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レストラン「あるぺん」リニューアルオープン
駒ケ根高原菅の台駒ケ池畔のレストラン「あるぺん」が17日、リニューアルオープンした=写真。遊休スペースだった1階フロアーを売店に改装。駒ケ岳ワインや自然食品など駒ケ根高原の特産品の品揃えを充実させた。2階レストランでは宝剣岳御膳など高原の旬の食材を生かしたメニューをそろえている。
オープン記念として2階エントランスホールで写真家後藤寛さんの写真展「中央アルプスの貌(かお)」を開いている。季節ごとにさまざまな表情を見せる駒ケ岳などの写真パネル8点を展示している。入場無料。
午前8時30分縲恁゚後5時。問い合わせは同店(TEL81・5525)へ。 -
駒ケ根商工会議所が検定満点者など表彰
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は17日夕、05年度の段位認定試験で初段に合格した春日啓一郎君(赤穂小4年・駒ケ根速算塾)と、珠算、簿記の検定でそれぞれ満点を取った小学生20人を表彰した=写真。商工会議所の竹澤誠専務理事は一人一人に認定証や表彰状を手渡し「満点は簡単に取れるものではない。日ごろのたゆまぬ努力があってこそ今日の栄誉がある。これからも目標に向かって挑戦し、一歩一歩進んでいってほしい」と激励した。
満点合格者は次の皆さん。
▼簿記検定3級=高清水恵美子(アネット)▼珠算能力検定5級=花木建貴(駒ケ根速算塾)▼珠算能力検定暗算4級=和田健太朗、鈴木夢花(以上駒ケ根速算塾)▼珠算能力検定暗算5級=宮澤毅人、倉田拳伍、小椋香奈(以上駒ケ根速算塾)▼珠算能力検定暗算7級=山口達也、土屋諒太、白鳥綾菜、山・ス雄大、林彩子、宮澤今日介、萩原祐樹、小木曽達郎、後藤樹、久保田なぎさ、長島花奈、唐沢小春(以上駒ケ根速算塾)五味祥穂(五味速算塾) -
宮田村消防団新体制
宮田村消防団は新年度幹部が交替。平澤成己副団長が団長となり、新体制で始動する。辞令交付は4月1日。
幹部の任期は2年で、副団長は酒井学さん、本部長に白鳥賢嗣さん。
分団長は第1(北割区・南割区・新田区)が向山和孝さん、第2(町1・2・3区)が平澤賢司さん、第3(中越区、大久保区、大田切区、つつじが丘区、大原区)が北原貴明さんが着任する。
新体制の幹部予定者は次の皆さん。カッコ内は所属。
【団長】平澤成己【副団長】酒井学【本部長】白鳥賢嗣【分団長】向山和孝(第1)平澤賢司(第2)北原貴明(第3)【副本部長】上條雅典【ラッパ長】後藤勝美【救護長】宮下智【部長】太田和宏、倉田康秀、武井克憲(以上第1)北原慎吾、川手哲弘、春日真一、小澤敏博(以上第2)酒井靖浩、土田杜宏、唐澤忠、小池晃、北原憲明(以上第3)【班長】小田切直也(本部)牧田貴嗣、春日政浩、百沢隆、山下秀樹、三浦博文、松崎裕、下平秀樹、酒井豊典、小田切真次、加藤浩司、小林泰幸、武井元、田中英治(以上第1)三浦隆、宮本雄一、山岸誠司、本田宏行、山浦典祐、春日政信、牧田久孝、小田切誠、田中慶一、柘植高光、中原淳(以上第2)小田切勝良、小林一男、小田切俊一、林明浩、寺沢博史、加藤輝明、細田卓爾、飯島保、清水悦史、田中雅章、上野則秋、若杉武士、北原修一、斉藤弘樹、小松英則(以上第3) -
宮田小2年が百人一首カルタで意欲
宮田村の宮田小学校2年生106人は、1年生の時から百人一首カルタを授業に取りいれている。楽しみながら覚えることで、自然のうちに漢字能力や集中力などが向上。がぜんやる気を出す児童も多く、勝ちぬき方式による「名人、クイーン戦」も子どもたちの発案で始まった。
1年生の時に始めた百人一首大会。正月だけでなく、年間のライフワークとなり、15日の大会で通算7回目を迎えた。
児童の要望で前回から、名人位を頂点に勝利するごとに階級をあげていく方式を採用。大きく4つのクラスに分かれての個人戦だが、トップ22人の「名人、クイーン」級は小学校低学年とは思えないハイレベルな争いだ。
対戦中は脇見もせず、無駄話もない。集中力を高め、上の句をほんの少し詠んだだけで反応する。多くが百人一首全てを暗記しているという。
1回の大会で5、6試合こなし、その間も勝てば上位にあがり、負ければ下位に沈む。
厳しい戦いの中、1度も陥落することなく名人位の座を守っている本田峻太君は「(カルタを)取るのが本当に楽しい」と話す。
その学習効果は国語力の全般にも好影響を与えていると、担任の丸山雅夫教諭は説明する。大半の児童が漢字検定に合格。さらに古文の難しい言葉や読み方も興味を持って習得しているという。
「国語だけじゃない。がぜんやる気を出し、意欲を持った子が目立つ。集中力にも影響があると思います」。
目標を持って・ス勝負・スする学習は3年になっても続く。 -
中川村議会が全国表彰
中川村議会(鈴木信議長)は優良町村議会として、全国町村議会長表彰を受賞。17日、県町村議会副会長の原浩高遠町議会議長から伝達された。
住民の意向に反映した活力ある議会、円滑な議会運営などが評価された。上伊那では唯一。
原高遠町議会議長は「優良町村議会に選ばれ、なかなかいただけない価値ある賞を受賞した。常に住民の声に耳を傾けてきた、先輩からの積み重ねがりっぱな賞につながった」と祝福「これを契機に一層の発展を」と期待を込めた。
鈴木議長は「57年から12期にわたる先輩議員の努力の積み重ねで優良議会に選ばれた」と喜び「町村議会を取り巻く環境は厳しく、議員の責任は一層重くなるが、住民の付託のこたえられるように努力したい」と誓った。 -
箕輪町振興計画審議会
実施計画の実施状況示す箕輪町振興計画審議会(柴寿会長)は17日、町役場で開き、第4次振興計画の実施計画実施状況や06縲・8年度実施計画の概要を町が示した。
実施計画は、基本計画の施策を3カ年ごとの計画で具体化し、財政状況などを見ながらローリング方式で毎年見直す。
06年1月までの実施状況は▽町政情報提供の充実で8回の出前講座開催▽町ホームページのリニューアル▽行政経営計画に基づく効率的な行政経営の推進▽人材育成の強化▽バイオディーゼル燃料精製事業▽青色回転灯による自主防犯パトロール体制の整備-など。
06縲・8年度の実施計画は▽地域交流センター整備▽防災避難マニュアル作成▽保育園への英語あそび導入▽自主防災組織の育成▽運動あそびの小学校1、2年生までの事業拡大-などを示した。
委員からは、実施計画評価のための数値目標や状態目標の提示、行政と地域の双方向による情報共有などを求める意見があった。今回、委員の区長10人と町議2人が新しくなったが、区長ら委員交代に伴う情報共有の難しさの指摘もあった。
町は、実施計画が1年終わるごとに審議会の意見を聞き、次年度の計画に反映。実施状況の評価は、後期の基本計画(10縲・4年度)策定に向け、08年度ころに前期の基本計画(05縲・9年度)を評価し後期計画につなげる。今後は、8月ころに審議会を開き、05年度実施状況について意見を聞き、07年度に生かす予定。 -
南箕輪村農業に関する意向調査
南箕輪村「担い手」育成総合支援協議会は、村農業に関する意向調査の結果をまとめ、15日から17日までの村「担い手」育成対策懇談会で説明した。
調査は2月7日に1001配布し、20日に779回収。回収率は77・8%。
主な農業従事者の年齢は50代から70代で544人、全体の69・7%を占める。農業後継者は、「一緒に住んでいるが将来は未定」が38・8%、「後継者はいない」が26・2%で、合わせると65%になり、後継者が非常に心配される結果になった。農業はあと何年くらいできるかとの設問は、「もうやめたい」の10・1%を含め10年未満が47・9%と半数近くで切実な問題が見えてきた。
農業の今後については、「現状維持」53・7%、「個人では無理なので集落営農組織ができれば参加していく」21・9%。「経営規模を縮小したい」は10・6%、「やめたい」は10・0%あり、その理由は「高齢化で後継者がいない」が33・5%で最も多く、本業が忙しく農業が困難、できれば売却したい-などの理由が続いた。
村の農業の維持・発展に今後必要なものは、「農業担い手の育成確保」20・8%、「集落営農組織の設立」16・0%、農地賃借の推進、地区営農組織の充実、農業機械の共同利用などもあった。
経営所得安定対策の関連した村農業の維持・発展、農地を守るための方法は、「協業・地区をまとめた村一本の集落営農組織方式」29・9%、「地区単位営農組合を核とした営農組織」19・0%、「協業組織の再編・強化による営農組織」5・0%で、営農組織を必要とする回答が53・9%で半数以上になった。
担い手として選択する方法は、「集落営農組織に参加」が25・4%、「担い手に関係なく自分の土地だけ耕作する」33・2%、認定農業者、集落営農組織のどちらにも入らず「土地だけ貸す」15・9%。「認定農業者として個人経営」は17人(2・2%)で、一つの担い手として育成・支援していく必要があるとしている。 -
上伊那生協病院しゅん工
4月1日開院上伊那医療生活協同組合(小林伸陽理事長)が箕輪町木下に建設を進めてきた上伊那生協病院が完成した。18日、しゅん工祝賀会が箕輪町の伊那プリンスホテルであり、240人がしゅん工を祝った。病院は4月1日開院する。
新病院はベッド数125床。リハビリテーション科を新設し、これまでの内科、小児科、循環器科、消化器科と合わせ計5科を設置する。人工透析は12ベッド、デイケア定員は50人。
建物は鉄筋コンクリート造5階建て。1階は外来・通所リハビリテーション・医療福祉相談室、2階はリハビリ病棟40床・リハビリ施設、3階は療養病棟40床・人工透析室、4階は一般病棟45床(1泊人間ドック用3床)、5階は厨房・病院管理部門。延べ床面積7185平方メートル。総事業費21億円。
祝賀会で小林理事長は、「素晴らしい外観と同時に中身をどれだけ充実させるかが大事な課題。期待に答えられる病院になるよう頑張る決意。安心して医療が受けられる環境づくりも大きな課題。医療制度改善のためにも全力を挙げていく」とあいさつした。
一般の病院見学は19日午前10時縲恁゚後1時。 -
大芝高原マレットゴルフ場年間使用許可証販売20日から
南箕輪村大芝公園管理事務所は20日から、大芝高原マレットゴルフ場の06年度年間使用許可証を販売する。
年間使用許可証は年額4千円。帽子や衣服などに付けてプレーする。マレットゴルフ場は使用料が1回200円で、年間に20回以上プレーする人は許可証を購入するとお得。05年度は400人以上の許可証利用があった。
今シーズンは4月9日にオープン予定。利用は12月まで。
許可証は管理事務所窓口のみで販売。時間は午前8時半から午後5時15分まで。問い合せは管理事務所(TEL78・5835)へ。 -
「春の高校伊那駅伝2006」ウェルカムコンサート
「春の高校伊那駅伝2006」の開会式アトラクションとして「ウェルカムコンサート」が18日、県伊那文化会館であった。高遠太鼓保存会の太鼓演奏や上伊那の新体操クラブ「伊那ポーラ☆スター」の演技で出場選手約千人を歓迎。「飛竜三段返し」「紅神楽」の勇壮な太鼓演目などに大きな拍手がわいた。
19日は同市駅前ビルいなっせの多目的広場で「いなっせ屋台横丁」を開き、ローメンや五平もちなどを売る。伊那市陸上競技場南では伊那市を代表する土産品を販売、豚汁の無料サービスなどもある。
また今年も伊那市の「小沢花の会」が、育てたシバザクラ、パンジーのプランターを陸上競技場に飾り、選手らを歓迎する。
上伊那出場校の選手は次の皆さん(カッコ内は学年)。
◇男子▼伊那北=白石祐也(2)茅原拓也(2)石川文月(2)唐木智充(2)荻原和也(1)天野史郎(1)▼上伊那農業=福澤一樹(2)北原健介(2)佐々木跡武(2)下島拡(2)熊谷直(1)柴巧磨(1)清水匠(1)福沢純平(1)▼高遠=大村英樹(2)春日豪(2)高橋昌弘(2)馬場元樹(2)城取寛幸(1)野溝亮太(1)丸山拓実(2)橋爪純(2)▼伊那弥生ヶ丘=北原崇志(2)唐澤尚徳(2)高橋博己(2)富澤俊光(2)藤澤誠一(2)北原雅弥(1)細田大輔(1)吉川一平(1)
◇女子▼伊那北=大沼香織(2)島田麻里(2)肥野沙也加(2)平澤綾(2)市川ゆう(2)河野千穂(2)宮島有里恵(1)▼伊那西=井沢里紗(2)井澤優香(2)渡邉礼夢(1)水上八恵子(1)中泉有紗(1)小林知恵実(1)林恵理香(1)倉田好美(1) -
上伊那農業高校「みどり塾」 シイタケ駒打ち体験
上伊那農業高校が中心となって開く、環境問題などの自然について地域住民などが語り合う学習の場「みどり塾」は21日、南箕輪村の同校農場で、シイタケの駒打ち体験をした。参加者らは木槌を使ってトントンと小気味よいリズムで力強く種駒を植菌し、完成したシイタケの原木を持ち帰った。
昨年に続いて2回目の今回は、みどり塾会員に加えて一般住民にも呼びかけ、上伊那から約40人が参加。駒打ちの原木は90センチほどの長さに切りそろえた、直径5縲・0センチのクヌギやナラの木300本。参加者は一本の原木に20縲・0個の穴を電気ドリルで開けて種菌を打ち込んでいった。
駒打ちや原木の管理方法については上農高校の教諭らが指導。シイタケは来年の秋ごろ多く収穫できる見込みで、早ければ今年中にも。一年間に春と秋の2回の収穫期があり、種駒を打ってから5年間はキノコが獲れるという。
2度目の参加となる南箕輪神子柴の主婦唐沢ひさ子さん(56)は、昨年の原木からは今だ収穫が望めないそうで、今回は念入りに駒打ち。「去年のやつも一緒に気長に待ちたい」と自分で育てたシイタケの味を心待ちにしていた。 -
せせらぎの小径しゅん工
伊那市役所南側の「せせらぎの小径(こみち)」再生事業のしゅん工式が18日、現地であった。小水力発電装置を新たに設けるなど整備。市関係者ら約50人が完成を祝い、市民の憩いの場となることを願った。
再生事業では、水路を周回する遊歩道(延長約1千メートル)を木材チップや透水性溶融スラグを使って舗装。また、地域材を活用してパーゴラを作ったり、水路に木橋をかけたりした。周辺の草木には札を、桜やケヤキなどの木には伊那東小学校3年杏組の児童たちが鳥の巣箱をかけた。
天竜川に流れ込む水路西側には、伊那谷自然エネルギー研究会の協力を得て、小水力発電装置を設置。水路から導水管を引き、落差1・3メートルを利用して発電させ、水路内のLED(発光ダイオード)外灯や電動スクーター(2台)に使用する。発電電力は約160ワット。電動スクーターは、8時間で満タンになるという。自然エネルギーへの理解を深め、環境教育の場になることに期待する。
式では、せせらぎ水路東側のアルプス広場で、小坂市長らがテープカット。木陰を作るために、パーゴラ付近に藤2本を植えた。
そのあと、保育園児らが水路にカジカ95匹を放し「元気に泳いでね」としばらくの間、カジカの泳ぐ姿を見守った。
この水路は94年、公共下水道のイメージアップを図ることを目的に、地下水をくみ上げて整備。散策路が砂利道だったことから「車いすでも通れるようにしてほしい」という市民の要望にこたえ、昨年10月下旬から再生事業に取り組んだ。事業費は2200万円(うちコモンズ支援金1081万円)。 -
シュンラン約100鉢が並ぶ
日本シュンランの普及活動などに当たる南信地区の「中央蘭友会」(木村嘉伸会長、40人)は18、19日、伊那市民会館で春季美術展を開いている。飯山で採取された、紫色の花が咲く「紫宝」をはじめ、会員が丹精込めて育てたシュンラン約100鉢が並ぶ。
シュンランは里山にある身近な花で、作品はすべて野生だったもの。本年、全日本東洋蘭連合会に新規登録された「信濃美人」などもある。赤花、朱金花(オレンジ)、紫花などの色合い、葉の柄など鉢ごとに異なる作品に、来場者はかがみこんでじっくり見たり、会員から育て方を聞いたりしていた。
土屋澄一副会長は「派手さはないが、清そで可憐。花の違い、花と葉のバランスなど楽しんで見ていただきたい」と話す。
会場では、会員が育てたシュンランを市価より安く販売中。
この展示は飯田市、駒ケ根市、伊那市の持ち回りで、17回目を数えた。春の花物、秋の柄物と作品を披露している。
19日は午前10時縲恁゚後4時。無料。 -
新産業創出キックオフセミナーに30人
伊那市・伊那商工会議所は17日、伊那商工会館で「新産業創出キックオフセミナーin伊那」を開いた。製造業を中心に約30人が集まり「新産業創出に向けた連携事業への取り組みと今後の展開」と題する講演を聞いた。
セミナーは、産学連携など共同研究による新製品や技術の開発が盛んになっている中で、新たな新分野への開拓に向けた連携づくりのきっかけになればと設けた。
講師の上田市産学官連携支援施設事務局長兼産学連携コーディネーター岡田基幸さんは、産学共同開発研究の契約までの流れ、産学連携事例、コーディネーターの役割などプロジェクターを使いながら紹介。相談内容は燃費向上燃焼圧センサー、キノコ廃培地の消臭技術の指導、水質浄化システム開発など多岐にわたり、岡田さんは「相談内容や課題を明確にすることで、大学側が対応しやすくなる」とアドバイスした。 -
高遠美術館館長・竹内徹さん自作洋画を町に寄贈
一水会会員で、信州高遠美術館長の竹内徹さん(69)=高遠町小原=が、画家として歩み始めて約30年間に描き、一水会や日展に出品した100号の大作16点を含む洋画22点を町に贈った。
生まれ育った高遠の風景が中心で、町職員を退職した1973年、画家として初めて描いた西高遠相生町周辺の風景「初夏の高遠」から一昨年の「山村待春(高遠)」まで、町の歴史の移り変わりがうかがうことができ、「町の歴史でもあり、自分自身の歴史でもある」と竹内さん。
町が合併する伊那市の風景や「権兵衛トンネルが開通したこともあり」木曽谷の風景も贈った。
竹内さんは「町のおかげで絵描きとして成長できたので、合併を前に感謝の気持ちを込めて古里に作品を残したかった」と話していた。
寄贈作品は今後、同美術館で保管し、個展として披露していく。 -
転倒・骨折予防・高遠オリジナル体操完成
高遠町が介護予防事業の一環として来年度から各地区で開く転倒・骨折予防の体操教室に先立って創作していたオリジナル体操「筋力すくすく体操」が完成し17日、町総合福祉センターで発表会をした。
体操は音楽に合わせて、ストレッチ、柔軟、バランス、筋力など数種類を織り交ぜていて、いすに座った状態で体を動かす体操と立ってする体操の2セット、それぞれ約10分で構成している。
体操の創作と健康教室のサポーターを養成するため、1月から10回にわたって開いた講座で、講師の健康運動指導士・藍早瀬さん=東京都調布市=の原案を参加した町民20人余が実践し、意見を出し合って「高齢者が気軽にいつでもできる体操」(町健康福祉課)に改良した。
座ってする体操は上半身を左右に曲げたり、浮かせた足で「たかとお」と宙に描いたりし、発表会ではサポーターの動きに合わせて参加者たちも一緒に体を動かしていた。
今後は健康教室以外でも、サポーターが各地区で高齢者を中心に普及させ、健康増進を図っていく。 -
はらぺこ保育園卒園式
里山の自然の中で自由に育ってほしい竏窒ニ昨年4月に母親ら有志で立ち上げた伊那市富県の自由保育園「はらぺこ」で18日、初めての卒園式があった。巣立つ園児3人を保育士や保護者、年下の園児などが暖かく祝福した。
「ひまわりのように朗らかに笑い、下の子を優しく導いてくれました」など、それぞれの園児に向けた言葉と「みんなあなたが大好きです」と書かれた手づくりの卒園証書を3人に授与し、園児、母親が一緒になってはなむけの歌を歌った。
保護者の一人城倉三喜生さんは「さまざまな思いで入園したが、1年経った子どもの姿を見るとよかったと心から思う。野山をはらぺこになるまで走りまわる中でさまざまなことを学んだと思うが、それを忘れないよう、すてきな1年生になってほしい」と祝福した。
保育士の小林さんは「思った以上に森が子どもたちを受け入れてくれて、最初は躊躇(ちゅうちょ)していた子も山をかけ回れるようになった。1年を通して自然のおもしろさを実感した。これからも深めていきたい」と語った。
いつも行っていた思い出の場所までお弁当をもってハイキングもして、はらぺこ保育園らしい卒園式となった。
来年度は4月8日に入園式があり、4人の仲間が新たに加わる予定。同園は現在も入園児を募集している。
問い合わせははらぺこ保育園(TEL76・3341)へ。 -
JA上伊那グリーンセンター春富店開店
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が進めている店舗の集約化に伴い、改修を進めてきたJA上伊那グリーンセンター春富店が18日、竣(しゅん)工した。
04縲・6年度の中期3カ年計画としてJA上伊那は、上伊那の資材店を10店舗まで統合する計画を立てた。当初竜西、竜東、伊那、など10地区で1店舗ずつにする予定だったが、三峰川を挟んで広範に広がる竜東は、利用者への配慮から2店舗を残すこととなった。春富店は、竜東地区の資材店の1つ。もう1店舗は美篶地区で改修を進めている。
征矢福二組合長は「米をはじめ、農産物の価格が伸び悩む中農業者は、経費節減などに努める中で生産コストを抑えることなどが求められている。同店は、そんなみなさんに愛されるような位置付けになっていけばと考えている」と語った。 -
信大で「農林業の持つ地域環境の保全機能」をテーマとした公開シンポジウム
南箕輪村の信州大学農学部で18日、「農林業の持つ地域環境の保全機能」をテーマとした公開シンポジウムがあった。ため池、森林整備などの事例から農林業の環境保全機能を学び、技術を継承していくための有効策を話し合った=写真。
パネルディスカッションでコーディネーターの村山研一教授は(1)農業技術と環境保全技術をどのように再構築するか(2)その技術を引き継ぐ担い手をどのように確保するか竏窒ネどを質問。
良材の生産だけでなく、林地保全、生物多様性維持などにも寄与している林業技術について報告した岡野哲郎教授は「材価の低迷に伴い林業が崩壊寸前にある中、木材資源を地元で消費する流れをつくることが一つの課題」と指摘。生産者側だけでなく、消費者側にも消費を促す働きかけが必要であるとした。
棚田保全のためのオーナー制度について報告をした内川義行助手は、制度がもたらすプラス効果を示す一方で(1)広範囲での導入が困難なこと(2)オーナーを支援する制度を確立する必要があること竏窒ネどを課題とした。外部者の介入によって地元が改めて棚田の存在意義を見直すきっかけになり「シンボル的存在として棚田を保全していくには有効」と語った。
会場からは「市場の関係を通して農業を存続させていくのは困難で、農林業の文化的・シンボル的価値を地域で共有し、保全につなげていくことも必要」とする声もあった。 -
強豪集いきょう号砲 春の高校伊那駅伝2006
「春の高校伊那駅伝2006」=県高校新人駅伝競走大会(男子第29回、女子第22回)が19日、伊那市陸上競技場を発着点に行われる。男女それぞれが日本陸連公認コースの伊那西部広域農道を力走する。伊那市教育委員会などの主催。
招待校を含めた男子77チーム(うち県内校20)、女子33チーム(うち県内校7)がエントリー。男子は伊那西部広域農道の伊那市諏訪形・箕輪町中原折り返しの6区間(42・195キロ)、女子は箕輪町南原折り返しの5区間(21・0975キロ)で健脚を競う。
上伊那勢は男子に伊那北、上伊那農業、高遠、伊那弥生ヶ丘の4校、女子に伊那北、伊那西の2校が参加する。
競技スタート時刻は女子が午前10時、男子が午後0時5分から。 -
春めいて椿咲く
三寒四温を繰り返し、ようやく春めいてきた飯島町では、民家の庭先でピンクの椿(つばき)が咲き始め、明るい花が道行く人の足を止めさせている。
椿が咲いているのは親町国道153号線沿いの芦部公子さん宅。 高さ3メートル、幹の太さ10数センチ。
芦部さんは「毎年2月末ころから咲き始めるが、今年は開花が遅れた。色が優しく、ほかの椿よりも早く咲く」と話していた。 -
改定版「お役人」発刊
飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋はこのほど、ブックレットシリーズの「お役人」改定版を発刊した。
A5判、千部発行、1部300円で飯島陣屋で販売。
94年に発刊した初版が完売になったため、章立ては同じだが、内容はさらに充実、写真も最新にした。
著者は初版同様、西沢淳男さん(大学講師)=埼玉県在住=。西沢さんは幕府体制の中間管理職、知られざる代官の素顔、悲喜こもごもの実像と虚像を描いた「「代官の日常生活」の著者。改定版「お役人」にも、そのエッセンスが入っている。
改訂版は(1)陣屋のお役人たち(2)お役人の仕事(3)お役人の昇進(4)お役人の実像-からなり、改定版では陣屋の1年、年中行事の内容を充実させた。正月や2月の初午、3月は上巳(じょうし)の節句、6月は疫気をはらうために16個の菓子やもちを神に供え、食べる嘉祥(かじょう)など行事の様子を詳しく記した。
飯島陣屋ブックレットは陣屋が復元、公開された94年から刊行。既刊は「お役人」のほか「伊那県時代-飯島陣屋から伊那県庁へ(高木俊輔著)」「江戸幕府の天領(村上直著)」同資料館編の「信濃の天領陣屋」「陣屋があった江戸時代」の5冊がある。 -
安全安心の農産加工品、新製品次々と
中川村片桐のJA上伊那農産物直売所たじまファームでは、中川村産の豊富な果物、穀類を原材料にした手作りの農産加工品の新製品が次々と登場し、店頭をにぎわせている。 中川村産の小麦や各種フルーツを練り込んで焼き上げた「おまかせクッキー」「シフォンケーキ」。
切り餅を1センチ角に切った、懐かしい味わいが郷愁を誘う「はぜ」。特産品のふじリンゴを干した、シンプルな「干しりんご」などグループや個人で工夫を凝らした開発品のほか、なじみのどんパンの会の各種パンや小麦粉、リンゴジャム、ブルーベリージャム、桃・リンゴ・カリンなど各種ジュースなど安心・安全の農産加工品を販売している。
なお、たじまファームでは18、19日、お彼岸セールを予定している。
詳細はたじまファーム(TEL)88・4855) -
日本棋院駒ケ根支部副支部長
塩澤明さん(76)赤穂公民館の囲碁講座で講師を務めて11年。4歳から83歳の市民ら約40人が集う講座で週1回、碁を教えている。さらに、講座だけでは飽き足らず、もっと強くなりたい竏窒ニいう子どもたちを自宅に招き、熱心に指導を続けている。
「囲碁は年齢、性別に関係なく楽しめるのがいい。難しいと思われがちだが決してそんなことはないし、覚えればこんなに楽しいものはないですよ。それに非常に奥が深くて、打てば打つほど夢中になる。そこが魅力ですね」
◇ ◇
豊科で米屋を営む両親の間に男5人、女4人の9人きょうだいの8番目として生まれた。「兄たちの通知表は甲ばかりだったが、自分だけは乙が3つばかりあった。宿題だけは家に帰ってすぐにやったが、まあ、家の中で本を読むより外に行って遊び回ってばかりいる子どもだったね」
旧制松本中学(現松本深志高校)時代、キャンプに行った高原で友人と散策していた時、北アルプスの常念岳を背にして子どもが無邪気に遊んでいる光景が目に映った。目の前に広がる絵のような情景に感動し、友人に「おい、教員やらないか」と問いかけられて「いいな。やりたいね」と即座に答えた。
1950年、20歳で数学教師として豊科の高家(たきべ)中学を皮切りに教員生活をスタート。以降県内各地の小中学校で教壇に立った。
囲碁との出会いは23歳の時。当時の校長が初段で、教頭はじめ教諭らがこぞって囲碁に打ち込んでいたことから先輩に「お前もやれ」と教えられ、たちまちその面白さのとりこになった。
「授業中にもね、この生徒は碁に向いている、やらせたらうまくなるだろうな竏窒ネどと考えたりしていた。ふと天井を見上げると碁盤に見えるほど、本当に夢中でした」
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松本や上伊那で校長を歴任するなどして退職。「その後は専ら囲碁三昧。だが昔は一晩中打っていても平気だったのが、今は年のせいか一番で駄目だね」とぼやく。「打つ時の集中力がなくなった。でも生徒に教える時は真剣ですよ。教える時にはいい加減なことはできないからね。やっぱり教えることが好きなのかな」
囲碁のほかにも拓本、絵画、郷土芸能などへの造詣も深い。
「始めたら何事も徹底的にやらないと気が済まない困った性分でね。94年に5段を取った時も土蔵に閉じこもって一生懸命にやったもんだ。もっともそれ以降はちっとも腕が上がらないけれどね。言わば万年5段ですよ(笑)」 -
飯島中学校の卒業証書授式
飯島町の飯島中学校(竹沢代蔵校長)で17日、卒業証書授与式が行われ、115人(男49、女66)が9年間の義務教育を修了し、思い出深い学びやを後にし、新たな世界に飛び立った。
在校生や教職員、保護者らの拍手の中、卒業生らはさわやかな笑顔で入場。
竹沢校長は卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡し「堂々として、謙虚、存在感のある一流の中学生だった。互いに高め合い、磨きあった学年集団だった」と校内での卒業生の姿に触れ「高校ではたくさんの本を読み、自ら学ぶ学生であってほしい」と期待し、門出を祝った。
在校生を代表し、丸山春花さんは「1人がみんなを、みんなが1人をきづかう生徒会を築いてくれた。部活ではやさしく励ましてくれた」と感謝し「これからはそれぞれ別の道を歩むことになるが、飯島中学校の思い出を胸に、決して、あきらめず、夢と希望を持って1歩1歩進んで」と激励し、送辞とした。
これを受け、卒業生を代表し、中村明弘君は「1年の時から歌に力を注ぎ、だれにも負けない歌声を作ることができた。これからも全校合唱の火を燃やし続けて」と希望「それぞれの道に旅立つが、飯中の3年間の思い出を胸に、困難を乗り越え、夢に向かって大きく羽ばたいていきます」と旅立ちの決意をにじませた。
全員で体育館いっぱいに「大地讃頌」を響かせ、卒業生は万感の思いを込めて「フィンランディア」を歌い上げ、別れと旅立ちの歌とした。
なお、中川村の中川中学校でも05年度卒業証書授与式が行われ、79人(男43、女36)が義務教育の過程を終え、巣だった。 -
駒ケ根ライオンズクラブが「サクラとカエデ」に寄付
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は「桜と楓の名所づくり」事業で植樹する苗木の資金として10万円を同事業の実行委員会(山浦義人委員長)に寄付した。17日、北原会長、下平文隆幹事、小平佳司環境保全委員長、小田切さち子PR・IT委員長が市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「長年の取り組みで高原は素晴らしい景観になってきている。毎年の厚意にあらためて感謝する」と礼を述べた。
今年で第8回となる「桜と楓の名所づくり」の記念植樹はみどりの日の4月29日に行われる。駒ケ根高原の大沼湖周辺に植えられたサクラとカエデは1100本余りになり、訪れた観光客や市民の目を楽しませている。 -
駒ケ根市の2中学で卒業式
駒ケ根市の赤穂中学校、東中学校で17日、それぞれ卒業式が行われ、354人(男子188、女子166)の生徒が9年間の義務教育を終えた。
東中(向山健一校長)の卒業生は男子27、女子20の計47人。卒業生代表の工藤由紀さんは涙で声を詰まらせながら「3年前、期待と不安を胸に入学して以来たくさんの思い出ができた。その間、時に厳しく導き、優しく見守ってくれた先生や家族に心から感謝したい。卒業を機に自分の道を切り開き、それぞれの希望に向かって頑張りたい」と答辞を述べた。
卒業生は在校生らの歌う『蛍の光』に送られながら、3年間の思い出の詰まった母校を静かに後にした=写真。
向山校長は式辞で「3年生は学校の顔だ、と以前話したが、皆よくその期待に応えてくれた。周囲に支えられ、生かされて巣立ちの日を迎えられたことにあらためて感謝しよう」と述べた。 -
箕輪北ミニバス、全国大会出場に向けた激励会
ミニバスケットボール全国大会(女子)=28縲・9日・東京都代々木体育館=に出場する箕輪北ミニバス教室(唐沢茂コーチ)の激励会が16日、箕輪町の沢公民館であった。保護者や地区長などが選手らを囲み、健闘を祈った。
唐沢コーチは「4月に“県、北信越、全国選抜、全国でメダルを取る”という目標をたて、残すところ1つとなった。ここにいる人や応援してくれる人に感謝して、しっかり悔いの残らない試合をしてほしい」と激励。
キャプテンの鈴木希望さんは「今までやってきたことを出し切りたい」とこたえ、ほかの選手もそれぞれの思いを一言ずつ大会に向けた決意を語った。
全国大会(48チーム出場)は予選で、メダル候補として名前が挙がっている福島県と、昨年も全国大会に出場した徳島県のチーム。ともに強豪ながら、唐沢コーチは「全国選抜で見せた実力がでれば、負ける相手ではない」と語る。1位になると決勝トーナメントに進出する。
箕輪北は現在、県内で37連勝中。試合に出ればどの選手も多くの得点を挙げることができるという選手層の厚さが、箕輪北の安定した強さになっている。 -
通り町商店街に彩り 育てたパンジー飾る
伊那市の通り町商店街の活性化を目的に総合活動で取り組む、伊那小学校4年剛組(大沼聡教諭、30人)は16日、自分たちで育てたパンジーの花を植えたプランター30鉢を通り町一丁目のアーケード下に飾った。
剛組の花のプランター設置は本年度3回目。昨年9月に設置したサルビア、マリーゴールドなどのプランター60鉢は商工連合協議会が主催する「まちじゅう花いっぱいコンクール」で優勝もしている。
パンジーの花は児童たちが冬に合う花を竏窒ニ協議して選定。同コンクールの優勝賞金の一部を種代にあて、昨年秋から教室で育ててきた900本の中からよいものを選んで、プランターに5本づつ植え替えた。
プランターの側面には児童たちのスローガンである「通り町に花を広げよう!!」の文字。伊藤僚君、藤森司君の2人は「皆に花を見てもらい、通り町にお客さんが沢山きてもらえるとうれしい」と話していた。
剛組は商店街の人や地域住民にインタビューして研究した活性化対策の発表を2月、店主らに向けて発表したほか、買い物客には高齢者が多いことから昨年11月には「伊那橋」の歩道横に間伐材の手作りベンチも設置している。 -
春の高校伊那駅伝2006あす号砲
春の高校伊那駅伝2006(19日・伊那市陸上競技場発着点)の情報を提供するインフォメーションコーナーが17日、市駅前ビルいなっせ2階展示ギャラリーに開設された=写真。18日まで開催。正午縲恁゚後8時。
競技場やコース案内、応援エリア、男女別の出場選手一覧などの知りたい情報を19パネルで紹介。前回大会のビデオも上映し、選手たちが苦しい表情で頑張る姿が見られ、レースの過酷さがうかがえる。
今回は伊那市・高遠町・長谷村との3市町村合併や権兵衛トンネル開通を知らせるパネルも展示。全国各地の高校生が集う大会の情報提供コーナーで「新伊那市」もPRしている。
大会出場チームは県内や全国の強豪高校の1、2年生で構成。男子は77チーム、女子は34チームがエントリー予定。スタートは女子が午前10時、男子が午後0時05分。