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信大卒業式・学位授与式
南箕輪村の信州大学農学部で23日、卒業式と学位授与式があり、華やかな装いに身を包んだ卒業生184人、修了生81人が笑顔で式に臨んだ。
卒業は食料科学63人、森林科学70人、応用生命科学51人、学位を受けたのは食料科学28人、森林科学19人、応用生命科学18人、機能性食品開発16人。109人は新たに進学する。
小宮山淳学長は「在学中に形成された人格や能力が新たな職場で評価される。転換期にある世の中では、物事を主体的に判断したり、想像力を働かせる能力が求められており、先人の残した書物や回答を鵜呑(うの)みにするのでなく、自分自身で咀嚼(そしゃく)して、実行してほしい」と語った。
前日に降った雪の影響で足場は悪かったものの、女子学生は袴やドレスなどが多かった。寮祭などの時につくった法被(はっぴ)を着用して出席する男子学生もおり、会場を沸かせていた。 -
山村特有生かした健康づくりへ食文化研究
長谷村は21日、食と健康を考える集いを非持の気の里ヘルスセンター栃の木で開いた。
村は山村特有の食材を生かした健康づくりを目指して本年度から3年間を目途に食文化を研究調査し、「雑穀などを使った健康によい料理レシピの作成や、食の提供につなげて他地域に発信していけたら」と計画している。
調査には村内で食と健康について活動している3団体が協力。集いは会員らの事前講習会の一環。調査を指導する信州大学農学部の井上直人教授の講演「食と健康 雑穀による穀物革命」を聞いた。
井上教授は「欧米化して栄養バランスが崩れている国民の食生活のなかで救世主として注目されはじめた」雑穀の栄養成分や、老化抑制との関連性など雑穀がもつ機能をさまざまなデータを基に紹介。参加者はメモをとるなどして熱心に耳を傾け、今後の調査活動の参考にした。 -
保育園の思い出忘れません
長谷村保育園(北原洋子園長)の卒園式が23日あり、8人の年長児が小学校生活への希望に胸を膨らませ、喜びいっぱいに園を巣だった。
保護者や保育士、関係者ら大勢が見守るなか、卒園児たちは緊張した面持ちで晴れの式に臨んだ。園児一人ひとりに向けて担任が「小学校へ行っても堂々と何にでも挑戦してください」などとエールを送り、北原園長が卒園証書を手渡した。
北原園長は「何ごとにも一生懸命に取り組み、心も体も大きくなったね。小学校に行っても最後まで諦めない心、友達を大事にする心を忘れないで」と述べ、思い出の詰まったアルバムも贈って卒園を祝った。
在園児たちも「一緒に遊んでくれてありがとう。一年生になっても頑張ってください」と大きな声で歌をプレゼントした。
卒園児たちは園生活を振り返り「長谷村保育園として最後の卒園。保育園での思い出は忘れません」と全員で合唱。園内に元気いっぱいの歌声を響かせると、我が子の成長に涙をみせる保護者の姿もあった。 -
地価公示
国土交通省は24日付けで、06年地価を公示した。県内では47市町村の377地点で調査したところ、前年に比べて住宅地、商業地の平均変動率は軽井沢以外10年連続で下落したことがわかった。
地価公示は、都市計画区域内の標準地の正常な価格を公示することで、一般の土地取引価格の指標を与え、公共事業用地の取得価格算定の基準などにもなる。標準値は住宅地、商業地、工業地など5つに分類される。
標準地1平方メートル当たりの価格で、伊那市で最も高かったのは通り町の一角9万2500円、駒ケ根市が広小路の一角7万4800円だった。
上伊那の平均変動率が高かったのは、住宅地が辰野町の5・3%、商業地が伊那市の7%で、いずれも下落した。
上伊那分の市町村別平均下落率は次の通り。
▽伊那市=住宅地3・3%、商業地7%▽駒ケ根市=4・2%、6・5%▽高遠町=3・4%、3・9%▽辰野町=5・3%、6・2%▽箕輪町=3・3%、6%▽飯島町=1・7%、2・8%▽南箕輪村=2・7%、-▽中川村=0・6%、-▽宮田村=2・9%、- -
伊那まつりは8月5・6日
第34回伊那まつり委員会が23日、市役所であった。31日に合併する高遠町・長谷村を含め、商工観光関係者など委員約30人が集まり、開催日を8月5、6日と決めた。
テーマに「飛躍」を設定。5日の「市民おどり・おまつり広場」、6日の「花火大会・遊ingビレッジ」を二本柱に、例年並みのイベントを組んだ。
メーンの一つ、市民おどりは、合併により過去最高だった昨年の6万4千人を超えそうだという。場所は、駅前再開発ビル「いなっせ」の活用効果や交通の利便性などから、従来通り中心商店街とした。
また、第35回に向け「伊那粋踊り」よりテンポが速く、激しい動きの「ドラゴン踊り」より緩やかな踊りの研究をしていく。
委員会では、事務局からまつりの実施方針が報告され、了承。組織は市民おどり、花火、交通など7委員会を設ける。
実行委員長に選出された久保田祥圃区長会長は、市民参加のまつりになるよう協力を求めた。
4月下旬ごろ、実行委員会を開き、詳細スケジュールなどを詰める。2町村の位置づけも検討していく。 -
公金横領職員・横領金額10年間で返済へ
伊那市・箕輪町・高遠町、南箕輪村、長谷村で構成する伊那中央行政組合の議会定例会が22日、伊那市役所であった。15億4565万円の06年度一般会計当初予算案、伊那中央衛生センター横領事件の専決処分、組合定数条例の一部改正などの11議案を原案通り承認、可決した。
同センターの元庶務係長による公金横領事件について、組合長の小坂樫男伊那市長は冒頭のあいさつで「住民の皆さまに多大な迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と陳謝した。
同日、定例会前にあった理事者会では、被害額約2600万円を元庶務係長や親族が組合に対して31日から、月々22万円の10年間返済することを組合内で確認。返済金分は毎年度の構成市町村が支払う、センター運営費の負担金から減額する。
本年度予算の収入見込みについては、横領による05年度減収分(約600万円)を見込みから削減し、減った分を経費削減や予備費などで調整した。
31日の伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併に伴い、構成市町村が5から3へ削減。議員定数も現20人から15人(内訳新伊那市10人、箕輪町3人、南箕輪村2人)に減員する。小坂市長が失職後は、平澤豊満箕輪町長が職務代理者を務める。 -
中央区のロトウザクラ咲き始め
伊那市中央区公民館にあるロトウザクラが咲き始めた=写真。
木は区制100周年の記念に植樹したもので、花を咲かせるのは2度目。ここ数日の冷え込みのため、開花は昨年に比べると2、3日遅れているが、ほぼ平年並みだという。
現在は3分咲き程度。花はそれほど開いていないが、鮮やかなピンク色のつぼみが連なり、春の訪れを告げている。花は4月上旬まで楽しめる。 -
箕輪町企業振興審議会
町制度資金13件利用増箕輪町は、町商工業振興資金融資制度の利用状況をこのほど開いた町企業振興審議会で示した。
05年4月から06年2月までの町制度資金利用状況は、141件で総額6億5172万7千円。内訳は、運転資金では利用件数が全体の53%と最も多い小口が76件2億2639万円、一般が13件1億750万円、不況対策が22件1億4337万7千円。不況対策は昨年よりわずかに利用が減少した。設備資金では一般が8件8329万円、小口が9117万円。
県制度資金は全体で32件4億1098万円。内訳は運転が23件3億1655万円、設備が9件9443万円。 全体では、町制度利用は05年2月末と比べ06年2月末は13件増えたが、県制度の利用は13件減少した。 -
まゆククラフト展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムを拠点に活動する桑の実の会は4月2日まで、飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで「まゆクラフト展」とまゆクラフト体験を行っている。
まゆを薄くはがして作ったバラやガーベラ、スズランをふんだんに使い豪華に仕上げたブーケ、コサージュ、まゆをはがして張りつけ、トラや犬などの動物を描いた絵、さまざまな花をかごに盛ったアレンジ、本物そっくりに作り上げた梅や桜、松などの盆栽のほか、全国農業協同組合主催の全国まゆクラフトコンクールで準グランプリに輝いた小林さな恵さんの「干支と遊ぶ」、会員の力のこもった出品作品など80点を展示した。
また、体験コーナーではまゆでかわいらしいペンギンを作る。体験料500円。 -
全国大会出場の久保田君を激励
飯島町役場で22日、第5回全国小学生ソフトテニス大会(29日縲・1日、千葉県白子町)にペア出場する久保田隼君(飯島小学校5年、11)の激励会があった。
久保田君は町少年スポーツ団体ジュニアテニスクラブ「飯島陣屋」に所属。3年前からペアを組む同クラブの登内類君(伊那市富県小5年)と、2月5日、松本市で開いた県予選大会に出場し、3位入賞を果たし、全国大会への切符を手にした。
久保田君の父、博さんは、登内君の父、英喜さんとペアを組み、活躍した2代目ペア。
高坂町長は激励金を手渡し「全国大会出場は町の誇り、みんなで応援している。登内君との息のあったペアで、精いっぱい頑張って」と期待を込めた。
久保田君は「全国では持てる力を百%発揮し、頑張りたい」と健闘を誓った。
コーチの小林茂和さんは「久保田君はフォアもバックもサーブが良い」と話していた。 -
オウム容疑者の情報提供呼び掛け
地下鉄サリン事件の発生から20日で11年竏秩B事件を風化させまいと駒ケ根警察署はこのほど、オウム真理教関係の特別手配容疑者の顔写真や似顔絵入りのチラシを駒ケ根市内の大型店の店頭で来店者らに配布し、情報の提供など捜査への協力を呼び掛けた=写真。
用意したチラシは200枚。平田信、高橋克也、菊地直子の3容疑者の十数年前の顔写真と現在のイメージ似顔絵が描かれている。
一時、同教団の信者が木曽に居住していたことから、容疑者が駒ケ根市に潜伏している可能性もあるとあって、同署は何か気が付いたらどんな小さなことでもよいから110番に通報してほしいと呼び掛けている。 -
駒ケ根市報に有料広告導入
駒ケ根市は月2回発行している市報に一般企業などの有料広告を導入することを決めた。6月15日号から掲載の予定。有料広告は市報のほか、市のホームページやこまちゃんバスの停留所にも同時に導入する。05年5月から庁内のワーキンググループが市政モニターや市民会議などの意見を参考にしながら検討を進めてきた。
市報の広告は市単独での募集方式も検討されたが、安定した財源確保を図るために指名競争入札で決定した広告代理店による1年分一括買取方式とし、1年ごとに契約。料金は1段2色刷りで1回2万円以上、4色刷りで3万円以上の設定で、年間百数十万円の収入を見込んでいる。
市は広告導入の可能性のある媒体として今後、封筒やこまちゃんバスのほか、庁舎の壁面などについても検討していきたいとしている。 -
駒ケ根市の教職員人事異動
駒ケ根市内小中学校の転退職職員は次の皆さん(カッコ内は新任校)。
◇赤穂小▽教頭=矢澤静二(塩尻東小)▽教諭=米山香織(宮田中)田中貞光(辰野東小)薄田眞奈美(伊那東小)上野真理(高遠北小)小林かず子(手良小)有賀智(諏訪市立豊田小)山・ス重幸(伊那小)上條映子(中野市立中野小)片桐千佳(退職)▽講師=桃澤敏郎(赤穂南小)保科洋子(赤穂南小)宮下智子(退職)渡邉亜希子(小諸高)▽非常勤講師=山内典子(西春近北小)木下智子(七久保小)木下志保(飯田市立追手町小)曽根原千穂(赤穂東小)▽栄養士=北原美津子(伊那小)
◇赤穂東小▽教頭=赤羽根直樹(佐久市立臼田中)▽教諭=石田愛(退職、新規・兵庫県公立学校)伊藤彰(辰野南小)西澤茂治(飯田市立丸山小)小野教子(宮田小)宮入美雪(塩尻東小)▽講師=中村香代子(退職)清水幸治(退職、講師・南箕輪小)
◇赤穂南小▽校長=白鳥彰政(高遠小)教諭=天田良子(退職)坂本淳(退職、伊那養護学校)市川ひとみ(退職、長野養護学校)木下聖子(箕輪西小)橋爪洋幸(手良小)前原修(辰野西小)▽講師=速水英典(退職)細江文子(箕輪中部小)
◇中沢小▽教諭=曽根原浩(宮田中)川尻年輝(伊那東小)▽講師=白鳥みち江(新山小)▽非常勤講師=吉澤由範(高遠小)
◇東伊那小▽教諭=上田日登美(小諸養護学校)▽養護教諭=風間永子(組合立聖南中)
◇赤穂中▽教頭=塚田英行(飯田市立高陵中)▽教諭=北原隆(退職)木下久資(宮田中)古田昌三(伊那養護学校)村澤生悦(小諸市立芦原中)島尻英二(伊那中)横田茂樹(飯島中)久保田徹(信大付属松本中)大口春香(茅野東部中)友田ひとみ(中野市立南宮中)山崎智子(白馬村立白馬中)
▽講師=林さくら(退職)大久保美帆(白馬村立白馬中)久保田美穂(小布施町立小布施中)前田理衣(大町町立仁科台中)▽司書=林真未子(退職)▽事務=中澤麻由美(栄村立東部小)
◇東中▽校長=向山健一(退職)▽教諭=諸田直貴(退職)小林久通(伊那中)星野泰志(宮田中)大隈光子(箕輪中)徳武秀和(赤穂中)堀米玲子(伊那中)▽講師=関口善弘(東部中) -
駒ケ根市の小学校で卒業式
駒ケ根市内の5小学校で22日、一斉に卒業証書授与式が行われた。
赤穂小学校(高野普校長)では式に間に合わせようと急ピッチで工事を進め、このほど完成したばかりの新体育館で卒業生130人が晴れの卒業式に臨んだ。真新しい明るい体育館に整列した卒業生らは壇上に上がって一人一人高野校長から卒業証書を受け取った。
壇上に並んだ卒業生は向かい合った在校生らとともに『卒業の歌』を合唱。曲の合間に「お父さん、お母さん、ありがとう」と大きな声で呼び掛けると、保護者席の中のあちこちにハンカチで目頭を押さえる母親の姿が見られた。
高野校長は式辞で「心身共にたくましく成長した姿をうれしく思う。卒業生に『耐雪梅花麗』の言葉を贈りたい。努力する心、支え合う心を信じて歩んでほしい」と激励の言葉を贈った。
在校生らの拍手に送られて退場した卒業生はようやく緊張から解放され、友達同士で晴れやかに笑い合っていた。 -
勉強会「村づくりと農業」
南箕輪村の自立と改革をめざす「チームグリーンみなみみのわ」は21日、勉強会「村づくりと農業」を村民センターで開き、品目横断的経営安定対策に対応する村の「担い手」育成対策についてパネルディスカッションをして意見を交わした。
上伊那地方事務所農政課が「経営所得安定対策等大綱」、村営農センターが村の「担い手」育成対応策を説明。パネルディスカッションはJA上伊那理事の原秀雄さん(大泉)、農業の白鳥光徳さん(田畑)、農業の井口一郎さん(箕輪町)がパネリストを務めた。
原さんは「JAは集落営農を推進する方針で村は夏ころを目安にとりあえずスタートするが農業者の理解がまだ得られていない」、白鳥さんは「消費者が日本の農業をつぶすかどうか。高くても安全なものを買ってくれればいいが、採算が合わないから農地を放棄していることを理解しないといけない」、井口さんは上伊那米生産収支の独自のシミュレーションで物財費のみで1俵につき352円の赤字になることを示し「基本的には農業は経済行為。消費者に認めてもらう農産物づくりが必要」と話した。
集落営農組織については「指導者のいかんにかかる」「リーダーをどれだけ確保するかが最大の問題」とし、話し合いに女性参加の必要性も述べた。 -
大芝の湯
水引アート展示
「風呂の日」26、27日に販売、体験も南箕輪村の大芝の湯で、飯田市の水引クラフト作家園部三重子さんが水引アート展をしている。
ユリの花などのブーケ、ひな人形、カッパやカエルのほか、桜のブランコに乗った村のキャラクター「まっくん」を展示。すもうをしている大きなカッパなど、水引で作ったとは思えないような楽しい作品に訪れた人が関心を寄せている。
大芝の湯恒例企画「風呂の日」の26、27日は、園部さんが訪れ、水引アート作品の販売や手作り体験もある。
風呂の日企画はこのほか、2月に引き続き木曽地域との交流を深めようと「木曽くらしの工芸館」による漆器と木工品の販売、上伊那農業高校の鉢花販売もある。 -
細工ずし作り楽しむ 高遠町家庭介護者のつどい
高遠町社会福祉協議会は20日、町保健センターで、年一度の「家庭介護者のつどい」を開いた。家庭介護者のリフレッシュを目的とした集まりに、町内から19人が参加。諏訪市清水の寿司屋・小平晴勇さんを招き、細工寿司の作り方を学んだ。
太巻きの断面を切ったときに「バラの花」が表れる細工寿司を学習。花の赤色は魚のタラをほぐして水分を飛ばし、食紅で薄いピンク色に加工した「おぼろ」や紅しょうがなどを使って表現した。小平さんが参加者らに作り方を教えると、それぞれが15分もかからず完成させた。
参加した女性の一人は「以外に簡単に作れたので、家に帰って今夜、忘れないうちに作ってみたい」と話し、太巻きを輪切りにした断面にバラの花がきれいに表れると、感激していた。
落語家「すわこ八福神」の芸名で出張落語を県内各地で展開する小平さんは、「笑顔はくすり」と題した落語も披露。町保健福祉課の職員や町社協のケアマネージャーらによる血圧測定、健康相談、介護相談などもあった。 -
伊那市立図書館が3市町村合併記念企画
伊那市立図書館で29日まで、伊那市・高遠町・長谷村の市町村合併記念企画「図書館ウォークラリー」が開かれている。中学生以下を対象とした、館内に隠された合併にかんする問題を解いて楽しむイベント。期間後に答え合わせをして、正解上位者にはイーナちゃんグッズを賞品として送る。
新伊那市についてもっと理解を深めてもらおう竏窒ニ計画された合併記念企画第1弾。壁や本だななどに掲示された問題は、館内1階の児童室内に10問、2階の一般図書室内に5問の計15問。掲示場所が分からないときは、図書館職員が手引きしてくれる。
問題は「新伊那市は県内の中で何番目に広い市になるか」「高遠城址(し)の桜は何という種類か」「長谷村にある大きなダムの名前は何」竏窒ネど。子どもたちには難しい問題が多いため、1階児童図書室入口にヒントが書かれた紙が張り出されている。
解答用紙の受け渡し、回収は児童室カウンターまで。問題の答えは31日、児童室内に掲示。上位10人には伊那市のイメージキャラクター「イーナちゃん」のクリアファイル、シールなどを送る。
合併記念企画第2弾「おはなしのひろばスペシャル」は25日、午前10時30分から、同図書館1階エントランスホールである。3市町村の読み聞かせボランティアによる、絵本や紙芝居の朗読、手遊びを楽しむ。
27、28日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。 -
伊那中央病院 一般病床増床工事が終了
伊那中央行政組合が運営する伊那中央病院で22日、昨年6月から進められてきた一般病床の増床工事が終了したことを祝う竣工式が開かれた。満床状態が続く、救急患者の受入が困難な状況を改善するための工事終了で、病床数は344床から46床増え、390床となった。
増床部分はこれまで資料置き場や会議室として使っていた3階西病棟の「トリアージスペース」を改修。工事は病院北東にある駐車場に、同じ機能がある別棟(鉄骨3階建て、延床面積約1500平方メートル)と、カルテ倉庫(鉄骨平屋建て、同約230平方メートル)を昨年11月末までに建設し、着手した。総事業費は約5億8600万円。
増床分は1人部屋4室、4人部屋9室、6人部屋1室の計46床。このうち6人部屋は重症患者治療用の「高度治療室」(HCU)として使用。増床病棟は4月1日から一般病棟として使われるが、将来的には46床中24床をリハビリ病棟などに活用する計画もある。
式典で小川秋実院長は「ハード面では理想的な状態となったが、これからは医師の確保などのソフト面を充実していきたい。また、上伊那地区の病院とも連携を取り合って、一つの病院として医療に取り組んでいきたい」とあいさつした。 -
人と森とを近づける「市民の森林」の実現へ
伊那市のますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員会(浜田久美子委員長、10人)は22日、小坂市長に報告書を提出した。「市民の森林(もり)」の実現に向け、多くの人がかかわり、森林が適正に整備されるようプログラムを組んだ。
実施計画は06縲・0年度の短期計画、それ以降の中・長期計画。森林環境学習や森林整備の実践者、公募など委員が現地視察を踏まえ、平地林の具体的な利活用を考えた。
実施計画は「運営プログラム」「森林整備」「施設整備」「運営組織」で構成。運営プログラムの基本姿勢に▽平地林の認知度を上げる▽管理運営の参加を促す▽地域特性を生かして他地域からの滞在を増やす竏窒ネどをすえた。全体イメージを(1)森の学校(平地林の森林資源を活用して作業体験や自然観察など)(2)森林空間活用(健康、スポーツ、各種文化活動)の2つに分け、まきストーブ塾、きのこ育て体験、森林セラピーなどプログラムを提案。トイレや給水施設の整備も盛った。
また、運営プログラムを効果的に実施し「市民の森林」の機能を担える組織づくりを挙げた。
報告には正副委員長2人が訪れ、浜田委員長は、暮らしと森林との接点が減っている現状から「平地林を拠点に、市内全域へと広がり、森林に愛着が持てるようなプログラムとした」と話した。
市は報告書を尊重していくという。
平地林はアカマツを中心とした約68ヘクタール。97年から「市民の森」として地権者から用地を買収、04年度末で賃貸借を含め約53ヘクタールが済み、一次間伐が完了している。報告書で、アカマツを間伐して材を利用しながら、天然の力で生えてくる多種多様な植生を育て、針葉樹、広葉樹が混交した森林を目標としている。 -
市長選・市議選まで、あと1カ月
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市発足に伴う市長選挙、市議会議員選挙が4月23日告示、4月30日投開票の日程(予定)で行われる。告示まで、あと1カ月となった。
市長選は、今のところ、伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が出馬表明しているのみ。
市議選は、初回に限り、各市町村を単位とした選挙区が設けられるが、長谷を除く選挙区ではすでに定数を超え、選挙戦は確実だ。
【市長選】
市長選は、伊那市長小坂氏が出馬表明しているのみ。新人擁立の動きはあるものの、具体名が挙がるまでに至っていない。
新人擁立に動く共産党は「いつの段階で、結論が出るのかは未定」という。
市民有志は「市民の声を聞き、市政に反映できる」人材を求めて動いているが、選挙日程が市議選と同じであることから、人材確保など擁立が難しい状況。次期選挙も踏まえ、あきらめず何とか選挙戦に持ち込みたいとする。
市民の中には「新しいまちが立ち上がるとき。無投票でなく、市民の審判を受けるべき」という声もある。
1月中旬、正式に出馬表明した小坂氏は「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるように最後の努力をしたい」と述べ、主な施策に▽自主財源の確立▽権兵衛トンネル開通に伴う観光▽少子化対策竏窒唐ーている。
【市議選】
市議会の議員定数は26で、伊那市18、高遠町5、長谷村3。
◆伊那市
出馬表明しているのは現職18人、元職1人、新人2人。
元職は会社役員飯島尚幸氏(60)=公明党・西春近、新人は前女性団体連絡協議会長竹中則子氏(64)=無所属・手良、NPO法人「クローバーコミュニケーション信州」代表野溝直樹氏(40)=無所属・東春近=。竹中氏は市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「女性を政策決定の場へ送り出したい」と擁立。野溝氏は「NPO活動などの経験を生かし、建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」と出馬を決めた。
現職引退は、無所属の北原斉=手良(1)(当選回数)、小林光豊=西箕輪(3)、高沢勝=中央(3)、藤島雄二=西春近(3)、共産党の小林和人=西箕輪(6)、公明党の赤沼利光=西箕輪(8)=の6氏。
西箕輪地区は、現職5人のうち3人が引退することから「地区内で何とか立てたい」と新人擁立に動いている。
東春近では、現職2人に加え、新人1人が立ち、激戦区となりそうだ。
党派は無所属16、共産党3、公明党2。共産党は現職1人が引退するが、3人が続投を、公明党は現職1人が引退、元職1人が出馬し、現有2議席の確保をそれぞれ目指す。
合併を機に、協働のまちづくりなどを掲げ、地元に限らず、市内全域から支持を集めたいとする立候補予定者も目立つ。
30代女性を推す動きもあったが、本人の意思が固まらなかった。
3月2日現在の有権者数は、4万9361人。
◆高遠町
現職7人、新人1人が出馬を表明。西高遠からは現職5人が立ち、混戦を極めそうだ。
現職はいずれも無所属で、西高遠の飯島進(52)、伊東實(70)、春日嗣彦(51)、原浩(68)、下山田の野々田高芳(69)、藤沢の伊藤明由(66)、共産党で西高遠の関森照敏(65)の各氏。新人は、前高遠町観光協会事務局長の農業・平岩国幸氏(68)=無所属・上山田=が名乗りを上げている。
引退表明はいずれも無所属の小松晃氏(69)=上山田、前林賢一氏(69)=小原、松井教一氏(50)=山室。
◆長谷村
羽場好美氏(47)=無所属、宮下金典氏(55)=共産党=のいずれも溝口の現職2氏が出馬を表明。非持地区からも現職の出馬が濃厚だ。
無所属の窪田清彦(66)=黒河内、中山達得(73)=非持、吉田由季子(38)=同、の3氏が引退を決めていて、そのほかにも年齢などを理由に退く考えの現職も数人いる。 -
国道152号片倉南原バイパス着工
県が進める高遠町藤沢片倉の国道152号片倉南原バイパスが22日、着工した。
町内の国道152号では長藤の四日市場、栗田、藤沢の荒町、片倉の4カ所に幅員が狭い個所があり、交通に支障をきたしている。片倉は幅員4メートルと最も狭い個所があり、大型車両同士のすれ違いが困難で、交通量が多い観桜期は交通誘導員を配置して交互通行をしている。
バイパスは難所を解消するため、片倉多目的集会施設近くから現道西側の農地に藤沢川に沿う形で整備し、薬師堂集落で現道と接続させる。総延長760メートルで、全幅は11メートルの車道2車線。片側に2・5メートルの歩道を設置する。総事業費は約4億円。来年4月には暫定的に通行可能にしたいとしている。
安全祈願祭と起工式には関係者約50人が出席。伊東義人町長は「地域住民にとって欠くことのできない生活道路であり、観光用道路としても重要な路線。完成すれば合併後の新市の進展と飛躍につながる」とあいさつした。 -
土づくり講演会
箕輪町は18日、環境にやさしい農業を目指し「土づくり講演会」を町文化センターで開いた。約80人が熱心に聴講した。
安心・安全な農産物作りは「土づくり」が大切-と、昨年に続き2回目。伊那市のジャパン・バイオファーム社長小祝政明さんが「有機栽培の基礎と実践」を話した。
小祝さんは、「有機栽培は本当は収量が多く、品質が良く、おいしい。野菜にあった土づくりが必要」と、人参やレタス、トマトなどの有機栽培の実例を写真で紹介。消費者が求める安全でおいしい作物を作る土づくりの最善策に、土の機能や構造を正確に知ることを挙げた。
有機肥料の長所と短所を把握して使うことが「よい作物」につながるとし、ミネラル肥料の種類と特性、作物の生理に基づいた施肥管理などを説明した。 -
箕輪町還暦祝
箕輪町の06年還暦祝が19日、伊那プリンスホテルであった。還暦者でつくる実行委員会主催の式典、祝賀会で130人が人生の節目を祝った。
今年の該当者は46年4月2日から47年4月1日生まれの町内在住者318人。
内山雄平実行委員長は、「還暦は人生の一つの通過点に過ぎない。今日を原点として人と人とのつながりを大切に、心豊かな地域づくり、町づくりに何ができるか真剣に考え、『何か一つの大切さ』を合言葉に、町発展のため生涯現役の心で歩んでいこう」と式辞を述べた。
平沢豊満町長は、「今まで培ってきた知識や経験を顕在化し、町発展のためこれからもお力添えいただきたい。ご自愛頂き、健康で明るく楽しく前向きに人生をおう歌していただきたい」と祝った。
還暦者は、町民体育館で使う屋外用ベンチ5台を記念品として町に贈った。 -
上伊那身体障害者福祉協会設立60周年記念式典
上伊那身体障害者福祉協会の設立60周年記念式典が19日、南箕輪村公民館であり、160人が節目を祝った。
47年に上伊那身体障害者協会として設立。50年の身体障害者福祉法施行に伴い現在の組織になった。福祉やスポーツ活動のほか、相談部会や助成部会、車いすグループなど部門の活動に取り組んでいる。
記念式典で都志豊会長は、「設立当時は差別や偏見の著しい中、困難の連続だった。今日受けている恩恵も厳しい時代の中で、障害者福祉のため身を呈してご尽力頂いた先輩方に感謝申し上げる」とし、スペシャルオリンピックスやトリノパラリンピックでの選手の活躍に触れ、「積極的な社会参加が障害者福祉の認識を深めることになる。障害者自ら社会参加を」とあいさつした。
永年役員や介護功労の表彰、新伊那市の誕生に伴い伊那市に移行する高遠町と長谷村の協会役員のあいさつもあった。 -
こどもたいそう
全身を使って楽しもう竏窒ニ19日、伊那市の子育て支援グループ・子どもネット伊那は、5縲・歳を対象とした体操教室を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。約30人の子どもたちが集まり、普段はあまりなじみのない器械体操に挑戦した。
体を使わなくてもできる遊びが多くなる中、もっと主体的に体を使ったり、器械体操に触れるきっかけづくりをしてもらうことを目的としており、今年で2回目。
講師に迎えた諏訪市のトレーナー・落井達彦さんは「学校でも楽しめるような体操を覚えよう」と子どもたちに呼びかけ、前転、後転、ブリッジなど、基本的な動きを伝授した。手のつき方や回転の仕方を知らなかった子どもたちも、落井さんの指導を受けながら徐々にコツをつかみ、ほおをまっ赤にして笑顔を見せていた。 -
5S改善チーム発足
トップダウンではなく、職員自らの想いを形に職場環境を見直し、民間の手法にならって行政運営の効率化を目指そうと、宮田村の職員が20日、「5S改善チーム」を編成した。自己や職場推薦で選ばれた14人のメンバーは、若手や女性が大半。管理職は入らず、実務レベルの一般職員が自ら考え、行動に移す。
5Sは整理、整頓、清掃、清潔、しつけの頭文字をローマ字読みした総称。
民間企業が生産性向上の手段として改善に取り組んでいるが、宮田村の清水靖夫村長は昨年7月の就任以来、行政改革の一環として村職員に徹底を呼びかけている。
改善チームも村長の・ス肝入り・スと言える。が、「従来のトップダウンではダメ。上から与えられたものをやるだけでなく、行政をこう変えたいという夢を行動にしてもらいたい」と清水村長、小林修助役は説明する。
職員一人ひとりの意識改革、能力開発などにつなげたい考え。今後チーム内で検討した提言などは、管理職の企画会議や各職場にあげて実行に移す。
チームリーダーに選ばれた上條雅典さんは「何もない所からの出発。このような取り組みができたことが第一歩だと思う。最初から難しく考えるのではなく、身近な所から意識を広げていければ」と話した。
当面はメンバーの研修、他の行政や事業所の取り組みなどを研究し、検討を進めていく。 -
刺繍教室作品展に向けて、創作に意欲
宮田村南割区の刺繍作家竹中理恵子さんが主宰する刺繍教室「オリジナルT」は、4月14日から3日間、伊那市のかんてんぱぱホールで作品展を開く。小学校1年生から85歳の女性まで幅広い年代の受講生が、百点以上を出品。世界各地の図柄や最新の技法もとりいれ、「今まで見たこともない刺繍の世界を、多くの人に感じてもらえれば」と創作に励んでいる。
昨年、フランスに留学して本場の技術を学んだ竹中さんは、世界各地で愛される刺繍の良さを広く伝えたいと思案。
高齢になっても創作意欲を燃やしている受講生の姿にも感化され、作品展を企画した。
同教室に通う20人に加え、竹中さんが講師を務める村教育委員会の学校週5日対応講座「やさしい手芸」の子どもたちも出品。
「3世代、4世代と年代関係なく続けられるのが刺繍の良さ。初心者からベテランまで技術は幅広いが、デザインや色の楽しさを感じてもらえれば」と竹中さんは話す。
1000色以上ある糸を使い分け、世界各地の図柄などを布地に縫い込む刺繍の世界。根気と色彩感覚などが求められるが、同教室最高齢の85歳の女性は「つい夢中になってしまう」と、笑顔で展示作品を仕上げていた。
作品展は駒ヶ根市のパッチワーク教室・マルコミコットンクラブとの共催で、「花のパッチワーク&世界の刺繍展」と銘打つ。午前9時から午後6時(最終日のみ午後4時)まで開場し、入場無料。 -
駒が原の児童会歓送迎会
宮田村町3区駒が原地区の小学校児童会は18日、歓送迎会を里宮神社で開いた。卒業生9人を送り、新入生16人を歓迎。別れを惜しみつつ、新たな出会いを喜び、会食やゲームなどを通じて絆を確かめ合った。
同地区では歓送迎会を「天神様」と呼び、先輩から後輩へと受け継がれてきた。
この日も新年度から最上級生になる5年生が中心になり準備に協力。新旧会長の松田優太君、加藤美咲さんがそれぞれあいさつし、励まし、感謝しあった。
新入生、卒業生それぞれに記念品の贈呈もあり、父母手製の美味しい豚汁で会食も。
最後は下級生がアーチをつくって、卒業生を送り出した。 -
みのわ健康アカデミー1期生卒業式
熟年者の健康レベル向上を目的とした箕輪町の「みのわ健康アカデミー」1期生の卒業式が20日、町文化センターであった。副学長の寺沢宏次信州大学教育学部助教授が卒業生に卒業証書と活動記録を手渡し、今後も継続した健康づくりに期待した。
寺沢助教授が提唱する「運動とコミュニケーション」の理論と実践に学び、「楽しく・仲良く・温かく」をモットーに運動習慣を継続し、健康学習と個別相談で健康レベルを向上させようと初開講。信大教育学部、県看護大、箕輪町医師会、健康づくり事業団などの協力を得た。
学生は56歳から75歳までの41人。トレーニング37回、健康学習9回、集団健康講座10回に、ウォーキングなど自主トレーニングにも取り組んだ。
学長の平沢豊満町長は、「素晴らしい仲間と末永く交友を続け、明るく楽しい健康な日々を送って。みのわ健康サポート隊として地域の皆さんのリーダーとしての役割を担ってほしい」とメッセージを寄せた。
卒業生代表の原章夫さん(73)=松島=は、数回しかできなかった腕立てふせ、懸垂などが20回程度できるようになり、体力年齢は70歳代の人が40縲・0歳代になるなどの成果を挙げ、「卒業しても介護を受けることなく健康で元気に老いを迎えたい。健康アカデミーに感謝している」とあいさつした。
皆勤賞は長岡の清水百合子さん(65)。アカデミーから記念品が贈られた。
1年間の成果は、寺沢助教授が関係する取り組みの中で先進の成果で「とても素晴らしい」と講評。学生の平均で腹囲2・1センチ減、体重0・6キロ減。最も成果のあった人で腹囲7・5センチ減、体重約6キロ減。上体起こし、長座体前屈、肺活量など体力測定結果も上がった。一般的に減少する握力も平均2・2キロ増え、バランスよく筋力アップした結果になった。
町は06年度、学生枠を拡大して2期目のアカデミーを開講。9月には短期アカデミーも計画する。1期生は月1回、元気センターでトレーニングし自主活動に取り組む。町は、「みのわ健康サポート隊」として1期生が地域の健康づくりのリーダーになっていくことに期待している。