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前村長の遺志金で中学校図書館に矢田文庫開設
宮田村の故矢田義太郎前村長=享年(73)、中越区=から寄せられた遺志金で、同村教育委員会は宮田中学校図書館に「矢田文庫」を開設。宮田小学校体育館のステージ幕も新調した。
図鑑や事典、平和の心を育む本など数十冊を購入。生徒が自由に閲覧できる。矢田文庫コーナーには、子どもたちを見守るように前村長の遺影も飾られている。
小学校体育館ステージの幕は一文字幕と袖幕。先日開かれた卒業式に間に合うように新調し、児童の門出の日を彩った。 -
宮田大学院の卒業式
宮田村公民館の生涯学習講座・宮田大学院(米山昭治会長)は28日、本年度の卒業式と修了式を村民会館で開いた。16人の院生のうち、長年学習に励んだ下村くみさん=町3区=が卒業。別れを惜しみつつ、今後も人生豊かに学んでいこうと誓い合った。
婦人学級から始まって、宮田学級、宮田大学、そして同大学院と長い間、生涯学習に励んだ下村さん。
式では白鳥剛公民館長が「みんなとふれあい、学んだことを思い返し、今後も頑張って」と激励し、卒業証書を手渡した。
同大学院は本年度10回開催。グラウンドゴルフや藍染めなど新たな挑戦もあり、ふれあいを通じて学習してきた。
米山会長はあいさつで、1年間の活動を回顧。村の子どもたちが独居老人と交流していることも学んだと語り「私たちも、もっと子どもたちと交流を深めていきたい。新年度も一緒に勉強しましょう」と呼びかけていた。 -
新伊那市議選に長谷村の現職出馬を表明
伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う新伊那市議会議員選挙(4月23日告示、30日投開票)で、長谷村の現職・北原幸彦氏(74)=無所属、非持=が出馬を表明した。これにより長谷選挙区は定数の3人が顔をそろえた。
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日本舞踊・花柳流師範
花柳太昌(松本八寿子)さん(63)花柳流2代目家元にじかに教えを受けたという父と母は東京・銀座で師範を務めていたが、米軍の空襲が激しさを増してきたため1945年、母の実家のある赤穂町に疎開してきた。程なく戦争は終わったが、両親は東京に帰らずに赤穂に根を下ろすことを決意。この地にまだ芽生えていなかった日本舞踊を普及させようと新たにけいこ場を開いた。
食べていくのがやっとという時代にあって踊りとは優雅な竏窒ニ周囲からは普通と違う家に見られていたが、2人の熱心な活動により、当時見るだけのものだった日本舞踊は徐々に根付き始めた。時代が次第に豊かになるにつれて習ってみようとけいこ場に通う人も増え、女の子のたしなみとしても広がった。
◇ ◇
「芸の道に学問は要らない」竏秩B普段は穏やかだが、芸には厳しかった父の方針で中学卒業後、東京・四谷の花柳昌太朗の元に修行に出された。「何も考えずに素直に従いました。でも実際に行ってみたら、想像していたより何倍もつらい生活でしたね」踊りのけいこなどそっちのけで掃除、洗濯、炊事など先生の身の回りの世話に忙しく働く毎日。踊りは先輩が教えてくれたが、上下関係の厳しさにはなかなかなじめなかった。
「踊りの練習の時、レコードをかけるのが役目でした。2枚目をかける時に音が途切れないようにするのが難しくてね。慣れるまで大変でした」時折師範が踊る時には目を皿のようにして見詰めた。「同じ踊りでも先生の踊りはやっぱり違うんですね。先生は厳しいけれど優しい人で、とてもかわいがってもらいました」
2年半後、修行のかいあって17歳で晴れて名取りとなり、1年間のお礼奉公の後、駒ケ根に帰って来た。両親の手伝いをする傍ら、日々父の手ほどきを受けて芸にさらに磨きをかけた。
「そのころ、後にも先にもたった1度だけ父と舞台で踊ったことがありました。『時雨西行(しぐれさいぎょう)』でしたが、今思えばよくあんな踊りができたなと恥ずかしくなりますね。夢中で終わったけれど本当にいい思い出です」
◇ ◇
花柳は作法に厳しいといわれるが、言葉遣いや目上の人への尊敬の念など、礼儀は世の中すべてに通じるもの。原則として着物で踊るため、着付けも自然と身に付くという。
「魅力は役になり切って踊る時の充実感ですね。舞台での踊りはその時1回限りでやり直しはききません。それだけに踊り終えて幕が下りた時の満足感は何とも言えない。でも何十年踊っていてもいまだに満足のいく踊りはないですね。むしろ、よけいに難しくなってくる。まだまだ未熟、まだまだ修行です」
80歳を過ぎて普段よろよろしている師範が舞台に出るとピシッとし、素晴らしい踊りを見せる姿を目の当たりにしたことがある。「ただ見とれるばかりでした。芸の力はすごい竏窒ニ。昔はピンと来なかった『始めありて終わりなし』という言葉が今は少し分かるような気がします」
(白鳥文男) -
【記者室】甲子園出場はいつのことか
春の甲子園大会がたけなわだが地元の高校は相変わらず出場していないので面白くない。一昨年の夏に駒ケ根市出身の岩下一茂君が塚原青雲高のエースとして出場した時は市民こぞって熱い声援を送ったものだったが…▼上伊那からの出場は1961年夏の伊那北が最後だからうっかりすると半世紀がたってしまうほど昔の話だ。ある保育園の卒園式で男の子たちが発表した将来の夢は軒並みサッカー選手。野球選手と言ったのは数十人の中で1人だけだったから地元からの出場は当分無理かもしれない▼甲子園出場校のほとんどは選手を全国から集めている。これではおらがチームとは呼べないのかもしれないがこの際それでもいい。ぜひ地元校に出場してほしいものだ。(白鳥記者)
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テクノネット駒ケ根が信州イノベーション大賞受賞を報告
第1回信州イノベーション大賞の地域おこし賞に上伊那で唯一輝いたテクノネット駒ケ根の山下善廣代表幹事らが28日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に受賞を報告した=写真。山下幹事は「1社ではできない取り組みが連携によって可能になる。今後も頑張りたい」と述べた。中原市長は「努力の成果が認められて心から敬意を表する。これからも工業界のリーダーシップをとって活躍してほしい」と激励した。
テクノネット駒ケ根は企業連携により地元産業のレベルアップを図ろうと駒ケ根市の製造企業が中心となって1996年に設立された。構造変革への対応と地域社会への貢献を目指し、企業ドメイン確立事業や、生産効率、固有技術力向上のための事業のほか、企業交流事業などに取り組んできた。
同賞は産学連携の推進のため、信州大の全学機関として05年6月に発足した信州大イノベーション研究・支援センター(樋口一清センター長)が信州発の革新的な取り組みや成果などを選考して表彰するもの。県内5グループがものづくり賞、フロンティア・スピリット賞など5賞に選ばれ、21日に長野市で授賞式が行われた。 -
光前寺が市に寄付
駒ケ根市の光前寺(吉澤道人住職)は28日、駒ケ根市社会福祉協議会に約45万5千円を寄付した。吉澤住職が市役所を訪れ「社会福祉事業に使って」と寄付金を中原正純市長に手渡した=写真。寄付金は05年4月に寺が開いたチャリティーコンサートの入場料収入の全額30万2千円と、05年夏から秋にかけて境内で募った「天台宗・一隅を照らす」運動で集まった浄財の全額約15万3千円。吉澤住職は「(浄財の)行き先が変わってしまって寄付してくれた人たちには申し訳ないが、社会の役に立ててもらう趣旨は同じだからこの際一緒に市社協に寄付することにした」と話している。
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赤穂小改築完成式
02年に始まった校舎や体育館などの一連の工事が3月に終了した駒ケ根市の赤穂小学校で27日、完成式が行われた。出席した約60人を代表して中原正純市長らがテープをカットして完成を祝った=写真。
完成した管理教室棟と体育館の事業費は12億2千万円。財源は国庫補助負担金3億9400万円、起債5億4900万円、義務教育施設整備基金2億3900万円、一般財源3800万円などとなっている。
中原市長は「赤穂小は長い歴史と伝統を積み重ねてきたが、一方で施設の老朽化が目立ってきたため02年に改築事業に着手。足掛け5年にわたって計画的に進めてきたが、多くの人の協力で立派にしゅん工して感慨もひとしおだ。学校のさらなる教育力向上に期待する」と述べた。 -
伊那市で企業誘致進む
安定した税収の確保、雇用創出などを目的とした企業誘致が伊那市で進んでいる。現在進行している進出案件は13件。新しい企業の進出という案件より、現在伊那市内に工場を持つ「既存企業」の拡張・設備投資拡大などに伴うものが多い。自治体間の企業誘致競争が加速する中、既存企業に対する支援制度を充実し、企業のニーズを満たす工場用地を整備するなどを通して既存企業を出来る限り市内に留まらせ、更なる経済効果を生み出したいと考えいる。
現在誘致を進めている工場用地は六道原、福島、東原、鳥居沢(造成中で06年夏より販売予定)の各工業団地で、道路、水などの条件がそろった新たな産業適地の候補地8カ所も選定しいる。
こうした工業団地などの特定地域に進出する企業に対しては、補助制度を設けて設備投資拡大などを補助しているほか、企業訪問によるPR・情報収集、企業誘致リーフレットの作成、信州大学との連携を通した共同研究の提案なども実施している。
昨年10月に伊那市美篶の六道原工業団地に進出したNECライティング(本社・東京、皆元輝征代表)は、07年3月末までに800人体制まで人員規模を拡大する予定でいる。全体の約80%が新規雇用となるが、正社員は200人弱だという。非正規社員の雇用が地元の雇用に直接的につながるかは疑問もあるが、それぞれの企業が持つ効果が相乗することで、大きな経済効果につながることも考えられる。 -
箕輪町通学安全パトロール隊連絡協議会発足
箕輪町の子どもの安全を守るため、学校区ごとに組織している通学安全パトロール隊の連携と情報共有を図る町通学安全パトロール隊連絡協議会が27日、発足した。第1回会議を町役場で開き活動状況など情報交換した。
協議会は、各パトロール隊活動の要望や問題点などについて意見交換し、不審者情報の確認や情報の共有化を図り、よりよい活動につなげる。
町長、教育長、箕輪町警部交番所長、パトロール隊代表、小中学校PTA代表、小中学校教頭で構成。会長に平沢豊満町長、副会長に小林通昭教育長、中部小安全みまもり隊代表の東城興一さんを選出した。
箕輪中は従来の校外指導部を安全願い隊として活動を始める。小学校はボランティアが各学校区ごとに隊を組織しパトロールしている。腕章などを着用している隊、腕章を紛失した場合に悪用されることを心配して着用しないなど隊ごと、学校規模や地域の特徴ごとの活動になっている。
委員から、中学校は部活で生徒の下校時間が遅いためボランティアを確保できるか心配する声があった。保護者の安全意識向上の啓蒙、集団下校の工夫を求める意見も出た。
ボランティア保険補助の要望もあったが、町は06年度300人分を予算化しており、教育委員会で対応する。 -
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会総会
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会(会員63人、根橋キサヱ会長)は27日夜、06年度総会を町産業会館で開き、新年度事業計画案、予算案を承認した。総会後は、太極拳で楽しく体を動かした。
06年度事業計画は、7月・みのわ祭り出店参加(自家栽培野菜・花・果実などの販売)、10月・もみじ湖夢まつり参加(自家栽培野菜・花・果実などの販売)、11月・野良っ娘野菜市(自家栽培野菜・果物・手作りこんにゃく・野良っ娘まんじゅう家おやきなど販売)、11月・浜っ娘の会との交流会、07年2月・浜松市庄内地区公民館まつり参加。花畑づくり、農村女性ネットかみいな参加、研修会、学校給食への食材納入などもする。
05年度は、浜松市の浜っ娘の会との交流10周年記念事業で11月30日、12月1日の2日間、箕輪町内で野沢菜漬けや懇親会などをした。
役員改選で会長に唐沢和子さん、副会長に柴令子さん、三浦寿美子さん、会計に内山みさ子さんを選出した。 -
大芝高原まつり8月26日・土曜開催決定
南箕輪村の大芝高原まつり実行委員会合同会は27日夜、村民センターで開いた。今年の大芝高原まつりをこれまでの日曜開催から土曜開催に変更し、8月26日に開くことを決めた。大芝高原音頭アレンジ曲と振り付けの普及チーム設置も承認した。
大芝高原まつりは従来、8月20日すぎの日曜日だが、04年から土曜開催の意見があり、昨年まつり後のアンケートでも「土曜開催でよい」との回答が96%だった。昨年10月の実行委員会反省会で、06年は土曜開催を前提に検討すると決定していた。
祭り本日が土曜日になるため、雨天は翌日の日曜日に順延し、準備は前日の金曜日にする。準備の時間帯などはこれから協議していく。
大芝高原音頭のアレンジ曲は、プロジェクトチームが検討を重ね、大人から子どもまで村民の掛け声なども取り入れて録音。ビクターでCDを制作し4月末に完成する。
普及チームは、プロジェクトチームのメンバー、村商工会、上伊那農協、企業、学校、保育園などの代表で構成するが、「できるだけ柔軟に大勢参加してもらう」考え。4月5日に第1回会議を予定する。 -
サンライフ伊那の展示
伊那市西春近の伊那中高年齢者福祉センター「サンライフ伊那」は4月2日まで、05年度後期趣味創作教室の作品展を開いている。園芸、書道、水墨画など、12教室の受講者らの多彩な作品266点が、訪れた人たちを楽しませている。
出品しているのは10月縲・月に毎週それぞれの活動をしてきた245人。年代は30代縲・0代と幅広く、書道、水墨画、太極拳などが例年人気の講座をなっている。
05年度新たに開講したハーブアロマテラピー教室のキャンドル、におい袋、リースなども展示。始まったばかりということで認知度が若干低いが、母親世代の女性を中心に関心が高まっている。
同じ教室で学んだ受講者らが、それぞれの作品を見比べながら批評し合う光景も見られた。
午前9時縲恁゚後8時(最終日は3時まで)。29日は午前10時縲恁゚後2時に煎(せん)茶教室受講生によるお手前披露もある。 -
県営ほ場整備事業大泉川南地区しゅん工
南箕輪村の大泉川南地区で県などが進めてきたほ場整備事業の終了を記念して28日、地権者などでつくる西天竜大泉川再ほ場整備実行委員会(有賀正)は、しゅん工記念碑の除幕式をした。
昭和初期、天竜幹線水路の完成に伴い開田された同地区は、大泉川水系などの氾濫(はんらん)により大きな凹(とつ)地帯があり、当初は開田除外地として扱われていた。しかし、戦後の食糧増産政策のため、不利な環境での水田づくりを強いられた。
水田の再ほ場整備が提起されたことを契機に、地権者の理解・同意を得た実行委員会を発足。99年から県営担い手育成基盤整備事業として面整備、導排水のパイプライン化、自動給水器の設置をしてきた。
工事事業関係総額7億3千万円。総受益面積39ヘクタール、関係地権者179戸。
有賀委員長は「農業を情勢は大きく変化し、後継者不足など大きな課題を抱えている。当地区が近代的農業のモデル地区として発展することを期待する」と語った。 -
山寺子育てサークル100回記念コンサート
伊那市の母親有志でつくる山寺子育てサークル(井口ゆき子代表)は25日、活動100回目を迎えたことを記念して「あつまれ山寺っ子100回記念楽しいコンサート」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。小学生から高校生までの音楽家の卵たちがピアノ、チェロなどでさまざまな曲目を演奏。サークル卒業生の紹介、合唱などもあり、会場を楽しませた。
母親が情報交換したり、子どもと共に成長できる場を竏窒ニ97年に設立した同サークルは、山寺地区の母親が中心となって子育てサロン、公園遊び、水遊びなどを月に1回程度企画し、交流を深めてきた。9年目となった今年、その活動がちょうど100回を達成し、参加者、スタッフへの感謝を込めてコンサートを企画。
第9回江藤俊哉バイオリンコンクールで3位に入賞した常田俊太郎さんはサラサーテ作曲「チゴイネルワイゼン」を演奏。バイオリンが奏でるまざまな音色の調和は、会場に訪れた大人も子どもも引き込んだ。 -
大草城址公園桜まつりに向け、ぼんぼりの取り付け、
地域住民などでつくる大草城址公園桜まつり実行委員会は26日、つぼみの赤味が増した大草城址公園で、約50人が参加し、9日の第12回桜祭りに向けて、ぼんぼりやアーチ立てなど祭りの準備作業に精を出した。
公園内には「江戸彼岸桜」「染井吉野」「八重桜」など10種類以上の桜が200本余植えられ、4月上旬から下旬まで長い期間花見が楽しめる人気スポット。数百基のぼんぼりの点灯は開花が始まると同時、花の見ごろにはライトアップもする。
第12回桜まつりは9日午前10時から、ビンゴゲーム(午前11時30分、午後1時30分)や陣馬太鼓、琴、尺八の演奏、もち投げ(午後12時30分)など多彩な催しが繰り広げられ、園内には焼きイカ、おでん、焼き鳥、フランクフルト、五平もち、酒、ビールなどの販売もある。
また、今年から村が出店者を募り、開花期間中、飲物や食べ物の露店も並ぶ予定。
実行委員は「祭り(9日)の頃には見ごろになるのでは」と話していた。 -
飯島町老人クラブ連合会総会
飯島町老人クラブ連合会(横田勉会長)は26日、Aコープ飯島生活センターで05年度総会を開いた。05年度事業報告、決算報告の承認、体育行事や奉仕活動、交通安全講習会などを盛り込んだ06年度事業計画を決めた。予算額は26万7千円。
開会で、横田会長は「行政や公民館、区など公の団体からの情報が途絶えると、単位クラブはつぶれていくケースが多い。外部からの情報を縦糸に、単位クラブの結びつきを横糸に機織のように、連携を深めて活動を」とあいさつ。
引き続き、表彰に移り、会の発展に功績のあった1団体12人に感謝状が贈られた。
受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽飯島町ゲートボール協会、前垣靖、大沢甲子夫、上原久子、大久保桂一、佐々木富男、吉沢寅吉、手塚良一、矢沢信男、小川徳次、清水敏郎、林嘉男、竹内みつゑ -
大成産業に改善命令
県は28日付けで、駒ケ根市中沢の大成産業(酒井睦夫社長)に対し、産業廃棄物処理基準違反に対する改善命令を出した。
命令の内容は、市内赤穂上赤須において、管理型最終処分場の計画面積を超えて埋立または放置されている燃え殻を撤去すること。また、この処分場からの燃え殻の飛散流出防止措置を講ずるとともに、浸出液によって公共の水域及び地下水に汚染が生じないように、必要な措置を講ずること。この処分場への新たな燃え殻の搬入は一切行わないことなど。
処分理由は産業廃棄物の処理方法が処理基準に適合していない。
この違反行為に対し、99年7月7日付けで改善命令書を交付するとともに、再三その履行を指導してきたが、現時点でなお、違反状態が継続している。 -
高遠で住宅火災 CATV被害50世帯
28日午前11時30分ころ、高遠町西高遠相生町の無職・小松良雄さん(68)方から出火し、木造3階建て住宅の2、3階部分約355平方メートルを全焼=写真。隣接する木造2階建て建物の2階部分約23平方メートルを類焼した。約1時間半後に消し止められた。
火事による負傷者などはいなかった。
伊那警察署で出火原因を調べている。
この火事で近くの電柱に引かれていた、高遠町ケーブルテレビ整備事業で整備した「光ファイバーケーブル」が断線。同町の小原、引持、押出などの約50世帯に映像配信ができない被害がしばらく続いた。また、火災した住宅の周辺5世帯で一時、停電になった。 -
三峰川を本来の姿に・伊那市美篶地区住民が環境整備
伊那市美篶上大島の三峰川橋上流付近一帯で26日、住民240余人が、河川敷に茂った樹木や下草などを一斉に刈り取る環境整備をした。美篶河川環境整備推進委員会、美篶区長会の主催。
三峰川の水量が減り、河川敷にはかつてなかった植物が繁茂している状況を、景観保護や治水の観点から解決する目的。7回目。
地域の12区から住民が集まり、約4ヘクタールの三峰川右岸の河川敷で作業。草刈り機、ノコギリなどを持ち寄って、事前に国土交通省が伐採したアカマツ、ニセアカシヤ、ヤナギの木を切りそろえたり、下薮(やぶ)を整理した。
河川敷では午前中、至る所で、チェーンソーのエンジン音などが響き渡り、伐採した樹木などを燃やした煙がたち登った。
美篶区長会長の赤羽要さんは「現在は木や草があって、本来の川の姿ではなくなっている。昔の川の姿に戻したい」と語った。 -
長谷村閉村記念式典
伊那市・高遠町との合併による長谷村の閉村式典が26日、長谷中学校体育館であった。関係者約300人が出席し、新市における長谷地域のさらなる発展に向けて思いを新たにした。
映像で村の歩みを振り返った後、宮下市蔵村長は「長谷村の自治体が消えることに一抹の寂しさはあるが、三峰川がとりもつ縁を大事にし、3市町村が一つとなって地方自治に取り組む」と式辞。村の発展に尽力・貢献した功労者78人、12団体を表彰した。
村内の小中学生5人が意見発表し、「長谷は自然がいっぱいで空気もおいしい。合併するといいところがもっと増えると思う」「雄大な自然を守り、長谷の伝統文化を継続していってほしい」「合併しても長谷はなくならない。大人になって、古里は長谷と誇りをもって言いたい」などと、村への思いや新市への期待を語った。
最後に「ふるさと」を全員で斉唱し、宮下村長が村旗を降納。長谷中生徒による南アルプス太鼓の演奏で締めくくった。
長谷村は1959(昭和34)年、美和村と伊那里村が合併して誕生。新市発足に伴い30日をもって、自然災害や過疎化など幾多の困難に直面しながらも、乗り越えてきた47年間の歴史に幕をおろす。 -
伊南行政組合議会臨時会
伊南行政組合議会は27日、06年第2回臨時会を開き、一般職職員給与と職員退職手当を一部引き下げるなどの条例改正案2議案を可決して閉会した。
改正案は国家公務員の給与制度改正を受けて提案された。改正により、一般職職員の給与は全体として平均4・8%引き下げられるが、若手職員層については引き下げを行わず、中高齢層について7%引き下げることにより、給与カーブをフラット化させる。職員退職手当条例改正は、在職期間中の貢献度をより的確に反映させる制度にするとともに、支給率を中期勤続者は引き上げ、長期勤続者は引き下げて段差の少ない緩やかな構造に見直した。
改正条例はいずれも4月1日から施行される。 -
伊那市富県の貝沼社協ふれあい・すくすくサロン
伊那市富県の貝沼地区社会福祉協議会ふれあい(北澤孔明会長)などは25日、地元公民館で、子どもと大人の交流会「すくすくサロン」を開いた。大人たちは懐かしい昔の遊びを子どもたちに伝授した。
4回目の本年は園児や児童、地域住民ら約60人が参加。お手玉、竹馬、紙ひこうき作り、縄跳びなどの昔ながらの遊びに加え、今までになかった餅つき体験もあった。
大人からルールや・スコツ・スの説明を受けると、遊具を早速手に取り、それぞれの遊びに挑戦。竹馬に挑んだ児童の一人は「トントンと鳴る、この音が好き」と、スイスイと乗りこし大人顔負けの技術を披露した。
餅つきは同社協役員の自宅から持ってきた臼と、この日のために作った子ども用の杵(きね)を使用。つきあがった餅は、あんこやきな粉をつけて皆で食べた。
北澤会長は「今の子どもたちはテレビゲームに夢中。昔の遊びを通して、大人と子どもが交流を図りながら楽しんでほしい」と話していた。 -
南アルプスむらリニューアルオープン
長谷村の道の駅「南アルプスむら長谷」が27日、リニューアルオープンした。パン工房「パンや」販売スペースを広げたほか、地場農林産物の直売所「ファームはせ」、食事処「野のもの」を新たに加え「長谷の顔」が見える施設として、活用に期待した。
リニューアルオープンに当たり、村や商工会関係者、地元区長、施工業者らが出席。
施設入り口で、代表者6人がテープカットしたあと、宮下村長は「地のものを提供し、山村としての顔をみなで育て上げたい」とあいさつした。
道の駅は地場産物や木工製品の直売所、食の提供施設、パン販売、多目的利用施設の4エリアからなる。木造平屋建てで、建築面積1290平方メートル。増築や改修の工事は920平方メートル。事業費は1億1600万円。
「ファームはせ」にはニンジンやダイコン、ジャガイモ、アルストロメリア、南アルプス産竹炭などが並び、早速、買い求める人の姿があった。
出品者でつくる長谷生産者組合は約60人が登録し、今後も増やしていく。
また「野のもの」は、米や雑穀、野菜、山菜など村産の食材を使って「食」を提供。メニューに、日替わりランチ(800円)、野菜たっぷりカレー、季節のサラダなどを用意している。
各店舗の営業時間は次の通り。
▽パンや=午前9時縲恁゚後5時半、定休日火曜日▽野のもの=午前9時半縲恁゚後5時半、木曜日▽ファームはせ=午前9時縲恁゚後5時半(12縲恬tN3月は午後5時)、無休(火曜日) -
伊那保健所管内でノロウイルス
伊那保健所は27日、伊那市日影のすし弁当屋「磯まつり」(中村正一社長)をノロウイルス食中毒の原因施設と判断し、この施設に対して同日縲・0日の4日間、営業停止を命じた。同保健所管内では本年度初の発生。前回は02年11月、駒ヶ根市内の保育所の給食から検出されている。
被害患者は18日、この施設で調理したすしを食べた26グループ446人のうち、7グループ40人であることが現在までに判明。県環境保全研究所が実施した検査により、5グループ20人の患者、2人の調理従業員の便からノロウイルスが検出された。患者は快方に向かっているという。
伊那保健所では、患者グループの共通食がこの施設で調理したすしだけであることや、調理従業員の便からノロウイルスが検出されたことなどの調査結果を総合的に考え、調理従業員のどちらか、もしくは2人から感染が広がったと断定し、行政処分に踏み切った。
ノロウイルスは冬場に多く発生する食中毒のため同保健所では、外から帰った時、トイレの後、調理の前などは、必ず石けんで手を洗いをするなど、食品を扱う店や家庭に注意を呼びかけている。 -
伊那剣心館・第12回跳躍素振り記録会
伊那剣心館(田中宏明会長)の年度末修了式の恒例行事「跳躍素振り記録会」(第12回)が25日夜、伊那市の武道館であった。2人が大会新記録を更新するなど白熱の大会。メンバーらは自分の限界に挑戦し、本年度を締めくくった。
太鼓の音に合わせて、跳躍素振りをどれだけ続けられるか試す競技に、児童を中心とした、園児から40代の一般男性までの約60人が参加。全員が一斉に開始し、優勝した南箕輪小6年の唐木隼人君は約50分間、竹刀を振り続けた。
参加者らは勢いよくはじめるが、1500回を過ぎると残り10人ほどに減少。体力もだんだんと消耗してきて、キョロキョロと隣りで素振りする剣士が気になる様子。振り疲れると両手を床に着き、肩で息をするなど、競技の過酷さを物語っていた。
会場に詰めかけた保護者や惜しくも敗れた仲間たちからは「頑張れ」などの声援と大きな拍手が送られた。
唐木君は記録3000回で2年連続の優勝。「優勝することを目標に立てていたから勝てた。でも、3000回も振れるとは自分でもビックリ」と笑顔。
約50分間、太鼓を打ち続けた保護者の矢澤令子さん(伊那市西町)は「子供たちに比べたら大変ではなかった。一緒に振っている気持ちで打っていた」と少年剣士たちの頑張りを太鼓を打ちながら見守った。
上位10人は次の皆さん。
(1)唐木隼人3000回=大会新記録(2)小林兼悟2675回=大会新記録(3)平沢駿太2235回(4)白鳥百合子2207回(5)名和敏雄2050回(6)山口啓介2000回(7)板山香純1750回(8)大野田翔太1600回(9)遠藤大地1577回(10)有賀和樹1510回 -
白川タクシー デジタル無線でプライバシー保護
白川タクシー(本社・伊那市山寺区、白川吉朗社長)はこのほど、個人情報保護法に対応するため、デジタルタクシー無線を導入し、配車指示を文字データによる指示に切り替えた。これにより、本社とタクシー間の会話のやり取りが第三者に漏れることがなくなった。
デジタルタクシー無線の導入は中南信では初めて、県内では2番目。本社(基地局)に無線母機、タクシー(移動局)計26台に受信機を設置し、2月中旬から稼働している。総事業費は約2500万円。
この無線はGPS(人工衛星を利用した無線測位システム)とAVM(車両位置・状態自動表示システム)を組み合わせたシステム。精度の高い位置情報の把握ができ、利用者にとって最寄りの車両を手配できるため、効率のよい配車が実現できるというメリットもある。 -
風力発電などに対する要望書提出
伊那市西箕輪地区の区長会、ふるさと景観住民協定者会、みはらしファーム運営会議は27日、長谷村の鹿嶺高原などで計画する風力発電事業と権兵衛峠道路沿いに建設を計画する休憩所「地域情報発信交流施設」について、慎重な検討を求める要望書を伊那市長に提出した。
新伊那市となる高遠町・長谷村の入笠山、鹿嶺高原で民間2社が計画する風力発電事業が今のまま進行すれば、高さ約100メートルの風車50基以上が、南アルプスの稜線(りょうせん)に並ぶ。
3者は、これらが西箕輪地区から望む眺望を阻害することを強く懸念し「クリーンエネルギーということでむやみに反対できないが、『眺望』という財産を考えると広域的問題。現地の人を加えた検討委員会で十分配慮してほしい」と訴えた。
地域情報発信交流施設については▼みはらしファームとの競合▼ごみ捨て場・駐車場となってしまうわないか▼類似施設の乱開発竏窒ネどの懸案事項を示し「民間調査機関の答申には住民の声がどのように反映されているか分からない」と不満をぶつけた。
小坂伊那市長は「判断材料として民間に依頼しただけで最終的には市が判断する。みはらしと競合する施設ではない」とし、南箕輪村とも協議しながら検討を進めるとした。
風力発電については、上伊那地方事務所長にも要望書を提出。牛越所長は「県としては市町村、住民の十分な理解のうえ、進めていくべきという姿勢をとる」と十分な配慮を約束した。
風力発電については、事業者側に「許可要件を満たせばできる」という認識もあるという。一方、景観についてはいまだに行政力が弱く、住民サイドからの働きかけ、事業者との兼ね合いが重要となる。 -
伊那市農業者協議会設立総会
伊那市・高遠町・長谷村の合併を前に25日、新伊那市の農業者協議会設立総会が伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所であり、会長に白鳥廣明さんを選出した。
伊那地区、東部地区の農業者協議会は、市町村合併と同時に統合した組織で活動していけるよう、昨年度から検討を重ねてきた。
新組織の名称は伊那市農業者協議会。市内の認定農業者と中核的な担い手農業者で組織し、情報交換、親ぼくなどを図りながら地域農業の継続、発展を目指す。東部地区は伊那市の1地区となり、8地区186人でスタートする。
白鳥新会長は「地域役員のみなさんの支えのもと、任期2年をなんとかやっていきたい。厳しい農業情勢の中、地域を挙げた農業への取り組みが進んでいる。地域農業のリーダーが中心となり、がんばっていってほしい」と語った。
06年度は、消費者との交流事業や農業委員との意見交換会などに取り組んでいく予定。 -
ながた荘特別企画「お花見弁当」4月1日~
箕輪町のみのわ温泉ながた荘は4月1日から、特別企画「お花見弁当(さくら)」を始める。予約を受け付けている。
昨年に続き2回目の企画。マグロ、ヒラメ、エビ、サーモン、カンパチをのせた「ちらし寿し」、大きなエビフライ、季節の炊き合わせ、和え物、魚、肉料理を竹製の器にぎっしり詰めたボリュームのある弁当。関西風の味付けで品数は14品。弁当代は1300円。
「個人はもちろん、企業の花見などにもご利用ください」と話している。
期間は4月1日から28日まで。完全予約制で申し込みは前日午後5時まで。弁当渡しは昼ころ。予約はながた荘(TEL79・2682)へ。