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みはらしファーム・草の家で展示即売会
伝統的なさき織作品の販売、体験教室をしている伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム「草の家」で3日、同施設のメンバー8人が手掛けた作品が並ぶ展示即売会がある。
多くの人に作品を見てほしい竏窒ニ始めた展示即売会で、例年ゴールデンウィークに合わせて開催している。タペストリー、のれんなどの大物からバッグ、携帯入れといった小物まで、さまざまな作品が並ぶ。普段も作品販売をしているが、即売会当日は定価の2割引きで購入できる(一部商品を除く)。
代表の丸山輝子さんは「手作りの作品が手ごろな価格で購入できるので、ぜひ近くの人も訪れてほしい」と話していた。
当日はさき織体験もできる。 -
中川西小学校 気賀澤厚典校長(57)
「西小学校は99年以来7年ぶり2度目の勤務、児童数が減り、ちょっと寂しい。大規模校の箕輪中部小学校から転任したので、体育館に並んだ時、こじんまりしていると感じた」と第1印象を。
新学期が始まり「子どもたちは大きな声であいさつができ、しっかりと話を聞くこともできる。校内は落ち着いた雰囲気」。
49年駒ケ根市市場割生まれ。尋常小学校の教諭だった父親の影響も多少あり、信大教育学部に進学し、教師のの道に。初任は須坂市高甫小学校2年生を受け持った。「子どもたちはやんちゃでなかなか言うことを聞いてくれず、困ったが、土、日曜日には教員住宅に遊びに来てくれた。山や川に出掛け、一緒に楽しく遊んだ」と振りかえる。
上伊那では辰野西小、伊那東小、飯島小、美篶小、中川西小に勤務。中川西小には93年から6年間勤め、最後に1年生を受け持った。「鶏をテーマに、絵を描いたり、歌を作ったり、餌代を稼ぐために、草木染めのハンカチを福祉広場で販売したこともあった。穏やかな地域でのどかに暮らせた。保護者は教育熱心で、親子レクレーションはおおいに盛り上がった」とか。
管理職に昇任したのは、長谷中教頭から「直接的な子どもとの関わりが無くなり、少し寂しかった」。
前任校の箕輪中部小では、「子どもは都会的で明るく活発。声掛けなど、不審者問題が多く緊張した3年間だった。子どもの安全確保に向け、見守り隊を結成し、組織的に活動してくれて、とてもあり難かった」と話す。
中川西小校長の内示を受け「以前、赴任していた学校だったので、びっくりした。地域もある程度分かるし、知人もいるので、安心して着任した」。
校長としての抱負は「弱い立場、課題のある子どもをはじき出さず、中心に据えて、一緒に活動できるようにしたい。子どもたちには、元気なあいさつ、仲良く、いじめのない学校にしようと呼び掛けた」。
地域や保護者に向け「人数が少ない分、負担もかかると思うが、明るく、一緒に活動できればありがたい。小規模校の良さを生かして、少しでも元気な学校になるように協力を」と希望する。
妻と二女、長男の3人暮らし -
中アで女性登山者滑落
30日午後2時ごろ、中央アルプス空木岳から3人パーティーで下山中の静岡県静岡市の公務員砂子とみ江さん(46)が池山との間にある小地獄の登山道付近から尾根の南側斜面を約250メートル滑落。自力で動けなくなり、携帯電話で救助を求めた。砂子さんは県警のヘリコプターで救助され、駒ケ根市内の病院に収容されたが、左脚の骨を折るなどの重傷を負っているもよう。
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少年軟式野球上伊那地区大会
第23回全日本少年軟式野球大会上伊那地区大会(県軟式野球連盟上伊那支部主催)が30日、宮田村の宮田球場で開かれた。6チームが出場してトーナメントで対戦した結果、若竹クラブ(南箕輪村)が優勝。南信大会(6・7日、伊那市)への出場を決めた。
結果は次の通り。
▼1回戦=梅の里(宮田村)5竏・飯島(飯島町)、箕輪(箕輪町)2竏・欅(辰野町)▼準決勝=若竹(南箕輪村)2竏・梅の里、牧ケ原(中川村)2竏・箕輪▼決勝=若竹1竏・牧ケ原 -
シバザクラのジュウタンが満開
中川村葛島柳沢の富永宏克さんの自宅前の幅5メートル、延長20メートルの土手に植えられたシバサクラが満開。ピンクやラベンダー、紫、白の4色がコブラン織のような模様を作り、道いく人々の目を楽しませている。
シバザクラは宏克さんのお母さん、けさみさんが5年前、さし芽で増やし、千株余を植え付けた。
家人は「昨夏の干ばつで、株が枯れ、少し寂しい」と話していた。 -
田植え始まる
大型連休を迎え、伊那市内では早くも田植え作業が始まった。
手良地区中坪の登内里見さん宅は、4月30日に作業をスタート。作付けする水田は15ヘクタールほどあるため、家族が分担して作業にあたる。昨年より作付け面積が若干増えた今年は、5月下旬ころまでに作業を終える予定。
穏やかな陽気と緑色に色付いた水田が、初夏の訪れを告げている。 -
親子で春の収穫体験
地元の農産物への理解を深めてもらおうと宮田村営農組合、JA上伊那宮田支所は村学校給食を育てる会の協力で30日、小学校2・3年生の親子を対象にしたアスパラガスと花の収穫体験を村内の2カ所で行った。今年初めての試み。村内10家族の34人が参加し、親子で収穫する喜びを味わった。
同村大田切の樋屋喜代美さん方のビニールハウスに招かれた子どもたちは、すくすく育ったグリーンアスパラガスを見て「これ切っちゃってもいいの?」などと母親らに聞きながら、根元から丁寧にはさみで切り取っていた=写真。
一行は同村南割の花卉(き)団地も訪れ、美しく咲いたアルストロメリアとチューリップの収穫を楽しんだ。
主催者は「楽しい親子の触れ合いの機会にしてもらえてよかった。できれば来年以降も続けていきたい」と話している。 -
上赤須区敬老会
駒ケ根市の上赤須区(気賀澤幸一区長)は30日、敬老会を同区の自彊館で開いた。招待された74歳以上のお年寄り145人のうち55人が出席し、長寿と健康を共に喜び合った。喜寿を迎えた人たちには中原正純市長が記念品を手渡した=写真。代表者の吉瀬貴さんは「一つの節目。次の節目に向けて健康づくりに、地域の発展のためにこれからも頑張りたい」と謝辞を述べて大きな拍手を受けた。
演芸会では近くの美須津保育園の園児や有志のグループらがステージに登場して歌や踊り、詩吟、隠し芸などを次々に披露。お年寄りたちは和やかに笑いながら楽しいひとときを過ごした。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
吉瀬貴、坂本保方、坂準次、坂テル、田辺たか江、福澤好子、宮澤すみ子、宮澤利夫、坂間明子、青木貞、池上英一、酒井良人 -
マレット梅の里大会、森田さんが優勝
宮田マレットゴルフ同好会主催の第8回梅の里大会(大会長・清水靖夫村長)は29日、同村マレットゴルフ場で開いた。箕輪町から松川町まで村内外の腕自慢167人が出場。地元の森田孝司さんが、2位以下に3打差つけて総合優勝した。
36ホール、パー144のコース。同会主催としては今季初のビッグゲームとなったが、各地から選手が参加して、例年以上の盛りあがりをみせた。
ホールインワンも18人が記録するなど、ハイレベルな試合展開となった。
上位入賞者は次ぎの皆さん。
【総合優勝】森田孝司(宮田村)108
【男子】(1)有賀武士(宮田村)111(2)宮沢朝男(駒ヶ根市)112(3)平沢二郎(飯島町)112(4)下島一男(同)113(5)小木曽光明(宮田村)113(6)村井敏男(駒ヶ根市)114(7)小沢恒二郎(伊那市)114(8)川手義一(駒ヶ根市)114(9)白石昭一(同)114(10)唐沢治男(宮田村)115
【女子】(1)山口ひで子(駒ヶ根市)110(2)白石文江(同)116(3)北村みゆき(同)116(4)吉沢三代子(中川村)118(5)宮下久子(飯島町)118(6)宮沢孝子(駒ヶ根市)119
【ホールインワン】小木曽光明、村井敏男、北條明、三ツ井良治、倉田東亜、宮下和男、羽場勝美、加賀山章(2回)、宮崎勝司、塩沢健、原弘志、中山顕、宮下義一、玉田和平、米沢元昇(2回)、小田切宏子、松下幾恵、壬生こう -
こまゆき荘10周年記念イベント3日に
宮田村新田区の農業体験実習館「こまゆき荘」は3日午前11時から、オープン10周年記念イベントを同所で開く。五平餅や豆腐など地元の味覚に加え、村と友好関係にある愛知県田原市の海産物直売も。名産山ぶどうワインや地ビール試飲、ソーラン踊りのアトラクションもあり、多くの来場を呼びかけている。
農業女性グループ「野ひばりの会」が、五平餅や梅おこわなどを出品。
スモークウッドくるみのくんせい、マスダの手作り豆腐、リンデンのクッキー、ジャスト・ベイクド・パオの山ぶどうパン、ときわのドレッシングと、村の・スうまいもん・スが勢揃いする。
さらに本坊酒造、山ぶどう推進会議、南信州ビールも協力し、各種試飲も行う。
子どもに綿あめの無料提供、午後1時半から豚汁の無料配布も。
アトラクションの梅の里ソーランの出演は午前11時15分ころ。
館内の温泉施設利用者には抽選で粗品進呈、さらに村民を対象に当日に限り半額(入浴券配布済み)などのサービスもある。 -
南箕輪村交通安全協会総会
南箕輪村交通安全協会は28日夜、06年度総会を村役場で開いた。新役員の推薦や本年度事業計画を承認した。
事業計画は、交通安全教育の推進(特定任意講習会の開催、保育園、小・中学校、高齢者の交通安全教室、ヒヤリマップ作成の推進)、女性部活動(保育園・高齢者交通安全教育の推進、有線放送アイネットによる「愛のメッセージ」放送など)、交通安全街頭活動(街頭指導、交通指導所開設・人波作戦への参加、夏休み中の交通安全指導)、交通安全施設の点検整備、広報活動など。
新役員の任期は06年4月1日から08年3月31日までの2年。会長の飯島さんは「皆さんのご指導、ご支援をいただき、役員と力を合わせて交通安全に微力ながら尽くしていきたい」とあいさつした。
村内の05年の事故発生状況は物損事故395件、人身事故98件で04年よりそれぞれ9件の増。死者は1人で1人増、負傷者数は119人で9人増。伊那署管内全体では事故発生状況は減少している中、村内はいずれも増加という結果だった。
新役員は次の皆さん。
▽会長=飯島英之(南原)▽副会長=清水貴男(大泉)▽会計=増沢宮雄(北殿)▽女性部長=福沢陽子(南殿)▽女性副部長=中山愛子(南原)▽女性部評議員=境沢千恵子(南原)馬場良子(久保)▽監事=横道宗弘(大芝)唐沢英樹(大泉)▽顧問=山崎喜美夫(南殿) -
伊那市議選 新議員26人が決まる
新市発足に伴う伊那市議会議員選挙は30日、市内71カ所の投票所で一斉に投票が行われ、即日開票の結果、新議員26人が決まった。投票率は69・42%だった。
合併後、初めての選挙で、旧3市町村単位に選挙区を設けた。選挙区ごとの定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が立候補、7日間にわたる激戦を繰り広げた。
当選したのは、前職22人、新人3人、元職1人で、党派は無所属21人、共産党3人、公明党2人。共産党は立候補者5人を擁立したが、高遠・長谷で各1人が落選、旧伊那市議の議席4を3に減らした。
選挙区ごとの投票率は伊那が67・07%、高遠が83・76%、長谷が85・84%だった。
最も高かった投票所は長谷の非持山で98・66%。伊那の西箕輪大萱が48・06%と最低だった。
有権者数は5万6183人(男2万7148人、女2万9035人)。
【伊那選挙区】
定数18。前職16人、元職1人、新人1人。党派は無所属13人で、共産党、公明党がそれぞれ3、2の議席を確保した。
トップ当選は、西春近の元市議飯島尚幸氏。公明党の組織票に加え、集落単位で決起集会を開くなど地元で安定した強さを見せ、2655票を獲得した。
同世代の若者を中心に「応援団」を組織した西春近の春日晋治氏、有権者2874人と大票田の富県の下島省吾氏が2千票台で上位当選した。
手良の新人竹中則子氏は、市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「政策決定の場へ女性を送り出したい」と擁立。得票数1800票を目標に掲げ、各地区に支部を設けて全市的に支持を広げた。
前職5人のうち3人が引退した西箕輪は、前沢啓子氏=共産党=のみとなった。
東春近は、新人1人が立ったものの、共産党の前職飯島光豊、伊藤泰雄の2氏は、しっかり地元などの地盤を固めた。
美篶は前職黒河内浩、矢野隆良の2氏が、伊那は前職新井良二、小林信、柴満喜夫、中村威夫、馬場秀則、前田久子=公明党=、三沢岩視、柳川広美=共産党=の8氏がそれぞれ当選を果たした。手良の小平恒夫氏は次点と41票差で当選ラインに滑り込んだ。
民主党の推薦を受けた東春近の新人野溝直樹氏は、ビジョン実現のため「だれもが自由に自分の意見を言える民主主義の風土づくり」を目指し、選対を組織せずに戦った。前職2人の地盤を崩すことができず、他地区へも浸透できなかった。市民派として立った西箕輪の前職倉田節子氏は地縁・血縁の地域選挙の壁にはばまれ、美篶の若林徹男氏も前回(03年2月の旧伊那市議選)より約370票を伸ばしたが、当選ラインに届かなかった。
【高遠選挙区】
定数5に8人が立候補した。なかでも5人が出馬した激戦の高遠地区は、他地区からの集票がカギとなっていたが、「貧乏くじ」を引いたのは同地区の3人だった。
大票田の藤沢からただ一人出馬した伊藤明由氏は地元票を固め、候補者がいない隣地区の長藤、三義からの上乗せを図った。一時は「地元に他候補が多く入り込み、かなり入り乱れている」と不安を募らせていたが、激戦の高遠地区の陣営を中心とした切り崩しをしのぎ、千票を超す票数を獲得してトップ当選を果たした。
河南地区からは上山田の推薦を受けて立った平岩国幸氏が、地元や候補者を出していない地区内の集落を固め、血縁関係の強い他地区からの票も得た。
激戦の高遠地区から一人抜け出る格好となったのが北部地域に勢力を伸ばした原浩氏。有権者が約230人と少ない下山田の野々田高芳氏と、同じ集落から3人が立つ大激戦の高遠地区相生町から出馬した飯島進氏は、各地区から票を重ねて滑り込んだ。
組織票と地元票以外の票が伸びなかった共産党の関森照敏氏、血縁関係の強い河南地区の小原を固めたものの、他地区への拡大に失敗した伊東實氏、全域からの支持を狙った春日嗣彦氏の高遠地区3人が涙をのんだ。
【長谷選挙区】
長谷区は定数3に対して5人が出馬。北を固めた非持の中山彰博氏、南をまとめた佐藤八十一氏、地元をはじめ、全域からの集票を図った北原幸彦氏が当選した。溝口から立った羽場好美氏と共産党の宮下金典氏が落選した。
非持から出馬した新人の中山氏が確実に地盤を固めてトップ当選。これまで南非持と中非持それぞれで候補者を擁立して対立してきた両集落の一本化を図り、非持全体から票を獲得した形となった。
また、佐藤氏も昭和の合併で長谷村となる前の旧伊那里村地域である中尾、市野瀬、浦、地元杉島の4地区を統一した格好で、両氏とも安定した基礎票で、選挙戦を優位に展開した。
有権者225人の非持山から立った北原幸彦氏は、苦戦がささやかれていたが、全域から支持を得るために精力的に活動し、各地区からの上乗せで滑り込んだ。
大票田を地盤とする中山氏と佐藤氏の固い防衛に影響を受けたのが、溝口の羽場好美と宮下金典の2氏。地元票だけでは当選が難しいことから、羽場氏は47歳の若さを武器に若者層に支持を訴え、宮下氏は組織票と草刈り場を中心に全域からの集票を狙ったが、他地区の固い防衛によって切り崩しに失敗した。 -
大芝高原味工房4周年記念セール
南箕輪村大芝公園内の「森のプチキッチン大芝高原味工房」は1日から、4周年記念セールをしている。朝から切れ間なく客が訪れ、にぎわっている。
初日は甘酒無料サービスがあり、特価の「おばちゃん味噌」がよく売れた。甘酒サービスは2日もある。
記念の初企画は、手作りジェラート回数券(11枚つづり)2500円の購入者に、もう1枚プレゼント。7日まで。おばちゃん味噌1キロ入りは7日まで700円を500円で販売。行者にんにくしょうゆ漬け100グラム入り350円は数に限りがある。
営業時間は午前10時から午後5時まで。木曜定休だが4日は営業する。 -
春季上伊那郡市バレーボール選手権大会高校の部
06年度春季上伊那郡市バレーボール選手権大会高校の部が29日、伊那市の弥生ヶ丘高校、伊那北高校体育館の2会場であった。男女共に伊那北が優勝。選手らは手に汗握る熱戦を展開した。上伊那バレーボール協会主催。
地域のレベル向上と各校の交流を目的に開催。選手たちは男女それぞれ各会場に分かれ、5月中旬から始まる高校総体南信地区予選に向けてチームの力を試した。
男子は8チームが参加し、2ブロック総当りの予選で上位1、2位同士が戦い優勝決定戦、3位決定戦を展開。女子は5チームが集まり、総当りで順位を決した。
男子の試合があった伊那弥生ヶ丘高校体育館では、選手らは声を掛け合いながら、一つひとつの動きを確認しながら懸命にプレー。ポイントが入るたびに歓声がわきあがった。
試合の結果は次の通り。
【男子】
(1)伊那北(2)伊那弥生ヶ丘(3)赤穂(4)駒ヶ根工業
【女子】
(1)伊那北(2)辰野(3)伊那弥生ヶ丘(4)赤穂(5)高遠 -
長谷中・ヒノキ苗植林 親子の交流も深める
伊那市の長谷中学校PTA(中山勝司会長)は29日、塩平の丸山谷にある市有林で植林作業をした。恒例行事に生徒や保護者など約130人が参加。上伊那森林組合が育てた約4600本のヒノキの苗木を家族らで植えていった。
先祖がつくりだした長谷の自然のありがたみを実感しながら、親子の交流も深める目的で、1990年からはじまり15回目を迎える。本年度初めてのPTA作業。例年は「みどりの日」の一週間前に実施していたが、学校行事の都合で変更した。
ヒノキの苗木は3年もので、高さは約40センチ。上伊那地方事務所の林務関係者から指導を受けながら、1万8500平方メートルの市有林に一人ひとり約50本ずつの苗木を植林していった。参加者らは植えた部分の周りの土をしっかりと踏み固めると、落ち葉を優しく被せて大きな樹に育つことを願った。
橋爪義彦さん(42)は長男の翔平君(13)と会話を楽しみながら共同作業で植樹。「作業は大変だが、親子の交流が深めれてよかった」とし、翔平君も「楽しい」と満足の様子だった。
中山PTA会長は「長谷は山を背負った特有の地域なので、そこで育った子どもたちには山とのかかわりを感じてもらいたい」と話していた。 -
駿府紺屋町陣屋~飯島陣屋まで240キロの長い旅の一歩を踏み出す
江戸時代、代官が駿府、飯島間を往来したことに因み、飯島町のルーツをたどる「信州いいじま陣屋ウォーク」が29日駿府紺屋町陣屋をスタート、飯島陣屋まで240キロの長い旅の一歩を踏み出した。
未明に飯島町をバスで出発した一行64人は午前8時に紺屋町陣屋「浮月楼」に到着。「代官行列を楽しむ会」が寸劇仕立で「お代官様出発でござる」「拙者は直参旗本、代官の小野田三郎右衛門でござる。いざ参る、飯島へ」と口上を述べてスタートした。
一行は3隊編成で、海岸沿いを九能山東照宮入口を経て清水港まで、潮風に吹かれながら、路傍のフジやツツジの花も楽しながら、歩を進めた。
午後3時過ぎ、ゴールの清水消防団第17詰所に到着、参加者から「感激、万歳しよう」の声も上がり、全員が31キロを完歩し、達成感をかみ締めた。
参加者の1人、塩崎孝夫さんはさらに第2コースのゴール南部の湯まで足を伸ばし、計58キロを歩き通すという健脚ぶりを披露した。
事務局の唐沢隆さんは「花曇で寒くなく、暑くなく、歩くには最適の気候。全員元気で完歩でき、幸先の良いスタートが切れた」と話していた。
次回は5月21日興津小島(清水)縲恣・狽フ湯(南部町)27キロを歩く。 -
ひな供養祭
中川村のショッピングセンター「チャオ」で29日、ひな供養を行い、人形の持ち主の親子ら約50人が参列、持ち込まれた350体余の人形を思い出重ね、心をこめて供養した。
利用者サービスの一環で今年で14回目。ひな人形や五月人形、日本人形など古くなったり、壊れたものなどが持ち込まれた。
ほら貝の響く中、導師の延寿院の伊佐栄豊住職ら3人が読経し、魂安かれと願い、ごま壇に点火。火は勢いよく燃え上がり、火勢が納まったところで、参列者ひとり一人、大切にしていた人形に別れを告げ、火の中に投げ入れ、焼香し、人形に感謝し、思い出をかみしめた。
焼香のあと、持ち主らは身代わり札を持ち帰った。 -
笠原御射山社で例祭
伊那市美篶の笠原御射山社で29日、例祭があった。地域住民らによる獅子舞奉納などがあり、厄除けと五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。
獅子舞は約400年の歴史がある。雌雄2頭の獅子がいるが、舞うのは雄獅子のみ。2頭が一緒に舞う羽広の獅子と比べ、優しく穏やかな動きが特徴だという。現在は地区の男性でつくる若連が継承し、この日は15人が、お囃子(はやし)と舞を奉納した。
また、地区の小中学生による子供みこしもあり、集まった人の目を楽しませた。
旧蟻塚城址にある御射山社は、1950年に火災で焼失した後、もともと神社があった場所に奥宮を建立。蟻塚城の二の郭(くるわ)だった場所に現在の里宮を建設した。普段、御神体は奥宮に祭られているが、例祭の時は前日に奥宮から里宮へと迎え、祭礼が終わると再び奥宮へ送り返す。 -
クマ出没で捕獲用の檻(おり)急きょ設置
宮田村新田区の養魚場付近の県道でクマが出没したことを受け、村と県は1日までに、目撃があった現場周辺の山林に捕獲用の檻(おり)を急きょ設置した。
設置場所は養魚場東側の黒川沿いの山林。付近は山菜採りなどで入山する人たちもいることから、村などは注意するよう呼びかけている。
この檻は昨年、クマが養魚場に出没した時にも設置。体長1・5メートルほどのクマを捕獲し、催涙スプレーでお仕置きして放つ「学習放獣」で山に戻した。
今回も捕獲した場合は、この学習放獣で対処する。
クマは26日夜と28日未明に、付近を通ったドライバーが目撃。上伊那地方事務所によると、管内の目撃通報は今季初めてという。 -
蚕玉神社例祭
宮田村大久保区の「駒ケ嶽蚕玉(こだま)神社」で29日、例祭が行われた。氏子ら地域の関係者ら約40人が参列。かつて村内でも盛んだった養蚕の歴史を今に伝える由緒ある祭りで、地域の安全、発展を祈願した。
のぼり旗が立ち、神事を挙行。村内各区の区長や団体代表者らが玉ぐしを捧げた。
同社は戦後、新田区から現地に移転。天竜川の高台に位置し、「伊那峡の蚕玉さま」として親しまれている。 -
駒ケ根市こどもまつり
第32回こどもまつり「わんぱくランド2006」が29日、駒ケ根市文化センター一帯で開かれた。すずらん公園の広場や文化センターの館内には各種団体などが企画する体験コーナーやゲーム施設など11のブースが並び、訪れた子どもたちや親子連れでにぎわった。 ボーイスカウト駒ケ根第1団が企画した「タイムトンネル」は段ボール箱を利用した長い迷路。延長50メートルにもなるトンネルに挑戦した子どもたちは、苦労しながら何とか出口にたどり着くと「もう1回」と笑顔で再挑戦していた=写真。
文化会館小ホールでは駒ケ根VYS会が透明なビニールを使った簡単たこ作りを指導した。出来上がったたこを持って外に出た子どもたちは早速たこ揚げにチャレンジ。風を受けてたこが揚がると「揚がった」と大喜び。糸を握り締めて夢中で走り回っていた。
すずらん公園の広場では赤穂小学校児童らによるアフリカンドラムや赤穂中学校吹奏楽部による演奏が行われ、楽しいまつりの雰囲気を盛り上げた。 -
光前寺春の例大祭
駒ケ根市の古刹光前寺(吉澤道人住職)で29日、春の例大祭が行われた。あでやかな衣装を身にまとった子どもたちによる稚児行列のほか、本堂では住職らによる大般若経転読や霊犬早太郎700年祭の供養などが行われた。
稚児行列には4縲・歳の男女約30人が参加。ようやく満開となったサクラの花びらがひらひらと舞い散る中、仏教婦人会のご詠歌に先導されながら付き添いの保護者らとともに大講堂から本堂までの参道をしずしずと進んだ=写真。見守る家族や観光客は「かわいいね」「きれい」などとささやき合い、カメラを構えて盛んにシャッターを切っていた。 -
駒ケ根高原記念植樹
駒ケ根高原を桜と楓の名所にしようと1999年に始まった記念植樹がみどりの日の29日、駒ケ根高原の水と文化の森公園で行われた。セレモニーには木を寄付した団体や市の観光関係者ら約60人が出席し、シャベルを振るってサクラ5本、カエデ27本を植えた=写真。
今年植えられたオオヤマザクラ5本分として大桜会が5万円を、カエデ10本分として駒ケ根ライオンズクラブ、赤穂いぬい会がそれぞれ10万円を、カエデ7本分として丑寅会が7万円を寄付した。
記念植樹を主催する桜と楓の名所づくり実行委員会の山浦義人委員長は「植えた木々がすくすく成長して、高原にさらに多くの観光客が訪れることを期待したい」とあいさつした。
この8年間で高原に植えられたのはサクラ396本、カエデ703本になる。 -
トリクロロエチレン住民説明会
駒ケ根市赤穂町四区の龍水社赤穂工場跡地の井戸水と土壌の一部から環境基準を超えるトリクロロエチレンが検出されたことを受けて市と土地を所有していたJA上伊那は28日夜、周辺住民を対象にした説明会を町四区の市老人福祉センターやまびこ荘で開いた。集まった住民約60人に対し、市とJAのほか調査会社の担当者らが汚染の状況と今後の対応などについて説明。JA上伊那は今後責任を持って浄化対策を行い、市は周辺の井戸水の調査を行いたい竏窒ネどとして住民の理解と協力を求めた=写真。
住民からはトリクロロエチレンについて「稲作用水の汚染の恐れはないのか」「龍水社では使っていなかったというが、自然に存在するものなのか」などの質問が出たのに対し調査会社の担当者は「地下水が用水に流入するとは考えにくいし、万一混入したとしても地上に出るとすぐに揮発してしまう」「人工的に作られた物であり、天然に存在することはあり得ない」などと回答した。
同地では04年10月以降数回にわたる調査の結果、国が定めた環境基準の1リットル当たり0・03ミリグラムを大きく超えるトリクロロエチレンが地下水から最高8・9ミリグラム、土壌から1・4ミリグラム検出された。JA上伊那は1回目の調査結果を04年11月に駒ケ根市に報告したが、市はこれまで住民に対して説明や対策をまったく行ってこなかった。
トリクロロエチレンはドライクリーニングの染み抜きや金属・機械の洗浄などの用途に使われる有機塩素系溶剤の一種。人体に対しては皮膚や粘膜への刺激、頭痛や倦怠感などの症状を生じさせ、高濃度の暴露では死亡することもある。 -
「富士乃湯」代表 栄信雄さん(73)
湯気に煙る高い天井に湯の流れる音やおけの音が反響し、浴槽にのんびりつかっている客が伸びをしながら「ああ、極楽極楽竏秩vとつぶやく竏秩Bそして壁には富士の絵。今ではめっきり少なくなった町の銭湯の昔ながらの風情を今に伝える「富士乃湯」の主だ。
父佐太一さんが1919(大正8)年に始めた銭湯を受け継いで50年間守ってきた。多くの銭湯が燃料に重油を使う中、今でもおが粉や木くずを使って湯を沸かしている。「やっぱりたき物の湯は違う。体の芯から温まる」と評判だ。
◇ ◇
子どもの時から家族皆で仕事をしたことを懐かしく振り返る。
「一番大変なのは燃料運びだった。近くの製材所を回っては木の車輪の大八車でおが粉や廃材、木の皮なんかを運んで来るんだが、道も今のように舗装なんかされていなかったから石ころや凹凸で大変だったなあ。その後タイヤのついたリヤカーになり、3輪トラックになってずいぶん楽になった」
仕事は今でも基本的に変わらない。朝9時ごろトラックで燃料のおが粉を取りに行く。釜と脱衣所の掃除を昼ごろまでに済ませてからたき付けをし、午後4時に開湯。温度調節に気を使いながら釜の番をし、奥さんが食事の時だけ番台に座る。閉湯は午後10時だが、最後のお客さんが出るのは11時を過ぎることも度々だ。浴槽とタイルを磨いて湯を抜くと午前零時を過ぎる。
「寝るのは1時過ぎかな。年だから腰が痛いよ。体のあっちこっちもね。そんな苦労しても儲かるどころじゃなく、続けていくのがやっと。お客さんが少ない時間でも火を止めるわけにはいかないし、水道料や電気料は必ずかかる。それに冬場はよけい大変なんだ。気温が低いと湯の温まりが悪くて燃料を余計に使うからね」
だが、体の動く限りやめるつもりはない。
「金銭ずくじゃないんだ。『ああ、いい湯だった』って言ってくれる人たちがいるからこそ今でもやっているんだよ」
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「壁の絵は一度駒ケ岳にしたことがあるんだ。でも評判は良くなかった。何だか落ち着かない、雰囲気がきついってね。だからすぐに元の富士に戻した。やっぱり銭湯には富士が合うようだね」
午後4時縲・0時、日・水曜日定休。
(白鳥文男) -
音楽で新入生を歓迎
赤穂高同窓会宮田支部が後輩のために激励会赤穂高校同窓会宮田支部(井ノ口明治支部長)は29日、今春宮田中学校から同校へ進学した22人を招いて新入生激励会を村民会館で開いた。毎年恒例の演奏会を開き、同校吹奏楽部、声楽部、器楽部が出演。同窓生のほか、地域住民も多数参加し、音楽で後輩を激励した。
各部が演奏や歌声を披露。そのうち8人の新入生を迎えたという声楽部は、男女混合の見事なハーモニーで会場を沸かせた。
激励会は22回目。先輩たちが後輩を温かく迎え入れようと、伝統を受け継いでいる。
演奏会の前には、井ノ口支部長が「友情の輪を広め、心と体を鍛えつつ高校生活を送って」と激励し、記念品を手渡した。
新入生を代表して有賀駿君は「3年間でこれだけはやったというものが持てるよう、自分の行動に責任を持って取り組む」と、あいさつした。 -
事務事業内部評価導入へ
住民に公表、職員の意識改革も期待宮田村は、事務事業の内部評価制度を新たに導入する。事業の達成度や必要性などを庁内で評価。結果は住民に公表し、次年度以降の予算や実施計画に反映させていくが、村総務課は「コスト感覚など、職員の意識改革にもつなげたい」と話している。
村の事務事業は230程度。そのうち3分の1程度の事業を各課、係で抽出し、まず担当職員自らが評価する。
内容は事業の必要性、有効性、効率性、優先性と、総合評価。
職場によって仕事内容が大きく違うことから、評価する指標は各事業ごとに設定する。
連休明けに職員に説明し、6月末までに各課長に報告して1次評価。7月中旬に理事者、課長らでつくる庁内の評価委員会で2次評価する。
10月に住民に公表する予定で、費用対効果、達成度など、施策の方向性が間違っていないか示していく考え。
住民からは外部評価を求める声もあるが、「まず、職員自らが評価しないと何も始まらない。職員の意識付けも期待している」(同課)という。 -
プラムの里6周年記念式典
宮田村新田区の介護老人保健施設プラムの里(倉田勝利施設長)は29日、開設6周年の記念式典を開いた。伊那市民吹奏楽団が演奏を披露。利用者と一緒に祝った。
同吹奏楽団は昨年5周年の式典にも参加。今回も「信濃の国」など耳なじみの曲を披露し、管楽器のダイナミックな音色を届けた。
リズムにあわせて口ずさむ利用者の姿も。心にも響き渡る演奏に聞き入っていた。
式典では同施設を運営する法人の鷹野準理事長、来賓の清水靖夫村長らが「元気にこれからも交流を深めて」と利用者を激励。
利用者を代表して水野好美さんと小田切行雄さんは「職員の皆さんがやさしく、親切に見てくれる。今後も愛される施設に」と、あいさつした。 -
ニシザワで県稼動教育会伊那支部の華道展
県華道教育会伊那支部(春日みや子支部長)による第12回華道展が、伊那市通り町のニシザワデパート4階で開かれている。春の花々を使った69点の作品が、訪れた人の気持ちを和ませている。
11流派の会員69人が1点ずつ出展し、流派ごとの異なる手法を楽しむことができる。展示会のテーマ「春の風に誘われて」に合わせて、ボケ、ヤマブキ、アヤメといった季節の花を用いたり、芽吹きを迎えた木々の枝を取り入れた作品も多い。
春日支部長は「ちょうど芽吹きも美しい時期。花の咲き始めや春の訪れを感じてほしい」と話していた。
30日まで。午前10時縲恁゚後5時。 -
キャンプファームいなかの風がオープン
飯島町の辰巳屋建設(小林豊美社長)が日曽利耕地に整備、運営するほんもの体験オートキャンプ場「キャンプファームいなかの風」が29日オープンした。
中央アルプスの峰々を一望する管理棟前で、約80人が見守る中、小林社長ら関係者がテープカット、地元の米沢きよ子さんが揮ごうした看板の除幕を行い、開場を祝い、多くの利用を願った。
里山に残された棚田の形状のままに整備したオートキャンプサイトや木の香香る展望露天風呂、快適なトイレ棟や炊事棟、「自然」「生き物」「農業」など里山の暮らしが体験できる田や果樹園、林、ビオトープなど整備し、多彩な体験メニューを用意した。
式で、小林社長は「新分野を模索する中で、社員の提案を受け計画し、地権者や日曽利耕地のみなさんの賛同を得て、今年1月着工した」と経過に触れ「昔ながらの棚田の自然環境を守り、来場者が信州の自然を満喫でき、地元に貢献できるように事業を成功させたい」と述べ、関係者の協力を求めた。
施設面積は約8万平方メートル。主な施設はオートキャンプサイト24区画(内常設テントサイト3区画)。管理棟、炊事2カ所、水洗トイレ3カ所、展望露天風呂、ドラム缶風呂、ドッグラン、野菜畑、体験水田、体験果樹園、ビオトープ、クワガタの森、イベント広場、ちびっこオフロードコース、MTVコース、トレッキングコース-など。
連休中の予約状況は3日以外は余裕がある。
詳細、申し込みは(TEL86・6655)