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プロドッグスクール
宮田村の日本聴導犬協会の「第11回Prо-Dogスクール」が16日、駒ケ根市東伊那のふるさとの丘アルプスドームであった。約2時間の訓練で、犬たちは家族としてのマナーや、飼い主やPTОに合わせるしつけを身に付けた。
スクールにはラブラドールやシベリアンハスキーなど大型犬から、コーギー、柴犬、キャバリア、チワワなど中、小型、超小型犬など郡内各地から43組が参加し、3班に分かれ、同協会のインストラクターから、スポーン(胴輪の1種)を使った散歩の仕方など基本を実習した。
まず、地面に四角を描き、その線に沿って歩いたり、S字歩行で、犬同士すれ違う場合などの実践を通して、
犬が自分勝手に歩いたり、ほかの犬にほえたり、遊んだりしないように訓練した。 -
上島泰芳・上島松男2人展
飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで24日まで、伊那市美篶の「上島泰芳・上島松男2人展」が開かれている。
祖父、上島不六さんの「銘竹彫刻」を独自の技術開発で、現在のスタイルに深め復活させた上島泰芳さんの銘竹彫刻と、手製本会社美篶堂代表で、紙の断面で絵を描く、上島松男さんの「断面アート」を合わせて300点余展示した。
泰芳さんオリジナルの銘竹彫刻は、京都嵯峨野のモウソウチクを油出し、4、5年置いた物を用い、竹の表面にドリルで絵や文字を刻んだ。井月や一茶の俳句や芭蕉の「奥の細道」「信濃の国」、各宗派の本尊、大日如来、釈迦、阿弥陀如来などを中央に描き、般若心経を左右に書き記した作品、花鳥、山水などのほか、竹筒の花器、竹の根「稲塚」の1輪挿しなどを展示した。
一方、松男さんは世界の手すき和紙を集めた見本帳、色とりどりの紙を重ねた切り口で、「雲上の富士」「赤富士」や抽象画を描いた。このほか、美篶堂が製本した書籍も並べた。
会場ではブロックメモ、上製ノートなど紙小物も販売している。 -
先生はスキーアーチェリー選手
スキーを履いて7・5キロもしくは10キロを走り、合間にアーチェリー(洋弓)で的を射抜く冬の競技「スキーアーチェリー」でワールドカップ(3月、ロシア・モスクワ)銀メダルに輝き、4月から駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)で教諭を務める浦野裕之さん(24)は18日、高野校長とともに市役所を訪れ、中原正純市長らに着任のあいさつをした。浦野さんは「来季大会に出場する時には学校を留守にするなど迷惑をかけるがよろしくお願いします」などと頭を下げた。中原市長は「ワールドカップで2位とは大したもんだ。練習に困るようなら市の弓道場を使ったらどうか」と話すなど、全面的なバックアップを約束した。高野校長は「子どもたちに夢を持たせてもらいたい」と教諭としての今後にも期待を寄せている。
浦野さんは飯山市生まれ。小学3年生からクロスカントリースキーを始め、中学生の時にはジュニアオリンピック10キロで3位入賞、その後も全日本選手権、国体などで活躍した。一時プロ選手を目指したが断念。日体大卒業後、非常勤講師として松川中で体育を教えていた2年前にスキーアーチェリーに出合い、一気に才能を開花させた。4月から正式に教諭となり、3年3組の担任として奮闘している。 -
団子の神様例祭
駒ケ根市赤穂町一区の一角にある通称「団子の神様」の例祭が18日、行われた。祭典実行委員ら約40人のほか、近くの経塚保育園の園児約80人も訪れ、安楽寺の飯田実雄住職の読経が流れる中、土の団子が供えられたご神体に向かって手を合わせた=写真。園児らは供養が終わると一人一人団子をもらい、うれしそうに園に持ち帰った。
団子の神様のご神体は「妙雪信女」「亨和元辛酉夭」(1801年)などと刻まれている高さ55センチの石碑。江戸時代、病気の女性が死に際に団子を食べたいと願い、土で汚れた団子しかなかったが腹いっぱい食べて満足し「霊となって病気で苦しむ人を救いたい」と言い残して死んだ竏窒ニする伝説があり、病気が治るなどのご利益があった際に土の団子が供えられるようになった。 -
【記者室】喜ぶのは塾ばかり
小学校に入学したばかりの1年生が初々しい。遊び盛りの無邪気な表情を見ると思わず笑みが浮かぶが、学校の勉強についていけなくては大変竏窒ニばかりかなりの親が早速学習塾に通わせ始めているという▼一方、小学校で英語を必修化する方針を中教審が示したが、どちらにしろ喜ぶのは塾ばかり竏窒ニいうことになりはしないか。一般的な日本人の英語は思い浮かべた日本文を頭の中で英文に翻訳しているだけ。その日本語がしっかりしていなければマトモな英語が出てくるはずはない道理だ▼国語の基礎を学ぶべき小学生に外国語を教えても時間の無駄というものだろう。言葉遊びとしてならいいが、授業時間削減で学校にそんな余裕はないはずだ。どうなるニッポン。(白鳥記者)
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実際に公道歩いて高齢者の交通安全教室
宮田村町2区と同地区のボランティア「ともいきの会」は17日、高齢者の交通安全教室を開いた。村駐在所の協力で、公道に出て、横断歩道や道路の歩き方を再確認。参加した約40人は、自分の命は自分で守ろうと、交通ルールを見つめ直した。
教室は2回目だが、公道に出ての実地体験は初めて。村駐在所の雨宮則彦所長が、状況に応じた正しい歩行を指導した。
横断歩道は一人づつ渡り、手をあげて左右を何度も確認した。
「子どもたちが手をあげて渡るのは見ているけれど、分かっていても我々大人にはなかなかできない」とある参加者。
雨宮所長は「気恥ずかしいかもしれませんが、体全体を使って自分の命を守ると思って、やってください」と呼びかけていた。 -
園児が愛着込めてポストピカピカに
宮田村西保育園の年長園児33人が17日、JR宮田駅前のポストを清掃した。ポスト愛護週間(15日‐21日)の一環。ぞうきんを使って隅々まで磨き、風雨に耐えて役目を果たしているポストへの愛着を深めた。
グループに分かれて作業。汚れをふき取りきれいになると、「ピカピカになった」と喜んだ。
宮田村郵便局の中村文昭局長は「みんなのおかげで、ポストさんも良い顔になった。大切な郵便を入れるもの。これからも、みなさん可愛がってください」と感謝した。 -
ナイター野球リーグ開幕
宮田村のナイター野球リーグ(向山和孝会長)は17日夜、9チームが参加して宮田球場で開幕した。昨季から2チーム減ったが、心機一転、半年に及ぶ長いシーズンで熱戦を展開する。
開幕式では、昨季優勝の愛球クラブ、準優勝のGs、3位のJAルーラルが優勝旗やトロフィーを返還。
JAルーラルの平澤厚さんが「有意義にプレーを楽しむことを誓います」と選手宣誓した。
清水靖夫村長が打者、新井洋一教育長が投手となって始球式。見事な制球で新井教育長に軍配があがった、
開幕試合はJAルーラルと里宮クラブの対戦。久しぶりに白球の感触を確かめ、プレーを満喫していた。
ナイター野球は前身の早起き野球を受け継ぎ10数年続く伝統のリーグ。近年はチーム数の減少が続くが、こよなく野球を愛する人たちがプレーを楽しんでいる。
昨季まで参加していたナイトホークスとクレイジーモンキーが合併した新チーム「ゴールデンモンキーズ」も参戦。今季も熱い戦いとなりそうだ。 -
南箕輪村大芝高原みんなの森
セラピーロードの認定受ける南箕輪村大芝高原の「みんなの森」が、森林の持ついやし効果の解明や健康増進に向けた森林の活用などを研究する森林セラピー実行委員会による日本初の『森林セラピー基地・セラピーロード(ウォーキングロード)』認定で、セラピーロード(一つ星)に認定された。18日、林野庁などが発表した。認定は全国10カ所でセラピー基地6カ所、セラピーロード4カ所。
森林セラピー実行委員会は林野庁、国土緑化推進機構、日本ウエルネス協会で構成。「森林セラピー総合プロジェクト」で、セラピー基地とセラピーロードの認定などに取り組んでいる。
4月14日、森林セラピー・ステアリングコミッティ(委員長・大井玄東京大学医学部名誉教授)での第2次審査で、森林セラピー基地としてノミネートしていた全国27カ所のうち、05年度に「心身のいやし効果の生理実験」をした10カ所を、実験結果に加え宿泊施設などの整備状況、アクセスなど立地条件、将来構想などもふまえ総合的に評価し、認定した。長野県内は南箕輪村を含め5カ所。
森林セラピー総合プロジェクトは、森の自然があやなす風景や香り、音色や肌触りなど、森のいのちや力を実感することで心身に元気を取り戻させようとするもの。
セラピーロードの対象は、20分間の歩行距離を1単位とする森林療法道。村は、アカマツとヒノキ林が広がる大芝高原みんなの森に整備しているウォーキングロードを申請。「みんなの森」のコース路面は砕石、ウッドチップで舗装し、車いすでの散策もできる。
05年6月に現地下見、9月に生理・心理調査と物理調査からなる本調査があった。
18日、村に認定通知があり、唐木一直村長は、「大変ありがたい。森林セラピー実行委員会などと連携を取りながら活用策を考えていきたい」と喜んでいる。 -
フランス人団体がそばに舌鼓
箕輪町木下のそば切り「一燈」(小田切和雄店主)に18日、研修旅行で日本を訪れているフランス人45人が来店し、ちょうど満開になった中庭の桜を愛でながら日本のそばを味わった。
小田切店主の菩提寺で5年前に住職と共にフランス人にそばをふるまった縁で、当時訪れた10人を含む研修者を迎えた。
外国人団体客の来店は初。手打ちそば、切干し大根の煮物、漬物、他県からの観光客に好評だった郷土食「てんぷらまんじゅう」を出した。
フランスに1軒だけ手打ちそば屋があるが高価なため、訪れるのを楽しみにしてきたという一行。はしを器用に使ってそばを味わった。「初めてのものばかり。とてもおいしかった」「シンプルだけど繊細で、盛り付けも美しくおいしく食べられた」「店の雰囲気もよく、よりおいしく感じた」と好評だった。
てんぷらまんじゅうも、「見た目もおいしそうで中身も美味」と気に入った様子だった。
小田切店主は、「フランス人の口に合うか不安だったけど、日本そばを食べてもらえてうれしかった」と話していた。 -
05年度南箕輪村むらづくり賞表彰
南箕輪村の05年度むらづくり賞表彰式が17日夜、村役場であった。大賞は災害時バイクボランティアの「B・F・F・W」(バイク・フォーメーション・フライ・オン・ウィング)、むらづくり賞は自然環境部門「信州大芝高原マレットゴルフ親交会」、社会環境部門「県婦人推進協議会南箕輪支会」が受賞し、唐木一直村長が賞状を手渡した。
むらづくり賞は、住民自らが行うむらづくり活動のうち優秀なものを表彰し、ほかの団体の活動を促進するねらい。04年度から始まり産業振興、教育・文化・スポーツ、自然環境、社会環境の4部門ある。本年度は自然環境部門1団体、社会環境部門3団体が登録した。
賞は3月末に審査し、達成度や地域への貢献度、構成員の参加度、活動の自発性などの観点から決定。むらづくり委員会の会議に先立ち表彰式をした。
唐木村長は、「活動に敬意と感謝を申し上げる。これからのむらづくりは団体の自主的活動が極めて重要になる」と、より一層の活躍に期待を寄せた。
大賞のB・F・F・W代表の知野貞美さんは、「この活動がバイクのプレゼンスを再確認し、災害時に地域の役に立てれば。出動がないのが一番だが、訓練なども模索中。受賞を励みに今後も知恵とお力をお借りしたい」とあいさつした。
B・F・F・Wは昨年1月発足し、16歳から68歳まで64人が登録。災害時にバイクの持つ高い機動性を使い、物資の運搬、情報伝達活動などに実働できる人材育成を目指し、救命救急講習の受講、村防災訓練の協働参加、独自訓練などに取り組んだ。会員は1年ごとの更新で、06年度は16歳から69歳まで34人が登録。会員は随時募集している。 -
市議選・情勢(1)伊那
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。
旧市町村別に情勢を探る。
初回は伊那選挙区。定数18に対して、21人が名乗りを上げる。市町村合併で失職した前職18人、新人2人、元職1人。党派は無所属16人、共産党3人、公明党2人。
地区別にみると、前職5人のうち3人が引退した西箕輪は、前職倉田節子、前沢啓子の2氏が立つ。新人については「地区内で何とか立てたい」とする動きがあったが、家族の了解が得られないなどの理由から、今のところ擁立まで至っていない。有権者4790人と大票田で、他地区の立候補予定者が積極的に入り込んでいる。
東春近(有権者数4375人)は、前職飯島光豊、伊藤泰雄の2氏に加え、新人野溝直樹氏が立つ。民主党の推薦を受けた野溝氏は「建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」と全市的な支持をねらう。
西春近(5066人)は元職飯島尚幸、前職春日晋治の2氏。北部と南部でほぼ地盤が分かれているものの、立候補予定者が前回より1人増えた東春近からの切り崩しで激しい攻防が続く。
手良は前職小平恒夫、新人竹中則子の2氏で、いずれも地元区の推薦を受けているが、有権者数1940人と少なく、他の地区から新たな票を獲得する必要がある。竹中氏は、市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「政策決定の場へ女性を送り出したい」と擁立。1月下旬に出馬の意向を固めてから、全域に支持を広げている。当初、女性票の獲得に手ごたえを感じていたが、ここへ来て「やはり地元の人に」との流れが見られ、引き締めを図っている。
美篶(5551人)は前職黒河内浩、矢野隆良、若林徹男の3氏。特に決まった地盤割りがなく、フリーの立場でそれぞれが動く。手良に近い笠原や南割などに立候補予定者がおらず、票の取り合いになっている。
伊那は、有権者数2万4700人余のところ、前職新井良二、小林信、柴満喜夫、中村威夫、馬場秀則、前田久子、三沢岩視、柳川広美の8氏が立つ。竜東で5人、竜西で3人。引退した中央区高沢勝氏の地盤に、馬場氏らが切り込む。
富県(2886人)は、前職下島省吾氏のみ。安泰ムードが漂うが、攻めよりも守りの選挙は難しいと地盤を固める。
農繁期と重なり、告示前は支持者の協力を得るのが難しい状況。いずれの立候補予定者も「(落選する)3人の中には入りたくない」と票獲得に必死で、地元を中心に、あいさつ回りなど精力的にこなしている。 -
伊那市の東春近小でお花見給食
伊那市の東春近小学校(橋爪伝校長、380人)で18日、お花見給食があった。待ちに待った児童たちは校庭などに飛び出し、満開のソメイヨシノを眺めながら食事を楽しんだ。
1年生は6年生と、2年生は5年生と、3年生は4年生と共に、桜の木下で会食した。児童らは温かい陽気の下、会話を交えながら満喫。時折吹きつける風でまい上がった花びらが、食事の上に落ちてくることすら話題にして楽しんでいた。
この日の給食は、おにぎり、春巻き、エビすり身の団子、ミニトマト、チーズケーキなど。彩も美しく、子どもたちが好む食材を使った、栄養士が工夫を凝らした弁当を食べた。
1年生の下平航誌君(6つ)は「皆で外で給食が食べられてうれしい」と、大好きなおにぎりを口の中に詰め込んでいた。 -
伊那署管内 「交通安全運動」期間中の事故発生状況
06年度「春の全国交通安全運動」(6竏・5日)の10日間、伊那署管内で発生した人身事故は前年と比べて7件少ない、4件だった。死亡者は1人(前年比1人増)、けが人は4人(同10人減)。期間中は歩行者が関わる事故や交差点内の事故の発生が目立っている。
管内では同運動初日、高齢者が運転するミニバイクによる交通死亡事故が発生。事故は信号機のない、4差路交差点で起きた。昨年は交通死亡事故全5件のうち、2件で高齢者2人が死んでいる。
期間中、県下の交通事故発生は、人身事故313件(前年比61件減)、死者数2人(同1人減)、けが人414人(同55人減)と、減少傾向。しかし、16日現在の死亡数は27人で、そのうち約60パーセントを占める17人が高齢者だ。
伊那署の中山邦夫交通課長は「運動期間中だけでなく、常に事故を起こさないという意識を再確認してほしい。一人ひとりが意識して思わなければ事故はなくならない」と話している。 -
中川ナイターソフト開幕
中川村の中川ナイターソフトボールリーグ(小林好彦会長)は16日夜、リーグ戦開幕に当り、06年度の開会式を村民グランドで行った。
登録10チームの選手約60人を前に、小林会長は「けがの無いようにプレーを楽しみ、慰労会の後、飲酒運転をしないように」とあいさつした。
ベンチャーズチームの新井昌宏主将が健闘を誓って選手宣誓した。
この後、曽我村長がピッチャーを務め、北村教育長がバッターボックスに立って、始球式、引き続き、ベンチャーズ対アゴターズの開幕第1試合に移った。 -
片桐地区ナイターソフト開幕
中川村の片桐地区ナイターソフトボールリーグ(片桐久司会長)は16日夜、リーグ戦開幕に当り、06年度の開会式を村民グランドで行った。
登録10チームの選手約40人を前に、小林会長は「片桐地区のリーグ戦は今季限り、来シーズンは中川リーグと統合される。各チームとも親ぼくを図りながら、思い切ったプレーを」とあいさつした。
横前南チームの宮崎政彦主将が「けがのないように、年齢相応のプレーをします」と選手宣誓した。
この後、横前南チーム対横前北チームで開幕試合が行われた。 -
箕輪町土地開発公社が福与工業団地内の一部用地を買い戻し
箕輪町開発公社(理事長・平澤豊満町長)は18日、帝国通信工業(本社・神奈川県川崎市)が福与工業団地に所有する未使用用地、約2万1700平方メートルを買い戻すための調印式を町役場で開いた。平澤理事長は「新しい企業誘致を進め、雇用拡大や地域活性化につなげたい」と語った。
帝国通信工業は1986年、町開発公社から約5万平方メートルの用地を買い取り、関連会社・ミノワノーブルを南側の一部用地に建設した。しかし、コスト削減を目的とした工場の海外進出が加速する中、約半分に当たる北側用地は当面使用する予定がなかったため、町開発公社に譲り渡しを打診。新たな企業誘致を進めたい町開発公社が、買い戻すこととなった。買い戻し額は約1億5千万円。およそ簿価に当たる
用地の造成はほぼ完了しているが、今後は新入道路になる町道983号線の拡張整備、上下水道整備などを進めるなど、工業用地としての立地条件を充実する。 -
高遠伊那東LCがつくしんぼ保育園に遊具購入助成金寄付
高遠伊那東ライオンズクラブ(細田行一会長)は18日、伊那市御園のつくしんぼ保育園(宮田克思園長)に遊具助成金として10万円を寄付した。
同ライオンズクラブの創立30周年記念事業の一環。細田会長と井口公雄・記念大会実行委員長が訪れ、宮田園長に手渡した。同保育園で長年使用していた積み木が老朽化したため、木製の大型積み木1セット分の購入費に充てた。
宮田園長は「子どもたちは喜んで遊んでいるし、大変ありがたい。末永く使わせていただく」と感謝した。
記念事業は、伊那市富県の自由保育所「はらぺこ」や、美篶の養護老人ホーム「みすず寮」などの施設や団体にも図書や家電製品を贈っている。 -
注文靴「銀河工房」
北川哲生さん(50)「生まれて初めてです! こんなにぴったり合う靴は」既製の靴が足に合わずに苦しみ続け、一生我慢するしかない竏窒ニあきらめていた人たちが思わず感動の言葉を口にする。
「ヒールの高い靴や不必要につま先のとがった靴は作らない。気持ち良く歩けない靴には興味がないんです」歩くための靴、履き心地の良い靴、足が喜ぶ靴作りに徹底的にこだわり、採寸から仕上げまですべての工程を一人でこなす。精魂込めてこつこつと、注文主の足に合った世界に1足だけの靴を作り続ける。
「足は形も体重のかかり方も千差万別で、一人として同じ人はいません。左と右でもかなり違う。大量生産の靴が合うはずはないんですね」
靴作りは足の各部の寸法を正確に測ることから始まる。足の形は幅広や甲高などのほか、指先のパターンも親指が長い『エジプト型』、人差し指が長い『ギリシャ型』など実にさまざま。
体重のかかり方も重要な要素だ。測定紙に乗ってもらうと、強く圧力がかかる部分には色がより濃く表れるので、偏平足なども一目瞭然=写真(1)。
これらのデータを基に樹脂製の基本型に革を貼るなどして注文主の足の形を忠実に再現した型を作り=写真(2)、これに合わせてサンプルの中から選んでもらった好みの革を使って希望のデザインに仕上げる。時間と手間のかかる職人の仕事だ。
柔らかい靴は足になじむ良い靴と一般的にいわれるが実は違う。「長距離を歩くと分かるが、ただ柔らかいだけの靴は疲れる。足には関節がなくて動かない所もあるのだから、その部分は柔らかくする必要がない。ポイントを押さえて作ることが大切なんです」
靴の一部としてのインソール(中敷き)も併せて製作する。「多くの日本人が体重が外側にかかる不合理な歩き方をしているんです。インソールで外側を高くすると体重が内側にかかるようになり、O(オー)脚の人も自然で無理のない歩き方に近づきます」
◇ ◇
茨城県に生まれ、東京近郊で育った。高校から大学時代にかけてロックに夢中になり、ギターを弾き、作曲も手掛けた。一時はプロのミュージシャンとして生活していたが「自然が好きで、地に足のついた生活がしたかった」ため、一人でもできる物作りを竏窒ニパン職人に転身。3年やったが「売れ残ったパンを毎日捨てなきゃならないのが忍びなくて」悩んでいた。そんなある日、新聞に靴職人の紹介記事を見つけ、これだ、とひらめいて弟子入り。「厳しい人でしたがよく分かるように教えてくれた。初めての靴作りは楽しくて充実感がありました」
修行を終え、山の近くに住みたくて伊那市に移住。その後、駒ケ根市に移って赤穂小学校前に現在の工房を構えた。
「弟子入りしたころは、靴って意外と簡単に作れるんだな竏窒ニいう印象を持ちました。でも作れば作るほど難しさを感じる。靴という物が生活の中でどうやってできてきて、どうして今の形になってきたか竏秩Bそんなことを考えるとこれでいいのかなって思う。でも靴を履いて喜んでくれているお客さんの顔を見ると本当にやりがいを感じるし、心の底からうれしくなります」
価格は1足3万2千円から。納品は状況により1縲・カ月。問い合わせは銀河工房(TEL81・4089)へ。
(白鳥文男) -
飯島で重傷交通事故
16日午後1時50分ごろ、飯島町飯島の町道で伊那市御園の会社員松原義明さん(40)が運転する普通乗用車が、同方向に走っていた兵庫県宝塚市の会社員齋藤潔さん(58)の自転車を追い抜こうとして接触。齋藤さんは自転車ごと転倒し、駒ケ根市内の病院に運ばれたが肋骨を折るなどの重傷を負った。松原さんにけがはなかった。
現場は追越しのための右側部分はみ出し通行禁止区間だが、ほぼ直線の見通しの良い道路。駒ケ根署が原因を調べている。 -
慈福院のしだれ桜8分咲き、
飯島町七久保の慈福院で16日、8分咲きのしだれ桜の下で、延命地蔵尊と薬師如来の例祭があった。
祭は地元北街道耕地(富永康義総代)が毎年、桜の開花に合わせ、4月の第3日曜日に実施。本郷の西岸寺の平野泰成副住職が、地域住民の健康や、子どもたちの健やかな成長などを祈った。
同寺の延命地蔵尊は高遠石工、守屋貞治作。しだれ桜は樹齢300年、樹高さ9・5メートル、エドヒガンの変種。 -
箕輪町交通少年団
安全運転呼びかけ春の全国交通安全運動最終日の15日、箕輪町交通少年団(86人、団長・小林交石町交通安全協会長)は、沢地籍の153号バイパスで、ドライバーにチラシを手渡して安全運転を呼びかけた。
交通少年団は町内5小学校の5、6年生有志で組織。交通ルールを学び、交通指導所などに参加して交通安全を呼び掛ける。
新体制最初の活動で、団員と町交通安全協会役員ら約120人が参加。交通安全運動のチラシとポケットティッシュのセット約260個を、団員が大きな声で「安全運転をお願いします」と話し、ドライバーに渡した。
ドライバーは、「がんばってね」と団員に声をかけるたり、大型トラックの窓から手を伸ばして「ありがとう」と受け取っていた。 -
青年海外協力隊の春日さんが帰国報告
青年海外協力隊員として2年間、アフリカのマダガスカルに派遣されていた宮田村南割区の看護師、春日広美さんが17日、同役場を訪れて清水靖夫村長に帰国報告した。同国の医療の現況や仕事内容などにふれ「やり残したこともあるが、今後も医療をきちんと学んでいきたい」と話した。
首都から400キロほど離れたマルボアイという町の県立病院に勤務。診療所でのワクチン接種から、学校をまわって子どもたちに歯みがきや手洗いなどの指導までこなした。
現地では、言葉の壁や腸チフスで2週間寝た経験もあったというが「家族のつながりを本当に大切にしていて、人当たりもいい。今、マダガスカルに帰れって言われたら飛んで行きたい気持ち」と笑顔で話した。
帰国から1週間ほど経過し、勤務先の昭和伊南病院(駒ヶ根市)にも復帰。「向こうは本当にゆっくり。日本は目まぐるしくて、職場でも緊張している」と続けた。
清水村長は「マダガスカルで感じた人間関係、人を思いやる気持ちを大切にして、今後の仕事も頑張ってください」と励ました。 -
防犯女性部がオレオレ詐欺を寸劇で
未然防止を地域に啓発オレオレ詐欺の被害を未然に防ごうと、宮田村の防犯女性部(小田切久美子部長)は、寸劇仕立てで地域に啓発しようと立ち上がった。17日に町2区の高齢者を対象に・ス初上演・ス。詐欺の現場をリアルに再現し「疑問に思ったらお金を振り込まず、駐在所などへ連絡して」と呼びかけた。今後も各地区の敬老会などに参加を予定している。
「ビラ配りなど、単なる呼びかけではなく、何か形に残るような訴えができないものか」。女性部の反省会でメンバー全員同じ意見で一致した。
「寸劇ならば、分かりやすく話しもできるし、私たちにもできそう」。家庭を守る主婦としても忙しい身だが、約1カ月かけて練習を積んだ。
台本は警察署員に手助けしてもらいながら、自分たちでさらに肉付け。「村の財産をみんなで守ろうという気持ちで、みんなで考えました」と小田切部長は話す。
初演前日も最後の練習。人数が足りないため急きょ、村駐在所の雨宮則彦所長に犯人役をお願いした。
迎えた本番。町2区と地域ボランティア「ともいきの会」が主催した交通、防犯教室の一環で、約40人の高齢者らが出席した。
4人の部員はメイクや衣装を着て役づくり。オレオレ詐欺の電話がかかってくる所から始まり、上手に撃退するまでを演じた。
「村民レベルで啓発しあえるような体制に持っていけたら」。機会あるごとに、地域で上演していきたいと話していた。 -
加藤学後援会伊那支部設立記念講演会
加藤学後援会と民主党長野県第5区総支部は16日、民主党副代表広中和歌子氏を招いた記念講演会を伊那市駅前ビル・いなっせで開いた。広中氏は「公正で共生できる社会」をテーマとして、生活者の視点にたった医・職・住を充実を訴えた=写真。
民主党長野県第5区総支部の加藤学代表の後援会伊那支部は今月10日に設立した。講演会には来賓として羽田雄一郎参議院議員も招いた。これまで民主党上伊那支部はあったが、後援会組織はなかったため、同地区での支持基盤強化を目的として伊南、伊北支部と共に設立した。
広中副代表は、自由主義経済やグローバル化の進む裏側で、非正規雇用の増加、フリーター、ニート問題など格差社会が拡大している小泉政権の問題点を指摘。政権交代により公正な社会を実現することを強く訴えた。
伊那支部は今後、設立総会を開き、方針を検討していく。将来的には民主党上伊那支部を伊北、伊那、伊南に分けることも検討している。 -
山寺やきもち踊り
酒盛りとユニークな踊りを繰り返し、最後は鳥居の外へ一気に走り出す奇祭「やきもち踊り」が16日、伊那市山寺区の八幡社白山社合殿であった。輪になって踊る羽織はかま姿の保存会員に「もっと足を上げろ」などとげきも飛び、集まった観客を楽しませた。
やきもち踊りの始まりは、記録として残っているのは約220年前。実際には鎌倉時代末期ころからあったのではとも言われている。くし焼きのアユ、ドブロク、タバコで宴を囲み、足を上げて飛び上がりユニークに踊る竏窒ニいう動作を3回繰り返す。踊りの終了と同時に全員が鳥居の外へ走り出すが、一番最後になると「厄持ちになる」と言われているため、全員必死で逃げる。曲が最後に近づくと、踊りの輪が鳥居側に偏りはじめ、観客からは笑いが起こった。
近年は、暗黙の了解で保存会長などが最後になるケースが多く、今年も原長四郎保存会長が厄を背負った。
厄持ちとなった人はその後すぐに厄払いを受ける。 -
伊那公園さくらまつり
伊那市中央区の伊那公園で16日、「さくらまつり」があり、仲間同士、家族連れで訪れた多くの人が、見ごろを迎えた桜とカラオケを楽しんだ。
まつりを企画する伊那桜愛護会(伊藤一男会長)は例年、太鼓演奏やカラオケ大会なども催して、来場者を楽しませているが、今年は、前日に降った雨のため、カラオケ大会のみとなった。
近年は、高遠の桜を見学した後に伊那公園を訪れる県外者もいるという。この日は午前中だけで約120人が来場し、鮮やかに色づいた桜を見学していた。
桜は現在は八分咲きで、今週半ばころまでが見ごろとなる。
伊那公園には、ソメイヨシノ、コヒガンザクラなど約12種類282本の桜があり、今後はロトウザクラなどを植樹し、さらに種類を増やしていく計画がある。伊藤会長は「今後は珍しい桜を植樹して桜の博物館にし、3月から4月まで桜が楽しめるようにしたいと考えている」と話している。 -
南箕輪村消防団・日赤奉仕団合同春季演習
南箕輪村消防団、日赤奉仕団の合同春季演習が16日、大芝公園陸上競技場であった。消防団員126人、奉仕団員76人が一致団結し、非常時に備えた訓練に臨んだ。
技術力の向上、的確な判断力を養う合同訓練は春と秋にある。分団ごとの訓練や、非常召集、防災訓練などもしているが、春と秋の訓練が大規模で、春は新入団員が加わって初めての合同訓練となっている。 団員は、指揮者の指示に従い小隊訓練、中隊訓練、分列行進などをして、日ごろの成果を確認した。
伊那消防署の耳塚茂幸予防課長は「指揮官の下、きびきびとした動作がとれ、素晴らしかった。消防団は団体行動。指揮者の指示に従い、的確な行動をしてほしい」と講評した。
また、日本消防協会精績章を受賞した副団長の松澤武夫さんに表彰状を伝達した。 -
第11回NEC杯スプリングリーグ大会
上伊那家庭婦人バレーボール連盟主催の第11回NEC杯スプリングリーグ大会が16日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターなどであった。南信地区の24チーム(上伊那16、下伊那5、諏訪3)が参加し、熱戦を繰り広げた。
互いの技術を学ぶと共に、交流を深めることを目的とした大会。3ブロック6コートに分かれ、ブロックごとに優勝チームを決めた。
選手の年齢は幅広く、今年は60歳以上のメンバーで構成するチームのみで対戦するコートも設けた。
選手たちは、大きな声をかけ合いながら、息の合ったチームワークでボールを運び、相手のコートへとスパイクを決めていた。
結果は次の通り。
◆1ブロック=(1)リュシオー(2)飯伊(3)銀西
◆2ブロック=(1)空木(2)かりん(3)コスモス
◆3ブロック=(1)マザーズ、あすか、みやだ -
【登場】伊那教育事務所長
佐々木光男さん(58)学力低下、いじめ、不登校など、今の教育行政は課題が多い。中でも子どもの安全は、学校だけで解決できるものでない。学校、地域、警察などが連携していく必要がある竏秩B
下伊那郡松川町出身。飯田長姫高校を卒業後、1966年に就職した。初任地は伊那労政事務所。その後、中南信の出先機関と本庁を行き来しながら、税務、行財政、教育事務、観光など、多方面な行政事務に携わった。前任は中信労政事務所長。「その度に異なる仕事で苦労もあったけど、その分多くの経験ができた」。
県と地域円滑な連携を求める声も強い。「実際に教育現場を支えている市町村の教育行政。現場からの声にしっかりと耳を傾けたり、説明責任を果たすなどしてお互いの信頼関係を築き、しっかりとした連携を図りたい」と語る。
行財政を担当した中南信事務所下伊那支所は県下でも規模の小さい事務所だったため、交付税制度、市町村決算1人でいくつもの業務を掛け持った。そのため、財政全般を幅広い視野でとらえることができ、充実した日々を過ごせた。
「学校に関する暗い話題ばかりが取りざたされるが、現場の先生からは楽しい話題も多く聞く。そういう話題はもっと外へと発信すべき。『学校は楽しいところ』ということを伝えていくことも大切だと思う」。
釣りをはじめ、山登り、バドミントンなど、幅広い趣味を持つ。
松川町在住。息子2人。現在は妻と2人暮らし。