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高遠中生乳児ふれあい学習で命の大切さ再認識
高遠中学校生徒の乳児ふれあい学習が24日あり、妊娠から乳児の発達までのまとめをして、命の大切さを再認識した。
選択科目で家庭科を専攻する3年生の恒例の授業で、乳児の生命力から命の大切さを知り、これからの生き方を考えるきっかけとしている。
生徒17人は以前、乳児を抱っこして実際に触れ合った体験など、これまでの学習を振り返りながら、町保健福祉課の保健師の話に耳を傾けた。
保健師は妊娠から出産までの胎児の発育について紹介。「妊娠期間の10カ月もたない赤ちゃんも多い。生まれることを当たり前のように思うのではなく、奇跡の連続の中で生まれてくることを覚えて」とし、「自分自身を大事にし、相手を思いやるような生き方をしてほしい」と呼びかけた。
菅沼麻里さん(15)は「赤ちゃんが生まれてくるまでの苦労や大変さがわかり、命の尊さを実感した」と話していた。 -
高遠藩主・保科正之公大河ドラマ化実現に向けた署名20万人目に記念品贈る
高遠町と町観光協会は、展開する江戸時代の高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化実現に向けた署名が20万人を突破したことを祝い20万人目と前後2人に記念品を贈った。
ドラマ化実現に協力している長野市若穂の保科地区の住民有志でつくる長野会議が2月2日、2762人分の署名を届け、20万人に達した。観光協会は、長野会議の事務局がある広徳寺(長野市若穂保科)を訪ね、20万人目にあたった同地区の丸山忠吾さんらに正之公について書かれた本と高遠まんじゅうを届けた。
保科地区は平安時代以前に、一帯を統治した武将が地名を姓にあてたことがはじまりとされ、同会議は、「保科」の姓発祥の地として、高遠町の活動に賛同した有志で結成。今回の署名を含め、これまでに6千余人分の署名を届けている。
町観光協会の平岩国幸事務局長は「目標は100万人だが、2回の節目となりうれしい。多くの人の協力をいただきながら、実現に向けて粘り強く活動を続けていきたい」と話している。 -
新伊那市議選候補者を公募
新伊那市議会議員選挙に向け、候補者を公募していた民主党長野県第5区総支部(加藤学代表)は24日、「民主党推薦」で1人を擁立すると発表した。
候補者は、21日に出馬表明したNPO法人代表の野溝直樹氏(40)=無所属、東春近。
市役所であった記者会見で、加藤代表は、NPO活動などを踏まえ「民主党が掲げる市民参画型のまちづくりを実現できる人」と述べた。
野溝氏の意向を尊重して推薦の形。政策協定などを確認し、応援スタッフの派遣や選挙手続きなど人的なサポートをする。
第5区総支部は、意欲ある若者が政治界に出るチャンスを与えようと初めて市議選候補者を公募。問い合わせはいくつかあったそうだが、応募は市内の男女2人で、加藤代表らが面接した。
公募の取り組みについて「宣伝が足りず、浸透しなかった。地域の閉鎖性もあるのか、出たいという声が上がらず残念だった」とし、今後は状況を見て検討する。
伊那市・高遠町・長谷村との合併による市議選は4月23日告示、30日投開票の日程で行われる予定。 -
4地区に「有害環境浄化宣言文」啓発用掲示板伝達
飯島町は23日夜、町内で開いた4地区連絡協議会に先立ち、4地区長に、有害自販機問題が2度と起こらないように「有害環境浄化宣言」「飯島町生活安全対策会議決議文」の啓発掲示板の伝達を行った。4地区ではそれぞれ地区公民館に掲示し、区民が目に触れ、一連の撤去運動の教訓を共有する。各耕地への伝達は4月13日、耕地総代会で行う。
区長(もしくは総代)名で出された「有害環境浄化宣言」には▽有害環境浄化活動の推進▽有害自販機のために土地を貸さない▽有害自販機を設置させない-と記した。
また、町決議文には▽明るい家庭をつくる▽子どもへの温かい声掛け▽有害環境浄化宣言の徹底-などを盛り込んだ。
高坂町長は「撤去運動を教訓に、明るい地域づくりに向け、宣言や決議文を住民の目に止まる場所に掲げ、啓発を」と期待した。 -
還暦同年会が飯島中にバリトンサックスを寄贈
飯島町立飯島中学校の昭和36年度(61年度)卒業生でつくる還暦同年会実行委員会(下平憲夫代表幹事)は24日、飯島中学校に、還暦記念として、バリトンサックス(67万円相当)を寄贈した。
同校には下平代表幹事ら役員2人が訪れ「学校の要望を聞く中で、母校への記念品として、バリトンサックスを選んだ。末永く、大切に使ってほしい。5月の式典では、吹奏楽部のみなさんに楽器のお披露目を兼ねて、演奏を」と竹沢校長に手渡した。
竹沢校長は「大先輩の熱い思いを伝え、式典では、現役の中学生の音色で新旧の交流が深まれば」と感謝した。
校内での披露目は3月16日終業式を予定。
還暦同年会は会員255人。記念事業は式典、楽器の寄贈のほか、出席者への記念品として、会員の1人で日本画家の千村俊二さんの原画で「福寿草の飾り扇子」を用意。会員外の町民にも1本2000円(飾り台別途500円)で「福寿草」「桜」の2種類を頒布する。 -
介護保険事業等懇話会
中川村役場で23日、介護保険事業等懇話会(前原茂之座長)があり、被保険者の代表や医師会、老人クラブ代表ら15人が出席し、村から介護保険の施設サービス量や給付費の推計、介護予防サービス量・給付費の推計などの保険料算定資料が示され、これをもとに、介護保険料について意見交換した。
また、4月からスタートする地域包括支援センターについて、設置目的や機能、業務内容のほか、懇話会委員が委員を兼任する運営協議会設置要綱も確認した。
地域包括センターは地域の高齢者の心身の健康維持、保健・福祉・医療の向上、生活の安定のために必要な援助、支援を包括的に行う中核機関として、村保健センター内に設置する。
具体的業務(基本機能)は▽介護予防マネジメント▽権利擁護▽包括的・継続的なケアマネジメント-など。
職員体制は保健師や社会福祉士、主任ケアマネージャーなどを配置する。 -
NPОかつら理事長、延寿院住職、伊佐栄豊さん(60)、
NPОかつらを立ち上げ、中川村かつら保育園舎を全面改装し、昨年10月宅老幼所かつらを開設した。5カ月が経過し「事故がないのが1番うれしい。利用者の家族からの便りではいいことばかり書かれており、クレームがない」とほっとしている。
デイサービスなどの利用者は平均5人余で、目標の8人までには届かない。「責任者が事務と兼任で、管理者としての仕事ができるようにするなど、1日も早く、体制が整えたい」。
かつらは介護保険適用の通所介護(デイサービス)を中心に、生きがいデイ、配食サービス、利用者のナイトケア、介護相談、未就学児の1時預かり、寺子屋塾などを運営する。
かつらの最大の特色は、理事長が延寿院の住職であること。「こたつで法話」、「座禅」「寺参り」などかつらでなくてはできない「癒し」のメニューが豊富。大鹿村かも沢からタンクで汲んできた温泉を使う風呂もウリの1つ。「延寿院前で車がパンクし、困っていた人に手を貸したことが縁で、提供していただいている」。
1週間約20食とまだ利用は少ないが配食サービスも好評だ。献立は高齢者の嗜好に合わせ、薄味で健康に良いもの、汁物も温かくして届ける。配達時と容器回収時にはかならず、利用者に声を掛け、安否確認もする。
子ども向けと大人向けの寺小屋塾も人気。第2、4土曜日の午前中の子ども対象の寺子屋塾ははじめに本堂で20分間の座禅がある。「最初は退屈し、もじもじしていた子どもたちも、今では呼吸があうようになった。座禅の修養から子どもたちの心の中に、精神的な支柱ができれば。群れ(異年齢集団)の中で社会のルールや思いやり、優しい心が育まれれば」と期待は大きい。
一方、木曜日の夜開く大人の寺子屋塾では地域の婦人らが「お茶の作法」「のし袋の書き方」「写経」などを楽しむ。
◇◇◇
1945年、13代住職の唯1人の男子に生まれ、仏教系の大正大学社会学科に進み、カウセリングを学び、教誨師になり、2カ月に3回、多摩少年院を訪問した。「昔は貧困や能力が低い子どもたちが非行に走ったが、今は中流家庭が多い。少年院に入ってくる子どもといえば、凶悪な子どもと思われがちだが、優しい子どもばかり。世間から邪魔にされたり、家庭が崩壊している子どもが多い」。
大学卒業後、空手協会指導員を経て、八王子の高尾山に修業に。「朝午前5時30分起床、職員として事務をこなし、午後4時30分から翌朝の午前5時30分まで365日厳しい行を行った」。86年、先代住職が亡くなり、帰郷し14代を継いだ。
僧侶としての奉仕活動は、インドネシアの日本人墓地に年2回、1人で慰霊の旅をする。インドに帰化した仏教の弟弟子の支援活動にも励む。伊那谷を中心に約4千人の信徒を抱え、毎月8と5のつく日は祈とうに勤しむ。
妻と母の3人家族 -
小松養蜂園が共同作業所利用者をみはらしいちご園に招待
イチゴ狩りを楽しんで日々の作業をがんばってもらおう竏窒ニ、伊那市の小松養蜂園(小松実治)は22日、伊那市、長谷村にある4共同作業所の利用者約70人を伊那市西箕輪のみはらしいちご園に招待した。
小松養蜂園は、伊那市共同作業の家の利用者が製作した蜂の巣箱を使用している。その縁で、さまざまな形で同作業所利用者と交流を深めており、イチゴ狩りへの招待もその一環。みはらしいちご園がオープンした9年前から続けている。
3月の合併を控え、市町村の枠を越えて作業所間の連携を深めたいとする思いがあることを知り、今回は伊那市共同作業の家だけでなく、市内や長谷村にある3作業所の利用者も招待した。
温かいハウスの中では「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ」が食べごろをむかえており、利用者たちは「おいしい」と話しながら真っ赤なイチゴを味わった。 -
みはらしの湯に桜
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」のロビーには、早くも桜の花が飾られ、入浴客の心を和ませている。
花は西春近の男性が提供。昨年の選定で切り落とした枝を温室に入れておいたところ、花を咲かせたという。多くの人が集まる場所で見てもらえれば竏窒ニ、みはらしの湯など数カ所へ配った。
桜はソメイヨシノで色は薄め。「あれ、桜じゃない」「もうじきだねえ」などと会話を交わす入浴客の姿もあるという。
持ち込まれた当初は、枝の一部分しか咲いていなかったが、施設内が温かいため、現在は一気に開花しており、隣に並んだネコヤナギとともに、春の到来を演出している。 -
協働による計画策定手法研修会
県伊那建設事務所は23日、住民参加型で建設事業の計画策定を図る手法の研修会を南箕輪村民センターで開いた。住民参加を基本とする地域計画の策定に携わってきた小野邦雄さん=写真=らを迎え、事業計画、事後管理の進め方を学んだ。
道路、河川整備などのハード事業は、透明性、公正性を確保する観点からも、協働で実施計画を策定することが求められている。上伊那でも、住民参加型で進められるケースが増えてきている。
小野さんは、行政だけで事業を進めた場合、どうしても気付けない住民ニーズを落としてしまうため、計画策定の段階から住民の参加が必要であることを指摘。事業終了後に必要となる整備・管理にまで住民を巻き込んでいくことが求められていることも説明した。
また「住民の多様化したニーズを生かしたまちづくりを進めるためには、行政側も多様化する必要がある」として、ワークショップなど、住民の意向を拾い上げるさまざまな手法を紹介した。 -
上伊那地方松くい虫防除対策協議会
上伊那の市町村や行政関係機関でつくる上伊那地方松くい虫防除対策協議会が24日、伊那市の共済クラブ会議室であった=写真。
上伊那森林組合は05年度の上伊那における被害見込み量を約4200立方メートルと予測している。量はほぼ前年と同じだが、これまで確認がなかった伊那市の一部でも被害が確認された。
防除対策としては(1)誘導抵抗性林分の設置(2)カミキリムシの天敵・キツツキを導入(3)ラジコンヘリコプターによる薬剤散布竏窒ネど、新たな対策の効果が報告された。
人家から一定距離以上離れた場所で行う無人ヘリによる薬剤散布は、地上散布に比べて散布後の感染が少ないという結果がでた。しかし、健康への影響を懸念する声もあり、国や県は空中散布を縮小していく方向性を示している。キツツキの導入は、微害地などで補完的な役割を果たす可能性があると報告した。
上伊那としては、ワクチン接種や新たな手法などを組み合わせつつ、最善の策を模索していく。 -
寒椿「白わびすけ」見ごろ
光の春、中川村渡場の民家の庭先で、寒椿の白わびすけが見ごろを迎えている。
この椿、樹高3メートル余、枝張りは東西、南北約3メートルほどの木で、つぼみを無数につけている。5弁の花は小ぶりでほのかに桜色をしている。
家人の話では、立春ころから咲き始め、3月いっぱいは咲き続けるとか。 -
環境審議会
駒ケ根市は22日、05年度の第1回環境審議会を市役所南庁舎で開いた。委員12人が出席し、資料に基づいて市の環境基本計画やごみ減量行動計画、地域新エネルギービジョンなどについて市担当者から説明を受けた。審議に先立ち、会長には廣瀬昭夫さんが、副会長には木下眞さんが選出された。
審議会の設置は市条例に基づいたもので、委員は学識経験者と公共的団体の代表者らで構成される。任期は環境基本計画が策定される07年2月ごろまでの予定。諮問、答申などは行われず、示される素案について審議する。
委員は次の皆さん。
▽会長=廣瀬昭夫▽副会長=木下眞▽委員=林芳人、竹村寿彦、鈴木忠良、林富代、小林正明、佐藤珠美、北原和明、竹沢誠、倉澤公則、佐々木正博 -
箕輪町勤労者互助会ボウリング大会
箕輪町勤労者互助会(平沢豊満会長)恒例のボウリング大会が20日、南箕輪村久保のミノワボウルであった。会員約60人が和気あいあいとプレーを楽しんだ。
スポーツを通じて交流し会員相互の親ぼくを図ろうと年2回、マレットゴルフとボウリングの大会を開いている。
会員の中にはボウリングを盛んに楽しんだ世代も多く、腕前はなかなかのもの。ストライクが出るたびに周囲の皆で手をたたき合うなど終始和やかで、2ゲームを満喫した。
結果は次の通り。
◇男性 (1)伊藤隆335(藤乃園)(2)毛利福美329(伊北プロセス)(3)上野秋光311(上野板金)
◇女性 (1)田畑百合子224(南信自動車)(2)中村由美子212(理容ナカムラ)(3)上野香保理206(上野板金)
◇もみじ賞(ブービー賞) 丸山善弘126(伊北精密)伊藤友美95(箕輪化学塗装)
◇会長賞 松沢聡280(サンキュウ)小林正廣260(信州ハウジング)関口剛史220(小島菅工設備)唐沢昭子190(白竜舎クリーニング)村瀬昌子170(村瀬建築)伊藤ちづる130(箕輪化学塗装) -
ミュージカル「不思議の国のアリス」主演 久保田優香さん(17)
4日間にわたって行われた駒ケ根市民と劇団昴との共同で主役のアリスを演じた。
一般公演に先立って公開されたプレビュー公演の舞台が跳ねた後、一息つこうとロビーに集まっていた関係者の面前で演出の河田園子さん(劇団昴)に「今日のあなたのアリスは応援したくなるアリスじゃない。全然だめ!」と思わぬ厳しい叱責を受けて立ちすくんだ。
家に帰って一人で泣いた。どうしたらいいのか分からず、公演のプログラムを手に取ってぼんやり眺めていると、スタッフや出演者のコメントが目に入ってきた。「読んでいるとこの公演に懸けるみんなの思いがあらためて伝わってきて、気持ちが少し落ち着いた。冷静になって振り返ってみると、今日は意気込みが空回りして自分一人だけ突っ走っていたような気がしてきた」何とか眠れそうだ。「明日は落ち着いてやろう…」自分の中で何かが変わったと感じた。
翌日夜の一般公演初日。満員の観客の前で精いっぱいのアリスを演じ切った。舞台が終わってほっとした時、背後から「優香」と河田さんに呼び止められた。はっとして振り返りざま、反射的に「すみません!」と頭を下げてしまったが、返ってきた言葉は予想とは違っていた。「今日は本当に頑張った。よくやったね」と満面の笑顔でやさしく言われ、しっかりと抱きしめられた。うれしかった。この役を演じられてよかった竏窒ニ心から思えた瞬間だった。
◇ ◇
オーディションではダンス、歌、台本読みが課せられた。「学芸会や高校のクラブ活動で主役を演じたことはあるけど、性格のせいなのか男の役ばっかり。だから今回もアリスのことなんて全然頭になかった。主役に決まった時は本当にびっくりして頭の中はもう真っ白」夢かと思って腕をつねってみた。何度も何度も…。翌日、腕にはあざができ、興奮のあまり熱が出たほどだった。
大舞台での主役も初めてなら、昼と夜の1日2回公演も初めての経験だった。体調には十分気を付けていたが極度の緊張とストレスからか、3日目になるとのどに違和感を感じ、全身が重くなっていた。夜の公演前、河田さんに「へばってる?大丈夫?」と聞かれたくらいだった。だが、観客はその時々で違う、その舞台だけ悪いというわけにはいかない竏窒ニ気持ちを奮い立たせ、集中して臨んだ。「今思うとあの時の舞台が一番出来が良かった。元気なアリスのキャラクターに引っぱってもらったのかも」
◇ ◇
「将来どんな仕事に就くにしろ、演劇はずっと続けていきたい。けいこはつらいです。何でこんな苦しいことやってるんだろうと思うことも度々。でも一度舞台に立ったらもうやめられない。たくさんの人たちとの出合いと関わりの中で一つのものをつくり上げていく満足感、達成感を味わえるから竏秩B演劇って私にとっては麻薬みたいなものですね」 (白鳥文男) -
清掃用具寄贈
駒ケ根530(ゴミゼロ)運動推進連絡会(新井徳博会長)はこのほど、市内の全7小中学校と13保育・幼稚園に対し、総額35万円相当の清掃用具を寄贈した。23日、新井会長が東伊那保育園を訪れ、すみれ組(年長)園児らにほうきやはたき、くまでなどの清掃用具15本を手渡した=写真。新井会長が「みんな掃除の手伝いをしているかな? このほうきやはたきを使って、これからも保育園をきれいにしてください」と呼び掛けると、園児らは「はーい」と大きな声をそろえて返事をしていた。
同会は97年度から市内の全小中学校に対し、それぞれ希望の清掃用具を寄贈。03年度からは私立を含む全保育・幼稚園にも寄贈している。 -
福祉を考える企業の会交流会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は22日夜、市内のボランティア団体との交流会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。05年度の福祉活動助成事業として「大曽倉ふれんど」(下平恵子代表)と「配食ボランティア福寿草」(青木房枝代表)の2団体に対し、それぞれ10万円の助成金を贈った=写真。04年度の助成団体「こぶしの会」「おでかけママップ」が活動報告を行ったほか、参加者が5グループに分かれて行った分散交流会では、地域の福祉などについてそれぞれの立場から意見を交わした。
今井会長はあいさつで「これからは介護や子育てなどの支援をどうしていくのか、企業も共に考えていかなければならない。住み良い、思いやりのある市になるよう皆で力を合わせていこう」と述べた。 -
マツ枯れが急激に拡大
松くい虫侵入の恐れで、緊急対応へ伊那市で松くい虫の被害が確認されたことなどを受け、隣接する宮田村は緊急に対応策に乗り出した。同村内では松くい虫被害が確認されていないが、天竜川に近い地域を中心にマツ枯れが急激に拡大。村は「松くい虫が村内に侵入している可能性も高い」とみており、現在枯れた木の検体を県で調べている。
宮田村が1月末に実施した調査によると、66本のマツ枯れを確認。昨春の調査では20本しか確認しておらず、急激に進行したとみられる。
一方で、前回調査の枯れ木からは松くい虫が確認されておらず、マツ枯れ拡大の原因が松くい虫かどうかは特定できていない。
松くい虫は天竜川沿いを北上する形で、近年は駒ヶ根市にまで被害が拡大。伊那市で確認されたことで、駒ヶ根市に挟まれた宮田村も極めて・スクロ・スに近い状態となっている。
1月に実施した枯れ木の検体結果が3月には分かる見通しだが、村は松くい虫対策の組織を再構築。21日夜には関係者らで森林整備推進協議会(黒河内勇雄会長)を急きょ立ち上げ、対応を図っていくことになった。
松くい虫被害は標高800メートル以下で拡大する恐れがあり、宮田村内で対象となる松林の面積は約50ヘクタールに及ぶ。
被害拡大を防ぐには決め手もなく、多額の費用もかかるが、平沢正典産業建設課長は「関係各所と協力しながら、拡大防止に努めたい」と話す。 -
対面方式、項目ごとの一般質問6月めどに実施
宮田村議会は22日に全員協議会を開き、定例会一般質問で議員と理事者らが向き合って質疑する「対面方式」を6月定例会をめどに実施すると決めた。
従来の同議会の一般質問は、議員が登壇し、理事者側に背を向けて傍聴席にむかって発言するスタイル。理事者と向き合わないのは不自然との意見が挙がっていた。
また、議員が事前に通告した項目全てを質問した後に、理事者ら村側が答弁する一括質疑の方式も変更。
項目ごとの質疑となり、1項目3回までの質問を認め、1人当たりの全質問時間は40分と新たに制限時間も設ける。
いずれの変更も将来的な「1問1答」方式の実現を見据えたものだが、より一層質問内容のレベルも問われることになる。
この日は、特別職報酬審議会が答申した新年度の議員給与を条例規定額から5%減額する案についても説明があり、異論などはなかった。 -
子どもの安全見守り隊意見交換
宮田村の住民有志が隊員となり昨春発足した「子どもの安全見守り隊」は22日夜、意見交換会を開いた。登下校時を中心に展開しているパトロールの状況を報告。村民ぐるみで協力し、不審者が地域に入らない雰囲気をつくりだそうと話し合った。
同隊は村教育委員会の呼びかけで発足。当初100人だった隊員は、小学校保護者なども積極的に参加し、現在は175人にまで増えている。
意見交換で町1区の男性は、散歩をかねたパトロール中に、積極的に子どもたちにあいさつしていると報告。
初めは返答がなかったが「そのうちにあいさつが返ってくるようになった。本当に気持ちがいい」と話した。
新井洋一教育長は「不審者に間違われると思って遠慮している人も多いはず。間違われてもいい。遠慮せずにどんどん声をかけてほしい」と呼びかけた。
中越区の男性は、人通りが少ない林や竹やぶの周囲にも気を配り巡回していると説明。
大原区の男性は「区でも隊員を増やそうと考えている。不審者が入りこめない地域の雰囲気をつくりたい」と話した。
歩道の除雪や交通マナーにも話しが及び、大人がすべきことを見つめ直した。
村教委は新たな隊員を募集中。新年度からは名札に加えて腕章も全隊員に貸与する。
「パトロール中」を記すマグネット式のステッカーを、公用車や村内企業の営業車両に貼り、業務中も子どもの安全に目を光らす。
安全見守り隊に関する問い合わせは村教委85・2314まで。 -
下古田簡易水道が箕輪町営水道に統合
箕輪町の下古田簡易水道組合が4月1日、町営水道に移管する。23日、町役場で統合調印式があった。
下古田簡易水道組合は52年の歴史がある。04年12月、町の下水道事業の説明を受け、町営水道統合の協議を重ねた。05年8月、水道組合臨時総会で統合を全員一致で決定した。
調印式は、小林弘人組合長、林睦之下古田区長、区関係者、町関係者が出席。平沢豊満町長、組合長、区長が契約書に調印した。
契約内容は▽給水戸数は現在の組合所有と同じ99戸▽2カ所の水源と配水池は町に帰属し必要により維持管理する-など。
平沢町長は「50年以上、区民が慣れ親しんだ簡易水道。水を安定的に供給するため町営水道に統合するご英断をなさったことに敬意を表する。提供頂いた水源は枯渇しないよう十分に見守り管理したい」とあいさつした。
町内の簡易水道は、下古田簡易水道のほか長岡、三日町上棚、福与鹿垣の3地区ある。 -
リトミック教室(ちょっとステップアップ編)開講
箕輪町公民館のリトミック教室(ちょっとステップアップ編)が22日、町文化センターで始まった。21組の親子が音楽に合わせてリズミカルに体を動かした。
ピアノに合わせて動いたり、カスタネットや鈴を使うことでリズム感、バランス感覚、即時反応など子どもの発達に大切な要素を育てる入門講座。就園前の2、3歳児と保護者が対象で、初のステップアップ編は全4回。
講師は辰野町で音楽教室を主宰する玉田恵美子さん。ステップアップ編は、柔らかいボールを使うほか、スキップなども取り入れる。
本年度のリトミック講座前期と後期の受講者が8割だったこともあり、子どもたちは慣れた様子で、ピアノの音に合わせて歩く、走る、後ろ向きに歩く、音の合図で座るなど元気に動いた。
お母さんと一緒に「ぎったんばっこん」をしたり、「ドラえもん」などの曲に合わせて鈴やマラカスを上手に鳴らし、体を揺らしてリズムをとっていた。 -
絵画サークルアカシア展
箕輪町の「絵画サークルアカシア」(押野正則会長)は3月5日まで、町文化センター展示コーナーで作品展を開いている。会員の力作が所狭しと並び、見応えある展示になっている。
アカシアは77年に結成。町教育委員会の社会教育登録団体で、78年の創立1周年記念から毎年展覧会をしている。
会員が数点ずつ出品し展示作品は44点。「知多の海」「大鹿村の秋景」「羽豆岬の旭日」「かやぶきの家」などの風景画をはじめ人物画、果物や花の静物画などで、油絵のほかデッサンもある。
「ふれあい・たすけあい・まなびあい」が合い言葉で、月1回の例会、スケッチ旅行などで楽しく活動しているという。 -
上伊那北部消防連絡協議会
箕輪町、辰野町、南箕輪村の消防団でつくる上伊那北部消防連絡協議会(会長・荻原利一団長)の総会が22日、箕輪町消防署であった。05年度事業や06年度事業計画などを承認した。
3町村の各正副団長、事務局、箕輪消防署長、辰野消防署長、南箕輪村役場担当課長らが出席した。
06年度事業計画は、辰野町内での天竜川水防訓練、正副分団長研修、ラッパ訓練など。
05年度は、5月22日に天竜川(箕輪町天竜公園東側)で水防訓練をしたほか、幹部訓練、正副分団長研修などをした。
新年度の会長は辰野町の長田光正団長、副会長は箕輪町の荻原利一団長、南箕輪村の宮島忠夫団長。 -
現金収支2億9千万円の黒字
伊那中央病院運営審議会が22日夜、院内の講堂で開かれた=写真。05年度の病院運営状況や3階西病棟・別棟増設工事の経過説明のほか、意見交換をした。2年任期で審議委員15人が新たに任命され、委員長に藤島雄二さんが選任、副委員長に北原敏久さんと藤澤かつ子さんが再任した。
05年度補正予算後の収益的収支の現金収支から資本的収支の差引不足額を引いた、現金収支は2億9千万余の黒字。伊那中央行政組合長の小坂樫男伊那市長は「病院経営についてはそれぞれの皆さんの努力、地域住民の支援のおかげで現金収支が黒字を達成し順調」とした。
意見交換では全国的に問題となっている医療費の個人未納金や医師不足などについて、審議委員から質問があがり、担当者が説明した。
医療費の個人未納金については、03竏・5年度の累積額は約4千万円だが、経営を圧迫するほどの額ではないと主張。05年度からは専門徴収員2人を設け、毎月一人当たりが30縲・0万円を徴収しているため、年間の滞納金は半減していると説明した。
3階西病棟・別棟増設工事の経過は、昨年12月から別棟を会議室、倉庫などの医療支援スペースとして供用開始。3階西病棟には1人部屋4室、4人部屋9室、6人部屋1室の計46床やスタッフルームを新設している。竣工式は3月22日を予定。 -
お年玉年賀はがき 南箕輪郵便局で2等賞品2人が受け取る
南箕輪村久保の丸山拓郎さん(83)が5万分の1の確立で、06年お年玉年賀はがきの2等に当選した。南箕輪郵便局(大沼悟局長)で22日、商品贈呈式があり、デジタルカメラを受け取った=写真。
丸山さんに届いた約250枚の年賀のうち、25年ほど前の勤め先の上司からの1枚が当選。いつもは切手シートだけだったが、今年は妻が当選番号を見つけ「ややビックリ」だったという。
2等賞品はIH炊飯ジャー、電波ソーラー腕時計などの5点の中から選べ、丸山さんは以前からほしかったデジタルカメラを選択。さっそく家の花や犬の写真を撮影したいと、笑顔で当選を喜んでいた。
南箕輪郵便局管内で2等が当選したのは昨年もあったが、1等はここ2年は出ていない。贈呈式では同局を日ごろから利用する、伊那市在住の女性も贈呈品を受け取った。 -
児童の安全、地域ぐるみで
伊那市の富県小学校よりよい教育環境協議会は21日、児童の登下校の通学路の安全を巡視する「えがおみまもり隊」の結団式を同校体育館で開いた。保護者など約120人の地域住民が集まり結団。全校児童と交流を深めるために学区内の各地域ごとに分かれて自己紹介もした。
同協議会は地域ぐるみで継続して児童の安全を確保するために、保護者などにボランティアを呼びかけて発足。隊員は児童の登下校時に合わせて通学路に立って見守ると同時に、交通指導やあいさつ運動を交えて交流を広げる。同地区の保育園児や中学生の安全にも注意する。
結団式で北澤健吾隊長は「児童が安心して健やかに育っていける地域づくりに協力を。この活動の輪が広がっていくよう、地区にも呼びかけてほしい」とあいさつした。
児童を見守るボランティアの発足は伊那署管内にある22小学校のうち10校目となった。
同署管内で昨年発生した不審者の声掛けは27件で、そのうち児童が被害にあった事案は19件。午後3時縲・時の犯行が6割で、児童が一人のとき、自宅から100メートルの範囲で多く起きているという。 -
長谷村閉村記念事業・小中学生模擬議会
伊那市・高遠町との合併に伴う長谷村の閉村記念事業の小中学生模擬議会が23日、村役場議場であった。児童、生徒が一般質問に挑み、合併に関連した質問や身近な要望をぶつけて、村政に対する関心を高めた。
ふるさとに愛着をもってもらおうと企画。長谷中は3年生25人、長谷小は5、6年生31人が参加し、それぞれ学年ごとで事前にまとめた意見を代表者が質問。宮下市蔵村長と各課が答弁した。
中学生からの合併についての問いに、村側は理由や経緯、良さや問題点などを説明し、「誰もがふるさとを愛し、合併を避けたいという本音があり、苦渋の選択だった」と述べた。小中学校の統合については「人口の減少を考えると難しい将来の展望があり、すぐ統合することはないが、生徒が減り続けた時の判断となる」とした。
小学生らは、図書館や体育館などの屋内施設の設置、循環バスの増便、学校下の水路の改修、合併後の行事の継続などを要望した。
閉会のあいさつで宮下村長は「長谷に対する熱い思いが感じられた。今後、地域が光輝き、栄えていくよう守っていってほしい」と期待した。
長谷中の中山みなみさん(15)は「テレビでしか見たことのない議会に参加できて、良い体験になった。合併に対しても理解できたし、今後も住民の意見を大切にした地域づくりを進めてほしい」と感想を話していた。 -
ソースかつ丼まん、ジンギスまんが登場
テレビ番組「THE鉄腕DASH」でTOKIOの国分太一、長瀬智也が来店して食べた「ローメンまん」と「ソースかつ丼(どん)まん」。大反響を呼び、売り出した伊那市境区の「シャトレ」(黒河内明夫社長)は製造が追いつかない状況だ。
2種類の中華まんは半年前から、同時進行で構想を練り、試作を重ねたもの。権兵衛トンネル開通、高遠町・長谷村との合併を機に「ローメンまん」のみを売り出す予定だったが、テレビ取材が入ったことで、急きょ「かつ丼竏秩vも合わせて発表した。
「かつ丼」と名の通り、カツの下に飯が入っている。皮のやわらかさに合わせ、肉はヒレカツを使用。飯がべとつく、ソースが皮に吸収されるなどの問題を解決し、ふっくらと仕上げた。重さ170グラムで、市販の肉まんの1・5倍弱。価格は1個390円。
テレビ番組の放送終了後は大きな話題となり、店内には「一度、食べてみよう」と足を運ぶ地域住民が多い。中には一人で10、20個と買い求める人もいるとか。
また、マトンとニラが入った「ジンギスまん」も新発売。1個280円。
近く、店内でドリンク付きのセットをメニューに載せる。
市内外の各種イベントや物産展のほか「天下第一の桜」を誇る高遠城址公園の観桜期にも出店する。
「鹿肉まん」「わさび肉まん」など6種類の中華まんは店内や高速道路サービスエリアなどで販売中。
黒河内社長は、新作開発のため、ニュージーランドの牧場やレストラン、とさつ場を視察し、ラムのチルドなどを研究。おいしさに自信を持つ。 -
上松町長らが観光をPR
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通し、木曽郡上松町の田上正男町長をはじめ、観光や商工関係者ら7人が23日、来伊した。伊那市役所、伊那商工会議所、伊那食品工業、山荘ミルク、みはらしファームなどを回り、赤沢美林など観光をPRした。
伊那商工会議所では向山公人会頭、藤沢秀敬副会頭、伊藤正事務局長が応対。
田上町長らは、滞在型の森林セラピーの考え、オオヤマレンゲの増殖など「木曽の良さ」を紹介し、交通の便を含めて来町を呼びかけた。また、木曽ヒノキの産地であることから、ヒノキ材の有効活用にも期待し「お互いに連携して地域発展につながれば」と願った。
向山公人会頭は、高遠城址公園や春日公園など桜の名所を売り込みつつ、産業と結びつけた観光の必要性を示した。