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信大でブータンの農業と山菜などについて学ぶ公開ゼミ
南箕輪村の信州大学農学部で26日、ブータン農業省の研究員を招いた公開ゼミがあった。約30人の学生が集まり、ブータン人の生活と密接なかかわりを持つ食用野生植物の利用や伝統知識など学んだ。
機能性食料開発学を専攻する松島憲一助教授のゼミは昨年から、長野県と似通った気候風土を持つブータンの食用野生植物利用に着目し、現地の研究機関と共同プロジェクトを進めている。鎖国が長かったブータンは、日本で一般的に食されている野菜類の普及が遅かった分、山菜などの利用が進み、それらに関する知識も蓄積されているが、現代に入り若い世代が継承しなくなってきていることから、食用野生植物の利用と伝統知識を保全するための研究・調査をしている。
公開ゼミは、今月上旬に現地調査に出向いた学生2人と、ブータン農水省の研究員2人がそれぞれ発表した。
ラクシュミ・タパさんは、日本でもなじみのアカザ、ゼンマイ、などがブータンでは一般的に食べられていることや、市場価値のあるいくつかの山菜を紹介。また、それらが持つといわれているさまざまな効能やブータンにおける文化的価値やなどを説明した。
また、ゼミ生らがブータンの郷土料理「ダチ」を作り参加者に振舞った。
同研究室は、研究調査を来年まで継続した後、結果をまとめた山菜図鑑のようなものを作成する予定。 -
無暖房住宅
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記者室大口無暖房
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今年の冬ほど、灯油やガソリン価格にピリピリした年は無かった。毎月のように2円3円と値上がりし天井知らず。寒い信州で暖房なしで暮らせたらどんなに、家計が助かるだろうか。そんな夢みたいな住宅が実現する▼先日、井坪建設の伊那谷初、無暖房、低燃費住宅の安全祈願祭を取材した。35センチの厚さの発泡スチロール板で壁や床、屋根を丸ごと包み、開口部は2重サッシにするなど、徹底した高断熱、高気密仕様。信大構内に設置した実験棟の実証実験や、空調メーカーでのシュミレーション結果を受けての初の施工例▼世界規模で地球温暖化や環境問題への早期対応が叫ばれる中、無暖房・低燃費住宅は21世紀住宅の1つの方向軸ではないかと思った(大口記者) -
藍綬褒章の北原久爾さん(72)
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「光栄ではあるが、ほかにりっぱな調停委員がいっぱいいるのに、私がもらっていいのかというのが正直な気持ち」。
34年、駒ケ根市下平に生まれ、中央大学法学部を卒業、18年間の銀行勤務の後、家業の酒造会社「長生社」を継ぎ、現在も社長を務める。
調停委員には84年4月に任命され、3月31日まで22年間務めた。 「委員にと話しがあった時は、若かったが、父親(宅爾さん)も委員だったので、ある程度、役割などを理解しており引き受けた」
調停委員は申立人と相手方との間に立ち、双方の話しを聞き、話し合いでの解決の糸口を探し、仲介する役割。長野地裁伊那支部には調停委員は35人おり、北原さんは民亊と家事の両方を受け持った。
「担当した中で、1番多かったのが離婚調停。母親と別れて暮らしている小学生が、裁判所の控え室で、久しぶりに母親に会い、抱き合って泣いていたことが今も目に浮かぶ」。
調停委員になりたての20年前と比べ「離婚に対する認識が変わった。一言で言えば、離婚は恥かしいことでなく、何でもないこと、『ばついち』はステータスと考える若い人さえいる。20代-30代の離婚は子どもがいても、幼く、離婚の意味さえ分からない。親の離婚は子どもにとって至極迷惑、子どものことを考えてほしい」と訴える。
次に多いのは遺産相続。「申立人も相手方も高齢者が多く、積年の恨み、つらみが出て、妥協の余地がない。全相続の中で、調停申立は一握りと少ないが、それだけに深刻なケースが多い」とか。
調停委員は法律の専門家でなく、指示したり、命令する立場でなく、社会の常識をものさしに、話し合いをすすめる役目「それだけに、難問が解決するとほっとする。22年やってきたが、特別難しい仕事とも思わないが、人生の裏側が分からないとできない仕事」。
本業の酒造では、純米酒1本に切り替え、「信濃鶴」ブランドのほか、今年から厳選素材による「桜の下で」を販売。好評とかで顔をほころばす。
「信濃鶴の伝統を大切に、酒本来の姿を守りつつ、新しいものにもチャレンジしていきたい」。妻と長男夫婦、孫の5人暮らし。 -
デイサービス利用者がお花見
宮田村社会福祉協議会のデイサービスセンターはこのほど、デイサービス通所者を対象にお花見を行った。飯島町の与田切公園まで足をのばし、満開の桜を満喫した。
全ての利用者に花を楽しんでもらおうと、開花にあわせて連日実施。バスに揺られて到着したおじいちゃん、おばあちゃんは、眼前に広がる桜の園に歓声をあげた。
道中で仕入れた桜まんじゅうを食べながら、ゆっくりと見物。心地良い昼下がりが過ぎていった。 -
伊那市地蜂愛好会総会
伊那市地蜂愛好会(会員約100人、小木曽大吉会長)は23日、06年度通常総会を伊那市の羽広荘で開き、越冬させた約5千匹の女王バチを会員に配布した。
本年度同会は、親子などを対象としたハチ追い体験学習会をしたり、地球元気村に参加するなどして、会員だけでなく、一般に向けた地バチアピールもしていく。
今年は、ハチを繁殖する巣の数を増やし、昨年の倍近い約1万4千匹の女王バチの発生に成功した。小木曽会長は「発生数を増やすことは長年目標としてきたことで、一定のレベルに達したと思う。今後はこれを維持していきたい」と話していた。
また、同会の活動に貢献した小松養蜂園(伊那市)の小松実治さんに感謝状を贈った=写真。
玉川大学農学部、小野正人教授によるスズメバチ類の社会性を紹介する記念講演もあった。 -
箕輪町消防団春季訓練
箕輪町消防団の春季訓練が23日、箕輪中部小学校グラウンドであった。団員175人が大規模災害に向けた基本動作と規律の徹底、部隊編成の重要性に重きを置いた規律訓練に励んだ。
平沢豊満町長は「指揮命令の大切さを自覚し、安全的確に町民を守る体制を作ってほしい」。平沢久一団長は「大規模災害やあらゆる災害に備え、団体、部隊行動をとるために必要不可欠な基本動作を身に付ける訓練。災害現場ではまず自分自身の安全を確保し、指揮命令系統が明確に伝わるように、迅速な対応をお願いしたい。実のある訓練にして」と訓示した。
観閲では、デジタル地域防災行政無線整備で消防団に配備した車携帯型無線機17台のお披露目があり、団員が実際に交信した。
式では、荻原利一前団長はじめ前ラッパ長、前正副分団長の14人に町長感謝状を贈った。 -
赤穂中不審者対応訓練
駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)は26日、不審者対応避難訓練を行った。日本刀を持った不審者役の教諭が怒鳴りながら授業中の1年2組の教室に乱入。生徒たちを素早く避難させた教諭が教室内の机やいすで不審者の動きを封じるように防戦した。急を聞いてさすまたや盾を手に駆けつけた数人の教師らが暴れる不審者を取り囲み、数分間の乱闘の末、ようやく床に押さえつけた=写真。
訓練の模様を見守っていた駒ケ根署生活安全刑事課の前島昭文係長らは体育館に集まった全校生徒に対し「逃げる時に勝手な行動を取らないことが一番大切。万一の際にも今日のような冷静な行動を」と講評した。諏訪校長は「侵入者は火事と違って校内を動き回る。今どこにいるかの情報を聞き漏らさないよう静かに避難することが大切だ」と話した。
同署の高見澤貴史刑事は生徒に護身術の一端を教えた。「腕をつかまれたら手のひらを開くこと。手首が太くなって振りほどきやすくなる」などと実演を交えて説明した。 -
駅伝選手激励会
25日夕、駒ケ根市教育委員会は5月7日に松本市で開かれる第16回県市町村対抗駅伝競走大会、第2回県市町村対抗小学生駅伝競走大会にそれぞれ出場する駒ケ根市代表選手らの激励会を市役所南庁舎で開いた。中原稲雄教育長は選手らにユニホームと激励金を手渡し=写真「良い成果を期待する」と激励した。監督らは「調子は上がってきている。優勝を目指して一丸となって頑張りたい」選手らは「力を出し切って次の選手にたすきを渡したい」「トップでゴールできるよう精いっぱい走りたい」などと1人ずつ決意を述べた。
市町村対抗駅伝は9区(42・195キロ)、小学生駅伝は4区(約6キロ)で優勝を争う。昨年の大会ではそれぞれ3位、1位の好成績を収めている。
選手は次の皆さん(○数字は出場予定区間)。
【第16回県市町村対抗駅伝競走大会】▽監督=下島修▽選手=(1)森田遥(赤穂中1年)(2)宮脇千博(東中3年)(3)唐木正敏(自営)(4)滝澤恵美(駒ケ根市役所)(5)松崎雄介(駒ケ根市役所)(6)福澤一樹(上伊那農高3年)(7)小林太一(信州大4年)(8)福沢潤一(東中2年)(9)北原英一(トーハツマリーン)補欠=平賀愛美(赤穂中2年)大蔵孝典(赤穂中3年)羽生吉浩(養命酒製造)木村和也(トーハツマリーン)
【第2回県市町村対抗小学生駅伝競走大会】▽監督=林正俊▽選手=(1)湯澤ほのか(赤穂南小6年)(2)林優人(赤穂小6年)(3)赤羽美紅(赤穂南小6年)(4)春日千速(赤穂東小5年)補欠=伊東玲奈(赤穂小6年)丸山修平(赤穂東小5年) -
地域にも愛される観光ホテルに
会社幹部と住民サポーターが懇談
宮田観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化の課題を抱える宮田村の第3セクター・宮田観光開発の幹部と、同社の社外モニター機関「サポーター会」が26日、地域に根ざしたより良い観光施設を目指して懇談した。サービス向上、柔軟な商品設定などを求めてサポーター会は9項目を提言。会社側は善処する方針を示し、新たな誘客の手段として、朝市の開催なども検討していると説明した。
会社側から清水忠夫社長と2人の常勤取締役のほか、実務の幹部3人が出席。赤羽正リーダーら3人のサポーター会メンバーが提言内容を説明した。
宴会や冠婚葬祭など割安感のある商品設定や、きめ細かな客への対応で地元にも愛されるホテル運営を要望。
清水社長は「低料金でもサービスを落とさず、地元に多く利用してもらえる施設に生まれ変わる」と答えた。
小田切英夫専務は、マレットゴルフ大会と食事、入浴をパックにした新商品を5月から始めると紹介。
地元農家の協力を受け、ホテル前で朝市を開催する計画も示し「地元に愛され、さらにお金をかけなくてもできる施設づくりを進めたい」と話した。
接客や宣伝広報のあり方、施設内の備品、消耗品改善など、突っ込んだ内容も議論。取締役が退席し、サポーター会と幹部社員が懇談する場面もあり、現場の生の声も聞いた。
サポーター会は経営に地域の声を反映させようと、村民5人を同社が指名して発足。意見や要望は随時、観光開発に吸い上げていく考えで、今回が昨年末の発足後初めての提言、懇談となった。 -
役場窓口の時間延長本格実施
宮田村は26日までに、1月から毎週水曜日に試行してきた役場窓口の時間延長を、連休明けの5月10日から本格実施すると決めた。毎月第3日曜日の午前中に開いている休日窓口は、1年間試行期間を伸ばす。
対象窓口は住民係と税務係で、試行と同じく水曜日に実施。通常午後5時15分を7時まで開く(祝祭日は除く)。
試行してきた各種証明書の発行、税金収納に加え、水道料金、保育料、住宅使用料、介護保険料の収納も新たに取り扱う。
1月から3月末までの実績をみると、延長時間の1日当たり平均取り扱い件数は6件ほどで、利用者数は4縲・人。
証明関係の利用が多いが「税以外の料金収納の取り扱いについても需要があり、本格実施にあわせて導入することにした」と村総務課は説明する。
試行を継続する休日窓口についても、取り扱い業務などは時間延長の窓口と同じ。午前8時半から正午まで開く。
延長、休日ともに、住民係、税務係各1人の職員が交替で対応。「やむを得ない場合を除き時差出勤を基本にして、超過勤務(残業扱い)にならないようにする」(総務課)としている。 -
低温に警戒を
農協が果樹栽培農家に呼びかけ平均気温を大きく下回る状態が続いていることから、宮田村のJA上伊那宮田支所は、遅霜や極端な低温に対して農家各戸に警戒を呼びかけている。
同村駒が原地区では、26日朝の最低気温が氷点下1・5度まで下がった。最近1週間は低温の状態が続いており、リンゴなどの果樹も平年より3日ほど生育が遅れている。
同支所によると、大きな被害には至っていないが、ナシなどに若干の障害も出始めているという。
2004年には上伊那南部がこの時期に凍霜害に襲われ、宮田村でも平年比でリンゴ、ナシの収獲量が3割減となる被害が発生。
「今年はその時の気候状況に似てきている」(同支所)こともあり、FAXや有線などを通じて栽培農家に繰り返し注意を呼びかけている。
凍霜害は開花中が最も警戒すべき期間。村内ではナシが28日、リンゴも連休中の開花を予想している。 -
ひまわり号のバス旅行
宮田村の車イス利用者やボランティアらでつくる、宮田地区ひまわり号実行委員会サークル「ひまわり」は22日、岐阜県の花フェスタ記念公園(可児市)と日本昭和村(美濃加茂市)にバス旅行。満開の花々を満喫し、古き良き昭和30年代にタイムスリップした。
今年で13回目。普段は外出も難しい重度の障害者もいたが、看護師や県看護大学の学生、地域のボランティアも多数同行し、ともに旅を楽しんだ。
日本一のバラ園がある記念公園。季節が早いため屋外のバラはつぼみだったが、ハウス内では満開となり、一行を出迎えた。
「素晴らしいねぇ」と、貴婦人のような可憐な花の姿にうっとり。お土産にバラの香水を買い求める姿もみられた。
女優の中村玉緒が村長を務めていることでも有名な昭和村では、昔懐かしの遊びなどを体験。時間を忘れて興じていた。
「天気にも恵まれ、今年もみんなが一緒になって旅行することができた」と代表の三浦さん。行き帰りの車中ではゲームや会話なども楽しみ、交流の輪を広げていた。 -
奉仕活動に貢献した赤中3年4組と建設業組合を表彰
駒ヶ根ロータリークラブは24日、地域奉仕活動の功績をたたえ、赤穂中学校3年4組(亀井政昭教諭、38人)と、駒ヶ根建設業組合(佐々木正博組合長、36社)を表彰した。
3年4組は、40年ほど前から同中で受け継がれている伝統のカレンダーづくりを1年時から継承。毎月600枚ほどを学級全員で手作りし、老人福祉施設などに配っている。
式には5人の生徒が出席。堀内照夫会長から表彰状を受け取り、代表して小田原佑樹君が「先輩が築いた伝統を今後も後輩に引き継いでいきたい」とあいさつした。
建設業組合は、道路や親水公園の環境美化、駒ヶ根市との災害協定締結など、市民生活を守る活動に尽力。
出席した窪田雅則副組合長は受章に感謝しつつ「業界には逆風が吹いているが、地域のボランティアを続けていきたい」と話した。 -
伊那市議選激しいつばぜり合い・高遠区情勢
新市発足に伴う伊那市議選は、旧市町村を区域とした選挙区が設けられ、伊那18、高遠5、長谷3の定数に対し、それぞれ21人、8人、5人が立候補。激しいつばぜり合いはいよいよ後半戦にもつれ込んだ。候補者たちは遊説カーで各選挙区域を隅々まで回り、力強い決意をにじませて、有権者に公約を訴えている。選挙区ごとに情勢を探る2回目。
高遠選挙区は、定数5に、前町議7人、新人1人が出馬。党派は、無所属7人、共産1人。地区別では、高遠が前町議5人、河南が前町議1人と新人1人、藤沢が前町議1人。
高遠選挙区の中心部である高遠地区は、西高遠から前職の飯島進、伊東實、春日嗣彦、関森照敏、原浩の5氏が立候補。このうち相生町から飯島、伊東、関森の3氏が立つ。各陣営とも「地元からガッチリ(票を)取りたいが、非常に難しい」と危機感を募らせている。
血縁関係の強い他地域からの確実な票獲得に向ける陣営、候補者のいない地区内の東高遠のほか、長藤、三義に加え、藤沢に入り込むなど、全域からの「票取り合戦」が強いられている。
新市発足により衰退が懸念されている周辺部の藤沢、長藤、三義の3地区は、有権者約980人を誇る大票田の藤沢に伊藤明由氏一人が立つのみ。三義と、長藤の北中部地域からの集票も狙い勢力の拡大を目指す一方で、「守ることが大変」と上滑りを警戒する。
河南地区は、下山田から前町議の野々田高芳氏、上山田から新人の平岩国幸氏の2人が地元の推薦を受けて出馬。有権者約450人の上山田、その2分の1ほどの下山田、いずれも地元票だけの当選が難しいことから、河南地区内で約900人の有権者がいる小原と勝間の票を奪い合う。しかし、小原は血縁関係の強い他地区の候補者が「地盤」としていることもあり、長藤と三義などからの上乗せを図る。
各陣営とも地道に他地区へ足を運んで支持を広げ、事務所では、電話やはがき戦略で支持の拡大を図るなど、終盤に向けて追い込みをかける。
有権者数は4月22日現在で、5948人(男2810人、女3138人)。 -
中川村で鉢花カラー出荷始まる
中川村葛島の富永園芸(富永宏克代表)は「母の日」(5月14日)に向け、贈答用の鉢花「カラー」の出荷を始めた。最盛期は5月7日前後で、黄色とピンク約1万鉢を関東、中部へ出荷している。
同園はカリフォルニア産の球根を年末に、4縲・号鉢に1、2球植付け、2縲・輪咲いた鉢を選び、透明紙を巻いて出荷する。
カラー栽培10数年目という富永さんは「カラーは花持ちもよく、高級感もあり、母の日ギフトに最適」と話している。 -
母の日に向け、カラー出荷始まる
中川村葛島の富永園芸(富永宏克代表)は、「母の日(5月14日)」に向け、贈答用の鉢花「カラー」の出荷が4月下旬から始まった。最盛期は5月7日前後で、黄色とピンク約1万鉢が関東、中部に向け出荷されている。
同園はカリフォルニア産の球根を年末に、4-5号鉢に1、2球植付け、2-3輪咲いた鉢を選び、透明紙を巻いて出荷している。
カラー栽培10数年目という富永さんは「カラーは花持ちも良く、高級感もあり、母の日ギフトに最適」と話していた。 -
稲荷例祭と花見
駒ケ根市赤穂から飯島町赤坂に全面移転した井坪建設(井坪義幸社長)は22日、高坂町長、大沢教育長をはじめ、社員や協力会の家族ら約70人を招き、新社屋の披露に合わせ、敷地内にある赤坂稲荷例大祭と花見を行った。
同社は旧下平製作所長野工場を買取、昨年末から、工場の大規模改修を行い、10日までに、断熱パネル製造、プレカット生産ラインなど主要生産部門と事務部門を合わせ移転し、稼働開始した。
稲荷神社の前で、茅野宮司が神事を行い、社業の進展を祈願した後、井坪社長は「赤坂に新しい拠点を得て、世界に羽ばたく井坪建設を目指したい」とあいさつ。
高坂町長は「県下屈指の井坪建設が立地し、全世界に向け事業展開を図ることはまことに喜ばしく、町としても、出来る限り協力したい」と述べ、立地を歓迎した。
この後、旧下平製作所時代に植栽した樹齢約60年、満開の染井吉野の下で、花を眺め、バーベーキューを楽しんだ。 -
第1回倫理経営講演会「日本創生の心-負けてたまるか-」に200人
「企業に倫理を」「職場に心を」-をスローガンに活動する県伊南倫理法人会(小林義徳会長)は19日夜、駒ケ根市アイパルいなんで、単独第1回倫理経営講演会を開いた。会員ら約200人が、倫理研究所の水上宏参与の「日本創生の心-負けてたまるか-」に耳を傾け、職場における倫理の必要性を実感した。
水上さんは中越大地震の被災地、長岡の現況に触れ「山肌は削られ、家はつぶれ、被災者は仮設住宅で不自由な生活をしている」とし「地震や豪雨など天変地変は日本の世情とリンクしている。昔から人の心が和やかならば、天も和やかと言われている」と述べ、今、なぜか倫理が必要かを説いた。
また、「日本は格差社会で、勝ち組と負け組の二極化、対立の構図が進んでいる」とした上で「勝ち組、負け組という考えは外国から入ってきた文化、日本は『敵に塩を贈る』文化。負けた人への感謝の気持ちを持たないと、今度は負け組になってしまう。世の中、勝ち放しになるほど甘くない」と気を引き締めさせた。
「人生は時には負けることも大切、しかし、延々と負け放しではだめ。負けたことを生かし、勝つためには何が必要か考え、這い上がれば、りっぱな経営者になれる」と話した。
このほか、法隆寺の五重の塔を例に挙げ「国や家庭に1本心棒が通っていれば、揺れを吸収し、倒壊することがないが、今の日本は吸収するどころか、一緒に揺れている。個人主義の時代の新たな倫理を構築をしなくてはならない」と訴えた。
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南箕輪村食生活改善推進協議会 講習会に健康体操も
南箕輪村食生活改善推進協議会(伊藤幸子会長)は25日、村保健センターで、06年度初めての料理講習会をした。試食の後は定期総会を開き、本年度の事業や予算を決めた。
会員20人が集まり、五平もち、春雨のサラダ、ナメコとチンゲン菜のすまし汁の3品を調理。五平もちは「クルミみそ」「ピーナツ」の2種類の付けダレをつくり、それぞれを味わった。
会員らは自宅から持ち寄ったうるの米、合計14合を炊飯し、ゴルフボールより一回り大きいサイズに握っていった。調理中は「私の家では、もち米を少し混ぜて炊くの。モチモチしておいしいわよ」などと、各家庭の・ス味自慢・スも飛び交いにぎわった。
定期総会では事業計画を決定した。料理講習会については、これまでの夜の実施を日中に変更し、講習会後に健康体操を取り入れることを強化。本年度は乳製品や高野豆腐などを使った講習全8回を計画する。また、村内の家族を対象とした料理教室もある。
伊藤会長は「『私たちの健康は私たちの手で』のスローガンに基づき、地域の皆さんが健康で過せるためのお手伝いができれば。食事指導を通じて、村民の中から生活習慣病が減っていけばうれしい」とあいさつした。 -
伊那市大学生ラグビー招待試合 慶應vs同志社6月4日
伊那市や市教育委員会などは6月4日、新市誕生を記念した「第10回伊那市大学ラグビー招待試合」を市陸上競技場で開き、東西の実力校、慶應と同志社大学が熱戦を繰り広げる。27日からチケット販売をはじめる。
観戦機会の少ないトップレベルの試合を開催し、市、県内のラグビーの普及・競技力向上を目的とする。本年は新市誕生や10回の節目を記念して、前座で春季高校総体県大会決勝戦(対戦カード未定)や、地元小学生によるタグラグビーの試合をする予定だ。
大学招待試合は午後1時キックオフ。入場料は前売り千円・当日1500円(高校生以下無料)で販売する。
チケットの取り扱いは、伊那市市教育委員会スポーツ振興課、文正堂スポーツ(TEL72・7281)朝日スポーツ(TEL72・7226)カムイスポーツ伊那店(TEL74・9199)アド・プレイガイド伊那(TEL74・2124)。
大会内容の問い合わせは、スポーツ振興課(TEL78・4111、内線2731)へ。 -
箕輪町保健補導員会総会
箕輪町保健補導員会総会は24日、町保健センターで開いた。新体制の第1回会合で約170人が出席し、06年度活動計画を協議した。総会後は全体研修会で「保健補導員がめざすもの」についての講演を聞いた。
本年度は新事業で、みのわ健康アカデミーの短期版「保健補導員短期アカデミー」を開く。希望者15人が9月から12月までの4カ月間、健康学習と運動トレーニング、在宅トレーニングプログラムなどに取り組み、地域の健康サポートのリーダーになってもらう。
活動計画は▽健診(循環器)結果と自分の体の変化についての学習▽任期中の循環器健診受診▽乳房の自己検診法学習▽地区の健康相談(血圧測定)▽施設見学▽健康広場への参加▽保健予防活動への協力-など。
保健補導員は234人。任期は06、07年度の2年間。会長は関奈保子さん(松島)、副会長は高森直美さん(沢)、三井時子さん(長岡)。 -
箕輪町
城取喜市さん
手のリハビリにと始めた文化刺しゅう。4月前半、南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設「大芝の湯」で初の個展を開いた。何十年と続けている趣味の盆栽と一緒に、作品7点を飾った。
30年ほど前、事故で手をけがし、リハビリに少しだけやったのが文化刺しゅうだった。その後はやっていなかったが、知り合いから、材料があるけどやらないか-と話があり、「70歳になって暇になったからやってみようかなと、“70の手習い”でこういう悪さを始めたんです」。
普段は庭木の手入れの仕事をしているため春から12月までは外の仕事で忙しく、12月に入ると親戚や知り合いなど約60軒分のしめ飾りを作って年が暮れる。そのため、文化刺しゅうをやるのは年が明けた1、2月だけ。その間に5、6点を作り上げる。
教室に通うわけではなく、すべて自己流。あるのは糸と下絵、完成図のセットのみ。ぼかしを表現するために糸を1本取り、2本取りにするなど自分で研究し、器用に刺していく。
「やってみればできるもんだね。教わったんじゃないから同じものは2度とできないけど。男がやるのは珍しいと言われるけど、なんでも挑戦することはいいじゃないですか」
やり始めると最後までやらなければ気がすまない性分。10時間座っていても苦にならないという。
今回展示した作品は松、竹、滝とコイ、モクレン、ヒマワリなど。これまでで1番難しく、完成までに1週間かかったという作品「子育観音」は、親戚の新築祝いに贈った。ほとんどの作品は3、4日で仕上げ、欲しい人には惜しげもなくあげてしまう。「趣味を通り越して道楽だって言われてます」。
病気があり、年数回は入院する。「自分の気持ちに負けたくないから暗くはしないし、人に病気の話もする。明るくしないと」。決して周囲に病気を感じさせない。作品づくりでも、「皆の気持ちも明るくなるように」と願い、明るさを心がける。例えば松の木肌で完成図が暗い色合いのときは、明るい色の糸を使う。出来上がりはどれも明るさ、華やかさがある。
文化刺しゅうだけでなく、200鉢はある盆栽の手入れから、定年後に習った掛け軸の装丁、障子やふすまの張替えなど、なんでもこなす。
「自分の手につく仕事をいろいろやった。まともにできるものはないけど、なんでもかんでもやったから、今こうやって楽しめる」
今は家の畑仕事。5月から庭仕事で忙しくなる。盆栽を置く台も作ったりと休んでいる間がない。
「いろいろやることがあって、死んじゃいられない。人に迷惑をかけないように動くってもんだ」
冬限定でやってきた文化刺しゅう。今年は梅雨になったらやろうと準備をしている。
(村上裕子) -
地域に密着シニアリーダー養成へ実践講座開講
地域に密着した実践的な社会参加活動のリーダーを育成する、県シニアリーダー実践講座は25日、伊那市の県伊那合同庁舎で開講した。県長寿社会開発センター伊那支部主催。
受講生(50歳以上)は、昨年度より6人多い26人(男10、女16)。来年2月までの全16回、リーダーに必要な基礎的な知識や技術、地域における社会参加活動の進め方などを習得する。
講座内容は、地域活動、ボランティア、男女共同参画社会、児童虐待と家庭のあり方などの講義や、スポーツ、福祉施設でのボランティアの体験もする。
開講式で支部長の牛越徹・県上伊那地方事務所長は「広い見識や視野、実行力をもつ人材が地域に求められている。一年間学んで実り多きものとし、助け合い、協力し合って、仲間作りもして社会参加活動を続けてもらいたい」とあいさつ。
受講者を代表して佐合芳郎さん=駒ヶ根市=は「一年間頑張って、先生方の指導を仰ぎたい」と述べた。
伊那公民館長の武田登さんの講演に耳を傾け、「リーダーのあり方」についても学んだ。 -
日本画県展
春季日本画県展の巡回展が30日まで、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。花鳥風月から人物、風景画まで、さまざまに描かれた約100点が、訪れた人たちを楽しませている。
作品展は35回目。入選作に加え、同人らの作品も約10点並んでいる。
近年は、これまでの日本画が主に題材としてきた「花鳥風月」だけでなく、人物、風景などをテーマとする人が多く、初孫誕生の喜びを描いたものや、四季折々の風景を描いた作品が並ぶ。洋画的な質感を持つ「現代日本画」も多く、日本画独特の柔らかさと深い色合いが、古典的な手法とは異なる趣を創り出している。
一般300円、中高生200円。午前9時縲恁゚後5時。 -
全日本軟式野球上伊那地区大会で1部宮田クラブ、2部エプソン伊那松島が優勝
第50回高松宮賜杯全日本軟式野球上伊那地区大会は23日、宮田球場で開き、1部は宮田クラブ(宮田村)、2部はエプソン伊那松島(箕輪町)が優勝した。両チームは5月20、21日の南信大会に代表として出場する。
宮田クラブは、打線が好調。準決勝は11点、決勝は12点を取って激戦を制した。
エプソン伊那松島は対照的に得点を守り、接戦を乗りきった。 -
中央アルプス開山式
中央アルプスの開山式が例年よりも1カ月早く24日、県内山岳観光地のトップを切って駒ケ岳千畳敷の駒ケ岳神社で行われた。千畳敷は穏やかな日よりに恵まれて風もなく気温は約2度と暖かだったが、神社の周りは一面の雪景色で冬山そのもの。拝殿も鳥居も4メートルを超える深い雪にすっぽり埋もれてまったく姿を見ることはできず、神事は雪の上にしつらえた祭壇に向かって行われた。出席した約20人の観光関係者らは祭壇に向かって拝礼し、玉ぐしをささげるなどして入山者らの安全を祈願した。
アトラクションとしてスイスの民族衣装に身を包んだ「アルプホルン駒ケ根」の8人が演奏を披露。晴れ渡った宝剣岳をバックにのどかな音色を千畳敷カールに響かせた=写真。千畳敷には開山式に合わせて約100人の観光客らが訪れ、アルプホルンの演奏を楽しんだり、眼下に広がる下界を眺めたりしていた。 -
【記者室】松井秀喜、高橋尚子、清水宏保の共通点は
取材で靴を脱いだ時、足元を奇異の目で見られることがある。5本指靴下とスーツという取り合わせが異様に映るらしい。5本指靴下はここ数年若い女性向けのカラフルな商品が出回ってきたとはいえ、まだまだ少数派だ▼言っておくが水虫ではない。愛用の理由は靴を履いていても足指の踏ん張りが利くからだ。スポーツ界を見渡してみると野球の松井秀喜、マラソンの高橋尚子、スケートの清水宏保などけっこう愛用者が多い▼考えてみれば5本の指を一つの袋に入れていることの方が不自然な気もする。ある注文靴の職人は「足の指が踏ん張れないと転びやすく疲れやすい」と言っていた。靴下業界に義理はないが、しっかり踏ん張るために一度試してみてはいかが。(白鳥記者)
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箕輪町の5小学校に三洋電機が充電池セット寄贈
地球環境にやさしいまちづくりを進める箕輪町の5小学校に25日、三洋電機が“千回繰り返し使える”充電池「エネループ」のセットを寄贈し、5年生対象に環境授業をした。
三洋電機は05年11月、充電池「エネループ」を発売。小学校エナジー・エボリューション・プロジェクトで05年度は全国250の小学校に充電池セットを寄贈。06年度は約30校で環境授業を予定し、箕輪町が初回。
町は、新エネルギービジョンに基づく環境学習事業の一環でプロジェクトに参加した。
町文化センターでの5小学校合同贈呈式は5年生約250人が出席。充電池セット(充電池120本、充電器10個、保管用ボックスなど)各校1セットを代表児童が受け取り、中部小の赤羽郁海君が「環境省エネ委員会を中心にエコ活動に取り組んでいる。これからもエコ活動に取り組みたい」と礼を述べた。
三洋電機の竹村剛さんは、「電池を使い捨てないことを考えてもらい、子どもたちに地球環境の大切さを伝えていきたい」とあいさつした。 -
南箕輪村農業委員会総会
南箕輪村農業委員会は24日、06年度総会を村民センターで開き、本年度の活動方針を協議した。生活改善女性推進委員の委嘱もあった。
地域農業活性化のための活動方針は▽農地法などの適正運用と的確な指導▽農業振興方策の検討、提言、意見具申(1)認定農業者協議会、農業経営者協議会、南箕輪村輪の会などとの交流(2)村営農センターおよび地域の営農組合活動への支援(3)研究成果の公表▽担い手育成と農地の有効活用の推進(1)担い手への農地集積(2)農地保有合理化事業のあり方研究(3)遊休荒廃地解消に向けた活動の強化(4)コンバイン組合など各協業組織の活動支援▽農業フォーラム、大芝高原まつりへの参加ーなど。
村内の農地流動化目標面積は、利用権設定期間ごとに3年未満260アール、3縲・年1450アール、6縲・年640アール、10年以上490アール、合計2840アール。
委嘱した生活改善女性推進委員は堀伊都子さん(久保)、植田さち子さん(田畑)。 -
宮田歌謡曲友の会
みのわ園でボランティア
宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は23日、箕輪町三日町の特別養護老人ホーム「みのわ園」を訪問し、なじみのある歌謡曲を熱唱して利用者を楽しませた。
ボランティア活動の一環として上伊那各地の福祉施設を訪問し、5年目になる。みのわ園が本年度最初の慰問で、会員6人と日本舞踊グループの2人が歌と踊りのショーを披露した。
「北国の春」を全員で熱唱したあと、「手まり花」「ほろよい酔虎伝」「海の匂いのお母さん」などを次々と熱唱。歌の間に「天竜月夜唄」「みだれ髪」などの踊りがあった。利用者は歌に合わせて手拍子したり、出演者と握手して楽しい時間を過ごした。