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箕輪北小体育館建設工事安全祈願祭
箕輪町の箕輪北小学校体育館新設工事の安全祈願祭が14日、現地であった。町、町議会、教育委員会、地元区、北小、工事関係者らが参列し、工事中の無事故を祈願した。
平沢豊満町長は、「児童はもとより通学校区の長い間の熱い思いがようやく実現する。最新鋭の体育館で、21世紀の世界に通用する子どもを育てていきたい。安全にご留意いただき無事故で完成できるよう、子どもの事故につながらないようお願いしたい」とあいさつした。
現在の北小体育館は、児童数増加により面積が国の基準を大きく下回っているため、新たに十分な面積を持つ体育館を建設する。新設場所はグラウンド西側。渡り廊下で南校舎とつなぐ。社会体育館の要素も併せもち、学童クラブも設置する。有事の避難施設の目的も持つ。現在の体育館は当面残す方針。
計画では、建築面積1622・08平方メートル(渡り廊下含む)。延べ床面積1561・77平方メートル(1階1490・51平方メートル、2階ギャラリー71・26平方メートル)。現在の体育館の約2倍の広さになる。1階はアリーナ、ステージ、器具庫、玄関、ホール、トイレ、学童クラブを設置する予定のミーティング室など。屋根は、耐震力に優れているという球形で雪止めを付ける。
設計・監理は創和、建築主体工事は浅川建設工業、電気設備は高木電工、機械設備はコマツ。工期は07年1月31日。 -
中沢小各学年で「炭焼き」テーマに取り組み
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は7月1日に市内小中学校などで行われる「第13回学校と地域竏註カ涯学習フォーラム」(信濃教育会、駒ケ根市教育委員会など主催)に向け、全校を挙げて炭焼きをテーマにした学習に取り組んでいる。各学年ごとに「炭の火おこし」「ドラム缶の炭焼き窯作り」などの目標を定め、総合的な学習の時間などを利用して着々と準備を進めている。
4年生(原茂教諭)はカヤを使った炭俵作りに挑戦する。地域に伝わる伝統的な炭俵の作り方を地元のお年寄りに教えてもらうことで地場産業だった炭焼きについての理解を深め、郷土の文化に触れる狙い。6日に材料のカヤを近くの山で刈り取り、14日には編み方の練習をした。編み方の基本を習った児童らは実際にやってみてうまくいかなかったり、疑問に感じた点などを互いに出し合い「こうすればいいんじゃないの」などと話し合うなど、真剣な表情で試行錯誤を繰り返していた=写真。原教諭は「苦労して炭俵を作ることが地域の伝統文化について考えるきっかけになってくれれば」と話している。
公開授業は7月1日午前9時35分縲・0時20分。 -
駒ケ根市議会一般質問1日目
開会中の駒ケ根市議会6月定例会で14日、一般質問が行われた。町四区の旧龍水社跡地などから毒性のある化学物質のトリクロロエチレンが検出された問題の対応の遅れについて大沼邦彦議員がただしたのに対し中原正純市長は「反省している。市内全域の地下水調査を進めていくことで責任を果たしていきたい。汚染土壌と地下水はJA上伊那が2年かけて撤去するが、市としてはその後もモニタリング調査を継続していく。今後は市民の健康を第一に考え、早期に適切な対応を取っていきたい」と述べた。
住民などから交通事故に対する不安の声が上がっている東中学校の通学路安全確保対策について長谷部清人議員が質問したのに対し中原稲雄教育長は「(自身が)勤務していたこともあり、危険な状況は十分認識している」とした上で「県や住民との協議はこれまで行ってこなかったわけではないが、今後は正式に進めたい。歩道の安全確保や迂回路の整備などについて検討したい」として、前向きに取り組む姿勢を示した。 -
つどいの広場が開所
乳幼児親子がふれあい、自由に遊べる場所として14日、宮田村町2区の仲なかふれあいセンター1階に「つどいの広場」が開所した。村が社会福祉法人親愛の里(松川町)に事業委託。保育士の資格などを持った子育て支援員が常駐し、悩み相談などにも応じる。同センター内には福祉作業所もあり、関係者は「多くの人が集まる開かれた地域交流の拠点になれば」と期待を寄せている。
広場は間仕切りのない159平方メートルのカーペット敷きの空間で、滑り台やボールプールなどの遊具を設置。今後は利用者の要望も聞きながら、必要な設備を整備していく。
2人の支援員は乳幼児に詳しいだけでなく、福祉分野にも精通。交替で勤務する
利用時間帯は平日の午前9時から午後4時まで。
料金は年間登録制で千円(ただし、7月からの利用は750円、10月からは500円に減免)。村外者は1日100円(村内の人も利用可)となる。
ただし6月末までは無料。「お試し期間として多くの人に実際使ってもらいたい」と呼びかけている。
知的障害施設などを運営している親愛の里にとっては、初の子育て支援事業への参入。 この日の開所式で加藤孝正理事長は「親子だけでなく、住民が親しくやって来れる広場にしたい」とあいさつ。清水靖夫村長も「子育てや交流の中心地になれば」と期待した。
さっそく利用する親子の姿も目立ったが、ある母親は「同じ母親同士でこのような広場があったら、と話しはしていた。近いので利用したい」と語った。
「広場にあった名前を」と今月末まで愛称も募集中。広場や愛称に関する問い合わせは同広場85・5808、または村国保児童係85・5861まで。 -
税収好調で、基金取り崩しせず逆に積み立てへ
法人税3割の大幅増、厳しい財政に寄与宮田村は2005年度の税収が前年度比8%増と好調で、当初予算に計上していた1億1400万円の財政調整基金の取り崩しを一切とりやめ、逆に4000万円積み立てた。5月末に専決処分し、14日開会の6月村議会定例会で報告した。12億円台の税収は過去最高水準。企業の業績回復で法人税が30%の大幅増となったことなどが、厳しい村財政に大きく寄与する格好となった。
村の預貯金にあたる財政調整基金。当初は厳しい財政事情を乗りきるために取り崩しを予定していた。
しかし、村は税収の増加を見込み3月議会で取り崩し額を9100万円に減額補正。さらに取り崩し自体を帳消しにして、積み立てた。
決算の税収状況によると、全体で12億1187万円。1990年代前後のバブル期も11億円台後半にとどまっており、初の12億円台とみられる。
そのうち法人税は2億6100万円で、前年度より6千万円も増えた。
個人村民税も7%、2千万円増の3億700万円。固定資産税は2%増の5億6100万円となった。
村総務課管理財政係は「新たな企業進出がないのに増加しているということは、業種によって好調な業績の企業があったのでは」と分析。
本年度も8千万円の基金取り崩しを予算化しているが、「できれば取り崩さないよう、財政の節減にも努めたい」と話した。 -
農業委員会などの協力で宮田小5年2組が大豆栽培に挑戦
宮田村農業委員会と学校給食を考える会の呼びかけで、宮田小学校5年2組(鈴木由美子教諭)が大豆の栽培に挑戦している。13日には、同委員会の指導で町3区の畑に種まき。35人の児童が秋の収獲を夢見ながら、土にまみれた。
農業委員の一部も加わっている考える会は、宮田村産の大豆を加工し、手づくり味噌を学校給食に提供できないかと以前から研究。
ただ、加工製品の提供となると許可などが必要となるため、子どもたち自身に大豆を栽培してもらい、加工も体験してもらえればと計画した。
同委員会振興部会(田中一男部会長)が全面的に協力。この日も6人の委員が参加し、児童に大豆のまき方を教えた。
クラス替えする前の3年生の時に大豆栽培した経験がある子どもたちもいたが、多くは初体験。友人と協力しながら作業していた。
農業委員で学校給食を考える会のメンバーでもある樋屋喜代美さんは「大豆は日本の食事に欠かせないもの。この機会を通じて、子どもたちも、そして私たちも良さを見直したい」と話した。
同学級は大豆がどのような加工製品になるかなどの研究も行っており、今後栽培管理を続けながら、さらに学習を深めていく。 -
【記者室】わらべうたで子育て
わらべうたが、小さい子どもを持つ母親の間で静かに広がり、良さが見直されてきている。南箕輪村図書館「ちいさなおはなしむら」のわらべうたは4年目。箕輪町公民館と子どもセンターは今年から講座「わらべうた」を始めた▼子どもが作り何百年という伝承のなかで磨かれてきたわらべうた。協調性や集中力が育ち、想像力が豊かになり、音楽も体の中に入る-と指導者は言う。一時廃れてしまったわらべうたには、大切なものが詰まっている▼一味違う子どもを育てよう-と、箕輪町は保育園に運動あそびと英語遊びを導入しているが、日時を設定しなくても出来るわらべうたもいいのでは。情緒豊かな子どもが育つのではないだろうか。(村上記者)
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南箕輪村環境審議会第1回
南箕輪村は14日、第1回環境審議会を役場で開いた。委員13人を任命し、環境基本計画の策定や村廃棄物処理計画などを協議した。廃棄物処理の基本計画は審議会の承認を受け今後公示し、村民に周知していく。
審議会は、村の自然環境保全、公害対策、ごみ処理など環境保全全般の施策について村長の諮問に応じて調査、審議する。本年度は環境基本計画の審議を中心に年3回程度の会議を開く。
環境基本計画の具体的施策は、むらづくり委員会で協議している村の基本計画との整合性をはかりながら策定する計画で、環境審議会に諮り、秋ころまでの決定を予定している。
廃棄物処理計画の「基本計画」は96年以来10年ぶりの改定。「実施計画」は毎年改定しており、06年3月に決定している。
委員は議会、信州大学農学部、商工会、農業委員会、上伊那森林組合、消費者の会、区長会、衛生部長会、村内有識者、公募の13人で構成。会長に白鳥嘉文さん、副会長に有賀章治さんを選出した。任期は2年。 -
南箕輪南部小 児童顔面殴打で通学路を防犯診断
南箕輪南部小学校の女子児童が見知らぬ女に顔面を殴られた事件が発生したことを受け、伊那署は14日、村、学校、PTAらと協力し、通学路の安全対策のための防犯診断をした。不審者が潜みそうな暗がりなどの危険箇所を点検し、対策を検討した。
沢尻と南原地区の通学路上にある、中央道路の橋げた、西天竜用水路などの場所を、小嶋惣逸署長、唐木一直村長ら約25人が歩いて診断。これまで不審者が出没した箇所も診断し、安全構築へ向け、参加者の意識を高めた。
見通しの悪い場所に繁茂する樹木や草の除去、児童が横断する交通量の多い道路への横断歩道の設置、暗がりのある道への街灯の取り付けなどを検討。改善に向けて、村関係者は「できることからやっていきたい」とした。
事件は4日午前8時ごろ、沢尻の村道を歩いていた女児が、後ろからついてきた女に顔面と頭を殴られ、鼻血を出すけがを負った。女は20縲・0歳代で、ピンク色のタンクトップ、白っぽい色のミニスカート姿だったという。
伊那署管内で、本年に入って発生した不審者の声かけなどの事案は10件ある。 -
「SOみのわ」交流とイベント本格開始
箕輪町の知的発達障害のスポーツ愛好者を支援するボランティア「SO(スペシャルオリンピックス)みのわ」(唐沢皇治会長)が、交流イベントを本年度から本格スタートした。このほど、南箕輪村のミノワボウルで、町内の障害者らとボウリング大会を楽しんだ。
「SOみのわ」は05年SO長野大会で、ペルー選手団の受け入れで活躍した、町内の一般ボランティアの有志で発足した。運動機能の向上、目的達成の喜びなどのSO精神を根付かせようと活動。知的障害者のスポーツ支援団体発足は、町で初の取り組みだ。
4月16日の初イベントに続いて、2回目のボウリング大会となった。障害者7人とボランティア8人の計15人が集まり満喫。中には障害者の家族も参加し、一緒に交流を深めていた。
同団体は今後、スポーツを通じて仲間づくりの支援を中心に活動。月に1、2回のフロアホッケー、バスケットボール、卓球大会のほか、「みのわまつり」への参加、バーベキュー交流などを企画している。
「SOみのわ」はボランティアや参加者を募集している。問い合わせは、箕輪町社会福祉協会にある事務局(TEL79・4180)へ -
権兵衛トンネル開通記念 第九演奏会近づく
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通記念の「手づくりの第九演奏会」が18日に迫った。練習にも熱が入り、団員たちは「すばらしい演奏会にしたい」と心待ちにしている。
団員は公募で、伊那・木曽地域の住民有志360人が集まった。都合などにより298人まで減ったが、息を合わせ、ベートーベンの「第九」をドイツ語で歌い上げる。
団員の中には、家族で参加する人たちが数組いる。
伊那市西春近の主婦春日桂子さん(64)もその一人。団員を募集していることが朝食の話題に上がり「めったにないことだから」と長男夫婦と小中高生の孫3人と一緒に申し込んだ。
昨年6月から始まった練習日には、家族が1台の自動車に乗り込み、それぞれのパートを歌いながら会場へ。「子どもたちのほうが歌詞を覚えるのが早かった」という。オーケストラとの合同練習を重ね「いよいよ来たかという感じ。権兵衛トンネル開通記念の演奏会で歌ったことが、いい思い出になれば」といい緊張感を持ちながら、本番に臨む。
「第九を歌う会」の北沢理光実行委員長は「オーケストラとの合わせにも慣れ、思った以上に仕上がりはいい。本番になると、さらに力を発揮する」と話す。また、トンネル開通をきっかけに、両地域で開く音楽祭にそれぞれ出演依頼があるなど新たな文化交流の広がりに期待している。
演奏会は18日午後2時から、県伊那文化会館で開く。指揮者の征矢健之介さん=東京シティーフィルバイオリン奏者、伊那市出身=のほか、地元のソリストが出演。オーケストラは伊那フィルハーモニー交響楽団が務める。
チケットはほぼ完売で、当日券を用意する。
問い合わせは、市生涯学習センター内の第九実行委員会(TEL78・5801)へ。 -
国少でボランティア養成講座
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家で10、11日、「青少年ボランティア養成講座竏虫qどもたちの体験活動を支えるつどい竏秩vがあった。県内をはじめ、神奈川、埼玉、静岡から約50人の社会人や学生が参加し、講義や実習を通して、ボランティアに必要な知識や技術を習得した。
独立行政法人国立青少年教育振興機構が全国展開する、自然環境を生かした教育施設などにおける子どもたちの体験活動を支援するため、ボランティアを養成する講座。講演や体験談に耳を傾け、実際に自然観察や野外炊飯の体験を踏まえて、現代教育の課題を探ったり、ボランティアの意義や役割について理解を深めた。
参加者には修了証を交付し、同機構のボランティアとして登録。全国各地で活動する。
初日は、JA上伊那東部支所を会場に同機構の松下倶子理事長が「青少年教育施設の新たな取り組み竏註ツ少年の社会自立を目指して竏秩vと題して講演。一般公開され、総勢約150人が耳を傾けた。
松下理事長は、独立行政法人の国立青少年総合センター、青年の家、自然の家が統合して今春発足した同機構の沿革を紹介。「自然のなかでの総合的・体系的な一貫性のある体験活動で感性を養うなど、心と体の鍛錬による健全育成を目的に、全年齢期を視野に長期的な教育事業を展開していく」と説明した。
青少年の現代課題に・ス自立の遅れ・スを挙げ、「幼児期から社会性の育成に努めることが大事」と強調。「さまざまな人との出会いや、創造的な遊びを体験することなどが大切で、(青少年教育施設は)家庭や学校ではできないことを体得する機会を与えることが役割」と述べた。 -
初心者マジック講座開講
南箕輪村公民館で14日、「初心者マジック講座」が開講した。幅広い年齢層に楽しんで参加してもらいたいと本年度、新たに公民館講座に加えた。受講生約10人が12月まで全7回、カードやロープなどを使った簡単にできるマジックを習得する。
初回は、講師の伊那マジッククラブ代表の伊藤権司さんが自己紹介を兼ねて手品を披露。次々と巧みな奇術を繰り出し、受講生を不思議の世界に引き込んだ。
マジックをするにあたっての原則を教わった後、伊藤さんの解説を交えながら、早速トランプや輪ゴムなどを使った手品に挑戦。「マジックは目の錯覚を利用して成り立っている。手際良く見せるから不思議に見える」との指導を受け、何度も繰り返し練習した。
老人施設などで披露したくて参加したという男性(64)は「不思議さがあるし、楽しいけど実際にやってみるとなかなか難しいね」と話していた。 -
南ア北部遭難対策協会総会
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の06年度定期総会が13日、伊那市長谷の仙流荘であった。関係者約30人が出席し、事業計画などを承認した。
新市発足に伴う会則改正で、会長を小坂樫男伊那市長とするなど役員を改選。小坂市長はあいさつで「山の安全と南アルプスを広く知らしめる活動をやっていかなければならない。責任は重いが頑張ってほしい」と述べた。
本年度は、ヘリポート設置のための調査、研究をする。現在、美和ダム分派堰(せき)付近と長谷黒河内の農村公園の一角を候補地にあげ、市と調整しながら年度内に設置場所を決める。
総会では、協会功労者として、北原豊さん、池上将人さん、西村潤さん、馬場浩祥さん(以上長谷)久保田浩二さん(高遠町)の5人を表彰。県山岳遭難防止対策協会長功労者表彰を中村徳彦さん(長谷)に伝達した。
受賞者を代表して、中村さんは「これを機にさらに精進し、訓練を積み重ねて期待にこたえたい」と決意を示した。 -
みはらしファームで「大豆を作ろうよ」
伊那市西箕輪羽広の農業公園「みはらしファーム」で11日、通年の恒例企画「みんなで大豆を作ろうよ」が始まり、上伊那内外から8家族20人余が参加して、大豆の種まきを体験した。
参加者たちは同公園が管理する約7アールの畑で、事前にたてられた18畝(一畝50メートル)に15センチ間隔で2粒ずつ手まきした。土まみれになりながら一生懸命作業に打ち込む子どもの姿もあり「早くおいしい大豆になって」と収穫を心待ちにしていた。
大豆の品種は国産のギンレイで、減農薬栽培を目指す。収穫量は約80キロを見込み、12月に豆腐作りを体験するほか、3月にはみそ作りに挑戦して、10キロの仕込みみそを持ちかえる予定という。
諏訪市から家族5人で参加した男性(36)は「子どもに、みそ作りの工程を最初から体験させ農業に触れてほしかった。収穫の喜びも実感してもらいたいし、最後まで楽しみです」と話していた。 -
荒井区公民館が絵手紙教室
伊那市の荒井区公民館は11日、「あらいいもの作り 絵手紙教室」を同区事務所(市駅前ビルいなっせ内)で開いた。
パソコンによるはがきが普及するなかで、手書きの温もりを再度認識しようと、6年目。絵手紙を始めて7年の経験をもつ区内の伊藤博さん(81)の指導で、各自が持ち寄った野菜や花々を題材に製作した。
「モノ全体を枠に収めようとするのではなく、特徴をとらえて描くといい」などとアドバイスを受けた参加者たちは、手に取った題材にじっくりと目を向けながら筆を動かした。やさしいタッチで描いた絵に、季節に合った言葉を添えて、心温まる作品に仕上げた。
初参加の女性(40)は「なかなか難しいですね。上手に絵手紙ができたら実際に送ってみたい」と話していた。 -
教員時代を過ごした上伊那の地でソプラノリサイタルを開く
安曇野市穂高
久保直子さん(41)教員時代を過ごした上伊那で、武満徹の没後10年を記念したソプラノリサイタルを開く。「お世話になった人たちへの感謝を込めたリサイタル。武満徹というと難しいイメージが強いけど、何気なく口ずさめるような旋律も多いんです。ほっとしながら聞いてもらえれば」と語る。
◇ ◇
小さいころから歌うことが好きで、中学、高校と合唱部に所属した。教員になってからも、合唱団に参加するなどして、歌い続けてきた。
日々の生活に支障をきたすほど心身を病んだのは2年前。激務による過労が原因だった。体力、気力とも困ぱいし、大好きな歌すら歌えない。自分は機械の部品のようなもので、代わりの存在なんていくらでもいる。私が私である必要はないんじゃないか竏秩B存在意義を模索し、不安と葛藤に苛(さいな)まれた。
そんな時、長野パラリンピックのゲストヴォーカリストを務めたスーザン・オズボーンのボイスセミナーがあることを知る。「癒しの歌」とも賞されるスーザンの美しい歌声には、前々から惹かれていた。また、セミナーは「自分の真実の声に出会う」をテーマ」としていた。自分の声や歌に出会うことが、生きること、歌うことを思い出すきっかけになるかもしれない竏秩B参加を決意した。
10日間に渡るセミナーでは、スーザンの歌を聴いたり、息を吸って声を出し方をひたすら練習した。
「単純な動作の繰り返しだったけど、一つのことに集中する中で、自分の内面をみつめるきっかけとなったんですね。私はこういう人間だったんだってことが明確になる中で『自分は自分でいていいんだ』って気付かせてくれたんです」。周囲に翻弄され続けてきた自分がいた。
心の中で何かが変化し始めていたある日、訪れた鹿児島県の病院で大きな台風に見舞われ、帰れなくなってしまった。外に出られない状況で「歌でも歌うか」と、ほかの患者と一緒に歌うことになった。何曲か歌った後「あなたいい声だから歌ってよ」と、促された。内輪以外の場でソロを披露したことはなかったが、思い切って歌うと、そこにいた患者はみな、涙を流しながら聞いてくれた。
音大も出ておらず、音楽家としてのキャリアもない自分には、人前で歌う資格などないと思っていた。しかし、「目の前で泣いている人が見えないの。そんな些細なことこだわることないじゃない」と諭されはっとした。命と向き合う人々の声援は、重みがあり、何よりも温かかった。 -
上伊那医師会報30周年記念誌の発刊
上伊那医師会(神山公秀会長)はこのほど、「上伊那医師会報発刊30周年記念誌」を発刊した。
会員への情報提供と会員相互の理解を深めることを目的とした会報は、毎月1度、欠かすことなく発行されている。
記念誌は、上伊那医師会報初版の発刊に携わり、04年度から上伊那医師会長を務めた伊藤隆一前会長のあいさつと、会員37人による寄稿で構成。30年を振り返っり、身の回りの出来事がつづられている。
また、月会報の1号から357号までをまとめたCD竏坦OMも完成させている。 -
コンクリート壁に衝突して死亡 箕輪町の町道で
13日午前5時40分ごろ、箕輪町八乙女の町道で、同町大出の自営業・春日孔文さん(49)が運転する普通乗用車が、道路脇のコンクリート壁に衝突する事故があった。春日さんは出血性ショックにより同6時46分、死亡した。
伊那署によると事故は、春日さんが伊那市方面から辰野町方面へ進行中、車が道路右側のコンクリート壁に衝突した。原因について捜査を進めている。 -
田中下遺跡見学会
約6千年前の縄文時代前期の竪穴式住居跡が新たに見つかった宮田村の田中下遺跡で10・11日の2日間、現地見学会が行われた。歴史に興味のある村民らが次々に訪れ「すごいね」などと感心しながら住居跡や土器などに見入った=写真。説明に当たった村教育委員会文化財主任の小池孝さんは、訪れた人たちに発掘の状況などを丁寧に解説し「大昔の人間がここでどんな生活をしていたか、これらの小さな手がかりからあれこれと想像する楽しさを味わってください」などと呼び掛けていた。
会場の一角にはこれまでに発掘された土器や石器、耳飾りなど約100点が展示されていて、訪れた人たちの注目を集めていた。 -
箕輪町議会6月定例開会
箕輪町議会6月定例会は13日開会し、先決処分5件を承認、北小学校屋内運動場建設工事(建築主体工事)の請負契約を可決、固定資産評価審査委員会の委員選任を同意した。残り11議案と請願・陳情は各常任委員会に付託した。
議案は、箕輪町国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例制定など条例案2件、補正予算案7件、町道の廃止と認定。
北小学校屋内運動場建設工事(建築主体工事)の請負契約は、受注希望型競争入札で契約金額は2億4570万円。契約の相手方は浅川建設工業(本社・箕輪町、浅川長利社長)。工期は07年1月31日。
任期満了に伴う固定資産評価審査委員の選任は、柴曽平さん(72)=長岡=を再任。任期3年。
請願・陳情は次の通り。
◇請願▽「義務教育費国庫負担制度の堅持」を求める意見書提出に関する請願書▽少人数学級の早期実現や複式学級の編制基準の改善、教職員定数増を求める意見書提出に関する請願書▽長野県独自の30人規模学級の拡大及び市町村における自由度の拡大と複式学級の解消、県独自に教職員配置増を求める意見書提出に関する請願書▽「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書(継続審査)▽住民を戦争に巻き込む「国民保護計画」を策定せず、「無防備地域宣言」を行うよう求める請願(継続審査)
◇陳情▽核兵器廃絶国際協定実現を国連とすべての国に呼びかける意見書提出に関する陳情書▽「高校改革プラン『実施計画』で地域の合意のない部分を撤回し、学校現場に十分検討期間を保障できない平成19年度実施を見送ることを求める意見書」採択を求める陳情書▽「教育基本法の改定について慎重審議を求める意見書」の採択を求める陳情書▽箕輪町入札制度の改善を求める陳情書 -
みのわ祭りポスターコンクール審査
箕輪町みのわ祭り実行委員会広報宣伝部会のポスターコンクール審査が12日、町役場であり、優秀賞2点を選んだ。ポスター用は箕輪中1年3組の本田優衣さん、うちわ用は同2年5組の岡玲奈さんの作品に決まった。
応募は箕輪中美術創作部の部員から23点。部会長はじめ部会員7人が審査した。
ポスターは1千部作り、公共施設や商店、大型店など町内各所に掲示する。うちわは4千本作り踊り参加者に配るほか、事前のPRキャンペーンや当日祭り会場で配る。ポスター、うちわの完成は7月上旬ころの予定。 -
海外協力隊修了式
駒ケ根市の国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊(加藤高史訓練所長)は13日、06度第1次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。70日間の訓練を終えた候補生218人は加藤所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の石澤宏明さん(バヌアツ派遣)は「無事にすべての訓練を終えることができたのは講師や家族、仲間のおかげ。これから出発する任地で困難に出合った時には、訓練所で共に学んだ仲間のことを思って頑張りたい」と謝辞を述べた。
谷川与志雄事務局長は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、持てる力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの39カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産などの分野で技術の指導などに当たる。 -
『川たんけんブック』発刊、配布
川についての知識を深めることで歴史や自然、環境問題などを考えてもらおうと駒ケ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)はこのほど、小中学生向けの教育副読本『上伊那川たんけんブック竏駐V竜川とわたしたちのくらし』を発刊した。5千部印刷し、上伊那の図書館と52の小中学校すべてに数冊ずつ配布した。
同書はA4判、オールカラー96ページ。天竜川を中心とした上伊那を流れる川を取り巻くさまざまな側面を取り上げ、絵や写真などを多数使って分かりやすく解説。執筆や編集に上伊那の小中学校の教諭らが多数加わったことにより、地元の身近な情報が豊富に盛り込まれている。
同事務所は「総合的な学習の時間などで幅広く活用してほしい」と話している。 -
盆栽の愛好クラブがチャリティ売上金寄付
駒ケ根市の盆栽愛好クラブ「一鉢会」(飯田光晴会長、20人)は6月3・4日に駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた「第8回サツキと山野草展」でのチャリティ売上金の全額2万1千円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。13日、飯田会長と藪原勇副会長が市役所を訪れ、寄付金を中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「尊い善意に感謝する。社会福祉のために役立てたい」と礼を述べた。
同会が展示会でチャリティ販売を行い、寄付をするのは今回が初めて。飯田会長らは、秋に開催する盆栽と山野草展でもまたチャリティ販売を行いたい竏窒ニ話している。 -
ひとり暮らし高齢者、バス旅行満喫
宮田村社会福祉協議会は9日、ひとり暮らしの高齢者を対象にした交流会を開いた。諏訪方面へ日帰りのバス旅行を満喫。諏訪湖遊覧や温泉入浴、博物館見学などを楽しんだ。
諏訪湖では竜宮丸に乗船。湖を一周し、湖畔の風景を船上からゆっくりと眺めた。
間欠泉を見た後は、諏訪湖を一望できる旅館で美味しい食事。温泉に入浴し、日ごろの疲れをいやした。
岡谷市の蚕糸博物館では、蚕から糸をつむぐ実演なども見学。
「懐かしいねぇ」などと話しながら、身を乗り出して館員に質問する姿もあった。 -
名水たどる伊勢滝ウォーク
宮田村の標高1900メートルの名水をたどる「伊勢滝の水巡りウォーキング」は11日、村内外から65人が参加して開いた。あいにくの雨降りとなったが、湧き水でのどを潤し、緑映える林道の散策を楽しんだ。
村商工会などが呼びかける村おこし事業実行委員会の主催。毎年春と秋の2回開いているが、昨年は治山工事などでルートの変更などもあり、今回久しぶりに伊勢滝まで足を運んだ。
宮田高原を出発し、ゆっくりと一歩づつ。宮田中学校陸上部員がこぞって参加したほか、親子連れも目立ち、雨にもめげず元気に目的地を目指した。
昼食には伊勢滝近くの湧水を使ったコーヒー、お茶、豚汁も振る舞われ、みんな大喜び。村にちなんだクイズを出題するゲームもあり、ふるさとの良さを見つめ直していた。 -
名物丼アイデア募集に169点も
宮田村商工会青年部が村民に公募した名物丼のアイデア募集に、169点もの作品が寄せられたことが分かった。予想をはるかに超える反響に「村民の皆さんの地域活性に寄せる期待感の現れ」と部員たち。現在、審査を行っており、今年度中の完成目指して当地ならではの味を追求していく。
老若男女問わず応募があり、独創性あふれた作品も。村の特産品やシンボルでもある、マスや梅、豆腐などを使った丼も多い。
現在、全49人の青年部員と商工会役員、村観光協会などが、投票形式で1次審査。数点に絞ったなかで、その後は試作品をつくるなどして厳選していく。
前林裕一青年部長は「こんなに応募があるとは正直思っていなかった」と驚きの表情。
「皆さん色々なアイデアを持っていることが分かった。ぜひ、地域活性に活かしていきたい」と話した。
宮田村をアピールし、新たな魅力をつくろうと始まった名物丼のプロジェクト。
部員たちは村民の絶大な協力も得ながら、新たな名物をつくろうと、やる気を高めている。 -
学校シンボル・ス梅・スを収獲
引き継ぐ伝統、今年も全校生徒で宮田村の宮田中学校は13日、学校のシンボルでもある校内の梅並木で小梅の収獲作業を行った。全校生徒が丁寧にもぎ取った結果、昨年に比べて30キロ以上も多い324キロと豊作。学校の給食で使うほか、世話になった近所の人に配ったり、保護者らに頒布した。
「梅が里」と呼ばれる同村にふさわしい、梅の並木をと1975(昭和50)年に50本ほどを植樹。
以来、緑化委員会を中心に歴代の生徒たちが大切に守り続けてきた。
昨年からは各学級で5縲・本程度管理するようになり、生徒にとってより身近な存在に。
この日も、熱心に作業。天の恵みに感謝しながら、まばゆいばかりの緑色の実を次々と収獲していた。
例年、梅漬けやジュースなどに加工して給食で味わうほか、農協などに一部を販売。
さらに今年は、保護者にも安価で頒布し、今後の管理費用に充てる。
生徒会では梅の収獲量を当てるコンテストも実施したが、2年1組の浦野勝平君が見事1キロ差でトップ賞。さっそくランチタイムで表彰式があり、賞品の小梅3キロを手にした。 -
すくすくはうすで村長との座談会
南箕輪村の子育て支援施設「すくすくはうす」で13日、唐木一直村長との座談会があり、施設を利用する母親約10人が、利用時間延長や遊具の増設などを訴えた=写真。
日ごろ育児に励む母親たちの生の声を村政に取り入れていくための取り組み。すくすくはうすに対する意見だけでなく、公共施設や行政サービスへの要望なども募った。
すくすくはうすの活用については、利用時間延長や土日利用を求める声が多く、唐木村長も「現状では同じ施設を利用する学童クラブとの兼ね合いで延長はできないが、いずれは学童施設を別につくり、改善を図りたい」と語った。
そのほかにも、小さい子どもと一緒でも気兼ねなく参加できるイベントや、幼児を対象とした体操教室などが提案され、前向きな検討を約束した。
唐木村長は「保育料は更なる値下げを考えている。市町村の財政は苦しくなっているが、未来をつなぐ子育てには、出来るだけ力をつぎ込みたい」と語り、子育て環境の一層の充実に努めていく意向を示した。