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05年度箕輪町功労者が町に記念品「町旗」贈る
05年度箕輪町功労者表彰の受賞者4人は16日、受賞の記念に町に町旗とポールを贈った。
本年度の受賞者は坪井栄寿さん(72)=福与卯の木、渕井光久さん(77)=長岡石仏上、福田英治さん(70)=松島坂井北、三沢康人さん(71)=沢長田。
記念品は、町の公式行事や役場玄関前のポールに掲揚するための町旗の小3枚、運動の大会などで使う町旗の大1枚とポール(アルミ製、長さ4メートル)1本。旗は緑地で、小さい旗には町章、大きい旗には町章と「長野県箕輪町」の文字が白で書いてある。
町にはこれまで大会用の旗がなく、玄関前やステージ用の旗も古くなっていた。
松島コミュニティセンターであった町功労者で組織する功寿会の総会に先立ち、平沢豊満町長に手渡した。町長は、「大きな旗が必要だった。町の意気を示すためにも、皆さんの意思をくんで使わせていただく」と感謝した。 -
牛を活用して地域農業の振興を図る
南箕輪村にある上伊那農業高校は05縲・7年度、文部科学省「目指せスペシャリスト」の指定を受けた。「牛受精卵移植を活用した地域農業振興のためのスペシャリスト育成プログラム」を研究開発課題に、上農で飼育する牛を活用して地域農業の振興を図る。
「目指せ竏秩vは、バイオテクノロジーなど先端的な技術・技能を取り入れた学習活動に取り組む専門高校に対し「将来のスペシャリスト」を育成するもの。全国で14校、県内で1校。
上伊那地域は県内有数の酪農地帯で、上農の優良な黒毛和牛の受精卵を地域の酪農家に提供し、牛乳や付加価値の高い肉用子牛の生産に取り組む。また、ふん尿をたい肥として利用する有機循環型農業を確立し、中小規模農家の振興を図る。生物工学科動物コースを中心に、各科と連携し、地域の各種関係機関の協力を得て進めていく。
来年度から具体的に動き出すが、すでに採卵し、移植段階になっている。
事業に当たっては、信州大学農学部教授、県家畜改良協会長、上伊那獣医師会副会長など9人を運営指導委員に委嘱し、専門的な立場から助言を受ける。
16日は、上農で第1回運営指導委員会を開催。
全国的に注目される事業で、北原光博校長は、充実した研究になるよう協力を求めた。
そのあと、委員長に信大農学部教授辻井弘忠さんを選出。事業計画の概要などを聞き、研究開発で使う牛の卵巣から採卵する超音波診断装置、雄・雌の鑑別に用いるDNA増幅装置など実験機材のある生物工学棟を視察した。
運営指導委員は、目的達成のための助言や農家との橋渡しなどに当たる。 -
上伊那の山岳愛好団体 風力発電事業に反対
上伊那の山岳愛好者でつくる5団体は16日、高遠町・長谷村に計画されている風力発電事業に対して自然景観を守る立場から反対、上伊那地方事務所長や上伊那7市町村長らに中止要望書を提出した。
要望したのは「伊那山仲間」(丸山正一会長)「伊那山の会」(田中幸雄会長)「駒峰山岳会」(清水千博代表)「駒ケ根山岳会」(林博文会長)「中央アルプスの自然を愛する会」(伊藤精晤会長)。要望書で「私たちが未来世代へ残すものは、誇るべき自然景観で、山の上に連なる人工物では決してないはず」と事業主体者に計画中止を指導するよう求めている。
団体代表者ら6人が各所を訪問。要望書を読み上げ、風車が設置された場合の権兵衛トンネル入り口や仙丈ケ岳などから見える景観のイメージ写真約10枚を示した。
丸山会長は「クリーンエネルギーを否定するものではないが、自然景観と引き換えるには代償が大きすぎる」と訴えた。
上伊那地方事務所の牛越徹所長は「クリーンエネルギーへの転換と景観との接点をどう図るかが大きな課題。法令の手続きに沿って対応したい」、伊那市の小坂市長は「南アルプスは伊那住民が愛着を持つ山。説明はこれからで、住民の意見を踏まえながら対処したい」とそれぞれ答えた。
要望書を出した市町村は風車の見える地域で、伊那市、高遠町、長谷村、箕輪町、南箕輪村、宮田村、駒ケ根市。
事業は、事業主体の三峰川電力が入笠山縲恷ュ嶺高原の尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車30縲・0基を取り付ける計画。 -
高遠町 閉町などの記念事業に取り組む
高遠町は本年度、来年3月の伊那市・長谷村との合併に伴う閉町などの記念事業をする。細部は調整中で、予算の範囲内で取り組む。
式典(町村合併50年・町制施行131年・閉町)は来年3月下旬、町総合福祉センターで開く。町議会議員、区長、名誉町民などの参加を予定。町の功績者表彰のほか、町民が多く参加できるようなイベントを計画している。
そのほか▽「ふるさと高遠町」の名前と歴史・文化を後世に残す記念誌の発行▽全町民参加のタイムカプセル埋設▽コヒガンザクラの閉町記念植樹(町内会単位)▽合併記念碑や高遠町道標の建立▽環境美化クリーンキャンペーン竏窒ネど。
事業費は1600万円。12月の一般会計補正予算に計上した。
記念事業は、各種団体、町議会、区長会、商工会など32人で構成する町記念事業検討委員会を設け、式典、記念誌、イベント、イベント(建造物)の4部会に分かれて検討した。
15日の町議会全員協議会で報告があった。 -
遺族が伊那市に作品寄贈 1月・伊那文で公開へ
伊那市富県出身の洋画家・春日清彦さん(1907竏・2年)の油絵や素描など約80点がこのほど、遺族から同市に寄贈され、市は来年1月下旬から県伊那文化会館で寄贈品を展示する。
春日さんは富県桜井の生まれで、県立伊那中学校(現伊那北高校)を卒業し、旧東京美術学校へ進学。台湾に渡り教職についた後、旧制長野師範学校、信州大学教育学部の助教授として、熱心に美術教育に携わった。
45歳の若さで亡くなったこともあり、展示は1953年6月に長野市で開いた遺作展など数少ない。実力を持ちながら中央画壇に名をはせることなく、自分の道を歩み続けた。
作品は伊那北高校や上伊那郷土館にあるだけで、ほとんどを遺族が保管。今回、奈良県桜井市に住む妻・チエ子さんから「郷土に寄贈したい」と申し出があった。
寄贈品は油絵、水彩、素描など5号サイズを中心に油絵道具など、自宅に保管してあったほとんど。故郷の風景や自画像、人物、花の絵が中心で、一貫した軽妙な筆さばきは鮮やかで、全体に温かみがあり詩情が漂う作品が多いという。
展示会は県伊那文化会館が例年開く、伊那谷の作家を紹介する「伊那谷の美シリーズ」として、1月27竏・月19日、寄贈品の大部分となる約60点を披露する。 -
キッズ王国で昔話「さるかにむかし」上演へ
伊那市内の園児や小学生の親約20人でつくる伊那おやこ劇場の影絵サークル「きらっぴー親子劇団」(浦野しず子代表)は、来年2月末に市内である、子ども向けイベント「キッズ王国」で恒例の影絵を上演するため練習に励んでいる。
横浜市を拠点に全国で活躍する影絵劇団「かかし座」(後藤圭代表)の影絵に感動し、1999年に発足。本年度の演題は、おなじみの昔話「さるかにむかし(合戦)」で、9月上旬から、せりふ、歌、脚本のほか、人形や背景づくりを進めてきた。
10日、発足以来交流のある後藤代表が同市東春近の春近郷ふれ愛館を訪れ、初めての通し稽古を指導。後藤代表は「人形操作、音、演技のアンサンブルがうまくいけば、やっていて楽しくなるし、よいものが見せられる」と助言した。
浦野代表は「初めて昔話に挑戦するので少し心配だが、皆さんが楽しめるものをつくりたい。絵もきれいだし、人形もかわいいので、ぜひ見に来てください」と話している。 -
重機から油漏れ
16日午前9時15分ころ、パトロール中の伊那署員が長谷村非持の国道152号線の路肩にあった工事用重機から軽油が流れているのを発見。工事業者は原因を燃料タンクの水抜きコックが人為的に開かれたと考え、「なぜこんなことを」と頭を悩ませている。
軽油は数リットル程度の流出で、高遠消防署などが吸着マットで処理し、周囲の川やダムへの汚染を防止。近くの美和ダム工事関係の警備員の話によると「周辺は油の臭いがして、じわじわと漏れている感じだった」という。
重機は17日から国道の舗装工事を開始するため、14日午後から置いてあった。関係者によると、油の流出は15日にもあり、国道利用者の通報で現場に向かうと、直径1メートルほどの染みを地面に確認。重機を動かすなどしたが、その後の漏れは見つからず、14日に搬送した業者に聞いてもコックの故障など重機に異常はなかったという。
重機はスファルトを敷き均す「アスファルトフィニッシャー」と呼ばれ、全長約8メートル、車体重量約16トンのドイツ製。燃料タンクには最大230リットルが入り、14日は半分ほどの軽油が詰まれていたという。
工事責任者は「周りに恨みを買う覚えはないし、今までこんなことになったのは初めて。油が高騰しているので盗もうとしたのか?」と犯行の真相がわからず困惑している。
17日から工事は予定通り開始。工期中は夜間の見回りなどの対策を実施していくという。
伊那署は、いたずらと重機の故障の両面などから原因を捜査している。 -
伊那小学校5年勇組 美和ダム「桜守」本格治療を開始
長谷村の美和ダムで総合学習に取り組む伊那市の伊那小学校5年勇、智の両組は15日、同ダムでそれぞれの活動を展開。勇組33人は、天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所「みわっこ」周辺にある桜の木の本格治療に取りかかった。
勇組は6月下旬、同事務所から美和ダムの桜守に任命。児童一人ひとりが1本づつの桜の木の管理を任され、夏場などは健康観察を続け治療計画を立ててきた。
冬場は木が休眠し治療の負担が少なくなるため、この日が本格治療の初日となった。児童らは、「テング巣病」「コウヤク病」などの菌にやられた部分をのこぎりなどを使って除去した。
児童らは「春には満開の桜が見れればうれしい」「枝きりも優しく接しながらやっている」「雪が降ったときも心配になった」などと自分たちの木に愛情を込めながら治療していた。
勇組は来年3月まで、月1回のペースでみわっこを訪れ、同様の治療を継続。4月は花見を計画している。
同じく6月下旬に天竜川ダム統合管理事務所から「美和湖探検隊」に任命された智組33人は、手作りカヌーを使ったダムの水質調査のほか、アレチウチ駆除などを展開してきた。この日は、環境美化活動の一環として、中央構造線公園周辺のごみ拾いをした。
ビンや瀬戸物の破片、ペットボトル、空き缶、流木など、一般家庭のごみ袋計5袋分を収集。集まったごみは報告を兼ねて、村役場に提出した。
児童たちは「燃えるごみが多いと思っていたが、ガラスビンなどが落ちていたのが不思議。投げ捨てをせず、ごみは自分で持ち返ってほしい。きれいな湖にしたい」と感想を述べていた。 -
権兵衛開通は2月4日
権兵衛トンネル道路の開通は2月4日になることを、飯田国道事務所が16日、正式発表した。当日は午前10時から権兵衛トンネル内で現地セレモニー、正午から伊那市民体育館で開通式典を開く。
トンネル内セレモニーでは、テープカットはじめアトラクションのほか、通り初めのパレードが行われる。開通式典では式辞などのほか、工事報告なども予定されている。
開通日について自治体首長などが既に公式の場面で2月4日と明言していたが、工事を所管する飯田国道事務所は「準備調整中」を理由に、「2月上旬」と述べるだけで、具体的日付を明言しないでいた。
今回開通するのは、伊那市与地から塩尻市奈良井の姥神トンネルまでの9・9キロ。普通の道路にあたる土工部分が3・2キロ(約32%)、橋梁部分が1・2キロ(約12%)、トンネル部分が5・5キロ(約56%)になる。
事業費は、トンネルを中心にする国の直轄事業が約450億円、長野県施工部分が伊那側で約40億円、木曽側で約115億円で、合計約605億円。
開通により伊那と木曽は45分で結ばれる。 -
牛肉表示を偽装
丸水長野県水畜産事業部伊那営業所は、原産地オーストラリア産、山梨県産の牛肉をいずれも長野県産と表示し、上伊那地方の小売店に供給した。県は16日、「農林物資の規格化及び品質表示を適正化に関する法律」に抵触する事実を確認。今後、同社の責任者から事情を聞き、早急に必要な指導をする。
不適正表示の商品は9日に回収、または表示の修正をした。
表示は国の調査で疑問があったため、8縲・3日の4日間、上伊那地方事務所が伊那営業所を調査してわかった。 -
区長会が村に提言
宮田村区長会は16日、村政の課題について清水靖夫村長に提言した。村職員と地域との協働、村財政のきめ細かな情報公開、駅前の空き地利用など12項目。村長は「私の考えと共通している部分が多く、優先順位をつけなが取り組んでいく」と話した。
特に村職員の地区担当制が機能するよう望み、積極的に地域と接点を持つよう求めた。
そのほか、会議日当の見直し、むらづくり支援事業の継続、村の遊休資産の有効活用なども盛り込んだ。
この日は、会長の榎本義男町一区長らが役場を訪れ、村長に提言書を手渡した。 -
宮田村議会12月定例会閉会
宮田村議会12月定例会は16日、指定管理者制度を来年度から適用する11施設についての一部条例改正案、下水道料金を4月から平均15・1%引き上げる条例改正案など23議案を全会一致で可決、閉会した。全員協議会では聴導犬協会の村内移転について意見が出た。
県教委が進める高校再編について、県民合意のうえで進めるよう求めた意見書も採択。「拙速に結論をだすことなく十分な時間をかけて検討すること」とした。
定例会終了後の全員協議会では、社会福祉法人日本聴導犬協会の村内移転新築について議論となった。
今後村の土地開発公社が所有する村民会館東隣の土地を同協会に売却、賃貸するにあたり、地元住民へ情報開示を徹底するよう、複数の議員が要望。
住民の合意形成を図ったうえで、本契約の交渉を進めるようにも求めた。 -
スキー場安全祈願祭
14日、駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は17日のオープンに先立って安全祈願祭をゲレンデで行った。スキー場を運営する中央アルプス観光の関係者ら約20人が参列。小雪の舞う中、祭壇に玉ぐしをささげるなどの神事を行って営業期間中の無事故を祈った=写真。
同スキー場では5日未明から連日、初心者・ファミリー向きの「すずらんコース」を中心に12台のスノーマシン(人工降雪機)をフル稼動させ、十分な積雪量を確保しようと深夜から早朝の作業に懸命に取り組んでいる。担当者は「この調子なら予定の17日にはオープンできる。ナイター営業も初日から実施したい」と話している。
オープニングサービスとして17日から22日まで一日リフト券を2千円(平常大人3500円、小人2800円)で販売する。中級者向きの「しらかばコース」が滑走可能になるのは24日ごろの予定。
同スキー場は今シーズンの入場者を昨季並みの約6万5千人かそれ以上と見込んでいる。 -
だるま名入れ
今年も残すところ半月余りとなり、駒ケ根市の名刹光前寺(吉澤道人住職)では商店や企業、個人などが商売繁盛や家内安全の願いを託して依頼しただるまの名入れ作業に追われている。うずたかく積まれた赤や金、白などのだるまに囲まれた吉澤住職が筆を手にしてひとつひとつのだるまに丁寧に名前を書き込み=写真、職員が白で縁取りして仕上げている。吉澤住職は「皆さんにとって来年が良い年になるよう心を込めて書いています」と話している。
寺では正月に販売するだるまを例年並みの約1500個用意。このうち注文に応じて名入れをするのは約250個という。
名入れの申し込みは24日ごろまで受け付けている。 -
年賀状差し出し式
年賀状の受け付け初日の15日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(矢島和一郎局長)は年賀状の差し出し式を局ロビーで開いた。赤穂保育園の年長園児36人と切手類販売組合会長の井坪勇さんが訪れ、それぞれ持参した年賀状をポストに投かんした=写真。園児らには局から来年のえとである戌(いぬ)を描いた手ぬぐいがプレゼントされた。矢島局長は「25日までにポストに入れてくれれば全国どこへでも元旦に届けられます」と早めの投かんをアピールしていた。
ポストの投かん口は従来、郵便番号別に3つが設けられていたが、仕分け作業の自動化が進んだことにより、今年はお年玉付き年賀はがき用と、それ以外(私製はがきなど)用の2種類のみとなっている。 -
箕輪郵便局で年賀状の初差出式
06年用年賀状の引き受けが15日始まった。箕輪郵便局には松島保育園の年長園児63人が、初投かんに訪れた。
同郵便局は、年賀状投かん用ポストを局内に設置。園児たちは、そのポストへ持参した年賀状を投かんした。
アニメのキャラクターなどが描かれたカラフルな年賀状は、祖父母にあてたものが多かった。
昨年箕輪郵便局が引き受けた年賀状は59万6238枚、配達は58万7437枚。今年は、引き受け数58万4千枚、配達数57万6千枚を見込んでいる。メールの普及に伴い、全国的に年賀状の差出数は年々減少しているという。
投かんのピークは年々遅くなる傾向にあり、仕事収めとなる月末や土・日曜日に集中する。今年は3連休明けの26日ころがピークになると予測しているが、田中幸一局長は「24日までの投かんを心がけてほしい」と呼びかけていた。 -
南箕輪中学校、落穂拾いで集めた支援米を引き渡し
飢餓で苦しむ人たちのために役立ててもらおう竏窒ニ、南箕輪中学校の生徒が15日、アフリカのマリ共和国へ送る「落ち穂玄米」を、上伊那農業協同組合(JA上伊那)へ引き渡した。
米は10月にあった落ち穂拾いで集めた稲穂からとれた171・1キロに、農家から寄付を合わせた250キロ。 当初落ち穂拾いは、備品の購入費にすることなどを目的としていたが、「飢餓に苦しむ人に米を送りたい」という生徒の発案により、94年からルワンダなどへ送るようになった。昨年は、新潟県中越地震被災地へ送る義援金にした。
今年は、ボランティア団体を通して支援米を送るJA上伊那を通し、マリ共和国へ支援米を送る。
生徒会長の竹松俊彦君は「1粒1粒にはぼくたちの願いが込められている。有効に使ってほしい」と話し、JA職員へ米を引き渡していた。 -
第2回市章候補選定
来年3月に発足する新市「伊那市」の市章デザイン候補選定委員会が15日、伊那市役所であった。「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市」をテーマとした多彩な作品が並び、次の選考へ進む610点を選んだ。
約2カ月の期間を設け、全国から作品を公募した結果、1206人、2490点の応募があった。
伊那市、高遠町、長谷村からの応募が520点と最多だが、県内を中心に47都道府県すべてから応募があり、米国、英国などからも応募があった。応募者の年齢は、3歳縲・1歳とさまざま。
地域の魅力を的確に表現しているか、さまざまな用途に使用しても印象が変化しないかなどを基準に選考。今回は、完成度の低い作品でも良くなる見込みのある作品は残すなど、可能性のある作品は出来る限り残した。
市章デザインは、最終的に5点になるまで同委員会で絞り込み、正式なデザインは、新市がその中から決定する。委員会の最終結果を、住民に公開するかどうかは検討中。
3回目の選考は1月上旬を予定している。 -
地域とよりよい高尾公園つくり
伊那小5年学組が「語る会」伊那市山寺区の高尾公園の整備を総合学習の課題にする伊那小5年学組が15日、地元住民らに活動を報告し意見を交換する「第4回高尾公園を語る会」を開いた。児童の活動に対して、「地元の公園を応援してくれてうれしい」という声が出された一方、「ベンチや遊具の安全性に不安があり、事故の際や補償や、老朽化した場合の撤去の責任を誰が負うのか考えるべき」との注文もあり、子どもたちは真剣なまなざしで聞き入った。
高尾町からは総代の山岸俊行さん、市民生児童委員の白鳥松子さんら5人が、伊那市役所から農林振興課の職員が参加した。
学組は04年度から「みんなでつくろう高尾公園」を合い言葉に、同公園を明るく楽しい場所にしようと活動。遊歩道の整備、ベンチ作り、見晴台作り、ラリーコース作り、樹木や鳥の案内プレート作り、野草園・実のなる木園・薬草園・花壇の設置など、10のプロジェクトを進めてきた。担任の鈴木秀實教諭によれば、公園の地主の協力を得て、野草園などの設置も進めてきたという。近くの幼稚園の園児を連れて遊歩道を歩くなどもしている。
こうした活動に、地元住民の多くが実のなる木を紹介、植え方を教えたりの協力をしているが、児童の作るベンチや遊具などの安全面や管理面に疑問を投げかける人もおり、地域の人がどう考えているかを知ろうとの児童の考えで、「語る会」が開かれた。
司会を務めた学級長宮沢拓人君は「いろいろ問題があるけど、地域の人の話を聞けた勉強になった」と感想を話した。 -
何度も黙読し、イメージを広げて、朗読する
伊那朗読の会代表 小林豊子さん(63)「今年は上伊那の朗読をする人たちにとって、とても意味のある年だったんですよ」
05年を振り返る。詩・小説・絵本などを朗読する会を立ち上げて24年。20回目の記念発表会を2月に開いた。これに機を合わせるように、上伊那で朗読をするグループの交流と、技術向上の気運が高まったという。
1つのきっかけは本紙のケーブルテレビの番組「いなまいニューススタジオ」への出演。長年にわたり地道に続けてきた活動を紹介し、キャスターの武田徹さんと「言葉を大切する」ことへの気持ちで意気投合した。
偶然、武田さんもSBCラジオで、県内の朗読や読み聞かせのグループを紹介し発表の場を作る番組(「言葉はちから竏著N読なかま大集合竏秩v 毎週土曜日午後4時半から放送)を企画しており、その最初の収録・放送に上伊那のグループが出演することになった。
さらに4月終わりには、朗読や読み聞かせのグループが一堂に会する交流の場を持ったところ、辰野町から中川村まで上伊那中から40人もが集まった。これは24年間の活動のなかではじめてのことだった。
「目的も活動状況も、朗読についての考え方も、まったくバラバラで違うのよ。驚いたけど、同時に頑張らなくちゃと思ったわ」
子どもを対象にした読み聞かせのグループ。目の不自由な人を対象に自治体の広報やさまざまな文書を読んで伝える朗読ボランティアの人。そして、朗読を、文学作品などを読み上げる1つの表現活動としてとらえ、練習し・発表会を開く自分たちのグループ。
どのグループもそれぞれの持ち場で一生懸命だが、子どもや視覚障害者向けに朗読する場合にも、表現活動としての朗読の基本を理解してもらえれば、もっと豊かで広がりのある情報や感動の伝達ができるはず。自分たちが学び・考え・練習してきたことを少しでも共有してもらえれば、「朗読の輪はもっと広がる」と思った。
24年前に、当時の伊那健康センター所長だった故・宇治正美さんを講師役に会を立ち上げた。宇治さんは青年団の演劇を指導したり、看護師が患者に話し掛ける際の「演劇的発想」の重要性を説いたりした医師で、朗読という表現活動の考え方と方法を厳しく教えた。この集まりに、同じく当時の伊那保健所長で、母乳保育と絵本の読み聞かせの重要性を訴えた小林美智子さん(現長崎シーボルト大学教授)なども加わり、朗読とは何かを語り合い、練習を重ねた。
ただ声に出して読めば良いというものではない。何度も黙読して作者の伝えたいことを理解し、作者が目にしている情景・場所・季節・風・音などをイメージする。それをどう表現するか?声の大きさ・高さ・アクセント・リズムを考え・練習して読む。
「難しく思われるかもしれないけど、これを心がければ、もっと人の心に響く朗読ができるようになるはず」
「ことばの力」を信じて来た人は静かに話した。
※練習日は毎月第3木曜日午後7時30分から。伊那公民館で。
(毛賀沢明宏) -
文科省から社会教育功労賞
伊那市、高遠町、南箕輪村でつくる「ガールスカウト長野26団」団員の春日澄子さん(81)=同市美篶=が長年の功績が認められ文部科学省の社会教育功労賞を受賞した。15日、木部則子同団委員長と共に市役所を訪問し、小坂樫男市長に喜びの報告をした。
春日さんはガールスカウト歴20年で、市保育士を退職した後に入団。団委員長を12年間、県支部長を1997年から4年間務めた。冬季長野オリンピックでは、支部長として団員をけん引し、ボランティア活動に取り組んだ経歴もある。
社会教育功労賞は本年、全国で4人、県内では春日さんただ一人が受賞。5日に東京都であった受賞式で、文部科学大臣の小坂憲次氏から賞状を受け取ったという。
春日さんは「皆さんの支えをいただいてもらった賞。体が元気なうちは活動に全力を注ぎたい」と受賞の感動を述べた。 -
詐欺や車上荒しにご用心
伊那地区防犯協会女性部(堀田弘子部長)は14日夕方、市内のベルシャイン伊那店、西友竜東店など5個所の大型店前で年末特別警戒(12月1竏・1日)の街頭啓発をした。部員約80人のほか、伊那警察署員や伊那消防署員なども参加し、防犯に関する啓発チラシなどを配った。
アピタ伊那店の入口前3個所では、部員約15人などが街頭に立った。「降り込め詐欺にご用心」「車の中にあるあなたの財産が狙われています」などと啓発するチラシや、ティッシュなどを買い物客に配布。部員らは「年末特別警戒中です。気をつけてください」と呼びかけていた。
期間中の20日は、ベルシャイン伊那店、アピタ伊那店、ニシザワ高遠食彩館、ジャスコ箕輪店で伊那エンジェルス隊員、伊那少年友の会員などが同様の街頭啓発をする。 -
南箕輪村議会一般質問
◆新たな農業政策について複数の議員が質問した。
唐木一直村長は、農業法人設立について「一村一営農組織の考えを基本にぜひ取り組み、村の農地を守りたい。参加しなければ国の助成が受けられないので、多くの農家が助成を受けられるようにしないといけない。JAと一体となり、懇談会を開く中で今後進むべき方向を検討したい」と答えた。
◆研修センター利用料金値上げについて高見利夫議員が尋ねた。
村長は、「利用の半分以上は減額、減免対象。料金をもらうのは民間の方。負担できる方に負担していただこうという考え。住民サービスの低下にはつながらないと思う」と答えた。
◆学校給食の民営化と保育園給食の合理化について赤羽悌議員が質問した。
村長は、学校給食の調理員について、給食センターは正規職員3人、臨時職員7人、南部小学校は臨時職員2人で、全調理員12人中9人が臨時職員という現状を説明し、「臨時職員が多いため、人件費はかなり抑えられている」としたうえで、「現有施設を利用しながら調理員の民間委託は可能。経費削減のため保護者からもご意見を聞き検討したい」と答えた。保育園給食については、「当面は現行の体制でいきたい」とした。 -
クリスマスチョコ付き切手セット販売
クリスマスに切手の贈り物はいかが-。
辰野町、箕輪町、南箕輪村、伊那市西箕輪、塩尻市北小野地区内にある特定郵便局9局でつくる上伊那北部会は、クリスマス限定の「チョコ付き切手セット」を各窓口で販売している。
80円切手5枚と50円切手2枚は全て記念切手で、チョコレートなどの菓子がおまけについたお楽しみセット。価格は切手代分のみの500円。
クリスマスとバレンタイン時期の恒例で、楽しみにしている人も多い。
南箕輪郵便局は600セットを用意。11月末に局員が心を込めて袋詰めした。局では、「残りわずか。早めにご利用ください」と話している。 -
下平鐵郎さんの瑞雲水墨画展
飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで26日まで、下平鐵郎さん(雅号瑞雲)=駒ケ根市中沢=の水墨画・墨彩画・デッサン・書など集めた「瑞雲水墨画定期展」が開かれている。
淡いピンクの桜、芽吹きの白樺が水鏡に映る「駒ケ池・早春賦」。中田切渓谷を描いた大作「幽谷に雪舞う」。県歌「信濃の国」の歌詞と、宝剣岳と千曲川の清流を描いた作品。金と朱をアクセントにした「藤壺の君」などのほか、民家に降り積る雪、ボタン、ブドウ、ナンテンなどの小品まで、約60点を並べた。
下平さんは「水墨画は描きなおしがきかない、人生と同じ。美の極限は黒と白、水墨画は、日本人の感性にマッチしている」と話している。 -
生活安全会議、子どもの安全や有害図書自販機撤去で
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飯島町は子どもの安全を脅かす事件の多発や、有害自販機の設置を受け14日夜、文化館で生活安全対策会議を開催。登下校の子どもの安全対策や、有害自販機の早期撤去に向けた方策を協議し、「青少年健全育成決議」を採択した。
昨年12月制定した「飯島町安全で住みよいまちづくり条例」に基く開催は2回目。駒ケ根署や防犯指導員、地区役員、学校、保育園、青少年育成協議会など関係機関、団体から150人が参加した。 駒ケ根署から管内の声掛け事例発生状況の報告、両小学校から不審者対策・児童みまもり隊、下校時刻を早めるなどの安全対策の報告があった。
協議では子どもの安全対策について「防災無線で下校を知らせ、町民に見守りを呼びかける」「昼間、保育園には男手がなく不安。地域の人が巡回してもらえないか」などの要望が出された。
有害自販機設置問題については、駒ケ根署は「法令を使って撤去させることは難しい」との見解を示し、田切地区住民からは、98年に設置された田切追引の例を挙げ「撤去させるには息の長い運動が必要。広く署名を集め、住民パワーを結集するしかない」「置かれやすい場所の点検も必要」などの意見が出された。
最後に▽対話を深め、明るい家庭をつくる▽温かい心の「声かけ」で子どもに豊かな社会性を育む▽有害図書等自販機に土地を提供しない、設置させないために「有害環境浄化宣言」の徹底-などを盛り込んだ「青少年健全育成決議」を採択した。 -
保健補導員会終了式
宮田村保健補導員会(宮木まさ子会長、30人)は14日、今年1年間を振り返り、終了式を開いた。半数の委員が2年の任期を終えるが、今後も継続して地域の保健活動に協力していくことを確認。全員で救急法の講習を受け、仕事納めした。
今年は各地区で積極的な活動を展開。新田区やつつじが丘区は補導員0B、大原区は女性部と協力して健康教室などの事業を積極的に繰り広げた。
大田切区は広報活動に力を入れたほか、自主防災組織の救護班に協力。町1区は認知症の学習会、町3区は料理教室を開くなど、新たな事業も実施した。
町2区、北割区、南割区、中越区、大久保区も住民に参加を呼びかけて「歩け歩け運動」などを精力的に実施。ふれあいを通じた住民の健康増進に力を入れた。
終了式では各事業を報告し、地域に根ざした活動の重要性を再確認。来年の役員も決め、会長に新谷秀子さん=中越区=、副会長に宮本碧さん=町1区=、森田美津子さん=大田切区=を選出した。
引き続き救急法の講習会を開き、伊南行政組合北消防署の職員から心肺マッサージなどの手ほどきを受けた。 -
年賀状…元旦配達へ早めの投函を
高遠町の高遠郵便局に門松がお目見えした。高さ約1・5メートルで、しめ縄で囲っておかめやナンテンなどを飾り付けている。
15日に始まった年賀状の投かん受け付けに合わせて毎年飾っている。正月の近づきを感じてもらい、早めの投かんを呼びかけている。
同局によると、昨年度の差し出し数は14万枚で、今年度も同数を見込んでいる。例年遅出し傾向にあるが、初日はお年寄りを中心に投かんが多く、「例年より出だしが好調」。
小林研二局長は「年賀状を少しでも多く元旦に届けられるよう、なるべく早く年賀状を投かんしてもらいたい」と話している。 -
軽4貨物と衝突 高校生が骨折
14日午前7時53分ころ、箕輪町の国道153号バイパスの交差点で、高遠町藤澤の無職・伊藤辰幸さん(75)が運転する軽4貨物自動車と、横断歩道を横断中の箕輪町の高校3年生・渡邊美波さん(17)が衝突。この事故で渡邊さんが骨盤を折るなどのけがを負い、伊那市内の病院へ搬送された。
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信州大芝高原マレットゴルフ親交会
村に「緑の基金」届ける信州大芝高原マレットゴルフ親交会(136人、北原忠義会長)は12日、大芝高原の樹木の保護を願う「緑の基金」に寄せられた会員の浄財5万500円を南箕輪村に届けた。会長ら役員4人が役場を訪れ、唐木一直村長に手渡した。
「緑の基金」は、大芝高原の、特にマレットゴルフ場の樹木保護を目的に親交会が昨年から始めた。マレットゴルフで大勢の人が林の中を踏み歩くことは樹木を傷めるため、保護していきたいという会員の願いがあり、これを常に自覚していく活動という。
毎月、月末の例会日に会場に募金箱を置き、参加者が寄付する。今年は、4月から11月までに8回あった。