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箕輪町上古田
これからの農業林業を考えるEグループが草取り作業
箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は26日、観光農園を目指し柴桜など花を育てている農地で、草取り作業をした。
Eグループは、箕輪町第4次振興計画策定で地域計画を作るために04年度に区で組織したグループの一つで、農業林業を担当。計画策定後も、遊休荒廃農地を無くし地域を活性化させようと、話し合いやボランティア活動を続けている。メンバーは11人。応援者もいる。
作業は、Eグループが借りている上古田グラウンド東の遊休農地7アール。柴桜を増やそうと春に苗を植えた。今は朝顔も育っている。
出勤前に参加した9人は、柴桜の畝の間と朝顔畑の草を抜き取ったり、機械で耕すなど、約1時間の作業に精を出した。 -
災害支援ボランティア本格始動へ
登録ボランティア募る箕輪町が26日正午、北小河内の中村地区と久保南部竹の腰地区周辺に出していた避難勧告を解除し、町内すべての避難が解除されたことに伴い、町災害支援ボランティアセンターは27日から、登録ボランティアによる支援を本格的に始める。ボランティアの登録を受け付けている。
29、30日を町災害復興支援重点日とし、集中的な手伝いを計画。支援地は町内の被災場所。「同じ町に住む仲間として、ぜひ力を合わせてがんばっていきたい」という。
センターは沢のニューライフカタクラ跡地。ボランティア登録の受付は町内の人。受付時間は午前9時縲恁゚後4時。作業当日は午前9時にセンターに集合。作業のできる服装で、健康保険証、弁当、飲み物、スコップ、軍手などを持参する。
事前登録は26日までに個人45人、企業や市民団体など11団体。27日は個人と団体で20人以上が支援作業にあたる予定。
登録は同センター(TEL090・2149・3551)へ。 -
箕輪町内の避難勧告すべて解除
箕輪町は26日正午、北小河内の中村地区と久保南部竹の腰地区周辺に発令していた避難勧告を解除した。これにより町内の避難勧告はすべて解除になった。
町は午前11時の本部会議で、今のところ安全が確認されたとして解除を決めた。25日夕方に県の防災ヘリコプターが北小河内上空を飛んだ際、上流に水たまりなどは確認されなかったという。今後は自主避難となる。
復旧作業が続く中村地区では26日も、地元のボランティアと県職員41人が住民と共に作業した。重機による作業は、地区内の町道と水路確保を優先。水路のふたを開け、流れてくる水はすべて道路北側の水路に流れ込むよう対策している。
伊那建設事務所は、竹の腰公園上に仮えん堤を設置する。町が対応している町道の整備が済み次第着工し、今月中の完成を目指す。 -
華道家元池坊教授・茶道表千家教授
南箕輪村
沖村直次さん
華道と茶道の教授免許を持ち、自宅と南箕輪村公民館などで指導し、日本の伝統文化を伝えている。
「戦後で何もないころだった。家の中は、木も畳も紙もよしずも皆枯れているもの。その中に、たった1輪でも生きた花があれば…」。華道のけいこを始めたのは戦後の1947年だった。当時の国鉄に勤務し、家の農業もやりながら、けいこを続けた。52年ころから、近所の嫁入り前の娘さんに教えるようになり、54年に池坊の教授会に仲間入りした。
「花は一瞬のもの。生けた瞬間の美しさが魅力」。心の部分が90%を占め、迎える客のことを考えて花を生ける。
「華道をずっと続けているのは、自分が好きだったということでしょうかね。自分がその世界に入ってしまうと、いいなと思い込んでしまう。マインドコントロールなんでしょうね」
鉢植えは幾日経っても同じ顔をしているが、切花はせいぜい3日の命。4日目くらいからだめになり、1週間でけいこする。この繰り返し。野にあるものでない姿、例えば野では背の高いものを首だけ切って生けるように、構成する楽しさがある。花材は、中心となる花を選び、それを引き立てる脇役を選ぶ。生けてみて「よかった」「これはくどかった」などと研究しながら今日まで来たという。
茶道は、50年ころから4、5年勉強したがしばらく中断。65年に再開し、80年ころから教えるようになった。
「茶の湯は、必ず相対でやる。亭主がいて、客がいる。対話ができることが楽しみであり、魅力ですね」
花は、玄関などに生けた場合は訪れた客と会話できるが、展示会場では生けた本人を知っている来場者にしか分からない。そのため、対話ができる茶道はより面白みを感じる。
茶道もまた心の世界で、亭主は客に心を集中し、客も亭主に心を集中する。茶の心が込められているという言葉『和敬清寂』(和して敬い合い、清らかで、どんなことにも動じない)。「おけいこを続ける中で自然に感じるようになると心技共に-となってくる」のだという。
「日本の伝統文化をぜひ継承してほしい」と、文部科学省の外郭団体である伝統文化活性化国民協会の事業として、南箕輪村内で小学4年生から中学3年生までを対象に茶の湯、華道、舞踊の教室も開催。代表を務め4年になる。茶の湯と華道が月2回に加え、南箕輪わくわくクラブのスクール「茶道」が月1回。「今は自分が中心になっている。相手を第一に思う心を大事にしてほしい」と願い、指導している。
「敷居が高いと思われるのは実際あると思うが、だれでも気軽にやってみてほしい」。茶道も60代以上が中心で、20代から30代は数えるほどしかいない。上伊那地域は男性が少なく、指導者はわずか5人。「もっと男性も習ってくれるといいな」という思いもある。
相手に心を砕き、日々、立ち居振る舞いや言葉遣い、人との接し方などに気を付けるという暮らしぶり。長年、華道と茶道の世界に携わり、「西洋文化だけでなく、日本の伝統にも目覚めてほしい」と強く願っている。(村上裕子) -
松倉、西高遠の避難勧告を解除
伊那市は26日、安全が確認されたため、高遠町藤沢の松倉地区(40世帯117人)、西高遠(2世帯4人)に出していた避難勧告を解除した。
県は25日までに、崩落の危険がある松倉川上流1カ所へ土石流感知センサーを設置。避難を促すためのサイレンの音が小さかったため、26日にモーター付きのサイレンを取り付けた。
25日夜、地元住民を対象に、県や市の関係者らが現場の状況、サイレンが流れた場合の避難方法などを説明した。
また、西高遠は、事業所東南斜面の土砂が崩落したが、事業所に影響はなく、26日午前中までに、斜面18立方メートルにモルタルを吹き付け、安全対策をとった。
災害対策本部は、被災の後片付け、梅雨前線の影響による被害額の集計などが残っているため、引き続いて設置している。 -
伊那食品工業、定年退職者の再雇用を目的としたぱぱ菜農園を本格始動
団塊の世代の大量退職が始まる07年を前に伊那食品工業(本社・西春近)はこのほど、定年退職者の再雇用などを目的とする農業法人「ぱぱ菜農園」の活動を開始した。荒廃農地の有効利用、安心・安全な食の提供なども目的としており、季節に合わせた作物を栽培していく。
塚越寛会長を社長として05年5月に設立した同法人は、1年の準備期間を経て06年5月、実質的にスタートした。現在の従業員は定年退職者2人と伊那食品工業社員3人の合わせて5人。約3ヘクタールの借地を利用し、トウモロコシ、カボチャ、ジャガイモなど約20品目以上を栽培している。
農地は、伊那食品工業周辺にある遊休農地を活用。また、寒天の残さから作ったミネラル豊富な肥料「アガーライト」を使用し、環境負荷を減らしながら安心・安全な農作物栽培に取り組んでいる。
栽培した野菜は直営レストランで使用したり、一般や社員などに販売しており、試行期間に提供したトマトなどは「甘くておいしい」と好評だった。
人員が増えれば、規模を拡大することも考えている。 -
7月豪雨による被害状況と対応
伊那建設事務所は26日、7月豪雨に伴う道路・河川の被害状況と対応を発表した。
今回の大雨で上伊那では、国道・県道の延べ17路線が通行止めとなり、26日現在でも5路線で通行止め個所がある。
橋脚が沈下した伊那市西春近沢渡の殿島橋は、8月4日までに近くの春近大橋の両側に歩道を設置して迂回路を確保。沈下した橋脚2基とその上部約60メートルは、30日までに撤去する。最終的には残った橋も撤去する。
伊那市高遠町の中山松倉線は、信州高遠青少年自然の家手前200メートルの地点で道路が決壊しているが、28日までに決壊個所の横へ幅4メートル、延長70メートルの仮設片側迂回路設置する。
辰野町の国道153号読本水は仮設道路が完成し、25日から通行止めを解除。国道361号線伊那木曽連絡道路の神谷地点の通行止めは、26日に解除した。
箕輪町の国道153号バイパスは、当初の予定より復旧工事が遅れており、31日までに相互通行ができるように整備を進める。 -
デュアスロン世界大会へ 伊那中教諭の徳永吉彦さん
伊那市の伊那中学校3年2組の担任、徳永吉彦教諭(28)=下諏訪町在住=が自身2度目となるデュアスロンの世界大会に出場する。25日、同校体育館であった壮行会で、3学年約140人の熱いメッセージが寄せられた日の丸の旗を受け取り、意気込みを語った。
世界30カ国、600人が集まる「2006ITU(世界トライアスロン連合)デュアスロン世界選手権」(30日・カナダ、コーナーブルック)に出場。第1ランニング(10キロ)、自転車ロードレース(40キロ)、第2ラン(5キロ)の所要時間を競い合う。
3月の日本選手権で上位に入り出場権を獲得。日本選手は11人が参加する。徳永教諭は前回の豪州大会に続いての出場。前回は31位と、思い通りの成績が納められずリベンジに燃える。
デュアスロンを始めたのは約2年前。肺炎で病養中にテレビ映像を見てから、仕事後の毎日の走り込みなどに励んできた。中学校、高校、大学と陸上部に所属し、信州大学在籍中に全日本大学駅伝に出場した経験もある・スアスリート先生・スだ。
壮行会では3年の生徒たちから体育館に響き渡る「フレーフレー徳永!!」との応援を受け、「ありがとう。すごいエネルギーをもらった」と感無量。「全力でぶっ倒れるまで頑張ってきます」と旅立ちの言葉に力を込めた。
教員生活を充実させるため、世界大会への挑戦は今回を最後と決意している。「日本では種目が知られていないので好成績を納めて皆に知ってもらいたい」とし、自己ベスト(2時間19分)更新と10位以内の順位を目標に掲げている。 -
農村女性を農業委員に登用を
県女性農業委員の会上伊那支部(武井卓美支部長)は27日、中川村に訪れ、曽我村長や鈴木村議会議長に「農村女性が多数、農業委員に登用されるように」と要請した=写真。
中川村農業委員選挙は9月9日の任期満了に伴い、3日告示、10日投開票で行なわれる。現在女性は2人が議会選出で登用されている。
役場には武井支部長ら女性農業委員7人が訪れ「農業就業人口の6割余が女性。女性農業者が農業委員に立候補しやすい環境づくりと、多数の女性農業委員が選出されるように支援を」と要請した。
曽我村長は「農産加工や食育、観光と農業を連結させるなど、新しいことに対し、女性は意欲的。女性の声が農政に反映することは大切」。鈴木議長は「議会選出は女性をお願いしている」とそれぞれ理解を示した。
懇談の中で、女性農業委員はそれぞれの活動を紹介し「女性1人では活動しにくい。ぜひ、2人以上の登用に尽力を」と訴えた。 -
天竜ふるさとまつり8月26日に
第18回天竜ふるさとまつり(実行委員会主催)が8月26日に駒ケ根市の天竜川や天竜かっぱ広場などを会場に開催される。多くのチームが手造りのいかだで天竜川を下る呼び物の「かっぱのいかだ下り大会」のほか、演芸大会、花火大会、魚のつかみ取り大会などが多彩に催される。天竜かっぱ広場のふるさとコーナーでは地元の農産品や飲食の屋台が多数軒を並べる。
問い合わせは市役所東伊那支所(TEL83・4001)内の実行委員会事務局へ。 -
桜田晴義展
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館は「桜田晴義展竏虫糾oを超える表現」を8月31日まで開いている。スペイン・マドリッドと軽井沢に居を構え、独自の道を歩む桜田さんの油絵作品約70点を展示。
約40年前、武蔵野美術大を卒業した当時の桜田さんは「目先ばかりを追う日本画壇の風潮に愛想が尽き、絵をやめようと思ったこともあった」が、初心に戻るため絵の原点を求めてスペインに渡ったことが転機となり、再び意欲的な創作活動に入った。「骸骨や幽霊などインパクトの強いものを描いた時もあったし、こけおどし一切抜きの徹底したリアリズムを追及した時期もあった。自分自身の内面の変化によって作風も変遷してきたんだ。今は人生の集大成となるようなものを描きたいね」と話している=写真。
午前9時縲恁゚後5時30分。入館料は大人1千円、大・高校生800円、小・中学生500円(小・中学生は土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
駒ケ根市内小学校終業式
駒ケ根市内の5小学校で25日、1学期の終業式がそれぞれ行われた。子どもたちが待ちに待った長い夏休み竏秩B始まりは一斉だが終わりはさまざまで、最も短い赤穂南小が8月18日まで、赤穂東は同20日、赤穂21日、中沢、東伊那は22日までとなっている。
赤穂南小学校(下平達朗校長)では全校児童を前に1・3・5年生が学習の成果などを発表した。1年生は鍵盤ハーモニカで『かえるの歌』を演奏したり、南幼稚園との交流の思い出などを大きな声で発表したりした。3年2組は総合的な学習の時間で「地域の昔を探検しよう」をテーマに取り組んだ味噌作りやカイコの飼育などについて発表したほか、初めて習ったというリコーダーの演奏を披露=写真。5年2組は1学期に頑張ったことについて「漢字をたくさん練習して100点が取れるようになった」「金管バンドの練習をして曲が吹けるようになった」などと一人ずつ発表した。下平校長は「1学期はみんなそれぞれ頑張った。夏休みは火遊びをしない、けがをしない、うそをつかない竏窒轤チて良い休みにしてください。2学期の始業式には元気な顔で会いましょう」と呼び掛けた。 -
ながた自然公園利用中止続く
箕輪町のながた自然公園は、長雨による被害でテニスコート西の法面崩落やマレットゴルフ場の自然公園コースの出水などの被害を受け、利用できない状態が続いている。
利用できないのはキャビン、ツリーハウス、テントサイト、焼肉、アスレチック、マレットゴルフ場、テニスコート。
最も被害の大きいマレットゴルフ場自然公園コースは、一時は川のような状態になり、地面が崩れてトイレが落ちた。旧管理棟の小屋は地面の崩れが進行したため移動した。出水は現在も続いている。長田コースは大きな被害はないが、土砂が入り込んでいる。
公園を管理するみのわ振興公社は、危険個所にロープをはって立ち入り禁止措置をしたほか、水抜き作業などの対応をしている。
ながた荘、ながたの湯は通常通り営業している。 -
箕輪町松島北島地区の避難勧告解除
箕輪町は25日午前10時、天竜川堤防決壊により松島北島地区の一部に出していた避難勧告を解除した。これにより松島地区の避難はすべて解除になった。
北小河内の中村地区と久保南部竹の腰地区周辺の避難勧告は続いている。
中村地区と竹の腰地区の住民に対し午前8時、雨のため土砂災害の危険があるとして町が避難を呼びかけ、40世帯63人が北小河内公民館に避難した。中村地区の集落を通る町道は一時、5、6センチの水かさの土混じりの水が川のように流れたという。午前10時30分には帰宅を許可した。町保健福祉課は同日午後、中村地区に初めて消毒作業に入った。
町によると、19日未明に中村地区で発生した土石流は全長1300メートル、幅20メートル、3縲・万立法メートルの規模だったという。
土石流や崩落の被害があった上古田地区は25日午前10時現在、正全寺北の山の崩落危険個所は24日から変化はない。正全寺南の滝の沢は県が土のう積みを手配、上古田グラウンド北の山の田は県の手配で土のう積み作業をした。
これまでの町内の住宅被害(25日午後2時30分まとめ)は、一部損壊2件(中村地区)、床上浸水8件(中村地区)、床下浸水34件(北小河内、下古田、沢、富田、長岡、木下)の合計44件。このほか中村集会所が床上浸水、空家と工場兼住宅で床下浸水4件があった。 -
大芝高原まつりポスターなど図案表彰式
南箕輪村の第21回大芝高原まつりのポスター、うちわ、パンフレットの図案表彰式が24日、村民センターであった。唐木一直村長が一人ひとりに賞状と副賞を手渡した。
南箕輪中学校の美術わくわくクラブ員と希望者から18点の応募があり、6月の選考会でまつり実行委員長、顧問、実行委員会事務局の産業課長ら8人が選定し、最優秀賞3点、優秀賞4点、佳作11点を決めた。
唐木村長は、「大芝高原まつりを盛り上げてもらっている。すばらしい作品の応募をありがとう。今年は大芝高原音頭NEWヴァージョンができた。皆さんもぜひ参加してほしい」とあいさつした。
最優秀賞は全員が美術わくわくクラブ員の3年生。最優秀ポスター賞の的野真由美さん(14)は2年連続の受賞。「色が偏らないように工夫した。選ばれないと思っていたので意外だった」。最優秀うちわ賞の竹沢藍さん(14)は1年生の時にも同賞を受賞。「うれしかった。背景をいろいろ描きたかった。1年の時よりよくなったと思う」。最優秀パンフレット賞の北原麻衣さん(14)は初受賞。「最後なので選ばれてうれしかった。影をつけたり、お祭り、夏らしさ、大芝のシンボルを入れた」と話した。
ポスターとうちわは完成。ポスター200枚は村内の公共施設、飲食店、企業などに掲示。うちわ6千本は村内全戸に1本ずつ配る。パンフレットは今月末の完成予定。 -
中学生カナダホームステイ&語学研修の旅
南箕輪村で壮行会
南箕輪は24日、カナダホームステイ&語学研修の旅に参加する南箕輪中学校の生徒8人の壮行会を村民センターで開いた。
研修はカナダのレスブリッジに滞在し、ホームステイしながら語学研修や校外活動をする。カナディアンロッキー見学やバンフ市内観光もある。31日から8月12日までの13日間。
上伊那地区の参加は旧伊那市10人、旧高遠町・長谷村6人、宮田村1人、箕輪町6人、南箕輪村8人の計31人。
村は、人材育成村民国外派遣研修事業で、中学2、3年生対象の参加希望者を募った。16人の応募があり、抽選で派遣枠の8人を決めた。
唐木一直村長は「参加できなかった皆さんの分まで勉強し、日本と違う文化、習慣を学んでほしい。長い人生できっと役に立つ。体に気をつけて元気に行ってきて」とあいさつ。伊藤修教育長、南箕輪中学校の堀田実校長も激励した。
中学生は、「外国人とのコミュニケーション、接し方を勉強してきたい」「自分に積極性を身に付けたい」「語学をたくさん学びたい」など、一人ずつ抱負を語った。 -
伊那市・川北町交差点の信号機止まる
25日午後、伊那市荒井区の国道361号線と県道伊那箕輪線が交わる、川北町交差点の信号機が停電のため一時停止した。運転手らが落ち着いて、左右を確認しながら通行したため、事故は起きなかった。
交差点に設置してあるすべての信号機が、午後3時20分ごろから停止。利用者からの通報で、伊那署員が現場に急行、約20分後に自然復旧した。
伊那署によると信号機の停電は、近くで電気工事などがある場合などに、一時的に起きることがあるという。この日は、電力配給元の中部電力からの、いつもの事前連絡もなく、信号機近くにある制御装置にも異常は確認されなかった。
中電伊那営業所では、周辺の住宅で停電もなく、電気工事もしていないとのこと。同署は「停電としか考えられないが、原因は不明」とし、捜査を進めている。
先日、阿南署管内でも同様の・ス異常・スが発生しているという。 -
少年2人が中学男子生徒を恐喝
伊那署は25日早朝、恐喝未遂の疑いで、伊那市内に住む未成年2人を逮捕した。容疑者は同市上牧の無職少年(17)と、土木作業員少年(15)。2人は市内の中学男子生徒(14)に因縁をつけ、現金5万円を要求した疑い。
調べによると、2人は共謀のうえ、24日午後6時30分ごろ、市内の団地で、男子生徒に因縁をつけ、持っていた学生カバンを取り上げるなどして「家まで金を取りに行って来い」「来るまでカバンを預かる」などと脅し、5万円余りを要求した。
自宅に現金を取りに戻った生徒の様子に気がついた家族が届け出をし、警官が付近にいた少年に任意同行を求めた結果、犯行が判明したため逮捕した。 -
伊那朗読の会が集い 平和の願いを語る
伊那市の朗読愛好者でつくる伊那公民館サークル「伊那朗読の会」(小林豊子会長)は22日夜、市内の飲食店・シャルマンで「平和を願う朗読の集い」と題した朗読会を開いた=写真。伊那市、箕輪町などから約30人の観客が集まり、「戦争と平和」をテーマとした朗読に耳を傾けた。
観客と共に戦争について考え、見直すことを目的とした年一回、5回目の集い。葉祥明の「アンネのバラ」、はまみつをの「白いマフラー」など、戦争に関する詩集や絵本などを会員10人が気持ちを込めて朗読した。
観客は考え深げに目を閉じ、語り部の話に集中した。「戦争のことについて考え、平和を祈りたい」などと感想を述べ、戦争を振り返りながら、お互いが平和について、話し合う姿も見られた。
伊那朗読の会は伊那公民館で、毎月第3木曜日の午後7時30分から例会を開く。入会などに関する問い合わせは、事務局コマ書店内(TEL78・4030)へ。 -
大雨による上伊那の農業被害
梅雨前線の影響で記録的な大雨となった上伊那に、深刻な農作物被害が発生している。24日午後5時までに県が確認している上伊那(駒ヶ根市、箕輪町、飯島町を除く)の被害状況は86ヘクタール、2510万円。品目別では、水稲への被害が52ヘクタール1851万円で最も大きく、上伊那農業協同組合(JA上伊那)は、約96トンの減収を見込んでいる。次いでが野菜が、33ヘクタール531万円。スイートコーンの倒伏、ネギ、ブロッコリーなどの冠水が広い範囲で見られた。
市町村の被害金額は、伊那市1530万円、辰野町125万円、南箕輪村31万円、宮田村415万円、中川村407万円。現在も集計を進めている状況で、今後被害規模が拡大すると考えられる。
被害が大きかった伊那市の西箕輪地区は、スイートコーンの倒伏やネギの冠水などが広い範囲で見られたが、天候の回復と共に状況も回復すると見込み「出荷に影響がでないよう最大限の対策をとっていきたい」と、JA上伊那の担当者は話す。
一方、出荷に深刻な影響があるとされるのは土砂の流入があった西春近柳沢地区など。約1ヘクタールで土砂の流入があり、水稲、野菜共、本年度の収穫は見込めないため、対処策としても来年度を見越した措置しかとれないのが現状。今後は、流入した土砂の取り除き、破損した水路の修復を進めていく。 -
宮田小2年掘井さんの俳句、いとうせいこうさんも絶賛
コンクールで審査員賞に宮田村宮田小学校2年生の堀井ステファニーさんが、全国から166万余もの作品が集まった俳句コンクールで見事に入選。妹のことを真っ直ぐな視点でとらえた作品で、小説家のいとうせいこうさんが絶賛し、審査員賞に輝いた。
飲料メーカーの伊藤園が募集した「第17回おーいお茶俳句大賞」。2年2組の仲間とともに俳句に親しんでいる掘井さんは、妹が笑っている情景に「あかちゃんて わたしのこと しんじてる」と詠み、応募した
審査員賞に選んだいとうさんは「これほど邪念のない感情は確かになく、世界を浄化する力さえあると思った。現代社会に生きる私たちに反省を促すような重く、また明るい句です」と選評した。
「妹のことが本当にかわいい」と話す堀井さん。受賞も心から喜んでいた。 -
伊那市社会福祉協議会に災害ボランティア本部設置
大雨による土砂災害の大きかった地区の復興支援のため、伊那市社会福祉協議会は26日、災害ボランティア本部を設置する。市内や近隣市町村からボランディアを募り、現地のニーズに応じて個人宅での泥だしや家財の片付けなどに派遣する。現地の要望は社協職員が現地で調査するほか、直接社協に寄せてもらう。
深刻な土砂災害に見舞われた西春近柳沢地区などでは25日、県や市が土砂の運び出しをはじめている。しかし今回の大雨では、家屋内に土砂が流入した個人宅も多く、土砂の運び出し、家財の片付けなど、で人手を必要とする場面が想定され、広く人員を募ることを決めた。
ボランティアは長靴など、作業のできる支度でスコップ、飲料水などを持参する(一日がかりで参加する場合は昼食も持参)。作業に参加する前に市社協でボランティア登録をする。
受け付けは午前8時から。
問い合わせは伊那市社会福祉協議会(TEL73・2541)へ。 -
豪雨の影響で中ア駒ケ岳登山ルートの一部が利用困難に
豪雨の影響による林道の決壊や増水などで、中央アルプス駒ケ岳の宮田村の沢すじ沿いの登山ルートの利用が困難になっている。運行を再開した駒ケ岳ロープウェーなどを利用して頂上へ向うルートは、崩落などの情報は入っていない。村など関係者は細心の注意を呼びかけつつ「風評被害」の拡大に頭を悩ませている。
「自然相手ですから、全てが大丈夫ですよとはお答えできません。十分注意して、状況判断を徹底してください」。
上伊那地方の観光の中核を担う中央アルプス駒ケ岳。玄関口にあたる宮田村役場の観光担当者は、問い合わせの電話に苦慮した。「観光は重要な産業。だからといって、簡単に安全と天秤にかけるわけにもいかない。何とコメントしたら良いか困っています」。
登山道の伊勢滝ルートは、寺沢林道の崩落で登山口となる宮田高原まで入れない状態。同ルートを経由して宝剣岳方面へ向う沢、八丁坂ルートも増水などの危険性があり、村は通行自粛を求めている。
接続する県道の決壊で運休になっていロープウェーも25日から本格的に再開。
終点の千畳敷から宝剣岳、頂上などへ向う登山ルートに支障などの報告は入っていないが、アルプスという自然が資源だけに、豪雨が与える風評被害は計り知れない。
「全国ニュースでも流れた。被災地というイメージがついてしまうことが一番こわい」と関係者の苦悩は続く。 -
豪雨により閉鎖の村マレットゴルフ場、再開は来週の見通し
豪雨による影響で、宮田村新田区の村マレットゴルフ場が閉鎖している。再整備して来週には営業を再開する見通しだ。
19日に決壊した黒川の水や土砂流入などで、入口駐車場の路面が所々で削られている状態。
さらに冠水により一部コースが荒れ、のり面の崩落などもあった。
村教育委員会は安全面の問題から、場内を立ち入り禁止にしている。
27日までに10数団体が予約を入れていたが、連絡を入れてキャンセルにした。その他の利用問い合わせも多いが、天候の回復を待って復旧作業に着手する。 -
伊那市・小中学校で1学期終業式
伊那市内の5小学校で25日、1学期の終業式があった。今週末までに市内の全小中学校が夏休みに入る。児童らは1学期を振り返り、休み中の目標を掲げた。
伊那小(北原和俊校長・756人)では1、4年の代表者3人が学期を振り返った。1年男児は「1年生になって一人で(朝)起きれるようになった。夏休みはプールでいっぱい泳ぎたい」と決意表明した。
北原校長は「地域では大雨で災害があったが、皆さんが誰一人としてけがもなく1学期を終えられたことを嬉しく思う。休み中は事故やけがに遭わないよう、2学期の始業式には元気よく登校してもらいたい」とあいさつした。
終業式では、児童会が夏休みの過し方を指導する寸劇を披露したほか、休み中にコンクールへ出場する合唱団の壮行会もあった。 -
村井仁候補駒ケ根で街頭演説
県知事選に立候補している無所属の村井仁候補(69)は25日、告示後初めて駒ケ根市を訪れ、集まった約130人の市民らを前に街頭演説を行った。村井候補は「田中県政をさらに4年続けさせることは絶対に許してはならない。投票日まで残された期間は短いが、口が上手なあの人に負けないよう頑張っていきたい。ぜひ皆さんの力を貸してください」などと支持を訴えた。
演説会場は駒ケ根駅前の広小路と銀座商店街の交差点付近。予定より約10分遅れて到着した村井候補は早速、集まっていた市民ら一人一人と握手=写真。親しみやすさをアピールした。マイクを手にした村井候補は「田中知事は言っていることをちっとも実現しない。抽象的な聞こえの良いことは言うが、大切な安全・安心対策は進んでいない」「確かに借金は減らしたが大事な仕事をしない。その結果経済は沈滞したままだ。知事の施策に誤りがあったと言わざるを得ない」などと激しい調子で現職を非難。その上で「私は経済・財政のプロとしての自負を持っている」「私が知事になったら、必ずや県に眠っている資産を生かし、多少借金は増えても有効に使う施策を講じる」などとして田中知事との考えの違いを鮮明に打ち出した。聴衆からは時折「いいぞ」「頑張れ」などの声が飛んでいた。
応援演説に立った中原正純駒ケ根市長は「田中県政にノーと言わなければならない。何としても村井さんを知事に送り出したい。市長としてお願いする」などと呼び掛けた。
演説会は約30分間行われた。会場には宮下一郎衆議院議員のほか、佐々木祥二元県議会議員、保守系の市議会議員数人などが顔を見せ、演説にじっと耳を傾けていた。 -
伊那の降雨量400ミリ超える
伊那市の定例記者会見が25日開かれ、小坂市長らが梅雨前線の影響による被害状況などを報告した。
小坂市長は「避難勧告や避難指示を出したが、幸い人身が1件もなかった。災害で感じたのは、避難所によってテレビやケーブルテレビがないところがあり、不安解消のため、避難者は情報がほしいだろうと思う」と述べた。反省材料に、災害場所を確認して指示を出す、国・県・市の役割を明確にするなどを挙げた。
また、自主的な避難で強制力のない避難勧告と、強制力がある避難指示の基準がなく、今後、住民に理解してもらう必要があるとした。
そのほか、土砂崩落のあった西春近沢渡柳沢、橋脚の一部が沈下した殿島橋、高遠町藤沢松倉など写真を示しながら現状を報告した。
避難勧告の対象者は3565世帯9900人、避難指示は2102世帯5412人だった。
浸水被害(24日現在)は、床上浸水が2、床下浸水が56、庭先のみ13。半数以上が山寺区だった。
農作物被害は調査中。
東春近にある伊那観測点(アメダス)の降水量は15縲・1日で416ミリ、15縲・4日で437ミリ。西春近は、これ以上降ったのではないかとみている。 -
伊那商工会議所が大雨災害対策特別相談室を設置
伊那商工会議所は25日、伊那地域大雨災害対策特別相談室を設置した。災害を受けた事業者の金融相談、経営相談の窓口となる。
伊那商議所関係の浸水被害は、把握分で21件。
主な支援内容は▽国民生活金融金庫=災害貸付・融資限度額3千万円、返済期間10年以内、年利率2・65%縲怐、長野県融資制度=経営健全化資金(災害対策)設備資金3千万円、期間10年、年利率1・8%▽経営相談助言事業=経営課題に対する専門家のアドバイス竏窒ネどがある。
相談時間は平日の午前8時半縲恁゚後5時15分。メールやファクスは24時間受け付けている。
問い合わせは、伊那商議所の無料直通電話(0120・72・7143、0120・72・7145)へ。 -
立候補届出手続き説明会に12派
中川村選挙管理委員会は25日、8月23日の任期満了に伴い、1日告示6日投開票で行なわれる中川村議会議員選挙の立候補届出関係書類の事前審査を役場で行なった。定数10に対し、予定の12派(現職8、新人4)が出席し、審査を受けた。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙、現在も態度を明確にしていない現職や、新人擁立を模索している地区もあることから流動的な部分を残している。
立候補予定者の地区別では、片桐地区では南田島3人、中央、田島が各1人、大草地区は美里、柏原が各2人、中組、沖町、三共が各2人となっている。 党派別では共産党2人で、後は無所属。 -
東伊那小児童会夏祭り
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)児童会は24日、児童会夏祭りを開いた。全校児童が縦割りの10グループに分かれ、児童会の各委員会が趣向を凝らして用意したアトラクションやゲームなどを楽しんだ。
校内の各教室や体育館などには伝言ゲーム、音楽クイズ、ボール投げ、お手玉など、7つのコーナーが設けられ、児童らがグループごとに会場を回ってはそれぞれのゲームに挑戦した。みどり委員会の「お手玉何回まわせるかな?」は1分間に連続して投げたお手玉の回数に応じてチームに得点が与えられるゲーム。児童らは1回でも多く成功させようと真剣な表情でお手玉を投げ上げた=写真。中には70回以上成功させた児童もいて、グループの皆から「天才!」「さすが」などと祝福を受けていた。
児童会が夏祭りのテーマに掲げた「全校のみんながあいさつし合い、仲良く助け合って友達の輪を広げよう」の通り、1年生など低学年の児童を高学年児童が助けたり励ましたりしながら楽しくゲームに取り組む微笑ましい姿が校内のあちこちで見られた。