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トリノパラリンピックアイススレッジホッケー日本代表
3月10日に開幕するトリノパラリンピックのアイススレッジホッケーに日本代表選手として出場する。98年長野、02年ソルトレークに続いて3回目だ。チームの成績は前回、前々回とも5位にとどまったが「今回は充実した練習もできているので、何としても『金』を取る」と初のメダル獲得に執念を燃やす。
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先天性の脊髄損傷により車いすの生活を送る。中学校から高校にかけては車いすバスケットボールに打ち込んでいたが、12年前に誘われてアイススレッジホッケーを始めた。長野パラリンピックに向けて新たにチームが結成されることになり、監督から「やってみないか」と声が掛かったのだ。アイススレッジホッケーはスレッジと呼ばれる専用のそりに乗る。「初めてリンクに出た時は車いすとのあまりの違いに戸惑った。特に目線の低さはとても新鮮な感覚でしたね。でも動くとなると難しかった…。パックを打つどころではなく、ゆっくり前に進むのが精いっぱい。曲がることもできませんでした」だが持ち前の努力でたちまちホッケーの動きを体得した。「バスケットとパス回しやポジション取りなどの動きが似ているので、今でも経験が役に立っています。チームワークとメンタルが大切な点も同じですね」
試合ではゴールキーパーを含めて6人がリンクに出ているが、選手の動きがハードで消耗も激しいため、5分間程度で交代を繰り返しながらプレーする。ポジションはフォワードだ。鍛えられた上半身を生かした素早い動きとスピンのかかった強烈なショットで相手ゴールを狙う。役割は点を取ることだが「何点取りたいとか、そういう個人的な目標はない。自分の中では初出場の長野はただ夢中、ソルトレークではメダルをとれれば竏窒ュらいの気持ちだったが、今回はチームの中でも中堅になり、メンバーを引っ張る立場になってきている。とにかくチームの勝利しか考えていません」。
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今までは用具、リンク使用料、遠征費などすべてが選手らの自費だったが「今回は企業スポンサーがついたおかげで費用を気にかけることなく、半年前から本格的な合宿練習ができている。本当にありがたいことです。監督も選手もみんな本気で優勝するつもりでいますよ」。
28日まで長野市などで長期合宿練習を行い、3月4日にトリノに向けて出発。11日の初戦スウェーデン戦に臨む。「悲願の金メダルを狙うためには絶対に負けられない一戦。前回パラリンピックで銅メダルだった手強い相手だが、体格で劣っている分、スピードで勝負するような展開に持っていきたい。何としても勝ちます」
(白鳥文男) -
上伊那総合・生活科教育研究会冬研修会
総合学習、生活科を教える小中学校の教員でつくる上伊那総合・生活科研究会は11日、南箕輪村の上伊那農業高校で冬期研修会をした。同校の生物工学科畜産班の1、2年生と共に牛の直腸検査などを体験するなどして、命の温もりをじかに感じた。
生活科、総合学習の取り組みは、体験学習が中心。しかし、教員が体験したことのないものも多くあるため、同会は教員自身がさまざまな事柄を体験する研修をしている。
上農の生徒は「牛は人間が不要としたワラやフスマなどを、肉やミルクなど、食べられるものにしてくれる。今、牛を飼う人は減少しているが、上伊那で牛を増やしたい」と説明した。
その後参加者は、直腸から子宮の位置を確認する直腸検査に挑戦。最初は牛のフンに少し戸惑っていた参加者も、思い切って直腸に腕を入れ「温かい」と、声を挙げていた。 -
現職小原氏が来春の県議選出馬の意向示す
県議会上伊那郡区選出の小原勇氏(57)=県民協働・無所属ネット=は11日夜、地元宮田村で県政報告会を開き、来年春の県議選に出馬したい意向を示した。1期目の同氏は昨年7月の宮田村長選に出馬の噂もあったが、世論をふまえて県議を続投。正式表明は改めて行なうとしたが、本紙の取材にも「県への権力集中を改め、地域主権を実践したい」と意欲を語っている。
報告会で小原氏は、県議会選挙区の見直しにふれ「現状で上伊那郡区は長谷、高遠を除いた郡部になると予想されるが、いずれにしても厳しい状況」と説明。
「1票差というあの大変な選挙を皆さんに勝たせてもらった。事情が許せば、引き続き県議として担当させてほしい」と続けた。
田中県政についは、「知事だけが民意を反映しているわけではない」と指摘。地域分権など言葉と実践が食い違っているとも語り「県庁への集権を変えなければ、地域分権、市町村への権限移譲は進まない」と訴えた。
この日は、約240人の支持者と、宮田村のほか飯島町、中川村、南箕輪村の首長ら来賓が集まった。 -
理解を深めようと村議と聴導犬協会が懇談
宮田村の村議有志は13日、同村内に本部がある日本聴導犬協会と懇談した。村のあっせんを受けて同協会は村民会館隣接地へ本部移転を計画しており、理解を深めようと開いたもの。村内の一部からは村民会館の隣接地を使うことに異論も出ているが「認識を分かちあい、お互いに理解ができる関係を保ちたい」と意見交換した。
ある議員は、移転場所について村民から意見が挙がっていると指摘。別の議員は「村民の多くは協会が村内に残ってほしいと賛成だが、移転場所を提供するにあたっての村の経緯説明が不足し、戸惑っているのが本音」と説明した。
そのうえで「村民に幅広く協会のことを知ってもらうことが必要。このような機会を設けるのも我々の役割と思う」と続けた。
同協会はJR宮田駅前に本部があるが、手狭で老朽化。新たな用地を探していたが、村との仮交渉で、村民会館東隣の公共用地を購入、一部賃借する方向で昨年末に話しがまとまっている。
この日は、12人の村議のうち9人が参加。協会側が事業内容と移転計画を説明し、聴導犬と多目的補助犬のデモンストレーションも行なった。
同協会の有馬もと代表は「私たちは犬の協会ではなく、福祉の協会。補助犬を育成していくためには、地元の皆さんの理解がないと難しい」と話した。 -
2005年度駅伝大会、赤組が優勝
冬期体力づくりクラブ 宮田村の冬期体力づくりクラブは11日、中越の室内運動場周辺コースで「2005年度(第4回)駅伝大会」を開き、11月末からの走りこみの成果を披露、赤組「焼きりんGОー」が優勝、1、2区間1位、5区以降独走体制で、圧倒的な走りを見せた。
小学3年-6年約38人が赤、白、青と6チームに分かれ、6色のたすきをつなぎ、10区間約11キロを走り抜いた。
1区は3、4年生全員でスタート、2区の5、6年生全員につないだ。3-11区間は1人または2人で走り、優勝をねらった。
結果は次の通り(敬称略)
▽優勝=焼きりんGОー(奥原慎・下平貴大・高橋賢斗・矢野春輝・吉沢峻・田中碧・伊藤花)(2)おむすびころりん(3)ブルブルブルードッグ(4)シンデレラがしんでれらぁ(5)女王の小室(6)世界の中心でピーマンをさけぶ -
駒ケ根市ソフトバレーボール大会、53チームが参加
駒ケ根市バレーボール協会の第17回ソフトバレーボール大会は12日、駒ケ根市民体育館などで開いた=写真。
ヤングの部(18歳以上)19チーム、ブロンズの部(30歳以上)16チーム、シルバーの部(40歳以上)6チーム、ゴールドの部(50歳以上)12チームの合わせて53チームが参加、予選リーグ、決勝トーナメントで優勝を目指した。
結果は次の通り
◇ヤングの部▽優勝=Beeキラー(2)こまちゃん・R(3)Peace!レッド、Peace!ブルー◇ブロンズの部▽優勝=真剣(2)KitKat(3)大穴B、アンタラス◇シルバーの部▽優勝=こまちゃんV(2)こまちゃん・S(3)梅の里◇ゴールドの部▽優勝=バーバーA(2)ロマンス(3)こまちゃんA、花水木 -
ふるさとあったか田楽まつり」にぎやかに
伊那市富県の歌舞劇団田楽座は12日、駒ケ根市東伊那の栗林集落センターで東伊那公演「ふるさとあったか田楽まつり」を開いた。140人の聴衆は、心弾む太鼓の響き、生命力あふれる瑞々しい舞台に見入り、伝統芸能の大切さ、ふるさとの温かさを実感した。
鉦や太鼓のにぎやかなお囃子が聴衆を浮き立たせ「祭囃子」でオープニング。色とりどりの花笠を手に「めでたーめでたーのー」と踊る、なじみの「花笠音頭」と続いた。
軽妙な「鳥さし舞」、海鳴りのような太鼓の響きでつづる「八丈」。子どもたちの前に現れた白い狐を表現した「狐舞」、会場の手拍子が舞台を盛り上げ「ソーラン節」で10プログラムをフィナーレ。 -
第7回飯島お陣屋行燈市俳句大会
第7回飯島お陣屋俳句大会が11日、お陣屋行燈市に合わせ、Aコープ飯島支所2階であり、入選句の表彰を行った。町教委など実行委員会主催。
投句状況は、一般の部には伊那谷を中心に、県内外から前回より約30句多い196人から838句が、小中学生の部には町内3小中学校の856人から1919句が寄せられた。一般の部は9人の選者がそれぞれ特選3点、秀逸2点、佳作1点を選び、上位選で上位入選句23句を決定した。
上位3句は行燈市の市場開きで披露した。
入選は次の通り(敬称略)
▽行燈市俳句大賞「どの鉢も命満たして菊咲けり」塩沢光江(飯島町)▽飯島町長賞「凍て星や今だに兵の夢を見る」杉崎滴水(飯島町)▽飯島教育委員会賞「白鳥来湖は藍色もて応ふ」木下むつみ(岡谷市)以上上位3句
▽飯島町俳句会賞=北原ふみゑ(岡谷市)▽飯島町商工会賞=石曽根温人(宮田村)▽南信俳句会賞=山本竜雄(駒ケ根市)▽上伊那俳壇賞=田中文雄(松本市)▽みすず俳句会賞=小池さち子▽信濃毎日新聞社賞=樋口芦笛▽中日新聞社賞=御子柴保▽長野日報社賞=志津充▽伊那毎日新聞社賞=林代志江(飯島町)▽エコーシティ駒ケ岳賞=堀川草芳
▽行燈市賞=高木節子(南箕輪村)、田中量子(駒ケ根市)、山田和子(岡谷市)、濱佐文(岡谷市)、林公明(飯島町)、早川武志(須坂市)、山岡むつみ(岡谷市)林公明(飯島町)北原ふみゑ(岡谷市)、山岡むつみ(岡谷市)
◇小・中学生の部▽飯島小学校=まるやまたつみ(1年)、かにさわゆい(2年)、奥田愛実(3年)、小林大悟(5年)、袖山竜太朗、小林あかり(以上6年)▽七久保小学校=山田達也(2年)、竹沢和仁(3年)、新井琴音(4年)、菅野雅子(6年)▽飯島中学校=増沢菜々子(1年)、田沢卓寛、平栗麻美(以上2年)紫芝菜波、塩沢夏那子(以上3年) -
飯島町観光協会のフォトコンテスト表彰
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は11日、お陣屋行燈市メーン会場で、「飯島町の自然・人」をテーマに募集した05年度フォトコンテストの表彰式を行った。「自然の部」「人の部」の2部門で特選に輝いた平沢繁美さん(飯島町)ら14人に代官姿の高坂町長から賞状と副賞の飯島町産コシヒカリ、ふじリンゴなど町の特産品が贈られた。
入選作品は飯島駅前ヤナギヤ2階アミカホールに27日まで展示、以降道の駅「花の里いいじま」や飯島文化館に展示する。
入選者は次の通り(敬称略)
◇自然▽特選=「雪化粧」平沢繁美(飯島町)▽準特選=「晩秋」久保村由人(伊那市)、「朝光お陣屋祭り」白石雅美(多治見市)▽入選=「花の木の落葉の庭園」片桐久司(飯島町)、「満開の中を」向山世男(伊那市)「晩秋」春日芳人(駒ケ根市)「春の里山」丹羽明仁(小牧市)
◇人▽特選=「懐かしき光景」平沢繁美(飯島町)▽準特選=「柿もぎ」小島福司(伊那市)「秋桜に輝く笑顔」佐藤正一(駒ケ根市)▽入選=「それワッショイ!」向山世男(伊那市)「公園桜祭り」久保村由人(伊那市)「お代官様竹林をゆく」深沢和香子(飯島町)「出荷を待つシクラメン」小林紀一(飯島町) -
観光戦略の拠点施設の検討結果に地元は懸念の声
伊那市は先月16日の市議会全員協議会で、権兵衛峠道路沿いに建設する「観光拠点施設」について、設置方法のあり方の調査・検討を委託した長野県経済研究所から報告された検討結果を示した。その内容が、地元住民や近隣施設関係者の不安感や懸念を高めている。
検討結果は「伊那市の出入り口にふさわしい地域情報発信交流施設」を基本コンセプトとし、収益を目指すものにしないとしている。しかし設備面では(1)トイレ、広場、足湯、食堂棟、物産館(2)大型車10台以上、普通車100台程度が入れる駐車場(2)良好な展望を確保する展望広場(4)観光拠点の情報棟竏窒ネどを設置することが示され、観光収入を見込める施設も存在する。総事業費は約8億円(排水施設を除く)。
建設をめぐり、市と話し合いなどをしてきた西箕輪地区の区長会では「ただの駐車場やごみ捨て場的な環境を害するものになるのでは」「既存の施設をどう振興するのかを考えるのが大切なのではないか」などの意見が出たという。
競合が懸念される農業公園みはらしファームの関係者も、同施設への不信感を強める。みはらしファーム運営会議の有賀正喜議長は、検討結果は決定事項でない竏窒ニしながらも「観光案内をする場所は必要だが、ただそれだけのものにすべき」と口調を強める。
市商工観光課は「今回の結果はあくまでも一つの提案」として、地元住民との話し合いの場などを設けることを検討している。しかし、地元の声がどの程度反映されるかはいまだ不透明な段階。今後の動向が注目される。 -
権兵衛開通・新市誕生 - 今後の観光振興の道探る
権兵衛トンネル開通と新伊那市の誕生以降の地域観光のあり方を探るセミナーが12日、伊那市役所であった。伊那観光協会の主催。観光業の経験が長く、現在伊那市名古屋観光案内所長を務める小島茂さんの「今後の観光振興の在り方について」と題する講演に、35人あまりの参加者が耳を傾けた。
小島さんは「観光協会・商工会議所だけでなく、各層から幅広く意見を吸収して、地域の観光資源を発見・開発が必要」として、想定される観光素材として豊かな自然環境・歴史的街並み・美術館・伝統芸能・温泉・民泊・農業体験竏窒ネどを上げた。伊那市については権兵衛トンネル出口一帯からの南アルプスの景観・農業体験・桜(花見)・産業観光竏窒フ4つを指摘した。
講演は全体として「観光資源発見のポイント」「イベント展開のポイント」「パンフレット作成のポイント」などの概論的提案と、ビジネス・接客マナーが中心だった。
伊那市の「第2のふるさとサポーター」に委嘱されている3人の名古屋・東京在住者から、これまでに2回来伊した体験をもとにした観光施設の視察の体験発表もあった。「日本中から出演者を集めた民謡大会を」「知名度を上げるために写真の有効利用を」などの意見が出された。既に出されている観光マップの出来栄えをべた誉めするサポーターの発言に、かんてんぱぱガーデンの関係者から「重要な観光ポイントが並ぶ広域農道が重視されていないのでは」との反論する一幕もあった。 -
南箕輪村ソフトバレー大会 56チームが熱戦
南箕輪村の冬期村民体育祭(ソフトバレーボール)は12日、村民体育館など3会場であり、30代までのブロンズ・40代のシルバー・50代以上のゴールド・さらに大人と子どもの混成のファミリーの4部門で、合計56チームが覇を競った。374人が参加。
公民館分館ごとにチームを結成する地区対抗戦。従来、別々の会場で行われていた各部門の決勝戦を、村民体育館に集め、地区の応援もしやすくした。
大会結果は次の通り。
【ブロンズ】(1)角川ポーツマス(田畑)(2)沢尻ブロンズ(3)ブロンズ塩ノ井B、加藤家の食卓(田畑)【シルバー】(1)田畑エースはカズでいいの?(2)田畑エースはショウジで決まり!(3)沢尻シルバー、シルバー塩ノ井【ゴールド】(1)沢尻ゴールド(2)ゴールドラッシュ田畑(3)塩ノ井ゴールド、久保GI【ファミリー】(1)田畑スパーズ(2)ファミリー塩ノ井(3)久保、大泉ボーイズ -
いざ災害、高齢者や障害者支援どうする
災害時における高齢者・障害者などの避難支援のあり方を考える南箕輪村社会福祉協議会のセミナーが12日、村民センターであり約100人が熱心に講演などを聞いた。
基調講演の木原孝久さん(住民流福祉総合研究所代表)は、阪神・淡路大震災の際に高齢者・障害者の75%が近隣住民の手で助け出された例を紹介しながら、災害が起きる前から隣近所の助け合いの体制を作り出すことが、緊急時にも大きな力になる竏窒ネどと話した。
講演を受けてのシンポジウムでは、木原氏が司会を務め、県社会部コモンズ福祉課の樋口忠幸企画員、県危機管理・消防防災課地の今村光男地震防災対策推進員、駒ヶ根市社会福祉課の倉田文和障害福祉係長、駒ヶ根市社会福祉協議会の片桐美登福祉活動振興係長が登壇。「行政は要支援者の情報掌握などに努めているが、災害時の実際の支援にはまずは地域の住民の力が大切」竏窒ネどと口々に話した。 -
箕輪町竏鋳n域でできることは?
箕輪町の社会福祉大会(町社協など主催)が12日、文化センターであり、独居高齢者の増加・児童虐待・子どもを狙った犯罪などの社会的問題が増える中、地域での力の合わせ方を探った。災害時に向けた住民主体の体制づくりもテーマになった。
全体集会では、共同募金感謝状などの贈呈の後、NPO法人Vネットぎふの川上哲也理事長が講演。「誰だって、できることは必ずある!」との演題で、災害ボランティアの経験を踏まえ、日頃からの地域の助け合いのあり方が、災害時での力の集中につながることを話した。
みのわ腹話術研究会のアトラクションなどもあった。
分科会は(1)「福祉のまち」づくり、(2)子ども安全、(3)団塊世代の今後、(4)災害時の協力体制づくり、(5)ボランティアの意義竏窒フ5テーマ。地域や学校での実践事例の報告を中心に活発に意見を交わした。 -
公金横領事件 組合長らを減給処分
伊那中央行政組合(組合長=小坂樫男伊那市長)が運営する「伊那中央衛生センター」の公金横領事件について、同組合は事件に係る関係者の処分を決定した。処分内容は小坂組合長の年報10分の5減給などで、処分日は13日付。
組合長のほか同副組合長の伊東義人氏、平澤豊満氏、唐木一直氏、宮下市蔵氏、酒井茂氏、白鳥孝氏がそれぞれ、年報10分の3減給。一般職では組合事務局長の薮田清和氏が3カ月間給料10分の1減給、伊那中央衛生センター所長の武村喜美男氏が6カ月給料10分の1減給に決まった。 -
「秋葉街道」探り景観育成
長谷村で12日、村内を南北に貫く古道・秋葉街道の道筋を探る「秋葉街道発掘調査隊」が発足した。1年かけて村内の道筋を見つけ、古道を軸とした景観育成につなげる。
昨夏に発足した村景観策定委員会が、地域の優れた景観を後世に残すため、古道の復活による周辺部の景観づくりを提案。調査隊は、委員をはじめ、文化財の研究者や、村内外から募ったボランティアなど30人で構成する。
秋葉街道は江戸中期以降、静岡県の秋葉神社参詣に使われた道。昔の地図などから、現在の国道152号と重なっている部分や、国道から外れた中尾地区を通過していることなど、村内の経路はおおよそ分かっているが、道路改良やダム建設などによって、明確ではない部分も多い。
調査隊は、街道が通っていたとされる、非持、溝口、黒河内、中尾、市野瀬の各地区に分かれて(市野瀬と中尾は合同)、点在している道標や石碑などを基に、地元の高齢者から情報を収集するなどして、昔の絵図と照らし合わせながら結びつけ、道筋を明らかにする。
調査で明らかになった街道のポイントには道標などを設置していく。街道に沿って周辺の風景も写真に撮り、来年度中に調査報告書をまとめる。 -
高遠城址公園の観桜期対策打ち合せ会・新市の市民に無料入場券配布
今春の高遠城址公園さくら祭りに向けた観桜期対策打ち合わせ会議が13日、町総合福祉センターであった。町をはじめ、伊那署、学校、交通業者、合併する伊那市・長谷村などの関係者約80人が出席し、観桜客の受け入れ体制について意見を交わした。
権兵衛トンネルの開通によって予想される交通量の増大、昨季起こった最盛期の週末に10万人以上が訪れる・ス短期集中型・スに対応した交通規制を確認。駐車場を従来の場所に加え、大型バス専用を長谷村に設ける予定という。
今季は新たに、市町村合併に伴って、町民に配っていた入園無料券を新市の小学生以上の市民全員に配布する。
また、これまで入園券で町歴史博物館、絵島の囲み屋敷、進徳館にも無料で入館できたが、町歴史博物館のみ、割引の別途料金とする。「サービス低下を補うため」(町産業課)開花前に訪れた観桜客に対し、高遠閣にモニターを設置して、満開時の桜の様子を上映する。
公園開きの日程は、合併するため現在調整中。桜の開花予想は3月1日から。
伊東義人町長は「今季は新市の誕生により、3市町村が一体的な体制で取り組んでいく。権兵衛トンネルの開通によって、木曽側からも気軽に来てもらえると期待している。桜も、地域の人情のすばらしかったと言われるようにしたい」とあいさつした。 -
愛する人に心を込めて…
14日のバレンタインデーを前に、高遠町の町総合福祉センターで12日、チョコづくり体験会があり、町内の女子児童や保護者ら約20人が挑戦した。文部科学省推進の地域子ども教室事業「遊びの寺子屋」を高遠町で展開する運営委員会(丸山宏一委員長)主催。
参加者たちは、ビター、スイートなどのチョコを湯せんで溶かしてハート型にくりぬいたり、バナナやマシュマロをビスケットで挟んで、チョコでコーティングし、アーモンドやコーンフレークをまぶした。家族や、思いを寄せる相手に贈るため、「心を込めて」一つ一つ真剣な面持ちで取り組んでいた。
高遠小学校2年の女子児童(8)は初めて父と祖父に手作りチョコを贈るという。「喜んでもらえたらいいな」と、一緒に参加した母親からアドバイスを受けてチョコづくりに励んでいた。 -
伊那市の東春近柔道教室鏡開き
伊那市の東春近公民館が主催する第19回東春近柔道教室鏡開きが11日、春近郷ふれ愛館であった。小中学生の生徒や保護者など約40人が集まり、「あんころもち」を食べるなどして新年を祝い、新たな決意を胸に柔道に励むことを誓った。
指導者会長の竹澤正人さんが「昨年は大きなけがもなく、一生懸命練習ができてよかった。今年は一番多い6年生が中学に入学し、5・4年生が下級生のお手本になるよう頑張ってほしい」とあいさつをした。
鏡開きでは東春近小6年の八木陵輔君が決意表明したほか、精勤賞や、2級から4級までの級認定書の授与もあった=写真。
柔道教室に所属する生徒は東春近、西春近の小中学生31人(うち女子は5人)。田原にあるJA上伊那東春近支所の倉庫跡を柔道場として使い、週一回の練習に励んでいる。 -
新谷志保美選手も模範の滑走
第25回上伊那地区スケート競技会が11日夜、岡谷市内山のやまびこ国際スケートセンターであった。園児から一般までの25人が集まり、それぞれが自己記録に挑戦した=写真。上伊那スポーツ振興協議会などの主催。
トリノ五輪代表を惜しくも逃した新谷志保美選手も、地元大会に出場。500、1000メートルの2種で、子どもたちの手本となる滑走を披露し、会場を沸かした。
結果は次の通り。
【園児】
▽100メートル (1)田中大雅18秒44(2)小野優太▽300メートル (1)田中大雅54秒82(2)小野優太
【小学4年生以下】
◆男子▽500メートル (1)小泉俊貴(箕輪中部3年)1分00秒33▽1000メートル (1)小泉俊貴2分03秒05
◆女子▽500メートル (1)小野和希(両小野2年)1分02秒57(2)田中翔子(宮田3年)(3)矢彦沢夏希(両小野小2年)(4)小澤誠世(両小野小2年)▽1000メートル (1)小野和希2分12秒07(2)田中翔子(3)矢彦沢夏希(4)小澤誠世
【小学5年生】
◆女子▽500メートル (1)牛丸未稀(両小野)55秒35(2)小泉玲菜(箕輪中部)▽1000メートル (1)牛丸未稀1分58秒67(2)小泉玲菜
【小学6年生】
◆男子▽300メートル (1)柴翔馬(箕輪西)41秒12▽500メートル (1)唐澤昌平(箕輪西)1分00秒68(2)柴翔馬(3)吉村昴平(箕輪西)▽1500メートル (1)唐澤昌平2分48秒37(2)吉村昴平
【中学生】
◆男子▽500メートル (1)唐澤郁弥(箕輪3年)43秒61(2)唐澤俊樹(箕輪2年)(3)岩原勇介(両小野1年)▽1500メートル 唐澤郁弥2分21秒89(2)唐澤俊樹(3)岩原勇介
◆女子▽500メートル (1)新谷千布美(宮田3年)45秒57▽1000メートル (1)新谷千布美1分33秒61
【高校生】
◆男子▽500メートル (1)武井博史(上伊那農業1年)39秒20=大会新(2)上原千宏(上伊那農業1年)(3)小林成光(上伊那農業1年)(4)武田英太(上伊那農業3年)(5)酒井秀雄(上伊那農業3年)▽1500メートル (1)武井博史2分02秒85(2)小林成光(3)上原千宏(4)武田英太(5)酒井秀雄
◆女子▽500メートル (1)中島綾佳(東海大三2年)45秒40(2)瀬戸彩奈絵(岡谷工業3年)▽1000メートル (1)中島綾佳1分31秒18(2)瀬戸彩奈絵
【成年1部】
◆女子▽500メートル (1)新谷志保美(宮田村)40秒49=大会新▽1000メートル 新谷志保美1分30秒23
【成年2部】
◆男子▽500メートル (1)新谷逸也(宮田村)42秒75▽1500メートル 新谷逸也2分08秒64=大会新 -
きさらぎ友好杯剣道大会 伊那、南箕輪、岡谷の5団体140人が交流
第13回きさらぎ友好杯剣道大会が11日、南箕輪村の南箕輪南部小学校体育館であった=写真。伊那市などから5つの少年剣道団体、約140人が参加し、各部門で熱戦を繰り広げた。大会後は合同けいこも開き、共に汗をかいた。伊那剣心館(田中宏明会長)の主催。
互いの剣道技術を磨き、交流を深める目的。同館のほか、西春近スポーツ少年団剣道部(同市)、西春近南部剣道スポーツ少年団(同市)、南箕輪わくわくクラブ剣道部(同村)に加え、本年は岡谷市剣道協会の5団体が参加した。
小学1・2年、小学3・4年、小学5・6年、中学の4部門、それぞれで男女別の予選ブロック、決勝トーナメントを展開(小学1・2年は男女一緒)。小さな剣士たちは、大きな掛け声とともに、日ごろの練習成果を披露し合った。
結果は次の通り。
【1・2年男女の部】
(1)堀江宥太郎(岡谷)(2)板山太一(剣心館)(3)山崎亮(わくわく)、池上智哉(わくわく)▽努力賞=森一聖(岡谷)平沢健将(南剣)、翠川敦(岡谷)、板山穂乃花(剣心館)
【3・4年男子の部】
(1)小口慎司(岡谷)(2)池上陽平(わくわく)(3)花岡絋道(岡谷)、福田颯(剣心館)▽努力賞=牧田圭祐(南剣)、高田裕也(わくわく)、御子柴柊介(剣心館)、吉田崇哲(岡谷)、永野裕明(わくわく)、岡田侑輝(剣心館)
【3・4年女子の部】
(1)井出遥(岡谷)(2)小田切春華(わくわく)(3)柴明子(南剣)、有賀芽衣(わくわく)▽努力賞=田畑まりあ(わくわく)、翠尾季咲(岡谷)
【5・6年男子の部】
(1)堀江健太郎(岡谷)(2)井出悠太(岡谷)(3)田中優伎(剣心館)、名和敏雄(剣心館)▽努力賞=遠藤大地(剣心館)、白鳥結希(剣心館)、江口貴紀(西春近)、小田部宙(西春近)、小口拓真(岡谷)
【5・6年女子の部】
(1)柴田祐美子(剣心館)(2)城倉有紀(西春近)(3)二木和美(南剣)、伊藤菜月(西春近)▽努力賞=黒田夢(南剣)、湯浅玲(剣心館)
【中学生男子の部】
(1)矢澤直人(剣心館)(2)坂内健彦(岡谷)(3)網野竜太郎(剣心館)、小坂一貴(岡谷)▽努力賞=唐澤祐磨(剣心館)、石田秀章(岡谷)、酒井秋紀(南剣)、杉田祐二(岡谷)、柴田拓也(わくわく)
【中学生女子の部】
(1)白鳥百合子(剣心館)(2)関本ほの香(西春近)(3)福本なつみ(西春近)、板山香純(剣心館)▽努力賞=田中孝乃(剣心館)、江口莉奈(西春近)
▽最優秀賞=城倉遼(西春近) -
栃若さんが新曲「伊那はいいなぁー」をリリース
宮田村新田区でちゃんこ料理屋を営む元力士で歌手の栃若清光さん(71)が来月25日、伊那谷の名所や人情などを散りばめた新曲「伊那はいいなぁー」をリリースする。権兵衛トンネル開通や伊那、高遠、長谷3市町村の合併を機に「全国に伊那の良さを広めたい」と一念発起。新たなご当地ソングにしたいと期待を込めている。発売当日は伊那市駅前のいなっせで発表会を開く。
高遠の桜に天竜川、仲仙寺や駒ケ岳、伊那部宿など、次々と飛び出す名所の数々。
3番のサビの部分では「伊那はいいなぁートンネルが、出来ての恋にも便利な道よ」と、開通したばかりの権兵衛トンネルを軽快なテンポで歌っている。
「完全なる伊那の歌をつくりたい」と昨年10月、作詞家の荒川利夫さん、作曲家の高根大さんとともに各地を歩いた。
仲間の意見なども取り入れ、苦労を重ねたが「地元の人に愛され、口ずさんでもらえる歌」に仕上がった。
九州出身で大相撲に入門。幕下まで進み、角界引退後は歌手として大阪を中心に活躍した。19年前に宮田村に移り住んだが、その後も歌手活動を精力的に続けている。
「ほれこんで移り住んだ伊那谷だが、今回の曲をつくってみて、また新たな発見があった」という。
今後は各地の社会施設などへ慰問も計画。「多くの人に新曲を楽しんでもらい、地元の良さを再発見してもらうきっかけにもなれば」と目を輝かす。
新曲発表会は午後6時半開演で入場料3千円(CD付き)。CDは千円で各地のレコードショップや伊那市内などで販売するほか、通信カラオケで大手2社が配信予定。
CD、発表会などに関する問い合わせはドン企画85・2923へ。 -
高遠高校美術クラブ下絵製作励む
伊那市・長谷村との合併に伴う高遠町の閉町などの記念事業で、高遠高校美術クラブ(北原勝史教諭、7人)が全町民が折った折り鶴を展示するための下絵製作に励んでいる。
下絵は、ベニア板(横364センチ、縦182センチ)に、タカトオコヒガンザクラが満開の城址公園、街並み、遠望には仙丈ケ岳が描かれ、町を包み込むように鮮やかな虹がかかっている。
生徒たちは1月中旬、部活の時間を使って作業に取り掛かり、10日までに8割が完成。ベニア板全体に描く大きな虹の弧が最も苦労したという。
1年生の伊東香澄さん(16)は「部員全員での共同作業に、町民一人ひとりが気持ちを込めた折り鶴が張られることを思うと、完成がすごく楽しみ」と話していた。
今月中に、全戸から折り鶴約2万4千羽を回収する予定。折り鶴の張り付け作業は町女性団体連絡協議会が担い、作品は3月25日の式典当日に展示する。 -
箕輪中と美篶小の自律学級が初の交流会
箕輪町立箕輪中学校と伊那市立美篶小学校の自律学級は10日、初の交流会を箕輪中学校で開いた。人形劇など互いの活動を発表してふれあった。
小学生、中学生がそれぞれ頑張っている活動を見せ合って交流したい-と計画。箕輪中の参観日に合わせて美篶小児童が来校した。
中学生が人形劇「アラジンと魔法のランプ」を上演。魔法のランプから子どもたちの好きな「ドラえもん」が登場するオリジナル作品で、最後に皆で一緒に「ドラえもん」の歌をうたった。小学生は元気に手を挙げて「ドラえもんが楽しかったです」と感想を発表した。
小学生は一人ずつパネルシアター、絵本、フラフープ、こま回しなど個人学習の取り組みを披露した。クイズでは小学生が中学生にヒントを出すなど、打ち解けた雰囲気で楽しんだ。パネルシアターを見た中学生は、「たった一人でこんなのできるなんてすごいね」と関心していた。
発表後は、中学生が交流会のために朝から準備したケーキでもてなし、皆でお茶を飲みながら歓談した。 -
お陣屋行燈市盛大に
たわやかな時の流れの中、江戸の縁日を楽しむ飯島町の第13回お陣屋行燈市は11、12日、広小路で開催。花魁道中や大型時代劇「仕事人」、行燈市俳句大会、代官行列、フォトコンテストなど多彩なイベントが繰り広げられ、お店も並んだ。行燈市80人衆などでつくる実行委員会主催(関連記事1面へ)
注目の花魁は初日は伊藤千穂さん(飯島町)が務め、行燈一座の大道芝居「仕事人」も好評。2千円で21枚の1両木札に両替した来場者は、茶屋で食べたり、飲んだり、おたなを冷やかしたりして、市の風情を楽しんだ。夕闇迫れば、一斉に大小百基の行燈に火が入り、幻想的な雰囲気を醸した。
12日の催しのタイムスケジュールは次の通り
▽午前10時開門、陣屋太鼓、11時、代官行列、大型時代劇、午後1時30分花魁道中、駒ケ根市の小沢由紀さんが花魁に扮する、午後2時、宝投げ、市場納め。 -
花魁道中、華やかに、お陣屋行燈市
江戸時代の風情や縁日の姿を再現する飯島町の「第13回お陣屋行燈市」が11、12日、JR飯島駅前広小路で開催。花魁道中や大型時代劇「仕事人」のほか、代官行列、陣馬太鼓、どんどろしし舞など多彩なイベントが繰り広げられ、夕闇が迫れば、大小の百基の行燈に火が点り幻想的を醸した。
今年の目玉は花魁道中、初日は町内の伊藤千穂さんが扮し、傘持ちや肩貸しなどを従え、豪華な打ち掛けに身を包み、高さ30センチの三枚歯のげたで八文字を踏んで道中し、観客のため息を誘った。(関連記事11面) -
大人の寺子屋塾、実用書道を習う
NPОかつらが運営する中川村葛北の宅幼老所かつらで9日夜、自主事業として大人の寺子屋塾を開き、12人が出席し、書道講師の松村信子さん(豊丘村)からのり袋、のし紙、封筒宛名書きなど実用書道を習った。
松村さんは「なるべくたくさん書くと上達する。葬式の時の香典は、だれでも読めるように、崩さずきちっと書く。結婚式のお祝いは相当くずした字でも良い」と話した。
受講生らは手本を見ながら「寸志」「お礼」「お見舞」など日頃、よく使う字や名前を、何度も書いて、練習した。
大人の寺子屋塾は地域の文化、習慣など語り合いながら交流を深めようと、昨年11月開塾。毎月第2、第4木曜日午後7時から開いている。次回(23日)は伊佐栄豊住職の法話と写経を予定。
詳細はかつら(TEL88・3337) -
経営講座「伊藤元重講演会」
企業の連携により地域産業の活性化をはかる市内の製造業者らでつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は10日夜、新春公開講演会を駒ケ根商工会館で開いた。上伊那各地の企業経営者、管理者ら約120人が集まり、東京大大学院経済学研究科教授の伊藤元重さんによる「成功している中小企業に見る成熟市場のビジネスモデル」と題した講演を聞いた。
伊藤さんは、成長の時代は終わった竏窒ニ前置きした上で「ビジネスを今までと違った目で見ることにより、隠れていたチャンスが見えてくる」として、企業の目の付け所がこれからの生き残りのポイントになると訴えた=写真。福岡のからし明太子はたらこもからしも地元産ではないことなどを例に挙げ「原材料が地域の特産品である必要はない。ぜひ工夫して独自の駒ケ根ブランドをつくってください」と呼び掛けた。 -
林政協議会
駒ケ根市林政協議会(菅沼盛和会長・14人)は10日、市役所で会議を開き、06年度の森林整備事業の概要などについて市担当者の説明を聞いた=写真。森林の荒廃に歯止めをかけるため、市が主体となって寄付金を出資する企業を募る里親促進事業「グランドデザイン」の状況について、3月に契約締結予定であることなどが報告された。
契約予定地は駒ケ根高原の家族旅行村付近の約40ヘクタールで、カラマツ、アカマツ、スギなどの針葉樹とサクラ、カエデなどの広葉樹が混交している森林。50万円ずつ5年間にわたって支援を受ける。企業名は明かされていない。企業側の利点としては、環境活動への取り組みをアピールすることにより会社のイメージアップができることのほか、社員や家族のレクリエーションの場として活用できることなどが挙げられる。 -
高齢者クラブ健康づくり教室
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は10日、会員を対象にした今年度の第2回健康づくり教室を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約100人が参加。織井伊那人のペンネームで知られ、ラジオ番組にレギュラー出演していたほか『小説権兵衛峠』などの著書のある上伊那薬剤師会事務局長の薬剤師織井正人さん=伊那市福島=の講演「健康食品と薬の区別について」を聞いた=写真。
織井さんは、日本人の平均寿命が世界一を争うまでになったのは予防医学の考え方の浸透と生活習慣の向上があったからだ竏窒ニした上で「健康食品と称して現在多くのサプリメントや栄養補助剤が出回っているが、あれは薬とは違う。目的は健康の維持であって病気を治すわけじゃない」と説明。「問題は、イチョウの葉やカモミール、グルコサミンといった健康食品の中には、薬とケンカして体に悪い作用を及ぼすものがあることだ」と話し、無造作な摂取への注意を促した。