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箕輪町集落営農懇談会始まる
国の農業政策「品目横断的経営安定対策」に対応する農業生産法人の設立に向け、箕輪町営農センター集落営農懇談会が14日夜、町内5カ所で始まった。22日までに計17カ所で開く。町担い手育成総合支援協議会、JA上伊那主催。
品目横断的経営安定対策と町集落営農の将来方向案を説明。将来イメージは、担い手組織として町に1つの「農業生産法人みのわ(仮称)」を設立して経理を一元化し、水田農業を育成する。法人設立の目標は07年1月。
農業生産法人の事業は▽農作業受委託のあっせん・調整▽水稲・大豆・ソバ・野菜などの生産販売▽水田管理委託・農地流動化あっせん▽機械利用調整・ライスセンター刈り取り調整▽会計経理(一元経理事務)-など。
上古田地区の懇談会は20人が参加。「加入した場合のメリット、デメリットの資料がない」「今の国の補助金と保護政策に基づいた話だが保護政策は続くのか」「条件付きでも収支計算書を出してほしい。リスクの説明がないと判断できない」など活発な意見が出た。
今後は、懇談会の意見を基に再調整し、7月から各地区営農組合単位で懇談会を開く予定。 -
大芝高原温泉子ども用回数券販売17日から
南箕輪村開発公社は大芝高原温泉利用者の要望にこたえ、大芝の湯、大芝荘日帰り温泉で利用できる子ども用入場回数券(小学生)の販売を17日から始める。
大芝の湯、大芝荘日帰り温泉は、02年5月のオープン当初から大人用回数券を販売している。1回分がサービスになるため回数券は利用者が多く好評で、親子で訪れる客から、子ども用の回数券が欲しい-という声があった。
子ども(小学生)の入場料は1回300円。回数券は11枚つづり3千円。大人用と同じく1枚サービスになっている。
開発公社では、「親子で回数券で入浴できるようになる。合宿帰りなど子どもたちの団体で回数券を使うのもお得です」と利用を呼びかけている。 -
「お客さんと一緒に成長していきたい」
昨年12月末、伊那市美篶末広に「Ringa(りんが)」をオープンした。今まで培ってきた経験のなかで、自分の理想をカタチにした美容室。「きずな」「循環する」「角がない」などの意味を持つ店名は、「お客さんと互いに認め合える信頼関係をつくりたい」という思いが込められいる。
お客さんを主体とした考え方は機材や薬剤の選び方からもうかがえ、アルカリ成分を除去することでパサつきを抑えるシャンプーを使用するなど、髪が痛むのを軽減してくれるのが魅力。大きな窓から日の光が差し込む店内は、くつろぎのスペースになっている。
◇ ◇
実家の母親、兄が理容師、美容師だったから竏秩B高校卒業後は自然と、美容師の専門学校へ入学した。学校では教科書通りの勉強に退屈感を感じてはいたものの、店でスタッフとして実践を積むなかで、楽しさ(魅力)を知っていったというのが本音だという。
現在の自分を形成しているのは、今まで一緒に働いてきた人たちやお客さんとの出会いなどの経験。ある先輩スタッフからは、指導のなかで基本技術の大切さや仕事に取り組む姿勢などを学んだ。技術を安定させた上で、自分なりの個性を出していけることが今の自分を支えている。
その代わり、指導方法は手厳しかったという。仕事中にお客さんへの意識が散漫になっていたり、課題発表で練習量が認められないときは、すごいけんまくで怒号が飛んだ。言い合いの喧嘩にもなったというが、自分を育ててくれているという気持ちが伝わってきていたという。
「自分から逃げてばかりいるとズルをしようと考えてしまうことを見透かされ、すごく怒られた。お客さんを大切にすることなどの人間的な部分や、技術面でも多くの影響を受けた」
◇ ◇
初めて自分の店を持つことでうまくいかないこともある。しかし、その対策は「来てくれたお客さんに対して、一生懸命やるだけ」という結論にたどり着く。お客さんと一緒に、お店も自分も成長していきたいのだという。
自分の理想を少しづつカタチに作り上げ、次のステップへの地盤を築く目的のため、懸命に働く。自分で期限を設け、大きな目標のなかの小さな目的を少しづつ達成していきたい竏窒ニ、その口調は静かだが、確かな目の輝きを見せている。 -
基本構想審議会に正式諮問
飯島町役場で14日、基本構想審議会(第7回)があり、町は中期総合計画(06-10年)素案を示し、正式に諮問した。答申は21日を予定する。
中期総合計画の施策体系は「まちづくりの将来像」に「みんなでつくる自然豊かなふれあいの町 飯島町」を掲げ、序章、第1章縲・章の8章で構成、序章「これからのまちづくりの重点戦略」には▽協働のまちづくり▽人口増・活性化対策-
を挙げた。
基本目標にかかわる施策は(1)交流の時代の新しい基盤整備を進めるまちづくり(都市計画、消防・防災、河川・治水、道路・交通など)(2)生活の質を高める快適環境のまちづくり(上・下水道、住宅、公園など)(3)共に支え、共に生きる福祉のまちづくり(総合的な保健・医療・福祉など)(4)地域の魅力を生かした産業づくり(農・林・商・工業、観光など)(5)生き生き学び楽しむ生涯学習のまちづくり(生涯学習、学校教育など)(6)地方の時代をともにつくるまちづくり(住民参加、交流活動など)(7)行財政に関する計画(行財政運営、広域行政など)
同審議会は昨年7月に設置、町が示した素々案を各章ごと慎重に審議したほか、重点戦略の「協働のまちづくり」「人口増・活性化対策」については分科会に分かれ、論議を深め、町とともに素案づくりにかかわった。 -
芋焼酎「穆(ぼく)王」の新酒完成祝賀会
04年12月、飯島産の原料を使い、信州初の芋焼酎としてデビューした県業務用酒類販売卸連合会酒販店8社が企画開発した「穆(ぼく)王」の05年新酒(乙種、25度)が完成。14日夜、原料のサツマイモ栽培に取り組んだ「くつろぎ応援団(池上明団長)の完成祝賀会が町内であった。
メンバーや酒販店、醸造元など約30人が参加し、新酒を試飲し、一層磨きが掛かった出来映えを喜んだ。
また、メンバーの1人で画家の、小林市博さん(駒ケ根市)が「大地の恵み」をテーマにデザインしたオリジナルラベルの披露もあった。
池上団長はメンバーひとり一人にネーム入りのオリジナルボトルをプレゼントした後「昨年5月のイモ植えから収穫まで、楽しい思い出ができた。来年も一緒に頑張ろう」とあいさつ。醸造元の喜久水酒造(飯田市)の下沢政弥専務は「信州らしい、さわやかな口当りの焼酎ができた」と報告した。
この後、早速試飲。町内の伊藤信好さん(本郷)は「昨年よりも甘く、香りがいい」。飯田市から参加した前島美奈子さんは「香りもよく、おいしい。草取りは大変だったが、楽しかった」と話していた。
「くつろぎ応援団」は昨年5月、57人で120アールに「黄金センガン」を植え付け。11月に掘り上げ、20トンを収穫した。喜久水酒造が醸造し、原酒換算で5千リットルの芋焼酎が出来上がった。
現在、県内の酒販店8社で販売中、価格は720ミリびんが1350円、1・8リットルびんが2500円。 -
中川村総合計画審議会に後期基本計画を諮問
中川村の曽我村長は14日、役場で、村総合計画審議会(北島文憲委員長)に、村第4次総合計画後期基本計画(案)」を示し諮問した。
後期基本計画(06-09年度)案は、「快適で健やかな暮らしを楽しめるむら」「豊かな自然と風格のある景観を満喫できるむら」「新たなふれあいと躍動を創出するむら」-を基本理念に(1)みんな健やか(2)快適環境(3)彩り文化生活(4)もしもの備え(5)ふるさと実感(6)中川エコ(7)生活パートナー(8)智恵と技術をつなぐ(9)広がる,結い,の和の9プラン(9章)で構成した。
審議初日のこの日は、第1章「みんな健やかプラン」、第2章「快適環境プラン」を審議した。
「みんな健やかプラン」は福祉や保健医療を中心に7節からなり、具体的施策は▽社会福祉協議会の充実、支援の強化▽支援が必要な人に対し、地域での支え合い活動の推進▽子育て支援センター(つどいの広場)の整備▽学童保育の実施▽高齢者の就労の場の確保▽地域包括支援センターの設置▽高齢者を支える仕組みづくり▽医療体制の整備-など。 「快適環境プラン」は住環境や上下水道整備を中心に6節で構成、具体的施策は▽定住促進▽下水道つなぎ込みの促進と効率的な維持管理▽バス輸送の充実▽戸口輸送の充実-などを盛り込んだ。 -
全町にきめ細かく情報発信
高遠町のケーブルテレビ(CATV)整備事業が完了し15日、町総合福祉センターで関係者約50人が出席してしゅん工式があった。
難視聴対策やブロードバンド通信環境の提供、地域情報格差の是正へ、町内全域に光ケーブル網や、光ケーブル網の機器集約施設などを設けた。
町は光ケーブル網や通信機器を、これまで西高遠と勝間をサービスエリアとしていたICT伊那ケーブルテレビジョン(本社・伊那市、向山公人社長)に貸し出し、管理・運営を委託する。式では、伊東義人町長と向山社長が、高遠町地域情報システムの長期安定的な使用に関する基本契約書に調印した。
現在、CATVの加入を希望する各戸への引き込み工事を藤沢、長藤、三義の3地区で進め、3月末を目途に全戸で視聴できるようにする。
伊東町長はあいさつで「合併を前にCATVの整備を終えたことは、地域の未来を担う若者や住民にとって大きな生活の変化。光ケーブル網を活用した町の情報発信などを通して、全国の町に思いを寄せる人がより身近に高遠を感じ、訪れてくれれば」と期待した。
この日、ICTの専用チャンネルで文字放送による行政情報の発信を開始。各課からのお知らせを20秒ごとに繰り返し流す。火災や地震などの災害に関する情報も、町長が認めたものに限って緊急放送する。
3月からは、高遠城址公園、花の丘公園、さくらホテルに設置したウェブカメラの映像も同チャンネルやインターネットを通して流す。 -
児童会役員選挙堂々と立会演説
上伊那の小学校で児童会役員選挙があり、児童たちが熱い演説合戦を繰り広げている。伊那市の伊那西小学校(臼井和夫校長、84人)では15日、立ち会い演説会と投票をして、新役員が誕生した。
児童会長に5年生の佐藤修平君と武田さやかさん、副会長に4年生の唐澤恵介君と伊藤夏輝さんが立候補。2縲・年生の投票で、会長は武田さんが当選。副会長は次点の佐藤君と副会長選で当選した唐澤君の2人。伊藤さんは書記に決まった。
武田さんは学校全体や地域とが仲良くなるために「高学年が積極的に低学年にあいさつすることで、あいさつ運動が広がる。そうしたらきっと、地域の人にもあいさつをするようになる」と主張。佐藤君は廊下の通行ルールを守れない人がいることについて、工夫しながら対策を実行したいと公約した。
投票箱は昨年に続き市選挙管理委員会から借りた。伊那西小の選挙管理委員長の田中聖人君は「皆、実際の投票雰囲気が味わえたのでは」と満足。役目を終え安堵(あんど)した。 -
【記者室】むらづくりに提言を
南箕輪村むらづくり委員会は、村の将来像実現のため検討している基本計画案作成の参考にしようと、村民からむらづくりに関する提案を募っている▼これまでに口頭や文書で4件寄せられた。大芝高原の利活用、散歩の奨励、区への未加入世帯の対応、少年議会の開催、経費節減など提案は多岐にわたる。「住民も行政に歩み寄らないといけない。いい機会」「前々から委員の話を聞いて関心を持っていた」と提案者。「自立が決まったので利益を出して村に還元したい」と提案の実現に向け意欲的な人もいる▼むらづくりは村民皆の問題。せっかくの提案の機会が4件だけではもったいない。それぞれが抱いているむらづくりの思いを気軽に提案してはどうだろうか。(村上記者)
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村おこし委員会が梅公園に梅の植栽とせん定作業
村商工会が呼び掛け村民有志でつくる宮田村の村おこし委員会(田中一男委員長)は、12日、新田の梅公園で梅、モミジの植栽とせん定作業をした。
作業にはボランティアを含め8人が参加、重機で植え穴を掘り、培養土を入れ、花梅(赤・ピンク、20年生)6本、モミジ(10年生)5本を植え付け、周りを踏み固め、支柱をした。
この後、地元の造園業、加藤瞳さんの指導で、花がたくさん咲くように、梅のせん定作業に精を出した。
梅公園は昨春、村の活性化になればと、同委員会で手作りで整備、夏には水辺づくりもした。
同委員会では梅が満開になる4月9日に梅の花見会を計画。野点や野ひばりの会の梅おこわ、農産物などの販売が予定されている。 田中委員長は「昨年植栽した梅は、しっかりと根付き、いい花を咲かせてくれた。春には水辺にアヤメなどを植えて、さらに公園を魅力アップさせたい」と話していた。 -
第15回県小学生バレーボール大会上下伊那ブロック大会
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第15回県小学生バレーボール大会上下伊那ブロック大会
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女子は辰野クラブと駒ケ根すずらんが、男子は松川町ジュニアが県大会出場
第15回県小学生バレーボール大会上下伊那ブロック大会(県バレーボール協会など主催)が12日、男子8チーム、女子23チームが出場し、中川村社会体育館など3会場に分かれ、熱戦を繰り広げた。
女子優勝の辰野クラブと2位の駒ケ根すずらん、男子優勝の松川町ジュニアバレーボールクラブが3月5日、長野市で開く県大会に駒を進めた。
結果は次の通り
◇男子・優勝=松川町ジュニアバレーボールクラブ(2)辰野クラブ
◇女子・優勝=辰野クラブ(2)駒ケ根すずらん(3)伊賀良クラブ(4)松川町ジュニアバレーボールクラブ -
ママさんサッカー大会に8チーム
宮田村の宮田中学校で12日、第4回TоpStoneママさんサッカー大会があり、8チームが参加し、相互交流を深めながら、競技を楽しんだ。
サッカークラブチームTоpStoneのジュニア選手(幼児縲恍・w生)のお母さんたちが出場し、懸命にボールを追いかけ、ゴールを目指した=写真。
1回戦、2回戦ともPK戦で2対1と辛勝し、決勝でピンクダンヤモンドスリー(3年)を1対0で下したムーンストーンワン(1年)が優勝した。
結果は次の通り
▽優勝=ムーンストーンワン(2)ピンクダイヤモンドスリー(3)パールホワイトセカンド(4)キャッツアイファイブ(5)G・M・D・J -
県出身の青年海外協力隊帰国報告会
駒ケ根市南割の駒ケ根青年海外協力隊訓練所で12日、県出身の青年海外協力隊員の帰国報告会があり、3人が参加の動機や活動内容、現地の様子について発表、隊員ОB、ОG、候補生ら約30人が耳を傾けた。
パラグァイ共和国に小学校教諭として派遣された吉沢薫さん(飯田市、02年度2次隊)は「天災や厳しい寒さもなく、人々の生活はのんびりしている。電気、水道もなく、公教育は普及していない」と現地の様子を紹介「1人で異文化に触れることで、自分の弱さや強さを再発見できた」と振りかえった。
また、日本語教師としてブラジルに派遣された根橋誠さん(03年度日系社会)は「海外の日系人の中で暮らして、日本の良さ、相撲や盆おどりなど伝統行事を楽しさを再認識した」と発表した。
帰国報告の前に、JICAのエッセイコンテストで駒ケ根青年海外協力隊訓練所長賞受賞のアルッガマゲ左諭さんのエッセイの朗読もあった。 -
上伊那岳風会が吟道講習会
詩吟の上伊那岳風会(堀内岳茂会長)は12日、赤穂公民館で、講師に島田岳創さん(諏訪岳風会)を招き、吟道講習会を開き、約180人が受講した。
島田さんは項羽の「四面楚歌」の中の漢詩「力抜山兮気蓋世 時不利騅不逝 騅不逝兮奈何 虞兮虞兮奈若何」を取上げ「わが力は山をも引き抜くほど、気力は世を圧倒するばかり、しかし、時運に見放され、愛馬の騅(すい)も進まない、騅が進まないとて、どうできようか、虞よ虞よおまえをどうしたらいいのだろうか」と通釈した。
続いて、島田さんは1節ずつ吟じ、吟息や高低、余韻など吟技の基本を講習した。
島田さんは40年満州に生まれ、75年諏訪岳風会に入会、全国選抜者吟道大会、優秀吟道大会に県代表として10回出吟、83年全盲になる。詩集、エッセイ集など著書多数。 -
文化団体連絡協議会総会、会則改正
飯島町内文化団体で組織する飯島町文化団体連絡協議会は13日夜、05年度総会を開き、団体代表ら約30人が出席し、役員体制のスリム化、負担金廃止など大幅な会則改正を決めた。
同協議会は「役員選出が各団体の負担になり、団体数の減少、加入団体への負担増を招いている」「非加入団体も文化祭に参加でき、不公平」「文化館の施設を利用する団体と、しない団体のメリットの差が大きい」-などの課題を受け改正を検討した。
主な改正のポイントは▽「会長」「副会長」以外の役員を廃止▽会計、負担金の廃止▽文化祭は役員主導から参加団体主導に転換▽文化団体間のネットワークづくりに重点を置く-とした。
また、総会では役員改選も行い、会長に三石繁さん(飯島ビデオクラブ)、副会長に春日有美さん(南町カルテット)を選び、当面の事業計画に▽いいちゃん文化祭への参加(10月21、22日予定)▽加入団体が協力して行う事業の企画・運営▽文化館エントランスを利用した各団体の展示発表▽全体交流会の研究▽新規会員の加入促進-などを盛り込んだ。 -
授業参観と給食で交流
飯島町の七久保小学校・飯島小学校の6年生の交流会が飯島小学校などで行われ、飯島中学校の授業を参観し、給食で交流を深めたた。
両校の6年生107人は飯島中学校に集合。米山隆司教諭から入学までの心構え、授業内容や部活動、委員会活動、1年間の行事など中学生活全般について説明があった。
この後、仮クラス編成で3クラスに分かれ、担任教諭らの引率で、3年の音楽や1年の国語などの授業を見学し、中学生活に理解を深めた後、飯島小学校に移動。
仮クラスごとに分かれて給食交流。仮3組は家庭科室に陣取り、飯島小学校児童が給食の準備を整え、「いただきます」。児童らはテーブルごと、自己紹介し、「おいしいね」「カレーは好きですか?」などと会話も弾ませ、親ぼくを深めた。
給食の後は綱引で仮クラスの団結を強めた。 -
ミャンマーソバ栽培プロジェクト
麻薬の原料となるケシの栽培で生計を立てるミャンマーの農民にソバの栽培を勧めようと05年7月に設立されたNPO法人アジア麻薬・貧困撲滅協会(氏原暉男理事長、事務局・駒ケ根市)は、趣旨に賛同する個人、法人の協会への入会とソバの購入などの支援を広く求めている。
信州大名誉教授の氏原暉男理事長は1996年からミャンマーを訪れ、やせ地でも栽培が可能なソバの試験栽培に着手した。日本・ミャンマー両国とJICA(国際協力機構)の協力もあり、栽培面積は97年の1・8ヘクタールから02年には1600ヘクタールにまで増えたが、ミャンマーの政変などの影響で05年には400ヘクタールに減少した。一連の事態に対する政府などの対応の遅さに業を煮やした氏原さんは自らNPO法人の設立を決意。現地の民間団体とも協力して日本にソバを輸入するなどの活動をしている。
副理事長の松川常夫さんは「ソバの品質は国内産に引けを取らないまでになっている。せっかくソバ栽培を始めた現地の農民がケシ栽培に戻ってしまわないよう、ぜひソバの活用と入会を」と呼び掛けている。
会員の入会金と年会費は個人が3千円・2千円、法人が1万円・1万5千円。問い合わせは同協会事務局(TEL81・0222)へ。 -
【記者室】灯油高値の原因は気象庁のせい
県内の灯油の18リットル店頭売り平均価格は2月6日現在で1393円。昨年同時期は990円前後だったから約4割高だ。石油業界筋の話によると、この高値の原因は気象庁のせいだという▼例年、国内の石油元売各社は長期予報を基に灯油の生産量を決めるが、昨年秋「この冬は暖冬だ」と発表されたことから生産調整を行ったところ、思わぬ厳しい寒さに見舞われたため消費拡大で品薄状態になったのだと…▼芝居なら客席から「金返せ」とやじが飛ぶところだ。大外れするかもしれないものなら発表しなけりゃいいと思うが、それにしても予報を信じて生産計画の根拠にする業界があるとは知らなかった。3月には灯油の価格は下がるはずだというが、それもどうだか…。(白鳥記者)
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箕輪中部小3年生が消防署見学
箕輪町の箕輪中部小学校3年生(103人)は13日、社会見学で箕輪消防署を訪れ、施設内やポンプ車などを見て消防署の仕事を学んだ。
3年生は、社会科の単元「暮らしを守る仕事」で、警察署や消防署について学んでいる。消防署の仕事は生命・身体・財産を守ること、箕輪消防署の職員は29人で日勤が5人、警防係が3交代制で6人から8人が毎日必ず泊まることなどを聞き、署長室、通信室、訓練棟、仮眠室など施設内を見学。タンク車、救助工作車、救急車の装備を見て、乗車体験もした。
空気ボンベを背負って重さに驚いたり、救急車で体内の酸素量を計測してもらったほか、マット型空気ジャッキ、スプレッダーなど初めて見る機材に興味津々だった。
児童は、「自分の家が火事のときまず最初に何をすればいいか」「どうして消防士になろうと思ったのか」など積極的に質問。署員は、火事のときは自分の身の安全を確保してから消火器で早く火を消す-などの説明をし、「119番のいたずら電話や火遊びを絶対にしないように」と話した。 -
ゆとり荘で「ゆ“とりの”オリンピック」
箕輪町のデイサービスセンターゆとり荘は13日、冬季オリンピック・トリノ大会にちなんで「ゆ“とりの”オリンピック」を満喫した。
万国旗を飾って雰囲気を盛り上げた室内に、聖火を手にした職員が入場。利用者の拍手を浴びながら聖火台に点灯した。
ゆ“とりの”オリンピックの競技種目は「スキー」。トリノから戻ったばかりという競技の支度をした“選手”2人が登場。紅白に分かれた利用者がジャンケンし、仲間チームが負けると選手がスキーの板、靴、ゴーグル、手袋などを一つずつ外しTシャツ姿になったら負けという一風変わったスキー野球拳に挑んだ。
温かい室内でしっかり着込んでいる選手が、「暑い。早く脱ぎたいけど、脱いだら負けちゃう」と話して笑いを誘い、ウェアを脱いだ姿に利用者が「涼しそうになったよ」と声を掛けるなど、オリンピックを楽しんだ。 -
みそ加工グループ「味の里工房」総会・講習会
箕輪町の会員制みそ加工グループ「味の里工房」(会員180人、関幹子会長)は13日、05年度総会・講習会を町文化センターで開いた。
本年度は、2月下旬から5月下旬にかけて3700キロ製造し、会員に配った。「みそ加工効率化事業」でコモンズ支援金も受け、かくはん機と、みその袋を密閉する足踏みシーラーを購入した。金額は69万5100円。支援金の補助は購入額の3分の2で44万円。
06年度の製造は2月末ころから始まるが、「かくはん機で作業が省力化できる」と期待を寄せている。
関会長は、「みそ造りの元気が箕輪町の元気、家庭の元気につながる。地域特産ブランド作りで、みそから発展したものができたらいいと思う。グループ活動の中で考えてみてほしい」とあいさつした。
講習会は、仲間の会員が講師役を務め、新聞紙で花の形のコサージュ作りを楽しんだ。 -
むらづくり委員会住民提案会
南箕輪村むらづくり委員会は13日夜、役場でむらづくりに関する住民提案を聞いた。提案は、現在検討している村の新しい基本構想に基づく基本計画案作成の参考にする。
住民提案は2回目。今回の提案者は北殿区の倉田保さん、神子柴区の牛山敞司さんの2人。これで提案は計4件になった。
倉田さんは、中学生・高校生の意見をむらづくりに役立てるための少年議会の開催や、人材育成の場として図書館の利用を高めること、経費節減のための事業民営化や節減した経費の使い道などの明確な情報公開を提案した。
牛山さんは、区への未加入世帯の対応や村税の徹底した徴収体制の確立、駐在所の交番化や区ごとの自警団組織など安全・安心の取り組み、役場の業務改善の奨励と表彰制度の新設や職員のコスト意識徹底などによる経費節減など多項目にわたって提言した。 -
南箕輪村駐在所の交番移行を要望
南箕輪村は14日、治安維持と交通安全対策のため村警察官駐在所の交番への移行を伊那署に要望し、意見交換した。
05年12月にあった村生活安全連絡会で交番化を望む意見があり、今回、唐木一直村長、副議長、交通安全協会長らが、村の人口増加や犯罪内容の多様化などの現状から、24時間体制の交番を望む住民要望を伝えた。
駐在所は現在、所員3人の日勤体制。村の規模で交番にする場合、所長以下7人くらいになるが、人員や予算など問題があるという。副署長は、「住民要望を真しに受け止め尊重しながら、県警本部と検討し、前向きに取り組みたい」とした。 -
「愛と死をみつめて」をまちづくりの起爆剤に
ジャーナリスト河野実さん著「愛と死をみつめて竏衷I章」をもとにした、テレビドラマ「愛と死をみつめて」が3月18、19日に放送される。河野さんが伊那市東春近出身であることから、応援する商業関係者らはまちづくり活性化の起爆剤にしたいと考えている。
「愛と死竏秩vは、河野さんと、軟骨肉腫と闘いながら21歳の若さで亡くなった大島みち子さんが交わした手紙をまとめた実録。1963年12月発刊され、140万部が売れるベストセラーになった。
ドラマは、2人が会った56日間の会話を中心に、河野さんが記憶だけで書き上げた「終章」(昨年12月出版)をもとに、シナリオライター鎌田敏夫さんが脚本を書いた。2人で一緒に伊那へ来る願いはかなわなかったが、伊那の風景が流れるという。
地元の応援者は、放映で伊那市の名が広がり、計り知れない経済効果を生むと期待。
いなっせ管理組合・いなっせテナント会は5月6日、権兵衛トンネル開通・新伊那市誕生記念イベントとして、河野さんを迎えて講演会を開く。演題などは未定。
当日は、64年にヒットした映画「愛と死をみつめて」(吉永小百合、浜田光夫主演)上映やサイン会も予定している。
ニシザワいなっせ店は「愛と死竏秩v「若きいのちの日記」(大島さん著)「終章」の3冊をそろえている。1月上旬に並べたところ、男女を問わず、30縲・0代がぼつぼつと買い求めているという。テレビ放映前後の売り上げに期待する。
河野實ファンクラブの店を掲げるJR伊那市駅前の「ラーメン太陽」安田一悟店主は、ドラマにかかわる情報を発信。1年かけ「愛と死竏秩vが浸透してきたとみる。
「いなっせ」や権兵衛トンネル開通などの整備が終了し、ソフト面の充実が求められる。「一つの恋愛ドラマであるが、心温かい河野さんの生き方が出ている。応援することで、人とのきずなが生まれる」と話す。
ドラマを生かしたまちづくりの構想はこれからだが、応援者はまちを元気にするために各店が努力するきっかけになればと働きかける。
ドラマはマコ役草・ス剛、ミコ役広末涼子のほか、大杉蓮、伊藤蘭、小雪などが出演する。 -
利き酒・男の料理にチャレンジ
伊那と木曽の地酒を飲み比べ、あわせて信州産の食材を使った男の料理を学ぶ催しが12日、南箕輪村田畑区の公民館であった。同村商工会商業部(桜井高文部長)の販売促進事業=「チャレンジ05」の第4回で、酒販店小松屋商店が独自に仕入れた日本酒をPRすることで販売促進を図った。
試飲・利き酒コーナーに並んだのは、上伊那の信濃錦・仙醸・信濃鶴・井の頭のほかに、木曽の七笑。試飲で味を覚え、銘柄を隠さして出された酒の名をあてるという趣向。参加者は、「難しい」「みんなおいしい」などと楽しくチャレンジしていた。開田そばなど木曽の産物も合わせて販売した。
男の料理教室では、上伊那調理師会会長の山越信次さん(駒ヶ根グリーンホテル総料理長)を招き、信州黄金地鶏を使ったカツ丼、信州サーモンを使った昆布〆、信州牛のロースビーフなどを講習。酒のつまみに味わった。電気釜を使わないご飯の炊き方も。山越さんは、昆布茶を使って昆布〆を作る方法なども伝授。「男の料理は、手軽さも重要」との解説に参加者はさかんにうなずいていた。
チャレンジ05は、加盟商店と趣向を凝らしたイベントを共催して地元消費者の購買力を引き出すことを狙った通年イベントで、05年度から始めた。これまで、自動車販売店のフェア会場での海産物販売や、大型店舗軒先での木曽の物産販売などを開催。地元の消費者からも好評だった。
桜井商業部長は「力を合わせて何かをしようという意欲を生み出すいう当初の目的は果たすことはできた」と1年間を振り返った。 -
伊那の生んだ日本画家・戸田祐暉をしのぶ
戦後直後、29歳の若さで夭折した日本画家・戸田祐暉(現在の伊那市東春近出身)の軌跡を追い、上伊那の日本賀の流れを探る講演会が12日、伊那市東春近の春近郷ふれあい館であった。市公民館運営委員会の主催、まほらいな市民大学の単位講座も兼ねた。
講師は市内狐島在住の表具技能士で長野県文化財保護指導委員なども務める御子柴泰正さん。戸田祐暉とは幼少期から親交があり、2000年前後から祐暉の遺作が次々と発見されるきっかけも作った。
御子柴さんは、若くして死んだ祐暉が、日本画の大家・東山魁夷との深い交わりの中で、没する直前の2年半にわたり日本画の革新に大きな役割を果たしたことを強調。特に、それ以前の画法とはまったく異なる日本画による油彩的表現法については、魁夷と並ぶ先駆者として評されるべきだとした。2000年前後に祐暉の作品が発掘され、その斬新な技法に驚いたことから、祐暉と魁夷の交わりについても新たに研究・考察しなおしたという。
研究の成果は郷土誌「伊那路」に詳しい。 -
総合学習で手作り楽器演奏会
伊那市の伊那小学校5年仁組(赤澤敏教諭、33人)は13日夜、市駅前ビルいなっせで、総合学習で取り組む手作り楽器の演奏会をした。鳥笛や太鼓など約10種類のアンサンブルを披露。澄んだ音色に、集まった100人余の保護者らは大きな拍手を送った。
仁組は4年生の2学期から手作り楽器に挑戦。児童の一人が鳥笛を自由工作で提出したことをきっかけに、笛師九兵衛(本名・北原有)さん=長谷村=の指導で、楽器作りや演奏方法を学んでいる。
単独のコンサートは初めて。昨年秋の校内音楽会で初披露した後、楽器や演奏曲を増やし、音楽愛好者ら27団体が集まった「い縲怩ネ音楽祭05」にも参加した。
児童たちは場慣れしてはいるものの、初リサイタルに挑む表情は固く、顔を赤くして緊張ぎみに「花祭り」「威風堂々」「聖者の行進」など約20曲を演奏した。作り楽器の中南米の民俗楽器「ケーナ」「カホン」「コンガ」などの紹介や、苦労話もした。
孫の発表を聞きにきた西町区の主婦(75)は「いつのまにか大きくなって。楽器を作り出してしまうことにビックリ」と話した。
児童たちは演奏を終え「演奏もうまくできたので大成功だった。もっと楽器や曲を増やしていきたい」と少し興奮ぎみ。今後は、いなっせの外の広場などで、屋外コンサートをしたいと話している。 -
地域の特産物を給食に 栄養士らが研究会
地域の特産物を導入した学校給食のあり方を考える初めての試み、上伊那学校給食特産物研究会がこのほど、伊那市の伊那中学校であった。小中学校の栄養士ら約30人が参加し、調理実習などに取り組み、今後の参考に役立てた。上伊那学校栄養職員部会などの主催。
地域と連携を図りながら、生きた教材としての学校給食をより充実し、食に関する指導を進めよう竏窒ニ企画。上伊那を中心に、下伊那や権兵衛トンネル開通をきっかけに、木曽地域への参加も呼びかけた。
伊那市内の学校を中心に、給食で取り入れられているローメンの調理実習を実施した。シャトレの黒河内明夫社長を招き、ローメンづくりのコツについて学習。黒河内さんは「ローメンの麺は一度蒸しているので伸びず、給食には向いている」などと説明した。
試食会では各地の特産物など約20点を紹介。シメジ入り餃子(伊那市)、ほたる丼(辰野町)、気の里工房の豆腐(長谷村)、すんき漬け(木曽)、ゆべし(飯田)などが並び、参加者らは味わいながら、改めて各地域の食文化にふれた。
木曽の三岳小中学校給食センターの山田加奈子さん(28)は「トンネルが開通して食文化もいっそう身近になったので、子どもたちにも積極的に知らせていけたら」と感想。木曽でも6月4日のローメンの日に、給食に取り入れたいとも話していた。 -
女団連ファミリー料理教室
伊那市の女性団体連絡協議会は13・14日、伊那市生涯学習センターでファミリー料理教室を開いた。市内竜東地区の11保育所から保護者20人が参加し、ドライカレーなど3品に挑戦した。
料理教室は米の消費拡大事業の一環で、5年ほど続いている。
メニューはドライカレーのほか、豆乳を加えた野菜あっさりクリームスープ、米の粉を使ったおやき。
参加者は女団連役員12人を講師に、いくつかの班に分かれ、地元産の米や野菜を使って手際よく調理した。
試食した保護者は「豆乳は好んで飲むほうではないが、スープならあっさりしている」「おやきはいつも買うが、手間をかければおいしいものができる」など好評で「特別な材料がいるわけではないので、家で作って子どもに食べさせてやりたい」と話した。
メニューは女団連の一つ、食生活改善推進協議会伊那支部が子どもの嫌いな野菜に挙がるニンジンやセロリなどを使ったり、豆乳を使ってたんぱく質やカルシウムを取ったりするメニューを考え、手作りの良さを伝えている。 -
天竜川上流河川事務所、渇水対策支部の設置
少雨の影響で天竜川は、水量の減少傾向が続いている。天竜川上流河川事務所は14日、渇水対策支部を設置した。流況が回復するまでの間、管内河川の流況、降雨状況などを把握し、関係利水者や市町村などに情報提供して、対策を講じていく。
少雨は昨年の秋から続き、12、1月は連続して例年雨量の8分の1以下を記録した。2月10日の段階で気象庁は、関東甲信地域の向こう1カ月の降水量を「平年並み」と予測したが、少雨傾向が続けば、一層水量が減少すると考えられ、対策措置をすることにした。
松川町にある宮ケ瀬観測所の流量は、過去30年間平均の7割を下回っており、全国的な渇水となった94年縲・5年の数値に近づいている。
河川情報は、事務所のホームページ(http//www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/index.htm)からもアクセスすることができる。