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中川村、緑化木の無料頒布会
「みどりの日」の29日、中川村はチャオ駐車場で緑化木の頒布会を行った。
開始前には80人余が長蛇の列をつくり、用意した長さ40センチ、2年生のイロハモミジ100本はたちまち、村民に引き取られた。
1番乗りした松村玲子さん(中組)は「今年は限定百本なので、早めに来た。5、6年前にもらったツツジが毎年花を咲かせている」と話していた。
また、会場では上伊那森林組合によるチェンソーによるベンチづくり実演や駒打ち体験もあり、来場者は原木にドリルで穴を開け、シイタケやヒラタケの駒を打ち込んでいた。 -
伊那市の春日公園で恒例「わんぱくひろば」
桜の花が風にまう伊那市西町の春日公園で29日、「第31回わんぱくひろば」があった。多くの家族連れなどが公園内などに設けた遊びコーナーを回り、花を眺めながら昼食を楽しんだ。同市青少年団体連絡協議会などでつくる実行委員会主催。
自然の中で遊びを通して子供たちの創造性と連帯感を養い、仲間の輪を広げることを目的としたイベント。受付でスタンプカードを受け取った子供たちは、仲間と一緒に好みのコーナーに直行し、スタンプを集めては遊んだ。
大きなチューブが揺れ動く「スーパーロデオ」、滑車でロープを滑り降りる「ロープケーブル」などは順番待ちができるほどの人気。東春近小4年の小林直史君(9)は「スーパーロデオが楽しかった。自分の体が浮いて、飛び出しそうだった」と笑顔がはじけていた。 -
上伊那渓流魚釣研究会が初の教室 渓流釣り楽しもう
上伊那渓流魚釣研究会による「渓流魚釣り方教室」が27日夜、伊那市狐島の天竜川漁業会館で始まった。上伊那を中心に遠くは静岡県から約15人が参加。釣り歴40年のベテランで研究会代表の小木曽大吉さん(63)=同市福島=が釣りの基礎を教えた。
多くの人に釣りの楽しみを覚えてもらう竏窒ニ、本年初めて企画。退職後の趣味にしたいという人や、自分で学んで息子と釣りをしたいという人など、70代から小学生までの幅広い年代が集まった。
講義では竿(さお)の伸ばし方、たたみ方からはじまり、仕掛けの作り方やエサの選び方などの基本を学習。小木曽さんはニジマスを釣る時のエサについて「水が澄んでいればイクラやブドウムシ、濁っていたらミミズを使うと効果的」などと助言していた。
趣味を持とうと渓流釣りを始めたばかりの山口幸次さん(65)=箕輪町下古田=は「学んだことを生かして竿から買い直さないと」と心を弾ませていた。
自己流で取り組んできた伊那中学校2年の福井創祈君(13)は「一から基礎を学ぼうと参加した。最近は釣果が少なかったのでためになった」と熱心に話を聞いていた。
渓流魚釣り教室では5月の大型連休以降、実践講座を川で開く予定。現在、受講生を募集している。問い合わせは、小木曽さん(TEL76・1652)へ。 -
やきはた小学校第2期開校
箕輪町公民館主催の親子で野菜を作り収穫祭をする「やきはた小学校」第2期入学式が29日、町文化センターであった。10組の親子が入学し、さっそく1時間目の授業でジャガイモを植えた。
小学生以下の親子10家族25人が入学。6家族は昨年に引き続き参加した。履修科目は初級農学。ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシの作付けと収穫、祭りが主で、土に触れ農業を楽しむ。
最初の授業は松島にある付属農園での作業。親子はジャージ、もんぺ、長靴姿で畑に入り、男爵とオオジロの2種類の種イモを植えた。
等間隔に種イモを並べ、丁寧に穴を掘って植える子もいれば、種イモを入れた帽子を頭にかぶって運ぶ子もいて、楽しく遊びながら作業した。
継続参加の北小3年生の親子は、「去年とても楽しくて、子どもが絶対出たいと言って、子どもに引っ張られて参加しました。今年も楽しみです」と話していた。
付属農園は4アールあり、2アールにジャガイモを植えた。今後は、トウモロコシ、サツマイモ、夏キャンプ用のメロンとスイカ、ハロウィーン用のジャンボカボチャなどを植える。 -
福与城址まつり
箕輪町福与の福与城跡で29日、福与城址まつりがあった。桜の開花が遅かった今年は満開の桜の下での祭りとなり、太鼓演奏や常会ごとの出店など約千人が訪れてにぎわった。
福与城址を守る会主催で10回目。訪れた人は、地元の箕輪南小学校6年生と4年生の太鼓演奏、三日町保育園児のダンス、手話ダンス、紙芝居などの発表を見たり、つきたての草もち、ゆでた新ジャガイモ、とん汁、綿あめなどを味わい、祭りを楽しんだ。
南小6年生がアイガモ農法で栽培した米で作った五平もち、総合学習の活動資金集めのための5年生のキーホルダー販売もあった。
福与城にルーツがあるとする静岡県志太郡大井川町の福与姓の人たちは、今年も約30人がマイクロバスで訪れて祭りに参加した。 -
【記者室】AEDとは
突然心臓が止まった人に、応急手当として一般市民が人工呼吸や心臓マッサージとともに行うことができるようになった除細動、電気ショック。普通救命講習には、AED(自動体外式除細動器)を使う実技がある▼箕輪町内の施設であった普通救命講習。受講前はAEDを使うことに少し不安を抱いている人もいたが、講習を受ければ機械の音声指示に従って簡単、確実に操作できるという▼町役場はAEDを町内3カ所に配置し、福祉課職員らの講習もした。有効に機能させるためには多くの市民がAEDを扱えることが大切。箕輪消防署長の受け売りだが、まずは「(A)あったら(E)いいな(D)電気ショック」と覚えよう。その次は普通救命講習の受講を。(村上記者)
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伊那市消防団春季訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は29日、同市の富士塚スポーツ公園運動場などで、春季訓練をした=写真。3市町村合併に伴い誕生した新組織の全団員を対象とした行事は初めて。708人が集まり、規律訓練やラッパ訓練に取り組んだ。
消防団員として必要な規律として、発令者の的確な指示で行動隊が迅速に動けるかを訓練する恒例行事。市内の各分団員が約20人ずつに分かれて小隊を構成するなどして規律を学んだ。
停止間、進行間の訓練などで基本動作を学習。発令者の「回れ右」「きをつけ」などの大きな声に合わせ、団員らはきびきびと行動した。
ラッパ手や消防音楽隊は近くの市武道館で技術向上に励んだ。
あいさつに立った田畑団長は「団員としての協同、協調、協和を学んでほしい」と新団初の全体訓練に期待した。 -
伊那市議選 きょう投投票
新市発足に伴う伊那市議会議員選挙は30日、市内71カ所の投票所で一斉に投票が行われる。即日開票で、新議員26人が決まる。開票は午後9時からで、大勢判明は10時半ごろになりそうだ。
合併後、初めての市議選で、旧3市町村単位に選挙区を設けた。選挙区ごとの定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が立候補。
内訳は、伊那が前職18人、新人2人、元職1人で、党派は無所属16人、共産党3人、公明党2人。高遠は前職7人、新人1人で、無所属7人、共産党1人。長谷は前職4人、新人1人で、無所属4人、共産党1人。
投票は午前7時縲恁゚後8時。閉鎖時刻を繰り上げるのは、長谷の浦公民館が午後4時、高遠の三義・御堂垣外・松倉の各生活改善センター、荊口・片倉の各多目的集会施設が午後7時となっている。
開票は、伊那が市役所、高遠が町総合福祉センター、長谷が総合支所で行われる。開票速報は10時から20分おきに、庁内放送するほか、市のホームページ(HP)に表示。市民ホールでは、パソコンとテレビを接続するため、HP画面を見ることができる。
また、伊那ケーブルテレビ(ICT)、長谷ケーブルでそれぞれ生中継する。ICTは午後9時半から、1チャンネルで流す。
作業終了時刻は、高遠・長谷が10時、伊那が11時を見込む。市役所では、新たに自書式投票用紙読み取り分類機2台を使うことから、前回より時間短縮されるのではないかという。
22日現在の有権者数は5万7210人(男2万7702人、女2万9508人)。
大型連休にかかることなどから投票率の低下が懸念され、市選挙管理委員会は「伊那市の進むべき方向を決める重要な選挙」と投票を呼びかけている。 -
芝桜「花富士」の見ごろは5月10日
大型連休に入った29日、上伊那のキャンプ場などは、家族連れや若者らでにぎわいを見せた。
「花富士」をメーンとした芝桜が咲く伊那市の花公園は、一つの観光名所となり、名古屋方面から観光バス4台が入るなど家族や夫婦連れが目立った。
花づくりに取り組む「小沢花の会」(池田清和会長、約50人)は5月5日まで、第7回芝桜まつりを開催中。
花公園は、広域農道の中の原信号機南側の広さ約30アール。1千分の1の富士山(高さ3・7メートル)をはじめ、天竜川、仙丈岳や間ノ岳など南アルプスの山並みなどを白、ピンク、薄紫の3色で表現。3月末の合併で、新たに塩見岳を加え、一部植え替えた。また、えとである犬の顔なども浮かび上がる。29日現在で3分咲き、見ごろは10日の見込み。
訪れた人は「少し早いけど、見事なもんだね」と芝桜を写真に撮ったり、眺めたりしていた。
5月3・4日午後7縲・時にはライトアップ。2日までは甘酒・茶をサービスし、3縲・日はおにぎりを販売する。
芝桜苗の販売は人気で、飛ぶように売れていた。 -
中尾歌舞伎が定期公演
伊那市長谷の「中尾歌舞伎」春季定期公演が29日、文化伝承施設「中尾座」であった。真に迫る演技で、村内外から詰めかけた観客300人余を魅了した。
演目は「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」。約1時間半の公演で、浄瑠璃と三味線に合わせ、源氏に滅ぼされた奥州安部一族の壮絶な復しゅう物語が進んだ。親子の情愛の深さ、太刀や旗を使った大見得などの見せ場では、会場からおひねりが飛び、拍手が沸いた。
中尾歌舞伎は江戸時代からの歴史があり、一時、戦争で自然消滅したが、86年に復活。98年、長谷村の無形文化財に指定された。例年、春と秋に定期公演を開いている。 -
元気に初めての参観
宮田村の宮田小学校は25日に授業参観を行った。1年生にとって初めての参観で、我が子の学習の様子を見守ろうと、多くの父母が駆けつけた。
1年2組は国語の授業。教科書を元気に読む子どもたちの姿に、保護者の顔もほころんだ。
入学から20日ほどが過ぎて、新入生も学校の生活に慣れてきた様子。自分から手を挙げて発言する姿も目立ち、学習の成果を発表していた。 -
宮田村でクマ出没
宮田村新田区のマス養魚場近くの県道で、26日と28日のそれぞれ夜間に体長2メートルほどのクマが目撃された。村西側一帯の山麓で近年、クマが頻繁に出没。一昨年の8月には今回の現場から4キロほど離れた北割区で人が襲われてケガを負った例もあり、村や警察などは住民や通行者らに注意を呼びかけている。
目撃現場はいずれも養魚場から数百メートルの範囲内で、体格なども似通った大きなクマ。いずれも1頭でいる所を目撃されており、県道を横切って太田切川や黒川方面に逃げた。
付近に民家は少ないが、村は広報を通じて注意を呼びかけるほか、夜間パトロールも実施。捕獲用の檻(おり)を近く設置する。駒ヶ根署も巡回広報を始めるなど、警戒している。
天竜川漁協が運営する養魚場では昨年の春から夏にかけて、クマが連日のように出没。大型のクマを捕獲したが、養殖しているマスが獲られるなどしたため、電気柵を設けた。
柵設置後は目立った被害もなく、現在もクマが場内に侵入するケースはほとんどないという。
ただ、冬眠から目覚めたクマが、付近一帯をエサ場にしているとも考えられ、同養魚場や役場の関係者は「排水口にたまったり下流に流れた魚をつかまえているかも」と話した。 -
大型連休を控え、シルバー人材が広場の草刈り
大型連休を前に、宮田村の総合公園ふれあい広場(新田区)で、村の委託を受けた地元のシルバー人材センターの女性たちが草刈りを行った。散り始めの桜が舞うなか、快適に利用してほしいと、熱心に作業した。
同広場は村外からも数多く訪れる穴場的な人気スポット。芝生や水場、遊び場などが充実しており、毎年連休中は多くの家族連れらで賑わう。
広場の清掃、美化などはシルバー人材センターが村から受託。定期的に手を入れており、行き届いた環境を保っている。
この日も、7人の女性たちが心をこめて、広大な敷地内でせっせと作業。「多くの人に使って頂くのだから、きれいにしておかないと」と、汗を流した。 -
戦没者慰霊祭
宮田村の戦没者慰霊祭は28日、村民会館で開いた。遺族31人を含め約100人が参列。愚かで悲惨な戦争の歴史を胸に刻み、命の大切さ、平和の尊さを改めて訴えた。
村遺族会の春日要会長はあいさつで、戦後の清算も終わらないうちに、悲惨な歴史が風化しつつある現実を危ぐ。
「戦争がいかに無意味で野蛮なものか、もう一度反省すべき。平和、国際貢献、そして憲法と、我々には次代に語り継ぐ義務がある」と続けた。
慰霊祭は村社会福祉協議会の主催。会長の清水靖夫村長も恒久平和の実現を訴え「宮田村は小さくても輝くむらづくりを目指しているが、再び悲しい歴史を繰り返すことなく、福祉国家建設の想いを新たにしたい」と英霊に哀悼の意を捧げた。
参加者全員で献花。戦没者が身を持って教えてくれた平和、そして命を大切にする意義について気持ちを新たにした。 -
春の叙勲
旭日双光章
地方自治功労
前南箕輪村長
山口一男さん(75)「栄えある章をいただいてありがたい」
日本通運に27年間勤務。野球と組合活動に盛んに取り組み、組合執行委員長を務めた。社会党上伊那書記長も務め、退職後の91年4月、社会党公認候補として村議会議員に初当選し95年5月から議長を務め活躍。3期目途中の01年に無所属で村長選に出馬し当選。1期4年務め05年4月、退任した。
村政運営は、真に恵まれない人に対する行政サービスを最も大切にし、個人的に相談を受けるなど心を砕いた。「7歳で父親が戦死。貧乏で育って底辺の人の気持ちがわかるから、それはやってきたつもり」と振り返る。
「村にとって激動の4年間だった」任期中は、硫酸ピッチ、子ども未来センター、市町村合併と大きな問題が次々とあった。
合併問題は、当時は「村のままでいければ基本的にはいいと思っている。でも今はいいけど、勇気をもって合併したほうが将来的には村のためになる」と村民への説責任を果たし、住民投票を実施。結果は合併反対6割で自立の道を選択。村民参加の「むらづくり委員会」を組織し、自立のむらづくりへの道筋を立て、職を退いた。
「私は人に恵まれた」。全国町村議長会の理事を務めた当時の人脈が村長時代に役立った。「まさか村長をやるとは思わなかったけど村民、行政にお世話になり、皆さんのおかげ」という。
現在はゴルフを楽しみ、権兵衛峠開通に伴う村への波及効果に関心を寄せる。田畑の自宅で妻と2人暮らし。 -
龍水社跡地から化学物質
駒ケ根市赤穂町四区の龍水社赤穂工場跡地の井戸水と土壌の一部から環境基準を超えるトリクロロエチレンが検出されていたことが28日までに分かった。同地への企業誘致に伴い04年10月、当時の所有者だった上伊那農業協同組合(JA上伊那)が敷地内に3つある井戸の水質調査を行ったところ、1つの井戸の水から1リットル当たり0・44ミリグラムを検出。国が定めた環境基準の0・03ミリグラムを大きく超えていることが分かり、同年11月に駒ケ根市に報告したが、市はこれまで住民に対し、一切説明してこなかった。理由について中原正純市長は28日開いた議会全員協議会で「企業誘致の事情もあり、報告が遅れた。分かった時点で住民に直ちに知らせなかったことは反省している」と述べた。市とJA上伊那は同日夜、周辺住民に対しての説明会を行って謝罪し、理解と協力を求めた。
04年の調査で基準を超えるトリクロロエチレンが検出されたことを受けてJA上伊那は06年1月から3月にかけてさらに数回の詳しい調査を行い、地下水から最高8・9ミリグラム(1リットル当たり)土壌から最高1・4ミリグラム(同)のトリクロロエチレンを検出した。
この間、05年12月にはオフィス家具、石油ストーブなどの大手製造企業トヨセット(本社愛知県安城市、富岡靖明社長)が新工場建設用地として同地を取得したが、市によると同社には契約前の交渉段階で事情を説明し、06年秋に見込んでいる工場棟着工までに土地の浄化対策を取ることで了解を得ているという。JA上伊那は、今後責任を持って土の入れ替えなどの浄化対策を行うとしている。
トリクロロエチレンはドライクリーニングの染み抜き、金属・機械の洗浄などの用途に使われる有機塩素系溶剤の一種。人体に対しては皮膚や粘膜への刺激、頭痛や倦怠感などの症状を生じさせ、高濃度の暴露では死亡することもある。 -
児童に「写真撮らせて」
28日午前7時30分ごろ、駒ケ根市北割二区の通学路を登校していた赤穂小学校1年生と4年生の男女児童3人が、カメラを2台持って路上にいた若い男に「写真を撮らせて」と声を掛けられ、承諾しなかったにもかかわらず写真を1枚撮られた。男がさらに近づいてくるそぶりを見せたため、児童らは前方を歩いていた中学生らに合流し、急いで登校して学校に報告した。
現場は駒ケ岳を背景に多くのスイセンが咲いている撮影スポットで、アマチュアカメラマンらがしばしば撮影に訪れる場所だが、通報を受けた駒ケ根署は悪意を持った声掛けの可能性もあるとみて付近で聞き込みなどの捜査をしている。
同小は同日、全校児童に対して複数での登校の徹底などを指導するとともに、声掛け事案の発生を知らせる文書を児童らを通じて各家庭に配布し、保護者らに警戒を呼び掛けた。 -
かっぱ館特別企画展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で28日「さあ、かっぱたちと一緒に平和・環境・安全・安心の青い地球を守りましょう」をテーマに特別企画「牧野圭一作品展」が始まった。07年4月まで。日本版画家協会理事、京都精華大芸術学部マンガ学科教授の牧野圭一さんの作品のほか、西津青滋、小島功、石塚利徳さんらの手になる絵画、ブロンズ像、陶器など、かっぱをモチーフにした作品約120点を展示している=写真。
毎週月曜定休(7月17日は開館)。入館料は大人200円、小・中学生100円(障害者は半額)、幼児無料。問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
駒ケ根市防災会議
駒ケ根市は28日、市防災会議(会長・中原正純市長)を市役所で開いた。委員約30人が出席して市地域防災計画の改正や土砂災害危険個所の見直しについて市の防災担当者の説明を聞き、計画案を了承した。
防災計画の改正点には市が指定する災害発生時の避難所を現行の69カ所から82カ所に増やすことや、非常用食料の備蓄目標をこれまでの3400食から1万食に増やすことなどが盛り込まれた。
避難所は中央道以西にはこれまで1カ所もなかったことから、こまくさの湯、早稲田実業高校校舎、家族旅行村などを新たに指定。上赤須、市場割、下平などでも避難所が住宅から半径1キロ以内になるよう見直し、各地区の集会所などを避難所として指定した。 -
伊那市議選あす投票・候補者「最後のお願い」
新市発足に伴う伊那市の市議選は30日、投票が行われる。市議選は、旧市町村単位を区域とする3選挙区で、いずれも定数を超え、激しい選挙戦が繰り広げられている。残すところあと1日で、立候補者は選挙カーに乗り込み「最後のお願い」に回る。
定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が立候補。伊那が前市議18人、新人2人、元市議1人で、党派は無所属16人、共産3人、公明2人。高遠は前町議7人、新人1人で、無所属7人、共産1人。長谷は前村議4人、新人1人で、無所属4人、共産1人。
選挙区ごとの有権者数は22日現在で、伊那が4万9428人(男2万4038人、女2万5390人)。高遠が5948人(男2810人、女3138人)。長谷が1834人(男854人、女980人)。
03年2月の旧伊那市議選の投票率は68%。今回は、合併後初めての選挙で、投票日が2月に比べて暖かい時期であることから上がると見る一方、大型連休にかかり、市長選が無投票だったことから下回ると予想する人もいる。
仮に、投票率が70%だった場合、有権者を定数の18で均等割すると、立候補者1人当たり1922票。上位当選者が大量に票を獲得すると、当落ラインはぐっと下がる。
高遠、長谷はいずれも旧町村議選の前回選挙が無投票で終わっているため、前々回選挙の投票率でみると、高遠は89%(01年3月)、長谷は92%(99年4月)だった。
高齢化率が上がっていることや、大型連休にかかり若者層の投票が減るなど、これまでの投票率を下回るとした見方が多いため、高遠を85%、長谷を90%として定数(高遠5、長谷3)で均等割すると、高遠が立候補者1人当たり1011票、長谷が550票となる。
3選挙区とも定数が旧市町村議会より、伊那が6人、高遠と長谷がそれぞれ9人と、大幅に減ったことで、かなり多くの集票が求められ「前回の2倍は取らなければ、当選は難しい」「今までのように地域の票だけを頼りに戦えない。これまでにない厳しい選挙」「票読みが難しい。ふたを開けてみないとわからない」と危機感を募らせる立候補者の声が目立つ。投票率の低下を懸念しつつ、一票ずつを確実に上乗せするため、各選対は期日前投票を含めて投票を呼びかけている。 -
南箕輪村老人クラブ連合会総会
南箕輪村老人クラブ連合会(清水勇会長)は26日、06年度総会を村公民館で開き、事業計画などを承認した。
本年度の事業計画は県老連・郡老連への参加協力、村主催事業への積極参加、会員増強、老人ホームへの訪問交流、デイサービスなどボランティア活動の充実、役員研修旅行、マレットゴルフ・グラウンドゴルフ大会の実施、村ゲートボール連盟への応援、花いっぱい推進事業への参加協力、ふれあい保育への参加協力、赤松荘庭園の樹木せん定や除草など清掃作業。
清水会長は、「花いっぱい推進事業やふれあい保育など皆さんのご協力で活動が成り立っている。特に花いっぱいは力仕事で朝早くお願いしている。スポーツや研修旅行もあるので参加してもらい、盛大の中でおもしろくやっていきたい」とあいさつした。 -
みのわ祭り準備委員会第3回
箕輪町の夏のイベント「みのわ祭り」の準備委員会は25日、第3回会議を町役場で開き、イベントについて協議した。
今年のみのわ祭りは7月29日の土曜日開催。雨天は30日。名称は「2006みのわ祭り」。
協議の結果、イベントは数は減らさずこれまで通りやるとし、踊りのワクワクソングと民謡流しを一本化する案を決めた。これまでは、踊る時間を分けていたが、長く踊りたいという参加者の意見に答え、ワクワクソングと民謡流しを交互にやる。
花火は、手筒花火と納涼花火大会を午後7時半から9時まで同時開催する。これまでは手筒花火の後に納涼花火大会があり午後9時半までかかるため苦情が多かったが、30分早めることができ、併せて交通規制も30分短縮できる。
準備会は、祭りのイベント企画、立案のため4月7日に発足し協議を重ねている。検討事項は、みのわ祭り実行委員会に提言する。 -
秋山巌木版画展 - 山頭火の世界 - ベル伊那5月2日まで
大分県竹田市出身の木版画家・秋山巌さん(85)の展示即売会「秋山巌木版画展竏虫R頭火の世界竏秩vが27日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールではじまった=写真。5月2日まで。
近作を中心に動物や人物、風景などの木版画約50点が並ぶ。2万5千竏・8万円で販売。素朴と詩情に溢れる作品に多くの注目が集まっている。
秋山さんは俳人・種田山頭火の詩に絵を加えた版画を中心に出展。表情にそれぞれ違いのあるフクロウや、俳人の後姿を絵の題材にした、滋味豊かな作品が多い。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
【春の叙勲】瑞宝単光章・消防功労 有馬史郎さん(68)
「照れ臭いというか…。消防団活動は無我夢中になって、任務でやっていた。振り返ると大変だった。現役の皆さんにはご苦労さまと伝えたい」と謙虚に叙勲をよろこぶ。
消防団歴は約30年。1957年、高校卒業後の18歳で入団。部長2年、副分団長2年、分団長2年、副団長8年間務め、団長は98年4月から04年4月までの3期6年。県消防協会会長も歴任する輝かしい功績がある。
団長時代は旧伊那市全戸への消火器設置や、女性団員が入団できるための制度の見直しなどに力を注いだ。
団員のけがや健康には人一倍気を遣った。「団員を現場で死なせてはいけない。部下をけがさせては長としての価値はない」。団員の家族がさみしい思いをしないよう、二次災害発生には注意し、大きな責任を背負って取り組んだことを振り返る。
火災などの現場へは誰よりも早く駆け付けた。サイレンが鳴ると、妻が作業着などを用意し、長女が車のエンジンをかけるなど、出動準備は家族が支援。「それいけ!!」と送り出す妻は、嫌な顔一つせず見送ってくれたという。
「消防団に対して、家族の理解がなければ続けられなかった。部下にも恵まれ、消防団活動を精一杯やらせてもらえた」
趣味は野球、ソフトボール、ゴルフなどで体を動かすこと。現在は有馬建設会長。伊那市狐島在住。妻、長女と3人暮らし。 -
上伊那3ダム湖にジャンボニジマス放流
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)は28日、上伊那の高遠ダム湖(伊那市)など3カ所へジャンボニジマス千キロを放流した。同ダム湖ではさっそく、釣り人たちが竿を伸ばして、引きを楽しむ姿がみられた。
5月の大型連休に向けて釣りを楽しんでもらうための恒例。本年は高遠ダム湖、箕輪ダム湖、横川ダム湖(辰野町)の3カ所へ、約330キロずつを放した。
ジャンボニジマスは同漁協の養殖所(宮田村)で育てられた3縲・年の成魚。一尾あたりの平均サイズは40センチ、1・3キロ。
漁協によると水温が高くなってくる連休ごろは、エサの食いつきもよく釣果も期待できるという。
遊漁料は一日券千円(現場で監視員から購入した場合は1600円)、年間券6千円、中学生券300円。小学生以下無料。
5月下旬にはイワナの成魚を放流する予定だ。 -
中川東小で不審者侵入対応、防犯教室
不審者侵入に対応する防犯教室が27日、中川村の中川東小学校であった。児童らは整然と体育館に避難し、全教諭が不審者に相対し、緊迫した訓練を行い、有事に備えた。
訓練には駒ケ根署から生活安全刑事課の前島昭文生活安全係長と不審者役で高見沢貴史刑事が参加した。
午前10時50分、日本刀を持った不審者が怒鳴りながら、テラスから5年生の教室に侵入。担任の小林久雄教諭はいすで防ぎながら、児童らを急ぎ避難させた。
日本刀を振り上げ「殺すぞ!」と威かくする不審者に対し、小林教諭はバットで応戦、ほどなく、声や物音で教諭らがさすまを持って駈け付け、日本刀を振り回して抵抗する不審者を、机でバリケードを作り、教室の隅に押しこめ、動きを封じ、訓練は終了した。
小林教諭は「訓練と分かっていても、凶器を見ると、怖くて声も出なかった」と感想を。
前島係長は「犯人をいすや机でバリケードを作り、行動を抑制したやり方は良かった。バットを持った先生は犯人の背後に回り、凶器を叩き落すといい」とアドバイスした。
また、全体会では、児童たちに「逃げる時は自分勝手な行動を取らない。先生の指示に従って行動するように」と呼び掛けた。 -
信州ゆめフォーラム・ミニ・フォーラムin飯島町
「みんなの声を県政に」信州ゆめフォーラムは27日夜、成人大学センターで伊南地区では初の一般公開フォーラム「ミニ・フォーラムin飯島」を開いた。12人が参加し、信州夢ビジョンや同フォーラムが求める知事候補像などの説明を受け、
環境や福祉、地域経済など身近な問題について意見交換した。
参加者からは「今まで計画されていた(公共)事業はどうなるのか、見えてこない」「住民が少しずくを出すことで町は変わっていく」「自分ができることは自分でするという意識が大切」など協働のまちづくりや、公共事業に対する意見のほか、市町村合併問題について「真に理念と覚悟を持って自立したのか、疑問だ。変わることへの拒否反応レベルだったのでは」「将来、再び、選択を迫られる時が来るのでは」などの意見が出された。
同フォーラムは「大きな風を起そう!、信州の未来のために:今」を合言葉に、30、40代のメンバーで設立。夏の県知事選挙を視野に、各地で開くミニフォーラムを通して、多くの県民との意見交換の中から、長野県ビジョンを見出し、そのビジョンを具現化できる行動力のあるリーダーの誕生を目指す。
次回の伊南地区ミニフォーラムは16日、中川村で開く。 -
上伊那の桜前線、終点の千人塚公園へ
3日、中川村の大草城址公園からスタートした上伊那の桜前線は、ほぼ1カ月がかりで終点、飯島町七久保の千人塚公園に到達した。
標高800メートル、800本の染井吉野が満開、城ケ池に花影を映す。
残雪多く険しい表情を見せる南駒、空木岳をバックに、絶好なカメラスポットとなっている。
公園では5日の「子どもの日」には恒例の「千人塚まつり」が開かれる。食べ物やおもちゃの露店が軒を並べ、特設ステージでは演芸もある。 -
高校改革プラン実施計画住民説明会
3月に決定した高校改革プラン実施計画の住民説明会が27日、伊那市民会館であった。再編整備の対象となった箕輪工業高校や上伊那農業高校定時制関係者など約70人が集まり、多部制・単位制高校への不安と、地元意見への配慮を訴えた。
多部制・単位制高校に転換した箕輪工業へ、上伊那農業定時制を統合する竏窒ニした今回の実施計画だが、定時制関係者の多部制・単位制に対する不安は依然として強い。
県教育委員会は、ガイダンス機能の充実などによって従来の定時制が対応してきた生徒たちの心のケアに努める一方、ある程度の教室規模を確保することで生徒が相互に学び合う機会の増加、専門の教員の配置充実を図りたいとしている。
また、箕輪工業高校の未来を育てる会の関係者は、新たな高校が想定する普通科の中で、工業の専門性をどの程度まで追求ができるか質問。工業が盛んな上伊那に根ざす高校としていくため「工業課課程30単位」の履修が実現できるカリキュラムづくりを求めた。
県教委は、今後も地域の意見を聞きながら当該校が中心となり、実施計画を進めていきたいとした。 -
御座松キャンプ場にモミジ50本を植栽
飯島町の植栽ボランティアの会(中村満夫会長)は23日、約40人が参加し、御座松キャンプ場に、3年生モミジ50本を植え付けた。 トンガやスコップを手に集まった参加者を前に、中村会長は「よく育つように、愛情を込めて植えよう」と呼び掛け、作業に取り掛かった。
植え穴の石を取り除き、土や肥料を入れ、支柱をさし、モミジを浅く植えて、土をかぶせ、最後に苗木を支柱に固定させるなど一連の作業を協力し合って手際よく進めた。
初めて植栽活動に参加した高坂芳江さん(追引)は「成長が楽しみ、子どもと一緒に見に来ます」と話していた。