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工場の新規進出など助成制度を大幅に優遇見直しへ
企業誘致のアピール材料に宮田村は、村内への新たな工場進出や、既存の村内企業が工場を移設、増設した場合の奨励助成金制度を大幅に見直し、8日開会の村議会3月定例会に商工業振興条例改正案を提出する。現在は課税初年度のみ取得に関係した固定資産税所得額相当分を全額補助しているが、新規進出の場合は最大で5年間助成。手厚い優遇措置で企業誘致を図り、村内企業の活性化も推進する考え。
5年間優遇の対象になるのは、土地、建物、設備に関する取得額が3億円以上で、新規雇用が10人以上期待できる新規進出の工場。
3年目までは取得に関係した固定資産税所得額全額を補助し、土地、建物分については4年目も半額、5年目は25%を助成する。
また、取得額が3000万円以上の場合も、初年度は全額、2年目は75%、3年目は半額を補助する。
村産業建設課は「上伊那全体を調査して、企業進出が目立つ駒ヶ根市や伊那市などと同程度に設定した。企業に来てもらうための条件整備」と説明する。
同じく初年度のみだった村内既存企業の工場移設、増設についても2年から3年間の助成に変更。初年度は関係した固定資産税所得額の全額、2年目は半額、3年目は25%の補助とする。
また、空き工場を取得して再利用した場合の助成を新設。初年度のみの補助となるが「コストをかけずに進出や移転を考える企業ニーズに応える」(同課)制度となる。
店舗、その他の事業所については従来通りの初年度のみの助成だが、より分かりやすい内容に規則変更する。
改正案によると、新制度は05年中に取得した固定資産で06年度の課税台帳に登録されたものから適用する。
宮田村は先月、企業誘致促進連絡会を発足。見直した優遇措置もアピール材料にして、誘致を推進する考え。 -
箕輪町06年度当初予算案・一般会計5・4%減
「選択と集中」による積極予算箕輪町は3日、06年度当初予算案を発表した。一般会計は74億7100万円で、前年度当初比5・4%、4億2700万円の減額になった。05年度のデジタル防災行政無線整備や国道伊那バイパス関連道路整備など事業終了した計4億5900万円の特殊要因を除いた額で比較すると0・4%の増。平沢豊満町長は、「一般財源の効率化を図った7%相当分を継続、新規事業に前向きに投入した。“選択と集中”による将来を見据えた積極予算」と説明している。
06年度は、保育園の英語遊び、小学校1、2年生までの運動あそび導入、福祉医療費給付金の小学3年生までの引き上げ、みのわ健康アカデミーの充実、地域交流センター・消防署建設の測量・設計など子育て、福祉、安全・安心な町づくりに重点配分している。
予算編成は、努力目標の「5%効率化」を一般財源の7%減でまとめた。7%相当額は3億5200万円。
歳入は、町税が31億5874万円。個人・法人町民税の増収を見込み前年度当初比4・1%増。地方譲与税は3億5800万円(53・5%増)、地方交付税は15億2千万円(14・1%減)、繰入金は1億2423万円(48・2%減)。町債は消防力向上のための消防施設事業や農道整備事業などで3億6400万円(38%減)。
歳出は、人件費が19億660万6千円で3639万8千円(1・9%)の減、公債費が7720万4千円(7・2%)の減。扶助費は福祉医療費給付金や児童手当制度の拡充などにより4788万8千円(10・8%)増額だが、人件費、扶助費、公債費をあわせた義務的経費の総額は33億8953万3千円で、6571万4千円(1・9%)減額になった。普通建設事業費は3億789万3千円で2億8493万1千円(48・1%)の減額になっている。
特別会計を含めた総額は145億8533万4千円で、前年度当初費2・1%(3億1772万円)の減。 -
06年度当初予算案
箕輪町の主な事業箕輪町は3日、06年度予算発表に合わせて新年度の主要事業を発表した。主な事業は次の通り。かっこ内は予算計上額。
【ふれあいを深め、みんなでつくる協働のまちづくり】
▽地域総合活性化事業交付金・活性化事業分(2200万円)▽地域交流センター・コミュニティ広場の測量設計業務委託(1648万3千円)▽文字情報放送システム導入(713万8千円)▽ファイルサーバー導入(370万6千円)▽人事評価制度の制度設計と試行(300万円)▽人事育成のための職場・職場外研修(466万5千円)
【だれもが健やかに暮らせるぬくもりのあるまちづくり】
◇高齢者・障がい者福祉▽地域福祉ネットワーク事業補助金(200万円)▽福祉医療費給付金・小学1縲・年生(1502万4千円)◇子育て支援▽全保育園での運動遊び・英語あそびの実施(389万5千円)▽児童手当制度拡充・6学年修了時までに引き上げ(1億8552万5千円)▽不妊治療費助成事業(30万円)◇健康づくり▽保健補導員健康推進リーダー育成(みのわ健康アカデミー短期版)▽成人歯科健診モデル事業・東箕輪地区(37万1千円)▽住民の健康度向上と医療費適正化を目指す先駆的保健事業(346万2千円)▽保健予防強化事業・人間ドック補助対象年齢引き下げなど(241万9千円)▽健康講演会(138万円)▽みのわ健康アカデミー事業(1604万9千円)▽介護予防事業費(1376万1千円)▽地域包括支援センター設置(3224万円)
【住みやすく人にやさしい都市基盤の整備を目指したまちづくり】
▽道路等の維持、修繕改修、改良整備事業(1億4562万6千円)▽都市再生道路整備事業・6号線ほか(3449万円)▽下水道管渠整備の推進(3億2122万5千円)▽下水道終末処理場4池目の増設(1億8110万円)▽給水増に対応する水道設備整備・第5次拡張事業(1億2370万9千円)
【環境にやさしく、安心、安全、快適に暮らせるまちづくり】
▽自主防災組織づくり補助金(75万円)▽小学校高学年への省エネルギー教育と協働による廃食用油リサイクル推進事業(190万7千円)▽産業会館耐震診断業務委託料(513万3千円)▽災害対応特殊消防ポンプ車購入ほか消防力向上事業(4322万8千円)▽中央道高速バス停駐車場整備工事(191万3千円)
【創造と活力に満ちた産業を育てるまちづくり】
▽工場等設置事業補助金(3500万円)▽企業誘致促進調査費(17万1千円)▽TMO補助金(200万円)▽新たな経営安定対策に伴う法人化対応補助金(50万円)▽農業体験農場開設調査委託料(70万円)▽上古田金原「赤そばの里」景観形成活動補助金・白そば(信濃1号)品質向上対策補助金(450万円)▽水路等改修工事費・補助・負担金(1306万2千円)
【豊かな文化をはぐくみ、次世代を担う人材を育てるまちづくり】
▽運動あそび事業・小学校5校の1、2年生まで新規導入(280万円)▽国際感覚育成事業(1680万9千円)▽校舎耐震補強事業・中部小2棟、東小1棟の補強工事実施設計(1075万7千円)▽上古田運動場北公衆便所建設事業(630万円)▽町民体育館内壁補修事業(350万円)▽北信越国体フェンシング競技補助金(70万円)
【それぞれの個性を活かし、うるおいのある地域づくり】
▽区事務支援交付金(300万円) -
萱野高原の桜育樹へ
育てる会設立箕輪町は、05年4月から取り組んでいる町発足50周年記念「さくらの萱野高原づくり」事業で、桜を守り育てるため「萱野高原の桜を育てる会」(仮称)を設立する。設立総会を6日午後6時半から、町産業会館で開く。一緒に活動する町民を募集する。
「さくらの萱野高原づくり」で、昨年4月と11月にオオヤマザクラを合計350本植樹した。今後数年間かけて植栽する考えだが、桜が見ごろになるまでにはさらに10数年かかり、息の長い育成活動が必要となるため会を設立する。06年度は、本年度に植樹した桜の育樹作業を中心に取り組む予定。
参加者は現在約90人。設立総会では、会の名称、規約、役員、今後の活動などを協議する。
参加希望者は役場総務課総務係(TEL79・3111内線105)へ。総会当日、会場でも申し込みできる。 -
まちづくり拠点施設・地場産業振興施設・村営住宅が完成
長谷村が非持の特別養護老人ホーム旧栃の木荘跡地に建設を進めていたまちづくり拠点施設、同地区の道の駅・南アルプスむらに増改築した地場産業振興施設、国道152号を挟んで道の駅の向かいに建てた村営住宅の合同しゅん工式が3日、まちづくり拠点施設であった。
関係者90人が出席。宮下市蔵村長は「有効に活用され、喜ばれることが重要であり、これからが正念場となるが、合併を前に長谷の新たな出発への基礎づくりができた」と述べ、完成を喜んだ。
まちづくり拠点施設は、高齢化社会に対応し、保健衛生や医療体制の強化、健康維持・増進などを図った保健・医療・福祉の総合拠点。鉄骨造平屋建て(一部鉄筋コンクリート造)、延べ床面積約1130平方メートル。最大で300人を収容する多目的スペース、調理により食生活の改善や生活習慣病予防などで健康増進を図る調理実習室、健診などをする診察室のほか、医学・健康増進研究ルーム、バス待合所などを備える。事業費は約3億7千300万円。
愛称は公募で集まった36件のなかから「気の里ヘルスセンター栃の木」に決定。施設の周辺には、美和診療所、健康増進センター、デイサービスセンターなどが集中しているこの一帯は「ケアビレッジ長谷」とする。
地場産業振興施設は道の駅を改修、北西部を増築。土産品コーナーを新たに地場農林産物直売所として設置し、農家らが持ち込んだ農作物や花、木工製品など地元の産品を並べる。さらに増築部では地元の農産物使った食堂を展開し、地産地消の産業振興を図る。従来のパン屋は製造と販売部分を広げて充実させた。事業費は約1億1700万円。
道の駅は27日のリニューアルオープンを目指し、6日縲・6日は休業する。
若者の定住促進を図る村営住宅は、世帯向け5棟10世帯分と、平屋建ての単身向け1棟2世帯分を建設。世帯向けは木造2階建て(1棟あたり述床面積153平方メートル)、3LDK。単身向けは木造平屋建て(1棟あたり述床面積79平方メートル)、1Kのロフト付き。総事業費は約1億4800万円。 -
NHK「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」公開録画
飯島町は3日、町発足50周年記念事業として、4月9日、NHK「福祉ネット・公開すこやか長寿」の公開録画を行う-と発表した。
この番組は月1回、全国各地からお年よりとその家族を対象に、健康法や体操、リハビリ運動などを紹介する番組。
日時は4月9日午後1時30分縲・時50分
2部構成。第1部(午後1時30分縲・時40分)は公開録画「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」公開録画。講師に順天堂大学名誉教授、運動教育学の武井正子さんを、ゲストに講談師の神田陽子さんを迎え、出演者は地元のお年より(70歳縲・5歳前後募集する)。テーマは「体と心に、元気なステップを!」。
第2部(午後2時50分縲恁゚後3時50分)講演会。講談師の神田陽子さんが「長生き・人情・心意気縲恪u談の世界縲怐vと題して話す。
番組の総合司会は町永俊雄さん、司会・ナレーションは河野多紀さん。
放送予定(教育テレビ全国放送)は4月20日午後8時縲・時30分、再放送は27日午後1時20分縲・時50分)
入場無料だが、入場整理券が必要。はがきまたはチラシ(3月5日新聞折り込み)の所定用紙に必要事項を記入し、飯島町教委「すこやか長寿」係まで(FAX86・5596)
定員500人(先着順)
詳細は「すこやか長寿」係(TEL86・5877) -
道の駅・花の里いいじま利用組合定期総会
道の駅・花の里いいじま利用組合(杉原和男組合長)の定期総会が1日夜、JA飯島支所生活センターであった=写真。60人余が出席し、05年度事業報告、決算報告を承認、06年度事業計画を決めた。
開式で、杉原組合長は「05年度の直売所の売上は目標のし、6月には利用者50万人を達成、12月末では61万9千人を超えた」と05年度事業概要にふれてあいさつ。
同施設は06年度から町ふるさとづくり計画により、駐車場、トイレの管理費は町が負担し、同組合に委託する。直売施設運営は同組合が自立運営する。
組合員の経費手数料率は05年度同様15%にする。
05年度の利用実績は次の通り
▽直売=売上1億6040万円、利用客13万3800人▽食堂=売上3290万円、1万9500人▽パン加工=売上2820万円、3万4600人▽ふるさとの味=売上900万円、1万1400人、合計=売上2億3060万円(前年比105・6%)、19万9400人(102・6%)。
利用登録者は農産物直売217人、売店加工34人、手芸工芸70人、計321人(前年比104・2%) -
大芝高原音頭アレンジ曲のサンプル完成
村民の意見募る南箕輪村の大芝高原音頭アレンジ曲のサンプルが出来上がった。アレンジ曲制作プロジェクトチーム(7人、原志津男リーダー)は、村民の意見を募り、チームの意見とともに業者に伝えて制作に反映する。
大芝高原音頭は89年6月制作。作詞は大芝高原まつり実行委員会、作曲は遠藤実、唄い手は金沢明子。老若男女が踊れる曲にするため05年12月にプロジェクトチームを組織。曲や振り付けなどの原案を決め、大芝高原まつり実行委員会の承認を受けるため協議を重ねている。
曲のアレンジは、イベント総合企画運営・音響・照明を手掛けるサクセス(岡谷市)に依頼した。曲調は、飽きがこない、踊りやすい-などチームで考え、「アップテンポのよさこいソーラン風」。歌詞は従来のまま残す予定。
サンプル曲を村民に聞いてもらうため、伊那ケーブルテレビジョンで4、5日に放送する村広報番組「素顔がいいね みなみみのわ」と、9日に伊那市有線放送で流す。村のホームページでも試聴できる。
プロジェクトチームは、アレンジ曲の録音時に「ハッ」「ヤッ」などのかけ声を担当する村民10人程度を募集する。曲に対する意見や応募は13日までに実行委員会事務局・役場産業課内(TEL72・2104内線153、有線75・2915、FAX73・9799、Eメールvilm-m@vill.minamiminowa.nagano.jp)へ。 -
社会福祉法人平成会
介護老人保健施設「わかな」しゅん工社会福祉法人平成会(塩尻市、小松弘理事長)が箕輪町南小河内に建設を進めてきた介護老人保健施設「わかな」が完成し3日、しゅん工式があった。
「わかな」(施設長・荻原昭医師)は医療と福祉を統合した総合ケアサービス施設。医学的管理と看護・介護を重点にした医療ケアやリハビリテーション、食事、入浴など生活援助を通じて高齢者の自立、1日も早い家庭復帰、社会復帰を支援する。入所定員70人。
ショートステイ(25人)、通所リハビリテーション(30人)。2ユニットのグループホーム(18人)も敷地内にある。
施設は鉄筋コンクリート4階建て。延べ床面積5338平方メートル。和風の落ち着いた雰囲気で、居室(2人・4人部屋)、デイルーム、機能訓練室、作業訓練室、食堂・談話室、屋上庭園、浴室、和室、茶室などのほか鯉が泳ぐ池もある。
式典で小松理事長は「地域に開かれた施設で、利用者さんが入所してよかったと思われるよう努力してまいる所存。地域から愛される施設目指して職員共々頑張っていく」とあいさつした。
利用開始は8日。4、5日は一般向けの内覧会がある。午前9時半縲恁゚後4時。問い合わせは同施設(TEL70・1818)へ。 -
【記者室】ボランティアの花壇整備
南箕輪村と花いっぱい推進協議会が、コモンズ支援金を受け大芝高原の花壇整備をしている。大型農道沿いの花壇は今回、距離を延ばし約440メートルを整備。重機を使った大掛かりな作業で間伐材で土止めをした▼サルビアやパンジーが咲き、ドライバーや大芝高原を訪れる人々の目を楽しませる花壇。10年ほど前、ある女性団体の発案で始まった。活動は徐々に広がり参加団体も増えた。団体ごとの取り組みは協議会設置でまとまり、今に至っている▼「支援金を受けて整備するまでになった。始めた甲斐がある」と女性団体長。最初に植えた千株のスイセンは数え切れないほどに増えた。住民のちょっとした行動、ボランティアの継続活動がむらづくりを支えている。(村上記者)
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日韓陶芸交流展 ベル伊那7日まで
日本陶磁器の原点といわれる高麗・李朝陶磁器と、桃山時代から独自の進化を遂げた日本陶芸に精通する陶芸家の作品が集まる「日韓陶芸交流展」は7日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
日韓陶芸の巨匠、柳海剛、安東五、伊勢崎淳、浜田庄司、島岡達三など約50人が作り出した、湯のみ、花入れ、とっくり、皿など250点を展示販売。今回は特別企画として特価コーナーで処分品を破格値でも売り出している。
関係者は「日本の焼き物の原点である韓国の焼き物と独自で発展した日本の焼き物を同時にみてほしい」と来場を呼びかける。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
2年連続「日本一」市長に報告 19日に記念コンサート
「こども音楽コンクール」中学校合唱部門の最優秀賞となる文部科学大臣奨励賞を、2年連続受賞した伊那東部中合唱部(登内志保部長、83人)が2日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に受賞の喜びを報告し、歌声も披露した。
賞状やトロフィーを持った登内部長ら7人の生徒が、三輪憲昭同中学校長、顧問の唐澤流美子教諭の引率で来庁。代表者3人による歌の披露には、市職員ら約20人も仕事を中断して集まり、日本一の歌声に耳を澄ませた。
登内部長は「合唱を通して学んできたことや感謝の気持ちを忘れず今後も生活していきたい」と3年間を振り返り、受賞を報告。小坂市長は連続受賞という快挙に驚き「来年も期待したい」とエールを送った。
コンクールの受賞は全国各地の予選を勝ち抜いた7校のブロック大会の模様を録音したテープで選考。同合唱部はブロック大会で2・3年生53人が組曲・御柱祭の情景より「深(み)山にて」「里曳き」の2曲を混声4部合唱で披露した。
伊那東部中合唱部は受賞報告を兼ねた記念コンサートを19日、市駅前ビルいなっせで開く。プログラムは2部構成で、受賞曲を含めた14曲を歌う予定。開場は午前10時30分、開演は11時縲恊ウ午。入場無料。 -
トンネル開通で交流再開
伊那少年卓球クラブ(阿部凱人監督)は1日夜、伊那市の伊那東小学校体育館で、木曽全域の子どもたちでつくるクラブ「楢川スポーツ少年団卓球部」との合同練習会を開いた。今まで近くて遠かった近隣の両クラブが、権兵衛トンネル開通を契機に交流の輪を広げた。
県内でも老舗の両クラブは以前にも合同練習を開いていたが、トンネル開通をきっかけに実施は10年ぶり。今までは休日などの日中を使って交互の地域に出向いていたが、今回は平日夜の練習に参加できたことを喜んだ。
練習には伊那少年卓球クラブから11人、楢川スポ少卓球部から11人の計22人の小中学生などが参加。同じレベル同士の選手が5セットマッチの交流試合を4回戦った。県大会で顔合わせが多い両クラブは練習ながら熱戦を繰り広げていた。
同スポ少卓球部の田中学監督は「トンネルを通って30分で来れました。地域は中信と南信ですが、今後も交流を通じてお互いに練習に励み、県大会で会いましょう」とあいさつ。伊那に初めて来たという清水孝貴君(14)=木祖村=は「タイプの違う選手と戦えてよい経験になった。今度は木曽にもきてほしい」と話していた。
阿部監督は年に2回ほどの合同練習を実施したい考え。次回は秋ころ、紅葉を見ながら楢川の練習場に出向きたいという。 -
高校卒業式
上伊那の公立高校で卒業式のシーズンを迎えている。伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では3日にあり、在校生や保護者などに祝福される中、卒業生244人が新たな一歩を踏み出した。
一ノ澤澄夫校長は「弥生で過ごした3年間はかつてない激動の日々だったと思う。一生の間では幾たびとなく課題と直面することもあるが、日々を学び、柔軟に対応してほしい。未来へ羽ばたいてほしい」と祝福した。
卒業生代表は「3年間を振り返るとさまざまな思い出がよみがえるが、何を思い出すにしても仲間の存在がある。真の友として心を通わせた仲間だからこそ、心の底からありがとうといえる。社会には不正、虚偽などもあふれているが、ここで学んだことを胸に、虚偽や不正のない新生活を送っていきたい」と答辞した。
式が終了すると、卒業生に花束や色紙を渡そうとする在校生が玄関前に集まり、それぞれ別れを惜しんだ。 -
市議会3月定例会開会
駒ケ根市議会は2日、3月定例会を開会し06年度一般会計予算案など34議案を上程、提案理由の説明後、各常任委員会に付託した。中原正純市長は提案理由説明に先立って行った06年度施政方針演説で「明るい未来を築くために自治体としての基盤の強化と力量を高めていく努力が求められている。自主・自立のまちを市民とともにつくっていきたい」として、創造のまちづくりに向けての市民の参加と協働を促した。
中原市長は国の予算と地方財政計画について述べ、市の06年度予算の概略を説明した上で主な取り組みについて項目ごとに発表。市民と行政のあり方など協働のシステムの構築については、新たに市民会議を起こし「協働のまちづくりの行動指針」を策定するなど条例制定に向けて検討していく竏秩A子育てへの取り組みでは、新たに「地域子育て事業交付金」を設け、地域ぐるみで子育てを支えるまちづくりを支援する竏窒ニした。産業振興では、豊かな自然を新たな視点で見つめ直し、05年3月に策定した「もてなしのまちづくり計画」を具現化するなど観光振興に務め、工業への取り組みでは、企業の育成のための支援を行うとともに企業誘致にも引き続き積極的に取り組む竏窒ネどとする施政方針を示した。
会期と日程は次の通り。
▽2日=本会議(開会、提案説明、質疑)▽14日=本会議(一般質問)▽15日=本会議(一般質問)▽16日=委員会(総務文教)▽17日=委員会(総務文教、建設経済)▽20日=委員会(建設経済、厚生)▽22日=委員会(厚生)▽24日=本会議(採決、閉会) -
かっぱ館で文化作品展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は市内公民館の文化団体やサークルの会員らによる作品を一堂に集めた文化作品展を24日まで開いている。赤穂・中沢・東伊那の各公民館の教室などで活動する72人が日本画、洋画、水彩画、水墨画、刺しゅう、書道、草木染めなど92作品を出品して展示。いずれも見事な出来栄えで、訪れた人たちは「素晴らしいね」などと感心しながら作品をじっくりと鑑賞していた=写真。
問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
ジュニアマイスター特別表彰
一定以上の数と水準の資格を取得した生徒に与えられる全国工業高等学校長協会のジュニアマイスター特別表彰に、駒ケ根工業高校(本間秀明校長)情報技術科3年生の竹内馨君=駒ケ根市町二区=と北平宗隆君=駒ケ根市上赤須=の2人が同校で初めてとなる認定を受けた。2日、本間校長が全校生徒の前で2人にメダルを伝達した=写真。今年度の認定者は県内で5人という超難関の突破にも2人は落ち着いた表情で「将来のための勉強と思って資格取得に努力してきた。特別表彰のことは今まで知らなかったが感無量」などと話した。共に大学の工業関係の学部に進学が決まっている2人は将来の希望について、ソフトウエア開発やIT関連の仕事に就きたい竏窒ニ話している。
特別表彰は、取得した各種の資格に応じて与えられるポイントの合計が60点以上の「ジュニアマイスターゴールド」で、かつ難度の高い一定の資格を取得した生徒のうち特に優秀な候補者が認定される。竹内君は3年間で108ポイント(26資格)北平君は80ポイント(13資格)を得ている。 -
箕輪町の農家5家族が家族経営協定調印
農業を魅力ある職場にするため家族間で農業経営について協定を交わす「家族経営協定」の締結者調印式が2日、箕輪町役場であった。町内の農家で新規3家族、更新2家族の計5家族が協定を結んだ。町の協定締結者は今回の新規を加え11家族になった。
家族経営協定は、家族皆の農業経営参画、女性農業者の地位確立、後継者の自立支援、法人経営確立の支援をねらう。若者や女性にとって魅力ある職場にするため就業条件や経営管理、円滑な世代交代、生活面のルールなどを家族で話し合い、文書化して協定を結ぶ。
5家族は、立ち合い人のもと、「二人で仲良く農業を終末まで」「豊かな生活に向けての経営計画」など、それぞれに名前をつけ作成した協定書にサインした。
締結者を代表して唐沢誠さん(大出)は、「家庭の中に協定を持ち込み、家族を縛ることはどうかと考えていたが、文書にすると明確になり、日程、問題点、課題、長期計画などが見え発展できる。全農家が締結すれば町の農業もさらに発展すると思う。本日を契機に一層の努力をお誓いしたい」とあいさつした。 -
箕輪町赤十字奉仕団任命式
箕輪町赤十字奉仕団の06年度任命式が1日夜、町文化センターであった。15集落分団の正副分団長が日赤箕輪町分区の平沢豊満分区長(箕輪町長)から任命を受け、奉仕団員の責務や団活動の研修をした。
平沢分区長は、一人ひとりに委嘱書を手渡し、「地域の安全、安心の一役を担ってもらう。仕事や家庭の主婦の役割があるが、地域のため、町のために奉仕団の一員としてご活躍いただきたい。大変ご苦労な奉仕活動だがよろしくお願いしたい」と訓示した。
奉仕団活動は、赤十字社員増強、災害救護活動として負傷者の応急手当や炊き出し、義援金の募集、救護訓練への参加、献血推進、町内の社会福祉施設での清掃奉仕など。
役員は次の皆さん。
【本部役員】 ▽委員長=小林節子(松島)▽副委員長=村田裕子(木下)白鳥寿美子(福与)▽委員=小林美和子(沢)橋爪美保子(富田)倉田ゆき子(南小河内)
【区域代表者】 ▽第1分団=小林美和子▽第2分団=橋爪美保子▽第3分団=浦野志津子▽第4分団=村田裕子▽第5分団=白鳥寿美子▽第6分団=倉田ゆき子 -
箕輪中部小学校安全みまもり隊
会長 東城興一さん箕輪中部小学校安全みまもり隊(会員123人)は05年3月、子どもの安全を守ろうと、地域の中・高年者を中心とした有志で発足し、まもなく1年を迎える。
青色のジャンパーに帽子、腕章、写真入りネームを着け、毎日下校時間に学区内を巡回し児童と一緒に歩く。“地域のおじさん、おばさん”として、児童とすっかり顔なじみになった。
隊発足のきっかけは、学校長からの協力願いだった。社会環境の悪化で子どもたちの安全を心配し、04年12月、地域講師として授業に参加した東城会長らに話があった。
全国で子どもが誘拐される事件があったころで、「はやってしまったら収拾がつかない。箕輪で起きたら困る。子どもたちの安全の一助になり、犯罪防止に効果があれば」と、05年2月下旬に10人ほどで準備会を立ち上げ、学校長の話からわずか3カ月後、会員51人でスタートした。
当時、箕輪西小で保護者と地域住民が、箕輪北小学校区内の大出山口地区で山口元気会が巡回をしていたが、地域住民で学校区を網羅する組織を立ち上げた最初の隊だった。
「子どもの足に合わせて回ることで、一応安全だよね。隊の組織があれば不審者も入りにくい」
隊は当番制で、1日25人くらいが巡回し、さらに都合のつく人が自主的に通学路に立ったり、歩いたりする。定期的に「安全みまもり隊だより」も出す。
「大変だけど、子どもたちを守る目的を持ってるからね。歩くことは自分の健康のためにもいい」。普段着で学校まで歩くと「暇そうだね」と言われるが、ユニフォームを着ていると「ご苦労さん」と言われるので、活動もしやすいという。
ユニフォームを見ると児童が元気にあいさつして近寄ってくる。「子どもたちの顔も覚えたし、名前を覚えた子もいる。1年生の女の子は特に人懐こくて、すぐ走ってきて手をつなぐ」。児童は、「今日はどっちに行ってくれるの?」と一緒に歩いて帰ってくれる方向を聞いたり、安心して話しかけてくる。
中部小PTAが、腕章を各家庭に配布し、できるだけ巡回に協力する体制をとったことで、学校から遠いところでは隊がいる通学路の途中まで親が迎えに来るようにもなった。「いい状況になってきた。我が子オンリーから地域で守ろうという意識が強くなってきた」という。
箕輪町は下校時間に、防災無線で一斉に注意を呼びかける。伊那警察署や町防犯協会もパトロールし、地域ぐるみで守る体制が整ってきている。3月末には、5小学校区ごとのパトロール隊が意見交換と情報共有のため連絡協議会を設置する。
「箕輪は進んでるよね。あの手、この手でやってもらうと違ってくる。協議会ができれば一層安全度が高くなる」と期待を寄せる。
「本当は、みまもり隊がなくて学校に行けるようでないといけない。一人で歩いていても安全でないといけない」。隊の活動が必要ない世の中が理想だが、今は、「もっと木目細かな活動ができるようにしていかないと。どうせやるならね」と活動の一層の充実を考え、温かい眼差しで地域の子どもたちを見守っている。 -
SO開催1年を記念した交流会
スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会開催から1年が経過したことを記念して2日、SO日本の細川佳代子理事長や参加選手などが伊那市西箕輪の伊那養護学校を訪れた=写真。
SOの魅力や感動に再び触れてもらおう竏窒ニ、SO日本・長野は、1月縲・月に県内各地でメモリアルイベントを展開しており、交流もその一環。この日訪れたのはバスケットボールやボーリングの選手3人で、自分たちの手でSOの様子も撮影した。知的障害者9人による撮影クルーの取り組みは、ドキュメンタリーとして映画化されている。
細川理事長は「たくさんの人たちに楽しいフロアホッケーを知ってもらいたい。スポーツを通して健康で元気になってもらえるよう、長野県中に普及させたい」と語った。
高等部の学生たちとフロアホッケーで交流。参加した生徒の約半分は、昨年12月ころからフロアホッケーを練習しているが、初めて体験する生徒も多く、スティックの扱い方からゴールの仕方までを学びながら交流を楽しんだ。 -
上松町商工会が研修旅行
木曽郡上松町商工会(林貞治会長)は2日、研修旅行で伊那市を訪れた。会員39人が参加し、伊那食品工業やみはらしファーム、伊那中央病院、登内時計博物館を回った。
研修旅行は年1回、会員の親ぼくを深める機会として設けている。昨年は「愛・地球博」に出かけたが、今回は2月に伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通したことから、伊那市を選んだ。
訪問先の一つ、伊那食では塚越寛会長らが歓迎。「経営は、言葉を変えればファンづくりである」と48年間、売り上げ・収益を伸ばしている経営の考え方や、社員を大事にするという会社の特徴などを聞き、かんてんぱぱホールや北丘工場を見学した。
研修旅行といえども、会員は観光パンフレットを持参。訪問先で配りながら来町を呼びかけた。
林会長は「伊那地域への『上松町』PRが十分にできていない。木曽側も一体となり、伊那との交流を深めていきたい」と話した。 -
新伊那市の人事異動内示
伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う3月31日付の新伊那市の人事異動の内示が2日あった。3市町村の異なる職名を統一。新市へのスムーズな移行を考慮し、最小限の異動にとどめた。5月中旬ごろ、新市長が決まってから、管理職を中心に第2次異動を予定している。
人事異動は部長級15人、課長級61人、課長補佐級53人、係長級157人、主査級194人、主任級137人、主事級等197人、職員35人、消防81人の計930人。
本庁は754人(本年度比8人増)、高遠町総合支所は105人(34人減)、長谷総合支所63人(15人減)。現伊那市から高遠町へ7人、長谷へ8人を、町村から44人を本庁へ配置する。
組織は総務、市民生活、産業振興など6部、政策推進、税務、社会福祉、農林振興、建設、学校教育など36課を設ける。課は、まちづくり対策室や子育て支援課を新設。生涯学習とスポーツを分けたほか、選挙管理委員会事務局兼監査・公平委員会事務局の行政委員会を1つにまとめた。 -
乗用車にはねられ頭蓋骨骨折で重傷
2日午前0時30分ころ、伊那市坂下区入舟町の県道・南箕輪沢渡線を運転中の同市御園の大学生・小川明穂さん(21)の普通乗用車が、横断歩行中の南箕輪村沢尻の会社員・杉江陽一さん(37)をはねた。この事故で杉江さんが頭蓋骨骨折などの重傷で市内の病院に搬送された。
事故は同県道を宮田方面から南箕輪方面へ向けて運転していた小川さんが、左から右に道路を横断していた杉江さんをはねたもの。現場は信号機のある4差路交差点で、横断歩道が設置されていた。
伊那署では事故の原因について捜査を進めている。 -
長年尽力4人・1団体を表彰
05年度伊那市子ども会育成会連絡協議会(畑房男会長)が1日夜、市役所であり、長年に渡り青少年健全育成に尽力してきた4人の個人と1団体に同協議会表彰を授与した。
表彰された4人1団体は伊那市荒井区をはじめ、地域の青少年の育成に取り組んできた市嘱託職員・伊藤元郎さん(72)=荒井区上荒井=。「美篶小ランナーズクラブ」を発足し、10年間に渡り子どもたちにランニングを指導する会社員・白鳥博文さん(45)=美篶上川手=。陸上やミニバス(西駒チーム)の監督コーチとして、地元西箕輪の子どもたちの指導育成に貢献する自営業・有賀答志文さん(56)=西箕輪吹上=。同じく西駒チームのコーチとして地域の青少年スポーツ活動を指導し、上戸育成会推進員兼理事の農業・鈴木光市さん(51)=西箕輪上戸=。児童たちの防災意識を高めるために1981年に発足し、防火啓発を中心に活動を展開する「荒井区少年少女消防クラブ」。
席上で畑会長は「今後も私たちの活動を支えてもらいたい。たくましく心豊かな子どもに成長するようお願いします」と表彰者へ感謝。代表して有賀さんが「家族の協力があったからこそ頂けた表彰。家に持ち返り家族に感謝し、今後も自分の身が許す限り活動を続けたい」とあいさつした。 -
個性豊か、メッセージ温かく
伊那公民館の絵手紙教室は1日から、同館1階ロビーで、一年間の学習成果を並べる「修了展」を開いている。味わいのある線と心温まるメッセージに人々の関心が集まっている。31日まで。
伊那市内の60代主婦を中心とした生徒11人が、一人5縲・0点の合計約100を出品。くり、ざくろ、りんごなど季節の到来を喜ぶものから、ダンスシューズを描き「幾つになっても身も心も踊っていたい」と心情を表現したものまでのさまざまな個性が並ぶ。
同教室は昨年5月縲恂{年2月の計10回の講座を実施。筆の使い方などの基礎から、花や果物を題材とした実践練習を日本絵手紙協会公認講師の倉科照子さん(同市西町)から学んできた。年末の講座では年賀状に挑戦し、一人40枚ほどの絵手紙を描いて送ったという。
初日は生徒らで作品を飾り付け。それぞれの力作を批評し合い、一年間の思い出にも浸った。生徒の山岸弘子さん(64)=伊那市小澤=は「漠然と見ていた花にしても目を止めるようになり、心も豊かになった気分」と振り返っていた。 -
Aコープ宮田店が増床へ
上伊那農協が宮田村で営業しているAコープ宮田店は既存の店舗面積を1・7倍ほど増床し、7月着工、11月初旬のオープンを目指している。同農協管内では伊那中央店などに次いで最大規模の売場面積。地元農産物の直売コーナーを充実させるなど、地産地消の推進も図る。
店舗面積は現在の165坪から285坪に拡大。惣菜や生鮮も含めあらゆる品目を充実する。また、パック済みで仕入れていた精肉は、同店内で加工販売する予定で、より多彩な商品展開を行う。
なかでも村内の登録農家から持ち込まれる直売コーナーを強化。現在の2倍近い26坪に売場面積を広げ、「顔の見える安全安心な農産物」を求める消費者ニーズに対応する。
「その土地の生産物を販売するのは農協の使命でもある。積極的に地元のものをアピールしていきたい」と同店は説明している。
現在の登録農家は338人。定期的に出品しているのは200人ほどだが、主要な農産物がほぼ全て網羅されているという。
同店の担当者によると、もともとAコープ宮田店は直売主体の商品構成で、発足当初は地元産が5割近くを占めていたという。
現在の店舗は1996年から営業を始め、年間売り上げは4億5千万円ほど。10年ぶりの大幅な改装、増床にかかる事業費は1億1千万円と見込む。
今後は8日午後6時半から農協宮田支所で住民説明会を開く。店舗休業は10月から1カ月間ほど予定するが、テントなどを使って一部商品の販売は継続する考え。 -
高速バス停を移転
宮田村のAコープ宮田店の増床などに伴い、隣接する高速バスの宮田バス停が5月中にも村役場北西の国道沿いに移設する。同店の駐車場に無断で車を停めて高速バスを利用していた人も多いとみられるが、増床により駐車スペースが減少することから、対応が迫られていた。
Aコープ宮田店は買い物客用に74台分の駐車場を用意。しかし、自宅から乗ってきた車を同駐車場に止めて、高速バスを利用するケースが多々あった。
「本当は無断でよくないが、農協の厚意で止めさせてもらう状態が現実としてあった」と村産業課。しかし、今年11月完成めどの同店の増床では駐車可能台数が65台分に減少する見込みで、農協側は高速バス目的の利用を遠慮してほしいと申し出ていた。
村は名古屋方面の下り線バス停が路上駐車でたびたび交通渋滞を引き起こしていたことも考慮に入れて、移転を計画。
同店と運行主体の伊那バス、県などと協議し、役場前交差点北側の旧路線バス停に移すと決めた。村費などを使って、東京方面の上り線にあった風雨をしのぐ屋根を移設し、下り線にも新たに屋根を設置する。
新しいバス停は現在の場所から数百メートル北側。村は高速バス利用者に役場駐車場を使ってもらう予定でいる。 -
6年1組「青空劇団」が卒業公演に向けて稽古に熱
4年生の時から演劇に取り組んできた宮田村の宮田小学校6年1組「青空劇団」が9日、念願叶って村民会館大ホールで卒業公演を開く。「最高の舞台にしたい」と、本番に向けて稽古に熱が入っている。
演じるのは宮沢賢治の作品をモチーフにした「6年1組とどんぐりと山猫」。全員で舞台道具などをつくり、演出や衣装なども自分たちで考えて決めた。 2日も2時間ほどかけて稽古。せりふまわしや動きなどをチェックした。
4年生の社会科の授業で演じて以来、劇の魅力にはまった子どもたち。昨年には村内の各保育園をまわる・スツアー公演・スも実現させて成功を収めた。
青空劇団にとって、村民会館の大ホールは夢の舞台。最後の最後で実現したが「多くの人に見てもらいたい」と、クラス全体がひとつになって張りきっている。
当日は午後6時半開場で、同7時開演。 -
農協と村の理事者らが懇談
上伊那農協と宮田村の理事者懇談会は1日、同農協宮田支所で開いた。発足した村営農組合の機能充実に向けてより連携を密にして、移管事務の円滑な移行なども確認した。
農協側からは征矢福二組合長や村選出の理事ら、村は清水靖夫村長と小林修助役、担当課長らが出席した。
営農組合発足による農地保有化合理化事業の適用により、農地流動化の事務所管が村から農協に移るが、農協側は円滑に移行できるよう村側に協力を要請。村には継続して強い指導体制を発揮してほしいとも求めた。
村側も「今後も農協と行政が一枚岩で村の農政を進めていくことが大切」と認識を示した。
本年度1月末現在の宮田支所の事業実績も報告。さらにAコープ宮田店の増床計画も説明し、理解を求めた。
村の平沢正典産業建設課長は「女性の力など、農業にやりがいを持って取り組んでいる人も多い。ぜひ、支援するためにもAコープ店内の直売スペースをもっと広げてもらえたら」と要望。
農協も「増床後の新しい店舗の特徴として直売を充実させたたい」と答えた。