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伊那市大坊
新そば食べる会、楽しく伊那市西町の大坊でこのほど「新そばを食べる会」があり、地区の高齢者13人が、伊那市そば打ち名人会の小林史麿さんの手打ちそばに舌づつみを打った。
西町区の敬老会に大坊地区からの参加者が一人もいなかったことから、「大坊のお年寄りにも敬老の心を伝えよう」と、民生委員の斧研つね子さん・保健委員の池上恵さん・ヘルパーの木島仁美さんが3人で企画。新そばを食べるだけでなく、そばのうんちく、大坊の歴史などに話が及ぶと、高齢者は「わが意を得たり」とばかりに体験談を披露した。
木島さんの「介護を受ける者・する者の物の見方・考え方」と題した講話には、高齢者一人ひとりが自分の考え方を発言して盛り上がった。「こうしてしゃべれることが幸せ」との声もあった。
池上さんの体操の指導では、85歳の人が寝転んだ後に手を使わずに起き上がり、参加者を驚かす場面も。
参加者の「来年もお願いしますよ」「また来たいよ」の声に、企画した3人はうれしそうだった。 -
【記者室】廃食用油リサイクル
箕輪町の「協働による廃食用油リサイクル推進事業」。町内で回収した廃食用油から精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を給油し、町内巡回「みのちゃんバス」を試運転した▼BDF使用で力不足の異常や、運転後の故障などの問題はなく、順調な滑り出しという。BDF精製は週1回のペースで進め、今後も試運転を計画。06年4月の本稼働に向け調整が続く▼「廃食油でバスが動く夢が実現する」と某団体長。環境問題に貢献できるとなれば、本稼働後も廃食用油回収に積極的に協力できるのでは。家の油でバスが動いていると思うとちょっと楽しい。町民ではないので回収に参加できないのが残念だが、地球環境や新エネルギーへの関心の高まりに期待したい。(村上記者)
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国有林のゴミについて村の対応などを質問
宮田村黒川沿いの国有林に大量のゴミが見つかった問題で28日、村議会全員協議会の席上、加藤恭一議員が村の対応を質問した。
村側は現段階で詳しい状況を把握していないことを説明。「村としても出来るだけ早く調査に入りたい」とした。 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は28日開き、村一般職員の給与に関する条例の一部改正案、条例改正に伴う05年度一般会計などの補正予算案4件を可決した。
村一般職員給与の一部条例改正は、「災害派遣手当」を「災害派遣手当(武力攻撃災害等派遣手当を含む)」に改めるほか、勤勉手当の支給率などを改正する。 -
局長杯ママさんバレー大会
宮田郵便局は27日、農業者トレーニングセンターなどで、第19回局長杯争奪ママさんバレーボール大会を開いた。10チームが参加、9人制トーナメントで優勝を目指した。
参加資格は村内在住の家庭婦人で構成するチーム。いずれもリーグ戦参加の選手が中心とあって、レベルの高い好試合が展開した。
結果は次の通り
▽優勝=みなみ(2)若葉(3)駒ケ原 -
冬山遭難防止対策会議
中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会(会長・中原正純市長)は24日、05年度冬山遭難防止対策会議を駒ケ根市役所で開いた。約10人が出席し、昨シーズンに引き続いて駒ケ岳千畳敷に補導員が常駐することなどの冬季補導計画を決めた。
常駐期間は年末年始(12月29日縲・月9日)と厳冬期(2月11日縲・月21日)の土・日・祭日など。天候や積雪の状態を考慮してその都度判断する。補導・救助共にできる経験と体力のある人が当たるとしている。
宝剣岳周辺に設置した遭難防止の指導標が現在一部傷んでいることから、2枚を新しい物に代えることが報告された=写真。
討論の中で「冬山の入山者が毎年減少してきている中で、補導が厳し過ぎるとさらに入山者が減るのでは」との声もあったが「カールで雪崩が起きるのは冬山の常識。千畳敷でも過去に遭難例がある。夏山のつもりで気軽に来た登山者を入らせるべきではない」との意見に対する反論は出なかった。 -
女性と市長懇談会
駒ケ根市は女性の意見を市政に反映させようと25日、同市内の子育て支援グループ会員の女性15人と中原正純市長、中原稲雄教育長ら市職員との懇談会を同市女性ふれあい館で開いた。参加者らは福祉や子育てについて母親やボランティアの立場から意見を交わした=写真。
参加者から駒ケ根駅前ビル・アルパのキッズランドについて「有料になってからあまり行かなくなった。以前のように無料にできないか」との質問が出たのに対し子ども課の小松政文課長は「税金で運営しているので、受益者負担の原則から無料というわけにはいかない。ただ、年間割引料金などの導入は検討したい」と回答した。
介護老人福祉施設・観成園が移転した跡地の利用方法についての質問に答えて中原市長は「共同作業所など、福祉のための施設としての活用を念頭において検討している」と述べた。
中原教育長は「学校は横割だが、子どもたちの縦の関係をはぐくむため、地域での子育て活動推進のモデル地区を設けたい」と話した。 -
宮田村役場窓口の時間延長、休日開庁試行へ
宮田村は来年1月から3カ月間、役場窓口の時間延長、休日開庁を試行する。28日の村議会臨時会で清水靖夫村長が明らかにした。
全日実施するわけではなく、時間延長は毎週水曜日で通常午後5時15分を同7時までに変更予定。
休日開庁は第3日曜日の予定で、戸籍や税金に関する窓口を開く考えで調整している。
村によると、上伊那で時間延長、休日開庁を実施していないのは宮田を含め3村。
昨年来庁者にアンケートしたところ、時間延長などを望む声が多くあり、試行期間を設けることになった。
担当者は「どれくらいの利用があるか効果を見極め、本導入を検討したい」としている。 -
建設差し止めの産廃処分予定地取得について議会に経過説明
宮田村は28日の村議会全員協議会で、民間業者が産業廃棄物の埋め立てを計画した南割区の山林(2001年に地裁伊那支部が建設差し止めの仮処分を決定)を公売により取得した経過を説明した。
久保田秀男議員は「取得は村の未来を考えても良い判断。しかし、将来的な土地の使い道なども含めて、事前に議会に相談してほしかった」と指摘。
小林茂、春日元両議員は取得した山林の現状は段差があるなど危険と説明し、「立ち入りを禁止するなど、危険防止の対策を早急にとって」と要望した。
清水靖夫村長は「今後はいかなる案件についても、議会に相談していきたい」と話し、危険防止や活用も含め慎重な山林の管理を行なっていくとした。
山林は宮田高原に通じる寺沢林道沿いにあり、1996年に処分地の建設が判明。既に掘削が始まっていたが、水源も近いことから村あげての反対運動に発展した。
その後、業者は税金滞納により長野市に山林を差し押さえられ、市が今月になって公売を実施。競争入札により、宮田村が300万円で取得した。 -
人勧通りの給与改定可決
宮田村議会は28日に臨時会を開き、人事院勧告に従って村が上程した一般職の給与改定の条例改正案を原案通り可決した。給料は減額だが、勤勉(期末)手当が増額となることから、総額110万円余りの支給増となる。理事者を含めた特別職は今回適用せず、今後開く審議会などの検討状況をみて判断する。
給料は0・3%減。扶養手当も500円減額して月1万3千円となる。
一方で勤勉手当は0・05カ月増の4・45カ月。いずれも12月1日から実施する。
給料支給は39万円ほど減るが、勤勉手当は152万円増加するため、一般職に支払われる給与は総額で110万2千円増える計算だ。 -
窪田建設社長が会見
姉歯建築設計事務所が構造計算にかかわっていたことから営業を休止している松本市の「エースイン松本」など3つのホテルの施工をした駒ケ根市の窪田建設(窪田雅則社長)は28日、駒ケ根商工会議所で会見を開き、姉歯建築士との関係について「姉歯が構造計算をしていたことも知らなかったし、会ったこともない」と述べ、関与について強く否定した。
説明によると同社は姉歯建築士による一連の計算書偽造問題が発覚したことを受けて、過去に施工した工事の構造計算書を取り寄せてチェックしたところ▽エースイン松本▽カントリーホテル高山(岐阜県)▽パークイン平塚(神奈川県)窶狽フ3ホテルの構造計算を姉歯建築設計事務所が担当していたことが分かった。いずれも数字の改ざんはなかったが、「お客様の安全を第一に考えて」(窪田社長)同社の関連会社「東日本ホテルシステムズ」(窪田雅則社長)が運営するエースイン松本は24日から、ほかの2ホテルも前後して営業を休止している。窪田社長は「この3件以外には姉歯の関与した物件はない」と話し、同社が伊那市のホテルセンピア、駒ケ根市のプレモントホテルの施工にかかわっていた窶狽ニの憶測を否定した=写真。
会見には窪田社長のほか長谷川洋二顧問弁護士も出席し「建築許可を出した役所に損害賠償を請求することも検討している」と話している。
3ホテルとも建築主が平成設計(東京都)に設計を依頼し、同社が姉歯建築設計事務所に構造計算を外注したもので、窪田建設は施工を請け負った。構造計算書は通常設計事務所から建築主に渡され、施工業者が見ることはないという。 -
駒ケ根市議会臨時会
駒ケ根市議会臨時会は28日開き、市長など特別職の給与月額を現行から4%自主削減する条例改正など条例案3件、補正予算案6件などを可決して閉会した。これにより特別職の給与は報酬等審議会が10月に市長に答申した1%減額と合わせ5%の減額となる。1%減額は12月から実施し、4月にさかのぼっての差額分を12月期末手当で調整。4%減額は06年1月から中原正純市長の任期(08年1月)いっぱいまで実施する。中原市長は冒頭、自主削減の理由について「審議会の答申は重く受け止めるが、合併が白紙になったことなどを受けて必要と判断した」と述べた。
市議会議員らの報酬月額の1%自主削減も同改正案に盛り込まれ、可決された。いずれも厳しい財政状況を踏まえた上での措置。
特別職の給与、報酬は次の通り(カッコ内は現行)。
▽市長=75万5520円(79万5千円)▽助役=63万6480円(67万円)▽収入役=57万8880円(60万9千円)▽教育長=55万5840円(58万5千円)▽市議会議長=37万9170円(38万3千円)▽同副議長=32万2740円(32万6千円)▽同議員=29万5020円(29万8千円) -
ニシザワ文芸コンクール
小・中各3人が最優秀賞ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)が主催する文芸コンクール(読書感想文)の入賞者が決まり27日、伊那市駅前ビル「いなっせ」4階で表彰式があった。同社80周年を記念して04年から開始。2回目の今回は747本の応募。力作そろいで審査が難しく、小学校の部・中学校の部、各1人の予定だった最優秀賞に、それぞれ3人が輝いた。優秀賞は小学校が9人、中学校が5人。佳作は30人と41人が受賞した。
荒木社長は「ニシザワは書店として創業した。原点に戻ろうと、80周年を期して文芸コンクールを始めた。幼少期に本を読むことは人間形成において重要」とあいさつ。
選考委員でもある北原明伊那市教育長は、「本を読んで感動できることと、その感動を人に伝える表現力が素晴らしいことに驚いた。好きな本だけでなく少し難しい本を読み、読書ノートをつける癖を」と話した。
受賞者は次の通り。(敬称略)
■小学生の部【最優秀賞】平栗はるか(西春近南2)「『きいろいバケツ』のきつねさんへ」、小田杏奈(伊那北5)「『チョコレート工場の秘密』を読んで」、春日菜津美(伊那東4)「『うさぎのユック』感想文」【優秀賞】下平京(東伊那5)「『エジソン』を読んで」、伊藤愛(東春近5)「『はるかな空の東』を読んで」、深尾安希(東春近5)「『ぼくらはみんな生きている』を読んで」、春日沙也香(西春近南5)「『ピーコの祈り』という本を読んで」、唐木春香(伊那北5)「『ほんもののプレゼント』を読んで」、中村ヒカル(伊那東5)「『カワウソがいる』を読んで」、平澤壮太郎(伊那東4)「『ゴッホ』を読んで」、池上蓮樹(箕輪南4)「『とべないほたる』を読んで」、浦野楓花(箕輪南3)「『金色のクジラ』を読んで」
■中学生の部【最優秀賞】新谷千布美(宮田3)「マサミチ」、吉田舞花(高遠中1)「夢をわすれず未来にはばたく」、塩原美香(南箕輪3)「『かかしの旅』を読んで」【優秀賞】埋橋由布(伊那3)「私の人生とは」、池上真奈(宮田2)「『HEART BOOK』を読んで」、田辺澄(宮田2)「『Freedom窶粕髢ァの道をぬけて』を読んで」、鈴木紗也子(西箕輪3)「『それでもやっぱりがんばらない』を読んで」、伊藤千香里(南箕輪3)「『幸福な食卓』を読んで」
※佳作は明日掲載します。最優秀賞・優秀賞受賞作は順次掲載します。 -
飲まず、食わずで22キロを歩く
信州高遠少年自然の家主催の「信州高遠22キロかち歩き大会」が27日、信州高遠少年自然の家縲恍ャ文化センターのコースであった。地元をはじめ、12都府県から小中学生や中高年齢者ら約320人が参加、ほとんどが完歩した。
かち歩きは自己鍛錬のため、長い距離を飲まず、食わずで歩くもので、本年5回目を数えた。
スタート時刻の午前9時は、肌寒く、厚着をする参加者が目立ったが、日中は穏やかで歩くうちに暑くなるほどだったという。
参加者は5キロ地点まで集団で歩いて体を慣らし、それ以降はそれぞれ自分のペースで色づく山々の景色を楽しみながらゴールを目指した。 -
さくらの湯 入浴者150万人を達成
94年4月にオープンした高遠町の高遠温泉「さくらの湯」の入浴者が27日、150万人を達成した。150万人目と前後2人に地元産アルストロメリアの花束や、さくらの湯で使える食事券などをプレゼントした。
150万人目は、伊那市美篶の会社員伊藤直樹さん(25)。ピタリ賞に驚きながら「気に入っている温泉の1つで、オープンから母とたまに来ている」と話した。
達成セレモニーで、伊東町長らがくす玉を割り、伊藤さんにさくらの湯宿泊利用券(1万円分)と食事券(3千円分)を贈呈。
伊東町長は「多くの人に愛していただけるおふろにしたい」と活用を呼びかけた。
149万9999人目は伊那市美篶の山崎広幸さん、150万1人目は高遠町出身で神奈川県在住の中原優子さんだった。
周辺市町村で温泉施設ができ、一時、入浴者が減ったというものの、年間12万人が利用。泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛や筋肉痛など効能がある。 -
日本最大の和太鼓コンサート
全国の太鼓奏者が集結する和太鼓コンサート「太鼓ワールド ドド御祭(おんさい)」(実行委員会主催)が27日、県伊那文化会館であった。迫力ある太鼓演奏が会場に響き、観客1300人余を魅了した。
コンサートには県内をはじめ、福島県、東京都、京都府など全国から50チーム、420人が出演。合同演奏と、東京国際和太鼓コンサートで入賞した伊那市の「颱人(だうと)」「大太」などグループ演奏の17プログラムを織り交ぜた。
八丈島に伝わる唄を聴かせる「荒波」、鬼退治の民話をもとにした「いやさか物語」、篠笛アンサンブルなどバラエティーに富み、それぞれ持ち味を生かしたパワフルなステージを繰り広げた。
最終曲は合同演奏「夏まつり」。総勢約240人が太鼓から太鼓へ移動し、息の合った演奏を見せた。観客からの拍手は鳴り止まず、アンコールにこたえた。
今後も数年に1度のペースで開きたいとしている。
チケットの売れ行きは好評で当日券がなくなったり、新宿から日帰りバスを運行したりと会場が満席になるほどの人気だった。 -
日影区が区制施行100周年
伊那市日影区の区制施行100周年記念式典が27日、日影区公民館であった。区民約80人が集まり、記念碑の除幕などで節目を祝った。
記念碑は、公民館北側に記念碑を建立。「日影区百周年記念」の文字を刻み、裏面に沿革を記した。高さ2・2メートル(台座含む)、幅1・3メートルで、霊水石を使用。
区民が見守る中、中村勝区長らが除幕し、獅子舞を披露した。
式典で、中村区長は「さらに100年、200年と文化を築き上げていきたい」と発展を祈った。
記念事業の総事業費は約150万円で、区民から寄付金を募って取り組んだ。
江戸時代、田畑を開拓し、日影村の生活基盤が形成された。明治になって伊那町に編入し、1902年に日影区が発足した。世帯数は約1千戸。 -
箕輪町3年ぶり優勝
第53回上伊那郡縦断駅伝競走大会(上伊那陸上競技協会・伊那毎日新聞社主催、KOA特別協賛)が27日、駒ヶ根縲恍C野町の6区間(38・1キロ)であり、9市町村16チームが熱戦を展開した。前半を3位で終えた箕輪町Aが、後半の追い上げで逆転。2時間07分37秒で箕輪町に3年ぶりの優勝をもたらした。
箕輪町Aは1区・相原が31秒差の2位でたすきをつなぎ、2区・佐々木が逆転しトップに浮上。3区・唐沢は他チームの追撃を防げず2位に後退するものの、トップと21秒差で前半を終えた。後半(同時スタート)、4区・大槻の区間新記録の激走でトップを奪う。続く5区・柴、6区・丸山が危なげない走りをみせ、総合で2位と1分29秒差をつけてゴールした。
2位は伊那市A。4位でたすきを受けた3区・萩原が区間新記録の走りで3位に浮上。後半は5区・鈴木が2位を追走しタイム差を縮め、アンカー守屋が2位に浮上した。
3連覇を狙った駒ヶ根市Aは、1区・羽生が区間賞、3区・松崎も3位から1位へ浮上する力走で沿道をわかせたが、総合力で及ばず3位だった。 -
第53回上伊那郡縦断駅伝
9市町村16チームが駒ヶ根市役所正面玄関前を午前9時に一斉スタート。1キロ付近で抜け出したのは伊那A、箕輪A、駒ヶ根A、伊那B、辰野の5チーム。天竜大橋に差しかかると、県縦断駅伝代表の駒ヶ根A・羽生が先頭に立ち、後ろを振り返ることなく、2位と31秒差でたすきを渡した。続いて箕輪A・相原、伊那A・北原が中継所に同タイムでなだれ込んだ。
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06年インドア世界大会綱引出場の伊藤さん、塚本さんを激励
飯島町は28日、役場で、来年2月下旬、アイルランド・コーク市で開催される06インドア世界選手権大会綱引き(600キロ級)に日本代表として出場する、伊藤信好選手(48、本郷)と塚本邦厚選手(34、上の原)の激励会を行った。
今年3月、55チームが出場した05全日本綱引選手権大会(川崎市)で、強豪金沢レスキュー隊チームを下し、初優勝した岡谷市のクラブチーム進友会のメンバーとして出場する。2人は97年から、進友会に所属し、週2、3回夜練習している。
高坂町長は激励金を手渡し「健康管理に万全を期し、負けないように頑張って」と健闘を期待した。
綱を常に張った状態で引くという技術的に難易度の高い5番目を受け持つ、伊藤選手は「目標は優勝。現在、腰を痛め、練習できない状態。1日も早く腰を治し、ベストコンディションで臨みたい」。アンカーを務める塚本さんは「チーム内競争に打ち勝ち、優勝に向け精進したい」とそれぞれ健闘を誓った。 -
親子でチャレンジ、そば打ち、卓球など楽しむ
中川村の中川東小学校PTAは26日、校内や武道館などで、親子でチャレンジ講座を開いた。教諭や地域の人々が講師になり、マカロニリースやそば打ち、卓球、ネイチャーゲームなど9講座を楽しんだ。
このうち、高齢者創作館では、講師に榑沢吉男さん(渡場)を招き、12組27人が参加し、そば打ち体験。そば粉8、小麦粉2の二八そばに挑戦した。
そば粉にぬるま湯を注ぎ、慎重に水回し。まとまったところで、練りに入った。榑沢さんは「力を入れて、10分、百回以上練るように」と指導。児童らは「1回、2回」と数えながら、しっかり練り、丸く形を整えた。
慣れた手つきで練り上げた戸田成俊君(10)は「家でピザを作る時、手伝っている」。伊東めぐみさん(9)は「練りは力が要り、難しい」と話していた。 -
姫宮神社新嘗祭
宮田村南割の姫宮神社で27日、厳かに新嘗(にいなめ)祭が行われた。氏子総代や村、商工会、関係6区の区長ら約20人が参列し、収穫を感謝し、来年の豊作を祈った。
拝殿前に集まった参加者は花畑宮司からお払いを受け、昇殿。氏子総代が手渡しで、野菜や穀類、果物など村の産物を供える「献さんの儀」を行った。
続いて、花畑宮司が感謝の祝詞を奉上、代表者が玉ぐしを奉てんした。
姫宮神社には日本武尊の后、宮簀(みやず)姫や、伊耶那岐(いざなぎ)命が合祀されている。 -
宮田村国有林の大量ごみ撤去
南信森林管理署などは28日、宮田村の黒川国有林で発見した大量のごみを撤去した。投棄者は調査中だが、旧宮田森林事務所の元職員が捨てたことを証言しているという。同管理署管内で、これだけ大規模な投棄を確認したのは初めて。
今月10日、通報を受けた同署職員が、縦5メートル、横5メートル、深さ2メートルの穴に、投棄されたごみを発見。11、12日、ストーブなどの大型ごみを2トントラック2杯分撤去した。今回は並トタン、一斗缶、タイヤチェーンなどの金物10キロ、灰、土砂など3立方メートルを収集。全てのごみを取り除いた。
元職員は旧事務所にいた5、6年前、事務所で使わなくなり、保管してあった物品などを、同署の管理する黒川沿いの作業道へ捨てたことを話している。そのため同署は、2000年から01年に関係した職員への聞き取りを中心に、事実関係の把握に努めている。
今後は正規な手続きを経て穴を埋めたて、再発防止に努める。確認した事実関係は公開する。 -
華麗な舞を披露
神代流舞踊会(神代松栄家元)の発表会が23日、高遠町の高遠さくらホテルであり、会員が日ごろのけいこの成果を披露した。
発表会は6年ぶり。高遠町をはじめ、伊那市や長谷村など近隣市町村の会員や、各流派の家元らも出演、38プログラムを熱演した。
会員は曲に合わせて、華麗に舞った。各流派の家元らも舞台に花を添え、詰めかけた約80人の観衆を魅了した。 -
伊那市食生活改善協議会、信大留学生と交流会
伊那市が主催する信州大学農学部留学生との交流会が25日、東春近郷ふれ愛館であり、市食生活改善推進協議会の会員13人と留学生29人が“食”を通じて異文化交流を深めた。
9年目。「留学生に日本の伝統食を知ってもらおう」と、食改会員との交流会を企画。バングラデシュの留学生も、お国料理の調理方法を伝授した。
参加者は数人ずつに分かれ、日本の「太巻き寿司(すし)」とバングラデシュの「ビーフカレー」作りに挑戦。太巻きを作った留学生は、のりに乗せる米の量を加減しながら、のりと米を上手に丸め、自分で作った寿司の味を確かめていた。
食改の三澤美津子会長は「お互いの国の料理を学びながら交流ができるのは楽しく、とても良いこと。和食の良さを海外にも広めていきたい」と話していた。
参加者は、日本独自の文化「押し花」を使ったポストカード作りも楽しんだ。 -
きょう市民音楽祭
第46回駒ケ根市民音楽祭が27日、文化会館大ホールで開かれる。26日午後は、出演する23グループのうち12グループが同会場でリハーサルを行い、本番のステージに備えた。それぞれの持ち時間は30分間。出演者はステージでの雰囲気を確かめるように演奏を繰り返し、時間が来ると物足りなそうに次の出演者にステージを明け渡していた。
赤穂東小学校2年生の演奏は「まつりだわっしょいパート3」。ポリバケツを使った手づくりの祭り太鼓を50人の児童が威勢良くたたく。リハーサルでステージに上がった児童らは宮澤志津子教諭らの指示で立ち位置を決めた後、演奏の練習を開始=写真。児童らは特に緊張した様子も見せず、元気いっぱいでばちを振るった。客席で心配そうに見守る保護者らは「本番もうまくいってほしいね」などとささやき合っていた。 -
雇用改善優良事業所大臣表彰を報告
建設労働者の雇用改善の推進を図ろうと厚生労働省などが定める「建設雇用改善推進月間」(11月)に当たり2日、駒ケ根市の建設業石田建設(石田耕一代表取締役、40人)が優良事業所として厚生労働大臣の表彰を受けた。24日、石田社長が市役所を訪れ、中原正純市長に表彰を報告した=写真。石田社長は「景気はなかなか回復してこないが、従業員の気持ちが上向きになる起爆剤になってくれれば」と話した。
同社は60歳以上の従業員の継続雇用に積極的に取り組んでいるほか、新規事業の開拓などにより従業員の定着に努力している。
表彰を受けた企業は全国48事業所。県内では同社のみ。 -
コンビニ強盗訓練
コンビニエンスストアを狙った強盗事件が各地で多発する中、駒ケ根署は25日、店に強盗が押し入ったという想定の防犯訓練を駒ケ根市のセブンイレブン梨の木店で行った。
同署の警察官が扮(ふん)した2人組の男が車で乗り付け、店に入るなり拳銃と日本刀を振りかざして「金を出せ」「早くしろ」と叫びながらカウンター内の従業員にバッグを投げて金を入れるよう要求=写真。従業員が金を渡すと2人組は素早く店を出て車で逃走した。従業員は追いかけてカラーボールを投げつけるが当たらず…。
訓練後の反省会で同署生活安全・刑事課の前島昭文係長は「非常ベルと通報スイッチをすぐに押したのは良かった。カラーボールは当たらなかったが、車を狙わなくても手前の地面にたたきつけることで染料が飛び散って付着する。実際に事件が起きれば落ち着いてはいられないが、車のナンバーや犯人の人相・服装などをできる限り正確に覚えておくことが検挙につながる」と講評した。 -
南割地区営農組合の初の収獲祭盛大に
今年3月に設立した宮田村南割区の地区営農組合(小田切政男組合長、114人)は26日、初めての手作り収獲祭を開いた。地元で採れた農産物を料理し、組合員の家族らも集まってにぎやかに会食。天の恵みに感謝しながら、組織の発展を願った。
組合員が自宅で採れた農産物を持ちより、女性部らが調理。美味しい料理がテーブルに所狭しと並んだ。
豚汁やおでんにシメジご飯のおにぎりなどなど。さっそく収獲を祝いながら、全員で舌鼓を打った。
「おいしいお米をはじめ安全安心な農産物を消費者に届けたい。これを契機に収獲祭もイベント化していきたい」と小田切会長はあいさつ。他のメンバーも「今後は農家ではない区民にも呼びかけ、みんなで収獲が祝えたら」と話していた。
同組合は大田切区に続いて村内2番目の営農組合として発足。
集団耕作組合を発展させたもので、国の補助制度変更をにらみ、土地利用と機械利用を一元化し、担い手などの対応に取り組んでいる。村は村内全地区で営農組合の設立を目指している。
この日は先進的に営農組合を設立した大田切区の地区営農組合も収獲祭を開いた。 -
駒ケ根市町一区子ども会世話役
町一区の分館長に就任した1975年、地域の子どもたちに良い本を読ませてやろうという思いで「町一区子ども文庫」創設に中心的にかかわった。
先立つ予算はまったくのゼロ。区が独自に運営する文庫は前例のないことだっただけに開設までの準備は難航した。
「まずは本の確保をどうするかだった。新しい本を買う金はないから、各家庭で読み終わって当面不要になった本の提供を区民らに呼び掛けて寄贈してもらうことにしたよ。最初は本棚もミカン箱を重ねて使った」趣旨に賛同した区民らの協力で集まった本は約420冊。その一方で口コミで会員を募り、区内約70世帯、120人の園児・児童が会員となった。
こうして半年がかりの準備がようやく整い7月、町一区会館を会場に貸し出しをスタートさせた。棚に並んだたくさんの本に子どもたちは大喜び。毎土曜日の貸し出し日には会場は子どもたちであふれ返った。
81年、会の活動を充実させ、さらに広げていこうと会員制を廃止し、対象を乳幼児も含む区内のすべての子どもたちとすることに改めた。同時に名称も「町一区子ども会」と改称。その後子ども会は雑煮会、紙芝居、ミニ遠足、お楽しみ会、文集制作など独自の活動を続け、その活動は全国紙やテレビの全国放送にも紹介されてきた。しかし、母親らが務める役員は1年ごとに代わる。その奮闘を陰で支え、長い目で温かく見守ってきた。
今年、会の創立30周年を祝う祝賀会が盛大に開かれ、あいさつに立って述べた。「子どもは地域で育てよう窶狽ニ最近言われ始めたがなあに、町一区では30年前からやってきたことです」
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98年、老朽化が進む町一区会館の新築を窶狽ニ提言し、建設検討委員会を発足させた。「計画では費用は当初3千万円のはずだったのに、いつの間にか5千万円にまで膨らんでしまってね。だが半分ほどは国などの補助を受けられることになり、何とか完成にこぎつけることはできた。しかし、それ以上は金がない」
困っているところへあちこちから救いの手が差し伸べられた。たちまち机やいすなどの備品や庭の植木まで寄贈でまかなうことができ、04年1月「赤須町地域交流センター」として完成披露が行われた。「よくよく、人に恵まれた」としみじみと振り返る。
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子ども会だけでなく地域の世話役として、少年友の会員、青少年健全育成会推進員などを歴任してきたほか、ママさんバレー、早起き野球、実年・壮年ソフトボールなどクラブの創立にもかかわり、大御食神社、三和森神社の責任総代なども務めた。
「困ったことがあたら俺に言え」「責任はすべて負う」そんな人柄を慕ってあらゆる相談事や頼み事が持ち込まれる。
(白鳥文男)