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環境ピクニック、今年も開催
上伊那・下伊那の95事業所が参加する「天竜川水系環境ピクニック」が21日、6地区10カ所の天竜川水系河川であり、4180人が河川一斉清掃に取り組んだ。上伊那の民間企業でつくるリサイクルシステム研究会など主催。
企業などが個々に取り組んできた清掃活動を連携して行うことで、一層の環境向上を図ることを目的とした活動で13回目。上伊那は62事業所から2785人が参加した。家族連れや地域住民の参加が多く、ごみは年々減少しているという。
参加者は、それぞれの担当区域のごみを収集。川辺の在来植物の生育に深刻な影響を与えるアレチウリの駆除にも取り組んだ。
この日集まったごみは空き缶3454個、空きびん1323個、ペットボトル2千個で、どれも昨年より大幅に減少したが、伊那地区は、6地区の中でも最も多くのごみが集まった。 -
美篶地区住民が場広山でハイキング
新緑を楽しみながら交流を深めよう竏窒ニ21日、伊那市美篶地区の住民、約300人が参加するハイキングがあった。参加者は、道端に生えた山菜を摘んだりしながら初夏のハイキングを楽しんだ。
美篶地区の青少年育成会と公民館による取り組みで17回目。場広山は新山地区にあるが、美篶地区や美篶小学校の財産区があり、小学生が整備に訪れたりしている。しかし、そのことを知らない人も多いため、ハイキングをしながら美篶の財産について知ってもらおう始めた。大人から子どもまで、幅広い年代層が参加するため、住民同士の絆を深める場にもなっている。
高烏谷山を目的地として場広公民館をスタート。途中、財産区を管理している委員から説明を受けながら場広山のことを学んだ。
山頂では、それぞれが持参したお弁当を味わった。 -
オードリーで1周年記念祭
伊那市東春近の終身型老人ホーム「オードリー」(登内博利施設長)で20日、設立1周年記念祭があり、入所者やその家族が歌や大道芸などを楽しんだ。
同施設は昨年5月、65歳以上で要介護認定の1縲・と認定された人を対象とする有料老人ホームとして開所した。現在は18人の利用者が入居期間に制限なく生活している。
1周年を迎えたこの日は、入所者の家族が大道芸を披露。利用者の打楽器演奏に合わせて「たぬきばやし」「富士の山」「ふるさ」などを参加者全員で合唱した。
利用者の演奏を指導をした元音楽教師・中村早恵子さん(74)は「懐かしい歌を全身で楽しむことで心が開ける」と話していた。 -
箕輪町の保育園で「英語あそび」始まる
箕輪町の本年度新事業「保育園英語遊び」が22日、町内の長岡、おごち保育園の両園で始まった。英国ロンドン出身の英語講師のファーガス・ケリーさん(32)=伊那市=が各園で、体を動かしながら英単語を学ぶ、楽しい授業を繰り広げた。
同新年度事業は、ネイティブスピーカーを招き、英語や異文化にふれ、国際感覚豊かな子どもを育てる目的。町内の9保育園の年長12クラスが、年間平均20回、月2回のペースでケリーさんから英語を学ぶ。
おごち保育園では、日常のあいさつや「座る」「飛び跳ねる」などの動作、動物の名前などの簡単な英語を学習。ケリーさんはユーモアある冗談や身振りを交え、園児たちと一緒に室内を掛け回るなどして、外国語に対する苦手意識を打ち払っていた。
子どもたちは「英語が難しかったけど楽しかった」「帰ったらお母さんに教えてあげる」などと授業を満喫した様子。ケリーさんが園から帰る時には玄関まで見送り、次回の英語あそびを待ち望んでいた。 -
箕輪で県硬式空手道選手権大会
第22回県硬式空手道選手権大会が21日、箕輪町民体育館であった。防具を着けて戦う「組手の部」などに、県内から園児から一般までの約150人が参加し、熱戦を繰り広げた。県硬式空手道連盟の主催。
試合は型、組手、団体の3部門。それぞれ幼年、小学生、中学生などのクラス、男女ごとに分かれて戦った。型の部に出場した小学生らは「やあー」などと気合の入った掛け声を発して、自分の得意な型を披露した。
結果は次の通り(カッコ内は支部名、上伊那関係者分)。
【型の部】▼小学1年男子 (3)鈴木太智(箕輪)▼小学2年男子 敢闘賞=芦澤浩志(箕輪)▼小学5年男子 敢闘賞=清水涼太(箕輪)▼小学6年男子 (2)上島翔真(箕輪)(3)埋橋直也(南箕輪)▼中学2・3年男子 (3)山岸亮(南箕輪)
【組手の部】▼小学2年男子 (2)芦澤浩志(箕輪)(3)加藤雄飛(南箕輪)▼小学5年男子 (3)伊東望(南箕輪)▼小学6年男子 (3)宮原彰太▼中学1年男子 (3)久保田航(南箕輪)▼中学2・3年男子 (2)久保田祐樹(南箕輪)(3)小口真人(南箕輪)▼小学校高学年女子 (1)原裕紀(南箕輪)
【団体の部】▼小学生低学年 (3)箕輪・大森聡太、鈴木太智、芦澤浩志 -
南箕輪・北殿区民マレット交流
南箕輪村北殿区(山本昭子区長)主催の区民マレットゴルフ大会が21日、同村の大芝高原マレットゴルフ場であった=写真。新緑の木陰の中、区民らが交流しながらプレーを楽しんだ。
親ぼくを深めるための毎春恒例の行事に、50縲・0代の区民59人(男性37人、女性22人)が参加。白樺(9ホール)、ひのき(18ホール)の合計2コースで快音を響かせた。
参加者は初心者からベテランまでと技術はさまざま。上位6位までの入賞のほか、ホールインワン、ブービー賞などの特別賞も与えられた。
参加した深見フサエさん(77)は「試合はそっちのけで、冗談をいいながら楽しくプレーができた」と感想を述べた。
上位6位に入賞したのは次の皆さん。
▽男性 (1)倉田喜隆87(2)小倉孝一90(3)池上辰夫91(4)伊藤宏、池上安男92(5)藤田貞治、羽生剛93(6)有賀今朝男、堀始春94
▽女性 (1)大槻キサエ82(2)伊藤茂美86(3)根橋栄89(4)倉田さだ子、北澤ヒデ子90(5)松崎久子93(6)城戸ゆたか94 -
250種類が次々と
中川村片桐横前の知久島覚一さんの畑では、ジャーマンアイリスがようやく咲き始めた。約8アールの花畑には250種類のジャーマンアイリスが植えられ、6月10日ころまで次々とゴージャスの花を咲かせる。
開花は例年よりも1週間ほど遅れ、現在30-50種類が咲いている。開花期間中は一般開放され、園内はスロープを整備し、車いすでも花を見て回ることができる。
22日からは越百園のデイサービスの利用者もと訪れる。 -
春花壇で中川中学校、「県教育委員会賞
学校の春花壇の美を競う「フラワー・ブラボー・コンクール」の中央審査がこのほど行われ、中川中学校緑化委員会(花岡精子顧問、喜多野詩穂委員長)が丹精こめたメーン花壇が県教育委員会賞に選ばれた。
「輝き」をテーマにした同校の花壇は、昨年3年に在籍した斉藤亮成君のデザイン。中心の強い輝きを黄色のパンジーで、周りの光りを青と白のパンジーで表現、赤いデージーで縁取った。奥の花壇は中心から広がる春の光、未来の希望をイメージした。
花岡教諭は「子どもたちの努力が県教委賞という目に見える形で評価され、良かった」と話していた。
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緑いっぱいほのぼの劇場に40人
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飯島町の風の谷絵本館で20日、「緑いっぱいほのぼの劇場」があった。約40人が来場し地元七久保の子どもたちの新作人形劇や、横浜のお母さんたちのコーラス、大道芸など多彩なプログラムを楽しんだ。
七久保の子どもたちでつくるげんきげんきクラブの人形劇「なぞのどうぶつ森パート(2)なぞかめんはだれだ?」でスタート。犬やウサギ、ゾウ、クワガタなどかわいい動物が登場し、会場はほのぼのムードに包まれた。
次いで、ピンクとグリーンの皿を持って登場した「楠の木学園」のみき&あずさ、失敗も愛きょう、皿回しで舞台を盛り上げ、最後に、初出演のミュージックブーケ。横浜市ゆかりの「赤い靴」、七久保小にも大切に保管されている「青い目の人形」など、フルートやキーボード伴奏で7曲を披露し、会場から大きな拍手が贈られた。 -
公民館スポーツクラブ開講
気軽に運動を楽しもうと、3年目を迎えた宮田村公民館スポーツクラブが20日、村体育館で開講した。キンボールなどのニュースポーツを取りいれ、肩ひじ張らず体を動かす。
この日も、親子を中心に20人ほどが参加。キンボールに挑戦し、心地良い汗を流した。
「難しく考えず、楽しむことが一番」と公民館の担当者。今後も毎月第3土曜日に開講し、年齢、性別関係なくスポーツを通じて交流も深める。
随時参加者を募集中。詳しくは同公民館85・2314まで。 -
新市の本年度予算編成にかかる理事者査定始まる
新伊那市の本年度予算にかかる理事者査定が20日、伊那市役所で行われた=写真。
各事業担当課から出された予算要求の総額は約320億円。3市町村の継続事業を優先させながら、昨年の一般会計306億円程度まで調整し、一体化の醸成を目指す。
また、合併により削減された人件費の使途を明らかにするなどして、合併効果が具体的にわかるようにしたいとしている。
予算案は6月上旬に発表し、定例会にかける。 -
箕輪ダム湖の男性死体 岐阜県の会社員と判明
18日に箕輪ダム湖で発見された死体の身元が伊那署の調べで19日、身体的特徴などから岐阜県中津川市落合の会社員男性(39)と分かった。
司法解剖の結果、死因は窒息死と判明。遺体付近にはロープが確認されているなどの理由から、首をつって自殺した可能性が高いという。
家族は地元警察に捜索願いを提出していた。ダム湖近くの駐車場で本人の車が発見され、伊那署では行方を探していた。 -
駐車車両の1割以上がドアロックせず
宮田村防犯指導委員会(増田忠直会長)はこのほど、村内6カ所の村営駐輪、駐車場で防犯診断を実施した。調査した自動車の1割以上がドアロックをしていない状態で、所有者に注意を促した。
14人の指導員が2組に分かれ、JR宮田駅周辺や中心商店街に点在する駐輪、駐車場で診断。
駐車中の自動車37台のうち、5台はドアロックしていなかった。また、1台はカギが付いたままの状態。対象車両には注意書を貼って、所有者に自覚を求めた。
自転車は34台中、2台がカギ無し、無施錠で、9台が防犯登録がされていなかった。
31台は姓名住所などの記名がなく、放置と思われる自転車も12台にのぼった。 -
元巨人中畑清さん講演会
伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)は創立30周年記念事業として20日、プロ野球巨人軍の元選手で野球解説者の中畑清さんを招き、駒ケ根市文化会館で講演会「話も舌口調!」を開いた。約700人の来場者が会場を埋め、現役当時「絶好調」が口癖だった中畑さんの楽しい話を聞いた。
講演後、協会の創立30周年を祝う記念式典が同会場で行われ、功労者らが表彰された。
中畑さんは野球を始めたきっかけについて「長嶋茂雄さんを見てあんなふうになりたいと思った。あれほどカッコ良い人はいない」と話し、昔も今も変わらずに尊敬していることをうかがわせた。会場の野球少年に「好きな野球選手は?」と尋ねた中畑さんは「金本」との答えを聞き「場の雰囲気を感じて『中畑さんも好き』と言わなければいけないぞ。どうすればいいかよく考え、努力して夢をかなえろ」と話して会場の爆笑を誘っていた=写真。
表彰されたのは次の皆さん。
◆県危険物安全協会長表彰▼優良事業所=コガネイ駒ケ根事業所▼優良危険物取扱者=田中和美、浦野淳一、日岐義明
◆伊南防火管理協会長表彰▼功労者=加藤和美、辻則雄▼永年役員表彰=北原久爾、北澤正、宮下祥作、吉川英樹、丸山悦子▼永年役員事業所=上伊那農業協同組合駒ケ根支所、川岸商会、タカノ、駒ケ根自動車産業、信濃燃料、日本発条伊那工場、養命酒製造駒ケ根工場、伊南石油、窪田建設、小澤建設、丈長屋駒ケ根給油所、飯島セラミック
◆感謝状=久保村宗平 -
海外協力隊語学交流会
駒ケ根青年海外協力隊訓練所(加藤高史所長)は派遣前訓練中の候補生らの語学学習の一環として20日、来日中の外国人研修員ら約80人を招いての語学交流会を同訓練所で開いた。約220人の候補生らは英語、フランス語、スペイン語など語学クラス別に外国人研修員と小グループをつくり、互いの国の文化などについて紹介し合った。ネイティブスピーカーとの生きた会話ができる貴重な機会を無駄にすまいと、候補生らは日ごろの語学訓練の成果を発揮して身振り手振りも交えながら懸命にコミュニケーションを図っていた。
初顔合わせでの候補生と外国人研修員は共に多くが普段着姿だったが、中には和服やサリーなどそれぞれの民俗衣装を着込んで登場する人もあり、あいさつもそこそこに互いの服装の紹介などの話題をきっかけにたちまち意気投合するグループもあった=写真。
外国人研修員はJICA(国際協力機構)の招きに応じて日本を訪れ、先進国の専門技術や知識を自国の発展に役立ようと研修を行うアジア、アフリカ、中南米など開発途上国の行政官や技術者、研究者ら。
21日は光前寺や菅の台周辺を見学しながら語学にさらに磨きをかける。 -
消費者の会チラシ配布
消費者が安全で安心して暮らせる社会を実現しようと1988年に定められた消費者月間に合わせて20日、飯田消費生活センターの呼び掛けで駒ケ根市、伊那市の消費者の会の会員ら7人が駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店の店頭で買い物客らに啓発チラシを配布し、被害の未然防止をアピールした=写真。
チラシには「だまされないための心得5カ条」として▽はっきり断る▽うまい話はまず疑う▽気軽に財産の内容を教えない▽署名、押印はうかつにしない▽迷ったら1人で悩まず相談する竏窒ネどが記されている。会員らはチラシを手渡しながら「被害に遭わないよう、消費者月間を機にさらに気をつけて」と呼び掛けていた。 -
グリーン・ツーリズムセミナー開講
中川村営農センターは18日夜、葛島渡場の農家民宿やまに亀屋で第1回グリーン・ツーリズムセミナーを開いた=写真。来年3月まで全11回開き、事例研究や現地調査、体験を通じて、中川村の地域資源の活用手段としてのグリーン・ツーリズムを研究し、実践に向けたノウハウを学習する。
初回は上伊那農業改良普及センター駒ケ根支所の高橋博久さんが農家民宿や農村レストランの事例を紹介。
この中で、日本的グリーン・ツーリズムの草分け、大鹿村の山村生活体験館「たかやす(館主伊東和美さん)」を紹介。「たかやすには緑と谷川の流れ、おいしい空気だけで、ほかになにもない。伊東さんは畑で採れたばかりの野菜と清流の魚など自然体のもてなしで、飾らず、何もないことを,売り,にしている」と話した。
また、平均年齢70歳、7人の女性が経営する島根県匹見町萩原集落「雪見山荘」について「カラオケもなにもない。素人のおばあちゃんたちの宿。だからこそ、客も親せきの家のように気がねなくくつろげる」と話した。
次回(6月)は飯田市の「農家民宿ふれあい農園おおた」を視察する。 -
WОNG美枝子クリエイティブワーク展
飯島町七久保の小蕪亭で30日まで、WОNG美枝子さん(東京都新宿在住)のCDジャケットデザインワークと原画を集めた「クリエイティブワーク展」が30日まで開かれている=写真。
美枝子さんは癒しのピアニストとして国内外で活躍するウォン・ウィンツァンさんの妻。ウォンさんの01、02、04年の楽譜デザインや、「地雷の地に平和の花を」の願いを込めた地雷犠牲者のためのCDジャケット原画、エッチングで繊細にお地蔵様を描いた童謡CDジャケットの原画などのほか、9・11の犠牲者への鎮魂の思いを墨1色に込めた「9・11ピースアートポスター・瓦礫の墓標」などを展示、平和へのメッセージを伝える。 -
かんてんぱぱのエビネ見ごろ
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンでは、エビネが見ごろを迎えている=写真。
園内には、タカネエビネ、ナツエビネなど5種類のエビネがあり、黄色やピンク色の花をつけている。色、形ともにさまざまなものがあり、山野草愛好家にも人気が高いエビネは、採取しやすいことが影響して徐々に数が減少しているという。
エビネのほかにもクロユリ、ニリンソウなどが見ごろ。同ガーデンには、約100種類の山野草があり、さまざまな花が順を追って咲いていくため、秋口まで楽しめるという。
今後はフタリシズカ、ササユリ、オニユリなどが咲き始める。 -
中条盆栽山野草展示会
中条公民館盆栽クラブ(会員・約13人、白鳥昭平代表)による盆栽山野草展示会が21日まで、伊那市西箕輪の中条公民館で開かれている。アツモリソウやエビネ、樹齢70年近い松の盆栽など約300点が、訪れた人の目を楽しませている。
26回目となる同クラブの展示会は、例年2千人近い人が訪れるほどの人気。展示の目玉は7、8種類がそろうアツモリソウ=写真。特徴的な大きな花をつけるアツモリソウは栽培が難しく、山では乱獲による減少が進んでいる。
同クラブのアツモリソウは全て株分けしたもので、クリーム色の花を咲かすレブンアツモリ、ひときわ大きい袋が特徴的なホテイアツモリ、経ヶ岳に自生するキョウガタケアツモリなどがある。
今年は気候の変動が激しかったため、花の時期を合わせるのが難しかったという。
同じく希少な山野草として人気の高いエビネも数種類が並び色や形の違うさまざまな花を咲かせている。
また、山野草と一緒に盆栽が並ぶのもこの展示会の特徴。そのほか、ヤマシャクヤク、シラネアオイ、コケイランなどが見ごろを迎えている。
また、山野草の展示即売もしている。 -
はら美術で水野敬子さんの作陶展
人間国宝・加藤唐九郎氏の黄瀬戸を今に引き継ぐ水野敬子さん(69)=岐阜県=の作陶展が23日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている=写真。黄瀬戸独特の落ち着いた黄色に彩られた食器や花器など約100点が、訪れた人の目を楽しませている。
加藤氏に20年近く師事した水野さんは現在、美濃焼伝統工芸士、美濃陶芸協会理事などを務めている。
黄瀬戸は志野、織部などと並ぶ美濃の代表的な手法の一つ。灰を主体とする釉(ゆう)薬がつくる深い黄色が「黄金色」にも例えられ、安土桃山時代から珍重されていた。
しかし、当時と現代の居住環境は大きく異なり、光の根源も違うため、水野さんは「現代生活の中でも美しい色彩を放つ黄瀬戸」追求。釉薬の原料である灰をつくることから自身で行い、独特の黄金色を再現している。
女性ならではの感性で仕上げられた作品は、優しさと温かみを放ち、見る人に安心感を与える。
午前11時縲恁゚後6時。入場無料。 -
三峰川みらい会議 風力発電施設・建設反対を決める
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)の総会が19日夜、伊那市役所であり、三峰川源流域に予定されている、大規模風力発電施設建設に反対することを決めた。
同会議では風力発電施設建設について勉強会を開き、3月上旬の会員アンケートの結果を決議書にまとめた。
同書には「化石エネルギーに変わるクリーンなエネルギーが期待される風力発電には共鳴する会員も少なからずいたが、建設工事に伴う山岳地域の環境変化、それに関連する三峰川水源域などの環境悪化を危ぶむ声が大半を占めた」と説明されている。
織井代表は「環境にかかわる市民団体の意思表示は重要なもので、重みもある」と強調。三峰川みらい会議では今後、該当する建設会社や県、市などの対して決議書を送付し、意思を伝える。
総会では06年度事業計画、予算などの計8議案を原案通り可決した。 -
天竜川流域の合同巡視始まる 出水期に備え危険箇所確認
国土交通省・天竜川上流河川事務所(天上)と流域の市町村や関係者でつくる天竜川上流水防連絡会は19日から、梅雨や台風などの出水期に備えて、河川の重要水防箇所や水防倉庫などの点検をする合同巡視を始めた。
初日は辰野町、箕輪町、南箕輪村の3町村で実施。南箕輪村では、北殿の天竜川右岸から伊那市の新水神橋付近までを、村役場、伊那建設事務所、伊那署などの関係者約15人が巡視した。
参加者らは天竜川の右岸堤防を下流に迎いながら、重要水防箇所を回って堤防の断面や高さ、水衝・洗掘の様子などを確認した。村の加藤久樹助役は「台風などの発生で被害が出ることを心配している。危険箇所の確認などして被害が出ないようにしたい」と話した。
合同巡視は6月1日まで、天竜川流域の16市町村で実施し、26日は宮田村、駒ヶ根市、29日は飯島町、中川村、6月1日は伊那市である。 -
自己記録に挑戦 上伊那小学生陸上競技大会
第23回上伊那小学生陸上競技大会(兼第39回上伊那春季記録会)が20日、伊那市陸上競技場であった。小中学生、一般(高校生含む)の計約1300人がトラック22種目、フィールド12種目で力を競った。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社など主催。KOA協賛。
全17種目あった小学生陸上では1種目で大会記録を更新。女子1000メートルで松下花歩ちゃん(高遠6年)が3分19秒64の新記録で優勝した。
花歩ちゃんは前大会でリレーに参加し、1000メートルは初挑戦。大きな大会にも出場したこともないというが、大会新記録に「うれしい」と微笑んでいた。
心配された天候は午後に入って一時強く雨に降られるなどしたが、選手らは自己記録更新を目指して力を発揮。自分の子供の頑張る姿を見ようと駆け付けた親や、応援する友だちの「頑張れ」の声援に答えるよう、熱戦を繰り広げた。
各種目上位5人(チーム)は県大会(6月25日・松本市)へ出場する。
小学生陸上の全17種目の各1位の選手は次の皆さん。
【男子】▽5年100メートル=宮脇常嘉(中沢)15秒04▽6年100メートル=田中敦啓(東春近)13秒73▽1000メートル=小林侑樹(伊那東6)3分14秒64▽80メートルハードル=湯澤圭(東春近6)15秒05▽走り高跳び=白川翼(長谷6)1メートル25センチ▽走り幅跳び=村田涼(南箕輪6)4メートル33センチ▽ソフトボール投げ=北原稜(赤穂東6)60メートル65センチ
【女子】▽5年100メートル=武井祐里香(宮田)14秒90▽6年100メートル=唐沢美香(箕輪中部)14秒53▽1000メートル=松下花歩(高遠6)3分19秒64・大会新▽80メートルハードル=小澤優奈(辰野西6)15秒10▽走り高跳び=新井彩夏(赤穂6)1メートル17センチ▽走り幅跳び=北野まき(美篶6)3メートル67センチ▽ソフトボール投げ=松崎葵(伊那北6)49メートル97センチ
【リレー】▽男女混合=南箕輪A(永井舞香、金山文佳、中島諒、平澤涼)60秒84▽男子=南箕輪(倉田諒、唐澤玄、崇島晃介、加藤雅也)56秒73▽女子=伊那東(梅垣里沙、杉本美玲、伊藤愛、黒川侑貴)59秒24 -
かんてんぱぱホールで季節感あふれる展示
伊那市西春近のかんてんぱぱホールギャラリーで、それぞれ個性の違う作品展が開かれ、多くの来場者が足を運んでいる。午前9時縲恁゚後6時(それぞれ最終日は午後4時)。
◆鉄工芸、木工、染色、ガラス作家4人の作品300点がコラボレーションする「四季のしつらえ展」は、実際の住空間をイメージした展示会場に、それぞれの作品で・ス四季・スをコーディネートしている=写真。22日まで。
例えば冬を題材にした空間は、まきストーブの周りに、大きなソファーが並び、壁には黄色や茶色の染め織物、テーブルにはシンプルなガラスの水差しが並ぶ。
出品者の一人の家具職人・田中伸生さん(46)=伊那市西箕輪=は「4人の作家が集まって作り出す四季のイメージ、作品のハーモニーをみてほしい」と話している。 -
文化勲章受章作家版画展 ベル伊那23日まで
「文化勲章受章作家版画展竏猪シ品をお手頃価格で竏秩vは23日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
芸術・科学などの分野で大いなる貢献を果した偉人に贈られる文化勲章。日本画、洋画の各界で受章し、歴史に名を残す受章作家約20人、文化功労者作家も合わせ合計30余人の秀作を展示販売する。
作品は横山大観「無我」、川合玉堂「富嶽」、竹内栖鳳「霜秋」、上村松園「蛍」、東山魁夷「明宵」のほか、奥村土牛、小倉遊亀らの版画も並ぶ。
関係者は「近代から現代の巨匠の名画が勢ぞろいしているのでぜひ一度」と来場を呼びかけている
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
通学路歩いて安全性再確認
宮田村の宮田小学校PTA(小野章会長)は20日、通学路を実際に歩いて点検するパトロールを実施した。PTA役員のほか、防犯指導委員会、防犯女性部、少年友の会など幅広い団体が協力。より多くの目で通学路の安全を確かめた。
約60人が参加し、地区ごとに分かれて点検。防犯面も含めて、子どもたちの安全に支障がないか確認しながら歩いた。
あわせて、村内33カ所の「子どもを守る安心の家」も訪問。緊急時に子どもが逃げ込むために事業所や一般家庭を指定してあるが、一層の協力を求めた。
子どもが関わる事故や犯罪を未然に防ごうと、同小は安全、防犯マップを作成。
PTAも村教育委員会が設置した子どもの安全見守り隊に積極参加するなど、地域連携による安全体制の拡充に力を注いでいる。
この日のパトロールも当初の予定より参集団体が大幅に増加。小野会長は「地域全体で守るという意識をさらに高めていきたい」と呼びかけた。 -
【記者室】不審者に…
子どもの行事取材をしたときのこと。「写真、新聞に載るの?」と聞かれ掲載することを伝えると、「載せたらだめ」と言う。理由を聞くと「写真が載ったら不審者に狙われるんだよ」との言葉が返ってきた▼不審者対策で、地域の子どもは地域で守ろうと住民が見守り隊を組織し、下校時間に合わせて通学路に立って見守って下さっている。さらに、子ども自身が自分で自分の身を守る意識を持つことも大切▼しかしである。小学1、2年くらいの子だった。こんな小さな子まで不審者という言葉をごく当たり前に使い、顔を知られたら狙われると考えている。全国で痛ましい事件が起きており理解はできるが、こんな時代なのかと再認識させられショックだった。(村上記者)
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グリーン・ツーリズムセミナー開講
中川村営農センターは18日夜、葛島渡場の農家民宿やまに亀屋で第1回グリーン・ツーリズムセミナーを開いた=写真。来年3月まで全11回開き、事例研究や現地調査、体験を通じて、中川村の地域資源の活用手段としてのグリーン・ツーリズムを研究し、実践に向けたノウハウを学習する。
初回は上伊那農業改良普及センター駒ケ根支所の高橋博久さんが農家民宿や農村レストランの事例を紹介。
この中で、日本的グリーン・ツーリズムの草分け、大鹿村の山村生活体験館「たかやす(館主伊東和美さん)」を紹介。「たかやすには緑と谷川の流れ、おいしい空気だけで、ほかになにもない。伊東さんは畑で採れたばかりの野菜と清流の魚など自然体のもてなしで、飾らず、何もないことを,売り,にしている」と話した。
また、平均年齢70歳、7人の女性が経営する島根県匹見町萩原集落「雪見山荘」について「カラオケもなにもない。素人のおばあちゃんたちの宿。だからこそ、客も親せきの家のように気がねなくくつろげる」と話した。
次回(6月)は飯田市の「農家民宿ふれあい農園おおた」を視察する。 -
環境美化啓発ポスター駒ケ根市内全地区掲示へ
駒ケ根市は初の試みとして28日に行われる河川一斉清掃(ごみゼロ)に合わせ、小・中学生らが描いた環境美化啓発ポスターを市内186の環境美化推進組合を通じて配布し、各自治会ごとに不法投棄の多い場所などに掲示することを決めた。ポスターは市が04年度から募集している「駒ケ根市環境ポスター」のうちから不法投棄に関するもの12種類を選び、A3サイズにして240枚をラミネート加工。手作りの掲示用看板とともに配布する。
一部のポスターはすでに北割一区の広域農道地下歩道などに掲示されている。