体会員は年間2万円。郵送料・消費税込み
問い合わせは産直新聞社(TEL76・3799)へ。 -
二極化する集落営農組織の発足(3)
旧伊那市内では、進行度に差はあるものの、各地区で検討委員会が早期に発足し、合意形成に取り組んでいる。一方、東部地区の高遠町、長谷地区は、これから検討委員会を発足させる段階。ほかと比べて進行が遅れている。現在、高遠地区で4組織、長谷地区で1組織の発足を目指しているが、面積規模の確保ができるかを今後の話し合いで見極めていく。麦の作付けがある地区は、07年度産麦のまき付けが始まる今年秋までに組織を発足させなければ07年度産麦の助成が受けられない。しかし、東部地区の場合、麦は一部法人しか作っていないため、水稲などの作付けが始まる来春を目途とした。
各地区の事情はさまざまだが、今後の営農組織を運営していく上では、共通する課題がある。
一つは、今回の制度の対象外である自給的農家や、麦・大豆などを栽培していない畑作農家を組織へいかにして取り込んでいくか。
上伊那の場合、自給的農家は年々増加しており、2000年の統計では総農家数の約25%弱を占めた。一方、農業就業者の高齢化は進んでおり、半分以上が65歳以上。75歳以上の農業者も多く、これらの人が農業を継続できなくなった場合、営農組織はその人たちに代わって地区内農地を耕作していかなければならない。しかし、加速度的な高齢化の進行とともに組織内の作業農家が減っていけば、一人当たりの作業面積は大きくなり、集約耕作地の管理に困窮する地区も出てくる。現に西箕輪は、地区内の遊休農地を営農組織に集積することを考えているが、組織に参加する農業者だけでは担え切れない状況にある。
そのため、自給的農家などを組織内に取り込み、何らかの形で組織の作業を担ってもらうことが人材確保の鍵。自給的農家などは制度に伴う助成の対象ではないため、恩恵の薄さが組織参加を妨げているものの、現在ほとんどの地区が、田植えや稲刈り機などを共同利用しており、これらの協業組織は、全て集落営農組織が吸収することになるため、JA上伊那の担当者は「制度に伴うメリットはないが、今後も機械の共同利用を続けたい農業者は組織に参加する必要がある。かなりの農業者の参加を得られるのでは」と話す。
また、作業にかかる経費の配分問題もある。今のところ、各地区の営農組織は、課せられている要件である「経理の一元化」を、「出荷の一元化」という形で実現しているにすぎない。そのため当面は、作業にかかる費用は個々人で負担し、収量に応じた収入を得られ、従来とほとんど同じやり方で農業を続けることができる。しかし、これらの営農組織は5年以内に農業生産法人になる。そうなると、より厳密に「経理の一元化」を実行していかなければならず、利益も出来高でなく、作業負担によって配分されるようになる。
個人の努力によって単位面積当たりの収量が増えた場合、増収分に対し、ボーナス的に賃金を支払うことはできる。しかし、同等の面積規模の農家に必要経費を配分する場合、努力分にかかる費用が他農家より多くても、それを事前にどう評価し、その分の費用を配分していくかは今後、それぞれで考えていかなければならない。
やる気のある農業者の賃金支払い枠を確保することも必要となる。今回の制度は、余った農地を意欲ある農業者に集約し、作業に応じて賃金支払いをしていく。そのため、一定期間しか作業が無く、賃金を支払える期間が限定的な水稲な麦、大豆だけでなく、年間を通して作業が必要となる園芸作物などにも取り組む必要がある。 -
きょう告示中川村議会議員選挙
任期満了に伴う中川村議選は1日告示され、6日の投票日まで、5日間の舌戦に突入する。定数が16から10に大幅削減されて初めての選挙に、立候補予定者は、2オーバーの12人。少数激戦がほぼ確定的となっている。立候補届出の受け付けは午前8時30分に始まり、午後5時に締め切る。
届出の受付場所は役場委員会室。午前8時30分、西村仁成選挙長(村選管委員長)の談話を聞き、届出順を決めるくじを引く。順番に審査を受けた届出人は選挙運動用の各種表示、証明書など「七つ道具」を持ち帰り、各候補は選挙事務所前などで「第一声」をあげ、集まった支持者らに公約などをアピールし、選挙カーで遊説に繰り出す。
また、期日前投票が2日縲・日、基間集落センターである。開場は午前8時30分縲恁゚後8時。
立候補予定者12人の内訳は現職8人、新人4人、党派別は共産党2人、無所属10人。年齢別では50代4人、60代8人となっている。
31日現在の有権者数は4373人(男2096、女2277)。 -
きょう告示中川村議会議員選挙
任期満了に伴う中川村議選は1日告示され、6日の投票まで、5日間の選挙戦に突入する。定数が16から10に大幅削減された初めての選挙に、立候補予定者は定数10に対し、2人オーバーの12人。少数激戦がほぼ確定的となった。立候補届出の受け付けは午前8時30分から始まり、午後5時に締切る。
届出の受け付け場所は役場委員会室。午前8時30分、西村仁成選挙長(村選管委員長)の談話を聞いてから、届出順を決めるくじを引く。順番に審査を受けた届出人らは選挙運動用の各種表示、証明書など「七つ道具」を持ち帰ると、各候補は選挙事務所前などで「第1声」をあげ、集まった支持者らに公約などをアピールし、選挙カーで遊説に繰り出す。
また、期日前投票は2日から5日まで、基間集落センターで、開場は午前8時30分-午後8時まで。
立候補予定者12人の内訳は現職8人、新人4人、党派別では共産党2人、無所属10人。年齢別では50代4人、60代8人となっている。
31日現在の有権者総数は4373(男2096、女2277)。 -
飯島小6年生がブルーベリー狩りを楽しむ
飯島町の飯島小学校6年生40人は27日、上の原のブルーベリー農園「ベリーヒル(市村茂園主)」に招かれ、ブルーベリー狩りを楽しんだ。
町の農業を調べたり、収穫体験で自然に触れようと来園した。
学校から約20分歩いて同園に到着した児童らを前に、市村さんは「裏まで真っ黒に完熟したものが甘い。いろいろな種類が植えてあるので、食べ比べて」と呼び掛けた。
児童らはデキシーやエイトブルなど中晩生種が熟す農園に散らばり、「甘い!」「大きくて、おいしい」と真っ黒に色づいた実を次々と口に運んでいた。
また、家へのお土産ももらい、笑顔で持ち帰った。 -
伊那市・手良交通安全協会が教室
伊那市の手良交通安全協会(上島敏夫会長)は28日、手良小学校校庭で、恒例の「電動車いす高齢者交通安全教室」を開いた。地区内の80歳代の同車いす利用者11人が集まり、運転方法を学びながら、交通安全の意識を高めた。
「夏の交通安全やまびこ運動」(25竏・1日)の一環行事、市内でも同地区だけが実施している4年目の取組み。「講習を通して、自分の身は自分で守ることを学ぶ」(上島会長)ための、運転指導講習を目的としている。
この日は、介護保険事業所「エフテック」(長野市)の社員を招き、電動車いすの安全点検や、運転指導を受けた。実際の道路を想定するため、校庭にカラーコーンを配置し、運転技術と交通ルールを学んだ。
同社によると、同車いすの交通事故の要因で最も多いのは「ハンドル操作の未熟」。参加者らは、並べたカラーコーンの間を通る蛇行運転の練習などをして技術を磨いた。
伊那安協の原義一会長は「安全に走行することが事故に遭わないためには必要。また、その日の体の健康状態を確認してから運転を」と呼び掛けた。 -
吹奏楽コンクール中南信地区大会・A編成
第46回県吹奏楽コンクール中南信地区大会の高校部門A編成が7月30日、伊那市の県伊那文化会館であり、参加19校が県大会進出を目指して、日ごろの練習の成果を競った。
A編成は50人以内で、「架空の伝説のための前奏曲」「吹奏楽のための一章」など課題曲4曲のうちの1曲と自由曲1曲を演奏。プロの演奏者ら7人が技術や表現力を基準に審査し、12日に長野市の県民文化会館で開く県大会への代表10校を選んだ。
上伊那からは伊那北、伊那弥生ケ丘、伊那西、赤穂の4校が出演し、それぞれダイナミックに音色を奏でた。赤穂が県大会進出を決めた。
プログラムの最後には、昨年までに3年連続全国大会に出場した松本美須々ケ丘高校の招待演奏もあった。 -
上伊那郷土館で夏休み体験学習教室
伊那市の上伊那郷土館で7月30日、夏休み体験学習教室「土器作りにチャレンジ」があり、上伊那の親子や小学生約50人が縄文土器作りに挑戦した。
地域との交流の機会とし、郷土館や考古学への関心を高めてもらおうと2年目。参加者は、富県の三ツ木遺跡や御殿場遺跡など上伊那の遺跡から出土し、郷土館で保管している土器や石器を見学。職員から縄文時代の人々の暮らしや土器の特徴などを学んで、実際に体験した。
練った粘土で作った円盤状の底に、ひも状にした粘土を輪にして積み上げ、わらや竹などで模様付け。子どもたちは夢中になって思い思いの土器を作った。郷土館で乾燥させ、11月に野焼きをして完成させる。
歴史に興味があり、モノ作りも好きという手良小4年の蟹澤功樹君(9)は母親と一緒に参加。「作ってみるとなかなか上手くいかないから、昔の人はすごいと思った。完成が楽しみ」と話していた。
同郷土館は体験学習教室の一環で同日夜、駒ケ根市で野鳥観察教室も開いた。 -
三峰川で市民団体などアレチウリ駆除大作戦
外来植物アレチウリの駆除大作戦が30日、伊那市内の三峰川周辺5カ所であり、市民団体や地域のボランティア約150人が作業に汗を流した。
アレチウリは、ウリ科の一年草。繁殖力が強く、在来の草花や木々を覆い枯らすなどして景観を荒らす。一年草の性質を利用して、種ができる時期の前に根絶することが有効とされている。駆除大作戦は、市民団体などが立ち上がり、8年前から活動している。
今年は梅雨前線による豪雨の影響で河川敷には入らず、上流の長谷地域から天竜川合流点近くの市街地まで、繁茂する5カ所に分かれて作業。参加者は絡み合った長いつるを根元から一本一本引き抜いた。
実行委員長で、市民団体「三峰川みらい会議」代表の織井秀夫さんは「地域が力を合わせて活動することが大切。三峰川流域は着実に(駆除大作戦の)成果がみられている」と話していた。 -
箕輪町内駅駐輪場の放置自転車を回収
箕輪町住民環境課は28日、町管理の駅駐輪場の放置自転車整理作業で、5日に持ち帰りを求める警告札を付けた自転車で依然として放置されていた36台を回収した。
駅駐輪場は木ノ下駅、伊那松島駅、沢駅の3カ所。指定期日になっても持ち帰らない場合は放置物件として処理する内容を記した警告札を付けた自転車は37台。持ち帰りは松島駅で1台のみだった。
回収作業は伊那警察署箕輪町警部交番、JR東海伊那松島駅と木下区関係者が立会った。自転車はしばらくの間、町施設で保管し、その後クリーンセンター八乙女で処理する。 -
南箕輪村と南箕輪建設組合が災害協定締結
南箕輪村と南箕輪建設組合(白鳥義勇組合長)は27日、災害・除雪等緊急時における復旧協力の協定を締結した。建設組合はこれまでも村に協力しているが、今回の梅雨前線豪雨を機に改めて協定書を交わした。
協定は、災害などの発生や未然防止が必要なときに村内の公共施設や道路など応急復旧業務のため緊急出動する目的。村の要請に応じて公共施設などの応急復旧、応急除雪作業、応急復旧用の機械器具や資材の提供などに協力する。
組合は村内の11社で組織。今回の豪雨でも全社の40数人が、土のう積みをはじめ村の安全のため夜を徹して作業した。
役場での協定締結には組合の白鳥組合長、原光次副組合長、会計の堀正秋さんが出席した。
唐木一直村長は、「信頼関係の中でこれまでも協力してもらってきたが、今回も寝ないで作業してもらい本当に助かった」と感謝し、「災害はいつ起こるかわからない。引き続き協力をお願いしたい」とあいさつした。白鳥組合長は、「村の財産を守るためしっかり体制を整え全面協力したい」と話した。 -
災害復興支援重点日
北小河内中村地区でボランティアが作業箕輪町災害復興支援重点日の29日、土石流被害のあった北小河内中村地区で、町災害支援ボランティアセンターに登録したボランティア229人が、土砂の搬出や外壁、サッシの掃除などに取り組んだ。
ボランティアセンターは町民のボランティアを募り、27日から本格的な支援を始めた。29、30日を町災害復興支援重点日とし、集中的な手伝いを計画。ボランティアのほか地元区民らも参加した。
中村地区住民の要望に応じてボランティアを配置。土砂の搬出が主で家の周りや庭、車庫などにたまった土砂を運び出した。土砂は固まっているためかき出すだけでも一苦労。重い土砂を一輪車で何度も運ぶなど、汗をかきながら進めた。町保健福祉課による消毒作業も同時に行われた。
住民は、「ボランティアの人が毎日来てくれるおかげで、ここまで片付いてきた。本当に助かる」と話していた。
町内のほかの被災地域は、地元住民で対応するとしてセンターに派遣要請はなく、北小河内地区のみに派遣した。30日は約130人が作業する予定。
ボランティアセンター(ニューライフカタクラ跡地)は、町民のボランティア登録を受け付けている。登録は同センター(TEL090・2149・3551)へ。 -
駒ケ根市で北信越国体クライミング競技
第27回北信越国民体育大会山岳競技のクライミング競技が29日、駒ケ根市の「森と水のアウトドア体験広場」のクライミングウォールを会場に開かれた。長野県をはじめ北信越5県の成年女子、少年男子、同女子の代表チームが出場し、9月末から10月にかけて兵庫県で開催される第61回国体「のじぎく兵庫国体」への出場権を懸けて壁面に挑んだ。見守る関係者らが「頑張れ」と声援を送る中、選手らはそれぞれ緊張した表情で垂直を超える壁面にとり付き、あらかじめ決められたルートに沿って渾身の力を込めてよじ登っていた=写真。
30日は同じメンバーによる縦走競技が空木岳池山尾根コース(距離約3100メートル、標高差約520メートル)で行われ、2日間の総合成績により出場チーム(成年女子1、少年男子1、同女子2)が決まる。成年男子は北信越大会を通らずに出場できる。
同競技が駒ケ根市で開催されるのは初めて。同市では8月19・20日にビーチバレー(公開競技)が、同25縲・7日にホッケー競技が行われる。 -
小規模介護事業所連絡協議会設立へ
駒ケ根市内の宅幼老所やグループホームなどの小規模介護事業所の代表者ら有志数人は、これまで事業所同士の組織的なつながりがなかったことなどから連絡協議会設立へ動き出している。28日、施設の代表者ら8人がふれあいセンターに集まり、市保健福祉課、市社会福祉協議会を交えて協議会設立への意志を確認し合った。NPO法人リブサポート南信州の中原茂之代表は「われわれ現場の声を行政にぶつけるためにも連絡協議会の設立はぜひ必要」と強く訴えた=写真。出席者からはおおむね賛成の意見が得られたことから、今後設立に向けて本格的な準備作業に入る。会則や事業計画、予算などの原案を作成し、8月にも正式に連絡協議会を発足させたい考え。
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観成園最後の夏祭り
駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)で28日夜夏祭りが開かれた。観成園は建物などの老朽化により今年冬に北割一区に移転新築することになったため「最後の」祭りとなった。
車いすに乗った利用者と地元の住民らは歌や踊りなどの演芸や華やかな打ち上げ花火を一緒に見物したり、明るいちょうちんの下で輪になって盆踊りを楽しく踊ったりして最後の夏祭りを楽しんだ=写真。
福島園長は「1977年以来29年間、ここで地域のお世話になった。職員がどんなに頑張っても足りないものばかりだったが、上穂の方々に支えられてきたことに感謝したい」と話した。 -
飯島町発足50周年記念お陣屋まつり開幕
飯島町に代官の陣屋が置かれていたことに由来する町民総参加の祭り「第25回お陣屋まつり」は29日、広小路をメーン会場ににぎやかに行なわれた。
町発足50周年記念、最終となる祭りは、駿府、飯島を往来した当時の行列を再現した代官行列が「えいほ、えいほ」の掛け声も勇ましく本郷公民館を出立し開幕。竹やぶの道をしずしずと進み、本郷神社へ。境内では本郷地区の歴史に基き、現代風刺を効かせた歴史劇「養山塚の秘話」を上演。町内唯1の回り舞台もギシギシ鳴って、観客の拍手喝采を浴びた。
メーン会場では、高坂町長が代官に扮した代官行列、古来伝承のしし舞が奉納され、特設ステージには、龍真、鼓楽、鼓遊の3グループが次々と登場し、特徴ある響きを披露した。
お陣屋音頭に合わせ、地区や団体の踊り連が広小路に繰り出し、工夫を凝らした子どもみこしも出陣し、祭りを盛り上げた。
夕闇が迫ると、火を点した提灯みこしも広小路に練り込み、競い、煙火の打ち上げも始まり、祭のにぎわいは最高潮に達した。 -
どんちゃん祭り開幕
みんなでワッショイ、子どもも大人も女性も男性もみんなで集えば元気が出る-。中川村民が総力を結集する「第15回どんちゃん祭り」は29日、中川牧ケ原文化公園を会場に開かれた。みこしや花火、太鼓、踊りにと、1大イベントにかける村民の心意気を示した。
曽我村長のあいさつ、鈴木村議会議長の発声で乾杯、陣馬子供連が太鼓を響かせ、祭り幕開け。
特設ステージでは子どもたち、お待ちかね
の「カッセイカマンショー」。悪の組織「フキョーダ」を正義のヒーローカッセイカマンがやっつける。子供も大人も身を乗り出して、ステージと一体になって、ショーを楽しんだ。
ダイスケによる大道芸、歴史ある中川バンドや少年ふるさと教室の太鼓の演奏に続き、陣馬太鼓の勇壮な響きが一気に祭り気分を盛り上げた。
工夫を凝らした子どもみこしが、食べ物や飲物の出店が軒を並べる会場に、元気いっぱい入場。YОSAKОYソーランやどんちゃん踊りの輪が広がり、打ち上げ花火開始を合図に、赤々と点る提灯を乗せた大人みこしが繰り出され、祭りはクライマックスに。次々と上がる花火の明かりが、祭りの興奮で上気した村民を写し出し、「わっしょい」「わっしょい」の掛け声と歓声、花火のさくれつ音が会場いっぱい響きわたった。 -
あさって告示、現職8人、新人4人で少数激戦が濃厚
任期満了に伴う中川村議会議員選挙は1日告示、6日投開票で行なわれる。告示まであと2日と迫ったが、19日に中組から新人が名乗りを挙げて以来、動きがなく、定数10に対し、立候補予定者は12人(現職8、新人4)でほぼ固まり、2超の少数激戦が濃厚となった。
立候補予定者の地区別では、片桐地区の南田島が3人(現職2、新人1)、中央、田島を合わせると5人(現職4、新人1)と、片桐南部に集中し、最大の激戦地区となりそうだ。隣接の針ケ平を加えると400近い票田を抱える横前地区では告示ギリギリまで、新人擁立を模索しているが、状況は厳しく、草刈場化しそう。
片桐と大草(南向)地区と比較すると、有権者数は80数人片桐地区が多いが、立候補予定者は大草地区が7人で、片桐地区5人と、片桐地区が幾分か有利に展開しそうだ。
党派別では共産党2人、ほかは無所属、女性候補は現職2人。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙だが、村民の関心は今1つ。「どんちゃん祭りが終らないと、選挙に気持ちがいかない」゜「立候補予定者の顔ぶれを見ると、村議にふさわしくない人もあり、欲を言えば、もう2、3人出てほしい」などの声もある。
前回も1票差が明暗を分けた村議選、どんちゃん祭りが終れば、一気に盛り上がりそうだ。
7月19日現在の有権者数は4393人(男2107、女2287)。
立候補予定者は次のみなさん(29日現在、現職、新人順)
◇現職(議席順)・前原茂之氏(63、無所属2期目、沖町)、松村隆一氏(57、無所属2期目、南田島)、竹沢久美子氏(58、共産2期目、美里)、桃沢時江氏(60、共産3期目、田島)、松下昌嵩氏(61、無所属1期目、中央)、大原孝芳氏(53、無所属1期目、三共)、村田豊氏(65、無所属1期目、南田島)、原勝一氏(63、無所属1期目、柏原)◇新人(五十音順)・斉藤登氏(57無所属、美里)=農業=、高橋昭夫氏(61無所属、柏原)=農業=、山崎啓造氏(61無所属、南田島)=会社役員=、湯沢賢一氏(63無所属、中組)=自営業=。 -
大根足ダイコンを収穫
伊那市西箕輪の鷲見皓平さん宅で、両足のそろった大根足ダイコンが採れた。
人の腰から下の部分のような形をしたダイコンは、28日に妻の喜美子さんが収穫。ヘタの部分は直径約15センチ、長さ40センチほどと、かなり大ぶりで、ちょっと変わったダイコンの収穫を喜んだ。
収穫してしばらくは2本足がそろっていたが、その日の夕食で家族が1本の足を食べてしまったため、片足はひざ下を失ってしまったが、もう一方の“大根足”は健在。
鷲見さんは「こんなダイコンは初めて。作ろうと思って作れるものでもないので、土の関係などがあるのでは」と話していた。 -
みはらしファームの夕涼み市、カブトムシ狩り好評
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで29日、「風もさわやか夕涼み市」が開かれた。今年初めての企画、「カブトムシ牧場」は開場前に整理券60枚がでるほど好評で、夏休みを迎えた親子連れなどが、カブトムシ採集を体験した。
カブトムシ牧場は、みはらしファーム内で採れたカブトムシの成虫を放った小さなスペースで、来場者に1匹100円で採集体験を提供。300匹以上の余裕があったが、多くの人が集ったため、採集数を制限した。普段虫に、あまり触れることのない子どもたちは、ちょっと戸惑いながら木や土にいるカブトムシを採集した。笑顔を見せていた。
そのほかにも、ヨーヨー釣り、五平もちの屋台など、夏祭り定番の屋台に加え、みはらしファームで扱う農産物やパン、工芸品を使った夏祭り屋台も登場し、来場者を楽しませていた。
祭りは30日も開催する。午後5時縲恁゚後7時。 -
伊那谷最大の馬宿、宮田村大田切に存在
江戸から明治にかけ伊那街道で発達した民間輸送の仲馬(ちゅうま)。研究する都筑方治さん=飯島町出身、群馬県在住=の調査で、馬15頭が一度に泊まれる伊那谷最大の馬宿(うまやど)が宮田村大田切にあったことが分かった。馬を引き連れる馬方(うまかた)の宿泊施設でもあり、太田切川を渡る物流に重要な役割を果たしたとみられる。
29日に同村公民館が開いたふるさと発見講座で発表した。
今までの研究では、辰野町小野と駒ケ根市小町屋の間で馬宿の存在が未確認。空白区間だったが、都筑さんは仲馬の移動距離などから宮田村周辺にもあるはずと調査していた。
箕輪町で見つかった古文書から、大田切の馬宿が文政6(1823)年の正月2日に、宿泊した今村、横川(ともに現辰野町)の馬方の失火により焼失したという記述を発見。
現地調査で、馬宿があったとされる家人から「正月に火事を出して財産をなくした」という言い伝えがあることを聞き、古文書に記される物的証拠が現在も同家に残っていることから確証を得た。
今までは9頭が泊まれる飯島町七久保の馬宿が伊那谷最大とされたが「川が増水すれば、仲馬は足止めを食らう。大田切周辺には他にも馬が泊まる小屋があったのではないか」と都筑さんはみる。
宿場ごとに荷物を中継する幕府公認の伝馬制度に対して、仲馬は送り主からあて先まで中継せずに責任持って引き渡す。一度に3縲・頭の馬で物資を運ぶが、長距離輸送のため馬宿は欠かせない存在だった。
宅配便をはじめ現代の流通の原点でもある仲馬だが、都筑さんは「伊那街道は中山道の脇街道で、宿場に常備していた馬が少なかったことも、仲馬の隆盛につながったのでは」と話していた。