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伊那谷が産んだコンデンサーの世界企業【III】登内英夫さん
伊那谷が誇る世界企業ルビコンの創業者、登内英夫さん(88)の素顔に迫る特集の3回目。前号までは、「有用な物を提供し社会に資すること」を責務とする企業理念や、技術開発についての考え方、会社組織に関する経営哲学、さらには「いつもルビコン河を渡る気概で」という人生哲学について触れた。
では、登内さんは、どのようにしてこのような考え方を培ってきたのか? 「人との出会いに恵まれたんだよ」と語る、少年期から企業経営が軌道に乗る青年期までのエピソードを中心にまとめた。【毛賀沢明宏】 -
伊那谷が生んだコンデンサーの世界企業【IV】登内英夫さん
コンデンサーの世界企業=ルビコンの創設者、登内秀雄さんの素顔に迫るシリーズ最終回。青年期から企業経営の道に踏み出す過程、会社創成期の出会いを聞いた。
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赤穂南小児童会長選挙
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)で9日、06年度児童会長の選挙が行われた。投票を前に立会演説会が体育館で開かれ、3人の立候補者とそれぞれの推薦責任者が、投票権のある3年生以上の児童らを前にして「最後のお願い」。選挙運動期間中に訴えてきた公約などを堂々と演説し、大きな拍手を受けていた。
演説会終了後、それぞれの教室に戻った児童らは選挙管理委員の「候補者の名前の上に○を書いてください」などの説明を受けた。しばらく考えて記入した児童らは用紙を2つ折りにして次々に投票箱に入れていた=写真。
開票は選挙管理委員によって当日中に行われ、結果は10日朝に児童玄関に掲示される。会長の任期は1年間。 -
健康の集い
JA上伊那伊南地区生活部会は8日夜、駒ケ根、駒ケ根東、宮田の3地区の生活部会員を対象にした健康の集いを駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。女性約90人が参加し、ボールを使った健康づくり運動などに汗を流した。
講師は伊那市を中心に健康教室のインストラクターを務めるほか、伊那毎日新聞紙上で『頑張ってる人のがんばらない体操』を連載している身体改善トレーニングA級指導士の山岸洋子さん。山岸さんは「気持ちの持ち方や言葉遣いのほか、背筋を伸ばすだけでも力が出て体は元気になる。遊び感覚でできることだけやりましょう」と呼び掛けた。参加者らは山岸さんの指導で直径約20センチの柔らかいボールを床についたり投げ上げたり足に挟んだりしながら、リズムに乗って楽しく運動に取り組んだ=写真。
健康の集いでは例年ボーリングを楽しんできたが、駒ケ根市内のボーリング場が昨年廃業したことから、今回初めて健康体操を企画した。 -
食品衛生研修会
JA上伊那は8日、伊南地域のAコープや直売所などの生産者直売コーナーへ加工品を出荷している生産者を対象にした食品衛生研修会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。生産者ら約130人が参加し、食品と飲料の2グループに分かれてそれぞれ伊那保健所食品衛生課の佐藤守俊さんと黒岩和雄さんの講義を聞いた=写真。
佐藤さんと黒岩さんは保健所に届出のある不良食品が年間100件以上あること、食中毒の発生状況などについて詳しく説明した上で適切な管理の方法を具体的に示し「一人一人が食品のプロとしての責任とプライドを持ち、食品衛生に取り組んで欲しい」と呼び掛けた。 -
オリンパス労組がデジカメ寄贈
社会貢献活動の一環としてオリンパス労働組合伊那支部は8日、デジタルカメラ2台(計約6万円相当)を駒ケ根市に寄贈した。根津淳一執行委員長と太田博書記長が市役所を訪れ、原寛恒助役に手渡した=写真。原助役は「皆さんの汗の結晶の寄贈に心から礼を言う。デジカメは多くの行政セクションで日常的に必要な物。明日から早速有効に使いたい」と感謝の言葉を述べた。カメラは秘書広報課と教育委員会などで使われる。
同労組は8年前から事業所のある伊那市と宮田村にカメラを寄贈してきたが、全小中学校に行き渡ったことから、組合員約80人が住んでいる駒ケ根市にも初めて寄贈することにした。
南箕輪村には9日、オリンパス労組伊那支部と辰野支部が合同でコンパクトデジタルカメラ2台を贈った。村への寄贈は初。
伊那支部執行委員長の根津淳一さん、辰野支部執行委員長の鈴木真一さんら4人が村役場を訪れ、「老人ホームや小学校、保育園などで活用してほしい」と、唐木一直村長に手渡した。村長は寄贈に感謝し、「自治体も地元企業にお世話になっている。頑張っていただきたい」と話した。
村在住の組合員は、伊那支部420人中36人、辰野支部550人中44人。
今回、伊那支部と辰野支部合わせて伊那市、駒ヶ根市、辰野町、南箕輪村の4市町村に計10台を贈った。 -
心身リフレッシュ体操サークル発足
宮田村公民館の人気講座・リフレッシュ体操教室の受講生らが中心となり7日、「心身リフレッシュ体操サークル」が発足した。教室終了後も、引き続き体を動かしたいと37人が意気投合。月に1、2回ほど集まり、体に無理な負担をかけない・ス頑張らない体操・スで健康づくりを継続していく。
身体機能改善トレーニング公認A級指導士の山岸洋子さんを講師に、3年前から冬期の4カ月間開いてきた同教室。心と対話しながらゆっくりと動かす体操は人気を集め、募集をかけるとすぐに定員に達する人気ぶりだったが、1月末で終了となった。
一方で「まだまだ続けたい」という要望も多く、サークル活動として再出発することに。山岸さんも引き続き指導することを快く引き受けた。
代表の西川政義さんは「一人で体を動かすのは本当に難しいが、みんなでやると楽しく体操ができる。メンバーの多くは中高年だが、家に閉じこもるのではなく、体が衰えないよう続けられれば」と話している。
新たなメンバーも募集中。問い合わせは西川さん85・5923まで。 -
優しさ学ぼうと四季の会が講演会など開催へ
男女協働参画など心の問題に取り組む宮田村のグループ「四季の会」(辰野恒雄会長)は20日、子育てを全体の役割として考えてもらおうと学習会を開く。また3月5日には、喬木村出身で国内を代表する児童文学作家椋鳩十の長男を講師に、人の強さ、優しさから生きる喜びを知る講演会も予定している。
自然に囲まれた伊那谷で過ごした少年時代の体験から、人間と動物とのかかわりなどを描き続けた椋鳩十(1905‐1987、本名久保田彦穂)。没後の現在も、多くの人に読み継がれている。
3月の講演会では同氏の長男で前鹿児島椋文学記念館長の久保田喬彦さんを迎え、優しさや強さが描かれている椋文学のエピソードにふれる。
20日の学習会は言語聴能士の日詰正文さんを講師に、子育てについて理解を深める。軽度の発達障害など、療育の基本を踏まえながら、子と親の関係を見つめ直す。
同会は村内を中心にした5人で発足。村の福祉交流施設で女性のための相談室を開設したほか、先日は高遠高校福祉科の生徒を対象に男女協働参画の講習会も開いた。
事務局の辰野恭子さんは「人間の一番の基本は心の大切さ。今後も機会を通じて、みんなで考えていきたい」と話す。
20日の学習会は午後12時半から、3月5日の講演会が午後1時からで、いずれも宮田村民会館が会場。多くの参加を呼びかけている。問い合わせは事務局85・3590まで。 -
箕輪町の小学校で運動あそび
箕輪町は、町内5小学校で1年生を対象に運動あそびを始めた。県のコモンズ支援金事業で、14日までに各校1回ずつある。06年度は1、2年生への運動あそび導入も検討している。
松本短期大学柳沢秋孝教授の柳沢運動プログラムを04年度から町内全保育園に導入しているが、子どもの脳の発達のために保育園だけで終わるのではなく、小学1、2年生まで継続することがより効果的と、コモンズ支援金を受けた。今回は1年生のみ。町内保育園出身の1年生は、年長のときに運動あそびを経験している。
本年度、独自に運動プログラムを導入している先進校の箕輪南小学校からスタート。毎月1回、1・2年生が一緒に運動あそびをしているため、今回も1・2年生合同で、柳沢研究室の研究生、金井仁美さんと新井美洋子さんの指導を受けた。
準備体操で友達の足の下をくぐったり、足の上を飛び越えるなどして体を温めたあと、くまさん歩き、カエルとび、跳び箱や縄跳びなどをした。児童は慣れた様子で、軽々と跳び箱を跳んだり、楽しく体を動かした。 -
南箕輪村で「初心者ハーモニカの集い」発足
南箕輪村公民館の05年度初心者ハーモニカ教室の受講者が8日、自主的に活動するグループ「初心者ハーモニカの集い」(仮称)を立ち上げた。新たなメンバーも加え11人で活動を始め、基礎から楽しく学び合う。
昨年6月から半年間の公民館講座を終了したメンバー6人がグループ立ち上げを模索。村内にはすでに数年前の公民館講座受講者によるグループがあるが活動が夜のため、昼間の集まりとして経験の有無を問わず一緒に活動する仲間を募り、村内を中心に伊那市や辰野町からも参加した。
初会合で、第2・4水曜日の午後1時半から3時半まで村公民館で活動することを決めた。代表は中島重治さん=神子柴。講師は置かず、初心者レベルに合わせて楽譜の読み方、記号、テンポなどからしっかり学び、「春の小川」など童謡や唱歌を練習していく。グループの名前は次回決める。
中島代表は、「いつでも参加は歓迎。興味のある人は活動日に来て下さい」と呼びかけている。 -
第11回ウインター06信州フラワーショー開催
県内の冬花が集まる第11回ウインター06信州フラワーショーが9日、伊那市のJA南信会館で始まった。赤やピンクの鮮やかな花々326点が並び、豊かな香りに包まれた会場は、多くの来場者であふてれいる。JA全農長野など主催。
ショーは生産者の技術向上と消費者へのPRを目的としている。長野県が全国1位の生産量を誇るアルストロメリアは、その9割が上伊那で生産されていることもあり、冬のショーは例年、上伊那が会場になっている。
今年は、アルストロメリア、アネモネなど19種が並び、品評会で箕輪町の市川一人さんのアルストロメリアが最高賞を受賞した。
県野菜花器試験場の山本宗輝審査委員長は「寒いと花の色が出にくくなる。今年は厳寒であるにもかかわらす、品質、色彩ともに例年以上の出来栄え。生産者の努力がうかがえる」と話していた。
10日も午前9時縲恁゚後1時に一般公開される。展示品は一般公開終了後に販売される。購入希望者は、展示品の半券を切り、引き換え時間に持参する。価格は通常の半額ほどだという。 -
権兵衛トンネル開通で木曽側からの集客も期待
権兵衛トンネルの開通に伴い、木曽側からの集客に期待を寄せる小売店も出てきた。
南箕輪村にあるアップルランド伊那インター店は、開通前日の3日、木曽側の民家約6千戸に配られる新聞に折込み広告を入れた。
大澤進店長は「実際開通2日目にトンネルを抜けて木曽に行ってみたが、木曽側に出るまでは約20分で、時間的には駒ヶ根市などへ行くのと同じくらい。今後はお互いに知る機会も増え、向こうの集客を見込むチャンスもあると考えている」と話す。
実際には、人口の少ない木曽地域からの客が大きく数字に現れると考えていない。しかし同店は、中央道伊那インターチェンジの正面に位置しており、今後、東京方面に行こうとする木曽側の住民がこのインターを利用する機会が増えると見ている。こうした長期的な視点から、木曽側への早期PRに踏み切った。今後も折込み広告は定期的に配布する予定で、継続したアピールを展開していく。 -
JA上伊那合併10周年記念式典
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は9日、合併10周年記念式典を、伊那市狐島の本所で開いた。市町村長や、JA関係者らが祝福に訪れたほか、各分野で功績のあった個人・団体を表彰した。
96年、辰野町、箕輪町、伊那、伊南、上伊那東部の5農協が合併してJA上伊那となった。現在組合員は約2万4千人。国内農産物需要の低迷に伴い、農産物販売高はピーク時から徐々に減少し、厳しい局面を迎えているが、金融・共済事業、生活事業の充実を図り、地域密着型のサービス提供を目指している。
征矢福二組合長は「消費の伸び悩み、農産物の価格低迷が続いているが、農業生産の拡大や組合員サービスの向上に努め、地域とともに成長する21世紀にふさわしいJAを目指したい」と、思いを新たにしていた。
受賞者は次のみなさん。
◇営農事業▼個人=白鳥広明(元酪農部長会長)有賀肇(元花き部会長)唐沢勲(元花き部会長)唐木要(元稲作部会長)▼組織団体=農事組合法人田原、羽広いちご生産組合、飯島町営農センター、JA上伊那花き部会、
◇生活事業=畑好子(元生活部会長)中村重子(元生活部会長)小澤加代子(元生活部会長)宮崎甲子夫(元結婚相談委員長)唐澤久利(結婚相談委員長) -
- 早春 - の童謡唱歌を熱唱
音楽を中心とした芸術文化の行事を企画するNPO法人クラシックワールドは9日、伊那市駅前ビル・いなっせで「童謡唱歌教室縲恆¥t編縲怐vを開いた。上伊那から約100人が参加。袴(はかま)姿の講師を囲み、オルガンの音色に合わせて一緒に懐かしい歌を合唱した。
同教室は、昔の歌を思い出して関心を深めよう竏窒ニ、2年前から始まった。講師は、まほらいな市民大学講師・宮原輝雄さんら5人で、本年度は夏に2回、秋と冬に1回づつ開き、愛好者らが交流を深めている。
早春編では「うぐいす」「めだかの学校」「早春賦」「さくら」などの季節の歌、約10曲を熱唱。参加者らは童心に戻りながら歌い、宮原さんの曲の解説にも耳を傾けていた。伊那市日影の60代女性は「昔を思い出しながら楽しく歌えた」と満足していた。
本年度最後の教室「春編」が3月16日にある。問い合わせは、市生涯学習センター(TEL78・5801)へ。 -
街頭犯罪 前年より大幅減
伊那署は05年に管内で発生した刑法犯罪の発生状況をまとめた。全刑法犯は1276件で前年と比べて239件(15・8%)減少。その中でも特に、街頭犯罪は658件で同178件(21・3%)減と、大幅に減った。
街頭犯罪は、オートバイ盗が20件で同14件(41・2%)減、車上ねらいが140件で同93件(39・9%)減竏窒フ順番で大幅に減少。侵入盗の事務所荒しは9件で同10件(52・6%)減った。
自転車盗については前年より20件減っているが、依然として185件も多発。特徴は、全体の48・6%を占める6竏・月までの温かい時期が多く、午前6時縲恣ッ10時、午後4時縲恣ッ8時の時間帯、金曜日の発生が目立つという。
刑法犯のうち、忍び込みが7件で前年と比べて5件(250・0%)増、ひったくりが3件で同1件(50・0%)増、空き巣が52件で同8件(18・2%)、詐欺が97件で同13件(15・5%)増加した。
伊那署では、▼「私は大丈夫」という、何の根拠もない自信は禁物▼車を離れるときは常に施錠し、車内が見えるところにバックを置かないなどの、ほんの少しの「ずく」があれば防げる▼深夜の自動販売機前に複数人が乗った車が止まっているなど、「変だな」と思ったときは通報する竏窒ネどと、注意を呼びかけている。 -
家庭で生ごみの堆肥化を、ダンボールコンポストを実演
ごみの減量化・再資源化に取り組む中川村は8日、役場で生ごみを堆肥にするダンボールコンポストの実演を開始した。上伊那では初の試み
みかん箱などのダンボール箱に、ピートモスともみがら活性炭を入れ、生ごみを投入。よく混ぜ、ダンボール箱のふたをして、ホールに設置した。
毎日、500グラム程度の生ごみを入れ、かき混ぜ、1、2週間で温度を30度台に上昇させ、約3カ月で自然界の微生物の力で、さらさらの良質な堆肥になる過程を観察する。
従来のプラスチックコンポストは腐敗菌の繁殖により悪臭やハエの発生があったが、通気性の良いダンボールと、消臭力のあるもみがら活性炭を使うことで、ほとんど悪臭はなく、微生物が分解するため量も増えない。
日当りと風通しの良い場所(冬場は室内)に置き、1日1回全体をよくかき混ぜる。鶏の骨、貝殻など分解されないもの、腐った物を入れない-などが管理のポイント。
役場ではダンボールコンポストの作り方などのちらしを用意し普及を図っている。
住民税務課生活環境係の福島喜弘係長は「身近な材料を使ったダンボールコンポストで、生ごみの堆肥化処理にチャレンジしてみませんか」と呼びかけている。 -
七久保の子どもみまもり隊の結成式、46人でスタート
飯島町七久保の七久保小学校(細川道子校長)で8日夜、「七久保の子どもみまもり隊」の結成式であった。地域住民ら46人が登録、七久保区が作成した腕章を着け、登下校時の子どもたちの安全のみまもり活動を開始した。
式では、大沢教育長が「地域のみなさんの熱い思いと住民パワーで、子どもの安全確保を」と呼びかけ、細川校長は「学校とPTAだけでは、子どもの安全は守り切れない。七久保の子どもたちをみんなで守ってほしい」と要請した。
引き続き▽登下校時に街頭に立ち、子どもの安全を見守る▽子どもたちへの声掛け、あいさつ▽不審者を発見したら学校や派出所に通報する-などみまもり隊の任務の説明を受け、加藤主殿区長からひとり一人に「防犯パトロール」と記された緑の腕章が貸与された。 -
大数珠回して安全祈願
高遠町上山田引持で8日、「お事始め」の伝統行事があり、数珠回しをして一年の無病息災、五穀豊穣などを祈願した。
明治以前の古くから地区に伝わる行事で、区民で数珠回しをし、互いの安全を願い合うという。
集会所に集まった住民25人が輪になり、「南無阿弥陀仏」を唱えながら、長さ20メートルほどの数珠を右回りに3周した。数珠には一つだけ大玉があり、その大玉が自分の場所に回ってくると、頭を下げてそれぞれ一年の願いごとをした。
事始めは、陰暦2月8日の農事始めを指し、引持では毎年陽暦のこの日に行っているが、伝統行事を保存・継承していくために来年以降は、「若者が参加できる週末に開催していきたいと考えている」(平岩国幸常会長)。 -
堀米家具にひな人形そろう
伊那市通り町2丁目の堀米家具は、段飾りやケースもののひな人形を多数そろえている。3月3日まで。
店内には、お内裏さまとおひなさま、三人官女、五人ばやしなどが並ぶ七段飾りをはじめ、三段飾り、平飾りを用意。衣装はピンク、赤、紫など鮮やかな色があり、顔立ちや色合いのかわいらしいものが好まれている。
段飾りの価格は10万円前後縲・0万円前後で、自宅の広さに合わせて買い求めているという。
ケースものは、市松人形、わらべ人形、鼓を打つなどの舞踊人形がある。
営業時間は午前9時半縲恁゚後6時半。水曜日休み。
問い合わせは、堀米家具(TEL72・2478)へ。 -
伊那谷が産んだコンデンサーの世界企業【I】- いつもルビコン河を渡る気概で - ルビコン会長 登内英夫さん(88)
伊那市西箕輪の森の中に本社を置くルビコンは、アルミ電解コンデンサーで世界トップクラスの技術を持つ業界のリーディングカンパニーだ。伊那市に開発拠点と工場を、国内11カ所・国外9ヵ所に営業所を構えるほか、約20のグループ会社を国内外に持つ。取引き先は全世界に広がり、売上高は666億円(2004年9月期)に上る。本社だけでも550人、グループ会社をあわせれば約3000人が働く、伊那谷が世界に誇る電子部品製造企業だ。
現会長の登内英夫(てるお)さんは、1952(昭和27)年に日本電解製作所を創設。以来一貫して技術開発・製造・営業の先頭に立ち、ルビコンの現在を切り開いてきた。
会社経営と同時に、1967(昭和42)年以来8期32年にわたり県議会議員(1977年から1年間は、県議会議長)を務めるなど、地方自治においても活躍した。
その政治家としての横顔も興味の引かれるところだが、この特集では、上伊那経済を牽引してきた経済人としての生き様に焦点をあて、伝承するべき企業経営の理念・手法と、その背後にある青年期の苦闘などを浮き彫りにしたい。 【毛賀沢明宏】 -
中沢小大縄跳び大会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は8日、全校大縄跳び大会を開いた。全学年児童が所属する縦割りの仲良し班8班による対抗戦。5分間に何回跳べるかを競い、2回行う競技のうち良い方の結果を成績とするもの。
休み時間などを利用して練習を重ねてきた児童らは緊張した表情で合図を待ち、審判の笛で一斉に競技開始。タイミングを合わせて次々に縄に飛び込み、10回、20回竏窒ニ回数を重ねた=写真。低学年児童の中には跳ぶタイミングがなかなかつかめずに立ち往生したり、縄に足を引っ掛けて転倒する児童もいたが、皆に励まされながら順番が来るたび何回も挑戦していた。
競技の結果、6班が220回の記録で優勝した。22日には学年対抗の大縄跳び大会が行われる。 -
繭クラフト愛らしく
第17回全国繭クラフトコンテスト(横浜市シルク博物館主催)に入賞した作品など繭を使った工芸作品6点が駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムで公開されている。繭クラフトの愛好会「まゆっこサークル」(北原きみ枝会長・12人)の会員ら5人がそれぞれ繭を使って制作した個性あふれる作品を展示=写真。小林さな恵さんの「干支(えと)と遊ぶ」は十二支の動物を表情豊かに並べてコンテストで準グランプリの全国農業協同組合連合会長賞を獲得した。小林さんの準グランプリ受賞は第15回に続き2回目。
展示作品は次の通り(敬称略)。
▽春の夢(伊藤みち子・刈田恵子)▽ペパーミント・ウェディング(矢沢たえ子)▽いざ出陣(矢沢たえ子)▽繭のステンドグラス(北原きみ枝)▽干支(えと)と遊ぶ(小林さな恵)▽繭でパッチワーク(同) -
伊南安協がマスコット製作
伊南交通安全協会女性部(小町谷美枝部長)は7日、ドライバーやお年寄りなどに配布するマスコットのハッチョウトンボの製作作業を駒ケ根警察署で行った。会員5人が集まり、3時間で約400個を作った。
マスコットはライトに照らされると光る夜光反射材をトンボの形に切って作る。大きさは体長6センチ、羽の幅8センチ。交通安全をアピールしようと数年前から会員有志らが施行錯誤を繰り返した末に現在の形が完成した。会員らはカッターやはさみを使って材料を切ったり、交通安全を訴える標語を添えてビニール袋に入れるなどの作業を黙々とこなしていた=写真。
マスコットは安協の会員らが人波作戦や交通指導所でドライバーらに配布するほか、高齢者宅を訪問した時などに安全を呼び掛けながら手渡している。1年間に約1千個を配布する予定。 -
山を愛する会がそば打ち
宮田村の登山愛好会・宮田「山を愛する会」(藤田宜久会長)は6日夜、新年恒例のそば打ちを村民会館で行なった。素朴なそばをすすりながら親睦を図り、春からの山行きを心待ちにした。
村内を中心にした20代から60代までの約40人で活動している。今季も4月の戸倉山(駒ヶ根市)ハイキングを皮きりに、毎週のように年間25回ほどの山行。3千メートル級のアタックも計画している。
冬山の登山はしないため、シーズンオフの親睦にとそば打ちを3年前から実施。この日も各会員が協力しながら挑戦し、コシのあるそばが完成した。
酒を酌み交わし、さっそく会食。雪融けした新緑の山々に想いを馳せながら、夜は更けていった。
同会は新規会員を募集中で初心者も歓迎。体力や本人の希望にあわせてアドバイスしており、藤田会長は「一緒に山の良さを楽しみましょう」と呼びかけている。
問い合わせは藤田さん85・4366または、村民会館85・2314まで。 -
みんな一緒に恵方巻き
宮田村の福祉交流施設なごみ家は8日、太巻き寿司にかぶりつき願いごとをする「恵方巻き(えほうまき)」を行なった。関西発祥の節分の風習だが、約30人が心ゆくまで満喫。口を広げて寿司をほおばった。
近くの住民や村福祉作業所の利用者らが参加。主婦らの手ほどきで、一人ひとり丁寧に寿司を巻いた。
今年の縁起が良いとされる「南南東」を向き、長さ20センチにも及ぶ太巻きを丸かぶり。夢や希望を頭に浮かべながら、黙々と食べた。
恵方巻きは、商売が閑散期となる節分にあわせ関西地方の寿司屋が始めたなど諸説ある。近年はコンビニエンスストアや大手スーパーが着目し、全国的に人気が高まっている。
なごみ家では昨年に続き2回目だったが、「にぎやかにみんなで食べれて楽しいじゃない」と大好評。モリモリ食べて、福を招き入れていた。 -
国保税率据え置き諮問を了承
宮田村国民健康保険運営協議会(松田英俊委員長)は8日、新年度の保険税率を本年度と同率で据え置きたいとした村の諮問を審議して了承。近く村長に答申する。医療費の増加で厳しい国保運営は続いているが、本年度に大幅な税率引き上げ改定を実施したことも考慮。村は「景気の回復傾向で課税所得額も伸びると見込まれ、新年度は据え置きで乗りきれる」としている。
現行のまま据え置きになった場合、医療分は所得割額で6・55%、各保険者が負担する均等割額は1万9500円、一世帯ごとに負担する世帯別平等割額は2万円。
介護分は所得割額が1・37%、保険者均等割額は6500円、世帯別平等割額は5200円となる。
試算によると、360万円の年間所得で加入者3人世帯の年間納税額は、医療分で35万円、介護分は8万1千円。
村の国保特別会計は基金を取り崩して赤字を補てんする状況が続いており、本年度は一般医療分で20%、介護医療分で40%の大幅な税率引き上げを断行。
それでも2900万円の単年度収支赤字となり、前年度からの繰入金で補てんした。
06年度の赤字額も4300万円と推計。残高が5500万円ほどの基金を取り崩して対応せねばならず、07年度には再び税率引き上げが迫られそうな情勢だ。 -
タクシー運転手から売り上げ金を奪う
伊那署は8日午前9時08分、タクシー運転手を脅迫し売り上げ金を強奪した疑いで、伊那市中央区の会社員・菊池雄一容疑者(32)を逮捕した。被害者にけがはなかった。
調べによると、菊池容疑者は、タクシーの売り上げ金を奪うために同日午前7時10分ころ、同市内の会社駐車場で、乗っていたタクシー運転手(当時31歳)に対して、「殺すぞ。金を出せ」などと脅迫し、売り上げ金約5万円が入った財布を強奪した疑い。
被害者による届け出により、検索中の捜査員が現場付近で菊池容疑者に似た男を発見、職務質問し逮捕した。同容疑者は酒を飲んでいたという。 -
99年箕輪町であった強盗致傷事件の犯人捕まる
1999年9月に箕輪町で発生した強盗致傷事件の犯人について伊那署は8日、丸子署と県警捜査第一課機動捜査隊の応援を得て、容疑者3人を逮捕した。
いずれの容疑者もブラジル国籍で、静岡県浜松市の会社員のダ・シルバ・アレサンドロ・セザール・ディアス容疑者(28)、群馬県邑楽郡大泉町の会社員のボテジニ・カイオ・フェルナンド・イマイ容疑者(30)と、その兄弟の同町の会社員のボテジニ・ブルーノ・リビオ・イマイ容疑者(28)の3人。
事件は99年9月19日午前6時ころ、箕輪町内の路上で発生。同容疑者らは当時22歳と20歳のブラジル国籍の兄弟が乗った車両を停止させ、フロントガラスを金属バットで叩き割り暴行を加え「死にたいか。金よこせ」などと脅迫し、2人から合計約30万円を奪った疑い。
この事件で2人は、金属バットや素手で多数回殴られるなどの暴行を受け、それぞれ2週間ほどの全身打撲などのけがを負った。
丸子署が窃盗の疑いで、ディアス容疑者を逮捕したところ、今回の事件の犯行についても供述。残りの容疑者の名前、所在を捜査し、逮捕した。 -
伊那、駒ヶ根市で不法滞在外国人などを摘発
伊那、駒ヶ根署と県警本部警備部警備第一課、東京入国管理局、名古屋入国管理局は合同で7日、伊那、駒ヶ根市内の飲食店で働いていた不法滞在外国人など14人を摘発し、両局が収容した。
同日午後9時ころから、伊那、駒ヶ根市内の飲食店4カ所で摘発。国籍はいずれもフィリピンで、19竏・3歳の男性1人、女性13人の合計14人(伊那署11人、駒ヶ根署3人)。不法滞在期間は短くて7カ月、長くて13年6カ月だった。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内や駒ヶ根市内の飲食店で働いている」ろの通報を受け、東京入国管理局、名古屋入国管理局との合同で摘発を行った。 -
歩き慣れた学校も腰がひけて…
伊那市の西春近南小学校(唐澤武彦校長、165人)で7日、3、4年生のアイマスク・車イス体験授業があった。児童たちは普段歩きなれた校舎内を移動し、障害者の気持ちに立ちながら学習した。
同小学校では体験を通して目や体が不自由な人の気持ちを考えるため、全校児童が6、7、9日の3日間に分かれて学習。同体験授業は初めての試みで、昨年夏には点字の勉強を全員が学んでいる。
アイマスク体験は2人一組になって、2階の教室から3階に上がり、2階のトイレまでのコースを体験。一人が道案内役となって手を引きながら誘導するものの、マスクを付けた児童の姿勢は腰が引け、手で壁を探しながらの歩行になっていた。
北林大地君(10)はアイマスク体験について「階段を下りる時に、足を滑らすかと思った。何も見えないことが不安だった。目の見えない人の気持ちがとっても分かった」と話していた。