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大型連休後半各地で賑わい、キャンプ場には県外客が
大型連休後半初日の3日、晴天にも恵まれて観光地は多くの人出となったが、飯島町の天竜川左岸に新しく開設されたオートキャンプ場「いなかの風」には、中京圏など県外を中心としたキャンパーで賑わっている。
先月末にオープンしたばかりだが、インターネットで知った家族連れらで3、4日は予約で満杯。新しい施設と、棚田の地形を生かした抜群の環境が人気を呼んでいる。
天候にも恵まれ、南北に伸びる中央アルプスの山々が来場者をお出迎え。残雪映える絶景に息を飲む姿がみられた。
家族3人で2泊3日の日程で訪れた東京都の会社員竹歳健さんは「本当に眺望が素晴らしい。滞在中はモトクロスなどを楽しもうと思っています」と話した。
3、4日は、乗馬体験、プロのライダーを招いてマウンテンバイクの棚田めぐり、フルートコンサート、キャンプファイアーなどイベントも目白押し。
5日以降は予約に若干の余裕があるが、子どもが楽しめる企画なども用意している。問い合わせは、いなかの風86・6655へ。 -
駒ケ岳神社里宮例祭
老朽化に伴い、新たに建てた伊那市荒井区にある駒ケ岳神社里宮の鳥居が完成した。3日の例祭で、内ノ萱・天狗の地域住民ら約30人に披露した。
鳥居は高さ3・6メートル、幅3メートル。柱は区有林から樹齢100年のカラマツを、柱の上に乗せた笠木、貫にはヒノキをそれぞれ使った。氏子(室岡智明氏子総代)が費用80万円で、4月初旬に建てた。
明治末期、駒ケ岳登山の伊那口入り口として荒井神社下に「一の鳥居」を建立。62(昭和37)年、交通量の増加で道路を拡幅する際に支障となり、駒ケ岳神社前へ移した。
04年10月、台風の影響で上流の沢が荒れ、土砂がなだれ込んだが倒れなかった。
鳥居の披露後、地域住民は例祭で駒ケ岳登山者の安全と農作物の豊作を祈念。
開山式も兼ね、夏山シーズン到来を告げた。内ノ萱から駒ケ岳へ登るルートは近年、利用者が減っているという。 -
大型連休上伊那各地のキャンプ場や観光地にぎわう
大型連休中、上伊那のキャンプ場や観光地は家族連れや若者グループなどで連日にぎわいをみせている。
伊那市の小黒川渓谷キャンプ場のキャビンとオートキャンプサイトは3日から5日まで、中京や関西方面を中心とした利用者で予約が満杯。行楽日和となった3日は、自然散策やバーベキューをしたり、釣堀でニジマス釣りに没頭したりと満喫していた。
今春は冷え込みが続いた影響で、キャンプ場に植わるコヒガンザクラが大型連休に合わせるかのように、例年に比べ1週間ほど遅れて見ごろを迎え、利用者たちも「桜が見られるなんて運がよかった」と喜んでいた。
愛知県から家族4人で訪れた磯村貢さん(47)は「初めて来たが、大自然に囲まれ、水の音も聞こえるし、残雪の山々も目にすることができて最高ですね。楽しい連休が過ごせそうです」と話していた。
南箕輪村大芝高原のキャンプサイトも満杯で、年明けから予約が入るほど、例年同様の人気ぶり。
アスレチックに歓声をあげる子どもたちや、心地よい高原の風を感じながらテニスやマレットゴルフなどで軽く汗を流す人の姿もみられ、それぞれ有意義な休日を過ごしていた。 -
ちいむもみじ企画「みんなで、きれいにしま走!拾いま走。」
権兵衛トンネル周辺でごみ拾い上伊那地方中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」(唐沢文生代表)は3日、「みんなで、きれいにしま走(しょう)!拾いま走(しょう)。」企画で、権兵衛トンネル周辺などを走りながらごみ拾いに精を出した。
足元を見つめランナーでなければできない活動を-と昨年初めて計画。箕輪町のながた荘周辺とほたる駅伝コースでやった。2年目の今年は、権兵衛トンネル開通に伴い木曽から抜けた伊那谷をきれいにしようと権兵衛トンネル周辺と、ほたる駅伝やはびろマラソンのコースで、チームの主練習コースでもある県道与地辰野線をコースに設定。伊那建設事務所、伊那市から辰野町までの各市町村が後援した。
メンバーや一般のランナーら30人が参加。国道361号と県道与地辰野線の合流点を起点にトンネル入り口まで、広域農道まで、みはらしファームまでの各往復7キロの3コースと、家族参加のウォーキングコース3キロに分かれて取り組んだ。
拾ったごみは空き缶、ペットボトル、ビニールなどが主で軽トラック2台分。一輪車2台、自動車部品のバンパーや排気管、ポリタンクなどもあり総重量約100キロもあった。
参加者は、「一見きれいに見えたけど、合流点からトンネル入り口に向かう国道沿いは、人目につきにくいせいか予想以上にごみが捨てられている」と残念そうに話していた。 -
箕輪東小で春の交通安全教室
箕輪町立箕輪東小学校(宮沢義人校長)は1日、春の交通安全教室で正しい道路の歩き方や自転車の乗り方を学んだ。
1、2年生は正しい歩行や横断の仕方、3、4年生は校庭で、5、6年生は一般道で自転車の乗り方を練習。町交通安全協会役員と箕輪町警部交番の所長が指導し、「基本を守り、事故にあわないよう気を付けて」と話した。
3、4年生は、校庭に道路や横断歩道を書いたコースで、発進や交差点での後方、左右の安全確認を重点に訓練。▽自転車は左側から乗る▽自動車などが来ないか後方を確認し右足からこぎ始める▽横断歩道の手前では自転車から降り手を上げて左右の安全を確認する-など注意点を学び、一人ずつ自転車でコースを走った。
自転車が体に合っていない児童もいて、交番所長は、サドルの高さ、ブレーキの位置や効き具合など家で確認してもらうよう指摘。宮沢校長は、「自分の命は自分で守る。だれも守ってくれない。ルールを守って楽しく過ごしましょう」と話した。 -
箕輪町保育研究会総会
箕輪町保育研究会(会長・岡田さちえ木下南保育園長)は28日、06年度総会を松島コミュニティセンターで開き、本年度の事業計画や予算案を承認した。
事業計画は、研究会(理事会、園長会、主任保育士会、保育士会、給食部会、レポート委員会)、食育についての講演会(6月29日)、講習会(10月ころ)、年齢別話し合い(6月)、クラブ活動など。救急法講習は4月10日から12日にすでに実施。箕輪消防署員を講師に心肺そ生法、けがの手当てなどを学んだ。
昨年度から各園で取り組んでいる食育について町管理栄養士の話もあった。食の体験を積み重ねることで子どもが大きくなったときに自分自身を健康に保つために選んで食べる力をつけることの大切さ、保護者の協力を得て共に食育を進める保育園の役割の重要性なども話した。 -
箕輪町廃棄物不法投棄監視員委嘱式
箕輪町は1日、役場で廃棄物不法投棄監視員を委嘱し、監視業務を協議した。
監視員は、環境保全条例に基づき設置。月1回担当地区を巡視する。不法投棄は早期発見、早期対応が拡大防止になるだけでなく未然防止にもつながるため、不審な行為が見られたときや不法投棄があった場合に町に報告する。
監視員は河合満夫さん、唐沢弘三さん、片桐良彦さん、山下一夫さん、春日幸雄さん、藤沢和男さん。任期は06年5月1日から08年4月30日までの2年。
桑沢昭一助役は、「不法投棄は後を絶たない。監視は未然に不法投棄を防ぐことが大きな目的。大変な仕事だがぜひご協力をお願いしたい」とあいさつした。
05年度のごみ不法投棄は17件。投棄場所は帯無川沿いの道路、事業所駐車場、バイパスの側道、排水路、荒廃農地、水路、原野など。事業系ごみ2件、家庭系ごみ16件。袋や段ボールに入ったごみのほか布団、ミニコンポ、冷蔵庫、テーブルがあった。 -
【記者室】ああ大型連休
大型連休真っただ中。各地へ行楽に出かける皆さんも多いことだろう。国内は混むから海外に竏窒ニしゃれ込む人もかなりの数に上るという。中には暇を持て余して困っている人もあるようだ▼だが日本中が休日を楽しんでいるわけではない。普段と変わらず仕事に明け暮れている人もある。警察、消防のほか、電車やバスなどの公共交通機関。旅館、食堂、商店などのサービス産業。新聞、テレビなどの報道機関…▼昔は「日本人働き過ぎ。もっと休日を取れ」と外国から言われていたが、企業も学校も週休2日で今やその面影はない。皆が懸命に働くことで築き上げてきた今の繁栄は今後どうなっていくのだろう。などと考えるのは連休を取れない者の単なるひがみか竏秩B(白鳥記者)
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布マルチ体験会
駒ケ根市の天然素材家具製造の工房楽木、伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」でつくる伊那谷工房(牧野郁生代表)は地球環境にやさしい米づくりをしようと今年新たに取り組む「エコロジー米プロジェクト」の一環として3日、駒ケ根市東伊那の牧野さん方で布マルチ体験会を開いた。約10人が参加し、初めての布マルチの敷設に取り組んだ。晴天に恵まれたものの時折強い風が吹く天候の中、風によるめくれ防止のため動力ポンプで水を吹きつけながらローラーを引いて布マルチをゆっくりと10アールの田に敷き詰めた=写真。
マルチが水平に敷設されていないと根が水につかない部分ができるため、田の表面はあらかじめ真っ平にしておくことが必要。牧野さんは「10年間米を作っていなかった田ということもあってなかなか平らにならず、バックホーなども使って苦労しながら何とかならした」と話す。エコロジーのため、ポンプやバックホーの燃料にはBDF(バイオディーゼル燃料)を使い、肥料には工房で出たおが粉や人糞などで作った堆肥を使うという徹底ぶり。参加者らは、この熱意と努力が収穫に結びついてほしい竏窒ニ期待を込めて作業に励んでいた。
布マルチはくず綿で作った不職布シート。2枚のシートの間に4列に並べた種もみを挟みこんである。田植えと除草の手間が省ける上、約50日で分解されて有機肥料になる。 -
馬見塚蚕玉神社祭典
駒ケ根市福岡の馬見塚蚕玉神社で3日、例大祭が行われた。晴天に恵まれて多くの家族連れなどが訪れ、もち投げ・宝投げやブラスバンドの演奏、軒を並べた多くの屋台での買い物などを楽しんだ。
呼び物のもち投げ・宝投げは午前11時30分と午後2時30分の2回行われた。高いやぐらの上から投げられる縁起物のもちや菓子などを取ろうと多くの人が群がり、われ先にと奪い合う光景が見られた。
昼時になると家族連れが芝生の上にシートを広げて座り、屋台で買い求めた焼きそばやお好み焼き、たこ焼きなどを囲んでくつろぐなど、のどかな連休の一日を楽しんでいた。 -
西早稲田中学校が食育給食のための視察
伊那市高遠町の農産物を通して、生徒たちに食と農の大切さを伝えていこう竏窒ニ、東京・新宿区の西早稲田中学校(津村由和校長)の教諭ら3人が2日、高遠町を訪れた。
同校は、顔の見える生産者から直送された野菜を給食に使うことで、食や農に対する生徒たちの関心を高めようと計画。新宿区の友好都市であった旧高遠町に協力を依頼し、農産物を給食に供給できないか検討してきた。
この日は、これから供給していく予定となっている「高遠味噌(みそ)」の加工所や「高遠さくら米」の生産現場などを視察。訪れた担当者は「送ってもらったサンプルを東京で食べたが、高遠さくら米は粒がしっかりしていて甘みもある。おいしい。今後は生徒たちが直接農業体験に参加することなども検討していきたい」と話していた。
高遠さくら米と高遠味噌の供給は5月に開始する予定。そのほかの野菜も供給の検討進めている。 -
第59回県陸上競技伊那大会
第59回県陸上競技伊那大会が3日、伊那市陸上競技場であり、3種目で大会新記録が誕生した。上伊那勢は赤穂中学校が中学男子4×100メートルリレーで、松澤ジアン成治君(春富中3)が中学男子棒高跳びで大会記録を更新した。長野陸上競技協会、伊那市など主催。
高校生はインターハイ予選に向け、中学生は冬期練習の成果を試す競技の場。本年は昨年と比べて全体で7人少ない、一般・高校生285人、中学生592人の合計877人(男子485人、女子392人)がエントリーした。
県内各地から集まったアスリートたちはトラック、フィールドの42種目で力を競った。選手たちは会場からわきあがる友人などからの声援を一身に受け、自分の実力を発揮しようと熱の入った競技を繰り広げた。
松澤は棒高跳びで大会記録を20センチ上回る3メートル80センチを跳んだ。
「1回跳んでみたときに調子がよいことが分かった。4メートル越えを狙っていたが、今シーズンに入って3回目の大会なのでまずまずの結果。大会記録の更新はうれしい」と話した。
(競技結果は後日) -
伊那市の富県公民館・高烏谷山区民ハイキング
五月晴れの3日、第39回高烏谷山区民ハイキングがあった。伊那市の富県区民など約550人が青空の下、息を弾ませながら8合目にある「つが平」(標高1220メートル)を目指して歩いた。富県公民館(伊藤恒良館長)主催。
区民の健康増進と地区東西の交流を目的に続く恒例行事。6地区の区民が5カ所からそれぞれ高烏谷山を目指し、8キロ前後の道のりを2時間ほどかけて登った。
参加者は父親に背負われた幼児や、杖をついた高齢者など、年齢はさまざま。残雪の中央アルプスを木々の間から眺めながら、それぞれのペースでハイキングを満喫した。
つが平では山を挟んで東西に分かれる新山小と富県小の児童らが校歌を歌い合う「東西交流」や、富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団「田楽座」の太鼓演奏などもあった。
同地区貝沼の北澤明彦さん(33)は3歳の二男を背負い、家族5人でハイキング。「最初のうちはしっかり歩いていたんだけど…。背負ってあげたら背中で寝てしまっていました。これからも毎年参加して子どもの成長を見守りたい」と話していた。 -
あす 大道芸フェスタ
伊那市商店街活性化イベント委員会は5日、中心商店街(通り町3丁目竏樗ェ幡町)で「2006大道芸フェスタin伊那」を開く。午後0時30分縲・時、会場は歩行者天国となり、大道芸やゲームなどのイベントが繰り広げられる。
フェスタは新伊那市誕生、権兵衛トンネル開通を記念し、例年5月5日に開いている「こどもの日歩行者天国」の内容を組み直す中で企画した。
出演する大道芸人は、ジャグリングやアクションスタントショーなど8人(団体)で、地元からはアートバルーンのゴンベエワールド、歌舞劇団「田楽座」、笛師九兵衛が出演する。
また、各商店街で、機関車と遊ぼうHOゲージ大運動会をはじめ、輪投げ、ヨーヨーつり、ルーレットゲーム、マジックキーホルダー作りなどがある。
イベント開催に当たり、会場と周辺道路は交通規制され、自転車の乗り入れも禁止となる。
大道芸人の出演時間は次の通り。
▽ゴンベエワールド=午後0時45分・中村カメラ前、2時15分・あるしん伊那北支店前▽田楽座(民俗芸能)=0時45分・いなっせ前、2時15分・伊那郵便局前▽笛師九兵衛(辻音楽師)=0時45分・伊那郵便局前、2時・伊那橋▽おいかどいちろう(舞踏)=0時45分・あるしん伊那北支店前、1時45分・いなっせ前、3時・伊那橋▽Kei(ジャグリング)=0時45分・伊那橋、1時45分・中村カメラ前、3時・いなっせ前▽笑撃武芸団(アクションスタントショー)=1時半・伊那橋、2時半・いなっせ前▽エモリハルヒコ(紙芝居)=0時30分・2時半・いなっせ多目的広場、1時半・セントラルパーク▽あまる(コメディー)=1時15分・いなっせ前、2時半・伊那橋 -
国少で五月人形展
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家は31日まで、正面玄関ギャラリーに五月人形を飾っている。
自然の家では、桃の節句や端午の節句、七夕などに合わせて、高遠町を中心とする住民から、家庭で使わなくなった人形などを借り受けて展示し、日本の伝統行事の由来などを子どもたちに紹介している。
五月人形は、よろいかぶとや武者人形、大将飾りなど約50セットを並べた。どれも勇ましく、立派な人形飾りで施設利用者たちも見入っている。
また、19日までは正面玄関周辺4カ所に鯉(こい)のぼり70匹も泳がせている。
自然の家では「子どもの健やかな成長を願う親の気持ちが端午の節句という行事となっていることなどが子どもたちに知ってもらえる機会となれば」と話している。
問い合わせは、国立信州高遠青少年自然の家(TEL96・2525)へ。 -
福与の農地を守る会が荒廃農地にアケビ植える
箕輪町福与の兼業農家などの有志でつくる「福与の農地を守る会」(田中喜美春代表、17人)は4月30日、福与諏訪社北にある荒廃農地にアケビの苗木を植えた。
守る会は、荒廃農地の有効利用を図るとともに、退職後の営農などを目的に、一昨年12月に結成。今回は、酪農をやめたことにより荒廃化したかつての牧草地約10アールに、アケビの苗木2種・30本を植え、つるをはわせるように竹も立てた。3年後に収穫できる見込みで、出荷する予定という。
これまでに、区内の荒廃農地約20アールにアンズを植えたほか、サツマイモやソバも栽培している。アンズは来年にも収穫ができる見通しで、サツマイモは酒造会社と契約して、焼酎の原料として使う計画だ。 -
駒ケ根市高齢者クラブ連合会代議員会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は2日、06年度代議員会を赤穂公民館で開いた。代議員100人のうち約80人が出席し、05年度事業・会計報告、06年度事業計画・予算案などを承認したほか、監事に橋本與美さん、小野一雄さん、竹村政金さんを、顧問に前会長の池上重雄さんを選出した。06年度の主な事業としてマレットゴルフ、ゲートボール、グラウンドゴルフや体育祭など、健康づくりのための各種大会のほか、交通安全教室や研修会などを行っていく。
今年新たに就任した高坂会長はあいさつで「言いたいことはすべて老人憲章に書かれている。よくかみ締めて実行していきたい。一番の目標は健康。そのためには家に閉じこもらず、外に出て体を動かして互いに笑い合おう」と呼び掛けた=写真。 -
金婚式記念して市に寄贈
駒ケ根市上穂北の会社役員林朝昭さん(75)キヨさん(74)夫妻は昨年金婚式を迎えた記念に竏窒ニ陸上競技に使う計時器具などの用品50万円分を駒ケ根市に寄贈した。2日、朝昭さんが市役所を訪れ、中原正純市長に目録を手渡した=写真。林さんは「この機会に市の陸上と教育のためにいささかでも役に立てればうれしい」と話した。中原市長は「市の陸上は昨年の市町村対抗小学生駅伝で優勝するなど、着実に力をつけてきている。寄贈してもらった品がさらなる好成績に貢献することを期待したい」と礼を述べた。
林さんは過去10年間市の教育委員を務め、うち3年は教育委員長、1年は県の教育委員会長を務めた。 -
村職員労働組合がメーデーに団結会
メーデーの1日、宮田村職員労働組合(小林敏雄執行委員長)は通常業務終了後に集まり、役場駐車場で団結会を開いた。村民からの風当たりも強いが、より職場を活性化させ、一致団結して業務にあたろうと確認しあった。
同村では5年前までメーデーにあわせ、村内に事業所を置く複数の組合が参加する連合系、労働系の統一集会を開催。
伊那などの中央集会に参加する組合が多くなり消滅したが、村職労は「5月1日」にこだわり、恒例の団結会を続けている。
小林委員長、元村職員で特別委員の小原勇県議があいさつ。「自治体の果たすべき役割が問われているが、こんな時だからこそ発想を政策に転換することが求められる。縮むのではなく、拡大指向で職場活動にあたろう」と呼びかけた。
各職場でつくったプラカードも会場に掲げ、メーデーの歴史的意義も再認識した。 -
農業日本一の田原市で宮田村の農産物大好評
宮田村は30日、友好都市の愛知県田原市で開かれた農業祭に参加した。アスパラガスやブルーベリージャムなど村の農産物や加工品を販売し、・ス信州みやだ・スをアピール。高原の豊かな産物は、全国一位の農業出荷額を誇る田原市民の人気を集めた。
生産者代表と村職員の4人が、とれたての新鮮野菜をふんだんに抱えて会場へ。
90束持っていったアスパラガスが大人気。「今年は高値で手がでなかったが、宮田村のアスパラは新鮮で価格も手ごろ」と、販売開始から1時間もたたずに売り切れた。
農業日本一の田原市だが、信州の高原で育った農産物はまた別格。地元ではとれないアスパラやブナシメジ、またチーズの燻製、シメジの煮付などの加工品も好評で、昼過ぎには全てを完売した。
両市村は99年に友好都市提携を結び、相互に交流。田原市の農業祭も毎年参加している。
この日も市民とふれあいながら直売。宮田、田原の絆をより一層深めていた。 -
七久保小学校が手紙渡し活動に返事が来ました
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##(見出し(2))
1通の手紙に安全運転への願いと自らの決意を込めて40年間続いている飯島町七久保小学校の交通安全手紙渡し運動に、返信が次々と届き、子どもたちを喜ばせている。
手紙は5年生31人が10日早朝、七久保の広域農道沿いで、無事故を願い通行するドライバーに手渡した。
同校の手紙渡し運動は今年で40年目だが、受け取ったドライバーからの返信はほとんど無かったが、今回は4月末までに封書やはがきなどで6通が届いた。
飯田市の女性からは花柄の便箋で「手紙を読んで、安全の誓いを新にした」。飯田市の男性からは「君も大人になったら、免許を取ると思うが、歩行者だったころの自分を忘れず、交通弱者に優しい運転を」。中川村から飯田市まで通勤している人は「長距離なので、事故を起さないように気をつけている」など書かれている。
同校では「返信をいただいたことで、子どもたちの活動への励みになった」と話していた。 -
庁舎周辺清掃ボランティア開始へ
伊那市は8日、庁舎周辺清掃ボランティアによる活動を開始する。年間を通して、庁舎周辺のごみを拾い、環境美化を図る。
市職員からボランティアを募ったところ、部課長を含む71人が申し込んだ。本庁以外の職員もいる。
午前8時半の出勤前の7時半から30分間ほどの時間を利用。1日2人の当番制で、市役所駐車場付近のごみ拾いに当たる。人員が増える可能性もあるが、当面、1人が2カ月に1度のペースで回るという。
この活動は、長年、ボランティアで庁舎周辺の清掃に当たっていた市職員が昨年度末で退職したため、継続することになったもの。
駐車場には、たばこの吸い殻やペットボトル、空き缶、空き弁当などが捨てられ、毎日、掃除をしていないと印象が悪いほどだという。
花火シーズンは、ごみが多いそうで、市はごみの持ち帰りを呼びかける。 -
すくすく絵本の会
南箕輪村の子育て支援すくすくはうすで2日、絵本の読み聞かせやパネルシアターなどをする「すくすく絵本の会」があった。子どもたちがお母さんのひざの上でお話を楽しんだ。
すくすく絵本の会は、子どもが絵本などに触れる機会をつくると同時に、親子が訪れるきっかけとして始まり、村図書館司書が担当している。
2回目のこの日は、7組の親子が訪れた。子どもたちはお母さんと一緒にわらべうたを楽しみ、「ちゅっちゅっ」「ありのあちち」などの絵本、紙芝居に見入った。端午の節句が近いことからこいのぼりのパネルシアターもあった。
すくすくはうすは、子育てアドバイザーが常駐し、保育園に通う前の子どもと保護者が自由に訪れ、遊んだり、育児相談などができる。本年度から、月曜日から金曜日までの週5日開館し、アドバイザーは2人になった。開館は午前9時から午後2時まで。すくすく絵本の会は毎月第1・3火曜日午前10時半から。 -
箕輪町共同作業の家・若草園職員が普通救命講習受講
箕輪町の共同作業の家と若草園の職員は28日、普通救命講習を受講し、応急手当ての基礎やAED(自動体外式除細動器)の扱い方などを熱心に学んだ。
講師は箕輪消防署員。4時間コースの「普通救命講習II」で職員8人が受講した。
講習内容は応急手当ての基礎、AEDの実技、止血法、異物の除去法、心肺そ生法など。署員は、救急車が現場に到着するまでの所要時間は平均6、7分、心臓停止後3分で約50%が死亡することを説明。「救急車が来るまで待っていては間に合わない。現場にいる人にAEDや心肺そ生法をしてほしい」と話した。
AEDの実技では、一人ずつ電源を入れるところから音声メッセージにしたがって電極パッドを装着するなど一連の操作を学んだ。 -
箕輪町公民館分館の子育て学級代表者会
箕輪町公民館の各地区分館で活動する「子育て学級」の06年度代表者会が28日、町文化センターであった。新年度の活動に向け参加人数や子どもの年齢層、活動計画など情報交換した。
子育て学級は町内11地区で10サークルある。保育園入園前の子どもと保護者が主に地区公民館で月1、2回活動している。
活動は、イチゴ狩り、ブドウ狩り、クリスマスや節分など季節の行事、ホットケーキを作るなどの料理教室、町内保育園の園解放「のんたんの日」の参加、地区文化祭への子どもの作品出品、箕輪消防署見学、公園への散歩など。人数の多い地区は名前を覚えるために座談会をして話をする機会を持つなどの工夫もしている。
支援者をいかに募るか、0歳児が多いためどんな活動をするか-などの課題も出た。
昨年、木下と北小河内は、町が町内保育園に導入している運動あそびを取り入れたが、今年も希望する地区があれば指導者と日程調整する話もあった。 -
南箕輪転作田作業受託組合・筋まき方式機導入
南箕輪転作田作業受託組合(原英雄組合長)は2日、同村神子柴のJA上伊那ライスセンター南側の水田で、導入したばかりの直播(じかまき)機の試運転をした。直播作業は3日から始まる予定。
これまで使用していた打込み点播方式の直播機は発育にむらがあったため、筋まき方式の機械を導入した。関係者によると、成育むらによる雑草処理などの作業が減り省力化につながる。収穫量も期待できるという。
試運転には組合員5人などが参加。オペレーターが機械を動かし、種籾(もみ)2・7キロを肥料と一緒に10アールの水田にまいた。
この日は、直播作業開始も予定していたが、雨が降り地温が低く籾の成育に支障があるため中止。作業は3日から始まり、大型連休中には終わる見込みだという。
南箕輪転作田作業受託組合に直播を委託する農家は村内に約20人。組合では期間中、栽培面積750アールに約230キロの種籾をまく。 -
県市町村対抗駅伝・7日 「新伊那市」で優勝目指す
第16回県市町村対抗駅伝競走大会に出場する伊那市チームの結団式がこのほど、市役所であった。本年は3市町村合併に伴い旧町村から長谷の大村紘樹選手(信州大学2年)が選出。選手らは一丸となって優勝することを誓い合った。
市教育委員会の北原明教育長は「選手同士が励まし、支え合って仲間づくりをして、1本のタスキに全員の願いを託して頑張ってほしい」と激励した。
前回はコーチとしてチームを見守った桜井健一監督(オリンパス辰野工場)は「選手たちが自分の力を精一杯出してくれれば、自ずと結果はついてくる」とあいさつした。
3区を走る鈴木昌幸選手(20)=美原区=は「今年からは旧伊那市、高遠町、長谷村の力を合わせた新チームになったので、存分に力を発揮したい。大会当日は応援をお願いします」と決意表明した。
第16回県市町村対抗駅伝競走大会(長野陸上競技協会など主催)は5月7日、松本平広域公園陸上競技場を発着点に、9区間42・195キロで競う。
伊那市は前大会で総合13位。第1、3、6回大会で優勝し、長野市に続いて優勝回数は2番目に多い。
伊那市チームのメンバーは次の皆さん。
▽1区(3・2キロ)=守屋風姫(春富中3年)▽2区(3・8キロ)=原田遊(伊那中2年)▽3区(5・8キロ)=鈴木昌幸(ジェルモ)▽4区(3・4キロ)=平澤綾(伊那北高3年)▽5区(4・7キロ)=萩原英雄(ジェルモ)▽6区(5・0キロ)=守屋智春(喜楽Q)▽7区(6・5キロ)=大村紘樹(信州大2年)▽8区(3・4キロ)=田村真史(伊那中3年)▽9区(6・395キロ)=北原健介(上伊那農業高3年)▽補欠=林孝行(信州大4年)宮島有里恵(伊那北高2年)小林一也(伊那中2年)片桐紗雪(伊那中2年)▽監督=桜井健一(オリンパス辰野工場)▽コーチ=平澤和海 -
伊那署が街頭犯罪抑止呼びかける 地域防犯ボラも協力
伊那警察署は地域の防犯ボランティアの協力を得て「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」の初日の1日、管内の大型店4カ所で街頭啓発をした。
アピタ伊那店、ジャスコ箕輪店、ケーヨーホームセンターニシザワ南箕輪店、ニシザワ食彩館高遠店の4カ所で実施。伊那少年友の会、伊那エンジェルス隊など約80人が参加し、啓発チラシなど千枚を買い物客らに配った。
アピタ伊那店にはボランティア約30人のほか、県警のマスコットキャラクター「ライポくん」も参加。自転車の盗難や車上狙い防止を訴えるチラシ約400枚を配布し、市民に街頭犯罪抑止を呼びかけた。
伊那署管内で発生した05年の街頭犯罪は、前年と比べて178件少ない658件。小嶋惣逸署長は「この時期に抑えることで、1年間の犯罪抑止につながる」と話していた。 -
かんてんぱぱで織田昇近さんの作品展
「心に訴える万物の声」を描く下諏訪町の洋画家・織田昇さん(78)の個展が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。風景、人々の営みなどをテーマとした約65点が、訪れた人たちの心を引き付けている。
ここ2、3年で描いた作品が中心。
県展に5回連続して入賞した後、県展審査員などを務めてきた織田さんは「確固とした自分自身のものをつかみたい」と97年、放送大学に入学した。学部課程を修了した後も大学院で哲学を学び「東洋的芸術観」「無」といったものを追求してきた。
織田さんは「現代は描く技術のみが先行してとらえられることが多いが、もともと考えを表現する手段でもあった芸術は哲学と密接な関係にある」と話す。
インドの葬式をとらえた人物画、山並みからわき立つ雲の動きを描いた風景画など、描く対象はさまざまだが、それぞれの事象に内在する思いなどを力強く表現している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。7日まで。 -
御社山社の新しい鳥居と天満宮完成
伊那市指定文化財・蟻塚城址にある美篶笠原の御射山社里宮の鳥居と天満宮がこのほど、完成した。
神社はもともと、現在の奥宮がある場所に神殿があったが、1950年に焼失。その2年後、焼け残った場所を奥宮、そこより下の郭(くるわ)に里宮を建立した。その時に立てた里宮の鳥居は木製で、老朽化が進んでいたため、区の話し合いで石の鳥居と取り替えることに決めた。
しかし、老朽化した鳥居はヒノキの良木が使われており、何か別のものに使えないかと鳥居を払い下げた大工の一人が考え「子どものよりどころとなる天神様にしよう」と学問の神・天満宮を建立することを計画。痛んだ部分を挽き直し、横70センチ、高さ1・2メートル、奥行き95センチの銅版ぶき神殿をつくり上げた。中には、九州の大宰府天満宮から迎えた御神体がある。
神殿は里宮の南側に安置されている。