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伊那署など 小冊子「こどもごしんじゅつ」を作成
伊那署と伊那防犯協会連合会は、子どもを守る対策の一環として小冊子「こどもごしんじゅつ」を作成した。管内の22小学校の全児童に配れるよう約6700部を用意。今後は各学校の防犯講話などで活用される。
小冊子は、子どもが日常生活の中で心がけなければいけない注意事項がまとめられている。一人で歩く時、留守番をする時竏窒ネど、児童が自分の身を守るための対処方法を掲載。例えば、車に乗った人から話し掛けられた場合は「ぜったいに車に乗らない」などと紹介している。
内容は小学3年生までに習う漢字を使用。イラストや、署員の家族をモデルに使った写真なども盛り込まれ、視覚的に興味を引くよう工夫した。
小冊子はA5判、6ページ、オールカラー刷り。 -
春を彩る
飯島町七久保高遠原の石神さん宅のミツバツツジが満開になった。
推定樹齢250年余、町内では最高齢という。樹高3・3メートル、幹周1メートルと巨木。石神家の墓所をすっぽりと覆い、紅紫色の花を咲かせている。
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中川村大草西丸尾の小松さん宅のしだれ桜が満開になり、県内外から観桜客やアマチュアカメラマンが訪れている。
樹齢400年余の古木。緑の里山をバックに、伸び伸びと枝を伸ばし、樹形はすこぶるいい。
薄紅色の桜とレンギョウの黄色、桃紫色のミツバツツジがのどかな里の春景色をつくっている。
◇ ◇
伊那市美篶下川手の半波徹さん宅で、モクレンが見ごろ。
モクレンは高さ6メートル以上。「今年は花つきがいい」そうで、白色の花が木いっぱいに咲く。隣には、淡紅色のモクレンもある。
母たね子さん(83)によると、50年余前、嫁に来たときはすでに植えてあったという。「きれいだが、花は瞬く間に落ちてしまう」と木を見上げた。 -
村歌舞伎一代を成功させる会飯島分会が設立総会
後藤俊夫監督(67)=飯島町=が農村歌舞伎を題材に取り組む長編劇映画「村歌舞伎一代」の製作・上映を成功させる会の飯島分会の設立総会が19日夜、文化館であり、登録会員115人24団体のうち、約30人が出席し、会規約や役員の確認、会の運営と支援方法などについて話し合った。
会長の高坂町長は「監督の地元として、分会を立ち上げ、裾野を広げ、支援金を集めるなど、できるだけの支援をしていきたい。何としてもこの映画を成功させ、伊那谷を全国に、世界に発信させたい」と設立趣旨に触れてあいさつ。
後藤監督は製作本部や撮影宿舎の提供など、町の温かい配慮に感謝し「自主企画は配給が難しいが、角川映画が引き受けてくれ、全国同時公開ができる。主演の片倉孝太郎さんはすばらしい演技をする人、すでに役づくりを進めている」と現況にも触れた。
役員は次のみなさん
(敬称略)
▽会長=高坂宗昭町長▽同副=野村利夫議会議長、坂井武司町商工会長、松下寿雄本会運営委員▽委員=森下一雄、堀越幸夫、宮嶋紀義、山田治男、竹沢秀幸、知久平彰、久保田英一、生田順市、宮脇公子、小木曽信人、伊藤信人、山田敏明、大沢利光▽事務局=町教委(北沢教育次長、事務局職員) -
伊那市議選情勢(3)長谷区
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。旧市町村別に情勢を探る3回目。
長谷選挙区は、他選挙区に比べ低調な出足だったが、定数3に対し、これまでに前職4人、新人1人が出馬の意向を示している。党派は、無所属4、共産1。地区別では非持に前職1人と新人1人、溝口に前職2人、杉島に前職1人が立つ。
非持地区は、非持山から前職の北原幸彦氏、前職3人が引退した非持からは、区の有志が擁立した新人の中山彰博氏が名乗りを挙げた。有権者約550人の大票田である非持で唯一、立候補を表明している中山氏の陣営は「他地区からの切り崩しで有権者の多さが逆にあだとなることがあるし、油断はできない」と、区の一本化を図って確実に足元を固めていく。
非持山の北原氏は有権者約230人の地盤を守り、非持や候補者を出していない他地区を中心に勢力を広げる構え。
溝口からは前職の羽場好美、宮下金典の2氏。羽場氏は有権者約390人の地元のほかに、47歳の若さを看板に全域の若者層から支持を狙う。共産党の宮下氏も地元を固めながら、黒河内や中尾などの草刈り場を中心に全域からの集票を図る。
杉島からは前職の佐藤八十一氏が立つ。約90人と有権者は少ないが、浦、市野瀬、中尾といった昭和の合併で長谷村となる以前の旧伊那里村からの票を集める。旧伊那里区域は約500人の有権者数を誇り、他地区からの切り崩しにも固い防衛をみせる。
前回選挙が無投票に終わったことや、定数が変わったことなどで、各陣営とも票読みに苦労しながらも、これまでのような地縁を頼りとした確実な地盤固めを図る陣営、大票田の切り崩しや草刈り場への勢力拡大を目指す陣営、いずれもあいさつ回りなど精力的に前哨戦こなす。
有権者数は3月2日現在で1839人(男851人、女988人)。 -
キープこどもの森作品展
NPO法人「キープこどもの森」に通う知的障害児などの創作作品が並ぶ「願いをかなえるプーキくん展」が19日から、伊那市立図書館のギャラリースペースで開かれている。豊かな感性で描かれた絵画や創作物など約70点が訪れた人の目を楽しませている=写真。
県内3カ所と沖縄に活動拠点を持つキープは、知的障害者の一時預かりなどを主体とした事業に取り組んでいる。作品展は飯田市で開催しているが、伊那市では初めてとなる。キープ伊那、キープ辰野を利用する約20人が、ちぎり絵、水彩画、クレヨン画、写真などさまざまな作品を出品している。
大人には思いつかない発想力や観察力があり、色使いなども個性的。自分の描き方にこだわりを持つ子どももおり、普段はあまり話さなくても、その絵から、その子が考えていることなどが伝わってくるという。
作品展を担当する赤沼正菜さんは「子どもたちが何を伝えたいのかなどをなんとなく感じてもらい、楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。25日まで。 -
食生活改善推進協議会上伊那支部総会
県食生活改善推進協議会上伊那支部(推進員545人、六波羅弘美支部長)の06年度定期総会が19日、伊那市の県合同庁舎であった。約160人が参加し、本年度事業を承認した=写真。
05年度は、おやこの食育教室講習会や高校生の「食」支援講座などを実施し、健全で健康によい食生活の普及に取り組んできた。7年前に始めた「在宅介護食ボランティア事業」は好評で、継続的に実施しているのは県下でも珍しいという。
06年度は、昨年度制定された食育基本法などに伴い、おやこ食育教室などを一層推進していく。
渡辺庸子伊那保健所長は「“私たちの健康は私たちの手で”をスローガンに頑張ってほしい」と激励した。
同支部の会員数は現在545人。県下でも2番目に規模が大きく、活動回数もトップクラスにある。 -
白心寺の花まつり
宮田村町2区の白心寺(山田弘之住職)はこのほど、釈迦の生誕を祝う「花まつり」を開いた。稚児行列や大数珠くくりなど、子どもたちが伝統の仏事に親しんだ。
稚児行列では誕生のシンボルでもある「白象」を全員で引き、寺周辺の約2キロを行進。檀家役員が甘茶を沿道住民に振る舞い、祝った。
寺に戻り、釈迦像への甘茶かけや大数珠くくりなども体験。子どもたちが主役となり、にぎやかにまつりを繰り広げていた。 -
南箕輪村身体障害者福祉協会総会
南箕輪村身体障害者福祉協会(野沢志げる会長)の定期総会が16日、村社会福祉協議会・松寿荘であり、06年度事業計画と予算案を承認した。
昨年度は、会員の増強運動や収益事業の充実により、組織強化を図った。補助金に頼るのみの運営が難しくなる中、お茶の販売による収益事業などに力を入れた結果、約12万円の収益を上げた。会員会費の次に大きな収益となり、組織運営を支えた。
本年度も引き続き事業活動を拡充・推進し、自主財源の確保に努める。会員確保のための増強運動も継続していく。
また、本年度はゲートボール、マレットゴルフ大会に加え、ニュースポーツの「ペタンク」大会も計画する。 -
ちゃりんこゴーゴー探検隊などの活動を展示
中川村のキャンパースヴィレッジ自然学校は大草城址公園管理棟に、04年度4月から始まった地域こども教室で行なってきた「ちゃりんこゴーゴー探検隊」」「チャレランクラブ」「きちきちバンバン山族隊」など2年間の活動の記録を展示した=写真。
また、ユーラシア大陸を自転車横断を目的に、昨年3月、中川村を出発した島崎敏一さんの旅の様子も紹介している。島崎さんは博多から船で韓国に渡り、中国、ベトナム、パキスタンを経て、現在トルコを走行中、6月にはワールドカップ開催のドイツに到着する予定。
開場は22日午前9時-正午まで、入場無料 詳細はキャンパーズヴィレッジ(TEL88・2695) -
中沢小交通安全教室
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は19日、全校児童を対象にした春の交通安全教室を開いた。児童らは学校周辺の一般道路に出て1・2年生は歩行、3年生以上は自転車の安全についての路上実地訓練を行った。
交差点などに立って児童らを指導するのは教職員のほか、警察官や交通安全協会員、PTA校外指導部員ら。入学間もない1年生も横断歩道の手前できちんと止まって車などが来ないことを確認し、高く手を上げて渡っていた=写真。自転車で交差点に差し掛かった児童の中には乗ったままで横断歩道を通行しようとする児童もいて、見守る職員らに「降りて押すように」などと注意を受けていた。
北原校長は「自分の安全は自分で守る。正しい歩き方や自転車の乗り方をしっかりと身につけてください」と児童らに呼び掛けた。 -
十二天の森キノコ写真展
駒ケ根市の中原寧之さんが自宅近くの住宅地に広がる平地林、十二天の森を散策しながら撮影したさまざまなキノコの写真展が駒ケ根市立博物館のロビーで5月7日まで開かれている=写真。入場無料。
オオウスムラサキフウセンタケ、カレエダタケ、シワカラカサタケなどの珍しい物をはじめ、約3年かけて撮影した約50種類のキノコの写真を展示している。中にはタマゴタケが白い殻を破って赤い頭を現し、大きな傘を開く様子がよく分かる8枚の連続写真などもある。
月曜休館。午前9時30分縲恁゚後6時30分。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
防犯・防災メール登録が携帯で可能に
市民らの要望に応えて駒ケ根市は希望者に配信している「こまちゃん防犯・防災メール」の登録を携帯電話からも簡単にできるよう改善した。従来はパソコンを使って市のホームページ上の画面で登録する必要があったため、携帯電話はあるがパソコンは持っていない竏窒ニいう市民は市役所秘書広報課にメールで配信を依頼するなど不便な状況だった。
市が防犯・防災メール配信サービスを開始した05年1月からの累計登録件数は298件だったが、携帯電話での登録ができるようになった15日以降、17日までの2日間で新たに65件の登録があった。メールの登録者が希望している配信先はパソコン120件に対し、携帯電話が243件と多数を占めている。
防災・防犯メールは小学生への声掛けをはじめとする事件や事故などの情報をいち早く配信するサービスで、この1年間で18件の情報を発信している。登録、配信は無料(通信費は別途)。
問い合わせは市役所秘書広報課広報広聴係(TEL83・2111内線262)へ。 -
遺族会総会で平和訴え
戦争で家族を失った人らでつくる宮田村遺族会はこのほど、総会を開いた。春日要会長は昨年度、フィリピンや沖縄の戦跡を慰霊した様子を報告。遺族として、戦争の悲惨さを語り継ぎ、活動を通じて反戦を訴えていこうと呼びかけた。
「悲惨な歴史が風化しようとしている。二度と戦争をしないように、語り継ぎ、後世に伝えるのが私たち遺族の役目」と春日さん。
一方で、国や県の遺族会の戦跡地慰霊巡拝した時の様子も語り「傷跡は国内外に残っている。後始末ができていないのが現状だ」とも憂えた。
総会では本年度の事業計画などを承認。4月28日に開く村の戦没慰霊祭のほか、各種行事に参加して二度と戦争を起さないよう、英霊に誓う。 -
消防団がバイク隊編成を検討
宮田村消防団(平澤成己団長)は、災害時の情報収集、偵察活動に活用できないかと、バイク隊編成の検討を進めている。県内でも消防署組織などに隊が設けられている例は多いが、消防団では上田市など全国的にも数少ない。関係機関や住民理解も図りながら調整していく方針。
機動性が高いバイクは、災害時に威力を発揮するとして近年は注目度も高い。平澤団長は「村消防団としても情報を確保する手段として、利用ができればと考えている」と説明する。
県消防協会は「補助を受けて整備した上田市の例は聞いている。県内の他市町村の消防団の動向は未調査なので詳細は不明だが、正規に編成したという情報は入っていない」と話す。
団員の中からバイク免許保持者を調査。隊の正式な結成は未定だが、23日の春季訓練の中でアトラクションを予定し、隊の意義や中味を多くの人に理解してもらう考えだ。 -
高齢者世帯を考慮に入れて、防災体制充実を
30年ほど前に分譲された住宅団地のため、高齢者世帯が多い宮田村大原区(唐澤正一区長)は、区民誰もが対応できるように災害時の初動体制マニュアルを整備しようと動き出した。若者が働きなどで区外に出ている時間帯の災害発生も想定して、昼夜別、平日・休日別の対応法も検討。昨年再整備した自主防災組織を軸に、訓練や連絡体制の充実を図っていく。
自主防の役員がこのほど、区公民館に集まり今後の取り組みについて懇談。
毎月の定例清掃日に消火栓を使った訓練を行い、高齢者を含め全区民への周知徹底を図っていくことなど確認した。
さらに自主防内に設けてある消火、救護、情報収集、避難誘導、給食・給水の各班が有効に機能するよう、すぐにでも取り組みが始められる活動内容を出し合った。
救急車が来ないことを想定した救護対応、区内業者の協力による重機や仮設トイレの確保、浄水器の導入、訓練などが挙がった。
今後さらに検討を進め、自主防の事業計画に盛り込んでいく。 -
天下第一の桜満開 高遠城址公園
「天下第一の桜」とうたわれる伊那市高遠町、高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラが19日、満開となった。小ぶりで赤みの濃い1500本の桜が咲き誇り、県内外の花見客でにぎわいをみせている。
公園周辺はツアーバスやマイカーなどで渋滞となり、各駐車場も満車が目立った。園内は、名所の桜雲橋周辺でカメラを向けるアマチュアカメラマンや記念撮影をする花見客などであふれ、思い思いの場所にゴザなどを敷いて優雅なひとときを過ごす姿もあった。
市高遠町総合支所によると、前日までの有料入園者数は約20万人。見ごろは23日ごろとみていて、今週末には一層のにぎわいとなりそうだ。 -
伊那市議選情勢(2)高遠区
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。旧市町村別に情勢を探る。
高遠選挙区は、定数5に対し、前職7人、新人1人が出馬を表明。党派は、無所属7、共産1。地区別では、高遠が前職5人、河南が前職1人と新人1人、藤沢が前職1人。
高遠選挙区の中心部、高遠地区は、西高遠から前職の飯島進、伊東實、春日嗣彦、関森照敏、原浩の5氏が表明。このうち相生町から飯島、伊東、関森の3氏が立つ。激戦区とされる高遠地区は、各陣営とも地域の票のみを頼りに戦えない厳しい状況にある。地区内の東高遠や周辺部の長藤と三義をはじめ、大票田の藤沢に入り込むなど、全域からの票獲得に必死だ。
一方、新市発足により衰退が懸念されている周辺部の藤沢、長藤、三義の3地区は、前職が4人引退するなか、新人の擁立に苦戦するなど有権者約980人の大票田、藤沢に伊藤明由氏ただ一人が立つのみ。激戦の高遠地区からの切り崩しで「入り乱れた状況」(伊藤陣営)にある。候補者を出していない三義と、長藤北中部地域からの確実な集票を狙い勢力を広げる「守りながら攻める」姿勢をみせている。
河南地区は、下山田から前職の野々田高芳氏、上山田から新人の平岩国幸氏の2人。いずれも地元の推薦を受けての出馬だが、地元票だけでは当選は難しく、約900人の有権者がいる地区内の小原、勝間をはじめ、長藤、三義への拡大も図る。
各陣営とも「貧乏くじを引くわけにはいかない」と、票獲得に向け、動きも活発化してきている。
3月2日現在の有権者数は5971人(男2828人、女3143人)。 -
村歌舞伎一代制作本部開所式
後藤俊夫監督(67)=飯島町=が農村歌舞伎を題材に取り組む長編劇映画「村歌舞伎一代」の製作本部を飯島町役場庁内の一角に設置。19日、関係者40人が見守る中、後藤監督と高坂町長が看板を上げ、製作拠点の設置を祝った。
看板は幅30センチ、2・4メートル、大沢教育長の揮ごうで長編劇映画「村歌舞伎一代」と書かれた。
後藤監督は「飯島町の温かい配慮で、映画づくりを行う製作拠点の設置できた」と感謝し「主演に歌舞伎役者の片岡孝太郎さんが決まり、6月には全俳優も決定する」と現況に触れ「映画を通して、伊那谷のPRを頑張りたい」と誓った。
高坂町長は「本部設置でいよいよ、製作が本格化する。後藤監督の地元として、側面から支援協力するために、今夜『成功させる会』の飯島分会を立ち上げる」と述べ、多くの出席を呼び掛けた。
今後のスケジュールは5月4日、同本部で第2次オーディション。6月末、制作発表、10月末撮入の予定。同本部には常時スタッフ30-40人が出入りする。
また、撮影隊宿舎は千人塚老人福祉センター千寿荘を充てる。 -
中川村少年剣道発会式
中川村少年剣道クラブの発会式が15日夜、中川村武道館で行われた。村内や駒ケ根市の小学4年から高校生まで10人が参加、少年剣士ら新な目標に向って気合を入れた。
開式で代表指導者の湯沢精司さんは「新部員2人を迎え、けがのにないようにしっかり、けい古をしよう」と呼び掛け、指導員の米山弘さんは「剣道の基本を大切に、上の級や段を目指して、頑張ろう」と話した。
この後、部員らは「初段を目標に頑張りたい」「大きな声を出し、試合に勝ちたい」「相手を見極め、確実に1本取りたい」と、1年間の目標を発表した。
また、指導者や高校生部員による模擬けい古もあった。 -
近作彫刻展
南箕輪村北殿の小倉孝一さん(73)は28日まで、彫刻展を八十二銀行南箕輪支店ロビーで開いている。
「綾香」「少年夢遥か」と題した首(頭)の作品と立像「涼風」の近作3点。石こう像とブロンズ粘土による2つの手法で、1作品に約半年かけて作り上げた。スケッチとデッサンも展示している。南箕輪村や伊那市の金融機関ロビーなどで個展をし、今回が4回目。
彫刻歴は40余年。児童の首や女性の立像を制作し続けている。児童の首を作るのは、元教諭で長年身近に接してきたこともあり、「純粋で若々しく、魅力がある」と作品の題材にしている。伊那美術会員で、これまでに各種の賞を受賞している。
「量感豊かな生命感あふれる彫刻を創り続けたい。大きくはないが力強く、形や技巧的でない感じたままを自己表現したい」と小倉さん。「じっくり見て、作品の内からの生命感を感じとってほしい」と話している。 -
デジタル地域防災行政無線機器操作説明会
箕輪町は21日まで、災害時の相互の情報共有のため整備した「デジタル地域防災行政無線」の機器説明会を開いている。携帯型無線機などの機器や呼出番号を記した電話帳を配り、使い方を指導している。説明が終わり次第運用を始める。
デジタル地域防災行政無線は、災害対策本部と防災関係機関・生活関連機関を結び、双方向で互いの情報収集、連絡ができる。
役場庁舎の統制台や遠隔制御、箕輪消防署の副統制台、移動局の半固定型・車載型・携帯型の各無線機の扱い方を業者が役場職員、消防団、日赤奉仕団、学校、福祉施設など対象者に説明している。
箕輪消防署では副統制台と携帯型無線機の取扱いを説明。署員は実際に無線機で話したり、メールを送るなどして操作方法を確認した。
町は、有事に備え今後は無線機などを日常的に使ってもらうよう関係機関に呼びかけている。 -
中曽根の権現桜ライトアップ始まる
JRさわやかウォーキングも箕輪町中曽根のエドヒガンザクラ「権現桜」のライトアップが始まった。町産業振興課によると見ごろは22、23日の今週末ころの見込み。22日は、JR東海春のさわやかウォーキング「中曽根権現桜と残雪の南アルプス眺望コース」もある。
中曽根公民館北にある権現桜は、県の天然記念物。樹下に権現様がまつられていることから、「権現桜」と呼ばれている。樹齢千年といわれ、樹高約15メートル、根元の周囲は9メートル。幹が二つに分かれ、それぞれに咲く花の色が微妙に異なる。
ライトアップは日没から午後10時まで。仮設トイレも設置している。
春のさわやかウォーキングは、JR飯田線木ノ下駅集合。スタート受け付けは午前8時縲・1時40分。コースは木ノ下駅縲恣・{神社縲恍・]根権現桜縲怎pカパカ塾縲恤x田神社縲怦ノ那アルプス美術館縲恊M州伊那梅苑縲怦ノ那松島駅。12・5キロ、所要時間3時間半。小雨決行。参加無料。問い合わせはJR東海伊那市駅(TEL72・2042)へ。 -
津野祐次写真展「美しき日本」
伊那市にあるヤマウラ長谷営業所内の長谷アルプスフォトギャラリーで、津野祐次写真展「美しき日本」が開かれている。「伊那市は国内屈指の美しい風景が存在する」ことを実感できるよう、あえて日本各地の風景と合わせて展示した。8月27日まで。
新伊那市誕生を記念した写真展の第2弾。国内を10年ほど飛び回り、撮りためた中から、津野さん自身が推薦する海や渓谷、高原、山岳を中心に、作品40点を並べた。
南アルプスの「塩見岳」「藪沢源流」など地元の自然景観に加え、朝日を浴びる「橋杭岩」、夏の「ブナの森(秋田県)」「博多港夜景(福岡県)」など日本の風光明美な地を紹介。満開の桜で埋まる高遠城址公園と、弘前城をバックにした「弘前公園」の桜を見比べることもできる。四ツ切縲・×1・5メートルサイズ。
津野さんは「写真の表情から、岳都にふさわしい地域の良さを見直す一助になれば」と話している。
開館は午前9時縲恁゚後5時。土・日・祝日のみ開館。29日縲・月7日、8月5縲・6日は毎日開館。入館料は大学生以上100円。 -
05年の工場立地動向調査の結果まとまる
経済産業省が工場立地法に基づいて調査した05年の工場立地動向がこのほど、まとまった。上伊那の立地件数は前年比2件減の5件だった。
立地件数は、諏訪地域の6件に次いで多く、敷地面積は15万2千平方メートルと最も広かった。
県全体の立地件数は、28件(前年比11件減)、敷地面積41・5ヘクタール(19・4ヘクタール減)。県外に本社がある企業は7件で、そのうち4件は上伊那だった。
1件当たりの敷地面積は1ヘクタール未満の立地が75%。工場建築予定は新設が82%、増設が17%。
業種別では一般機械が25%と最も多く、食料品、金属製品などが続いた。
設備投資額は3億円未満がおよそ5割を占めるが、1件当たりの平均投資額は10億3300万円。
県は05年度から、ビジネス誘発課を設置し、企業誘致に取り組んでおり、今後も産業団地の早期分譲に向け、市町村と連携して進めていく。 -
【登場】美篶小学校校長 北原寛さん(58)
教員歴は約33年。中野市の中野平中学校が初任校。原中、駒ヶ根東中、西箕輪中など、南信地域の中学を中心に教べんを取ってきた。途中、自分の教育哲学を見つめ直そう竏窒ニ、上越教育大学大学院で2年間勉強。教育に対する姿勢は誠実だ。
前任は小規模校の長谷小学校の教頭。児童人数はこれまでの約4倍以上となる学校が、校長職の初任地となった。「子どもたちの多さに圧倒ぎみです。しかし、素直さを持っている児童には変りはない。その表情に救われています」。
「子どもたちの感性を引き出す」ことが教育理念。物事を一定の見方からだけでなく、いろいろな向きから見れるしなやかさ。人間、誰もが持っている感性を育てられればうれしいという。
1学期始業式のあいさつで児童たちに呼びかけた言葉が2つある。▽「だいじょうぶ」困っている人に声をかけられるやさしいこころ▽「おはようございます」きょうも明るいあいさつで1日のはじまり竏秩B
日々の学校生活を過す中で、人と人とのふれあいの一歩となる「思いやり」や「あいさつ」。これらを通じて、友人の持っている新たな一面を発見したり、その新たな一面を見出した自分を発見する児童たちには、固定的でない・スしなやか・スな考え方の持ち主に成長してほしいという願いが込められている。
趣味は大学生時代に熱中した硬式テニス。最近はプレーする機会がないというが、同年代の教諭仲間と共に、また始めようと計画を立てている。
伊那市日影在住。妻、自分の母親との3人暮らし。 -
伊那西小でシイタケの駒打ち
伊那市の伊那西小学校(臼井和夫校長、78人)敷地内にある学校林(林間)で18日、恒例の児童によるシイタケの駒打ち作業があった。
駒打ちの原木は林間にあった樹齢40年以上のナラの木を間伐し、細い幹や枝などを活用。長さ90センチほどに切りそろえ、児童一人ひとりが植菌できるよう、約80本を用意した。
上伊那地方事務所の環境森林チームの3人を講師に招いて作業。5年生13人が一本の原木に20縲・5個の穴を電気ドリルで開けて準備をととのえると、全校児童が木槌を使ってトントンと小気味よいリズムを林間に響き渡らせた。
本年までに植菌された原木の管理は毎年、4年生が担当している。育ったシイタケは保護者や職員などに対して販売。売り上げ金は児童会の活動費に役立てられている。
同地方事務所職員によると今回の原木からは来秋ころに収穫できる見込みで、早ければ来春ころ。4年生の小池真里奈ちゃん(9)は「しっかりした大きなキノコが出てきてくれれば」と期待していた。 -
三峰川右岸「青島堤防」並木ライトアップ幻想的
伊那市美篶の三峰川右岸沿いにある「青島堤防」の桜並木のソメイヨシノが満開だ。地元住民でつくる青島堤防桜保存会(橋爪正昭会長)は本年度限定となるライトアップの演出。集まってくる桜愛好者らを幽玄の世界へ導いている。
ライトアップされている木は、市道(通称・ナイスロード)の両脇に位置する堤防の桜10本。会員の一人が勤める電気工事会社から借りた投光器7基が、桜を照らしている。観桜期中は毎日、会員が午後6時ころに設置し、同10時過ぎに撤去している。
近くに電源がないため、三峰川護岸修繕工事を請け負う「原建設」(南箕輪村)の仮設電源を使用。地域貢献になれば竏窒ニの好意で、電気料無償で提供してもらっている。工事は5月下旬までのため、ライトアップは今春限りの予定。
堤防沿いの桜は、洪水時の堤防決壊防止などのため、大正時代に数百本植えたが、昭和後期に砂利採取の車両道路に使用することから大半が撤去。現在は樹齢約90年のソメイヨシノ約40本だけが残っている。
青島堤防桜保存会は96年から、病害虫防除や施肥などの管理に当たるなど尽力。観桜期に咲く見事な花は、地元のみならず、県外から訪れる人にも親しまれている。 -
伊那ナイターソフトボール連盟06年度開幕
伊那ナイターソフトボール連盟(関達也会長)は18日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドで06年度の開会式をした。本年度は30回目の節目のリーグ戦。前年度に続いて1チーム増の計25チーム(約250人)が集まり、ナイターソフトの開幕を祝った。
前年度優勝チームが優勝旗などを返還すると、関会長が「歴史と伝統のある伊那ナイターソフトボール連盟も今年で30歳を迎える。ぜひ、今年度は感謝の気持ちを忘れず、グランド整備などに尽力してほしい」とあいさつした。
選手代表の「インターフェア」主将、小林栄一郎さん(35)=箕輪町木下=が「30年に華を添えられるよう一生懸命、精一杯にプレーします」と選手宣誓した。
式後には、春季トーナメント大会(18チーム参加)の初戦2試合を開始。選手らはナイター開幕の緊張もみせず、生き生きと楽しみながらプレーした。
春季トーナメント大会は6月初旬に予定している決勝、3位決定戦を残して5月中旬までに終了。リーグ戦(2リーグそれぞれで総当り)は5月中旬に開幕し、9月中旬まで試合が組まれている。秋季トーナメント大会は9月中旬から10月中旬まで開かれる。
トーナメント大会とリーグ戦は、富士塚スポーツ公園グラウンド、伊那市営球場を主会場に優勝を目指して熱戦を展開する。
30周年記念として同連盟では9月下旬、式典を開く予定で、富士塚スポーツ公園グランドに記念碑設立と桜の苗木2本を植樹する予定。2リーグそれぞれの優勝チームに贈られる優勝旗が後援者の好意で、30年振りに新しく仕立てられる。 -
市議選・事前審査2日目
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市議選(定数26)立候補届出書類・選挙公報等事前審査が18日、市役所であった。伊那の竜西・竜東が対象で、7派が出席した。
17日と合わせると、20派。残る1派は書類が整わないと連絡があり、これまでに出馬を表明した立候補予定者がそろった。 -
木裏原でお手玉遊び
子どもからお年寄りまで、昔懐かしいお手玉を一緒に楽しもう竏窒ニ16日、伊那市東春近の木裏原公民館でお手玉会があった。約30人が参加し、お手玉を楽しみながら交流を深めた。木裏原社会福祉協議会主催。
同社協は例年、桜の時期に70歳以上を対象としたお花見会食会をしてきたが「多くの人が集まるこの機会をみんなで楽しもう」と今年はさまざまな年代が楽しめるお手玉会を企画。飯島町の「伊那谷お手玉の会」の亀山福治さん、ちず子さん夫妻を講師に招いた。
亀山さんは「米国の文化が入ってくるとともに日本のお手玉は廃れてきたが、ここへきてさまざまな効果が見直されている」と語り、ボケ防止や心の安定などに効果を発揮することを説明した。お手玉遊びは手だけでなく、足や頭など、全身を使ったさまざまな遊び方に挑戦した。
参加したお年寄りは「小さいころはかなりやったんだよね」と昔を思い出していた。