-
せせらぎの小径の木々に鳥の巣箱を
伊那東小学校3年杏組(伊藤幸枝教諭、30人)は4日、保護者と一緒に鳥の巣箱などを作った。伊那市役所庁舎南側の親水公園「せせらぎの小径(こみち)」の木々に取りつける目的。児童ら約75人は、巣箱に止まり木を取りつけるアイデアなど、一人ひとりの個性が光る作品を仕上げた。
同市ではコモンズ支援金事業で今年度「せせらぎの小径再生事業」を実施。市民に親しまれる憩いの場にするため、車いすでも利用できる歩道の舗装などを整備し、18日に竣工式を迎える。同再生事業の一環で、近くの同校に巣箱製作を依頼した。
参加者は6班に分かれて巣箱8つ、えさ台4つを作った。児童たちがデザインを考えた巣箱は縦15センチ、横15センチ、高さ25センチほどの大きさが中心。のこぎりで切ったり、くぎで打ちつけるなど親子で協力しながら完成を目指した。
池上祐紀ちゃん(9)は「住み心地が良い巣箱が作れた。鳥がいっぱい集まってくれたら嬉しい」と力作のでき上がりに満足していた。
杏組では巣箱づくりの後、学級の送別会も開いた。来年度からはクラスが分かれてしまうため、総合活動で取り組んできた自家製みそで、五平もちなどを保護者と共に調理した。
巣箱などは10日に設置する予定。同組はゴジュウカラなどが好むヒマワリの種も一緒に持っていくつもりだ。 -
ふれ愛の郷の集い講演会
日本古来の食生活から現代の健康を考えよう竏窒ニ4日、「ふれ愛の郷の集い講演会」が東春近ふれ愛館であった=写真。作物学を専門とする信州大学農学部の井上直人教授を講師に迎え、雑穀を取り入れた健康づくりを学んだ。東春近社会福祉協議会主催。
白米の普及や食の欧米化に伴い、雑穀は日本人の食卓から遠ざかってしまった。
井上さんは、雑穀を主食としていた長寿村の事例から、雑穀には老化を促進する活性酸素を除去する成分が豊富に含まれ、美容や健康にも効果がある食物繊維が野菜を摂取するより多く取れることを示した。
現代の食生活は、高脂肪・タンパク質が中心でバランスが悪く、肥満や糖尿病を引き起こすカロリーは多いが、栄養成分は不十分で、栄養失調の現代人も多いという。
雑穀は、現代人の食事バランスを整えるのに効果的で、成人病や現代病の改善にも大きな効果が期待される竏窒ニし、雑穀を取り入れた主食の再構築を提唱した。 -
伊那市で全日本総合予選など
長野県ソフトボール協会の役員総会が5日、伊那市生涯学習センターであった。約90人が出席し、06年度の事業計画・予算、会則の一部改正案を承認、任期満了に伴う来年度の役員を決めた。
会長の小坂樫男伊那市長は「ジュニアの育成をして底辺拡大を目指すためにも、それぞれ地域振興を図ってもらいたい」とあいさつした。
来年度は、全日本総合選手権、国体選手選考大会の北信越大会が伊那市である。
総会では、本年度の各種大会で好成績を収めたチームや選手らを表彰。健闘をたたえて、今後の活躍に期待した。 -
伊那市ママさん卓球大会7チーム和気あいあいプレー
第27回伊那市ママさん卓球大会(伊那市体育協会卓球部主催)が5日、市武道館であった。地区割で編成した7チーム30人が出場し、プレーを楽しんだ。
市内の卓球好きの主婦らが集まり、親ぼくを深め、生涯スポーツとして卓球の普及を図る大会。4シングルス・1ダブルスの団体戦で、1部と2部(初心者)に分かれてリーグ戦で熱戦を繰り広げた。
市体協卓球部の阿部凱人部長は、新市の発足にあたって、来年から高遠と長谷地域からの参加を呼びかけていきたいという。
結果は次の通り。
▼1部(1)伊那竜東(2)伊那竜西(3)すみれ▼2部(1)たんぽぽ(2)狐島卓球クラブ(3)女性プラザどんぐり、ポチ・たまチーム -
新市になっても住みよいまちづくりを
高遠町消防団(北原和門団長)は5日、春の火災予防運動(1日縲・日)に合わせて防火パレードをした。
伊東義人町長は「新市の消防団になっても地域を守ることに変わりはない。安心安全で、町民が安らげる地域づくりのため、防火・防災活動に尽力いただきたい」とあいさつ。北原団長は「町消防団としては最後となるが、火災予防の啓もうを徹底し、穏やかな住みよいまちづくりを続けていく」と訓示した。
全5分団の部長以上21人が参加し、消防車両6台を連ねて町内全域を巡回。空気が乾燥し、火災が発生しやすくなる季節のため、火の取り扱いに注意を呼びかけた。 -
15メートルのながーい太巻きに挑戦
野ひばりの会10周年記念かあさんのイベント宮田村の農村女性グループ・野ひばりの会は4日、結成10周年記念のかあさんのイベントを村民会館で開いた。地元農産物を使った料理体験などを開き、子どもから高齢者まで約80人の住民が参加。次世代に食と農の大切さを伝え、息の長い活動にしたいと願いを込めて、全長15メートルにも及ぶながーい太巻き寿司に全員で挑戦した。
80人が2列に並び、ホウレンソウやニンジンなど具材ふんだんの寿司飯を海苔(のり)で巻いた。
息をあわせて見事に成功。「こりゃ、すごい」と100人前以上になる太巻きの長さに改めて圧倒されながらも、貴重な経験を満喫していた。
野ひばりの会は1996年に発足。地元農産物を最大限に活かし、昔ながらの食文化を伝えていきたいと活動している。
スープや五平餅、おやきなどメニューを開発して、各種イベントなどで販売。夏には村内の温泉施設で野菜直売を開くなど、交流事業にも積極的だ。
様々な料理に挑戦するかあさんのイベントも発足初年度から開いている。
この日も31人の会員が、数多く参加した若い主婦や子どもたちに調理指導。楽しみながらカレー味のおやきや、昔懐かしいすいとん汁などをつくり、一緒に味わった。
橋爪千春会長は「レシピ集をつくりたいとも考えている。今後も機会あるごとに、昔ながらの手作りの良さを伝えていければ」と話していた。 -
動物慰霊祭
この1年で保健所などに引き取られ、新たな飼い主が見つからず処分された犬や猫を供養する動物慰霊祭が2日、箕輪町の南信犬等管理所であった=写真。
県動物愛護会上伊那支部の武村富雄支部長が「喜びを共にし、天寿をまっとうするはずだった命。心をいやし、福祉に貢献してくれたことはいつまでも私たちの心に残る。一層の動物愛護に心を尽くしていきたい」と語り、手を合わせた。
伊那保健所管内では昨年3月から本年2月までに、犬39匹、猫158匹が処分された。譲渡可能な犬猫の抑留期間を一般的な日数の倍近く設置するなどして、できる限り飼い主を見つける努力をしてきた結果もあり、犬猫共に前年の処分数を下回った。
しかし、南信全体では、犬228匹、猫890匹が処分され、猫は昨年よりも増加した。猫の場合、中山間地の飼い主などに去勢手術の必要性が広まりにくいという実情もあるという。 -
接客講習会
駒ケ根商工会議所は3日、市内の企業を対象にした接客講習会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。旅館、ホテルやレストランなどのサービス業のほか製造業の総務担当者など約80人が参加して、群馬県伊香保温泉で旅館を経営する傍ら「群馬おかみの会」の会長を務める塚越裕子さんによる「群馬のおかみとかかあ天下」と題した講演を聞いた。
塚越さんは旅館のおかみとしての経験の中から得た接客の心構えについて「難しく考えては駄目。接客は『こんにちは』とか『良い天気ですね』といった日常の会話の延長であり、一番大切なのは笑顔」とした上で「二度と来るな竏窒ニ言いたいほどの嫌な客でも笑顔で送り出す我慢も大事なこと」と話した。
塚越さんは政府設立の観光カリスマ百選選定委員会による「旅館・ホテルに活気を取り戻すカリスマおかみ」に認定されている。 -
飯島中学校同窓会入会式
飯島町の飯島中学校で3日、卒業式を控え「飯島中学校同窓会入会式」があった。同窓会役員ら10人が出席し、新入会員115人の入会を歓迎した。
織田信行会長は「みなさんは飯島町の宝、夢とやる気と思いやりの心を忘れず、可能性いっぱいの道を堂々と歩いて」と新会員の活躍を期待した。
新入会員を代表し藤木健人君は「すばらしい環境の中で、先生方や地域の人々に見守られ、充実した中学生活を送ることができた」と感謝し「飯島中学校の卒業生として、自覚と誇りを持ち頑張りたい」と誓った。
同窓会は旧七久保中学校、旧飯島中学校、現飯島中学校を卒業した全員が会員で、総数は新入会員を加えると、1万1346人になる。 -
第42回駒ケ根市社会福祉大会
地域福祉の推進を図ろうと「自立とふれあいの中で支え合う地域社会を」を大会スローガンに掲げた第42回駒ケ根市社会福祉大会が4日、市文化センターで開かれた。市社会福祉協議会と実行委員会主催。式典では赤穂東小学校5年1組の児童らによる体験発表などのほか、社会福祉に寄与した個人・団体の表彰が行われた=写真。記念講演として演歌グループ殿様キングスの元メンバーでNPO法人「命のつどい」理事長の多田そうべいさんによる「いつも心にビタミンを!」が行われた。多田さんは福祉やボランティアについて「心の健康が大切」と明るく語りかけた。
大会には約200人が参加し「心の時代、福祉の時代にふさわしい思いやりのある心豊かな福祉社会の実現に向けて努力することを誓います」などとする大会宣言を採択して閉幕した。
小ホールやロビーには福祉の広場として福祉活動の展示や紹介コーナーが設けられたほか、特別企画の花の広場では花の販売や展示などが行われ、訪れた多くの市民らでにぎわった。 -
チャレンジチャンピオン大会
駒ケ根市体育指導委員会は4日、チャレンジチャンピオン大会を駒ケ根市民体育館で開いた。記録を塗り替えようと多くの市民が会場を訪れ、靴飛ばし、バドミントンのシャトル投げ、1分間の縄跳びの回数を競う早回し跳び、20メートルの距離で競う「片足ケンケン」と「ごしごしぞうきんがけ」、ストラックアウトの6種目に挑戦した。出場者は「我こそは竏秩vと張り切って各種目に挑戦したものの思ったほどの成績が出ず、がっかりした表情を見せながらも気を取り直して次の種目へと挑んでいた。
優勝者は次の皆さん。
◇子どもの部▽シャトル投げ=大野恭輔7メートル40▽くつとばし=木下拓哉17メートル25▽早回しとび=大野恭輔173回▽かたあしケンケン=松原大地5秒22▽ごしごしぞうきんがけ=気賀澤仁哉5秒73▽ストラックアウト=本島けんと60点
◇大人の部▽シャトル投げ=鳴澤幸代6メートル60▽くつとばし=村上晃22メートル20▽早回しとび=村上晃162回▽かたあしケンケン=下平智彦6秒23▽ごしごしぞうきんがけ=村上晃大会新4秒53▽ストラックアウト=鳴澤幸代、池田和守、村上晃60点 -
はら美で阪井茂治作陶展
佐賀鍋島藩の御用窯で引き継がれてきた「鍋島」を今に伝える作陶家・阪井茂治さんの作陶展が7日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。卓越した技術と細部まで行き届いた心遣いが感じられる丸皿や小つぼなど約150点が、訪れた人を魅了している。
阪井さんは兵庫県出身。伊万里で13年間修行を積み、30年来製作活動に励んでいる。現在は富士見町に窯を構えている。
献上品として重宝されてきた鍋島は、明治時代、市場に出回るまでは門外不出の技法として高い技術水準を維持してきた。それぞれ作業は分業となっており、一つの作品を仕上げるのには多くの人の力を必要とする。しかし現在は、その技術を引き継ぐ職人はわずかしか残っていない。まして阪井さんのように成形から赤絵付け・釉掛けまで一環してできる職人はいないという。
主催者は「これだけの数の鍋島がそろうことは珍しい。ぜひ足を運んでほしい」と話していた。 -
伊那技専まつり
日ごろの活動を地域の人に知ってもらおう竏窒ニ4日、「伊那技専まつり」が南箕輪村の県伊那技術専門校であった。
毎年恒例の祭りでは、機械・電子、情報、木工など全学科の訓練生が、展示発表や体験コーナー、展示販売などを通してそれぞれの取り組みを披露している。中でも、木造建築科、木工科の訓練生が展示即売する木工家具などは人気が高く、毎年訪れる人も多い。
全部で約100点が並んだ今年も、販売開始時刻前からほしい作品を定める人たちが会場に集まった。販売開始時刻になると、ジャンケンで作品の購入者を決める光景があちらこちらで見られた。
体験コーナーは、訓練生たちに機械の使い方を習いながら作品製作などを楽しむ来場者でにぎわった。
昨年は約500人が来場。地元住民だけでなく、同校OBなども多いという。 -
グリーンファーム蘭展
伊那市ますみヶ丘の産直市場・グリーンファーム(小林史麿代表)は12日まで、原種・園芸種合わせて500種類のランが並ぶ展示即売会を開いている=写真。会場にはさまざまな色合いと優美な姿の世界各国のランが並び、多くの人たちでにぎわっている。
今年は園芸種400種に加え、原種にも力を入れて100種ほどそろえた。鉢数は約500縲・00鉢。
寒さには弱いが、取り扱いはそれほど難しくないため、要領をつかめば誰でも育てることができるという。
カトレア、シンビジウム、デンドロビュームなど、低温に比較的強い種類が人気。今年は、直立しているものより垂れ下がるタイプのものが売れている。
これだけの規模の展示会は県内では珍しく、掘り出し物も多いため、例年訪れる買い物客も多いという。 -
「愛の鈴」の贈呈式
卒業後も村のことを忘れないでほしい竏窒ニの思いを込め3日、南箕輪村ボランティア運営委員会(浦山幸男会長)などは、手作りした「愛の鈴」を、南箕輪村中学校の卒業生147人に贈った。
愛の鈴は、会員や村内全域から募ったボランティア約50人が手作りしたキーホルダー。ビーズなどでつくった小さなこけしと鈴がつく。贈呈は15年以上続けている。
浦山会長は「悩むことは大変なことだが、5年、10年すると思い出に変わる。おおいに悩みながら一歩一歩立ち止まらずに歩んでいってほしい」と、鈴の入った箱を各クラスの代表に手渡した=写真。
卒業生代表で唐澤奈帆さんは「私たちのために心を込めてつくってくれた貴重なもの。大切にしていきたい。良い学生生活を送れたのは地域の支えのおかげ。今後、村を離れることになっても、地域の思い出を忘れずにいたい」と語った。 -
親子わんぱくランド2006
南箕輪村の「親子わんぱくランド2006」は4日、村民センターであった。催しが盛りだくさんで、子どもたちは工作やゲームなどに夢中だった。村教育委員会、村青少年健全育成協議会、村図書館、村公民館の主催。
1分間にねているペットボトルをひもで何本立てられるかなどを競う「わんぱく選手権」、オリジナルのメモスタンドを作る「ワイヤー工作」、ALTのヒュー先生との英語遊び「ヒュー先生とあそぼっ!」など新企画も満載。スライムやキーホルダー作り、わたあめ作りなど長い列ができていた。
子どもがコーナーを担当して訪れる人を楽しませる企画として、初めて小学生のマジシャンが登場する「小学生ショウ・タイム」もあり、鮮やかな手付きで手品を披露した。
親子ふれあい劇場では、影絵劇団かかし座の「お星さまの色えんぴつ『みなみのうみのおとぎばなし』」の公演もあった。 -
長野県芸術文化総合フェスティバル
長野県芸術文化総合フェスティバル伊那会場のステージ発表が4日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。邦楽やダンスなど魅力あふれるステージで観客を楽しませた。5日は邦楽と舞踊のステージがある。
長野、松本、伊那の3会場で開くフェスティバル。伊那会場は2日間で20団体が出演。先行して水墨画展も美術展示ホールで開いている。
初日は邦楽、ダンス、バレエ、フラメンコの発表があった。邦楽は長野県三曲協会の伊那、飯田、諏訪の3地区が演奏し、しっとりと聞かせた。ダンスなどは計7団体が元気いっぱいのダンスや優雅な踊り、情熱的な踊りと、それぞれに活動の成果を存分に発揮して観客を魅了した。
5日は邦楽午前10時縲怐A舞踊午前10時35分縲怐A午後1時縲怐B入場料一般千円、小中高校生500円。水墨画展のみの入場は無料。 -
大芝高原花いっぱい花壇整備
南箕輪村と花いっぱい推進協議会は3日、大芝高原東側の広域農道沿いなどにある花いっぱい花壇を整備した。コモンズ支援金を受けての事業で、ボランティア約100人が作業に精を出した。
花壇は、大型農道沿い約440メートルの区間と、屋内運動場駐車場南側。
協議会を構成する老人クラブ、みちくさの会、村商工会女性部・青年部、村社会福祉協議会をはじめ、民生委員、信州大学農学部の学生、むらづくり委員、村建設業共同組合が参加した。
大型農道沿いの花壇は、間伐材の半割材を利用して土止めし、水路や道路に土が流れないようにする。このため、現在植えてあるラベンダーの株や、スイセン、ムスカリなどの球根を掘り出し、重機を使って杭を打ち込み半割材を埋め込んだ。
ラベンダーはミニグラウンドのフェンス周りや道路沿いに移植し、スイセンなどは元の場所に植え戻した。4月以降にパンジーなどを植える予定という。
整備事業予算は340万円で、支援金は226万6千円。 -
小学生らの歌声響く
伊那市の小学生らが出演する「スプリングコンサート」(NPOクラシックワールド主催)が4日、伊那市生涯学習センターであった。合唱団など7団体約250人がステージに立ち、元気いっぱいの歌声を響かせた。
コンサートには、地元や31日に合併する高遠町の小学校合唱団らに加え、2月に権兵衛トンネルが開通したことから、木曽町の上田小学校4縲・年生約60人が初参加した。
曲目は「さくら」「ハレルヤ」「友情の歌」など。伊那西小の手話点字音楽クラブは手話を交えたり、トーンチャームで演奏したりして発表した。
上田小は「今日から明日へ」など2曲を披露。体を左右に動かしながら、息のあったステージを見せた。
斎藤久夫校長は「伊那での発表は初めてで、子どもたちは張り切っていた。伊那の子どもたちのレベルは高く、参考になる」と話していた。
会場の300席はほぼ埋まり、木曽から来た児童の保護者らも多かった。
また、招待した春富中学校合唱部の発表や、全員合唱「翼をください」などもあり、音楽を通した交流を図った。 -
伊那市で「地産地消」の菓子づくりへ
伊那市の菓子店有志でつくる「やまびこ会」(橋都喜三郎会長、8人)が発足した。地元産の米や農産物などを使った創作菓子を開発し、将来的に「地域ブランド」として売り込んでいく。
第1弾の素材は上伊那特産のシメジ。シメジ入りのギョーザやローメンを売り出していることから、伊那商工会議所側が有志に菓子にも生かせないかと話を持ちかけた。駒ケ根市で創作菓子づくりに取り組む経験者を交え、アドバイスを受けながら素材の生かし方などを研究している。
3月中旬には、会員がそれぞれ作った和・洋菓子を持ち寄って品評する。その商品をどうするかは今後の課題。
橋都会長は「これまで個々のプレーが多かったが、和・洋の枠を超え、職人同士でアイデアを出している。おもしろい商品ができるのでは」と意欲を見せる。
商議所は、開発した商品を各種イベントや東京都などの物産展へ積極的に出かけて売り込み、地域活性化に結びつけたいとする。
会の名は、素材となる「スーパーやまびこしめじ」と、中央・南アルプスに抱かれていることから付けた。 -
雪割草280点を展示
伊那雪割草愛好会(久保田光紀会長、8人)の第6回雪割草展示会が4、5日、伊那市民会館で開かれている。伊那市を中心に南信地区の会員が丹精込めて育てた雪割草約280点が並び、初日からにぎわった。
雪割草は、葉が3つに割れているミスミソウ、丸い葉のスハマソウの総称。昨年夏の猛暑や冬場の気温の変化などの影響で、花茎が伸びすぎたり、花が小さめになったというが、会場には紫、ピンク、赤、白など色とりどりの花がそろう。形も千重咲きや二段咲きなどさまざま。会員が種を取って育てたオリジナルの鉢が増え、80点ほどある。
また、雪割草を販売。愛好者を増やすため、価格は300円からと安く設定している。
久保田会長は「色の濃淡や形、オリジナル種を作れるところが魅力。木曽から来たいという問い合わせがあり、権兵衛トンネル開通によって趣味の交流も深まるのではないか」と話していた。
5日は午前9時縲恁゚後4時。
愛好会では会員を募集中。申し込みは、事務局の中武さん(TEL73・0515)へ。 -
住民福祉課の2係統合へ
宮田村は新年度、住民福祉課の高齢者福祉係と保健予防係を統合し、保健福祉係にする条例改正案を8日開会の村議会3月定例会に提出する。案では、村土地開発公社の所管部署を総務課財政係から産業建設課建設林務係に移管することも含んでいる。
村の機構改革の一環。改正案が認められれば係の統合は2年ぶりで、5課15係の体制になる。
統合する2係について住民福祉課は「今までも関連業務が多かった。地域包括支援センターの発足もあることから、一緒になって組織を強化したい」と説明。ただ、専門的な業務も多いことから、係を統合したうえで担当制なども検討している。
公社については、村が企業誘致などに取り組んでいることもあり、より業務内容と密接な建設林務係の所管に移るもの。専任の事務局長を支援する職員についても、建設林務係の職員が担う。 -
外郭団体の理事長、会長職を任期限りで退任する意向表明
宮田村の清水靖夫村長は4日、現在就いている村土地開発公社、村社会福祉協議会の外郭2団体の各理事長、会長職を任期満了と同時に退任する意向を示した。
村の2つの外郭団体は従来、村長が在任期間中は「充て職」として要職を兼務してきた。しかし、国は近年、行政理事者の「充て職」を自粛するように指導している。
任期途中で辞任した矢田義太郎前村長の後任として、昨年7月に就任した清水村長も2団体の理事長、会長職を引き継いだが、伊那毎日新聞の取材に「残任期間で退き、後任に譲る」と話した。
第3セクター方式で運営する村観光開発の会長職については留任する考えを示したが、「会社が自立していくための役員構成なども考える必要がある」とした。 -
新たな旅立ち ふきはら大学・大学院の卒業生17人
箕輪町公民館の生涯学習事業「ふきはら大学院」「ふきはら大学」などの05年度合同閉講式が2日、町文化センターであった。本年度は同大学院から9人、同大学から8人の合計17人が卒業。修了生らは思い出を胸に、それぞれの旅立ちを祝った。
閉講式で柴登巳夫同公民館長は「学んだことを今後の生活のなかに役立てほしい。いつまでも前向きに学習する努力を持ち続けてください」と式辞を述べた。
ふきはら大学を卒業し来年度、同大学院へ進学する唐澤文江さん(64)=上古田=は「これからも先輩たちに負けずに学んでいきたい。更なる向上心を胸に活躍することを願います」と送辞。大学院を卒業する橋本美治さん(69)=福与=は「これからの人生の心の糧になる貴重な体験となった」とこれまでを振り返った。
ふきはら大学、大学院の受講生らは本年度、文学、健康、音楽、歴史などの講座で生涯学習を目的に、趣味の世界や友情の輪を広げた。
合同閉講式では公民館の生涯学習事業「あざみ学級」「ふれあい学級」の受講者の修了も祝った。 -
ブロンズの部は「O・G・S」が初V
伊那市を中心としたソフトバレーボール愛好者らで競う「第7回リーグ戦」のブロンズの部(50歳以下)の全日程が終了した3日夜、伊那中学校体育館で表彰式があった。2年目の参加となる「O・G・S」が10勝1敗で初優勝した。市体協ソフトバレーボール部主催。
上伊那各地から12チームが集まり、1月下旬から同体育館を会場に夜間、総当りで熱戦を展開。同部の三沢岩視部長は「今年は特別寒い冬だったが、長い間ご苦労さま」と選手らを労った。
「O・G・S」主将の戸田孝行さん(33)=伊那市川北=は「皆が楽しくプレーすることを心がけていた。これからシーズンが始まるのでこの勢いで、各市町村主催の大会などでも優勝したい」と話していた。
リーグ戦のゴールドの部(50歳以上)の最終戦は6日にある。
ブロンズの部の最終結果は次の通り(勝敗数が同じ場合は得失セット率・得失点率による)。
(1)O・G・S(2)BeeKing(9勝2敗)(3)ハイジー(9勝2敗)(4)SPB(9勝2敗)(5)てんとうむし(7勝4敗)(6)まっくん(6勝5敗)(7)美女と野獣(4勝7敗)(8)リバース(4勝7敗)(9)こまちゃんZ(3勝8敗)(10)はるウララ!?(3勝8敗)(11)アンタラス(1勝10敗)(12)あんな(1勝10敗) -
食、体操、講演、表彰…「健康」を考えるまつり
長谷村の健康まつりが4日、非持のまちづくり拠点施設「気の里ヘルスセンター栃の木」であった。子どもからお年寄りまで多くの村民が訪れ、健康測定やヘルシー料理の試食、講演会などを通じて、健康について考えた。
チューブを使った健康体操では、いすに座ったまま足にかけたチューブを引っ張ったりするなどして肩こりや腰痛を予防・解消する運動をした。
薬草研究会と食文化研究会による健康料理などの試食もあり、糖尿病予防になるといわれるヤーコンや体内に滞留した汚水物を排出するはと麦などの健康茶、大豆を使ったまめどうふや凍み大根の煮物といった料理が並んだ。食文化研究会は「食文化が変わり始めているが、若い人たちにきちんと昔からの料理を残していきたい」と話していた。
むし歯ゼロと献血功労者の表彰、栄養相談やお灸(きゅう)体験などもあったほか、村鍼灸(しんきゅう)施療所の酒井さや香さんが「健康のツボ!」、美和診療所副所長の清水正之さんが「これからの長谷の健康づくり」と題して講演した。 -
東保育園のひな祭り
宮田村東保育園は桃の節句の3日、ひな祭りの行事に親しんだ。飾りつけたひな人形の前で、歌やリズム体操を元気に披露した。
飯島千恵子園長が、ひな人形の由来などを説明。昔の人たちは、健康で生活できるようにと、人形に思いを込めたと話した。
未満児と年少はリズム体操、年中はうた、年長はペープサートをそれぞれ発表。
おやつの時間にはひなあられも食べて、子どもたちは伝統の行事を心ゆくまで満喫していた。 -
こころの健康を考えるつどいinこまがね
精神障害者に対する理解を深めようと「第12回こころの健康を考えるつどいinこまがね」が3日、駒ケ根市文化会館で開かれた。上伊那郡市精神保健福祉協会、伊那保健所、駒ケ根市主催。精神保健福祉団体など関係者ら約200人が参加し、埼玉県精神障害者団体連合会による講演を聞いた。ロビーでは伊那市、駒ケ根市、高遠町、飯島町、宮田村の共同作業所などの利用者が作ったアクセサリーや小物、クッションやバッグなどが販売され、訪れた人たちが争って買い求めていた=写真。
「一人ぼっちをなくそう。共に生きよう」を合言葉に活動する埼玉県精神障害者団体連合会(愛称ポプリ)は行っている例会や研修会などの活動について紹介し「精神病に対する正しい理解がまだまだ不足している。偏見をなくし、差別を撤廃させるために力を合わせていこう」と呼び掛けた。 -
駒工卒業式
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は3日、卒業証書授与式を行った。卒業生代表の松原昌也君は答辞で「これから社会人、進学とさまざまな新しい生活がスタートする。前途は決して安易な道ではないと思うが『夢は追い続ければ必ずかなう』の言葉を胸に頑張っていきたい」と力強く述べた。さまざまな思い出を胸に卒業生113人は在校生と保護者らの拍手に送られながら、3年間過ごした母校を静かに後にした=写真。
本間校長は「充実した高校生活を送った満足感とともに期待と不安の気持ちでいっぱいと思う。これからも人との出会いを大切にし、切磋拓磨しながら困難を乗り越えていってほしい」とはなむけの言葉を贈った。
卒業生は機械科39人、電気科35人、情報技術科39人で、卒業後の進路は大学などへの進学と県内外への就職がほぼ半数ずつ。 -
土地開発公社が積極的な保有地売却に取り組み
宮田村土地開発公社の本年度分の宅地分譲が3月3日現在、3区画で1974年の公社設立以来最低水準にとどまっていることが分かった。3日の公社理事会で報告があり、新年度は保有地の処分を積極的に図るため、民間業者が売買の仲介にあたって契約成立した場合に、・ス成功報酬・スとして手数料を支払うことも申し合わせた。
建物を販売するためにハウスメーカーや建設業者などは、安価で有利な分譲地を客に紹介するケースがあり、同公社にも話しが寄せられる。
今までは客との商談が成立した場合も、手数料などは払っていなかったが、積極的な販売を見通して民間業者とも関係強化を図る。
本年度は公社の債務が多額に及ぶことを指摘する住民意見も考慮に入れ、住宅用地の新規取得、用地造成を凍結。「販売に影響があったことは確か」と公社事務局は説明する。
新年度は手持ちの17区画に加え、区画整理事業が終了する関係で町2区の西原で新たに8区画を宅地分譲。
また中越区東保育園周辺の農地を新年度予算で新規に取得。15区画に宅地造成し、2008年度に販売する。
この日の理事会は、新年度の予算、事業計画を承認。凍結から一転して攻勢に転じる様相だが、理事長を務める清水靖夫村長は「工場誘致を含め、積極的な土地利用に取り組みたい」と説明した。