-
権兵衛トンネル通行証明書を発行
国道361号権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進規制同盟会は2月4日、木曽と伊那を結ぶ権兵衛トンネルの開通に合わせ、通行証明書を発行する。木曽側・伊那側で各20人で、配布方法は調整中。
証明書はB5サイズ。「伊那地域と木曽地域の新たな夜明けとなる権兵衛トンネルを通行したことを証します」と記される。通行した順に1縲・0の番号がふられ、それぞれトンネル出入り口の写真を載せた。
伊那側は、記念品として市のイメージキャラクター「イーナちゃん」グッズも渡す。 -
旧庁舎跡地の広場・駐車場 愛称を募集
伊那市は2月1縲・0日、多目的広場と駐車場として整備を進めている旧庁舎跡地の愛称を募集する。「中心市街地にある広場としてふさわしく、親しまれる愛称を」と呼びかけている。
市報「いな」2月号や学校などを通じて広報し、作品を募る。応募資格に制限はなく、1人で複数の応募ができる。
希望者は愛称のほか、住所、氏名、電話番号など必要事項を記入して、市役所総務課庶務係に申し込む。
応募作品は、市役所内の選考会で決め、市報やホームページなどで発表。作品の採用者、優秀作品者には記念品を贈る。
旧庁舎は、通り町1丁目の小沢川南側(面積2300平方メートル)。木製デッキを使用したステージ、駐車場、公衆トイレなどを設ける。環境に配慮したソーラー式の照明を取り付けたり、潤いのある広場となるよう植栽したりする。総事業費は約8千万円。
問い合わせは、庶務係(TEL78・4111内線411)へ。 -
南箕輪村議会臨時会
一般会計補正予算を可決南箕輪村議会臨時会は25日開き、05年度一般会計補正予算案を可決した。
補正予算は、歳入歳出に各1094万6千円を追加し、予算総額を46億3397万7千円とする。歳入は国庫負担金、県負担金など。
歳出の主なものは、強い農業づくり交付金72万5千円。原油価格の高騰対策で、施設園芸に交付金を活用。清花園のハウス13棟に循環扇30基を取りつける。
自主防災組織支援事業補助金23万4千円。資機材整備の費用で1区に20万円と1戸当たり300円の助成。村内全12区の自主防災組織のうち、本年度は4地区が整備。購入品は、伝達・避難誘導・初期消火・救出救護・資機材の目的別に各組織の実情に応じてトランシーバー、ヘルメット、医療セット、コンロ、発電機などそろえている。 -
みのわ祭り検討委員会第2回
箕輪町の祭りを考える、みのわ祭り検討委員会(桑沢昭一委員長)は23日、第2回会議を町役場で開き、実行委員会を早い時期に立ち上げ、特に若い世代の意見を取り入れていきたい-とする考えをまとめた。
昨年12月の第1回委員会で、祭り開催を前提に今後祭りの方法を検討する方針を決定。今回、祭りの主体、区テント、会場などを協議した。
委員会の意見では、祭りの主体は行政、商工会、JA、各種サークルの代表など。実行委員会は例年5月に立ち上げるが時期を早め、各層の意見、特に若い世代の意見を集める。会場はバイパス、時期は夏で昨年と同じ。
会場に設置する区のテントについては、設営や料理準備などの大変さなどから配慮を求める区の意見もあり検討したが、「踊りの後の休憩場でもある」「炎天下では無理」などの理由から「テントは必要」との声が多く、継続する方向になった。 -
シルバー人材センター箕輪地区
料理・健康管理教室シルバー人材センター箕輪地区は23日、「料理・健康管理教室」を町産業会館で開いた。皆で調理した料理を味わい、健康に暮らすための食生活について知識を深めた。
家事援助のための簡単な料理を覚え、健康管理を学ぶ冬恒例の教室。会員28人が参加した。
料理教室は会員で料理研究家の伊藤昇さんが講師を務めた。献立は「三色玉子」「イカのうに焼き」「つくねのゴボウ巻きあんかけ」の3品盛、「にぎり寿し」「タイの吉野汁」。参加者はゆで卵を裏ごしたり、つくねのとり肉を練り込んだりと、分担して調理に取り組んだ。
伊藤さんは、「つくねはとり肉だけでなく、イワシや高級なものではタイなどいろいろできる。作り方を覚えて、家で応用してほしい」と話していた。 -
風船遊劇団ゴンベエワールド
新作 風船のオニ風船遊劇団ゴンベエワールドのゴンベエさんの新作「オニ」が完成した。愛きょうのある風船のオニは、南箕輪村の図書館に届けるという。
節分があるのでオニを作ってみよう-と、スケッチを描き、いかにオニの雰囲気を出すか構想を練った。苦労したのは、目と天然パーマのような頭。最初の2つはオニらしくならず、完成までに50縲・0本の風船を使ったという。
試作の末に完成した黄色い髪と飛び出た目玉。太い眉毛も特徴。赤オニのほか青オニもある。ゴンベエさんは、「思ったよりもよくできた。自信作」と話している。
オニは、ゴンベエワールドのホームページでも見ることができる。 -
箕輪町公民館の年賀状展
箕輪町公民館恒例の新春年賀状展は2月10日まで、町文化センター展示コーナーで開いている。パソコンで作った年賀状が主流だが、手書きのもの、絵手紙や押し花など個性豊かな年賀状がそろい、関心を集めている。
手元にある今年の年賀状の中から優れた作品と思われるものを募集。55人から486枚の応募があり、同じ年賀状を除いた425枚を展示した。
今年の干支(えと)にちなみペットの犬の写真、犬の絵、犬の文字などの年賀状のほか、写真や絵画など自分の作品、切り絵、絵手紙、押し花などさまざま。「十二支年賀状」と題し干支を描いた12年分の年賀状を額に入れたものもある。 -
箕輪ダムの貯水率、過去最低
伊那市や箕輪町など上伊那5市町村へ上水道や農業用水を供給している箕輪ダムの貯水量が、過去最低を記録した。
25日現在の水位は7・3メートル。有効貯水量380万トンの約53%しかなく、過去最低だった02年の57%を下回った。今後まったく雨の降らない状態が続けば、103日で利用可能な水が底をつくと予測している。
ダムは昨年7月に、常時満水位だったが、9、10、11月は例年よりも台風などが少なく、平年の半分程度しか雨が降らなかった。冬季に入ってからは寒波が続いた影響で流入する水が減少。さらに、北信と異なりこの地域は雪が少ないため、このままの天候が続けば雪解け時の回復も期待が薄い。伊那建設事務所の担当者は「これまでになく今後の動向に予測がつかない状況」と話す。
昨年11月ころから状況を見守ってきた同建設事務所は、利水者団体に情報提供するなどして、早期の対策を促している。また今後は、ホームページなどで、一般にも広く情報提供をしていく。 -
上農定時制、県教委と推進委に要望書を提出
上伊那農業高校同窓会定時制部会とPTAは24日、第3通学区高校改革プラン推進委員会の委員と県教育委員会に対して、要望書を提出した。
要望書は郵送した。箕輪工業高校の跡地に設置される多部制・単位制高校が現在の夜間定時制の代替となることが保障されるまで、上農定時制を存続させることを求めている。
上農定時制は、22日に県教育委員会と第3推進委の上伊那の委員と話し合いをして、統合時期の見合わせを訴えた。その中で第3推進委の池上昭雄委員長は、付記事項に統合時期を見計らう内容を盛り込むことへの必要性を認めている。今回は他の委員たちにも広く理解を得るため、要望書を提出した。 -
かるた・百人一首「はい」素早い攻防
高遠町の高遠北小学校で24日、恒例かるた・百人一首大会があり、全校児童が楽しんだ。
日本の伝統文化に親しもうと、国語の授業の一環。低学年がかるた、高学年が百人一首に挑み、学年関係なく4人ずつで競った。
年明けから授業を通してかるたや百人一首をしてきた児童たちは、「句がほとんど頭の中に入っている」(担当教諭)。低・高学年いずれも、児童たちは体を前に乗り出し、札をにらみつけては、句が読まれた直後に「はい」と大きな声で素早く取り合った。
何枚とれたか児童一人ひとりに記録賞が渡され、各自が前年の記録を参考に自己評価。2年の女子児童(8)は「いっぱい取れたよ」と喜んでいた。 -
シルバー人材センター会員調理通して食生活&健康管理学ぶ
伊那広域シルバー人材センターの高遠・長谷地区会員を対象とした健康教室が24日、高遠町の保健センターであった。約40人が参加し、調理実習と講演会で健康管理について学んだ。
調理実習は、高齢者の食事介助要請に対応する狙いもある。高血圧予防に減塩するなど「栄養バランスを考え、身近にある材料で」をコンセプトに、「豆腐バーグのきのこあんかけ」「いもだんご汁」など3品に挑戦した。
調理することが少ないという男性会員たちは、栄養士や女性会員らからアドバイスを受けながら、慣れない手つきで野菜を切ったりした。完成した料理を前に「よくできたと思うよ」と出来栄えに満足していた。
西高遠の男性会員(74)は「普段は料理をしないから慣れないことで難しかったが、これまで以上に健康を考えるいい機会になった」と話していた。
実習後は、長谷村国保美和診療所の清水正之副所長の講演に耳を傾けた。 -
地区活動に関する懇談会
飯島町は23日夜、文化館で地区活動に関する懇談会を開いた。区長や地区公民館長、町、教委など関係者13人が出席し、地区活動の現状と課題のほか、新たな自治組織や指定管理者制度の導入などの課題について意見交換した=写真。
はじめに、教委が地区活動・公民館活動に関する検討会の意見集約を報告。昨年8月2日縲・月27日まで全体会全5回、地区公民館全5回検討してきたが、結論が出ず、意見のまとめとして、(1)地区公民館方式(配置専従方式・派遣方式)(2)中央公民館方式(現状の体制で支援)-両論併記した。
検討経過を受けた基本的考え方として、中央公民館は5館並列を基本にしながら、社会教育主事は地域の実情、ニーズにより地区公民館事業を積極的に支援する。地区公民館の事業実施は、現行地区選出役員体制で行い、地区公民館長の任期を2年とする-とした。
また「協働のまちづくり」を進めるための組織「新たな自治組織」については、出席者からは「現行組織のほかに、新たに組織をつくると、負担増になる」「具体的に形が見えてこない」など懸念の声が上がった。 -
初の保健部長会
環境美化を推進し、生活環境の向上、自然環境の保全を進める中川村の保健部長会の初会議が17日夜、中川村集落センターであった。
開会で曽我村長は「上伊那広域では中川村が1番ごみの排出量が少なく、分別状態も良好だが、気をゆるめず、一層の減量化、リサイクル化の推進を」と述べ、各部長の協力を求めた。
この後、部長らは住民税課生活環境係から、ごみの分別・収集・運搬・処分の現状や、06年度ごみ収集計画、びん・缶・蛍光灯など分別収集、ごみ袋購入チケット枚数変更、野焼きの禁止などについて説明を受け、理解を深めた。
中川村の04年度可燃ごみ処理量は収集336・5トン、直接搬入6・7トン、事業系63・9トン。金属類4・6トン、ガラス類19トン、びん29・9トン、容器包装プラ63・1トン、ペットボトル6・7トン。 -
飯島中学校で入学説明会
飯島町の飯島中学校(竹沢代蔵校長)で23日、4月入学の新1年生の保護者を対象に入学準備の説明会を開いた。会に先だって、入学前に授業や学校を知っておこうと保護者が授業参観もした。
説明会では竹沢校長はチンパンジーのアイとその息子アユムの天才振りや、オオカミに育てられたカマラとアマラを紹介し、環境や教育の大切さを強調した後「中学に入学すると、環境が大きく変わるので、わが子の様子をしっかり見守り、気になることがあったら担任に相談してほしい。中学生活の3年間は一生の土台をつくる時、食生活にも気を配り、充実した中学生活を」と呼び掛けた。
引き続き、心の準備や部活動、生活のきまり、みなり、通学のきまりなど生活全般について説明があった。
このほか、制服や辞典、運動着など1年次に購入する学用品などにも触れた。 -
正しい禁煙指導学ぶ
伊那市の伊那北地域活性化センター・きたっせで21日、児童・生徒の禁煙教育に関わる関係者の研修会があった。市内の小中学校教諭や市民など約60人が参加し、正しい禁煙指導のあり方などについて学んだ。市健康推進課、市教育委員会学校教育課の主催。
市は本年度から学校PTAや教員などを対象とした研修会を実施。昨年8月に引き続き2回目の今回は、青少年禁煙等健康問題研究所の小林賢二代表の「なぜ、今たばこが問題なのか」と題した講演で、タバコに含まれる有害物質の作用や、主流煙と副流の違いなどについて学習した。
小林さんは「タバコを吸ってガンになったのか?90歳でも元気な人は多い」と切り出すと、「なぜタバコを吸うのか、ただニコチンを摂取するだけのことではない。問題を一つ一つ考えて解決しなければ」と参加者に呼びかけた。
ニコチンの有害性については、ミミズを使った実験で証明。検体を入れたシャーレの中に、ニコチンが溶け出た水を注ぐと、2竏・倍に細長く変化した。小林さんは「人間の血管も細くなり、血液の流れを悪くする。血圧が上がることは、心臓病になりやすい」と注意を促した。 -
傷害の3少年書類送検
24日、駒ケ根署は05年10月に駒ケ根市内で男子高校生に集団で暴行を加えた疑いで少年3人の書類を地検伊那支部に送った。
同署の調べによると3人はいずれも駒ケ根市のアルバイトと無職の17歳と16歳の少年で、05年10月25日午後3時55分ごろ、駒ケ根市内の路上で友達数人と歩いていた男子高校生(当時16)に嘲笑されたと憤慨し、頭や顔などを殴ったり、腹部をけるなどの暴行を加え、全治7日間のけがを負わせた疑い。 -
バスケットボール女子日本公式戦伊那市で
バスケットボール女子日本リーグの公式戦「第7回Wリーグ伊那大会」が22日、伊那市の勤労者福祉センター体育館であり、山梨県の「甲府クィーンビーズ」と愛知県の「アイシン・エイ・ダブリュウィングス」が熱戦を繰り広げた。
甲府クィーンビーズは、上伊那の小中高生を対象とした技術講習会を例年開催しており、その縁で一昨年に引き続き、本年も上伊那での大会開催が実現した。
アイシンは第1クオーターで24対9とクィーンビーズを大きく突き放した。続く第2は、クィーンビーズが22対19でアイシンを抑えたが、3、4クオーターは、アイシンがリード。最終的にはアイシンが89得点をあげ、65得点のクィーンビーズに勝利した。
89得点中31得点をあげたアイシンの・ス口典子は、全日本のキャプテンも務めたオリンピック経験者。慶山真弓、栗原綾子といった強豪も、今回の勝利を支えた。 -
高遠国立少年自然の家でふれあいフェスティバル
国立信州高遠少年自然の家で22日、「冬の高遠ふれあいフェスティバル」があり、200人を超える家族連れなどが、スノーシューやそば打ちなどを楽しんだ。
体験などを通して子どもの健全育成を支援する活動を助成する「子どもゆめ基金」の採択事業で、今年初めての試み。そりすべり、歩くスキーなど、雪を生かした活動に加え、もちつき、そば打ち、木工や籐(とう)細工などの創作イベントを多数準備。県内を中心に、県外からも申し込みがあり、定員を超える人が集まった。
参加者は、それぞれ好きなイベントに参加。今季から国少で取り組み始めた「スノーシュー」は、昔、雪の中を歩く時に使った「かんじき」の海外版で、雪の中の自然観察などに役立つため、近年注目を集めている。この日は、約50人がスノーシューを体験。ある親子は、雪の下にある長い霜柱を発見し「すごい」と驚き、冬の自然を楽しんでいた。 -
アースデイピクニックINA・2006を5月に開催
4月22日の「アースデイ(地球の日)」にちなみ5月14日、「アースデイピクニックINA06」が、伊那市西春近の伊那スキーリゾートである。
世界的に波及しているアースデイの前後には「それぞれの立場で地球のためにできること」をするイベントを展開。県内でも長野市、松本市などで住民有志が活動している。
アースデイINAは「新市の誕生に伴い、住民、企業、行政の3者が協力したまちづくりにつながれば」と住民有志らが企画した。「大自然豊かな伊那谷・新伊那市のまちづくり」と「多文化共生社会の実現」の2つのテーマを設けている。最初のテーマは、さまざまな分野でまちづくりに取り組む人(企業)たちに、自然を生かした新市のまちづくりを提案してもらう。また、外国籍児童支援基金「SANTA基金」を支援する音楽ライブやパフォーマンスステージをして、多文化共生社会の実現を目指す。そのほかにもフリーマーケットやゲームコーナーなど、各種イベントを計画する。
現在、新市のまちづくりを提案をしてくれる住民や企業、音楽ライブ・パフォーマンスを披露してくれる出演スタッフ、フリマ出展者を募集している。イベントに協賛する法人や個人、各種団体も募っている。
イベントに関する問い合わせは事務局(TEL090・7288・5509)野溝さんへ。 -
権兵衛開通 救急医療体制一覧を作成
権兵衛開通後の救急医療体制を確認する調整会議の2回目が24日、県木曽合同庁舎であり、伊那・木曽両圏域の広域消防本部・病院などの関係者が集まった。前回議論を踏まえ、伊那中央・昭和伊南・県立木曽の各病院で実施可能な処置・検査項目、救急時の連絡体制などをまとめた一覧を作成し、開通に備えた。
木曽地域の救急医療機関はこれまで木曽病院しかなく、患者の症状によって他の病院への救急搬送が必要でも、約60キロ離れた松本の信大病院か相澤病院に1時間かけて運ぶしかなかった。
トンネル開通後は伊那中央病院までが32キロで38分、昭和伊南病院までが47キロで49分で搬送が可能になることから、懸案だった木曽地域の救急医療体制の整備が進むことになる。
トンネル内の防災設備などについても、改めて確認された。 -
東中入学説明会
駒ケ根市の東中学校(向山健一校長)は23日、06年度入学予定の小学校児童と保護者を対象とした説明会を同校で開いた。参加者らは中学での生活、学習、規則や入学までの準備などについて担当教諭らの詳しい説明を受けたほか、授業参観や給食の試食、制服の採寸なども行った。中学生用の給食を食べた児童らは「小学校より量が多いな」などと明るい笑顔で話しながら、もうすぐ入学する中学への期待を膨らませていた=写真。
東中への入学予定者は中沢小の20人、東伊那小の18人のほか、本来なら赤穂中に入学するはずの赤穂東小、赤穂南小からの希望者5人を加えた計43人。赤穂地区からの入学は、竜東地区のみでは38人しか新入生がないため、現行の1学年2学級を維持できず1学級となることから、市教育委員会が希望者に東中への入学を認める指定学校変更の特例措置を初めて取ったことによるもの。市教委は来年度以降も当面続けていくとしている。 -
のうさん味ネット研修会
上伊那の農産物加工団体でつくる「のうさん味ネット上伊那」(久保田明美会長)は23日、駒ケ根市下平の農村環境改善センター・一心館で研修会を開いた。18団体の会員ら約70人が参加し、それぞれの団体が持ち寄った加工食品を食べ比べる品評会を行ったほか、食品表示についての講演を聞いた=写真。
出品された農産物加工食品は各団体が考案したオリジナルの漬物、おやき、ジャム、こんにゃく、チーズなど。参加者はそれぞれの食品を食べ比べながら、味や香り、食感などのほか、ラベルのデザインや商品名のネーミングなどの項目について5段階で評価し、用紙に書き込んでいた。
講演では農林水産省関東農政局長野農政事務所の矢澤正義さんが「農産物加工の表示」について話した。 -
手打ちそばづくり体験
駒ケ根市東伊那の農林業体験宿泊施設「駒ケ根ふるさとの家」は22日、手打ちそばづくり体験講座を開いた。親子ら12人が参加し、講師の宮澤勝人さん=上赤須=の指導で本格的なそば打ちを楽しんだ。
宮澤さんは「初めの水加減さえきちんとできればあとは何とかなる」と水まわしの大切さを強調。練りの工程では「硬さは耳たぶぐらい。リズミカルにね」と一人一人に丁寧に指導した=写真。参加者は真剣な表情で作業に取り組んでいたが次第に慣れて鮮やかな手さばきをみせていた。
苦労して打ち上がったそばは皆で昼食に食べたほか、それぞれの家庭に持ち帰った。 -
ひとり暮らし高齢者食事交流会で笑い初め
宮田村社会福祉協議会は20日、ひとり暮らし高齢者の食事交流会をなごみ家で開いた。昔ながらの正月遊びで・ス笑い初め・ス。ボランティア手製の美味しい昼食に舌鼓を打った。
社協職員手づくりのすごろくに挑戦。村内の施設や名所をめぐる内容で、参加者はちょっとした・ス仮想散歩・スを楽しんだ。
天竜川沿いの名勝「伊那峡」にコマを進めたおじいちゃん。「しばらく行っていないなぁ」と懐かしそう。
「宮田観光ホテル」に進んだおばあちゃん。他の参加者から「ゆっくり温泉にでも入っておいな」と声がかかるなど、和やかな雰囲気に包まれた。
大笑いした後は、ボランティアの小澤道子さん=町1区=と横山栄子さん=大久保区=が調理してくれた料理を堪能。
ソースカツ丼やキノコの野菜あえなど、栄養も考えたボリューム満点のメニューの数々に、「えらいごちそうだ。自分でつくるのと違って、人につくってもらうと美味しいね」と喜んでいた。
同交流会は年に6回開いている。 -
【記者室】巧遅は拙速に如かず
駒ケ根市のメールマガジンで「市内で強盗事件が発生」と注意を呼び掛ける情報が流れた。その後「窃盗未遂だった」ことが判明し情報を訂正したのだが、赤穂地区の3小学校は下校時間を1時間繰り上げて集団下校させるなどの措置を既に決めた後だった▼担当者は「市民の安全に関することだけに早めに知らせた方がよいと思ったが十分確認すべきだった」と反省の弁。確かに情報の正確性という点で問題はあったものの、すべて悪かったとばかりは言えないのではないか▼警報や避難指示の発令をためらったために人命が失われた教訓は忘れられがちだ。この種の情報は遅過ぎては何の役にも立たない。結果的には勇み足だったが、その決断と勇気に敬意を表したい。(白鳥記者)
-
箕輪町担い手育成総合支援協議会初会合
農業生産法人設立に向け始動箕輪町営農センターは、国の政策である品目横断的経営安定対策に対応する農業生産法人の設立に向け、センター内に町担い手育成総合支援協議会(会長・平沢豊満町長)を設置した。24日、町役場で第1回会議を開き、町の集落営農の将来方向案などを示した。
協議会は町、農業委員会、JA上伊那、町議会、区長会、水田農業推進協議会、地域営農組合、地域協業組合、農家組合長会など17団体・組織で構成。推進本部、幹事会があり、推進本部の下に北部・中部・南部・箕輪・東箕輪の5ブロック、ブロックの下に計15支部を置く。
町集落営農の方向案では、担い手組織として町に1つの「農業生産法人」を設立し、水田農業を育成する。法人設立は07年1月10日を目標とする。
農業生産法人の役割は▽町一円の管理委託を希望された農地の受け手になる▽農地の賃貸借による大規模複合農業経営▽水田管理委託による雇用拡大-。事業内容は▽水稲・大豆・ソバ・野菜などの生産販売▽農作業受託・水田管理委託▽水稲育苗センターの運営管理-など。
説明では、まず町に1つの法人を設立するが、将来的には地域内などで運営する法人としての独立もできるという。
2月中旬から、集落別営農懇談会を開き、集落営農と水田農業の将来方向について懇談する。 -
中学生が手作りロボットで競う 上伊那コンテスト2月11日
アイデアを凝らしたロボットを操り得点を競う、第3回上伊那中学生ロボットコンテストが2月11日、伊那市の伊那中学校である。本年は過去最多となる10校、50チームが出場を予定し、熱戦が期待される。上伊那家庭科、技術技術・家庭科教育研究会の主催。
競技は独自のロボットで紙製の輪を運び、筒に掛けることができた数で競う「パニックリング」と呼ばれるルール。2本の腕で輪を挟むタイプや、腕を輪の中に差し込み持ち上げるタイプなど、仕組みや動きが異なる生徒たちの創意工夫が披露される。
午前8時50分に開会式。9時20分から予選、11時10分から決勝大会を開始する。昼休みは、駒ヶ根工業、箕輪工業によるデモンストレーションもあり、関係者は多くの来場を呼びかけている。
上伊那大会に向けて、伊那市の春富中では24日、大会エントリー順位を決定する校内予選会を開いた。3年生の選択授業・技術(林孝一教諭)を受講する19人、6チームのうち、ロボットが完成している3チームが出場した。
校内予選1位に決まった、チーム「雷攻」の一人は「大会までに改良を重ねて、優勝したい」と意気込みを述べていた。 -
ソフトバレー・伊那リーグ(7)開幕
伊那市を中心としたソフトボール愛好者らで競う、第7回リーグ戦が23日夜、同市の伊那中学校体育館で、50歳以上による「ゴールドの部」を先駆けに開幕した。50歳以下の「ブロンズの部」を含めた2部門で3月初旬まで、熱戦を繰り広げる。伊那体協ソフトバレーボール部主催。
ゴールドの部は6チームが参加。3月6日までの5日間の日程で、1日2試合の総当り戦をする。
開会式で三沢岩視部長は「体のためにはスポーツが大切。年齢はどがえしし、健康づくりのために、けがにだけは気をつけて頑張ってほしい」と激励した。
ブロンズの部は27日に開幕。3月3日までの6日間、12チームが総当り戦を展開する。
会場はすべて伊那中学校体育館。 -
社会保障学習会
伊那市の市駅前ビルいなっせで19日夜、社会保障学習会があった。上伊那の約120人が集まり、税金の使い道や憲法、社会保障について、講師の話に耳を傾けた。上伊那社会保障推進協議会と上伊那民主商工会の主催。
恒例の合同学習会の講師に、立正大学法学部教授の浦野広明氏と、同社保協事務局長の小林幹彦氏が講演。浦野氏は「税制改定の方向と税財政のありかた」と題して話した=写真。
消費税について浦野氏は「1%の税率で国民1人が2万円を負担する大型間接税であり、税率が上がれば上がるほど、低所得者の税負担割合が高くなる」と訴えた。
日本は世界から見ても「非常に高い消費税」とし、「例えば英国は17・5%の消費税率だが、国民はそれほど負担を感じていない」と強調。原因は、生活必需品のほとんどに課税していないイギリスと、あらゆる物に5%を課税する日本との違いがあるという。 -
【特集 権兵衛開通】15万7千人の苦闘(1)
2月4日、権兵衛トンネル道路が開通する。着工以来7年半の歳月と、のべ15万7千人の労力を費やして、中央アルプスを穿(うが)つ高規格道路が完成する。
特集第1弾は、困難を極めたトンネル工事の苦労を聞いた。
◇ ◇ ◇
「着工時には難工事とは思っていませんでした。しかし、掘り出したとたんに、想定していた地質とはまったく違うことが判明したんです」
権兵衛トンネル工事の現場責任者を務める国土交通省飯田国道事務所の建設監督官石原幸宏さんは振り返った。
98年秋のトンネル工事着工まで、地質調査は何度も行われた。当初は粘板岩主体の硬い岩盤で、比較的掘りやすい地質と想定されていた。
だが、実際に掘り出してみると、粘板岩が細かく割れた破砕帯がいたるところにあり、断層や地下水系が複雑に入り組んだメランジュ層(「混沌とした」の仏語)であることが分かった。
だが、なぜ、それほど想定が違ったのか?
「調査地点の岩盤が偶然硬かったのかも知れませんが、ボーリング調査の限界だったとも言えます」
ボーリング調査は88ミリの直径のサンプルを掘り出す形で行われた。調査する位置にもよるが、この直径では、地質に入った割れは見つけにくい。地圧で岩盤が押し付けられている状況で採取するからなおさらだという。
ところが、実際にトンネル本坑を掘るとなると、穴の断面の面積は約80平方メートル。しかも、片面は何の圧力もかからない開放した断面になるため、地中の圧力を受けて調査時には予想しなかった崩壊が始まる。「掘ったとたんにザザーと、あるいはゴロゴロっと崩れてくる。時には直径1縲・メートルの岩が圧力で飛び出してくる、そういう地層だったのです」。
断層も想定以上だった。トンネル工事現場は、奈良井川に沿って境峠断層が走っている。大きな断層の近くには、ちょうど魚の骨のように大きな断層に交わって縦に走る断層が存在するが、その規模と量が、通常をはるかに超える地質だったそうだ。
「断層と地下水、それに崩れた粘板岩が混沌として最初から最後まで続いたトンネル工事だったのです」
石原さんは前任地の安房トンネルと比べて「規模はかなり小さいが、労苦はほぼ同じ程の難工事」だったと評する。(続く)
=毛賀沢明宏=