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オリンパス労働組合が伊那市にカメラ寄贈
オリンパス労働組合伊那支部は1日、伊那市にデジタルカメラ2台(1台約3万円)を寄付した=写真。副執行委員長の上田敏雄さんら2人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に受け渡した。
同組合は労働組合として、地域貢献活動の一環で、00年から毎年、カメラを寄付。特に学校関係に使ってもらいたい竏窒ニの意向もあり、昨年までに市内の12小学校、4中学校すべてに受納し終えている。
今回の2台については、市商工観光課、伊那公民館へ受納。デジタルカメラは記録写真撮影、工場誘致資料作成などに役立てられる。
談話の中で小坂市長は、今年の伊那まつりの「市民おどり」への参加の有無について質問。昨年は不況で不参加したが、上田副執行委員長は「オリンパスここにあり、という心意気を示したい」と参加意欲を見せていた。 -
マルマサ感謝祭 「御諏訪太鼓」実演勇壮に
伊那市境南にある総合建築会社・マルマサ(本社=高遠町、小松保夫社長)の住宅情報館で29日、年に一度の感謝祭があった。催し物の一環として、日本三大太鼓の筆頭と呼ばれる「御諏訪太鼓」の実演もあり、力強く勇壮なステージ披露に、来場客は喜んだ=写真。
演奏は同社と取り引きのある業者の一人が同太鼓のメンバーで、縁があって招いた。宗家の小口大八さんら6人が、「飛龍三段がえし」「神楽太鼓」「勇駒とんばね太鼓」「諏訪雷(いかずち)」の4曲を披露。神楽太鼓では、メンバー2人による獅子舞も登場し、観客を沸かせた。
会場では豚汁、ピザ、焼きいもなどの無用サービスや、来場客参加の餅つき大会もあった。 -
みはらしの湯にダチョウの卵を展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で展示しているダチョウの卵が、訪れた入浴客の関心を集めている。
卵はみはらしファームの信州オーストリッチランド「ダチョウ牧場」が、年始のあいさつがわりに提供した。大きさは直径13センチ、高さ16センチ、重さは約2キロと平均的なものよりやや大きい。ダチョウの産卵シーズンは2月末縲・月末なので、冬の卵は珍しいという。
ダチョウを伊那市の名物として売り出す動きが活発化する一方、ダチョウの肉や卵をあまり知らない市民もいるため、多くの人に触れてもらおう竏窒ニ展示することにした。
卵は2、3カ月は持つため、しばらくは展示している。
みはらしの湯は、羽広荘と並んでダチョウ肉料理が味わえる施設。また、みはらしファームのとれたて市場には、ダチョウの生卵も売られている(卵は4月縲・月限定)。 -
第18回おもちゃフェア
たくさんのおもちゃで楽しく遊んでもらおうと駒ケ根市のボランティアグループ「駒ケ根おもちゃの家」(武藤美智子会長)は29日、第18回おもちゃフェアを市文化会館で開いた。多くの親子が連れ立って訪れ、会場いっぱいに置かれたトランポリン、電気自動車、滑り台、ジャングルジム、積み木などのおもちゃで心行くまで楽しんだ=写真。誰でも自由に絵を描けるお絵かきコーナーも設けられたほか、ボランティアグループ「とんとん」の人形劇なども上演された。
武藤会長は「家庭と違い、広い場所でいろいろなおもちゃで遊べるから皆さんとても楽しそうに遊んでいる。子どもと笑い合う父親の姿が多くて微笑ましいですね」と話していた。
同グループは「おもちゃ図書館」として、心身に障害がある子どもなどを対象にした遊び場を提供したり、おもちゃを貸し出したりする活動をしている。 -
日本聴導犬協会が日本初の国際認定団体に
宮田村に本部がある日本聴導犬協会が、世界最大の補助犬国際機関「国際アシスタントドッグ協会(ADI)」の認定試験に合格。135項目に及ぶ厳正な国際基準を満たし、日本初、世界で22番目の国際認定団体となった。有馬もと代表は「より日本国内の社会で補助犬が認知されるよう取り組みたい」と話している。
ADIには世界各地の補助犬団体101団体が加盟。しかし、厳しい審査を通過しなければ、国際認定団体にはなれない。
審査は補助犬の育成状況だけでなく、施設管理やスタッフ、ユーザーの信頼関係など細部にまで及ぶ。
日本聴導犬協会の審査は昨年11月に2日間かけて行なわれ、ADIの元会長で理事のロビン・ディクソンさん(米国)が来日。
育成した聴導犬、介助犬の実地試験のほか、スタッフ、ボランティア、ユーザーの面接、運営事務処理の適正化審査などを行なった。
倫理観や使命感についても厳しくチェックが入ったが、「世界的に見ても質が高い」と好評価。年明けに米国サンディエゴで開かれたADI総会で正式に承認された。
全国に1千頭いるといわれる盲導犬に対し、聴導犬は10頭に過ぎず国内の社会的認知はまだ低い。有馬代表は「国際的に認められたが、団体の枠をこえて社会とのコミュニケーションを図り、理解を得ていきたい」と話した。 -
かわいい鬼がデイサービスセンターへ
節分を前に宮田村デイサービスセンターで、保育園児扮するかわいらしい鬼たちが連日出没。高齢者と交流を深め、福を呼び込んでいる。
センターに隣接する東保育園の園児たちで、30日は年長の子どもたちが手作りした鬼の面をかぶって訪問。
デイサービス利用者と豆まきを楽しみ、座り込んで豆を一緒に食べた。
「かわいい鬼たちだねぇ」とおじいちゃん、おばあちゃんの目尻は下がりっぱなし。「鬼は外、福は内」などを歌い、節分行事をともに味わった。
園児は2日まで学年ごと訪問する。 -
体育指導員研修会
上伊那体育指導委員連絡協議会は28日、全体研修会を宮田村民会館で開いた。100人の指導員のうち70人ほどが出席。本紙連載でもおなじみ身体機能改善トレーニング公認A級指導士の山岸洋子さんを講師に迎え、無理な負担をかけずに身体機能を回復させる「頑張っている人のがんばらない体操」に取り組んだ。
同協議会は年に2回研修を実施。各地の指導員が一堂に集まって講習会などを開き、指導力の向上を図っている。
スポーツマン揃いの指導員だが、この日の山岸さんの指導は・ス目からウロコが落ちた・ス様子で熱心に受講。
自分の体に真摯に目を向け、意識することで、体が軽くなり、運動機能がスムーズになることを体感していた。 -
【記者室】「闘犬の雄叫び」
本紙連載の人気エッセー「闘犬の雄叫び」の長期連載を記念して投稿者の山崎衛さんが駒ケ根市のアルプス中央信用金庫でロビー展を開いている。独特の味わいのある文章で読者の心をつかむ山崎さんとは一体どんな人か知りたい人も多かろう▼氏は温和な風貌のしゃれっ気に満ちた魅力的な紳士である。『この年になっても義理を欠き、人情を欠き、恥をかいて生きている。何ともかんともない…』そんな文章の端々に人生の困難をユーモアで包む余裕がうかがえる▼エッセーは04年1月8日付の第1回掲載以降、現在まで122回を数えるが「ただ見たこと、聞いたことをそのまま文字にしたに過ぎない」と本人はあっさりと言う。ああ、筆者にもそれができれば…。(白鳥記者)
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【特集 権兵衛開通】広域観光発展の道は?(1)交通
「近くて遠かった木曽路」。2月4日の伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通を控え、伊那バス=本社伊那市=に「路線バスはいつから運行するのか」と問い合わせの電話が入る。
伊那竏猪リ曽間の路線バス運行について、昨年夏から伊那バス、おんたけ交通、JRバス関東が検討したが、木曽の人口などを考え、採算が合わないと判断した。
伊那バスは「これまで伊那竏猪リ曽間の交流がなく、利用者がどれくらいいるのかわからない。バス会社だけで運行し、赤字で会社がつぶれてしまうようでは困る」としながら「地域住民のトンネル開通への期待感は大きい」と地元のバス会社として責任も感じている。
昨年12月、伊那市に対し、行政が補助してくれるなら運行したいと意向を伝えた。
市は、伊那・木曽の8市町村や観光協会、交通機関などで構成する権兵衛街道活性化協議会に議題として上げ、地域の実情などを踏まえて路線バスの方向性を探る。「伊那側に興味を持つ高校生などがいると聞く。通学や通勤だけでないメリットもある」と話すが「市単独では無理。他地域にもかかわることで、全体で考えたい」。
伊那バスは、市からの回答を待って再度検討する。
木曽町のおんたけ交通にも路線バス運行の問い合わせがあるものの「開通後すぐの運行は無理。行政の補助があれば検討したい」と答えている。
伊那バスは2月の土・日曜日、日帰りの「サンキュー木曽路ツアー竏猪リ曽馬の里縲恁茆ヤ明神温泉」を企画したところ、予想以上の反響があった。「観光バスや自家用車などかなり入り込むが、開通1年後くらいには落ち着くのではないか」と話す。
伊那バス観光も3月、木曽路の奈良井宿やくらしの工芸館などを回る日帰りのツアーを企画。「開通後は関心が高いと思うが、いつまで続くか。反響をみていきたい」と話しつつ、行楽候補地の一つになりうる題材とみる。
また「これまで地元というと伊那谷だったが、開通で木曽も入り、売り込みも考えられる」と視野に入れる。
高速バスの利用者について、伊那バスは木曽から伊那に流れてくると予想。東京行きの場合、木曽からは1日2便。伊那は16便で、およそ1時間に1本のペースで運行されている。そのため、伊那で乗車する木曽の利用者の増加が考えられる。
一方、伊那市の白川タクシーは「開通してみないと分からないが、自家用車の行き来で、タクシーにそれほど影響がないのでは」とみている。
木曽から伊那の飲み屋街に来るための乗り合い運行は「飲みに来るのに、片道5千円も6千円も払ってくるのか」と期待度は低い。 -
権兵衛トンネル開通を記念
伊那市坂下の大十呉服店は2月4日、権兵衛トンネル開通を記念し、「結」の漢字をデザインしたのれんと手ぬぐいを発売する。
権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那観光協会で何か作ろうと話があり、会員である池上直樹社長は自分の商売でできることはないかと考えた。権兵衛トンネルによって伊那と木曽が結ばれることから、デザインは「結」の漢字の口を使って「道路を結ぶ」「祝いの水引」をイメージ。仙丈ケ岳と木曽御岳山も描いた。
のれん=縦45センチ、横88センチ=は紺地に白字、手ぬぐい=縦35センチ、横110センチ=は白地に紺字。
同じデザインでふろしきの活用も考えている。
池上社長は「各店が開通をきっかけにアイデアを出すことで、まちが元気になるのではないか」と話している。
販売は当面、同店のみだが、2月4日、みはらしファームで開く開通イベントで物産ブースに並ぶ。これから販路を広げるが、木曽でも販売したいとしている。
価格はのれんが1200円、手ぬぐいが500円。 -
06年産米の生産目標面積若干増
伊那市水田農業推進協議会(会長=小坂樫男市長)が27日、市役所であった=写真。06年産米の生産目標面積は1787ヘクタール、生産目標数量は1万1599トンとした。
小坂会長は「(減反政策が進められてから)伊那市の農地も半分となり、減作されるなかで、生産量を確保していかねばならない。売れる米、消費者に喜ばれる米づくりのために、ブランド化を図っていかねばならないと思う」とした。
同市では06年産の当初配分数量から、地域間調整や加工用米取り組みによって、水稲生産目標面積を前年並みとなるよう調整。引き続き地域間調整を積極的に進め、可能な限り主食用米生産目標面積の確保を図っていく。
05年の生産面積は1696ヘクタール、生産数量は1万958トンだった。転作物は大豆以外の小豆などの「その他」や、ネギなどの生産量が、前年に比べて増加した。 -
登下校の安全へ
南箕輪村と村内3小中学校、同PTAは、子どもたちの登下校時の安全を見守る巡視用ベストを導入した。南箕輪小では26日夜、PTA理事・校外指導部の合同会で披露し、今後もパトロールに力をいれていくことを確認した。
合同会は昨年12月にに引き続き、2回目の開催。PTA役員や宮原貞雄校長ら約40人が出席し、各地区から上げられた通学路上の問題点などを見直し、対策を話し合った。
各地区の報告では通学路上の狭い道や、冬期間のバス利用登下校、児童が一人になってしまう通学路を確認竏窒ネどの声が上がった。集団下校については「安全を守ることに加えて、児童同士の交流にもつながるのでよい」と話す親もいた。
交通安全の面から横断歩道の設置を求める地区について学校側は、「安協から警察、公安委員会へと、地域から強い要望を呼びかけ続けることが有効」とした。
学校側は、不審者の声掛け防止策として2月から、児童の校舎内以外での名札の着用を禁止することも報告した。
パトロール用のベストは、南箕輪小に60枚、南部小に30枚、南箕輪中に40枚の計130枚を配布した。 -
災害時対応・新潟の小千谷市に学ぶ
伊那市は28日、防災講演会を市駅前ビルいなっせで開いた。04年10月に発生した地震当時、小千谷市の東小千谷小学校長だった俵山迪夫氏と同小学校などの避難所運営に当たった市職員の小見山昭氏が講演。参加者はメモを取るなど熱心に耳を傾けていた。
自主防災組織の育成勉強に役立てるための会に、市内の学校関係者や消防団員ら約250人が参加。新潟県中越地震で避難所運営などをした2人から、避難所生活についてなどの話を聞いた。
俵山氏は「災害が起きた時にはグラウンドや公園、お寺などに人が集まる。人がいるところには情報が集まり、不安が解消される。緊急時を考えて、住民が待機しても心配させないように、施設を整備しておく必要がある」とした。
自主防災組織の対応としては「災害の時に何ができるか、住民の技能をまとめる。迅速な安否確認の方法を決める。ライフラインの復旧に対して、地元でできることを明確にする」と助言した。 -
「ひな祭り展」きょうから
伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で1日から、「雛(ひな)祭り展」がはじまる=写真。明治後期から昭和初期の雛人形約10点をはじめ、立ち雛を描いた掛け軸などが飾られている。19日まで。伊那部宿を考える会(田中三郎会長)などの主催。
雛人形は地元旧家などに伝わる品が多く、その中でも5段飾りが一際目を引いている。そのほか、雛祭りの歌をつづった書や、地域の絵画教室メンバーが描いた立ち雛の絵などが並び、華やいだムードに包まれている。
会では4日の権兵衛トンネル開通記念に向けてイベントを開こう竏窒ニ、一足早い雛祭り展を企画。会場には、会員の一人がトンネル開通に寄せて詠んだ俳句5句の色紙もある。
4、5日は入館無料で、甘酒を持て成す。4日竏・3日は地酒「伊那部宿」や焼酎の販売もある。
入館料は一般200円、小中学生100円。午前9時縲恁゚後4時。 -
「いなまい絵手紙駅伝」原画展始まる
伊那毎日新聞社の日曜版に掲載中の絵手紙の原画展が31日、伊那市荒井区錦町のアルプス中央信用金庫本店ロビーで始まった。作者一人ひとりの味のある絵と題材によせた心温まる一言が、見る人の関心を集めている。3月3日まで。入場無料。
絵手紙教室「ゆう絵画教室」(講師=坂本勇、同市美篶)の生徒の書き下ろし作品。エッセイスト・斧研つね子さん(同市西町)のエッセー「山裾(やますそ)の井戸端だより」の挿絵として掲載され、・ス絵手紙駅伝・スとして、毎週2人づつの生徒らが次から次へとバトンタッチする方法で登場している。
04年8月末の初回から本年1月末までに掲載した、上伊那を中心に諏訪地方の生徒93人、93点を展示。農作物や風習など、季節の到来を告げる作品など、作者の感性がうかがえる作品ばかり。坂本さんの講評もよせられていて、見応えのある展示となっている。
同信金を利用する年配女性は「何人か知り合いの名前もあって、皆楽しそうに絵手紙を描いている様子が伺えた。いっぱい作品が並んでいて、見ているだけでも楽しい」と話していた。
土・日曜日、祝祭日は休み。午前9時縲恁゚後3時。 -
伊南地区認定農業者組織交流会に90人
伊南地区認定農業者交流会が30日、飯島町のJA飯島支所であった。伊南地区の認定農業者や女性グループなど約90人が参加、各市町村認定農業者組織の活動発表や講演会で、情報を交換し、会員相互の交流を深めた=写真。飯島町農業経営者会議など主催。
活動発表の中で、駒ケ根市農業者の会は、「会員の減少、会員の営農類型が多様で、共通的な研修が難しい」と課題を挙げ、中川村農業経営会議は「会員の拡大に積極的に取り組み、来年度新規就農者2人が加入予定」と報告した。
飯島町農業経営者会議は道の駅イベントや農業委員との意見交換、営農組合との地区懇談会、いいじまむら夢楽塾参加など多彩な活動を紹介した。
引き続き、おやきや総本家社長の市川武邦さんが「『飽食の時代に思う』豊かさの次に来るのは:」と題して講演。素朴な伝統食、おやきに魅せられ、地産地消の優等生として、世に出し、そのノウハウを生かし、各地にある伝統食の発掘による地域おこしについて、体験を交えて楽しく語った。 -
寺小屋塾かつらで「お手玉を作って、遊ぼう」
NPОかつらが運営する中川村葛北の寺子屋塾かつらで28日、13人が参加し、伊那谷お手玉の会の亀山福治・ちず子夫妻を講師に、お手玉を作って、遊ぶ会をした。
亀山さんは「お手玉は古くて新しい遊び、日本では平安時代に中国から伝えられた。お手玉は姿勢が良くなり、集中力を高め、バランス感覚も養える」と歴史と効用に触れた。
この後、亀山さんが用意した布を縫い、中国小豆や数珠玉を入れて、俵型のお手玉を完成させた。
頭に乗せて、礼から始まり、放り投げて、キャッチしたり、足で上げて、捕らえるなど足技も練習。両手で2個ゆりにも挑戦した。 -
節分の向け、鬼が勢ぞろい
ふっくら鬼、怖い赤鬼、スマートな青鬼、鬼が勢ぞろい-。飯島町の各保育園は3日の節分に向け、各クラスごと鬼の面づくりをしている。
七久保保育園でも毛糸やボール紙、クレヨンで色を塗るなど鬼の面づくりに熱中した。
ウサギのようなふっくらとした角を持った癒し系の鬼、小さいが、真っ赤に塗って迫力を出した鬼、縞模様がユニークな面など、それぞれがイメージした鬼が勢ぞろい。遊戯室に集まり、本番に備え「ガオー」と発声練習もした。 -
おやこ塾がけん玉に挑戦
飯島町中央公民館の父子で体験するおやこ塾「お父さんと一緒にワンツー、スリー」は28日、けん玉に挑戦。講師の華麗なテクニックを真似しながら、歓声をあげた。
8組約20人ほどが参加。アップルけん玉クラブの池戸通徳さん=飯田市=が指導した。
「世界一周」「宇宙一周」などの大技を披露し、「絶対無理だと思っても、皿に乗るぞ、剣先に入るぞと思うとできる」と説明。集中して自信を持つことが上達の秘けつであることを伝えた。
さっそく親子並んでけん玉を握り、基本からチャレンジ。集中力を高め、繰り返し練習していた。 -
花巻き寿司の講習体験
駒ヶ根市東伊那のふるさとの家は28日、輪切りにした断面に鮮やかな絵柄が現れる「花巻き寿司」の講習体験会を開いた。食材を工夫しながら、ハッチョウトンボとチューリップの太巻きを完成させた。
花巻き寿司を研究する地元の女性グループ「花巻きこまちゃん」のメンバーが指導。市内外から48人が参加し、春らしく可愛らしいデザインに取り組んだ。
ハッチョウトンボは新作。ゴボウの漬物やかんぴょうなどで目や体を表現した。
いよいよ輪切りに。中から想いどおりの絵柄が姿を現し、一斉に歓声があがった。
初めて花巻き寿司に挑戦した女性は「切った瞬間が何とも言えない楽しさがあった」と話していた。
講習体験会は3月にも開く。
##写真
子どもも参加。色鮮やかな花巻き寿司は味も抜群で、視覚と味覚の両方満喫していた -
ボランティア始めるきっかけづくり後押し
箕輪町文化センターで29日、ボランティアアドバイザー養成講座の初回があった。町内の福祉施設関係者や一般町民など約70人が受講し、フリージャーナリストの内山二郎さんの講話に耳を傾けた。町社協、町ボランティアセンター主催。
ボランティア活動をはじめるきっかけづくりを後押しする、同アドバイザーの養成を目的として、本年度初めての企画。内山さんは「これからのボランティアのあり方を考えよう」と題して、ボランティア活動の捉え方とアドバイザーの役割りについて語った。
内山さんは「自由に提案することで、一つひとつの課題が見えてくることは、地域福祉の出発点に役立つ」と、受講者一人ひとりが考える町の将来象や地域の心配ごとなどについてワークショップを開いた。受講者からは「子育てを相談できる町にしたい」「障害者の就職先がない」「退職後の男たちが時間を持て余している」などの意見が上がっていた。
講座は3月23日までの全6回で、社協関係者や心理学博士らによる講義・演習が予定されている。 -
食品衛生法改正理解へ
上伊那獣医師会(田畑安彦会長)はこのほど、産業動物部会議を伊那市の同事務所で開いた=写真。5月29日から施行される、食品衛生法の一部改正で導入するポジティブリスト制度などについて会員が理解を深めた。
法の一部改正に向け、生乳生産農家への適切な対応・指導を目的に、産業動物の診療に従事する獣医約20人が参加。同制度などについて、全農長野、県伊那保健所、県伊那家畜保健衛生所から担当者を招き説明を聞いた。
ポジティブリスト制度は、基準が設定されていない農薬などが一定量を超えて残留する食品の流通を原則として禁止する制度。生乳生産者は、衛生管理チェックシート、資材交換・牛舎消毒記録、農薬・肥料等使用記録などを毎日、記入することが義務付けられる。
田畑会長は「十分な監察をして、環境のよいところで飼育できるよう努力してほしい」と生乳生産者らに呼びかけている。 -
屋内でワカサギ釣り?
宮田村図書館「みんなのひろば」は28日開き、牛乳パックを再利用した「ワカサギ釣りゲーム」を工作。親子でつくり、氷上ならぬ屋内で・ス穴釣り・スを楽しんだ。
牛乳パックを切って、ワカサギづくり。色を塗ったり、うろこに見せるシールを貼ったり、独創的な魚たちが完成した。
雰囲気を盛り上げようと、輪の中に手作りしたワカサギを置いて、気分は穴釣り。あったかい室内で、チビッコ太公望が次々と釣りあげ、歓声をあげていた。 -
繭で子犬の額絵作り
繭を使って今年のえとの犬の額絵を作る講座が28日、駒ケ根市のシルクミュージアム内体験工房で開かれた。市内のほか、遠くは富士見町から訪れた4人が参加し、桑の実の会(矢沢たえ子会長、6人)会員の指導で制作に挑戦した。作品は普通の繭より繊維が毛羽立った綿蚕(わたこ)の繭を細かく切り、子犬を描いた台紙に貼り付けて犬の毛並みの柔らかな風合いを表現するもので、1作品に使う繭は15個。参加者は「フワフワした感じを出すのが難しいね」などと話しながら、苦労して繭をはさみで細かく切ったりピンセットでつまんで貼り付けたりして根気良く作品を仕上げた=写真。富士見町から参加した男性は「繭を使った作品づくりはこれまでにもやってきたが、犬の毛並みを繭で表現するのは初めて。立体感を出すのが難しい」と話しながら、楽しそうに作業していた。
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箕輪町消防団夜警巡視激励
箕輪町消防団は昨年12月中旬から各分団の計画に沿って、町民が安心、安全に暮らせるようにと火災予防を呼びかけて夜警をしている。27日夜、平沢豊満町長、消防署長、箕輪町警部交番所長、消防団長らが各分団を巡視し、団員を激励した。
第5分団の屯所では幹部以上の10人が整列。登内寛智分団長が、夜警実施状況とともに、現在まで異常がないことを報告した。第5分団は、昨年12月27日から3月7日まで延べ33日間の日程で、午後7時半から11時まで、3人が三日町と福与全域を夜警している。
平沢町長は「大変冷え込む中ご苦労様。乾燥して火災発生の環境が整っている。大変だが予防消防のため最大限の努力をしてほしい」、荻原利一団長は「雨や雪が降らず大変乾燥している。すみずみまで広報して火災が起きないようお願いする」と訓示した。
箕輪町警部交番の倉田千明所長は、「犯罪はいつ発生するかわからない。消防施設や車など十分管理して被害にあわないように。寒い中だが健康に注意して頑張って」とあいさつした。 -
箕輪町の治安情勢
05年犯罪、交通事故ともに減少箕輪町警部交番連絡協議会(小林紀玄会長)の新年会が26日あり、倉田千明交番所長が箕輪町の05年の犯罪や交通事故発生状況など治安情勢を報告した。
05年は犯罪、交通事故とも04年より減少した。犯罪発生状況は届出282件で前年より62件減少。件数別では自動販売機荒しが最も多い42件。万引き、空き巣、出店荒しが増加し、車上狙い、器物損壊、自転車盗や自動車盗、詐欺は減少した。
地域別の発生状況は、松島が121件で最多。次いで木下、沢となっているが、04年と比べ3地区いずれも件数は減少した。
交通事故の発生状況は、人身事故126件で30件減少、物損事故572件で2件減少。死亡事故はない。
箕輪町警部交番は、05年の検挙実績が県内の交番で4位の好成績を収めたことも報告した。 -
初級園芸福祉士実践事例発表会
日本園芸福祉普及協会(進士五十八理事長)は28日、初級園芸福祉士らによる実践事例発表会を駒ケ根市役所南庁舎で開いた。県内外の園芸愛好家ら約40人が参加し、花壇作りやグループの活動など園芸に関する体験の発表を行うなどして情報を交換し合った。
地元の「駒ケ根花と緑と水の会」(萬幸一会長・56人)からは2人が演壇に立ち、それぞれ体験などを発表した。副会長の田村修さんは、04年に自治組合長となったことから「ふれあい花壇」に地域で取り組んだことや、勤務する小学校で子どもたちとの花作りを通じて得たことについて発表し「大切なのは生まれ育った自然の中で家族や地域の人たちとの心のつながりを持つことだ」と訴えた=写真。事務局長の小原茂幸さんは会の活動を紹介し「病院や商店街を花で飾るサポートなどを行っている。活動を通じて地域に貢献したい」と述べた。 -
焼肉「木曽の権兵衛」が特別セール
権兵衛トンネルの開通を心の底から喜んでいるのは伊那市日影の焼肉店「木曽の権兵衛」。開通に合わせて焼肉注文の客に限り、ドリンクすべて半額の記念特別セールをする。2月3縲・0日。
経営者の岩原集さんは、店名の通り木曽の出身(木祖村)。伊那市のほか箕輪町にも店を持つが、実弟が同じ名前で木曽側権兵衛トンネルアクセス近くの国道19号沿いで店を開く。
木曽の店が元祖で、新店舗を開く際、店の名前が知られていない経済圏の違うところに出そうと、あえて伊那を選んだ。
「トンネルが開くと事情が一変。一つの経済圏になりますからね。時代の変化を実感します。ふるさとが近くなってうれしい」と話す。
伊那店内には62インチと120インチの大型画面を設置し、客が自由にビデオ・DVD・パソコンをつないで利用できる。「木曽に行った人がビデオとか流して楽しんでくれないかな」と楽しみにしている。 -
木工房KUSAKABEいよいよ始動
「伊那は縁もゆかりも無かい土地だったんですが、木工をする場所として選んだんです」
伊那市ますみヶ丘。森に囲まれた工房で話した。無垢の木を中心に素材の良さを生かしたイスやテーブル、絵本棚・額・木工小物を造る。現在は、地元のある建設会社のモデルルームに納入する家具づくりに追われている。「やっと木工房の方が軌道に乗ってきた感じ。いよいよ本格始動です」と笑う。
01年4月、生まれ育った関西から伊那に移り住んだ。無垢の木で木工房を営むことが夢だった。だが、それまでは、木工とは無縁。伊那技術専門学校の木工コースを目指してきたが、「驚くほどの倍率」と「県内出身者優先の原則」の前に受講できなかった。大工について技術を学ぼうと訪ねた先で、建具屋を紹介された。ここで2年間修業した。
「でも奥さんもいましたから、自分の夢ばかり追いかけているわけにもいかない。それで、かけ持ちでバイトもやっていたんですよ」
昼は建具屋で修業。夜や休日は、食品加工会社で海産物のふりかけづくりに励んだ。大阪市梅田でうどんと地鶏料理の店の経営を手伝っていたこともあり、「思わぬところで過去の知識が生きたりして、幸運でした」と屈託なく話す。
もともと大学では電気工学を専攻。体調を崩し入退院を繰り返すうちに、なにか「手に職をつけなければ」と考え、デザインの道に転進。専門学校・大阪芸術大学大学院と工業製品のデザインを学んだ。
だが、量産される工業製品は自分が直接手を加えなくても出来上がってしまうことに疑問を感じ、デザインした人、造った人の個性が表現できる素材を探していたという。
転機になったのは大阪のデパートで開かれた木工家具の展示会。安曇野のある木工房が出品した作品に胸を打たれた。木はこんなにも造った人が表わせる素材なのか竏窒ニ。
「鉄とか固いものは無理だが、木だったら加工できるだろうと思ったんですが、そう甘いものではないとつくづくわかりました」
実際に木工を手がけてみると、素材としての木は、「自分のデザインを生かして行く場合に制約が多い」と言う。良い木目だと思ったが利用できる部分が少なかったり、削ったら反りが出たりとか……。「木は生き物。形を勝手に変えられない。そこに自分のデザインを生かしていく」ことが難しさでもあり、楽しさでもあるという。
奥さんと1歳の娘さんとの3人暮らし。夢を追いかけて伊那の地にたどり着いた青年の、新しい挑戦がいよいよ始まる。 -
宮田中の新谷さん、スピードスケート全国上位進出目指す
2月5日に北海道釧路市で開幕するスピードスケートの全国中学総合体育大会(全中)に、宮田村宮田中学校3年の新谷千布美さん(15)が短距離2種目で出場する。課題のスタート、その後の加速力に磨きをかけ、滑りにくい北海道の氷に対応する秘策も練ってきた。3年間最後の大舞台で、上位進出を狙う。
昨年決勝に進出した500メートルと、1000メートルにエントリー。「集中している」とコンディションも上向きだ。
寒さの影響で釧路の氷の質は、長野に比べて滑りが悪い。父親でコーチの純夫さんの指導で、会場の状況に応じた練習メニューも取り入れた。
今月初めの県予選は不本意な記録で、500メートル8位、1000メートル13位という結果に終わった。3年連続で全中出場の切符は手にしたが、練習時の好調さを本番に出せない歯がゆさも残った。
本来ならばスタートから100メートルまで10秒台の力を持つ。しかし、大会になると、1秒近く遅くなる時も。特に20メートルまでのダッシュが課題で、県予選後も調整を続けてきた。
「もう緊張とか言い訳にできない。やるしかない」。今までの集大成の気持ちで大会に臨む。