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伊那インター駐車場の利用始まる
伊那市の伊那インター駐車場の拡張・舗装工事が終了し、29日夕から使えるようになった。利用は無料から有料に切り替わり、出入り口に駐車券発行機と精算機を設置した。
駐車場は、旧駐車場に比べて2倍の広さ(2800平方メートル)で、普通車99台(うち身障者用2台)の駐車が可能。
利用料金は1日500円で、2日目以降1日単位で300円が加算される。中央道高速バス利用者の送迎に対応するため、最初の1時間は無料。
運営は民間駐車場管理運営会社に移管した。
駐車場は96年、伊那インター西側に設けたが、高速バスを利用しない人が自動車を止めるなど満車状態だった。権兵衛トンネルの開通で、木曽からの利用者も増えると見込み、有料化にして利用者の利便や健全な利用を図った。事業費は1100万円。 -
長谷保育園児玉ねぎ収穫体験
伊那市長谷の長谷保育園(宮下瑞穂園長)の園児が27日、杉島の農家が所有する畑で玉ねぎの収穫を体験した。
地場産の新鮮な野菜を食べて健康に育ってほしいと、伊東修さん(77)千枝子さん(75)夫婦が4年前、同園に農業体験の話を持ちかけたことが始まり。毎年100キロ以上になる収穫分を全て園に提供し、秋には白菜やネギも贈っている。
この日は、年少から年長まで37人が挑戦。友達同士で茎を引っこ抜き「見て。大きいのが採れた」と大喜び。数個ずつ家に持ち帰り、残りは今後の給食に使う。
宮下園長は「園児のために土と触れ合う機会を設けてもらい、さらには手のかかった野菜をいただけることに感謝しきれない」と話していた。 -
【目指せ!甲子園】箕輪工業チーム紹介
1年生が10人加わったことにより選手層の厚みが増し、競争意識が芽生えた。チーム打率が低いだけに点差が開くと盛り返しに期待は薄いが、成長した守備でロースコアの試合展開に持ち込みたい。
守備は投手陣の継投策で試合を組み立てる。投手5人のうち、いずれも右上手投げの3年山川、平澤、1年倉田のなかから好調な選手を先発で起用する。
山川は力強い直球と縦の変化球を投げ分けて打たせて取る。波があり、安定感に難。平澤は持ち前の2種類の変化球を上手く使い分けたいが、現在調子を落とし、大会までに本来の調子を取り戻せそうにない。1年ながらマウンドに立つ倉田は配球もよく安定。「マウンドさばきがいい」と監督も評価するが、経験のなさがどう響くか。
「ひどい失策がなくなった」とする守備は遊撃の矢野を中心に、捕手、二塁、中堅の中央を3年生で固めて下級生を引っ張る。「プレーに早さがほしい」とやや不安を募らせる両翼は気を引き締めて臨みたい。
打線は、中距離打者だが長打の期待も大きい矢野と小島を中軸に置く。比較的上位から下位まで打力はないが「四死球や失策を引き出せる嫌らしさ」(鈴木監督)を備えて打席に臨み、確実に得点に結びつけたいところ。
◆小島剛主将
相手のミスを誘ってものにできる攻撃、確実性のある守備を試合で出したい。先制していい流れをつくれれば…。チームを信じ、甲子園出場を目指して頑張るだけ。 -
保護司が法務大臣メッセージを村長に伝達
宮田村の保護司2人が29日、社会を明るくする運動に協力を求める法務大臣メッセージを清水靖夫村長に手渡した。少年が関わる凶悪事件が多発する昨今だが、加害者も被害者もつくらない犯罪のない地域社会をつくろうと認識を新たにした。
会長の山田好子さん=町2区=と、太田博道さん=町3区=が役場を訪問。
メッセージを受け取った清水村長は「心の痛む事件も多いが、さまざまな場面で運動に協力、推進していきたい」と述べた。
7月は社会を明るくする運動の強調月間。国と地方、関係機関などが手を取りあって、犯罪・非行防止、さらには更生援助のための地域理解、参加の運動を各地で展開する。
宮田村では既に教職員と民生員の懇談を終えているほか、小中学生を対象に作文を募集するなどして啓発。
上伊那南部地域では7月1日に飯島町で大会も開く。
山田さん、太田さんは「格差社会を反映した少年犯罪が増えていると実感。家庭がしっかりしないと問題は解決せず、そのためにも地域連携して罪を犯さない社会をつくっていきたい」と話した。
村内の保護司は、近く1人増員されて3人体制に。犯罪や非行をした少年の更生と地域理解の橋渡し役を担うだけでなく、未然の犯罪抑止にも力を注ぐ。 -
若草若梅学級がカレーパーティーで地域とふれあい
宮田村宮田中学校の自律学級・若草若梅学級は27日、地域と交流しようと、カレーパーティーを村の福祉交流施設なごみ家で開いた。手作りのカレーで訪れた住民をもてなし、自作の短歌やお気に入りの詩を朗読した。
薮本貴広君、加藤佑介君、石沢昌樹君の3人が協力して、野菜がふんだんのカレーを調理。焼きたてのナンも用意して、開演した。
パーティーがあることを知って立ち寄った近所の人もいて、抜群の味に大喜び。
3人の生徒たちは自ら進んで配膳も。「おかわりいりませんか」と、積極的に声をかける姿もあった。
食後のティータイムには短歌や詩を朗読。100メートル走や水泳で頑張っている今の自分の姿を表現した短歌を、堂々と発表した。
この日の取り組みは、同中学校が全校一斉に校外に出て交流や調査研究する「調べ学ぶプラムデー」の一環。 3人の生徒は訪れた人たちとゲームや会話も楽しみ、ふれあいを心ゆくまで満喫。笑顔がはじけていた。 -
最後の祭り、盛りあげたい
太鼓連の呼びかけで、小中学生練習に熱今年で最後となる見通しの飯島町のお陣屋まつりを盛りあげようと、信州お陣屋太鼓連絡協議会(熊谷初男会長)は、小中学生の有志と一緒に出演しようと計画。後継者育成の願いもあるが、子どもたちは7月29日の本番に向けて練習を積んでいる。
同協議会を構成する町内3つの愛好団体はは、毎年お陣屋まつりに参加。
過去にも団体に加入している子どもが出演するケースはあるが、今回は協議会が連携して幅広く町内の小中学校に呼びかけ。10人ほどが名乗り出た。
6月になってから本格的な練習を始めたが、メキメキと上達。熱心に取り組んでいる。
中心になって指導している「鼓遊」代表の那須野一郎さんは「祭りは最後だが、我々の活動が終わるわけではない。今回の取り組みが、後継者育成の契機にもなれば」と話した。 -
みやだ味の歳時記特別企画
湧水地ビール、つまみといかが村の旬の味が楽しめる宮田村経済を考える会の「みやだ味の歳時記」は夏の特別企画として、村内酒販店が企画した地ビール「伊勢滝の風」と、ソーセージ、スモークチーズの詰め合わせを7月末まで販売している。
アルプスの湧水を用いる伊勢滝の風は村酒販店活性化委員会の企画。村内の醸造所「南信州ビール」で委託生産し、昨年から夏季限定で村内酒販店で発売している。
味の歳時記でも取り扱い、贈答用、自家用にと好評だったため今年も限定で200セットを用意。
330ミリリットル入り3本と、スモークウッドくるみのスモークチーズ2パック、味わい工房のソーセージ5本と詰め合わせた。
商品引き換えはビール発売初日の7月7日からだが、予約は既に受け付けている。
価格は3千円。クール便による全国発送も行う(送料別途)。
注文、問い合わせは伊東酒店85・2174まで。 -
全線開通控え、林道の環境整備
標高1650メートルの別天地、宮田村の宮田高原に通じる寺沢林道(通称パノラマライン)が、高原キャンプ場のオープンにあわせて7月1日に全線開通する。快適に通行してもらおうと、28、29日に村産業建設課の職員らが林道沿線で枝打ちや草刈りをした。
同林道延長11キロのうち、高原側5キロ区間は6月末まで冬期間の通行止め。
既に残雪などはないが、崩落などの部分を片付けてようやく規制が解除される。
この日は、通行車両に支障がないよう、道路にはみだしている草木などを丁寧に取り除く作業。
職員たちは「多くの人に高原遊びや、絶景の林道ドライブを楽しんでもらえれば」と話し、せっせと汗を流していた。 -
伊那市出身の野笹さんがみらいちゃん募金を呼びかけ
故郷、伊那谷の人々の優しさを集め、難病と戦う小さな女の子を応援してあげたい竏秩B教師として子どもたちと向き合う反面、スリランカで津波の被害にあった児童を支援する寄金の立ち上げなどしてきた伊那市出身の野笹玲子さん(50)が、全結腸ヒルシュスプルング病という難病と戦う生後4カ月になる愛知県の女の子、山下みらいちゃんに臓器移植を受けさせるための募金を募っている。
みらいちゃんの戦う病気は日本で過去に1例しか確認されていない難病。腸にまったく神経が無いため、助かるためには腸のすべてを移植するしかない。
しかし日本の場合、15歳未満の臓器提供は認められておらず、手術を受けるには渡米しなくてはならない。主治医の尽力で、受け入れ先の病院は決まっているが、渡航費、手術費、滞在費すべてで1億2500万円という莫大な費用を要するため、ボランティア団体などが必死で資金集めをしてきたが、必要金額を達成するにはまだ1千万円ほど足りないでいる。
野笹さんは、過去に自分の息子が難病で生死をさまよい、多くの人に支えられた経験から、自身でも募金活動をすることを決意。「ご両親の苦しみは痛いほどよく分かる。私たち親子もたくさんの人の善意に支えられて今日がある。どうか伊那のみなさんの優しさでみらいちゃんを応援してあげて下さい」と呼びかけている。
募金先は野笹さん立ち上げた「アリスこども寄金」を窓口する。 口座名は三井住友銀行あざみ野支店。普通預金6668586。口座名は「アリスこども寄金」代表野笹玲子。通信蘭に「みらいちゃん募金」と記入すること。 -
農業委員会が全町でパトロール
飯島町農業委員会は遊休荒廃地解消に向け27日、委員と役場職員ら23人が地区ごと5班に分かれ、担当地区の遊休荒廃農地をパトロールした=写真。パトロールは8月までに全地区約16ヘクタールで実施し、現状把握する。
農委は遊休荒廃農地として把握された農地を1筆ごとに解消に向けて検討する。検討結果により(1)農地に戻り耕作していってもらう農地(2)農地としての活用は無理であり、山林への転用もやむを得ない農地(3)(1)と(2)の中間で検討を要する土地-に分類する。
耕作してもらう農地については、所有者の意向を調査し、耕作してもらうように依頼する。自分で耕作できない農地は地域の担い手(認定農業者、営農組合担い手法人)などに貸付して、耕作していくことができないか、対策を講じていく。
また、無作付農地は最低限の管理として、農地と畦畔の草刈りを年間2回以上行ってもらうように、所有者に呼び掛けている。 -
安管宮田部会総会
県安全運転管理者協会上伊那支部宮田部会(小牧敏征部会長)の06年度定期総会が28日夜、JA宮田支所であった=写真。来賓を含む約30人が出席し、05年度事業報告、決算報告の承認。▽安全運転管理者等法定講習事業の充実強化▽ヤングドライバークラブの結成と活動の活性化▽管理者の資質向上対策と事業所の支援活動▽交通事故再発防止対策の推進▽安全運転に関する啓発と広報の推進-などを盛り込んだ06年度重点推進事項を確認した。
また、役員改選も行い、会長に後藤孝浩さん(藤工業)、同副に加藤英明さん(カトー)、会計に矢田典和さん(村役場)を選んだ。任期2年。 -
「信州伊那谷からの挑戦」発刊(2)
上伊那の産学官が展開した地域振興キャンペーン「上伊那・輝く!経営者」(2003縲・5年)で紹介した元気な企業の経営者たちの言葉や姿勢をまとめた「信州伊那谷からの挑戦縲怎Lラリと輝く!100人の経営者縲怐vが発刊された。
今週のいなまいニューススタジオは、発刊を記念して、この本に紹介された経営者の中から、フロンティアの菊地睦昭社長、ネクストエナジー・アンド・リソースの伊藤敦社長をゲストに迎え、伊那毎日新聞・竹村浩一編集局長とともに、元気のヒントを聞く。
【菊地睦昭さんの紹介】
フロンティア社長。金型部品や専用機部品の単品受注生産を中心とする精密加工業。バブル経済崩壊後に会社を設立、大手メーカーだけでなく、全国各地の中小加工業者との取引を拡大してきた。精密機器加工や板金加工の中小企業が連携する「GENKI21」結成、仲間たちの会社の元気も共に支える。伊那市西箕輪。(写真左から2人目)
【伊藤敦さんの紹介】
ネクストエナジー・アンド・リソース社社長。太陽光発電、小水力発電、小型風力発電など、自然エネルギー、新エネルギーの普及に取り組む。新しく開設した太陽光発電リサイクルセンターは全国初の取り組みで、太陽光発電装置の性能チェック「太陽光のお医者さん」も展開している。発足から3年の若い企業。駒ヶ根市中沢(ショールームは駒ヶ根市赤穂、駒ヶ根インター東)。(写真左から3人目) -
ガールスカウト花植え
ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は25日、伊那市の伊那公園内の花だんの植え替え作業をした。約15人のスカウトと保護者、地域のボランティア団体メンバーなどが集まり、土の感触を楽しみながら約900本の苗を2カ所の花だんに定植した=写真。
同団は例年、春にはチューリップを、秋にはサルビア、マリーゴルドなどを植え替え、公園をを訪れる人たちの目を楽しませている。花だんの世話をしているのは、小学1縲・年生が所属するブラウニー部門のメンバー。今回の作業には、年長園児を対象としたテンダーフット部門のスカウトも参加した。苗は、明るい社会づくり協議会、伊那市振興公社、小沢花の会などから苗を無償提供してもらった。
参加者は、花の時期を終えたチューリップの球根を掘り起こした後、夏花の苗を一本一本定植。秋に彩られる花だんを思い描きながら、作業を楽しんだ。 -
深妙寺のアジサイ咲き始め
伊那市西春近の深妙寺で、170種2千株以上のアジサイが咲き始めた。訪れた人たちは、雨の中で一層美しさを増した色とりどりのアジサイを、かさを片手に楽しんでいる=写真。
今年は天候の影響もあり、例年より1週間ほど咲き始めが遅れた。今は青系、白系の花が咲き始めているが、日を追って赤系のアジサイも境内を彩る。恒例の「あじさい祭り」は、7月1日縲・0日に予定しており、深妙寺の関係者は「祭りの時期にちょうど見ごろとなるのでは」と話していた。
あじさい寺として知られる深妙寺。例年この時期になると、県内外から多数の見物客が訪れるという。 -
伊那市総合開発株式会社株主総会
伊那市総合開発株式会社(社長・小坂樫男市長)は27日、第9回定時株主総会と取締役会を伊那市西箕輪の羽広荘で開いた。05年度4月1日から06年度3月31日までの決算と営業状況を報告。第10期営業計画を示した。
05年度の当期純利益は660万円。営業外収益として、伊那市から返還された温泉くみ上げポンプの立替金などの影響で、前年を大きく上回った。営業収益は前年より320万円少ない3億3800万円となったが、人件費削減など、経費削減に努めた結果、営業利益で130万円を上げた。
羽広荘については、宿泊、休憩、食堂利用、入浴、全ての区分で利用者数が減少。営業収益も前期比5・1%、940万円減の1億7千万円となったが、権兵衛トンネル開通の影響を受け、営業利益は前期を上回った。
割引対象者を子ども人数に換算して計算していたみはらしの湯については、利用者数の誤差、入湯税の一部未納があることが判明しているが、そのことへの言及はなされなかった。
この問題は、大人の割引対象者を子ども入場料金の対応分に換算してカウントし、入場者数も券売機のカウントのまま把握していたために生じた。市の監査で指摘を受けたみはらしの湯では、5月28日から従業員が手作業で割引対象者を記帳し、正確な把握に努めている。
これまでの未納金額については、カードの利用人数がわからないため不明で、現時点では追徴の申告などはないという。 -
地湧金蓮花がなーんと300日も咲き続けました
駒ケ根市福岡の大口信夫さん宅で中国雲南省の秘蔵花、地湧金蓮花(ちゆうきんれんか)が昨年の9月2日から延々と300日も咲き続け、話題を呼んでいる。300日の節目となる28日、駒ケ根市の市民チャンピオンに認定された。
バショウ科、草丈1・8メートル、黄金色の花の直径約40センチ、高さ25センチ。花弁のように見えるのは花苞で、花は1センチほどの小花。昨年9月2日から咲き始め、冬の間は、無加温のビニールハウスで越冬させた。茎も葉もすっかり枯れたが、つぼみは健在。春の日差しとともに、次々と花苞を広げ、300日に到達してもまだまだ咲き続ける勢いだ。
2000年の淡路花博でデビュー。大口さんは01年種苗会社から、20センチの棒状の苗を取り寄せ栽培。4年目の昨年9月初めて開花した。国内では開花例は少なく、300日咲いたという報告例は皆無。
大口さんは「花の寿命は長いとは聞いていたが、まさか、300日咲くとは思わなかった。いつまで咲くのだろうか」と話していた。
大口さん宅は開花中はオープンガーデン。自由に花を見ることができる。 -
飯島町庁舎に災害救援ベンダー(自販機)を設置
清涼飲料水等の自動販売機設置・販売を全国展開するジャパンビバレッジ駒ケ根営業所は28日、飯島町役場職員玄関西に災害救援ベンダー(自販機)を設置、稼働開始した。南信初。
自販機のイメージアップと社会貢献活動の一環。
災害救援ベンダーは災害や緊急事態の発生で、停電になった時に、管理者の操作で非常用電源により、必要な電力を供給し、庫内の商品を搬出する機能を持った自動販売機。
管理者がキースイッチを操作すると、非常用電源に切り替わり、自動的にフリーベント(無料販売)状態になる。
自販機には30種類600本が貯蔵でき、災害時の飲料水確保に威力を発揮する。
合わせて、同社はミネラルウォーター500ミリ24本入り20ケースを災害備蓄品として寄贈した。
同営業所の杉本康雄営業主任は「飯島町を皮切りに、順次、公共性の高い場所に災害救援ベンダーを設置していきたい」と話していた。 -
中川村下水道建設事業が完了
中川村は89年に下水道等事業整備構想を策定し、93年に工事着手し、今年6月南原地区が公共下水道に接続され、下水道集合処理区全域が供用開始になり、14年の歳月と88億円の事業費を投じた下水道建設事業が完了した。
河岸段丘の中川村は、平地が少なく、下水道集合処理の難しい地形で、公共下水2処理区(片桐・大草)と農業集落排水4地区(片桐北部、葛島北林・上前沢・三共)からなる。96年2月の片桐北部クリーンセンターの供用開始を皮切りに、04年4月の三共クリーンセンターまで全6処理場が稼働している。
計画処理人口は公共下水事業が2施設で3500人、05年度年間処理水量は16万7千立方メートル。農業集落排水事業は4施設で計画処理人口は1790人、05年度年間処理水量は5万立方メートルとなっている。 -
【記者室】三六災害から45年
1961(昭和36)年のちょうど今ごろの時期、梅雨前線による集中豪雨が伊那谷一帯を襲った。天竜川とその支流が各地で氾濫、土石流などを引き起こして100人以上の犠牲者を出した竏秩Bいわゆる三六(さぶろく)災害だ▼天竜川を管理する国土交通省天竜川上流河川事務所は土砂災害の前兆をいち早く知るための監視カメラを管内に41基設置している。このうち数カ所の画像を常時モニターできるシステムを駒ケ根市と飯島町に整備した▼だが大自然は人間の努力をあざ笑うかのように時折猛威を振るい、三六災害から45年がたっても相変わらず全国各地で大雨による土砂災害が後を絶たない。被害に遭う人が一人もいなくなるよう、さらなる整備をお願いしたい。(白鳥記者)
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駒ケ根市交通安全推進協議会総会
市内の交通安全推進関係団体などでつくる駒ケ根市交通安全推進協議会(会長・中原正純市長)は27日夜、06年度総会を市役所で開いた。理事、幹事ら約20人が出席し、06年度事業計画・予算案などを承認した。新規事業として、自動車の交差点進入速度抑止に効果がある高輝度反射板の取り付け、高齢運転者優先駐車スペースの公共施設駐車場などへの設置などがある。
議事終了後、駒ケ根署の渋谷保人交通課長が講話を行い、出席者は市内の交通事故発生状況や道路交通法の改正点などについて学んだ=写真。 -
東中で防犯訓練
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)は28日、校内への不審者侵入を想定した防犯訓練を行った。駒ケ根署の警察官が扮(ふん)した不審者1人が日本刀(模擬刀)を持って職員玄関から校内に侵入。教職員がさすまたや木刀などを持ち「武器を捨てろ」などと説得しながら取り囲もうとするが、不審者は時折日本刀を振り上げて「ついてくるな」「生徒を出せ」「殺すぞ」などと叫び、かまわず廊下を進んで2階へ。各教室では「不審者侵入」の校内放送を聞いた教諭の指示で生徒がドアの内側に机などでバリケードを作り、不審者の侵入を防いだ。侵入から数分後、教職員は暴れる不審者を3階でようやく確保し、ほっとした表情を見せた=写真。
体育館に集まった生徒たちに対し、スクールガードリーダーの小出光恵さんは「落ち着いた行動に感心した。皆さんを見守っている人たちに感謝する心掛けを持って」と講評した。小木曽校長は「皆真剣にできていた。万一の場合には先生の指示に従って集団行動を取ることが何よりも大事だ」と呼び掛けた。 -
プラムの里でエレベーター救出訓練
大規模災害や緊急時に備え、宮田村の介護保険老人保健施設「プラムの里」(堀井朝運理事長)は28日、職員によるエレベーター救出訓練をした。約30人の職員が参加。同施設のエレベーターを管理する会社担当者を迎え、停止したエレベーターの危険性や、緊急時の救出方法を学んだ。
シンドラー社製エレベーターの問題が発生する中、昨年8月に東京都で発生した震度5強の地震では、大手メーカー5社で製造されたエレベーターの何割かが開かなくなるといった問題もあった。国はこうした場合、1時間以内に救出措置をとることをしているが、高齢者や認知症患者の場合、1時間もの間い狭い空間に閉じ込められることは大きな負担となり、冷静な状態を保てなくなる可能性もある。そこで、施設内でこうした事態が生じた時、出来る範囲で職員が迅速な対応をとるべく今年初めて救出訓練を導入した。
管理会社担当者は「停止したエレベーターを動かすのは危険が伴う。二次災害を防ぐためにも出来る限り保安員が駆けつけるのを待ってほしい」と語り、救出までは上の階から中にいる人に声をかけるるなどして、安心感を与えてほしいとした。
同施設では2年ほど前に、食事を運ぶ台車がぶつかったために扉が変形し、職員が30分ほど閉じ込められたこともあったというが、その後は正常に作動している。 -
箕輪町役場に高齢運転者優先駐車場整備へ
箕輪町は、高齢運転者優先駐車場を役場駐車場に5区画整備する。7月始めにも設置できる見込み。
優先駐車場は、1メートル四方のシートを路面にはる。紅葉マークと「高齢運転者優先駐車場」の文字が書かれている。役場と、隣接する町文化センターの利用者が駐車しやすいように、役場前の駐車場で庁舎にも文化センターにも近い区画を計画している。
町は、優先駐車場の整備により、高齢運転者マーク(通称紅葉マーク)の普及、駐車場内で安心して駐車でき接触事故が減るなどの効果を期待する。
優先駐車場の実用設置は27日、県下で初めて駒ケ根署、駒ヶ根市役所、飯島町役場でそれぞれ置した。 -
南箕輪村商工会青年部が子どもの安全見守り
独自にステッカー作成南箕輪村商工会青年部(部員26人、北沢博仁部長)は、小・中学生の通学時の危険を少しでも軽減できるようにと、独自に防犯のための「こどもの安全見守り中」ステッカーを作成した。7月3日から各自の営業車などに装着し、通学路付近などを通った際に子どもたちの安全を見守る。
子どもたちが事件に巻き込まれるなど社会的問題になっていることから、青年部として何か協力したい-と検討。村が配布しているステッカーもあるが、皆が同じステッカーを使うと見慣れてしまうこともあり、村とは異なるステッカーで目立たせると同時に青年部の活動アピールも兼ね、村教育委員会の許可を得て、建設業関係の部員の協力でマグネット式のオリジナルステッカーを作った。
青色に白字で「こどもの安全見守り中」とあり、青年部と村教育委員会の文字、部員の事業所を登録した番号が入っている。
ステッカーは40枚作成。部員が1人1枚は持ち、営業車すべてにはるため数枚持っている部員もいる。制作費は1枚千円で、部員各自が負担した。ステッカー使用規約も定め、子どもの安全監視目的以外に使用しないこと、ステッカーの盗難防止に努めることなどを盛り込んでいる。
青年部は、「登下校時をみはからってステッカーをはって通学路を走るなどして、子どもたちを見守りたい」としている。 -
宮原淳一水彩画展
日本水彩画会員の宮原淳一さん(71)=伊那市境=の水彩画展が28日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。「一生に一度」という個展に、平日にもかかわらず来館者は朝から切れ間なく、宮原さんの絵の世界をじっくりと鑑賞している。
“緑の画家”といわれる宮原さんの作品は、風景の中でも森や林の中の特殊な一部分を切り抜き、7色の緑で刻銘に描く細密画。日本水彩画会展に初出品した99年、初入選し石井柏亭賞(2等賞)を受賞。01年に奨励賞、03、05年に会友奨励賞を受賞し、05年に会員に推挙された。広島や名古屋などにもファンがいる。
展示作品は84点。入賞作品など代表作に加え人生記録、生活記録という側面の絵として、子どもや孫の人物画、宗教的な絵、花などの静物画もあり、「一番気に入っている」という63年ころの妻を描いた「観世音菩薩」も展示。水彩画のほか日本画、水墨画、油彩画、パステル画などさまざまで、中学校時代の作品、高校3年のときの県展、全国児童画展入選作品もある。
宮原さんは、「大衆とともに専門家にもいいと言われる作品でなければ残っていかない。表に出た出世作だけでなく、記録としての作品なども見てほしい」と話している。
展示は7月2日まで。午前9時縲恁゚後5時半(最終日午後4時)。無料。 -
【目指せ!甲子園】高遠チーム紹介
3年全員の昨夏の経験が強み。若将大槻監督(24)の就任に加え、1年生9人の入部で、創部以来最多の23人となりさらに活気に満ちている。序盤での失点が多く、下向きとなった気持ちを最後まで引きずる精神的もろさが課題。「点差をつけられることなくついていきたい」(大槻監督)。
投手は3年で右腕の有賀と福沢、2年の左腕馬場。いずれも球威はないが、丁寧な投球で打たせて取る。春から主戦を担う有賀は上手投げから横手投げに変更。制球力は増したが、スタミナに不安。調子を崩した昨夏の主戦、右上手投げの福沢は、経験豊富だが制球力に欠ける。左上手投げの馬場は打者にタイミングを合わせさせない。
守備面は二遊間、中堅が安定。失策が絡んで敗れた春季大会をきっかけに奮起し、守備力を高めた遊撃山浦が中心となって引き締める。しかし、全体的に判断力に欠けとっさのプレーへの対応に課題が残る。
打線は広角に打てる山浦、チーム一の打率を誇る福沢、長打力のある酒井が中軸として引っ張る。両打ちで出塁率の高いトップの湯沢、続く俊足の北原がいかに中軸の前に塁に出れるかが鍵。下位は打率が低いが、好機に強い伊藤信を中心に盛り立てて上位につなぎたいところ。「粘り強く、相手の嫌がる攻撃を仕掛けていきたい」(大槻監督)とする。
◆湯沢健太主将
部員も増えて元気のあるチーム。ミスの後の切り替えを早くして、リズムをつくって少しでも多く点を稼ぎ、常に先手をとる試合展開にしていきたい。 -
自然素材に・ス遊び・スづくり
伊那市長谷の美和ダム管理支所とNPO法人美和湖倶楽部はこのほど、今春美和湖畔に整備された小犬沢親水公園で自然を素材にした遊び道具づくり体験会「水辺のわくわくキッズ」をした。
公園は美和湖にそそぐ小犬沢一帯に、遊歩道や田畑、水車小屋を設置するなど、自然体験学習を支援する場として整備。管理支所が04年度から地元の学校関係者や住民団体代表者らとワークショップを重ねて設計した。
体験会は安全教育を兼ね、自然を大切にする心をはぐくむ狙い。公園を会場にしたイベントは初めて。地元の長谷小学校児童を中心に14人の子どもが参加し、西箕輪の農業公園みはらしファーム「工房Coo空」の佐野博志さんを講師に、けん玉や竹馬づくりに挑戦した。
けん玉づくりは、近くの竹林から切り出した竹を、協力し合ってのこぎりで長さ10センチほどに切った。棒に差し込んだ竹筒を空中で回転させ、再度棒で受け取る遊びで、子どもたちは夢中になって楽しんでいた。 -
美篶笠原でホタル祭り
伊那市美篶の笠原区で25日夜、第13回ホタル祭りがあり、区民約150人が飲食や演芸を楽しみ、夜空に舞うホタルを観賞した。
笠原ふれあい交流センターでの演芸会は、区内の小学生が元気よく自己紹介をして健全に育っている姿を地域住民にみせ、区民が剣舞や舞踊、笠踊り、手話ダンスなど8演目を披露。子どもから高齢者まで住民同士で親ぼくを深めてにぎわった。
同区はホタルが生息する自然を守ろうと地域住民が立ち上がり、美篶土地改良区による農業用水の改修工事に伴い、昨年度までに延長約200メートルの水路を整備。さらに、05年度から2年連続で、県のコモンズ支援金事業に採択を受け、水路斜面への芝張り、カエデやヤナギなどの樹木を植栽して、よりよい環境に整えた。
ホタル水路は工事などが終わって間もないことから現在は数匹程度だが、来年以降に無数のホタルが乱舞することに区民の間で期待が高まっているという。 -
伊那市少年補導委が市内高校などを訪問
伊那市少年補導委員会などは28日、市内にある4高校と南箕輪村の上伊那農業高校を訪問した。同委員会は定例補導で特に多く見受けられる現状をまとめた要望書を提出、各学校では要望内容について生徒指導していく。
毎年一回の高校訪問に、委員会の丸田旭雄会長=伊那市美篶=ら6人が参加。▽通学路の迷惑歩行▽自転車の2人乗り、夕方の無灯火走行▽駅待合室での利用者への配慮▽カラオケ店での喫煙・飲酒竏窒ネどについて、注意を促す要望書を各校へ提出した。
伊那西高校を訪れた一行は、生徒指導主事の関島靖教諭と懇談し、生徒の登下校時の通行マナーについて指導することを確認。また、同校は「生徒が不審者によって被害を受けることが多い」とし、防犯面の協力を依頼した。
伊那市少年補導委員会は前年度、年間計87回の街頭補導を実施。少年ら延べ236人を補導したうち、高校生の補導人数は59人だった。 -
伊那消防組合 部隊活動円滑に規律訓練
伊那、高遠、箕輪、辰野消防署でつくる伊那消防組合(消防長・早川正行伊那消防署長)は27、28日、伊那市の市民体育館と県伊那勤労者福祉センター体育館で規律訓練に取り組む。初日は組合内の署員65人が参加し、軽快な動作を修得した。
署員の規律心の向上を目指し、日ごろの活動が部隊として円滑に運べるよう、毎年している行事。同様の訓練を2日間に分けて実施し、組合署員のほとんどとなる約130人が規律を学ぶ。
小隊の編成、隊列の整とんのほか、行進間、停止間の動作、敬礼方法などを指揮者の指示に従がって訓練。休憩を取りながら約3時間にも及んだが、署員らは真剣な表情で規律ある動きを見せていた。
あいさつに立った伊那消防組合の登内正史次長は、実のある訓練となるよう「大きな声と汗を出してもらいたい」と呼び掛けた。