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市議選に野溝直樹氏が出馬
3月31日の新伊那市発足に伴う市議選に、伊那市東春近のNPO法人「クローバーコミュニケーション信州」代表野溝直樹氏(40)=無所属=が21日、出馬表明した。
野溝氏は「多角的な視点こそがこれからのまちづくりに求められている。NPO活動などの経験を生かし、建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」とし、政策に▽協働のまちづくりを進めるための道筋をつける▽広域的発想で見た観光振興竏窒ネどを挙げた。
組織は地域、伊那青年会議所、NPO、同級生など考え方に共鳴してもらえる人に支持を広げていく。また、民主党長野県第5区総支部の市議候補者公募に申し込んだことも明らかにした。加藤学総支部代表によると、まだ正式決定に至っていないが「民主党推薦」の形でいきたいとした。24日に記者会見を開いて発表する見通し。
市議選は4月23日告示、30日投開票の日程で行われる予定。 -
市章候補作品5点が決まる
3月31日の新伊那市発足に伴う市章の候補作品5点が21日、決まった。新市発足後に1点が決定する。
候補作品は市民に向け、市報などを通じて知らせる予定だが、1点に絞り込む手法や時期などは今後、煮詰めていく。
候補作品は、3市町村の合併協議会の委員や識見者でつくる市章候補選定委員会(竹内徹委員長、9人)が5回の委員会を開いて選考。応募作品2490点から徐々に絞り込み、類似商標がないかも調査した。
デザインは二つのアルプス、桜、川、自然など新市の特色や、伊那市の「イナ」「INA」をモチーフにしたものが目立った。
候補作品5点は「新市の元気をイメージ」「新市の将来像にある『自然共生都市』を表現」した作品が並んだ。
21日の合併協で、竹内委員長が「市章としての品位や品格を備え、親しみやすく、新市民に受け入れられやすい作品を選考した」と報告。
委員からの意見はなく、承認された。 -
中川村06年度当初予算案を発表
中川村は21日、06年度当初予算案を発表した。一般会計は総額30億1400万円で前年当初比2・7%増。一般・特別会計・水道会計の総額は49億3761万円で、前年比0・2%減となった。前年が村長選挙による骨格予算であり、6月補正後の予算額、32億1000万円と比較すると、実質的には6・1%減で、11年前の95年並の予算規模。「村長就任以来初めて、自立初年度の予算。無駄を省き、将来に向けて、着実な布石を打つ中で、村民活力を引き出し、人口増、産業の活性化を図る予算」(曽我村長)とした。
歳入は村税が4億2019万円で前年当初比2・1%増、うち個人村民税は税制改革により1344万円増(11・8%増、固定資産税は評価替えにより、1・4%、339万円減。地方譲与税は国の財源移譲に伴い30・3%の大幅増で、1億840万円。地方交付税は2・5%減の15億6000万円、うち普通交付税は15億円を計上。減要素として、国勢調査による人口減、公債費減、下水道高資本対策経費減など。繰入金は財政調整基金からは1億円とした。(前年度は1億5千万円を計上したが、取り崩しなし)。村債は過疎債を基本に3億2990万円、前年が骨格予算のため、68・1%増、6月補正後と比較すると、6・9%減。新規事業のつどいの広場、ふれあい公園整備、村道改良などに活用する。
歳出の人件費は収入役廃止、特別職の削減、議員定数削減など4・8%減の7億1933万円。物件費は2・6%減の3億8668万円、扶助費は児童手当、福祉医療費増などで11・0%増の1億3395万円、補助費は2億7490万円。普通建設費は3億3802万円で42・5%増、つどいの広場事業、ふれあい公園整備、村道改良-など。公債費は前年度がピーク、4・6%減の6億8028万円。公債比率は22・6%。
特別会計関係では、国民健康保険が3億7700万円、介護保険は4億1800万円、老人医療は5億8780万円。公共下水道事業2億5670万円で17・3%の大幅減、南原地区を予定し、93年着工以来、14年間にわたる下水道事業は完了となる。農業集落排水事業は1億5750万円。水道事業は1億2661万円となっている。【関連記事10面】 -
中川村予算、新規事業
中川村は21日、06年度予算案に合わせ、チャオ周辺活性化関連のつどいの広場整備、ふれあい公園整備などを盛り込んだ新規事業を発表した。
【みんな健やかプラン】▽つどいの広場整備事業=3199万円▽同運営費=211万円▽1時保育実施補助=33万円▽児童手当給付(小6まで引き上げ)=3697万円▽地域包括センター運営費=1020万円▽介護保険地域支援事業=45万円▽ヘルスアップ事業(生活習慣病予防のための検査、学習)=226万円▽消防団員健康指導モデル事業=117万円▽食育事業=8万円
【快適環境プラン】▽三共住宅下水道接続=83万円▽ふれあい公園整備事業=2000万円▽村営バス2台更新(宝くじ助成)=2112万円
【彩り文化生活プラン】▽西小学校長・独身住宅下水道接続=1221万円▽図書管理システム更新=552万円▽歴史民俗資料館収蔵品整理=271万円【もしもの備えプラン】▽役場庁舎耐震診断=504万円▽消防団積載車更新=1400万円
【ふるさと実感プラン】▽村道改修改良(中組下平線・大草中央線・中央清水線)=9500万円▽都市計画マスターズプラン作成=250万円
【中川エコプラン】▽アスベスト検査補助=
2万円▽役場庁舎旧消防棟アスベスト対策工事=281万円
【生活パートナープラン】▽中川村ファン情報誌そぞろある記=35万円▽村例規集データ化=373万円
【智恵と技術をつなぐプラン】▽地産地消地域支援事業=10万円▽農業インターン事業補助78万円▽柳沢地区鳥獣防護柵設置=1千万円▽南陽地区鳥獣防護柵設置=200万円▽下平地区揚水ポンプ補修工事=279万円▽空き店舗活用推進補助=100万円▽桑原キャンプ場ウッドデッキ拡張工事=54万円▽陣馬形キャンプ場階段設置工事35万円 -
議員定数の再検討を求める要望書を受け、取扱いを協議、議会総務文教委員会付託へ
中川村議会は21日議会全員協議会を開き、先に議員定数の再検討を願う住民の会(古田忠会長)から提出された要望書「議員定数を10人に再検討を」の扱いについて協議し、「要望書を重く受け止めるべき」という意見が大勢を占め、3月定例会で取上げ、総務文教委員会に付託する方針を決めた。
要望書は16日、議員ОBら村民有志でつくる住民の会が、アンケート結果や財政事情などを踏まえ、議員定数を10人にするように再検討を求め提出、賛同者として元議長、議員OBら11人が名を連ねた。
全協は非公開で行われ、出席した議員の話では「1度議決した定数を、選挙の執行前に再検討するという前例は少ない」「多数の住民が意向調査の結果を受け、定数は10人と思っていた。定数12人と議決したことが、住民の不信感を招いた」などの意見が出され、「要望書を無視できない」と言う結論に至った。 -
高校改革プラン住民説明会
長野県教育委員会は20日、高校改革プランの実施計画策定に向けた住民説明会を辰野町の町民会館で開いた。第3通学区推進委員会の最終報告で統廃合の対象となった諏訪、上伊那の高校関係者が集まり、それぞれが実施計画の策定に反映させたい思いを訴えた。
上伊那は、箕輪工業や上伊那農業定時制の関係者らが多数参加し「時代の要請の中で工業に軸足を置いてやってきたが、箕輪工業の多部制・単位制には工業科を残すことは許されるのか」「県内の定時制は半分近くがなくなるのに人数が少ないという理由であまり問題とされてこなかった。多部制・単位制は定時制に変わるものではない。(1)20人学級の実現(2)4学年で卒業するシステムの継続(3)午前部・午後部と一緒にならない定時制枠を残す竏窒ネどの条件が実現できないなら、上農定時制を存続させてほしい」と思いをぶつけた。
県教委は「多部制・単位制については、これまでの箕工が持っているものを生かし、要望も考慮してきたいと考えている」とする一方、「多部制・単位制は3年でも4年でも卒業できる柔軟なシステム。基本的には定時制をすべてなくすわけではない」と説明。
米澤教育長は最後に「行政責任としてみなさんの意見を実施計画に反映していきたい」と語った。
しかし、全県で8回しかない説明会の少なさに不満を訴える参加者も多く、実施計画に各地区の意向が十分反映されるかは疑問が残る。
県教委は3月末までに実施計画を策定する。 -
折り鶴絵画作り張り付け作業へ
高遠町の伊那市・長谷村との合併に伴う閉町などの記念事業の一つ、折り鶴絵画「一人一人の願いをのせて」で、全町民に製作を呼びかけた折り鶴が除々に集まり、近く原画への張り付けを始める。
完成絵(横364センチ、縦182センチ)は、タカトオコヒガンザクラが満開の城址公園、街並み、遠望には仙丈ケ岳が描かれ、町を包み込むように鮮やかな虹がかかる。町章に使う金色を含め、全9色の折り鶴を用いて、表現する。
町民一人に対して折り紙2枚を配布し、21日現在で、回収予定の約1万4千羽のうち、3分の2が集まった。近日中にも、町女性団体連絡協議会が、高遠高校の美術クラブが手掛けた原画への張り付けに取りかかる。
作品は、3月25日の式典と記念コンサートの会場に飾り、その後は町内の公共施設に展示する。
式典当日には「タイムカプセル」も埋設する計画で、記念事業実行委員会は「未来の自分や家族に向けてメッセージを託してみませんか」と、全町民から手紙や写真を募っている。タイムカプセルは、記念碑を建立する町文化センター駐車場に埋め、20年後の同日に開封する予定。 -
よりあい東春近会議
自分たちの地域は自分たちの手でつくろう竏窒ニ、伊那市東春近の住民有志でつくる「よりあい東春近会議」は19日、東春近の地域づくりについて考えるワークショップを東春近公民館で開いた。約30人が参加し、よりより東春近にするためには何が足りないか、個人としては何ができるかなどを話し合った。
昨年6月から話し合いを重ねてきた同会議は「自分たちの思いを地域づくりに反映したい」「人と人との結び付きを通した住民参加型の地域づくりをしたい」などと考える住民有志らが発足したもので、今回は、地域全体を巻き込んだワークショップを開くことを企画。その前段では、今後の地域づくりに重要な役割を果たす地域自治区を学ぶ勉強会も開いた。
ワークショップは3グループに分かれて実施。1班は「まとまりのある地域の中で小さな意見が言えなくなっているのでは」「地元に素晴らしい人がいても、知らないことも多い」などの意見があり、意見箱や東春近人材バンクの設置などが提案された。
発起人の織井秀夫さんは「行政に何かやってもらおうという姿勢から離れ、自分たちのことは自分たちで考えていくことが大切」と話していた。
今後もワークショップは定期的に開催していく予定。 -
伊那市で松くい虫被害を確認
伊那市で20日までに、松くい虫被害が確認された。市は06年度当初、3月31日に合併する高遠町・長谷村の森林も含めて被害対策計画(06縲・0年度)を策定し、北上を食い止める。
確認されたのは、東春近田原と西春近表木で、いずれも私有林。1月に枯損木から検体を採取し、上伊那地方事務所林務課、県林業総合センターに検体鑑定を依頼したところ、松を枯らすマツノザイセンチュウが発見された。
市内の山林面積は1万2千ヘクタールで、赤松は3千ヘクタール。そのうち、マツノザイセンチュウを松から松へ運ぶマツノマダラカミキリが飛ぶとされる標高800メートル以下が600ヘクタールある。
被害対策計画では、標高800メートル以下の松林を、松林として維持する「保全松林」、樹種転換する「被害拡大防止松林」、「その他松林」の3種類に区分し、被害のまん延を防ぐ。
巡視による枯損木の早期発見や伐倒くん蒸を継続するほか、地上薬剤散布、樹種転換などの対策に取り組む。
予防策として薬剤の樹幹注入講習会を開き、広く市民に知ってもらう。
06年度の事業費は900万円(前年度比430万円増)を見込むが、被害対策計画の策定によって変わることもある。
本年度(1月現在)の枯損木処理は250本、材積226立方メートルで、前年度に比べて62本、84立方メートル増えた。東春近、西春近が大半を占める。
市松くい虫対策協議会で20日、枯損木処理の状況などを報告。
委員の各地区財産区議長から山の手入れの必要性が挙がった。
松くい虫被害は、マツノマダラカミキリが松を枯らすマツノザイセンチュウを松から松へ運び、松枯れが発生する。上伊那地域は東西が山に囲まれ、南から北へ、天竜川の上流に向かって強い風が吹く。そのため、マツノマダラカミキリが飛んでいかないように松のないゾーン(松林保護樹林帯)を作るなどの防除対策が基本的な考え(上伊那地方事務所)。宮田村での被害は確認されていない。 -
伊北リトルシニアリーグ創立5周年で記念式典
箕輪町・南箕輪村・辰野町・岡谷市の中学生でつくる伊北リトルシニアリーグは19日、創立5周年記念式典を伊那市内で開いた。合わせて、子どもたちをサポートする「球心会」を立ち上げた。
式には、保護者ら約70人が出席。
赤羽武人会長は「信越連盟に伊北リーグありを見せてほしい」と述べた。
春日照海監督もリーグ創立の経過に触れ、健全な青少年を育てる決意を新たにした。
後援会組織となる「球心会」会長には、前監督の唐木正光さんが就いた。
また、創立5周年を節目に、記念誌「あゆみ」=A4判、20ページ=を60部作った。活動の様子、監督やコーチの言葉、1縲・期生の思い出などが写真入りでまとめられている。
伊北リーグは02年に創立し、リトルシニア野球協会信越連盟に所属。団員数は21人(3年生除く)で、辰野町のグラウンドで練習を積んでいる。 -
「信州」村サミットで地域ブランド考える
県内の村商工会青年部員が地域の枠を超えて交流する第1回「『信州』村サミット」が19日、南箕輪村商工会館であった。南信地区を中心に青年部員ら30人余が集まり、地域ブランドづくりを考えた。
このサミットは、規模や財政の面から商工業経営、青年部活動に限界がある「村」に絞り、それぞれが抱える課題を克服し、新たなビジネスチャンスのヒントになればと南箕輪村商工会青年部が呼びかけた。
「地域ブランドづくり」などをテーマにした分科会には下條村、喬木村、大鹿村などの各商工会青年部のほか、地元の農業関係者、唐木村長らも参加。カキの皮を使った商品づくりのコスト高、人を引き寄せる手段など悩みが挙がった。
地場産品の紹介・販売のアンテナショップを要望する若者農業者に対し、青年部員から「例えば、イチゴを旅館で使うなど今あるものを利用する発想ができるのではないか」という意見が出た。
また、商品ありきのブランドでなく、原風景や人とのコミュニケーションなどを売りにすることで、人を呼びたいとする村もあった。
参加者から豆乳石けん、鹿のくん製、地元産米を使った酒、ワインなど特産品も紹介され、いくつかを試飲食しながら意見を交わした。
分科会に先立ち、記念講演として、信州大学人文学教授で元信州ブランド戦略プロジェクト座長の中嶋聞多さんが地域ブランドの戦略のポイントなどを話した。 -
伊那ビデオクラブの作品コンクール表彰式
伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、32人)の第9回ビデオ作品コンクール表彰式が19日、伊那市生涯学習センターであった。クラブ員ら約40人が集まり、入賞者19人を表彰した。
コンクールは1年間の勉強した成果を発表する場。今回は、撮影会のあった飯田市上村下栗を題材にした風景やドキュメントなど33点の応募があった。事前に、クラブ員のほか、飯島町在住の映画監督・後藤俊夫さんら3人が特別審査員に加わり、5分以内にまとめた応募作の撮影技術や編集、音の使い方などを採点して入賞作を決めた。
表彰式で、飯島会長は「何を伝えたいのかを考え、熱意を持って作品を作るという後藤監督のアドバイスを基本に、映像を撮りたい」とあいさつ。
そのあと、入賞作を1点ずつ見て、それぞれ入賞者を表彰した。
クラブは映像を通した社会貢献として、昨年、クラブ員の撮った作品を福祉施設に寄贈、今後も継続したいとした。
入賞者は次の通り(敬称略)。
▽市長賞=北原正「一円玉の青春」南箕輪村▽監督賞=河野恒「火の若衆」池田町▽伊那ケーブルテレビジョン賞=赤羽伊三夫「神々をまつ山里の四季」伊那市▽市教育委員会賞(地域文化記録優秀)=飯島尚美「匠たちのかけ橋」同▽伊那毎日新聞社賞(取材優秀)=白鳥節夫「下栗を訪ねて」同▽中日新聞社賞(記録映像優秀)=平沢三千人「大阿原湿原保護と整備」南箕輪村▽信濃毎日新聞社賞(企画優秀)=吉江昌司「孝行猿のお話」辰野町▽長野日報社賞(生態記録優秀)=武田忠芳「毒針の代償」伊那市▽みのわ新聞社賞(映像優秀)=小山喜美子「こすもすまつり」同▽市有線放送賞(取材優秀)=赤羽仁「下栗の里を訪ねて」同▽上伊那教育会賞(撮影優秀)=小坂友信「越中おわら風の盆」同▽NHK長野ビデオクラブ会長賞(記録映像)=石川はつめ「キジバトの巣作り」同▽会長賞(映像優秀)=小島勇男「下栗の里の魅力」南箕輪村▽努力賞=久保田員人「みてござる地蔵」伊那市▽新人賞=城倉広夫「漓江下り」同▽奨励賞=北原厚「ど根性」伊那市、向山雄一「かやぶき屋根の家」箕輪町、平沢正憲「たった5分の初フライト」伊那市、鵜生川寿和「戸隠の春」辰野町 -
家庭婦人バレー上伊那大会に16チーム出場
上伊那家庭婦人バレーボール連盟は19日、箕輪町民体育館・社会体育館で第26回上伊那大会を開いた。上伊那の16チームが出場、総合優勝は飯島町の「どんぐり」が決めた。
競技(9人制)は4ブロックに分かれ、21点の3セットマッチ、変則リーグ戦で競った。
参加チームの中には、監督らで構成する混合チームが初出場。3セットにもつれ込む試合展開もあり、大会を盛り上げた。
各ブロックの優勝チームは次の通り。
(1)どんぐり(2)あすか(駒ケ根市)(3)かやの(箕輪町)(4)みやだ(宮田村) -
箕輪南小学校2年どらごん組
「やぁ!」
太鼓に向い、ばちを握り、格好良くポーズを決める「どらごん組」の12人。2学期から生活科の授業で太鼓演奏の活動をしてきた。
学校に太鼓があり、卒業生や上級生が太鼓をたたく姿を見て、「ぼくたちもたたきたい」「音楽会で発表したい」と始まった。
あいさつなど礼儀を大切にし、ばちの握り方、構え、基本打ちなど初歩からスタート。太くて軽いばちを小さい手に握っての練習は、手にまめができ、ばちが折れることもしばしば。一人で5本折れてしまった児童もいる。
10月の音楽会まで期間はわずか2カ月。週2縲・回、音楽会が近づくと毎日練習に励んだ。夏の暑いとき、体育館での練習は体力を消耗し、かなり疲れる。それでも、「楽しい!」「やりたい!」と頑張った。担任の稲垣恵子教諭も「暑い中、本当によく練習したと思う」と振り返る。
チーム名は「どらごん太鼓」。音楽会では“どらごん”にちなんだ曲「龍神太鼓」を、そろいのTシャツに鉢巻姿でパワフルに演奏した。
「気持ちがいい」「ばちを持ってたたくと気持ちが落ち着く」
上級生の演奏を見聞きする太鼓が、自らが演奏する太鼓に変わり、児童にとって太鼓は特別な存在になった。
12月に箕輪町であった学校太鼓交流会に出演。太鼓をやりたい-という箕輪北小学校2年1組が南小を訪れ、太鼓交流会もした。
11月、月を愛でる風流な宿泊学習「お月見」にも、お楽しみで太鼓を盛り込んだ。
日ごろの学習で季節を大事にしている2年生。「お月見」は、月について調べたことを保護者に発表し、地域のおばあちゃん達に教わって作ったお月見団子をふるまった。
保護者による本の読み聞かせに加え計画したのが、児童がお父さん、お母さんに太鼓を教える企画。「構えは足を開いて…」「ばちの持ち方は…」。とってもうれしそうに教える児童。保護者も子どもに教えてもらい楽しそうだったという。
力強く打つ上級生の太鼓は、2年生にとって憧れ。「一歩でも近づきたい」「もっと上手になりたい」。そんな熱い思いがある。
太鼓と同じくらい大好きな読書。学校の取り組み「朝の読書」はもちろん、図書館もお気に入り。家での読み聞かせなど家庭の協力もある。“本屋さん”を開業して1年生や保護者への読み聞かせもし、少しずつ一人で本を読むことが増えてきた2年生。「次に読む本、もう決めてあるんだ」。好きな本を手にうれしそうに話した。
「とにかく外が大好き。元気でパワフルです」と稲垣教諭。運動神経がよく、身軽に元気に遊ぶ2年生。そのパワーは、太鼓だけでなく、読書や野菜栽培などあらゆる学習の源になっている。 -
みぞれ時折激しく…白鳥も体寄せ合い
二十四節気の「雨水」も過ぎた20日、上伊那地方はみぞれ混じりの雪で一面真っ白。天竜川ですっかり・スおなじみ・スになった白鳥の群れも、互いの体を寄せ合い寒さを我慢しているようだった=写真。
伊那市西春近小出島の天竜川では17羽の白鳥が時折、体にまとい付く冷たいみぞれ雪を振り払うように、その場で羽を羽ばたかせていた。
21日の予想天気は「くもりで昼前から晴れ」。最低気温はマイナス1度になる見込み。寒さはまだまだ続きそうだ。 -
第3回郷土民族芸能を語り継ぐ集い
高遠町の高遠さくらホテルで19日、第3回郷土民族芸能を語り継ぐ集いがあった。300人を越える観客が集まり、上伊那に伝わる民俗芸能の数々を楽しんだ。
初参加の3団体を含む18団体が参加。権兵衛トンネルの開通を記念して、木曽節保存会のメンバーにも参加を依頼。
3年目となり、楽しみに待つ人から開催日を尋ねる問い合わせの電話もあるという。
男性が演奏することが当たり前だったお囃子(はやし)を、戦後から女性たちで引き継いできた「高遠ばやし保存会婦人部」は、3種類の高遠ばやしを披露。華やかな花笠姿も、観客の目を楽しませた。
ほかにも、伊那市の伊那節、長谷村のざんざ節、初出場した宮田村の大田切獅子など、が会場を沸かせた。 -
町制施行131周年・町村合併50年閉町記念・町民卓球大会
高遠町の町制施行131周年と合併による閉町を記念した町民卓球大会が19日、町文化体育館であった。子どもから大人まで約80人が集い、団体戦や個人戦など、さまざまな種目で腕を競い合った。
町の公民館行事の大会だが、今年は高遠町の閉町記念14事業の一つとしても位置付けた。
午前中に団体戦、午後に個人戦をした。普段なかなか体を使う機会のない大人も、子どもたちと共に白熱した試合を繰り広げた。
矢野やよ江公民館長は「来年は町民という名前はなくなるが、スポーツ大会は人と人との結び付きを強めるので、公民館活動の一環として大会は続けていきたい」と話していた。
結果は次の通り。
◇団体戦=(1)高遠(2)上山田(3)四日市
◇一般A=(1)伊藤重子(2)伊澤佐恵子(3)伊藤恭平、伊藤嘉健
◇50歳以上男子=(1)向山卓巳(2)西村綱雄(3)北原照夫
◇ラージボール▼男子=(1)矢沢幸男(2)中村修三(3)伊澤潔▼女子=(1)中村明子(2)北原光子(3)田畑君子
◇混合ダブルス=(1)伊澤潔、伊藤嘉健(2)北原辰彦、伊藤恭平(3)守屋敏彦、伊藤華菜 -
箕輪ふれあいコンサート
箕輪町自衛隊協力会(市川治實会長)は19日、創立10周年を記念した「箕輪ふれあいコンサート」を町文化センターで開いた=写真。600席の会場は満席で、自衛隊音楽隊員らのさまざまな演奏が、観客の耳を楽しませた。
出演は関東甲信地域などでの演奏をしている東京都練馬区阿佐ヶ谷駐屯地の陸上自衛隊東部方面音楽隊。年2回、定期公演もしている。
聞きなれた「信濃の国」から「ドイツ行進歌メドレー」「ナヴァル・ブルー」といった行進曲などを披露。特別参加した伊那北高校吹奏楽部も、会場を盛り上げた。
コンサートの後には、記念祝賀会も盛大にあった。
自衛官への後方支援を目的として有志らが発足した箕輪協力会の会員は現在、約265人。南信の他地域と比べて、規模が大きく、駐屯地への表敬訪問などもしている。 -
新山でハッチョウトンボの木道整備はじまる
ハッチョウトンボをはじめとする貴重な昆虫が多数生息する伊那市富県上新山の湿地で19日、観測者などの踏み荒らしを防ぐことことを目的とした木道の整備が始まった=写真。
木道を設置する湿地は約0・7ヘクタールの私有地で、ハッチョウトンボのほかにも準絶滅危惧(きぐ)種を含む27種類のトンボが生息していることが確認されている。木道の総全長は約113メートル。コモンズ支援金の05年度採択事業として、市と地元住民が協同して作業を進める。3月末までには完成予定。
生態系への影響を配慮して、防腐剤などを塗布しないカラマツの間伐材を使用する。
作業に参加した新山山野草等保護育成会の北原重利会長は「地元でもハッチョウトンボを見たことのない人も多くいるので、パンフレットなどを作成して広めていきたい。何らかのイベントをやることも考えている」と話している。
早ければ5月下旬ころからハッチョウトンボを見ることができる。最盛期は7月。 -
長谷村農業功労者表彰
長谷村農業委員会は19日、農業功労者表彰式を村公民館開き、市野瀬営農組合の大久保勉さん(71)を表彰した=写真。
農業委員を2期務めた大久保さんは、個人を単位とした農業の限界から脱却するために、育苗から収穫までを一貫して担う「営農組合」の設立をを長谷村でいち早く進めた一人。ほ場の耕作計画を立て、持続的で安定的な農業経営を展開。鳥獣被害を防ぐ緩衝帯整備、蛍水路への魚の放流などにも取り組み、豊かな環境づくりも積極的に進めてきた。
大久保さんは「20回という節目に身に余る表彰を感謝している。市野瀬営農組合全員の努力が今回の表彰へとつながり、大きな感謝をしたい」と受賞の喜びを語った。 -
伊那市で視覚障害者のための音声情報配信システムの実証実験開始
視覚障害者に、よりタイムリーな情報提供をするため、伊那市が関係団体や民間企業と開発を進めてきた音声情報配信システム「きこえるニュースボックス」の実証実験が20日、始まった。ブロードバンドを使って音声情報を配信する取り組みは、全国でも初めて。
視覚障害者は、点字や吹き替え録音で市報や日常の情報を得ているが、時間的遅れがあった。
音声情報配信システムは、文章情報をシステムが音声化して直接利用者に届けるため、タイムラグを最大限解消できる。
文章情報は中央のシステムに配信され、そこから各家庭の子機を通して音声に変換される。利用者はリモコンのボタン操作によって、自分の知りたい情報を選択し、受信できる。
現在は市報や広報、ローカル情報など約300のコンテンツを入力しているが、実際には数万のコンテンツを保存することが可能だという。市内の希望者6人に子機を貸し出して3月末まで実証実験をする。その結果をもとに改良を加え、半年縲・年以内の製品化を目指す。 -
生涯学習村民のつどい
宮田村公民館は19日、生涯学習村民のつどいを村民会館で開いた。国指定の推進地域として3年間取り組んだ人権教育について村内の保育園や小中学校が発表。地域と連携、交流を深め、子どもたちが日常的に人権感覚を深めることができたと成果を披露した。会場を訪れた約百人は、やさしさ、思いやりの心は地域のなかで育まれると再認識。知って理解する大切さを感じた。
同村は03年度から国の人権教育推進地域事業の指定を受けており、事業のまとめとしてそれぞれの取り組みを報告した。
保育園、小中学校ともに、地域ぐるみで推進した活動を説明。
ミニデイサービスの高齢者と交流を持った保育園、養護学校や聴導犬協会とふれあった小学校、中学校も各種団体、地域とのふれあいの中からやさしさを学んだと語った。
宮田小の野溝和人校長は「体験することで相手の意識を深めることができる。児童は地域の様々な人々と関わるなかで、ともに生きる喜びを感じられたはず」と話した。
講演会もあり、園田女子大学教授の野口克海さんが「地域が元気になる地域づくり」と題して話した。 -
祇園祭祭典委員
あばれみこしで有名な宮田村津島神社の祇園祭(7月)を運営する氏子総代、祭典委員会の合同会議が18日夜、同神社社務所で開かれた。300年以上続く祭りの成功と無事を確認し、祭典役員を決めた。
会議には今年の氏子総代会長の川手弘昭さん=町2区=、副会長の富田好男さん=町1区=、会計の長矢好幸さん=町3区らが出席。若手でつくる祭典委員約40人と協議し、委員役員を決めた。
あばれみこしを仕切る「2年祭典」の委員長は宮沢良人さん=町3区=、同副委員長は野溝秀明さん=町1区=、同会計は小田切洋一さんを選任。
祇園ばやしの屋台巡行を手がける「1年祭典」の委員長は遠山俊幸さん=町2区=、同副委員長は大前耕一さん=町3区=、同会計は下井孝さん=町1区=を選んだ。
役員は「けがなく、事故もなく、安全な祭りを心がけたい」とあいさつした。
あばれみこしと屋台が登場する祇園祭宵祭りは今年も7月第3週土曜日の15日、本祭りは翌16日に開く。 -
安協の安全祈願祭
伊南交通安全協会宮田支会(小林利春支会長)は19日、安全祈願祭をJA上伊那宮田支所で開いた。村内の昨年は人身交通事故の件数が減少したが、今年に入って増えており、関係者は引き続き事故抑止が推進できるよう、気を引き締め直した。
安協や区長、議会、駒ヶ根署など約40人が出席。祭壇に玉ぐしを奉てんし、交通安全を祈った。
同村内の昨年1年間に発生した人身事故件数は40件で、前年に比べ8件減。しかし、今年は19日現在で前年同期比6件増の10件と多発している。
小林支会長はあいさつで現況にふれ「交通指導などを臨時に行ない、対処していきたい」と協力を求めた。 -
高齢者クラブ連合会作品展
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は第31回作品展を駒ケ根駅前ビル・アルパで20日まで開いている。会員133人が出品した陶芸、書道、手芸、絵画、写真などの力作282点が展示されている=写真。訪れた人たちは作品に顔を寄せて見詰め「なかなか大したもんだ」などと感心しながらじっくりと鑑賞していた。
19日午前9時縲恁゚後4時、20日午前9時縲恁゚後2時。入場無料。 -
今日雨水、春の使者、ネコヤナギ
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1面へ、今日、雨水、ネコヤナギ、清澄な空に銀色の穂輝 今日は雨水、雪から雨に変わる日。中川村田島の国道153線沿いの飲食店の店先には、春の使者、ネコヤナギが固い殻を破り、銀白色の花穂をのぞかせ、「春到来」を告げている。
びっしりと花をつけたネコヤナギは、清澄の空に向かって、銀色に輝き、道行く人の目を楽しませている。 -
中央保育園の交通安全教室
宮田村中央保育園は17日、交通安全教室を同園で開いた。全園児が横断歩道の渡り方など、正しい交通ルールを学んだ。
県交通安全教育支援センターのスタッフ3人が講師。着ぐるみが登場する芝居仕立てで、信号の見方、正しい道路歩行などを分かりやすく伝えた。
「信号の前では必ず止まる。横断歩道は右見て、左見て、また右を見る。手をはっきりと高くあげてください」と指導。
さっそく年長園児は横断歩道を渡る模擬訓練に挑戦し、教わった通りに歩行していた。
教室は保護者会(加藤正樹会長)の主催で毎年実施。都合がついた保護者も参加し、園児と一緒に受講した。 -
園児の交通安全教室
宮田村中央保育園は17日、交通安全教室を同園で開いた。全園児が横断歩道の渡り方など、正しい交通ルールを学んだ。
県交通安全教育支援センターのスタッフ3人が講師。着ぐるみが登場する芝居仕立てで、信号の見方、正しい道路歩行などを分かりやすく伝えた。
「信号の前では必ず止まる。横断歩道は右見て、左見て、また右を見る。手をはっきりと高くあげてください」と指導。
さっそく年長園児は横断歩道を渡る模擬体験して、教わった通りに歩行していた。
教室は保護者会(加藤正樹会長)の主催で毎年実施。都合がついた保護者も参加し、園児と一緒に受講した。 -
梅のせん定講座
宮田村公民館は18日、梅のせん定講座を村民会館前の広場で開いた。約20人が参加し、JA上伊那宮田支所営農課の井上博志さんが指導。ほころび始めた梅のつぼみに春の気配を感じつつ、正しい木の手入れ方法を学んだ。
「今後の成長を頭で考えながら、せん定するのがコツ」と井上さん。本来は花芽に養分が行く前の12月までにせん定を行なうのが最善であると伝えた。
指導を受けて参加者もせん定に挑戦。自宅に帰ってからも技術を生かせるようにと、繰り返し質問しつつ取り組んでいた。
広場前の梅は、村民会館が完成した98年に村の若手農業者でつくる壮年連盟が記念植樹。以来管理を続けているが、正しい知識を村民に知ってもらおうと、公民館と協力してせん定講座を開いている。 -
海外協力隊語学交流会
駒ケ根青年海外協力隊訓練所(加藤高史所長)は派遣前訓練中の候補生の語学学習の一環として18日、来日中の外国人研修員ら約60人を招いての語学交流会を同訓練所で開いた。候補生らは語学クラス別に外国人研修員とグループをつくり、互いの国の文化などについて紹介し合った。ネイティブスピーカーとの生きた会話ができる貴重な機会を無駄にすまいと、候補生らは日々の語学訓練の成果を発揮して身振り手振りも交えながら懸命にコミュニケーションを図っていた。
初顔合わせでの候補生と外国人研修員は共に多くが普段着姿だったが、中にはそれぞれの民俗衣装を着込んで登場する人もあり、あいさつもそこそこに互いの服装の紹介などの話題をきっかけにたちまち意気投合するグループもあった=写真。 外国人研修員はJICA(国際協力機構)の招きに応じて日本を訪れ、先進国の専門技術や知識を自国の発展に役立ようと研修を行うアジア、アフリカ、中南米など開発途上国の行政官や技術者、研究者ら。
19日はシルクミュージアムの見学などを予定している。