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みのりんぐ箕輪ねっと
地域通貨普及活動の一環
「生しぼり えごま油」販売へ箕輪町、南箕輪村、伊那市西箕輪で地域通貨を普及させ、地域経済の活性化を図る「みのりんぐ箕輪ねっと」(寺平秀行代表、20人)は、目に見える地域通貨流通の一手段として本年度取り組んだエゴマ栽培で商品化した「生しぼり えごま油」を13日から本格販売する。
「みのりんぐ-」は03年8月、住民有志で発足。地域通貨が流通しにくい現状を解消するため、労働力だけでなく生産性も考え食用油を作ろうとエゴマ栽培を計画。福島県田村市にある「日本エゴマの会」から種を購入し、箕輪町富田に借りた畑13アールで栽培。10月に92キロを収穫し、78キロを搾油。150ミリリットルビンで159本できた。
草取りや収穫など会員の労働時間を地域通貨「みのり」に換算。本年度は帳簿管理のみで紙幣は発行していないが、「みのり」に応じて会員13人に59本を分配した。
残り100本は一般に限定販売する。1本1980円。国産のエゴマ油は希少で、販売価格は市場より約2割ほど安い。売り上げ金は運営資金にあてる。
エゴマはシソ科植物で、生活習慣病や成人病などに有効といわれるα-リノレン酸を60%以上含む。エゴマ油はさらっとして、シソの香りがある。熱に弱いため、ドレッシングなど生食向きという。
取り扱い店は、箕輪町内かしわや、立石、金星、伊那市内エコショップワン、あびえんと、南箕輪村内ファーマーズマーケットあじーな。
「みのりんぐ-」は06年度、「一反帰農で身の丈農業」をテーマに▽エゴマの信州在来品種の発掘、信州みのわエゴマとしてのブランド化▽生産過程の機械化▽ドレッシングや料理など新商品開発▽遊休農地の有効活用▽地域通貨の本格普及-などに取り組む予定。
問い合わせは寺平代表(TEL70・5728)へ。 -
大芝荘レストラン「パル大芝」
冬季間限定の特別サービス南箕輪村の大芝荘レストラン「パル大芝」は、冬季限定の特別サービスをしている。
レストランで500円以上の利用1回につき印を1つカードに押し、印が3つ集まると大芝温泉入浴券として利用できる。スポーツ施設が閉じている冬季の誘客のための企画。昨年、初めて実施し効果があったことから、今年も計画した。
温泉入浴券は、大芝荘日帰り温泉、大芝の湯で利用できる。入浴施設利用のときに受付係員に提出する。現金との交換、おつりなどはできない。
サービス期間は3月31日まで。入浴券としての利用は4月30日まで。 -
ローメンまんが登場
伊那名物ローメンを具にした「ローメンまん」が登場竏秩B伊那市境区の飲食業や食品製造・販売などを手がける「シャトレ」(黒河内明夫社長)が開発し、近く売り出す。伊那市・高遠町・長谷村との合併、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を控え、信州伊那の郷土料理をPRする。
「ローメンまん」の中身はソース風のローメン。具を均等にするため、豚ひき肉を使った。信州リンゴ(ふじ)のジュースでジューシーな味に仕上げたローメンをそのまま皮に包み込んで蒸した。市販の肉まんより大きめ。価格は1個300円。
年間を通し、店内のメニューに加えるほか、持ち帰ることもできる。道の駅や高速道路サービスエリアなどでも販売する。
黒河内社長はアイデアマンとして知られ、これまでに鹿肉まん、わさび肉まん、ダチョウの肉まんなどを考案。ローメンまんは第5弾となる。
ローメンは「店に行かないと食べられない、土産用を買っても家で作らないといけない。気軽に食べられる方法はないか」と考えた。半年ほど前から構想を練り、ローメンの量の均一化、皮と合わせたローメンの味つけ、作業効率など試行錯誤を重ね、自信の一品を完成させた。
従業員から冗談だと思われたほどだが「ずっとやりたかったことが形になった」と話し、伊那を訪れた人に「ローメンに親しむきっかけになれば」と反応を楽しみにしている。
2月4日には、駅前再開発ビル「いなっせ」で開く権兵衛トンネル開通の記念イベントで「ローメンまん」を無料サービスする。 -
亜杜李会が漢詩集第四集を発刊
漢詩を勉強する上伊那の「亜杜李(あとり)会」(竹内知巳会長、30人)はこのほど、漢詩集第四集を発刊した。
会は86年、弥生ケ丘高校公開講座の修了生を中心にして発足。漢詩を作るグループは上伊那に一つだけで、年5回勉強会を開き、個々で作った漢詩を発表し合うほか、5年に1度ほど中国旅行に出かけている。
発足20周年を記念する漢詩集=A5判、238ページ=は「漢詩」「対偶」「訳詩」の3部で構成し、第三集以降に会員が作った自信作を5首ずつ載せた。今回は新しい試みとして漢詩に訳詩をつけた。漢詩だけでは作者の意図することが表現できない場合が多いため、一般の人にも読みやすくした。
題材は「天竜の四季を詠ず」「高遠賛歌」「古稀の頃」…と中国旅行、伊那谷の風景、人生の哀歓などを詠んだものが目立つ。
指導に当たる北原領一さん(74)=伊那市=は「自分で詠みたい対象をとらえ、目に見える風景を、起承転結の転結で自分の心を詠む。言葉選びにも、それぞれの個性が出ている」と話している。
漢詩集は150部作り、上伊那の各図書館に寄贈した。 -
吉田博美氏国交省政務官就任激励
吉田博美参議院議員の国土交通省大臣政務官就任の激励会を兼ねた新春名刺交換会が11日、伊那市のプリエ・キャスレードであった。上伊那10市町村長、行政機関代表者ら40人余が出席。
上伊那広域連合は、要望事項に▽地方税財源の充実確保による地方分権施策の実現▽高齢者福祉施策の充実と社会福祉施策の推進▽一般廃棄物処理施設整備に対する交付金などの支援▽国道152・153号の改良整備促進、国道361号事業促進竏窒ネど15項目を挙げた。
吉田代議士は「要望のうち8項目は国交省関係。宮下氏とスクラムを組み、伊那谷、県の問題に取り組んでいきたい」と述べ「政務官は1年間の勤務であると思うが、できることは限られる。この1年で人脈を作り、ふるさと発展のために尽くす」と誓った。
主催者代表で、あいさつに立った伊那市の小坂市長は、政務官としての奮闘に期待。夏の県知事選に触れ「現職は県議とのあつれきや、市町村長との対話がうまくいっていない。誤りのない選択を」と述べた。また、ごみ処理施設の用地選定について「慌てず、じっくり取り組んでいきたい」とした。
そのほか、宮下一郎代議士、向山公人県議らも地方と国政のパイプ役としての活躍を祈った。 -
高校改革プラン推進委員会(14)
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が12日、南箕輪村民センターであった。諏訪地域は、次回委員会で具体案を提示することを了承。また、残された時間で“魅力ある高校論”を詰めるため、委員それぞれが一定の形式に沿った魅力づくり案を提出し、委員長がそれを次回までに集約する。上伊那では今後、多部制・単位制に統合される上伊那農業定時制のPTAなどを対象とした説明会を実施する予定。
地域コンセンサスの形成が難航し、統廃合対象校が絞りきれない諏訪地域は、プラン導入の先送りを求め、今回も具体案を示さなかった。しかし「地域の完全なコンセンサスを得るのは不可能」「上下伊那でも07年度実施を目途に検討してきているのに、諏訪だけ遅らせれば地域の理解が得られない」とする意見が相次ぎ、諏訪も次回の冒頭で具体案を提出することとなった。
箕輪工業の多部制・単位制へ統合する形で廃止となる上農定時制については、07年度廃止に強い懸念を示す委員もいた。岡谷工業高校教諭の藤本功委員は「時間的拘束が緩やかな多部制・単位制は、定時制の生徒だけでなく、これまで全日制を希望していた生徒の入学も増える可能性がある。定時制生徒の締め出しにつながるのでは」と示唆。多部制・単位制の方向性が見えるまでは上農定時を廃止しないことを提案した。しかし第3推進委は、実施時期を答申案に盛り込む予定はしておらず、県教育委員会の実施計画に委ねる。
第3推進委は、上農定時制PTAから多部制・単位制についての説明会開催の要望も受けており、現在は実施日の調整をしている。 池上委員長は「今は他部制・単位制に対する十分な理解が広がっていない。説明会の実施は必要」と話していた。 -
【記者室】湯たんぽの根強い人気に納得
日が長くなったとはいえ、厳しい寒さが続く。これまで冷え切った部屋を暖房器具で温めてから寝ていたが、湯たんぽに切り替えた。周囲から「いいよ」と聞いてはいたが、予想以上に温まることに驚いた▼熱い湯が入った湯たんぽを袋に入れ、寝床で暖を取る。寝る前に、ふとんの中心に置き、寝るときに足元へずらす。手足が冷えても集中的に温めることができるし、自由に場所を動かすこともできる。湯はだんだんぬるくなるが、満杯にすれば翌日の朝まで持つ▼伊那市内のある店では「使っていたのがだめになった」など年配者が買い求めていくそうだ。相変わらず根強い人気というもうなずける。寒さに耐えられない人にはお勧め。冬シーズンは手放せそうにない。(湯沢記者)
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伊那広域シルバー人材センター設立15周年記念誌刊行
設立15周年を迎えた伊那広域シルバー人材センターはこのほど、これまでの歩みをまとめた記念誌「共に生きる」を刊行した。
記念誌をまとめるのは3回目で5年ごとの節目に刊行してきた。
カラー写真などを多用してこれまでの取り組みを紹介。会員や仕事発注者の声も掲載している。
春日博人理事長は記念誌の中で「15周年の節目を機に、使命の重大さを認識すると共に地域社会の期待に答え、愛されるセンターづくりに励みたい」と抱負を語っている。
高齢化の到来に伴い、年々会員数が増加する同センターだが、就業率100%という実績は、11年間維持し続けている。また最近は、公共部門からの仕事発注が減少する一方で、民間、家庭などからの発注が徐々に増えてきているという。 -
信大農学部で企業合同説明会
信州大学農学部で10日、06年度の就職予定者を対象とした企業合同説明会があった。3年生や大学院1年生ら約140人が参加。学生たちは、県内を中心とした19社の説明を熱心に聞き、進路選択の一歩を踏み出した。
同学部は県内出身の学生が全体の約1割で、県外出身者が圧倒的に多い傾向にあるが、ここ数年、県内就職者数が増加。昨年は3割弱が県内に就職した。また、同学部卒業生の就職を希望する企業の要望もあったため、双方のニーズを結び付ける合同説明会を企画した。
参加企業は同学部のOBがいる企業が中心で、伊那市の食品製造会社・伊那食品工業、駒ヶ根市の建設会社・ヤマウラなども参加した。
今年度の卒業生の就職内定率は12月末現在で6割程度だが、例年3月ころには9割以上になるという。 -
熱帯アメリカ原産のアリアケカズラ咲く
中川村渡場の西永愛子さん(パート)のガラス温室で、珍しい熱帯アメリカ原産のアリアケカズラ(有明葛)が咲き始め、話題になっている。
キョウチクトウ科のアラマンダ属の植物で、つる性ではないが、温室の天井を這うよう枝を伸ばし、先端に鮮黄色のラッパ状の大輪花を次々と咲かせている。
10年前に種苗会社から苗を取り寄せ、鉢植えで育てたが、一向に咲く気配がなく、5年前に温室に地植えにしたところ、枝を伸ばし、葉を茂らせ、3年前に初めて花が咲いた。花は3月末ころまで咲き続けるという。
西永さんは「花の直径は10センチ余と大きく豪華、花の少ない冬場に咲くので、これからも大切に育てたい」と話している。 -
芋焼酎「穆(ばく)王」の新酒発売
04年12月、飯島産の原料を使い、信州初の芋焼酎としてデビューした県業務用酒類販売卸連合会酒販店8社が企画開発した「穆(ぼく)王」の05年新酒(乙種、25度)が完成、発売を開始した。
昨年5月、小学生を含む町民ら57人で120アールに「黄金センガン」を植え付け。11月に掘り上げ、20トンを収穫した。飯田市の喜久水酒造が醸造し、原酒換算で5千リットルの芋焼酎が出来上がった。
価格は720ミリびんが1350円、1・8リットルびんが2500円。 上伊那で唯一取り扱う、飯島町の池上酒店の池上明さんは「前回よりもさらに味に磨きがかかった。さわやかで飲みやすい」と話していた。 -
第4回花の道杯中学生バレーボール交流大会
第4回花の道杯中学生バレーボール交流大会は7縲・日、飯島町体育館など南信地区8会場で開かれ、県内外から61チームが参加、8グループに分かれ熱戦を展開した。南信地区中学バレーボール指導者有志の会主催。
バレーボールを通じ、中学生としての友情を深め、技術の向上を図るとともに、指導者の指導力向上を図るのがねらい。趣旨に賛同する県内47チーム、県外(関東、関西)14チームが予選リーグ、決勝トーナメントで優勝を目指した。
結果は次の通り
▽優勝=3年選抜(2)裾花中(3)辰野中、岐阜チャレンジクラブ
リーグ優勝は次の通り
▽3年選抜、クレスト、常盤、伊那東部、喬木、上田五、鉢盛、鼎、辰野、山梨南、裾花、開成、戸倉上山田、竜峡、三郷、近江兄弟社、岐阜チャレンジ、中川 -
コラボ×コラボ06
信州を拠点に活動する4人の作品展「コラボ×コラボ06」が2月6日まで、飯島駅前ヤナギヤ2階のアミカホール2002で開かれている。4作家が独自の感覚で制作した抽象的油彩画、ミクストメディア、立体など30点余を展示した。
出展作家は飯田市の林正彦さん、桐生好さん、飯島町の原隆夫さん、松川町の魚田一人さん。
林さんはウレタンに赤土を塗り、増殖する土をイメージした完成度の高い作品を展示。原さんは黒く塗りつぶしたアクリル板に心象風景を描く静的作風を表出した。魚田さんは麻袋を張り付け、焼いたり、焦がすなどして、素材の持つ質感を表現した。
和紙にリズミカルに書画風に描いた桐生さんなど、4人4通りの表現方法が目を引く。
松川町資料館でも31日まで同時開催。 -
三十六歌仙画帳展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は「三十六歌仙画帳展」を3月7日まで開いている。平安時代、藤原公任によって選ばれた小野小町、在原業平、柿本人麿など当代の歌人36人の歌と肖像を描いた雅やかな作品を展示=写真。愛知県在住の旧家に代々伝わるもので、作者は不明だが繊細で優美な筆致からかなりの力量のある絵師と書家の手になるものだという。
午前9時30分縲恁゚後5時。入館料は大人千円、大・校生800円、小・中学生500円(小・中学生は毎週土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
小学校スキー教室始まる
駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場で今シーズンの小学校スキー教室が始まった。快晴に恵まれた11日は赤穂南小学校の5・6年生が教諭らに引率されて訪れ、早速雪の上にシュプールを描いていた。
色とりどりのスキーウエアに身を包んだ児童らは能力別に分かれてインストラクターの指導を受けた。初級クラスでは緩やかな斜面を使い、スキーをハの字に開いて曲がるボーゲンなどの練習を繰り返した=写真。最初はこわごわ滑っていた児童も次第に雪の感触に慣れたのか、スピードを上げて滑り下りたり、歓声を上げて友達同士で競争したりするなど、スキーの楽しさを満喫していた。 -
性教育講座最終回
駒ケ根市男女共同参画推進講座、人権教育推進委員会、性教育プロジェクト会議は10日「親のための知恵袋学習会」最終回として第7回講座「身近な病気竏註ォ感染症」と題した講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が集まり、伊那保健所保健予防課の保健師竹松美由紀さんの講義を聞いた。終了後、同会場で閉講式が行われ、参加者65人のうち、全講座の70%以上に出席した13人に修了証が手渡された。駒ケ根市初の取り組みとして05年7月から開いてきた同講座は今回で修了するが、主催者は06年度も内容を検討の上、新たな活動をしていきたいと話している。
竹松さんは「国内の性感染症は全体として増加傾向にある。複数の病気に感染している混合感染者の増加も大きな問題だ」とした上で「予防のための最優先の目標は人間同士の関係性の最構築だ」として若者への正しい情報提供と教育が重要であると訴えた=写真。 -
RC新春例会
駒ケ根ロータリークラブ(堀内照夫会長)は9日、新春例会を駒ケ根商工会館で開いた。会員ら約40人が出席し、決意も新たに新年のスタートを切った。堀内会長は「テーマ『超我の奉仕』の下、新会員の増強と例会出席率の向上を目指して今年も頑張ろう」とあいさつした。
席上、クラブが毎年行っている奉仕活動の一環としてボーイスカウト駒ケ根第1団とガールスカウト長野第32団に対し、育成助成金10万円がそれぞれ贈られた=写真。団委員長の小林範夫さんと川端咲美さんは「皆さんの温かい援助によって毎年活動ができる。世界を担う青少年が育つよう有効に活用していきたい」と礼を述べた。 -
新たな顔ぶれで宮田村の区長会
宮田村内全11地区の区長が新年改選となり10日、新たな顔ぶれで初の区長会を役場で開いた。区長会長に町2区の太田照夫さん、副会長に南割区の保科幸雄さん、会計に大久保区の細田泰寛さんを選任。自立3年目を迎えるむらづくりの片腕となり、地域間の連携と結束を図ろうと始動した。
村が合併せず自立を決めた以降、地区行政が担う役割は年々増大。それに対応しようと、近年の区長会は相互の情報交換や、勉強会を開くなど精力的な活動が目立っている。
この日の区長会で太田会長は「大変厳しい村政運営。区長の役目は重い。地域を想い、この1年をまっとうしたい」とあいさつ。清水靖夫村長も協働の理念を説明し、一層の協力を呼びかけた。
さっそく村の事業説明も受けたが、人口増加対策や除雪、河川清掃などについて活発に質問。「30年、50年後を見据えてバランスがとれた地域づくりを行なってほしい」と要望もあった。
区長の任期は12月末まで。新区長は次の皆さん。
▽町1区=木下正夫▽町2区=太田照夫▽町3区=増田忠直▽北割区=保科武夫▽南割区=保科幸雄▽新田区=小林庸助▽大田切区=田畑睦夫▽大久保区=細田泰寛▽中越区=近藤浩祥▽つつじが丘区=川上勝▽大原区=唐澤正一 -
地域全体での子どもの安全見守りを区長に要請
宮田村の宮田小、中学校長は10日、児童生徒の安全を地域全体で見守ってほしいと、各区長に協力を要請した。
この日あった区長会に、野溝和人小学校長、新津吉明中学校長が出席。
「学校、保護者だけでは限界。地域の見守る目が犯罪から子ども守る力になる。不審者情報や新たな対策があったら寄せてほしい」と強く協力を求めた。
子どもたちを取り巻く犯罪が全国的に多発していることを受け、両小中学校ともに安全対策の再構築に力を注いでいる。
小学校では通学路付近の地図を全家庭に配布。冬休み中に親子で通学路を歩いてもらい、危険な場所の再確認を行なった。今後早急にまとめ、新たな「安全マップ」を作成する。
中学校も小学校との連携を強化。危険な場所の把握を徹底している。
村教育委員会は、昨年有志で発足した「子どもの安全見守り隊」のメンバー再募集を近く行なう。
現在は144人の隊員が登下校時の巡視に協力しているが、さらに増員することでより強固な組織にしたい考え。小学校も保護者に見守り隊への参加を募っている。 -
高齢者の事故増える
伊那署は05年に管内で発生した交通事故状況をまとめた。人身事故は618件で前年と比べて29件(4・5%)減、死者は5人で同1人(16・7%)減、けが人は785人で同37人(4・5%)減竏窒ニ減少傾向。しかし、高齢者の関わる事故が全体の約3割を占める181件で、22件増加した。
死亡事故の特徴は5件ともすべてが車両単独による路外逸脱で、事故原因の多くは、わきみ運転、速度超過など、基本的な運転行為を怠っていた。また、悪質な運転ともいえる飲酒がらみの事故が17件で、前年と比べて7件増加した。
第一当事者が女性の事故、夜間の事故、交差点内の事故が前年と比べて減少。交差点内での事故については、道路管理者と連携を取り、安全対策を実施した効果が減少につながったと考えられる。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市が371件で前年比12件(3・1%)減、箕輪町が126件で30件(19・2%)減、長谷村が2件で4件(66・7%)減少。一方で高遠町が20件で7件(53・8%)増、南箕輪村が98件で9件(10・1%)増加した。
伊那署の下里幸巳交通課長は高齢者の事故防止対策について「小人数でも構わないので、出前的な高齢者の交通安全講話教室を開くなどして、交通事故に対しての注意を呼びかけていきたい」と話している。 -
伊那谷の美シリーズ8「春日清彦」展
伊那文で27日から伊那市の県伊那文化会館は27日から、伊那谷の美シリーズ8「春日清彦」展を美術展示ホールで開く。
春日清彦(1907縲・2)は、現在の伊那市富県の出身。遺族が郷里の伊那市に遺作80余点を寄贈したのを記念して展覧会を開催。東京美術学校時代の初期作品から晩年までの油彩画を軸に、素描、風刺漫画の原画など貴重な資料を展示。伊那谷の風土と芸術家の個性がはぐくんだ美の世界を紹介する。
春日は、県立伊那中学校(現伊那北高校)から東京美術学校(現東京芸術大学)に進学し、長原孝太郎の教えを受ける。プロレタリア美術運動の指導者、須山計一、松山文雄らとの交遊を通じ風刺漫画を雑誌に投稿したことで治安維持法違反で検挙・投獄された後、台湾で教職に就く。戦後は長野師範学校、後に信州大学教育学部で教べんをとりながら、中央画壇に出品することなく独自に制作を続ける。
作品は、「フォーヴィズムを基調とした素早い筆触と暖かみのある色彩の中に漂う詩情が特徴」という。
会期は2月19日まで。午前10時縲恁゚後5時半。毎週月曜日、2月14日休館。観覧料は一般300円、高校生以下無料。前売券は200円。問い合わせは伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
富県小3縲・年生 スキー・スノボ上達目指して
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」で11日、同市の富県小学校3竏・年生(101人)が恒例のスキー・スノーボード教室を開いた。児童たちは晴天の中、積雪110センチの良質のゲレンデに、笑い声を響かせながらシュプールを繰り返し描いた。
3・4年生は全員がスキーを、5・6年生はスキーと3年前から取り入れたスノーボードのどちらかを選択して学習。伊那市内の小学校の中で今シーズン、最も早く教室を開いた。
学年を問わず、個々の能力に応じて分かれた、スキー9グループ、スノーボード3グループの計12グループを伊那スキーリゾートのインストラクターが指導した。
初心者はブーツの履き方から、立ち方、板をハの字にして滑る「プルークボーゲン」などを学んだ。児童らは何度も転んで、雪の感触を味わいながら、思い思いに滑降を楽しんだ。
3年生の田路泰志君(9つ)は「パラレルのコツを覚えて、きれいにかっこよく滑りたい」と話し、「時間があれば毎日スキーがしたい」と笑みをこぼしていた。
伊那スキーリゾートでは上伊那の小学校を中心に17日縲・月中旬まで、スキーやスノーボードの教室が開かれる。2月に入ってからは、飯田市や県外の愛知県からも小・中学生が訪れるという。 -
地元ゆかりの音楽家シリーズVI「堀尾諭委&田中健デュオリサイタル」伊那文で14日
伊那市の県伊那文化会館主催、地元ゆかりの音楽家シリーズVI「堀尾諭委&田中健デュオリサイタル」が14日、同会館小ホールである。
出演は東京音楽大学出身の2人。ソプラノの堀尾諭委さんは駒ヶ根市出身。オペラアリア、ドイツリート、フランス歌曲と幅広いレパートリーを持ち、現在はイタリア・フィレンツェで勉強中。透明感のある歌声に定評がある。ピアノの田中健さんは伊那市出身。東京音大大学院修了後、同大学ピアノ伴奏助手として勤務しながら、数々の演奏会やコンクールに出演して研さんを積んでいる。
二人とも音高・音大生によるフレッシュコンサート(会場・伊那文化会館)の出演経験があり、梢の会にも所属。地元での演奏会は堀尾さんは3度目、田中さんは初。
プログラムは、1部イタリア歌曲、2部ピアノ・ソロ、3部フランスの作品、4部オペラ・アリア。
二人は、「イタリア歌曲などの歌と、ショパンの名曲のピアノソロで盛りだくさんのプログラム。ステキな演奏会になると思う。まだまだ若い二人ですが、たくさんの名曲を精一杯皆さんにお届けしたい」とリハーサルにも熱が入っている。
午後7時開演。入場料一般千円、高校生以下500円。当日は各200円増し。問い合わせは同会館(TEL73・8822)へ。 -
伊那市ちびっこスケート教室 例年以上の大勢が参加・上達目指す
伊那市内の小学生を対象とした恒例の「ちびっこスケート教室」が10日夜、同市ますみヶ丘の伊那西スケート場で開講した。受講希望者は昨年に比べて約4倍となる39人と盛況。14日までの5日間、初心者から常連者までが、氷上でスケートの上達を目指す。市教育委員会の主催。
本年は市体育協会スケート部員の呼びかけで、伊那小学校2年生の20人をはじめ、市内各地から多くの参加。開講式のあいさつで村田隆男教育次長は「今年は多くの皆さんが集まった。基礎をしっかり学び、けがのないように楽しんで」と歓迎した。
初心者は靴の履きから、椅子を補助器具の代用にして滑走るなどして学ぶが、最初のうちは足がおぼつかない様子。児童らは氷点下3度の寒空の下、何度も尻もちをつきながら、思い思いに滑走を楽しんだ。
伊那小2年の唐澤誠君は、生まれて初めてのスケートに挑戦。「寒さなんて気にならない」と、友人と笑いながらスケートを満喫していた。 -
伊那商議所「ごんべえナビ」開設
伊那商工会議所は、権兵衛トンネル開通直前記念事業として、ホームページ(HP)に会員事業所紹介サイト「い縲怩ネ!ごんべえナビ」を設けた。47の会員事業所が申し込み、自社が持つ特産品や技術などを発信している。3月末まで。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通で、両地域の経済発展に大きな効果をもたらすことが期待される。2月4日の開通を控え、会員事業所の情報を提供し、市・県外からの誘客を図る。
「ごんべえナビ」はグルメ、暮らし&生活、技術、その他のお店の4つに分類し、業種別に掲載。内容は事業所の概要、商品・製品を紹介する「当店自慢のいっぴん!」、連絡先など統一した。その店ならではのこだわりやオリジナル品など、規定の様式に沿って各店が自らをPRしている。事業所によってHPへのアクセス、メールでの問い合わせができる。
HPのトップページにある「ごんべえナビ」をクリックして開く。
商議所は「開通への関心は高く、申し込みは意外と多い。自社をPRする意識を持ってもらう機会になれば」と話している。
申し込みは締め切ったが、随時受付中。問い合わせは、伊那商工会議所経営支援課(TEL72・7000)へ。 -
伊那北駅前をきれいに
伊那市は、JR伊那北駅前に自転車を止める際、北側駐輪場への利用を呼びかけている。
伊那北駅前の駐輪場は正面(西側)に80台、東側に60台、北側に145台のスペースがある。正面は常に満車状態だが、北側は2、3台しか止まっておらず空いている。東側は屋根付きで、ぎゅうぎゅう詰め、道路にはみ出していることがある。
利用は、高校生が「自宅から駅まで」「駅から学校へ」の交通手段として自転車を使うケースがほとんど。双方の時間帯が重なったり、電車の発車時刻に追われたりするためか、北側より近場に止めるせいで混雑する。
10年ほど前から、市の委託で週2回ほど、駐輪指導や整備がされている。「止め方が悪い」などの苦情はないものの、電車の利用者が降りて、すぐ目に付く入り口だけに「時間に余裕を持ち、北側駐輪場の利用を」と促す。
市は年2回、4駅7カ所の駐輪場で長期間、放置されている自転車を撤去。ほとんどがパンクし、さびついてクモの巣がはって乗れる状態ではない。
「みんなが気持ちよく使えるように」と呼びかけている。 -
昨季より2週間ほど早く中山湖スケート場オープン
高遠町藤沢の中山湖スケート場が11日、オープンした。厚さ20センチの氷が張った外周130メートルのリンクは、年明けから本格的に雪かきや水まきをして整備。昨季より2週間ほど早く開放することができた。
スケート場開きには、町教育委員会、近くの国立信州高遠少年自然の家の関係者ら約10人が出席。神事と、中原長昭教育長が滑り初めをし、無事故と利用者の増加を願った。
町教委によると、89年のオープン以来これまでに約1万1千人が利用し、多い年では千人以上が訪れている。地元の小学校でスケート教室がなくなったことや気候によって短期間営業が強いられていることが原因で、ここ数年は400人前後まで低迷している。
利用者は、国少の利用者や地域住民をはじめ、諏訪地方から足を運ぶ人もいる。スケート以外に、氷上ボーリングやカーリングも楽しめる。
中原教育長は「数少ない天然リンクの一つ。多くの人に利用してもらい、有効活用を図ってほしい」と話していた。
利用料200円。午前8時から正午まで。
問い合わせは、高遠町教育委員会(TEL94・2557)へ。 -
記念事業概要決まる
高遠町が計画している、伊那市・長谷村との合併に伴う閉町や、長藤村・三義村との町村合併50周年などの記念事業に向けた検討委員会の第4回が10日夜、町総合福祉センター「やますそ」であり、これまでの検討結果を確認し、事業内容を正式決定した。
内容は3月下旬に予定している記念式典と閉庁式のほか▽町の主な出来事を紹介し、後世に伝える記念誌(A4判・120ページ程度)とCD竏坦OMの作成▽東京芸術大学の協力も得て、全町民参加型のレクチャーコンサート▽各戸から集めた手紙を埋設するタイムカプセル▽全町民が折った折り鶴の展示▽各地区にコヒガンザクラと紅葉を植える閉町記念植樹▽町の歩みなどを記した記念碑(高さ2メートル、幅1メートル)の建立▽町の入口となる場所への道標設置竏窒ネど。
検討委は、各種団体、町議会、区長会、商工会など約50人で構成し、式典、記念誌、イベント、イベント(建造物)の4部会で検討を重ねた。
この日は委員会後に実行委員会を設置。今後は同様に部会ごとで詳細を詰めていく。
伊東義人町長はあいさつで「今年は変革の年であり、思いやりの気持ちや一体感をもって取り組んでいくことが大切。記念事業は、高遠地域の飛躍に向けての大きな一歩となる。地域への思いが高まる事業として成功させたい」と述べ、協力を求めた。 -
自ら歌った1547曲のCDを寄贈
施設にいるお年寄りたちに少しでも楽しんでもらえたら竏窒ニカラオケに合わせて歌った1547曲収録のCDを製作。昨年末、駒ケ根市社会福祉協議会などに7セット寄贈した。曲は1895(明治28)年から04年までの日本の曲。歌謡曲を中心に軍歌、フォーク、ポップスなど幅広い。
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駒ケ根市の中心商店街の一角にあるカラオケハウス「アリーナ」の店主。
「以前は電子部品製造企業の品質管理部門で働いていました。ところが海外への転勤の話が出てきた。どうしてもそれが嫌で」94年に退職。自宅の敷地内で駐車場がなくてもできる商売を竏窒ニ考えた末に今の店を開店した。「もともと音楽は好きだったから良い選択だったと思ってます。若いころは喫茶店の経営にあこがれたこともあったしね。親に反対されてあきらめましたが…」
歌は以前から好きで、カラオケ大会に出て優勝を争ったこともある。店を始めてからは商売柄、毎晩歌うので持ち前の柔らかな美声にさらに磨きがかかった。
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人前で歌うのは平気だが、録音のために誰もいない店の中で一人マイクに向かって歌う時は、間違えてはいけない、聴く人のために少しでも良い歌を歌いたい竏窒ニ極度に緊張するという。「それに年のせいか最近涙もろくなってきてね。戦争の歌を歌う時なんか、体験もないのに情景が目の前に浮かんできて感極まり、声が震えて歌えなくなっては何度も何度も録音し直したこともある。沖縄戦の悲惨さを歌った『さとうきび畑』なんかがそうでした」
個人的に好きなのは昭和30年前後の歌。美空ひばり、フランク永井、春日八郎、三橋美智也などだ。「本当はポップス調の曲はなるべく避けたかったんですよ。つい演歌調の小節が出てしまうものですからね」
明治や大正などの古い曲はもう聴くことができないものも多く、メロディーは記憶が頼りだったが「父が音楽が好きでよく聴いていたせいか、けっこう知っていました。今になって感謝しています」。
「2年前にも約1千曲入りのCDを6セット寄贈したんです。その時に録音できなかった曲や新しい曲を加えて今回の1547曲になった。でもこれ以上増やすのはもう無理でしょうね。近頃の新しい歌はあんまり歌う気にならないから」
(白鳥文男) -
村の発展を誓い新年を祝う
中川村は9日夜、06年新年を祝う会をJA中川支所で行った。村や議会、総代会、商工会、JA、行政委員など各界の代表約80人が出席し、新春を寿ぎ、村の発展を誓った。
「村歌」斉唱で開式、曽我村長は「単独自立で頑張っていくことが決まり、思いがけない展開で村長に就任してから8カ月が経過した」と振り返り「来年度予算編成に当り、地に足をつけ、状況に応じた予算で強い村づくりを進めたい。三位一体の改革などで村財政は厳しく、問題は山積している。人口増対策や上手に村の売りこみを図る-の2点をテーマに、本腰を入れ、いい村づくりの第1歩を踏み出す年にしたい」と新年の決意を述べた。
鈴木議長は「今年は定数12に減員された初めての村議選が予定されている。村の意思決定機関として議会、議員にかかる責任はさらに大きくなる。議会としても、村民の福祉向上、村の活性化に向け、全力で取り組みたい」と述べた。
続いて、宮下商工会長、松下弘毅農協理事、片桐財産区の米山文夫議長、松村消防団長ら、各界の代表が新年の抱負を交えてあいさつした。