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観成園に車いす寄贈
東京海上日動火災保険長野支店(堀内武文支店長)は25日、駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)に車いす1台(約10万円相当)を寄贈した。同支店伊那支社の内藤充訓支社長と代理店オフィス・イコマの伊藤元雄代表が訪れ、目録を福島園長に手渡した=写真。福島園長は「温かい気持ちに感謝する。利用者の95%が使う車いすはまさに求めていた物。利用者のために役立て、一層楽しく過ごせる施設づくりに生かしたい」と礼を述べた。贈られた車いすは軽量で座面も低いため、小柄なお年寄りでも扱いやすいという。
同支店は毎年社会貢献運動の一環として社員らに募金を呼び掛け、会社でも同額を出資して車いすなどを各地の福祉施設に寄贈している。内藤支社長は「今後も引き続き社会貢献に務めていきたい」と話している。 -
明社協がタオル包装
自宅でお年寄りや障害者らの介護をする人たちに慰問品として大型バスタオルを贈るため、明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は24日、タオルの箱詰めと包装作業を駒ケ根市福祉センターで行った。理事ら約20人が参加し、手分けして箱の組み立てやタオルをたたむ作業などを手際良く行った=写真。堀内会長は「バスタオルの慰問は毎年のことだが、介護で苦労している人に少しでも喜んでもらえればうれしい」と話している。
包装されたタオルは「日ごろの介護お疲れさま」などと書かれた慰問文とともに26日から約1週間かけ、明社協の理事らが市内174世帯の介護者宅に直接届ける。タオルの購入資金には市内の金融機関など18カ所に置いた「善意の箱」に寄せられた募金などを充てている。 -
旧竹村家で防火訓練
第52回文化財保護デーの26日、駒ケ根市教育委員会と伊南行政組合消防本部は国の重要文化財に指定されている旧竹村家住宅で防火訓練を行った。住宅そばの土手から出火、強風にあおられて火が住宅に燃え移りそうだ竏窒ニ管理人の大芝靖夫さんが消防署に訓練通報。静かな朝の高原にけたたましいサイレンを鳴らしてポンプ車が駆けつけ、ホースをつないで放水した=写真。大芝さんは放水銃と消火器を使った訓練を行った。署員は講評で「この住宅は木造・わらぶきで火の回りが早い。火を出さないことが大切」と呼び掛けた。訓練を終えた大芝さんは「数年前、近くの食堂で火災が起き、類焼を心配したことがある。万一の火災の時には今日の訓練のように落ち着いて対処したい」と話した。
文化財保護デーは1949(昭和24)年の火災により奈良・法隆寺の金堂が焼失したことから、貴重な文化財を災害から守ろうと55(昭和30)年、文化庁と消防庁が定めた。 -
山ぶどうワイン3年連続で県の原産地呼称認定
宮田村の特産品山ぶどうワインの2005年産2銘柄が、品質が高い県内産の製品であることを証明する県の「原産地呼称管理制度」に認定された。25日に東京都内で開かれた審査会で決まった。
著名なソムリエらが官能審査した結果、昨年末に発売したヌーボータイプの「紫輝」、若干熟成期間を置き2月中旬発売予定の「駒ケ原」がそれぞれ3年連続で認定となった。
同村内では14戸の農家が山ぶどうを栽培。ヤマソービニオンという他では大量生産していない独自品種で、村内の本坊酒造信州工場で醸造している。
同工場長の藤野公宏さんは「ぶどうの素材を活かしてワインにする段階はある程度到達できた。今後は話題性も高め、多くの人に楽しんで頂ける味わい豊かなワインにするのが目標」と話した。
関係者の話しによると、審査会では「紫輝」「駒ケ原」ともに高い評価で認定が決まったという。
05年産の「紫輝」は昨年末の解禁以降、出荷、売れ行きともに好調。同工場の在庫もほぼ底をついている。 -
原色ドライフラワー&プリザーブドフラワー展
生花の美しさいつまでも-。飯島町文化館エントランスで15日まで、「原色ドライフラワー&プリザーブドフラワー展」が開かれ、来場者の目を楽しませている。
「早春」をテーマに、飯島町赤坂の葛岡一枝さんが制作した、原色ドライフラワーとプリザーブドフラワーのアレンジ作品23点を展示した。
完全に乾燥させてつくる原色ドライフラーは、湿気を嫌うため、作品はカップやドーム型などガラスケース入り。ケースの中で、シンビジウムやカトレア、バラ、クリスマスローズなどが生花のままの色、形を留め、華やかな雰囲気を醸している。
花の色を薬剤で脱色し、脱水、好みの色に染色してつくるプリザーブドフラワーは、自然界には存在しない濃茶や濃緑色、くすんだ黄色などシックな色合いに染めたバラ、実物をかごに盛るなどアレンジした。 -
山ぶどうワイン生産者らが06年産の準備に奔走
3年連続で県の原産地呼称管理制度の認定を受けた宮田村の山ぶどうワイン。生産者らは喜びも束の間、本年産の準備に追われている。25日にはせん定技術講習会、栽培検討会を開き、より美味しく、幅広く味わってもらおうと14戸の生産農家や関係者が取り組んでいる。
この日は原産地呼称認定の審査当日。ある生産者は「合格を待つ受験生の気分。美酒に酔いしれたいね」と認定結果を気にかけながら、ほ場で開かれたせん定技術講習に臨んだ。
山ぶどうの生産は今年で7年目。呼称認定に落選するなど苦汁を味わった時期もあるが、03年産が認定されて以降は高い評価を受けるようになった。
05年産は史上最高の約24・8トンを収穫。量、質ともに最高の出来映えと呼び声も高く、昨年末に発売した「紫輝」をはじめワイン醸造も順調だ。
検討会では2006年産の生産目標も確認。今年をさらに上回る30トンに設定した。
今後は増加した量をどのように販売に結び付けるかが鍵になるが、醸造販売する本坊酒造信州工場は「ワインとしての販路拡大は現状で精一杯」と指摘した。
それでもさらに付加価値をつけようと、樽ではなく陶器の中で醸造する甕(かめ)発酵など、新たな技術の試験的導入も示唆。
パンや、フルーツソース、生食用に山ぶどうを使う取り組みも始まっており、生産者や村、農協などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」はあらゆる可能性を探っていく考えを確認した。
せん定作業は2月に入ってから本格化。芽が出る前に1回目の防除作業が行なわれる。 -
「九条の会中川」発足へ
平和を希求し、憲法九条を激動する世界に輝かそうと、村民有志による「九条の会中川」が発足する。発足式は2月28日午後7時から、中川文化センターで開く。発足に先立て、準備会が村内に4カ所に立て看板を設置、多くの村民の理解と、会への参加を呼びかけている=写真。
看板は縦90センチ、横180センチ「平和の砦 憲法九条を守ろう」と書かれている。
「九条の会」は04年6月、大江健三郎さんや井上ひさしさんら9人が結成。「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという1点で手をつなぎ、『改憲』のくわだてを阻むため、ひとり一人ができるあらゆる努力を今すぐ始めることを訴えます」とアピール。
このアピールに応え、村内の憲法学習を進めるグループが発足準備会(尾上利香代表)を立ち上げ、憲法についてもっと知ろう、子どもたちに戦争の無い未来を残そうと「九条の会中川」を発足させる。 -
衛生部長会
新年の各区役員改選後初めてとなる宮田村の衛生部長会が23日夜、役場で開かれた。家庭ゴミの排出量が増加傾向にあることから、村は引き続き減量化推進に協力を呼びかけた。
同村内のひとり当たり1日平均のゴミ排出量は、上伊那広域連合が03年度の実績をもとに算出した550グラムを下回る状態で推移。しかし、徐々に増えており、住民意識の徹底が再び課題になりつつある。
この日は、現状にふれながら年間事業計画を確認。村生活環境係はゴミの分別など適正な提出や拠点収集などについても解説し、理解を求めた。
本年の各区衛生部長は次の皆さん。
▽町1区=原一詔▽町2区=黒岩崇▽町3区=太田博道▽北割区=浦野孝之▽南割区=赤羽和夫▽新田区=伊藤博敏▽大田切区=林光男▽大久保区=伊藤千春▽中越区=加藤保男▽つつじが丘区=三富隆生▽大原区=浦野健 -
ボランティアパトロールが始動
地域ぐるみで子どもを守ることを目的に結成する中川村西小学校のボランティアパトロールが27日始動する。
ボランティアパトロールは広島や栃木の女児殺害事件や近隣の不審者による声掛け事案を受け、児童の登下校の安全確保のために、昨年末から1月まで保護者や広く地域の人々に声を掛け、全地区をほぼ網羅する51人が集まった。村教育委員会はボランティアパトロールとわかるように、腕章を準備し、同校に50枚届けた。
腕章は縦10センチ、幅40センチの布製、黄色の地に黒で「防犯パトロール、中川村教育委員会」と記した。
中川東小学校は父母の会を中心にすでに活動を始めている。 -
【特集 権兵衛開通】15万7千人の苦闘(3)
水抜き坑着工から2年10カ月が経た03年1月。貫通まで残り数百メートルになった所で、再び中央アルプスから大量の水が噴き出した。
被害が大きかったのは木曽側。木曽側坑口から約1キロは登り勾配だが、貫通地点までの残り約470メートルは下り勾配の工事だった。噴出した大量の泥水は、流れずに溜まり、切り羽を水没させた。
「地質も大変だったが、水の量も並大抵のものではなかった」
飯田国道事務所の石原幸宏建設監督官は振り返る。
噴出する水の量は、伊那側が毎分3・6立方メートル。200リットル入りのドラム缶18本分だ。木曽側はその3倍以上の毎分11・6立法メートル。同じドラム缶58本分。
通常、このような出水量の多いトンネル工事では「拝み勾配」といって、両方の坑口から登り勾配ばかりで掘り進み、一番高いところで双方が交わるのが最適といわれる。登りばかりで掘れば、出てくる水は自然に坑口に向かって流れていくからだ。
しかし、権兵衛トンネルでは、双方の坑口の標高差と工期の関係からそうはいかず、木曽側工区では下り勾配の工事もあったのだった。これが貫通直前の切り羽の水没をもたらした。ポンプで汲み出して、現状に戻すまでに2ヵ月を要した。
崩れやすい地質と大量の出水。4度にわたる切り羽の崩落。このため工事の進捗速度は伊那側で1日平均2・1メートル、木曽側では同じく1・2メートルだった。
権兵衛トンネルの全長は4・5キロ。施工中のものを含めて、全国で23番目の長さだ。この長さのトンネルは通常3年間で貫通できるといわれ、それに5年間が費やされたことじたいに工事の難しさが示される。のべ15万7千人が汗を流し、300年前に木曽の農民権兵衛が切り拓いた峠道を、高規格道路に生まれ変らせたのだ。
03年5月31日、水抜き坑が貫通した。最後に残された岩盤を取り除いた時、伊那谷から木曽谷に向けて、風がサーっと吹き抜けたという。(終わり)=毛賀沢明宏= -
住民参加型の企業誘致に理解求める
伊那市は、市報「いな」2月号の特集で「産業立地」などを取り上げた。市報とは別刷りで、全戸へ配布する。
産業立地特集では、産業立地の必要性、企業情報の収集や誘致企業支援などの誘致活動、市内にある工場用地案内などを掲載。二ツ折りのA4判。
国・県補助金や地方交付税の削減など財政不足が予想され「自主財源の中心である市税確保が必要」とし、活気のある元気な伊那市を実現するため、産業立地に力を入れている。
市民に向け「県内外に勤めている企業役員や幹部など知人がいたら、紹介していただき、企業訪問していきたい」と住民参加型の企業誘致に理解を求める。
問い合わせは、市役所商工観光課産業立地係(TEL78・4111内線334)。
そのほか、子育て支援や高齢者保健福祉サービスをまとめた「福祉特集」、2月4日の権兵衛トンネル開通を控え、権兵衛トンネルの歴史や開通後の観光面での期待、トンネルの工事の概要などを紹介した「権兵衛トンネル開通特集」も組んだ。 -
古布ちりめんのひな人形60点がそろう
伊那市通り町の御きもの「たかぎ」で26縲・8日、古布ちりめん人形展が開かれている。戦前に使われていた素材(古布)の木目込みひな人形が約60点そろう。
ひな人形は、江戸時代から大正にかけての着物をほどいて作ったもの。京都府の木目込み人形作家のオリジナルで、昨年8月に買い付けた。
古布は花など自然を題材にした柄が多く、紫、赤、緑など草木染めの落ち着いた色合い。立ちびな、座りびながあり、高さは10縲・0センチ。ひな人形の原型といわれる次郎佐衛門もある。価格は6万円台から30万円まで。
そのほか、羽子板やタペストリーなども並ぶ。
同店によると、着物ブームで、買い求める人が増え、飯田市、岡谷市などから来店する人もいる。「色に深みがあり、しっとりとした感じ。古布ちりめん人形がこれだけそろっているのは、あまりないのでは」と話す。
営業時間は午前10時縲恁゚後6時半。
問い合わせは、たかぎ(TEL72・3509)へ。 -
伊那食品が松くい虫被害の予防に取り組む
伊那食品工業=本社伊那市=が、松くい虫被害の予防対策に乗り出した。2月中旬まで、敷地内にある赤松400本に薬剤を樹幹注入する。
松くい虫被害は駒ケ根市まで北上し、宮田村、伊那市は危険区域に指定される。
伊那食の敷地9万9千平方メートルには、平均樹齢50年の赤松が800本ある。会社もまちづくりの一環との考えから、自然を守ろうと500万円をかけて作業に当たっている。一企業がこれだけの予防に取り組むのは全国でも珍しいという。
松枯れの主犯マツノザイセンチュウを運ぶマツノマダラカミキリの生態を考え、防除の効果が上がるよう、本社周辺の南側林えんを中心に、薬剤を注入。
晴れた日を選び、社員3人が胸高の平均直径40センチの松にドリルで穴を開け、木の大きさに合わせて薬剤の入ったボトルを打ち込む。
敷地内を散策する観光客も多く、社員は「被害にかかったらアウト。これまで育った木を大切にしたい」と話す。
上伊那地方事務所によると、本年度(昨年12月末)の被害量は4294立方メートル。01年度からほぼ横ばい傾向にあるが、北上することに危機感を持つ。
予防には薬剤散布などあるが、薬剤の樹幹注入法は健全な松に打ち込むことで確実に効果を上げることができる。6月、マツノマダラカミキリが飛ぶ3カ月前までが薬剤樹幹注入の施工時期とされる。 -
箕輪ダム、今後の対応
上伊那5市町村に水を供給する箕輪ダムの貯水率が過去最低を記録したことに伴い、各市町村でつくる上伊那広域水道用水企業団は、伊那建設事務所などと協議を重ね対策措置を講じている。
1月15日からは、自己水源の活用を増やすよう受水5市町村に働きかけ、箕輪ダムの取水量の約8%、1日3千縲・500トンを自主節水している。
配水量割合は、受水5市町村によって倍近く異なり、事態の認識にも格差がある。そのため、地域住民への働きかけなどは、それぞれの市町村に委ねている。24日の協議の段階では、住民に対して節水などの働きかけている市町村はなく、まずは現状を知ってもらう取り組みが中心となっている。
全国的な状況と比較すると、現在は取水制限をするほど危機的状況にはないという。しかし、今後は農業用水の確保も必要となるため、貯水量の温存を進めている。
企業団の担当者は「水は限りある資源。改めて水道の重要性を認識してほしい」と話している。 -
みはらしの湯・大森英明さんの写真展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は7日まで、さまざまな表情の富士山をとらえた写真15点を展示している。
作品はすべて伊那市美篶のアマチュア写真家・大森英明さんのもの。普段大森さんはさまざまな対象を撮影しているが、今回は特に富士山の作品を並べた。ぼうしをかぶっているかのように山頂が雲で覆われた「山頂笠雲」や、山の傍らから日の出の光が溢れる瞬間をとらえた「光輪の輝き」など、一瞬のすばらしさを写した作品も多い。
大森さんは、季節ごとに異なるベストスポットを探し当てるため、何回も現地を訪れながら、撮影を重ねているという。時には、仕事が終わってから現地に直行し、早朝の撮影に臨むこともある。
唐澤壽男支配人は「一枚一枚どれをとっても素晴らしい作品。多くの人に見ていただければ」と話している。 -
南箕輪村で人事評価制度研修
南箕輪村は26日、06年度4月1日から導入する人事評価制度の職員研修を始めた。27日までの2日間で、職員145人が研修を受ける。
人事評価制度は、職員の勤務成績を評価し、その結果を職員の能力開発・活用に役立て、給与や勤勉手当など処遇に反映させることで、公正な人事管理をする。
村は昨年の夏から、コンサルタントとともに検討し制度を作った。
評価区分は▽成果▽習熟能力▽習得能力▽意欲・態度-。評価時期は前期、後期に分け年2回。職員一人ひとりが目標を設定し、それに対して評価する。
加藤久樹助役は、「人が人を評価するのは難しく大変なことだが、制度を取り入れていかないといけない」とし、公正な目で正しく評価すること、評価する側とされる側が同レベルの認識を持つ必要性を話した。 -
伊那谷の美シリーズ8「春日清彦」展27日から
伊那市富県出身の洋画家、春日清彦の遺作70点を紹介する伊那谷の美シリーズ8「春日清彦」展が27日、伊那市の県伊那文化会館で始まる。同会館、長野県、伊那市などの主催。
05年に遺族から郷里伊那市に遺作80余点が寄贈されたのを記念して開く、郷里で初の遺作展覧会。東京美術学校時代の初期作品から晩年までの油彩画を中心に、伊那中学校時代のものを含む素描、風刺漫画の原画など、寄贈品60点、母校や個人所蔵品10点を展示する。
春日清彦(1907縲・2)は、伊那中学校(現伊那北高校)から東京美術学校(現東京芸術大学)に進学。台湾で教職に就き、戦後は長野師範学校、後に信州大学教育学部で教べんをとり、中央画壇に出品することなく独自に制作を続けるが、45歳の若さで病死した。
26日の内覧会では、展覧会実行委員や美術関係者ら30人が、春日清彦の美の世界に関心を寄せた。林学芸員は、「色使いに独自の個性が発揮されている。どんなものを描いても詩情を感じさせる柔らかさがあり、筆使いで見せる作品」と話している。
27日は作品寄贈記念セレモニーで遺族に感謝状を贈る。
会期は2月19日まで。午前10時縲恁゚後5時半。毎週月曜日、2月14日休館。観覧料は一般300円、高校生以下無料。問い合わせは伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
無量寺で節分の福升準備
箕輪町北小河内の西光山・無量寺で26日、中川弘道住職が節分行事の福豆まきで使う福升を準備した。
無量寺は、2月3日に節分星祭り厄除護摩祈とう会と年男福豆まき行事をする。公に節分行事をするようになって15年目。年々訪れる人も増え、にぎわう。
ヒノキの福升は30個用意。中川住職は、「少しでも安心して世の中をわたっていけるように、皆さんが幸せになり、長生きできるように祈る気持ちを込めている」と話し、「福」と「寿」の文字を一筆一筆、丁寧に書き入れた。
2月3日の護摩祈とうは午後2時から。毎年恒例のアトラクションは3時から。昨年と同じくキングレコード専属歌手の大木綾子歌謡ショー。「多くの人に見に来てほしい」という。年男年女による福豆まきは4時から。福の賞品500個は町内の商店が協力している。
年男会費は1万2千円、星除け祈願1人千円、厄除け祈願1人3千円、交通安全お守り1たい500円。 -
文化財防火デーパトロール
第52回文化財防火デーの関連行事として、箕輪町文化財保護審議会、箕輪消防署、町教育委員会は26日、町内文化財の防火パトロールをした。火災予防のための周辺環境整備や消火器の設置などを確認した。
パトロールは年1回。町にある指定文化財の防火、防災対策を目的に、文化財の管理者や所有者立ち合いのもと、消防署からアドバイスを受ける。
今年は、白山神社本殿、富田神社、養泰寺観世音菩薩像、高雲寺五大明王、南宮神社本殿・社叢の5件。
82年に町有形文化財に指定された富田神社本殿では、周辺にたばこやマッチなどがないか、ごみがたまっていないか、消火器は設置しているか、電気の配線は老朽化していないか-など、神社内や周辺を見てまわり、併せて、通常は見ることのできない文化財を確認した。
消防署では「神社は普段人がいないので、火災予防が一層大事になる。十分に気をつけてほしい」と注意を呼びかけた。 -
箕輪の竜東線の未来を考える会
箕輪の竜東線の未来を考える会は24日、町文化センターで開き、竜東線計画路線案を協議した。
これまでの協議や交通量調査結果などを基に、正副会長と竜東線の地元5区の区長が路線の計画案を作成して示した。
計画路線案は、十沢交差点から北小河内方面は町道760号線(農免道路)、南方面は交差点から町道900号線を通ってまっすぐ南へ天竜川沿いに延ばす。
各区ごとに地図に書いた計画路線案を協議。「三日町は県道の拡幅が考えられないのでバイパス1本でいく考え」「伊那のふるさと農道につなげたほうがいいのでは」など意見を出し合った。
今後、計画案を各区に持ち帰り協議する。 -
農村女性きらめきコンクールで「土の会」が優秀賞
高遠町の3小中学校に地元産の野菜を提供している農家主婦でつくる「土の会」(湯沢正子代表、7人)が、県農業協同組合の05年度農村女性きらめきコンクールの地域活動の部で優秀賞を受賞し、26日、伊東義人町長が伝達した。
土の会は、農業改良普及センターが主催する農村婦人学校の受講生有志15人で91年に発足。当時の北原三平町長からの依頼にこたえ、翌年から給食センターに届けている。
現在、ジャガイモや玉ネギ、大根など17品目を提供しており、給食で使用している野菜の全体供給量(1週間分)の35・6%を占めている。
伊東町長はあいさつで、新鮮で安全な野菜の提供に感謝。高齢などを理由とした会員の減少を受けて、後継者の育成にも期待した。
湯沢代表は「これからも土を愛し、子どもたちにおいしい野菜を送っていきたい」と述べた。 -
撮影も仕事も楽しみながら
カメラ用のフィルター製造業・マルミ光機長野工場(箕輪町松島)の社員でつくるマルミ写真塾の写真展「趣くままに」は2月3日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。
写真撮影を楽しみながら仕事も楽しもう竏窒ニ、4年前に愛好者で発足し、今回で4回目の展示となる。南アルプス、中央アルプスの山並みの風景や花、鳥などが題材。半切から4つ切りサイズの新作を、メンバー9人が一人1縲・点の計18点を出品している。
白く雪化粧した北アルプスを背景に、黄色い菜の花が映える「白馬春景」、新車の周りに人だかりができている「幕張のモーターショー」など、見る人の興味をそそる個性的な作品ばかり。メンバーの中には、常にカメラを持ち歩いている人もいるほどで、それぞれが思い思いの風景を撮影して楽しんでいる。
マルミ写真塾代表の唐沢豊長野工場長は「メンバーが身近に撮った写真を楽しんでもらえれば」と来場を呼びかけている。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
「どこかマニアックな感じで」
01年11月22日、伊那市西町区に自分の店をオープンした。対象はメンズからキッズまでと幅広く、インポートウエア、古着などさまざまな洋服を厳選して陳列。一つのブランドに固定せず、オーナーの感性で選んだ国内外のブランド、デザイナーのアイテムを扱うセレクトショップだ。
◇ ◇
はじめから洋服に興味があった訳ではない。高校生のときは、制服通学で私服にもこだわらなかったという。卒業後は東京にある音楽の専門学校へ入学。友人の紹介で都会の洋服屋を訪れてから、段々と魅力を知っていった。
古着をはじめ、ビンテージ、アウトドアファッション竏窒ニ、興味を持ったファッションはさまざま。洋服の外見よりも、目に見えない価値観に興味を持つ。例えば英国製のニットセーターにしても、水夫が海上で寒さをしのぐために生まれた竏窒ネど、モノの歴史やつくり手の考え方などの・スこだわり・スにひかれていった。
バンド活動を止めてから5年間、首都圏の洋服屋で販売員として働き、25歳で帰郷。長男として親を安心させるために、地元のレンズ加工工場へ就職する。しかし、何か、心にモヤモヤとした感情を持ちながら日々を過ごした。
「洋服は好きだったが、あのまま販売員をやっていても…。服に対しても、仕事に対してもマッタリとしていた」と降り返る。そんな中、自分の店を手にしたいと思うようになる転機があった。
01年9月11日、ニューヨークテロ事件が発生。ブラウン管から伝わる悲惨な現場を見ていて、「今の自分がビルの中にいたら後悔するだろうな」と強く思った。何も保証されていないが、自分の好きなことをやろう竏秩B友人の後押しもあり、数カ月後には店を構えた。 -
06年度コモンズ支援金募集
県は、地域の特色を生かして地域課題の解決を目指す活動を助成する「コモンズ支援金」の06年度補助事業の募集をしている。
対象は地域の活性化に貢献する活動に取り組む団体(県内に事務所を持つ)の事業で、(1)一定の理由(該当事業にかかる補助制度がないなど)で活動拠点がある市町村の補助が受けられない(2)複数の市町村が構成員となる広域的事業で、代表市町村による申請が困難竏窒ネどの場合に該当するもの。
産業経済団体、文化事業団体、福祉関係団体、NPOなど、法人格を持たない団体も対象となる。対象事業は地域の活性化に貢献するもので、分野は問わない。
応募は必要書類(3部必要)を、団体の活動拠点がある市役所、町村役場の企画担当課に提出する。
応募後は、上伊那地方事務所による事業概要のヒアリングが3月2、3日にある。
問い合わせは上伊那地方事務所総務課企画振興ユニット(TEL76・6801)へ。 -
西駒郷作品展
西駒郷の利用者らによる作品展「第7回だれでもアート・ほっと展」が駒ケ根市役所1階ロビーで27日まで開かれている。絵画、書、手芸作品などの力作27点が展示されている=写真。
タイルを使ったモザイク作品「トトロの横顔」は保護部の利用者ら13人が美術専科の時間に作った大作。柔らかな色使いの楽しい作品に仕上がっている。
午前8時30分縲恁゚後5時15分。入場無料。 -
東保育園でコマ回し大会
宮田村東保育園は26日、コマまわし大会を開いた。正月から練習してきた成果を披露。「まわれ、頑張れ」と歓声をあげた。
年少園児は手回しゴマ。年中以上は、園のクリスマス会でプレゼントしてもらったひもでまわすコマで大会に臨んだ。
上手にまわせた子もいれば、失敗して肩を落とす姿も。それでも友だちの元気良くまわるコマに声援を送り、みんなで大会を盛り上げていた。 -
箕輪町水田農業推進協議会
箕輪町水田農業推進協議会は24日、町役場で開き、06年度産米の町の生産目標数量を前年度並の2791トンに決定した。
生産数量の配分は06年度2505トンで、05年度の2736トンより231トンの減だが、地域間調整数量や加工用米生産予定数量などの対策で286トンを加え、最終的に2791トンとする。
05年度水稲作付け実施水田面積の目標達成率は98・91%。限度面積(加工米含む)は4万3802・6アール、実施面積(同)は4万3327アールで、差引面積はマイナス475・6アールだった。 -
保健補導員連合会総会
駒ケ根市は23日、06年の第1回保健補導員連合会総会と研修会を市役所で開いた。保健補導員約120人が出席し、05年の事業・会計報告、06年の事業計画・予算案を承認したほか、会長に中原左知代さん=北割二=を選出した。総会に先立って新任の補導員の代表3人に原寛恒助役から委嘱状が手渡された=写真。原寛恒助役は「長野県の長寿は住民主体の組織である保健補導員制度によって支えられてきた。今年も積極的な健康づくりの呼び掛けをお願いしたい」とあいさつした。
総会後、元国保連合会の保健師関清子さんの講演「住民の健康づくりは保健補導員の手で」が行われた。
選出された役員は次の皆さん。
▽会長=中原左知代(北割二)▽副会長=鈴木光子(上赤須)北原千恵子(永見山)▽書記=小池真利子(東伊那)▽会計=寺澤久美子(町三) -
逮捕術訓練
逮捕の技能を向上させようと駒ケ根警察署は全署員約60人を対象にした逮捕術訓練を27日まで行っている。道場に集まった署員らは指導に当たる駒ケ根駅前交番の岩島哲也巡査部長の掛け声に合わせて、素手や警棒を使っての実戦的な身のこなしの訓練を繰り返し行い、身につけた技にさらに磨きをかけている=写真。署員には27日までに一人2回以上の参加が義務付けられている。
大日向明次長は「最近は犯罪者が警官を攻撃してくる場合も多い。その際に相手に与えるダメージを最小限にしながら取り押さえられるよう技能を高めるのが訓練の狙い」と話している。
逮捕術は柔道、空手、剣道などの特徴を生かした警察独特の技。警察署対抗の大会なども行われている。 -
伊那市西箕輪
松岡みどりさん雌雄2匹の獅子が共に舞う「羽広の獅子舞」は、400年の歴史を持ち、地元の男たちが継承してきた。その男たちに混じって紅一点、3年前からお囃子の笛を吹いている。
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東京都出身。もともと好きだった植物のことを神奈川県の大学で学んだ後、植物に携わる職に就いた。その中で樹木への関心が強くなり「どうせ学ぶなら自然が豊かなところで」と、信州大学農学部に編入。その時から羽広に下宿するようになる。
はじめは獅子舞があることも知らなかった。しかし、時々笛の音が聞こえてきた。「なんだろう」と、畑作りのアドバイスなどをしてくれる近所の男性にそれとなく尋ねた。「その時に質問した三ツ橋さん(屋号)は、獅子舞のお囃子をしている人で『練習だけで本番には出られないかもしれない。男ばっかりだけどやってみるか』と誘ってくれたんです」。
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出身地には伝統的なものがあまり残っていなかったため、地域に根ざしたものへのあこがれが強かった。地域に密着した生活を送ろう竏秩B伊那へ来て決意した。南アルプスを縦走したり、諏訪太鼓を習ったり。自分の畑でカブを栽培し、「羽広かぶ」のつけ方を大家さんに習ったりもした。
「なんでそんなに必死になってきたかって今になって思うと、私は地域の風景の一部になりたかったのかなって。地元との関わりを通して、地元風景の中にいる自分を確認していたんだと思うんです」