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海外協力隊が小学生と交流
駒ケ根青年海外協力隊訓練所の候補生らは2日、市内の5小学校を訪れて児童らとの交流を楽しんだ。
中沢小学校には渡邊潮見さん、金子由紀子さん、小泉敦司さん、熊野剛さんの4人が訪れ、4年生児童らにそれぞれの派遣国の文化や習慣などを写真やスライドで説明した=写真。児童らの興味はミクロネシアの石のお金に集中。「どうやってつくるんですか」「重さはどれくらいですか」などの質問が飛び交っていた。候補生らが「もうすぐこの国に派遣されるんだよ」と話すと児童らは「いいなあ」「ぼくも行ってみたいな」などとうらやましそうに話し合っていた。
全員が輪になってフルーツバスケット(いす取りゲーム)を楽しんだ後、訪問のお礼に竏窒ニ児童らはYOSAKOIソーランを披露。候補生らは、はっぴを着て勇壮に踊る姿に「かっこいい」「すごい」と感嘆の声を上げていた。 -
木曽谷交流物産展
権兵衛トンネル開通を記念して木曽の伝統工芸品などを紹介する木曽谷・伊那谷交流観光物産展が駒ケ根駅前ビル・アルパで始まった。駒ケ根市観光協会、駒ケ根商工会議所など主催。木曽の老舗が出店し、わん、盆などの漆器やろくろ細工、曲物などの工芸品を多数展示即売中。訪れた市民らは珍しそうに品物を手に取って「こっちにはあんまりない物だね」などと話しながら買い求めている。伊那谷からは伊那紬が出展されている。
実演コーナーでは信州の名工に認定された篠原武さん(63)が、3代にわたって使えるという伝統のお六櫛(ぐし)の製作と即売を行っている=写真。4代目の篠原さんは「トンネルが開いて行き来が活発になり、お六櫛(ぐし)の良さをたくさんの人に分かってもらえたらうれしいね」と話す。お六櫛(ぐし)を作れる職人は木曽でも今や数人しかいないという。
7日まで開催。午前10時縲恁゚後7時。 -
節分厄除け
節分の3日、駒ケ根市赤穂北割一区の大法寺(藤塚義誠住職)で厄除けの法要と豆まきが行われた。檀家や一般の男女約200人が本堂に集まり、住職らが「南無妙法蓮華経竏秩vと唱える中、手を合わせて家内安全や健康長寿、交通安全、学業成就などを祈願した。
法要後、豆まきが行われた。住職は紙に書いた『魔滅』(まめ)の字を示しながら「節分の豆まきは悪いものを払う意味でこう書く」と説明。箱を手にした年男、年女らが中央に進み出て「福は内」と威勢よく掛け声をかけながら豆やみかんなどを投げた=写真。集まった人たちはご利益にあずかろうと、夢中になって手を伸ばしたり身を乗り出したりして投げられる豆を拾っていた。 -
箕輪町と町商工会工業部会員との懇談会
箕輪町と町商工会工業部会員との懇談会が2日夜、産業会館であった。「町の産業振興と支援」をテーマに、既存企業の育成、企業誘致、エコアクション21認証取得などについて活発に意見を交わした。
年1、2回開く懇談会で、本年度は初。平沢豊満町長、産業振興課長ら役場職員、小林紀玄商工会長ら役員、工業部会員の20人が参加した。
町長は、工業部会から質問のあった工業振興のためのビジョン、企業誘致の現状と課題、既存工業団地の状況などを説明。既存企業育成のための支援や、既存工業団地周辺への企業誘致促進と農業振興地域除外手続きの素早い対応と周辺環境整備の全面的なバックアップに取り組みたい考えを示した。
国内規格の環境経営システム「エコアクション21」で、複数の事業者が一斉に取り組む「自治体イニシャティブ・プログラム」について、部会員から「エコアクション21を認める大手企業が増え、ぜひ検討しないといけない」「町である程度引っ張っていかないと進まない。考えてほしい」「企業が認証取得するときに費用が少なくなるようお願いしたい」など、町の積極的な協力を求める声があった。
アドバイザー制度が十分に活用されていない現状については、「産業振興課と商工会の指導員も含め、企業を回って実態を把握し、困っているところを見てアドバイザーを紹介することをしてほしい」と要望した。
産学共同のため大学の研究室を企業に紹介するなどの支援、インフラ整備、既存企業の人材確保への協力-なども求めた。 -
南箕輪村公民館ゆずり葉学級が民謡「御嶽山」に親しむ
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」は2日、村無形文化財の民謡「御嶽山」にふれようと、大泉御嶽山保存会に踊りを習った。
民謡「御嶽山」は05年1月14日に文化財指定を受けた。指定から1年経ち、民謡「御嶽山」の理解を深め、広く知ってもらおう-と、学級に取り入れた。民謡や舞踊に取り組むのは初。
学級の生徒は、保存会員と一緒に「御嶽山」の唄(うた)を数回歌い、その後、皆で輪になって踊りを少しずつ教わった。足踏みに合わせて両手を上げて下ろす、手を右と左に2回ずつ振るなど、保存会員の動きを見ながら練習。生演奏に合わせて練習したての振り付けで踊った。
大泉区の女性は、「地元なので知ってるけど、覚えるのはけっこう難しい。でも、皆で一緒にやるのもいい」と、しなやかに踊っていた。 -
「嬉しさ」と同時に来年は勝ちたい気持ちが 「氷上トライアスロン小海大会」で総合3位
全国各地から185人が参加した、スキー、ランニング、スケートの3種目を戦う「第17回氷上トライアスロン小海大会」(1月29日・小海町、松原湖高原)に初参加し、総合3位の栄冠を手にした。以前から出場したい竏窒ニ願っていた大会。忘れられない、高校生活最後の思い出となった。
小海リエックス・スキーバレーの中腹から、約300メートルの坂をスキーで登り切ると、そのままゲレンデ3キロを滑走。その後、松原湖高原スケートセンターまでの一般道を利用した16キロを走り、リンクを25周(10キロ)して順位を競った。
「走るだけ、スキーだけと、何か一つができるというわけではなかったが、トライアスロンみたいな総合力を試す大会ならいける」と初参加。スキーは小学生以来だったが、野球部で鍛えた体力と、保育園から始めて培ったスケート技術で、上位を獲得。スケートについては24分23秒で1位だった。
出場資格は高校生以上。本年は17竏・4歳の男女が出場し、39歳の男性が優勝した。「若さを生かして1位を狙っていたが、なかなかの強者(つわもの)ぞろいで手ごわかった」と感想。3位獲得については「嬉しい」と感じたというが、同時に来年は勝ちたいという気持ちがふつふつとわき上がったという。
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学校では林業について熱心に勉強する。昨年2月には、国土緑化推進機構が主催する「林業専攻高校生国際交流会」でインドネシアを訪れた。海外旅行の経験もなかったし、日本の森林と違った外国の熱帯林を見たい竏窒ニ参加を熱望した。
6日間の日程で、地元高校生との交流をはじめ、津波被害と植林の連携、熱帯林の現状把握などについて学習。「外国のいろんな林業を一度に学ぶことは大変だと思った。まずは、日本の林業をしっかり勉強したい」というのが、率直な感想だった。
今春から岐阜県にある林業の専門学校へ進学する。高校では基礎的な部分しか学んでいなかったので、より専門的な学習のなかで、将来就く適職を見つけていきたいという。「学校へいくのが楽しみ。林業についてすみからすみまで学びたい」と期待に満ち溢れている。
4月からは親元を離れ、一人暮し。さまざまな苦労が待っているが、競技場を山林に置き変え、活躍する姿が目に浮かぶ。
4人兄弟の長男。実家で父、母、妹と4人暮らし。 -
06年用年賀はがき・お年玉 美篶局管内で2等当選者
伊那市の美篶郵便局(伊東正局長)で2日、06年用年賀はがきのお年玉2等商品の引き渡しがあった。当選したのは同市美篶前原の主婦・田中梓慧美さん(29)。賞品の「IH炊飯ジャー」を前田辰雄副局長から受け取った=写真。同局での2等当選は00年以来。
田中さんの夫、母親と自分に送られた年賀はがき約100枚のうち、前の職場の友人が同人に宛てた1枚が当選。新聞に掲載された当選番号が一致したときは、夫と一緒に目を疑ったという。
前々からお年玉商品が当たったら、「家族で楽しめる炊飯ジャーの2等がほしいね」と家族で話し合っていたというので、1等のハワイ旅行以上に価値のある当選となった。
年賀はがきを送ってくれた友人には、自分のことが掲載された新聞の切り抜きと一緒に当選を報告し、お礼を言いたいという。
田中さんは「今までくじも懸賞も当たったことがなかったので、今年はいいことがありそう」と期待を膨らませていた。
2等は5万本分の1の当選確立で、全国で約8万2千本の当選枚数。デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー、電波ソーラー腕時計などの5賞品の中から好きな1点を選ぶことができる。
美篶郵便局で配達した年賀はがきは19万8千通。年賀はがきの賞品引き換え期間は7月18日まで。同局では「早めの引き換えを」と呼びかけている。 -
思い出の洋服など再生
伊那市消費者の会(原静江会長)のリフォーム講習会が2日、同市の伊那公民館であった。市内を中心に飯島町、箕輪町、南箕輪村から10人が集まり、着なくなった衣服などを用いて、ポーチ、帽子などに仕立て直した。
同会は「資源の再利用」を活動テーマに、毎年、会員対象の同講習会を開いていたが、昨年から一般公開。受講者たちは、着物の切れ端やネクタイ、エプロンなどを持参し、会員らの指導で作業に取り組んだ。
作品は一枚布から制作できる手軽なものが多く、「庭の草むしりの時にに使いたい」と、約10種類ある題材のうち、手ぬぐい帽子を作る人が多数。受講者は思い出の詰まった衣服が生まれ変っていく様子に胸を弾ませていた。
飯島町から参加した50代の主婦・滝本登喜子さんは「買ったきり使わないものをそのままにしておくのはもったいない。洋服のリフォームは出費も減って家計には役立つ」と話していた。
8、13日、リフォーム講習会を引き続き開催。参加希望者は、市生活環境課(TEL78・4111、内線111)へ。 -
合併を控え、小中学生用のリーフレット作る
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会は、3月31日の新市発足を前に、新市のすがたを紹介する小中学生用のリーフレットを作った。3日、3市町村の教育委員会を通じて小中学校に配布した。
リーフレットはA4判、8ページ。小学校3・4年生用1890部、5・6年生用2010部、中学生用2670部と3種類を用意した。
農林業・商工業などの産業や、市役所の仕事、新市のまつり、高遠城址公園などを挙げたいいところなどをカラー写真入りでまとめた。3市町村の公共施設や芸能、レクリエーションなどをイラストで示した地図もある。また、新伊那市の人口などを当てるクイズも。3市町村の教委が監修し、年齢層別にわかりやすくした。
合併協は「将来を担う子どもたちに新市発足を知ってもらいたい」と話している。 -
【記者室】夢膨らむ風船
黄色いスポンジケーキに生クリーム、イチゴと花のデコレーション。子どもの好きなケーキが、これまた子どもの好きなふわふわの風船と合体。風船遊劇団ゴンベエワールドが風船のバレンタインケーキを作った▼通常、涼しい場所に置けばある程度の期間は持つという風船。展示した暖かい図書館では、ケーキの“賞味期限”は残念ながら短く、数日で姿を消してしまったが、「ケーキだ!」と子どもたちに大人気だった▼風船は予想をはるかに上回る可能性がある。節分で豆をぶつけられた鬼、ウルトラマンやアンパンマン、飛行機や機関車もできてしまう。見るたびに感動。制作者の苦労はあるだろうが、子どもだけでなく風船好きの大人にも夢を与えてくれる。(村上記者)
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【権兵衛開通日特集1】伊那・木曽ひとつに
江戸時代、古畑権兵衛が切り開いた伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛峠が、300年余の時を経て、4日、生まれ変わる。中央アルプスに隔てられた伊那と木曽の時間、距離は大幅に短縮。生活や文化、産業で、新たな交流が生まれようとしている。
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【権兵衛開通日特集2】おらが谷の宝物
雄大な山容 霊峰・御岳山「木曽のナァー なかのりさん 木曽のおんたけ ナンチャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ」
民謡木曽節にも歌われる木曽の象徴、御岳山(3067メートル)。岐阜県境にすそ野を広げ、その姿は雄大にして威厳を感じさせる。
霊峰と呼ばれ、山岳信仰御嶽教の「おやま」として、古くから信者たちの畏敬(いけい)を集めてきた。室町時代、精進・潔斎した修験者たちは、修行の場として山に登った。江戸時代には、覚明、普寛行者が登山道を開き、一般にも親しまれる山となった。
山頂直下の湖沼群は神秘的。二ノ池は、国内では最も高い標高2905メートルにある湖。深いブルーの水をたたえる三ノ池の水深は、13・3メートルにもなる。
ふもとは薬草、薬木の宝庫。「木曽の百草」は全国に広まり愛用者は多い。
周辺には、数多くの温泉や宿泊施設、スキー場などが点在し、四季を通してさまざまな表情を見せながら、旅人を迎えている。
キャプション
開田高原末川より望む御岳山=「霊峰木曽御嶽の夜明け」小野行彦写団・渓森木曽会長撮影 -
権兵衛トンネル開削で出た石を販売
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市のきたっせ活性化委員会・伊那北地域活性化推進委員会は4日、トンネル中心部の粘板岩を「メモリアルストーン」として販売する。限定100個。
粘板岩は、トンネル開削で外に運び出されたもの。自営業小松宏さん(73)=御園=が市内の運搬業者から「記念に」と譲り受け、地域の活性化につながればと主催者側の依頼にこたえる形で、その一部を売ることにした。
平均の大きさは長さ15センチ、高さ7縲・センチで、加工は一切していない。粘土質の土を洗い流し、1個ずつに「権兵衛トンネル開通記念」のシールをはった。価格は1個500円から。
粘板岩は4日午前10時、伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開く開通記念イベントで販売する。 -
きょう 権兵衛トンネル開通
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが4日午後2時、開通する。開通に先立ち、現地でセレモニーを開き、着工から7年の歳月をかけた工事の完成を祝う。
国道361号は、岐阜県高山市を起点に、高遠町に至る延長152キロで、伊那竏猪リ曽間の権兵衛峠(伊那市与地竏忠鱒K市奈良井)と姥神峠(木曽町日義竏忠鱒K市奈良井)は冬期通行できなかった。95年度、国土交通省は地域高規格道路「伊那木曽連絡道路」として整備区間に指定し、工事に着手。事業費は約605億円。交通不能区間の解消で、伊那と木曽を一つの生活圏と結びつけ、地域文化の交流や経済発展に大きな効果をもたらすと期待する。
権兵衛トンネルは延長4・4キロ、幅員9・5メートル。伊那竏猪リ曽間の所要時間は自動車で1時間半かかったが、45分に短縮される。
開通セレモニーは午前10時から、権兵衛トンネル内の伊那側抗口から木曽側に向かって2・1キロ地点で開く。地権者、国・県・市町村関係者、施工業者ら約410人が出席する予定。
地元の太鼓演奏、テープカット、くす玉割などに続き、伊那側、木曽側からそれぞれパレードする。
開通式典は伊那市民体育館に場所を移し、正午から開く。
開通に合わせ、国道361号権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進規制同盟会は、通行証明証を発行する。伊那側・木曽側で先着20人ずつ。
伊那側では、木曽からトンネルを抜けて1縲・・5キロ地点のチェーン脱着所で、通行ナンバー入りの通行証明証と記念品(イーナちゃんグッズ)を手渡す。 -
【権兵衛開通日特集3】自然と景観を守るために
中央アルプスを突き抜ける権兵衛トンネル道路の開通は、生活の利便性と経済活動の活性化をもたらすだろう。だが同時に、交通量の増加にともなう自然環境への影響や、道路沿線への企業・店舗の進出による生活環境・景観への影響を指摘する声も多い。
開発と環境保護竏柱サ代文明が抱えてきた根深い問題が、この地でもまた問われている。
大パノラマが広がる西箕輪地区 -
山ぶどうワイン「信州駒ケ原」6日発売
3年連続で県の原産地呼称管理制度に認定された宮田村の05年産山ぶどうワイン「信州駒ケ原」が6日、発売を開始する。昨年末発売した新酒「紫輝」の比較的軽い口当たりに対し、熟成した分だけより深みのある飲み味に。厳しい寒さが旨味を引き出し、より研ぎ澄まされたワインに仕上がった。
村内14戸の農家が栽培する山ぶどうの配合品種ヤマソービニオンを使用。地元限定発売の「紫輝」は仕込みから約2カ月で出荷するが、全国展開する「信州駒ケ原」は4カ月の間タンクの中で熟成させた。
醸造した本坊酒造信州工場(同村新田区)の藤野公宏工場長は「独特のレーズンの香りが楽しめ、コクもある」と話す。
軽めに発酵した原液は「紫輝」に、重めは「駒ケ原」にと初期の醸造段階から差別化。仕上がりの特性を引き出す工夫も行なっている。
さらに、氷点下が続く寒さで寝かすことで「余分な成分も落ちる」という。
「駒ケ原」は従来、全国向けの銘柄として地元販売は少なかったが、今季からは村内をはじめ上伊那各地の酒販店でも取り扱い、720ミリリットル入りを6652本出荷する。
1本1890円(税込み)。問い合わせは本坊酒造信州工場85・4633まで。 -
園児の元気な豆まきに鬼もタジタジ
宮田村のAコープ宮田店は3日、恒例の豆まき大会を同店駐車場で開いた。中央、東両保育園の年長、年中園児約150人も参加。店員扮する赤鬼、青鬼に豆をぶつけ退治した。豪華商品が当たる福豆まきもあり、多くの住民でにぎわった。
園児たちが落花生を一斉に投げ、鬼たちはその容赦ない攻撃に「痛い、痛い」とたまらず降参。
福を招き入れたごほうびに、お菓子がまかれ、色鉛筆のプレゼントもあった。
一般を対象にした福豆まきは、200人近い人が集まった。
今年も150本ほどの景品を用意。今高値のキャベツをはじめとした生鮮食料品や衣料品などを揃えた。
ビニール袋を持参するなど準備万端の人も多く、景品があたる引換券が豆と一緒に投げられると、夢中になって拾っていた。 -
保科正之公の大河ドラマ化実現へ署名20万人突破
高遠町や町観光協会が展開している江戸時代の高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化実現に向けた署名が2日、20万人を突破した。
ドラマ化実現に協力している長野市若穂保科地区の住民有志でつくる長野会議から2762人分の署名が郵送で届き、20万2060人となった。
保科地区は平安時代以前に、一帯を統治した武将が地名を姓にあてたことがはじまりとされ、長野会議は、「保科」の姓発祥の地として、町の活動に賛同した有志で結成。今回の署名を含め、これまでに約6千人分の署名を届けている。
町観光協会は、節目を祝って20万人目とその前後2人を署名簿から探し出し、記念品を贈る予定。また、3月にはNHKに出向いて署名簿を手渡し「保科正之ファンの気持ちを精いっぱい伝えたい」とする。
署名活動は100万人を目指して一昨年11月に開始。近隣市町村や、会津若松市などの正之に縁のある全国の自治体に協力を求めるほか、観光客を焦点にあてた署名活動なども展開し、昨年5月に10万人を突破した。 -
消防ポンプ車など2台を更新
南箕輪村は村消防団第3分団第2部(田畑)の消防ポンプ車、第4分団第1部(沢尻)の小型動力ポンプ付積載車を更新した。2日、役場駐車場で入魂式をして、無事故と無災害を祈った。
ともに15年間使用した車両の老朽化に伴う更新。従来のボンネットタイプからトラックタイプに切り替えたポンプ車(10人乗)は、落水を防ぐ自動感知装置を装備する。
積載車(6人乗)は、これまで手動だった小型ポンプの積み上げ・下ろしが電動式となり、効率性を高めた。それぞれ、周囲を照らす散光式、およそ400メートル先まであたるスポット式のライトを備える。
式には団員ら関係者約20人が出席。唐木一直村長は「安心・安全の村づくりのためには防災強化が重要」とし、防災意識の高揚を呼びかけた。
宮島忠夫団長は「車両が活躍しないことを祈るが、有事に備えて車両の性能を生かせるように訓練を積みたい」と述べた。 -
大萱保育所豆まき
災いを追い払い、福を招き入れよう竏窒ニ、伊那市の大萱保育所(伊藤正子所長)は3日、節分の豆まきをした。園児たちと交流をしている信州大学農学部の学生が鬼に扮(ふん)して登場。「鬼は外」と元気よく紙で作った豆を投げつけ、1年の健康を願った。
伊藤所長は、節分の意味や豆まきの方法、年の数だけ大豆を食べることなどを説明。もっとたくさん食べたいと考え、本当の年齢より上の年を申告する園児もいた。
鬼になる側と豆をまく側に分かれて豆まきゲームを楽しんだ。手作りのお面をつけたかわいらしい鬼が遊技場を駆け回った。
信大生が扮した黒と青の大きな2匹の鬼が登場すると、少し怖がる園児もいたが、力を合わせて一斉に豆を投げ、鬼を外へと追い払っていた。 -
伊那北高校理数科2年生の課題研究発表会
伊那市の伊那北高校で2日、理数科の2年生41人による課題研究発表会があった。理科・数学分野に関するさまざまなテーマで9班が発表し、互いの研究への関心を深め合った。
発表会は12年目で2年生のほか、理数科の1年生や保護者、教員など約100人が集まった。
研究のテーマは「昆虫の嗅(きゅう)覚がどれほど優れているか」「環境負荷の少ない燃料電池」などさまざま。
伊那谷の活断層と地震について研究したグループは、調査資料に基づく地震発生確率を算出。伊那地域で地震が起きる確率は、30年以内が0・11縲・%、50年以内が0・19縲・・7%、100年以内が0・38%縲・3%であることを示し「日本人が1年間で何らかの交通事故に遭う確率は約1%であることから、この確率は非常に高いと判断できる」と考察した。 -
警察学校卒業の2人 伊那署に配属
県警察学校(長野市)を卒業した、初任科第124期生44人のうち2人の新人警察官が2日、伊那署に配属された。同署員から祝福を受けた2人は早速、中山均署長に卒業を報告し、市駅前交番配置の辞令交付を受けた。
同署に配属されたのは上田市出身の井出宗納巡査(20)、飯山市出身の服部匡晃巡査(18)の2人。昨年4月に同学校に入校、約10カ月にわたり刑法の勉強や柔道の練習などに励み、同日卒業した。
中山署長は「新市伊那市が発足するとき、新市の発展と共に、力を発揮してくれることを期待する」と、2人に向けて激励した。
警察官としての第一歩を踏み出した井出巡査は「駅前交番は警察署の顔と言われているので、恥じないよう努力したい」と決意。服部巡査は「どこへ配属されても、県民のために働く気持ちは変らない」と話していた。
2人は約3カ月の職場研修のなかで本格的な実務を学んでいく。 -
節分厄よけ盛大に、延寿院
中川村葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)の節分会護摩祈とうが3日、同寺の本堂で盛大に行われた。上下伊那を中心に県内外から約300人の信徒が参拝、本堂に祭られた不動明王像に厄よけや無病息災、家内安全、諸願成就などを祈願した。
祈とうに先立ち、伊佐住職は経文の1節「遠仁者陳道富久有智(仁に遠い者は道に疎く、智を有する者は久しく富む)」と書かれた掛け軸を披露し「この文が鬼は外、福は内のもとになっている」と節分の意義に触れた。
この後、伊佐住職は願木に点火、赤々と燃え上がる護摩の火を前に「星供祈願文」を奏上、願主の名前を読み上げ、御加持(おかじ)を行い、集まった信徒や家族ひとり一人の身体健全、厄難消滅を祈願した。
祈とうの後、信者らはお札やお守り、福豆、節分まんじゅうなどを受けた。 -
2年連続、3部門で入賞
飯島町広報は県市町村広報コンクールで2年連続、広報紙、組み写真、広報映像の3部門で入賞した。
うち、広報紙「広報いいじま・未来飛行」はパキスタンのりんごで村おこしプロジェクトを特集した7月号が優秀賞に、お陣屋祭の写真グラフ(8月号)が組み写真の部で奨励賞を。広報映像の部では、国際協力会だより「ありがとう飯島町縲怩閧イプロジェクトの1年縲怐vが優秀賞に輝いた。
文書広報係の座光寺満輝さん(33)は「3部門で入賞できるとは思ってもいなかった」と驚き「親しみがあり、読んでいただける広報を目指し、取り組んできた、その結果が評価された」と喜ぶ。
「広報紙と広報映像の2つの媒体で、りんごプロジェクトという同1テーマに取り組んだことが、良かったのでは」と分析し「町民のみなさんのご協力で、毎号作らせていただいている。受賞を励みに、一層、精進したい」と話している。 -
信州産シャモ試食会
駒ケ根市の鶏生産者らでつくる東伊那アルプス地鶏研究会(湯澤信夫会長・6人)は1日夜、県が05年秋に開発に成功した新品種「信州黄金シャモ」の試食会をJA上伊那東伊那支所で開いた。市職員やJA関係者など約20人が参加し、焼き鳥やすき焼き、空揚げなどに調理した肉を従来の品種と食べ比べた=写真。参加者は「いい味だ」「歯ごたえがいいね」「だけどちょっとさっぱりし過ぎかな」などと感想を話し合っていた。
同シャモは97年に県が開発した地鶏品種「しなの鶏」と同等以上のおいしさと肉質を求め、シャモ(833系)と名古屋種を交配させて開発した。体重は126日齢で平均3キロと中型。丈夫な上、性格も温和で飼いやすいという。肉は脂肪分が少なく、歯ごたえがあるのが特徴。羽根の色と料理の焼き色が黄金に見えることから「黄金」の名が冠された。
東伊那アルプス地鶏研究会は昨年秋から35羽の信州黄金シャモを飼育しているが、今後とりあえず50羽にまで増やしていきたいとしている。 -
小中学校書き初め展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で市内の小中学生による「新春書き初め書道作品展」が24日まで開かれている。年末年始休業の課題として児童、生徒らが書いた書き初め作品の中から、各学校でそれぞれ選ばれた小学3年生から中学3年生の優秀作品107点を展示=写真。「はつゆめ」「雪の正月」「清新の気」「未知への挑戦」など、各学年ごとの課題をはつらつとした見事な筆使いで書いた作品に、訪れた人たちは「子どもとは思えないね」などと感心しながら眺めている。
出展者には作品展終了後、学校を通じて賞状と副賞のノートが贈られる。 -
埋め立て処分場問題「完全勝利」で環境を守る会が解散
民間業者が宮田村内で計画した産業廃棄物埋め立て処分場問題で、村民挙げて反対運動を展開した「宮田の環境を守る会」(小田切敏明会長)は1日、計画のあった南割区の山林を昨年11月に村が公売で取得したことを受けて解散した。法廷闘争に発展し、この日を迎えるまで10年の歳月。「本当に長かったが村民が一致団結し、完全勝利を果たせた」と喜びを分かちあった。
村内全区長、農協、消防団、そして村職員ら約40人が集まった役員会で、小田切会長は「既に埋められていたヘドロを見た時、さらに捨てらなくて良かったと実感した。2度とこんなことがあってはならない」と喜びをかみしめ口にした。
1996年9月に、民間業者が処分場を建設していることが判明。水道水源に近いことから、村あげての運動に発展し、村内ほぼ全ての組織が参画するなかで「環境を守る会」は発足した。
村は97年に建設差し止めの仮処分を地裁伊那支部に申請。13回に及ぶ審尋を繰り返し、2001年3月に仮処分が決まり、事実上計画は中止になった。
その後業者は税金滞納により、長野市に山林を差し押さえられ、同市が昨年11月に公売を実施。宮田村は300万円で取得した。
「行政の条例整備も進み、今では里山に処分場をつくることは困難。当時に比べて、住民のゴミに関する意識も高まっており、所期の目的は達成した」と小田切会長は解散の理由を説明し、全会一致で承認した。 -
村職員給与の労使交渉
宮田村職員の給与について1日、村理事者と同職員労働組合による労使交渉があった。人事院勧告の給与体系が大幅に見直されていることもあり、労組側は将来的な見通し、考え方も含めて提示するよう要求。村長が導入を示唆している人事評価制度については、不合理にならないよう求めた。再交渉するが日程は未定。
交渉は村長、助役と同労組執行部の間で行なわれた。
同労組の小林敏雄委員長は本紙取材に対し「給与を削るとしたら、その効果が見えなければ底無しになる。村民の皆さんも納得する行財政運営を示してほしい」と指摘し、給与に限らず将来を見通した計画の確立が必要との認識を示した。
評価制度導入については「国も制度の効果が十分ではないと示しており、検討を要する。不合理にならないよう、組合との協議などフォローできる体制が必要」と話した。 -
宮田小で半日入学
宮田村の宮田小学校は2日、新年度入学児を対象に半日入学を行なった。春から同校に通う園児たちが1年生と交流。絆を深めながら、学校生活に対する期待や夢を一層ふくらませた。
村内3つの保育園のほか、村外の幼稚園に通っている年長園児も参加。1年の各学級に分かれて、歌や遊びなどを楽しんだ。
1年4組は西保育園の園児を迎え、手作りしたカルタや福笑いなどでおもてなし。
お兄さん、お姉さんらしく、リードしながら、楽しい学校生活の様子を伝えた。
他の各クラスも、歌ったり、手をつないでゲームを楽しんだりと多彩。別れの時が近づくと、児童たちは「あたたかくなった4月には元気に入学してください」と園児に言葉をかけていた。 -
箕輪町特別職報酬
現報酬額の減額幅縮小の答申箕輪町特別職報酬等審議会の北沢喜恵治会長と原幸喜職務代理は2日、平沢豊満町長が諮問した06年度の特別職等の報酬について、05年度減額率を一律2%緩和する答申をした。町長は「答申を尊重したい」と答えた。
答申は、給料月額に対し町長23%(前年度25%)、助役13%(15%)、教育長13%(15%)、町議会議員3%(5%)相当額の減額。改正時期は06年4月1日。
審議会は、平沢町政3年間の徹底した行財政改革で歳出削減の努力による歳出を抑制していること、町の税収が回復のきざしを見せていること、県内同規模の町に比べ町の特別職の減額幅が突出していること-を挙げ、「町長の意志を尊重しつつ、現報酬額の減額幅を若干縮小することが現実的」との視点で答申内容を決めた。
答申に基づき減額した場合、06年度の特別職報酬の年額(期末・寒冷手当含む)と月額は町長1155万4800円(月額63万9100円)、助役1014万3500円(58万2900円)、教育長805万3千円(48万8940円)、議長500万8千円(29万8760円)、副議長399万9千円(23万8620円)、委員長383万7千円(22万8920円)、議員357万7千円(21万3400円)。
審議会委員は、北沢喜恵治会長、原幸喜職務代理、桑沢文雄さん、小川ゆかりさん、金井竹重さん、宮崎幸男さん、福田英治さん、斉藤喜久子さん、竹腰佐保さん、吉崎治郎さんの10人。