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箕輪西小スケート学習のお礼
管理人を給食に招待箕輪町の箕輪西小学校(湯本明雄校長)は6日、スケート学習でお世話になった上古田スケート場の管理人らをお礼の会に招待し、ランチルームで一緒に給食を味わった。
西小は1月11日から27日まで13日間、スケート学習に励んだ。朝晩、寒さの中でリンク整備など管理をしてきた町教育委員会や管理人の飯島岱さん(61)=上古田=とその家族らに感謝の気持ちを込めて給食に招待した。
学年ごとに児童代表がお礼とスケート学習で頑張ったこと、うれしかったことなどを書いた作文や手紙、俳句をプレゼント。全校を代表して2年生の小坂結衣さんが、「大会では転んで3位だったけど、一生懸命滑ったのでよかった。来年は大会で1位をとってタイムを早くしたい。来年も体を壊さずにスケート場を管理してください。ありがとうございました」と作文を発表した。
飯島さんが「管理人は今年初めてで、無事に終わることができたのは皆さんが教えてくれたおかげ。元気なら来年も皆さんと一緒にスケートを楽しみたい」とあいさつ。校長がお礼に自身で撮影した写真と手紙を贈った。
給食のメニューは、サバから揚げ煮おろし、ひじきのいため煮、むぎごはん、みそ汁、牛乳。管理人らは各学年の席に一緒に座り、児童と話をしながら楽しんだ。 -
南箕輪村むらづくり委員会
住民がむらづくりを提言南箕輪村むらづくり委員会は6日夜、役場で会議を開き、むらづくりに関する村民の提案を聞いた。
委員会は、村の新しい基本構想に基づく基本計画づくりを進めるなかで、将来像を実現するための具体的な検討を進めている。村民のアイデアを聞きながら計画案をまとめようと、むらづくりに関する意見を募り、6日までに2件の提言があった。
むらづくりを考える有志の集まり「ハイジア」(6人、西森一博代表)は、大芝高原の利活用として、ヘルスツーリズムを参考に既存施設の複合利用と健康増進施設の認可取得など健康を軸にしたサービスを提言した。
沢尻区の八木国久さん(61)は書面で、社会貢献型「散歩の奨励」で、近所や子どもとのふれあい、交流、ボランティア的パトロールなどの効果と、チェックポイントの押印回数で表彰する奨励方法を提案した。
ハイジアは、気軽に話をする仲間が集まり1月に結成。「住民も行政に歩み寄らないといけない。いい機会」と、西森代表ら3人が提案会で発表。「提案を実現化したい。村は自立が決まったので、利益を出して村に還元したい」とし、プロジェクトに取り上げられた場合は説明にも出向く考えで、今後住民へのPRも検討するという。 -
NECライティング、県が助成対象に
伊那市美篶のNECライティング伊那工場(本社は東京都品川区)の生産設備増設が、県の信州ものづくり産業投資応援条例にもとづく「環境配慮型企業投資応援助成金」の対象事業に認定され、7日県庁で同社の階元輝征社長に認定通知書が手渡された。
同条例は、県が、地域経済の持続的発展と雇用確保を図って制定した。製造業などの企業が県内で工場を新増設する場合に、不動産取得税の課税免除や助成金を交付する。助成金交付の要件は(1)家屋・設備の取得額が10億円以上、(2)増加する雇用者数が10人以上、(3)操業後2年以内に環境ISO14001またはエコアクション21の認証を取得すること竏窒ネど。
NECライティングは、伊那工場にテレビやパソコンのバックライト製造工場増設を進めており、投資予定額は約39億円。6生産ラインを増設、従業員は3月末までに300人、将来的には5縲・00人を見込んでいる。グループ会社のNEC長野からの出向などで大半をまかない、新規常勤雇用者予定数は10人としている。
「環境配慮」の点では、生産系の水の再利用を徹底し、排水しないという。
これまで同助成金の対象に認定されたのは8件。上伊那では飯島町久根平工業団地に食酢工場を建設した内堀醸造(本社・岐阜県八百津町)、辰野町新町産業団地に自動車用過給機部品製造工場を増設した石川島汎用機械(本社・辰野町)に次いで、3件目。 -
伊那華のみそ娘仕込み開始
伊那産の大豆と米麹(こうじ)でつくる上伊那農業協同組合(JA上伊那)の特産みそ「伊那華のみそ娘」の仕込みが始まり、加工組合(市原みさを組合長)のメンバー約15人が、連日作業に励んでいる。
加工組合は、地産地消による安全な食品の提供を目指し、地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めている。昔ながらの田舎の味に近づけるよう努力を重ね、味を左右する麹づくりにもこだわりがある。豆を炊き、桶(おけ)に漬け込むまで、1日4人ずつで作業し、1日350キロ、ひと冬15トンを仕込む。
今年は、口当たりをより良くするために、あら塩を使用することにした。2縲・月に仕込み、1年間熟成させて完成する。
持ち込んだ自家用大豆をみそにする請け負いもしている。10キロの大豆から約30キロのみそができるという。
自家用大豆加工の希望者は、JA上伊那東春近支所(TEL72・5291)へ。 -
JA上伊那伊那華のみそ娘仕込み開始
伊那産の大豆と米麹(こうじ)でつくる上伊那農業協同組合(JA上伊那)の特産みそ「伊那華のみそ娘」の仕込みが今年も始まり、加工組合(市原みさを組合長)のメンバー約15人が、連日作業に励んでいる。
同組合は、地産地消による安全な食品の提供を目指し、地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めている。昔ながらの田舎の味に近づけるよう、努力を重ね、味を左右する麹づくりにもこだわりがある。豆を炊き、桶に漬け込むまで、1日4人ずつで作業し、1日350キロ、ひと冬15トンを仕込む。
今年は、口当たりをより良くするために、あら塩を使用することにした。2縲・月に仕込み、1年間熟成させて完成する。
持ち込んだ自家用大豆をみそにする請け負いもしており、10キロの大豆から約30キロのみそができるという。
自家用大豆加工を希望する人はJA上伊那東春近支所(TEL72・5291)へ。 -
雪の話題
久しぶりにまとまった雪となった7日、小学校や保育園などで、雪遊びを元気よく楽しむ子どもたちの姿が見られた。
伊那市の竜東保育所(下島典子所長)では、登園してきた順に雪で遊びが始まった。
園児たちは、感触を確かめるように雪の上に寝転がったり、雪合戦、そり滑りなどを楽しみ、自分と同じ丈ほどある雪だるまも何体も作り上げた。雪の中を懸命に駆け回った園児らは「暑い」と頬(ほほ)を赤くしていた。
飯田測候所によると、昨年12月24日以来、44日ぶりのまとまった積雪となった。
今年は、強い冬型の寒波が続いたことから、太平洋側に雪や雨を降らせる低気圧がなかなか通過せず、南信地域に連日の好天をもたらしている。 -
新市の生活を周知へ
高遠町と長谷村で6日夜、伊那市との合併に伴う住民説明会が始まった。町は6、村は8会場で、それぞれ合併協議会で作成した「くらしのガイド」に基づいて、住民生活に密着した事柄や新市の行政組織などについて周知していく。
高遠町の初日は、三義地区を対象に三義地域交流拠点施設であり、住民約50人が集まった。地域協議会の役割、高遠や長谷区域に設置する総合支所の機能をはじめ、大字をなくした新たな住所表示の変更などを説明。三義地区は過疎対策事業の一環で、45歳以上で10キロ以上の通勤者は通勤補助を受けることが可能となることも報告した。
住民からは交通機関の充実や、消防車両の更新、老朽化に伴う橋の新設の要望など身近な生活に沿った意見や質問がでた。
伊東義人町長はあいさつで「よりよいまちづくりには、住民の意見を聞く機会を数多く設けていくことが重要である。地域づくりの主役は住民。市政に関心をもってもらい高遠地域を元気にしてもらいたい」と述べた。
長谷村は非持山を対象に開き、地域住民25人が集まった。
各担当課からの説明後、参加者から「地区への補助金はどうなるのか」と質問があった。
村側は「3市町村で異なる。06年度は現行通りだが、段階的に現伊那市の水準に合わせるため、3年ぐらいかけて引き下げていく」とした。
そのほか、社会福祉協議会の組織などに質問があった。 -
村を忘れず福祉の心持ち続けて
南箕輪村社会福祉協議会と村ボランティア運営委員会(浦山幸男会長)は5日、村社協ボランティアセンターで、南箕輪中学校と伊那養護学校中学部の本年度卒業生に贈る「愛の鈴」を作った。
愛の鈴は、ビーズに綿糸を通した約5センチのこけしに、小さな鈴がついたキーホルダーで「卒業後も村のことを忘れず、福祉の気持ちをもって」との願いを込め、15年以上毎年贈っている。もともとは村婦人教育推進協議会の発案で始まり、当初は貝殻のキーホルダーだったという。
会員を含め村内全域から募ったボランティア約50人が参加。青や緑、赤、黄色など鮮やかな綿糸を2色ずつ組み合わせて編み、木製のビーズに通し、鈴を付けて完成させた。
ビーズの部分には、かわいらしい、にこやかな表情を描き、一つ一つに「村中の思いを込めて」卒業生(南中145人、伊那養護9人)と正副担任分の約170個を仕上げた。
浦山会長は「常に身に付けてもらいたい。村民の気持ちが生徒に伝わればうれしい」と話していた。
「愛の鈴」は、「御卒業おめでとう」のメッセージカードも添え、各クラスごと牛乳パックに和紙を張って作ったケースに入れて、卒業式前に学校へ届ける。 -
三峰川みらい会議が風力発電を学習
三峰川みらい会議は7日夜、伊那市役所で風力発電の学習会を開いた。高遠町・長谷村に風力発電事業構想を持つ丸紅の子会社三峰川電力から事業概要を聞き、今後、会としての考え方をまとめる。
みらい会議は、三峰川の水源域を守る立場から、三峰川電力に対して事業の規模や野生動植物保護への対応、建設までの手続きなどの質問事項を提出。事業計画は固まっておらず、三峰川電力は現時点での入笠山縲恷ュ嶺高原の尾根伝い約11キロ(半対峠辺り除く)に計画している事業概要、風力発電のメリット・デメリットなどを説明した。
計画では、高さ100メートルほどの風車を20数基取り付ける。3万キロワットの電力を作った場合、3万トンの二酸化炭素を削減できるという。
環境影響評価の結果は1縲・カ月のうちに縦覧できるように準備し、事業計画が固まった時点で説明会を開く。地域住民が判断できる材料を示し、意見を聞きたいとした。
参加者から「権兵衛トンネルを抜けると、南アルプスが見える。自然エネルギーも大事だが、雄大な風景を次世代に残したい」など環境や生態系への影響を心配する声が上がり、三峰川電力の大西英一副所長は「事業によって、森づくりにつなげたい」と強調。「中止要望書に配慮した事業計画にしたい。住民の同意が得られなければ、事業化はできないと考える」と答えた。
そのほか、取り付け道路の規模や運営主体、住民の意見の反映などに質問があり、夜行性動物の調査に要望が出た。
学習会にはメンバーのほか、一般にも参加を呼びかけ、約20人が集まった。 -
陣屋ウォーク実行委員会設立
飯島町発足50周年記念事業「静岡市縲恃ム島町240キロメートル陣屋ウォーク」の初の実行委員会が6日夜、飯島文化館であった。
「代官行列を楽しむ会」「山を楽しむ会」「天竜川を歩く会」の会員をはじめ一般町民ら約20人が参加した発足会では、会長に田島好美さん(山を楽しむ会)、同副に松村澄人さん(代官行列を楽しむ会)、小林要さんを選び、目的やコース、ウォークの方法などを話し合った。
飯島陣屋はかつて駿府陣屋の出張所「出張(でばり)」で、1811年、代官の小野田三郎右衛門が公用を済ませ、駿府に帰った-との史実をもとに、小野田代官の行列とは逆コースで、飯島町のルーツを訪ねる。
4月29日に静岡県の駿府公園を出発、清水港、山梨県、諏訪郡を経て、50周年記念式典が行われる10月28日に飯島町に到着する。土、日曜日を中心に8日間で、240キロを完歩する。初日(駿府公園から)と最終日(帰町)は野良着の江戸姿で道中する。送迎、移動は町バスを利用する。
実行委員会では現在、参加者とスタッフを募集している。定員40人。個人参加は全コース歩き通すことができる人を優先する。団体はリレー形式も可。
申し込み締め切りは3月15日まで。詳細は事務局の唐沢さん(町教委、TEL86・5877)。 -
新春講演会
駒ケ根商工会議所は2日、新春講演会「今年の経営環境をズバリ予測」を駒ケ根商工会館で開いた。駒ケ根市、飯島町などの会社経営者ら約110人が参加し、タナベ経営・東京第一本部長の加藤克己さんによる「2006年度の企業環境と打つべき手竏註l口減少時代のリ・デザイン戦略」と、秋田県立能代工業高校バスケットボール部前監督の加藤廣志さんによる「使命を現実化し勝ち続ける勝利哲学」と題した2つの講演を聞いた。
加藤克己さんは日本経済の課題について「団塊世代の一斉退職などの大構造変化を前に現状維持は許されない。各企業のリ・デザイン力が問われる」と話した=写真。その上で業種別、テーマ別に具体的な戦略を示し「オープン経営、全員参加型企業を目指せ」と呼び掛けた。
参加者らは資料を見つめ、時折メモを取ったりしながら真剣な表情で講演に聞き入っていた。 -
マンモグラフィ検診施設画像認定
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は乳がん検診のエックス線撮影で使用されるマンモグラフィ検診施設に認定された。上下伊那では前澤病院=駒ケ根市=に続く2件目の認定。期間は2月1日縲・9年1月31日で、3年ごとに再評価、更新される。
同病院のマンモグラフィ用設備は05年7月に最新のデジタル機器に更新。従来より少ないエックス線で解析ができるため被検診者の体への負担が少ないほか、診断に要する時間が短縮できるなどの利点がある。検診には女性の放射線技師2人が専任で当たる体制を取っているため、女性が気兼ねなく受診できる。検診は約10分で終わり、結果もすぐに分かるという。
乳がんは40縲・0歳代の発生率が高いとされるが、ライフスタイルの変化などにより30歳代の患者も増えつつあることから同病院は、病気の早期発見のために若いうちから定期的な受診を竏窒ニ呼び掛けている。 -
いいじまむら夢楽塾
町の農業の活性化を図ろうと飯島町の農業関係者らでつくる実行委員会(中原道夫実行委員長)は5日「いいじまむら夢楽(むら)塾2006」を飯島町文化館で開いた。約80人が出席し、講演や意見交換などを通じて農業への理解を深め、大きく変化する政策の中での今後の取り組みへの決意を新たにした。
式典で農業功績者の表彰、農業経営改善計画認定書交付などが行われたほか、むらづくり講演会では富山大極東地域研究センター副センター長の酒井富夫さんによる「経営所得安定対策後の農村の光と影」と題した講演が行われた。参加者が意見を出し合うワークショップや、飯島中学校の小林研太君(3年)中村佳与さん(2年)による意見発表、自由に懇談する夜なべ談義などが多彩に催された。
表彰された農業功績者は次の皆さん。▽大西正明▽吉川勤▽林英彦▽早稲田吉郎 -
お手玉健康教室
飯島町の本郷地区健康推進委員会と本郷公民館(山口安彦館長)は5日、第2回本郷地区健康教室として「お手玉で遊ぶ会」を開いた。区民約20人が参加し、伊那谷お手玉の会の亀山ちず子さんの指導でお手玉作りとお手玉を使った健康運動を楽しんだ。
亀山さんは「お手玉は音も大切。中に何を入れるかでいろいろと楽しめますよ」と話し、中国アズキ、米などのほか、数珠玉といわれる植物の実やビール瓶の栓なども使えることを紹介した。
参加者がそれぞれお手玉を仕上げたところで、全員立ってお手玉を使った健康運動を開始。頭に乗せたお手玉を背中側に落として手で受け取ったり、ひざの下をくぐらせて手で受け取るなどの全身運動を繰り返した=写真。参加者は「暑くなった」と言って部屋のストーブを消してしまい「さあ次は?」といろいろな技に挑戦。「難しいけど楽しいね」「こりゃいい運動だわ」などと話し合いながら夢中になってお手玉を投げ上げていた。 -
炭焼き窯の歩み展示
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)で05年夏にPTAらが中心になって取り組んだ炭焼き窯製作の作業などの様子や記録が「新・炭焼き窯の完成までの足跡」として校内に展示され、児童や訪れたPTAなどの目を引いている=写真。8月の旧窯の解体から基礎工事、10月の完成披露式、最初の炭焼きと窯出しなどの苦労の様子を写真と説明文で克明に振り返っている。作業記録や多くの写真を収めたアルバム、パンフレットなども展示され、自由に見ることができる。
同小では中沢の伝統産業であり、文化でもある炭焼きを児童らに受け継いでいってほしい竏窒ニ総合的な学習の時間などを利用して毎年炭焼きを行っている。92年に設置した初代の窯は天井が落ちるなど傷みが激しくなってきたため昨年8月、本格的な造りの窯を新たに製作した。内部の奥行き2メートル、最大幅1・6メートル、高さ1・5メートルで周囲は土と耐火レンガで固め、外壁にはヒノキの丸太を使った。
児童らが焼いた炭はPTAや市民らに販売して収益金を卒業記念品や図書「炭焼き文庫」の購入に充てているほか、国内で大きな災害があった際には被災地へ義援金として送るなどしている。 -
トンネル開通記念の献立が好評 西箕輪小中学校
西箕輪学校共同調理場は6日、西箕輪小中学校の給食を権兵衛トンネル開通記念の献立にした。えごまみその五平もちや、ちくわをトンネルに見立てた揚げ物など591食分を用意、子どもたちに好評だった。
トンネル開通で木曽が近くなったことから、木曽の食材を味わおうと祝いの意味を込めた(栄養士・太田浩美さん)。メニューは、開田高原のかぶ菜を使った塩のない漬物「すんき」、地元産野菜を使った大平など。
西箕輪小1年生の中には早速、権兵衛トンネルを通ったという児童もいて、ちくわの穴をのぞき込むなど楽しんでから、大きな口を開けてかぶりついた。 -
木曽路ツアーが人気
伊那バスが企画した日帰りの「サンキュー木曽路ツアー竏猪リ曽馬の里縲恁茆ヤ明神温泉」が5日、あった。初回は伊那市、駒ケ根市、南箕輪村などの夫婦、家族、仲間連れなど42人が参加し、権兵衛トンネル開通によって結ばれた木曽との近さを実感した。
ツアーは、4日に開通したばかりの権兵衛トンネルを抜け、福島関所跡や木曽馬の里の見学、御嶽明神温泉「やまゆり荘」での入浴、奈良井宿の散策などが組まれた。
権兵衛トンネルは延長4・4キロで、5分ほどで通過。広域農道中の原信号機から木曽側の国道19号までの所要時間は25分ほどだった。
バスの中では、崩れやすい地質と大量の出水などで計画より2年遅れたなど工事中の苦労話が紹介された。また、参加者からの木曽節のリクエストに、バスガイドが音頭を取って一緒に歌う場面も。
木曽側の電光掲示板には、気温マイナス6度、5度などと示され、冷える1日だったが、うっすらと見える御岳山でゆっくりと温泉に入ってくつろいだり、行く先々で買い物を楽しんだりした。昼食には、開田のそばをはじめ、そばコロッケ、そば豆腐などを味わった。
娘夫婦に誘われて参加した駒ケ根市の中原ふさえさん(71)は「権兵衛峠を通るのに比べたら、本当にトンネルはあっという間。木曽が近くなったので、今度は夏に来てみたい」と話した。
ツアーは2月土・日曜日の7回を設定。1台につき40人だったが、反響の大きさに2便の運行に切り替え、500人まで増やした。ほぼ埋まっているため、平日の22日を追加。希望者は、申込金1千円を添えて申し込む。
今後のツアー企画については検討するという。
問い合わせは、伊那バス貸切課(TEL72・0002)へ。 -
箕輪町さわやかパートナー講座
箕輪町教育委員会主催の「さわやかパートナー講座」が3日夜、町文化センターであった。約30人がアルツハイマーの介護体験を熱心に聞いた。
夫の介護をしている木下在住の金田玲子さんが、「ちょっと耳を傾けて縲怩墲スしの介護体験から縲怐vと題して話した。金田さんは、98年ころからアルツハイマーの夫を介護。03年1月に脳梗塞状態で寝たきりになった夫の尊厳を重視しながら日々介護をしている。
寝たきりになる前は東京への旅行や観劇など夫をどこへでも連れ出したこと、寝たきりで話せない夫と言葉は返ってこないが普通と同じように会話していることなどを紹介。
「元気なときよりもかえって心の中では夫婦らしい夫婦をしている。主人と対しているときはとても穏やか。これがとても不思議」と話し、以前は病気と闘い、夫とのけんかは当たり前、自分がすごくみじめで悲しかったことを話した。
「病人も変化するが介護者も変化する。せつないことばかりじゃない。だんだん変わってくることを皆さんに言ってあげたい」とし、困っている人同士話すことでいやされる-と、町福祉課の認知症家族会「のぞみの会」「夫婦の会」があることも紹介した。
「夫は自分からアルツハイマーだと言って病気を認めた。病気を認め、できるだけ認知症になった人も社会生活できるように地域でしていかないといけない。認知症は病気だということを認識してもらい、介護者と病人が安心してくらせる世の中を願っている」と語った。 -
寒中すくすくおもしろ将棋戦会
南箕輪おもしろ将棋塾(野沢勝代表)は4日、「寒中すくすくおもしろ将棋戦会」を南箕輪村公民館で開いた。今年の指し始め会で、小学生から大人まで13人が半日じっくりと将棋を指して楽しんだ。
おもしろ将棋塾は小学生を含め会員20人。第1土曜日に例会、第3土曜日に南箕輪わくわくクラブの活動をしている。
指し始め会は毎年2月で、将棋を楽しく指して腕前を試し、仲間づくりをしようと開いている。
親ぼくを深めることが主目的のため、勝敗を競うのではなく自由に指し合った。会員の小学3、4年生も大人に交じって真剣な表情で将棋板に向かっていた。
「特に子ども達に伝統文化の将棋にふれて、おもしろさを知ってほしい」と参加も呼びかけている。 -
商工会建設部会が地元の受注拡大ねらってパンフ作成
宮田村商工会建設部会(小田切和夫部会長)は、同部会加盟全58企業の連絡先やセールスポイントを網羅したPRパンフレットを作成している。年度内に完成し、村内全戸に配布する予定。村内の建設関連も公共事業の減少で厳しい状況が続いており、一般個人向けの受注を少しでも開拓しようという試みだ。
同部会員は建設土木のほか、左官、塗装、設備、インテリア、測量、設計など多彩な事業所で構成。個人向けならばほぼ全ての関連工事が加盟事業所でまかなえる。
「これだけの仕事ができるんだと知ってもらいたい。ちょっとした困った時にでも連絡してもらえれば」と、関係者は新たに作成中のパンフに期待を寄せる。
電話の前など各家庭の目立つ所に貼ってもらえるよう、パンフの見やすさも配慮。加盟企業の連絡先だけでなく、営業内容を記し、地元客層の拡大につなげたい考え。 -
自分たちで収獲したギンナンで調理実習
宮田村宮田小学校1年2組はこのほど、11月にクラス全員で収獲したギンナンを使って茶碗蒸しとまぜご飯づくりに挑戦した。協力しながら調理し、見映えもよく完成。手作りの味に舌鼓を打った。
中央保育園の庭先で収獲したギンナン。何に使えるかとみんなで考え、メニューを決めた。
茶碗蒸しにはギンナンのほか、エビや鶏肉なども入れて彩り豊かに。蒸したてのアッツアツが出来あがった。
「どこにギンナン入っているかな」と、ちょっとお楽しみ。「出たーっ」と喜びながら口に運び、「ホクホクしてる」と歓声をあげた。
まぜご飯もギンナンのホロ苦さが食欲を誘い、子どもたちもモリモリ食べていた。 -
5年生が禁煙教育
宮田村宮田小学校5年生は3日、村内の薬剤師田辺一路さんを講師に禁煙教育を行なった。喫煙は自分だけでなく、周囲の人の健康にも影響を及ぼすと学んだ。
田辺さんは、タバコに含まれるニコチンが血管を細くすると説明。体内に栄養や酸素が行きにくくなり、健康に支障がでると指摘した。
煙を吸う周囲の人や、出産を控えた女性が喫煙すれば胎児にも多大な影響があるとして「自分のためにも、まわりのためにも喫煙しない強い意志を持って」と呼びかけた。
喫煙時の肺にたまるタールの量が分かる人体模型を使った実験もあり、児童たちは理解を深めていた。 -
【祝 権兵衛開通】各界各層の声(1)
■地元の暖かい支援に支えられた。うれしい
国土交通省飯田国道事務所 若尾豊信所長
工事の最初から今日の日まで、地元の方々のトンネル開通への熱い期待と、暖かい支援に支えられて工事を無事に終わらすことができた。本当にありがとうございます。プレイベントや第九の合唱など、伊那でも木曽でも、開通に向けたさまざまな取り組みが民間主導で進んだ。他に例のないことで、地域の期待を大きさを感じ、感動している。ぜひ、できた道路を通勤・通学・買い物など地元の生活に活かせる形で活用して欲しい。
工事を振り返ると、トンネル着工1年の99年の切り羽崩壊で掘削工事が止まり、施工方法の再検討をした時が一番大変だった。苦悩の末、水抜き坑掘削を選んだから今日の完成があったと思うと感慨深い。(開通祝賀会で)
■伊那・木曽が1つの地域として発展を
伊那建設事務所長 松下泰見所長
地域の皆さんの念願がかないとてもうれしい。これからトンネルを生かして、どのように伊那と木曽を1つの地域として発展させるかが重要だ。いろいろ思い出はあるが、今日トンネルに向かうバスの窓から見た、八ヶ岳から南アのパノラマが一番印象的だ。こんな素晴らしい自然の中に、いよいよ新しい道が開けるのかと思うと感慨深い。世話になった消防や警察の皆さん。それに飯田国道事務所など国の機関の皆さんに心からお礼を言いたい。(トンネル内現地セレモニーで)
■歴代先輩市長の努力の賜物、感無量だ
伊那市 小坂樫男市長
感無量。さまざまな人々の長年の懸命な努力が実った。今日は立春だが、まさに春が来たいう感じだ。先輩市長の三沢さん、原さんがトンネル開通に道筋をつけるため、必死に仕事をした。その甲斐があった。ちょうどタイミング良く、国の計画に認定されたが、もう少し時期がずれていたらダメだったろう。
地権者・国・県・工事関係者・地元住民全体の力で造った道路。これからそれを生かしていくために、新しい努力をはじめなければいけない。(現地セレモニーで)
■優良な酪農地帯を守りつつ、観光・商業振興を
南箕輪村 唐木一直村長
地域住民が念願したトンネルであり開通してうれしい。大芝高原を中心とした観光開発と商業振興につなげて行きたい。南箕輪村のトンネル付近の地域は優良な酪農地帯なので、それを守りながら、土地の有効活用をはかって行く。当面は、交通量がどの程度になるかを見極め、具体策を練り上げて行きたい。
(現地セレモニーで)
■次は、権兵衛とセットの伊南バイパスを
駒ヶ根市 中原正純市長
本当に感慨深い。市長就任直後に話が持ち上がり、伊那谷にとっての大きな課題になった。伊那と木曽の両地域で調査をしようということになり、市長になりたてなのに伊那側の委員を仰せつかった。今となっては懐かしい話だ。忘れてはいけないのは、その当初プランの時から、権兵衛トンネルは国道153号伊那バイパス・伊南バイパスとセットになっていたものだということだ。伊南バイパスの早急に整備し、伊那谷と木曽谷との連携を寄り緊密なものにしていく必要があると思う。(開通祝賀会で) -
飯島町田切春日平の有害自販機撤去へ
飯島町田切の春日平地籍に設置された有害図書等自販機をめぐり、地権者が東京都の業者を相手に、土地明け渡しを求めた仮処分申請で6日、地裁伊那支部(藤井聖悟裁判官)は14日以内に土地を仮りに明け渡すように命令し、松村文夫弁護士を通じて、町など関係者に通知した。業者が決定送達の日から14日以内に自販機の撤去、土地明け渡しに応じない場合は、裁判所の強制執行で撤去される。関係者は「この画期的な決定は全国初」としている。
決定通知を受け、急きょあった記者会見で高坂飯島町長は「8千人を超える署名など地権者を含む町を挙げた反対運動の後押しで、早期に『仮処分決定』を得た。設置業者は図書の販売を主としているのではなく、撤去時の補償がねらい。土地を提供しないための住民合意や有害環境浄化の住民運動が大切。完全撤去されるように、最後まで全町的な取り組みを続けたい」と気を引き締めた。
代理人の松村弁護士は▽契約書の目的違反もしくは錯誤▽公序良俗違反▽住民の反対運動を視野に入れた解約にかかわる1項-など、判断理由を分析し「何よりも町ぐるみの反対運動が効を奏した。2カ月の苦労が実り、撤去の道を開いた」と喜んだ。
広域農道沿いの有害図書自販機設置問題は昨年11月中旬、東京の業者の地権者への電話「ジュースの自販機を置かせてほしい」から始まり、28日から12月末までに計5棟10台が設置された。町は生活安全対策会議や青少年問題協議会を開き、対応を協議、署名活動を展開するとともに、1月10日、地裁伊那支部に「土地明け渡し仮処分命令申請」を提出。23日に第1回審尋、2月3日に8100人(18歳以上人口の8割)の署名を裁判所に提出した。 -
【祝 権兵衛開通】各界各層の声(2)
■木曽と伊那、全体でプラスになる方向で
木曽町 田中勝已町長
開通はとてもうれしい。首都圏からの観光客誘致など、木曽にとっては大きなメリットが出てくる。高遠の桜などを見に来た人に、木曽に泊ってもらうなど、積極的な働きかけが重要だろう。一方、買い物などでは、塩尻や中津川に出ていた木曽の人が、伊那に出てくることが多くなるだろう。このことが木曽の商店街の荒廃につながるという見方をする人もあるが、木曽町としては、それを見越してさまざまな対策をしてきてた。とにかく、片方だけが良くなり、もう一方はダメになるというのではなく、木曽・伊那双方にとって全体としてプラスになるように知恵を出し合っていかなければいけないだろう。(現地セレモニーで)
■トンネルを出てからが要注意
伊那警察署 中山均署長
開通は伊那と木曽の交通事情を一変させるだろう。立派な道路なので、自己が無いように安全運転を心がけて欲しい。トンネルの中では緊張するからまだ良いが、伊那側も木曽側もトンネルを抜けてからが要注意。まっすぐなところもあって下り坂だからスピードを出しすぎると、すぐに急カーブがあったりして危険だ。特に、木曽から伊那に抜けてくると、南アルプスの眺望が素晴らしく、見とれていると危険。景色を楽しむには、車を止めるなどして、常に安全運転を心がけて欲しい。(開通祝賀会で)
■結ばれるからこそ、それぞれの個性を
長野県 田中康夫知事
伊那と木曽はそれぞれに、古く過酷な歴史の中で育んできた地域の個性がある。そういう地域がトンネルで結ばれるからこそ、それぞれはより各地域の独自性・個性を大切にして行かなければならないはずだ。交通が便利になると、その地域の本当の志や個性がないと金太郎飴のようなのっぺりとした顔の町ばかりになってしまう。だから、これからは、より地域の個性・独自性を磨き上げていく必要があるだろう。
(セレモニーで)
■親父の秘書時代から活動に関与、感慨深い
衆院議員 宮下一郎さん
地域の皆さんの念願であり、親父(宮下創平元衆院議員)から引き継いだ仕事でもあるので、開通して感慨ひとしおだ。特に平成5年に国の予算で調査費がついた時のことを印象深く覚えている。権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進期成同盟会の活発な活動があり、陳情の来られる皆さんとお会いするなどして、かかわらせていただいてきた。
そういう長年の地元を努力が実ったのが今回の開通だ。
これからは伊那谷も木曽谷も一体的にひとつの地域として、協力連携して発展できるようにして行けたらと思う。 -
権兵衛道路 5日上下で1万1千台
開通した権兵衛峠道路・姥神峠道路は5日、つながった谷を往来する車が殺到し、正午過ぎには、木曽側の国道19号合流地点手前で、姥神トンネルまでの約3キロが渋滞した。伊那側でも広域農道の中の原交差点西側で、車が数珠つなぎになった。
この状況を受け、木曽警察署は週末の混雑緩和に向け、19号合流地点の交通信号の時間調整を行う方向で検討を開始。一方、伊那警察署は、混雑したが信号1縲・回で待機車輌は通過しており、「当面様子を見る」としている。
道路を管理する県木曽建設事務所の発表によれば、5日午前7時縲・日午前7時までの交通量は伊那から木曽が5千562台、木曽から伊那が5千796台で、合計1万1千台を突破した。4日午後2時の開通から5日午前7時までは同じく2千927台、3千78台だった。
4・5日とも夜間にはスムーズに流れる状態になり、6日も雪の影響もあるとはいえ、目立つほどの交通量ではなかった。
5・6日に当初予定を大きく上回る車輌が集中したことについて、伊那建設事務所は、祝賀ムードと日曜日が重なったためと見ており、ムードが収まるのを待って交通量の調査に乗り出すとしている。 -
宮島酒店「立春朝搾り」
立春の4日、伊那市元町の「信濃錦」宮島酒店で、「立春朝搾り」の催しがあった。同店では6回目。朝搾った酒をその日のうちに消費者に届け、新酒で春の到来を祝う催し。早朝から、伊那市をはじめ県内外から合計約30人の酒販店・料飲店関係者が集まった。
東京の本部をおく日本名門酒会が中心になり全国約30の蔵元で一斉に行われる催しの一環だが、宮島酒店では酒の原料米の栽培から、酒の仕込みまで、折につけて参加を募ってきたことが特徴、他に例がない。
この日搾った酒は、飯島町の契約農やが栽培した無農薬・無化学肥料の「美山錦」を使った特別純米生原酒。720ml入り2500本が瓶詰めされた。注文者の写真が刷り込まれた特別ラベルも貼られた。
この冬は寒かったこともあり熟成がゆっくり進み、「甘味の中に、米のコクが広がる、日本酒らしい味」と利き酒師で伊那市日影で酒店を営む中村修治さんは評した。
権兵衛トンネル開通日とも重なり、宮島酒店がみはらしファームで振舞い酒をしたほか、「きたっせ」や西町の串正でも振舞われた。
「おかげさまで反響も大きい。今後も継続し、伊那の風物詩の1つになればうれしい」と同店の宮島敏企画部長は話す。 -
土地明け渡し仮処分決定
飯島町田切の春日平地籍に設置された有害図書等自販機をめぐり、地権者が東京都の業者を相手に、土地明け渡し仮処分命令申請について6日、地裁伊那支部(藤井聖悟裁判官)は14日以内に土地を仮に明渡すように命令し、松村文夫弁護士を通じて、町など関係者に通知した。業者が決定送達の日から14日以内に自販機を撤去し、土地明け渡しに応じない場合は、裁判所の強制執行で撤去される。この画期的な決定は全国初。
決定通知を受け、急きょ開いた記者会見で、高坂町長は「8千人を超える署名など地権者を含めた町を挙げた反対運動の後押しで、早期に『仮処分決定』を得た。設置業者は図書の販売を主としているのではなく、撤去時の補償がねらい。土地を提供しないための住民合意や有害環境浄化の住民運動が大切。完全撤去されるように、最後まで全町的な取り組みを続けたい」と気を引き締めた。
代理人の松村弁護士は▽契約書の目的違反もしくは錯誤▽公序良俗違反▽住民の反対運動を視野に入れた解約にかかわる1項-など、判断理由を分析し「何よりも町ぐるみの反対運動が効を奏した。2カ月の苦労が実り、撤去の道を開いた」と喜んだ。
広域農道沿いの有害図書自販機設置問題は、昨年11月中旬、東京の業者から地権者に電話で「ジュースの自販機を置かせてほしい」から始まり、28日から12月末までに計5棟10台が設置された。町は生活安全対策会議や青少年問題協議会を開き、対応を協議、署名活動を展開するとともに、1月10日、地裁伊那支部に「土地明け渡し仮処分命令申請」を提出、23日、第1回審尋、2月3日、8100人(18歳以上人口の8割)の署名を裁判所に提出した。 -
天竜川流域委員会第3回会上流部会
天竜川流域委員会の第3回上流部会(鈴木徳行部会長、16人)が6日、飯島町文化館であった。治水や利水、自然環境・景観、河川利用などの各項目で課題に対する対応策を協議、河川整備のポイントをまとめた。
天竜川流域委員会は、学識経験者から長期的な河川整備について意見を聞く場として、03年2月設置。上流部会(長野県内)と下流部会(静岡、愛知県内)に分かれ、現地調査を行い、前回(昨年11月)までに現状を把握し、課題を抽出。今回は各項目ごと委員らの意見、提言をまとめた対応方針(案)について意見交換した。
洪水に対する対応方針では、流下能力の向上、堤防・護岸、点検整備のほか、「戸草ダムの建設は急務」「美和ダムだけでは洪水調節容量が少ない」などダム計画への積極的な意見が出された一方では「戸草ダムは流域住民が納得できる議論を」といった慎重論もあった。
また、過去の破堤カ所、浸水想定地域の住民への周知、合わせて土地利用制限の必要なども出された。
利水面では河川流量の確保が課題になり「ダム直下の無水区間を無くすことが利用の拡大につながる」「渇水期の対応も」などのほか、利水上の危機管理の必要性も挙げた。
ほかに▽外来植物の駆除▽れき河原の維持▽河川巡視の強化▽民間協働による安全で自然豊かな河川整備の維持など、さまざまな視点から対応策が話し合われた。
今後、出された意見をもとに、上流部の河川整備のポイントをまとめ、流域委員会に報告。流域全体で対応策を協議し、具体的に河川整備計画に反映させる。 -
戦争体験聞き、平和守る大切さ再確認
日本国憲法第2章「戦争の放棄」第9条を守る箕輪町の「9条の会みのわ」が結成1周年を記念し5日、「いま平和を考えよう竏柱尠@9条を語る会」を町産業会館で開いた。会員ら約50人が集まり、平和や戦争について語り合った。
会員ら4人が戦時中の様子などを紹介。下古田の男性(80)は「食料、衣服に恵まれた今の生活があるのは憲法9条を守ってきたからこそ。憲法が改正された場合にどんな状況になるのか肝に命じてもらい、みんなで輪を広げて憲法改正を阻止していかなければならない」と訴えた。
木下の女性(88)は「一面火の海」に染まった悲惨な戦争当時を振り返り、「再び戦争を起こしてはいけない。これは子にも孫にも語り継ぎたい。過去60年の歳月を大切にし、愛と平和の国を目指してほしい」と願った。
参加者は体験談を通して戦争について語り合い、憲法の疑問点を出し合うなどして意見を交わし、「平和を守ることの大切さ」を確認した。
同会の会員は現在約160人。年間通して展開した第9条を守る署名活動で約200人分を集めた。