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高遠町の小4年生入笠山にメギ苗木植える
伊那市高遠町の入笠山で20日、「自然環境保護学習会」があり、地元の高遠、高遠北の両小学校4年生46人が、県天然記念物に指定されているミヤマシロチョウの食草であるメギの苗木100本を植えた。
絶滅が危惧(ぐ)されているミヤマシロチョウは、標高1600メートルから1900メートルに生息する高山蝶(ちょう)。7月中旬ころから8月下旬ころまで舞い、130から150個を産卵する。幼虫期にメギやヒロハヘビノボラズの葉をエサに成長する。
県自然観察インストラクターの征矢哲雄さん(77)=南箕輪村=によると、入山する観光客の増加により、特有のとげがあるメギが伐採されたことや、ミヤマシロチョウが乱獲されたことなどが絶滅危惧の要因とみられている。
旧高遠町では6年前に動植物や地質などの自然環境基礎調査でミヤマシロチョウの激減を確認。これをきっかけに2年後、復元を目指すとともに環境保全への意識の高揚を図るために学習会を始めた。
これまでに植えてきた苗は順調に育っているものもあれば、降雪が少なかったことによりシカの食害にあった苗も少なくないという。
児童たちを前に、「入笠山の青い空に再び多くの美しいミヤマシロチョウが飛翔することを願って植えてほしい」と征矢さん。児童たちは穴を掘って肥料を施し、高さ約50センチほどの苗木を一本ずつ丁寧に植えた。
高遠小の宮島華菜さん(9)は「(ミヤマシロチョウが)いっぱい飛んでくれればきれいだし、みんなもうれしくなるから少しでも増えてほしい」と話していた。 -
交通死亡事故現地診断
箕輪町八乙女の町道1号線(広域農道)で13日に発生した交通死亡事故の現地診断が22日、現地であった。対策を検討し、箕輪町内でわずか半月の間に2件の交通死亡事故が発生していることから、住民への交通ルール、マナー遵守の啓発活動の重要性を確認した。
事故は、伊那市方面から辰野町方面に進行中の普通乗用車が道路右側のコンクリート壁に衝突し、運転していた町内の男性(49歳)が死亡した単独事故。現場の交通規制は時速50キロ、はみ出し禁止。事故原因は調査中。
現地診断には伊那警察署、町警部交番、町交通安全協会、安全運転管理者上伊那支部箕輪部会、地元住民、町が参加。現地を見たあと、北西部多目的センターで検討会をした。
伊那署は7月、新たに規制表示を道路の両側に設置することを報告。事故後、現場近くでのスピード違反取締りで町民の違反者が多かったことも話した。
参加者は、減速マークやドットなどの路面表示、スピード抑制の看板設置、道路にはみ出した木のせん定、住民の交通安全意識の高揚など対策法を挙げ、スピード違反取り締まり強化を警察に要望。地元区は、スピード抑制看板の設置、凍結防止対策、歩道設置、騒音・振動の測定、信号機設置を要望した。
永岡助役は、「なんとしても死亡事故をなくさなければいけない。皆で協力して取り組みたい」とあいさつ。町は路面表示など「早急に設置する方向で検討したい」とした。 -
飯島町自然と共生する農業セミナー
千ヘクタールの自然共生農場づくりを進める飯島町営農センターは19日夜、農村環境改善センターで自然との農業セミナーが開講した。
自然共生農場づくりの取り組みの輪を広げ、環境に優しい農業に対する理解を深め、実践する農業者の育成がねらい。約30人が受講し、来年1月まで7回開き、いもち病やカメムシの防除、エコファーマーの認定制度について学ぶ。
初回はエコファーマーに認定された紫芝勉さん(田切農産代表、飯島町1号)に県知事の認定書の伝達各地区のいもち病予察員の委嘱に続き、病害虫防除所の辻さなるさんを講師に水稲いもち病の発生生態と防除、予察技術について理解を深めた。
この中で、辻さんは「上位葉に進展した葉いもちは、そのまま穂いもちの感染源になる。穂いもちによる被害を出さないために、葉いもちがまん延する前に発生を把握し、予防対策が大切」と早期発見、早期予防を強調した。
各地区のいもち病予察員は次のみなさん(敬称略)
▽飯島地区=小林政司▽田切地区=紫芝勉▽本郷地区=小林雄一▽七久保地区=鎌倉寿秀 -
西春近北保育園、保育参観で親子一緒に運動プログラムを体験
柳沢運動プログラムの実際の様子を知ってもらおう竏窒ニ伊那市の西春近北保育園(池上三枝子園長)は17日、保育参観に合わせて運動遊びをした。年長から年少までの約60組の親子が、楽しみながら体を動かした。
前頭葉の刺激、身体能力の強化などを目的とする同プログラムは、伊那市内の保育園でも昨年4月から導入している。これまで同園では、文書などで取り組みについて伝達してきたが、実際に見たことがない保護者も多く、こうした保育参観を企画。また、今回は親子で一緒に出来る運動プログラムに初挑戦した。
運動プログラムの指導に当たる保育士が、年齢に合わせて動作が発展していくことや、動きのもたらす効果などを説明。父親の参加も多く、元気よく動き回る子どもの姿を感心しながら見学していた。
参加した母親は「日ごろ言葉では聞いていたが、基礎的な動作を練習していることが分かってよかった」と話していた。
車での移動などが多い今の園児は、遠足でも体力が続かなかったり、転んだときに受身が取れないことがあったが体力や反射能力が身につき、落ち着いて話を聞けるようにもなってきたという。 -
つくしんぼ園祭
伊那市のつくしんぼ保育園で18日、恒例の園祭があった。バザーやお祭り広場など多くの地域住民らが訪れにぎわった。
同保育園の父母と職員による園祭は、37年前の創立以来続く行事。バザーの売上金などを園の運営維持や遊具費用にあてている。
掘り出し物バザー、自然食品コーナー、親子で楽しめるお祭り広場などがあり、バザーはすれ違いが困難なほど混雑した。食器、毛布、タオル、おもちゃ、ベビー用品など安いものがたくさんあり、皆、かごいっぱいに買い求めていた。
食事コーナーもにぎわい、子どもたちもゲームコーナーで遊んだり、バザー品の中からおもちゃを真剣な顔で選んで楽しんでいた。 -
箕輪町図書館で朗読講座始まる
箕輪町図書館の「朗読講座」が18日、図書館で始まった。参加者は朗読の基本を学び、皆で発声練習などをした。
全3回の講座。講師を務める伊那朗読の会の小林豊子さんは、表現豊かに読む話術について話し、「一般的に上伊那や諏訪地方はぶっきらぼうな話し方と言われる。話術を勉強するのもとても大切」とした。
朗読の基本に(1)イントネーション(抑揚)(2)歯切れの良さ(3)テンポ、リズム、アクセント-を挙げ、「歯切れがいいかどうかで与えるイメージが全然違う。歯切れ良くするには発音、発声が大切。毎日欠かさず訓練する以外に上達方法はない」と話した。
辞書と地図をいつも用意し、分かっている読みでも意味を調べる、地図で物語の場所を確認し気候を考え季節感も理解して言葉にのせていく-こともアドバイス。「辞書と地図を片手に、朗読の基本3つを同時に頭に入れて読み、主人公がどういう気持ちなのか追体験しながら表現して」と話した。 -
町民ボランティアの集い
飯島町社会福祉協議会などは18日、飯島町地域福祉センター石楠花苑で、「住民みんなでまちづくり-地域ふれ,愛,ネットワークづくり」をテーマに、06年度町民ボランティアの集いを開いた。約80人が参加し、住民流福祉総合研究所の木原孝久さんの基調講演に耳を傾け、分散会で住民支え合いマップづくりをし、近隣住民の日常生活や、災害時における助け合い活動に理解を深めた。
木原さんは「住民みんなでまちづくり-おもしろ福祉のすすめ」と題した講演で、「なぜ、今、隣近所の助け合いが必要か」について「地震の時、75%が近隣住民が被災者を助けた。空き巣も住民の目があればあきらめる。互いに気配り、目配りできる近所付き合いを」と話した。
この後、分散会で、テーブルにマップを広げ、課題に沿い、11項目の事実をマップ上に書き込み、各地区の住民支え合いマップづくりの参考にした。 -
カジカの稚魚を200匹放流
宮田村の自然を呼び戻す会(加藤一彦会長)はカジカの稚魚の養殖に成功。18日、小田切川で会員や小学生ら約40人が参加し、初めて本格的にカジカの稚魚の放流をした。
小学生らは持参したバケツに加藤会長から7、8匹ずつ分けてもらい、「大きくなって」と親水護岸から放した。
子どもたちは「元気に泳いでいった」「早く大きくなるといいね」と笑顔。
今回放流した稚魚は、加藤会長が2月末、天竜川から雄、雌各1匹のカジカを捕獲、水槽で飼育。4月初旬に産卵、ふ化、2カ月飼育し約2センチに生育した。
加藤会長によると、小田切川にかつてカジカは生育していたが、今はほとんどいない。5年前から復活に向け、数10匹ほど放流していたが、今年初めて、稚魚の養殖に成功し、大々的に放流できたという。 -
危険物功労で県知事感謝状
県危険物安全大会(9日、大町市)で危険物安全協会功労者として県知事の感謝状を受けた伊南防火管理協会顧問の加藤和美さん(66)=駒ケ根市赤穂北割二区下の坊=は20日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に感謝状を受けたことを報告した=写真。加藤さんは「身に余る光栄。危険物に携わって42年になるが、皆さんの支えがあって無事故無違反でこられた。今後も防火意識の向上に努めていきたい」と喜びを語った。中原市長は「長年の実績が評価された結果。伊南の住民にとっても名誉なことだ」と祝いを述べた。
加藤さんは駒ケ根自動車産業の社長を務める傍ら、1986年から伊南防火管理協会の理事、副会長、会長を歴任したほか、04年から2年間(1期)は県危険物安全協会の理事も務めた。県知事感謝状は伊南で初という。 -
俳優
黒河内雅子さん6月22日に駒ケ根市文化会館で行われる前進座公演『銃口』(三浦綾子原作)に愛国教師・杉野恵子役で出演する。
「原作には出てこない役です。でも3年前の初演から同じ役を演じているので思い入れは深い。戦争をテーマにした重い作品と思われがちですが、先生と生徒のやり取りの中にはほのぼのする情景や笑いのある場面などもあります。実は地元での子ども向けではない一般公演は初めて。秋には伊那市で『出雲阿国』の公演もあって、今まで全然なかったのに急に地元公演が2回。誰に会うか分からないのでバカはできないですね(笑)」
◇ ◇
「俳優を志したのにはこれというきっかけはないんです。流れに乗っているうちにここに行き着いたという感じ」
仙醸で知られる高遠の造り酒屋に生まれた。高校生の時、駒ケ根で劇団四季の『ジーザス・クライスト・スーパースター』を見て感動。
「女優ってテレビに出ているきれいな人たちで、自分とはかけ離れた存在だと思っていたし、なろうとも思わなかった。でも舞台の世界では役者がそれぞれの個性を発揮しているように見えた」
獨協大外国語学部に在学中、夜間俳優学校に通って演劇を学び、卒業と同時に前進座に入団。
「初舞台は大阪道頓堀の中座でしたが、もう必死。歌舞伎ものだったんですが、かつらをつけることだけでも精いっぱいで、演技がどうこう以前の問題でした」
「舞台であまり失敗はしたことはない」というが、かけていた眼鏡をはずみで床に落としてしまったことがある。「さりげなく拾ったつもりだったけれど、お客さんにはきっと失敗だって分かっただろうな」
公演当日にインフルエンザにかかったこともある。「それでもやらなければならないのが俳優のつらいところ。でもやめようと思ったことは一度もない」と断言する。
◇ ◇
年間平均100縲・50ステージをこなす。昨年は200ステージに出演した。入団以降女優として十数年がたつが「中堅女優なんてとんでもない。まだまだです。何しろ周りにいるのがすごい人たちばかりなので…」。
「まじめで、何かに夢中になると周りが見えなくなるタイプ。もともと器用な方ではないので、どの役を演じても自分にぴったりしない気がするんです。だから本当に自分に合った役に出合ってみたい。あと、一度やってみたいのは極悪人の役かな…」
「うれしいのはお客さんが笑ってくれること。私の演技を見ているお客さんがどう感じているかが分かる瞬間がある。そんな時は最高の気持ちですね」
(白鳥文男) -
駒ケ根市高連が老人施設慰問
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)の歌謡教室(村松新嗣部長、40人)の会員6人は19日、市内福岡の特別養護老人ホーム千寿園を訪れ、集まった約40人の利用者らの前で得意ののどを披露した=写真。会員らは交代で『夫婦坂』『北国の春』『きよしのズンドコ節』など5曲をカラオケに合わせて熱唱。車いすに座ったお年寄りたちは笑みを浮かべて一緒に歌を口ずさんだり、手拍子を取ったりして楽しいひとときを過ごした。
同会は結成以来9年がたつが、昨年初めて施設の慰問で歌を披露したところ好評を得たことから「もっと多くの人に喜んでもらおう」と今年度から本格的な慰問活動を計画。今後月に1回程度の割で市内の老人施設など4カ所を順次訪れることにしている。 -
駒ケ根市の伊南桜木園が年賀寄付金助成で自動車更新
06年度の日本郵政公社年賀寄付金配分事業で約200万円の助成を受けた駒ケ根市の駒ケ根市福祉共同作業所伊南桜木園(柏原孝従園長)は利用者送迎などに使う自動車の老朽化に伴う更新で9人乗りのワンボックスカー1台を新たに購入。20日、納車式と安全祈願式を同園で行った。福祉関係者のほか、園の利用者など約30人が出席して安全を祈った=写真。市社会福祉協議会の竹内正寛会長は「みんなでお礼を言おう」と呼び掛け、園の利用者らとともに郵便局の代表者に対し「ありがとうございました」と礼を言った。利用者らは「前の車より大きいね」「早く乗りたいな」などと話し合っていた。
自動車の価格は284万5千円。助成金の不足分は自己資金を充てた。 -
女性を対象とした環の農業者セミナー開講
地産地消や地域農業の重要な担い手である女性農業者に、環境に優しい農業を学んでもらおう竏窒ニ20日、「環の農業セミナー」が開講した。40縲・0代の女性25人が参加。身近なところから始める減農薬栽培などを学んだ。
環境負荷の少ない農業技術の普及などを目的として上伊那農業改良普及センターが昨年度から始めた取り組み。本年度は女性をターゲットとした。
この日は、5月から施行されたポジティブリスト制度や、農薬散布について学習。ポジティブリストの導入により、残留農薬に対するチェックが厳しくなったため、農薬散布時には、隣の畑への飛散にも配慮する必要があることを学んだ。
スイートコーンのほ場では、農薬散布機を使った場合にどれだけの飛散があるかを確認。病害虫がつきやすい葉の裏側には中々農薬がつかない反面、ほんの少しの風でも飛散するため、家庭用の小さな散布機でも4メートル近い飛散があることを知った。
指導に当たった専門技術員は「目的を持って農薬を散布することで、散布量は減らすことが出来る」と語り、新しい技術がなくてもできる減農薬の事例を示した。 -
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会総会
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会の総会が20日、伊那市の南信森林管理署であった。昨年度の保護取締まり状況を確認し、本年度事業案を承認した。
05年度の取し締まり件数は849件。前年比で77%に減少したものの、依然踏み荒らしや禁止区域への侵入件数が多い。近年増加してきたペットの連れ込みに加え、昨年度はマウンテンバイクでの乗り入れも多かった。
本年度は、パトロールの強化、標識、保護ロープなどの整備、環境美化運動の推進を図りながら、高山植物などの一層の保護に努めていく。7月からはハローワークを通じて募集した森林保護員も活動していく。
駒ヶ岳の千畳敷については「植物を食べるサルの姿が再三見られるようになり、何を食べているか調査してほしい」とする声も挙がった。 -
第8回こんにちは県議会です開催
上伊那の産業振興について考える地元県議と住民が意見を交換する「こんにちは県議会です」が19日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。約70人が参加。製造業、商業、観光業、農業分野の一線で活躍する代表者の意見発表を通して、上伊那の地域興しを考えた。
地元県議6人と佐野功武副議長に加え今回は、木曽郡の村上淳県議も参加。
中村製作所(本社・箕輪町)の中村一成社長は、日本の製造業は中小企業によって担われている反面、新製品の開発にかかるコストは多額なため「一層の資金が必要」と提言。技術を継承する次世代が地元に定着しない現状から、若者が魅力を感じる地域づくりの必要性を訴えた。
伊那商工会議所の池上直樹副会頭は、空洞化が進む商店街の現状について提言。活気を取り戻すには(1)空き店舗を減らすこと(2)街中居住の推進(3)大型店進出の規制竏窒ネどを進める必要があることを指摘。「高齢化が進む中、車を使わずにも用が足りる居住スペースを住民主体で設置していくことが、商店街の魅力につながるのでは」と提言した。
観光業を代表する駒ヶ根高原早太郎温泉のホテル「やまぶき」の宇佐美宗夫社長は、通過型観光地払拭までの経緯と今後の展望を発表。県内エリアの個性を打ち出し、信州ブランドを構築していくことの必要性を訴えた。
また、農業経営者協会の中坪宏明さんは「県も販売対策などに取り組んでいるが結果が出ない方策が多く、もっと長い目で見てほしい」と衰退する農業の現状を訴えた。 -
箕輪町長選挙
11月の箕輪町長選挙について、20日の箕輪町議会6月定例会の一般質問で平沢豊満町長は、「あと5カ月の任期は大変長い。まだ次のことを語る時期ではない。ある程度適切な時期に私の気持ちを発表したい」と述べた。
平出政敏議員、日野和司議員が質問。町長は、「残された任期を活力あるまちづくりにまい進するのが私の使命。やらなければいけない課題が残っている。行政経営計画はAランク3つと行政経営委員会からも厳しい評価をいただいている。スピーディーに課題解決に取り組み、全力投球していく」と話した。
日野議員は、「早く表明することのほうが責任をまっとうすることではないか。早い時点での表明を期待する」とした。 -
西駒山荘 ヘリ荷上げ
夏山シーズンを迎え、伊那市は20日朝、中央アルプス北部にある市営西駒山荘に荷上げした。食料や燃料など1・96トンをヘリコプターで運び、7月8日の営業開始に備えた。
鳩吹公園からヘリコプターが飛び立ち、1往復10分ほどをかけて、荷作りした米や野菜、ガスなどの荷物を5回に分けて運んだ。
西駒山荘には市職員に加え、管理人や山荘修繕のための大工も一緒に上がり、登山者を受け入れる準備を整えた。
西駒山荘の営業は10月9日まで。収容人数は40人で、市商工観光課は本年度の利用者数を例年並みの400人と見込んでいる。
天気がよければ、南アルプス越しに富士山を見ることができ、周辺にはコマクサの群生地などもある。
予約は、商工観光課(TEL0265・78・4111)へ。 -
せせらぎ水路で園児が水遊び
伊那市の竜東保育園年長児58人は20日、市役所南側の「せせらぎ水路」で水遊びをした。水路の両側に植えられたハナショウブが咲き始め、園児たちは元気いっぱいに遊んだ。
水着姿の園児たちは「冷たーい」と言いながらも、延長約100メートルの水路を走ったり、水をかけ合ったりしてびしょびしょになって1時間ほど楽しんだ。
ハナショウブは数千株が植えられ、7月中旬ごろまで楽しめる。
飯田測候所によると、20日の最高気温は27度。
21日は昼が最も長い「夏至」を迎える。7月16日までの長期予報で平均気温は平年並み、降水量は平年並みか、多い、日照時間は平年並みか、少なめ。 -
【記者室】プラネタリウムで
県伊那文化会館プラネタリウムの投映番組が先週末から夏番組に変わった。今回は世界中で愛され続けているサン=テグジュペリ作の童話「星の王子さま」を原作とする作品。これまでと少し違って動画で、子どもから大人まで楽しめる番組だった▼上伊那はたくさんの星を近くに見ることができる。恵まれた環境なので、わざわざプラネタリウムで星を見なくても…と思う人もいるかもしれないが、1度足を運んでみるとプラネタリウムならではの良さを満喫できる▼今春、プラネタリウムで初の受け入れをしたツアーの観光客は「とても癒された」と満足していたが、ドームを出るときは本当に癒されたと感じる。番組を楽しむのはもちろん癒しにも最適のスポット。(村上記者)
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高遠町公民館ソフトバレーボール大会
伊那市の高遠町公民館は17日夜、第13回ソフトバレーボール大会を町文化体育館で開いた。昨年より5チーム多い19チーム約120人が参加してプレーを楽しんだ。
一昨年までは20歳代から50歳以上まで各年代別だったが、参加者の減少によってチーム編成が困難になったことなどから昨年、クラスを見直し、40歳未満のバリバリクラスと40歳以上のニコニコクラスに分けた。
高遠、長藤、三義、藤沢、河南の分館ごとでチームを編成。クラスの見直しにより、高校生チームも出場し「幅広い年齢層が参加して親ぼくを深める本来の目的にふさわしい大会となった」(同公民館)。
競技は4、5チームごとで総当たり戦をして順位を決めた。参加者たちは「ナイスサーブ」などと声を掛け合いながら、チーム一丸となって熱戦を展開した。 -
一般質問、対面、項目ごとの質疑のほどは?
18万円の効果はいかが‐?。宮田村議会は20日の6月定例会一般質問から、議員と理事者が向き合い、質問項目ごとに質疑する方式を採用。将来的な「一問一答」方式の実現も見据えたもので、質問時間の制限も新たに設けた。
約18万円かけて特注した質問席は議場隅に設置。質問する議員は自席から移動して、村長らと向き合い質疑した。
項目ごとの質疑に「今までの一括質疑よりも、分かりやすくていいんじゃない」と複数の議員。
一方で40分の制限時間を気にしながら質問する議員も。
ある役場職員は「理路整然となった印象だが、あっさりしてる感じもする」と指摘。
2期目の議員は「村長の答弁時間は計算できず、配分が難しい。質問内容も含めてもっと勉強していかないと」と話した。 -
梅雨の合間に、登山者続々
南アルプスの・ス女王・スと呼ばれる仙丈ケ岳は夏山シーズンを迎え、梅雨の合間となった17日も待ちわびていた登山客が続々と頂上を目指した。
15日から伊那市営の南アルプス林道バスが全線運行を開始したこともあり、甲斐駒ケ岳、アサヨ峰などの登山口にもなる北沢峠は多くの人で賑わった。
仙丈ケ岳に向うグループも多く、地元のほか、広島や関西など全国各地の愛好者が入山。今年は例年以上に残雪が多く、一部でルート上の雪を踏みしめて歩く姿もみられた。
この日は夕方まで天気に恵まれ、眼前に甲斐駒、北岳、鳳凰三山、遠くは槍ヶ岳、後立山連峰なども望め、天空のパノラマを満喫していた。 -
健全経営前提、施設改修は段階的に
老朽化する観光開発施設について答弁経営する観光ホテルや山小屋(山荘)の施設老朽化と長期債務が問題化している宮田村の第三セクター宮田観光開発の社長に5月末就任した清水靖夫村長は20日、施設を全面改修ではなく部分改修で内部検討していると明らかにした。また、今までの経営体質を反省、清算するために社長に就いたと語り、職場環境の整備、観光資源の有効活用を含めた5点からなる改革基本方針を示した。
村議会6月定例会一般質問で答弁。老朽化が進む現施設では経営に影響がある点にふれ「このままではどうか、という指摘もあり内部で検討している」と説明。
ただ、改修するにしても健全経営が前提との認識を示し「全面改修ではなく、段階的に部分的な改修の手段を考えている」と話した。
経営改革の一環で同社は昨年、当時の矢田義太郎前村長が経営トップの社長を退き、会長職に。
社長非常勤が経営に支障をきたすとの考えに基づいたが、今年の株主総会で、清水村長はあえて社長に就任した。
この日の答弁で示した改革基本方針は、責任と権限を持った職場環境の整備など内部強化のほか、村内や近隣を絡めた観光資源の有効活用なども盛りこみ、推進にむけて強い意欲をみせた。 -
練習成果を壮行会で披露・伊那消防署
伊那消防署で20日、同署から県消防救助技術大会(24日、長野市)に出場する選手のための壮行会があった。出場者らは5月1日から毎日、積み重ねてきた練習の成果を、伊那消防組合長の小坂樫男市長らの前で披露した=写真。
2人が空気呼吸器を装着して塔上のスタート地点より下り、要救助者を抱えて搬送・救出する「引揚救助」、設定された渡過ロープで対面する塔上に進入し、要救助者を救出する「ロープブリッジ救出」の2種目に合計9人、2チームが出場。いずれの競技も安全、確実性、所要時間を評価する。
伊那消防組合長の小坂樫男市長は「大会では、常日ごろの練習の成果を十分に生かされることを願う」と激励。救助隊の山岸浩示隊長は「2カ月に及ぶきびしい訓練の成果を発揮したい」と決意表明した。
壮行会には高遠消防署から「ほくふ救出」へ出場する選手らも出席し、意気込みを述べた。
伊那、高遠消防署の出場選手は次の皆さん(カッコ内は年齢)。
▽引揚救助=原秀一(31)桜井英和(31)矢崎友和(28)藤原潤也(29)飯島祐介(27)▽ロープブリッジ救出=春日健一(34)宮島国臣(30)渋谷吏(29)埋橋護(25)▽ほふく救出=牛山誠(31)赤羽利基(28)伊藤秀樹(26) -
子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラムが開催
不登校や引きこもりの児童・生徒らを支援する団体、個人が、情報交換や連携を図り、子どもたちが健やかに育つ地域について考える「子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラム」が17日、伊那市駅前ビル・いなっせであった。約200人が参加。「ヤンキー母校に帰る」のモデルとなった義家弘介さんの恩師・安達俊子さんを講師に迎え、子どもたちへの支援のあり方について考えた=写真。
高校中退者や不登校生徒を全国から受け入れる北海道北星学園余市高校創設当初から英語科教師として35年間を勤めた安達さん。学力への劣等感、世間の冷たい眼差しなどにさらされ、心の傷を負う生徒たちと過ごす日々はトラブルの連続だったという。問題が起こるたびに生徒たちと向き合いながら「教え合い、学び合う学習形態」「地域に開かれた学校づくり」を進めてきた。
安達さんは「『先生として完璧を装っている先生が大嫌いだ。悪いことをした時はしっかりしかってほしいし、涙を見せてほしい』という生徒の言葉に、打ちのめされた。それからは肩の力を抜いて、生徒と共に怒ったり泣いたりすることができるようになった。教師としてのあり方を教えてくれたのは誰でもない生徒たち」と35年間を語り、問題行動だけで生徒を判断するのでなく、その裏にある心理を見つめることが大切であることを訴えた。 -
わくわくカミーちゃん農園
サクランボ狩りなど体験JA上伊那の食農教育イベント「わくわくカミーちゃん農園」が18日、伊那市東春近の畑などであった。あいにくの雨模様だったが、上伊那特産ブロッコリーの収穫やサクランボ狩りなど貴重な体験を親子で楽しんだ。
昨年に続き2年目のカミーちゃん農園。収穫体験を通して農業を知ってもらう企画で、年3回を予定する。
この日は第1回で、42組の親子123人が参加した。イベントは伊那市を中心に振興作物として栽培者が増えているブロッコリーの収穫、上伊那ではあまり栽培されていないサクランボの食べ放題、春近発電所見学、皆で収穫したブロッコリーでカレーを作り昼食、繭を使うまゆクラフトと盛りだくさんの内容だった。
酒井和彦さんのブロッコリー畑では、直径12縲・3センチに育ったブロッコリーを1人2株ずつ収穫。子どもたちは茂った葉の間をのぞき込んで大きさを確認し、上から12センチくらいのところを包丁で切って収穫した。
伊那市西箕輪の唐沢奈津子さんは、「サクランボ狩りやブロッコリー狩りを子どもたちに体験させてあげたいと思った」と、真奈さん(西箕輪小2年)、直弥君(4つ)と参加。真奈さんは、「楽しい」と上手にブロッコリーを収穫していた。 -
駒ケ根市消防団ポンプ操法大会
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)の第48回ポンプ操法大会・第23回特科(ラッパ・救護)技術競技大会が18日、雨の中、大田切のトーハツ駒ケ根工場駐車場で行われ、ポンプ車の部に10機関、小型ボンプの部に16機関、ラッパ技術競技の部に5チーム、救護技術競技の部に5チームが出場。訓練動作の敏しょうさや正確さ、チームワークを競い、団の名誉をかけて優勝を目指した。
「火点は前方の標的!」と指揮者の大きな声が響き、「操作始め」で、操作員がホースを担いで駆け出し「放水始め」の号令で、火点に向って勢いよく水が飛び出し、標的を水圧で倒すなど、きびきびした動作で各分団が厳しい練習の成果を披露した。
ポンプ車の部は第5分団第1部(栗林)が、小型ポンプの部は第2分団第4部(小町屋)、ラッパ吹奏は第4分団、救護技術は第4分団がそれぞれ優勝し、7月9日伊那市役所駐車場で開くボンプ操法およびラッパ吹奏郡大会に出場する。
優秀操作員は次のとおり
▽ポンプ車の部・指揮者=坂井比呂六、林健司、宮崎越百、石澤正志▽1番員=小林善巳▽2番員=矢沢国明▽3番員=宮下孝志▽4番員=伊藤光一、櫻井真一、気賀沢謙史、境沢智
▽小型ポンプの部・指揮者=酒井謙一▽1番員=上村優作▽2番員=石綿晃▽3番員=樋屋直弥、伊藤徹治、吉瀬政司、池上弘志、北原真一、所河宏一、下平隆弘 -
箕輪町、南箕輪村の消防団ポンプ操法大会・ラッパ吹奏大会
箕輪町、南箕輪村の消防団06年度ポンプ操法大会・ラッパ吹奏大会が18日、箕輪町役場駐車場、南箕輪村役場駐車場でそれぞれあった。団員は数ヶ月間にわたる訓練の成果を発揮して大会に臨んだ。
ポンプ操法では、消火の基本動作の正確性や敏しょう性、標的(火点)を倒すまでの時間などを競った。ラッパ吹奏は、吹奏の部と規律の部の総合で競い合った。
箕輪町は自動車ポンプは第4分団、小型ポンプは第5分団、ラッパ吹奏は第4分団が優勝。ラッパ吹奏は5連覇を達成した。個人表彰の受賞者は過去最多の29人だった。
南箕輪村は自動車ポンプは第3分団第1部Aが2連覇、小型ポンプは第2分団第2部が6連覇、ラッパ吹奏は第5分団が3連覇を成し遂げた。
自動車ポンプと小型ポンプの各1位、ラッパ吹奏は選抜で、7月9日の上伊那郡大会(伊那市役所駐車場)に出場する。箕輪町は本年度、同大会への出場を辞退する。 -
飯島町ポンプ操法大会
飯島町消防団の06年度ポンプ操法大会・ラッパ・救護競技大会は18日、雨の中、役場東会場で開かれ、ポンプ車の部に4チーム、小型ポンプの部に8チームが出場し、訓練動作の敏しょうさや正確さ、チームワークを競い、団の名誉をかけて優勝を目指した。
結果は次の通り
▽ポンプ車の部・優勝=第1分団第1部(2)第2分団第1部▽小型ポンプの部・優勝=第3分団第2部(2)第4分団第2部(3)第5分団第3部▽ラッパ吹奏・優勝=第1分団(2)第4分団▽救護技術・優勝=第4分団(2)第1分団
第48回上伊那消防ポンプ大会・ポンプ車操法の部には第1分団が、小型ポンプの部には第5分団が出場する。## -
中川村消防団ポンプ操法大会
中川村消防団の06年度ポンプ操法大会が18日、村民グランド駐車場で開かれ、ポンプ車の部に1機関、小型ポンプの部に9チームが出場。動作の敏しょうさや正確さ、チームワークを競い、団の名誉をかけて優勝を目指した。
「火点は前方の標的!」と指揮者の大きな声が響き、操作員がホースを担いで駆け出し、標的を水圧で倒すなど、きびきびした動作で各分団が厳しい練習の成果を披露した。
結果は次の通り
▽小型ポンプの部・優勝=第2分団第7部(2)第3分団第9部(3)第1分団第3部
優秀操作員は次のとおり
▽小型ポンプの部・指揮者=高柳善明▽1番員=原篤史▽2番員=寺沢尚浩▽3番員=北島博樹