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東伊那親子文庫クリスマス会
駒ケ根市の東伊那地区親子文庫(下平美保会長)は3日、恒例のクリスマス会を東伊那公民館で開いた。親子ら約120人が参加し、母親らによるハンドベルの演奏やパネルシアター、ゲーム大会などを楽しんだ。
ハンドベル演奏では『サンタが街にやってくる』『ジングル・ベル』などのクリスマスソングが次々に披露された。会場を埋めた親子らは澄んだ音色のベルの響きに静かに聴き入っていた=写真。
お楽しみ会ではサンタが登場し、子どもたちにお菓子などをプレゼント。親子は歓声を上げてじゃんけん大会やフラフープ・リレー、豆うつしリレーなどを楽しんだ。 -
宮田小4年1組があばれ神輿について学習
あばれ神輿(みこし)で有名な宮田村津島神社の祇園祭を調べている宮田小学校4年1組は5日、神輿づくりを手がける大工職人・加藤政義さん=町3区=から話しを聞いた。作る時の苦労話などを質問し、伝統ある祭りを絶やさないために力を尽くしていることを知った。
加藤さんは、神輿には設計図がなく、代々受け継がれてきた型枠だけで製作していると説明。「若い頃には、誰も丁寧になんか教えてくれない。目と耳で学んで覚えたもんだ」と語った。
神輿は氏子の町1区、町2区、町3区の大工が交代で手がけるのが慣例。
しかし、現在は加藤さんを含め各区に1人しか職人がいないことにふれ「作る人がいなくなったら、祭りも続かない。今一生懸命に、若い大工さんに教えています」と語った。
「女の子はなんで神輿をかつげないのですか?」「重さはどれくらいですか?」など質問が絶えない子どもたち。加藤さんは丁寧に答えていた。
今後も学習を続け、教育委員会の文化財担当者などからも話しを聞く予定だ。 -
健康づくり推進協
宮田村健康づくり推進協議会(加藤勝美会長)は5日開き、村側が来年度の保健事業について説明。ボランティア参加による精神保健や子育て支援、健康診断に基づいた個別相談の充実などを示した。委員からは、子どもの頃から正しい食生活を徹底するよう求める提言などがあった。
村住民福祉課は、食生活の徹底について「教育委員会と連携をとりながら、行なっていきたい」と回答。定期的に開いている子どもの健康を考える会などを通じて、対応策を練っていく。
また、緊急時に威力を発揮する除細動器については、当面は導入しないことを改めて確認。救急講習会など、住民意識の向上に力を注ぐ。 -
人権作文で宮田中3年の山口さんが伊那人権擁護委員協議会賞
全国人権擁護委員連合会が主催する中学生を対象にした人権作文コンテストで、宮田村宮田中学校3年山口弥倭さん(15)=つつじが丘区=の「戦争の中での命の大切さ」が伊那人権擁護委員協議会賞に選ばれた。5日に矢亀誠一同協議会長らが同中を訪れ、表彰した。
イラクの戦争をテレビなどで見聞きし、「この戦争は本当にイラクの人のためになるのか」と疑問に思った山口さん。
戦うことの無意味さを感じ、自分の素直な気持ちを原稿用紙に綴った。
表彰のため訪れた矢亀さんと、村人権擁護委員の辰野恒雄さんは「戦争は最大の人権侵害。その戦争を自分の問題としてとらえ素晴らしい」と、山口さんの作文を評価した。
コンテストには上伊那管内から宮田中の20点を含め1253点の応募があり、同協議賞は山口さんを含め19人が受賞した。 -
城田陸協理事長に秩父宮章と文部科学大臣賞
長野陸上競技協会理事長で駒ヶ根市赤穂在住の城田忠承さん(65)が、国内で最も権威のあるスポーツ功労章のひとつ秩父宮章と文部科学大臣賞を受けた。4日に同市内で祝賀会が開かれ、教え子をはじめ陸上関係者、各界の代表者ら約200人が出席。陸上競技の発展に貢献した功績をたたえた。
妻の敏子さんとともに壇上に立った城田さんは「多くの人に支えられたおかげ。今後も体が動く限り頑張っていきたい」とあいさつ。
祝賀会発起人の北沢秋司上伊那陸上競技会長らは「この伊那谷の地でアスリートを育て、地域に限りなく貢献された。今後もご尽力いただきたい」と祝福した。
城田さんは赤穂、伊那北など伊那谷の高校で教べんをとり、選手の育成に尽力。インターハイに選手を次々と送りだすなど、上伊那陸上界をリードした。
退職後も指導者、協会役員などを歴任。現在は日本陸上競技連盟の評議員も務めている。 -
【記者室】みのわ祭りの行方は
みのわ祭りは継続か廃止か-。祭りのあり方を考える検討委員会は、「開催を前提」に今後内容の見直しを決めた。毎年、反省会で祭りそのものに対する意見もありながら「何年も課題」のままできたことには少々問題があるように感じるが、早期検討を求める声に答えて今回委員会を開いたことは一歩前進▼白紙に戻ったゼロからの検討には、サークルが積極的に参加できるゾーン作り、企業参加の呼びかけ、動員につながる子どもイベント-など建設的な意見。町民は皆それぞれに祭りへの思いを抱いている▼来年は第20回。「半強制的」な運営では楽しい祭りは生まれない。企画、運営は容易ではないが、従来とは異なる実行委員会組織の検討も必要かもしれない。(村上記者)
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箕輪町木下の泉沢常会がイルミネーション点灯
箕輪町木下の泉沢常会1組が、国道153号から箕輪工業高校に通じる道沿いの各戸の庭木や玄関などにイルミネーションをともした。常会初の試みで、5日夜の点灯式は16人が集まり1軒ずつ点灯。赤、緑、青、黄色などカラフルな電飾が通りを明るく照らした。
これまで常会内の2軒が電飾をつけていたが、「個々にやるのもステキだけど、点を線にしたらおもしろいのでは」との荻原省三さんの発案で、「まずはやってみることが大事」と、賛同した7軒が思い思いに電飾をつけた。
道の東から西に向かって順番に点灯。明かりがつくたびに「わあ、きれい」「すごいね」と歓声。星やハート、サンタクロース、トナカイ、スノーマンなど趣向を凝らした飾りもあり、下校する箕工生が「いいですね」と声を掛けて通っていった。
吉江賢次代表は、「この道を毎日、箕工生が通っている。高校改革で問題になっている箕工や、少子化問題をイルミネーションで応援したい。どんなに小さくてもまずは一歩から。これを起点にもっと大きく輪を広げられたら」とあいさつ。「恋人通りって名前にしようか」と冗談も飛び交い、とん汁や酒で点灯を祝った。将来的にはテーマを決めた飾りつけをしたい-との構想もある。
クリスマスの25日まで毎日、日没から夜9時ころまで点灯する。 -
箕輪西小作品展
箕輪町立箕輪西小学校は13日まで、児童の作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。全校制作の粘土作品をはじめ各学年の学習の成果を発表している。
1年生は、カメの絵に「かめさんよ どうしておそい なぞすぎる」など一人ひとりが感じたことを書き添えている。2年生は「秋のおくりもの」で、まつぼっくりやどんぐりなど木の実を使って虫や公園、ケーキなどを制作。3年生は紙を切って作った顔、4年生はステンドコラム、5年生は絵手紙、6年生は「めざせ!縄文人」で勾(まが)玉を展示した。
粘土作品は「ラジオ体操」。伸びたり、曲げたりとそれぞれ体操の動きの特徴を上手に表現。「117名で作ったカレーライス」と題した壁面いっぱいの大きな絵にはカレー作りをする児童を描いている。
児童の学習の頑張りが伝わる力作ぞろいで、文化センターを訪れた人々が関心を寄せている。 -
県産材住宅見学会
「やっぱりいいね」の声上伊那地方事務所主催の県産材住宅の見学会がこのほどあり、総勢25人が南箕輪村など4カ所の木造住宅を見学した。「地元の木を地元で使うことは重要だ」などの参加者の声が聞かれた。
見学したのは、フォレストコーポレーション(伊那市)の県産材利用木造住宅のモデルハウス(南箕輪村)、北島屋(伊那市)が建築した木造住宅(駒ヶ根市)、大蔵建設(飯田市)が県産材を利用してリフォームした住宅(高森町)、生田木材技建が施主の山の木を使って建てた住宅(中川村)。
荒廃する森林の再生のために県産材の需要拡大を図っている県が、木造住宅建設を希望する人を募り、県産材を利用した住宅の実態を見てみようと企画した。
フォレストコーポレーションは、県が認定する「信州の木づくりの家」の認定グループ。北島屋は県の信州木材製品認証工場。
参加者は家族連れが多く、県内産のスギやヒノキの柱、アカマツやカラマツの床などを触っては、「地元産と聞くとやはり感じが良いね」などと話していた。
案内役の地方事務所林務課春日嘉広普及係長は「住宅建設を望む人の自然素材への関心が高まっており、予想以上の人が集まった」と語った。 -
仙醸、「仙人蔵」飲み比べ
街の飲食店と協力して高遠町の醸造会社仙醸(黒河内靖社長)は、上伊那の5軒の居酒屋と協力して、新しい銘柄「仙人蔵」のさまざまなタイプを飲み比べる企画を始めた。
純米無ろ過原酒・純米吟醸酒・特別本醸造酒・純米酒の4つのタイプの仙人蔵を用意し、特製の飲み比べグラスで50縲・0ccずつ味わってみようというもの。1つの銘柄でも、製造工程の違いで味が変わることがよく分かり、同社では、日本酒探訪の入口になると位置付けている。
同社の試みに協力するのは、高遠町西高遠の「ながせ」、伊那市旭町の「むさし」、入舟の「亀」、春日町の「串正」、駒ヶ根市中央の「さいとう」。「仙人蔵のみくらべセット」として840円で提供する。
仙人蔵は03年から製造発売。はじめは純米酒をろ過せず、水を入れてアルコール度数を下げることもしない「無ろ過原酒」タイプだけだったが、「仙醸の新しい酒」と評判が広がるにつれて、醸造工程を低温に保って香りと繊細さを出した「純米吟醸酒」、米の個性を活かした「純米酒」、キレと飽きのこない味を出すために、ごく少量、醸造用アルコールを使用した「特別本醸造酒」竏窒ネどタイプを増やしてきていた。
同社企画主任の丸山慎一さんは「これを機会に、まず仙醸の、そして日本酒全般への関心を広げていただければ幸い。若い女性にも向いていると思います」と話す。 -
第1回みのわ祭り検討委員会
箕輪町の夏のイベントみのわ祭りのあり方を考える「みのわ祭り検討委員会」(桑沢昭一委員長)は5日、役場で第1回委員会を開いた。祭り開催を前提に今後祭りの方法を検討する方針を決めた。
区長会から、毎年祭りの反省が翌年に生かされないため早くから検討してほしい-との意見があり、開いた。
委員会は、2005みのわ祭り実行委員会(実行委員長、正副部会長)、区長会、交通安全協会、商工会のほか、町内で祭りをしている福与城址を守る会、もみじ湖夢くらぶ各代表の計15人で構成。
桑沢実行委員長は、「みのわ祭りをどうしていったらいいか何年も課題。マンネリ化もある。白紙に戻ってゼロから検討したい」とあいさつした。
委員からは、「区の負担が大きすぎる」「祭りを盛り上げるため自分達の意思で積極的に参加する仕組みが必要」「太鼓や踊りなどのサークルが積極的に参加できるゾーンを作って自由参加にするのも一つの方法」「時間を短く中身を凝縮。花火も手筒花火だけでいいと思うのでもっと手筒花火を応援し、町の特徴を生かした祭りに」などの意見が出た。
会場はバイパスと国道153号の両方の声があった。
意見を基に来年も祭りを開催することを前提に内容の見直しをはかることで合意。来年1月に第2回委員会を開き、他市町村の祭りも参考に検討する。 -
コモンズ支援金の採択結果
上伊那地域コモンズ支援金選定委員会は5日、コモンズ支援金(一般、第2次分)の選定結果を公表した。
上伊那は8団体から9事業、1192万6千円の申請があり、美しいまちづくり区分3事業、魅力ある観光の創出区分1事業、特色ある学校づくり区分1事業を採択。支援金額の総額は372万4千円となった。
採択事業は次の通り。
【美しいまちづくり】
◇西部広域農道沿線「花公園」整備事業(伊那市・小沢花の会)支援金額20万6千円
◇みずばしょう補植・導水路整備事業(伊那市・道堰みずばしょう管理組合)支援金額40万7千円
◇大芝高原花いっぱい花花壇整備事業(南箕輪村)支援金額226万6千円
【魅力ある観光創出】
◇中川村ファンづくり事業(中川村)支援金額32万4千円
【特色ある学校づくり】
◇写真集「子供の目(仮称)」発行事業(長谷村・南アルプス食と暮らしの研究舎)支援金額54万5千円 -
箕輪町議会12月定例会開会
箕輪町議会12月定例会は6日開会し、町側が指定管理者制度導入に伴う条例案17件、企業振興及び誘致条例制定など条例案2件、05年度一般会計など補正予算案7件、地方公共団体数の増減による規約の変更など14件、町道の廃止、認定案を提出し、市町村数の増減などの議案9件を即決した。残り33議案と請願・陳情は各常任委員会に付託した。
企業振興及び誘致条例案は、優良企業の誘致を積極的に進めるための条例の全部改正。「工場等設置事業補助金」を抜本的に見直し、進出企業サイドに立った活用しやすい魅力ある制度にし、近隣市町村より特徴があり、補助内容については「イコールorベター」にする考え。
改正案は、対象業種と補助条件は現行通り。指定申請は廃止する。従業員福利厚生施設は工場の一部とみなす。
条例案可決後に制定する工場等設置事業補助金交付要綱は、現行の特定地域とその他の地域の区別をなくし、工場の新規企業は現行の特定地域1年間(上限1千万円)・その他の地域1年間(上限500万円)を5年間(上限なし)、既存企業は現行の特定地域1年間(上限700万円)・その他の地域1年間(上限500万円)を3年間(上限なし)とする。機械、申請期間は変更なし。
指定管理者制度導入に伴う条例改正案の施設は、コミュニティセンター、北西部多目的センター、西部運動場、社会福祉総合センター、デイサービスセンター、老人福祉センター、老人憩いの家、生活改善センター、農村公園、転作促進研修施設、産業会館、みのわ温泉ながた荘、信州かやの山荘、萱野高原亜高山植物園、温泉スタンド、みのわ温泉ながたの湯、ながた自然公園。
一般会計補正予算案は、予算総額に歳入・歳出各7156万5千円を追加する。町郷土博物館の回廊下鉄骨吹き付けアスベストの除去工事請負費は320万円。
各常任委員会に付託した請願・陳情は次の通り。
◇請願 ▽個人所得課税における各種控除の安易な縮小を行わないことを求める意見書(案)の採択に関する請願
◇陳情 ▽児童扶養手当の減額取り止めなどに関する陳情書▽患者・国民負担増の中止と「保険で安心してかかれる医療」を求める陳情書▽看護職員の大幅増員を求める陳情書▽公共事業を防災・生活関連に転換し国土交通省の事務所の執行体制等の拡充を求める陳情書▽「高校改革プランの実施計画策定を先延ばしし、県民合意の高校改革をすすめることを求める意見書」採択を求める陳情書 -
南箕輪村議会12月定例会開会
南箕輪村議会12月定例会は6日開会し、指定管理者制度導入に伴う条例案17件、05年度一般会計などの補正予算案6件、村第4次総合計画基本構想、市町村数の増減や規約変更13件など計40議案を提出し、05年度庁舎・保健センター空調設備改修工事請負契約の締結、一般会計と水道事業会計の補正予算案を可決した。残り37議案と陳情5件は各常任委員会に付託した。
一般会計補正予算は、予算総額の歳入・歳出に各582万5千円を追加する。
05年度庁舎・保健センター空調設備改修工事請負契約の締結は、指名競争入札で契約相手方はエビヤ鉄工設備(本社・伊那市、鈴木多門社長)。請負金額は6667万5千円(うち消費税額317万5千円)。機械設備工事は庁舎用はガスエンジン屋外機7基、屋内基40基、パッケージエアコン1基。保健センター用はガスエンジン屋外機2基、屋内機8基。
指定管理者制度導入に伴う条例改正案の施設は、デイサービスセンター、ショートステイセンター、在宅介護支援センター、ボランティアセンター、生きがいデイサービスセンター、老人ふれあい共同作業所、障害者生きがいセンター、シルバーワークセンター、ふれあいプラザ、ふれあい交流センター等、大芝高原味工房、研修センター、温泉スタンド、信州大芝高原みんなの森、公園、村民運動場。
各常任委員会に付託した陳情は次の通り。
◇陳情 ▽個人所得課税における各種控除の安易な縮小を行わないことを求める意見書(案)の採択についての陳情▽患者・国民負担増の中止と「保険で安心してかかれる医療」を求める陳情書▽看護職員の大幅増員を求める陳情書▽「高校改革プランの実施計画策定を先延ばしし、県民合意の高校改革をすすめることを求める意見書」採択を求める陳情書▽公共事業を防災・生活関連に転換し国土交通省の事務所の執行体制等の拡充を求める陳情書 -
アワやアマランサスを使った雑穀料理作る
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」は6日、伊那市生涯学習センターで雑穀料理教室を開いた。上伊那郡内の主婦を中心に23人が参加し、地元産のモチアワ・アマランサスを使った3品を作って試食した。
雑穀はイネ科穀類のうちキビやアワなど小さな実をつける作物の総称で、料理の材料の一つとして知ってもらおうと企画。モチアワやアマランサスは鉄分、マグネシウムが多く含まれ、素材の味を生かした長芋とカブのモチアワクリームグラタン、アマランサスパスタなどを作った。
講師は、伊那市在住の雑穀レストラン元チーフシェフ伊藤雄治さん。モチアワなどのたき方について「しっかり水分を含ませて炊く」などアドバイスし、参加者はメモを取りながら手際よく調理した。
参加した女性は「今まで雑穀をご飯に入れて炊くだけだったが、レパートリーが増えた」「簡単にできそうなので、家でも作ってみたい」と話していた。
来年1月には雑穀のもちきぶを使った料理教室を計画している。 -
鎌倉国光さん石仏写真展・心和ませ
宮田村大田切のアマチュアカメラマン・鎌倉国光さん(54)の石仏写真展「海岸寺・貞治仏の世界」は11日、伊那市荒井の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。入場無料。
鎌倉さんは1951年、高知県生まれ。30年ほど前に宮田村へ転勤し、85年ころから集中的に中央アスプス北部や、江戸時代の高遠町の石仏師・守屋貞治の石仏を撮り始める。同図書館では、2年前から毎年、中央アルプスの写真を展示している。
写真は、海岸寺(山梨県)にある守屋貞治が手がけた石仏をモチーフに、10年ほど前から撮りためた全紙、半切、4切りサイズ計31点を出品。細目で笑う菩薩などは、見る人の心を和ませている。
作品「十一面千手観世音菩薩」は、長年の野ざらしで、石仏の肩口から足元にかけてビードロのように苔むす。現在は日差しが設置され苔が無くなっているため、「当時の貴重な写真」として飾られている。
鎌倉さんは「ありのままに、感ずるままに見てほしい」と話している。
午前10時縲恁゚後7時。10、11日は鎌倉さんが会場を訪問する。 -
骨粗しょう症予防教室「コツコツセミナー」
南箕輪村住民福祉課は6日夜、骨粗しょう症予防教室「コツコツセミナー」を村役場で開いた。女性18人が、骨粗しょう症の病態や予防、治療についての講演を熱心に聞いた。
骨粗しょう症は、骨の量が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる全身の病気。セミナーは全2回で、第1回は伊那中央病院整形外科の高原健治医師が講演した。
総人口の10%弱が骨粗しょう症といわれ、寝たきりの原因の第3位は骨粗しょう症による骨折であることを説明。検診を受ける時期は、女性は閉経後は年1回、男性は少なくとも70歳以上は測定する。20歳代から40歳代後半までは骨密度があまり変化しないため、その間に一度測定し骨密度を知っておくことをアドバイスした。
予防の三原則は「食事・運動・日光浴」。カルシウムの多い食品やカルシウムの吸収を助けるビタミンDを摂り、運動はウォーキングや水泳、運動が苦手な人は散歩や自転車乗りから始めてもよい-とし、ビタミンDが日光浴で皮膚からも作られることも話した。
たばこや酒の飲み過ぎ、ダイエットも危険因子の一つに挙げ、骨の健康状態を知るため1度は測定することを勧めた。
第2回は16日午後1時縲・時、村公民館。骨を丈夫にするための運動、栄養の話と試食。運動のできる服装で参加。持ち物は上履き、バスタオル(運動時に床に敷く)、筆記用具。村内在住者に限る。申し込みは12日までに住民福祉課保健予防係(TEL72・2105内線111)へ。 -
伊那ロータリーアクトクラブ、聴導犬を知るためのイベントを開催
一般の人に聴導犬のことをもっとよく知ってもらおう竏窒ニ、伊那ロータリーアクトクラブは3日、伊那市民会館で「聴導犬を知ろう!」をテーマとした体感キャンペーンを開いた。宮田村の日本聴導犬協会から有馬もと会長と聴導犬、介助犬、3頭を迎え、実演を通して聴導犬の役割や必要性を学んだ。
奉仕活動を通して会員相互の交流を深める同クラブは、聴導犬募金の活動支援もしており、今回のこのイベントを企画した。
有馬さんは、警報音などが聞こえない聴覚障害者は災害時に取り残されてしまう危険が大きいことを説明し、「音を知らせることでユーザーの命を守ることが聴導犬の使命」と話した。
また、目覚し時計、来客のチャイムなどを実際どのようにユーザーに伝えるか実演。聴導犬や介助犬がユーザーの生活に及ぼす影響の大きさを示した。 -
『桜の下で』タイアップ企画ライブ
駒ケ根市中沢在住のキョウデン会長橋本ひろしさんが作詞作曲したヒット曲『桜の下で』を市の観光PRに生かそうというタイアップ企画がスタートした。3日、橋本さん率いる男女8人組ボーカルグループ「冒険団」が同市東伊那のふるさとの家を訪れ、観光関係者など約60人を前にライブを披露した。橋本さんは「この曲を歌う時、光前寺や栖林寺の桜が目に浮かぶ。華やかに爆発している裏ではかなさも漂うイメージだ。駒ケ根の桜のアピールに一役買いたい」と話した。
中原正純市長は「この企画は市の桜の名所づくりと橋本さんの曲のメジャーヒットとのタイアップ。来年の桜の時季に向けてみんなで情報を発信していこう」と呼び掛けた。
『桜の下で』は恋人への思いを桜の花に重ねる叙情的なラブ・バラード。NHKなどで放送され、スマッシュヒットとなった。ソロ、コーラスなどさまざまなバージョンがある。 -
市議会12月定例会開会
駒ケ根市議会12月定例会は5日開会した。提出された議案は「南田市場土地区画整理事業施行条例および市営住宅条例の一部を改正する条例」など条例案件2、05年度一般会計補正予算など補正予算案件7、「公の施設の指定管理者の指定について」など事件案件8。いずれも各常任委員会の審査を経て最終日の本会議で採決される。
05年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに3900万円を追加し、総額143億6469万円とするもの。主な歳出は福祉医療費2千万円、老人保健費860万円など。
「公の施設の指定管理者の指定について」は地方自治法の改正により、文化センター、市民体育館、福祉施設、公園など54件の公共施設の管理を駒ケ根市文化財団、シルバー人材センターや民間企業などの指定管理者に委託するもの。
日程は次の通り。
▽5日=開会、本会議▽6縲・2日=休会▽13・14日=一般質問▽15・16日=委員会(付託議案審査)▽17・18日=休会▽19日=委員会(付託議案審査)▽20日=休会▽21日=本会議(委員長報告、質疑、討論、採決)閉会 -
伊那谷で山仕事を始めて8年目
島・ス山林塾企業組合代表 中村豊さん(41)=伊那市西箕輪=「そこの山も名目上は間伐したことになっています。自分たちがやったのではないが、あんな斬り方では森林は育たないと思うんですよ」
伊那市西箕輪、経ヶ岳の山付きにある自宅で話す。ある程度成長した針葉樹林の間伐では、森の中から空が見え、陽射しが地面に届くようにしなければ意味がない。
「立木の30%を間伐するとかと決められ、その本数を斬ったら終わり。山仕事の現状は厳しいので、収益性の観点からそういう仕事でも良しとされてしまうことがあるんです。寂しいことですよね」
細面。静かに語る。腕には、山仕事用の手甲が巻かれている。
◇
97年まで、兵庫県の県職員だった。パソコン通信で知ったKOA森林塾(製造業のKOAが94年から始めた山仕事の通年講座)で山仕事のイロハを学び、98年に伊那にIターン。講師の島・ス洋路元信大教授に教わりながら一緒に山仕事を始めた。現在8年目。同じように山仕事を始めた仲間9人で作る企業組合の代表を務める。全員が県外出身者だ。
仕事は平日週5日。朝8時に現場に集合し、午後4時までが基本。伊那市・箕輪町・辰野町を中心にして、間伐や素材生産、下草刈りなどの仕事を請け負う。
仕事の多くは、財産区や区などが所有する団体有林。個人の山。それに県の保安林などでの公共事業。間伐や下草刈りなどの作業は、県が森林育成の観点から進める補助事業の対象になっており、所有者と相談しながらどのような作業をどの程度行うかを決め、補助金申請の書類整理なども含めて請け負うのだという。
「個人の山は、現状ではほとんどお金にならないので、山仕事を頼む人は皆無に近い」と苦笑する。斬り出した木が高く売れれば良いが、輸入外材が主流の現在ではほとんど需要がない。放置しておくのが、山持ちには一番負担が少ない。「そういう人に、山の手入れを説得するのは大変。もっと実力をつけなくちゃ」と笑う。
◇
「ツルが絡まって足の踏み入れようもない山」が個人の山には多い。「間伐されずモヤシのような木ばかりになった山」が植林後40縲・0年経った山には多い。人の手が入れられずに泣いている山ばかりだという。
そうした中でも、持ち山の木を斬り出して家を作り、さらにその山に木を育てようと希望する人もいる。そういう仕事を請負ってやり遂げることが一番楽しいそうだ。
「伊那谷でも林業と聞いてもどういう仕事かイメージが沸かない人が大半になってしまった。森林のとても危機的な現状を知り、山仕事に関心を持って欲しい」
伊那谷の山に新しい生き方を求めて根づいた人は語った。 -
積雪で客殺到の自動車工場
4日午後から伊那谷は雪模様。見る見る雪が積るのに直面し、自動車のタイヤをノーマルからスタッドレスに履き替えていないユーザーは、自力で履きかえたり、自動車工場に飛び込んだり、大慌てだった。
伊那市中央区のトモエ自動車では、朝から客の車が数珠つなぎ。4日だけで約70件が殺到し、午後10時まで作業の追われた。店の人は「10日前でこんなに忙しいのは珍しい。台数は記録かも」と。
南箕輪村神子柴のカローラ南信は、朝から午後7時まで、100台を超す車がタイヤ交換。「一挙に降ったので、お客さんも慌てたのではないか。こっちもてんてこまいだったけど……」と話す。
駒ヶ根市に本社を置く松井自動車は、駒ヶ根本店・伊那支店それぞれで3・4日の両日、各150台を越えるタイヤ交換に追われた。「3日の内から天気予報で降る降ると流れたので、お客さんがドッと来た。4日は、実際の雪を見て。5日朝もまだ雪模様だったので。とにかく三日間、社員総出でタイヤ交換をやっているような状況です」。
毎年12月はタイヤ交換作業が多いが、近年雪が舞っても一挙に積ることは珍しく、12月一杯をかけて順次交換作業が進む状況だった。「これだけ短期間に集中したのは久しぶり」と業者は口をそろえた。 -
今シーズン初の雪化粧
上空に強い寒気が入った影響で、上伊那の里も今季初めての雪化粧となった。
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天竜川ゆめ会議が発展的に解消、活動推進に向けNPOに移行
すいw市民団体天竜川ゆめ会議(福沢浩会長)は発展的に解消し、特定非営利活動法人(NPО)天竜川ゆめ会議に移行する総会(市民団体第5回、NPО第1回)が3日、赤穂公民館であった。
市民団体天竜川ゆめ会議は02年7月設立以来、「天竜川みらい計画」に沿い、河川の水質改善、生物の生息、生育環境の保全、親水性の向上、快適な河川環境の形成を目指し、活動を展開してきた。しかし、新たな国土管理指針の施行に当り、活動の推進に向け、社会的認知度と信用性の向上を図るために、NPOに移行する。現在、県に申請中で認可されるのは来年5月ごろの見こみ。
会員20人が出席した総会では、市民団体の解散宣言に続き、NPOの設立趣意書、定款、役員を確認した。
第1期の活動計画に▽事務局組織体制の確立▽フロジェクトチームの活性化▽地域グループの組織体制の確立▽NPOとしての収益事業、公益事業の拡大▽「第4回天竜川みらい計画のその後についての座談会」開催▽天竜川流域侵略植物駆除大作戦の実践▽ウミガメを通じた天竜川上下流域交流の実践-などを盛りこんだ。
役員は次のみなさん(敬称略)
▽理事=福沢浩(駒ケ根市)、飯沢将武(辰野町)橋爪和也(松川町)、吉川篤(飯田市)、倉田正清、逆井直人(以上駒ケ根市)▽監事=菰田靖子(岡谷市)、羽場崎清人(飯田市) -
合同収穫祭で1年を振り返る
飯島町七久保営農組合(満沢博雄組合長)と農事法人水緑里七久保(上原隆祐社長)は3日、上伊那農協七久保支所で合同収穫祭を行った。
約30人の参加者を前に、満沢組合長は「担い手法人水緑里も発足でき、新しい形の営農組合活動が始まった記念すべき年だった」。上原社長は「今年4月、営農組合が母体になって設立。5月から実働に入り、田植え、麦刈り、稲刈り、11月の大豆の収穫まで、右往左往しながら1年が経過した」とそれぞれ、1年間の活動を振り返った。
この後、新そば粉で打ったそばを味わいながら、豊作を祝い、来年度の活動に思いを馳せた。 -
ボランティアクリスマス交流会にぎやかに
飯島町飯島のAコープ飯島店2階で3日夜、「第14回ボランティアクリスマス交流会」があった。飯島町社会福祉協議会に所属するボランティア団体でつくる実行委員会主催。
約90人の参加者を前に、堀越社協会長は「ボランティアの温かい支援が社協の活動を支えている」と感謝し「友人、知人とさらにボランティアの輪がひろがるように」と希望した。
駒ケ根アルプスホルンクラブが手作りのホルンで「夜明け」「やまびこ」を演奏し、幕開け、キャンドルサービスと続いた。
ステージでは桂会の「花笠音頭」、社協職員による「トーンチャイム演奏」、糸ぐるまの「青い山脈」など次々と楽しい出し物が繰り出され、交流会を盛り上げた。
最後に全員で「ふるさと」を歌い、万歳三唱で交流会をしめくった。 -
高校改革プラン推進委員会(12)
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が4日、南箕輪村民センターであった。委員会は、最終案の取りまとめを遅くも来月中旬としていたが、急きょ浮上した諏訪の統合案に対する諏訪地域の動揺を受け、合意形成の必要性を認識。1月末までに同地域に合意形成を図ることを求め、最終案の取りまとめも、それを受けて移ることを決めた。
下伊那は長姫高校と飯田工業高校の統廃合を提案した。
定時制高校の配置は、諏訪1、上伊那1、下伊那1とする県教育委員会の案を採用することで確認。実質的に、上伊那農業高校定時制廃止の方向が明確となった。
岡谷東、岡谷南の統合案が地域に与えた衝撃は大きく、諏訪広域連合など5団体が白紙撤回を求める要望書などを提出。諏訪の委員も「9月から検討を始めた諏訪は他地域より検討を始めたのが遅い」として地域の声を聞く時間を求めた。合意形成の必要性を他の委員も認識。諏訪には1月末までに合意形成を図ることを要求し、最終案の取りまとめも2月以降を目指すこととなった。
前回具体案を示さなかった下伊那は、飯田長姫と飯田工業の統合し、同校に中間部のある定時制も設置することを要求。県教育委員会が下伊那への設置を提案した総合学科については、実業高校を残すことへのこだわりから設置案は挙がらなかった。下伊那は今後の南信州広域連合などで再度総合学科の設置について検討を進める予定だが、下伊那で設置案がなければ、第3通学区には総合学科が設置されない可能性も出てきた。 -
上伊那高校生の声を届ける会
高校生の声を高校改革プランに反映させてほしい竏窒ニ上伊那高校生の声を届ける会が4日、伊那市民会館で集会を開き、約70人の参加者が、どのようにプランと向き合っていけばよいのかなどを話し合った。統廃合の対象となっているかなっていないかにかかわらず、関心の低い人にも関心を持ってもらうことの必要性を認識。まずは自分たちの周囲やこれから高校生になる中学生に、プランを知ってもらうための活動を進める。
会は10月にあった高校改革プランについて考える高校生集会に続くもので、上伊那で具体的な行動へと移ることを目的として県立高校の生徒会役員などが立ち上げた。
高校改革プランについては、知らない人も多いというのが実情で「高校生全員で考えていくことが大切」という考えから、プリント配布などを通して多くの高校生や中学生へと問題を伝えることを決めた。また、高校生が現在の高校をどう感じているか竏窒ネどをアンケート調査し、推進委員会や県教育委員会などに伝えていく。 -
聴導犬協会の宮田村民会館横への移転が内定
社会福祉法人・日本聴導犬協会(有馬もと会長)が宮田村町1区にある本部施設を移転新築する計画で5日、村土地開発公社との交渉が成立した。公社保有の村民会館に隣接する100坪を購入、400坪を賃貸する内容。契約は来春以降だが、協会が村内に残ることで事実上内定した。
この土地は、村民会館建設にあわせて村が公共用地として確保。現在は会館利用者の駐車場として使用しているが、近くには保育園や老人福祉センターなど公共施設が並ぶ。
同公社によると、売却価格は約700万円。ただ、同協会の建設資金が助成金や募金活動に頼っていることから「正式な契約は助成金の認可がおりてから」としている。また、賃貸部分の価格については交渉を継続する。
同協会は日本初の専門団体として1996年に創立。宮田村に本部を置き、聴導犬の育成に取り組んでいる。
育成施設を兼ねている現在の本部は住宅2軒を借りているが、老朽化や手狭になっていたため、移転新築を計画していた。
村は協会の存在を「大きな財産」ととらえ、村民会館に隣接する文化的中心地を斡旋。交渉を進めていた。 -
商工会青年部40周年記念式典 さらなる飛躍誓う
宮田村商工会青年部は4日、創部40周年記念式典を村民会館で開いた。政治、経済界など村内外から約300人が出席。地域とともに歩んできた歴史を振り返りながら、さらなる飛躍を誓った。野球教室やマジックショーなどの記念事業も行ない、子どもたちをはじめ多くの住民と喜びを分かちあった。
48人の全青年部員がステージに立って式典は開会。前林裕一部長は「我々を取り巻く環境は厳しいが、こんな時だからこそ地域に貢献したい。青年らしい柔軟な発想でさらなる可能性に挑戦する」とあいさつした。
初代の青年部長を務めた山田豊さんは、創立当初の苦労を回顧。当時前例がなかった歩行者天国によるイベントを実現した思い出にふれ「新しいことをやるには時間がかかるが、未来に向ってますます発展して」と現役部員を激励した。
1966年創立の青年部は、商工業の振興にとどまらず、地域に根づいた積極的な事業を展開。全国的にも注目される商工会本体とともに、柔軟で独創的な取り組みが目立っている。
式典に引き続き、創部当初から毎年実施している歳末慈善パーティーを開催。収益金の一部は今年も村へ寄贈する。