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大芝高原花いっぱい花壇整備へ
作業参加者募集南箕輪村と花いっぱい推進協議会は、コモンズ支援金を受けて大芝高原の花いっぱい花壇を整備する。
作業する花壇は、大芝高原東側の大型農道沿い約440メートルの区間と、屋内運動場駐車場南側の花壇。
大型農道沿いの花壇は、間伐材の半割材を利用して土止めし、水路や道路に土が流れないようにする。現在植えてあるラベンダーはミニグラウンドのフェンス周りに移植し、4月以降にパンジーなどを植えるため整備する。駐車場南側の花壇は擬木で周りを囲う。事業予算は340万円で、支援金は226万6千円。
花壇整備は3月3、4日。住民の手で力を合わせ協働でするため、作業の参加者を募集する。
3日に花壇作り、4日にラベンダーなどの移植。午前の部は午前8時半縲恊ウ午、午後の部は午後1時縲・時。1日参加する人には昼食を用意する。3日が主作業のため進行状況によって4日午後の部は行わない場合もある。
集合場所は大芝高原入り口左側のミニグラウンド。持ち物は軍手(木ねじを打ち込む人は素手か皮手が必要)、スコップ。雨天中止の場合は10、11日。
参加申し込み、問い合わせは役場総務課企画係(TEL72・2104内線104、103)へ。 -
家庭でも簡単にできる体操学ぶ
上伊那建設労働組合の健康教室が16日、伊那市の伊那公民館であった。組合員と家族ら40人余が身体の痛みや機能低下、姿勢の悪さを改善する体操に励み、健康管理への意識を高めた。
「家庭でも簡単に取り組める体操」(同組合)として、身体機能改善トレーニング公認A級指導士の山岸洋子さんを講師に迎えた。山岸さんは姿勢の悪さが集中力の低下につながるとし、「常に姿勢には気遣って」とアドバイス。2人1組で、座ったり、歩いたりして、互いの姿勢を確認し、悪さを見直した。
柔らかいボールを弾ませ、手をたたいてからキャッチしたりするなどの運動もして汗を流した。
組合員らは「いい運動になった」「家でも定期的にやってみたい」と話していた。
教室は組合の主婦の会と青年部が中心となり、組合員の健康維持・増進、相互の親ぼくを目的に年1回あり、24回目。これまでは、ダンベル体操や演歌体操などをしている。 -
尾身周三民家展 ベルシャイン伊那で21日まで
日本民家を描く洋画家・尾身周三さんの個展「第19回尾身周三民家展」は21日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。3号から20号の新作25点を展示即売。失われつつある日本文化の情緒が漂う作品に、人々の関心が集まっている。
尾身さんは、1943(昭和18)年の新潟県生まれ。民家の巨匠(向井潤吉・故人)の後継者として多くのファンを持ち、日本文化の原型として萱(かや)葺き民家を45年間、描き続けている。東京を中心に百貨店などで個展を開いている。
京都府の丹波や美山地方、岐阜県の白川郷のほか、信州や東北の四季折々の民家を力強く繊細なタッチで描いている。見る人に安心感を与える作品に、上伊那のファンは多いという。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。入場無料。 -
安全守る苦労を知って
伊那市の富県小学校3年生(有賀久美教諭、26人)は14日、社会科の勉強で伊那警察署を見学した。免許証の更新窓口から、警備課、地域課、交通安全課などを見て回ったほか、警察官の仕事内容に対する疑問を尋ねて、知識を養った。
児童たちは犯人から身を守るための、けんじゅうの玉が貫通しない盾や、刃物を通さない手袋などの装備を実際に手に取って観察。防弾ヘルメットの構造は分厚く、被って重さを体感し、警察官が身をていして人々の安全を守る苦労を知った。
児童たちは警察官に矢継ぎ早に質問。「一番多い犯罪は」「署員の人数は何人」「警察署に泥棒が入ったことはあるの」「パトカーのライトはなぜ赤いの」などの疑問に返答する警察官の言葉を、熱心に書き写していた。 -
【記者室】合併かるたに思い出話
高遠町・長谷村と合併することから、伊那市の書店組合は「新版伊那かるた」を作成している。「お国自慢」かるたには中央・南アルプス、高遠城址公園、孝行猿、伊那部宿など歴史や伝統、民俗、史跡などが盛り込まれる▼組合員らに読み札と絵札の原案が示された。残るものとあって、熱心に内容を検討。一つを直せば、他が狂う。数時間が経ち「うーん、こりゃ難しいな」「ジグソーパズルみたい」と思わず言葉がもれた▼読み札に合わせ「ザザ虫は割りばしを持ってってつまんだもんだ」「桂小場は子どものころの遊び場だった」と思い出話に花が咲いた。かるた取りを通して、そんな光景が見られるか。さてさて、4月にどんなかるたができるやら。(湯沢記者)
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高齢者イーナプランを承認
伊那市高齢者イーナプラン(老人保健福祉計画・介護保険事業計画)について、伊那市・高遠町・長谷村の合同策定委員会が16日夜、市役所であった。各市町村で練ってきたプラン内容が示され、承認した。
プラン(06縲・8年度)は高齢者保健福祉全般の施策を示したもので、3市町村の既存計画と整合性を図った。
基本理念は「地域で支える、みんないきいき、安心、介護予防」。プランは▽計画の基本的な方向▽サービス量の見込みと具体的施策竏窒ネど第5章で構成され、高齢者の自立した生活を支援するための地域包括支援センターの設置、筋肉トレーニングや食など介護予防事業の充実などを盛り込んだ。また、要介護者の様態や希望に応じて訪問や泊まりを組み合わせたサービスを提供する小規模多機能型居宅介護の拠点施設を3年間で3カ所に作る。
介護保険料について、第1号被保険者(65歳以上)は06年度から、平均月額3500円となる。伊那市は2800円、高遠町2250円、長谷村2833円だが、サービスの見込み量を推計して算出した。所得による段階は5から6へ切り替わる。
介護保険条例は専決処分として4月1日から施行する。
委員から、事業内容とエリアの整合性がわかりづらいなどの意見が出され、これらを踏まえて3月中にまとめ、3市町村長へ報告。ダイジェスト版を作り、全戸へ配布する。
伊那市は3月15縲・0日、支所単位で介護保険・高齢者保健福祉制度の住民説明会を開く。 -
男と女いきいきセミナーが閉講
伊那市の「男(ひと)と女(ひと)いきいきセミナー・パートIII」が16日、閉講した。「相談のうらから見えた女性たち」と題する講演のほか、セミナー6回のうち5回以上出席した受講生18人に修了証が渡された。
最終回は、県男女共同参画センター相談員の宮坂千実さんが講演。自分自身の価値が信じられなくなるなど女性が持つ悩みの事例を交えながら「男女の枠の中で見たり、考えたりするのではなく、一人の人として尊重し、自立して生きることが大切。一歩踏み出すには大きな力がいるが、一人ひとりが慣習から抜け出すことで社会も変わる」と呼びかけた。
そのあと、事例発表として、女性海外研修に参加した春日幸子さんがデンマークの福祉研修、唐沢敬子さんが足もとの自治活動に女性の視点について話した。
このセミナーはお互いの人権を尊重し、男女がともに参画できる家庭や地域づくりを進めるもの。約40人が申し込み、昨年9月から意見交換「当たり前に年をとれる介護のありかた」や講義「今と昔の子育て」などに取り組んだ。 -
箕輪町で火災 一人暮し女性焼死
16日午前2時34分ころ、箕輪町大出の山田繁子さん(67)方から出火。木造一部2階建て住宅約180平方メートルを全焼し、3時26分に鎮火した。この火事で、一人暮らしの山田さんが焼死体で発見された。
箕輪消防署の調べによると、こたつの加熱が出火原因。山田さんの死体は1階中央部の寝室内にある、こたつの近くから発見されという。 -
みのわ健康アカデミー
ニュースポーツ満喫熟年者の健康づくりに取り組む箕輪町の「みのわ健康アカデミー」は15日、町文化センターでニュースポーツ講座を開いた。学生は初めてのニュースポーツを楽しみながら体を動かした。
学生皆が参加する集団健康講座の最終回。県看護大学院の野坂俊弥助教授が指導した。
種目は囲碁ボール、ガラッキー、フリーブロー、輪投げ、シャッフルボードなど7つ。ルール説明の段階から試し打ちや試し投げをするなど皆熱心で、準備体操で体をほぐした後、一人ひとりが全種目を体験するように好きな種目から挑戦した。
「笑いながらプレーすることがポイント」と説明のあったスマイルボーリングで勢いよくピンを倒して弾き飛ばしたり、ヒット・ザ・ターゲットでボードに狙いをさだめてディスクを投げたりと、仲間のプレーを応援しながら熱中していた。 -
南箕輪村職員が福祉施設で短期現場研修
南箕輪村は15日、村内の事業所で役場職員が研修する短期現場研修を始めた。05年度は村内の民間福祉施設で6人が研修する。
職員の能力開発や資質向上のため研修機会を充実しようと計画。研修先は「かいご屋」「陽だまり」、村社会福祉協議会デイサービスセンター松寿荘の3カ所。各課から一人ずつ計6人が24日までに各施設に分かれて2日間ずつ施設の仕事を経験する。
初日は松寿荘で、総務課の原修治さんが研修。介護保険のデイサービス利用者の送迎、車いすや入浴介助、配ぜん、お茶入れ、話し相手など、職員の支持を受けながら取り組んだ。2日目は介護保険外の生きがいデイサービスの仕事を学んだ。
原さんは、「介護は全部やらないといけないというイメージだったが、利用者ができることは自分でやってもらうということを初めて知った」と話し、入浴介助や歩行介助などの難しさを挙げた。「緊張するし気を遣うが、ためになる。研修に来てよかった」とし、現場研修について「多くの職員が研修する機会があったほうがいい。意識が違ってくると思う」と話した。
松寿荘では、「デイサービスセンターの仕事全般を知ってほしい。2日間では深いところまでは無理だが、仕事の流れはわかってもらえるのでは」と話している。 -
「小林上等兵のヒロシマ」を鑑賞
飯島町教育委員会は10日、文化館で町内の2小学校6年生107人を対象に、平和教育の一環として朗読劇「小林上等兵のヒロシマ」の鑑賞会を開いた。
葛岡雄治脚本、演出の「小林:」は、飯島町高尾の小林正巳さんの体験をもとに、第2次大戦当時の記録映画や被爆者の手記の朗読、群読、被爆者が描いた爆心地の絵などで構成した。03年2月の初演以来、毎年飯島小6年生が鑑賞、今年から七久保小6年も参加した。「この子たちの夏を読む会」が出演した。
小林上等兵の回想場面「日本が戦争に突き進んだ暗黒の時代に、青春をもみくちゃにされながら生き延びてきた:」に始まり、真珠湾奇襲攻撃、太鼓の連打で原爆の炸裂(さくれつ)音を表現、地獄絵さながらの爆心地広島の様子を歌った詩や、手記の朗読と続いた。
劇中、与謝野晶子の「君死に給うことなかれ」「原爆許すまじ」などの歌や、ハーモニカで「故郷」が流れ、被爆者の痛み、怒り、悲しみが子どもたちの胸を締め付けた。
最後に小林上等兵は「核兵器の恐ろしさ、戦争の悲惨さは絶対に風化させてはならない」と訴え、子どもたちに平和の尊さを再認識させた。 -
赤穂南小子どもを育てる会年度末総会
地域で子どもを育てていこうとPTA、学校のほか通学区の区長、青少年育成委員、民生児童委員、高齢者クラブ、警察などでつくる赤穂南小学校の「南小子どもを育てる会」(松原全志会長)は15日夜、同小で年度末総会を開いた。委員ら約40人が出席して一年間の活動を振り返り、来年度に向けての活動のあり方についてグループ討論などを行った=写真。
討論のテーマは「子どもの健やかな成長のために大人、家庭、地域、学校は今後さらに何ができるか」竏秩B5グループに分かれた参加者らはそれぞれ車座になって「子どもは親の背中を見て育つ。うまく育ってほしければ、まず大人同士が地域の行事などに積極的に参加して交流することだ」「子どもに声を掛けることを長く継続していくことで顔見知りが増え、地域の中のつながりができるはず」「子どもが主役になる体験の場をつくり、大人も共に参加していくことで地域力が養われるのでは」などと熱心に意見を交わしていた。 -
駒工課題研究発表会
駒ケ根工業高校の3年生が思い思いに取り組んできた研究成果を発表する第8回課題研究発表会が16日、同校で開かれた。電気、機械、情報技術の各科から選ばれた各2テーマのほか、特別発表として3科の共同プロジェクトである燃料電池自動車についての発表が行われた。
12月に駒ケ根自動車学校のコースで初の走行実験に成功した燃料電池車は全長2・3メートルの1人乗り。水素と酸素の化学反応を利用して発電する燃料電池を角パイプ製の溶接フレームに搭載した前2輪、後1輪の3輪車で、後輪内に組み込んだホイールインモーターで駆動し、約2時間の連続走行が可能。製作に当たった生徒らは誇らしげに開発の苦労などを発表した。
会場の体育館には3年生がかかわった全作品が展示され、生徒らは作品をリモコンで動かしたり、訪れた人たちの質問に答えたりしていた。映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する人気ロボットなども展示され、来場者の注目を集めていた=写真。 -
国保税率据え置き
駒ケ根市の原寛恒助役は16日、市役所で開いた05年度第2回市国民健康保険運営協議会(堀千代美会長)で国保税率の改正について、税率は05年4月に改正されたばかりであることなどから06年度は引き上げをせず、基金の繰り入れなどで対応したい竏窒ニする考えを明らかにした。
協議会には委員ら約20人が出席し、05年度の決算見込み、06年度の予算案などについて市の担当者から説明を受けた。報告によると税収見込みは05年度決算(見込み)で8億7120万円、06年度予算は9億円。国・県負担金などを加えた歳入総額は05年度決算(見込み)06年度予算共に23億4900万円。歳出は05年度決算(見込み)で24億1180万円、06年度予算は23億6千万円となっている。
協議に先立ち、保健補導員連合会の会員改選に伴って新たに鈴木光子さんが委員に委嘱された=写真。 -
議員定数の再検討を求める要望書を村議長に提出
中川村の議員OBや村民有志でつくる議員定数の再検討を願う住民の会(古田忠会長)は16日、役場で、アンケート結果や財政事情などを踏まえ、議員定数を10人にするように再検討を求める要望書を提出した。
要望書には▽アンケート結果が63%余が10人以下▽議会運営上、10人でも支障はないのでは▽自立に向け、経費節減を図る-など理由を挙げ「議員定数は10人とするよう再検討される事を強く要望します」とし、代表者のほか、賛同者として元議長、議員OBら11人が名を連ねた。
役場には古田会長(前年総代会長、69、飯沼)と宮崎実副会長(前年総代副会長、68、横前)が訪れ、鈴木議長に要望書を手渡し「9月定例会で定数12と議決された時は、多くの村民が驚き、アンケート結果を無視しているという声も聞こえてきた。近隣の状況や村の人口規模からも、12人は多く、住民負担は大きい」と再検討を促した。
鈴木議長は「特別検討委員会で慎重審議し、全員協議会で議論を深め、本会議で議決したことだが、(要望書は)預かり、議会常任委員長会、21日の議会全員協議会で意見交換したい。夏の選挙に向け、新人の芽を摘まないように、出来るだけ早く決着をつけたい」と述べた。
同村議会は昨年9月定例会で議員定数を現行の「16」から「12」に削減する条例改正が議員発議で提案され、賛成9、反対6で可決された。
審議に先立ち、議員定数問題特別委員会が7月、実施した住民意向調査では10人が最多42・7%、8人を含め、10人以下は65・37%を占めた。しかし、同委員会は地方自治法の議員定数や議員責務などを挙げて「12」が最良と報告、これを受けた本会議では「10」を主張する議員から修正案が提出されたが否決された。
これに納得しない住民有志や議員ОBらが集まり、昨年末から要望書の提出の準備を進めてきた。 -
不当要求防止対策講習会
飯島町は15日、講師に県警組織犯罪対策課の竹森幸雄警部、丸山年男警部補を招き、農村環境改善センターで全職員を対象にした不当要求防止対策講習会を開いた=写真。
暴力団は新たな資金源を求め、表社会の事業活動に積極的に進出し、違法または不当な手段により、事業に参入するための許認可や公共工事の受注を求めたり、補助金の交付、機関誌などの購読を要求するなどの動きが活発化している。これらの社会情勢を受け、同町は03年、不当要求防止責任者の選任、対策要綱を策定した。
丸山警部補は「暴力団は自ら名乗ることはない。表向きは建設業や飲食店オーナーなどとかたり、トラブルになった時は暴力団に豹変する。初期対応を間違える大変なことになる」と気を引き締めさせた。
まず、暴力団の特徴に▽怖いというイメージを大切にする▽見栄をはる▽強い者には弱く、弱い者には限りなく強くなる-を挙げ、県内には1060人おり、駒ケ根署管内では30人。山口組系が約20人で残りは稲川会と現況に触れた。
また、行政対象暴力の形態には、権限行使要求型と金品要求型があり▽下請け参入を目的として行政指導の要求▽生活保護の要求▽公共工事により発生する粉塵などに因縁をつけて金銭を要求する-など事例を紹介し、対策として▽対応方法を予め検討し、組織が一丸になって対応する▽勇気を持って、毅然たる対応をする-とした。 -
高齢者地域ケア体制検討委員会、初会議
中川村は14日夜、役場で高齢者地域ケア体制検討委員会の初会議があり、1人暮らしや2人暮らしの高齢者が安心して、住み慣れた地域で生活できるためのケア体制のあり方について、現状と課題について話しあった。
曽我村長は、村議や民生児童委員、老人クラブ、宅幼老所、社協職員ら12人を委員に委嘱した後「高齢者専用住宅という考えあったが、高齢者を1カ所に集めることが、良いことか疑問を感じている。高齢者が地域で暮らすために何が十分で、何が不足しているか、共同住宅も選択肢に入れ、全体的に検討してほしい」とあいさつ。
同委員会は高齢者が住み慣れた地域で生活を続けるための助け合いの仕組みづくり、地域住民の協力のあり方、支援の方法について調査、研究する。
初会議では委員長に前原茂之さん(村議)、職務代理に上沢茂さん(民生児童委員)を選び、村から高齢者の現状と、福祉サービスの実施状況の説明を受けた。
意見交換では「高齢者世帯は除雪が大変、声掛けや支援のシステムづくりが必要」「健康維持のため、食事支援も必要」「草取りや除雪など気楽に支援できるといい」「1人暮らしの高齢者の寂しさ解消対策も」「老人クラブの活性化策を」などの意見が出された。
次回は3月19日、一般村民を対象にした講演会を予定。 -
記者室
「微生物君、元気かな?」と、中川村役場ホールに設置されたダンボールコンポストをのぞくのが日課。身近な材料で、生ごみの堆肥化を実験する村の取り組みに注目している▼従来のプラスチックコンポストは、ふたを取ると「うっ」と悪臭が鼻をつき、ハエも飛び出したが、ダンボールコンポストは微生物に生ごみを分解させるため、悪臭もハエも発生しないという優れ物。設置費用も1、2千円と安い。試す価値はある▼毎日攪拌させなくてはならない点はぬか床のようだが、HPの書きこみを読むと「温度が上がらないので、食油を入れた」「元気になるように、ハチミツを与えた」とごみ処理というよりも、ペット感覚。微生物君をペットにエコ生活、おしゃれかも(大口記者)
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来年4月の施設使用料改定を検討、利用者に説明
宮田村教育委員会は、2007年度から村民会館や各体育施設などの使用料金を改定し、時間制に変更する考えをまとめた。1日や半日など細分化されていた料金設定を大幅に見直し、より分かりやすい体系に変更。赤字幅が特に目立った村民会館大ホールは、人件費などを換算してより実費に近づける。15日夜に開いた施設利用登録団体の連絡会で明らかにし、理解を求めた。
各施設の使用料は、平日や休日、午前、午後、夜間と細かく、利用者に分かりづらかった。1時間ごとの料金設定変更について村教委は「整理して分かりやすくするのが目的。全体的にほぼ据え置きになるよう考慮した」と説明する。
ただ、1日利用すると人件費などで約3万円の赤字を出していた村民会館大ホールについては、損失が軽減できるような料金設定とした。
登録団体連絡会には約70人が出席。村教委は今年12月の村議会定例会に料金改定の条例改正案を提出し、来年4月から実施したい考えを示した。
新井洋一教育長は「村は行革を進めており、施設使用料の見直しも行なっている。1年かけて利用者の意見を聞いたうえで最終案をまとめたい」と説明した。。
村教委は、今後意見や要望があがってきた場合に再度懇談する機会を持つ方針。村民会館は1998年の開設だが、料金改定は今まで実施していない。 -
大田切獅子保存会が郷土民俗芸能を語り継ぐ集いに参加
宮田村大田切区の大田切獅子保存会(田中正登会長)は19日、高遠町で開かれる「第3回郷土民俗芸能を語り継ぐ集い」に初参加する。村内の姫宮神社例祭や地元敬老会には獅子舞を毎年奉納しているが、村外での演舞は久しぶり。「せっかくの機会。多くの人に喜んでもらえれば」と、稽古に励んでいる。
今月初めから練習を開始。仕事を終えた夜間に会員が集まり、「平(ひら)の舞」「悪魔払(あくまっぱらい」の舞を調整し続けている。
30、40代のメンバーでも1回踊ると、息がきれるほどハードだが、疲れも見せず何度も繰り返して練習。お囃子も音色をあわせ、より美しい見せ方を追求していた。
宮田村誌によると、大田切の獅子舞は明治初期に始まったとされる。7年に1度のお練りは勇壮で、伝統芸能として今も多くの人に愛されている。
対外的な演舞は10年ほど遠ざかっていたが、「せっかくの良い機会」と集いへの参加を決定。当日は会員20人ほどで会場に出向き、最高の演舞を披露する。 -
災害時に応急生活物資を供給
伊那市は16日、ニシザワと災害時の応援生活物資供給等の協力に関する協定の調印をした。民間企業とは初めて。
市は東海地震の強化地域に指定され、備蓄倉庫に非常食や炊き出し用具などをそろえているが、大規模災害発生時に必要な量を確保するには不可能であることから、ニシザワに依頼した。
応急生活物資は容器入りの水、パン、果物などが最優先品目。00年、生活協同組合コープながのと締結した物資供給にないおにぎり、毛布を加えた。そのほか、状況に応じて缶詰、米、電池、トイレットペーパーなどが供給される。これらの品目は店内に備蓄されているという。物資費用は運搬費を含めて市が負担する。
有効期間は07年3月31日で、それ以後は自動更新される。新市発足後も有効となる協定内容。
市役所での調印式後、小坂市長は「大規模災害が発生した際、皆さんの力を借りながら迅速に供給したい」と感謝した。
荒木康雄社長は「創業81年を迎え、地域に育てていただいて今日がある。企業も一市民。何らかの形で手伝えることは光栄」と述べた。
市の応援協定締結は10件目。ニシザワとしては1件目。 -
伊那ロータリー
三峰川みらい会議を顕彰伊那ロータリークラブ(鵜飼昭二会長)の第46回創立記念例会が16日、伊那市のプリエキャスレードであり、第27回伊那ロータリー顕彰の顕彰式をした。受賞したのは三峰川の環境保全に力を入れる市民団体三峰川みらい会議(織井秀夫代表)。
「三峰川流域の帰化植物アレチウリやニセアカシアの駆除などをボランティアの中心で進めてきた努力に敬意を表する」との鵜飼会長のあいさつを受け、森本尚武社会奉仕委員長が、「青少年の育成にとっても重要な活動」などと顕彰理由を説明した。
織井代表は「地域社会の多大な尽力をするロータリークラブから顕彰を受け感謝する。住民と行政との協働を理念にして、三峰川を次世代に残す活動をしている。希少種ヤマトイワナを残す活動は重要。今後も多くの支援を受け頑張りたい」とあいさつした。
例会では、顕彰式のほかに、3月15日に会員11人が講師を務める伊那弥生ヶ丘高校での課外事業の計画の発表などもあった。 -
合併祝い、新伊那市4蔵の酒を記念発売
3月31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併を記念して、新市内の4つの日本酒醸造会社の酒が記念酒としてセットで発売される。ラベルは伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんが新たに描く。3市町村の小売酒販組合の主催。16日には伊那市役所で、酒販組合・蔵元・まんぷさんによる企画会議があり、ラベルに何を盛り込むかなど、熱心に議論した。
新市の誕生を祝うと同時に、地元の酒を県内外にアピールしようという趣旨。まんぷさんは、「4つの酒に統一性がありながら、水や米にこだわるそれぞれの蔵の個性を生かしたラベルにしたい」と話し、製作に意欲を燃やした。
各蔵元が提供する酒は、すべてしぼりたてで、漆戸醸造が「井の頭」の生、大國酒造が「大國」も生、宮島酒店が「信濃錦」減農薬特別純米酒生、仙醸が「仙醸」特別純米酒生の予定。
各銘柄を単独でも買えるが、セットで買うと、まんぷさんの漫画が「起承転結」で楽しめる。
720ml(4合ビン)1本1050円(税込み)で、限定1000本(各蔵250)を予定。予約のみの販売で、3月1日から伊那市・高遠町・長谷村の組合加盟の酒店で受け付ける。発売は合併当日の3月31日から、予約を受付けた新市の酒店で。
詳しくは、事務局の井田屋酒店(TEL72・2331)中村さんまで。 -
全国紬サミット、10月駒ヶ根で開催へ
全国各地の紬(つむぎ)の産地から生産者が集まる「全国紬サミット」が10月、駒ヶ根市で開催される。市内で伊那紬を製造販売する久保田織染工業(久保田治秀社長)が中心になり、本格的準備を開始した。19竏・0日、アイパルいなん。
10月19日は、前夜祭と交流会、20日は、駒ヶ根シルクミュージアムの岩下嘉光名誉館長の講演と、地元伊那の関係者を中心にしたシンポジウムがある。
全国紬サミットは7回目。大島紬で有名な鹿児島や、結城紬の栃木県などで開催されてきた。県内の紬は上田地区が発祥の地だが、現在では県内の手織り紬の約半分を久保田織染工業が生産している状況で、「この際、駒ヶ根でやろうということになった」(久保田社長)。
紬は糸を先に染めてから織る織物で、かつては、絹糸にできない真綿を紡いで作った紬糸を使った。現在では絹糸を使用するものも紬と呼ばれている。奄美大島の大島紬、八丈島の黄八丈、石川県の能州紬、栃木県の結城紬などが有名。久保田織染工業が造る伊那紬も、伝統的な手織りの技術を引き継ぐものとして定評がある。
久保田社長は「多くの皆さんの協力をいただき、長野県初の全国紬サミットを成功させたい。これを機会に皆さん紬の着物を着ていただければ幸い」と話す。 -
西箕輪ふるさと景観住民協定者会、乱開発を防止するPR看板の設置を検討
トンネルの開通に伴い、自然環境や景観への悪影響が懸念される伊那市西箕輪地区。西箕輪ふるさと景観住民協定者会(小池知志会長)は、同地区が景観形成住民協定区域であることを示す看板などを設置し、権兵衛峠道路沿線の乱開発や景観破壊などを防止したいとして準備を進めている。
同会は昨年3月、西箕輪地区の景観保全と生活環境の維持を目的として、住民協定を締結。建築物、屋外広告物に関する制限や、農地を荒廃させないなどといった土地利用を示した内容に、協定賛同者の約6割が同意した。しかし、協定はあくまでも協定者相互の連携協力によって守られる約束事。法的拘束力はない。
看板設置はこうした事情を背景とした乱開発が進まないようにPRするもので、現在は県のコモンズ支援金事業として申請する準備をしている。看板は権兵衛峠道路沿線で、自己用広告物ガイドラインに示された間伐材などを使った統一デザインでつくり、景観を阻害しないものにしたいとしている。
しかし、土地利用への取り組みは、一地域だけの問題として解決できるものでないため、山口通之事務局長は「市町村を越えた広域的取り組みとして共有していく必要がある」と話している。 -
障害者自立支援法の講演会
新年度から施行される障害者自立支援法について理解を深めようと15日、宮田村の福祉交流施設なごみ家で講演会が開かれた。障害者やその家族、地域住民ら約60人が参加。支援法によって、自己負担や生活がどのように変わるか学習した。
村や心の病と向き合う当事者グループ「さくら」の主催で、上伊那障害者支援センターの小宮山紀道さんが講師。
支援法の中味を説明し、医療や福祉サービスが支援費制度から利用者の1割負担に変更する点などを話した。
一方で、1割負担には月額上限があると解説し「無制限に1割をとられるわけではない」と説明。
そのうえで「1割負担」ばかりに目が行きがちな制度改正よりも、各自治体が独自に行なう「地域支援事業」のあり方が大切だと説明した。
今後各自治体が策定する障害者福祉計画について、どのようなサービスが盛りこまれるか注視すべきと指摘。「どうやったら過ごしやすい地域になるか、検討していくことが必要」とも述べた。
参加者は熱心に耳を傾け、不明な点などは質問。自身の今後について認識をあらたにしていた。 -
町政に関心・女性の元気を町の元気に
高遠町女性団体連絡協議会(18団体、北原朗子会長)は15日、町との懇談会を町総合福祉センターで開いた。町政への関心を高めようと17回目。会員と町職員約80人が出席した。
町商工会女性部、保育団体保護者会、交通安全協会女性部、町日赤奉仕団の4団体が▽歩道の段差の修繕▽町文化体育館横に遊具の設置▽凍結により園児への危険を伴う第四保育園駐車場の新たな確保▽国道152号沿いの草刈り▽各地区へのAED(自動体外式除細動器)の設置竏窒v望した。
伊東義人町長は歩道の修繕について、「危険個所は直していく必要がある。段差などの悪い場所があれば言ってもらい、修繕していきたい」、第四保育園の駐車場の確保は「前向きに検討し、早急に対策を立てたい」と答えた。
開会のあいさつで北原会長は「活気ある町になるように女性の手で変えていければ」と述べた。伊東町長は「女性の元気が地域の元気につながる。合併しても地域の中心になるよう活発的な活動をしてほしい」と期待した。 -
桜守、探検隊の成果堂々と
国土交通省天竜川統合管理事務所は16日、「子供の感じた美和ダム発表会」を長谷村公民館で開き、美和湖で総合学習に取り組む伊那市の伊那小学校5年勇組と智組の児童が1年間の活動の成果を披露した。
美和ダム周辺の桜の診断をし、管理にあたってきた勇組33人は、枝がほうき状に異常成長し、栄養分を奪う伝染病「テングス病」などの病気を紹介して、治療方法を説明。「桜は植える間隔が狭いと病気や害虫が発生しやすくなる」などポイントをしぼって植え方も発表した。
来年度、苗木まで育成したエドヒガンザクラ、タカトオコヒガンザクラなど数種の桜を美和ダム周辺に植える予定で、「卒業後も、1年に1回は桜の世話をしに来て、守り続けていきたい」とした。
手づくりの木製カヌーで、美和湖周辺の環境を調査している智組32人は、他校とのカヌー交流、水温・水深調査、土石流調査、アレチウリの駆除、自然観察などの活動での結果や課題をまとめ、寸劇を交えて発表した。
「美和湖の不思議をもっと調べて、カヌーの楽しさや美和湖の魅力を多くの人に知らせたい」「人とダムのかかわりや、災害に対してどうかかわったらいいか調べ、積極的に考えていきたい」「美和湖の自然の良さを地域に紹介していきたい」など今後の活動の抱負を語った。
発表会に訪れた地域住民ら約20人は真剣に耳を傾け、児童が熱心に活動に取り組む姿勢に感心していた。
同管理事務所は昨年、勇組を「美和ダム桜守」、智組を「美和湖探検隊」に任命している。 -
05年分の所得税、消費税 確定申告始まる
所得税と個人事業者の消費税、地方消費税の確定申告がはじまった16日、伊那税務署が設置した伊那市駅前ビルいなっせ内の申告相談会場に、ぞくぞくと申告者らが訪れた=写真。申告者らは署員から助言をもらいながら、申告書を作成するなどして提出した。
昨年度の申し込み数は3万3千件。本年度以降は年金課税の見直しにより、年金控除額が引き下げられ、対象者が増える見込み。消費税の免税店の引き下げや老年者控除の廃止などの要因も合わさり、申し込み件数は大幅に増えることが予想される。
申告相談会場内は申告書を自分で作成する「自書申告」のサポート体制も充実している。国税庁のホームページを利用しての説明や、集合指導方式による相談などがある。
初日は雨の影響で例年に比べ申告者は少なかったものの、毎年多い日で約300人が訪れる。3月10日以降、2月中旬の月曜日は申告が集中するため、伊那税務署では早期提出を呼びかけている。
確定申告期間は次の通り。
▽所得税=3月15日▽個人事業者の消費税及び地方消費税=3月31日▽贈与税=3月15日 -
箕輪町福祉輸送サービス事業検討委員会
事業実施要領決まる箕輪町の福祉輸送サービス事業検討委員会(黒河内将裕委員長)は15日、第3回会議を役場で開き、事業実施要領を決定した。
福祉有償運送は、公共交通機関の利用が困難な要介護者や身体障害者ら移動制約者を対象に、安価な利用料でボランティア的にする自動車での送迎サービス。04年度から、国のガイドラインにより運送主体団体は道路運送法第80条の許可が必要で、本年3月までに許可を取得しなければならない。
委員会は、福祉輸送サービス事業の実施要領を協議。事業の適正な運営確保を目的に、事業主体、利用対象者、使用車両、運転者などについて定めた。
今後は、運送主体団体の申請を協議する福祉有償運送協議会を新たに設置し、申請や受付、運行などの指針を検討する。