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箕輪町赤十字奉仕団救急救命法講習会
箕輪町の赤十字奉仕団第1分団は1日夜、救急救命法講習会を沢公民館で開き、止血法や傷病者の保温方法などを熱心に学んだ。
町の6分団が各1回講習をする。第1分団(沢・大出・八乙女)が初回で33人が参加。日本赤十字社長野県支部派遣の救急法指導員が講師を務めた。
講師は、人間の血液量は体重の約8%で、3分の1を失うと重症、2分の1を失うと死に至るため、大出血のときは早急な止血の必要があることを話し、耳の前や鎖骨上のくぼみ、わきの下などの止血点を説明した。
傷口に当てる滅菌ガーゼがない場合に、ハンカチの多少でもきれいな面をライターなどであぶる、アイロンを当てるなどして高温消毒して代用する方法も紹介。当て物には「タオルは吸水性が高く余計に血をすってしまう。ハンカチや日本てぬぐいのほうがよりよい」と話した。
三角巾を使った頭の包帯の仕方、傷病者の全身を毛布で包んで保温する方法も指導。「赤十字は愛をもって最後まで相手の面倒を見てあげてほしい」と話した。 -
みのわ祭り実行委員会小委員会
箕輪町の2006みのわ祭り実行委員会小委員会は1日、町文化センターで開き、祭りの開催日時、名称などの案を協議した。6日の実行委員会に案を示し決定する。
協議では、祭りは7月29日午後1時半から9時まで。名称は「2006みのわ祭り」。本会場は153号線バイパスで、町道6号線の開通に伴い6号線交差点まで拡大する案で検討している。
イベントは、オープニングパレード、箕輪天竜音頭民踊流しとワクワクダンシング、みのわ御棒サ!、みのわ太鼓、箕輪みこし大行進、店舗売り出し、フリーマーケット、子どもイベント、マスつかみ大会。招致イベントはない。
納涼花火大会と手筒花火は今年は同時開催し、午後9時に終了予定。「花火の打ち上げ時間が長い。9時前に終わらせてほしい」など町民から寄せられた苦情に対応し、同時開催で時間短縮を図る。交通規制は正午から午後10時まで。
協議では、「花火大会の時間短縮のためアナウンスを省略したらどうか」との意見もあったが、事務局は「寄付いただいた企業の紹介を割愛していいいのかという点から今のところ例年通り」とした。 -
ゆずり葉学級
ニュースポーツに挑戦南箕輪村公民館の65歳以上を対象にした「ゆずり葉学級」は1日、ニュースポーツのペタンクと囲碁ボールを村公民館で楽しんだ。
2グループに分かれ全員が2種目を体験した。囲碁ボールは黒と白のボールでチーム分けし、スティックでボールを打ち、碁盤になった人工芝のマットにボールを並べて碁盤の目に停止したボールの数で得点を競う。打つ力を加減しながら碁盤を狙い、相手ボールに当ててマットの外に弾き出すなど見事なプレーもあり、仲間を応援しあって楽しんだ。
ゆずり葉学級は5月末に開講し48人が参加。全17回で今回が開講式後、具体的な活動の第1回。今後は料理や粘土遊び、新しい大芝高原音頭の体験、小学生との交流会、文化祭出品作品制作などに取り組む。 -
駒ケ根市で水源祭
水道週間(1縲・日)に合わせ、駒ケ根市水道指定店組合(石田耕一組合長)は3日、市内北割一区の切石浄水場で06年度の水源祭を行った。組合員のほか市の関係者ら約30人が参列。石田組合長らが水神に向かって玉ぐしをささげるなどの神事を行って水道水の安定供給を祈願した=写真。石田組合長は「昨年は水道に関する大きな事故はなかった。今年も安全・安心な給水を祈念したい」とあいさつした。
市の上水道事業は1954年に赤穂上水道として創設。翌年通水を開始して以降、段階的に規模を拡大し、現在1日当たり最大約2万立方メートルを給水できる能力となっている。
切石浄水場は施設の老朽化などのため、09年度をめどに全面的に更新される見通し。総事業費は16億円。これにより、水道料金は10年度から2段階に分けて5%程度の値上げが見込まれている。 -
みはらしファームで花馬まつり
家内安全や五穀豊穣(じょう)を願う「花馬まつり」が3日、伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームであり、約30人が花を飾りつけた2頭の馬と共に仲仙寺までを参拝した=写真。
生活の中で馬が重要な役割を担っていた昔、同地区で催されていた行事。
今年は、丁石復元プロジェクトが進んでいる羽広道をコースに設定。道のりにある4体の丁石について説明を受けながら、30分ほどの道のりを歩いた。
馬の歩くペースは予想以上に速く、参加した親子は「疲れた」と話していたが、振舞われたきのこ汁を美味しそうに味わっていた。 -
かんてんぱぱで「磐城流つまみ絵朱千恵会展」
色とりどりのつまみ絵が並ぶ「磐城流つまみ絵朱千恵会展」が6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。花や鳥などをテーマとしたものや、それぞれの個性が生きた創作作品まで約160点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
つまみ絵は、さまざまな大きさの布をピンセットで折り、その張り合わせによって1枚の絵を描く伝統的な手工芸の一つ。近年は、平面的に張り付けるだけでなく、立体的につくることもできるようになっている。
作品は飯島町の伊井島美千恵さん(56)が教える伊那教室、飯島教室の60、70代の女性を中心とした11人が手掛けたもの。色や大きさの異なる布と、2種類のつまみ方を使い分け、人の服や鳥の翼、花びらの質感などをさまざまに表現している。
伊井島さんは「つまんだ布でこんな作品ができるんだと感じてほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
梅をデザイン新ユニフォームで・ス宮田・スをアピール
お父さんの甲子園で着用し、全国へ発信宮田村の40歳以上中高年世代でつくる野球チーム「宮田大昭クラブ」は、数十年ぶりにユニフォームを新調した。村の活性化とPRにつながればと、右胸に村のシンボルである梅、左肩口に「梅の里」と刺しゅう。3、4日に上田市で開かれている「全日本生涯野球大会」から着用している。昨年は見事に同大会で優勝。連覇がかかるが「新しいユニフォームで宮田の名前を再び全国に轟かせたい」と意気込んでいる。
同チームは・スお父さんの甲子園・スとも呼ばれる同大会に、18回連続で出場。元プロ級の選手も出場する実力高い大会だが昨年、50、60歳代主体の部門で悲願の優勝を遂げた。
それを記念して、古くなっていたユニフォームを新調しようと考えが浮上。
「つくるなら、宮田村のアピールにつながるものにしよう」と、梅をデザインに取り入れた。
紺地に紅色の梅が映え、メンバーも「かっこいい」と納得の出来映え。監督の小木曽光明さんは「歴史あるクラブに最高のユニフォームができた。宮田の名を背負って優勝を狙いたい」と話した。
大会には「少しでも宮田を知ってもらえれば」と、とうふドーナツなど村の名産品も持参。対戦相手にプレゼントした。
初戦は千葉ふれあい野球連盟(千葉県)に2‐3で惜敗。優勝の可能性はまだ残っており、4日は柏崎エラーズ(新潟県)、千葉マリンズ(千葉県)と対戦する。 -
南箕輪村でストーリーテリングの講座が開講
南箕輪村民センターで2日、「お話を語る(ストーリーテリング)講座」の1回目があった。約10人が集まり、南部小学校司書・藤澤薫さんの語りに聞き入った=写真。
ストーリーテリングは、絵本や紙芝居などと異なり、視覚的な要素を用いないで語り聞かせる素語り。地元でも関心を持つ人が多かったため、東京子ども図書館の講座を修了して地元でストーリーテリングを実践している藤澤さんに依頼し、今回の講座を企画した。
藤澤さんは「現代は目で見るものは増えているが、耳で聞き、自分で想像することは大切なことだと思う」と話し、ストーリーテリングを実演。徳島県に伝わる昔話など3話を披露した。
今後は、外部講師の語りを聞いたり、昔話について学んだりし、受講者自身が挑戦することも予定している。藤澤さんは「年月をかけた方が良いものになる。受講者自らが『語ってみたい』と思ってもらえるような講座にしたい」と話していた。 -
村誌全巻完成を祝う
中川村誌の中巻「原始・古代編、中世編、近世編」が発刊され、既刊の上、下巻に合わせ全3巻そろい、喜びの完成祝賀会が1日、中川文化センターで開かれた。執筆や編集に携わった関係者ら50人が出席し、苦労話に花を咲かせながら、村の文化資産の誕生を祝った。
刊行委員会会長の曽我村長は「中川村誌は記録として高い価値があるだけでなく、読むほどに、おのずと郷土を愛し、誇りとする気持ちが沸き起こってくる。若い人も村誌を読んで、古の人々の暮らしに思いを馳せ、郷土への愛と誇りを育てて」とあいさつ。
編集委員長の松村隆さんは経過報告の中で執筆者のうち、友野良一さん、米山真一さん、湯沢千秋さんの3人が刊行を待たず、逝去されたことに触れ「お3人の霊前に供え、ご冥福を祈ります」と述べた。
中川村の村誌編さん事業は97年に着手、03年12月に上巻「自然編」を、05年5月に下巻「近代、現代編、民俗編」を、今年5月25日に中巻「原始・古代編、中世編、近世編」を発刊した。
中巻はB5判473ページ。原始・古代編は「村の考古学研究の歩み」から「縄文」「弥生」「奈良・平安」まで7章。中世編は「鎌倉」から「戦国時代」までの3章。近世編(江戸時代)は、「村の支配」「近代への歩み」まで9章で構成。カラー写真を多用し、中学生でも分かるように、平易な文章で記述した。発行部数千部、上・中・下3巻セットで1万2千円。 -
手作り絵本巡回展
飯島文化館で4日まで、「手づくり絵本巡回展」が開かれている。手づくり絵本三県連絡会が主催し、25回目。
会場には長野・岐阜・愛知の3県18地区の世界にたった1つの手作り絵本、150点がずらり。
布製や点字、飛び出すもの、ページを開くとオルゴールが鳴る仕掛けなどのほか、パッチワーク仕立ての「わなげビンゴ」「さかなつり」「かるた」など遊べる絵本も。
テーマは我が子の成長記録やかわいい動物、花、旅の思い出などいろいろ。手に取って、ページを開くと作者の思いや手の温もりが伝わってくる。
駒ケ根地区の大久保真由美さんは「世界に1つ、自分だけの本。手を掛けた分愛着がわく」と話していた。 -
伊那北高吹奏楽部がポップスなどを演奏
伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」入り口で3日、軒下コンサートがあった。本年度のトップバッターは伊那北高校吹奏楽部。観客約50人を前に、マーチやポップスなどを演奏した。
11日、県伊那文化会館で開く定期演奏会の宣伝を兼ねて出演。部員75人のうち希望者30人が集まり、金管楽器のファンファーレや「竹田の子守唄」などを演奏した。
太陽が傾き、会場に心地よい風が吹く中、道行く人なども足を止め、息の合った演奏に耳を傾けた。
3年目を迎えた軒下コンサートは、中心商店街のにぎわい創出などをねらいにした取り組み。9月まで週1回のペースで、おおむね午後7時から開く。市内を中心に17団体が申し込み、合唱や鍵盤ハーモニカ合奏、落語などを繰り広げる。
出演希望者を受け付け中。問い合わせは、市生涯学習センター(TEL78・5801)へ。 -
伊那まつりやる気会議が提言
8月に開く「伊那まつり」の活性化を審議する「やる気会議」(小池真一座長)は、イベントの活性化や循環バスの利用促進など19項目の提言をまとめ、2日夜、久保田祥圃実行委員長に手渡した。
提言書の市民おどりの活性化では▽市民おどりコンテストを開き、まつりを盛り上げたおどり連を市民の投票で決めてマンネリ化を防ぐ▽おどり区間の両端へ大型モニターを設ける▽だれでも楽しく参加できるよう最後にマイムマイムなどを取り入れる竏窒ネどを挙げた。
そのほか、手づくりあんどんへの企業名の表示、ローメン横丁の広い場所への移動、花火の打ち上げ場所の雑木伐採など。
小池座長から提言書を受け取った久保田実行委員長は「各委員会に諮り、改善できるものは取り組んで盛大なまつりにしたい」と答えた。
やる気会議は3年目。2回の会議を開き、実行委員会メンバーや一般公募の6人が自由な発想で活発に意見を出し合って提言をまとめた。 -
伊那防犯協会連合会が定期総会
伊那防犯協会連合会(会長・小坂樫男伊那市長)の定期総会が1日、伊那署であり、06年度事業計画、予算や組織、会則の変更などの5議案を原案通り可決、承認した。総会前には防犯活動に貢献した個人、団体の表彰もあった。
組織変更では、連合会内に専門部会を設け、同署が委嘱する「伊那エンジェルス隊」「伊那少年友の会」のほか、各地区の児童、生徒の通学路を巡視するボランティア団体を含んだ。また、新伊那市誕生により、高遠地区防犯協会を市防犯協会の所属団体にした。
本年度は「安全・安心を実感できる地域社会づくり」を目標にかかげ、防犯意識高揚のための事業、少年の健全育成に対する支援事業、薬物と暴力団を根絶するための事業竏窒ネどの5事業を計画重点とした。
表彰された個人、団体は次の皆さん。
【個人功労者】▽中村敏夫(伊那地区防犯協会)▽原易雄(西箕輪地区防犯協会)▽中島誠(美篶地区防犯協会)▽保科求(高遠地区防犯協会)▽山下寛(伊那エンジェルス隊)
【功労団体】▽伊那東小学校子どもの安全見まもり隊(毛利次男代表)▽箕輪西小学校通学パトロール隊(中澤千夏志代表)▽箕輪中部小学校安全みまもり隊(東城興一代表)▽箕輪北小学校通学パトロールの会(南山建司代表)▽南箕輪郵便局子どもの安全を守るパトロール隊(大沼悟代表) -
県高校総体・熱戦本格化 上伊那勢の奮闘を期待
県高等学校総合体育大会が本格的に始まった3日、上伊那を会場に新体操、ホッケーなど4競技があり、フェンシングのフルーレ個人で男子の唐澤司(伊那北)、大槻知也(伊那弥生ヶ丘)、女子の白鳥真弓、栗原夏佳(ともに伊那北)が8月3縲・日、京都府である全国総体の出場を決めた。
新体操は伊那市サンビレッジで個人戦があり、長田朋恵、大澤ひとみ(ともに伊那西2年)が総合で2、3位に入り、17、18日、福井県である北信越大会へ出場を決める。4日は団体戦がある。
ホッケーはメンバー不足の状態が続いていたが10年振りに駒ヶ根工業が出場し、赤穂と同校グラウンドで戦った。結果は赤穂が1対0で辛勝し、北信越大会進出を決めた。
ソフトテニスは伊那市営センターコートで団対戦があったが、上伊那勢は北信越大会の切符を逃す。4日は南信地区大会で優勝した男子の中山・北原(伊那弥生ヶ丘)、女子の小坂・小松(赤穂)ら10ペアが個人戦へ出場する。
フェンシングは箕輪町民体育館でフルーレ競技があり、全国総体出場決定者のほか男子の松川佳佑(箕輪工業)、女子の木村宏美(赤穂)ら6人が16縲・8日、福井県である北信越大会へ出場。4日は学校対抗のほか、サーブル、エペの男女各個人の試合がある。 -
西春近北小学校3年かしわ組(北原秀子教諭・20人)
かしわ組は2年生の時から絵手紙に取り組んでいる。1枚の紙の中に花や収穫した作物などを児童それぞれが個性的に描き、大人では考えつかないような着眼点で感想を一言添えている。季節を伝えるそれらの作品が飾られた教室は、和やかな雰囲気に包まれている。
取り組み始めたのは5月。飲料水メーカーが開発した花「サフィニア」の無料配布の募集に当選したのを機に、苗を植えて花を育てる過程を絵手紙にして記録を取った。
鉢植えの時は小さな苗を画面いっぱいに描いて「きれいにさいてほしいな」などと言葉を書き加え開花を期待し、赤紫色の花が咲けば作品を自宅へ持ち帰り、家族に見せて知らせたりした。
その後は近くにある寺のアジサイや、北原教諭が持ってきたアケビ、校庭の紅葉、収穫したサツマイモなどを描いては、消しゴムで作った落款(らっかん)を押し、オリジナル作品を作り続けている。
学習のポイントは児童らの絵や言葉の表現力、観察力を養うことにある。また、図工の時間が年々減ってきている学校教育で、短時間に描ける絵手紙は好都合。
北原教諭は特に、子どもたちの言葉の表現力の向上に力を注いでいる。絵に文章をただ添えるだけでなく、描いた作品に合う言葉を選ばせ、誰に伝えたいかを考えさせている。
「大きい、きれいという当たり前の言葉を使わずに様子を伝えるには、どういう言葉を使えばよいかを考えることで、言葉の表現力を養ってほしい」(北原教諭)
サツマイモの絵は「絵を描いているだけでおなかがすいちゃう」、パックリと口を開いたアケビは「バナナみたいなあじなのかな」などとユニークに表現。作品が出来上がる度に、周りの大人たちは「本当に3年生が描いたの」と驚く。
学校の畑にジャガイモ、赤カブ、ヒマワリなどの種をまき、収穫や開花を待ち望む児童たちは本年度も絵手紙の製作を続ける。「絵がへたでもいいじゃん。それぞれが素直に表現していることが素敵」との北原教諭の思いにこたえ、子どもたちは自由に筆を走らせている。 -
漆戸醸造で酒蔵見学ツアー
日本酒を味わいながら、酒づくりの行程を見学してもらおう竏窒ニ30日、伊那市西町の漆戸醸造で、酒蔵見学ツアーがあった。日本酒が好きな約35人が集まり、日本酒ができる仕組みなどを学んだ。
地域の人に地元の酒に親しんでもらうことを目的とした初めての試み。同じ町内にある飲食店・串正と共に企画した。
参加者は、漆戸醸造でつくる日本酒「井の頭」の酒蔵を見学。「機械などの力を借りる部分もあるが、温度管理などは人の手の方が確実。大事な部分は全て手作りになっている」などと説明を受けながら、日本酒のもとになる“もろみ”のつくり方などを学んだり、酒に使っている地下水のを試飲した。
見学後は串正に移動。漆戸醸造でつくる日本酒6種類の利き酒を楽しんだ。
漆戸醸造の漆戸正彦社長は「ちょっとでも日本酒を飲んでもらう機会を増やしてもらえれば」と話していた。
##写真(たてよこ)
漆戸醸造で酒蔵見学ツアー
日本酒を味わいながら、酒づくりの行程を見学してもらおう竏窒ニ30日、伊那市西町の漆戸醸造で、酒蔵見学ツアーがあった。日本酒が好きな約35人が集まり、日本酒ができる仕組みなどを学んだ。
地域の人に地元の酒に親しんでもらうことを目的とした初めての試み。同じ町内にある飲食店・串正と共に企画した。
参加者は、漆戸醸造でつくる日本酒「井の頭」の酒蔵を見学。「機械などの力を借りる部分もあるが、温度管理などは人の手の方が確実。大事な部分は全て手作りになっている」などと説明を受けながら、日本酒のもとになる“もろみ”のつくり方などを学んだり、酒に使っている地下水のを試飲した。
見学後は串正に移動。漆戸醸造でつくる日本酒6種類の利き酒を楽しんだ。
漆戸醸造の漆戸正彦社長は「ちょっとでも日本酒を飲んでもらう機会を増やしてもらえれば」と話していた。 -
伊那市荒井区で少年少女球技大会
伊那市荒井区の第29回少年少女球技大会が3日、伊那中学校グラウンドであり、区内の小学生がキックベースボールを楽しんだ。荒井区や区青少年育成会など主催。
スポーツを通じた健全育成と、世代間交流や地域の融和を図ることを目的に、毎年この時季に開いている。
町内ごと全学年の男女混合で編成した8チーム約170人の児童が参加し、トーナメントで熱戦を展開した。3年生以下の打者は本塁ベース上にボールを置いてけるなど、独自のルールを設定し「小さい子どもも楽しめるようにした」(同区)。
晴れ渡った青空の下、児童たちは伸び伸びとプレー。夢中で掛け回る姿に、保護者や地域住民からも声援が飛んでいた。 -
駒ケ根市議会6月定例会日程
駒ケ根市議会は6月定例会を5日から22日までの18日間の日程で開く。議案は人事案件(市公平委員会委員の選任)1、専決処分8、報告4、市職員の勤務時間および休暇等に関する条例の一部を改正する条例など条例案7、06年度一般会計補正予算案など予算案2の計22。
日程は次の通り。
▽5日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託など)▽14・15日=本会議(一般質問)▽16・19・20日=委員会▽22日=本会議(採決) -
駒ケ岳で発見の遺体は神奈川県の大学教授
5月27日、南アルプス駒ケ岳山中から収容された死体の身元について伊那署は2日、捜査の結果、神奈川県三浦市初声町の大学教授、松井幸雄さん(当時56)であることが判明したと発表した。
松井さんは05年9月19日、単独で南アルプス駒ケ岳へ登山中、行方不明になっていた。遭難死の可能性が高いとみて捜査を進めている。 -
中沢小で炭出し
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)の全校児童は2日、同校に設置してある炭焼き窯で今年度最初の炭出しをした。炭の取り出し口の前に1列に並んだ児童らは1人ずつ中に入り、うれしそうな笑顔を見せながらこんがりと焼き上がった炭を大切そうに持ち出した=写真。
炭焼きを指導した宮下秀春さん(72)は「いい炭に仕上がっている」と満足そうな笑顔を見せ、児童らは「心配だったけどうまく焼けていてよかった」とほっとした表情で話していた。
5月19日に原木のコナラ約1500キロを児童らが窯に入れ、火をつけた後は職員らが交代で温度管理を行ってきた。焼き上がった炭は各学年で教材として使うほか、バザーなどで販売される。
同小は児童らに中沢の伝統産業である炭焼きを受け継いでいってほしい竏窒ニ92年に窯を設置し、総合的な学習の時間などを利用して毎年炭焼きを行っている。05年にはPTAが中心となって新しい窯を製作した。 -
駒ケ根観光開発3期連続で黒字
駒ケ根ビューホテル四季、国民宿舎すずらん荘、こまくさの湯、駒ケ根キャンプセンターを経営する駒ケ根観光開発(中原正純社長)は第48期(05年4月縲・6年3月)の経常利益が約670万円(対前期比157%、約400万円増)となり、3期連続で利益を確保したと発表した。
こまくさの湯は昨年からの灯油価格の高騰などの事情により、大人入浴料を現行の500円から100円値上げして10月から600円としたい考え。子どもは300円で据え置き。
部門別営業成績は次の通り(数字は(1)売上高(対前期比)(2)経常利益)。
▽駒ケ根ビューホテル四季=(1)3億470万円(105・4%)(2)1020万円▽国民宿舎すずらん荘=(1)1億3040万円(103・1%)(2)80万円▽こまくさの湯=1億4850万円(100・7%)(2)40万円▽駒ケ根キャンプセンター=(1)1810万円(91・4%)(2)10万円 -
箕輪町内保育園開放「のんたんの日」本年度も始まる
箕輪町の9保育園は本年度も、園開放「のんたんの日」を各園の計画に沿って実施する。
「のんたんの日」は、大切な幼児期を少しでも保育園が仲立ちとなって子どもたちがのびのびと育つことができるようにと願い、子どもと保護者の触れ合いの場として園を開放。どの園にも自由に出かけ、遊び、園の様子を見ることができる。
沢保育園で30日、第1回「のんたんの日」があり、24組の親子が訪れた。年長児がリズムダンスなどを発表し、一緒に大型紙芝居を見た。唐沢元子園長は、「子どもといっぱい遊んで、感動することをいっぱい子どもに与えてください」と話し、親がひざの上に子どもを乗せてひざを上下させたり、子どもを抱いて左右にぶらんぶらんと振って抱っこするなど親子で楽しむ遊びも紹介した。
「のんたんの日」は全園午前9時半縲・1時。毎回保険に加入する。持ち物は着替え、タオル、ビニール袋、湯茶、上履き(運動靴、親子)、帽子。子どもの背中に名前を記入したガムテープをはっていく。
6月の日程は次の通り。
▽6日=長岡・木下南保育園▽14日=木下北保育園▽15日=おごち保育園▽21日=三日町保育園▽22日=松島保育園▽23日=長田保育園▽30日=沢保育園 -
はらぺこ保育園がぱかぱか塾へ遠足
伊那市富県の里山で野外活動を中心とした保育に取り組んでいる「はらぺこ保育園」の園児や母親が2日、馬の世話や乗馬を通した教育支援活動をしている箕輪町のNPO法人「ぱかぱか塾」へ遠足に出かけた。
ぱかぱか塾への遠足は2回目。普段はあまりふれあえない大型動物とのかかわりを通してさまざまなことを感じてもらうことなどを目的としている。途中、約1キロの道のりは子どもたち自身が歩いて目的地を目指した。
牧場で春日幸雄塾長から馬の話を聞いた園児たちは、2頭のポニーに順順に乗馬=写真。手をふりながら、笑顔を見せた。昨年は怖がって乗馬できなかったが、今年は怖がらずに乗ることができた園児もいた。
乗馬の終了後は、持参したニンジンを馬にあげ、園児たちも牧場内でお弁当を味わった。 -
南箕輪村水田農業推進協議会総会
南箕輪村水田農業推進協議会は31日夜、06年度総会を村役場で開き、事業計画や収支予算案などを承認した。
06年度産地づくり対策事業の新事業は産地形成促進事業で村の振興作物の苗代助成。振興作物はアスパラ、白ネギ、カリフラワー、ブロッコリー、スイートコーン、ブルーベリー。50%を上限に苗・種子代を助成する。環境保全対策事業で土作り支援と景観形成作物作付助成も新規に取り組む。土作りは、ペースト肥料1袋価格30%を上限に補助。ペースト肥料を直接土壌に注入することで慣行肥料を減量し、環境負荷を軽減する。景観形成作物はレンゲ、コスモス、ヒマワリ。10アールあたり2万円助成する。
本年度水稲生産計画状況は、水田面積4万4613・7アール、作付け計画(減収考慮)は2万6840・6アール、作付け(実面積)は2万6914・1アール。
唐木一直会長は、「農業をとりまく環境は大変厳しいが、少しでも元気がでるよう皆さんのお力をお借りしたい」とあいさつした。 -
【記者室】New大芝高原音頭で
南箕輪村の「大芝高原音頭」をアレンジした「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」。大芝高原まつりで多くの村民に踊ってもらおうと指導者向け講習会も開き、普及活動が本格化してきた▼老若男女が踊れる曲にしようと作ったアレンジ曲。基本の踊りは宝塚歌劇団OGが振り付けた。曲はパレードで流し、ステージ発表では自由にアレンジした踊りの発表も呼びかけるなど、積極的に祭りに使っていく▼音頭の取材後は毎回、頭の中で曲がぐるぐる繰り返し流れる。それだけ耳に残る、親しみやすい曲ということだろう。事務局は20縲・0代の若い年代層の祭り参加掘り起こしを狙う。連を作ってアレンジ曲で踊るのも楽しそう。新しい曲で、踊らにゃそんそん。(村上記者)
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あすなろ会牛放牧で遊休農地復活を
伊那市高遠町藤沢の荒町住民有志でつくる「あすなろ会」(秋山靖樹会長、23人)は2日、地元の遊休荒廃地に黒毛和牛2頭を放した。
農業従業者の老齢化などで生じた遊休農地の復活を目指し、3年目。初年は県などから補助を受け、逃亡防止、シカやイノシシによる食害防止のために電気さくを設置。2年目は牛の日除け小屋を設けた。
今年は箕輪町の酪農家から借り受けた牛を3・5ヘクタールの荒廃地に放した。9月中旬ころに下牧させる。昨年に続いて牛が草を食べた後の8月初旬に、農地の一画1・5ヘクタールを利用して、ソバの種をまき、収穫の一部を地元住民で味わい、残りを農協に出荷する予定という。新たに、マコモダケの栽培にも挑戦する。
秋山会長は「一定の効果は得られ、除々に農地はよみがえってきている」と手ごたえを感じている一方で、「農地を利用してくれる農業者が声をあげてくれるかどうか」と課題をあげた。
この日は近くの高遠第2・3保育園の年中児11人が見学に訪れ、大きな牛を目にして喜んでいた。 -
本会議で行政委員長の常時出席を求めず
伊那市議会全員協議会が2日開かれ、6月定例会に提案される議案説明のほか、議会改革の検討結果の報告があった。
議会改革は、議会運営委員、会派代表者らが定例会本会議への行政委員長の出席など4項目を検討し、北原幸彦議運委員長が報告。
行政委員長の出席は、関連事項が出た場合に求めることにした。これまで旧伊那市議会では農業委員長、教育委員長、選挙管理委員長などが常時出席していたが、他市などを参考に決めた。
常任委員会への職員出席は、各職場の負担を考え、係長の出席は求めず、助役・収入役・教育長、課長以上とした。行政視察の議会事務局職員の随行は、現行通り職員1人だが、事務局に負担をかけないことを申し合わせた。
また、議会内に設ける特別委員会は、観光を含めたまちづくり、国道153号線バイパス(152号線、361号線含む)の建設促進、議員定数問題の3委員会を設置する方向。定例会最終日の26日、議員提案として出される。 -
高遠分館「さわやか学級」開講
伊那市高遠町公民館の高遠分館(有賀弘武分館長)はこのほど、本年度講座「さわやか学級」を町総合福祉センターで開講した。初回は西箕輪公民館の城取茂美館長が「歌って 笑って 元気の輪」と題し、健康づくりをはじめ、家庭のあり方などについて講演した。
城取館長は現在の社会情勢などを歌った愉快な替え歌を披露して笑いを誘い、「声を出して笑うことは健康な体づくりには誠に良いこと」と受講生に勧めた。
また、崩れかけている現代の家庭環境を「マレットゴルフの年寄り、ゲームに夢中の孫、仕事が一番親、断絶三世代」と替え歌で説明。「昔は一家団らんがいっぱいあったが、今では家族別々の生活をしている」と指摘し、「昔のように戻すには、一緒に食事をし、しゃべって笑いのある団らんの場をもって、一緒に働いて健康になることが大事だ」と強調した。
学級は、「生き生きと元気にいきる」をコンセプトに全10回ある。80人の受講生が講演や運動で健康について考えるほか、野外研修などを通して郷土の歴史も学んでいく。 -
KOA清掃活動で地域に感謝
KOA(向山孝一社長)と同社グループは30日、伊那市荒井区の本社周辺とJR伊那市駅までの一帯で清掃活動に取り組んだ。
「ごみゼロ運動の日」に合わせた恒例行事で、活動を通じて環境保全への意識を高めるとともに、地域への感謝の意を込めて環境美化に努めている。
社員ら50人余は二手に分かれ30分から1時間かけて、たばこの吸い殻や空き缶など歩道に捨てられたごみを拾い、分別作業した。
同社担当者は「ごみが減ったとは言い難く、来年以降も継続していきたい」と話していた。 -
はら美術で安川博さんの個展
フランスで水彩画、油絵などの製作活動を続けている伊那市出身の画家・安川博さん(73)の個展が6日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。緑豊かな草原に囲まれたノルマンディー地方や、見渡す限りに広がるエーゲ海の深い青さを描いた作品50点が、訪れた人たちを魅了している。
多摩美術大学卒業後、フランスへ渡り絵を学ぶ傍ら、フランス国内だけでなく、国際展などにも数々の作品を出展してきた安川さんは、国内各地でも個展を開いており、はら美術での個展は4年ぶりとなる。
菜の花、麦畑、牧草など、四季折々に変化するノルマンディー地方の風光をありのままに描いた作品には、その地にある心地よい空気まで感じられる。
エーゲ海をテーマとした作品は、色を塗り重ねにより、印象的な青さと透き通る透明感を実現し、四季の移ろいを巧みに表現している。
安川さんは「絵と会話をしながら見てほしい」と話している。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。