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南箕輪村輪の会研修会
大豆かりんとうなど調理実習農と食の大切さを考え活動する南箕輪村輪の会は21日夜、村公民館での研修会で調理実習をしたり、食育と地産地消について考えた。
会員を講師に学び合う調理実習は、今回は「大豆かりんとう」と「すあま」。講師は木村歌子さん。会員のほか信州大学の学生7人ら計17人が4班に分かれて調理に取り組んだ。
「大豆かりんとう」は小麦粉に大豆とゴマを加えて作る。1晩水に漬けた生の大豆と水煮大豆を2班ずつで使い分け、違いをみた。
試食では、生の大豆を使った場合、豆の歯ごたえが残り風味がよい。水煮大豆を使った場合は、水分が多いためか油で揚げるときに爆発してしまうものもあったが、食べるとなめらかで、調理の工夫次第で手軽さから利用も可能-との評価だった。
指導した木村さんは、「大豆はどの家にもいっぱいある。かりんとうを作っておけばおやつにいい。シロップの代わりに塩をふると酒のつまみにも最適」とし、「学生が覚えてくれることもうれしい。何かの機会に作ってくれたら」と話した。
規約と役員も決め、会長に木村歌子さん(北殿)が就任した。 -
酒井さん2年ぶりのなごみ家コンサート
宮田村北割区のマリンバ奏者酒井保美さんが25日、2年ぶりに自身が勤務する村の福祉交流施設なごみ家でコンサートを開く。精神障害を抱え病気と向き合いながら、仕事や音楽活動を続けているが、「今までの体験を通じて考えたり、感じたことをコンサートに織り込めたら」と話している。
曲目はコスモスやノクターン、さくらさくらなどを予定。友人の倉田しのぶさんがピアノ伴奏、謎のミュージシャン伴想考さんもギターで友情出演する。
酒井さんは左半身がしびれる病気とも闘っているが、昨年末に駒ヶ根病院(駒ヶ根市)の病院祭で1年4カ月ぶりに音楽活動を再開。
ホームグラウンドのなごみ家では久しぶりのコンサートとなるが、今の想いを演奏にぶつけようと意欲を高めている。
入場無料で、午後1時半開演。問い合わせはなごみ家85・2922まで。 -
国民保護法 村協議会設置の条例案賛成多数で可決も・・・
宮田村議会は23日の6月定例会本会議で国民保護法に基づく村国民保護協議会を設置する条例案と、村国民保護対策本部や緊急対処事態対策本部を設置する条例案を可決したが、「住民に法律の意味が理解されておらず、コンセンサスが得られていない」と反対討論もあった。
国民保護法は、武力攻撃などに対処するための国民保護計画作成を各市町村に義務付け。条例で設置する国民保護協議会で検討することになっている。
同村議会は2つの条例案を22日の議会総務委員会で付託審査したが、「議会全体の理解が不十分」として、23日の本会議中に急きょ全員協議会を設けて村側が内容を説明した。
本会議では小田切敏明議員が「日本国憲法に相反する戦争を想定した条例には賛成できない」と反対討論。
松田英俊議員は「武力攻撃には疑問も残るが、テロなどの危険性もある。条例自体は村民の不利益にならず、安全安心のためにも制定すべき」と賛成討論した。
採決の結果、協議会設置条例が反対1人、賛成10人、対策本部設置条例が反対2人、賛成9人だったが、清水靖夫村長は「今後議会とも話し合い、問題点は明確にしていきたい」と話した。
質疑中、山浦正弘議員が、具体的な国名もあげて「攻撃は最大の防御。上陸してからでは遅過ぎる」などと述べたため、小林茂議長が制止する場面もあった。
このほか、一般会計補正予算など17議案は全会一致で可決して閉会。県高校教職員組合から出されていた高校改革プランの来年度実施見送りを求めた陳情は不採択とした。 -
プール開きしたのに、泳げない?
プール開きしたはずなのに、水がない?‐。宮田村宮田中学校の改修したばかりのプールに不具合がみつかり、使用を中止している。来月2日に中体連南信大会を控える水泳部は、宮田小学校のプールを借りて練習。今月中に修理し、7月からの授業には間に合わせる。
村は1600万円余りかけて、さびなどが露出したプール本体に、新たに防水シートを施工する改修を実施した。
水泳の授業は7月に入ってからだが、水泳部の練習があるため今月5日にプール開き。
しかしその後、新たなシートと本体部分の間に浸水していることが判明した。現在は水を抜いて、使用を見合わせている。
村教委は「今月中には修理して使えるよう対応したい」と話した。 -
英語弁論大会で上農の御子柴すみれさんが全国大会へ出場
全国の高校生が英語で主張し合う第26回英語弁論大会の県予選が23日、南箕輪村の上伊那農業高校であった。モンゴルで感じた自身の思いを訴えた上伊那農業高校生物学科2年の御子柴すみれさんが、最優秀賞を獲得。長野県代表に決定した。
国際理解への関心を深めることなどを目的とした大会。参加者は、制限時間内に英語弁論を展開し、論旨、態度、音声の総合評価で競い合う。今年は、県下7校から17人が参加した。
御子柴さんは「遊牧民の生活に魅せられて」と題して過去に訪れたモンゴルで感じた思いを発表=写真。
現地を訪れるまでは馬、大草原など、雄大な自然のイメージが強かったが、首都、ウラン・バートルでは、近代化が進み、都市の片隅には、親を失った子どもたちがマンホールで生活をしていた。一方、田舎では、今なお遊牧生活が営まれており、その中にある人々の温かさに触れる。
御子柴さんは、多くの人が物質的な豊かさを求めて遊牧生活を離れつつ実情にある「本当に都市の方が幸せなのでしょうか」と、複雑な思いを投げかけた。
留学生による日本語弁論大会の予選もあり、県内で唯一参加した赤穂高校のスティーブン・オーエンさんが全国大会に出場する。 -
野口高齢者クラブ細工寿司づくりと落語会
笑いと寿司の創作で老化防止と健康増進を図ろう竏窒ニ21日、伊那市手良の野口高齢者クラブ(城倉昌秋会長)は、「細工寿司作りと落語の会」を開いた。諏訪市の寿司職人で、福祉施設や小学校などを訪問して落語を披露している小平晴勇さんを講師に迎え、バラやヒョウタンの細工寿司に挑戦。「笑顔は薬」と題した落語を楽しんだ。
小平さんを招くのは3年目。昨年までは落語会のみだったが、小平さんの本職が寿司職人だということを知った会員の一人が「今度来る時は寿司も食べたい」と要望し、今回は寿司の講習会も実現した。
寿司づくりでは、キュウリや卵焼き、桜でんぷんなどを巻き込んで鮮やかなバラ模様やヒョウタン型をした巻き寿司を作成。参加者の一人、那須野万寿子さん(88)は「考えながらやるから頭の体操になる」と話していた。
寿司を食べた後、小平さんが落語を披露。会場には笑いが溢れた。 -
農林産物直売所「たかずや」で5周年祭り開催
伊那市富県の農林産物直売所「たかずや」は24日、開所から5年を迎えたことへの感謝を込めて「5周年祭り」を開く。
同直売所は、富県地区の生産者がその日の朝収穫した新鮮な旬の野菜の数々が並ぶのが魅力。年に一度の祭りは、消費者への感謝を込めて例年開催している。
当日は、大ぶりで色艶のよいレタスやキャベツをはじめ、ブロッコリー、カリフラワー、キュウリなど、旬の野菜のほか、キノコ、切り花、山菜、ハチミツなど各種農林産物がぞくぞくと並ぶ。
また、手打ちそば、おにぎりの無料試食サービスを実施。ぽん菓子やたこ焼きなども販売する。
生産者の一人は「それぞれの生産者一生懸命つくった野菜が並ぶので、ぜひ大勢の方に来てほしい。そばなどの無料サービスなどもあるので、楽しんでもらえれば」と、多くの参加を呼びかけていた。
午前10時縲恁゚後4時。
問い合わせは中部グリーンセンター富県(TEL72・5279)へ。 -
伊那北高校・ペン祭参加を呼びかける仮装行列
伊那北高校の学園祭「ペン祭」の一般公開に先立ち23日、動物やアニメのキャラクターなどを装った伊那北高校生徒らによる仮装行列が伊那市であり、多くの参加を呼びかけた。
52回目となる今年のテーマは「異質上等縲怩サんなお前が好きなんだ縲怐v。
24日の公開時間は午前11時半縲恁゚後4時。漫画「サザエさん」でマスオさん役を務める声優・増岡弘さんによる記念講演「認め合うことの大切さ縲恷ミ会に羽ばたく君たちへ縲怐vが、午前9時半から同校小体育館であり、午後1時半からは同じ会場で音楽部による定期演奏会もある。
25日の一般公開は午前9時半縲恁゚後4時。午前10時半からは吹奏楽部が、午後1時半からはギター部によるライブがある。
また、両日とも同校OBによる作品展「第7回薫ヶ丘美術展」が薫ヶ丘会館特設会場である。 -
サルビアなど花の苗1万6千本を無料配布
伊那市振興公社は23、24日、事務所前でサルビアなど4種類の花の苗を無料配布している。初日は配布開始時刻前に、主婦ら約100人が並ぶほどの人気だった。
花の苗はサルビア、マリーゴールド、ニチニチソウ、ペチュニアの1万6千本で、1千人分(一人につきサルビア10本、そのほか各2本の計16本)を用意。希望者100人にはチューリップの球根も渡した。
おまけのチューリップの球根を目当てに並んだ小沢の辻元武良さん(82)は「玄関の両脇に植えたい」と喜んだ。
花の苗配布は88(昭和63)年から、緑化促進事業の一環として始まった。4月初旬に職員が種をまき、約3万4千本の苗を育てた。無料配布のほか、事務所周辺にも植えた。本年は春先の気温の変化で、例年より生育が1週間ほど遅かった。
24日は午後1時から、事務所前で配る。 -
居場所づくりへ新講座「伊那おやじの会」開講
中高年の男性が集まり、料理や物づくりなどに挑戦する伊那公民館(武田登館長)主催の新講座「伊那おやじの会」の開講式が23日、同公民館であった。活動を通じながら会員同士の親ぼくを深め、それぞれの生きがいを見出すための活動を進める。
同公民館では、年間利用者(延べ約5万2千人)の9割近くが女性に片寄っているいることを懸念し、「男性の居場所づくり」(武田館長)に役立てるための講座を開講した。基本的に会員が主体となって活動していくことで、趣味の集まりとして独立したサークルに育つことを期待している。
現在の会員は市内の60縲・0代の男性24人。開講式では互いの自己紹介を終えた後、年間活動計画を話し合い、マレットゴルフ交流会、新市の名所めぐり、そば打ち体験、将棋・囲碁交流などを盛り込んだ。
会員のほとんどが仲間づくりのために参加したと理由を述べ、なかには「自活するために料理を学びたい」「趣味を持つために皆さんから学びたい」との意見もあった。
講座は毎月第4金曜日で、活動期間は6月縲恬・N3月。第1回講座は7月28日、料理と刃物の研ぎ方教室を開く予定となっている。伊那公民館は会員を募集している。問い合わせは(TEL78・3447)へ。 -
「春の高校伊那駅伝」コース変更へ
来年からのコース変更を目指す「春の高校伊那駅伝」の新コース案が22日、伊那市議会総務委員会協議会で示された。市街地や高遠町方面を通る新コースの決定は7月下旬、同駅伝実行委員会で協議。その後コース沿線の商店街に説明し、理解を求めていく。
新コース案の男子コース(42・195キロ)は、伊那市陸上競技場を発着点に、伊那西部広域農道を南へ進み、県道南箕輪沢渡線へ。市駅前ビルいなっせ前を通過し、国道153号線を通り、JA上伊那東部支所を折り返す。
女子コース(21・0975キロ)は同陸上競技場を出発点に、男子コースと同様の順路でいなっせを通過、伊那北信号を折り返し、市街地を通り、伊那食品工業猪ノ沢工場を折り返し競技場へ戻る。
説明では▽今までのコースでは沿線からの応援が困難▽3市町村合併して、2つのアルプスを結ぶコースが期待されている竏窒ネどと変更理由を上げた。
春の高校伊那駅伝は1978(昭和53)年、30キロコースでスタート。1992年に、現コース(42・195キロ)へ変更し、女子の参加も始まる。来年で30回の節目を迎える。前年参加チーム数は男子が77(うち県内20)、女子が33(うち県内7)チームだった。 -
災害時に協力・応援 伊那市と5団体が協定調印
伊那市は23日、伊那市内郵便局、伊那市建設業組合、アピタ伊那店、上伊那農業協同組合、伊那ケーブルテレビジョンの5団体それぞれと、災害時の被害状況の伝達、生活物資の供給、復旧工事などの協力に関する協定の調印をした。
梅雨期の最中、早急に応援体制を結び、防災体制の充実を図ろうと、関係機関と協定を締結。市内郵便局とは、3市町村合併に伴い新市として新たに締結。そのほか4団体については初めてとなった。
小坂樫男市長は「災害が発生すれば混乱が起きることは想定できる。情報伝達から災害復旧までの協力をいただけることは、市民の生活の早期安定に役立つ。これを機に、新市の安心安全なまちづくりを目指したい」とあいさつした。
伊那市では今後も同様の関係機関と応援協定を締結していく考え。 -
伊那接客業者防犯協会 600店舗へ啓発ステッカー配布
旧伊那市の飲食店組合など6団体でつくる伊那接客業者防犯協会(鈴木一比古会長)は22日から、飲食店での未成年者への飲酒提供を防ぐための啓発ステッカーを、同協会の加盟約600店舗へ配り始めた。
伊那署管内の伊那市高遠町の飲食店で本年2月、店員が17歳の少年らに飲酒をすすめた違反行為を重く受け止め、啓発ステッカーを作成した。これまで飲酒運転追放などを呼び掛けるステッカー配布はしたが、未成年の飲酒に関しては初めて。
ステッカーは黄色地の厚紙に、黒文字で「飲酒は20歳以上(法令)」と記され、左側下段に同協会名と「伊那警察署」と書いてある。大きさは縦27・2センチ、横9・8センチ。
鈴木会長は「組合員の店で同様の事件が発生しないよう、健全な経営をしっかりしてもらいたい」と話す。
協会内6団体の組合長らを通じ、1週間以内に各店舗へ配布し、店内の見える場所へ掲示する予定となっている。 -
総合美術品ご奉仕会 27日までベル伊那
地元物故作家や中央画壇で活躍中の巨匠らの日本画、掛軸、洋画など100余点を展示即売する「総合美術品ご奉仕会」は27日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
横山大観の「雪之夕」、川合玉堂の「雨中山水」などの掛軸や、画集にも掲載されている中島千波の「百合椿」などの日本画が注目。
そのほか、文化勲章作家・藤田喬平のガラス工芸「紫色地金彩花瓶」、伊勢崎満の「備前耳付花入」、重要無形文化財・十四代柿右衛門の「濁手山吹文皿」などがある。
地元作家では池上秀畝、中村不折、長尾無墨らの掛軸や水墨画が並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
南ア、高山植物咲き始める
お花畑が広がる南アルプス仙丈ケ岳で、ミヤマキンバイ、イワカガミなどの高山植物が咲き始めている。今月下旬以降が見頃となりそうだ。
頂上に向う稜線上に花々が点在。小仙丈ケ岳(標高2864メートル)付近では、ミヤマキンバイが可憐な花を咲かせていた。
ミネザクラも咲いており、「今年は何度もサクラのお花見ができた」と登山者の目を楽しませている。 -
駒ケ根高原で3人変死
22日午前、駒ケ根市赤穂の駒ケ根高原別荘地内の道路上に止まっていたワンボックスカーの車内で身元不明の男性2人と女児1人が死んでいるのを、通行人の通報を受けて駆けつけた駒ケ根署員が発見した。男性は一人が40縲・0歳代、もう一人は50縲・0歳代で、女児は7縲・0歳代に見えるという。車のドアはロックされ、助手席には豆炭の入った七輪が置かれていた。
同署は3人の死因と身元を調べている。 -
【記者室】法律で自殺抑止ができるか
国内の年間自殺者数が8年連続で3万人を超えたことなどから今国会で自殺対策基本法が成立した。しかし正直言って法律の制定が自殺の抑止に効果があるとはとても信じられない▼一口に3万人というがこれは大変な数だ。交通事故死者でさえ、交通戦争といわれた時期のピークで年間1万6700人。ここ数年では6千人台にまで減ってきているというのに…。駒ケ根市でも毎年5縲・0人も自殺者がいるのだから決して人ごととはいえない▼はたから見れば、何も死ななくても竏窒ニ思うのだが、当の本人にしてみれば文字通り死ぬほど思いつめての結果なのかもしれない。だが自殺を思いとどまらせるのは法律などではなく、やはり家族や周囲の優しさではあるまいか。(白鳥記者)
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飯坂、白山の両団地を廃止
駒ケ根市は22日開いた議会全員協議会で「市営住宅ストック総合活用計画案」について説明。今後10年間の整備計画を示し、飯坂、白山の両団地をそれぞれ2年後、8年後をめどに廃止する方針を明らかにした。経塚は08年度から、馬見塚は10年後をめどにそれぞれ建て替える。そのほかの団地は個別改善か維持竏窒ニしている。
建設されたのは飯坂が1956縲・8年度、白山が62年度で耐用年数を過ぎている上、敷地が変形したり(飯坂)浴室がない(白山)などの点から廃止を決めた。 -
駒ケ根市議会6月定例会最終日
駒ケ根市議会6月定例会は22日、本会議を開き、各常任委員会に付託されていた条例改正案、06年度一般会計補正予算案など13議案すべてを可決して閉会した。
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産の長野技術開発センターが赤穂中山原に立地することが決まったことを受け、市は関連する06年度一般会計補正予算案を同日追加提案。質疑、委員会審査を経て本会議で可決された。用地の土地造成などの整備を行う土地開発公社への補助金として2千万円、関連道路の新設・改良を行うための測量設計費として1300万円を盛った。土地開発公社への支援は07縲・2年度にかけて総額1億8千万円が予定されている。 -
砂防見学会
6月の土砂災害防止月間に合わせて伊那建設事務所(松下泰見所長)は22日、駒ケ根市民を対象にした砂防施設見学会を行った。市民ら約30人が参加し、同市中沢の下間川砂防工事現場、ねずみ川の砂防えん堤・床固め工事現場のほか、先進的な土砂災害情報の相互通報システムを導入している飯島町役場などを訪れて砂防事業の現状や効果などについて学んだ。
見学に先立って同事務所の担当者は駒ケ根市役所で「水災害、土砂災害の現状」について詳しく説明。参加者はメモを取ったりしながら熱心に耳を傾けていた=写真。
松下所長はあいさつで「今年は三六災害から45年目の節目の年に当たる。土砂災害防止にはハード、ソフトそれぞれの取り組みが必要だが、その現状を知ってほしい」と参加者に呼び掛けた。 -
明社協が磐田の森整備作業
明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は22日、駒ケ根市と有効都市協定を結ぶ静岡県磐田市の市民の手によって駒ケ根市の古城公園の一角に整備された「磐田の森」の草刈りや樹木の手入れなどのボランティア作業を行った。
駒ケ池のほとりに集合した会員ら約10人は軽トラックなどを連ねて山の中腹にある磐田の森に到着。早速エンジン式草刈り機やかまなどを手にして、高く伸びた草などを手際良く刈り取った=写真。濃い霧がかかる中、会員らは急な斜面をものともせず、黙々と作業に取り組んだ。
磐田の森の手入れは同協議会が毎年行っているほか、磐田市民らでつくる「磐田の森を育てる会」の会員が駒ケ根市を訪れて合同で行うこともあり、その都度交流会を開いて親ぼくを深めている。 -
南箕輪村議会6月定例会一般質問
保育料引き下げの方針示す南箕輪村の唐木一直村長は、21日の村議会6月定例会一般質問で、保育料について「昨年5%引き下げたが本年度も引き下げをする」と述べた。三沢澄子議員の質問に答えた。
引き下げ率は現在調整中で、上伊那の他町村に比べ所得の低い世帯の保育料が割高になっていることについても解消を図る考え。村長は「7月1日から引き下げ実施したい。これに伴い村の保育料は最低ランクになる」と話した。
村は26日に保育料審議会を開き、村長が諮問する。
◆村長就任1年を経過しての総括
村長は、「私なりに努力したつもりだが、まだまだ不十分な面、力不足な面がある。職員と意識を共有しながら努力してまいる」と、大熊恵二議員の質問に答えた。
「大切なのは村内が平和、平穏であること。村政を出来る限り身近に感じ親近感を持ってもらうため、懇談の場をもってきた。これからもこの姿勢を貫く」とした。村政運営については「財政が基本。自立可能なむらづくりの前提でもある。行革が必要で、できるものから実施した」とし、「事務事業評価制度を実施し、人事評価制度を充実したい」と述べた。
最大の公約とする子育て支援は、「これからも追求していきたい」とし、企業振興は「自立のため税収増を図らなければならない。引き続き努力していく」と話した。また、「自主防災、防犯部など協働の取り組みが出来てきた。地域コミュニティの第1歩として支援したい」とした。
庁内に立ち上げた6つのプロジェクトチームについては、「職員が幅広い分野に目を向け始めた点は成果が出てきている。チームによる推進が定着化してきている。これからもこうした姿勢で取り組む」とし、数値目標の設定は「設定できるものは検討する」とした。
◆児童の安全のための「まっくんバス」での通学について藤原定一議員が質問した。
村長は「スクールバスとしての利用など運行状況を検討し、7月からアンケートを実施、検討委員会の準備も進めている。全員とはいかないが遠距離通学者には安全に配慮したい。総合的に検討する」と答えた。
◆南箕輪村小学校の学童保育施設について三沢澄子議員が質問した。
村長は「現在はすくすくはうすを使っているが、南小の敷地内に早期に建築できるよう検討したい」とした。
◆村表彰規制の見直しについて大熊恵二議員が質問した。
村長は「改正する」と答えた。これまでも庁議でさまざまな議論をしてきたことを説明し、「幅広い面での規則の改正を検討したい」とした。 -
洋画家 窪田千秋さん(88) 伊那市東春近中殿島
堅苦しさがない、自由さが伝わってくる風景、静物画を描く。健康のために始め、画歴は約40年。四季を通じて変化に富む伊那谷の山や川などを、キャンバスに向かって表現し続けている。
「今まで元気でいられたのも絵があったから。絵を描いていると、自分だけの世界が広がる。天気がよければ家ではじっとしていられないね」
◇ ◇
絵を描き始めたのは1964(昭和39)年のことだ。それまで仕事のストレスで、一日にタバコを3箱(60本)吸っていたため、体を壊した。健康に気遣い禁煙を決意し、気分を紛らわせるため、絵を描くことに没頭した。
戦友の画家、故中島覚雄氏の下で2年間、油絵を学び、その後は独学。「お金もかからず、他人にも迷惑をかけない」。自分の世界で夢中になれる趣味を見つけた。
禁煙は最後のタバコ1本を箱の中へ残し、禁断症状が出ればニコチンの臭いを嗅いで、我慢。繰り返すこと約10年、タバコが臭いを失ったころには禁煙に成功していた。
◇ ◇
15年ほど前までは、寝泊りできる大きな車で県内外の高原などを訪れては、作画に熱中。自炊ができるキャンプ用品を積み込んで、1週間かけて各地を跳び回った。
遠出は少なくなった現在も、天候に恵まれれば、おにぎりとお茶を持って、車で上伊那の風景を追い続ける。月3回の水彩画講座へも通い、受講生同士の交友の輪も広げている。
「今でも車に乗って絵を描きにいけることは幸せ。周りの同級生はほとんど死んでしまったが、趣味があるから(自分は)元気でいられる。禁煙で始めたが、今は絵が健康法になっている」
◇ ◇
米寿のお祝いをする代わりに、人生で初めての個展「美しき伊那谷の四季を画く」(21竏・月5日・伊那市、中部電力伊那営業所ギャラリー)を開いた。
人生のひと区切りにと、ここ2、3年の間に描いた油絵、水彩画を計26点出品。かやぶき民家、残雪のアルプス、高遠の桜、天竜川など上伊那の自然が会場に広がっている。
「いくら描いても、よい絵が出来上がるとは限らない。これでよいというとこまで、いきつかないのが絵の深さ。ボケ防止のためにも、絵を描き続けて追求したい」
しっかりとした目の輝きを見せ、意気込みを語った。 -
南原地区まちづくり景観形成住民協定を締結
南箕輪村で初南箕輪村南原地区が、「南原地区まちづくり景観形成住民協定」を締結した。村内初の協定で、地区全域を対象に景観の保全に取り組む。協定は20日に発効し、県知事認可も申請している。
南原地区は、中央アルプスの山ろくで、南アルプスの雄大な風景を望む自然豊かな地域。権兵衛トンネル開通に伴う工場や店舗の進出、看板設置などにより景観が損なわれることを懸念し、景観形成住民協定締結を検討してきた。06年3月、区の総会で住民協定締結を同意、署名活動を展開し締結に至った。協定の有効期限は5年。
協定署名者は365戸(社)。区に居住する区民のほか地区内に土地を所有する村外者、地区内の企業など。アパートなども含む区の全363戸の内、実際に地区内に居住する人では277戸(76%)が署名している。
地区の環境整備と景観形成に必要な事項を定めた景観形成基準は▽土地利用▽建築物など▽垣、柵、擁壁など▽緑化・美化▽広告物▽事前協議▽自動販売機▽交通・防犯▽廃棄物処理施設・風俗営業施設など-の9項目。
建築物の基準は、建築物を十分道路から後退し緑化に努める、高さは13メートル以下で勾配屋根、屋根や壁の色は落ち着いた色調に努める-など。屋外広告物は道路から1メートル以上後退し、設置者、設置場所、表示面積、高さ、色などの基準を示している。
住民協定運営会長の伊藤幸一さんは、「トンネルが開いて工場や店が出てくる。交通量が多くなれば看板も多く、また大きくなってしまう。協定で若干でも地域の景観を守っていきたい」と話した。
南原地区周辺は、権兵衛トンネル開通に合わせ国道361号線の伊那市側トンネル出口から延長約7キロ、沿道両側100メートルが県の屋外広告物条例に基づき屋外広告物禁止地域に指定され、伊那市西箕輪地区が05年3月に「西箕輪ふるさと景観協定」を締結している。 -
箕輪中3年生が戦争体験談聞く
箕輪中学校体育館で21日、第2次世界大戦の体験を語り継ぐ沖縄県出身の語り部、元教師親里千津子さん=長野市在住=の講演会があった=写真。体験記に耳を傾けた3年生約240人らは、神妙な面持ちで現在ある平和とは何かを考えた。
「平和を願い戦争を語り継ぐ会」と題し、同町遺族会(竹入弘人会長)が企画した行事。戦争を知らない、未来を担う生徒たちに聞いてもらおうと、初めて参加を呼び掛けた。
親里さんは、米軍の空襲で母親と祖父を亡くした時、涙も出ずひたすら家族の髪を遺品として持ち返ったことなど、生徒たちと同年代に体験した沖縄戦の悲話を回想しながら語った。
「今は過去の戦争の歴史をしっかり学んで、2度と同じ悲しみを起こさせないことができる。物事の善悪をしっかりと判断できる人になり、命を大切にできる人として、戦争の語り部になって」と呼び掛けた。
3年生は社会科の夏休みの課題として、昨年度から体験談をまとめる「戦争新聞」の制作をしている。同学校では学習の導入のきっかけになればと参加。本年も一人ひとりが新聞づくりに取り組む。 -
「猿橋」由来後世に伝える
伊那市長谷黒河内の三峰川にかかっていたが三峰川総合開発事業によって昨年度撤去された「猿橋」の由来を永く後世に伝えるため、跡地の右岸に記念碑が建立された。地元区民をはじめ、長谷総合支所や国土交通省三峰川総合開発事務所の職員ら関係者約20人が出席し22日、除幕して完成を祝った。
猿橋は地元区民の山林資源を有する対岸の女沢地籍につなぐ生活道路として長年にわたり重要な役割を担った。1937(昭和12)年に自然腐朽し、20年後に美和ダム建設に伴う補償の一環で鉄筋コンクリート造の橋を新設。しかし、昭和50年代にかけて、三六災害をはじめ度重なる水害で再建を繰り返した。昨年度、洪水バイパス施設の分派堰(せき)の構築や貯砂ダムの補強で猿橋が水流を阻害することから撤去に至った。
生活道路として思い出深い猿橋について記念碑で後世に残したいとの黒河内区の要望を受けて三峰総事務所が建立した。土台を含め高さ1・5メートル、幅2・5メートル、奥行1・2メートルで、三峰川源流の石を使っている。表面は猿橋の存在を知らしめる「猿橋跡地」と記し、裏面の碑文は黒河内区民による猿橋の由来を刻んでいる。
式で宮下市蔵長谷地域自治区長は「長谷地域が存続する限り、歴史の大きな財産として残ることはありがたい」とあいさつ。地元区長、三峰総所長もそれぞれ祝辞を述べた。 -
高遠高校福祉コース2年生が実習
高遠高校福祉コースの2年生30人は地元の保育園で実習している。22日は、15人が高遠第一保育園を訪問。園児との触れ合いを通して、職員の仕事内容を学び、保育のあり方に理解を深めた。
生徒たちは3歳未満児から年長組に分散し、折り紙や手遊び、ぶらんこなどをした。この日は防災訓練もあり、生徒たちは園児の手をとって迅速に避難するなど積極的に取り組んだ。
初めての実習とあって園児との接し方に戸惑いをみせていたが、言葉遣いを変えたり、園児と同じ目の高さで接していた。
保育士に関心があるという山本瞳さん(17)は「子どもの気持ちになって考えることが難しい」と感想を話していた。
2年生は2班に分かれ、もう一班の15人は15日に第四保育園に訪れた。実習は秋にも予定している。 -
ラベンダー摘み取りまもなく
駒ケ根市東伊那の花工房「やまぼうし(伊藤みち子主宰)」のラベンダー園で24日から摘み取りが始まる。ラベンダーはつぼみがふくらみ、花が開く直前でこれからが摘み取りの適期。7月上旬まで摘み取りができる。
伊藤さんは約3千平方メートルで、イングリッシュ系の早生(わせ)と晩生種を栽培。園内は1面青紫色で花の香りに包まれている。
「今年は冬の寒さが厳しく、枯れたものもあるが、花色は濃く、香りも最高」と伊藤さん。
ちなみに摘み取り料はひとつかみ500円で、たっぷり摘める。ラベンダーステックやリースなどラベンダークラフトの指導もある。
詳細は同工房(TEL83・9676) -
いわゆり荘の温泉化で、感謝の会
中川村社会福祉協議会(前原茂之会長)は
21日、高齢者デイサービスセンターいわゆり荘で、いわゆり荘への小渋湖温泉引湯の関係者を招き、感謝の会を開き、デイサービス利用者と茶話会を楽しんだ。
招待者は温泉を提供した小渋湖温泉、見晴鉱泉、タンクローリー手配の富永自動車の3者で、小渋湖温泉の鹿養孝子さんと富永自動車の富永久子さんが出席した。
前原会長は「みなさんの協力でいわゆり荘が温泉化でき、12日からデイサービス利用者が入浴を楽しんでいる」と感謝し、デイサービス利用者が感謝の気持ちを込めた手作りのペン立て、社協からのお礼の品を手渡した。
鹿養さんは「お年寄りのみなさんのために温泉をお分けすることにした。昔から四徳の湯は美人の湯と言われ、つるつるとして気持ちがいい。しっかり入って、きれいになって」と呼び掛けた。
この後、お茶を飲み、水羊かんを食べながら、和やかなひとときを過ごした。 -
安協役員講習会に70人
伊南交通安全協会飯島支会(下平憲夫支会長)は20日夜、駒ケ根署の渋谷保人交通課長を講師に役員講習会を開いた。理事や正副女性部班長、青年部員ら約70人が受講。正しく、安全な街頭指導法に理解を深めた=写真。
渋谷課長は県内や管内、町内の交通事故発生状況の概要を説明した後、街頭交通指導の目的に「歩行者の誘導・整理と安全な通行指導を行うことで、交通事故防止を図る」とし、指導上の心得に▽必要な知識を養い、誘導・整理技術の向上に努める▽服装・態度は厳正に、必要により敬礼、会釈をする▽誘導・整理は的確に迅速に行う-などを挙げ、受傷事故防止に向け▽ヘルメット、夜光チョッキ(夜間)を必ず着装する▽車両が完全に停止してから行動する▽常に危険を回避できる体勢と、安全な場所の確保▽異常気象時は実施しない-などを厳守するように訴えた。