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中学校生活最後のクラスマッチ
宮田村の宮田中学校3年生は10日、中学校生活最後のクラスマッチを行った。バスケットボールで汗を流し、クラス全員力をあわせて優勝目指した。
高校入試の後期選抜も終わり、多くの生徒が大きな試練を乗り越えたこの日。一段と成長した3年生は、最後のクラスマッチに全力を尽くした。
心をひとつに、ボールを追う。友情を確かめ合うようにパスをつなげた。
友人のプレーに声援を送る姿も。卒業を間近に控え、学級、学年の友情を確かめ合っていた。 -
村長表彰
宮田村の村長表彰式と祝賀会は11日開き、自立のむらづくりの礎(いしずえ)を築いた故矢田義太郎前村長=享年(73)中越区=に感謝状を贈った。あわせて昨年末に瑞宝双光章を受けた元小学校長の松崎友善さん(88)=南割区=の叙勲も祝賀し、功績を称えた。
関係者約100人が出席。矢田氏の長男の敏昭さん、松崎さんの2人が登壇し、清水靖夫村長から感謝状や記念品を受け取った。
「この栄誉は多くの人の支えや励ましがあったからこそ。父は最後まで村の発展のため職務を全うしたと思います」と敏昭さんはあいさつ。
松崎さんも「今ここに立てるのも、健康な体と剣道で鍛えた人生訓、家族をはじめ多くの人の支えのたまもの。今後も恩に報いたい」と話した。
清水村長は「2人は村の礎をつくられた。村民のかがみ」と労苦をねぎらい、小原勇県議は「志しを受け継ぎ、我々も元気な宮田村の一歩を踏み出したい」とあいさつした。
故矢田前村長は、昨年病いに倒れて任期途中で辞任したが、合併問題では住民意思を最後まで尊重して、村の自立を選択。住民と行政の協働を掲げ、新たなむらづくりにあたった。
松崎さんは、教職を退いた後も村少年剣道部を指導。愛知県田原町(現田原市)との交流を始めるなど、現在も青少年育成に尽力している。 -
大田切人形
本物忠実に複製を新調し展示宮田村教育委員会は、村民会館内に展示している「大田切人形」の三番叟(さんばそう)人形の複製を新調。忠実に本物を再現し、「手や足の動きなど、より正確な人形の動きを見てもらえる」と同教委は話している。
大田切人形は、村内大田切区で明治から昭和30年代まで演じられた。後継者や資金面などで途絶えたが、村教委は人形を大切に保管している。
1998年に村民会館が開館すると、複製をつくり、会館に併設する向山雅重民俗資料館に展示。ただ、展示用として作ったため、動かすことはできなかった。
今回、手や足、肩板と胴を新たにつくり、本物と同じ機能を持った人形に改造。動かすことは前提にしていないが、村教委は「どうやって人形を3人で操っていたかなど、見てもらうだけでも、よりリアルに伝えられると思う」と説明する。
また、人形の操り手のマネキンも新しく作り直し、人形師のひとりだった田中次郎氏(1906‐1968)の表情を当時の写真から再現。往時をしのぶ展示となっている。 -
生け花でひな祭り
生け花をひな壇に飾って春を楽しもうと駒ケ根市中央の池坊流華道教授の遠藤政恵さん宅で11日、ひな祭りが開かれた。教室の生徒らでつくる大和なでしこ会の子どもたちがひな人形に見立てて生けた色鮮やかな花々を前に、生徒の親子らがちらしずしなどの料理や菓子を囲んで年に一度のひな祭りを楽しんだ=写真。
内裏ひなの頭(かしら)には男ひなに黄、女ひなには赤竏窒ニ色違いのチューリップを使い、衣にはスイートピー、カスミソウなどをあしらったほか、左右に大きく張り出させたタニワタリの葉を使って男ひなの袖を表現している。遠藤さん宅の生け花を使ったひな祭りは30年近く続いている。 -
砂防事業報告会
流域自治体の関係者らでつくる天竜川上流直轄砂防事業促進期成同盟会は10日、砂防事業報告会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約100人が参加し、砂防事業にかかわる4団体の最近の取り組みなどについて報告を聞いた=写真。
県土木部参事で砂防課長の原義文さんは「災害対策には認識、知識、意識の3つが大切。特に重要なのは、どういう災害が発生するのかをイメージする『認識』だ。ただ、実際に災害が発生した場合、行政ではなかなか手が回らない。行政ももちろんやるが、やはり地域での対策が大切で、最終的には集落ごとの防災力がどうしても必要になる」として、行政による対策には限界があるとの考えを示した。
松本、多治見の砂防事務所長今井一之さんと後藤宏二さん、天竜川上流河川事務所長の三上幸三さんがそれぞれの取り組み事業などについて発表した。
会長の中原正純駒ケ根市長は「伊那谷の地質、地形は非常に脆弱で、過去幾多の災害に見舞われてきた。国の直轄事業が推進されてきているが、いまだ対策が十分でない地域が数多く残っている。報告会を機に危機管理と防災の意識をさらに高めてほしい」とあいさつした。 -
食育講演会
駒ケ根市教育委員会は10日夜「食が変われば子どもも変わる」と題した食育講演会を市文化会館で開いた。約500人が集まり、春の高校バレー3連覇を含む4度の優勝に輝く岡谷工業高校バレーボール部の元監督夫人の壬生智子さんの講演を聞いた。
岡工は春の高校バレーで3連覇を含む4度の優勝に輝くなど全国的に有名な名門チームとなったが、壬生さん夫妻は自宅として買い取った古い家を寮にして20年間、バレー部の生徒たちの面倒を見てきた。部員たちの食事の世話を一手に引き受けてきた壬生さんはその経験から3度の食事の大切さを強調=写真。「大切な朝食抜きでは体が動かない。体に指令を送る脳にエネルギーを補給しないのはガソリンなしで車を走らせるようなもの。好き嫌いが多く、食べる量が少ないことも最近の子どもたちの問題だ」として幼児期からの家庭での食習慣づくりの重要性を訴えた。 -
看護大卒業式
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)は11日、第8回卒業式・第6回修了式を開いた。学部生83人と大学院博士前期課程修了生9人が深山学長から学位記を受け取り、思い出多い駒ケ根のキャンパスを巣立った=写真。
学部卒業生代表の近藤芙未子さんは「実習で学んだ看護の喜びや、互いに支え合い、励まし合った素晴らしい仲間との出会いなど、4年間で多くのことを得た。これからの人生の大切な財産にしたい」、大学院修了生代表の近藤恵子さんは「米国での看護研修などを通じ、国際的な視野を持つことの大切さに気づいた。学んだことをこれからの看護に生かせるよう一層精進したい」とそれぞれスピーチした。深山学長は「社会に出て最初の1年は誰でも苦労するが、経験を積み重ねるうちに力がついてくる。看護は奥が深い。まず一歩踏み出す勇気を持って頑張ってほしい」と激励の言葉を贈った。
学部卒業生83人のうち、進学する3人を除く80人はすべて就職先が決まっている。職種は看護師58人、保健師14人、助産師8人。大学院修了生も県内外の大学教員などに就職が決まっていて就職率は100%。 -
商店会が『桜の下で』PRキャンペーン
8人組ボーカルグループ「橋本ひろしと冒険団」が駒ケ根市でコンサートを行うのに合わせ、同市の本町商店会(池上博康会長)は商店街のアーケードにコンサートのチラシを飾るとともに同グループの代表曲『桜の下で』をBGMで流すキャンペーンを11日から始めた=写真。池上会長は「商店街の活性化とイメージアップに役立ってくれれば」と話している。キャンペーンはコンサート当日の21日まで続けられる。
『桜の下で』は同市中沢在住のキョウデン会長橋本ひろしさんの作詞作曲。恋人への思いを桜の花に重ねるラブ・バラードで、05年にNHKなどで放送されてスマッシュヒットとなった。市は曲の叙情的なイメージを観光PRに生かそうと、桜の季節に合わせたタイアップキャンペーンを行っている。 -
掛軸・屏風表装承り会 ベル伊那で14日まで
「掛軸・屏風表装承り会竏忠ニ法を守るために竏秩vは14日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開かれている=写真。
自宅などにある掛軸や屏風のしみ、汚れ、破れなどの表装に関する相談会。修理などを希望する作品を持参すれば、その場で修理後のイメージ図と見積もりが提示される。
書画・骨董蔵出市も同会場で同時開催。池上秀畝の「芙蓉山」のほか、横山大観、川端龍子、竹内栖鳳の作品を展示販売している。
11、12日には、京都府の修理専門の表具師が会場を訪れ、表装を実演する。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
民謡「御嶽山」講座閉講
南箕輪村公民館の民謡「御嶽山」講座が10日夜、閉講した。村無形文化財に指定されたのを機に初開講した講座で、踊りを重点に練習し3人が修了した。
民謡「御嶽山」は05年1月14日に文化財指定を受けた。広く村民に知ってもらい、踊る人が増えることを願って開講。御嶽山保存会員が唄(うた)、踊り、三味線などを10回の講座で指導してきた。
受講者は、唄を覚えながら手の振り、足の動きなど会員に教わって練習を重ね、三味線や唄を中心に覚えた人もいる。
踊りは簡単そうに見えて基本に忠実に踊るのは難しく、わずか10回の講座で覚えるのは大変だったというが、閉講式では、会員皆が見守る中で修了記念に踊りを発表。会員は「よく覚えたね」「上手」と拍手を送った。
舞踊を習っている北殿の倉田道江さんは、「御嶽山を文化祭で見てすごくいいなと思って講座に参加した。御嶽山はとてもいい。なくしたくない」。保存会員に誘われて参加した大泉の女性は、「重心を保つのが難しいけど、なんとか踊れるようになった」と話していた。
村公民館は、多くの人が文化財に触れる機会を作りたい-と、06年度も講座を続けたい考えで、20回に増やして昼と夜に開く計画をしている。 -
「沢山の人に好かれる美容室に」 小牧秀徳さん(31)
宮田村にある「マキズ・ルーム」は母親が立ち上げた26年続く美容室。2代目として母の店を引き継ぎ、自分なりのやり方で経営している。まだまだ技術的にも接客対応の面でも親から学ぶことは多いが、「今よりも沢山の人に好かれる美容室になるよう」日々努力する。
東京の専門学校や店で美容師の技術を勉強し、帰郷する際には欧米の足裏健康法「リフレクソロジー」の技術も習得。カットやパーマ、カラーの合間のマッサージに同健康法の技術を役立てるほか、足裏マッサージのみのサービスも提供している。
単純に髪を切るだけでなく、その時間をお客さんが楽しみ、癒されるためのサービス提供をすることが願い。スタッフを雇わず母親と自分ですべてに対応するスタイルは「家(小牧家)に遊びに来てもらう感覚」。多くの人が世間話や悩み事を話し合える和みの空間になっている。
◇ ◇
母親の店を継ぐまでの経緯は紆余(うよ)曲折だった。高校卒業後、東京の専門学校で勉強し、そのまま就職して働くが、3年ほどで退職。母親が美容師だったという理由もあるが、頭の中に描いていた華やかな美容の仕事で成り上がろう竏窒ニいう動機は不純だった。
「漠然としたイメージで美容師業を捉えていた。自分が目指す美容師像がはっきりしていなかった」と振り返る。
美容業を改めて見直すきっかけは、都会で自活するためにアルバイト生活を送った経験の中にあった。日雇いの肉体労働の仕事を中心にいろいろな職に就き、自分にとって合う仕事を模索するため2年間を過ごす。しかし、美容師の専門学校卒の人間にとって就職の窓口は狭いことを思い知った。
そして、せっかく取った資格なのだから竏窒ニ「美容師のスタイルは個々に違うが、来てくれるお客さんに対して、自分なりの接し方を。どれだけのサービスを自分が提供できるか挑戦しよう」との目標を、実家の美容室で目指そうと思った。
◇ ◇
今よりも沢山の人に好かれる美容室にすることが夢だ。それは従業員を雇い店舗を拡大するのではなく、居心地のよいスペースにするためサービスの質を進歩させること。「せっかく人と会っているのだから、出来るかぎりのおもてなしをしたい」との言葉に思いを込める。
◆お店のデータ◆
○住所 宮田村町一区60‐5
○営業時間 午前9時縲恁゚後8時(完全予約制)
○定休日 毎週月曜日、第3日曜日
○TEL 0265・85・3677
フリーダイヤル 0120・39・3677 -
南箕輪村公民館物作り体験講座「コサージュ作り」
南箕輪村公民館で11日、本年度最後の物作り体験講座があった。卒業式、入学式シーズンに合わせた「コサージュ作り」を子どもから大人まで20人が楽しんだ。
講師は、伊那市で日本手芸協会トールペイント認定教室プリムローズを主宰する大洞かずよさん。花束のラッピングなどに使う麻のシナマイロールで作る巻きバラのコサージュを教えた。
シナマイロールの造花は、阪神淡路大震災後、花が入荷してこない状況下で、花屋が被災者を元気づけたいと店にあったシナマイロールで花を作ったのが始まりという。
巻きバラはピンクと白の2色で花とつぼみ、葉は緑で作り、リボンで飾って完成する。参加者は、シナマイを三角形に折り輪の部分を上にして端からクルクルと巻いてバラの花にするなど楽しく作っていた。
南箕輪小学校5年の唐沢涼君は、弟の翼君(2年)と参加。「細かいものを作るのが好き。葉の縁を巻くのが難しいけど、楽しい。できたら使ってみたい」と話していた。 -
箕輪町議会3月定例会一般質問要旨
箕輪町議会3月定例会の一般質問は13、14日にある。質問者は13人。質問要旨は次の通り。
寺平秀行議員 (1)中心商店街の活性化(2)遊休農地の活用(3)観光振興策(4)企業誘致(5)箕輪工業高校改革(6)道州制(7)水について
三沢興宣議員 (1)06年度施政方針、予算構成(2)2期目を迎えた教育委員長、生涯学習を踏まえた学校教育への思い、考え方(3)消防団の交付金(4)常備消防団の取り組み
唐沢荘介議員 (1)新年度予算(2)旅行業者とのタイアップ(3)交通安全対策(4)通学パトロール支援策
藤田英文議員 (1)町長施政方針と新年度予算(2)行政会計制度(3)町内情報通信システムの点検と活用(4)権兵衛トンネル開通と木曽との交流
松崎久司議員 (1)施政方針、予算編成
春日巌議員 (1)06年度予算(2)少子化対策(3)国政での医療改革法案の町民に対する影響(4)障がい者自立支援法施行に伴う進ちょく状況(5)就学援助費の実態(6)雨水対策関連・都市下水対策
向山章議員 (1)新年度予算(2)高校改革プラン
関善一議員 (1)箕輪町国民保護協議会条例(2)06年度施政、予算編成方針
丸山善弘議員 (1)施政、予算編成方針(2)図書館施設の早期実現
桑沢幸好議員 (1)耐震強度偽装事件(2)民間活力導入(3)下水道行政(4)工場排水の調査結果(5)中央道高速バスの駐車場
平出政敏議員 (1)06年度当初予算案(2)日本の人口減少社会の現実と箕輪町(3)格差拡大社会における行政の役割と指導
日野和司議員 (1)農業の将来展望(2)箕輪ダムの貯水対策(3)学校給食民間委託(4)06年度施政方針と執行
浦野政男議員 (1)06年度施政、予算編成方針(2)行政経営計画(3)地域づくり(4)公金の取扱い -
近隣助け合い講座
箕輪町社会福祉協議会と町ボランティアセンターは9日夜、近隣助け合い講座を開いた。1月下旬に始まった全6回のボランティアアドバイザー養成講座にも組み込み、一般も含め61人が参加。近隣の助け合いの必要性を確認し、地域課題の解決法としてマップ作りの有効性を学んだ。
全2回講座の1回目。「住民の支え合いマップ」や、住民参加の生活支援事業「こまちゃん宅福便」など先進的な地域の支え合いに取り組む駒ケ根市社会福祉協議会の片桐美登福祉活動振興係長が話した。
片桐さんは、子ども編や認知症編としてサポート内容やマップなど事例を紹介。「助ける行為と助けられる行為の2つの『福祉』が協同でベストの福祉になる。支え合いのためにはプライドを大切に」と話した。
サービスが入ることで地域のつながりが切れることも挙げ、マップ作りで要援護者と隣人の関わりや世話焼き人の所在、住民のふれあい状況などが把握でき、福祉課題と解決のヒントが見えてくることを説明した。
第2回は、実際にマップ作りの手法などを学ぶ。 -
高遠町禁煙会が町に草刈り機寄贈
高遠町禁煙会はこのほど、草刈り機6台(計20万円相当)を町に、現金10万円を町育成会にそれぞれ贈った。
草刈り機は、「花の丘公園で(草刈り機が)不足していると聞いた。環境整備に役立ててほしい」と、責任者の北原久さん(79)と伊藤昭三さん(78)が町役場の伊東義人町長に届けた。
町では東高遠の花の丘公園管理棟に常備し、他の公共施設でも活用したいという。
町禁煙会は現在、会員約230人。会員の高齢化により「社会奉仕をするための資金集めなどが困難な状況にある」ため、今月を最後に解散するという。 -
高遠町閉町など記念事業・折り鶴絵画完成
高遠町の閉町や町政施行131周年などの記念事業で、町民参加型の折り鶴絵画のうち、一作品が完成した。
折り鶴は全町民に製作を呼びかけ、約1万4千羽が集まり、高遠高校美術クラブが下絵を描いて、町女性団体連絡協議会が張り付け作業を担った。
作品(縦182センチ、横364センチ)は、桜が満開の高遠城址公園、高遠湖、遠望には仙丈ケ岳を描き、町を包み込むように鮮やかな虹がかかっている。折り鶴は城址公園の桜と高遠閣や虹に張り付けて作品全体に立体感を出し、右上には金色の折り鶴で町章も描いた。
女団連の北原朗子会長は「町民全員の気持ちが一つになり、合併後が明るく、希望がもてる作品に仕上がった」と完成を喜んでいた。
折り鶴絵画製作経験者で町内在住の中島美恵子さんの協力を得て製作している旧高遠藩主・保科正之の肖像画と、千羽鶴もほぼ完成に近づいている。
「町民全員の願いや気持ちが乗った大作」(町担当)は、25日の式典会場などに展示する。 -
みはらしファームのチューリップまつり
伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームは12日まで、「チューリップまつり」を開いている。春の訪れを感じさせるさまざまなチューリップが、訪れた人たちを楽しませている=写真。
すべて市内の生産者が育てた花で、昨年より種類も鉢数も多い、20種3千鉢を用意した。厳寒だった冬は、生育が遅れることもあったが、ここへきて天候に恵まれ、花上がりも良好だという。
今年は、ピンク系の早咲き「クリスマスマーベル」が人気。ほかにも、ユリのような花びらの「ライラックカップ」や白系の「アップスター」などが並んでいる。
鉢はつぼみの状態で販売しており、暖かいところに置けば2日ほどで開花する。玄関などの涼しい場所に置けば、1カ月ほど楽しめる。
8本仕立て800円、12本仕立て千円。2千円以上の購入者は、地元農産物などが当たる抽選会も参加できる。
午前9時縲恁゚後4時。 -
自然と共生する農業推進フォーラム
自然と共生する農業を実現しよう竏窒ニ8日、「自然と共生する農業推進フォーラム」が伊那市の上伊那農業協同組合本所であった。生産者から消費者まで、さまざまな立場の参加者が集まり、情報交換を行うと共に交流を深めた。上伊那地方事務所など主催。
駒ヶ根市で減農薬・減化学肥料による水稲栽培に取り組む駒ヶ根市マイ・ファーム中坪の中坪宏明さんは、酵母菌による種子消毒、麦わら、鶏糞(けいふん)、微生物資材を用いた土づくりなど、環境負荷を軽減したさまざまな取り組みを紹介し「安心、安全、安価で安定的に供給することで消費者の信頼を獲得し、次の生産につながっていく」と語った。
また、実際に減農薬・減化学肥料で育てた米とそうでない米との試食を行い、味の違いを参加者にアピールした。
そのほかにも、消費者サイドから取り組む「食の安全」へのアプローチや、自然との共生をテーマとした農村・農業づくりなどが発表された。 -
伊那東保育所、野焼きで手づくりペンダントづくり
今しか作れないものを形に残そう竏窒ニ、卒園・進級記念に粘土のペンダントやお皿などを作製した伊那東保育所(園児87人、木下りつ古所長)は9日、野焼きで作品を焼き上げた。
すべての園児が挑戦。握り型のついたペンダントや肘やひざの形でつくったお皿など、その園児にしかできないものを作製し、年齢と名前を書き込んだ。
園児たちは、困ったことや悲しいことがあった時でもパワーをもらえるよう、粘土をこねるときにパワーを込めた。
焼き上げ作業は、地面に掘った穴の中で焼く「野焼き」を選んだ。小名木伸枝土保育士は「今の子どもたちは土や火と直接かかわることも少ない。でも、こうしたものは生きていくうえでの基本。そうしたことを伝えていきたい」と話していた。
火入れをすると、園児たちからは歓声が挙がっていた。 -
鳩吹公園のツツジ30本盗まれる
伊那市の鳩吹公園で、キリシマツツジ約30本が抜き取られているのが見つかった。市は伊那署に被害届を出した。
ツツジは市道沿いにあったもので、高さ50センチほど。部分的に抜き取られていた。被害額は1本2千円程度。
犬の散歩中に地域住民が見つけ、市役所に連絡。市職員が現場に出向いて被害を確認した。
市は「部分的に取っていることは選んで盗んだのではないか。腹立たしい」と怒りをあらわにする。
公園にはサツキ、エクスバリー、リュウキュウなど11種類、3万本余が植えられている。
ツツジは84年、「市の花」に制定。市内ののり面などに定植された際、抜き取られたことがあったという。 -
第15回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人・井上井月をしのぶ第15回信州伊那井月俳句大会(実行委員会主催)が11日、伊那市生涯学習センターであった。一般の部・小中学校の部の入選者を表彰したほか、節目を記念し、伊那の元気を発信しようと歌舞劇団「田楽座」公演や井上井月展を合わせて開催。「信州伊那井月俳句大賞」は山口斗人さん=飯島町田切=の「手袋を脱ぎ分身のごとく置く」だった。
応募作品は昨年より360句少なかったが、市内をはじめ、近隣市町村、埼玉県などから一般の部に279人1380句、小中学校の部に3056人7718句が集まった。中には、2月に開通した伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルを題材にした句も。
城取信平実行委員長は「井月が亡くなって約120年。俳句を通じて井月の姿を思い浮かべてほしい」とあいさつし、小中学生に「外へ出て、息をする動植物や虫たちを見て俳句を作ってほしい」と呼びかけた。
表彰は一般の部、小中学校の部の合同で開き、入選者一人ひとりにそれぞれ賞状などを手渡し、選者3人が講評した。
当日句「春一番」「さえずり」「ツバキ」も受け付け、表彰した。
ホワイエでの井月展には、市民が所蔵する井月直筆の掛け軸やびょうぶなど31点が並んだ。熱心に写真へ収める人の姿もあった。
井月(1822縲・7年)は新潟県生まれ。伊那地方で約30年間を過ごし、87(明治20)年に伊那市美篶で亡くなった。俳句大会は命日(3月10日)に近い日曜日に開いている。
井月俳句大賞を除く成績は次の通り(敬称略)。
▽伊那市長賞「熊料る男もっともけものの眼」宮坂繁美(岡谷市)▽市教育委員会賞「暗がりはみ仏が負ひ秋高し」栗林久子(辰野町)▽県俳人協会賞「狩終へて尾を振る犬に戻りけり」原与志樹(松本市)▽上伊那俳壇賞「菜の花になったつもりのかくれんぼ」長瀬冬嵐(中野市)▽伊那毎日新聞社賞「晩年へ近づく障子明かりかな」堀川草芳(岡谷市)▽信濃毎日新聞社賞「庭師来て公園の冬創りけり」浜信義(下諏訪町)▽中日新聞社賞「向日葵のあたま叩いて種もらふ」御子柴保(宮田村)▽長野日報社賞「妻死にて汗のからだを残しけり」宮下白泉(岡谷市)▽市有線放送賞「冬の陽を鋤(す)き込み土をねかせけり」蟹沢真琴(宮田村)▽信州井月会賞「仙丈岳の空みづみづし朝桜」山岡むつみ(岡谷市)▽井月賞「母の忌の枯菊のまだ香りおり」上田千登子(松本市)「反骨をなだめるやうに豆叩く」笹井紀子(松本市)「別れとは振り向くことよ木の葉髪」栗林久子 -
箕輪町役場庁舎外壁改修工事始まる
箕輪町役場庁舎の外壁(鉄筋コンクリート部分)改修工事が始まった。
庁舎は建設から年数が経ち、主に北側の鉄筋コンクリートの外壁に亀裂が入り建物内部に雨水が浸透するため、補修して塗装する。
05年度当初からの計画。浅川建設工業と契約し、工事費は1291万5千円。工期は3月31日。 -
新上田市宣伝キャラバン隊が駒ケ根市を訪問
「我は真田幸村であるぞ」竏秩B3月6日に4市町村が合併して誕生した新・上田市をアピールしようと10日、よろいかぶとなどの装束に身を包んだ上田市民7人が駒ケ根市役所を訪れ「ぜひ上田に来てくだされ」などと口上を読み上げた=写真。
7人は、合併を盛り上げようと05年12月に発足した「新上田市元気プロジェクト」(木口博文世話人代表・30人)が計画したキャラバンの公募に応じて集まった一般市民ら。上田市ゆかりの戦国武将、真田幸村と講談などで有名な真田十勇士に扮(ふん)して県内全市を訪れている。木口さんは「市民の間で合併の機運が低かったので、何とか盛り上げたいと各市の訪問を計画した。これを機に上田市を訪れる人が増えてくれればうれしい」と話している。 -
看護大卒業記念植樹
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)で10日、看護大交流市民の会(木下和好運営委員長)と卒業生らが卒業記念のシダレザクラを植えた。キャンパス内の緑地「有酸素運動研究コース」の一角に集まった約80人の学生が代わる代わるシャベルを手にし、4年間の学園生活の思いを込めてサクラの木の根元に土をかけた=写真。
木下委員長は「サクラは年がたつと大きくなっていい花を咲かせてくれることだろう。卒業しても時折ここを訪ねて花を見てほしい」とあいさつした。卒業生を代表して高島未季さんは「こうして在学の証しを残せてうれしい。市民の会の皆さんに心から感謝したい」と礼を述べた。
同コース内には第1回卒業記念の1999年から毎年1本ずつ植えられたシダレザクラの木が並んでいる。
卒業式は11日午前10時30分に行われる。 -
経営講座「やがてインドの時代が始まる」
駒ケ根市は9日、05年度の第5回経営講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。講座の年間会員企業から約20人が参加し、インド専門の調査事務所ジュガルバンディ代表の小島卓さんによる講演「やがてインドの時代が始まる」を聞いた。
年間100日はインドに滞在するという小島さんは「インドは貧しく、文明が遅れていて危険な国竏窒ニいう先入観を多くの日本人が持っているが、必ずしも正しくない」として、豊富な現地経験に基づいたさまざまな論拠を挙げてインドの現状を分かりやすく説明=写真。その上で「今、日本企業の進出先は中国一辺倒だが、もう一歩踏み込んでインドを見てみると新たなビジネスチャンスが必ず発見できるはず」と話した。 -
上穂町区市政懇談会
市の財政状況や医療体制などについて市長らの考えを直に聞こうと駒ケ根市の上穂町区分館(桃澤信人分館長)は9日夜、毎年恒例の市政懇談会を三和森コミュニティセンターで開いた。区民約90人が集まり、中原正純市長、中城正昭民生部長、滝沢修身企画財政課長の説明に耳を傾けた=写真。
中原市長らは、昭和伊南総合病院の医療体制の充実や市の行財政改革の見通しなどについて約1時間かけて説明。参加者からの質疑応答で、市の単独自立に伴う今後の行政サービスの低下について質問を受けた中原市長は「行財政改革を実行する上で受益と負担の見直しは必要。その対象となった人にとっては行政サービスの低下と映るかもしれない」として、協働のまちづくりへの理解を求めた。
市職員の天下りについての質問に対して滝沢課長は「退職職員が市の関連団体で働いていることは事実。現在5、6人いるが、国などの天下りとは違い、10縲・5万円の安い給料で退職金もない。新規雇用の妨げになっているという指摘だが、市としては企業誘致など大きな視野で考えた方が得策だと考えている」と回答した。 -
宮田中のバイキング給食
宮田村の宮田中学校は10日、1、2年生を対象にバイキング給食を行った。栄養バランスなども考えながら、自分の好みの料理をチョイス。食事の大切さや楽しさを見つめ直した。
主食5種類、おかず4種類、サラダ2種類、果物4種類、デザート5種類と多彩な料理がテーブルの上に。
生徒一人ひとりトレーを持ち、自分の好きなメニューを乗せていった。
「これが美味しそう」など、友人と相談しあう姿も。調理員が心をこめてつくった一品一品を、感謝しながら食べていた。
同校のバイキング給食は3年目。本年度は昨秋にも1、3年生を対象に行っている。 -
6年1組青空劇団
心ひとつに卒業公演4年生の時から演劇に取り組んできた宮田村の宮田小学校6年1組「青空劇団」は9日、念願だった村民会館で卒業公演を行った。満員の観客を前に堂々と演技。32人全員の心がひとつになり、最高の形で舞台の幕は閉じた。
学校の仲間や保護者家族、地域の人たちで約300の座席は満席。今までの公演とはひと味違う雰囲気だったが、子どもたちは練習の成果を思う存分発揮した。
演じたのは、宮沢賢治の作品をモチーフにした「6年1組とどんぐりと山猫」。全員で舞台道具などもつくり、演出や衣装なども自分たちで考えた力作。
アドリブも交えながら、会場の笑いを誘う場面も。表情豊かに演じきり、その姿は観客の心をつかんだ。
公演後、楽しんでくれた観客や、見守ってくれた担任の熊谷千波教諭に感謝のあいさつ。やり遂げた達成感で、目にうっすらと涙を浮かべる児童もいた。
山猫役の森下雄太君と、どんぐりを演じた飯島啓介君は「6年1組は良き仲間。最後に多くの人に見てもらえて、うれしかった」と話していた。
熊谷教諭は「本番に向けてみんなの気持ちが高まった。達成する喜びを感じることができたと思う」と、成長した子どもたちの姿に目を細めていた。 -
絶滅危惧(ぐ)種・ヒメバラモミ、国有林・村有林で62本確認
中部森林管理局は、南アルプス北西部などに生育する常緑針葉樹・ヒメバラモミ(マツ科、トウヒ属)の保護管理調査事業の今年度報告書をまとめた。
ヒメバラモミは、絶滅の危険性が極めて高い環境省の植物版レッドリスト(00年作成)の絶滅危惧(ぐ)IB類に指定されており、同管理局は昨年度からの6カ年事業で生育個所を把握し、保存や増殖を目指している。
自生のヒメバラモミから穂木を採取して台木に接ぎ木し、その成苗から増殖のための種を採取する採種林や、広く紹介するための見本林を長谷村の国有林に造成する計画。本年度は社団法人林木育種協会に委託し、昨年11月に南アルプス北部地域で、採穂候補木や生育状況などを調査した。
長谷村から大鹿村にかけての国有林、村有林で62本を確認し、それぞれ位置、樹高、胸高直径などを調べた。最大木で樹高45メートル、胸高直径109センチあった。
ヒメバラモミの分布地は南アルプス北西部と八ケ岳南西部のみとされ、自生母樹の総本数が数百本程度と言われている。昨年度は八ケ岳山ろくの4町4村で66本を確認、調査した。
今後は今年秋か、来年度末に採穂する予定という。 -
バスケで最後の熱戦 伊那中でクラスマッチ
伊那中学校の1、2学年は9日、同中学校体育館や伊那市民体育館でバスケットボールのクラスマッチを開いた。本年度最後のクラス対抗行事。生徒たちは一丸となって勝利を目指し、各コートで熱戦を繰り広げた。
1学年(148人)は男女混合で一クラス6チーム、2学年(139人)は男女別で6チームを結成。一チーム各3試合づつ戦い、クラスの総合勝ち点数で、それぞれの学年優勝を決めた。
3点シュートを決めたり、ボールを手にすると一気にゴールへ走り得点を重ねるなど、攻守の入れ替わりの早い試合。各クラスの意地を賭けた大会に、クラスメイトからは「頑張れ」「リラックスして」などと学友の名前を呼びながら声援が送られた。
1年生は来年度でクラス替えとなる最後の学年行事に熱中。3組の北原洋輔君(13)は「皆と最後の思い出に」と優勝を誓っていた。
3学年は高校入試のため13日、バスケットクラスマッチを開く。