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宮田村商工会青年部が40周年
3、4日に多彩な記念イベントを開催創部40周年を迎える宮田村商工会青年部(前林裕一部長、48人)は3、4日、各種の記念事業を行なう。著名なプロ野球選手を迎え講演会や子ども野球教室、人気マジシャンのマジックショーなど多彩。4日の式典では、商工業にとどまらず幅広くむらづくりに貢献してきた40年の歴史を振り返る。
村内商工業を取り巻く環境は厳しいが、青年部は精力的に活動。青少年の育成活動から村が抱える問題まで幅広く関心を寄せ、各種事業を展開している。
昨年と今年には宮田高原の活性化にも協力。県外から訪れるリンゴオーナーを対象にキャンプを開き、高原内に手作りでアスレチック遊具も整備した。
「全員が人任せではなく、情熱と責任感を持っている。次世代をみすえて、常に前へ前へ。これが青年部の伝統」と前林部長。
今回も記念事業の一環として、村民会館前の芝生広場にモミの木を寄贈。宮田小学校には一輪車10台を贈る。
また、4日午前8時45分からは村内の小中学生を対象にプロ野球中日ドラゴンズの川相昌弘さんを迎えて野球教室を開く。
同日午後5時から村民会館で開く記念式典には、歴代の青年部員も含め来賓を多数招待。新たな躍進への一歩とし、引き続き行なう歳末慈善パーティーの収益金の一部は今年も村へ寄付する。
川相選手による記念講演会は3日午後6時半から村民会館。マギー審司、ふじいあきらの人気者両名によるマジックショーも4日午前11時半から同会館で開くが、いずれのチケットも完売となった。
記念事業実行委員会の平沢賢司委員長は「過去の経験を活かし、未来につなぐ記念事業にしたい」と話す。 -
構造計算書偽造問題
県、再計算制度開始上伊那でもホテル2棟が耐震強度不足と指摘されている姉歯建築設計事務所の構造計算書偽造で、県は1日、構造計算審査における独自の再計算制度をスタートさせた。
現行の審査では、大規模建築物の構造計算がコンピューターで行われるようになって以降、建築基準法施工規則などにのっとった詳細な計算書が提出図書から省略され審査の対象外にされてきた。姉歯建築設計事務所はこの詳細な計算過程をプログラム操作で改ざんした。
スタートした新たな制度では、この詳細計算書を県独自に再計算する。そのために構造計算一貫プログラムを購入し配備し、必要な人員も再配置するとしている。
対象になる建築物は、県に申請書類が保存されている02年度以降の建築物約200件。民間の指定確認検査機関が建築確認をした建物も、建築主の意向を聞いて逐次実施。今後新築予定の建築物については、確認申請時に必要性を判断して、随時行う。
1日、県庁で塚田和雄住宅部長が記者会見して発表した。上伊那地方事務所には、まだプログラムなどは配備されていない。構造計算書偽造問題に対する都道府県レベルの対応としては先陣を切るものだが、プログラム購入費の捻出や人員配置などに関する困難を指摘する声もあり、一日も早い制度の実質化が求められる。 -
保育園児が観劇
人権教育の一環として宮田村東保育園で30日、劇団「風の子」(東京都)が公演。心温まる舞台を園児全員熱心に鑑賞した。
宮田村は県の人権教育総合推進地域事業の指定を受け、小中学校では講演会を開くなど力を入れている。
保育園の観劇もそのひとつ。今年も東保育園のほか、中央、西の各保育園でも同劇団が公演した。
登場人物は老夫婦の2人だけ。しかし、表情豊かに、時にユーモラスな動きも加えた芝居に、子どもたちはクギ付け。目と耳、そして心で劇の楽しさにふれていた。 -
伊那市大坊
新そば食べる会、楽しく伊那市西町の大坊でこのほど「新そばを食べる会」があり、地区の高齢者13人が、伊那市そば打ち名人会の小林史麿さんの手打ちそばに舌づつみを打った。
西町区の敬老会に大坊地区からの参加者が一人もいなかったことから、「大坊のお年寄りにも敬老の心を伝えよう」と、民生委員の斧研つね子さん・保健委員の池上恵さん・ヘルパーの木島仁美さんが3人で企画。新そばを食べるだけでなく、そばのうんちく、大坊の歴史などに話が及ぶと、高齢者は「わが意を得たり」とばかりに体験談を披露した。
木島さんの「介護を受ける者・する者の物の見方・考え方」と題した講話には、高齢者一人ひとりが自分の考え方を発言して盛り上がった。「こうしてしゃべれることが幸せ」との声もあった。
池上さんの体操の指導では、85歳の人が寝転んだ後に手を使わずに起き上がり、参加者を驚かす場面も。
参加者の「来年もお願いしますよ」「また来たいよ」の声に、企画した3人はうれしそうだった。 -
【南大東島再訪記】離島産業振興の苦難〈下〉
豊かな自然環境を活かして「春になれば、ホテイアオイの花が咲き乱れるサ。何もしたくなくなったら、またここに来れば良いサ」
島のほぼ中央に位置する池をカヌーで進みながら、島の濱里保之産業課長は話した。
南大東島は火山の上にサンゴ礁が発達してできた島。盆地状の中央部には日本最大のカルスト湖沼群が広がる。沖縄県には1ヘクタール以上の天然湖沼は14しかないが、そのすべてが南大東島に集中している。
この湖沼群はすべて水路でつながっており、カヌーで漕ぎ出せばさまざまな水鳥が群れる手付かずの自然に触れることができる。これをそのまま観光資源にしようと、村でカヌーを購入、水辺の公園整備にも乗り出した。
カルスト湖沼群だけではない。深さ2000メートルの太平洋の底から一挙に突き出した断崖絶壁の島は、大陸に一度もつながったことがなく、首の回りが金色で愛くるしい顔をしたダイトウオオコウモリをはじめ島固有の動植物が多数存在する。流行のエコツーリズムの題材には事欠かない。
岸壁から目と鼻の先には透明度60メートルと言われる紺碧の海が広がり、島そのものがダイビングスポット。クルージングや釣り、運がよければ岸壁からホエールウオッチングまでできる。これもまた重要な観光資源だ。
もちろん島も、観光客誘致に力を入れており、近年、島の自然や歴史などを写真やパネルで紹介する島まるごと館(館長はダイトウオオコウモリ)を設置した。副館長の東和明さんによれば、島の環境保全とエコツーリズムの振興のために近くNPOも立ち上げるという。
観光業の振興が、島の発展の大きな柱であることは間違いない。だがそれと同時に、新たな地場産業育成も重要。青パパイアやサトウキビなどの農業生産物はもちろん、日本最大の漁場であるといわれるソデイカや、サワラ・マグロなどの海産物もその1つ。
新しい港の完成を控えて活気付く漁業組合を訪ねると「南大東の魚をサ、信州の山の中で食べてくれる人はいないかな」と、剥き身で全長70センチにも及ぶ大きなソデイカをまるごとプレゼントされた。
台風の通り道で、島に張り付くようにして着実に農地を増やし、荒波の中に小さな漁船を漕ぎ出して生きてきた人々。その「大きな夢」を感じた。
(毛賀沢明宏)
※本号で「離島産業振興の苦難」は終わり。次回より「文化・芸能の交流拡大へ」。 -
- 元気印 - の企業経営学ぶ
長野銀行の伊那支店など3支店の取り引き先でつくる「ながぎんひまわり会」の研修講演会がこのほど、伊那市美篶の信州INAセミナーハウスであった。経営ジャーナリストの疋田文明さんが「元気な会社の元気な経営縲恟汨g、負け組の分岐点はどこにあるのか縲怐vと題した講話に、会員約70人が耳を傾けた=写真。
疋田さんは1950年、奈良県生まれ。中小企業経営、小売業経営などをテーマに、経営指導、講演、執筆などの活動を展開。中小企業の経営者と自らの自己研さんを目的に「元気塾」を開設し、元気印の企業が増えることを願い取り組む。
疋田さんは、中小企業が地域で事業を成功した実例を分析しながら説明。商品を生み出す「提案力」や、大型店に客の流出を止める「接客力」などに力を入れる企業の売り上げは伸びているとし、「業種、業態に問わず、中小企業が中身で大型企業に勝てる時代になっている」と訴えた。
また、「地方だから、中小企業だからだめと思わず、面白い仕事ができると思って取り組んでほしい」と、集まった経営者らにエールを送った。 -
地元の移り変わり…児童も興味深々
開校107周年記念日の1日、伊那市の美篶小学校資料館などで特別企画展があった。資料館の管理・運営をする専門委員が1876年製作の旧美篶村の絵地図など、同資料館に保存されている10点以上の資料を展示し、地元の歴史的変遷を伝えた。
資料館には児童や住民が押し寄せて盛況。60年以上前の学校職員が製作した村図や1943竏・5年の戦時中に六道原が飛行場であったことが分かる航空写真のほか、手押しポンプ、桶の風呂、モロコシの粒をもぐ道具などの実演展示もあり、専門委員がそれぞれの展示物を説明した。
絵地図は廃藩置県に伴い各町村の地誌を集めて製作した「長野縣町村誌」に付随する絵地図の草稿と思われる重要な資料。青島地区の家の向きや、同小学校近くには人家がないことなどが見て取れ、児童たちは故郷の移り変わりに関心を持ちながら説明を受けた。
専門委員の諸田秀会長(75)=美篶笠原=は「子どもたちは村の移り変わりを感銘して見ている。これから入学してくる児童たちにも見てもらい、村の変遷を伝えていきたい。今後も資料は村の宝として残したい」と話している。 -
特別職の身分の取り扱いを提案
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第15回会議が1日、市役所であった。特別職の身分の取り扱い1項目を提案した。来年1月の次回に協議する。
合併協は、住民代表でつくる特別職報酬等審議会の答申を受けて提案。常勤特別職は県内の人口類似規模の安曇野市・塩尻市に準じ、非常勤特別職は現伊那市にとどめる答申を尊重した。審議会が答申項目から外した高遠町・長谷村に置く地域自治区長、地域協議会委員の報酬は「新市で決定する」とした。
質問は地域自治区長に集中。町村委員から「地域自治区は地域内分権の根幹をなすもの。合併前に決めるべきではないのか」と意見が挙がった。
会長の小坂市長は「職務内容や権限が決まってからでも間に合う」と答えた。
同席した審議会の林光彦副委員長は「業務が明らかになっていない以上、具体的な金額を示すことができなかった」と審議内容を含め、見送った経緯を説明した。
そのほか、指定金融機関の選定や新市の住民を対象にした「地域の魅力探訪ツアー」について報告。ツアーは全10回(1回は台風のため中止)で、589人が参加した。小坂市長は「合併への気運が高まり、一定の成果はあった。新市になっても計画したい」と述べた。 -
権兵衛トンネル開通をPR
国道361号沿線の市町村と商工観光団体などでつくる権兵衛街道活性化協議会は、権兵衛トンネル開通のPRポスター100枚とチラシ4万枚を作った。構成団体や観光施設などに配り、誘客をねらう。
ポスター=B1判=とチラシ=A4判=は同じデザインで、南アルプスから朝日が昇り、空がオレンジ色に染まった写真を使用。「伊那谷と木曽谷がグーンと接近!」と打ち出した。
チラシの裏面には、主要都市からのアクセスのほか、地図上で花や紅葉の名所、美術館・博物館、公園などを紹介。
権兵衛トンネル開通は来年2月上旬の見込みで、木曽竏宙ノ那間の所要時間は自動車で30分となる。協議会は「伊那竏猪リ曽が結ばれることで、伊那の食や温泉、木曽の漆器など1日で楽しむことができる」と「新しい旅の始まり」を提案している。 -
【記者室】飯島小児童の声掛け
下校途中の飯島小の女子児童に不審な男性が声を掛けたという事案で、1時緊張が走った町教委や学校。捜査の結果、町内の善良な高齢者が仲良く帰っていく子どもたちを見て「ほほえましい」と声を掛けたのが真相。関係者一同ほっとした▼しかし、広島の木下あいりちゃん殺害事件もあり「幽霊の正体見たり枯れ尾花」過剰反応ではと、笑ってしまうわけにはいかないのが現実だ。それにしても不審者扱いされた高齢者もさぞや、びっりしたことだろうと気の毒に思った▼地域の人々の子どもたちへの声掛けは大切、防犯にもつながるが、色付き眼鏡にマスク、黒のコートと聞けば、典型的な不審者スタイル。声掛けも慎重にしなくてはならないとは、いやな世の中だ(大口記者)
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父と子の台所修業
飯島町教育委員会は27日、文化館で父親の子育てについて楽しく学ぶ「父と子の台所修業」があり、年中から小学2年までの7組の父子が協力しあって、ビタミンたっぷりの豚丼や、ニンジンと油揚げのキンピラなど4品を調理した。
かいがいしいエプロン姿で集合した父子は、まず、カスタードクリームづくり。子どもたちも慎重に卵を割り、卵白と卵黄に分け、牛乳や小麦粉を泡立て器で丁寧に混ぜた。
豚肉に下味を付けたり、ニンジンを細く切るなど下ごしらえも進めた。
調理に先だって、元県女性総合センター館長で管理栄養士の建石教子さんが「男の子でも女の子でも、できるだけ、小さい時から、ごく当たり前に台所に入って、料理に親しむことが大切。今日は父子で料理を楽しみ、思い出を作って」と呼びかけた。 -
「信州新医療構想」美和診療所参考に
地域の病院や診療所が連携して、県民に総合的な医療を提供する「信州新医療構想」に基づき、県衛生部は29日、地域医療について考える第1回検討会を長谷村非持の国保直営美和診療所で開いた。
美和診療所は手術を要する患者を、伊那市の伊那中央病院や駒ヶ根市の昭和伊南総合病院に紹介するなどの連携を図り、診療所に隣接して福祉施設もあり、地域に根付いた医療を展開している。
住民が質の高い医療を安心して受けるためには、医療機関の機能分化と役割分担が必要で、「美和診療所は参考になる」(県衛生部)。
検討会には、医師が10人に満たない県内6病院から30人余が参加。岡部竜吾所長が診療所を解説して回り、市町村立病院、診療所のあり方から、地域医療に求められる機能や役割分担、美和診療所の特徴などを話した。 -
中川西小で6年生の卒業記念写真撮影
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卒業記念写真の撮影(西小)
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中川村の中川西小学校で30日、早くも来春卒業する6年生の卒業記念写真の撮影を行った。
校舎やシンボルツリーのイチョウをバックに、6年生34人はひな壇に並んだ。
前列の男子は手を軽くにぎってひざに、女子は両手を重ねた。
カメラマンが「背筋を伸ばし、あごを引いて、大きな目を開けて」と呼び掛けると、児童らはちょっぴり緊張ぎみで、瞬きをこらえながら、レンズを見つめた。
同校は数年前から、風邪などが流行しない、年内に卒業記念写真を撮影している。
ちょっぴり緊張して卒業記念写真撮影 -
駒ケ根市民音楽祭
# 駒ケ根市文化会館で27日、第46回駒ケ根市民音楽祭が開かれた。ほぼ満席の聴衆は児童らの元気な合唱、洗練されたコーラス、息の合った吹奏楽など多彩な23プログラムを楽しんだ。
ファンファーレが響きわたり、全員で「駒ケ根市の歌」を歌って幕開け。女性コーラス虹の合唱「ゆけわがそよ風」、なかよしバンドの歯切れの良い「ヤッターキング」と続いた。
駒ケ根童唱会赤とんぼは「子鹿のバンビ」「七つの子」など懐かしい童謡唱歌のメドレーで郷愁を呼んだ。
中沢小学校合唱団はナレーション入れで「一本の樹」を披露。赤穂東小学校2年はポリ容器とガムテープで作った手作り太鼓で「まつりだわっしょいパート3」。赤穂小学校6年3組は「屋台囃子」などを演奏、気合の入ったステージで音楽祭を盛り上げた。
小学生から高校生まで25人の「すずらん少年少女合唱団」は「さんぽ」「かしこい少女」などで、歌う喜びを体いっぱい表現した。
このほか、赤穂高校声楽部、赤穂南小学校合唱団、混声合唱明日歌、混声合唱峡の会などがそれぞれ特色あるハーモニーで舞台を彩り、アフリカンドラムの「ジュボー・ド・コマガネ」がニジャエ・ローズ直伝の「ジャマドゥナ」で西アフリカの風を伝え、最後は全員による合唱「赤とんぼ」で余韻を残して、音楽祭の幕が下りた。 -
浜っ娘・野良っ娘の交流会
箕輪町と「友好交流推進協定」を結んでいる静岡県浜松市庄内地区の交流協会の女性団体「浜っ娘の会」(40人、山中智沙子会長)と、箕輪町の農業女性ネットワーク「野良っ娘の会」(71人、根橋キサヱ会長)の交流が今年で10年目を迎えた。30日、12月1日の2日間、浜っ娘の会が町を訪れ、一緒に野沢菜を漬けるなどして交流した。
地域間交流で女性の交流もしたい-と始まり、庄内地区と箕輪町を毎年交互に訪問。庄内ではミカン狩りや農産物加工施設の研修視察、箕輪町ではリンゴ狩りやそば打ちなどをしている。
今回は庄内から19人が来町。第1回の交流で野沢菜漬を体験し、10年ぶりに再び野沢菜を漬けた。30日は、愛来里の畑で100キロの野沢菜を収穫体験し、「ながたの湯」上の温泉のお菜洗い場で収穫したばかりの野沢菜を皆で丁寧に洗った。1日は、八乙女コミュニティセンターで野沢菜を漬け込んだ。浜っ娘の会の会員は、「浜松は大根漬や白菜漬だけ。野沢菜漬も大勢でやると楽しい」と話していた。
野沢菜漬は正月開けころに庄内に届ける予定。 -
食と健康を考えるつどいパート20
伊那保健所、県食生活改善推進協議会上伊那支部、南箕輪村主催の「食と健康を考えるつどいパート20」は30日、南箕輪村民センターであった。約300人が集い、20周年を記念した寸劇、講演などで生活習慣の改善などを学び合った。
南箕輪食生活改善推進協議会の伊藤幸子会長が、身体障害者のリハビリを兼ねた調理実習と会食、一人暮らし老人への給食サービス、ヘルシーメニューの普及、小学生の親子対象ファミリークッキングなど活動事例を発表した。
朝食を食べない子どもの話に触れ、「食育を考え、母親、保護者と楽しい料理教室ができることを願っている」とし、「一人ひとり研さんを積み、村の皆さんが健康で長生きできるよう手助けしていきたい」と話した。
20周年記念の寸劇「健康万歳」では、父の飲みすぎ、母の肥満、ダイエットで痩せすぎの娘など健康に問題のある家族を食改の会員らが会場を笑わせながら熱演し、家族の健康を考えるきっかけを提供した。
伊那保健所の渡辺庸子所長によるメタボリックシンドロームについての講演も聞き、予防と治療は生活の見直し、運動と食事が基本になることを学んだ。 -
不法投棄防止巡回パトロールと防止対策に関する協議
上伊那地方事務所や管内市町村などでつくる上伊那地区不法投棄防止対策協議会は24日、不法投棄常習個所を巡視パトロールし、防止対策を協議した。
各市町村が把握する不法投棄常習個所は増加傾向にあり、約95%が家庭ごみなどの一般廃棄物。道路脇を含む道路への投棄が一番多く、山林、河川と続く。上伊那は車が入り込める河川敷が少ないことなどが影響し、山林への投棄が若干多いという。
ごみステーションに放置される未分別ごみに対しては、各市町村が対策に苦慮しており、生活基盤の安定しない外国人や派遣社員、一人暮しなどが投棄するケースが多い。
それぞれの対策方法について意見交換した参加者からは「不法投棄された理由まで分析する必要がある」などの意見もあった。 -
農事功績者表彰を市長に報告
駒ケ根市下平の農業大沼昌弘さん(62)は17日に05年度農事功績表彰「緑白綬有功章」(りょくはくじゅゆうこうしょう)を受賞した。同市では初。大沼さんは28日、市役所を訪れ「皆さんのおかげ。今後も頑張っていきたい」と中原正純市長に受章を報告した=写真。中原市長は「市民にとっても大変名誉で農業の将来にとっても大きな意義がある。経験と実績でこれからも農村振興にリーダーシップを発揮して」と期待を述べた。
大沼さんは農事組合法人「大盛堂生産農場」を設立したほか、土地基盤整備などに尽力し、稲作経営発展と青年農業者育成に貢献した。
同章は各都道府県からの推薦を受け、主催する大日本農会総裁の桂宮宜仁(かつらのみやよしひと)親王殿下が裁可する。今年度で89回目。 -
箕輪町除雪会議
箕輪町は29日、除雪や凍結路面対策のための05年度除雪会議を町役場で開き、業務委託する町内の建設業者と水道業者の計20社に除雪計画を説明し、協力を求めた。
計画では、主要幹線道路で積雪5-10センチ以上を目安に委託業者が除雪作業を始める第1時体制は、総延長99キロ、70路線。午前7時ころまでに除雪する優先重点路線も含む。雪害対策本部が設置された場合の第2次体制は、総延長24キロ、51路線。
雪捨て場は、町営西部運動場、町スイミングプール駐車場、町営沢運動場内南側、一の宮リズムグラウンド、天竜川の高水敷。
平沢町長は、「道路の雪かきは町民の生活に直結する。町内の除雪は他からいい評価をいただいている。厳しいお願いで、最大のご協力を頂くことになるが、3月まで今年もよろしくお願いします」とあいさつした。
町は、区内の生活道路と除雪路線に指定されていない「みのちゃんバス」路線は地元住民に除雪の協力を呼びかけている。 -
宮田小2年生がマラソン大会
風邪にも負けない体力をつけようと9月から校庭を走り始めた宮田村宮田小学校2年生106人は30日、マラソン大会を行った。毎朝の練習の成果を発揮。1キロ先のゴールを目指し、心と体の両面を鍛えた。
氷点下の朝となったが、子どもたちは寒さも吹き飛ばして元気一杯。男女別に校庭を4周した。
ほとんどが完走。友人の声援を背に、周回遅れになっても最後まであきらめず走りきる姿もあった。
昨冬同学年はインフルエンザが流行し、半数程度が学校を休む事態に。運動会が終わった直後から、風邪や病気を吹き飛ばそうと、全員で走るようになった。
この短期間で校庭を200周以上走った児童も。目標にむかって黙々と走り、体力だけでなく負けない気持ちも身につけた。
この日、男子で1位になった吉澤魁君は自己の記録を30秒近く縮めて4分41秒でゴール。女子トップの服部真心さんも5分12秒で走りきり「早く走れるようになって楽しい」と笑顔で話していた。 -
ハンナのカバンが宮田小へ
第2次世界大戦のナチスドイツによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)の遺品で、世界各地で出版される児童書の題材にもなった「ハンナのカバン」が29日、県内で初めて宮田村宮田小学校の児童に公開された。子どもたちに見て感じてもらおうと、全国各地の学校をまわる東京のNPO法人が持参したもの。カバンの持ち主である少女ハンナの短い生涯にふれ、命の尊さ、人としての優しさを全校児童は心に刻んだ。
カバンはかつてユダヤ人の収容所だったアウシュビッツ博物館から2000年に来日。NPO法人ホロコースト教育資料センターが、・ス生きた教材・スとして活用している。
幼くして同収容所で命を落としたハンナの物語はその後、「ハンナのかばん」として出版。国内では小学校高学年の課題図書に指定されているほか、全世界35カ国の子どもたちに読まれている。
同法人代表の石岡史子さんは全校児童を前に、カバンに秘められた少女の人生を紹介。戦争のおろかさにふれながら、偏見や差別が最後には命をも奪うことを話した。
「皆さんは友人や周囲の人を見かけや噂で判断していませんか?隣の人にどうしたらやさしく接することができるか、考えてみて」と呼びかけた。
この日は、同小PTAが親子で一緒に命の大切さを学ぼうと企画したもので、多くの保護者も耳を傾けた。 -
答申後も計画をチェック
宮田村の来年度から5年間の施策方針を示す「第4次総合計画後期基本計画」を検討してきた村総合計画審議会は30日、半年に及んだ審議を終了。持続的な自立を目指し、住民と行政の協働、効率的な財政運営を強調した内容にまとめた。審議会は今後も計画の進ちょく状況をチェックする方針。従来なかった手法で村も「透明性のある行政運営につながる」と歓迎している。
村長への答申は12月下旬に予定するが、前林善一会長は「今までの計画は答申すると審議会は役目を終え、作りっぱなしだった。しかし今後は年に1度は集まり計画の取り組み状況をチェックする」と、11人の委員と村担当者に説明。
小林修助役は「チェックされることも気にかけながら、計画に基づいて事業を進める」とあいさつした。
総合計画は村行政の根幹を成すが、進ちょく状況などを監視する外部のチェック体制は今までなかった。
自立の持続を目標にした今回の計画。「今まで全く理念になかった住民と行政の役割分担に踏み込むなど、協働を意識した内容になった。チェック面も含めて新たな住民責任のあらわれと感じている」と村総務課企画情報係の担当者は話す。 -
箕輪東小と木島平中部小の6年生が交流
箕輪町の箕輪東小学校6年「ひかりっこ」組(33人、名越朝介教諭)と、下高井郡木島平村の中部小学校6年生(16人、塩崎充昭教諭)が25日、東小でリクリエーションや合唱などで交流した。
昨年度まで東小の校長だった、中部小の小林芳二校長の縁で、1学期に中部小から東小に写真と手紙が届き、東小が中部小に招待の手紙を送った。
互いに小規模校で6年生は単級という同じ環境。今年2月のスペシャルオリンピックス冬季世界大会長野大会で東小はペルー、中部小はカナダの選手団と交流。人間関係を深め、より心豊かになってほしい-との願いもあり、同じ経験をもつ児童の交流が実現した。
東小児童は、バスで到着した中部小児童を玄関で出迎えた。初対面に期待と不安が入り混じり皆緊張した表情だったが、飾り付けした視聴覚室で、趣味や将来の夢など自己紹介。東小児童が育てたサツマイモで作った大学いもを一緒に食べながら語り合い、合唱も発表。歌い終え照れくさそうに席に戻った中部小児童に東小児童が「かっこいい!」と声をかける姿もあった。
少しずつ緊張がほぐれ笑顔が見えてきた児童は、班ごとに輪になって手をつなぐゲームで失敗したり、成功したりで大笑い。急速に仲良くなり、手つなぎ鬼や伝言ジェスチャーゲームなどですっかり打ち解け、元気に体育館を走りまわった。
東小への感謝の気持ちを込めて、中部小の小林校長と、児童7人のバックダンサーによる「マツケンサンバ」の披露もあった。
「新しい友達ができてよかった。交流してよかった」という東小児童は、短歌や俳句と絵を書いた色紙をプレゼント。中部小児童は、「ゲームで皆と友達になれて本当によかった。とっても楽しかった」「雪の降るころになったら木島平に来て下さい」と話し、皆の顔に笑みが浮かんだ。 -
姉歯事務所計算のホテル2棟
耐震強度、基準の半分姉歯建築設計事務所が構造計算書を偽造したとされる伊那市の「ホテルセンピア」と、駒ヶ根市の「プレモントホテル」について県は30日、長野県建築設計事務所に依頼していた耐震強度の調査結果を発表した。現在の両建物の耐震強度(保有水平耐力を通常基準になる必要保有耐力で割った数値)は、センピアが0・54(桁行方向0・54、梁間方向0・67)、プレモントが0・52(同じく0・64、0・52)だった。正当に構造計算された場合には、数値は1以上になる。
この数値ではおよそ震度5強位の地震までしか堪えられないだろうという専門家もいる。
構造計算書の偽造は、(1)耐震壁の剛性低下率の変更、(2)1階の階高を低く変更、(3)これらの偽造により正式な計算ルートで検討されないよう剛性率を基準値内に収め、必要な計算を省略した窶狽ネどの点だという。
県は、この結果と補強手法を施設管理者に伝える。また県は30日に、両施設への立入調査も行い、柱や壁の状況、クラックの発生状態などを調べた。 -
「編み機、面白い」
箕輪町で体験イベント昭和30年代に庶民の家庭で良く行われた毛糸の編み機の体験イベントが、27日箕輪町郷土博物館であった。スタッフの指導で、編み機初体験の子どもが次々と挑戦。アクリルタワシなどを試作した。「懐かしい」と昔の腕を披露する女性もいた。
箕輪町町制50周年の記念特別展の一環で、6日の古いカメラ、13日の8ミリフィルム、20日のガリ版印刷についで4回目。
郷土博物館職員の柴秀毅さんは「映画『3丁目の夕日』などの影響もあり、昭和30年代への関心が高く、予想以上の人が来た。編み機などは寄贈資料の中にもあるが、使えるものをあらためて借りたりした」と話した。
始めて編み機を使ったという加藤未里百さん(箕輪中部小5年)は「押す時にけっこう力が必要だった。(アクリルタワシは)すぐできちゃったので、もっとやりたい」と楽しそうだった。 -
旧美篶村絵地図など公開 住民に地元の歴史伝える
伊那市の美篶小学校資料館で12月1日、104周年開校記念日に合わせた特別企画展がある。1876(明治9)年に製作された旧美篶村の絵地図や、60年以上前に学校職員が製作した村図など約10点を展示し、児童や地域住民に故郷の歴史的変遷を伝える。
絵地図はこのほど、住民でつくる資料整理委員が美篶支所で発見した。小学校の教育活動に役立てるため、小学校資料館に寄贈。6千分の1の縮尺で、大きさは縦63センチ、横113センチ。
廃藩置県に伴い各町村の地誌を集めて製作した「長野縣町村誌」に付随する絵地図の草稿と思われ、「当時の資料が紛失しないでいるだけでも価値がある」と関係者の間でも注目が集まっている。
絵地図からは、現在は存在しない三峰川に架かる橋、高遠線の有無などが見て取れる。
資料館を運営・管理する専門委員会の諸田秀委員長(75)=美篶笠原=は「自分たちが住んでいる場所の移り変わりを、児童たちに学びとってもらえれば」と話している。
開場は午前8時30分縲恁゚後4時ころ。 -
「宇宙(そら)~無限の可能性~」見つけて
上伊那の幼児から高校生でつくる新体操クラブ「伊那ポーラ☆スター」(橋爪みすず代表)の第14回新体操発表会が12月4日、県伊那勤労者福祉センター体育館である。綿密なリハーサルを繰り返し、メンバーらは発表会に向け練習に熱が入っている。
発表会は「宇宙(そら)~無限の可能性~」と題した5部構成で、ジュニア(幼児~小学6年)を中心に日ごろの練習成果を披露。メンバーのほか賛助出演で「塩尻ポーラ☆スター」「SWANあづみ野RG」など4団体も参加、合計約250人が出演する。
注目は第4部で、小中学校、高校生メンバー約200人が、宇宙の誕生をテーマに物語形式で次々と演技を披露。高校生が中心となって創作した力作となっている。
そのほか、幼児と保護者がボンボンを両手に持ちリズムに合わせて踊ったり、全国大会出場の高校生がレベルの高い演技を披露する。
橋爪代表は「子どもの可能性を見つけられる場。来場者も一緒になって発表会を盛り上げてほしい」と話している。
開場は午前11時30分、開演は正午から。入場無料。 -
アマランサスの種を活用 商品開発へ
高遠町の国道152号杖突街道沿いにある遊休農地で観賞用穀物のアマランサス(ヒユ科)を栽培している高遠花摘み倶楽部(赤羽久人理事長)は29日夜、種を活用した商品を開発するための研究会を町総合福祉センターで開いた。実際に種を使ったビスケットなどを売り出している森永製菓研究所(横浜市)の尾畑高英技監から加工方法など研究事例を聞いた。
同倶楽部は地域と経済の活性化を図ろうと今春、アマランサスの研究を進める信州大学農学部の根本和洋助手と連携して栽培に乗り出し、花園づくりを進めてきた。製菓業者などを巻き込み、栄養成分が豊富で繊維、鉄分、カルシウムなど成分値が高い種を生かした商品化を目指し、「土産物ものとして地域おこしを図る」。
これまでは花や茎を用いて天ぷらやおひたしにしたり、同様に栽培している地域に視察に出向くなど研究を重ねてきたが、秋に種が収穫できたことで今回、会員をはじめ、町内や近隣市町村の業者ら約50人が参加し、正式に研究会を立ち上げた。今後は、収穫した約400キロの種を各店に提供し、研究してもらう。
尾畑監事はアマランサスの栄養価や研究成果を紹介。「小麦粉などと混合することで栄養価をさらに高め、価値を発揮する」「黒糖を使うと臭みがなくなる」などと助言し、「おいしくなくては消費者は求めない。おいしい健康食品を作ってもらいたい」と呼びかけた。
赤羽理事長は「春までに商品を開発して、観桜客に土産ものとして売りたい。商品を通してアマランサスを広く周知していければ」と話している。 -
順天寮起工式
駒ケ根市南割の救護施設「順天寮」(菅沼幸穂寮長)の増改築工事開始に伴い29日、同施設で安全祈願祭と起工式が行われた。施設を運営する伊南福祉会や地元の代表者、工事関係者など約30人が出席して神事を行い、工事の安全と無事完成を祈願した=写真。
の中原正純理事長は「当初の計画より1年遅れとなったが、長年懸案だった大部屋解消やリフト付き浴槽導入に向けて工事が始まることは大変喜ばしい。入所者が心豊かに生活できる施設を目指したい」とあいさつした。
工事は現在の6人から4人部屋への変更、浴槽の大型化とリフト設置、ベッドの備え付け、地域交流スペースの設置などが計画されている。事業費は約1億5千万円。完成は06年3月末を見込んでいる。 -
チャオ周辺活性化検討委員会、公園整備ややなの観光化
中川村のチャオ周辺の活性化について調査・研究する活性化検討委員会(知久洋一会長)の全体会が29日夜、中川村基幹集落センターであり、3部会がエリア別の検討結果を発表した。公園整備ややなの観光化、サイクリング道路など多様な意見、提案が出された。
このうち、「ゴルフセンター跡地利用」は樹林公園、芝生公園など公園として整備▽駐車場とトイレを整備する▽花や木を植える-など。
「チャオ本体」は▽道の駅化、または村の情報発信基地として整備▽集会施設を整備する▽全体をリニューアル。
「天竜川堤防沿い」は▽サイクリング道路の整備▽特徴ある桜を植栽する-など。
ほかに▽前沢川に自転車・歩行者用の橋をかける▽チャオとたじまファームを地下道でつなぐ▽やなの観光利用▽地鶏利用の中川丼の創出▽温泉の発掘-など大胆でユニークな発想もあった。
村は出された意見や提案をもとに、計画案を作成し、検討委員会に示し、再度論議する。
同会は一般公募や地元関係者、議会議員ら28人で組織、全体会と分散会で、釜淵から天の中川橋付近まで天竜川右岸、国道153号沿いなどチャオ周辺一帯を範囲に、エリアごとの活性化策を検討してきた。