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繭クラフト愛らしく
第17回全国繭クラフトコンテスト(横浜市シルク博物館主催)に入賞した作品など繭を使った工芸作品6点が駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムで公開されている。繭クラフトの愛好会「まゆっこサークル」(北原きみ枝会長・12人)の会員ら5人がそれぞれ繭を使って制作した個性あふれる作品を展示=写真。小林さな恵さんの「干支(えと)と遊ぶ」は十二支の動物を表情豊かに並べてコンテストで準グランプリの全国農業協同組合連合会長賞を獲得した。小林さんの準グランプリ受賞は第15回に続き2回目。
展示作品は次の通り(敬称略)。
▽春の夢(伊藤みち子・刈田恵子)▽ペパーミント・ウェディング(矢沢たえ子)▽いざ出陣(矢沢たえ子)▽繭のステンドグラス(北原きみ枝)▽干支(えと)と遊ぶ(小林さな恵)▽繭でパッチワーク(同) -
伊南安協がマスコット製作
伊南交通安全協会女性部(小町谷美枝部長)は7日、ドライバーやお年寄りなどに配布するマスコットのハッチョウトンボの製作作業を駒ケ根警察署で行った。会員5人が集まり、3時間で約400個を作った。
マスコットはライトに照らされると光る夜光反射材をトンボの形に切って作る。大きさは体長6センチ、羽の幅8センチ。交通安全をアピールしようと数年前から会員有志らが施行錯誤を繰り返した末に現在の形が完成した。会員らはカッターやはさみを使って材料を切ったり、交通安全を訴える標語を添えてビニール袋に入れるなどの作業を黙々とこなしていた=写真。
マスコットは安協の会員らが人波作戦や交通指導所でドライバーらに配布するほか、高齢者宅を訪問した時などに安全を呼び掛けながら手渡している。1年間に約1千個を配布する予定。 -
山を愛する会がそば打ち
宮田村の登山愛好会・宮田「山を愛する会」(藤田宜久会長)は6日夜、新年恒例のそば打ちを村民会館で行なった。素朴なそばをすすりながら親睦を図り、春からの山行きを心待ちにした。
村内を中心にした20代から60代までの約40人で活動している。今季も4月の戸倉山(駒ヶ根市)ハイキングを皮きりに、毎週のように年間25回ほどの山行。3千メートル級のアタックも計画している。
冬山の登山はしないため、シーズンオフの親睦にとそば打ちを3年前から実施。この日も各会員が協力しながら挑戦し、コシのあるそばが完成した。
酒を酌み交わし、さっそく会食。雪融けした新緑の山々に想いを馳せながら、夜は更けていった。
同会は新規会員を募集中で初心者も歓迎。体力や本人の希望にあわせてアドバイスしており、藤田会長は「一緒に山の良さを楽しみましょう」と呼びかけている。
問い合わせは藤田さん85・4366または、村民会館85・2314まで。 -
みんな一緒に恵方巻き
宮田村の福祉交流施設なごみ家は8日、太巻き寿司にかぶりつき願いごとをする「恵方巻き(えほうまき)」を行なった。関西発祥の節分の風習だが、約30人が心ゆくまで満喫。口を広げて寿司をほおばった。
近くの住民や村福祉作業所の利用者らが参加。主婦らの手ほどきで、一人ひとり丁寧に寿司を巻いた。
今年の縁起が良いとされる「南南東」を向き、長さ20センチにも及ぶ太巻きを丸かぶり。夢や希望を頭に浮かべながら、黙々と食べた。
恵方巻きは、商売が閑散期となる節分にあわせ関西地方の寿司屋が始めたなど諸説ある。近年はコンビニエンスストアや大手スーパーが着目し、全国的に人気が高まっている。
なごみ家では昨年に続き2回目だったが、「にぎやかにみんなで食べれて楽しいじゃない」と大好評。モリモリ食べて、福を招き入れていた。 -
国保税率据え置き諮問を了承
宮田村国民健康保険運営協議会(松田英俊委員長)は8日、新年度の保険税率を本年度と同率で据え置きたいとした村の諮問を審議して了承。近く村長に答申する。医療費の増加で厳しい国保運営は続いているが、本年度に大幅な税率引き上げ改定を実施したことも考慮。村は「景気の回復傾向で課税所得額も伸びると見込まれ、新年度は据え置きで乗りきれる」としている。
現行のまま据え置きになった場合、医療分は所得割額で6・55%、各保険者が負担する均等割額は1万9500円、一世帯ごとに負担する世帯別平等割額は2万円。
介護分は所得割額が1・37%、保険者均等割額は6500円、世帯別平等割額は5200円となる。
試算によると、360万円の年間所得で加入者3人世帯の年間納税額は、医療分で35万円、介護分は8万1千円。
村の国保特別会計は基金を取り崩して赤字を補てんする状況が続いており、本年度は一般医療分で20%、介護医療分で40%の大幅な税率引き上げを断行。
それでも2900万円の単年度収支赤字となり、前年度からの繰入金で補てんした。
06年度の赤字額も4300万円と推計。残高が5500万円ほどの基金を取り崩して対応せねばならず、07年度には再び税率引き上げが迫られそうな情勢だ。 -
タクシー運転手から売り上げ金を奪う
伊那署は8日午前9時08分、タクシー運転手を脅迫し売り上げ金を強奪した疑いで、伊那市中央区の会社員・菊池雄一容疑者(32)を逮捕した。被害者にけがはなかった。
調べによると、菊池容疑者は、タクシーの売り上げ金を奪うために同日午前7時10分ころ、同市内の会社駐車場で、乗っていたタクシー運転手(当時31歳)に対して、「殺すぞ。金を出せ」などと脅迫し、売り上げ金約5万円が入った財布を強奪した疑い。
被害者による届け出により、検索中の捜査員が現場付近で菊池容疑者に似た男を発見、職務質問し逮捕した。同容疑者は酒を飲んでいたという。 -
99年箕輪町であった強盗致傷事件の犯人捕まる
1999年9月に箕輪町で発生した強盗致傷事件の犯人について伊那署は8日、丸子署と県警捜査第一課機動捜査隊の応援を得て、容疑者3人を逮捕した。
いずれの容疑者もブラジル国籍で、静岡県浜松市の会社員のダ・シルバ・アレサンドロ・セザール・ディアス容疑者(28)、群馬県邑楽郡大泉町の会社員のボテジニ・カイオ・フェルナンド・イマイ容疑者(30)と、その兄弟の同町の会社員のボテジニ・ブルーノ・リビオ・イマイ容疑者(28)の3人。
事件は99年9月19日午前6時ころ、箕輪町内の路上で発生。同容疑者らは当時22歳と20歳のブラジル国籍の兄弟が乗った車両を停止させ、フロントガラスを金属バットで叩き割り暴行を加え「死にたいか。金よこせ」などと脅迫し、2人から合計約30万円を奪った疑い。
この事件で2人は、金属バットや素手で多数回殴られるなどの暴行を受け、それぞれ2週間ほどの全身打撲などのけがを負った。
丸子署が窃盗の疑いで、ディアス容疑者を逮捕したところ、今回の事件の犯行についても供述。残りの容疑者の名前、所在を捜査し、逮捕した。 -
伊那、駒ヶ根市で不法滞在外国人などを摘発
伊那、駒ヶ根署と県警本部警備部警備第一課、東京入国管理局、名古屋入国管理局は合同で7日、伊那、駒ヶ根市内の飲食店で働いていた不法滞在外国人など14人を摘発し、両局が収容した。
同日午後9時ころから、伊那、駒ヶ根市内の飲食店4カ所で摘発。国籍はいずれもフィリピンで、19竏・3歳の男性1人、女性13人の合計14人(伊那署11人、駒ヶ根署3人)。不法滞在期間は短くて7カ月、長くて13年6カ月だった。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内や駒ヶ根市内の飲食店で働いている」ろの通報を受け、東京入国管理局、名古屋入国管理局との合同で摘発を行った。 -
歩き慣れた学校も腰がひけて…
伊那市の西春近南小学校(唐澤武彦校長、165人)で7日、3、4年生のアイマスク・車イス体験授業があった。児童たちは普段歩きなれた校舎内を移動し、障害者の気持ちに立ちながら学習した。
同小学校では体験を通して目や体が不自由な人の気持ちを考えるため、全校児童が6、7、9日の3日間に分かれて学習。同体験授業は初めての試みで、昨年夏には点字の勉強を全員が学んでいる。
アイマスク体験は2人一組になって、2階の教室から3階に上がり、2階のトイレまでのコースを体験。一人が道案内役となって手を引きながら誘導するものの、マスクを付けた児童の姿勢は腰が引け、手で壁を探しながらの歩行になっていた。
北林大地君(10)はアイマスク体験について「階段を下りる時に、足を滑らすかと思った。何も見えないことが不安だった。目の見えない人の気持ちがとっても分かった」と話していた。 -
思い出工夫凝らしてスクラップブッキング
写真屋店長の久保田浩子さん(41)=伊那市山寺区=と友人によるスクラップブッキング展が28日まで、伊那中央病院1階で開かれている=写真。思い出の写真を工夫をこらして飾った作品が並び、利用者を喜ばせている。
2人は共にスクラップブッキングの講師の免許を持つ。久保田さんは自分の仕事に関係あると興味を持ち、3年ほど前に東京の教室へ2カ月通い、免許を取得。伊那市、岡谷市、飯田市で教室を開くなど活躍する。
作品は結婚式や運動会、旅行など、家族、友人を撮った写真に、場所や日付、その時話した言葉などの文字を添えるなど、思い出を積め込んだ15点を出品している。
久保田さんの「フィッシング光ちゃん」は3男(現在=3歳)が釣堀で魚釣りをする様子を作品にした。釣り竿の使用券や入場整理券の半券、魚型の色紙などを一緒に添えていて、大きな釣り竿を操っている息子の愛らしさがにじんでいる。
久保田さんは「忙しいばかりで時が過ぎる現代、子どもの目線になっていなかった自分を反省するなど、写真を見ていて思うことがある。個人的な写真ですが見てもらい、優しい気持ちにひたってもらえれば」と来場を呼びかけている。 -
南箕輪村特別職報酬
村長が白紙諮問南箕輪村特別職報酬等審議会(委員8人、安積正一会長)は8日、村役場で開き、06年度の特別職報酬額の改定について唐木一直村長が白紙諮問した。
村長は、国の構造改革で村の財政が年々厳しくなる中で05年度は積立金を取り崩すことなく運営できていること、06年度予算も積立金の取り崩しなく予算が組めたことなどを報告。「財政が年々厳しくなっていることは事実。今後厳しさも増してくる。適正な報酬額をご審議いただき、さまざまな状況を加味して答申いただきたい」と、引下げの方向での答申を求めた。答申時期は2月下旬まで。
05年度は村長選挙があったため、唐木村長就任後の昨年5月に審議会の答申を受けた。村長、助役、教育長の給料月額を「一律5%の減額が望ましい」とする答申だったが、村長については村長判断で10%、助役と教育長は各5%を6月から減額。議員報酬は7月から一律5%減額している。 -
国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト05
上伊那農業高校が学校賞受賞国際協力機構(JICA)主催の国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト05で、上伊那農業高校が学校賞を受賞した。7日、同校で受賞式があった。
学校賞は、1校で40作品以上を応募した学校に贈られる。上農高は県内最多の145作品を応募。1学年は海外に目を向けよう-と全員が夏休みの課題で取り組んだ。
駒ヶ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長は、「国際理解教育に力を入れている証拠」と評し、代表の1年生3人に賞状と副賞のタンザニアの布を手渡した。
戸枝めぐみさん(園芸化学科)は世界のごみ問題を書き、「受賞を機に外国に関心を持ち理解を深めたい」、古田みずほさん(同)は、中国の留学生を受け入れ事前情報と実際の違いを経験したことから「実際に自分で見て、聞いて、話していろいろな人と関わりを持ちたい」、03、04年とモンゴルで遊牧民の生活を体験した御子柴すみれさん(生物工学科)は、「機会があればまたモンゴルに行って、もっとモンゴルに対する関心のあるところを深めたい」と抱負を語った。
北原光博校長は、「子どもたちが世界的な視野を広める励ましの表彰、言葉を頂きありがたい。国際協力をさらに充実させていきたい」とあいさつした。 -
勘太郎人形が新宿コマ劇場へ出張
新宿コマ劇場の3月公演「伊那の勘太郎」を前に、また旅姿の勘太郎人形がPRに出向く。人形の〃出張〃は初めてで、伊那市は誘客につながればと期待する。
勘太郎人形は97年7月に寄贈されたもので、市役所市民ホールに展示。高さ170センチで、笠をかぶり、雨がっぱをはおって腰に刀を差す。9日に市職員が新宿コマ劇場へ運び、10縲・8日に飾る。
劇場内では勘太郎人形と合わせ、伊那市の四季折々の風景、高遠城址公園の桜などの写真を展示。土・日曜日を利用し、観光宣伝したいと考えている。
公演は3月3縲・1日。芸道45周年の北島三郎が主演。盗人だけでなく、人殺しまでする「天狗党」とのいざこざを交えながら、勘太郎を取り巻く人情ばなしを描く。
伊那バス観光は3月25日、やまびこツアー「北島三郎特別公演竏宙ノ那の勘太郎&祭りだ祭りだ!」を企画。募集定員は40人で、希望者に早めの申し込みを呼びかけている。
旅行代金は1万8千円(昼食付き)。公演はS席で見ることができる。
問い合わせは、伊那バス観光の佐々木さん、または村田さん(TEL78・4321)へ。 -
伊那谷が産んだコンデンサーの世界企業【II】 - 私の見た登内さん -
ルビコン株式会社■本社:長野県伊那市西箕輪1938竏・■設立:昭和27(1952)年■資本金3億9600万円■代表取締役社長:勝山修一■従業員550人■電話0265・72・7111(代)■http://www.rubycon.co.jp
ルビコンはコンデンサの分野で世界トップクラスの技術を誇る。事業フィールドは(1)アルミ電解コンデンサの一貫製造、(2)次世代コンデンサ(社内呼称PMLコンデンサ)の開発・製造、(3)自社製アルミ電解コンデンサを使用した各種電子機器の開発・製造・販売、(4)コンデンサ製造のための自動省力化設備の開発(製造はルビコンエンジニアリングが行う)、(5)社内で使用するコンピューターシステムの自社開発の5つ。 -
木曽と交流推進へ
高遠町の鉾持神社参道で11日、伝統行事の「だるま市」がある。権兵衛トンネル開通直後、木曽谷からの誘客にも期待が高まっている。
木曽谷との交流第一歩として、町観光協会などは木曽谷の各市町村や観光団体などを回ってPR。当日は王滝村からの物産展も予定している。
平岩国幸事務局長は「まずは近距離であることを体であじわってもらうこと。いずれ、互いの行事に参加し合うなど交流のきっかけになれば」と話す。
だるま市は、五穀豊穣(ほうじょう)を願う鉾持神社の祈年祭が起源。参道には、福だるまや熊手などの縁起物をはじめとした露店が約60店立ち並ぶ。毎年2万人以上でにぎわい、町にとっては冬場の最大イベントだ。
恒例の人形飾りコンクールもあり、今年は町役場、実業団、金融機関、学校から6団体が出品する。権兵衛トンネル開通もあって、木曽谷に関連した作品もある。
問い合わせは、高遠町観光協会(TEL94・2552)高遠町商工会(TEL94・2309)へ。 -
溝口地区の県営中山間総合・基盤整備事業完成祝う
県営中山間総合整備事業として長谷村の溝口地区で進めていた基盤整備事業が完了し、このほど、講友館でしゅん工式があった。県や村、地元関係者ら約80人が出席し、完成を祝って、農業の発展に期待を寄せた。
事業は、97年に溝口基盤整備委員会(小松明彦委員長)を立ち上げ、地区内を中山・上城、原・尾田屋、南郷の3工区に分けて、99年に着手。農地を集積するなど、受益面積26・1ヘクタール(受益者約90人)が事業完了後には、21・4ヘクタールとなった。事業費は約5億3300万円で、国が55%、県が30%を補助した。
小松明彦委員長はあいさつで完成を喜ぶとともに、国の新たな農業施策への対応などに触れ、「溝口の農政の推進が図っていければ」と述べた。
宮下市蔵村長は「素晴らしい田園風景が整った。これを契機に生産を上げるなど、協働の精神をもって農業に取り組んでほしい」と期待した。 -
南箕輪村
橋爪純子さん「庭作りと図書館に行くのが楽しみな主婦」が手掛けているのは、箱庭を作りその作品を貸し出すレンタルアート。
4年前、趣味で育てていたコンテナガーデンを貸してほしいと頼まれた。来客のときに玄関に飾りたい-などの要望に答えて貸していたが、3年前から1カ月単位で毎月季節感のある作品を貸し出すスタイルになった。
鉢花や木は、水やりなど管理が大変ということもあり、「家の中に庭を作って遊ぼう」と発想を転換。“生活の中に花を生ける”を基本に、気軽に飾れるドライフラワーや造花、枝、人形などを使った箱庭を作るようになった。
「小さい人形を一つ作り、やっとできたと思っていたら、100円ショップでもっと出来のいいものが売っていた」。そのため、例えばツクシなど店で手に入らないものは自分で手作りし、花など既製品で使えるものは利用して、花を分解して新たに妖精を作るなどアレンジして仕上げることにした。
「考えているときが楽しい。実際作ってみると難しくてできないこともあるけど、空想してるときは何でも作れる」
毎月の貸し出しのため、頭の中は季節を先取りしてアイデアを考える。1月は門松、2月は梅やおひな様、春にはツクシ、秋にはキノコ…など、「こんなのがあったらかわいいかなぁ」と考え、らくがき帳に描き止める。高校時代は漫画研究会所属で絵はお手の物。「描いとかないと忘れちゃうからね」と、らくがき帳にはデザイン化したアイデアが詰まっている。
「作るのは好き」。らくがき帳も参考に制作し、鉢の隙間にピックが欲しいと思えば紙粘土で作り、近所で木を切っていたらもらってきて活用。土台がグラグラすると思えばセメントもこねるし、ドリルも使う。材料にはこだわらず、身の回りにあるものを自由に使って箱庭を作ってしまう。
「寝たきりのお年寄りの枕元に春を、季節の移り変わりを届けたい。いくらか明るくなれるかなと思って…」。レンタルアートにはそんな思いも込めている。
レンタルアートを本格的に始めたのと同じころから、ボランティアで南箕輪村図書館に手作りの季節の飾りも届けている。
頻繁に通っている図書館に、クリスマスツリーが無いと聞き、飾り付けしたゴールドクレストを届けたのが始まり。「すっごい喜んでくれて…。図書館にいいステージをもらって遊ばせてもらってます」。
今、飾っているのは、ひょうたんの愛らしいおひな様。自分自身で畑で作ったひょうたんに、アクリル絵の具で顔や着物を描いた。ユーモアある表情で、利用者の目を楽しませている。
「なんでもやりたがり屋で、何一つ極めることができないのが私です」と笑うが、「それでも喜んでくれる人がいるので続けていきたい」という。「ゆくゆくは大きなイベント会場のディスプレイをやってみたい」と夢も抱いている。 -
高遠消防署・安全迅速に
高遠町消防署は、水槽付消防ポンプ車を更新し8日、町役場駐車場で入魂式をして、無事故・無災害を祈った。
新車両(6人乗り)は、20年間使用した車両の老朽化に伴う更新。従来の2輪駆動から4輪駆動となり、1・5トンを貯水する水槽を積んでいる。車両や土手火災などに有効で、1分間に6リットルを放水し、少ない水量で消火を高める高圧噴霧消火装置、電動ウィンチのほか、救助時に対応するスプレッターやカッターなどの油圧式救助機具も備えている。
式には署員ら関係者約20人が出席。伊東義人町長はあいさつで「迅速に対応できるように備えることが住民にも安心してもらえる。被害を最小限に抑えられるように訓練を積んでほしい」と呼びかけた。 -
都道府県対抗男子駅伝で活躍・千葉健太君を表彰
箕輪町は、第11回全国都道府県対抗男子駅伝(1月22日)で3連覇した長野県チームの選手として活躍した箕輪中学校3年の千葉健太君(15)をたたえて表彰。このほど記念に腕時計を贈った。
同駅伝に箕輪町から同大会に出場した県代表選手は一般を含めて千葉君が初めて。大会は、広島市平和記念公園前を発着点に、7区間48キロであり、千葉君は6区(3キロ)を自己ベストの8分47秒、区間2位の力走でチームの優勝に貢献した。
1位でタスキを受け取り、順位をキープしてアンカーにつなぎ、「予想通りのレース展開だったから落ち着いて走って、少しでも早くタスキをつなぎたかった」「満点の走りでした」と笑顔で話した。
平沢豊満町長は「世界に通じるランナーになってもらいたい」と今後の活躍に期待。千葉君も「これを励みに今後も各種大会でいい記録をだしたい」と飛躍を誓い、「高校では駅伝日本一、大学でも箱根駅伝に出場したい」と新たな目標に目を輝かせた。 -
みはらしの湯で和紙ちぎり絵とひな人形展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、紙の独特な質感が生きた和紙ちぎり絵25点を展示している。優しいラインで描かれた花や風景、生き生きとした子どもを描いた作品が、訪れた入浴客の目を楽しませている。28日まで。
展示しているのは伊那市御園の中村早恵子さん(74)の教室「七絵会」の19人。七絵会は、県老人大学のちぎり絵講座を受講した愛好者らでつくる会。長い人は11年以上活動している。
七絵会の所属する「しゅんこう」の手すき和紙は、紙を幾重にも薄く裂くことができるため、描くものの質感、表情などを生き生きと表現できるという。
中村さんは「絵の描けない人でも、和紙の味わいが生きたすてきな作品が描ける。作品には描く喜びが表現されており、それを感じてもらえれば」と話していた。
同施設はほかにも、1階の玄関正面に、ひな人形を展示する。
人形は地元に住む山口里美さん宅から借りた。持ち主が成長し、飾られなくなっていたが「ただしままっておくのももったいない」と、借り受けることになった。華やかな7段飾りは、ロビーに少し早めの春を演出している。
ちぎり絵は28日まで。 -
箕輪町郷土博物館でひな祭り機織り体験
箕輪町郷土博物館で4日、ひな祭り機織り体験講座があった。定員を上回る人気で、参加者は自分で織った布を着せて愛らしい内裏びなを作った。
機織りとひな人形作りがセットになった体験講座。人形の着物にする布を、博物館所蔵の機を再現した簡易機織り機で、縦糸に木綿糸、横糸に毛糸を使い約12センチの長さに織った。機織り初体験の人も多く、博物館職員に教わりながらきれいに織り上げた。
人形は、職員が事前に胴体や飾りを準備。綿棒の先端を顔にし、軸に綿を巻き、その上から絵の具で淡いぼかしのように色を塗ったキッチンペーパーを5枚重ねて着せた胴体に、参加者がそれぞれ織った布を着せ、烏帽子や冠、扇などをボンドでつけて仕上げた。
松島区の女性は、「機織りは足と手がうまくいかなくて…。ひな人形は幾つになってもいい。華やぎますね。和紙を敷いたお盆にのせて玄関に飾ります」とうれしそうに話していた。 -
津野祐次写真展
駒ケ根高原美術館は山岳写真家津野祐次さんの写真展「光と山気の交響曲(シンフォニー)」を同館キャパシティホールで3月7日まで開いている=写真。津野さんが1月に出版した写真集『光と山気の交響曲(シンフォニー)』から代表作約30点を展示。大自然が織り成す幻想的な色彩とコントラストを見事にとらえた作品の数々に、訪れた人たちはため息をつきながらじっくりと見入っている。
津野さんは1946年駒ケ根市生まれ。山岳写真家の第一人者として活躍している。写真集、著書、ガイドブックなど多数。
午前9時30分縲恁゚後5時。入館料大人1千円、大・高生800円、小・中学生500円(小・中学生は毎土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
パラリンピック出場選手を激励
駒ケ根ロータリークラブ(堀内照夫会長)は6日、トリノパラリンピックのアイスホッケーに出場する竹内俊文さん(29)=駒ケ根市赤穂北割一区=を駒ケ根商工会館で開いた第2401回例会に招き、大会での健闘を祈って激励金5万円を贈った=写真。竹内さんは「パラリンピックは3回目。今回は熱の入った練習もできているので、何としても『金』を取る。大会後にメダルをかけて皆さんに報告に来られるよう頑張りたい」と決意を述べ、会員らの喝采を浴びた。
竹内さんは長野市での長期合宿練習などを経て31日にトリノに向けて出発。11日の初戦スウェーデン戦に出場する。 -
赤穂東小大縄跳び大会
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)で7日、全校大縄跳び大会が始まった。学年縦割り編成の「仲良し学級」9チームが3チームずつ対戦する予選を3日間かけて行い、勝ち上がった3チームに職員チームが加わった4チームで10日に決勝を行う。
7日に対戦したのは1年生と6年生のそれぞれ1縲・組でつくる3チーム。児童らは審判の「始め」の声で一斉に跳び始めた=写真。競技は7分間に何回跳べるかを競うもの。児童らは回る縄の中にタイミングを見計らって飛び込んでは次から次へとジャンプして回数を重ねた。うまく跳べた児童はつかの間緊張から解放され、友達と顔を見合わせて喜んでいた。
各チームとも精いっぱい頑張って跳んだ結果、1組チームが290回で決勝に進出した。8日は3・5年生、9日は2・4年生チームによる予選が行われる。 -
野ひばりの会10周年で3月に記念事業
宮田村の農業女性グループ野ひばりの会(橋爪千春会長)は結成10周年を迎え、3月4日に記念の「かあさんのイベント」を開く。恒例の料理実習体験のほか、記念講演も行なう。
このほど新年会を兼ねて会議を開き、記念事業に関して協議。あわせて会員の拡大など、10年を節目にさらに充実した活動を展開しようと確認した。
同会は地産地消をひとつのキーワードに、食と農業を結び付ける活動も精力的。
おやきやスープなど地元産品をいかした料理の開発、農産物の直売など、交流を通じて多くの人に農業の楽しさ、大切さを伝えている。
住民に呼びかけて開く恒例の「かあさんのイベント」だが、今年は10周年記念としてさらにバージョンアップ。
料理実習は参加者全員でながーい太巻きに挑戦するほか、野菜タップリのすいとん汁、カレー味などの創作おやきをつくる。
上伊那農業改良普及センターの佐藤和枝所長の記念講演も開く。 -
特別職の報酬据え置きを答申
条例規定額の5縲・3%減額を延長へ宮田村特別職報酬審議会(太田照夫会長)は7日、諮問通り、新年度の村長ら理事者3役の給料を村条例規定額から10縲・3%、村議も5%減額し、本年度と同額に据え置くよう答申した。自立を進める村の財政など考慮した結果「村民意識を考えれば、減額はやむを得ない」と判断。3年連続で同額とした。村は3月定例村議会に関連議案を上程する。
村長は13%、助役、教育長は10%減額。月額給料の3・3カ月分支給される「期末手当」に反映する。村議報酬の減額もあわせると、年間総額で555万円ほどの節減になる。
また、消防団や農業委員など非常勤特別職の報酬についても規定額から平均3%程度の引き下げを継続する。
日当払いの委員会や協議会などの報酬も、規定から千円減額の5千円、半日は1500円減額の2千円。いずれも3年連続で同額。
この日の審議会は、村の財政状況や他町村の給料動向も考慮に入れながら検討。
「村税の増加など明るい兆しもあるが、自立を進めるうえで財政状況はまだまだ不安」などの意見があった。
人事院が引き上げ勧告した勤勉手当の取り扱いについても議論したが「そぐわない」と理事者、村議各報酬への適用を見送った。
答申通りに改定した場合の月額給料は次の通り。カッコ内は条例規定額。
▽村長64万3800円(74万円)▽助役55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)▽議長26万3150円(27万7千円)▽副議長、委員長20万3300円(21万4千円)▽議員18万2400円(19万2千円) -
そばの実の会発足式
宮田村のそば打ちを愛好する女性たちで結成した「そばの実の会」は7日、発足式を村民会館で開いた。村長をはじめ各界の関係者ら約50人を招待。打ちたてのそばを振る舞い、「地域活性の一助になれば」と決意を新たにした。
村の農業女性グループ「野ひばりの会」のそば班として10年前から取り組んできたが、さらに活動の幅を広めようと、新たに組織化した。
この日は朝から3時間ほどかけて準備。19人の会員は手馴れた様子で、分担しながらせっせと70人前ものそばを手打ちした。
式ではゆであがったばかりを会食。「二八そば」のツルツルとした食感を心ゆくまで満喫していた。
席上、酒井昌子会長は「暗中模索だが、あれもこれもやってみたい。技を身につけ、地域を盛り上げていけたら」とあいさつ。清水村長ら来賓は「そばのように末永く頑張って」と激励した。
自慢の腕を活かして、村内のイベントに引っ張りだこのメンバーだが、今後は福祉施設やデイサービスなどボランティア事業にも力を注ぐ考えだ。 -
【記者室】純白の結婚式
中央アルプス駒ケ岳の千畳敷で「純白の結婚式」が行われた。挙式したのは東京都と大阪府の2組のカップル。新郎新婦は「一生の記念になった」「大自然の中での挙式という念願がかなって大満足」とそれぞれ笑顔で話したが…▼東には遠く富士山が望めるほどの好天に恵まれたものの、雪に覆われた標高2610メートルの千畳敷は氷点下24度! 新婦はウエディングドレスからのぞく肩や腕にワセリンを塗ったり、服の下に使い捨てカイロをいくつもしのばせるなどの防寒対策をとっていた▼親族らは寒さに震えていたが、荒々しい岩肌を見せる宝剣岳の下での式は、新郎新婦はもとより出席者にとって忘れ得ない思い出になったろう。ともあれ吹雪でなくて何よりだった。(白鳥記者)
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まめまめクラブと手良小4が交流
黒豆栽培に取り組むJA上伊那手良地区生活部会の「まめまめクラブ」(北原温子代表、17人)は6日、手良小学校を訪れ、ふれあい学習に取り組む4年生(竹内千景教諭、24人)と昔遊びで交流した。
「まめまめクラブ」は一昨年に発足し、昨年は面積14アールで210キロの黒豆を収穫した。無農薬の上、天候不順で虫に食われたくず豆を使い、お手玉を作った。昨年は宅老所に贈り、今回は昔遊びを伝承したいと小学校を選んだ。
メンバーは、児童一人にお手玉を3個ずつプレゼント。1個40グラムで、くず豆など3種類を入れた。
「学校に行くとき、いつもお手玉を持って行った。休み時間は廊下で、友だちと遊んだ」というメンバーが、お手玉を手の上に乗せたり、両手で3個のお手玉を回したりといくつかの技を披露。児童たちから「おー、すごい」と声が挙がった。
そのあと、メンバー6人を講師に、グループごとにお手玉を習った。うまく上がらず、お手玉をつかめないなど苦戦していた。
お手玉をするのが始めてだった後藤靖幸君(10)は「両手で2個を回すのが難しかったけど、楽しかった。これから練習したい」と話した。
「まめまめクラブ」は今後も、お手玉を通した交流をしていきたいとしている。 -
南箕輪村との和解金問題で城南物産が控訴
南箕輪村神子柴の城南物産(埋橋常人社長)及び埋橋常人氏が村を相手に井戸水汚濁の損害賠償を請求した控訴審の解決金に関わる強制執行差し止めの請求異議申し立てで、長野地方裁判所伊那支部の、村側の主張を認めた判決(1月23日)を不服とし、城南物産と埋橋氏は7日までに東京高等裁判所に控訴した。
請求異議申し立ては、村が解決金450万円の支払いを、村税債権(埋橋氏側の村税滞納分)を差し押さえて残金を支払ったことに対し、埋橋氏は差し押さえ手続きを無効と主張し解決金支払いの強制執行も辞さない旨を通知。村が、強制執行に対する異議申し立てと強制執行不許可の内容で提訴し第1審で勝訴した。
埋橋氏は「税金を払わないと言っている訳ではない。差し押えは許されない」、唐木一直村長は「1審では全面的に認められた。村の取った行動は当然の行為」と話している。