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消防団春季訓練・観閲式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は23日、春季訓練と観閲式を市営グラウンドで行った。参加した約370人の団員は中原正純市長はじめ来賓らの前で日ごろの訓練の成果を披露した。
整列した団員らは来賓らの閲団を受けた後、救護、ラッパ、チェーンソーなどの特科訓練や分列行進に取り組み、引き締まった表情できびきびとした動きを見せていた。
中原正純市長は「地域における危機管理の期待は消防団に集まっている。一丸となって訓練に精進してほしい」と訓示した。
05年度末での退団者らに感謝状が贈られた。
感謝状を贈られたのは次の皆さん。
▼トーハツ
▼退団者=福澤修、堀田良邦、田中修司、唐澤篤志、小原健一、三ツ井康成、矢ケ崎祐司、小松晃、松村輝喜、加藤博昭、遠山仁、河合信明、福澤智也、小池貴彦、本島祐一、松井和彦、井口幸一、林康治、所河輝男、木下雄一、春日英樹、下平武史、木下直幸、伊藤明穂、湯澤敬浩、荒井啓明 -
萱野高原開きとミズバショウ祭り
箕輪町の萱野高原で23日、高原開きとミズバショウ祭りがあった。県外者も含め約100人が木々の芽が膨らみはじめた高原を訪れ、展望台からの眺めや植物園のミズバショウなど高原の春を楽しんだ。
イベント「芽吹きのトレッキング」は、小鳥を呼ぶバードコールを作り、町内在住の樹木医・唐沢清さんの案内で木々の名前や特徴を教えてもらいながら植物園を歩いた。ナズナやヨモギ、タラの芽、ながた自然公園で採れたシイタケなど12種類の山菜を天ぷらにして味わった。温かいとん汁とおにぎりのサービスもあった。
昨年、町発足50周年記念事業で植樹したオオヤマザクラを見に訪れた「萱野高原の桜を育てる会」の会員は、「小さな葉が出てきている」とうれしそうに話していた。
今春から、かやの山荘に食事処がオープンする。そば、うどん、カレー、五平もち、フランクフルトを販売。時間は午前10時縲恁゚後2時。営業は29日縲・0月末。 -
伊那北高校甲子園初出場から50周年
1955(昭和30)年と翌年、2年連続で甲子園に出場した伊那北高校野球部員らでつくる甲子園会は22日夕、初出場から50周年の節目を記念した思い出会を伊那市西箕輪の羽広荘で開いた。メンバーら約20人が出席し、甲子園に導いた2人の監督を迎えて、思い出話に花を咲かせた。
甲子園会は数年に1度、甲子園で熱戦が繰り広げられている夏に開催している。半世紀を記念した今回は、甲子園初出場に導いた青木龍雄さん=静岡県=と、翌年の監督、久根下一幸さん=松本市=を招くなど、指導者とグラウンドで白球を追いかけた当時のメンバーが顔をそろえた。
会では話が尽きることがなく、用意した県予選から甲子園までのスコアブックや、スクラップした当時の新聞、両監督の手記などを見ながら、汗を流した厳しい練習や試合展開を懐かしんだ。
青木さんは「喜びと思い出でいっぱい。本当に幸せだ」と述べ、甲子園会幹事の井内吉彦さんは「半世紀前の感激が昨日のことのように思い出される。厳しい練習、勝利の喜び、自信と誇りが長い人生を支えてくれた」と語った。
メンバーからも「厳しい練習をしたグラウンドの光景がよみがえる」「もう一度甲子園に行きたい。選手としては無理だが、母校に出場してもらい応援をしたい」などと盛り上がり、互いに旧交を温めた。 -
新伊那市長に小坂樫男氏が無投票当選
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選が23日、告示された。市長選は、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が無投票当選を果たし、初代市長に決まった。市議選は、旧市町村単位を区域とする3選挙区で、いずれも定数を超え、7日間の舌戦がスタートした。投開票は30日。
◆市長選
午後5時すぎ、小坂氏が支持者170人の待つ選挙事務所内に姿を見せると、大きな歓声と拍手に包まれた。
小坂氏は「高遠・長谷を重点的に回り、新市の660平方キロメートルの広さを実感した。どこへ行っても手を振ってもらい、新市への期待の大きさを感じた。相手の立場を理解しながら、市議と新しいまちづくりを進めたい」と支持者の協力に感謝し、喜びをかみしめた。
そのあと、宮下一郎代議士、伊東義人市長職務執行者、宮下市蔵前長谷村長らが祝いの言葉を送り、市民のための市政実現に期待した。
小坂氏は1月中旬、「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるよう、最後の努力をしたい」と正式に出馬を表明。具体的な施策に▽過疎対策の充実▽少子化対策▽新規企業誘致と既存企業の支援竏窒ネどを挙げる。
小坂氏は市町村合併に伴い、3月30日に市長を失職してから、集落や市議選立候補者の集会に40カ所ほど出向いた。
組織は28支部で、市内全域を網羅。新たに結成した高遠町・長谷の各支部は、有権者約8割の支持を取り付けた。市内の企業や各種団体、区など200余の推薦も得た。
市政の課題が山積する中、合併後の新たなまちづくりの確かなかじ取りが託された。
◆市議選
市議選(定数26)の選挙区ごとの定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が立候補した。
内訳は、伊那が合併に伴って失職した前職18人、新人2人、元職1人。党派別は無所属16人、共産党3人、公明党2人。高遠は前職7人、新人1人で、無所属7人、共産党1人。長谷は前職4人、新人1人で、無所属4人、共産党1人となっている。
立候補届け出の受け付けは午前8時半、市長選と市議選伊那選挙区が市役所、高遠・長谷の各選挙区が各総合支所で開始。くじ引きで届け出順を決め、届け出書類の審査を受けたあと、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「7つ道具」を持って各陣営に戻った。
立候補者は、それぞれ支持者を前に、力強く第一声。早速、選挙カーに乗り込み、遊説に出発した。
有権者に手を振りながら公約を訴えたり、決起集会を開いて結束を図ったりと票獲得に動く。
22日現在の有権者数は5万7210人(男2万7702人、女2万9508人)。 -
あぐりスクール開校式
食と農の大切さなどを学ぶ「あぐりスクール」の開校式が22日、上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所などであった。1年間一緒に学ぶ小学生71人が集まり、早速ジャガイモとトウモロコシの種をまいた。
JA上伊那が本年度、新たに始めた取り組みで、小学生3縲・年生が、12月までの間に、野菜づくりに挑戦したり自分たちで作った野菜を使った料理作りをする。
入校生代表の小松拓哉君(高遠小5)は「お日様のもとみんなで仲良く自然を体験したい」と抱負を語った。 入校式の後、1年間野菜を育てる東春近の畑へ移動。畑の管理に当たる伊東千元さん(69)から説明を受け、ジャガイモとトウモロコシの種まきをした=写真。
入校式に付き添っていた母親の一人は「こういう体験は滅多にできなくなってきている。体験を通して、農業のことをしっかり知ってほしい」と話していた。
今後は、田んぼづくりもしていく予定で、夏には収穫した野菜を使って料理作りに挑戦する。 -
春らんまんのみはらしまつり
伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームで23日、「春らんまんみはらしまつり」があり、地元農産物の販売やさまざまな催しを楽しむ多くの来場者でにぎわった。
朝は多少の雨が降ったが、昼からは地元客だけでなく観光バスで訪れた県外者、高遠城址公園の花見ついでに立ち寄った人などがぞくぞくと集まった。
こどももちつき大会は、一列に並んだ子ども約20人が、順番を交代しながら挑戦した。小さい子どもも、親に手を添えてもらいながら「よいしょ」と励み、つきあがったもちは来場者に配られた。
今年から始めたアスパラ釣りも人気で、挑戦した人たちは「水中にある長細いアスパラをバランスよく引き上げるにはどこにフックを掛ければいいか」などを工夫して、春の味覚を釣り上げていた。 -
伊那小学校「桜守」 6年勇組(北條由美教諭・33人)
「サクラの花が咲いたよ!!」
例年通り南庭の木からつぼみがほころんだ。校内にはソメイヨシノを中心に、シダレザクラ、コヒガンザクラなど合計57本が植わる。そのほとんどが満開となって、学びやをピンク色の花びらで包み込んでいる。
◇ ◇
夏は緑の葉が木陰をつくり、秋はきれいな紅葉が広がり、冬はじっと寒さを耐え忍ぶ…。勇組33人は、開花するまでの一年間を見守り続け、樹木が語り掛ける・ス言葉・スに耳を傾けながら治療に取り組む、伊那小学校の「桜守」だ。
◇ ◇
桜守になろうと思った契機は3年生の時。南庭にあった一本が、夏を過ぎたころに切られた。「なぜ…?」と児童たち。長い年月を重ねて年を取ったその古木が、台風で折れて倒れてきたら危険だ竏窒ニ、切除されてしまったのだ。
総合活動を利用して4年生の2学期から本格的に桜の調査・治療に取りかかる。ソメイヨシノの寿命は一般的に50縲・0年と言われているが、学校にある古木の樹齢は80歳を越える。児童たちは一人1縲・本の担当で、すべての桜の健康状態を調べ、皆で協力しながら治療を始めた。
むやみやたらに手を掛けても、寿命を短くしてしまう恐れがあった。インターネットや、樹医の専門書などで積極的に勉強。「天下第一の桜」といわれる名所、高遠城址(し)公園の桜守・稲辺謙次郎さん(61)=伊那市高遠町=からも学び、多くの知識を吸収している。
◇ ◇
樹齢80歳の木といえば、自分たちの祖父母と同じくらいの年。「桜を救いたい」との思いはより強く、地域の人も脱帽するほど熱心に活動している。
枝を間引いたり病気を持った部分を剪(せん)定するためのノコギリ、治療用の薬品などの購入費は、校内で育てた野菜や花を売ってまかなう。切った桜の枝がもったない竏窒ニ、こまや鉛筆立てに加工し、販売もしている。
桜についての知識も豊富だ。枝がほうき状に異常成長し、栄養分を奪う伝染病「テングス病」をはじめ、数種類の病気と、その治療方法が小さな頭の中にぎっしり詰まっている。
「子どもたちから教わることが多かった」と、証言する大人たちは多い。
◇ ◇
季節の移り変わりとともに桜と過ごしてきた日は、自然の偉大さを実感する瞬間や人との出会いのきっかけを作り出している。
「今まで手を伸ばしても届かなかった枝に手が届いた。桜も私も一緒に成長したんだね」「桜って、見る人を皆笑顔にしている。私の桜も早く咲いて、皆に笑顔を与えてくれれば」竏秩B発見したこと、うれしかったことは毎日のように日記に書かれている。
「生き物が生きる力を感じ取り、自然のすごさを学んでいる。桜を好きな人に悪い人はいない。すてきな人たちとの出会いのなかで子どもたちは成長している」(北條教諭)
◇ ◇
勇組の活動は学校内から市内全体へと広がる。昨年6月には、国土交通省・天竜川ダム統合管理事務所から美和ダム(長谷)周辺にある桜の「桜守」に任命された。
来年3月には、長谷非持の諏訪神社や高遠城址公園などで採取した、エドヒガンザクラの種から育てた苗木をダム周辺に植える予定だ。
◇ ◇
桜のシーズンになると多くの人が樹下に集まり心を和ませる。春になれば当たり前とも思える光景だが、児童たちにとって、思いはひとしお。きれいに咲いた姿に笑顔がはじける。 -
シルクミュージアムで銘仙展27日から
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第11回特別展「大正・昭和前期の心華やぐおしゃれ着 銘仙」を27日から開く。「銘仙」は大正から昭和初期にかけて流行した平織りの普段着。市民らから寄せられた多数の着物を展示するほか、銘仙を描いた絵画やポスターなども併せて展示。6月4日まで。
5月4日は着物を着て写真撮影もできる(無料。事前問い合わせ必要)。
問い合わせはシルクミュージアムTEL82・8381 -
障害者送迎ボランティア募集
障害者らを自宅から福祉施設や病院などへ無償で送迎するボランティア活動を行っている民間団体「元祖かたつむり」(木下勝敏代表)は活動に協力するメンバーを募集している。マイカーを持っている人なら誰でも歓迎。送迎の範囲は原則として駒ケ根市内で、時間は30縲・0分程度という。
「かたつむり」は1992年に発足したが、このところメンバーが減少している。
問い合わせは駒ケ根市社会福祉協議会(TEL81・5900)安部さんへ。 -
陸上競技場のツツジ
伊那市陸上競技場横のイワヤマツツジが見ごろを迎えている。観戦席上側の土手一面が赤紫色に染まり、競技場で練習する選手や散歩を楽しむ人の目を楽しませている。
ツツジの更に上には、ソメイヨシノが植えられており、ツツジの色が少しあせたころに咲き始める。施設を管理する担当者は「桜が咲くと、また違った良さがある」と話していた。
ツツジは5月上旬まで楽しめる。 -
輪の会研修会「花ずし作り」
農業や食に関心を持つ南箕輪村在住者でつくる「南箕輪村輪の会」は21日、村公民館で「花ずし」の作り方を学び合った。
「輪の会」は、家庭や地域の伝統料理のレシピ集作りを主な活動とし、信州大学農学部の学生とも交流。本年度は、調理実習をしながらの研修会で、会員それぞれが持つ知識を生かし、意見交換しながら活動を推進する。
06年度第1回は、上伊那農業改良普及センターの指導で「四海巻き」「バラ」2種類の花ずしを作った。花ずしは駒ケ根市や辰野町で取り組みがあり、農業改良普及センターは米消費拡大のため作り方を紹介している。
参加者は会員のほか一般5人、信大農学部の学生5人の計19人。
白いすし飯と、でんぷと梅の漬け汁を混ぜたピンクのすし飯を用意。卵焼き、かんぴょう、アスパラなどを使い、2人1組で見本通りにすしを巻いた。
「上手にできてるかね?」と心配しながら出来上がりを切ってみると、きれいに四海やバラの花になっていて「きれい!」「よくできた」と拍手も起こり感激した様子だった。 初参加の村内の女性は「とても楽しい。きれいにできました。忘れないうちに早速明日作ってみたい」と話していた。
花ずしを味わいながら、今回のもう一つの研修課題「効率的な時間の使い方」も考え合った。 -
中沢小1年生を迎える会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)で22日、1年生を迎える会が開かれた。1年生は6年生のお兄さん、お姉さんに小さな手を引かれて体育館に入場。2縲・年生が学年ごとに趣向を凝らした演目を披露し、プレゼントを手渡したりして1年生を歓迎した。
5年生は1年生をおんぶし、1年生の背中に張り付けた紙製の花を取り合うゲームを展開。入り乱れての攻防に1年生もはじけるような笑顔を見せた=写真。4年生は人形劇で花咲かじいさんを披露。6年生は「校長先生の名前は?」「学校で飼っている動物は?」などの中沢小クイズを出題した。2、3年生は学校の行事を紹介。「5月は遠足」「9月は運動会。楽しいよ」「分からないことがあったらいつでも聞いてください」と先輩らしいところを見せた。 -
出前ニュースポーツ教室始まる
箕輪町教育委員会主催の06年度出前ニュースポーツ教室が22日、中部小学校区対象に藤が丘体育館であった。新しい種目も紹介し、子どもから大人までが点数を競いながら楽しんだ。
町内5小学校区を巡回する第1回。レクリエーションスポーツや軽スポーツを紹介して普及し、親子や児童のふれあいを深めてもらおうと4年目になる。
小学1年生から大人まで25人が参加。今回はガラッキー、ビーンボーリング、スロットボール、公式吹き矢道場、新十扇の新しい5種目を町体育指導員が紹介した。
ガラッキーは、2チームに分かれ、サークル目掛けて空気の入った円錐形のダーマを投げて点数を競う。相手のダーマを囲むと得点が高くなるなどのルールがあり、投げ位置を考えたり、相手のダーマをサークルの外に押し出すために狙うなど作戦を立ててゲームを楽しんでいた。
今後は、23日・西小体育館、29日・東小体育館、5月7日・南小体育館、5月14日・北小体育館である。当日参加もできるが、参加希望者は各学校区開催日の2日前までに電話で町文化センター内生涯学習課生涯学習係(TEL70・6602)に申し込む。 -
南箕輪村が総務省「新地方公会計制度研究会」出席へ
南箕輪村は、総務省の「新地方公会計制度研究会」で、先進的な公会計制度の取り組みを話してほしい-との依頼を受け、24日に総務省で開く研究会に出席する。
研究会は、地方公共団体の資産・債務の管理などに必要な公会計の整備を有識者により幅広く検討しようと開いている。
「バランスシートなどの財源分析がよくまとまっている」とし、分析方法やまとめ方を担当職員に質問するほか、財務情報の活用方法で村長の考えを聞きたい-と、村に研究会出席依頼がきた。
4月17日の研究会出席団体は東京都、三重県、愛知県豊橋市、東京都武蔵野市。今回は、南箕輪村のほか大分県臼杵市、新潟県上越市、北海道蘭越町が出席する。今回の2回までの出席団体で村は南箕輪のみ。
村は、2000年からバランスシートを作成。財政力は、03年度の財政力指数でみると、全国では3132市町村のうち669番目、町村単位では2443町村のうち278番目。長野県内では118市町村のうち14番目、町村では101町村のうち7番目。「財政状況はいい」という。 -
シュワスマン・ワハマン第3周期彗星 地球に接近
伊那天文ボランティアサークル「すばる星の会」代表の野口輝雄さん(54)=伊那市西箕輪=が21日夜、シュワスマン・ワハマン(S・W)第3周期彗星の写真撮影に成功した。5月12日、地球に最も接近。同会では同月3日、一般を対象とした観察会を計画している。
21日午後11時すぎ、自宅の庭で撮影。地球に3千万キロまで近づいてきた彗星が、かんむり座のα星アルフェッカ近くを通過するのを同一フレームにとらえた。直径16センチ反射望遠鏡、キャノンEOSキッズデジタルボディーを使用。ISO1600設定、露出206秒で撮った。
12日には地球と月との距離38万キロの約30倍となる、1200万キロまで接近。野口さんは「光度が暗いわりには現在、尾が長く伸びている。近づいてくればもっと長く尾を引くと思う」と期待している。
およそ5・4年周期で接近するS・W彗星は1995年、数個に分裂し、10等級の明るさが6等級までに増光。それから2回帰目となる本年は、地球に大接近し、肉眼でも分かる彗星となって「夏の大三角」の中を通り過ぎるのを観察できるという。
5月3日(予備日4日)の「市民星空観察会」は午後9時から、伊那市の伊那西小学校校庭で実施。同彗星のほか、木星、春の星団を、すばる星の会会員の望遠鏡を使って観察する。参加費無料。問い合わせは、野口さん自宅(TEL74・7462)へ。 -
伊那小児童が東京ディズニーシーのステージで手作り楽器演奏
総合活動で手作り楽器に取り組む伊那市の伊那小学校6年仁組(赤澤敏教諭、33人)は5月9日、修学旅行で訪れる東京ディズニーシー(TDS)で楽器演奏を披露する。児童たちは毎日の練習に余念がない。本番は保護者有志らがバスツアーを組んで我が子の勇姿を見に駆け付ける。
仁組は4年生の2学期から手作り楽器に挑戦。笛師九兵衛(本名・北原有)さん=長谷村=の指導で、鳥笛やケーナ、太鼓など約10種類の楽器作り、演奏方法を学び、本年2月には市駅前ビルいなっせで単独コンサートもしている。
出演するのは「東京ディズニーリゾート・ミュージック・フェスティバル・プログラム」。音楽バンド、コーラス、ダンスなどさまざまなジャンルで活躍するアマチュアグループが毎日のように、入場者らを楽しませている。
保護者のアイデアで、同プログラムへ応募した。修学旅行(5月9竏・0日)の期間中に参加できれば竏窒ニ、選考のためのグループ紹介用のビデオテープを送ったところ見事、希望日に出演できることになった。
「花祭り」「ミッキーマウスマーチ」「ホールニューワールド」「コンドルは飛んで行く」の4曲(出演時間25分)の披露と、手作り楽器やクラスの活動も紹介。午前11時から、TDSドックサイドステージで演奏する予定だ。
本番に向けて児童たちは毎日、2時間ほどの練習に熱中。赤澤教諭は「外で演奏した経験がないのでどのくらい響くのか不安もあるが、子どもたちはお客さんを楽しませるための工夫に取り組んでいる」と見守る。
保護者有志は約20人参加のバスツアーを計画。発起人の小池秋男さん(48)=伊那市西町=は「子どもたちには楽しんでもらいたい。なかなか出演できるステージでもないので、一生の思い出になれば」と願っている。 -
伊那市に東春近小学校で不審者侵入対応訓練
伊那市の東春近小学校(橋爪伝校長、380人)と伊那署はこのほど、不審者侵入対応訓練を同校舎で実施した。職員らは訓練で、児童の安全確保と不審者対応の学校独自のマニュアルを再確認し、緊急時の対処方法を実践で学んだ。
訓練は3年目の取り組み。伊那署員が演じる不審者が、屋外と通じる、南側1階の2年東組の窓から侵入したとの想定で実施した。
不審者役は模造刃物を振り上げ「子どもはどこだ」などと大声を出して迫真の演技。2年東組の児童らは突然の出来事に驚いたものの、担任教諭が迅速に避難誘導したため、素早く逃げた。
不審者は集まった男性教諭らの制止を振りきって2階へ駆け上がるなどしたが、さすまたやほうきなどを持った7人の職員に囲まれると、壁に抑えつけられ取り押さえられた。
その間、犯人の行動などは校内放送で報告され、1階に教室のある1・2年生は体育館へ避難。残りの学年は安全が確保されるまで教室に立てこもった。
伊那署の生活安全課署員は総評で、避難する時に心がけてほしいことを注意。「先生の指示に従がって、単独行動はせず、皆で動くこと。自分の命ほど大切なものはないので、逃げているときに靴が脱げても引き返さないように」などと呼びかけた。 -
伊那市有線放送農業協同組合が総代会
伊那市有線放送農業協同組合(神田福治組合長)の第35回通常総代会が22日、県伊那文化会館であった=写真。総代約250人が出席し、06年度事業などの5議案を原案通り可決、承認した。
06年度事業では▽幹線等光ネットワークの配備と強化▽有線の付加機能・サービスのPRによる加入促進への取り組み▽保守保全への迅速な対応と放送の創意工夫、ホームページの活用・充実▽伊那市、JA上伊那との連携、提携関係の強化竏窒ネどを盛った。
今年度事業の中の一つとなる「IP電話サービス実施へ向けての実験と検討」については、5月の大型連休以降、実験を開始すると報告した。「IP電話」は電話をかける相手との間の通信経路を、インターネットを使用した電話ネットワークで、全国どこでも通信が可能になるという。
あいさつに立った神田組合長は、新規事業のIP電話などについて説明し「有線があってよかったと思ってほしい。末永く有線を愛してもらえるよう努力したい」と話した。
加入数は7420戸(前年度比59戸減)。 -
「伊那少年友の会」会員委嘱式 新会長に丸山義貞さん
伊那署は21日、「伊那少年友の会」の会員委嘱式を署内で開いた。2年任期に伴う委嘱替えで、会員は10人の退任者に代り、9人の新任者を迎えた計42人。新会長には丸山義貞さん=伊那市高遠町長藤=が選出された。
小嶋惣逸署長は「子どもたちの健全育成や、安心安全な環境を守ることは私どもや地域にかせられた任務。皆さんの力を持ち合わせて、次代を担う子どもたちを育てていきたい」とあいさつ。
退任者に対しては「元気で活躍すると共に、今後も指導、アドバイスなどの支援をいただければ」と感謝した。
伊那少年友の会は非行少年の早期発見、補導などを目的に活動。伊那、箕輪、南箕輪、高遠(長谷含む)の4ブロックで構成され、本年度の初仕事は「街頭犯罪抑止強調月間」の初日(5月1日)、大型店で街頭啓発のチラシ配りを予定する。
伊那署によると、昨年管内で発生した刑法犯の検挙人数221人のうち、少年補導人数は全体の43パーセントとなる96人。このうち万引き、自転車盗などの犯行手段が簡単で、動機が単純な非行「初発型非行」が約6割を占めている。 -
ベル伊那で「日本画・洋画・版画大絵画市」 25日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで25日まで、展示販売会「日本画・洋画・版画大絵画市」が開かれている=写真。国内外の現役、物故作家約50人の作品、約80点が集まる展示会となっている。
0号縲・5号サイズを2万円から1千万円で販売。文化勲章作家の奥村土牛のリトグラフ「聖牛」、藤田嗣治の銅版画「魅せられたる河・ヴァンドーム」、葛西四雄の油絵「戸隠」などの注目作品が並ぶ。
関係者は「日本を代表する作家たちの版画から、人気作家の自宅に飾りやすいサイズの作品を特別価格で提供しています」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
ぱぱ・針であやなす糸の絵画(文化刺繍展)
全日本文化刺繍(しゅう)協会伊那ローズ支部(会員20人、田中清子支部長)は24日まで、「針であやなす糸の絵画竏瀦カ化刺繍展」を伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。糸と針で美しく描かれた額装や軸装など約60点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
伊那市の女性プラザ伊那、ペアーレ伊那の刺繍教室受講者や、個人参加者などでつくる同支部による展示会は2回目。50代縲・0代の女性が中心で、最高齢は84歳。今回は、駒ヶ根市の知的障害者総合援護施設・西駒郷で刺繍を学ぶ3人も作品を出展している。
糸の濃淡や、刺し方の違いで遠近感や立体感が表現できるため、花、動物、風景など、さまざまなモチーフを、日本画や洋画、水墨画風に表現している。
田中支部長は「何年も継続してやっている人もおり、手の込んだ作品もある。ぜひ見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。 -
伊那市長選 無投票濃厚
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選が23日、告示される。市長選には、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が出馬表明しているのみ。市議選は、旧市町村単位を区域とする選挙区で、いずれも定数を超え、選挙戦に突入する見通し。投開票は30日。
立候補届け出の受け付けは午前8時半縲恁゚後5時。場所は、市長選と市議選伊那選挙区が市役所5階、高遠・長谷の各選挙区が各総合支所。
各陣営は届け出書類の審査を受けたあと、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「7つ道具」を持ち帰り、遊説に回る。
期日前投票は24縲・9日午前8時半縲恁゚後8時、伊那選挙区が市役所、高遠選挙区が町総合福祉センター、長谷選挙区が長谷総合支所でできる。
22日現在の有権者数は5万7210人(男2万7702人、女2万9508人)。
◆市長選
23日の動き
小坂陣営 午前6時、地元小沢区の中小沢神社で必勝祈願。8時半、中央区の事務所で出陣式を開いて第一声。街頭演説はせず、午前中に高遠・長谷、午後は伊那を回って遊説する。午後5時、事務所で決起大会を開く。無投票だった場合、当選セレモニーに切り替える。 -
商工会改革から5年、自立に目安
宮田村商工会は21日、第45回通常総会を商工会館で開いた。役員改選で前林善一会長、平沢隆副会長の留任、山田益氏の副会長新任を決めたほか、本年度の事業計画も承認。自立を宣言する会の基盤をより強固にするため、地域経済への波及効果をあげながら自主財源を確保していくとした。
同商工会は2000年度に5つの改革プランをまとめ「自立」を宣言。会員の経営支援に加え、ビジネス教室や旅行紹介事業など独自の収益事業も展開。地域全体の活性化も見据えて、プレミアム商品券「梅が里」の通年発売、住宅改良支援事業なども始めている。
総会で前林会長は「改革から5年が経過し、自立していく目安も立った。今後も商工会本来の経営改善事業と、収益事業ともにきちんとやっていく」とあいさつした。
本年度も引き続き、収益事業、地域活性事業を実施していくが、得た収益などで会員企業や従業員らを積極的に支援。商工貯蓄共済の融資利子補給を初年度100%補給するなどの新制度も設ける。
席上、退任役員の紹介もあったが、副会長を退いた増田清氏は「村商工会の注目度は高い。会本来の役割も忘れず、ますます発展させてほしい」とエールを送った。 -
遺族会が平和の誓い新たに招魂碑を清掃
宮田村遺族会(春日要会長)は20日、武道館横にある戦没者をまつった招魂碑周辺の清掃美化作業を行った。不戦と平和の誓いを新たにしながら、国のために命を落とした人たちの霊をなぐさめた。
毎年、村の戦没者慰霊祭を前に作業。約15人が参加して、周辺の草刈りや植木のせん定、清掃などを行った。
「悲惨な戦争の歴史が希薄になりつつある。意識を高め、気持ちを新たに戦没者を慰霊したい」と春日会長。
会員は平和を実感しながら、黙々と作業を続けていた。 -
一面の菜の花が満開
宮田村北割区の真慶寺近くで、一面植えられた菜の花が見頃を迎えている。2戸の農家が「みんなに楽しんでもらえれば」と3年前に種付け。・ス黄色のじゅうたん・スは目に鮮やかで、南アルプスの残雪に映えている。
農地が隣り合う春日好章さんと春日甲子雄さんの2戸が栽培。以前は飼料用のトウモロコシを栽培していた畑を活用している。
満開となった22日も近所の人らが訪れ、花を摘んだり、写真撮影する姿がみられた。好章さんの妻・喜代ミさんは「箕輪など遠い所からも来てくれる。純粋に花を楽しむだけだが、喜んでもらえたら」と話していた。
今月いっぱいが見頃だという。 -
不法残留タイ人逮捕
駒ケ根署は20日、在留期間が過ぎているにもかかわらず国内にとどまっていた不法残留の疑いで、いずれもタイ国籍の伊那市手良沢岡のアルバイト、プラムワン・トーンスック容疑者(42)と茅野市のアルバイト、ピーラポン・サノック容疑者(33)を相次いで逮捕した。
調べによると2人の不法残留期間はそれぞれ13年3カ月と8年10カ月に及んでいる。 -
いいじま文化サロン総会、多彩な公演事業を決める
地域住民の文化振興を図るいいじま文化サロン(後藤俊夫会長)の06年度総会が20日夜、会員、理事ら約20人が出席し、飯島町文化館であった。05年度事業、決算報告の承認、演劇やコンサート、映画会など多彩な公演を盛り込んだ06年度事業計画を決めた。
06年度公演事業は次の通り
▽平野啓子語りの世界=4月7日午後7時、飯島町発足50周年記念事業の第1弾として実施▽いいじまミュージックウェーブ=5月13日午後3時から、地域で音楽活動をしているグループが実行委員となり運営を計画。ジャンルを超えた新しいコンサートライブ▽朗読劇=8月4日午後7時、「この子たちの夏を読む会」を中心に、手作りの公演を企画。戦争・平和がテーマ▽加藤登紀子コンサート=9月9日、町発足50周年記念事業のメーン▽映画「アイ・ラブ・ユー」と女優忍足亜希子さんトークショー=11月、聾者の女性と彼女をめぐる人たちとの心のふれあいを描くヒューマンドラマの上映と主演の忍足さんを迎えてのトークショー。町社協と共催▽その他、子ども向けミュージカルの検討、映画会(ドラえもんなど人気新作映画)の実施など。 -
1年生を迎える会
中川村の中川西小学校児童会は20日、体育館で「1年生を迎える会」を開き、学年毎の発表やゲームで1年生らを楽しませ、西小の新しい仲間を歓迎した。
1年生は上級生の拍手の中、6年生と手をつないで入場。
まず、4年生は実演を交えた「武勇伝バージョン」で「教室では『だるまさん転んだ』『こま回し』をします」「校庭にはねずみわたりやブランコがあります」と学校紹介。次いで、2年生は教科の説明。ピアニカで「チャルメロ」を演奏するサービスもした。3年生は寸劇仕立てで給食の楽しさ、マナーを伝えた。
各委員会を担う最高学年の6年生は、委員会の役割や規則を優しく教えた。
この後、なじみのゲーム「じゃんけん電車」で会は盛り上がった。 -
信州ゆめフォーラム・ミニ・フォーラムin飯島町
「みんなの声を県政に」信州ゆめフォーラムは27日午後7時30分から、成人大学センターで伊南地区では初の一般公開フォーラム「ミニ・フォーラムin飯島」を開く。多くの参加を呼び掛けている。
環境や福祉、教育、財政、地域経済などのテーマについて、身近なところでの課題や新しいアイデアなどの意見交換を通して、長野県の目指す姿を見出すことが狙い。
「大きな風を起そう!、信州の未来のために:今」を合言葉に、信州ゆめフォーラムは今年2月、これからの責任世代となる30、40代を中心に構成。今夏の県知事選挙を視野に、各地で開くミニフォーラムを通して、多くの県民との意見交換の中から、長野県ビジョンを見出し、そのビジョンを具現化できる行動力のあるリーダーの誕生を目指す。
詳細は伊南地区幹事小林正明さん(090・8649・8533) -
トマト色づき収穫始まる
駒ケ根市東伊那のマルカワ果樹園(白川泰章園主)が栽培しているトマト(サンロード)が早くも色づき始めた。=写真。サンロードは甘味が強く、実が大きいのが特徴。気温20度以上に保たれたビニールハウスの中で熟し始めたトマトたちは静かに収穫を待っている。21日から収穫を始めたという白川さんは「今のところ日に10キロぐらい。4月中は予約のお客さんの分でいっぱいかもしれないが、それ以降は直売所で販売できそうだ」と話している。販売は6月中旬ごろまでの見込みという。
同園はトマトの直売のほか、野菜や果物の苗(スイカ、トマト、ズッキーニなど)も販売している。問い合わせはマルカワ果樹園(TEL83・9358)へ。